イサン : 私はイサンと言う。

    イサン
紹介は以上なり。
イサン : 此の街には近頃いと奇妙な事件が多し。
へんてこなるチラシ、高き塔、いずれも異常なること違いなし。
されど私には伸ばす手も、翻す翼もあらず。
故に息を潜め、ただ呼吸のみを繰り返す剥製として生ききたり。
イサン : 我が人生は理想的に非ずして、
過ち多き世の中で飛ぶことを望まん。
故に懐かしき過去を思い返し、果ての慰みとせんとする。
イサン : …されど。
イサンの家 :   
イサン : 「…我が家が燃えたり。何故にしてこうなりき?」
イサン : 九人会の朋たちと歩みし足跡を思い、外へと散歩に向かへり最中に起こりし出来事なり。
いと理不尽なれど、心はさほど動かざり。
イサン : 故に我が心動きしは、この後の邂逅に他ならぬ。
??? : 「…あら、ようやく着いたわね。ここが”聖盃戦争”をやってるホットな世界!」
イサン : 其の女の声、いと明るし。
未知へと羽ばたきし翼持ちたる……声なり。
??? : 「ここならサンプルも多そうで…素敵ね、ええ」
イサン : 「…そなたは何者なり?我が家は燃えたり、その仕業なりや?」
??? : 「……あ」
??? : 「着地地点ミスっちゃったわ(焦)
■■■に気づかれる前に急いだから……じゃなくて」
イサン : 「……」
かの本意ならず、ならば案ずる必要なきか?
どのみちまもなく意味を失いしものなれば…思ひでは潰えしなれど。
??? : 「うーん……」
??? : 「よし!」
イサン : 彼の者、いささか悩めど、やがて唐突に声を張り上げたり。
其の次の言葉、我が想像を超えし異常なりや。
??? : 「私と契約して、聖盃戦争のマスターになってよ!」
イサン : 「…いと理解しがたし……」
イサン : 彼の者、聖盃戦争なる争いの遊戯を語りし。
他の世界軸より現れし彼女、其の戦争を”魔法”のサンプルケェスとするべく訪れたと語らん。
イサン : かの塔も、いささか奇妙なりしチラシも、全ては聖盃戦争の関わりごとと言う。
イサン : 彼の者、擬似的なサァヴァントとして聖盃に介入せん。
マスタァを求むるが故、私にその白羽の矢は立たん。
イサン : 願い叶いし盃を巡る争いなれど、彼の者はその盃を求めず。
故に私に其れを譲り渡す意志ありと云う。
イサン : …願いが叶いし其の盃を手にし、私は何を望まん?
イサン : 其れは……
イサン :
イサン
理想に他ならん。
イサン :
イサン :
イサン :
??? : 「あ、待った待った」
イサン : 「何ぞや?」
??? : 「聖盃戦争なら、やっぱり”あれ”は欠かせないでしょう?」
イサン : 「…私はかの遊戯の定石を知らず。何を望まん?」
??? : 「そりゃあ、もう」
??? : こほん。
??? :
       エトランゼ
「───クラス、来訪者。真名、■■■■」
??? : 「召喚に応じ参上したわ。これからよろしくね、マスター?」
イサン : 「…そなたを喚び出した覚えなし……」
イサン :  
イサン :  
イサン :  
イサン :
イサン : 聖盃戦争なる争いに身を投じど、今は他の者との争い起こることなし。
ただ奇妙なる塔に集いし彼らを観察せり。
赤き戦神の技術に我がサァヴァントはいと歓喜すれど、私にとって其は理想的に非ずものなり。
イサン : いくつかの事柄に彼女は興味を抱きたり。私も其れに等しく、金髪の少女に関心を持つ。
かの人形、其の動きは精微にて練られたり。
…其が用いられたること、現実に縛られし変わらぬ事柄なれども。
イサン : いずれも争いは絶えず。
