かりーにん : x5 3d6#1 (3D6) > 13[1,6,6] > 13 #2 (3D6) > 11[6,3,2] > 11 #3 (3D6) > 16[6,6,4] > 16 #4 (3D6) > 11[6,2,3] > 11 #5 (3D6) > 9[2,6,1] > 9

かりーにん : x5 3d6#1 (3D6) > 15[3,6,6] > 15 #2 (3D6) > 9[2,6,1] > 9 #3 (3D6) > 9[6,1,2] > 9 #4 (3D6) > 13[6,4,3] > 13 #5 (3D6) > 13[2,5,6] > 13

かりーにん : x5 3d6#1 (3D6) > 12[2,4,6] > 12 #2 (3D6) > 15[5,4,6] > 15 #3 (3D6) > 11[4,1,6] > 11 #4 (3D6) > 17[6,5,6] > 17 #5 (3D6) > 9[4,1,4] > 9

MONAME : x5 3d6#1 (3D6) > 11[6,2,3] > 11 #2 (3D6) > 8[2,1,5] > 8 #3 (3D6) > 8[1,4,3] > 8 #4 (3D6) > 13[5,5,3] > 13 #5 (3D6) > 11[3,4,4] > 11

MONAME : x5 3d6#1 (3D6) > 14[5,4,5] > 14 #2 (3D6) > 9[6,1,2] > 9 #3 (3D6) > 9[4,3,2] > 9 #4 (3D6) > 8[2,5,1] > 8 #5 (3D6) > 11[4,6,1] > 11

MONAME : x5 3d6#1 (3D6) > 6[2,3,1] > 6 #2 (3D6) > 9[2,6,1] > 9 #3 (3D6) > 11[1,5,5] > 11 #4 (3D6) > 7[2,3,2] > 7 #5 (3D6) > 18[6,6,6] > 18

不思議仮物 : x3 15d6 ファファファ こうやって振ると合計値がわかりやすいのです#1 (15D6) > 50[4,2,2,5,4,3,2,2,1,6,3,2,5,5,4] > 50 #2 (15D6) > 57[6,4,5,3,4,6,4,6,2,3,6,2,1,4,1] > 57 #3 (15D6) > 55[5,5,4,4,4,6,3,2,5,4,1,2,3,5,2] > 55

GM :  

GM :  

GM :  

GM : 【Side:?年前/ある人物】

GM :  

GM : いくらか昔の、ある屋敷
その日は雨の降る日だった

GM : 窓を覗く、二つの人影
退屈そうな姿に、その話し相手になる者

GM : 奥の机に置かれたいくつかの雑誌や新聞にも、その姿は載っている

退屈そうな少女 : 「…はぁ」

退屈そうな少女 : 「山も登った、ダイビングも大体やった、空も行けるところまで行った…」

退屈そうな少女 : 「…大体やりつくしたくない?、これ」

不思議な男性 : 「…そうかな?確か、まだ世界最高峰の山はまだじゃないっけ?」

退屈そうな少女 : 「エベレスト?ん…まぁまだか」

退屈そうな少女 : 「いや、でも…正直手続きとか面倒だし、もう高い場所先行っちゃってるから景色とかな~」

不思議な男性 : 「飽きたか、順番ミスだね」

退屈そうな少女 : 「そうそう」

退屈そうな少女 : 「ね~~、おじさん」
「もっと他に行く場所ってないの~??」

不思議な男性 : 「これ以上ねえ…ま、いつかは増えるかもしれないが」
「いくら君が有名になっても、そろそろ限界だろうさ」

退屈そうな少女 : 「いつか?」

不思議な男性 : 「そりゃあ…聞いたことないかい?最近流行ってるやつ」

不思議な男性 : 「宇宙開発だのなんだの、お国も躍起だろう?」

退屈そうな少女 : 「そうね」

不思議な男性 : 「だったら、いつかそれも普遍的になるさ」
「そうだな…セリカが一回り大人になる頃かもしれないし、もっと未来かもしれないが」

退屈そうな少女 : 「ンなウン十年も待てっての!?」
「その前に死んじゃうよ!」

不思議な男性 : 「はははは…そういうものさ」
「だから"いつか"だ」

退屈そうな少女 : 「ぁああ…そう」

退屈そうな少女 : 「…いつか、いつかね…」

退屈そうな少女 : 席を立ち、一冊の本を手に取る

不思議な男性 : 「どうかしたのかい?」

退屈そうな少女 : 「…そんだけ待たされるかもしれないくらいなら」

退屈そうな少女 : 「それまでに、多少の時短でも出来たらいいんじゃない?」
そう言って、本を見せつけるように

不思議な男性 : 「…ははぁ、そりゃ」
「まぁ、いいんじゃないか?」

不思議な男性 : 「山登りをキャンセルするなら、しばらく腰を据えて見るのもいい」
「そういうのも昔嗜んだしね」

不思議な男性 : 「どうせなら、その時の友人も招こう」

退屈そうな少女 : 「…そーね、いいんじゃない?」

退屈そうな少女 : 「さ、読むわよ」
「さっさと翻訳して」

不思議な男性 : 「僕が訳すのかい!?」

退屈そうな少女 : 「ラテン語なんて知らないっての」

退屈そうな少女 : そう言いながら、窓辺の席に一つの本を囲み
二つの影は、また静かになる

退屈そうな少女 : それはまだ人が月にも届いてなかった時代の事だ

退屈そうな少女 :  

GM :  

GM : 【Side:現代】

GM :  

GM : 雨のよく降る、冷える日

GM : 貴方の友人の、クロエ・アーロンは
久方振りに実家へ帰省して、やっと家に戻ったころ

GM : 彼女は、一冊の本を抱えて
ベッドに寝転んでいた

クロエ : 「…」
「なにこの本」
埃をかぶった表紙を手で払い

クロエ : 「中身も…英語?」
「おばあちゃんとかのヤツ?」

クロエ : 「…ま、いっか」
「特に大事じゃないみたいだし、持って帰っていいって言ってたけど」

クロエ : 「こういうの、稀覯本っていうんだっけ」

クロエ : 「どうせなら臨時収入にならないかな…」
などと、呟いて

クロエ : 「…う」
ふと、痛みを覚えて胸を抑える

クロエ : 「はぁ…」

クロエ : 「実家に帰ってから、なーんか調子悪いんだよなあ」

クロエ : 「食べ物当たった…?ダラダラ食べてたし、傷んでたりして、うーやだやだ」

クロエ : 「病院行っとくかぁ…」
と、カバンを持って部屋を出る

クロエ : 「ついでに晩ご飯と…あ、あとキッチンペーパー切らしてたな」

クロエ : なんて、日常の中に歩んでいた

クロエ :  

クロエ : それから、数刻したころ

クロエ : 貴方たちに、逼迫した電話をするまでは

クロエ :  

クロエ : プルルルルルルル

クロエ : 「ね、ねぇ、ちょっと、今いい?ッ、つう…」

クロエ : 「な、なんか、へんな」
「変な犬みたいなのが…いッたい…!」

クロエ : 「…か、嚙まれて、ずっと痛い…」
「ちょっと、動けなくって…さぁ」

クロエ : 「迎えきてくんない?おねがい、早、っく」
「おねがい、おねがいだから!頼むからさ!」

: ガシャン、と物音

クロエ : 「あ、あっ、なるはやで、お…おねがいね」

クロエ : プツ

クロエ :  

GM : 貴方は、その電話を受け取った一人だ

GM :  

GM : HO-[クロエの友人]
・貴方はクロエの友人である、恐らく…一番に電話を受け取った者となる

GM : HO-[友人の友人]
・貴方は、上記の友人の友人くらいの立場だ、突然のひっ迫した連絡を聞いて、同行することにした

GM : HO-[偶然の通りがかり]
・貴方は、クロエの現地点で近い位置にいる、元来関係のない人間であるはずだが、運命の悪戯のように巻き込まれていく

GM : [クロエの友人]は一人まで、そして確実に誰か設定してもらう必要があります

GM :  

GM :  

GM : この時代ってのは、どこにでも行けて

GM : たいていの場合、どこのことも知れる

GM : 大層なレンズを凝らして、空の果て覗くし

GM : そいつを沈めて、海の底だって見回って

GM : そうなりゃ、人の探求心ってのは有に満たされないものじゃあないか?と言えば

GM : 存外、そうでもない

GM : なんだかんだで、進歩して進化して、知りもしないことをまた見つけるんだからな

GM : だが、それも年周期と言ってしまえば気の長い話かもしれないけど

GM : 人間100年、驚きを受け止められるのも精々60年

GM : その何年かに、そう何度も何度も新鮮さを詰め込むのも

GM : 生き急いでる、って奴だろうけどな

GM : 今日の話も、そういう奴だ

GM : 【永劫探索ジレンマ】

GM : まぁ、探索者なんて奴らが、一番わかってるだろ?

GM :  

GM :  

GM : 【Side:HO1&2】

GM :  

GM : おそらく、二人は日常の最中
特段特別な事もなく、偶然その着信を受けたろう

GM : 友人が飛ばした、逼迫した通話だ

峰津院 都 : 「……一体何が」

峰津院 都 : 銀髪で、スーツを身に纏う少女はあくまで普段のような様子を崩さず、連絡を受け取った

峰津院 都 : 眉間に浮かぶ皺の数を増やしつつ、逼迫とした連絡を受け取る
数少ない友人が、このような事を悪戯でやるとは考えにくい。

GM : その後は繋がる様子もない
ひとまず送られた位置は、そう遠くはないだろう

峰津院 都 : 「……無事でいてくださいよクロエ」

アマテ・ユズリハ : 「…どったの?電話に出てからすっごい深刻そうな顔してるけど」

峰津院 都 : 今回におけるミスを早速一つ挙げるとするならば、何かがあった事をもう1人の友人の前で晒してしまった事だろうか。

峰津院 都 : 「…ええ実は、クロエからやや…何かに追われてるかのような連絡が」

峰津院 都 : 隠しても仕方がない、どうせ見抜く
ならばいっその事早いところ確認を済ませたいのもあるのだから、事これは説明するべきだろうと。

アマテ・ユズリハ : 「追われてる?え?現在進行形で追われてるの!?」

アマテ・ユズリハ : 「やばいじゃん!ストーカー!?殺人鬼!?とにかく助けに行かないと!」

峰津院 都 : 「ええ。…クロエの説明通りなら、追ってきているものは奇妙な"犬"のようですが……」
「ええ、無論そのつもりです」

峰津院 都 : 「幸い位置は把握しました、向かうというのであれば……急いで向かいましょう」

峰津院 都 : それこそ、一友人の危機だ
聞かぬふりをするなど到底出来ない…ので。

アマテ・ユズリハ : 「犬…?なんだろう金持ちの家に忍び込んでヘマでもやらかしたのかなクロエ…」
(…ハッ!?まさか警察の隠語!?)

アマテ・ユズリハ : 「…いや考えたって仕方ないや!とにかくそこに向かおう!」

峰津院 都 : あくまで平常心を装いつつ、穏やかでは内心を宥め
手荷物をそのままに

峰津院 都 : 「言われなくとも!」
その言葉に同意するよりやや早く、着いてこいと言うように目的地へと駆け抜けていった

GM :  

GM : …そうして、件の場所の近くでは

GM : 偶然にも、その事態を知ることになる者が一人

GM : 仕事の近道なのか、或いはサボりだったのか

GM : 人通りのない、路地裏の近く

GM : 悲鳴と、嫌な音が響いた気がした
それを聞くものが、一人

GM : 【Side:HO3】

GM : …どうしようか、見に行くべきか
助けでも呼ぶべきか?

ナナミ : 「おっとぉ…やーな予感がするな」と背中に大きなリュックを背負う青年

ナナミ : 「こーいうのはリスク、関わらないのが鉄則なんだが…」

ナナミ : 「あいにくそうも言ってられねぇ!今日はこれ以上時給を下げるわけにはいかねぇんだ!」
「そんな時に限ってどうしてこうも近道でこんな…」

ナナミ : 「このままだと…飯がもやしになる!」

ナナミ : 仕方がなく通りかかるだけなんだ!
助けを呼ぶとしても最小限だからな!

ナナミ : 見に行って、通報して、そのままバイトだ!
これだから依頼が枯渇している日はつらいぜ…!

GM :  

GM : ではPC3人とも
幸運ロールせよ

ナナミ : ccb<=55 幸運(1D100<=55) > 55 > 成功

ナナミ : ピッタリ~

峰津院 都 : ccb<=85(1D100<=85) > 6 > スペシャル

峰津院 都 : おしい…

アマテ・ユズリハ : ccb<=55 こううん(1D100<=55) > 40 > 成功

GM : わかった

GM :  

GM : かくして、三人の人物がある一つの地点に至る頃

GM : 彼らは、運良く"少し遅れていた"

GM : 少なくとも、その場にいるものに直面することは避けられたろう

悍ましい犬 : この世のものとは思えない、何か犬にも似た物は

悍ましい犬 : その到着を前に、するりとどこかに消えて

GM : その刹那、君たち三人は一堂に会した

GM : …凄惨な現場を前に、だ

ナナミ : 「おいおいおい…なんだこりゃぁ…」

峰津院 都 : 「こ、れ は………」

GM : 暗い路地裏、あまり良く見えないが
鼻につく匂いと、酸っぱい感触が肌につく

GM : そこには、人型の
ドロドロに溶けたシミだけがあった

アマテ・ユズリハ : 「クロエ~大丈…夫…」

GM : …これは、一体なんなのだろうか?

峰津院 都 : …目星!

GM : ふれ

峰津院 都 : ccb<=95 目星(1D100<=95) > 72 > 成功

ナナミ : じゃあ俺は聞き耳だ

GM : おお、なら来い

ナナミ : ccb<=90 一旦ややこしいので90でいいか 聞き耳(1D100<=90) > 55 > 成功

アマテ・ユズリハ : う~んあえてアイデアでもふるかな、何なんだろう?だし

GM : やってみな

アマテ・ユズリハ : ccb<=55(1D100<=55) > 43 > 成功

峰津院 都 : 直感で、少なくとも異常があることは理解した
であるならばと…まずは路地裏の薄暗さに目を慣らそうとして────

GM : では…

GM : まず、見つかったのは

GM : クロエの携帯だった

GM : そこには握られたような手形の跡があって

GM : そして、耳を澄ましたが
残るのは何か…

GM : 息遣いがあったような、勘違いかの様な

GM : …もしも、想像力豊かなら

GM : ありえないだろ、この何かは

GM : 人であるように思えてもいいかもな?

GM :

GM : この世のものとは思えない光景を目にし
精神に凍えるような嫌悪感が襲う

GM : 1/1d3でちぇーっく

アマテ・ユズリハ : ccb<=55(1D100<=55) > 98 > 致命的失敗

ナナミ : ccb<=55

アマテ・ユズリハ : よしファンブル消化

アマテ・ユズリハ : 1d3(1D3) > 1

峰津院 都 : ccb<=85 むしろそれだけでいいのはありがたいところですよね(1D100<=85) > 16 > スペシャル

system : [ 峰津院 都 ] SAN : 85 → 84

ナナミ :

ナナミ : ccb<=55 🌈(1D100<=55) > 96 > 致命的失敗

ナナミ : 1d3(1D3) > 1

system : [ ナナミ ] SAN : 55 → 54

アマテ・ユズリハ : 「な…何これ…」

峰津院 都 : 視覚が、そこから伝えてくる情報が
まさにシミが、もしやといったものを伝えて

ナナミ : 「…なんだこりゃ…さすがに嬢ちゃんたちがやったわけじゃねぇよな」

アマテ・ユズリハ : 「……」

アマテ・ユズリハ : 「………?」

峰津院 都 : いや、そんなことはありえはしないと
必死に"あり得ない"といった方向に思考を傾けて

アマテ・ユズリハ : 「えっ誰?」

峰津院 都 : 「………誰ですかあなたは」

ナナミ : 「俺からしてもアンタたちは誰?って言いたいところだが…」
「俺はナナミシュン ナナミでいい」

峰津院 都 : 一度思考を停止させて、見知らぬ人へ険しい視線を向け

ナナミ : 「まー自己紹介よりも、コレの方が先だとは思うがな」とシミを指さし

峰津院 都 : 「……その通り、です」

峰津院 都 : 至って冷静ではない様子のまま、目についた携帯をとって
それを便りに細い可能性を確認しようと

GM : 見覚えはあるだろう
クロエのものに違いない

アマテ・ユズリハ : 「いや確かにそれはそうだけど…」
「…その携帯、やっぱクロエのだよね?」

峰津院 都 : 「……そうですね」
どこをどう見ても、クロエのものである事をその携帯は雄弁に示していて……

ナナミ : 「ふぅんアンタたちの知り合いか…」

GM : …思い思いの不安、懸念を口に出している頃

GM : 背後から声が

: 「やあ君たち、こんばんは!」

: 何か、聞き覚えもある声かもしれない
特に都にはそうだろうか

: …振り向く?

峰津院 都 : 「──だ、れ え?」

ナナミ : 「んなっ!?」その現場に集中してたからか、背後からの声に驚きの声を漏らす

アマテ・ユズリハ : ふりむく

峰津院 都 : ……振り向く。

ナナミ : 当然振り向く!

謎の少女 : 「およ、どうしたのそんな怖い顔して」

謎の少女 : 「何かあったのかな?」
と、話す少女は

謎の少女 : まるで探し人にそっくりだ

峰津院 都 : 「…クロエ?」

峰津院 都 : 思わず呟いた言葉は、探し人の彼女の名前で。

謎の少女 : 「クロエ?人違いかなそれは」

謎の少女 : 「私はセリカ、セリカ・クレイトンさ」
「ところで質問いい?」

アマテ・ユズリハ : 「え?…あっホントだ目の色とかそっくり」

アマテ・ユズリハ : 「質問?」

セリカ : 「今って何年の何日?」

セリカ : なんて、妙な質問を

アマテ・ユズリハ : 「何日だっけ?」
スマホを確認する、どっかで落としたのかヒビが割れてる

ナナミ : 「…はぁ?」こんな状況でなんでそんな質問…!?

峰津院 都 : 人違いか…と 少し視線を逸らそうとして

GM : ちなみに今は2025年である

GM : 日付はまぁ2/5で

峰津院 都 : 「……2025年の、2月…5日」

セリカ : 「おお!ありがとうね!」

アマテ・ユズリハ : 「今日は2025年の2月5日、おおニッコニコだニッコニコ」

セリカ : 「縁起がいいねえ、うん、目覚めにいい日だ」

ナナミ : 「こんな凄惨な匂いのする場所はニコニコできるもんじゃないと思うぞ???」

セリカ : 「ああ、これ?」

峰津院 都 : 「……目覚め?」

セリカ : 目の前のシミを見下ろし

アマテ・ユズリハ : 「何だ今起きたところなの?やめた方がいいよ癖ついて朝起きれなくなるよ」

峰津院 都 : 「……それに、何か知ってるのですか?」

セリカ : 「そういうことじゃあないよ、はは」

セリカ : 「いやあほら」
「見られたのは初めてだなぁって」

セリカ : 指をピン、と鳴らすと

セリカ : シミは完全に、液化して
痕跡が消え去った

セリカ : 「じゃね~」

ナナミ : 「見られてマズいもんってこt…!?」

セリカ : ゆっくり踵を返して

アマテ・ユズリハ : 「!?」

ナナミ : 「なっおい!お前何やった今!?」

峰津院 都 : 「は、え、は??」

峰津院 都 : 「今何を……いやそれより、知ってる事を話してくださいよ!」

アマテ・ユズリハ : 「お…おお~…」
目の前で起こったマジック?に感心して拍手する

ナナミ : 「感心してる場合かっ!」

セリカ : 「んふふふ」

セリカ : 「…"気になる?"」

セリカ : そう呟いて歩いて行く…

GM : さて

アマテ・ユズリハ : 「いやでも今の凄くない?」
「うん!気になる気になる!」

GM : 早速だがここで選択シーンとなる

アマテ・ユズリハ :

ナナミ : !!

峰津院 都 : !!!

GM : それぞれ選んだシーンに分岐することになる

GM : ①.ついていく
②.ついていかない

GM : 簡単に、このどちらかだ
お前らならどっちを選ぶ?

アマテ・ユズリハ : 何か気になる~!
ついてこ

峰津院 都 : ついていくぞ〜〜〜!!

GM : ちなみに個別に別でいい

GM : まぁ好きに選びな

ナナミ : ああクソッ!ついてくしかねぇ!
こういう時孤立するのが一番リスクだ!

GM : OK

GM : 選択されたシーンへ接続するぞ

GM :  

アマテ・ユズリハ : あっ待った

セリカ : おお?

アマテ・ユズリハ : 今何時?

アマテ・ユズリハ : ゲーム時間

セリカ : あ~~~

峰津院 都 : 夜付近とは言ってましたね

セリカ : まぁ夕方だね

セリカ : そろそろ日も暮れる

峰津院 都 :

アマテ・ユズリハ : 夕方か…夜だったら帰ったけどまだ門限でも無さそうだなァ…

アマテ・ユズリハ : うん変わらないわついていく

セリカ : いいこか

ナナミ : 門限だったら帰ってたのかよ!

ナナミ : いいこだ!

アマテ・ユズリハ : そうだけど…

峰津院 都 : いい子!

セリカ : では!

セリカ :  

セリカ : 貴方達は、それに追従することになった

セリカ : 行先はどこなのか
何が目的なのか
そもそも、何なのか

セリカ : 不明瞭なままにだ

セリカ : 「三人ともついてくるんだ」

セリカ : ほへーって顔

峰津院 都 : 「…そりゃあ、気になることもありますからね」

アマテ・ユズリハ : 「?」「ついてこいって言ったのセリカじゃん」

セリカ : 「ついて来いとは言ってないけども!いやまぁそれっぽい言い回しだったか」

セリカ : 「ははは、まぁまぁそうだね」
「じゃあお茶でも出す準備しないと…」

セリカ : 「コンビニでもよってこうよ」

峰津院 都 : 険しい顔付きを崩さず、眼を細めて

アマテ・ユズリハ : 「あれ?そうだっけ?」
「そういやそうだったかも…」

峰津院 都 : 「……何故コンビニに……それで話をすると言うのであれば、構いませんが」

アマテ・ユズリハ : 「いいね~アイスも買ってこうよ」

ナナミ : 「つかみどころのねー態度だな…」

セリカ : 「悪いねえ~、こっちもやりたいことあるしさ」

アマテ・ユズリハ : 「あっ、でもウチ門限あるからさ、あんまり長くはいられないかも…」

セリカ : そのままコンビニに寄ると

セリカ : 「いい子ちゃんかよ!?」

セリカ : 「まぁまぁ、じゃあさっさと…おお何あれ!?」

セリカ : 突然人が変わったように目を輝かせ

アマテ・ユズリハ : 「え?何々?」

セリカ : コンビニ中の…対して珍しくもなさそうなものを見回っている

セリカ : 「これ何の機械?」
スムージーメーカーを見ていたり

峰津院 都 : 「……え、ええ?」

セリカ : 「セルフ…セルフレジ?盗まれないの?これ」

ナナミ : 「そんなの最近のコンビニならどこにでも置いてあるだろ…」

峰津院 都 : 「……フルーツからスムージーを作るものですが」

アマテ・ユズリハ : 「いや~結局盗まれる時は盗まれるって、だからホラ、有人のレジは普通にあるでしょ?」

アマテ・ユズリハ : 「結局人はいないとダメみたいよ」

セリカ : 「意味ないじゃん!?」

セリカ : 「まぁでもそういうもんか」

アマテ・ユズリハ : 「だねえ…」

セリカ : 「ロボットレジとかじゃないのか…ふーん」

セリカ : そのままどっさり買い物籠に菓子やらなんやら詰め込んで

ナナミ : 「そういうのを見張るバイトだってあるしな~」

ナナミ : ああコンビニ菓子なんて…コスパが!コスパが!

アマテ・ユズリハ : 「あれとそれとこれも…」ポイポイポイポイ

セリカ : 「よし、じゃあ買うか…っと」
そのまま一気にレジにかけ

セリカ : 「…」

セリカ : 「あれ、札が通らないんだけど」
「あっこれは通った」

峰津院 都 : 「掴みどころが……ああもう……ええ?」

セリカ : よく見ると嫌に古びた札を使っている

ナナミ : 「入らない…!?ちょっと待ていつの札だよ…」
「今は令和だぞ!?」

峰津院 都 : 「……いつの時代の紙幣ですかもう」

アマテ・ユズリハ : 「何これ…?お札っぽいけど」
wikiで調べる、図書館いる?

セリカ : 「えっこれ」
2000円札である

セリカ : 「他はまだ使えたからせふせふ」

アマテ・ユズリハ : 「2000円札…へ~、こういうのもあったんだ初めて知った」Wiki見ながら

ナナミ : 「人のいねぇ札…久々に見たな…」

セリカ : 「よっしゃあ早速かえって食べよう!」

アマテ・ユズリハ : 「お~!」

峰津院 都 : 「そも、帰るってどこに……」
無論彼女の家もあるのだろうが、どこかやや引っ掛かるように

セリカ : そうして、再びよく分からない道を歩かされていくのだが

セリカ : 気がつけば、目の前には大きな廃病院

ナナミ : 「どこまで連れまわせば気が済むんだァ~!?」
「って病院…?」

セリカ : 「うん」

峰津院 都 : 「廃病院…?」

ナナミ : 「どう見ても潰れてるんだが?」

セリカ : 「よいしょ、っと…」
埃をかぶった戸を開けて

セリカ : 「そだね~」

アマテ・ユズリハ : 「ここに……住んでるの?」

峰津院 都 : 「…もしや、帰る場所というのはここで?」

セリカ : 「うんそーそー!」

セリカ : 「ちょっと色々あってさあ!」

セリカ : そのまま唯一整理整頓された部屋に入る

ナナミ : 「廃病院に住んでるって…幽霊かなんかかよ…」

峰津院 都 : ……わずかながら、もの寂しそうに目を細め

セリカ : そこには確かに、生活できそうな空間である

セリカ : 「いやまぁねえ…結構困った話でねえ」

峰津院 都 : 「…確かに…これは住む事は出来る空間ではありますが、しかし……」

セリカ : 「戸籍復活させるまで時間がかかるっつーか…」
「というかまずそこ調べないとだったな」

アマテ・ユズリハ : 「おお…生活スペースが形成されてる…」
「でも廃病院って電気とか通ってないんでしょ?不便じゃない?生活」

セリカ : 「電気通るよ?」
「電線借りてるし」

セリカ : 盗電である

峰津院 都 : 「そも、戸籍って……何あったんですか」

ナナミ : 「と、盗電…!」

セリカ : 「んむ」

アマテ・ユズリハ : 「あっ成程」
「思ったより悪い子だね~セリカ」

セリカ : お菓子を一つ袋から取り出し、そのまま口に

セリカ : 「20年ぶりくらいにこっちで起きたからかな」

セリカ : と、よくわからない返事で

アマテ・ユズリハ : 「……?」
一緒になってお菓子食べる

ナナミ : 「なんだそりゃ…今度は比喩かなんかか…?」

峰津院 都 : 「…………どういう事ですか全く」

峰津院 都 : 一瞬お菓子を食べようとして、少し遠慮するようにし。

アマテ・ユズリハ : 「というかさ、二人とも食べないの?お菓子」

セリカ : 「食いなよ」
おしつけつつ

セリカ : 「いやあのね、そうそう」
「実はさあ私、アレアレ」

峰津院 都 : 「あのですね、んん……そういうわけでは……ぬう」

ナナミ : 「ちょっまて!おれは素性の知らないやつからの施しはうけなむぐ」

セリカ : 「"タイムスリッパー"ってやつ!」
「言い方あってるっけ日本語で」

峰津院 都 : 「なんですかそれ……」
「そんな、ファンタジーのような…」

アマテ・ユズリハ : 「……タイムスリッパー?」

峰津院 都 : 「それってつまり、つまりあなたは20年前からタイムスリップしてきた人物…ということになりますよ」

ナナミ : 「タイムトリッパーだと思うが…なんだ今度はSFかぁ…?」

セリカ : 「あっトリッパーかトリッパー」

セリカ : 「まぁそんなとこ?」

セリカ : 「と言っても未来のことは知らないけどね」
「過去からの旅人ってやつさ」

セリカ : ドヤ顔

アマテ・ユズリハ : 「…っていう、設定?」

ナナミ : 「にわかには信じがたいが…」先の魔法のような光景を思い出したのか、言い淀む

峰津院 都 : 「…いや、そんな顔されても困りますが」
「………二千円のことと言い、辻褄は合いますが…」

セリカ : 「設定じゃないよ!?」

セリカ : 「なんかそれっぽいものでもないかな…ん~」

アマテ・ユズリハ : 「いや~確かに凄いマジシャンみたいだけど証拠も無しにそんな信じろって言われても~」
「…あっでも過去からきただとそもそも証明も難しそう」

セリカ : 「ああじゃあそうだ」

セリカ : 「これなら納得するんじゃない」
「てってれ~」

セリカ : 「昔から作ってたアルバム~」
極めて古ぼけた表紙のアルバムを取り出す

峰津院 都 : 「……ふむふむ 年代の方は…」

アマテ・ユズリハ : アルバム見よう

アマテ・ユズリハ : じ~っ

ナナミ : 「んなもん作ったって言われても証拠にはなんねー気もするがなぁ…」
「廃墟に住んでるような嬢ちゃんだったらいくらでも拾ってこれるだろ」
とはいえ中身は気になるので見る。

セリカ : 1870~2000とある

セリカ : 「そう?まぁまぁ見て見なよ」

峰津院 都 : 「……え」

ナナミ : 「155年前の物か…」

峰津院 都 : 「…え?」

アマテ・ユズリハ : 「……えっ?」

セリカ : 新しいページから開いたようで

セリカ : まずは風景などが詰まっていた
最新は2017年、シチリア島での日の出

セリカ : 「しばらく海外でさ、日本の写真どこだったかな~」

セリカ : 「あ~これ、2000年くらいに丁度のやつだ」

峰津院 都 : 「……ふむふむ」

セリカ : 2000年代のページを開くと
三宅島の噴火を背後にピースした写真
セリカの姿に変化はない

峰津院 都 : 「なんてところで写真撮ってるんですかあなた……」

セリカ : 「これは~…えっと」
「こうしてみると昔の写真って写り悪いね」

ナナミ : 写真に写る姿と目の前の姿を見比べ
「25年…ま、まだわかんねぇな」

セリカ : 1997年、大阪ドームに来ている様子の写真だ
やはり変化はない

セリカ : 「あんま近代だとそれっぽさないかな」
「ちょっと飛ばすか」

アマテ・ユズリハ : 「わぁっ…」

峰津院 都 : 「……これ、嘘偽りなく……」

セリカ : 「これとかどーよ」

セリカ : 1962年、北陸トンネル通過記念と書かれた写真
服装は違うが、セリカは変わらずの様子

セリカ : 「もっとあるぞ~?」

セリカ : 1950年…1920…1900…
どんどん記録は続き

セリカ : 写真はその分古くなるが
そもそも残されてることすら何やら不気味なほどだ

ナナミ : 「63年前…105年前…さすがにこれはねーだろ!?」
「むしろそっくりさんだって言われる方がしっくりくる!」

アマテ・ユズリハ : (こんな時代に写真ってあったっけ…!?てことは本当に…?)

