[メイン4] 大庭 樹里 : 通り抜ける一陣の風。

[メイン4] 大庭 樹里 : 寒気が増す季節であること、そして浜にいる事から。

[メイン4] 大庭 樹里 : その風は熱を奪うほどの冷えを持っていた。

[メイン4] 大庭 樹里 : 「チッ」

[メイン4] 大庭 樹里 : 「こんな孤島でも、寒いのは変わらずか」

[メイン4] 大庭 樹里 : 竜の羽のような文様が付いている中華服。

[メイン4] 大庭 樹里 : そして背中にはコード、そこから続くは火炎放射器。
そんな歪な、現代ではありえないような服装をした少女。

[メイン4] 大庭 樹里 : 「ったく、姉さんからの話じゃなければ…こんな場所なんて行きやしねえよ」

[メイン4] 大庭 樹里 : 姉さん……自身の慕う一人の義理の姉。
文字通り血盟で結ばれた仲間。

[メイン4] 大庭 樹里 : なぜここに来たかは、それには理由があり────

[メイン4] 大庭 樹里 :  

[メイン4] 大庭 樹里 :  

[メイン4] 大庭 樹里 :  

[メイン4] 大庭 樹里 : 血塗られた惨劇。

[メイン4] 大庭 樹里 : 仲間であった者たちを、自らの手で殺めるその感覚。

[メイン4] 大庭 樹里 : 仕方なかった、といえばそうかもしれない。

[メイン4] 大庭 樹里 : だが、殺して殺して殺して殺したのだ。

[メイン4] 大庭 樹里 : 魔法少女という運命に縛られて、その同胞を殺した。

[メイン4] 大庭 樹里 : 結果残された私達は、血で硬く結ばれた仲間となった。

[メイン4] 大庭 樹里 : だから、その償いを。

[メイン4] 大庭 樹里 : ────『殺した仲間を蘇らせる』

[メイン4] 大庭 樹里 : そんな願いがもし叶うのであれば、二度と姉さんは苦しまないで済むのかもしれない。

[メイン4] 大庭 樹里 : なら、決まりだ。

[メイン4] 大庭 樹里 : 『仲間』のために、『仲間』じゃない奴を燃やす。

[メイン4] 大庭 樹里 : 1+1よりも簡単な話だろ?だから樹里サマは────

[メイン4] 大庭 樹里 :  

[メイン4] 大庭 樹里 :  

[メイン4] 大庭 樹里 :  

[メイン4] 大庭 樹里 : 「だが、寒さってのも悪くないな」

[メイン4] 大庭 樹里 : 「良く燃えそうじゃねえか、ニヒッ」

[メイン4] 大庭 樹里 : 火炎放射器にほおずりして、にやりとただ笑う。

[メイン4] 大庭 樹里 :  

[メイン4] 大庭 樹里 :  

[メイン4] 大庭 樹里 : ────燃やし続けて、血すらもウェルダンに仕立てあげてやるよ。

[メイン4] 大庭 樹里 :  

[メイン4] 大庭 樹里 :  

[メイン4] うちはサスケ :  

[メイン4] うちはサスケ :  

[メイン4]   : ────ある世界

[メイン4]   : 見渡す限り全てが灼熱の溶岩で出来たかのような世界に、男が1人

[メイン4]   : 黒衣を見に纏い、宙を浮く

[メイン4]   : 男の名は──────

[メイン4] うちはサスケ : 『うちはサスケ』

[メイン4] うちはサスケ : ……

[メイン4] うちはサスケ : カグヤの遺産が正しければ──ある

[メイン4] うちはサスケ : 確実に

[メイン4] うちはサスケ : ……次元座標、特定完了

[メイン4] うちはサスケ :  

[メイン4] うちはサスケ :  

[メイン4] うちはサスケ : 『黄泉平坂』

[メイン4] うちはサスケ :  

[メイン4] うちはサスケ :  

[メイン4] うちはサスケ : その場に、大きなゲートを開けて

[メイン4] うちはサスケ : 男が、その中に飛び込んだ

[メイン4] うちはサスケ : ……大筒木を滅ぼす為に

[メイン4] うちはサスケ :  

[メイン4] うちはサスケ :  

[メイン4] うちはサスケ :  

[メイン4] 譲崎ネロ :  

