[メイン] 佐々木藍 : 「らんはねーらんだよー」
高校生とは思えないほどの雑な自己紹介を……この、見た目も高校生とは思えない女子、佐々木藍は開口一番におこなった

[メイン] 佐々木藍 : 「ここのことあんまよくわからないけどーよろしくねー」

[メイン] アン : (転校生...こんな時期に?)

[メイン] アン : (今から学校に馴染めるのかな...?いやいや、私も人の事言えるほど馴染めてるとは言えないけど!)

[メイン] アン : 彼女へ心配の情を抱きつつも、私の吃音癖は他人からは聞き取りづらく。
そんな経験が枷となってか案内を願い出る事すら遠慮してしまう。

[メイン] 佐々木藍 : 「おねーさん、藍とお話ししたいのー?」
それに気が付いてひょうひょうと近づいていき顔を覗き込む

[メイン] アン : 「ふぇっ...!?」
声をかけられてしまった。

[メイン] アン : 「あ...あの...」

[メイン] アン : 「が...がっこうになにがあるかとか...も...もう覚えましたか...?」

[メイン] アン : 物事を焦りすぎだ!私!

[メイン] アン : そうじゃなくて、ええと。

[メイン] アン : 「え...ええっと...」
つい急いてしまう気持ちを抑えながら、話を纏めようとする。

[メイン] 佐々木藍 : 「ぜんぜんわかんないー先生のお話長くてねむねむだったから」
そう言って欠伸をする

[メイン] アン : 「う...うん...!お話だけだと...わ...分からないですよね...!」

[メイン] 佐々木藍 : 「おねーさんはわかる?」

[メイン] アン : 「あ...」
その言葉を受けて。一瞬戸惑いつつも

[メイン] アン : (...落ち着いて、うん)

[メイン] アン : 「よ...よかったら」

[メイン] アン : 「い...いっしょに見て回ります...か?」

[メイン] アン : 少し踏み出して、手を出してみる

[メイン] 佐々木藍 : 「やったー、探検するー」
ダウナーな声ながら両手を上げ、余った袖を揺らして喜ぶ

[メイン] アン : 「...!」

[メイン] アン : 「じ...じゃあ、放課後!や...約束です!!」

[メイン] 佐々木藍 : 「うん、やくそくー」

[メイン] アン : 小さく手を振りながら、席へ戻るのを見送る。

[メイン] アン : ...ただの道案内、それだけなのに。

[メイン] アン : ワクワクしかしない。この後にきっと、楽しい事ばかりが待ち受けているような────

[メイン] 佐々木藍 : 「きたよー」
授業が終わってすぐぴょこぴょこと跳ねるように藍がアンの席にやってくる

[メイン] 佐々木藍 : 「そういえばお姉さんの名前聞いてなかった―」
今更ながら小首をかしげて問う

[メイン] アン : 「あ...そうでした...ね....!!」

[メイン] アン : 「わ...わたしは....」

[メイン] アン : 「...... 」

[メイン] 佐々木藍 : 「……?」
更に首をかしげる

[メイン] アン : 「.....」

[メイン] アン : 「あ...アン」

[メイン] アン : なんてこともない自己紹介なのに、詰まってしまって。

[メイン] アン : (どうしよう...!!素っ気無くなっちゃった...!?)

[メイン] 佐々木藍 : 「アンだねー、よろしくアンー」
甘え袖をプラプラと特に気にした様子もなく名前を繰り返す

[メイン] アン : 「...」

[メイン] アン : ちらり、と伏し目がちな顔を上げて

[メイン] アン : (気にして...ない...のかな?)

[メイン] アン : (そっか...私が...気にしすぎ...なのかな?)

[メイン] アン : 彼女の顔を見留めたまま、自己反省する。

[メイン] 佐々木藍 : 「ねーねーはやく探検にいこー」
そう言って腕にしがみつきぶんぶんとふってたのしいことの開始を促す

[メイン] アン : 「あ...あっ...はい!」

[メイン] アン : 離れないように、さらに腕を内に絡めながら

[メイン] アン : 「よ...よろしくお願いします!」

[メイン] 佐々木藍 : 「まかせて、どこがどうなってるのか知ってるのは藍じゃないけどー」

[メイン] アン : 「そ...それはそうですね...」

[メイン] アン : 挨拶をして、学校ツアーへと繰り出します。

[メイン] アン : 「ええっと...まずはどう見るかですが...」

[メイン] アン : 「まずここが教室棟で...1から3学年の教室があります...」

[メイン] アン : 「特別教室は逆の棟にありますから...そちらを見に行きませんか...?」

[メイン] 佐々木藍 : 「うん、机並んでるだけでわくわくできないー」
そこらの机に突っ伏して足と手をパタパタさせる

[メイン] アン : 「わ...!だ...だめですよ!ほかの人の机なんですから...!」

[メイン] アン : 「ほ...ほら...!向こうに行ったら楽しいかもですし...!行きましょう...?」

[メイン] 佐々木藍 : 「えー?」
困ったアンの様子を見て楽しいことを見つけたようにはしゃぎ、さらに机を揺らしてみる

[メイン] アン : 「も...もう...!」

[メイン] アン : 「フン...!」

[メイン] アン : ちょっと拗ねたようにして、出来るだけ相手にしないように試みようとする

[メイン] 佐々木藍 : 「あーすねたー!」
きゃっきゃとはしゃいで机から降り、向こうを向いた顔に回り込んで覗き込む

[メイン] アン : 「ひゃ...!?」

[メイン] アン : もう一度顔を背ける

[メイン] 佐々木藍 : 「んー?」
それを面白がって顔を背けるたびに追い回す

[メイン] アン : 「...ひゃっ!?わっ!?ちょ、ちょっと!」

[メイン] アン : くるくるくるくると顔を合わせないように背け、その度に驚いてしまう

[メイン] 佐々木藍 : 「あははっ!鬼ごっこ楽しいね!」
追いかけまわして反応がもらえるたび、面白がって眠たげな眼も開いていく

[メイン] アン : ccb<=50 「あ...あわわ...」 (1D100<=50) > 4 > 決定的成功/スペシャル

[メイン] アン : 「ていっ!」
真正面に来た瞬間に、藍を脇からつかみ上げる

[メイン] 佐々木藍 : 「あー……」
完全に不意を突かれてあっさりつかみ上げられる

[メイン] アン : 「も...もう!あんまりいたずらばかりしちゃ...ダメですよ...!」

[メイン] アン : 「わ...私だからまだいいですけど...」
同じ年の割に、幼げな印象を覚えて。

[メイン] アン : (きれいな顔してるのに...不思議)
そばかすばっかりの私とは、全然違う。

[メイン] 佐々木藍 : 「ごめんねー……面白くなかった?」
本当に反省したようでしょんぼりしながら上目遣いで顔色をうかがう

[メイン] アン : 「あ...」
その姿に、彼女にあったのは身勝手さだけでなかった事を感じ取り。

[メイン] アン : 「...じ...じゃあ、楽しいことをする時は」

[メイン] アン : 「わ....わたしが一緒にいる時に」

[メイン] アン : 「そうすれば...い...いつでも止められますし」

[メイン] アン : 「わ...私も一緒に...楽しむから...ね?」

[メイン] 佐々木藍 : 「うん!そうする!」
許されただけでなく素敵な提案もされた!
ぱぁあとないた鳥も笑うがごとく顔が喜びに満たされる

[メイン] アン : (良くない事は良くない事だけど...私の事も思ってくれたなら...これくらいはいい、かな?)