セリカ : 「あはははは、いい反応!」

峰津院 都 : 「……」

セリカ : 「まぁ確かにちょっと誇張したかな」

セリカ : 「1850年とかのは、貰った写真も混ざってるよ確かに」

セリカ : 「あの頃はカメラ使うの下手でさあ」

峰津院 都 : 「いや、正直疑心があった事は認めますが…」
「まさか本当に…………貰った、ってのも……」

セリカ : 「自分で撮るようにしたのは何年代くらいだったっけ…」
首を傾げて

アマテ・ユズリハ : 「…セリカって」

アマテ・ユズリハ : 「…今御年何歳ぐらいなん…で…す?」

セリカ : 「はっはっは」

セリカ : 「実は別に通しで生きてないから…」

セリカ : 「40とかじゃない?」
「肉体年齢はちょっとわかんにゃい」

アマテ・ユズリハ : 「40!?若っ!?」

峰津院 都 : 「タイムトリッパー…ってことなら、確かに連続性はありませんが」
「…それでも、肉体の方が全く変わりがないという事は…」

アマテ・ユズリハ : 「そうそう!そんなずっと若くいられるなんてさ!すっごい気になる!」
「教えてくださいよぉ~セリカ先輩~!」

セリカ : 「ふっふっふん」

セリカ : 「…そこは難しいところだねえ」

峰津院 都 : 「…難しいものなのですか?」

セリカ : 「君たち、そういう秘密には…責任が付きものじゃないかな~?」

セリカ : にやり、と

峰津院 都 : 「……まあ、それは……そうではありますが…」

アマテ・ユズリハ : 「ありゃ?そうなの?」
「…責任…?ハッ!?」

峰津院 都 : 「いや、そもそもそう言った秘密を尋ねたいわけではなく」
「あなた…いえ、セリカはアレについて何か知っているのでは…」

アマテ・ユズリハ : 「もしかして禁忌って言うとこう…黒魔術的な!?」

ナナミ : 「っと本題を忘れるところだったな…」

セリカ : 「ふっひひ」

セリカ : 「まぁいっか、そこまで隠さなくても」

セリカ : 「君たちってクロエちゃんの友達?」
ごろんとハンモックに寝転び

峰津院 都 : 「はい、そうですが……」

ナナミ : 「んにゃ、俺はちげー」
「ただ通りかかっただけだ」

アマテ・ユズリハ : 「?うん、そうだよ」「クロエ…携帯だけ残して何処にいったんだろう」

セリカ : 「そりゃあありがたい」

セリカ : 「玄孫が世話になったねえ」

セリカ : 「来孫だっけ」

セリカ : 「昆孫だったかも…まぁいいか」

峰津院 都 : 「え あ……なる、ほど…」

峰津院 都 : 「道理で、似ていると……」

アマテ・ユズリハ : 「……あ、あ~…」

ナナミ : 「やしゃごなんて久しぶりに聞いたぜそんな単語…」

セリカ : 「そゆとこ」

セリカ : 「まぁ、ただ、ふうん」

アマテ・ユズリハ : 「昆孫だとどれぐらいだっけ…?孫の孫の孫の孫の…」

セリカ : 「なんかこういうの初めてだからちょっと気まずいかも」

セリカ : 「ごめんね~、まぁそのね」

峰津院 都 : 「6代後ですね」

セリカ : 「死んじゃったから、その後片付けだったんだよね」

セリカ : あっさりと

セリカ : そう、告げて

アマテ・ユズリハ : 「……えっ」

ナナミ : 「…ほーん」

峰津院 都 : 「…」

峰津院 都 : 「は?」

峰津院 都 : 「待って、待って…くださいよ」
「それ、どういう…」

セリカ : 「んー…」

セリカ : 「難しい話になるから明日にしない?多分その子の門限になっちゃうよ?」

セリカ : 「セリカさんも寝覚めはまだ調子上がんなくてさ」
「友達だし、しっかり教えたげるよ、約束」

セリカ : なんでもないことの様にそう話す

ナナミ : 「少なくともアンタはあのシミの事について知ってるわけか」
「そしてあのシミがクロエってやつだとして、ああなっちまう理由とかも」

峰津院 都 : 「……………」

セリカ : 「そそ、慣れたもんだしね」

ナナミ : 「慣れたもん…ね」

峰津院 都 : 「慣れたって、だからどういう………」

セリカ : 「気になるところでまた来週!ってこと」
「明日でもいいけど」

セリカ : 「あ、私がやったわけじゃないからね?」

セリカ : 「さすがに人殺しは何年生きてもヤだし」

アマテ・ユズリハ : 「えっでも…」
急に切り出された真実、頭の中で巡る完結しない情報
今すぐにでも聞きたい、でも確かに今すぐじゃなきゃダメってわけではない、門限もあるのは本当だし…でも…うん…

峰津院 都 : 「……」

峰津院 都 : しばし無言になって、あれやこれやと考えようとし

セリカ : 「明日は特別にここに待っててあげるよ」

峰津院 都 : 行き先を失った怒りに、ただ舌打ちだけを溢し

セリカ : 「携帯とかあればいいけど…この調子でさ」

ナナミ : 「ミヤコにユズリテだったか…嬢ちゃんたちも気になるようだが、ひとまずは従った方がいいだろ」

セリカ : スマホを見せるが、バッテリーが死んでる
何年か放置されたように

峰津院 都 : 「…………癪ですけど」
「そういう、ことなら……クロエのを……」

ナナミ : 「この女はいろいろ知ってるだろうし、この女しか知らないこともあるはずだ」
「それを聞けないってのは…現状においてはリスクだろうさ」
「機嫌を損ねない方がいいと思うぜ」

セリカ : 「あっいいの?ありがと~!」

セリカ : スマホを手に取ると

セリカ : 「へ~…指紋で認証なんてあるんだ」

セリカ : クロエの携帯でありながら

セリカ : セリカは難なく、認証を突破していた

セリカ : 「べんりべんり、いい時代だ」

ナナミ : 「マジか!?」

アマテ・ユズリハ : 「……!?」

ナナミ : 「アンタ本当はクロエってヤツだったりしない??」
「いや本人じゃねぇと開くわけないハズなんだが??」

アマテ・ユズリハ : 「えっ!?なんで!?」
いくら家族だろうと指紋が同じわけがない、今何が…

峰津院 都 : ……再び舌打ちが漏れたのは、ナナミのどう考えてもあっているだろう提案にか
それとも、眼前の女性が友人のそれを突破したことによる 謎の憤りからか。

セリカ : 「あはははは」

セリカ : 「そういうのも含めて、秘密は多めにね」

峰津院 都 : 「なんか、ヤですね。…こと今では、好都合ですけど」

セリカ : 「仲良くしてくれてたみたいでなんかちょっと罪悪感」
「まま、別にやましいことはないからさ…」

セリカ : 「また明日ね」
「あったら自分の携帯用意するさ」

アマテ・ユズリハ : 「……わかった、」
「それじゃあ、また明日…」

峰津院 都 : 「……わかりました」

峰津院 都 : 「また、明日……」

ナナミ : 「とんでもねぇコトに巻き込まれてる気がするぜ…」

GM : …セリカを名乗る女は、にこやかに君たちを見送る

GM : 不穏さを残しつつも、一つ用事ができた、だろうか

GM :  

GM : さて、時刻はすでに夜へ
明日への準備に至る時刻だ

GM : まだ、特別なことはない

GM : ここで君たちには、新しいものをプレゼントしておこう

GM : はいステータスに
リスクの項目を上限100でどうぞ
現在は0!

GM : 付けたな?
じゃあ夜の越し方を簡単に説明だ

GM : ccb<=(100-[現在のリスク])で振れ

アマテ・ユズリハ : ccb<=0(1D100) > 32

GM : 100だろ!!!

アマテ・ユズリハ : いや逆か!

GM : 100-0だから!!

ナナミ : ccb<=100-0(1D100<=100) > 91 > 成功

峰津院 都 : ccb<=100 今なら100か(1D100<=100) > 6 > スペシャル

アマテ・ユズリハ : ccb<=100(1D100<=100) > 92 > 成功

ナナミ : 何もない平和な夜!!

GM : 何もない、平和な夜を越した

system : [ GM ] 日付 : 0 → 1

GM : そして君たちは朝を迎える…
さあ、今日は何をしようか

GM : …この卓においては、一日は二分される

GM : 朝/夕で二回行動できるようなもんだと思ってくれ

アマテ・ユズリハ : なるほど~

GM : 今日の場合
お前たちは別に一緒じゃなくてもいいので

GM : どっちかの時間帯、セリカに会いに行くこともできる

アマテ・ユズリハ : 今の所な~んも分からん、学校でイベントとかある?

GM : あ~待ってくれ
説明するぜ

峰津院 都 : !!

アマテ・ユズリハ : ワカ

GM : その時間帯を使ってできること一覧~

GM : 【行動】
1.特定の場所へ調査/移動
2.特定の条件を満たしたNPCへの接触
3.提案により行動を構築

GM : という感じだ

GM : では、行ける場所を明かしておこう

GM : 【行動範囲】
・市街地
・学校
・知ってる人の家
・廃病院
以降発見/提案次第で解禁

GM : 現時点では、セリカに会うかどこかに寄り道くらいしかねーってこった

アマテ・ユズリハ : では私は学校に~

アマテ・ユズリハ : いくと見せかけて早退して廃病院!

峰津院 都 : 廃病院に向かう

GM : 学校に行かない
乙女たち

ナナミ : 悪ガキどもめ~

ナナミ : 俺はさすらいのアルバイターだから自分の休む日は自分で決められる!
そう今日は休日だァ!俺も行くぞォ~~!

ナナミ : …せっかくの休日が!

GM : ガハハハハ

GM : では早速廃病院タイム!!
じゃあオメーら幸運また振りなさい

峰津院 都 : マ?ジ?か?
わかった

ナナミ : ccb<=55(1D100<=55) > 79 > 失敗

ナナミ : 🌈

アマテ・ユズリハ : ccb<=55(1D100<=55) > 68 > 失敗

アマテ・ユズリハ : 🌈

峰津院 都 : ccb<=17*5 85ありゃなんとかなるだろ(1D100<=85) > 39 > 成功

GM : !!

ナナミ : 休むと決めた日は休まないとろくなことが起こらないんだ!

GM : ではまず都だけ特殊イベントだ

GM :  

GM : 朝早くから、昨日の道を抜けていく

GM : 町はずれの廃病院、行くものは己だけ

GM : そう、思うのも普通は無理はない

峰津院 都 : 廃病院へと、1人駆ける
本来の職分などは後で"ごめんなさい"で切り抜けるとして、今はそんなものに構う余裕はないから。

峰津院 都 : ……他の皆は、と やや疑念に過ぎる
とても見過ごすとは思わないけど、はてさて…。

GM : そうして進んでいくと
人影

怪しげな老医者 : 「…」

怪しげな老医者 : 医者のような風貌の男が、廃病院を眺めていた

峰津院 都 : 廃病院にと到達して、そして大人の方に視線を向けて

峰津院 都 : 「…あの、あなたは?」

怪しげな老医者 : 「…?」

怪しげな老医者 : 「珍しいな、こんな場所で…散歩するなら危ないからやめておきなさい」

峰津院 都 : 「それを言うなら、あなたもでしょう」

峰津院 都 : 「それとも、あなたはこの廃病院について何か…知っていることでも?」

怪しげな老医者 : 「年を取ると昔を懐かしみたくなるものでな」

怪しげな老医者 : 「ここで昔働いていたんだ」
「…何年も昔だがね」

峰津院 都 : 「……なるほど」

怪しげな老医者 : 「君はずいぶん興味があるようだね」

怪しげな老医者 : 「…"旧黎明病院"に何か用でもあったかな?」

峰津院 都 : 「……ええ、まあ」

怪しげな老医者 : 「若い者にしては随分な趣味だな」
「何があったのやら」

峰津院 都 : 「少し、肝試しとして興味本位で入って見たことがありまして」
「それで失せ物を探しにきたと言うわけです」

峰津院 都 : まさか、ここで人が待っているなどは言えるはずもないので誤魔化すように咄嗟に言い訳を繰り出す。

怪しげな老医者 : 「肝試し、か…」

怪しげな老医者 : 「ハハハハ…悪い噂でも立ってるのか?」

怪しげな老医者 : 「患者だったものの霊が!だとか…」

峰津院 都 : 「ああ、そうそうまさにそう言った形です」

峰津院 都 : 「曰く、特定の時間でだけ付いている部屋がある…みたいなことが」

怪しげな老医者 : 「へえ…」

怪しげな老医者 : 「まぁ、噂は噂だ」

怪しげな老医者 : 「働いてた身としては、幽霊なんぞどの病院でも見れるとも」

怪しげな老医者 : 「見れたらいいな、カハハ…」

峰津院 都 : 「……何か心当たりのようなものでもあるので?」

怪しげな老医者 : 「どうだろうな」

怪しげな老医者 : 「まぁ、人の生き死にの関わる場所だ」

怪しげな老医者 : 「妙なところまでは踏み込まないことを勧めておこう」

怪しげな老医者 : 「もし怪我でもしたら…そうだな」

怪しげな老医者 : 「"黎明病院"に来ると良い」
「新しい方だぞ?」

峰津院 都 : 「……わかりました」
「あの、あなたの名前は?」

怪しげな老医者 : 「…」

怪しげな老医者 : 「十島だ」

怪しげな老医者 : 「旧黎明病院及び、黎明病院院長のな」

怪しげな老医者 : 「では、暗くなる前に帰るんだぞ」

怪しげな老医者 : そのまま去っていった

峰津院 都 : 「…ええ、ご忠告どうもありがとうございました」

セリカ :  

セリカ :  

セリカ : 廃病院に皆が到着するころ

セリカ : セリカはまさに現代を謳歌している姿だった

セリカ : 「飛んだ年代の映画を見返すのにいいね」

セリカ : 昨日から寝ずにサブスク映画サービスに引っ付いてたようだ

セリカ : 「あ、来た?」

ナナミ : 「にしても来るの早かったな~嬢ちゃん、俺より先にいるとは恐れ入ったぜ」
「今日は一般的に平日じゃねぇのか~?」となんやかんやを隣の相手に話ながらその部屋に入る

セリカ : 視線が向いて

ナナミ : 「来たぜ~って映画…?」

峰津院 都 : 「あんなもの、今起きていることに比べれば問題ありません。日数は足りてますので…と」

峰津院 都 : 「…現代、随分と楽しんでますね?」

ナナミ : 「さ、サブスク入ってやがる…!」
「廃病院で映画見るヤツ初めてみたぜ…それもサブスクで…」

セリカ : 「新しい物好きでね…」

セリカ : 「年間契約しても使い切る前に年が飛ぶから月支払いしかできないけど」

  : タッタッタッタッタッタッタッタッ………

アマテ・ユズリハ : ズサーッ!!

アマテ・ユズリハ : 「ハァ…ハァ…ま、間に合った…?」

峰津院 都 : 「遅かっ…ごほん、随分と。ええ、まだギリギリ」

セリカ : 「おお、皆来た」

セリカ : 「物好きだねえ」

ナナミ : 「おーそっちも来たか」
「大丈夫だ、奴さんはサブスク使って現代を謳歌してらっしゃいますよ」

峰津院 都 : 「そりゃ、あんな事言われて来ないなど有り得ません」

アマテ・ユズリハ : 「どうしても気になって…ハァッ…学校…早退してきた…ハァッ…」

ナナミ : (にしたってフケてくるやつ多いな~今のところ100%だ)

ナナミ : 「まあそういうことで、昨日の続き話してもらうぜ~」

セリカ : 「そいじゃあ、っと」

セリカ : 「えっ何から話す?」

セリカ : 「私さあ実はタイムトリッパーなの明かしたの、初めてなんだよね!」

セリカ : 「ずっとこっそりやっててさあ」

峰津院 都 : 「セリカについても気にはなりますが まずは…クロエのことからです」
「…嘘だと言ってくれたらそれでいいのですが、本当に…なのですか?」

セリカ : 「うん」

セリカ : 「いろいろ難しい仕掛けがあってね」

セリカ : 「実は時間を超えるには、それだけでもないけど…」

セリカ : 「総じてペナルティがあるんだよねえ」

セリカ : 「誰が決めたのやら、時間をいじった人間はみーんなお仕置き」

セリカ : 「ひどいルールじゃない?」

峰津院 都 : 「……なんですか、それ」

アマテ・ユズリハ : 「お仕置き…?」

峰津院 都 : 「その仕置きとやらで、まさか、あんなことになったと?」

ナナミ : 「んで、そのお仕置きの末路があのシミってコトか?」

セリカ : 「そういう事」

アマテ・ユズリハ : 「じゃあ…クロエもタイムスリッパー?」

セリカ : 「んーん、違う違う」

セリカ : 「私の分を引き当てることになった、まあ…運が悪かったってことになるかな」

セリカ : そう言って手元の菓子を頬張る

アマテ・ユズリハ : 「引き当てるって何を…?」

セリカ : 「そういうのが無いシステムも作れたらいいんだけどねえ」
もぐもぐと包み紙ごと食べて

峰津院 都 : 「運が悪かった、で…済ませていいものじゃないでしょうが!!」

セリカ : 「わわ…言い方悪かったかな」

ナナミ : 「言い方もなにも…話を鵜呑みにするなら、アンタは自分の孫の孫の孫の…にそのお仕置きを押し付けたってことだぜ」

セリカ : 「まぁそうなるね!」

セリカ : 「それじゃあそうしないといけない理由があったってことも話しておこう」

セリカ : 「タイムスリップって、たまにこういう設定ない?」

セリカ : 「"縁のある存在"がないところには行けない」
「みたいなの」

峰津院 都 : 身を焼き尽くすかのような怒りを、どうにか堪えながら

峰津院 都 : 「ああ、まあ、あるにはありますね」

セリカ : 「私の場合、まあ血縁者がないと飛べないというわけさ」
「今回はクロエちゃんが印になってね」

セリカ : 「仕方ないけど、まぁこれも毎度のことだ」
「その為に一家を作ったわけだしさ」

ナナミ : 「ダーツの旅でその針の先には玄孫か来孫か、子孫がいましたってか…」

セリカ : 「そゆこと」

セリカ : 「そうなると、自然とペナルティがそっちに飛んじゃうのさ」

セリカ : 「私が"来た"事でなく」

セリカ : 「彼女が"呼び水"になる仕掛けだから」

峰津院 都 : 「…… …………それじゃあ、人柱のようなものじゃないですか」

セリカ : 「んまぁそんな感じ?」

セリカ : 体育座りになって

アマテ・ユズリハ : 「……なにそれ」

セリカ : 「クロエちゃんとは仲良しだったのかな?」

セリカ : 口元を隠すと、表情も隠れて

峰津院 都 : 強い舌打ちの後に、首肯して

セリカ : 「だったらごめんね、でもそういうこともある」
「その為に作った家系だもの」

セリカ : 「生き物はどうして子供を作ると思う?」

セリカ : 「自分という存在を未来に繋ぐため、と私の友人は言ってたね」
「君たちもそういう意見かな?」

峰津院 都 : 「…種としての生存戦略…と、私は認識していました」

アマテ・ユズリハ : 「じゃあ何?クロエはセリカを未来につなぐために死んだっていうの?」

セリカ : 「ん~~」

セリカ : 「というより」

セリカ : 「私は私を未来に送るために用意したから…」

セリカ : 「もとからそういうものだった、というところかな」

セリカ : 「だって、生きて未来に繋がるなら」
「その方が効率良いじゃん?」

アマテ・ユズリハ : 「そんなの…そんなの身勝手すぎるよ!!」

セリカ : 「ま、ちょっと趣味悪い仕掛けなのは否定しないよ」

セリカ : 「でも…」

セリカ : 「楽しいよ?ずっと冒険出来るもの」

セリカ : 「私は冒険家だからね」
「宇宙旅行が普通になるまでは、まだ死ねないのです」

峰津院 都 : 「巻き込まれた側はたまったものじゃないでしょうがね」
「それで押し付けられた側の他の皆もまた、夢があったのに」

アマテ・ユズリハ : 「知らないよそんな事!!!私たちは出会って…友達になったんだよクロエと!!」
「アンタはこの先もずっと…こんなこと続けるつもりなの!?」

セリカ : 「君たちにとっては続かないよ」

セリカ : 「私にとっては続くけどね」

ナナミ : 「そのまた次の遠い子孫を乗り継いでいって」
「いずれは宇宙へ、ってか」

セリカ : 「だって、私は私にしか迷惑はかけてないよ」
「私の家系図での話だもの」

セリカ : 「…だから…」

セリカ : 目を細めて

セリカ : 「…んん?」

セリカ : 「ああ」

セリカ : 「あ~~…なるほど」

セリカ : 「ごめんごめん、撤回」
突然

セリカ : 様子が変わったように手を振る

峰津院 都 : 「は、あ?」

ナナミ : 「おん?」

セリカ : 「いやあ、会ってみるもんだね、友達」

セリカ : 「確かに迷惑、かけてたかも?」
「貰い事故みたいで困っちゃうけどさ」

セリカ : 「ふ、ふふ…ははははは!」
「うん!うん…面白い!そうなるんだ!」

セリカ : けらけら笑い、お腹を抱えて
まるで子供のように無邪気に一人合点し

セリカ : 「…えっと、君、そう君」
都に指をさして

峰津院 都 : 「1人で納得せずに……何なのか話をしてください!」

セリカ : 「名前なんだっけ」

峰津院 都 : 「…え?」

峰津院 都 : 「…… 峰津院 都」
「それが何か」

セリカ : 「うん、都ちゃんね」

セリカ : 「ごめんね"家系"じゃないのにまきこんじゃって」

セリカ : 「クロエ、もしかして食事にでも招いたかな」

峰津院 都 : 「……は?」

セリカ : 「ほらこれ」

セリカ : 突然近づき、都の手のひらを取ると

セリカ : セリカの胸元にもあるような
刻印が浮かんでいた

峰津院 都 : 「……」

峰津院 都 : 「え? あ………」

セリカ : 「君にも何故か付いてる…つまり」

セリカ : 「こりゃシステムの脆弱性、か」
「トホホ、まさかこんな問題があったとは」

セリカ : 「ということで、まぁ」

セリカ : 「取り除き方は知ってるし、しばらくウチでお世話させてよ」

セリカ : と、やはり何か自分勝手に話を進めて

峰津院 都 : 「………………」
「…………」

峰津院 都 : ただでさえ険しい表情を、これでもかと顰める
…直接的に殺したわけではないにせよ、眼前の女はクロエ殺しの犯人のようなもので

ナナミ : 「なんつーか…やな予感しかねぇ上で聞くが、それがあるとこの嬢ちゃんはどうなる?」

セリカ : 「んん~~~」

セリカ : 「わかんない!健康上の問題は血縁でしか実験してないし!」

セリカ : 「ふ~、面白い」
「ちょっと水」

セリカ : くい、と指を曲げると
うにょ、と

峰津院 都 : 「友人が巻き込まれ死んだ身としては、全く面白くもないのですがねホント」

セリカ : 独りでに、遠くに置いてあったペットボトルが
何かにつかまれて手元に

セリカ : 「んぷ」
そのままボトルごと飲み干して

セリカ : 「ふう」

ナナミ : 「のあっ!?」
「シミを消すだけじゃねぇのかそれ!」
時間旅行もマジに思えてきたぞ…

セリカ : 「ん?」

セリカ : 「別に?」

峰津院 都 : 「……魔法みたいなことしますね」

セリカ : 「まさか"人"のまま時を超えられると思う?」

セリカ : 「うふふ」

セリカ : 「ま、いろいろ仕込んでるってだけだけど」

セリカ : 「…とりあえず、君の分の責任はとる」

セリカ : 「でも別にさ」

セリカ : 「"私の責任"には関係ないでしょ?」

セリカ : そう突き返す瞬間だけ、笑みが止み

峰津院 都 : 「……………………チッ」
やはりというか、不満そうな顔で舌打ち

セリカ : 「さぁて」

セリカ : 「ほかに話はある?」

セリカ : ごろんと、またハンモックに

峰津院 都 : …こんなことが許されていいはず無いだろうに
許してはいけないはずなのに、しかし今は提案を受け入れるしか無いのだろうかと 現実に歯痒い思いを抱きつつ…

峰津院 都 : 「……一つ、聞きたい事はまだ私から」

峰津院 都 : 怒りを、どうにか飲み込もうとして飲み込めない分が表情に浮かびながらも

峰津院 都 : 「……クロエが言ってました」
「犬がどうこう、と……もしや、それが仕置きの役を果たしてるのでしょうか」

セリカ : 「あ、それ?」

セリカ : 「うん、猟犬ちゃん」

セリカ : 「一回でも関わったら殺されるからやめといたほーがいーよ」

ナナミ : 「関わったら最後、消えてなくなっちまうも同然か…」

セリカ : 「そゆこと~」

セリカ : 「私もその時代じゃもう動けなくなっちゃうしね」

セリカ : 「"ちなみに"」

セリカ : 「…都ちゃんにも、冤罪が付きまとってるってこと」
「ごめんね?」

ナナミ : 「!」

峰津院 都 : 「…………」

ナナミ : 「詳しくはねーけど…ここまで来たらあんたの言う家系以外にもさらに感染とか起こってもおかしくねぇな」

峰津院 都 : 「…理不尽な、話ですね」
「もっとも、クロエは…そう感じる間もなく……」

アマテ・ユズリハ : 「…セリカ、アンタ碌な死に方しないよ」

セリカ : 「接触感染はないから!」

セリカ : 「ふふ」

セリカ : 「それは楽しみにしておく」

セリカ : 「最後は派手に迎えたいしね」
目を細めて

セリカ : 「よっと」

セリカ : 「なんもないならもう出かけるよん」

峰津院 都 : 「……そん時は下手に巻き込まないでやってもらいたいものですね」

セリカ : 「服とかスマホとか買うものいっぱいだ」

セリカ : 「あはは!」

セリカ : 「うん」

峰津院 都 : 「……」

セリカ : 「ま、大方君の生涯より先の話だよ」

セリカ : 「多分ね♡」

峰津院 都 : 「……チッ」
返す言葉は思いつかず、悪戯に舌打ちだけ返し

峰津院 都 : 「……それで、私は何を?」

セリカ : 「え?」

セリカ : 「なにしようね」

セリカ : 「手術の道具まだないし」

セリカ : 「一緒に買い物でも行く?」

峰津院 都 : 「…………少し考えさせてください」

ナナミ : 「"これ"を治す方法の検討はついてるのか?」

セリカ : 「おん」

セリカ : 「体の中に埋まってるから取ればいいし」

セリカ : 「まぁ普通の医者には無理だけどね、異常が出ないように隠れるようにしたし」

峰津院 都 : 「……」
何度目かわからない沈黙を経て

峰津院 都 : 「……ひとまず、私に対する責任といったところは、信じます」

ナナミ : 「なるほどなァ…」と熟考したのち
「まぁひとまず、俺もついていかせてもらうぜ」

ナナミ : 「どうも想定外らしいからな…ショージキなところ感染しないって言われても信じきれねぇ」

ナナミ : 「ならとっととコトを済ませてもらうのが先決だ」
「外科手術するにせよなんにせよ…人手もいるんだろ?」

セリカ : 「ん~」

セリカ : 「まぁいろいろいるね」

セリカ : 「それも含めて…」

セリカ : 「久々にみんなで"探検"でもしようか」

セリカ : にこにこ

アマテ・ユズリハ : 「私は遠慮しとく…」

ナナミ : 「ほーん?」

峰津院 都 : 「……」
「ああ、私もそれがいいと思います」

セリカ : にこにこ

ナナミ : 「それも悪くない選択肢だ」
「リスクと利益を天秤にかけた上でそう判断したんだろ?」

アマテ・ユズリハ : 「リスクっていうより…」

アマテ・ユズリハ : 「セリカは信用できない」

アマテ・ユズリハ : 「身内を道具として扱う人にとって私たちがそうでない保証がないもの」

セリカ : 「自分に厳しく他人に優しく、もあるけど?」

セリカ : 「でも」

セリカ : 「それでいいよ」

セリカ : 「私のことを知った他人が何するか、見て見たくなった」

ナナミ : 「信用できねーっつーのもリスクだ」
「保証書もねーしな」

峰津院 都 : 「本音を言いますと、あなたにも離れてもらいたいのですがね」ナナミの方に視線を向けて
「私自身に、何が起きるかわからないってのはありますから」

ナナミ : 「バカ言え、必要以上は踏み込まねーよ」

ナナミ : 「俺からしたらこのこわーい魔女様の足取りを追えなくなる方がリスクだからな」
「信用ねぇけど結局のところ餅は餅屋だ」
「あとから移ってました~じゃ話にもならねぇ」

セリカ : 「ふふん♪」

セリカ : 「それじゃあ」

セリカ : 「早速行こうか」

GM : そうして

GM : 日常を食い破った異常が、町へ歩いていく

GM : …ここから数日、どうなっていくのか

GM : 異邦者の立つ未来に、君たちは進むことになった

GM :  

GM :  

GM : 都ォ

GM : お前は1d10振れ

峰津院 都 : なんだとぉ

峰津院 都 : 1d10(1D10) > 1

GM : 1.異常なし、リスク値も上昇しなかった

峰津院 都 : せふ?

