Ccfolia Log

琴浦さん

教えます！

琴浦さん

出航だぁ～～～～！

琴浦さん

「うぅぅ、こわい……」

琴浦さん

「グリフィンドールなんだ！？」

琴浦さん

「……？それと幽霊……？」

琴浦さん

「あ、お疲れ様ですジェイソンさん」

琴浦さん

「うっ……！？」
ぎくり。

琴浦さん

だらだらだらーと汗。

琴浦さん

「……正解です、さとりちゃん……」

琴浦さん

「スリザリン！？(^^)スリザリン！？(^^)」

琴浦さん

「うぅぅ……肝に銘じまーす……」

琴浦さん

「さとりちゃん、すごい！天才！スリザリン！」

琴浦さん

「で、でもほら……！魔法使いになれるってことだし……
　なんだか、カッコイイよ！」

琴浦さん

「トム！？(^^)トム！？(^^)」

琴浦さん

「すごい…………！」

琴浦さん

「私も頑張って、みんなに追いつかないと……」

琴浦さん

「うぅぅ……そうですね……」
縮こまりながら、震える。

琴浦さん

「人狼さん幽霊さん、出てきませんように……」

琴浦さん

「スリザリン！？(^^)スリザリン！？(^^)」

琴浦さん

「ひぇっ……」

琴浦さん

「わ、私も……！今日は宿題をしなくちゃ……！」

琴浦さん

ぱたぱたーっとおうちに帰る琴浦さん。

琴浦さん

なんで！？(^^)なんで！？(^^)

琴浦さん

！

琴浦さん

宴だぁあああ～～～～～～～～～～～～～～！！

琴浦さん

「！？」

琴浦さん

「スリザリンは嫌だ……スリザリンは嫌だ……」

琴浦さん

南無南無と手を合わせてる。

琴浦さん

「おわァァァアアアア～～～～～～～～～～～～～～～～～～～～～～～～～～～～～～～～～～～！！？？！？！？！？！？！？！？！？」

琴浦さん

そうして私はアズカバンに連れていかれました
これからどうなってしまうのでしょうか

琴浦さん

つづく

琴浦さん

（でしょうね）

琴浦さん

「おはよぉーー…」
伸びをしながらアズカバンから帰ってくる

琴浦さん

「スリザリン！？(^^)スリザリン！？(^^)」

琴浦さん

「た、ただいまー」

琴浦さん

「どうしてそんなにスリザリンに入れたがるの……！」

琴浦さん

「……あれ？そういえば……さとりちゃんは？」

琴浦さん

「レイブンクロー！？(^^)レイブンクロー！？(^^)」

琴浦さん

「と、とにかく心配だから……見に行かなくちゃ！」

琴浦さん

というわけでさとりちゃんのおうちに行く私でした

琴浦さん

「なっ………！？……おぇっ……」

琴浦さん

「げほっ……おぇぇっ……」

琴浦さん

あまりの凄惨な光景に、口元を抑えるも、吐瀉物は胃から逆流。

琴浦さん

「…………っ！」

琴浦さん

「ひぃっ……！？」

琴浦さん

「ジ、ジェイソンさんっ……！あ、ああ、ぁぁぁ……！！」

琴浦さん

「さ、とりちゃんの、手、が………ああ、あぁぁぁ」

琴浦さん

ぼろぼろと涙を流す、思考が追い付いていない様子。

琴浦さん

「ど、どうしてこんなことになっちゃったの………！？」

琴浦さん

おぇっ、と胃から込み上げるものが、さらに。

琴浦さん

「……ひぃん！？」

琴浦さん

体がびくりと跳ね上がる。

琴浦さん

「だ、誰！？」

琴浦さん

そして、咄嗟に後ろを振り向くと……。

琴浦さん

「…………！？あ、あなたは……！？」

琴浦さん

警戒の色が顔に浮かぶ。この村にはいない住民の姿があったからだ。
そして何よりも、今この場は殺人現場だ。
見ず知らずの者が現れたことは、琴浦の心境に波打つものがあっただろう。