[メイン] アン : 「...」

[メイン] アン : (...うん、いいよね!)
これだけ素敵な笑顔が産まれるのなら、間違っていないかなって...思えました。

[メイン] 佐々木藍 : 「じゃあじゃあ!つぎはどこいく!」
ぎゅっと腕につかまって、ほしいものを親にねだるかのように声を出す

[メイン] アン : 「は...はい!
つ...次はあちらの...特別教室棟に向かいましょう...!」

[メイン] アン : 駆け出すような藍の勢いにペースを合わせて、廊下を歩いていきました。

[メイン] アン : 放課後ともなれば、廊下には人が少ない...ということも無く。

[メイン] アン : 体育館の連番制に炙れた部活動生が、ランニングやトレーニングなんかを行っていたりする。

[メイン] アン : 「あ...あんまり広がりすぎると...じゃ...邪魔になっちゃいますから...
は...端によって歩きましょうね...!」

[メイン] 佐々木藍 : 「はーい」
ぎゅっと体の隙間を埋めるように腕にくっついて端を歩く

[メイン] アン : こちらからも合わせるように、絡めた腕を引いて歩く

[メイン] アン : 「そ...そういえば.藍さんは...
ぶ...部活動とか...何かやってましたか?」

[メイン] 佐々木藍 : 「ぜんぜんー学校にちゃんとくるのもはじめてかもー」

[メイン] アン : 「そ...そうなんですね...」

[メイン] アン : (病気とか...?詳しく聞いていいのかな...)
昔の知り合いに体も弱く、家からも出られない為通信教育とゲームばかりしていた人がいた事を思い出す。

[メイン] アン : (まるで〇〇君みたい...)
「じ...じゃあ...歩きながら...興味がありそうなものを探しましょうか...!」

[メイン] 佐々木藍 : 「れっつごー」
狭い端から離れ、つないだ手をぶんぶん振ってついていく

[メイン] アン : 「ここは理科室で...実験などで使いますね....
こちらは視聴覚室...映像を流したりできる場所で...カーペット敷きです...」

[メイン] 佐々木藍 : 「りかしつ―はいやなにおいするー、しちょうかくしつー?何を見れるのー?」

[メイン] アン : 「そ...そっか 苦手ならしょうがないね...」

[メイン] アン : 「視聴覚室は...」

[メイン] アン : ...あれ?そういえば何を見れるんだろう?

[メイン] 佐々木藍 : 「けんさとかーおくすりとかー……おちゅうしゃするときのにおいするー」
ぶるぶると体を震わせる

[メイン] アン : (そっか...学校に行けてなかったって事はやっぱり病院とかにいたのかな...)

[メイン] アン : 「つ...次の場所、案内するね」

[メイン] 佐々木藍 : 「うん」
今度は寂しさや恐怖を紛らわせるように腕を組んだ

[メイン] アン : (同い年なのに...この子はどれだけ大変な目に合ったんだろう...)

[メイン] アン : (...私、このままで藍さんを楽しませてあげられるのかな?)

[メイン] アン : 廊下を歩く。遠くまで響いてくる、運動部の喧噪の声。

[メイン] アン : それとは対照的に、この辺りには人も一人として見当たらない

[メイン] アン : 「えっと...この辺には生物学室と...進路相談室...被服室...家庭科室があって...」

[メイン] 佐々木藍 : 「ふくとりょうりー……んーりょうりしつからー」
そう言って先に歩いて言って扉を開く

[メイン] アン : 遅れて家庭科室に入る

[メイン] 佐々木藍 : 「つくえになんかついてるー!」
そう言ってキッチンを覆っているふたをはずす

[メイン] アン : がらんとした教室。残り香のように薄く調理の香りが漂っている。

[メイン] アン : 「あ...!そこは...!」

[メイン] アン : 「す...水道です...よ?」

[メイン] 佐々木藍 : 「なんで机についてるのー?へんなのー」

[メイン] アン : 「そ...それは...色々ありますが簡単に言うなら防カビの為です!
家庭科室は...つ...使わない期間も長いので!」

[メイン] 佐々木藍 : 「へー……じゃあ使うこともあるんだー」
物珍し気にそれを眺め、水を出したりコンロをつついたりしている

[メイン] アン : 「お...終わったらこれで一緒に拭こうね...!」
家庭科室の端にかかったふきんを見つけて、両手に持ちながら眺める

[メイン] 佐々木藍 : 「アンはなにかつくれるのー?」
期待に瞳をキラキラさせて問う

[メイン] アン : 「りょ...料理は...いっぱい作れますよ!
こ...こうみえて料理には自信が...!」

[メイン] アン : 数少ない自分の取り柄。
大体レシピを見ればこうすればいいのかな?っていうのが判ったりして、何より楽しい。

[メイン] アン : 「ら...藍さんは?」

[メイン] 佐々木藍 : 「藍はお料理したことないよー、危ないからって触らせてもらえなかったー」

[メイン] アン : 「そ...そうだったんだ...」

[メイン] アン : 「...」

[メイン] アン : 「...じゃ、じゃあ藍さんが...好きな食べ物は?」

[メイン] 佐々木藍 : 「たいやきー!」

[メイン] アン : 「た...たいやき...!」

[メイン] アン : 「...り、了解!今度作りましょう!」

[メイン] アン : (れ...レシピ調べればどうにかなる...かな!?)

[メイン] 佐々木藍 : 「えー……でもここお料理する所なんでしょー」
若干不満げに

[メイン] アン : 「そ...そうなんですけど...」

[メイン] アン : 「先生もいないのに...ガスを使うのは流石に...金型もありませんし...」

[メイン] 佐々木藍 : 「だめ……?」
瞳をうるうるとさせてアンの顔をのぞき込む

[メイン] アン : 「う...」

[メイン] アン : 「な...なので!!!!
わ...私の家であれば探せばきっと金型もありますから...!!」

[メイン] アン : 「じゅ...準備をして好きな味のものを...い...一緒にお料理できますし...!」

[メイン] アン : (...あれ...もしかして会って直ぐなのに家に誘っちゃった!?)

[メイン] 佐々木藍 : 「ほんとー!?じゃあいつ行くー!?」
期待に胸を膨らませ、顔同士がくっついてしまうかと言わんばかりに近づけた

[メイン] アン : 「き...急すぎた...?」

[メイン] アン : 「...えっ!?い...いいんですか?」

[メイン] 佐々木藍 : 「いくー!じぶんでたいやき作るなんてすっごくたのしそー!」

[メイン] アン : 「...!」

[メイン] アン : 「う...うん、私も!た...楽しみ!」

[メイン] アン : 「な...何入れるか考えておいて!
私も金型...探すから!」

[メイン] 佐々木藍 : 「こしあんーつぶあんーしろあんー悩む―……」
眉を寄せて真剣に悩む

[メイン] アン : 「く...クリームとか...栗あんとかもあるよね...!」
ワクワクしながら、一緒に考える。

[メイン] 佐々木藍 : 「クリーム! クリームもクリームもたくさん種類あって―……うーん」

[メイン] 佐々木藍 : 「決まらなーい!」

[メイン] アン : 「じ...じゃあ...作る日になったらほ...欲しいものをお買い物しながら決めましょうか...!」

[メイン] 佐々木藍 : 「うん!お買い物好きー」

[メイン] アン : 「そ...それまでにじっくり考えましょう...!
も...もっといいアイデアもあるかも...ですから!」

[メイン] 佐々木藍 : 「もっといいアイデア!わーい!」
万歳した腕から余った袖が揺れる

[メイン] アン : (よ...喜んでくれたみたい...!嬉しいな...!)