GM : ではな

GM :  

GM :  

GM : よぉ
今は晩の手番だ

GM : お前らはルール通り、一先ずどう行動するか決めると良いぜ

GM : そしてセリカについていく場合だが…

セリカ : 市街地行ってますブイ

GM : 市街地に言った場合、コイツのイベントってことになる

ナナミ : ついていく感じに動いたしひとまず俺はついてくぜ~

峰津院 都 : あなたに着いていくしか今やれることないんですよね印さえなければぐぬぬ
イキマース

GM : となりゃ、アマテの行動だな
そこも決めたらスタートだ

アマテ・ユズリハ : 先私か~

アマテ・ユズリハ : 早退したのに学校行くのもな…病院いくか先に

ナナミ : (どっちの病院だ…?)

GM : どっち先やりたいかは相談してくれ

アマテ・ユズリハ : 新病院でもいいけど確かに居ない間に旧病院物色でもいいんだよね

峰津院 都 : 先譲りますよ
時系列的には私らが出かけてすぐになるでしょう たぶん。

GM : おう、アマテの考え方は正解だ

GM : セリカと鉢合わせる心配が今はないってことにもならあな

ナナミ : ホテルとか使わずここにいる理由もなんかあるかもしれねーしなー

アマテ・ユズリハ : じゃあここで旧病院探索するか~

GM : うし
どっちからやる

アマテ・ユズリハ : どっちからにする?

アマテ・ユズリハ : 私かららしい

アマテ・ユズリハ : じゃあそうしよう

GM : わかったぜ

GM :  

GM : 廃病院、旧黎明病院は相変わらず

GM : セリカの一室を除けば、ただの廃墟にも見えるような場所だ

GM : だが…その一点が大きな違和感を持たせる

GM : なぜここなのか、その違和感の正体を確かめるのもいいだろう

GM : ①.病院そのものを調査
②.セリカの部屋を調査
③.外周を調査

アマテ・ユズリハ : 全力で廃病院を出た、その足で戻ってきた

アマテ・ユズリハ : 1と3はやろうと思えばいつでも探せるよね、2のセリカの部屋で

GM : OK

GM : では、セリカの部屋に戻る

GM : そこには寝具のハンモックや、本棚
普段使いの冷蔵庫に、机と…

GM : あとは買ったのであろう、雑多なものが山積み
こっちはただの趣味と娯楽用品だろう

アマテ・ユズリハ : とりあえず机から

GM : では机の上には日誌のようなもの
アルバムとは別だね

アマテ・ユズリハ : 確認~

GM : では開いてみたが…

GM : そもそも日本語ではない
セリカ自身日本人って感じでもないし、なるべくしてなったといえるだろうか

GM : なんらかの技能で言語の特定くらいはしてもいいだろうな

アマテ・ユズリハ : スマホで翻訳するのはどう?

GM : おもしれーな
いいよ

アマテ・ユズリハ : やったね

GM : じゃあまあ図書館振りな

アマテ・ユズリハ : ccb<=80(1D100<=80) > 40 > 成功

GM : ではカメラを通すと、検出されたのは複数言語だ

GM : なんのつもりか、英語やらドイツ語やら織り交ぜているようで
ちまちま翻訳する羽目にはなった

GM : だがどうにか記述を取り出すことはできた…

セリカ : 【セリカの日記】
・おはよー!█回目の起床だ!
 今回は子孫の…日本人の子で目覚めたらしい、定着率も上々で寝覚めは悪くない
 ただ今回はなんと!目撃者ができてしまった…三人もだ!すごいね
 前は殺したけど、今回は友達らしいのでなんとなく見守っていた
 どうやら…クロエの友人で、何が起きたか知りたかったみたい?健気だね
 ということで、色々あって詳細を話してみたらなかなか面白い反応だった
 彼女たちにとっては、私は悪…まぁやってることはえげつないしね
 それでも別にいいけど…それに██████████████████████████████
 ███████████████████████████████████████████████████████

セリカ : 読めない部分は、何の言語も検出できなかった

アマテ・ユズリハ : う~んこの

アマテ・ユズリハ : 次は本棚調べよ

GM : では図書館どぞ

アマテ・ユズリハ : ccb<=80(1D100<=80) > 76 > 成功

GM : その本棚には、あのアルバムであったり、買いだめたらしい漫画が山ほどある

GM : しかしその中には、妙に違和感のある古びた書があるだろう

GM : タイトルは…スマホで翻訳した結果
【時間変動による影響とその監視者】
とある

アマテ・ユズリハ : 「なんだろうこれ?」読む

GM : 【時間変動による影響とその監視者1/2】
・時間を超えることを願う魔術師にとって、その大きな障害はそれに伴うペナルティとセキュリティだ
 まずペナルティは縁故による縛り、時間移動は大抵の場合その先に変わりの肉体を必要とし、それは元の自身に近しいものが選ばれる
 過去の事例では、大昔にタイムスリップした結果原始生命に意識を宿してしまい帰還が不可能になったという記録もあるらしい
 ではそれをどう解決するかと言えば、主に自身の血を引く存在や、近い未来であれば自分自身を使う例もある
 イス人はそういった制約なく意識を入れ替えることが可能であるため、この技術が発達すればいずれは人類か類する生命が居るだけで安定してタイムスリップすることが可能だろう

GM : 【時間変動による影響とその監視者2/2】
・しかしそれにもまだ障害があり、時間変動を監視する生命体、"猟犬"と呼ぶべき存在に気を配る必要がある
 それらの生物は時間が介入された波長に感応し、あらゆる時間軸で襲撃を行うことが可能だ
 対抗することは難しく、人間の現時点の武器では傷を負うことはないようで、その上逃げることは不可能と言っていい
 我々の今の課題は、どのようにしてそのペナルティを回避…または代わりの策を用意するかだ
       byヴェルナー・グロック

アマテ・ユズリハ : 「ヴェルナー・グロック…?日記には書いてなかったけど誰だろ?」

アマテ・ユズリハ : 後はハンモックと冷蔵庫か…
ハンモックから見たい

GM : ハンモック近く、写真立てを見つける

アマテ・ユズリハ : 裏表確認

GM : 裏にはなんもない

GM : 写真は…

退屈そうな少女 : セリカやクロエにそっくりな少女と

不思議な男性 : 知らない男のツーショットだ

アマテ・ユズリハ : 後はとりあえず冷蔵庫軽く見る

GM : では

GM : 冷蔵庫に近づくと、なにかごとごと怪しい音

GM : …中身を見るか?

アマテ・ユズリハ : 見ちゃお

GM : では…開くと

GM : 普通の飯やデザート、の奥に

GM : 妙な黒ずんだ溶液の詰まったビン

GM : それが細かく動いてるようにも見える

アマテ・ユズリハ : 「うえ…何これ生きてる?」

GM : どうする?

アマテ・ユズリハ : どうするかな…蠢いてる瓶だけがあるんだよね?

GM : 他はただの飯

アマテ・ユズリハ : 一応目星とかで情報手に入ったりする?

GM : してみたらいい

アマテ・ユズリハ : ccb<=90 やってみよう(1D100<=90) > 45 > 成功

GM : 便にはラベル、そこには…

GM : 『補充用』とある

アマテ・ユズリハ : ここは持っていこう、その後の様子で確かめたい

GM : 触れるか?

アマテ・ユズリハ : いや、素手で振れるのは抵抗あるからハンカチの上から持つ

アマテ・ユズリハ : そしてそれで持てたらそのままくるんで持ち帰る

GM : では手を近づけると

GM : その溶液の動きが止まり

GM : 目が開いた

GM : 溶液の中に、目が

GM : …それは、アマテを認識し
じいと睨んで

GM : あまりにもおぞましい光景ゆえにアマテの手は止まる
そして…

GM : 1/1d6で

アマテ・ユズリハ : ccb<=55(1D100<=55) > 22 > 成功

system : [ アマテ・ユズリハ ] SAN : 55 → 54

アマテ・ユズリハ : 「ヒッ…!?」

GM : 瓶からは警戒の意志が伝わる

GM : 手を伸ばすのは危ないかもしれないな?

GM : なにせ

GM : その気配は一瞬だが、瓶の中からだけでなく

GM : 部屋中から向いた気さえするからだ

アマテ・ユズリハ : とはいえ削られたSAN減少は1…警戒されてるから手こそ出す気はないけどこの場合恐怖というよりは…

アマテ・ユズリハ : 話しかけてみよう

GM : クソ度胸かよ
いいよ

アマテ・ユズリハ : 「え~っと…ハロー?通じてる?声」

アマテ・ユズリハ : 「…生きてるんだよね?分かるかな、言葉…」

GM : 瓶は震えて、言葉を聞いたようだ

GM : しかし、声は返ってこない
そも発音器官がないと言うべきだろう

アマテ・ユズリハ : 「…あっ、震えてる、聞こえてはいるんだ」

アマテ・ユズリハ : 「でもそっか…喋れないみたい?これじゃあ一方的だね、コミュニケーション」

GM : まあ意思を示す手段は無さそうだ
とはいえアマテを認知したのは確かだろう

アマテ・ユズリハ : 「そういえば周りにも気配がするけどさ、これも君だったり?」

GM : それを聞くと
瓶は特に震えない

GM : …そもそも意味を読み取ってるかは不明瞭だ

アマテ・ユズリハ : 「…違うのかな?いや、そもそも違うのかどうかも分からないや…」

アマテ・ユズリハ : 「まあいいか、それじゃあまたね」
冷蔵庫のドアをゆっくり閉める

GM : 閉めると、気配も隠れた

アマテ・ユズリハ : 「う~ん…なんか連動してるみたいではあるけど…」

アマテ・ユズリハ : ちなみに他の探索(1と3)は無理そう?

GM : 追加探索は出来ない
時間が進むからな

アマテ・ユズリハ : おっけ~

GM : お前も多分門限だ

アマテ・ユズリハ : 「あっもうこんな時間だ、私も帰らないと」
そそくさとここを後にする

GM : では、探索終了でいいな?

アマテ・ユズリハ : いいよ~

GM :  

GM : 探索終了
アマテのリスク値が変動する

GM : +15だ

GM : 勝手に増やしたぜ
じゃあ残り二人だ

峰津院 都 : ういー

GM : おみゃーら準備いい?

ナナミ : ええで~

GM : 市街地だ、いくぜ

GM :  

GM :  

GM : 市街地へ三人で歩き出す

GM : 日はそろそろ暮れそうな時間だ

セリカ : 「さて、さてさて」

セリカ : 「服を買って…携帯も変えて…」

セリカ : 「次はどうしよっかな」

セリカ : 手には買い物袋
さんざ付き合わせたらしい

ナナミ : 「まだ何か買い込むつもりか!?」

峰津院 都 : 「はあ、満喫してるようで何よりですよ」

セリカ : 「そのとーり!」

セリカ : 「未来への投資もするしね」

セリカ : 「今うんたらカードとかも流行ってるじゃん?」

セリカ : 「私、そういうのしっかり買って保管してるからさ」
「時間転移者の投資ってこと」

ナナミ : 「そりゃぁ律儀なこった」
「価値が上がるまで待つ必要がねーのはいいもんだな」

セリカ : 「まぁたまに掘り返されてるんだけどね」
「お宝さがしじゃないっての」

峰津院 都 : 「……」
「で、次どこいくんですか?」

セリカ : 「どこいこうか」

峰津院 都 : 精神的に疲弊したか、少し態度を雑にしつつ。

ナナミ : 「そろそろ免罪とやらの払拭の準備をしてもらいたいもんだがなー」

セリカ : 「ん~~」

セリカ : 「いいけど、じゃあちょっと来てよ」

セリカ : そのまま路地裏へ歩いていく

峰津院 都 : 「……」

峰津院 都 : 訝しむように、眉を顰めて

峰津院 都 : 再び奇妙に舌打ちし、路地裏に向かう

ナナミ : 「路地裏にはあんまいー思い出ねぇんだけどなぁ」まあついてく他ないんだが…

セリカ : 「準備にはいろいろ必要でさ」

セリカ : 「ああいたいた」

あやしい黒装束 : 視界の先には
怪しげな集会のようなもの

あやしい黒装束 : そして、それらはどこかへ歩いていく

峰津院 都 : 「……いた? …っ」

ナナミ : 「なんじゃありゃ…」小声で

峰津院 都 : 見るからに怪しそうな集団を目にし、より一層眉間の皺を深めつつ

峰津院 都 : 「……あれ、何なんです?」

ナナミ : 「あんなイカニモな連中に何の用があるんで?」

セリカ : 「うん?カルトだよカルト」

セリカ : 「アイツらが集めてるものを使うんだよね」

セリカ : 「ほら、儀式とかってどうしてもいろいろ準備がいるけど」
「生贄とかの用意したくないでしょ」

ナナミ : 「生贄って…」

ナナミ : 「いやいや令和だぞ…!?そんな時代錯誤な連中がいるわけ…」

峰津院 都 : 「……そりゃあ、そうですが」
「…そうですよ、こんな時代に…そんな本物のオカルトなんて……」

峰津院 都 : 「……いえ、あなた自身が否定材料ではありますが」

セリカ : 「けっこーいるよ」

セリカ : 「元々の準備のついでに、都ちゃんの分が居るんだよね」

セリカ : 「あ、あった…そうそうこれこれ」
謎のチラシを渡してくる

セリカ : 【アファシス教会】
・一般的なこの町の教会であり、怪しいうわさも聞かない
 慈善活動によく参加しているのもあり、そっちに興味のある人間にとっては清い印象の方があるだろう

ナナミ : 「アファシス協会…まあ名前くらいなら聞いたことはあるが…まさかなぁ…?」

峰津院 都 : 「…よく慈善活動に参加している団体、でしたよね? それがどうして…こんなことを…」

セリカ : 「さあ?」

ナナミ : じゃあ俺はさすらいのアルバイターだからなんか怪しい噂知ってたりしないか判定していいか?

セリカ : いいよ
振りな

ナナミ : ccb<=90 あーダイス振れて躁(1D100<=90) > 44 > 成功

セリカ : …実際そんな話は聞かない
ただの慈善組織だという印象だ

ナナミ : そりゃそうだよなー

セリカ : 「まあ」

セリカ : 「アレが必要なものを持ってるってことさ」

峰津院 都 : 「……必要なもの…とは?」

セリカ : 「んーとね」

ナナミ : 「ここまでの流れ的に…あんま想像はしたくねぇな」

セリカ : 服の中から明らかのサイズの合わない大きな古本を出して

セリカ : 「ん~っと…シュブ…シュブの項は」

セリカ : 「あったあった」

セリカ : 「えっとね、古い生き物の試料が必要でさ」

セリカ : 「アイツら、教会の奥にそういう剝製をご神体として持ってるらしいの」

セリカ : 「なので忍び込んでちょちょいと盗もうかなって」

ナナミ : 「古い生き物ねぇ…まあ最悪なものじゃあなさそうで安心だ」

セリカ : 「都ちゃんの分はそれにセットでえーっと」

峰津院 都 : 「…え、忍び込むんですか?」
「……何かむしろ、嫌な予感しかしないのですがまだあるので?」

セリカ : 「準備はするよ?えーっと」

セリカ : 「都ちゃんに埋め込んでるのを戻すのがね」

セリカ : 「後に残らない方法をするにはね、あいつらの魔術を使いたいかな」

セリカ : 「色々履歴を追ったけど、必要な魔術本で手に入りそうな範囲にあるのがここだけでさ」

セリカ : 「別にちょっと人間から外れていいなら別の方法にするけど」

峰津院 都 : 「やですよ、そんなの」

ナナミ : 「道徳捨てますか?それとも人間捨てますか?ってか…」

峰津院 都 : 「……いやまあ、好奇心がないわけではないですが」
「絶対そう言ったのって後悔するものだと思いますし」

セリカ : 「私は後悔してないけど…」

ナナミ : 「だろうなぁ…全くブレねぇぜ魔女サマ」

ナナミ : 「っつっても忍び込むって、なんか具体的な方法はあんのか?」
「正直忍び込むってだけでも相当なリスクだと思うぜ俺は」

セリカ : 「私は"いつも通り"にやるつもりだったけど」

セリカ : 「せっかくだしさあ!君たちがやってみてよ!」

峰津院 都 : 「…常習犯です、え?」

セリカ : 「他の人がそういうことするときってどうなるのか気になるんだよね!」

峰津院 都 : 「いや、えっ……ええ??」

セリカ : 「ほら、事前に調べた資料あげる!」

セリカ : そう言って、明らかに公式に得られるものじゃない
建物の見取り図や、名簿を押し付けられる

ナナミ : 「はぁ!?や、やるわけねぇだろそんなこと!?」
「ってちょちょちょ!そんなやべぇことにしか使えない資料まで押し付けんなって!」

峰津院 都 : 「……」
あまりにも、露骨に嫌そうな顔をした後

セリカ : 「うぇ~~つまんないつまんない」
「せっかくだし一緒にやろーよ」

セリカ : 「手は貸したげるから!!」

峰津院 都 : 「……私たちはあなたの好奇心を満たす為の玩具じゃないですよ」

ナナミ : 「慣れてんだったらそっちで勝手にやってくれよ全く…」

ナナミ : 「こういうのに手を染めるのは最終手段なんだがなぁ…」

峰津院 都 : 「……一つ聞かせてください」
「それをするか、人を捨ててしまうか。そうでなければ、私のそれは取り除けないのですか?」

セリカ : 「たぶんそう」

セリカ : 「親族以外にくっつけたことないし」

峰津院 都 : 「…………わかりました」
より険しく皺を深め、思考の果てに

セリカ : 「まぁ調べてみてもいいけどね」

セリカ : 「それも楽しそうだ」
目を細めて

峰津院 都 : 「ですが、もう少し手段は探しますよ」
「流石にこう言ったことを実行するのは…どうかと思いますので」

峰津院 都 : 人を捨てるか法に喧嘩を売るか、どちらも今はまだ決めれるものではない
命が関わっている事へのリスクは承知している、が

セリカ : 「ふふ」

峰津院 都 : それよりも、この女の言う通りに潜入などしたくないと言ったのが本音だろう。

セリカ : 「じゃあ場所は教えたし、考えておいてよ」

セリカ : 「あ、体に異常あったら教えてね」

ナナミ : 「まあ最終手段とはいえ、今調達しようとしたその方法なら確実なんだな?」

セリカ : 「私に会ったせいでちょっと元気になっちゃったみたいだし」

峰津院 都 : 「……元気に?」

セリカ : 「気になったら調べてみると良いでしょう」

セリカ : 「あはは!」

セリカ : 「これが謎を吹っ掛ける側かぁ」

セリカ : 「なるほど、一回はやってみるもんだなぁ」

セリカ : にやにやと

ナナミ : 「吹っ掛けられる側の身にもなってくれよ…」

セリカ : 「興味あるんでしょ」

セリカ : 「こういうの」

峰津院 都 : 「…そう言ったことされると、人ってイラッとくるものですね。今思い知りましたよ」

セリカ : 「私と一緒だ」

峰津院 都 : 「同じにしないでください」

セリカ : 「同じだよ」

セリカ : 「興味がないなら、その気がないなら」

セリカ : 「怖い目に遭ってそのまま立ち去るもんね」

セリカ : 「アマテちゃんもきっと今頃、いっぱい調べものしてるんだろうなあ」

セリカ : 「ふふ」

峰津院 都 : 「……」
「私は自分の命のため…友達のためこうしているだけです。同じように見ないでください」

セリカ : 「私も自分の命のためだもん」

セリカ : 「ま」

セリカ : 「…答えが出てからでもいっか♡」

セリカ : 「それじゃあね」
「気になることがあったら」

セリカ : 「ウチに来なよ」
「ま、出かけてたら着信でもして、さ」

セリカ : 「仲良くしようね、後輩ちゃん」

峰津院 都 : 「誰が……」
「……はぁ、ぁ…… その時が来たら、そうしますよ」

セリカ : 「それではさらば」
「またね」

セリカ : 排水溝の上に立つと

セリカ : するりと、すり抜けてどこかに消える

ナナミ : 「なんだそりゃ…!?」

峰津院 都 : 「は、はあ……?!」

ナナミ : 「まさか液体人間様だったのか…!?」

峰津院 都 : 「……普通に帰ればいいじゃないですかあんなことしないで」

GM : ではそこでお前たち二人は幸運

峰津院 都 : ccb<=85 (1D100<=85) > 97 > 致命的失敗

峰津院 都 : 🌈

GM : 🌈

ナナミ : ccb<=55(1D100<=55) > 89 > 失敗

ナナミ : マジか!?

GM : ワハハ
あ~~ファンブルかあ

GM : ん~

GM : こうすっか

GM : では裏路地で話していると

GM : 突然、いやに酸っぱい臭いと
何かが燻ぶるような音

GM : この場を離れるしかない、そんな予感だ

ナナミ : 「さっきのもそうだが、どうやら人を手のひらに乗せて弄ぶのが好きなお方ってことはよくわかったぜ…」

GM : そして、それと同時に都の体に痛みが走る
そう大きなものじゃないが…

ナナミ : 「そしてこりゃぁ…」

GM : 身体の内から痺れるような痛みだ

峰津院 都 : 「……っ、ぁ……チ、ィ…ッ!」

ナナミ : 「潜入やらなにやら、しなくて正解だったな」
「逃げるぞ、走れるか?」

峰津院 都 : 突如、身体の内から訪れる痛みに顔を顰め

峰津院 都 : 「…舐めないでください」

ナナミ : 「その調子だ!」

GM : お前らはここで隠れるかDEXあたりで逃げる判定を振ることになる

GM : 振れ

峰津院 都 : ジプスで誤魔化すより普通に隠れますか

峰津院 都 : 隠れます
あーこわい

ナナミ : まあ隠れるでいいか
死にたくねぇ~

GM : 振りな!!!

峰津院 都 : ccb<=95 ダイスロール!!!(1D100<=95) > 30 > 成功

ナナミ : ccb<=90 うおおおおお!!!(1D100<=90) > 19 > 成功

GM : では、お前らはうまく隠れた…

GM :

GM : 遠くで、何かがするすると歩き回る

GM : そして、セリカの消えた排水溝の辺りで止まり

悍ましい犬 : 辺りを見回したのち

悍ましい犬 : ぽすん、と

悍ましい犬 : 姿は消えていた

ナナミ : 『行ったか?』その悍ましい気配から隠れつつ、手元の端末で連絡を取り確認する

GM : …うまく隠れたのもあり、今は安全だ

峰津院 都 : 『こちらも確認。消えたようですね』

ナナミ : 「どうやら魔女サマに釣られてくれたようで何よりだ」ゴソゴソと出てくる

ナナミ : 「しかしアレが"冤罪"ねぇ…」

峰津院 都 : 「……悍ましい。とてもじゃないけど、この世のものじゃないとすら…」

ナナミ : 「どういう生き物か知らねぇが、まずはここを離れよう」
「どっから湧いたか知らねぇが離れりゃすぐには追ってこねぇはずだ」

峰津院 都 : 「……」
「そうします、か……」

GM : 痛みは残るが、動けないほどではない
奇妙な痛みだった

峰津院 都 : ……痛みは、動けないほどでもない ならば…。

峰津院 都 : 「今日は、帰るとしましょうか」
「早速あの人に聞く事が出来ましたね、まったく…」

ナナミ : 「全くだ」
「肝心なところを隠してくるタイプの魔女サマはこれだから厄介だぜ」

GM : かくして、怪しげなものを押し付けられ
その危機すら思い知る晩となった

GM :  

GM : 探索終了
二人ともリスク値+5だ

system : [ 峰津院 都 ] リスク値 : 0 → 5

ナナミ : うげーっ
いやな三文字だ…

system : [ ナナミ ] リスク : 0 → 5

GM : あと都は1d10

峰津院 都 : 1d10 ヤダー!(1D10) > 9

GM : ははは

GM : 二度は続かねえな
都、お前は特殊ステート【深度】を追加しろ

峰津院 都 : なんですかあそれはあ

GM : 最大値は30だ

GM : 9.痛みが強い、しかし慣れてきたような…
・深度+2、STRかDEXかCONを+1する

system : [ 峰津院 都 ] 深度 : 0 → 1

system : [ 峰津院 都 ] 深度 : 1 → 2

峰津院 都 : じゃあDEXで

GM : あいよ

GM : じゃあひとまず終わり、夜パート

GM : おめえら100-今のリスクしてそれで振れ

峰津院 都 : ccb<=(100-5)(1D100<=95) > 43 > 成功

アマテ・ユズリハ : ccb<=(100-15)(1D100<=85) > 61 > 成功

ナナミ : ccb<=100-5 ひーこえー(1D100<=95) > 82 > 成功

ナナミ : まだまだいけるな

峰津院 都 : まだ舞える

GM : お前らは無事夜を越した…

system : [ GM ] 日付 : 1 → 2

GM : その夜の間に、家でできる調べ物はしててもいいだろう

GM : お前ら全員技能一回でまとまる程度の情報収集は出来る
なんかあるか

アマテ・ユズリハ : ヴェルナー・グロックを検索かけてみよ

ナナミ : 持ってるだけでもリスクの塊の恐ろしい書類だが…
読んでおけば現地で隠れる場所も見つけやすくもなるだろ
全部目に通しておくぜ

GM : ではまずマチュ
図書館ふれ

アマテ・ユズリハ : ccb<=80 としょ(1D100<=80) > 25 > 成功

ヴェルナー : 【ヴェルナー・グロックについて】
・ヴェルナーは有名企業、アイリス社の創業者であり、かつては宇宙開発に於ける機体の制御機器の開発にも協力した研究者であり実業者である
 探検家セリカ・クレイトンの友人であり、共に大陸一周の旅に付き合い、それを元に書いた本なども出版されている
 何年も前にすでに寿命を迎えている

GM : と出てきた

アマテ・ユズリハ : 「うおっ、本当に出てきた」

アマテ・ユズリハ : 「流石に死んじゃってるか~…」
「…でも本当に死んでるのかな?」

アマテ・ユズリハ : というわけで次の人にパスパスパース

峰津院 都 : では、旧黎明病院についてオカルトで

GM : ふれ

峰津院 都 : ccb<=75 そーれ(1D100<=75) > 2 > 決定的成功/スペシャル

峰津院 都 : おお

GM : おお

GM : んー

十島院長 : 【旧黎明病院の噂】
・特段怪しげな話はないが、一つ妙な話として語られるものがあり、院内で行方不明になった人間がいると言う噂だ
 院内で患者がどこかに消えてしまい、そのまま帰ってこない…そんな話であり、結構な人数が消えたとされている
 しかし詳細な記録はなく、事件になった形跡もない為事実かどうかは不明瞭だろう、

セリカ : 【旧黎明病院の噂+α】
・その病院の設立に当たって、過去の出資者の一人にセリカの名前がある
 親日家として知られており、院長である十島とは過去に縁があったようで、スポンサーの一人として加わっていたそうだ

GM : という感じだ

峰津院 都 : 「……」
「…後で問い詰めるべきものが増えましたかね、これは」

峰津院 都 : 「しかしこうなると、どこまでその影響があるのやら……」

GM : ナナミンは読み取りだな
なんかふれそれっぽいの

ナナミ : じゃあ俺はさっき上に書いたやつ
もしも潜入することになった時に隠れるの補正とか秘密の部屋とかわかるとうれしいぜ

ナナミ : ccb<=90 危険すぎて読みたくねぇけど読むしかねぇ!(1D100<=90) > 30 > 成功

ナナミ : さすらいのアルバイターだからマニュアル的に頭に入れるのは得意だぜ

GM : では読み取ってみると詳細な場所の事とかなんとかわかってきて

GM : そして名簿の中に妙な記述も見かけたろう

ナナミ : ほーん?