琴浦さん

「─────えっ」

琴浦さん

目をぱちぱちとさせながら。

琴浦さん

薄橙色の髪の、小さな少女は、小さく震え。

琴浦さん

「で、でも……」
そぉっと、現れた少年に手を伸ばし、触れようとする。

琴浦さん

「─────！？」

琴浦さん

ほ、本当だ………！？触れ、られない……！？

琴浦さん

この子が言ってることは、本当……！
……ゴースト……幽霊……！

琴浦さん

ごくりと唾を飲み込みながらも、ジェイソンの言葉に頷き。

琴浦さん

「ふぇっ………！？！な、何を言ってるんですかぁ！？」
ぽかぽかと殴ろうとするも、それは宙を舞う。

琴浦さん

「………待って、私……！」

琴浦さん

そして血だまりの方へと走り、ぴちゃぴちゃという音を立てながら
膝を底につけ、さとりのものであった手を、拾う。

琴浦さん

「………私、せめて……さとりちゃんを、一人にしたくなくて……」

琴浦さん

とっくに冷たくなってしまった、少女の手を、強く握り締めながら
また琴浦は、静かに肩を震わせながら泣き始める。

琴浦さん

「………ねぇ、幽霊さん……」

琴浦さん

声を震わせながら、さとりのものだった手を握りながら。
背中越しに語り掛ける。

琴浦さん

「……誰が、さとりちゃんをこんな目に遭わせたのか、知ってるの……？」

琴浦さん

涙をごしごしと袖で拭き、眉をキッ！と吊り上げ、立ち上がり
現れた少年を強く見つめる。

琴浦さん

「……………！」

琴浦さん

「………え……？……いいって……な、何が、ですかっ……！？」

琴浦さん

脚の震えは止まらずとも、真っ直ぐと少年を見つめたまま。

琴浦さん

「…………」

琴浦さん

「………それでも私は、知りたいよ」

琴浦さん

「さとりちゃんが、どうして死ななくちゃいけなかったのか
　……それを知らずに逃げるのは……嫌だもん
　同じ村の仲間として……住民として……それに」

琴浦さん

「……もしあなたが人狼さんだとしたら、ここに現れるメリットがない
　…………違いますか？」

琴浦さん

ごくりっ、と固唾を飲み込む。心臓の鼓動はずっと琴浦の体内でなり続ける。

琴浦さん

ひゃっ……！？と小さな悲鳴。

琴浦さん

「………え？」
ちらりと、ジェイソンさんの方を向く。

琴浦さん

「な、何って……ジェイソンさんは畑を見に行ったはずじゃ……？」

琴浦さん

意図がまだ読めず、目をぱちぱちとさせながら。

琴浦さん

「！？」

琴浦さん

「！？！？」

琴浦さん

「……へっ……！？」

琴浦さん

「！？」

琴浦さん

「えっえっ」

琴浦さん

「！……ゆ、幽霊さん……」

琴浦さん

「それはそう」
それはそう。

琴浦さん

「！？」

琴浦さん

「わ、私は！犯人じゃありません！」

琴浦さん

「それはそう」
それはそう。

琴浦さん

「入れてもらえないからわざわざ向こうで泊まってきたんだよぉ！？」

琴浦さん

「はい……」

琴浦さん

「ちょっ、そ、それだめ……！く、くすぐったいです！
　実際にはくすぐったくはないですけど……！」

琴浦さん

あたふたとしながら。

琴浦さん

「…………！」
ごくりっ、と唾を飲み込む。

琴浦さん

花子くんに、手をくいくいと。

琴浦さん

そして耳元で、こそこそ。

琴浦さん

sc1 組分け帽 c(1) ＞ 1

琴浦さん

「………よし！」

琴浦さん

琴浦さん

琴浦さん

琴浦さん

その夜、私は………その足を、とある家へと運ばせていた。

琴浦さん

その日は、雨でした。
……どんよりと、暗い空の下、私は……。

琴浦さん

「………」
額を濡らす雨が、今の気持ちをよく表している。

琴浦さん

……ジェイソンさんが、本当に犯人なら、きっと……。

琴浦さん

ごくりと、唾を飲み込み、そしてジェイソン家の扉をノック。

琴浦さん

「………ジェイソンさんの様子を、見に来ました」

琴浦さん

……普通そうな、いつものジェイソンさん……。

琴浦さん

「………え？……もしかして、ジェイソンさんも……？」

琴浦さん

少し眉を顰めながら、自分よりも遥かに背の高いジェイソンを見上げ。

琴浦さん

「………そ、それって……」

琴浦さん

悪寒が、走る。

琴浦さん

「ひっ──────────」

琴浦さん

「─────ぐ、げ……」

琴浦さん

その心を読むことは、敵わなかった。

琴浦さん

琴浦の、小さな体は鉈によって、文字通り真っ二つにされる。
それは、一瞬の出来事だった。

琴浦さん

暗い、どんよりとした雨の日。
泥色の地面に、朱が広がっていく。

琴浦さん

ぴく、ぴくぴく、と、まだ意識があるのか、それとも生理反応なのか
指が動く、下半身を無くした上半身。

琴浦さん

断面からは、どろりと、少女の体を支えていた脊髄
そして、内臓が漏れ出す。