[メイン] アン : 布巾でシンクの水気を取って、蓋を締めて。

[メイン] アン : 「じ...じゃあ次の場所に行きましょうか...!」

[メイン] 佐々木藍 : 「うん!」
さっきよりもらんらん気分で心なしか歩幅も大きくなりつつ被服室へ

[メイン] アン : 「こ...ここはミシンで服を縫ったり手縫いなんかをしたりする場所ですね...!」

[メイン] アン : 「日が合えば刺繍クラブが活動していたりするんですが...き...今日はいないみたいですね?」

[メイン] 佐々木藍 : 「アンは服を作れるのー?」
もしかしてという感じで振り返る

[メイン] アン : 「ふ...服は一応作れます...?
い...家でそういう手習いを受けているので...」

[メイン] アン : 「そ...それが忙しくて...ぶ...部活動には入れていないんですが...」

[メイン] 佐々木藍 : 「作れるのに入ってないのー?もったいなーい」

[メイン] アン : 「う...で...ですけどこれも修行なので...!
や...やらないと...」

[メイン] 佐々木藍 : 「大変そー 藍と一緒でがっこうあまりきてないのー?」

[メイン] アン : 「が...学校は来てます
き...基礎教養も手習いの一つなので...」

[メイン] アン : 「で...でも放課後は...あ...あまり外に出たり遊んだりは...してませんでしたね...」

[メイン] アン : 「そ...そんなに友達も...お...多くなかったから....」

[メイン] 佐々木藍 : 「藍といっしょだねーおそろいー」

[メイン] アン : 「...」

[メイン] アン : 「...楽しく」

[メイン] アン : 「...楽しく...遊びましょう...これから」

[メイン] アン : 「わ...私も...時間を作るので...」

[メイン] 佐々木藍 : 「うん!一緒に遊ぶ約束もしたもん!」

[メイン] アン : 「...」

[メイン] アン : 藍さんの事を知りたい

[メイン] アン : 私なんかの事を気にしてくれる。
興味を抱いてくれる。

[メイン] アン : それを返したい...藍さんがどんな人生を歩んできたのかを知りたい

[メイン] アン : けれど...その天真爛漫さが
私が彼女を真正面に見られない理由にもなっている

[メイン] アン : 「......次、行く?」

[メイン] 佐々木藍 : 「うん!」
そんな気持ちにも気づかず、ただ楽しげに彼女は首肯する

[メイン] 古泉一姫 : 2人が次の場所へ向かう途中……。

[メイン] 古泉一姫 : 「おや、これはこれはアンさん、そして……おやおや?見慣れない顔ですね?」

[メイン] 古泉一姫 : 廊下でバッタリと、ふんわりとした髪と、おっとりとした喋り口調の上級生と出くわす。
何の繋がりかまでは分からないが、アンとは顔見知り程度の関係のようだ。

[メイン] 佐々木藍 : 「おねーさんだれー?」

[メイン] アン : 「あ...」

[メイン] 古泉一姫 : ニコニコと目を細め、藍の方へ向き一礼。

[メイン] 遊狩ミユリ : それに加えてぱたぱた、と駆ける音が聞こえる。

[メイン] 古泉一姫 : 「初めまして、私、古泉一姫と言います。ご覧の通り、なんてことのない、この学校の生徒ですよ。」

[メイン] 古泉一姫 : 「……おや?」

[メイン] アン : 「え...ええとこのかた...は」

[メイン] 佐々木藍 : 「いつきー ん?ふえたー」

[メイン] アン : 「...こ...こいずみさんです はい」

[メイン] 遊狩ミユリ : 「あ、これはこれはアンさ……ぷぎゃ…!!」

[メイン] 遊狩ミユリ : アンの知り合いの声が聞こえる。
その声は、年下の遊狩ミユリ…であったが。

[メイン] 遊狩ミユリ : 今はプリントをまき散らして、廊下にうつぶせている。
どうやら転んでしまったようだ。

[メイン] 古泉一姫 : 「おっと……大丈夫ですか?」
ミユリの方へ寄り、散らばったプリントを拾っていく。

[メイン] 佐々木藍 : 「ころんだー大丈夫?」
そう言って転んだミユリの顔を見下ろす

[メイン] 遊狩ミユリ : 「あうあう……」
頭をぶつけて、ゆっくりを見上げる。

[メイン] アン : 「あ...た...たいへん...!!」
慌てながらも出来るだけ急いで拾う

[メイン] 遊狩ミユリ : ……はわわわ!!皆様方、とても美しい足の持ち主で……!!!

[メイン] 古泉一姫 : ……おやぁ、奇怪な目……。

[メイン] 遊狩ミユリ : あ、じゃないじゃない!、とぶんぶん顔を振り。

[メイン] 古泉一姫 : ふふ、怖い怖い。

[メイン] 遊狩ミユリ : 「…すみません、皆様方……ありがとうございます」

[メイン] 古泉一姫 : ニコニコとプリントを集め終え。
角を整え、ミユリに渡す。

[メイン] 遊狩ミユリ : 拾われたプリントを手渡され。
とんとん、とまとめ上げる。

[メイン] 古泉一姫 : 「廊下は走ってはいけませんよ、ミユキさん。 ……おっと、お怪我の方はありませんか?」

[メイン] アン : 「あ...ありがとうございます?」
目線や込められた感情に気づくことも特になく返答する

[メイン] 遊狩ミユリ : 「それはそれはその通りです……
怪我は……すりむいたくらいでしょうか…」
少し赤らむ膝を見ながら。

[メイン] 古泉一姫 : 「……おやおや」

[メイン] 古泉一姫 : ミユリの膝を見て。

[メイン] 古泉一姫 : 「これはいけませんね、保健室へ向かいましょう。黴菌が入っては大変ですよ。」

[メイン] 古泉一姫 : そう言い、ミユリに手を差し伸べる。

[メイン] 佐々木藍 : 「いたいのいたいのーとんでけー」
膝に向かって必死に言葉をかける

[メイン] 古泉一姫 : 「お手をどうぞ、ミユリさん」
ニコ、と笑い。

[メイン] アン : 「え...ええっと...そこまで...?」

[メイン] 遊狩ミユリ : 「菌……!!それはそれは恐ろしい……」
慌てて、その手を握り、立ち上がる。

[メイン] 佐々木藍 : 「でも保健室もみてみたいよーアンー」

[メイン] 遊狩ミユリ : 「……なんとなんと、お優しいですね!痛みも少し…和らいでいく感覚です!」
佐々木に礼を言いながら。

[メイン] アン : 酷くはないのでは...?と言おうとした所で、一姫の対応の前に口をつぐむ。

[メイン] 古泉一姫 : 「ふふふ、乙女の肌に傷がついてしまってはいけませんからね。」
アンに微笑みながら。

[メイン] アン : 「そ...そうですね...!だ...大事をとることにこしたことはあ...ありません...」

[メイン] 古泉一姫 : ……ま、これは私のポリシーみたいなものですけどね。
誰に対しても優しく、それに……。

[メイン] アン : 「じ...じゃあ付き添いがてら...も...申し訳ないんですが...保健室にご一緒してもいいですか...?」

[メイン] 遊狩ミユリ : ううむ……古泉さんもアンさんもお優しいです……!
こんな自分を気にかけてくださる皆様方はとてもとても…ミユリには持ったいないくらいです…!

[メイン] 佐々木藍 : 「いいー?」
アンに続く

[メイン] 古泉一姫 : ……ふふふ、やましいことを考えてしまってはいけませんね。
打算的なのはよくありません。

[メイン] アン : 「て...転入生の藍さんに校内を案内していて...それで...良ければですが...」
申し訳なさそうに切り出す。

[メイン] 遊狩ミユリ : 「古泉さんも……お手を煩わせてすみません…」
ぺこぺこ、頭を下げながら。

[メイン] 古泉一姫 : 「丁度保健室への案内はまだだったようですね?……ほうほう、藍さん、と言うのですね?」

[メイン] 佐々木藍 : 「らんはらんだよー」

[メイン] 古泉一姫 : 「いえいえ、可愛らしい乙女のお怪我を見過ごせる程、私は薄情者にはなれませんので」
ミユリに微笑みながら。

[メイン] 遊狩ミユリ : 「おやおや、藍さん……では案内がてら、であるのでも構いませんよ!」
うんうん、と頷いて。

[メイン] 遊狩ミユリ : 「……かっかわ、可愛らしい……!?」
ふぇ、ええええ………!?!?

[メイン] 古泉一姫 : 本音半分、好感度稼ぎ半分。
ですけどね。

[メイン] 遊狩ミユリ : すとっぷ。
体の動きが止まり、動かなくなる。

[メイン] 佐々木藍 : 「?」
ミユリの挙動に違和感を感じ、小さな手を眼前で振る

[メイン] 遊狩ミユリ : あがり症のミユリは、緊張しきってしまうとよくこうして動きが止まってしまうのだ。

[メイン] アン : (わ...わぁ...あんなにスムーズに人と話せて...褒められて...)