リリアナ : 【名簿の少女】
・『リリアナ・ピナータ』
という名前に書き足されたメモがあり
「アメリカ系家系の末裔、血は薄いが刻印アリ」
と書かれていた

GM : ってところ

ナナミ : パラパラと書類や図に目を通している最中、書き足されている記述が目に留まり

ナナミ : 「この資料はアイツが持ってきたもの…それに刻印ねぇ…」

ナナミ : 「こいつも確認しねーとな…」とその一枚に付箋をつけながら、また資料をめくっていく…

GM :  

GM : では、朝手番の話を続けていこうぜ

峰津院 都 : 私だ!

GM : さあ何する?

峰津院 都 : んー
他の人が他のアプローチはしてくれてるので…セリカの所に行く…ですかね?

GM : アイツの場所か…

GM : じゃあ幸運で振りな

峰津院 都 : ccb<=85(1D100<=85) > 12 > スペシャル

GM :

GM : では場所がわかる、返事が返ってきたな

セリカ : 図書館行ってます♡

峰津院 都 : はぁぁ…向かうとしましょう

セリカ : ついでに図書館を移動先に解禁だね

セリカ : そいじゃ!

セリカ :  

セリカ :  

セリカ : 都市の中央区に位置する、静謐な図書館

セリカ : そこは、町の資料館も兼ねており
こういった施設にしては、それなりに日々人の出入りは多い

セリカ : その中央、多くの本を抱えてセリカは読書を嗜んでいる

セリカ : 「お、やあやあ都ちゃん」

セリカ : 手を振り、普段より小声

峰津院 都 : 「ん……おはようございます…と」
同じく小声で返事をして

セリカ : 「都ちゃんも読書日和?」

セリカ : にこりと

峰津院 都 : 「…まあ、気になることはありますがね」
「それよりも…一応聞いておきたいことが…」

セリカ : 「はいはいな」

峰津院 都 : 「…それこそ、あなたがどうやって姿を消したのだとか」
「訪れた、この世のものとは思えない異臭に私の身体の…痛みなど、聞きたいことは山ほどありますから」

セリカ : 「およよ、なかなか大変だったみたいだねぇ」

峰津院 都 : 「…あなたが消えた直ぐに…ですよ」
「こちらとしてはたまったものじゃありません」

セリカ : 「ははは…ま、アイツら執念深いしね」

セリカ : 「その上疑わしきは云々だ、今後もしばらく見かけちゃうかもね」

セリカ : 「それと…私の事、ねえ」

セリカ : 「フフ、そういうのは自分で解き明かす方が楽しいんじゃない?」

峰津院 都 : 「……ちっ」

峰津院 都 : 舌打ち一つして、そして

セリカ : 「とはいえ、ヒントは大事か」

峰津院 都 : 「……」

セリカ : 「だってこういうの、殆ど覚えがないでしょ?」

セリカ : 「ということで、ヒントは~~…」

セリカ : 「私の体そのものが自由自在なら、できちゃうよね?なんて」

峰津院 都 : 「……」

峰津院 都 : そんなのありですか、と思いつつも

セリカ : 「べえ」

セリカ : ふざけたように舌を出すと

セリカ : 舌の中に、黄色くぼんやりと輝く目

セリカ : それはセリカの両の眼と変わらないものだった

峰津院 都 : 「揶揄ってま───うぇ!?」

セリカ : 「おっと、大きな声はマナー違反だよ」

セリカ : 口が閉じれば、目は消えていた

峰津院 都 : 「……こほん」
それは周りに向けての咳払いなのか、誤魔化すようにして

峰津院 都 : 「…とりあえず、あなたが人間の姿をしたナニカ…ってことはわかりました」

セリカ : 「かっこいいでしょ」

セリカ : 「こういうのもできるしね」
触角の飾りかと思えるフードのソレを揺らし

峰津院 都 : 「……いや、さっきの悪戯見てその感想は抱けませんよ」

セリカ : 「あははは、そう」

セリカ : 「ま、納得はするでしょ」

セリカ : 「何年たっても肌ツヤバッチリな理由とかね」

峰津院 都 : 「そうですね 随分と便利なもので」

セリカ : 「そそ」

セリカ : 「便利なの、タイムスリップの基幹の一つでもあるしね」

峰津院 都 : 「…なるほど」

峰津院 都 : 「……では、もう一つ聞きたいことが」

セリカ : 「はいな」

峰津院 都 : 「調べてわかったことなのですが、あなた旧黎明病院と関わりがあったようですね」
「どこにどれだけその根を伸ばしていたのやら…と言うのは置いておいて、何のためにそんなことを」

セリカ : 「ん~~」

セリカ : 「逆に一つ、先に聞いてみよう」

セリカ : 「何に"使える"と思う?」

峰津院 都 : 「……質問に質問で返さないでくださいよ」

峰津院 都 : そう言いつつも、悩むように

セリカ : 「軽いテストみたいなものさ」

セリカ : 「君の発想、想像を聞いてみたいの」

峰津院 都 : 「……む」

峰津院 都 : そうならばと、少し思考を回して

峰津院 都 : 「…行方不明の人も幾つかいるようですね」
「もっとも表沙汰にはならないような、そんなこと…」

セリカ : 「ふんふん」

峰津院 都 : 「…それこそ、実験や何かのサンプルに……あるいは、生贄か…取引の道具…なのでしょうか」

セリカ : 「…」

セリカ : 「…50点!」

峰津院 都 : 「….」

峰津院 都 : 「ちっ」

セリカ : 「ま、半分はあってるしいい方でしょ」

セリカ : 「表沙汰にできないことはしてたさ、研究する場所が必要でね」

セリカ : 「十島は病院を運営できるだけの才覚と、私の仲間になれる好奇心があった」

セリカ : 「だからお金を好きなだけ使っていいよってね」
「その代わり私の望む研究をしてもらった」

セリカ : 「そういうところ」

峰津院 都 : 「…なるほど …狸が」
昨日会った彼に対して、所感を吐きつつ

セリカ : 「あはは、そうひどいこと言ってあげないでよ」

セリカ : 「どんなことが起きるかなんて、誰も知らなかったのさ」

セリカ : 「でもそのおかげで、私のタイムスリップは万全になって、昔よりも自由も効いた」

セリカ : 「彼はとんと関わりをやめてしまったけどね」

セリカ : 「何が起きたら、そうなるか」

セリカ : 「それはきっと面白い"秘密"になる」

峰津院 都 : 「…つまり、あなたは何が起きたか当然知ってはいるけども」
「それを調べてみろとでも…そう言いたいんですか?」

セリカ : 「その通り」

セリカ : 「答えがすぐわかっちゃ面白くないもーん」

セリカ : 本をトン、と閉じて

セリカ : ページを開く
再序盤のページを

セリカ : 「まだこんなところさ、お話の進捗なんてね」

セリカ : 「もっと読み解いてみよう」

峰津院 都 : 「……」
その様子に、目を向ける

峰津院 都 : ……こんなこと調べなくてもいいのに

峰津院 都 : 調べるべきなのだろうと思う時点で、思う壺なのかと…それを誤魔化すように

峰津院 都 : 「…それするためにここに来たんですか?」

セリカ : 「なんのこと~?」

峰津院 都 : 「ここに来た理由を聞いてたんですよ」

峰津院 都 : 「現代の本に興味でも湧きましたか?」

セリカ : 「そりゃあそうよ」

セリカ : 「私の眠った間に出た本は読まなきゃね」

セリカ : 「それに」

セリカ : 「ヒントを散りばめてるのよ?」

峰津院 都 : 「……そうですか…と」

峰津院 都 : そうして、少し席を離れようとして

峰津院 都 : 図書館降ります
いいですかね?

セリカ : きなさい

峰津院 都 : ccb<=95(1D100<=95) > 51 > 成功

GM : …では、ここで奇妙な違和感に気づく

GM : セリカの手には、妙なしおりが握られている

GM : そして、席を立つセリカは
いくつかの本を持ち去っていくのだが

GM : その本の中にはしおりが挟まって見えるものがいくつかあった

峰津院 都 : …ふむ

峰津院 都 : 「…セリカさん、その栞と本は?」

セリカ : 「ヒント」

セリカ : 「膨大なデータの中から…有用なもの探すなんて大変でしょ?」

セリカ : 「だから優しいセリカさんは」
「…こうしていくつか必要な記述を搔い摘んであげてるのさ」

セリカ : 「じゃ、頑張って探してね?」
本が独りでにそれぞれの本棚へ還っていく

峰津院 都 : 「……はあ、わかりましたよ」

峰津院 都 : 何の本読んでたかまた調べることはできますか?

セリカ : 何でもかんでも読んでてよくわかりません
絵本から相対性理論まであるぞ

峰津院 都 : こやつめ

セリカ : 「まぁ仲良くしてくれたらさらにヒントがあるかもね?」

峰津院 都 : 「……」

峰津院 都 : クロエさんの死因になった、こいつと……

峰津院 都 : …不思議と再び、舌打ちが溢れ

セリカ : 「あはははは」

セリカ : 「好きにしたらいいんだよ」

セリカ : 「でも私は君の"仲間"だ」

セリカ : 「それは変わりませんってね」

峰津院 都 : 「……ふんっ」

セリカ : 「それじゃあ」

セリカ : 「そろそろ失礼しようかな」

峰津院 都 : 「……ん」

峰津院 都 : 最後に…そうですね
多分案に図書館に何かあるとは思えない気もしてきたので…

GM : ああ

峰津院 都 : じゃあ…

峰津院 都 : セリカの関わってきたであろうものを図書館とかで調べるのは可能ですかね?

GM : アテがあるなら調べられるな

峰津院 都 : 流石に名前だけから辿るのは不可能か…

GM : 見つかるとしても古い冒険日誌くらいだな現状じゃ

峰津院 都 : 了解〜

GM : ではそんなところかな?

峰津院 都 : ですね
次の予定とか聞いておきましょうか

GM : 日程が埋まったようなんだが

GM : 次は…

GM : 17になりそうだな…全員集合は

峰津院 都 :

峰津院 都 : 「……そうですね」
少なくとも、思い至る情報はなさそうだから

峰津院 都 : 「次、また探して少しずつ解き明かさねばならないので」

セリカ : 「その意気だ」

セリカ : 「君が自分で見つけてこそ、だね」

セリカ : 「あはは~」

セリカ : そう言いつつどこかへ去っていく

峰津院 都 : 「……」

峰津院 都 : 一度、着いていこうとその方向を共にしようとして

峰津院 都 : 仲間と言われたことや,何よりクロエの事を思い返せば

峰津院 都 : 腹が立ってきたので、別のところに向かうのであった

峰津院 都 :  

GM : リスク値に変動なし

GM : 1d10だ

峰津院 都 : 1d10(1D10) > 7

GM : 7.じく、と痛んだ気がした…
・リスク値+5

system : [ 峰津院 都 ] リスク値 : 5 → 10

峰津院 都 : 増えた…

GM :  

GM : さて、そいじゃあ次だ!

GM : 次の行動者は名乗り出ろ~

アマテ・ユズリハ : は~い

GM : 行先はどこにする!

アマテ・ユズリハ : 学生なんでね、そりゃ学校いきますよそう何日もすっぽかすなんてできないし

GM : OK~

GM :  

GM : 学校は今日も平常運転
そう何かおかしなことは起きるものじゃあないだろう

GM : しかし、日々人の出入りも多いそこは
大概の噂話が行きかう場所でもある

GM : その真偽は置いておいて…

GM : 【選択肢】
①.情報収集
②.任意の人物に話しかける
③.自由提案

アマテ・ユズリハ : 任意の人物って誰がいる?

GM : ②の場合
・不機嫌そうな少女
・快活そうな少女
が話しかけられそうな相手だ

アマテ・ユズリハ : 快活そうな少女おっぱいでか

GM : ダメだった

アマテ・ユズリハ : どっちにするかな~

GM : どうせどっちも初対面だ
好みでも何でも好きにしな

アマテ・ユズリハ : ちなみに情報収集は具体的に何することになるの?ここで調べもの?

GM : 例えば○○の噂だとか
既にある情報から調べたいことを選んでもらうことになる

アマテ・ユズリハ : あ~なるほどね

GM : ここで得られる情報は噂話がメインだ
逆に図書館とかなら本から記述を探すような捜索になるわけだ

アマテ・ユズリハ : choice[おっぱい,ツンデレ](choice[おっぱい,ツンデレ]) > おっぱい

アマテ・ユズリハ : 快活そうな少女に話しかけてみよう

GM : OK

GM :  

快活そうな少女 : 「…あら、こんばんは!」

快活そうな少女 : 「どうかしましたか?」

快活そうな少女 : フレンドリーな様子で応えて

アマテ・ユズリハ : 「こんちわ~」

アマテ・ユズリハ : 「いやあ特に何かってわけでも無いけどさ、話し相手欲しくて」

アマテ・ユズリハ : 「最近疲れるような事ばっかでさ~」

快活そうな少女 : 「ふふ、それはそれは…」

快活そうな少女 : 「お悩み事でも?」

快活そうな少女 : にこりと笑みを向け、話し相手になってくれる様子だ

快活そうな少女 : 「なんでも、學校を昨日抜け出していたそうですしね」

アマテ・ユズリハ : 「ちょっとね~、用事があって…」

快活そうな少女 : 「ま、先生方にあまり心配はかけてはいけませんよ?」

快活そうな少女 : 「アマテさんは普段の様子からして、あまり心配はされてないとは思うのですけどね」

アマテ・ユズリハ : 「……」

アマテ・ユズリハ : アイデアで彼女の名前思い出せる?一応クラスメイトだし

快活そうな少女 : 無で大丈夫です
初遭遇時は知り合いでも伏せるシステムなので

アマテ・ユズリハ : なるほど

山村 百合紗 : 「それで、何か話したいことでも?」
そうして、何があったのか気になりつつも話を促す

山村 百合紗 : 彼女はこのクラスでは委員長を務める山村百合紗
クラスの中心なようで、毎度その立場をひょうひょうと避けているタイプだ

アマテ・ユズリハ : 「…例えばさ、百合紗。例えばの話だよ?」

山村 百合紗 : 「はいはいな」

アマテ・ユズリハ : 「友達が病気を患っててさ、直さないと死ぬかもしれないって病状で」

アマテ・ユズリハ : 「でも唯一その手術ができる医者は経歴真っ黒、何してくるか分かんないとしたらさ…」

アマテ・ユズリハ : 「どうする?」

山村 百合紗 : 「成程…ふむ」

山村 百合紗 : 「そうですね…難しい判断になるかもしれませんが」

山村 百合紗 : 「その友達との関係、にもよるかもしれませんわね」

山村 百合紗 : 「本人が恐れてるなら、他をギリギリまで探すほうがいいかもしれませんし」

山村 百合紗 : 「そうでないなら、最後まで励まして祈ることになるでしょうし…」

山村 百合紗 : 「まぁ、その為にもしてあげられることをする、という答えになるかもしれません」

アマテ・ユズリハ : 「他を探す……」

アマテ・ユズリハ : 「…ああ!確かに他を探せばいいんだ!」

山村 百合紗 : 「まぁ、その…あれ?」

山村 百合紗 : 「あら、良いんです?その答え」

山村 百合紗 : 「思考問題系だと選択肢の外は云々って言いますけど…」

アマテ・ユズリハ : 「なんかずっとアイツしかできないと思ってたけどもしかしたらいるかもしれないもんね?そうかそれでいこうそれがいい!」

山村 百合紗 : 「アイツ?ふむ?」

山村 百合紗 : 「…もしかして、本当に何か大変なことになっていません?」
目を細めて

アマテ・ユズリハ : 「え゛っ゛…」

アマテ・ユズリハ : 「…誰にも話さないってさ、約束できる?」

山村 百合紗 : 「あら」

山村 百合紗 : 「意外と観念するのが速いようで…ええ」

山村 百合紗 : 「秘密というのは、守ってる時の方が楽しいですからね」
「聞かせていただけるのでしたら」

アマテ・ユズリハ : 「実はさ…ちょっとマジで信じられない話なんだけど…」
これまでの経緯を、タイムスリッパーとかの話、変な刻印の話を話す

山村 百合紗 : 「??????????」

山村 百合紗 : 「?????」

山村 百合紗 : 「…」

山村 百合紗 : 「ドッキリじゃないですよね?」

アマテ・ユズリハ : 「……っていう話なんだけど…いや、やっぱやめよう!こんなの信じられる話なわけないし!!」

山村 百合紗 : 「…いえ」

アマテ・ユズリハ : 「ゴメンゴメン変な事言ってさ~…えっ?」

山村 百合紗 : 「まぁ、その…実際に見ないことにはそりゃあ確証はないですが」

山村 百合紗 : 「貴女って、嘘下手そうですし」
「一先ず、そのようなことがあったのだと思うことにしましょう」

山村 百合紗 : 「…それに」

山村 百合紗 : 「実はその、近い噂は聞いたことあります」

アマテ・ユズリハ : 「えっ!?どんな!?」
机ガダン!と興味津々

山村 百合紗 : 「わわ」

山村 百合紗 : 「え、えっと…ですね」

山村 百合紗 : 「セリカ…セリカ・クレイトンでしたか」

山村 百合紗 : 「その人のまぁ…一種の都市伝説なんですが」

山村 百合紗 : 「彼女はその昔、この街で病院のスポンサーになったという話があるのですが…ええ」

山村 百合紗 : 「実は、セリカ・クレイトンの死亡届そのものはその病院で出たという話、知っています?」

アマテ・ユズリハ : 「えっそうなの?」

山村 百合紗 : 「この通り、wikiとかでは消息不明という話になっているんですが…」
携帯を見せて

山村 百合紗 : 「なんでも、彼女と思わしき患者の姿が記録にあるそうですよ」

アマテ・ユズリハ : 携帯を見る

山村 百合紗 : 「ただ、その姿は完全に…やせ細り枯れ果てた病人…」
「つまり、タイムスリップしているその人とは全く別になりますし」

山村 百合紗 : 「しかし、実際に記録では入院したというカルテもあるそうで」
「そういう意味でも…まぁ都市伝説という感じです」

アマテ・ユズリハ : 「…でも、あり得ない話じゃないのかも」

山村 百合紗 : 「なので…そうですね」

山村 百合紗 : 「時間があったら、その話…もう少し聞いてみましょうか」

山村 百合紗 : 「もしその話が本当なら、ちょっと怖いじゃないですか」

アマテ・ユズリハ : 「だよねえ…あの人基本的な倫理観とか持ってなさそうだし」

山村 百合紗 : 「それに…その」

山村 百合紗 : 「…いえ、とりあえずです」

山村 百合紗 : 「またよければ、話を聞かせてくださいな」

アマテ・ユズリハ : 「ありがとうねえ…百合紗~~~、いやあ持つべきものは友達だよ…!」
百合紗の手をがっしり掴みながら

山村 百合紗 : 「わわっ」

山村 百合紗 : 「は、はひ…もう、なんというかお元気ですね、アマテさんって」

山村 百合紗 : 「普段は結構その、ぼんやりしてる印象でしたから」

アマテ・ユズリハ : 「え~そうかな?でも確かに考え事はよくするかも」

山村 百合紗 : 「ええ、ですがまぁ」

山村 百合紗 : 「その方が何となく明るい様子で好きですよ」
「お悩み事、解決すると良いですね」

アマテ・ユズリハ : 「へへっ、なんかそういう風に言われつと照れ臭いね…」
「ありがと、百合紗。少しは気持ち楽になったよ」

山村 百合紗 : その様子に、屈託ない笑顔で

山村 百合紗 : そのまま、学校の時間も終わるのであった…

山村 百合紗 :  

GM : ういういよ

GM : では…つぎだな

ナナミ : じゃあ俺はアファシス教会を訪ねてみるぜ
もちろん潜入じゃねぇからな?

GM : オウヨ

ナナミ : …ちなみに一見さんお断りな教会じゃないよな?

GM : そんなキビシー感じじゃねえから安心しろ

GM :  

GM :  

GM : 町の少し離れたところ
広い敷地に落ち着いた様子の教会が立っている

GM : アファシスはこの町では親しまれてるほうであり
慈善活動などで門戸も広い

GM : 見学なども受け付けている
誰にとっても接触しやすい場所だ

GM : さてお前は何してる、ナナミ

ナナミ : ポチポチとスマホでセリカクレイトンについてざっくり下調べしつつ…

GM : …では、ネット上で上がる情報をまとめよう

セリカ : 【探検家セリカ・クレイトン】
・有名な探検家であり、当時はまだ難しかった登山や深海の旅もこなし、同時にその利益で幾つかの公共施設への投資も行っていた人物
 一方その活動の大きさに反して当時の情報機関の能力では記録を残しきることができておらず、いくつかの情報は縁者の伝聞などで残されている
 その出生や余生は現在でも謎に包まれており、一説には近代においてもその姿を見たという都市伝説的な話も言い伝えられている
 また、奔放であった彼女は世界各地に伴侶を作り子供を残したとされ、彼女の血を引く一家は実際に多い