[メイン4] 譲崎ネロ : ─────そうして、ミサカの腕をぎゅっと掴みながら、決して離さず、走り続けた。

[メイン4] 譲崎ネロ : 足が時に着く度に、ズン、とした痛みが底から響いてくるも

[メイン4] 譲崎ネロ : 僕は─────守ると思ったものは、絶対に、守る!
その意地一本で、何とか堪え続け。

[メイン4] 譲崎ネロ : なんとか、とある古びた小屋へと辿り着き。

[メイン4] 譲崎ネロ : そこで、休憩することにした。

[メイン4] 譲崎ネロ : 誇り被った椅子に寄りかかりながら。肩で息をするネロ。

[メイン4] 譲崎ネロ : 「はぁ……!はぁ……!……なん、だったんだろうね……今の……」

[メイン4] 御坂妹 : 「……」

[メイン4] 譲崎ネロ : 額の汗を拭いながら、ふぅ、と。

[メイン4] 御坂妹 : 「…逃げてください、と…合図したはず、です」

[メイン4] 譲崎ネロ : 「……ん……」

[メイン4] 譲崎ネロ : ミサカの方を、ちらりと見て。

[メイン4] 譲崎ネロ : 「……逃げたじゃん、ほぉら、この通り」

[メイン4] 譲崎ネロ : 両手を広げてみせて、にへらと笑ってみせる。

[メイン4] 譲崎ネロ : 「僕も、ミサカも、無事!……ね?」

[メイン4] 御坂妹 : 「……っ…」

[メイン4] 御坂妹 : 点々と足元に続く血痕から…それでも、目を離せずに。

[メイン4] 御坂妹 : 「……少々、じっとしていていただけるでしょうか」

[メイン4] 譲崎ネロ : 「……ほへ?……う、うん、大丈夫、だけど……何、するの?」

[メイン4] 譲崎ネロ : 頷き、ミサカの言われた通り、姿勢を正しつつ、じっとし。

[メイン4] 御坂妹 : それを確認して、今度はサバイバルナイフのようなものを取り出し。

[メイン4] 譲崎ネロ : 「……!?な、何するの!?」

[メイン4] 御坂妹 : 自身のスカートの裾部分を細長く、びりびりと切り裂く。

[メイン4] 譲崎ネロ : 「………!!」

[メイン4] 御坂妹 : 「……応急処置ですが」

[メイン4] 譲崎ネロ : ミ、ミサカ……!……。

[メイン4] 御坂妹 : 手際良く、それを患部に巻きつける。

[メイン4] 譲崎ネロ : 「……んっ…… ……ありがと……」
少し恥ずかしそうに、頬を掻きながら。

[メイン4] 譲崎ネロ : 「………でも、大したことないよ、こんなの、唾つけとけば、治ると思うし……!」
意地を張るように、嘘を吐き。

[メイン4] 御坂妹 : 「……」
その虚勢に、記憶の中のだれかが重なり。

[メイン4] 御坂妹 : 「……申し訳ありません。啖呵を切っておきながら、あまりお役に立てず」

[メイン4] 譲崎ネロ : 「………へへ、そんなことないよ、ミサカ」
にへらと笑い。

[メイン4] 譲崎ネロ : 「………」

[メイン4] 譲崎ネロ : 「……正直言うと、さ、うん……怖かったよ」

[メイン4] 譲崎ネロ : 「死ぬかと思った」

[メイン4] 御坂妹 : 「……」

[メイン4] 譲崎ネロ : 「……これ、やばいなって、僕、ここで死ぬのかな、って思って」

[メイン4] 譲崎ネロ : 「でも………」

[メイン4] 譲崎ネロ : ミサカと目を合わせ。

[メイン4] 譲崎ネロ : 「……へへ、君を守るんだ!……って思えたら、なんか」

[メイン4] 譲崎ネロ : 「動けた!」

[メイン4] 譲崎ネロ : 無邪気な笑みを向ける。

[メイン4] 御坂妹 : 「……っ……!」

[メイン4] 譲崎ネロ : 「……とは言っても、僕も……今は『トイズ』も使えないから……またあの人みたいな、怖い人に出会っても……対処しようがないと思うけど……」