[メイン] アン : (...羨ましいな)

[メイン] 古泉一姫 : 「………おや、大丈夫ですか?」
変わらず、ニコニコとミユリに。

[メイン] 遊狩ミユリ : 「………はっ!」
振られた手に、ハッと我に帰り。

[メイン] 古泉一姫 : ……ふふ、本当に可愛らしいですねぇ。

[メイン] 遊狩ミユリ : 「あのあの、すみません……緊張してしまいました……」

[メイン] 古泉一姫 : ですが、ここは学びの場。
決して不純異性交遊……ああ、違いますね、不純同性交遊の場ではありませんから。

[メイン] 佐々木藍 : 「なおったー?よかったねー」

[メイン] 古泉一姫 : それに、私のこんな本性、大っぴらにしてしまえば……。
……ねぇ?

[メイン] 古泉一姫 : 困ったものです。

[メイン] 遊狩ミユリ : 「藍さんがお手を振ってくれたおかげです…」
あはは、と誤魔化して笑いつつ。

[メイン] 古泉一姫 : 「緊張ですか?ふ~む、それもまた困りものですねぇ……。」

[メイン] 古泉一姫 : 「もっとフランクに接しても大丈夫ですよ?ミユキさん、ほ~ら」
そう言い、ミユリに両手を広げて見せる。
寛大さアピール。

[メイン] 遊狩ミユリ : うう……このあがり症、どうにか治したいものですが……
やはり生まれつき、一朝一夕で変わるものではありませんね…

[メイン] シノン : 「おっと、すみません。ちょっといいですか?お嬢さん達。」
4人組に声を掛ける。

[メイン] 遊狩ミユリ : 「ど、努力してみます………」
とはいえ、お服の様子から上級生の方らしそうですが……

[メイン] 古泉一姫 : 「……おや」

[メイン] アン : 「え...!わ...わたしたちですか...?」

[メイン] 佐々木藍 : 「おーすごい格好してるお姉さんー」

[メイン] シノン : 「私はここの生徒ではないのですが、人生という道に迷ってしまいまして…」

[メイン] 古泉一姫 : シノンの方へ振り返る。
……スラっとした女性が、目の前におり……。

[メイン] 遊狩ミユリ : 「……ほわほわ?」
声を掛けられた方へと、顔を向き。

[メイン] 古泉一姫 : ……おやおやおや、ふふふ。

[メイン] 遊狩ミユリ : おや…!?この方もいいおみ足をしていらっしゃいます…!!

[メイン] アン : 「じ...じんせい...?
よ...よく分からないですけど...道案内とかが欲しいってことですか...?」

[メイン] 遊狩ミユリ : ああ、違う!

[メイン] 古泉一姫 : 「学校見学というものですね?畏まりました、ではご案内致しましょう、レディ」
人生に迷うのは、ええ、まぁ、よくあることでしょう。

[メイン] 佐々木藍 : 「藍もわからないよー」

[メイン] 遊狩ミユリ : 「じじ、人生ですか……!?それは果てしない道のりですね…!?た、大変そうです…!」
真面目に受け取り、真面目に返す。

[メイン] 古泉一姫 : 私もまた、昂るこの感情を抑え続ける日々ですから、困ったものです。

[メイン] シノン : 「多分そういう事ですね、助かりますよ。」

[メイン] 佐々木藍 : 「おねーさんおなまえはー?」

[メイン] 遊狩ミユリ : そう言う事なんですか……?と内心困惑しつつ

[メイン] シノン : 「アキヤマでいいですよ。道案内の方、よろしくお願いします」

[メイン] 佐々木藍 : 「よろしくねーアキヤマー」

[メイン] 古泉一姫 : 「アキヤマさん、ですか。ふふ、いいお名前ですね。私は古泉一姫、と言うものです。どうぞよろしくお願いいたします。」
シノンに微笑みながら、丁寧に一礼。

[メイン] 遊狩ミユリ : 「ではでは!ミユリは遊狩ミユリと申します!道案内であれば……ミユリたちにお任せください!」
軽く胸を張り………

[メイン] アン : 「あ...アン...です」
周りが自己紹介をする中、どうにか名前を差し込む

[メイン] 遊狩ミユリ : 古泉を見て、合わせて一礼。

[メイン] 古泉一姫 : あくまで私は、淑女らしく。
誰にも優しい先輩という名のペルソナを被り続け……。

[メイン] シノン : 「えぇ、よろしくお願いします。アンさんも」私も一礼する。

[メイン] 古泉一姫 : 「おやおや、先程転ばれたミユリさんが道案内ですか。ふふふ。」
揶揄うように、悪戯っぽく笑う。

[メイン] アン : 取り敢えず深い礼で返す。

[メイン] 遊狩ミユリ : 「ふぇぇっ!?み、ミユリだって校内くらいはわかりますよ…!!」

[メイン] 遊狩ミユリ : 「……多分」

[メイン] 佐々木藍 : 「?」
アンのまねをして一礼する

[メイン] アン : 「...!そ...そういえば保健室へ行くんじゃ...?」
目的を思い出して、再度提案する

[メイン] 遊狩ミユリ : 最後の言葉にはちら、と目線がズレた。

[メイン] 古泉一姫 : 「ふふふ、それはそれは立派です。」
微笑みながら。

[メイン] 古泉一姫 : 「……おっと、そうでしたね!失念しておりましたよ。ありがとうございますアンさん」
冗談めいた口調で返し。

[メイン] 遊狩ミユリ : 「あ、そうでしたそうでした!……痛くはないですが…………あ、わ、わわ……」
膝には軽くジワリと、赤色がにじんでおり。

[メイン] 古泉一姫 : 「………!」

[メイン] 古泉一姫 : ……おっと……。

[メイン] 古泉一姫 : 咄嗟に、ポケットからハンカチを取り出し。
ミユリの滲んだ膝へ当てる。

[メイン] シノン : 「ふぅむ…保健室に向かうところでしたか、怪我でも…されてるようですね。」

[メイン] 遊狩ミユリ : 「…ひぃいいっ!」
み、ミユリの…足が、……あわわわ……!?