GM : と、出る

ナナミ : なんとも有名っつーか…伝説なお方だったぜ

ナナミ : まあ本人に会った今となっては
この公共施設への投資ってのも援助じゃなく
しっかり"投資"なんだなァ…って思わされるがな

GM : では貴方がそんな感じで携帯に集中していると

リリアナ : 「どうも?」

リリアナ : 横から声を掛けられる

ナナミ : ひとまずこれくらいの情報があれば乗り込んでも大丈夫そうだな
さて見学を…

ナナミ : 「ってなんだ!?」

リリアナ : 「あわ」

ナナミ : 「あーいやすまねぇ、ちょっとぼーっとしてたな」

リリアナ : 「見学のお方…ですよね?」

ナナミ : 「そうそうその通りだ」
「ちょっと興味があってな~」

リリアナ : 「ふふ、そうですか」

リリアナ : 「では、案内させていただきますね」
と、笑う彼女は間違いなく名簿のリリアナだ

ナナミ : 「(さすがに名簿を見てアンタに会いに来ました、なんて言えるわけねーもんな)」
「(向こうから来てくれてありがたい限りだぜ)」

ナナミ : 「おう~よろしく頼むぜ~」

リリアナ : 「それでは…」
と、そのまま案内を開始する

リリアナ : 実際の案内は、特におかしな点もなく

リリアナ : 普通の教会に、十字教のアレがふわっと混ざったような、よくある教え

リリアナ : 「…と、いう感じで」
「質問など、ございます?」

ナナミ : 「ほんほん…いいところだったぜ~」

ナナミ : 「質問かぁ…ああそうだ、セリカ・クレイトンって人物が関係者に居たりしないか?」

リリアナ : 「…と」

リリアナ : 「言いますと?」

リリアナ : 雰囲気が変わって

リリアナ : 先ほどまでの、にこやかな空気が引き締まったように

ナナミ : 「(ほーん…あんま関係はよくねーのか…?)」

ナナミ : 「というにもだ、俺は探偵まがいの事を仕事としてやらせてもらっててな」
「そのセリカ・クレイトンって探検家について調べてんだ」

リリアナ : 「探偵、ですか」

ナナミ : 「まあ明確に探偵って言われればビミョーだがな」
「なんでも屋扱いでもいーぜ」

リリアナ : 「…」

リリアナ : 「であれば、その」
「まぁ…あまり隠すことでもないので、いいですが」

リリアナ : 「…この教会は、特に関わりはありません」

リリアナ : 「私個人として、あまりいい思い出が無いだけです…」

ナナミ : 「なるほど、嬢ちゃん個人が関係あったのか…そりゃ悪い事を聞いちまったな」

リリアナ : 「…いえ」

リリアナ : 「私の一家、といいますか」
「私自身は何が起きたのか、体験したわけではないんです」

リリアナ : 「でもその、昔…本来の家族というか、他の家族が居たのに」

リリアナ : 「セリカが、家族を浮気させて、その浮気でできた家系が…私の家族ですので」

リリアナ : 「でも、そのことを訴えようにも、どこにも記録もあんまりないので」
「結局、元の場所で暮らせず…という感じでした」

ナナミ : 「…」確かに奔放って情報あったけどなぁ~~

リリアナ : 「…なんで、その人のことを?」

リリアナ : 「大昔のことですし、今更何かあったわけでも…」

ナナミ : 「まぁ、そのセリカにちょっと..いやかなり悪いモンを残されたヤツが他にもいるってことだ」

リリアナ : 「…」

リリアナ : 「そうなんですか…ふむ」

ナナミ : 「そのセリカに関係のある嬢ちゃんなら話してもいいが…正直眉唾もんだぜ?聞きたいか?」

リリアナ : 「…」

リリアナ : 「聞きます」

リリアナ : 「私が、ここに来たのも…」

リリアナ : 「調べるため、でしたから」

ナナミ : 「そのセリカってヤツをか?」

リリアナ : 「はい」

リリアナ : 「最初は恨みというか、どうしてそんなことをしたのか…だったんですが」

リリアナ : 「なんだか、調べると違和感もあって」

リリアナ : 「…だって、生きてる年代と私の家族と浮気した年代からズレてたような…」

リリアナ : 「まぁその、変なんですよ」
「なので、気になるんです」

ナナミ : 「そこに気が付いてるならちょうどいい情報を教えられるぜ?」
「ただこの情報を得るにあたってちょっと命張ったからなァ…」

ナナミ : 「嬢ちゃんの持ってる情報と交換だ、取引って形でどうだい?」

リリアナ : 「…」

リリアナ : 「わかりましたけど、何を話せばいいのやら…」

ナナミ : 「形は大切だからな」
「お代は嬢ちゃんが関係者って情報で結構だ、もう貰ってるぜ」

ナナミ : ってことで俺の見聞きした物をかいつまんで伝えるぜ

ナナミ : そっからワンチャン協力者になってくれれば御の字だぜ

ナナミ : …ってコトでセリカ・クレイトンは生きている」
「子孫から子孫へ乗り移ってな」

リリアナ : 「!?」

リリアナ : 「…」

リリアナ : 「そんな…え、じゃ、じゃあ…」

リリアナ : 「…」

リリアナ : 「これも…?」

リリアナ : シスターの衣装で隠れた、首元を緩めると

ナナミ : 「アンタが感じた"生きてる年代のズレ"も説明できる、なんなら本人を紹介してやっても..っておおん?」

リリアナ : 見たことあるような刻印
しかし、都に焼き付いたものよりは薄い

リリアナ : また、形状は不完全にも見える

ナナミ : 「(刻印アリ…ってまあ書いてあったもんなァ)」

ナナミ : 「つまりそういうことだ」

リリアナ : 「…だ」

リリアナ : 「から…」

リリアナ : 「…」

リリアナ : 「お母さんが行方不明に…」

リリアナ : 「なったん、ですか、ね…」

ナナミ : 「…」

ナナミ : 「その話の真偽はわかんねぇ、俺には何も言えない」

ナナミ : 「だけどアンタが気になるってんなら、それを確かめる権利はあると思うぜ」

リリアナ : 「…」

リリアナ : 「...…」

リリアナ : 「取引、だとすれば、あの」

リリアナ : 「…」

リリアナ : 「そうです、ね…じゃあ、探偵さん」

リリアナ : 「私の調べたことでいいなら、一つあるんですけど」

ナナミ : 「ありがてぇ、差し支えなければ聞かせてもらいてぇな」
「幾分調べても有名な探検家サマの情報しかでてこなかったもんで」

リリアナ : 「セリカの足跡を調べてた頃、ある程度分かってたことで…」

リリアナ : 「あの人、自家用船やジェットをよく使ってて」

リリアナ : 「なので、そこからちょっとだけ行先はわかってた時期があるんです」

ナナミ :
メモジュンビ

リリアナ : 「そこから調べると…よく、怪しい…オカルティズムな感じの場所が多かったんです」

リリアナ : 「その中でも…その」

リリアナ : 「ある時を境に、知らない本を何処かで持ち去ったらしくって」

リリアナ : 「その本は、何度かセリカの手も離れたりしつつも、戻ったりを繰り返して」

リリアナ : 「…」

リリアナ : 「ここに今はあるらしいんです」

リリアナ : 「昔の神父さんが、持ち帰って」
「危ないものだからと、封じたもので」

リリアナ : 「私がここに来たのは、それが気になったからでした」

ナナミ : >「色々履歴を追ったけど、必要な魔術本で手に入りそうな範囲にあるのがここだけでさ」
「(そういえばアイツもそんなこと言ってたなァ…)」

リリアナ : 「なので」

リリアナ : 「…もしかして」

リリアナ : 「それを取るために、ここに来たんじゃないでしょうか」
「だからっ」

リリアナ : 「…一度それを餌に、どうにか…出来たら」

リリアナ : 複雑そうな顔でそう呟く

ナナミ : それを取るために、の言葉には肯定も否定も返さず

ナナミ : 「餌、罠か」
「っつーことは」

ナナミ : 「セリカをハメてやる心つもりか?」

リリアナ : 「…はい」

リリアナ : 「目的が知りたいです」

リリアナ : 「怪しいことをするのなら、それはそれ」
「それに巻き込まれた家族として」

ナナミ : 「なら、悪いことは言わねーぜ、やめときな」

ナナミ : 「あの魔女サマは危険だ、ちょっかい出そうもんなら確実に噛まれる」

ナナミ : 「嬢ちゃんは取引に応じてくれたお得意サマだしな、危険に巻き込まれたら商売あがったりだぜ」

ナナミ : 「目的…か、アンタが納得するかどうかはわかんねーけど今度会ったら聞いといてやるけど」

リリアナ : 「いいんです」

リリアナ : 「でも、こちらからも」

リリアナ : 「…その人は、人のやっていい事を超えて、倫理を踏み抜いてます」

リリアナ : 「裁きも受けずに生きているのは…」

リリアナ : 「許せないです」

リリアナ : 少女らしからぬ、暗い顔と声で

リリアナ : 「曲がりなりにも、打算はあっても、聖職者の勉強はしましたから」

ナナミ : 「…そうか、そうだよなァ」とぽつりつぶやき

リリアナ : 「探偵さん」

リリアナ : 「電話番号です、これ」

リリアナ : 「何かあれば教えてください」

ナナミ : 「おおっと~気軽に渡しちまってもいいのか~?」

リリアナ : 「はい」

リリアナ : 「だって探偵さん」

リリアナ : 「噓でしょ、それ」

ナナミ : 「わからないもんだぜ?俺は何でも屋でもあるしアルバイターでもあるんだ」
「利益が第一って人間だ」

リリアナ : 「だったらこの話を持ち掛けません」

リリアナ : 「なので信じておくことにしました」

ナナミ : 「…ま、アンタはお得意様だ」
「しっかり顧客の情報は管理させてもらうよ」

ナナミ : 「そして貰っちまったからには」
「セリカをハメてやろうってアンタの話にも乗らねぇとな」

リリアナ : その顔に、ささやかな笑みを浮かべて

リリアナ : 「では…」

リリアナ : 「よろしくお願いいたします」

ナナミ : 「ああ、だからこそまだ危険を冒すな」
「ナナミおにーさんとの約束だぜ?」

リリアナ : 「はい、約束です」

リリアナ : 「…あっそろそろお勤めのお時間です」

リリアナ : 「おにーさんも、お気をつけてくださいね」

リリアナ : 「では」

ナナミ : 「ご苦労様なこった、丁寧な案内ありがたかったぜ」と後ろでに手を振り教会を去るぜ~

リリアナ :  

GM : 続けてやったから処理抜けてた

ナナミ : それそうだな

GM : アマテ、変動なし
ナナミ、リスク値+10だ

system : [ ナナミ ] リスク : 5 → 15

ナナミ : 協力者に会えたしまだ安いもんだ

GM : また『山村百合紗』と『リリアナピナータ』の信頼度が上昇しました

アマテ・ユズリハ : やったね

ナナミ : 人脈だァ~~~!!!

アマテ・ユズリハ : 信頼度は個別?

山村 : ほかのPCにも同程度には協力します

アマテ・ユズリハ : わかった

GM : では晩パートだ

GM : 貴様ら何する?

アマテ・ユズリハ : 病院に行くべ

GM : ナナミは?

GM : おっと忘れてた

GM : 信頼度Ⅰ以上のNPCが増えたので

GM : そいつらは"同行"させることができる
一緒にいる場合起きるイベントが変わったり、技能に補正がかかったりするぜ

GM : 暇なら連れて行くのもいいかもな

ナナミ : は、廃病院にいくぜ~

ナナミ : お宝さがしだ!

GM : OK!

GM :  

GM : 廃病院には、今日も人の気配はない

GM : "セリカ"もいないらしい

GM : ①.病院そのものを調査
②.セリカの部屋を調査
③.外周を調査

ナナミ : まあそう簡単に人の気配があっても困りものではあるんだが…
ひとまずセリカの部屋以外を調べに来たつもりだ
選択肢的には①だな

GM : OK

GM : では、廃病院を歩く

GM : 整備もされず、朽ちた施設は錆が走っていて
埃っぽく…いい雰囲気じゃあない

GM : だが当時のまま、いくつかの符号は生きている

ナナミ : 符号っつーと…部屋の番号とかそういう?

GM : そんな感じ

GM : 触りはそんなところだ
詳しく知るなら技能を示してもらう

ナナミ : ひとまず病院の間取りから確認してぇかな

GM : OK!

GM : では確認していくと、部屋番号は問題ないが…

GM : 不思議なことに、階層と逆に

GM : 上階から1
一階では4の連番で部屋が割り振られ

GM : 101~10n…と番号が続く中

GM : 404の部屋が無く、その403から405に飛んだ

GM : 404室であった場所が、セリカの部屋なのだが
病室の間取りには見えないものだろう

GM : …では探索ポイントを出すか
サービスだぞ

ナナミ : うわ!ありがてぇ~~

GM : 【ポイント】
・薬庫
・仮眠室
・院長室
・安置所

ナナミ : 上から順に!ってのは宗教上の理由でダメだ
というか俺的に気になるのはまず院長室だな

GM : OK!

GM :

GM : 院長室…つまりはかつての十島の部屋は

GM : 足を踏み入れると、まるで時代が飛んだかのように、そこはかつてのままであり

GM : いくつかの資料、置いてある写真
趣味のものだったか、蓄音機があり

GM : 椅子は何度か座られたのか、埃が被っていない

ナナミ : 「妙に綺麗だな…廊下とは大違いだ」
「ここもあの魔女サマのお気に入りの部屋だったりすんのか…?」

ナナミ : まあそうなればあんまり足跡は残したくねぇが…調べないと話も進まねぇ
まずは写真でも拝見させてもらいますかね

GM : では写真を見てみよう

GM : そこには三人の姿…

退屈そうな少女 : 少女

ヴェルナー : 男性

怪しげな老人 : 老人

GM :

GM : 写真の記録はひどく古い
何十年も前だ

ナナミ : いかにも退屈そうな少女にセリカの面影を感じたりしねぇか?

GM : というか造形が完全に本人ですね

GM : 表情が不機嫌に見えるのが不思議なだけで

ナナミ : だよなぁ~

ナナミ : 十中八九昔の魔女サマだろうけど…今のアレとは大違いだ

ナナミ : 写真の裏に年代書いてあったりしない?

GM : あるな

GM : 1880年くらい

ナナミ : まあ…あのアルバムも1870まで網羅してたらしいからな…あってもおかしくねぇ…
それはそれとしてよく残ってんな…

ナナミ : ひとまず写真をスマホで撮ってあとで共有できるようにしておくぜ

GM : OK

GM : 他に気になるのは資料くらいかね

ナナミ : 蓄音機も気にならなくはないが…
蓄音機にとある操作をすると秘密の扉が…?

ナナミ : まあ冗談は置いておいて資料見るぜ~

GM : なんかふれ

ナナミ :

ナナミ : マニュアルみてーな資料目に通すのは得意だ
図書館っぽく振るぜ

ナナミ : ccb<=90 ころりんちょ(1D100<=90) > 9 > スペシャル

GM :

GM : では…

十島院長 : 【実験録[付箋付き]1/2】
・…時系列を超越するにあたって、その制約を超える手段には幾つかの抜け穴がある
 私が考案したのは、いっその事"生きた事"にするということだ、その詳細について説明しよう
 生物の生きる時間というのは、時間と直結しているように感じるかもしれないが、事実として生命が実感するのは"意識の時間"に過ぎない
 例えば昏睡状態に陥り、数十年超えて目覚めた人間は事実としてその期間の時間を0として計上できる
 こういった生理的時間と意識上の時間をズらす確かな手段があれば、些か詭弁にも思えるが"タイムスリップ"にはなりうると思われる

十島院長 : 【実験録[付箋付き]2/2】
・尤も、その為に被験者を昏睡させたところで、肉体の老化を超える手段はない
 それだけの期間保管する施設の用意も必要ではあるが…その試験が可能になってしまったのだ
 セリカ・クレイトン…まさか、今になって再会するとは思わなかった、不完全なタイムスリップを用いたというが、しかし…
 だがそこは重要ではない、大事なのは実証になる、その為に最後のピースをそろえる時が来た
 その為にも、まずは過時間経過による生物への影響を突破しうる生体増強の手段を探さねばならない、やはり…アレを使うしかないか

GM : 付箋には「灯台下暗し」と書いてあった

ナナミ : 専門的なことはわかんねぇが…時間を超えるための研究ね…

ナナミ : 灯台下暗しってのも気になるが、他に調べられる資料はなさそうか?

GM : ないな
一般的医療書だ

ナナミ : しっかり医療もしてた…ってコトにしておこう!

ナナミ : ちなみに付箋の粘着力どれくらいだ?
最近貼ってそう?

GM : 今朝くらいに張ったんじゃないかな
シール跡もないくらい

ナナミ : まあこういうのをやるヤツの顔は思いつくが…

ナナミ : 頭の片隅にでも置いておいて一旦別の部屋も確認だ

GM : どこいく

ナナミ : 薬庫~

GM : ちなみにだが

ナナミ :

GM : 一探索での可能な場所の数は限られてるぜ

ナナミ : やっぱりな
そうだろな

GM : 朝から晩まで続行はノーリスクだが

GM : 夜となると面白いことになるかもな

ナナミ :

ナナミ : 触らぬ神に祟りなしだぜ!

GM : ここならあと二部屋ってとこか

ナナミ : まあそれはそれとして漢に二言はねぇ!薬庫だぁ~!

GM : OK

GM : 薬庫…とはあるが、すでにそこはほぼ空っぽだ

GM : 薬を放置するはずもなく、あるのはまだ書類の残ったファイル
空き瓶、容器…

GM : そして、厳重に閉じられた金庫だけ

ナナミ : !!!

ナナミ : 何故残してあるのかはわからないが…気になる金庫!

GM : さて
ここで探索を前にだが

GM : 幸運どうぞ

ナナミ : !?

ナナミ : ccb<=55 幸運(1D100<=55) > 35 > 成功

GM : 問題無し
探索していくか

GM : 何から行こうか

ナナミ : 願掛けしてきたからな
今日はついてるぜ

ナナミ : まずは資料だな

GM : 図書館とかどうぞ

ナナミ : ccb<=90 図書館的なにか(1D100<=90) > 46 > 成功

GM : 薬の管理であったり、使用歴の資料だが…

GM : いくつかの試料では、使った時期が黒塗りにされている

GM : 何らかの隠ぺいがあったのだろうか?

ナナミ : どういった種類の試料なのかこう…ググったりして調べられたり?

ナナミ : まあいずれにせよ隠したいのは確かか…

ナナミ : まあ今は精査しなくていいか
この資料も写真に収めて元の場所に返すぜ

GM : 調べてもいいぜ

ナナミ : いけるぜ?

ナナミ : 調べるぜ!

GM : じゃあさっきの医療書もあるしすぐわかるが

GM : こいつは延命処置、特に老衰の対処に使われるものだ

GM : 抗がん剤なんかも含めて、終末患者向けって感じだな

ナナミ : あー終末医療…
モルヒネとかもありそうだ
なるほどな

ナナミ : 終末医療も含めて時間を超えるための実験の関連な気がしつつ…資料はそんな感じか

GM : そんなところだ

GM : 他も調べてみるか?

ナナミ : なんとなく気が引けるが金庫も確認だ

ナナミ : ここまで物色して置いてなんだがな!

GM : まぁガッチリ閉じられているな

ナナミ : 桁数とかわかりそうか?

GM : 三つの数字で封じているようだ

ナナミ : 1880…は流石に安直か

GM : 四桁だしなそれ

ナナミ : なので猶更安直度が上がったぜ…

ナナミ : へばりついて000~999もできなくもないが…精神力が持たん!

ナナミ : 当てはあるし今はあることだけ覚えておくぜ

ナナミ : ん~にしても灯台下暗し…

GM : 他も探索するのか~?

ナナミ : 今日はざっくり調べる日ということにしよう
仮眠室で今日は仕舞いかな

GM : OK

GM : 幸運振れ

ナナミ : ccb<=55(1D100<=55) > 73 > 失敗

ナナミ : うげ

GM :  

GM : 探索もつかの間、扉に手を掛けると

GM : 何故か、院内のチャイムが鳴って

ナナミ : !?

: 『施術室が空きました』
『次の患者を搬送してください』

GM : ガタン

GM : ガタン

GM : いくつかのドアが閉まり、そして鍵も締まる

GM : そして

GM : 死んでいるはずの電灯が

GM : 赤い非常灯に代わる

GM :

GM : 一つ言えることがあるなら
危険な事態に陥ってるだろうな

GM : 【選択肢】
・隠れる
・出口へ急ぐ
・待ち構える

ナナミ : 「…機材の誤作動だったらよかったんだけどなァ…」
「さすがにこれは…ホラーだぜ」

ナナミ : 隠れられそうなところあるか?
さっき間取りはある程度確認したはずだ

GM : そこいらの病室や仮眠室

GM : …セリカの部屋なんかもいいだろうな?

ナナミ : …仮眠室だな

GM : OK

GM : 隠れるを振りな

ナナミ : ccb<=90 うおおおお神様!(1D100<=90) > 32 > 成功

GM : ...

GM : お前は仮眠室に向かい、そこにある寝具や着替えを見つけるだろう
ここは医者のための部屋だ

GM : "埃をかぶっていないあの日のままの"

GM : だが、四の五の言ってる暇はない
そのままベッドの下に潜り込むことができた

GM : 廊下の様子が、良く見える
あの瞬間から気配が膨れ上がった

GM : 気づいていたかいないか

: 廊下の先に誰か立っていた

: 非常灯が姿をよく照らす

: まるで頭蓋のままのような
蒼白とした、スーツの男

: ゆっくりと歩き、そのまま"病室"に入っていき

: 何か音が響くような気がする
声のような、不明瞭な音…

: 耳を澄ませてみてもいい

ナナミ : ccb<=90 聞き耳(1D100<=90) > 20 > 成功

ナナミ : (成功しちまったぁ~~~~)

: 「…」

: 「この患者は、今の科学では治療は不可能です」

: 「ですが、私どもには、未来の手段へ彼を生かすすべがあります」

: 「どうか、私どもにお任せを」

: 「この時代に、元気に共に生きることはできませんが…」

: 「生きてこその物種でしょう」

: そう、話したのち
"それ"は病室から歩み出る

  : 患者のようなものを連れて

  : そのまま、奥の闇に消えて

GM : そして…

GM : 全ての電灯が落ち

GM : 気がつけば、元の廃病院

GM : 先ほどの光景はどこへやら
電灯は元通り割れて消えている

ナナミ : 「……」

GM : おぞましい光景、記録に触れたナナミは
その経験に立ち尽くす

GM : SANc 1d3/1d6+2

ナナミ : ccb<=54(1D100<=54) > 36 > 成功

ナナミ : 1d3(1D3) > 3

system : [ ナナミ ] SAN : 54 → 51

ナナミ : 行ったか?
行ったな
行ったはず

ナナミ : 「っはぁ! な、なんだよアレ……」思わず止めていた息を吐きつつ独り言つ

GM : 仮眠室から、人の気配を感じることはもうない

GM : 埃っぽい部屋の質感が
返って正常さを感じさせる

ナナミ : 院長室みてーにこの部屋も綺麗なもんかと思ったがそうじゃねぇのか…
それにしてもあんなのいるなんて聞いてねぇぞ!?

ナナミ : ただアレが言ってた言葉…思わず耳をすましちまったが、聞き覚えっつーか…

ナナミ : 「まだまだ調べねーといけないことは山積みだな…こりゃ」
「こんなのがいるって知っちまったらおちおち夜も寝ていられねぇ」

ナナミ : ちなみにそのまま仮眠室は調べられるか?

GM : さて、仮眠室だが
こちらは簡素なベッドがあるばかりだ

GM : ロッカーが置いてある
共用だったらしいな

ナナミ : あんなこともあったし恐る恐るだが…
ロッカー調べるぜ

GM : ロッカーを開くと、そこには古びた薬品や
多分おやつだったもの

GM : そして、メモ書きが一つ

ナナミ : 👀

GM : 『いつかの目覚めに向けて
 ヴェルナー・グロック- …』
と、書かれた電話番号だ

GM : そんなもんだな

ナナミ : これも写真にまず収めて…

ナナミ : 電話は一旦保留だな

ナナミ : おやつだったものは未来でまた会おう!

GM : さあ

GM : "続行するか"?

ナナミ : とーぜん!

ナナミ : 退くぜ!

GM : OK

GM : …廃病院を去る時も、何の痕跡もない

GM : そこには、先ほどの異常は感じられない

GM : 何があった?何を見た?

GM : あるいは、見せられたのか

ナナミ : いずれにせよ、まだまだ何かあるのは間違いねぇな
異常もこれだけじゃねぇはずだ

ナナミ : あいにく博打は趣味じゃないんでな
今は帰って策を練らねぇと…

GM :  

GM : 探索終了

GM : リスク値変動なし

system : [ ナナミ ] リスク : 15 → 15

GM : さあ、次行くか?

峰津院 都 : イキマース

アマテ・ユズリハ : イクゾー!

GM : 行先はー?

アマテ・ユズリハ : 廃じゃない病院!

峰津院 都 : Go!

GM : うし!

GM :  

GM : 病院は晩なのもあり、患者より職員が多く見える

GM : 黎明病院はこの街の一番大きな病院だ
町中から患者が集まり、医療を受けている

GM : 故にこそ、多くの人の姿を見ることになる

GM : 【選択肢】
・情報収集
・誰かに話しかける
・自由提案

峰津院 都 : ここにきた理由を考えると院長に話し掛ける…一択なのですが…ふむ

峰津院 都 : 情報収集して、ある程度時間が経ってから院長に話し掛けるなどは可能ですかね?
人が少なくなるのを見計らってから話す感じです

GM : 今回は二人いるじゃねーか

GM : 分担していいんだぜ

アマテ・ユズリハ : 探索私やる?

峰津院 都 : んじゃ任せます

アマテ・ユズリハ : おっけ~

GM : じゃどっちからやるさね

峰津院 都 : ユズリハさんからで!

アマテ・ユズリハ : ワッカ~

アマテ・ユズリハ : 探索しましょ

GM : 何調べるんだいっ

GM : ここは廃墟と違ってアポ無じゃどこも出歩けねーぞ

アマテ・ユズリハ : …あれ?じゃあ探索無理では?

GM : 学校と同じだ
指定した情報について聞きこんだりすることになる

アマテ・ユズリハ : あ~

GM : 探索してえなら院長とかにアポつけると良い
今回は無理だな

峰津院 都 : じゃあ先こっち…いやその前に二人で院長のとこ行くしかありませんかね

GM : まぁどっちにしろだぜ
この時間帯での自由探索は出来ん

峰津院 都 : そりゃそうか
無念…院長に話聞きに行きましょう

アマテ・ユズリハ : 職員と話をするっててもあるけどここは素直に院長と話しよう

GM : 二人分担していいぞ!!!それじゃ一手番になるし!!

峰津院 都 : なるほど?なるほど

GM : 院長に二人で接触しようが結果は変わんねーしな
その間他の人に話してなんか聞いてみてもいいってことだ

峰津院 都 : つまりこれは…そうですよね
なんか聴いてみるとかになるんですよね多分

アマテ・ユズリハ : なるほど

GM : ああ

アマテ・ユズリハ : とりあえず先院長の都からやる?なんかそっちの方が話早い気がしてきた

GM : OK、そうすっか

GM :  