[メイン4] 譲崎ネロ : 「でも!……それでも、僕は、ミサカを守るよ、絶対に! ……だって、『探偵』だからね!僕は!」
ドヤ顔を見せながら。

[メイン4] 御坂妹 : ……理解できません。あれだけの力を前にして、圧倒的に無力な存在でありながら……それでも、他人を守ろうだなんて…

[メイン4] 譲崎ネロ : 「………あ、信じてないって顔してる!」

[メイン4] 譲崎ネロ : じーーっ、とミサカを見て。

[メイン4] 御坂妹 : 「……」

[メイン4] 御坂妹 : 「……ミサカは」

[メイン4] 御坂妹 : そこまで言おうとして、言葉に詰まる。

[メイン4] 譲崎ネロ : 「…………」

[メイン4] 譲崎ネロ : 「……ん、っとね……でも、なんだろう……僕もさ、こう……頭に血が登りやすくてさ……だから……さっきみたいに、意地張っちゃって、また危ない橋を渡ろうとしちゃうかもだし……」

[メイン4] 譲崎ネロ : 「……ていうか、あのお姉さんのところにも、無警戒で近づこうとも、しちゃったくらいだし」
なはは、と笑いながら。

[メイン4] 譲崎ネロ : 「……だからこそ、僕を制止してくれたり……逃がそうとしくれたミサカにも……僕は、すっごく感謝、してるよ」

[メイン4] 譲崎ネロ : 「……あはは!……こうしてさっきの僕の行動並べると、ちょっと、アレだね!……あんまり、頼りないかな?」

[メイン4] 御坂妹 : 「……」

[メイン4] 御坂妹 : 「…………そうですね」
くすり、と。

[メイン4] 御坂妹 : 「……ミサカは昔も、同じように助けられたことがあります。なす術もない相手を前に、それでも立ち向かい続けて……」
「それでも、それを乗り越えて……ミサカに、生きる目的を与えてくれた」

[メイン4] 御坂妹 : 「……あなたは、そんなお馬鹿さんたちによく似ている…と、ミサカは感じます」

[メイン4] 譲崎ネロ : 「お、おバカ……!!」
ガ~~~ン!とした表情で。

[メイン4] 譲崎ネロ : 「むぅぅ~~~……でも……ミサカに、生きる目的?を与えた人と似てるっていうなら……多分その人、すっごく良い人だと、僕も思うし、だから、嬉しいかも!」

[メイン4] 御坂妹 : 「ええ、そうであればミサカも嬉しいです……が」

[メイン4] 御坂妹 : ネロの手をぎゅ…と取り。

[メイン4] 譲崎ネロ : 「……!」

[メイン4] 御坂妹 : 「ミサカも、あなたを守ります。…今度は、『守られる』だけには…なりたくないので」

[メイン4] 譲崎ネロ : その言葉に、強く、頷く。

[メイン4] 譲崎ネロ : 「……へへ、じゃあ……お互いに、守り抜いちゃおう!それで……」

[メイン4] 譲崎ネロ : 席を立ち。

[メイン4] 譲崎ネロ :  

[メイン4] 譲崎ネロ :  

[メイン4] 譲崎ネロ :  

[メイン4] 譲崎ネロ :
           ジケン
「─────このふざけた"幻想"を、ブチ壊そう!」

[メイン4] 譲崎ネロ :  

[メイン4] 譲崎ネロ :  

[メイン4] 譲崎ネロ :  

[メイン4] 譲崎ネロ : 拳を握り締め、力強く、そう言い放った。

[メイン4] 御坂妹 : 「………っ!」

[メイン4] 譲崎ネロ : 席を立った拍子に、傷口が開きかけ。

[メイン4] 譲崎ネロ : 「あいだだだっ!」と締まりの無い姿を晒す。

[メイン4] 御坂妹 : 「……っと……無理しないようにしてください、とミサカは心配します」

[メイン4] 御坂妹 : ……しかし、こんなドジなところも……何から何まで、まるで兄妹のように…生き写しではないでしょうか。

[メイン4] 御坂妹 : その後ろ姿に重ね合わされた一人の少年は。

[メイン4] 御坂妹 : …まばたきひとつの間に、消えてしまいましたが。

[メイン4] 御坂妹 :

[メイン4] 御坂妹 :

[メイン4] うちはサスケ :  

[メイン4] うちはサスケ :  