[メイン] 古泉一姫 : 「これはよろしく無いですね……ふぅむ……それでしたら……」
少し思案し……。

[メイン] アン : 「い...急いで連れて行かないと...!」

[メイン] 古泉一姫 : 「ミユリさん、失礼」
そのまま、軽々とミユリをお姫様抱っこの状態に。

[メイン] 佐々木藍 : 「どっちー?」
首を左右に振る

[メイン] 遊狩ミユリ : 「すみませんすみません!!」
ハンカチに赤が消えていく、が完全に止まったわけでもなく。

[メイン] アン : 「え...ええっと、あちらです!1階の!」

[メイン] 遊狩ミユリ : 「ほわわああああ!?!?!?!?」

[メイン] 遊狩ミユリ : 「あ……」

[メイン] 遊狩ミユリ : ぱたーん。

[メイン] 遊狩ミユリ : 気絶。

[メイン] 古泉一姫 : 「────────しっかり掴まっていてくださいね!」
そのまま、少し駆け足程度(※走ってはいない)で、保健室まで向かう。

[メイン] 佐々木藍 : 「やなにおーい」
保健室の扉を開けた瞬間、いやな顔をして鼻をつまむ

[メイン] 遊狩ミユリ : 「あうう……足が…足がぁ……」
ぶつぶつ言いながら抱き抱えられていて。

[メイン] アン : 「え...ええっとここが...保健室...です」
藍とシノンに説明するように

[メイン] 古泉一姫 : 「………ふむ」

[メイン] 古泉一姫 : 保健室を見渡し……。

[メイン] 古泉一姫 : ……先生は……いないようですね。
となれば……。

[メイン] 佐々木藍 : 「わかったー。なにつかえばいいのー」
そこらの棚を漁りだす

[メイン] 古泉一姫 : そのまま、ミユリを回るイスへとゆっくりと座らせ。

[メイン] シノン : 「至って普通の保健室ですね、怪我に役立ちそうなのは…これですかね」

[メイン] 古泉一姫 : 「おやおや……ふふ、好奇心旺盛ですねぇ、それでしたら……消毒液とガーゼをお願いできますかね?」
藍の方へ。

[メイン] 遊狩ミユリ : 「ふわぁぅ………」
ぐったりとしたまま、イスへと。

[メイン] 古泉一姫 : 「……おや、先にアキヤマさんが見つけておりましたか。これはこれは、ありがとうございます。」
シノンへ微笑み。

[メイン] 古泉一姫 : 完璧な、"優しい先輩"を、演じ続ける。

[メイン] 佐々木藍 : 「あー……」
体温計と何かの瓶を両手にうなだれる

[メイン] アン : 「あ...」
真っ先に動くべきだったのに次々と対処をされて止まってしまう

[メイン] 古泉一姫 : とは言え、今はやましい心はありませんけどね。

[メイン] シノン : 「いえいえ、どういたしまして」

[メイン] 古泉一姫 : ……乙女の肌に傷がついてしまうのを放っておけないのは、私の本音ですから、ええ。

[メイン] 古泉一姫 : それに、ふふ。
皆さんもお優しい方ばかりで。

[メイン] 古泉一姫 : 不満の一つも無い。

[メイン] アン : 「だ...大丈夫でしょうか....」

[メイン] 古泉一姫 : "私"と違って、心の優しい方々です。

[メイン] アン : 「あ...あんまり一杯詰めかけても...迷惑です...かね?
ね...眠られてますし...」

[メイン] 古泉一姫 : 「……ではミユリさん、少々痛みますが、我慢してくださいね」
微笑みながら、ミユリの膝へ消毒液をあてがう。

[メイン] 古泉一姫 : 「………ん」
アンの、心許ないといった表情を見て。

[メイン] 遊狩ミユリ : 「うむむむむっ………わひゃん!?」
膝へと走る刺激に、パチンと目を覚ます。

[メイン] 佐々木藍 : 「んー?じゃあ探検再開するー?」

[メイン] 古泉一姫 : 「……アンさん、絆創膏の用意、お願いできますかね?」

[メイン] アン : 「あっ...!め...目覚めました...!?
は...はい!」

[メイン] 遊狩ミユリ : 「あうあう…ここは…保健室ですか…はい」

[メイン] 古泉一姫 : 「おやおや、ふふふ、そうですよね、藍さんはもっとこの学び舎を探検したいですよね」
微笑みながら。

[メイン] アン : 鞄の中から常備していた絆創膏を取って、手渡す

[メイン] 遊狩ミユリ : 鼻腔をくすぐる独特な香り、そして見渡す白基調の部屋。
……また、上がりすぎて…気絶していたんですか……むむ。

[メイン] 古泉一姫 : ……ふぅむ、どうしたものですかね。
アンさんはおそらくは……自分に役割が無いことを憂いている……そういった感情が、このように顔に出ておられているわけなので……。

[メイン] 古泉一姫 : 「ふふ、ありがとうございます。」
アンから絆創膏を受け取り、微笑みながらお礼。

[メイン] 古泉一姫 : 「……アンさん、まだ藍さんが探索し足りないという事なので……この場は、私にお任せください。」

[メイン] 遊狩ミユリ : 「あ……また皆様方にご迷惑を……すみません、ありがとうございます……」
しゅん、と顔を下げながらも。
お礼だけはかっちり。

[メイン] 古泉一姫 : 「藍さんと……それと、アキヤマさんの学校案内、アンさんにこのままお任せしてもよろしいでしょうか?」

[メイン] アン : 「い...いえいえ!
む...むしろ何も手伝えなくて!ごめんなさい!」

[メイン] 古泉一姫 : 役目を、与える。
……少々、上から目線ですかね?
ふふ、性格が悪いのは、私も自覚しておりますから。

[メイン] アン : ついつい謝ってしまいながら、様子を伺って。

[メイン] シノン : 「…ふむ…そういう事ならお願いしたいものですね、アンさん。どうですか?」

[メイン] 佐々木藍 : 「探索さいかーい!」

[メイン] 遊狩ミユリ : 「あぅ……案内、しきれず申し訳ないです…」

[メイン] 古泉一姫 : 「いいんですよミユリさん、人は持ちつ持たれつ、です。何かあれば助け合い、成り立つのが、この人間社会ですから」
ミユリに微笑み。

[メイン] 遊狩ミユリ : シノンにもそう言いながら、ぺこり。

[メイン] アン : 「は...はい!問題ないです!どちらも!」

[メイン] 遊狩ミユリ : 「……? は、はぁ……やっぱり、お優しいですね…」
どこか含んだような言い方に、違和感を覚えながらも。

[メイン] アン : 「ど...どうぞお大事に...?
お...お二人共案内を続けていいですか...?」

[メイン] シノン : 「私は問題ないですね」

[メイン] 佐々木藍 : 「うん!次にいこ?」
そう言ってアンと腕を組む

[メイン] シノン : 「ふふっ、仲がよろしいようで」

[メイン] アン : 「...」

[メイン] 佐々木藍 : 「うん!アンと藍は仲いいよーあっ!名前もにてるねー!」

[メイン] アン : (い...今更だけどもしかしてくっつきすぎ...!?)

[メイン] 佐々木藍 : 「どうしたの?」
その顔を覗き込む

[メイン] アン : 「ら...らんとあん...」

[メイン] アン : 「ひゃっ!?」

[メイン] アン : 「ま...また...! もう...!」

[メイン] アン : 分かっているのに、何度も驚かせられてしまう

[メイン] アン : 「い...行きますよ!し...シノンさんだっているんですから!」

[メイン] 佐々木藍 : 「はーい!」
最初にあった時より驚くほど素直に言うことを聞いた

[メイン] シノン : 「行きましょうか、そういえばこの校舎には何か特別な施設とかあったりするんでしょうか」

[メイン] アン : 「え...ええっと...」

[メイン] アン : choice[いっぱいある,ない,ふつうのある,焼却炉] (choice[いっぱいある,ない,ふつうのある,焼却炉]) > 焼却炉

[メイン] アン : 「し...焼却炉があるくらい...ですかね...?
い...いまどき珍しいですけど...」

[メイン] 佐々木藍 : 「しょうきゃくろー?なにそれー」

[メイン] アン : 「え...ええっと...入れた物を燃やすというか...」

[メイン] アン : 「み...見に行きますか...?
あまり面白いものでもないですけど...」

[メイン] 佐々木藍 : 「もやすー!みたーい!」
新しい言葉に目を輝かせて

[メイン] シノン : 「焼却炉ですか…確かに今時では考えられませんね。面白そうですね、行ってみましょうか」

[メイン] アン : (そんなに面白いかな...?燃やすって....)

[メイン] アリョーシャ=スターリナ : 「…………燃やした事はあるが学校の焼却炉は見たことはないな……」
スッ、とさりげなく。気配を殺しながら接近。女子高生らしく盛り上がってる所に混ざる。

[メイン] 佐々木藍 : 「んー?誰ー?」

[メイン] アン : 「! スッと入ってきている!?」

[メイン] アリョーシャ=スターリナ : 「…………アリョーシャ=スターリナ……転校して間もないから、顔を合わせた程度の人が多いかもしれないな」

[メイン] 佐々木藍 : 「へー!藍もねー転校生だよー!」

[メイン] シノン : 「おや、気付かないうちに背後を取られてましたか。私もここの生徒ではないので転校生ではないですね」

[メイン] アン : 「あ...」

[メイン] アリョーシャ=スターリナ : 「! 転校生は……いわば日本での学校での恒例『イベント』だと聞いた……こんなに頻繁に『転校』はあるのか……」

[メイン] アン : 「え...ええと...珍しいことではあると...思います...?」

[メイン] 佐々木藍 : 「そうなんだーあんまりきたことないからわかんなーい」

[メイン] アリョーシャ=スターリナ : 「………焼却炉は最近撤廃されてきているらしいな、古き名残があるのは良い事かもしれない」

[メイン] アン : 「え...ええっと...」

[メイン] シノン : 「いやぁ怖いものですねぇ、2人も転校生が集まるとは。私はアキヤマです。アンさんには名乗っていない下の名前がバレてましたが。」

[メイン] アン : 「み...見たい...んでしょうか...?」

[メイン] アリョーシャ=スターリナ : 「……いつ何時、なにが起こり、どう利用できるかわからない……私は見てみたいな」

[メイン] アン : ccb<=50 心眼 (1D100<=50) > 37 > 成功

[メイン] アン : 「心眼で見たのです」

[メイン] アン : 「ま...まだまだ心眼が足りませんね」

[メイン] 佐々木藍 : 「おー!かっこいいー!」

[メイン] シノン : 「どう見えるか…という事ですか。流石です」

[メイン] アリョーシャ=スターリナ : 「……! まさか……忍者……?」
心を読める術……!? 私の心、その記憶の奥底も……覗かれるかもしれない……用心しなければ……。