GM : では、院内を歩くと

十島院長 : 「…」

十島院長 : 「病気でもないのに病院に来るものじゃないぞ、不良学生君」

十島院長 : 通りがかった院長に出会う

峰津院 都 : 「…ははは、不良学生…ってのは認めますがね」

アマテ・ユズリハ : 「すみません!ここの偉い人ですよね!?」

十島院長 : 「そうなるな」

十島院長 : 「そういう君はそちらの…知り合いかな」

アマテ・ユズリハ : 「お願いします!この子の病気を見てやってくれませんか!?」

十島院長 : 「…」

十島院長 : 「病気、か…」

峰津院 都 : 「まあ、いい友人では……」

十島院長 : 「いいだろう、うむ」
「時間はある、きたまえ」

十島院長 : 「君、診察室を一つ抑えてくれ」

優しそうな職員 : 「はい、院長自らご対応を?」

峰津院 都 : 「……はぁああ、結構直球投げましたね」
「ともあれ、調べて欲しいとは思っていたのですが…ね」

アマテ・ユズリハ : 「ホントですか!?やった!見てもらえるって都!」

十島院長 : 「うむ」

十島院長 : そう言ってそのまま診察室へ案内し

十島院長 : 「さて、で」

峰津院 都 : なんとまあ、ありがたいことやらお節介なことやらと思いつつ案内のまま向かって。

十島院長 : 「…診察するとしようか」

十島院長 : 「しかし、まぁ」

十島院長 : 「この年になっても、こんなものを診るとは」
「やはり、因果なものだな」

峰津院 都 : 「……」

十島院長 : 「セリカと関わっていたとは、運のない子供だ」

峰津院 都 : 「…私まだ、何も話してないのですが随分と察しがいいみたいですね」

十島院長 : 特段隠す様子もなく、二人を見て

アマテ・ユズリハ : 「先生、もしかしてセリカの事知ってるんですか?」

十島院長 : 「まぁな、と、いうより当事者の一人になってしまっていた…というところか」

十島院長 : 「先に聞いておこう」

十島院長 : 「何があってそんなものを植え付けられた」

峰津院 都 : 「心当たりなんてありませんよ」
「…私は私の友達と一緒にいたりしていただけです」

アマテ・ユズリハ : 「…へ?”植え付け”?」

十島院長 : 「そうか」

十島院長 : 「…」

十島院長 : 「そちらの友人はただの付き添いかね?」

十島院長 : 「なら、席を外してもらう方がいいと思うが…」
「関係者なら、構わんがな」

アマテ・ユズリハ : 「え~っと一応巻き込まれた側ですね私も」
「まあ痣とかは特には無いけど…」

十島院長 : 「…わかった」

十島院長 : 「では先に言おう」

十島院長 : 「それは言うなれば、"セリカ・クレイトン"そのものだな」

峰津院 都 : 「……はい?」

十島院長 : 「厳密には、同一の情報を刻まれた生物の因子か…」

峰津院 都 : 「…そーいや、似たようなこと言ってた気もしますね」

十島院長 : 「この世には、未だ公式に発表していない生物というものが多く存在する」

十島院長 : 「それらは、人間の理外にある悍ましさや理屈故に目を背けていたものだ」

十島院長 : 「たとえば、これ」

十島院長 : 十島は懐から、小さな試験管を取り出す

十島院長 : 中には黒い…躍動する液状のもの

アマテ・ユズリハ : 「……あっ!」

十島院長 : アマテは見覚えがあるだろう

峰津院 都 : 「ふむ?」

アマテ・ユズリハ : 「セリカの冷蔵庫にあった”黒い子”だ!」

十島院長 : 「…名をショゴスと呼ぶ」
「大昔、私が友と…セリカと共に、寒冷地で発掘した生命体だ」

峰津院 都 : 「……なんなんです、それ?」

アマテ・ユズリハ : 「へ~…君ってショゴスっていうんだ…」
試験官をマジマジと見てる

十島院長 : 「それは生物的な遺伝子の垣根が無く、接触した様々な生命体を模倣する形質がある」
「鳥になろうとすれば翼を得、水の中に落とせば鰓を作るようにね」

十島院長 : 「私はこれを研究し、セリカはそれを利用することにした」

峰津院 都 : 「利用…って」

アマテ・ユズリハ : 「…えっ?」
「大丈夫だったんですかそれ?」

十島院長 : 「まさか、大丈夫なものか」
「少なくともセリカは人間として完全に死んでいる」

峰津院 都 : 「……セリカさん自身が、もしやそれに変異していたり?」
「あの人、舌に瞳をなんてわけわかんないことまでしてましたから」

十島院長 : 「だろうな」

十島院長 : 「私が奴と最後に出会ったのは、縁を切る対価に原ショゴスの製法を教えたことだ」

十島院長 : 「恐らく、自分自身を原始的なショゴスへ変換したのだろう」

十島院長 : 「そして君の肉体にはそれが休眠状態で寄生している」

峰津院 都 : 「えっ」

峰津院 都 : 「……あー…」

アマテ・ユズリハ : 「……じゃあこのままだと都もああなっちゃう…?」

十島院長 : 「いいや…恐らく、そういう目的ではない」

峰津院 都 : 「……ほんのちょっとだけ、身体能力の一部が増強した…そんな気もしてたんですが、それがか」

十島院長 : 「セリカのやろうとしていることがなんとなくわかったよ、私は」

十島院長 : 「恐らく、自分自身を未来に残すというのは」
「自身の寄生した生命を分布させることだったのだろうな」

十島院長 : 「それを、大本からアクセスし、未来へ意識を飛ばす…」
「ヴェルナーめ…どんな入れ知恵をした?」

十島院長 : 「まぁ、いい」

十島院長 : 「一先ず、健康上の大きな問題はないが」
「大方、摘出したいという話じゃあないか?」

峰津院 都 : 「そうですね。現状、これのせいで成り立ってる利害関係みたいなものなので」

アマテ・ユズリハ : 「取り出してもらえるなら…セリカも治療してあげるとか言ってたんですけどあの人あれだから信用できなくて…お願いします!」

十島院長 : 「不可能ではない、しかし…難しい」

十島院長 : 「ショゴスの厄介な点は、模倣にある」

十島院長 : 「先ほどの例に倣えば、人間に植え付ければ失くした腕だって生えるし」

十島院長 : 「その腕は誤差なく同一の遺伝子になる」

十島院長 : 「さて…ではここで一つ問題がある」

十島院長 : 「彼女のどこまでショゴスでどこまで人間かを判別するのは難しい」

十島院長 : 「腕丸ごと切除することで摘出、と言ってもいいが」

十島院長 : 「だが朗報もある」

十島院長 : 「私も研究した身だ、摘出は出来る」

十島院長 : 「まず、同一タイプのショゴス個体」
「次に、その制御を行う脳組織」

十島院長 : 「この二つがあれば、完全に摘出してみせよう」

アマテ・ユズリハ : 「同一タイプのショゴス個体……」

アマテ・ユズリハ : 「私、心当たりあります」

十島院長 : 「…ほう」

峰津院 都 : 「…セリカさんの家の冷蔵庫にいた…と言いましたね?もしやそれですか?r

十島院長 : 「恐らく、その反応を見るに奴の用意だろうな」
「うむ、持ってきてくれたら、解析しよう」

アマテ・ユズリハ : 「セリカの部屋の…いま彼女廃病院に住んでるんですけど、冷蔵庫に入ってたショゴスには”補給用”って書いてあったんです、だからあれはきっと…」

アマテ・ユズリハ : 「分かりました…なんとか持ってきてみます」

十島院長 : 「補給、か…」

十島院長 : 「うむ」

峰津院 都 : 「…しかし、そうとなればもう一つ」
「脳組織なんて…用意できるものですかね?」

十島院長 : 「…」

十島院長 : 「セリカ自身にはあるはずだ、奪えるかはどうであれな」

十島院長 : 「だが…」

十島院長 : 「…」

十島院長 : 「思うに」

十島院長 : 「私の仮説通りなら"本来の"セリカも残っているかもしれん」

アマテ・ユズリハ : 「どういう事です?」

十島院長 : 「そちらは、もし残っているのなら…抵抗もできまい」

十島院長 : 「…ううむ」

十島院長 : 「まだ私も確証はない、が」

十島院長 : 「"タイムスリップ"計画には、確実に用意することになるものが二つある」

十島院長 : 「行き先に置く体と、自我を飛ばす体」

十島院長 : 「今接触するのが未来であれば、過去の肉体があるのだよ」

十島院長 : 「そして、仮説が仮に、完全なタイムスリップへと進歩していない場合」

十島院長 : 「その肉体はこの時代にもあるのだ」

峰津院 都 : 「…なるほど、そういうことですか」
「意識のない抜け殻状態のセリカさんが、この時代に存在すると…」

十島院長 : 「セリカ・クレイトンの自我の根幹は、あらゆる時代に存在する」
「そうなっている可能性がある」

アマテ・ユズリハ : 「あ…ああ~~~?なるほど…?」
「じゃあこの時代でも探せば…?」

十島院長 : 「だが、私にはそれを可能とするファクターだけが見つからなかった」

十島院長 : 「仮にこの可能性が事実であれば」

十島院長 : 「何らかの手段で時間関係を歪ませる力に接触しているわけだ」

峰津院 都 : 「……なる、ほど」

十島院長 : 「…」

十島院長 : 「私個人としては、君の治療は確実に行いたい」

十島院長 : 「永すぎる生は心を壊すからな」
「人生を全うする権利は奪われてはならん」

十島院長 : 「頑張ると良い、怪我をしたら来なさい」

峰津院 都 : 「まあ、その…このままいて、いつ"ナニカ"に追われる生活を続けるのも…しんどいですしね」

アマテ・ユズリハ : 「何から何まで本当にありがとうございます…」

十島院長 : 「構わん」

十島院長 : 「老け込むと、正しく生きてる人間が気がかりになるものだ」

十島院長 : 「お節介を受ける慈善活動だと思うと良い」
「それではな」

峰津院 都 : 「……ええ、ありがとうございます」

アマテ・ユズリハ : 「はい、では…」
一礼してその場を後にする

GM : さて、ほかにも接触していくか?

峰津院 都 : ありがとうございます…と、お辞儀をして
その場を後にしようと。

峰津院 都 : ですね。

GM : 誰にするのだ

アマテ・ユズリハ : しましょ

アマテ・ユズリハ : 二人いるね

峰津院 都 : 職員…ですかね?

アマテ・ユズリハ : 見たところは候補はそう

GM : じゃあ職員でいいか?

峰津院 都 : まあいいでしょう!

アマテ・ユズリハ : ん?あ~

アマテ・ユズリハ : 片方職員じゃないんだこれ!?

落ち着いた女性 : うん

アマテ・ユズリハ : どっちも職員だと思ってたわ

アマテ・ユズリハ : まあ職員さんに話聞くか

GM : うい

GM :  

優しそうな職員 : 「おや…どうも、院長の診察が終わったんですね」

アマテ・ユズリハ : 「あっ、どうもこんにちは~」

優しそうな職員 : 「体調は大丈夫でしょうか?」

峰津院 都 : 「……ええ、まあ。今のところは」
ぺこりとお辞儀をして挨拶。

優しそうな職員 : 「なら何よりです、院長が出るときは大概大きな病ですから…」

アマテ・ユズリハ : (やっぱり一番偉い人だけあって凄いんだ…)

峰津院 都 : 「…年の功というものでしょうか、大したものです」

優しそうな職員 : 「しかし…院長の知り合い…なんですね?」

優しそうな職員 : 「あの人が人と親交を持ってるの、初めて見ました」

アマテ・ユズリハ : 「え?そうなんですか?」

峰津院 都 : 「え、そうなのですか?」
ほとんど同じリアクションである。

優しそうな職員 : 「ええ」

優しそうな職員 : 「院長、普段から仕事としての関り以外は持たれない人ですから」

優しそうな職員 : 「それに、未婚で家庭も…家族も特段持っていないそうですし」

優しそうな職員 : 「しかし、ある意味安心しました」
「普通にお孫さんとかいたんでしょうか」

アマテ・ユズリハ : 「……」

アマテ・ユズリハ : (あれ…!?これ下手なこと言えなくない!?)
(どうしよう困ったな…本当に藁にも縋る思いでさっき知り合ったばっかりなんだけど…私たちが下手なこと言ったら院長さんに変な噂立ちそう…どうしよ)

優しそうな職員 : 「そういえば…」

峰津院 都 : 「…ちょっとした話をしてたので」
「医者と患者の関係ではありますよ…っと?」

優しそうな職員 : 「ああいえ」

優しそうな職員 : 「昔はよく患者さんと交流していた、とは聞いたことあるんですよね」

峰津院 都 : 「……昔ですか」

アマテ・ユズリハ : 「……」
「そうだったんですね」

優しそうな職員 : 「はい、旧黎明病院の頃だそうです」

アマテ・ユズリハ : 「でも、なんかわかる気がします」

優しそうな職員 : 「そうなんですか」

アマテ・ユズリハ : 「なんとなくですけど、話してて」
「患者の事に真摯に向き合う人だなって、そう思いました」

優しそうな職員 : 「…成程」

優しそうな職員 : 「はい、私もそう思います」

峰津院 都 : 「責任感もありましたしね。いい人であることは、間違いないなと」

優しそうな職員 : 「…」

優しそうな職員 : 「ところでどこで知り合ったんです?」

アマテ・ユズリハ : 「……」

峰津院 都 : 「……」

峰津院 都 : 「…………たまたま 外を出歩いてた時に 偶然」

優しそうな職員 : 「偶然…」

峰津院 都 : 嘘は言ってない。嘘はと自分に言い聞かせつつ思いついた事を投げる。

アマテ・ユズリハ : (あっ!?実は先に知り合ってたの!?良かった院長誤解されない!!)

峰津院 都 : 「ええ。」
普段通りの澄まし顔。

優しそうな職員 : 「まぁ…そういうこともあるかもしれませんね」

優しそうな職員 : 「院長、散歩好きですし」

優しそうな職員 : 「なんでも毎日旧黎明病院跡地や…」

優しそうな職員 : 「確か…郊外の"屋敷"なんかまで散歩してると聞きますが」

峰津院 都 : 「…郊外にまで、ですか」

優しそうな職員 : 「はい」

峰津院 都 : 「……跡地の方には、確かにいましたが…」
…そんなところまで…何を?

アマテ・ユズリハ : 「へ~凄いですね、仕事だって忙しいはずなのにそんなにいつも歩いてるなんて」

優しそうな職員 : 「まぁ院長もお年ですし、勤務時間は短いですしね」

優しそうな職員 : 「この町の郊外に、昔外国のお嬢様が勝ったお屋敷があるんですよね」

峰津院 都 : 「…! なるほど、そんなところが…」

優しそうな職員 : 「はい」

優しそうな職員 : 「…おっと、そろそろ定時ですね」

優しそうな職員 : 「お二人も、遅くならないように帰ってくださいね」

アマテ・ユズリハ : 「は~い」

峰津院 都 : 「わかってますよ」

上島 : 名札には【上島視子】とあった

GM : では…

GM : 探索終了だ

GM : リザルトを出そう
二人共リスク+5だ

GM : 都は1d10

system : [ 峰津院 都 ] リスク値 : 10 → 15

アマテ・ユズリハ : ぐえ~

峰津院 都 : 1d10 1出せばええねん(1D10) > 6

system : [ アマテ・ユズリハ ] リスク : 15 → 20

峰津院 都 : ダメみたいですね…

GM : 6.微かに痛みがあった気がする
・深度+1

アマテ・ユズリハ : うげげ

system : [ 峰津院 都 ] 深度 : 2 → 3

GM : では~~

GM : リスク判定して今日は終わりだ!!

GM : 振れ!!!!!

峰津院 都 : はははははは

峰津院 都 : 失敗なんて出しません…でしょ?

アマテ・ユズリハ : ccb<=(100-20)(1D100<=80) > 83 > 失敗

峰津院 都 : ccb<=(100-15)(1D100<=85) > 55 > 成功

GM : そうだな

ナナミ : ccb<=100-15(1D100<=85) > 53 > 成功

峰津院 都 : ユズリハ〜〜~!!!

アマテ・ユズリハ : ぐえ~~~!!

ナナミ : おわっ

GM : じゃあ成功した二人は夜やること書いておけ

アマテ・ユズリハ : さあ何が起こるかな~

GM : アマテは…次の開始時だ

アマテ・ユズリハ : !?

GM : もう三時だぞ!!!!

アマテ・ユズリハ : ああいや夜のうちじゃなくて開始時に処理が来るんだって驚いた

GM : ああ夜だぞ?

アマテ・ユズリハ : ああそういう

GM : 次の再開時に夜処理するってことだ

ナナミ : そうだな…NPCに連絡するのって手番使っちまうか?

アマテ・ユズリハ : ワカ

GM : 上方修正によりいらなくなったよ

ナナミ : すんげぇ~~~👀✨

アマテ・ユズリハ : おお

峰津院 都 : おお

ナナミ : じゃあリリアナに連絡だ
刻印に気が付いた時とか
何か正体不明の生き物に追い回されたことはないか
を聞いて…

峰津院 都 : 💡
ナナミから情報受け取って旧黎明病院と…可能なら僻地について院長に聞いてみますか 私は

ナナミ : いいぜ~ 三📝

GM : OK
二人のヤツは処理しておくか

GM : ではナナミから

リリアナ :  

リリアナ : 「どうかしましたか?」

ナナミ : 「おっと夜中にすまねぇな」
「そういや午前中に聞けてなかったコトと、伝えておかなきゃいけねーコトができたんでな」

リリアナ : 「はい!」

ナナミ : 「まずは首元についてたソレなんだが…」
「恐らくソレが原因で結構ヤバい生き物に付きまとわれているヤツもいるんだ」
「嬢ちゃんはなにかそういう気配を感じたことはねぇか?」

リリアナ : 「ううん…私はないですね」

ナナミ : 「ならそっちの方はヨシ」
「…まあ異変を感じたら連絡いれてもらえりゃ助かるぜ、お互いにな」

リリアナ : 「あっ、でも!」

リリアナ : 「…ここ最近、変な気配はあります」
「でも…なんなんでしょう」

リリアナ : 「危ない感じはしないんです、だからよくわからなくって…」

ナナミ : 「…気のせいだったらいいが…こういう時は万全を尽くした方がいいな」

リリアナ : 「です、ね」

リリアナ : 「そっちも気を付けてくださいね」

リリアナ : 「危ないことに巻き込まれてからじゃ遅いんですから」

ナナミ : 「ああその通りだ」
「なので先手は打っておきてぇ」

ナナミ : 「嬢ちゃん明日の午前から空いてるかい?」
「その刻印について詳しいお医者様がいてね」

リリアナ : 「!」

ナナミ : 「餅は餅屋ってことで診てもらおうぜ!」

リリアナ : 「はい!大丈夫です!」
「是非!」

ナナミ : 「いい返事だ!」

ナナミ : 「あと伝える云々についてだが…明日合流できるし後回しで問題なさそうだ」

ナナミ : 「ちゅーわけで俺からは以上。」
「夜中に起こしちまったならすまん!寝てくれ!体は資本だしな~」

リリアナ : 「はい!よく寝ます!」

リリアナ : 「ナナミさんもおやすみなさい!」

ナナミ : 「おう~リリアナの嬢ちゃんもおやすみだぜ~」

ナナミ : っとこんな感じだな
俺も病院に行く理由ができたし嬢ちゃんも何を負わされてるのかわかってお得だ

GM : わかった
そいじゃあ次だ!!

GM :  

十島院長 : 「こちら十島…」

十島院長 : 「夜中の老人を起こす悪人は誰かね」

峰津院 都 : 「…夜分遅くに失礼します」
「幾つか聞き出せなかった事があったので、今整理しようかと…」

十島院長 : 「ハハハハ…まぁいい」

十島院長 : 「何かね」

峰津院 都 : 「…廃病院にあったもの色々と見て…そして、あなたが訪れている…僻地…それも気になったので電話をかけました」

十島院長 : 「ふむ…」

十島院長 : 「僻地…よもや"太陽屋敷"のことかな?」

峰津院 都 : 「ああ、そうそうそれです」

十島院長 : 「まぁ…調べる価値はあるかもしれないな」

十島院長 : 「お察しの通り、セリカの買い上げた屋敷だ」

十島院長 : 「何かあるのかもしれない、とは思ってはいるが」

十島院長 : 「私は関わるのに疲れた」

峰津院 都 : 「……」

峰津院 都 : 「それは、あの廃病院で起きた事も…踏まえて、ですかね」

十島院長 : 「ああ」

十島院長 : 「…」

十島院長 : 「兎も角、調べるなら気を付けたまえ」

十島院長 : 「何を望んで、そんな探し物遊びにつき合わせてるのかわかったものじゃないからな」

峰津院 都 : 「……」

峰津院 都 : 「セリカさんが何を考えているのか、何を望んでいるのか、何を誰をと…考えるのも、まだ分かってませんからね」

峰津院 都 : 「気をつけますよ。もとよりこんな身体ですし、治してもらうと頼んだものなので」

十島院長 : 「ああ」

十島院長 : 「重ねて言うが、変な誘いを受けても断るべきだ」

十島院長 : 「人間、100年も生きれば十分胸いっぱいになるものだからな」

十島院長 : 「それでは…おやすみ、良い夢を」

峰津院 都 : 「……ええ」
その言葉に、引っ掛かりは覚えつつも

峰津院 都 : 「グッドナイト、いい夢を」

十島院長 : そのまま通話は終わった

GM : では!

GM :

GM : リスクイベントを開始しますか?

アマテ・ユズリハ : はい

GM : わかった…そいじゃ

GM :  

GM :

GM : 夜の淵
町の角
誰もいない刻

GM : しかして、貴方の日常に
夜を危険にするものはそうはないはずだ

GM : だからこそ、眠りに耽っていてもいいし
多少の調べものでもしていたかもしれない

アマテ・ユズリハ : 「…空っぽのセリカ、見つからなかったらやっぱ倒すしかないよね?」

アマテ・ユズリハ : 「なら…武器を作らないとかな?ホームセンターとかに行けばどうにかできるかな…?」一人ベットの上でブツブツ

GM : そうして、物思い耽る夜

GM : ふと、妙な音

アマテ・ユズリハ : 「…?」

GM : 水中でもない、この近くに水場だってない

アマテ・ユズリハ : 「何今の…?虫?」
「やだなあゴキブリなんてこの家で一回も出なかったのに…」

GM : だが、何かがふつふつと
あふれるような水音

GM : そして

アマテ・ユズリハ : 「いや…水?」

: 「あまて」

: 窓の外から声

: そして、這いずるような音

アマテ・ユズリハ : 「水漏れとか嫌だなあ…このマンション結構いい所だってママ言ってたのに…」
「ん?誰?」外を見る

GM : 見るんでいいな?

アマテ・ユズリハ : いいよ

GM : では

GM :

:  

: 人の形のような
ぼんやりとしたものが窓の外を歩いている

: つやつやとして、溶けているような
だが、形があるような

: 妙なシルエットで、それは恐らく
こちらを視認している

アマテ・ユズリハ : 「………?」黒くて…溶けてる?

GM : アマテはここで幸運を振れ

アマテ・ユズリハ : ccb<=55(1D100<=55) > 41 > 成功

アマテ・ユズリハ : 多分セフセフ

: それは、アマテの事を認識したうえで

: 何かを呟くこともなく
ゆっくりと時間が流れていくと

: それは幻の様に、ブレて
歪んで

: とん、と
何もなかったかのように消えた

: それからすぐ、水の音も響かなくなった

アマテ・ユズリハ : 「あっ…ちょっと!?」

アマテ・ユズリハ : 「……消えちゃった」

GM : 見回しても、その影は何処にもないが

GM : しかし、その場に

GM : 黒々とした足跡だけは残されていた

アマテ・ユズリハ : 「…何だったんだろう…あの人」

アマテ・ユズリハ : 「見た感じ液体だったし…あの人もショゴスなのかな」

アマテ・ユズリハ : ちなみに足跡って見た感じどっかに続いてる?

アマテ・ユズリハ : 流石に夜遅いし追わないけど続いてる先だけ目視で確認しとく

GM : 足跡は近くのマンホールに続いていた

アマテ・ユズリハ : 成程…マンホール

アマテ・ユズリハ : 気になるから院長にショゴスっぽい彼の事で電話したい
無理ならそういうのがいたってショートメッセージ送る

GM : メールならま~~~…いいよ~~!!

アマテ・ユズリハ : うわ!

GM : 他はよいかな

アマテ・ユズリハ : 「黒い人影と出会いました、もしかしてショゴス…?」
「私を確認した後にマンホールに隠れました、何か知ってますか?っと」
送信

アマテ・ユズリハ : 後は寝ます

GM : はい

GM : では…

GM :  

GM : イベント終了
この経験により1/1d4のSANc
及びリスク-5だ

アマテ・ユズリハ : ccb<=54(1D100<=54) > 24 > 成功

system : [ アマテ・ユズリハ ] リスク : 20 → 19

system : [ アマテ・ユズリハ ] リスク : 19 → 24

system : [ アマテ・ユズリハ ] SAN : 54 → 53

system : [ アマテ・ユズリハ ] リスク : 24 → 25

system : [ GM ] 日付 : 2 → 3

GM :  

GM : では朝だ

GM : 早速どこに行動する?

system : [ アマテ・ユズリハ ] リスク : 25 → 15

峰津院 都 : 思い立ったが吉日
私は私の勘に身を委ねクロエの家に先に行きます

アマテ・ユズリハ : GMマンホールの中って調べる対象に出来る?

GM : いいけどあの…

GM : 迷うぜ

GM : 事前調査はしときなよ

アマテ・ユズリハ : あ~…

アマテ・ユズリハ : う~ん比較的安全そうな昼の内に調べようと思ったけど準備無しだときついか…

アマテ・ユズリハ : となると…一旦私も都と一緒に行くかな

ナナミ : じゃあ俺は黎明病院にゴーだ
いこーぜリリアナの嬢ちゃん!

リリアナ : はい!

GM : うし!
じゃあ散!

GM :  

十島院長 : 「まったく…」

十島院長 : 「一人ならず二人、か」

十島院長 : 「話は聞いている、十島だ」
「君たちが…ナナミ君とリリアナ君だね」

十島院長 : 「予約は入れてある、診察室を開けよう」
そのまま診察室へ

ナナミ : 「おっ、話が早くてありがたいぜ」
「そういうことだ、嬢ちゃんのことも診てやって欲しい」

十島院長 : 「そのつもりだ」

十島院長 : 「ところで」

十島院長 : 「何か通知が来ているぞ、一応院内ではマナーで頼む」

ナナミ : 「おっとすまねぇ、こりゃいけなかったな…」
「(っかしいな…マナーモード切り忘れたか?)」

ナナミ : 「(何の通知か知らねーが後で確認確認っと)」

GM : しかし、勝手に謎の音声が響く

GM : 『親愛なるセリカとその友人たちへ
君たちの冒険とそして探し求める答えが出ること
そして僕自身がその助力になることを祈っているよ
ところで、僕の出番はまだかな?

ヴェルナー・グロックより』

ナナミ : 「!?」

ナナミ : 「な、なんじゃこりゃあ…!?」

十島院長 : 「…!?」

十島院長 : 「……と、取りあえず、マナーにしておいてくれ」
「まったく、妙なことは立て続けだな」

ナナミ : 「っていけねぇいけねぇ院内だ、ちょっとスマホの調子が悪いみたいでな…」とスマホをもう一度しまいつつ

ナナミ : 「(…なんか妙に驚いてなかったか…?気のせいだといいんだが)」
にしても…ヴェルナーグロックねぇ

リリアナ : 「大丈夫、です?お兄さん」

ナナミ : 「いや、大丈夫だぜ、スマホ以外はな~」
「こいつも後で診てもらわねえと、なんてな」

ナナミ : 「ささ、診察してもらおうぜ」
「刻印の事は俺も気がかりだしな」

リリアナ : 「は、はい!」

リリアナ : そうして、診察を開始するが…

十島院長 : 「はっきり言えることとしては…」

十島院長 : 「極めて薄い、それどころか」
「刺激が無ければ転換することもないだろうな」

ナナミ : 「刺激ねぇ…例えばどういう?」

十島院長 : 「恐らく…セリカの活性化に呼応して微かに機能を回復させたが」
「現状、都君のケースほどのモノでもない、とみる」

十島院長 : 「文字通り、セリカとの接触あたりだな」

十島院長 : 「接触時、セリカの制御に入れば話は違ってくる」

ナナミ : 「制御…いやーな響きだぜ」

ナナミ : 「制御っつーとアレか?セリカは刻印が呼び水になるだとかなんとか言ってたが」

十島院長 : 「恐らくは…そうだな」

十島院長 : 「だが、ソレも縁者を優先する都合、関わらなければ血の薄いものは縁も無いとなる」

十島院長 : 「だが、万が一はある」
「準備ができれば彼女のも除去を勧めておく」

ナナミ : 「話には聞いてるぜ、セリカの本体ってヤツを探せばいいんだろ?」

ナナミ : 「対症療法は俺も好きじゃねぇしな」
「根治できた方が当然いいハズだ」

十島院長 : 「尤も、私の仮説にすぎないがな」

十島院長 : 「恐らく…」

十島院長 : 「その答えを知っているものがすれば」

十島院長 : 「ヴェルナー・グロックなど、アテにしてもいいかもしれんな」

ナナミ : 「!」

リリアナ : 「べるなー?」

ナナミ : 「グロック?」
「先生の知り合いかい?」

十島院長 : 「私は面識はない」

十島院長 : 「だが、セリカが協力者として話をしていた記憶がある」

十島院長 : 「現に、探索者としての記録を残しているのはそちらだしな」

十島院長 : 「…君へのメールを送ったということは」

十島院長 : 「存命らしい、人の寿命を超えて、な」

ナナミ : 「なるほどな…」
「ちょっとその話、あとで詳しく聞かせてもらいてぇな」

十島院長 : 「…どの話だ?」

ナナミ : 「んにゃ、そのヴェルナーってヤツの話だが…」
「そもそも、俺ばっか話してもしょうがねぇ」

リリアナ : 「!」

ナナミ : 「せっかく診てもらってんだ、嬢ちゃんも気が付いたこと、話しておくといいんじゃね~」

リリアナ : 「ううん…」

リリアナ : 「そ、そうですね…えっと」

リリアナ : 「…院長さんは…」

リリアナ : 「今年で何歳、なんですか?」

十島院長 : 「…」

十島院長 : 「…さァ」

十島院長 : 「私が数えた分で言えば」

十島院長 : 「そろそろ100といくつか…」

リリアナ : 「私が、調べた話の中で…」

リリアナ : 「貴方にそっくりの、お医者さんの話が合ったんです」

十島院長 : 「…」

十島院長 : 「…その話をするにせよ、一つだけ噓偽りない事実を述べよう」

十島院長 : 「"私は"その通りしか生きていない」

十島院長 : 「だが…前の身の持ち主までは私の知るすべもないことだ」

リリアナ : 「どういうこと、です?」

十島院長 : 「……」

十島院長 : 「もし、"ジャバウォック"と名乗る物の記録があれば」
「私ではあるが、私ではないと思ってほしい」

十島院長 : 「それだけだ」

ナナミ : 「もしかしてそのジャバウォックってのは…」

ナナミ : 「この人物だったりしないかい?」とスマホに一つの画像を表示させ、それを見せる

怪しげな老人 :

ナナミ : 旧黎明病院、その院長室の写真立てに飾られていた3人の映った写真

十島院長 : 「うむ…」

十島院長 : 「そうだな」

十島院長 : 「違いない」

ナナミ : 「なるほど合点いったぜ」
「1880年代の写真に、先生そっくりの姿が映ってる説明もつくもんだ」

リリアナ : 「そうなんですか!?」

ナナミ : 「セリカの姿もばっちりだ、やたら退屈そうだけどな」
「そして話の流れ的に…これがさっき言ってたヴェルナーって人かい?」

十島院長 : 「ああ」

十島院長 : 「その男がヴェルナー・グロックだ」

十島院長 : 「…どのようにして延命してるのかはわからない」

ナナミ : 「セリカみたいに時を超えてるわけでもなければ…」
「さっき先生がポロっと口にしたような方法でもないのか?」

十島院長 : 「うむ」

十島院長 : 「私自身の事実は…隠すことでもない、先に答えておく」

十島院長 : 「この肉体は、定着したショゴスであり」
「何者かの用意した寿命のない生命だ」

ナナミ : 「セリカの魔女サマみたいに、もったいぶらずに話してくれるのはとてもありがてぇ」

十島院長 : 「私はそれを押し付けられた」
「だから、寿命を迎えられないのだ」

ナナミ : 「迎えられない…ね」
「…なんつーか、難儀なもんだな、先生も」

十島院長 : 「まぁな」

十島院長 : 「他言無用で頼む」

ナナミ : 「へへっ、こんなの眉唾もんの話」
「ばらしても俺に利益はなさそうだ」

リリアナ : 「はい…寧ろ、私たちにとっては有難いこと、ですし」

リリアナ : 「セリカさんとは違うって、わかるんで」

ナナミ : 「その通りだ、嬢ちゃんの事を診てくれてるだけでもありがてぇ」
「現代医療じゃ手のつけようのない話だしな」

ナナミ : 「にしても押し付けられた…ね」
「心当たりはないのか?特異な状況である以上、そういうのも絞りやすそうなもんだが」

十島院長 : 「…」

十島院長 : 「ジャバウォックは人間ではなかった」

十島院長 : 「ある日、私は彼に取引を持ち掛けられ」

十島院長 : 「その対価だったのだろう、かつての私の肉体は奪われ」

十島院長 : 「意識を、彼の持っていた肉体に移し替えられた」

十島院長 : 「何が起きたのかは、私もよくはわかっていない」

ナナミ : 「問題なきゃ、その取引ってのも聞きたい」
「そのジャバウォックってヤツの事を知るためにもな」

十島院長 : 「……」

十島院長 : 「かつては私も…」

十島院長 : 「人の寿命の超越を夢見たことはあった」

十島院長 : 「それを体感するまではな」

十島院長 : 「そういうことだ」

リリアナ : 「…」

ナナミ : 「…取引で得たものかと思いきや…か」
「不死ってもんの価値は永久ってわけでもないんだな」

リリアナ : 「ごめんなさい、そんなつもりじゃ…はい」

十島院長 : 「…まぁ、体のいい押しつけか…なにかだろう」

ナナミ : 「ひとまず、そのジャバウォックってヤツが腹に一物を抱えた輩なのは分かったぜ」

system : [ アマテ・ユズリハ ] リスク : 15 → 20

ナナミ : 「いろいろ聞きすぎちまったな」
「お詫びといっちゃあなんだが、俺は何でも屋みたいな生き方をしててな」
「先生の望むことがあれば聞くぜ?」

ナナミ : できる限りだけどなーと付け加えつつ
「まぁ、取引みたいなもんだ」
「借りを作るのは性に合わないもんでな」

十島院長 : 「なら…」

十島院長 : 「もしも、もしもだが」

十島院長 : 「オリジナルのショゴスを発見した場合、その検体がほしい」

十島院長 : 「無理はするな、桁違いに危険だからな」

ナナミ : 「サンプル採集か、いかにも研究って感じだ」
「任されたぜ」
「生け捕りの方がいいかい?」

十島院長 : 「殺せないだろうから生け捕りしかないはずだ」

十島院長 : 「私の記憶じゃ火炎放射器でも損壊しない」

ナナミ : 「もはや生き物として完璧だな…そりゃ…」

十島院長 : 「そう都合がいいのならいいのだがな」

十島院長 : 「そんなものだ」

ナナミ : 「まあ生きてれば方法はいくらでもあるだろ」
「まだまだいろいろ探さなきゃいけない身なんでな」
「ほどほどに期待しててくれ」

十島院長 : 「ああ、頼む」

十島院長 : 「リリアナ君も、無理をしないように」

ナナミ : 「先生のいう通り、刺激は禁物らしいからなー」

リリアナ : 「は、はい!」

リリアナ : 「お兄さんと一緒に頑張ります!」

ナナミ : 「もちろん危険な場所には連れてかねーからなー」
「なんたって嬢ちゃんはお得意サマだ!」

ナナミ : 「じゃあ、助かったよ先生」
「またよろしく頼むぜ」

リリアナ : 「お兄さんにも無理はしてほしくないんですけどね、ね!」

十島院長 : 「…うむ」

十島院長 : 「では、健康に気つけて」

十島院長 : 「ほどほどに長生きするように」
冗談めかし

ナナミ : 「へへっ、肝に銘じておくぜ」

GM :  

GM : 探索終了
リスク上昇 なし

GM : 晩だ
どこいく!