[メイン4] うちはサスケ :  

[メイン4] うちはサスケ : 雷霆消え去り静寂とした森の中

[メイン4] うちはサスケ : 未だに風により木々のみ騒々しいまま、男は森を隈なく探索する

[メイン4] うちはサスケ : ………

[メイン4] うちはサスケ : ……そこか

[メイン4] 神木 鳴子 : ぐーぐーと

[メイン4] 神木 鳴子 : 遊び疲れた子供のように寝息を立てている

[メイン4] 神木 鳴子 : …クレーターの中で

[メイン4] うちはサスケ : 「………」

[メイン4] うちはサスケ : 溜息を一つ

[メイン4] うちはサスケ : 「こんな所で何寝てやがる」

[メイン4] 神木 鳴子 : 「…ひょえ?」

[メイン4] うちはサスケ : もう少し近づき、屈んでその様子を見て

[メイン4] うちはサスケ : 「生きていたか」

[メイン4] 神木 鳴子 : 「…んお、どなたさん?」

[メイン4] うちはサスケ : 「…覚えてないのか?」

[メイン4] 神木 鳴子 : 「というか、嵐のお仕事してた筈なんだけど寝ちゃってたか…失態失態」

[メイン4] 神木 鳴子 : 「んん〜?」

[メイン4] 神木 鳴子 : 「…もしかして」

[メイン4] うちはサスケ : あの雷霆風山乱れる戦火、まさか覚えていなかったと

[メイン4] うちはサスケ : 「……なんだ」

[メイン4] 神木 鳴子 : 「なんかこう…滅茶苦茶すごい炎撃ってた人?」

[メイン4] うちはサスケ : 「その認識で構わない」

[メイン4] 神木 鳴子 : 「こう…私アレしてるとこう…視点が蛇とかだから…」

[メイン4] 神木 鳴子 : 「わかりづらくてさ〜、ごめんね、忘れてはいないんだけど」

[メイン4] 神木 鳴子 : 「成る程…いやあ、人間って強くなったんだなあ」

[メイン4] うちはサスケ : 「成る程」

[メイン4] うちはサスケ : 蛇の視点と言うのはよく知っている

[メイン4] うちはサスケ : 故に体温感知などが主流とされる

[メイン4] うちはサスケ : 「オレは兄曰く蛇博士らしいので問題無い」

[メイン4] うちはサスケ : まさかの意味不明な返し

[メイン4] 神木 鳴子 : 「成る程、それは頼りになる」

[メイン4] 神木 鳴子 : しかし人間では無いので小粋なジョークはどこ吹く風

[メイン4] 神木 鳴子 : 「えーっと、ということはー…」

[メイン4] 神木 鳴子 : 「しまった、嵐で戦争止め作戦失敗じゃん」

[メイン4] うちはサスケ : 「…そんなこと考えていたのか」

[メイン4] 神木 鳴子 : 「うん、手っ取り早いし」

[メイン4] うちはサスケ : 少し呆然とする

[メイン4] うちはサスケ : しかし盲点でもあった
成る程戦いを終わらせるだけなら手っ取り早い

[メイン4] うちはサスケ : 「その中で誰かが死んだ場合は?」

[メイン4] 神木 鳴子 : 「基本的にこう…」

[メイン4] 神木 鳴子 : 「暴れてたら危ないくらいにしてたつもりなんだけどね」

[メイン4] うちはサスケ : 「だとするとやり過ぎだったな、あのままだと確実に死者多数だ」

[メイン4] 神木 鳴子 : 「むえー、予想外」

[メイン4] 神木 鳴子 : 「まあ…なら考えが甘かったなあ、ウン」

[メイン4] うちはサスケ : 「……所で、これからどうするつもりだ?」

[メイン4] 神木 鳴子 : 「?」

[メイン4] うちはサスケ : 語尾に懐かしい金髪の男の姿を浮かべながら

[メイン4] 神木 鳴子 : 「知り合いが願望機なんとかする為に探してるらしいし手伝いに行くよー」

[メイン4] うちはサスケ : 「………」

[メイン4] うちはサスケ : 「アレだけやったのに休まなくていいのか?」

[メイン4] 神木 鳴子 : 「ちょっとご飯食べてからでいいかなあ」

[メイン4] 神木 鳴子 : 「充電は足りてるし、さっきのおかげ」