[メイン] アン : 「で...では焼却炉でしたね...!」

[メイン] アン : 「あ...アリョーシャさんも...も...勿論どうぞ...!
な...なんだか大勢だと...やっと探検ツアーらしくなってきましたね...!」

[メイン] アリョーシャ=スターリナ : ! 女子高生はぐいぐい押しとおす生き物だと教わった。それが活きたようだ。

[メイン] シノン : 「勿論です、らしくなってきましたね」

[メイン] 佐々木藍 : 「探検ツアーにしゅっぱーつ」

[メイン] アリョーシャ=スターリナ : 「……感謝する」
頭を下げ、最後尾でついていく。

[メイン] アン : 「ま...まず私たちが外に出ます...!」
先ほどから繋がれっぱなしの藍の腕を取りながら、玄関に赴き靴を履き替える

[メイン] アン : ㌧㌧

[メイン] アン : つま先を鳴らして。

[メイン] アリョーシャ=スターリナ : 「わかった」
先ほどまで微かに感じていた寒気が、より肌に張り付いてくる。
アンに続くように、靴を履き替えてトン、トンとつま先を鳴らす。

[メイン] アリョーシャ=スターリナ : ザシュッ

[メイン] アリョーシャ=スターリナ : 「!」
仕込みナイフが……、すぐに収める。

[メイン] アン : ccb<=50 心眼 (1D100<=50) > 76 > 失敗

[メイン] アン : 「....?」

[メイン] 佐々木藍 : 「???」
腕を引かれながらその様子を眺めている

[メイン] シノン : 「…見なかったことにしますか」普通に履き替える。

[メイン] アリョーシャ=スターリナ : 「……………」
少し浮かれていた。まだ、前職の気が抜けない。女子高生というのは大変だ……。

[メイン] アリョーシャ=スターリナ : シノンの呟きに
少しだけ目を細めて、バレた。と一言だけ内心で呟いた。

[メイン] アン : 「え...ええっと!」

[メイン] アン : ちょっとだけ前に出た後、振り向きながら。

[メイン] アン : 「しょ...焼却炉は校舎の裏の方にあって」

[メイン] アン : 「...危ないので...本当はあんまり来てはいけないんです」

[メイン] 佐々木藍 : 「そんなすごい火力で焼くのー!?」

[メイン] シノン : 「…事故に見せかけて事件が起きてたりするのでしょうか。いや、流石に無さそうですね」

[メイン] アン : 「は...はい...そうじゃないと燃えないものもあるので...」

[メイン] アリョーシャ=スターリナ : 「……もうすでに事件が起きていたりしてな……」
女子高生というのはぐいぐい押す生き物。ならこれぐらい押してみるか。

[メイン] 佐々木藍 : 「たいやきもやけるかなー」

[メイン] アン : 「か...怪談とかもあったり...して...」

[メイン] アン : 「な...なので...コソコソと行きましょう...!」

[メイン] 佐々木藍 : コソコソ
抜き足差し足忍び足でついていく

[メイン] アリョーシャ=スターリナ : 「…………」
足を運ぶ。ただの一度も音を漏らさぬよう、まさに音を殺して。

[メイン] シノン : 「…………………」

[メイン] アリョーシャ=スターリナ : それにしても、あの二人はペアになっている。
女子高生とはペアになるものだと聞いた。

[メイン] アリョーシャ=スターリナ : 私はふと、シノンの方をチラと見る。

[メイン] アリョーシャ=スターリナ : …………スッ、とシノンの傍に立って、それっぽく見せてみる。

[メイン] シノン : 「…どうしましたか?」傍に立たれている事に気付き、声を掛ける。

[メイン] アリョーシャ=スターリナ : 「……女子高生とは、ペアを組むものだと聞いた……」

[メイン] アリョーシャ=スターリナ : 「それに、何があるかわからない……マンツーマン(?)だ」

[メイン] シノン : 「ふむ、ペアですか。確かに組んでいる方も多く見られますね。」

[メイン] アリョーシャ=スターリナ : 「…………」
頷いて、アンと藍に続くように、忍び足でついていく。

[メイン] アン : ccb<=50 コソコソ (1D100<=50) > 4 > 決定的成功/スペシャル

[メイン] 佐々木藍 :

[メイン] アン : 「焼却炉が見えました…人気が…全て…なくなってますね」

[メイン] 佐々木藍 : 「やったー貸し切りだねー」
焼却炉をいろいろな角度から眺めまわす

[メイン] アリョーシャ=スターリナ : 「…………怪談か、事件か……」
ボソッと呟きつつ、焼却炉に近づく。

[メイン] アン : ccb<=30 ついている (1D100<=30) > 50 > 失敗

[メイン] シノン : 「へぇ…ここが」

[メイン] アン : 「う...上のランプが...つ...ついてません…
い...今は火はついてないみたい...」

[メイン] アリョーシャ=スターリナ : 「なるほど……用務員がまだ火をつけてないか、今日は燃やす日でもないのか」

[メイン] 佐々木藍 : 「いろいろ燃やそうと思ってたのにーざんねん」
肩を落としてがっくり

[メイン] アリョーシャ=スターリナ : なんでもない。ただの焼却炉。
だが、こうやって四人で囲んでいるだけで、妙に賑やかな空間となる。
些細な話題でも、ここまで女子高生とは盛り上がれるのか。

[メイン] シノン : 「燃やせそうなものは…元から持ち合わせていませんしね」

[メイン] アン : 「も...燃やしたいものがあるなら...!
よ...用務員さんに預ければ...燃やしてくれて...」

[メイン] アン : (...なんで焼却炉がみんな好きなんだろう...?)

[メイン] 佐々木藍 : 「燃えるものところが見たいからーこれ!」
鞄から教科書を取り出す

[メイン] アン : 「えぇ...!?もったいないよ...!?」

[メイン] アリョーシャ=スターリナ : 「……教科書は勉強に必要だ。燃やしたらダメだ」
スッ、と教科書を戻そうとする。

[メイン] シノン : 「なかなかに挑戦的ですね…」

[メイン] 佐々木藍 : 「じゃあねーじゃあねー」
とごそごそ探しているが見つからない

[メイン] アン : 「じ...じゃあ今度燃やす日が判ったら...また来よう...?」

[メイン] アン : 「べ...別に自分で燃やさなくても...も...燃やすものは一杯出ると思うから...!」

[メイン] 佐々木藍 : 「うん!これも約束ね!」
振り向いてニコッと笑う

[メイン] アン : 「...はいっ!」

[メイン] アリョーシャ=スターリナ : 「…………」
これが『親友』……私にはまだ友達は少ない。女子高生は友達100人作るものだとも聞いた。

[メイン] アリョーシャ=スターリナ : 私は踵を返そうとする前に、シノンの方を一瞥する。

[メイン] シノン : 「………………」
ふむ…何か気に障ることでもしましたかね…私は。

[メイン] アリョーシャ=スターリナ : 「……」
どう言葉を紡いでいけばいいものか。
それがわからないけれど、自分もこの場を盛り上げようとすることはできないものかと考えた。