我がサァヴァントは羽ばたきし翼を抱き、未だ知らぬ未知に目を輝かせし同士なり。
私の焼滅した住居に代わり、今は彼女の提供せし住居に住まはせて貰いたり。
その頭脳はいと素晴らしきものなりて、我が技術に歓声を上げたる様はいと嬉し。
イサン : …されど、其の扱いは理想的にあらず。楽しき遊戯にはならむ。
イサン : いささかなる気まぐれを抱き、私は散策に赴かん。
今しばらく、ノォトと筆を置かん。
イサン :
イサン :
イサン :
岡崎夢美 :
岡崎夢美 :
岡崎夢美 :
岡崎夢美 : ……あぁ、眠れない
さながら、遠足へ向かう前にうきうきと興奮してしまう子供に戻ったような気分だ
岡崎夢美 : とはいえ、今はゆっくり眠らなければいけない
先程から耳に響く潮の音を、黙らせて
岡崎夢美 : 「…うふふ」
岡崎夢美 : 「あぁ」
岡崎夢美 : 「素敵ね」
岡崎夢美 :
岡崎夢美 :
岡崎夢美 :
岡崎夢美 :
岡崎夢美 :
岡崎夢美 :
岡崎夢美 : 「もっと食べなさいマスター」

戦闘の余波でめちゃくちゃになった可能性空間移動船を修復し、
ついでにお腹が減ったのでマスターと食卓を囲んでいる
イサン : 「不要なり…何故にして此処まで大量の白米をよそわん?」
今日の食卓は和風だった。鮭の塩焼きに白米にお味噌汁に…
岡崎夢美 : 「頭を回しすぎてお腹が減ったのよ。最高の経験だったわ…」
カリカリと船内の記録媒体に凄まじい勢いで数列が踊っていく、彼女の見聞きした全てを記録するように
もちろん、大体は頭に入っているが。論文として纏めるにはどうしても文章化しなければならない
イサン : 「……」
もぐもぐと(押し付けられた)白米を少しずつ食べている。
食事には余り気を使わないタイプなのだ、燃えた家には期限切れの牛乳とかあった
イサン : 「…して。」

「新たなる翼を得たりか、エトランゼ。」
岡崎夢美 : 「もう目の前がドカン!と広がったわね。魔術というオカルトも、統一理論も飛び越えた新たな新地平を見ちゃったわ」
岡崎夢美 : 「ずび」
鼻血が溢れ、それを六芒星がすぐに綺麗サッパリ拭き取っていく
岡崎夢美 : 「あの片鱗も、この戦争の他の参加者も、もっともっと理解して」

「───私は進んでいくわ、更に」
イサン : 「……。」
岡崎夢美 : 「まだまだ、波乱は尽きなさそうだし──それで、マスター」
岡崎夢美 : 「貴方には何か……やりたい事とか、ないの?
貴方だって”鏡”っていうスゴい技術を開発してるじゃない」
岡崎夢美 : 「何の動機もなしに、技術は生まれ得ないわ」
イサン : 「……。」
イサン : 「何も。」
イサン : 「ひときわ空気が澄みたる時は、今はあまりにも遠く。
ただ、夢まぼろしのように残ることはなし。」
岡崎夢美 : 「…………。そう。」
岡崎夢美 : 「じゃあとりあえずもっと食べなさい」(ぐいぐい)
イサン : 「ああっ、な、ならぬ……。もぐもぐ」
岡崎夢美 : 「いいじゃない貴重な天然米に天然のお魚に天然の味噌汁よ!私の世界だと貴重なのよ!?」
イサン : 「されど私にはありふれたる食物にて……(むぐっ)」
岡崎夢美 : 「栄養剤ばっかりだと味気ないでしょうに……!」
(ぐいぐいぐいぐい) (もぐもぐもぐもぐ)
岡崎夢美 :
岡崎夢美 :
岡崎夢美 :
イサン :  
イサン : 〜本編とは全く関係のない夢時空〜
イサン : 「…エトランゼ。尋ねたしことあり、時は空きしか?」
岡崎夢美 : 「そうねぇ…謎時空だしめちゃくちゃ空いてるわね。何かしら?」
イサン : 「私の出番いと少なし、されどそなたの出番増えること限りなし。いかにしてこの差異は生まれん?」