峰津院 都 : 屋敷!

アマテ・ユズリハ : 廃病院!

GM : どっちからやりてえ

GM : 重要イベント絡むからデスメインはおやすみだ!

アマテ・ユズリハ : 先やっていい?

峰津院 都 : 勿論!

アマテ・ユズリハ : うわあり!

GM : じゃあ廃病院だ

GM : いくかあ~~~!

アマテ・ユズリハ : イクゾー!

GM :  

GM :

GM : 廃病院は、変わらずの様子だ

GM : 人の気配もない…やはりセリカは今日もいなさそうだ

アマテ・ユズリハ : 「鬼の居ぬ間にお邪魔しますよ~っと…」

アマテ・ユズリハ : 「さて…とりあえずショゴスを取りに来たわけだけど」

アマテ・ユズリハ : 「…ここ、絶対過去に何かあるよね?」

アマテ・ユズリハ : 「折角だし…試してみよっか!」

GM :

アマテ・ユズリハ : というわけで過去視の呪文!

GM : 【重要】
・この場で本当に使うか?

GM : ちょっとした覚悟の確認だ
いいな?

アマテ・ユズリハ : どの道他にやるのはショゴス確保ぐらいだから…OK!

GM : わかった

GM : それでは、1d5を振りMPを減らせ

アマテ・ユズリハ : 「え~っと確か呪文は…」

アマテ・ユズリハ : 1d5(1D5) > 1

system : [ アマテ・ユズリハ ] MP : 11 → 10

GM : …アマテは、その一節を述べると

GM : まるで、時が止まったかのように
周囲の空気も固まる

GM : いや

GM : そもそも

GM : この場所に正常な時間を感じたことは、あっただろうか?

GM : 時の経過の感覚など、体感に過ぎない

GM : 時計を見ていただろうか
時間を確認したことはあっただろうか

GM :

GM : 過去が呼び起される

アマテ・ユズリハ : 「…あれ?こう時間がぐーーーっと戻るはずじゃ…」
「…なんかおかしくない?」

GM : 過去を読み取る、というのは
追体験にも近い行為だ

GM : どっと、この場所に会った過去が押し寄せてくる

アマテ・ユズリハ : 「……!?」

GM : そして、病室がどんどん開き
その中にいる者たちが顔をのぞかせている

患者 : 「先生、先生、先生」

患者 : 「どこですか…」

アマテ・ユズリハ : 「わっ…わああああああああああああああああああああああああ‼‼???」

GM : その場から逃げ惑うが、出口はすでに狂い始めている

GM : …この病院だった空間は
孤立した建物になっているようで

看護師 : 「先生」

看護師 : 「あちらに、患者さんが…」

先生 : 「はい、勿論」
アマテを、じっと認識して…

GM :

GM : アマテはその時

GM : 足を、ぐっと掴まれた

アマテ・ユズリハ : 「な…なにこれ!?どうなっちゃってるの!?」
「これは過去!?”過去しか見えない”!!」

アマテ・ユズリハ : 「うわぁ!?」

: べっとり、と
コールタールのようなものが足に張り付き

: ずず、と
アマテを有無を言わさず
近くの階段に引きずっていく

: …その階段を見たことはなかっただろう
現在と位置づく時間軸には埋められていたものだ

アマテ・ユズリハ : 「な…なんで!?感覚がある!?」
「誰なの!?誰が引っ張ってるの!?」

: そのまま、地下の…ある
小さな部屋にまで押し込まれた

: 「…」

: それは、その部屋にアマテを置いて
ドアの隙間から外をのぞき

: ぐ、とアマテの目と鼻の先まで顔を近づけてから

: 「        」
アマテが唱えたように"過去を追想"する魔術を唱えた

: すると、その肉体の内から
ぼこぼこと泡立つ

: そして…

: その身は、鮮明になり

退屈そうな少女 : セリカやクロエにそっくりな姿に変わっていった

アマテ・ユズリハ : 「…!?クロエ!?」

退屈そうな少女 : 「…やあっと思い出した」
「そーだそーだ、その魔術じゃん」

退屈そうな少女 : 「よく知ってたね君さ」
「どこで拾ったのよ」

退屈そうな少女 : 「クロエ?」

退屈そうな少女 : 「誰の事だっての、私は…」

アマテ・ユズリハ : 「えっ!?…あれ!?何!?今私は過去を見てて…」

アマテ・ユズリハ : 「……何で会話が出来てるの?」

セリカ・アーロン : 「探検家セリカ・クレイトン、改め」
「セリカ・アーロン」

セリカ・アーロン : 「…そりゃ、今話してるのは過去じゃなくて今いる私だけど?」

アマテ・ユズリハ : 「……」

アマテ・ユズリハ : 「?????????」

セリカ・アーロン : 「アンタが唱えてるの見て、思い出したから使って」
「やっと自分の"姿形"を思い出したの」

セリカ・アーロン : 「そういうアンタはその気でこんな場所まで来たんじゃないの?」

アマテ・ユズリハ : 「え?いやどうだろう…確かに何か手掛かりあればなあとは思ってたけど…」

セリカ・アーロン : 「そう」

セリカ・アーロン : 「じゃあおめでとう、アンタは大当たり」

セリカ・アーロン : 「この私を引き当てたからには、アンタの答えくらいさっさと探り当ててやるわ」
「…で何探してんの」

アマテ・ユズリハ : 「……」

アマテ・ユズリハ : 「ちょ、ちょっと待って…凄い急展開で混乱してるから一旦整理する…」

セリカ・アーロン : 「あそ」

セリカ・アーロン : 「はぁ…たっく」
「なんでこんな場所にほったらかしになってたんだか」

セリカ・アーロン : 辺りを見ると、先ほどの病室のような場所ではなく

セリカ・アーロン : すでに下水道の風景になっていた

セリカ・アーロン : …かつて廃病院は地下室を持っていたらしい

アマテ・ユズリハ : 「…あれ?そういえばここ廃病院だったはずじゃ…」

セリカ・アーロン : 「アンタが使った魔術の効果よ」

セリカ・アーロン : 「普通だったら、何が合ったかを過去の人物の意識に同期させてみる魔術、だけど」

セリカ・アーロン : 「あの病院は時間が曖昧になってんの」

セリカ・アーロン : 「あそこに居ると、未来にも過去にもいることになるから」
「一時的に過去に取り残された廃病院の方に意識ごと飛んでたんでしょ」

アマテ・ユズリハ : 「そんなことになってたのここ!?」

セリカ・アーロン : 「なんだったっけ…ヴェルナーの言ってたやつ」
「クアチル・ウタース?だっけ」

セリカ・アーロン : 「そのせー」

セリカ・アーロン : 「ま、だから私が助けてやったの、感謝してよね」

アマテ・ユズリハ : 「そ…そうなの?それはありがたいけど…」

セリカ・アーロン : 「はぁ…なんかまだ落ち着かないなら出ない?」

セリカ・アーロン : 「ここ暗いし湿っぽいし生理的に無理」

アマテ・ユズリハ : 「…それは、そうだね」
「まさか廃病院がこんな所にあったなんて…」

アマテ・ユズリハ : 「……あっ!?ショゴスは!?」

セリカ・アーロン : 「べー」

セリカ・アーロン : 舌を出すと、タール状に黒く
そして目玉がそこに

セリカ・アーロン : 見覚えがあるかもしれない

アマテ・ユズリハ : 「のわっ!?」
「えっ…大丈夫なのそれ口に入れてて…」

セリカ・アーロン : 「いや」

セリカ・アーロン : 「私が今ソレ」

セリカ・アーロン : 「なんか…ちょっと、近くの記憶が曖昧なのよ」

セリカ・アーロン : 「死んだのは覚えてんだけど…」

アマテ・ユズリハ : 「あ、あ~……そういえば確かにあの黒いドロドロから戻ってたもんね」

セリカ・アーロン : 「なんか…声かけられて、それ追っかけてたりした記憶しかない」

セリカ・アーロン : 「アンタに似た声をね」

アマテ・ユズリハ : 「…それ、多分私かも…」

セリカ・アーロン : 「マジ?」

アマテ・ユズリハ : 「うん、なんか意思はあるような気がして話しかけてた」

セリカ・アーロン : 「じゃあ借りは返したってことで」

セリカ・アーロン : 「アンタ、名前」

セリカ・アーロン : ぶっきらぼうに名前を聞いて

セリカ・アーロン : 「アマテなんとかってのは知ってる」

アマテ・ユズリハ : 「え?」
「…アマテ・ユズリハ」

セリカ・アーロン : 「ユズリハね」

セリカ・アーロン : 「覚えとく」
「じゃ出るわよ」

アマテ・ユズリハ : 「…うん、わかった」

セリカ・アーロン : 「こっち町の方面」
「確かアンタの家の近くのが…」

セリカ・アーロン : そのまま下水道を歩いていき

セリカ・アーロン : 「うし」
マンホールをこじ開けて

セリカ・アーロン : 「はぁ~~~…空気が澄んでる」

アマテ・ユズリハ : ここは昨日の場所と同じ?

セリカ・アーロン : ああ

アマテ・ユズリハ : 「あ~…そうそう確かにここから出てきて…」

アマテ・ユズリハ : 「いや、厳密に言うとこっちに戻ったところしか見てないけど」

セリカ・アーロン : 「なーんかね」

セリカ・アーロン : 「夢見心地でほっつきまわってたのよ」

アマテ・ユズリハ : 「あれってそういう感じだったんだ…」

アマテ・ユズリハ : マンホールから外に出て

セリカ・アーロン : 「…」

アマテ・ユズリハ : 「…とりあえずちょっとは落ち着いてきた、色々聞きたいことあるけどいいかな?」

セリカ・アーロン : 「いいけど」

セリカ・アーロン : 「風呂と飯と寝る場所貸しなさい」

セリカ・アーロン : 図々しい態度で

アマテ・ユズリハ : 「え、え~…?」
「…まあ友達って事にすれば一応大丈夫かな…?」

セリカ・アーロン : 「後携帯も借りていい?ヴェルナーにかけたいんだけど」

セリカ・アーロン : 「てか」

セリカ・アーロン : 「今何年???」

アマテ・ユズリハ : 「今?2025年」

セリカ・アーロン : 「……」

セリカ・アーロン : 「なんかの悪夢ね…ったく」

セリカ・アーロン : 「うし、取りあえず寝かせなさい」
「話はしてやるわよ、いっくらでも」

アマテ・ユズリハ : 「まあいいけどさ~…そう何日もは多分無理だよ?ママが不振がるから」

セリカ・アーロン : 「わーってるわよ」

セリカ・アーロン : 「昔ここらに買った屋敷がまだ残ってるっしょ…多分…」

セリカ・アーロン : 「……」

セリカ・アーロン : 「ウン十年もたったら流石にきついか…?子供とかもいないし」

アマテ・ユズリハ : 「え?」

セリカ・アーロン : 「あん?」

アマテ・ユズリハ : 「あれセリカって子孫…残しまくってたんじゃないの?」

セリカ・アーロン : 「は?」

セリカ・アーロン : 「なんで私が結婚なんざしなきゃいけないの?」

セリカ・アーロン : 「子育てとかしてる暇ないんだけど」
「世界飛び回る仕事だし」

アマテ・ユズリハ : 「?????」

アマテ・ユズリハ : 「じゃああっちのセリカは一体…?」

セリカ・アーロン : 「あっちの?セリカ??」

アマテ・ユズリハ : 「さっき廃病院だったのあったじゃん、あの部屋の主」

セリカ・アーロン : 「は?」

アマテ・ユズリハ : 「子孫残してそれにデメリットおっかぶせてタイムジャンプしてたんだって、邪悪だよね」

セリカ・アーロン : 「そもそもあの病院だって私が死ぬまで勝手に突っ込まれただけの場所なんだけど」

セリカ・アーロン : 「は???」

セリカ・アーロン : 「ヴェルナーのカス理論じゃん、なんでそれ実行してんの?」

アマテ・ユズリハ : 「………」

アマテ・ユズリハ : 「えっじゃああれホントに誰!?」

セリカ・アーロン : 「私が聞きたいんだけど」

アマテ・ユズリハ : 「え~もうホントにどうなってんのよ~…知れば知るほど謎が増えていく…」

アマテ・ユズリハ : 「…でもちょっと安心した」

セリカ・アーロン : 「何に?」

アマテ・ユズリハ : 「セリカは”そういう人ではない”って分かったからさ」

アマテ・ユズリハ : 「正直混乱してたけどこいつどうしてやろうかとか思ってたんだよね~…でも違うんならよかった」

アマテ・ユズリハ : 「まあそれで新たに謎は増えたけど…」

セリカ・アーロン : 「…」

セリカ・アーロン : 「なら喜んどきなさいっての」

セリカ・アーロン : 「自分の思う現実がまだわからない謎で上塗りされたなら」

セリカ・アーロン : 「もっといい事が隠れてるかもしれないでしょ」

アマテ・ユズリハ : 「……」

アマテ・ユズリハ : 「えっなにその台詞素敵…」

セリカ・アーロン : 「何よいきなり…」

アマテ・ユズリハ : 「いやあ…今ちょっと本気で感心しちゃった…冒険家の名言って感じで」

セリカ・アーロン : 「あっそ」
「…ま」

セリカ・アーロン : 「それを騙ってる大馬鹿野郎が居るってことだ」

セリカ・アーロン : 「さっさととっちめてやらないとね」

アマテ・ユズリハ : 「ホントだよ…その子孫だからって理由でクロエも変なのにやられたし」

セリカ・アーロン : 「…ま、続きは家で聞かせなさいよ」

セリカ・アーロン : 「立ち話も疲れんのよ」

アマテ・ユズリハ : 「あ、うんそうだね」
「…とりあえずセリカは学生のフリしてて、見た目じゃそう変わりはなさそうだし」

セリカ・アーロン : 「はいはいっての」

セリカ・アーロン : 「じゃ、アンタもよろしくね、アマテ」

アマテ・ユズリハ : 「うん、よろしくセリカ」

セリカ・アーロン : そう言って、過去からの使者は

セリカ・アーロン : 随分突然、舞台に上がるのであった

セリカ・アーロン :  

GM : リスク上昇+10

system : [ アマテ・ユズリハ ] リスク : 20 → 30

クレイトン : 偽装突破
名義をクレイトンに

セリカ : 名義開放
本人が加入しました

セリカ :  

GM : そいじゃ

GM : 次行くか?

峰津院 都 : 行きましょう!
目指せ太陽屋敷!

ナナミ : 別の場所で思わぬ遭遇があったとは露知らずだ!

ナナミ : 目指せ本体!

GM : うし

GM :  

GM : その屋敷は

GM : 昔のままの様子で、そこに立っている

GM : 太陽屋敷、古くは…もう隠すこともない
セリカ・アーロンの立てた別荘

GM : 君たちはそこにいる

峰津院 都 : あたりを少し警戒しつつ、自分の手を握って開いてを繰り返しつつ
中に入ろうとする

ナナミ : 「ここがあの探検家サマの立てた屋敷ねぇ…」
「ずいぶんそのまんま残ってるようで」屋敷を眺めながら同じく入ろうと

GM : では、普通に入れる

GM : 中の様子もまた、特に変わった様子はない

GM : だが、いくつかおかしな点はある

GM : 例えば…

クレイトン : 「や」

クレイトン : 「ようこそって方がいいかな?」

ナナミ : 「ゲ」

峰津院 都 : 「……お邪魔します、でいいでしょうか?」

クレイトン : 「その方が嬉しい」

ナナミ : 「まあアンタの好きな探索ってやつだ」
「邪魔するぜ~」

クレイトン : 「はっはっは」

クレイトン : 「何を求めてきたのかな、なーんてね」

峰津院 都 : 「私にとって価値のあるものを探しにきました」

クレイトン : 「そりゃあいい…」
「よっと」

クレイトン : 階段の上から飛び降り

クレイトン : 「一緒に探そうか」

ナナミ : 「へぇ、アンタは自分のお屋敷を探索する趣味でもあるのかい?」

クレイトン : 「後輩の足取りを見守る優しい先輩ってことさ」

峰津院 都 : 「頼んだつもりはないのですがね」

ナナミ : 「こりゃとんでもないお目付け役が仲間になっちまったな」

GM : 【探索可能】
・書斎
・自室
・実験室

峰津院 都 : まあ書斎かな〜

クレイトン : あっついてくのは都ちゃんね

ナナミ : なるほど
じゃあ実験室に

峰津院 都 : では任せました

GM : どっちからいくさ

峰津院 都 : 一応私からで?

ナナミ : おけぃ

GM : うい

GM :

GM : 書斎には、多くの本が並んでいる

GM : それは、様々な年代に及び
多くのジャンルを備えている

GM : つまるところ
数え切れないほどあるということだ

峰津院 都 : ……流石に多すぎますね

クレイトン : 「お目当ては何の情報なのかな~?」

峰津院 都 : 「……」
「そうですね……冒険録や、あるいは……」

峰津院 都 : 「それこそ、ラテン語で書かれたような怪しげな本…だったり」

峰津院 都 : 「まあ、そんなところ…ですかね」

クレイトン : 「なかなか面白いオーダーを…」

クレイトン : 「ま、じゃあこれとか?」

クレイトン : そう言って手にした書籍には

峰津院 都 : 「ん…」

クレイトン : "古き神々と、そのレポート"

クレイトン : とある

峰津院 都 : 「…神々?」

クレイトン : 「そそ」

クレイトン : 「…気にならない?」

クレイトン : 「人が信じる神より、そんなの関係なく存在してたものって、さあ?」

峰津院 都 : 「冒涜的ですね。神なんて、人に祈られた物語から生まれるものだと言うのに」

峰津院 都 : 「その上で、気にはなりますよ」

クレイトン : 「じゃああげる」

クレイトン : 「私が書いた本だし」

クレイトン : …読む?

峰津院 都 : ははは
読んでやりますよ

クレイトン : 【古き神々のレポート】
・それらは、時に一つの原点から生まれ、そこから始まった歴史であるとされる
 神々の母となるものは、ある一点に集約されるとされ、その名をウボ=サスラと呼ぶ
 私は、己のルーツを知りたい、それは未来にない過去にあるものであるが、しかしその謁見を叶えるのは、難しい
 故にこそ、詳しい知見を広げ、事実を隠すヴェールをはがす必要があるだろう、この社会に向けて…

クレイトン : 「どう?」

クレイトン : 都は1d3どうぞ

峰津院 都 : チェック無しで直か…

峰津院 都 : 1d3(1D3) > 3

system : [ 峰津院 都 ] SAN : 79 → 76

クレイトン : 15のクトゥルフ神話知識を取得した

クレイトン : SANcじゃないけど

峰津院 都 : 🌈

system : [ 峰津院 都 ] SAN : 76 → 79

峰津院 都 : 「…どう、と言われますと……」

クレイトン : 「そう?」
「でも」

クレイトン : 本から顔を上げると

クレイトン : クレイトンの肉体の奥に蠢くなにかを

クレイトン : 明確に感じるだろう
…前よりも大きく

峰津院 都 : 「……ははぁ」

峰津院 都 : 「ぼんやりと、なにか……」

クレイトン : 「知識というのは」

クレイトン : 「読み解くだけでない」

クレイトン : 「わかってくれたらいいことだ」

峰津院 都 : 「手に入れた知識をどう使うか。ああ、それに関しては…まあわかりますよ」

クレイトン : にこにこ

クレイトン : 「他も読む?」

クレイトン : 前より明確に
不穏な本を感じ始めるだろう

峰津院 都 : 「……その前に、一つ聞かせてください」

クレイトン : 「はん」

峰津院 都 : 「……あなたは、このレポートにある分には己のルーツを知りたがってたんですね
 ショゴス…なんて、そんな怪物を宿してるのに…いや、だからこそなのですか?」

クレイトン : 「はあん」

クレイトン : 「結構調べ物は進んでる感じ?」

クレイトン : 「ま、ね」

クレイトン : 「知りたいじゃん、人とか自分とか」

クレイトン : 「それより前」

峰津院 都 : 「徹夜したので」
「……結局のところ知識欲…いや」

峰津院 都 : 「哲学ですね。自分とは、人の前とは何か…なんて」

クレイトン : 「あはは」

クレイトン : 「かもね」

クレイトン : 「…」

クレイトン : 「都ちゃんも、解決だけがお望み?」

峰津院 都 : 「…と、言いますと?」

クレイトン : 「さあ」

クレイトン : 「ただ…」

クレイトン : 「そういうつもりだけじゃあないのはわかるよってだけ」

峰津院 都 : 「…知ったような口を」

クレイトン : 「知ってるさ」

クレイトン : 「"わかってるんでしょ"」
「調べてるのは知ってるよぉ」

クレイトン : 「ここからさ」
刻印付きの手を取り

峰津院 都 : 「……む」

クレイトン : 「人の眼から見る私の姿ってのも面白い」

クレイトン : 「ま」

クレイトン : 「治さないとだもんね」

クレイトン : 笑いに嬉の感情はない

峰津院 都 : 「……はん」

クレイトン : 「あははは、ははは」

峰津院 都 : 「…一つ言っておきますよ」
「私に取っての"解決,は、私が無事になることだけじゃない…ってことは」

峰津院 都 : 「私は、私"たち"の普段を取り戻す ただそれだけです」

クレイトン : 「しってるよ~」

クレイトン : 「…仲良くしようね都ちゃん」

クレイトン : 「その方がきっといい」

峰津院 都 : 「……」
「はいはい、わかりましたよ」

峰津院 都 : 「……しかしまあなんとも薄気味悪い、あの機械音声もそれで、ですか」
「それじゃあ何回か嘘吐いたりしてたのも馬鹿らしくなります」

クレイトン : 「?」

クレイトン : 「それは知らんけど…」

クレイトン : 「通話できるからってずっと掛けてるわけでもないし」

峰津院 都 : 「……? …ああ、ああ………」
「まあ、それはそうですか」

クレイトン : 「…」

クレイトン : 「あっ」

クレイトン : 「ずっと傍で感じてほしかった?きゃ~」

峰津院 都 : 「……うざっ」

峰津院 都 : 遂に取り繕うことのない本音が飛び出た。

峰津院 都 : 「ともかく、あなた…私の視界覗き見出来てる…でいいんですよね」

クレイトン : 「はっはっは」

クレイトン : 「そうだね」

クレイトン : 「見せることもできるけど?」

クレイトン : ザ、と視界が映って

峰津院 都 : 「さいっていですね色々と」

峰津院 都 : 「えっ」

クレイトン : 都の嫌そうな顔が見える

峰津院 都 : 「うわっ」

峰津院 都 : 「……今自分驚いてます。これほどまでに態度に出てたなんて」

峰津院 都 : 「……プライバシーも何もあったものじゃない」

クレイトン : にこり

峰津院 都 : 「……一回縛り上げてやりましょうかいっそのこと」

峰津院 都 : 青筋をたてながら。

クレイトン : 「じゃ、どうする」

クレイトン : 「まだ読んでく?」

峰津院 都 : 「…いえ、遠慮します」

峰津院 都 : 「今生理的嫌悪の方が強い気分なので。」

クレイトン : 「そういうのも嫌いじゃない」

クレイトン : 「新鮮だな、ふふ」

クレイトン : …そして、そう会話する一方

クレイトン :  

GM : 実験室、と称された奇妙な部屋が並ぶ

ナナミ : 「さぁて鬼の居ぬ間に、っと」
「…向こうでもなにもなけりゃいいんだがなぁ」

ナナミ : その奇妙な部屋の前までたどり着き

GM : 何を実験していたのか、それは想像もしがたい様子で

GM : そこに並んでいるのは
ひん曲がった人体骨格や

GM : 黒い液体が乾いてこびりついた瓶

GM : 脳を模して配置された、なんらかの機械のようなものだ

GM : 【調査可能】
・机
・施術台
・謎の骨格

ナナミ : 「おーおーこりゃこりゃ…」
「この屋敷の持ち主様は相当マッドな探究者だったようで…」

ナナミ : まずは最初に目に着いた骨格でも調べるか

GM : OK
なんかふれ

ナナミ : ccb<=90 なんか仕掛けでもあんのかなァ…目星で(1D100<=90) > 59 > 成功

GM : …それは

GM : 恐らく、人間から摘出されたものだ

ナナミ : 「ゲッ…本物かよコレ…」

GM : 一番恐ろしいのは、背骨がねじ曲がって歪んだ姿だろう

GM : しかし、ねじ曲がり完全に歪み切りながらも

GM : それは、ひびの一つもない

GM : 生前、なんらかの現象で
生きながらに捻じ曲げられたのだ

ナナミ : 「恐ろしい実験室だぜ全く…」
「不死とかそういうのを求めるとこうなっちまうのかねぇ」

ナナミ : 「…俺はプロじゃねぇし…今わかるのは気分が悪くなるモノってだけだな」
「他も眺めるか…」

GM : なにみる

ナナミ : 机行くぞ
机の上やら引き出しになんかあればうれしいだろ

GM : メボシーな

ナナミ : ccb<=90 メボシー(1D100<=90) > 65 > 成功

GM : では、机にはいくつかの試料が置かれている

GM : そして、そこに置かれた奇妙な機械も、だ

GM : 驚くほど古い機材で作られたそれは、アンティークじみている

ナナミ : 「悪趣味な装飾してるが何だこりゃ…年代物の計算機かなんかか…?」

GM : 机の引き出しを開けると

GM : そこには、いくつかの古い記録媒体が入っている

GM : フロッピーディスクというやつだろう

GM : 奇妙なフロッピーディスクを入手した

ナナミ : 「ほん…何だこりゃ?」と手元のスマホで見た目を検索し、手に取り

ナナミ : 「うぐっ…大昔の骨董品ってことだけは理解できるぜ…」読める機器売ってんのかなァ…

ナナミ : とは言え情報源だ!うまい!