[メイン4] 神木 鳴子 : ぶいぶいと

[メイン4] うちはサスケ : 「……」

[メイン4] うちはサスケ : 恐らくは自分の『麒麟』の効果なのかもしれないがそんな事はどうでもいいと言ったような形で

[メイン4] うちはサスケ : 「……仕方がない、オレもそのつもり…になってしまった以上はそうするか」

[メイン4] 神木 鳴子 : 「まあほら、殺し合いは良く無いしねー」

[メイン4] うちはサスケ : 「………」

[メイン4] うちはサスケ : 「かもな」

[メイン4] うちはサスケ : 「猪狩りでもするか?」

[メイン4] 神木 鳴子 : 「ん」

[メイン4] 神木 鳴子 : 「ご飯はある方が嬉しいね」

[メイン4] うちはサスケ : 「そう言うことだな」

[メイン4] 神木 鳴子 : 「じゃあ、改めて頑張ろうか!」

[メイン4] 神木 鳴子 : うきうきで、藪の中に突っ込んでいく

[メイン4] うちはサスケ : 「そんなことせずとも」

[メイン4] うちはサスケ : 「これでいい」

[メイン4] うちはサスケ : 手裏剣を2枚投げる

[メイン4] うちはサスケ : それは薮の中にと投げ込まれ

[メイン4] うちはサスケ : 鉄と鉄が一度だけぶつかり合う音を奏でた後

[メイン4] うちはサスケ : 獣の鳴き声が藪の中から一つ

[メイン4] うちはサスケ : 「兄から教わった知恵の一つだ」

[メイン4] 神木 鳴子 : 「ほほう」

[メイン4] 神木 鳴子 : 「びりびりばら撒くより賢いな…流石」

[メイン4] うちはサスケ : 「まあなんだ」

[メイン4] うちはサスケ : 「技術というものは、日々進歩している…とだけ」

[メイン4] 神木 鳴子 : 「ならそれの恩恵を受けとこうとしよう」

[メイン4] 神木 鳴子 : 「いやあ、ほんと」

[メイン4] 神木 鳴子 : 「強いねえ〜…」
ふふふと、上機嫌そうにそれを眺めていた

[メイン4] うちはサスケ : 「……覚悟が足りん弱者だ、オレは…まだな」

[メイン4] 神木 鳴子 : 「私からしたらすごかったよーあれは」

[メイン4] 神木 鳴子 : 「ま、それにほら」

[メイン4] うちはサスケ : 「…?」

[メイン4] 神木 鳴子 : 「人間ちゃんとやってたら覚悟してなくてもいい人ってもんだよ」

[メイン4] 神木 鳴子 : 「今回の戦いでも、別に悪い人じゃ無いみたいだしね」

[メイン4] うちはサスケ : 「そこは価値観の違いだな」

[メイン4] うちはサスケ : そう言い、猪の肉を少し食べて

[メイン4] うちはサスケ : 「……そこまで美味くないな」

[メイン4] うちはサスケ : そう、違う価値観を口にした

[メイン4] うちはサスケ :  

[メイン4] うちはサスケ :  

[メイン4] うちはサスケ :  

[メイン4] うちはサスケ : ────食事を終え

[メイン4] うちはサスケ : 大筒木のチャクラを一時検知していたものの、それは今は感じられず

[メイン4] うちはサスケ : 男は1人、療養していた

[メイン4] うちはサスケ : 流石に雷神の化身が如き存在との戦いは堪え、少しばかり休んでいたが

[メイン4] うちはサスケ : ……願望器は、未だ滅びず

[メイン4] うちはサスケ : オレが、取るべき手は

[メイン4] うちはサスケ : 少女達を押し退けてまで、それを手に入れるのか

[メイン4] うちはサスケ : ─────いや

[メイン4] うちはサスケ : そんな姿は、父親として失格だ

[メイン4] うちはサスケ : 娘に見せるものでもない

[メイン4] うちはサスケ : まあ、父親としてはクズなのかもしれないがと自嘲した後

[メイン4] うちはサスケ : 「最期の戦いだ」

[メイン4] うちはサスケ :  

[メイン4] うちはサスケ : 男は、駆ける

[メイン4] うちはサスケ : 雷と、共に