岡崎夢美 : 「それはね…マスター…」
岡崎夢美 : 「あなたの喋り方めっちゃ難しいから私に喋らせた方が楽なのよ」
イサン : 「…あなや……。」
イサン : 〜オチはない〜
イサン :
イサン :
イサン :
イサン :
イサン :
イサン :
イサン : 「………うむ。」
イサン : 「急拵えなれど、之にてささやかな完成を迎えし。」
イサン : 「協力、感謝せし。エトランゼ。」
岡崎夢美 : 「いいのよ、こういうのも素敵だしね?」
岡崎夢美 : 「マスターがなんか言い出したときには驚いたけど……」
岡崎夢美 : 「どういう気分の変化かしら~~~~」
イサン : 「……。何も。」
イサン : 「ただ、心に染み入ることがなかれども。」
イサン : 「彼らならば、或いは理想的ならんと思いしのみ。」
岡崎夢美 : 「……そう」
岡崎夢美 : 「ならきっとそれを心変わりと言うのよ」
岡崎夢美 : 「行きましょう!もう始まっちゃうし!」
イサン : 「……うむ。」
イサン :
イサン :
イサン :
イサン :
イサン :
イサン :
イサン : …朋を持ち、血を分けし家族を持ちし者にとらば、忘却はいと恐ろかりし死に他ならぬ。
イサン : されど、私には……。
朋はなく、家族ももはやあらず。
…何も。
イサン : ……望みしは、走るを止み、幻想の郷に至ることなれば。
……こころ嬢、こいし嬢とも、或いはまた。
イサン : 然れども、全ては陽を鎮めし後の事柄なり。
イサン :
イサン :
イサン :
岡崎夢美 :
岡崎夢美 :
岡崎夢美 :
岡崎夢美 : 最終決戦が終わった、その後で。
私は彼らが掲げた未来の事を思う。
岡崎夢美 : 皆で分かち合う未来…
それはとても素晴らしいことだと心の底から思うし、
その助けになれたら良いな、とも思う。
岡崎夢美 : 私は別の並行世界から来た人間だが───
しかし。彼らの道行きに力添えしたいと思った。
岡崎夢美 : 魅せられた、と言って良いかも知れない。
……とはいえ、私は教授だ
岡崎夢美 : 元の世界に残した教え子のこともある
この世界に、残ることはできない
岡崎夢美 : ならば
岡崎夢美 : 「───増やすか、私」
岡崎夢美 :
岡崎夢美 :
岡崎夢美 :
岡崎夢美 :
岡崎夢美 :
岡崎夢美 :
岡崎夢美 : 1d100(1D100) > 89
岡崎夢美(1) : 1d100(1D100) > 43
岡崎夢美 : 「私が残って!」
岡崎夢美(1) : 「私が帰る!」
岡崎夢美 : 「そういう事になったわね、私」

「…メリーちゃんと蓮子ちゃんを、よろしくね」
岡崎夢美 : 「特に蓮子ちゃん、無鉄砲というかなんというか好奇心の塊なんだから」
岡崎夢美(1) : 「……もちろんよ。教授なんだから、ね」

「そういう私こそ、ちゃんと麻中君たちと協力しなさいよね。今日みたいな無茶も…」
岡崎夢美 : 「……ええ。道は険しいけれど…やれることは、沢山あるから」
岡崎夢美(1) : 「ええ。お互い、頑張りましょ」
岡崎夢美 : 「そうね。あと、向こうの学会の連中をギャフンと言わせてやりなさいな」
岡崎夢美(1) : 「言われなくとも…うふふ、魔力のデータをたんまり見せて度肝抜かせてやるわ」
岡崎夢美 : 「流石私、分かってる~(私だから当然だけど)」
岡崎夢美 :
岡崎夢美 :
岡崎夢美 :
岡崎夢美(科学世紀) :
岡崎夢美(科学世紀) :
岡崎夢美(科学世紀) :
岡崎夢美(科学世紀) : あの後、修復されていた元イサンの家から可能性空間移動船を飛び立たせ。
私は元の科学世紀へと戻ることになった