[メイン] アン : 「……」

[メイン] アリョーシャ=スターリナ : 「…………焼却炉で何かを燃やすことはできなかったが」

[メイン] アリョーシャ=スターリナ : 「今なら人も疎ら……料理とかはできるかもな」
今度は藍の方を見る。

[メイン] アン : 「あ...それは...」

[メイン] 佐々木藍 : 「アンのお家でするって約束したんだー」

[メイン] アン : 「そ...その...後日...藍さんと約束を...」

[メイン] アリョーシャ=スターリナ : 「そうか、二人とも……とても仲がいいんだな」

[メイン] アリョーシャ=スターリナ : なんだか羨ましくて、表情を崩して少し笑みを浮かべてみる。

[メイン] アン : 「た...タイ焼きを作るんです...!」
楽しみそうに語る

[メイン] 佐々木藍 : 「たい焼きつくるんだよー」
重なるように

[メイン] シノン : 「たい焼きですか…いいですねぇ」

[メイン] アン : 「...よ...よろしければ!
つ...作った物をお裾分けしても...いいですか?」

[メイン] アリョーシャ=スターリナ : 「……たい焼き!」

[メイン] アリョーシャ=スターリナ : 餡の詰まった……おいしいものと聞いたことがある。私は思わず食いついていた。

[メイン] シノン : 「貰えるなら是非頂きたいですね」

[メイン] アリョーシャ=スターリナ : 「私も……ありがたく頂戴する」

[メイン] アン : 「わ...わかりました...!」
と言ったところで。

[メイン] アン : 「こ...これで食べきれるかを心配せず...い...一杯つくれます...ね...!」
藍に向き直って笑って言う

[メイン] 佐々木藍 : 「たくさんつくるー!うまくできないのができても安心だねー」

[メイン] アン : 「も...もう!お...美味しいものをあげましょうよ...!」

[メイン] シノン : 「ふふっ…アリョーシャさん、私達は味見担当になりそうですね」

[メイン] アリョーシャ=スターリナ : 「……親友というよりもっと親密だな……」
そうボソっと呟きながら。シノンと一緒に二人を見続ける。
「そうだな、たい焼き……味見……嬉しい」

[メイン] アリョーシャ=スターリナ : 転校してまだ数か月。それでも顔を知ってくれて、自分と知り合いでいてくれる……これも嬉しい。

[メイン] アン : (す...少しずつだけど仲良くなれたのかな...?)

[メイン] アン : 「あ...じゃあたい焼きをまた今度...」
と時計を見て

[メイン] アン : 「えっ...も...もうこんな時間...!?」

[メイン] アリョーシャ=スターリナ : 「……? どうした?」

[メイン] 佐々木藍 : 「あー下校時間ー」
チャイムの音に気付く

[メイン] アン : 「え...ええっと...下校時間で...手習いがあって...家で...!」

[メイン] 佐々木藍 : 「じゃあじゃあ……一緒に帰っていい?」
そう言ってアンの裾を引く

[メイン] アン : 「ご...ごめんなさい!
もう帰って...!」

[メイン] アン : 「...えっ?
か...帰り道くらいはだ...大丈夫ですけど...い...いいんですか...?」

[メイン] 佐々木藍 : 「うん!アンの家……次行く時までに途中まででも知りたいから」

[メイン] アン : 「あ...!」
なるほど、と合点がいく。

[メイン] アン : 「そ...そうですね...!道案内ついでに...!」

[メイン] アン : 「い...急ぎ足になっちゃいますけど...い...いいですか...?」

[メイン] 佐々木藍 : 「いいよー藍、足早いから」

[メイン] アン : 「...!で...では!行きましょう...!」

[メイン] シノン : 「…では現地解散と言うことで…私達も帰ることにしますか…」

[メイン] 佐々木藍 : 「うん!」
そう言って飛びつくようにアンと腕を組んで歩いていく

[メイン] アリョーシャ=スターリナ : 「……そうだな」
ふと、そう答えたが……つまりシノンと一緒に帰るという事になるのか。
今日は屋敷での仕事はお休みだ。私も急ぎ足になるつもりはない。

[メイン] アン : 「あ...今日は...案内も十分にできず...す...すいません!
ま...また後日!ゆっくり...一緒に!」

[メイン] 佐々木藍 : 「じゃあねー」
振り返り空いた片手で手を振る

[メイン] シノン : 「えぇ、また後日に…」

[メイン] アン : ぺこり、と一礼して。
藍の腕を取ったまま急ぎ足にその場を後にする

[メイン] アリョーシャ=スターリナ : 「ああ、二人ともまたな……」

[メイン] シノン : 「仲良いですね、あの二人は…」

[メイン] アリョーシャ=スターリナ : 「ああ…………羨ましいな」

[メイン] シノン : 「じゃあ帰りますか」

[メイン] アリョーシャ=スターリナ : 「ああ……シノン。女子高生といえば……寄り道も定番と聞いた」

[メイン] アリョーシャ=スターリナ : 「…………駄菓子屋というのが気になるんだが、いいか?」

[メイン] シノン : 「寄り道ですか…。そうですね、駄菓子屋に行きましょうか」

[メイン] アリョーシャ=スターリナ : 「!」
目をきらきらさせて。
「付き合わせてすまない」

[メイン] シノン : 「いえいえ、そのくらいならお安い御用ですよ。」

[メイン] アリョーシャ=スターリナ : ……いつのまにか、シノンとはこういう仲になっていた。

[メイン] アリョーシャ=スターリナ : 『友達』ではあるんだけど、やはり先輩と後輩の関係。
……もっと『友達』らしい事をしないと、私はそうやって今日は寄り道を提案したのだった。

[メイン] アリョーシャ=スターリナ : 「じゃあ、出発だ」

[メイン] アリョーシャ=スターリナ :  

[メイン] アリョーシャ=スターリナ :  

[メイン] アリョーシャ=スターリナ : …………学校の近く。日本にはまだ馴染みがないというのに、懐かしさを覚える
駄菓子屋へと寄り道する。

[メイン] アリョーシャ=スターリナ : 「……いろいろある……!」
自分から提案しておいて、シノンを他所に目をきらきらとさせる。

[メイン] シノン : 「こんな場所に駄菓子屋があったんですねぇ…ふむ………」
アリョーシャが言う通り色々ありそうです。

[メイン] アリョーシャ=スターリナ : 「…………コーヒー牛乳もある……!」
財布を出す。私は目をきらきらさせながら、駄菓子を抱えて、コーヒー牛乳も回収して……
気づけば、驚かれるぐらいに大量に買い込んでいた。

[メイン] アリョーシャ=スターリナ : 「…………」
せっかくシノンと来たというのに、一人で勝手に盛り上がってしまった。

[メイン] アリョーシャ=スターリナ : 「シノン、すまない……」
ちょっとした一時が本当に一時で終わってしまった。

[メイン] シノン : 「ふふっ…気にしないでください。目をキラキラ輝かせてるのを見るのも面白かったからですから」

[メイン] アリョーシャ=スターリナ : 「………」
なぜかその一言が、くすぐったく感じた。

[メイン] アリョーシャ=スターリナ : 「シノン、詫びだ……食べてくれ」

[メイン] アリョーシャ=スターリナ : 買い込んだ駄菓子をいくつか、ちょっと強引に渡して。最後にコーヒー牛乳もつけた。

[メイン] シノン : 「えぇ、頂きましょうか。ありがとうございます」

[メイン] アリョーシャ=スターリナ : 私と、シノンで駄菓子屋前のベンチに座る。
時折通り過ぎる散歩中の人を観察しながら。

[メイン] アリョーシャ=スターリナ : 「…………」
シノンと、こうしたのはもちろん今日が初めてだ。知り合い程度かもしれないが『友達』なのにな。

[メイン] シノン : 「いやぁ…見ていただけでここまで貰えるとは。何かお礼でもしないと気が済まないんですが…」

[メイン] シノン : 「何かして欲しい事とかありますかね?アリョーシャさん。」

[メイン] アリョーシャ=スターリナ : 「……?」
何かしてほしい事……私はそういった事を自分から、頼んだことは無い。
けれど……そうだ、言語化してなかったことがある、もしかすると……私が勝手に思っているだけかもしれないからな。

