[弟]
:
[弟] : 「聖盃戦争……」
[弟] 通話越しの声 : 『そうだ。それが今回、君に頼む依頼だ。詳細な説明は現地で受けろ』
[弟] : 「ですが………俺たちはもう」
[弟] 通話越しの声 : 『これが君にとって最後のチャンスだ。兄が死に、もはや君しかいないのだから』
[弟] 通話越しの声 : 『泣き言は聞かない。今度こそ、良い成果を期待する』
[弟] : 「………はい」
[弟] : 「プロとして、仕事を全うします」
[弟]
:
[弟]
:
[弟] : 「大丈夫……大丈夫だ」
[弟] : 「俺は………」
[弟] : 「俺たちは不死身だ」
[弟]
:
[弟]
:
[弟] : あの日、■■■■に襲われた日
[弟] : 父ちゃんと母ちゃんと婆ちゃんは死んだ
[弟] : だけど俺たちは死ななかった
[弟] : その後、仕事で色々な死地へ赴いた
[弟] : それでも俺たちは死ななかった
[弟] : そして国からあの仕事が来て
[弟] : 兄さん達は死んだ
[弟] : 俺は死ななかった
[弟] : そして気づいた
[弟] : 俺だけが不死身だった
[弟] : 兄たちは死んだ
[弟] : だけど、俺の中で生きている
[弟] : 俺の中で生き続けている
[弟] : それなら
[弟] : 俺さえ永遠に生き続ければ
[弟] : "俺たちは不死身だ"
[弟] : 顔を変えた
[弟]
:
[弟] : 顔を変えた
[弟]
:
[弟] : 顔を変えた
[弟]
:
[弟] : 何度も、顔を変えた
[弟]
:
俺一人で生きるため、仕事は過酷さと危険さを増した
あの仕事の失敗で国に半ば見捨てられたのもあるだろう
[弟] : 段々と、自分と他人の境がわからなくなる
[弟]
:
[弟] : 兄とは 誰だったか
[弟] : 自分とは 誰だったか
[弟] : だが この言葉だけは覚えている
[弟] : 『プロなら仕事全うしろ』
[弟] : 『俺たちは不死身だ』
[弟] : そして─────
[弟] : ハロウィンハロウィンハロウィンハロウィンハロウィンハロウィンハロウィンハロウィンハロウィンハロウィンハロウィンハロウィンハロウィンハロウィンハロウィンハロウィンハロウィンハロウィンハロウィンハロウィンハロウィンハロウィンハロウィンハロウィンハロウィンハロウィンハロウィンハロウィンハロウィンハロウィンハロウィンハロウィンハロウィンハロウィンハロウィンハロウィンハロウィンハロウィンハロウィンハロウィンハロウィンハロウィンハロウィンハロウィンハロウィンハロウィンハロウィンハロウィンハロウィンハロウィンハロウィンハロウィンハロウィンハロウィンハロウィンハロウィンハロウィンハロウィンハロウィンハロウィンハロウィンハロウィンハロウィンハロウィンハロウィンハロウィンハロウィンハロウィンハロウィンハロウィンハロウィン
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