可能性空間移動船 : ブゥンと世界を移動した音を響かせ、船体が出現する。
北白河ちゆり : 「あばっばばばばばばばばばもうこれ以上は無理だぜご主人様早く帰ってきてほしいぜ夏休み程度であいつらが止まるわけがないんだぜ誤魔化すのも限界なんだぜーーー!!!」
岡崎夢美(科学世紀) : 彼女は北白河ちゆり。私の助手だ。
夏休みを利用して世界移動をしている間のあれこれを任せておいたのだけれど…しまった、ちょっと長く居すぎたかも。
岡崎夢美(科学世紀) : 「ちゆり~!」
北白河ちゆり : 「!!!!」
北白河ちゆり : 「ご主人様~~~!!や、やっと帰ってきたんだぜ~~!!もうあの二人を止めるの無理!!早く講義させてほしいって聞かないんだぜ!!他にも書類仕事とか溜まってるし……!」
岡崎夢美(科学世紀) : 「!!!」
岡崎夢美(科学世紀) : 「そうね…うふふ…あの二人なら色々説明しても大丈夫そうね」
北白河ちゆり : 「あとせめて置き手紙じゃなくて事前に伝えてほしいんだぜ……」
徹夜数日目といった疲れ果てた顔で
北白河ちゆり : 「……ご主人様?」
岡崎夢美(科学世紀) : 「ええ、お疲れ様。ゆっくり休んでいいわよ、ちゆり」
北白河ちゆり : 「扱いが雑ゥ!!!!」
岡崎夢美(科学世紀) : 「いいじゃない私と貴方の仲なんだから……さてどこから話しましょうかブツブツ……」
そういって歩いていたが、ふと振り向いて。
岡崎夢美(科学世紀) : 「────あぁ、そうだ」
北白河ちゆり : 「?」
岡崎夢美(科学世紀) : 「”ただいま”、ちゆり」
北白河ちゆり : 「…………。」
北白河ちゆり : 「"おかえり"、ご主人様!」
岡崎夢美(科学世紀) :
岡崎夢美(科学世紀) :
岡崎夢美(科学世紀) : この後、岡崎夢美はトンデモ内容が満載の論文の山を発表することとなる!
岡崎夢美(科学世紀) : 界面干渉学!相克稼働励振原理!時間切断航法!
星辰光を始めとしたどこから引っ張り出してきたのかも不明な理論の数々。

そして全ての力が統一された理論で説明できる科学世紀において、それらとは異なる"魔法"という概念を提唱したのだ。
曰く魔法とは信仰であり、宗教であり、感情であり……などなど
岡崎夢美(科学世紀) : その結果は……
岡崎夢美(科学世紀) : 1d200-100 高いほど反響(1D200-100) > 112[112]-100 > 12
岡崎夢美(科学世紀) : まぁ……当然ながら、学会からの反応は酷いものだった。
いくつかの理論は目を通されたものの冷笑され、魔法に関しては狂人の戯言と一蹴される始末、だが。
岡崎夢美(科学世紀) : 一部のマニアな人間や、偶にいる傑物の目にはしっかりと止まり。
裏では研究や議論が進められ、地味ながら多くの可能性を秘めた分野として細々と継続していくという感じに落ち着いた。
岡崎夢美(科学世紀) : そして、岡崎夢美はこの結果を残念ともなんとも思っていない。
(ちゆりは教授職大丈夫かと慌てていたが)
岡崎夢美(科学世紀) : なぜなら、何人か理解するような者は確実に居るはずであり────
岡崎夢美(科学世紀) : そういった者たちが居るのであれば、決して人類は捨てたものでもなく────
岡崎夢美(科学世紀) : まだまだ、もっと先へ。
彼が、超未来の先駆者が見せてくれたよりさらなる高みへも到達できるかも知れない、と。
岡崎夢美(科学世紀) : ────彼女は信じているのだから。
岡崎夢美(科学世紀) :
岡崎夢美(科学世紀) :
岡崎夢美(科学世紀) :
イサン :
イサン :
イサン :
イサン : 幻想の郷に辿り着きてしばらくの時が経ちし。