[メイン] アリョーシャ=スターリナ : 「……じゃあ一つ訊かせてほしい……私とシノンは……『友達』……か?」
変なことを聞いたかもしれないが。

[メイン] シノン : 「んー……」
私は悩む。果たして友達なんでしょうか。…いや、寄り道までしてベンチに座ってるくらいですから。友達ですね。

[メイン] アリョーシャ=スターリナ : 「……やはり、違うか?」
少し、悩んだその姿を見て。私は早計に落ち込んだ。

[メイン] シノン : 「…いえ、友達ですね。まだ会って話して少しといった所ですが…友達ですよ。」
それに…同業者のようですからね。種類は違いそうですが、良好な関係を気付いて行きたいものですね

[メイン] アリョーシャ=スターリナ : 「……! シノン……」
私は笑みを浮かべると、食べすすめる手を止めて……。

[メイン] アリョーシャ=スターリナ : すかさず、シノンに口づけした。

[メイン] アリョーシャ=スターリナ : ※アリョーシャの生まれ育ったところではこれが友達に対する「挨拶」

[メイン] シノン : 不意を突かれそのまま受け入れる事だろう。

[メイン] シノン : 「ちょ…ちょっと…アリョーシャさん…?」

[メイン] アリョーシャ=スターリナ : 「?」
私は、少し口づけを終えた後に前にかかってしまった横髪をぱさっと広げなおして。

[メイン] アリョーシャ=スターリナ : 「……どうした?」

[メイン] シノン : 「い、いえ…まぁいいでしょう。…私以外にはやってませんよね、それ?」
…ふふっ、どうやら常識を叩き込まないとダメそうですね。
口付けをするのは友達以上になってからという事を。

[メイン] アリョーシャ=スターリナ : 「…………ダメ、か? シノン以外にもやった事はあるが……」
何か、シノンの雰囲気が急に変わった気がする。

[メイン] シノン : 「まぁ…大体は予想が付きますから…大丈夫ですよ。私が常識を叩き込みます、ふふっ…安心してください。痛くないですよ…」

[メイン] アリョーシャ=スターリナ : 「……!」
その雰囲気の豹変に動揺しながらも、シノンが友達であるという事に
感情のコントロールがなぜか効かなくなり、私は蛇ににらまれたカエルのように硬直していた。

[メイン] シノン : 「安心してください…きっちり叩き込みますから……」
そう私は優しく言って…
随分と長くなりそうですが…まぁ頑張る事にしますか。

[メイン] アリョーシャ=スターリナ : 「叩き込む……それは『友達』に関する事……か?」
私は、そう声を振り絞って訊いていた。

[メイン] シノン : 「えぇ…友達に関する事ですね。友達は…こう易々と口付けなどしませんよ」
こう言う事をするなら…

[メイン] シノン : 「口付けをするなら…友達以上からではないですかね?」

[メイン] アリョーシャ=スターリナ : 「……!」
その一言を聞いた瞬間、私の頭の中は一瞬だけ真っ白になる。

[メイン] アリョーシャ=スターリナ : そして多大な数式のように、友達とは何なのか、友達以上とは何なのか
真っ白な頭の中で文字の羅列を並び立てる。

[メイン] アリョーシャ=スターリナ : 気づけば、私は……耳を赤くしていた。

[メイン] シノン : 「自分がしていた事に気づきましたか…ふふっ…大きな一歩ですよ。さて、そろそろ帰る事にしましょうか」
私はベンチから立ち上がる事でしょう。

[メイン] アリョーシャ=スターリナ : 「…………」
シノンとは『友達』だった、だが今の口づけが『友達以上』のするべき事だと意識すると、なぜか、くらくらしていた。

[メイン] アリョーシャ=スターリナ : ぼーっと、して
らしくもなく、そのまま座り込んで。

[メイン] シノン : 「おや、大丈夫ですか?アリョーシャさん……」

[メイン] アリョーシャ=スターリナ : ふと、また訊きたい事が一つ増えた。

[メイン] アリョーシャ=スターリナ : 「……シノン」

[メイン] シノン : 「……どうしましたか?」

[メイン] アリョーシャ=スターリナ : 「シノンは誰かと『友達以上』になろうとか、考えた事……あるか?」

[メイン] シノン : 「うーん…考えた事ですか。」

[メイン] シノン : 「特には無いですね、自由奔放に行きたいですから…」

[メイン] アリョーシャ=スターリナ : 「そうか、変なことを訊いてすまない……」

[メイン] アリョーシャ=スターリナ : たった一度の口づけ。その口づけの違う意味。
それをトン、と押されただけで、私はシノンとのわずかな思い出ですら
『友達以上』の何かになりそうなものを探していた。頭の中で。

[メイン] シノン : 「いえ…別に良いですよ、友達ですからね…」
そう、友達なんですから…

[メイン] アリョーシャ=スターリナ : 「…………シノン、けれど私はあの口づけは、挨拶の口づけのつもりだ」

[メイン] アリョーシャ=スターリナ : なぜか、私はそう強引に押しとおそうとしていた。

[メイン] アリョーシャ=スターリナ : 「だからこれからも……挨拶として、口づけはいくらでもやるつもりだ」
他の友人の強引さに、少し影響を受けてるのもあるかもしれないが。

[メイン] アリョーシャ=スターリナ : この口づけにほかの意味を探そうとしたら、何かが決壊しそうだと思った。
それだけだ……。

[メイン] アリョーシャ=スターリナ : 決して、何かの言い訳ではない。

[メイン] シノン : 「口付けをですか………人前では流石にやめてくださいよ?」

[メイン] アリョーシャ=スターリナ : 「……わかった」
頷き、またシノンの傍で歩きはじめる。今度は音は殺さず、この時を味わうために
時折すれ違う人のように、そして傍のシノンのようにカツカツ、足を鳴らしながら。

[メイン] アリョーシャ=スターリナ : ふと、私は口元を触る。拭うのではなく。指先でぴとり、と。
人は記憶は一度体験したら、二度と消えることは無く、どこかにしまい込むらしい。引き出し方を忘れてるだけで。

[メイン] アリョーシャ=スターリナ : …………あの感触が、なぜか妙に、色濃く記憶に残った。

[メイン] シノン : 「行きましょうか。そういえば、家はどの辺りなんです?」
友達なら取るに足らないの無い会話でしょう
………友達以上を望んでいるようにも見えますが……これからはどう答えましょうかね。
その気にさせられそうで…今から怖いものですね。

[メイン] アリョーシャ=スターリナ : 「…………家は、居候の身で……」
私は、強引だ。女子高生とは強引だから、きっとこれは正しい事なんだろう。…………これはさすがに言い訳だ。

[メイン] アリョーシャ=スターリナ : 「………できればシノンの家にでも……」

[メイン] シノン : 「まぁ…今日は心配するでしょうし…居候の方の家に帰ることにしませんか?」

[メイン] アリョーシャ=スターリナ : 「……わかった、名雪にもシノンの事、紹介する」

[メイン] シノン : 「ふふっ…アリョーシャさんに紹介してもらいますよ。」

[メイン] アリョーシャ=スターリナ : ……ごくっ、と固唾を思わず呑んだ。
シノンの視線が、今までとはまるっきり違うのだから。
私たちは歩を運び始めた。

[メイン] アリョーシャ=スターリナ : 一歩一歩を踏みしめながら、その度に考える。
まだ時間はたっぷりある、あるはずだ。
『友達以上』の事はわかっても、でも実感はわかない。

[メイン] アリョーシャ=スターリナ : ……けれど、あの「叩き込み」を境に
シノンと一緒にいると妙な感覚に陥る……これがきっと……

[メイン] アリョーシャ=スターリナ : ……名雪やケイティ、龍之介ならわかるだろうか?
アンにも……あの場にはいなかったけれど、古泉達にも
……私にはせっかく『友達』がいるんだ。時間どころか相談だってできるのだから。

[メイン] アリョーシャ=スターリナ : 考えよう。女子高生として生きて、生き抜いてみて
……まだ定かではないが、いつか『友達以上』を、逆にシノンに叩き込める日が来るといいな……

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