私は紆余曲折を経て住居を得、人里に骨を埋め、時に土を耕すなどの働きをして過ごしたり。
イサン : 時にはこころ嬢らの演舞を見しと神社に剥かいて、宴に身を投じることもあり。
忘れられしものが集う場所なれば、そは暖かく、全てを受け入れし場所たると改めて実感し。
イサン : ……朋たちとの日々の欠片たる技術も、徐々に集めし。
香霖堂なる店の店主とは幾度か語りたることもあり。
イサン : ……して、かの遊戯を通じ…私にも、新たな朋が生まれたり。
イサン : こころ嬢。
面霊気なるあやかしにて、いと趣深し演舞を踊りたる。
感情のうつろいしさま、滑稽なれどわかりやすく楽しきさまは、私も心動かされし素晴らしきものなり。
イサン : こいし嬢。
瞳を閉じたる覚にて…今は思い出を抱きし朋。
感情のうつろい希薄なれど、確かにそは彼女の内に刻まれし。
秦こころ : 「おお~い!イサ~ン!今日も精が出るなぁ~」
イサン : 「…うむ。こころ嬢。よく来たり。今日もまたいくつかの遊具を創りたれば、そなたにこそ見せたしと思いたる。」
秦こころ : 「おおっ!」
イサン : イサンの家はごちゃついており、色々と置いてある……。
??? : たとえば、机の上にある星空のようなものを映したものや
??? : 中でよくわからないものが浮いてうごうごしているガラス細工っぽいものに
??? : 金色をした厚みのある紙まで。
イサン : 「まず見せたしと思うは…この鏡を応用せし覗き窓なり。此れは遥か遠くの異星より覗けし、夜空の星々を映したるものなり。」
秦こころ : 「ほぉー!?」
秦こころ : 面霊気は👀✨といった表情で、鼻息を荒くしながらそれを覗き込んでいる
イサン : 「長く見ゆれば時折流れ星が映り…さながら涙のように美し。」
イサン : 「他にこの"紐”と名付けしものは、鏡の向こう側へと道を繋げしものなり。未だ未完成なれど、完成すれば、異なりし鏡の向こう側の人格を……被るようにして現世へと持ち込むこと叶いしと思わん。」
??? : (ウニョウニョしている)
秦こころ : 「…!」
それは…岡崎が増えたようなコトが、他の存在にも適用可能になるということで…
秦こころ : 「凄まじいな…!わ、私にも後で使ってみたい~!」
イサン : 「未だ発展途上にて…屈折率を調整せしこと難しきかな。その途中にて完成したるこれもいと面白き。」
??? : イサンは金色の紙を何枚か床から拾い上げ、うち一つを自分の手元に、もう一つをこころの元へと差し出す。
秦こころ : 「なんだこれ…?」
それを手に取り、じろじろと見てみる
光にかざしたり、指で弄ったり
秦こころ : 「……?お金か何かか……?」
イサン : 「いわば此れは…使い捨ての符のようなものなり。破けば、そのものに異なる次元、異なるイフに由来せし経験を与えん。私はこれを"経験紙”と名付けたり。」
イサン : 「得られし経験は雑多なれど、朋と共に此れを破り…得たものについて語らう時間は、さぞ面白きことになると思いたり。」
秦こころ : 「なるほど…!別世界の経験を…へぇ~…」
イサンの解説にふんふんと頷いている
イサン : 「例として、私はこの紙にてスペルカァドを考案せし途中の経験や、神社を短き時にて掃除するための技法、また時には毒キノコに倒れし経験を得たり。」
秦こころ : 「お、おお…」
イサン : そのせいで半日寝込んだこともあったが、気にしていない。
イサン : 「…さて……」
小さく微笑む。
イサン : 「たった今この符を破きて、どのような経験を得たるか……朋と同時に試すは愉快と思わんや?」
秦こころ : 「!!!」
秦こころ : 二ィィィ、と
指先で口角を釣り上げて笑顔の表情を作る
秦こころ : 「やる!!」
イサン : 「うむ。そなたならばそう言いしと信じたりき。」
イサン : さっそく、ビリリ……と破き
イサン : 1d100 高いほど有用 低いほどイマイチ。毒キノコは10くらい(1D100) > 72
秦こころ : 1d100 ビリッ(1D100) > 91
秦こころ : 「…………ッ!?」
イサン : 「………!!」
秦こころ : 「これ、は…………」
イサン : 「……おお………広き館をいかにして掃除し、部下をまとめしかの知識が入りたり……」
秦こころ : 瞬間、流れ込んでくるのは極めて膨大な経験の洪水
秦こころ : 私にとって重要なのはもちろん
秦こころ : 「……フフ」
秦こころ : 「月面での戦いか…これは」
秦こころ : その濃密さに思わずふらつくも
秦こころ : 「”覚えた”…ぞ。次は月でライブを開いてやるか…!」
イサン : 「なんと。あの天上の月においてもライブを開かんとするか…ならば」
イサン : 「その暁には、微力ながら力を貸すことを約束せし。月へ向かいしもまた、朋とならばいと楽しき記憶になること違いなし。」
秦こころ : 「はははっ!そうだな…!付き合ってもらうとするか!!」
秦こころ : こうして、新たな朋との語らいの時間は過ぎていく
古明地こいし : 「あー!ちょっと乗り遅れたわねこれ!」
そしてさらに、イサンの家に妖怪がもう一匹
イサン : 「うむ。こいし嬢も歓迎せり、今はこの紙を用いて……」
それはささやかなれど、かけがえのない時間なれば。
この幻想の地にて……私はようやく安楽と、新たな朋を得たり。
古明地こいし : (ふふっ。イサンさん、馴染めてるようでよかったわ)
古明地こいし : (………………………………どうか。どうか、この幻想郷が)
古明地こいし : (貴方にとって折れた翼を癒せる場所で、ありますように)
古明地こいし : そんなことを思いながら、サトリ妖怪もまた輪に加わっていく
イサン : 現実とは遠き異郷にて、彼は多くに苛まれることなく。
徐々に、徐々に、今一度翼を取り戻していく。
イサン : 幻想。
現実とは異なる、人が望み、人が忘れた、人ならざるそれは……
イサン : 或いは。
イサン :   イサン
──”理想"とも、呼べるのかも知れない。
イサン : 彼は、ようやく、生きていこうと思えたのだった。
イサン :
イサン :
イサン :
岡崎夢美 :
岡崎夢美 :
岡崎夢美 :
岡崎夢美 : もう一人の私の出発を見送り。
私はこの世界に骨を埋めることとなった
岡崎夢美 : 時空間を量子技術で操作し、地下に研究施設も用意したことだし。
これからも挑戦するべき課題は山積みだ
岡崎夢美 : 界面干渉学!相克稼働励振原理!時間切断航法!
星辰光に…魔法、そして"マホウ"!

戦争で得られたデータはどれも膨大で、幾らでも発展性があると言っても過言ではない。
まさに無限のフロンティア、どこまでも広がる可能性の星々だ。
岡崎夢美 : まずはこの時間切断を始めとした技法を極め、しいては空間の操作を始めとしたさらなる領域を目指し……
他にも、かの幻想郷とやらにも一度行ってみたいし……
岡崎夢美 : 「あぁ、それに」
岡崎夢美 : ─────彼女たちの、小さな小さな戦争という名の青春を眺めるのも楽しみだ!
岡崎夢美 : まだまだやることは盛りだくさん、と気合を入れ。
岡崎夢美 : 「……さて」
岡崎夢美 : 「待ってなさいよ────きっと」
岡崎夢美 : 「約束は果たすんだから」
先駆者を思い、そう呟いた。
岡崎夢美 :
岡崎夢美 :
岡崎夢美 :