GM : ではそれを手に取ったところで

ナナミ :

GM : 『なんだ、彼女が持って帰っていたのか』

GM : と、懐のスマホから音が鳴る

ナナミ : 「うおっ!?またか!?」

ナナミ : 「なんだなんだ一体…」とその画面を見る

ヴェルナー : 『やあ』

ヴェルナー : 画面に映った男が手を振って

ナナミ : 「あー…」

ナナミ : 「…見られてるのはミヤコの嬢ちゃんだけじゃなかったってことか…へっ」

ナナミ : 「そっちから連絡させてすまねぇな」
「ヴェルナーさんよ」

ヴェルナー : 『はっはっは、まぁね』
『いや、申し訳ない』

ヴェルナー : 『こっちもね、色々準備をしてたら声をかけるのが遅くなってしまった』

ヴェルナー : 『セリカは元気そうかい?』
『多分きっと文句いっぱい言ってるだろ』

ナナミ : 「いんや、この令和の世界に興味深々だぜ?不気味な位にな」

ヴェルナー : 『あそう?』

ヴェルナー : 『珍しいなぁセリカ君、何見せてもまず文句言うタイプなのに』

ナナミ : 「そりゃ意外だな…新しい物なら何見せても喜ぶ勢いだったぞ?」

ナナミ : 「今は特に"刻印"が付いた嬢ちゃんにくぎ付けときた」

ヴェルナー : 『…』

ヴェルナー : 『随分色々スタンス変えたんだねえ』
『時は人を変えるってやつかな…』

ヴェルナー : 『おっとっと、まぁいいや』

ヴェルナー : 『君、そのディスク貰えないかい?』

ヴェルナー : 『前の体に残してたんだが、紛失しててさあ』

ナナミ : 「どうすっかな~」
「ちょうど読み込み方に悩んでたところなんだ」

ヴェルナー : 『セリカとの記録の…初期のころのものがそっちに入ってて』
『いやあ見つかってよかった』

ナナミ : 「落とし物ってことで1割くらいその情報見せてもらえたりしないかい?」

ヴェルナー : 『ウチのを貸すよ』
『アイリス社まで持ってきてもらってもいいかい?』

ヴェルナー : 『勿論、それくらいお安い御用だ』

ヴェルナー : 『アレだろ?タイムスリップ成功記念で何かしてるんだろう?』

ヴェルナー : 『僕にも嚙ませてくれよ、勿論セリカに秘密でね』
『絶対文句言われるし』

ナナミ : 「まぁ今のところはOKとしておくぜ」
「とはいえまだアンタの事を何も知らないし、実は時間的にも切羽つまっていてな」

ナナミ : 「そのセリカの目をかいくぐってるんだ今」

ヴェルナー : 『ほほう、じゃあこうしよう』

ヴェルナー : 『こっちも一つ君のお手伝いをタダでしてみよう、それで信頼は買えるかな』

ナナミ : 「話が分かってもらえてありがてぇ!さすが実業家様だぜ!」

ヴェルナー : 『さ、何をお望みかな?』

ヴェルナー : 『あ、時間ないんだっけ』

ヴェルナー : 『まあ僕、いつ掛けてくれてもいいから』
『気になったら呼びなね』

ナナミ : 「ああ、なのでその権利は一旦保留にさせてくれ」
「ひとまずコトが終わったらまた連絡させてもらうぜ」

ナナミ : 「番号はコレでいいんだよな?」旧病院で写真に収めた番号を述べながら

ヴェルナー : 『懐かし、うんそれでいいよ』

ヴェルナー : 『そいじゃあ、またね』
『頑張りたまえナナミ青年』

ナナミ : 「まあ折り返さなくても、アンタならまた連絡できるんだろうけどな」ドウヤッタンダイッタイ…
「んじゃまたあとで、ヴェルナーさんよ」

GM : では終える前に

GM : 幸運
ナナミだ

ナナミ : まあ…あるよな!

ナナミ : ccb<=55(1D100<=55) > 66 > 失敗

ナナミ : オアーッ

GM : あっ都も一緒だった

GM : 都もふっとれ

峰津院 都 : ccb<=85 はははは85%だぞ(1D100<=85) > 11 > スペシャル

峰津院 都 : ほらね?

ナナミ : そのダイス儂のじゃないか?

GM : あい

GM : じゃあ

GM : ここで一つ、探索を進めて見覚えのあるものがあっただろう

GM : この館の一部の意匠は

GM : アファシス教会にあるマークとも似ていたように感じるかもしれない

GM : そんな記憶を持ち帰りつつ
屋敷の探索は終わった

GM :  

GM : リスク上昇+10

GM : 都も1d10

system : [ ナナミ ] リスク : 15 → 25

峰津院 都 : 1d10 ヤダーーッ(1D10) > 6

system : [ 峰津院 都 ] リスク値 : 20 → 30

GM : 6.微かに痛みがあった気がする
・深度+1

峰津院 都 : 深度が増えるだけ
ゴミめ

system : [ 峰津院 都 ] 深度 : 6 → 7

GM : じゃあ

GM : 夜だな

GM : リスク判定だ
夜を無事越せると思うなよ

ナナミ : おリスク判定の時間だァ~

ナナミ : ccb<=100-25(1D100<=75) > 35 > 成功

峰津院 都 : おリスク多めに出しておきますね

アマテ・ユズリハ : ccb<=(100-30)(1D100<=70) > 73 > 失敗

GM : アマテーッ

峰津院 都 : 70%なら…私の方が強い!

ナナミ : 🌈

峰津院 都 : ccb<=(100-30)(1D100<=70) > 61 > 成功

アマテ・ユズリハ : うげーまたか

ナナミ : リスク、二夜連続

峰津院 都 : ふっ

セリカ : アンタ運ないね

セリカ : いや私のせいか?

セリカ : まぁいいか

GM : じゃ!!!

GM : 今日は終わりだ!!!!!

GM : 者どもお疲れ
夜調べるものあるならかいとけ

GM :  

GM : リスクイベントの時間だ

GM : アマテ今お前どこいる?

アマテ・ユズリハ : セリカと家にいる

GM : OK

GM :  

GM : そうして、不思議な出会いをしたその夜

セリカ : クロエアーロンの立場を借りて泊まり込む彼女は
そのまま借りた携帯などで情報収集していた

セリカ : 「アマテ、アンタら随分な面倒ごとに首突っ込んでんのね」

セリカ : そうぶっきらぼうに

アマテ・ユズリハ : 「そうなんだよ~…友達の都もショゴスって奴?埋め込まれたみたいでさ」

セリカ : 「ショゴスを、ねえ」

セリカ : 「多分、本物のショゴスとは違うわよソレ」

アマテ・ユズリハ : 「どういう事?」

セリカ : 「本物のショゴスならとっくに殺されてるもん」

セリカ : 「何かで読んだけど、そもそもショゴスは人に従うような性質してないからね」
「なんかの偽もんじゃ無い?」

アマテ・ユズリハ : 「えっマジ?じゃあ何なんだろあれ…」

セリカ : 「ショゴスっぽいもの、を作る計画は昔建てたことある」

セリカ : 「でもフツーにそんなもんしてる時間はないから頓挫」
「だから私もよく知らなーい」

アマテ・ユズリハ : 「う~ん…白い方のセリカは血のつながりで刻印されてるとか言ってたし時間転移に関係あるのかなあれ」

セリカ : 「…時間転移、ね」

セリカ : 「……やって楽しいことじゃないわね、そんなん」

アマテ・ユズリハ : 「そうなの?」

セリカ : 「そらぁね」

セリカ : 「探検家が世界に置いてきぼりにされてどーするんだっての」

アマテ・ユズリハ : 「……おお~…」

セリカ : 「大体、その話は"私は断ったの"」

セリカ : 「ヴェルナーもまともな案が無いって言ってたし」
「私は未来に繰り越しなんてまっぴらごめん」

セリカ : 「だけどソレを言い出した奴が…」

セリカ : 「……?」

アマテ・ユズリハ : 「……?どうしたの?」

セリカ : 「…誰だっけ、アイツ」
「いや、ごめん」

セリカ : 「まだ記憶がフワついてる…」

アマテ・ユズリハ : 「さっきまで不定形だったもんねえ…」

アマテ・ユズリハ : 「……あっそうだセリカ!ショゴスの事で今どうしても手に入れなきゃいけないのがあって」

セリカ : 「死んだらショゴスに生まれ変わるとか何の冗談よ」

セリカ : 「あん?何?」

アマテ・ユズリハ : 「埋め込まれたショゴスと同一タイプの個体とそれを制御する脳髄…それがあれば十島院長が都を治してくれるって!」

セリカ : 「脳髄…ね」

セリカ : 「…となりゃ、多分私の偽物の奴を言うのでしょうね」

アマテ・ユズリハ : 「やっぱ手段としてはそうなるよね、戦うとしたら何が有効かな」

セリカ : 「うぇ、マジで言ってる?」

アマテ・ユズリハ : 「まあ…今の所他にないし」

セリカ : 「一つ教えてあげる、そういう生物ってのはね」
「文字通り、生きてる世界が違うの」

セリカ : 「私も冒険の中で見たことは何回かある、けどね」
「大抵は、人の考えうる手段じゃ怪我もしない」

セリカ : 「一回上手くやって殺してやったことはあるけど」
「相手の用意してた手段を逆にぶつけて自滅させたよーなもんだったし」

アマテ・ユズリハ : 「マジで…?でも他に方法があるわけでも無さそうだし…」
「…いや、もしかしてセリカあの刻印どうにかする方法知ってたりする?」

セリカ : 「知らない、知るわけの方がないでしょ」

セリカ : 「だから探すの手伝うってんの」

アマテ・ユズリハ : 「そっか~…流石にかぁ」
「…でも渦中の本人が色々手伝ってくれるっていうのはありがたいね、私達じゃ分からない事も分かりそうだし」

アマテ・ユズリハ : 「…そういやヴェルナー・グロック…だっけ?連絡ついた?」

セリカ : 「携帯電話で掛けてみりゃいいわけ?ちょっとよくわかんないのよねこれ」

セリカ : 「私の時代にはこんなもんねーのよ」

アマテ・ユズリハ : 「あ~スマホだと物理キー無いし電話のかけ方分かり辛いよね、ここのアプリ押して…」電話の画面開く

アマテ・ユズリハ : 「電話番号入力したらここ押せばかかる…今も電話番号残ってればだけど」

セリカ : 「あー…えーっと、こう…」

セリカ : 「………」

セリカ : 携帯を耳に当ててみると

ヴェルナー : 『ハロー!ハローハロー!』
『セリカかい?ヴェルナーおじさんのご挨拶だ!』

セリカ : 「うるっさ!!!」

セリカ : 「何よいきなり!」

アマテ・ユズリハ : 「今も電話番号生きてたんだ…」

ヴェルナー : 『そりゃいつか掛けてくるかなって思って、昔のやつも買い取っておいたのさ』

アマテ・ユズリハ : 「へ~…用意周到だね」

ヴェルナー : 『初めまして、セリカとそのご友人』
『私はヴェルナー・グロック!』

ヴェルナー : 『ナナミ君の知り合いでもあるのかな?ユズリハのお嬢ちゃん』

アマテ・ユズリハ : 「初めまして私はアマテ・ユズリハ…いやそっちは知ってるっぽいね?どうやって知ったの?」

ヴェルナー : 『フフフ…何でだと思う?』

セリカ : 「勿体ぶるな」

アマテ・ユズリハ : 「ねえホントにやめてよプライベート見られてたらと思うと気持ち悪くて夜も眠れないんだけど…」

ヴェルナー : 『いやー?推察とか聞いてみたいじゃん?』
『僕ぁこれでも暇を持て余しててさ』

ヴェルナー : 『ごめんごめん流石にソレはしてないって!』
『淑女の私生活を覗き見る趣味はないさ!』

アマテ・ユズリハ : 「ほんとぉ~?…まあならいいけどさ」

ヴェルナー : 『答えは普通にリサーチだよ、SNSとかなんだとか便利で仕方がないね』
『昔はこんなモノ無いんだからさ』

アマテ・ユズリハ : 「案外真っ当なやり方だった…」

ヴェルナー : 『今や人間の私生活や個人情報なんてのは、半ば透明なものさ』
『少しちょちょいと掘り出せば答えが見つかる』

ヴェルナー : 『ソレに僕からすれば匿名化なんて機能しないしね』

アマテ・ユズリハ : 「あ~…確かにSNSとか問題になってるよね、写真上げただけで場所特定されるとかさ」

セリカ : 「えすえぬえす…?」

アマテ・ユズリハ : 「えっと~…掲示板!世界中で見れる掲示板って感じ」

ヴェルナー : 『まあ、君たちはセリカの友人で確かみたいだ、ならなら隠す必要はない』

ヴェルナー : 『ハロー、現代のご友人』
『僕もセリカと同じ、未来に思いを馳せて策を講じた仲間だ』

アマテ・ユズリハ : 「いや、多分本人に知り合ったのは今は私だけだと思う」

ヴェルナー : 『えっ』

アマテ・ユズリハ : 「あのね、偽物がいるの、白い髪の」

ヴェルナー : 『セリカクレイトン名義で世界中渡り歩いてなかった?』

ヴェルナー : 『偽物ォ!?』

セリカ : 「私は髪染めない、白髪なんてババ臭い」

ヴェルナー : 『君ら、なかなか込み入ってるらしい』
『詳しい話は後で聞こう』

ヴェルナー : 『アイリス社にアクセスしたまえ、"私"はそこにいる』

ヴェルナー : 『シーユー、淑女と年代物の淑女のお二人』
『良い夜を』

アマテ・ユズリハ : 「アイリス社に行けばいいのね?…社員の人にはなんていえばいい?」

ヴェルナー : 『君らにインターンシップのIDを付与しておいた、問題ナッシングさ』

ヴェルナー : 『それでは!』

セリカ : 「…コイツ百年近くこのノリなの?」

セリカ : 呆れた様子で

アマテ・ユズリハ : 「おお…なんか知らんけど凄い…流石大企業」

アマテ・ユズリハ : 「それじゃあ…また明日!」

セリカ : 「ま…興味あれば行って…」

セリカ : と、話しかけたその時

GM : 何か、ヒリつく匂いが鼻につく

GM : そして、ヒタヒタと歩く音

アマテ・ユズリハ : 「……?なんか変な匂いに…足音?」

セリカ : 「なんかいる」
無理やりアマテを伏せさせる

セリカ : 「覚えのある匂いね、これは…」

セリカ : 「…猟犬か」

アマテ・ユズリハ : 「わわっ」そのままふせられる

悍ましい犬 : その推察通り

悍ましい犬 : …犬とは思えない悍ましきものが
夜の街を歩いている

アマテ・ユズリハ : 「うわ…確かになんかいる…」
「カーテン閉めたほうがいいかな…?」小声で

セリカ : 「閉めて、伏せて、寝たふり」

アマテ・ユズリハ : 「わ…わかった、」

セリカ : 「目的が私ならとっくに食いつかれてる」
「たぶん、"はぐれ"だ」

アマテ・ユズリハ : 「確かあれって時間旅行者追ってくるんだよね…?はぐれるってどういう事?」

セリカ : 「何と無く感覚的な話だけど」

セリカ : 「私含めて、不正渡航者が多すぎるから」
「逆に臭いを嗅ぎ分けられてないと見た」

アマテ・ユズリハ : 「ああ~…それではぐれが出るんだ」

セリカ : 「逆に言えば、関係なく襲ってきかねない」

セリカ : 「アンタ相手とかでもね」

アマテ・ユズリハ : 「ええ~やっば…」
「近所の人とか大丈夫かな…深夜に偶然コンビニに出かけませんように…」

セリカ : 「ま、見られたがるタイプじゃないわよ」
「あーいうのは…」

セリカ : 「好き好んで、探り回る奴を狩るから、ね」
「ったく、忌々しい」

アマテ・ユズリハ : 「そ、そっか」
「じゃあ今日はちょっと大人しく寝よ…」

悍ましい犬 : すぐに隠れたのもあってか、猟犬はどこかへ煙のように消えた

アマテ・ユズリハ : 「…ほっ、消えたみたい」

セリカ : 「まぁ、寝るか」

セリカ : 「…話の続きはまた明日よ」
「じゃベッド半分開けなさい」

アマテ・ユズリハ : 「うん、セミダブルだけど二人いけるかな…?」

セリカ : 「ちょっと縮めば行けるでしょ」

セリカ : そういって体を縮小して見かけは小学生みたいになり

アマテ・ユズリハ : 「……うえぇ!?」

セリカ : 「便利ねこの体」

アマテ・ユズリハ : 「えっ縮むって…物理的に縮めるの!?」

セリカ : 「それ以外どうすんのよ、アンタ縮ませる?」

アマテ・ユズリハ : 「いや私は無理だけど…そうか出来るんだそういう事も…」

セリカ : 「じゃ、おやすみ」

セリカ : 潜り込んで

アマテ・ユズリハ : 「本当に便利だねその体、それじゃあお休み~」布団にもぐって

アマテ・ユズリハ : 「アレクサ、電気消しといて」

アマテ・ユズリハ : 照明を音声入力で落とす

セリカ : 「は?便利すぎでしょ」

アマテ・ユズリハ : 「ね~、今音声入力できるの便利だよね~」

GM : そんなこんなで
危うい夜ではありつつも

GM : そつなく、まだやり過ごせるのだった

GM :  

GM : リスク変動-5

system : [ アマテ・ユズリハ ] リスク : 30 → 25

GM : そいじゃ

GM : ナナミ
なにする

ナナミ : 視界共有やミヤコの嬢ちゃんの刻印がどうやって出たかを考えるとちょっと伝えないといけないことが多いな
リリアナの嬢ちゃんにまた電話だ

ナナミ : コイツいつも電話してんな

リリアナ : 私は嬉しいですよ

ナナミ : まあお得意サマってことにしておいてくれ~

リリアナ : じゃあ掛けますか!どうぞ!

ナナミ : ってコトで早速…

ナナミ : 「よう嬢ちゃん、毎晩悪いな」
「ただ伝えねーといけない悪いニュースだ、多めに見てくれ」

リリアナ : 「!は、はい!」

リリアナ : ごそごそ物音
メモを取ってるらしい

ナナミ : 「まず一つは刻印の性質についてだ」
「気分がよくねぇ話だが、それが付いてるとセリカと視界を共有される」

ナナミ : 「いや、一方的に視界を盗み見られるって言った方がいいな」

リリアナ : 「…!?」

リリアナ : 「な、なんで、そんな魔法みたいな」

ナナミ : 「どうやってるかはこっちもつかめてねぇ」
「ただ嬢ちゃんの刻印もそれが有効だとしてたら…"把握"されてるのは確かだ、いろいろとな」

リリアナ : 「…」

リリアナ : 「は、い…」

ナナミ : 「なるべく刺激されねぇように」
「まあお医者様も言ってたことだしな」

ナナミ : 「そしてもう一つが…」

リリアナ : 「は、はい」

ナナミ : 「刻印ができる条件…だ」
「まだ嬢ちゃんに刻印ができた理由がコレだとは確定したわけじゃねぇがな」

ナナミ : 「ショゴス…だったか、嬢ちゃんの刻印として埋まってるそれは、そのショゴスを喰わされるとできちまうらしい」

リリアナ : 「…!?」

ナナミ : 「…そんじょそこらにそんなもん売ってるわけねぇ、嬢ちゃんの事だし変なもの食うようなこともしねぇだろ?」
「だからどこかで食わされた可能性がある」

リリアナ : 「……」

リリアナ : 「そう、みたい、ですね」

ナナミ : 「みたいって…心当たりがあんのか?」

リリアナ : 「……」

リリアナ : 「はい、心当たりは少し」

ナナミ : 「聞かせてくれ、この状況を判断するのに必要だ」

リリアナ : 「でも、でも…それじゃ、え…」

リリアナ : 「…私、ここでアレを」

リリアナ : ブツッ

ナナミ : 「!?」

GM : 電話が突然切れた

ナナミ : 「おい!?どうした嬢ちゃん!リリアナ!?」

ナナミ : かけなおす!

GM : 掛からない、留守電になっていた

ナナミ : 「クソっ!」
「しくじったか…相手が上手だったか…!?」

ナナミ : 「いや反省会は後だ!」

ナナミ : 男は焦燥にかられながら夜の街へ飛び出していく
向かう先は教会

ナナミ : 「夜勤はなぁ…高くつくぞこの野郎!」

GM : ここで一区切り

GM :  

GM : 朝が来る

system : [ GM ] 日付 : 3 → 4

GM : あさだあーさーだー

GM :

GM : 誰から行く

峰津院 都 : 先幸運で確か把握できるんでしたっけ?

GM : ああ

GM : 好きに振れよ

ナナミ : ccb<=55 当然振らせてもらうぜ~(1D100<=55) > 61 > 失敗

峰津院 都 : ccb<=17*5 では振るだけ!(1D100<=85) > 64 > 成功

ナナミ : 🌈

ナナミ : !

アマテ・ユズリハ : !!

GM : どこにいるんだ?

クレイトン : え~?

クレイトン : アファシス教会♡

GM : だってさ

峰津院 都 : だよな〜(^^)

ナナミ : だろうな!

ナナミ : 教会いかねぇ奴いる?いねぇよなぁ!

GM : OK

GM : じゃあ
やるか

ナナミ : 時間稼ぐゾ!

GM :  

GM : 教会の様子は、前と様変わりして見える

GM : ……空気感が、違う
似た感触は覚えていてもいいだろう

GM : 例えば、廃病院で近い感触を覚えただろう

GM : そういう、空虚な閉塞感だ

ナナミ : 案内受けた時はこうなるとは思わなかったんだがなぁ

GM : 一方で、その見かけは変わっていないだろう

GM : どこも、前の案内通りに見える
ただ、どこにも人影がない

GM : 【探索可能】
・祈りの間
・客間
・リリアナの部屋
・中庭

ナナミ : もう一回幸運振ったらセリカの場所がわかったりしないかい?

GM : そこまではわからず……

ナナミ : ひとまずスマホの時刻をチラッと確認だ
そういう部分に影響出てるかどうかで過去視していいかはわかりそうだろ

ナナミ : ユズリハの起こした過去視バグもあるしなー

GM : 時刻は…

GM : 正常なままだが、時々00:00にブレる

ナナミ : 「ユズリハの嬢ちゃんも旧黎明病院で過去視がバグったつってた、まさかとは思ったが…」

ナナミ : 「不思議な呪文でパパっと位置がわかる!とはいかねぇか」

ナナミ : 「…魔女サマがいそうな場所…ねぇ」

ナナミ : 足跡やらを残すような奴じゃなさそうだし…

ナナミ : どこに居そうかで
祈りの間から行ってみるぜ

GM : わかった

GM :  

GM : 祈りの間

GM : そこは、憩いの場であり
この教会の根幹だと、リリアナは言っていた

GM : 前に案内された時も
そこは静かで、それは変わらない

あやしい黒装束 : そこには、信徒たちが
ご神体を囲んで膝をついていた

あやしい黒装束 : 祈っているのか
或いは縋っているのか

あやしい黒装束 : ナナミの気配にも、反応はない

system : [ アマテ・ユズリハ ] MP : 10 → 11

ナナミ : 「あの時にいた連中か…本当にこの教会のヤツとはな」

GM : さて

GM : どうする?

GM : 接触してみるか?
避けるか?

ナナミ : 単純に接触したらそれこそ罰当たりに会う
ここは

ナナミ : インスピ使わせてもらうぜ!

GM : ほお

GM : いいぜ

ナナミ : 状況が状況だ!7くれてやる!

system : [ ナナミ ] SAN : 51 → 44

ナナミ : ccb<=70 ころりんちょ(1D100<=70) > 3 > 決定的成功/スペシャル

GM : ほおお!

GM : ははは

ナナミ : へへっ
お得意サマの為にも腹くくらせてもらったぜ

GM : いいぜ

GM :  

リリアナ : 結論から

リリアナ : 言っておきたいんです

ナナミ : おう

リリアナ : アファシス教会は、元々無いようなものでした

リリアナ : いえ、そもそも無いんです

リリアナ : そこにあるのは、元々
廃墟で

リリアナ : しかし、ある時から教会だと
町の人すら違和感もないうちに、そこに在りました

リリアナ : でも、どうして、じゃあ
そんなものを

クレイトン : まぁ私が全部用意したからね

クレイトン : …秘密を握るのは、一見善良な教会の闇

クレイトン : よくある"シナリオ"でしょ

クレイトン : まあ、みんな
裏をかきたがるけど

クレイトン :  

GM : 偽装解除

GM : 郊外廃墟

GM : に、更新されました

GM :  

GM : 黒装束の信徒は、元々そこに存在すらしない

GM : あるのは

原ショゴス : ドロドロに融解した人間が
布をかぶって人のふりをした跡

原ショゴス : それらは、廃墟の中心にある
干からびたような何かにすがっている

: 渇き切った、黒い不定形の木乃伊
生物のような兆候だけは持った、何かだ

GM : …虚構のヴェールを剝がした先に垣間見えた悍ましいものを前に、ナナミは
【インスピレーション効果のため、一時的にSANcを無効化】

ヴェルナー : 『ハロー、バイト戦士君』

ヴェルナー : 『暫く通信の繋がらない場所にいたから、何が合ったのかと思ったよ』

ヴェルナー : 携帯から声が漏れる

ナナミ : 「俺のヘマでお得意サマが捕まっちまってな」
「ちょっとセリカの裏をかいてやろうと思って」
「交渉のテーブルに着かせてやろうと思ったんだがなぁ…」

ナナミ : 「何を見せられてるんだ俺は…何が起こった?」

ヴェルナー : 『わからない、が…似た現象は知ってるよ』

ヴェルナー : 『時間を余りにも加速させ、すべてがすっ飛んでいくと』

ヴェルナー : 『却って曖昧になり、前後不覚になっていく』

ヴェルナー : 『僕らがアテにした理論の必要な要素の一つだったものだ』

ヴェルナー : 『そしてもう一つ教えてあげよう』

ヴェルナー : 『君の目の前にあるのは、ショゴスのミイラだ』

ヴェルナー : 『一時的に乾眠状態にある、ね』

ナナミ : 「魔女サマはシュブ…だかなんだか言ってたが…」
「フェイクかよ…勘弁してくれまったく」

ヴェルナー : 『しかし…何故、町の一角にそんなものが…』

クレイトン : 「そりゃ私が持ってこさせたからね」

クレイトン : ふらりと

ナナミ : 「!」

クレイトン : 奥の通路から顔を出す

クレイトン : 「やほ」

ナナミ : 「…」

ナナミ : 「よう魔女サマ」

クレイトン : 「やあ、お兄さん」
厭味ったらしく呟き

ナナミ : 「お探しのモノは見つかったかい?」
ミイラの方に足を進めながら

クレイトン : 「ああ、勿論」

クレイトン : 「でも、欲しかったオマケは無かった」

クレイトン : 「…これに触ってくれたら、都ちゃんは面白いことになったのに」

クレイトン : 「残念、でも、運は仕方ないものだ」

ナナミ : 「面白い、ねぇ…」

クレイトン : 「だから、私は二番目の作戦と、二個目の遊びをしようかなって思うんだ」

クレイトン : 「ナナミ君、はい」

クレイトン : ぽい、と投げ渡すのは
特段変わりない水入りペットボトル

ナナミ : 黙って受け取る

クレイトン : 「作戦の二個目の話からしよっか」

クレイトン : 「例えば、だ」
「刻印付きで、でも縁者とは遠い人間で」

クレイトン : 「まぁ、及第点くらいの子がもう一人」
「いたりしたよね」

クレイトン : 「同じ結果になるかは兎も角」

クレイトン : 「…試してみるならそっちでもいいかもね」
「都ちゃんの代わりにさ」

クレイトン : そう呟いたクレイトンは、手で廊下の先を指す

リリアナ : 夢うつつな状態で、少女が一人歩いて

リリアナ : こちらに向かっている

ナナミ : 「嬢ちゃん…!」

クレイトン : 「さあ、二個目の遊びの話をしよう」

クレイトン : 「…その水をさ、目の前のミイラを濡らしてみると良い」

クレイトン : 「きっと退いてくれるよ、リリアナの前からね」

クレイトン : 「決断、難しい?」

クレイトン : 「だったら」

クレイトン : 「一度質問に答える時間はあるかもよ」

クレイトン : 目を細めて、ナナミを見つめる

ナナミ : 「ちょうど神にも縋りたいところだしな」
「ありがてぇ限りだ」

ナナミ : 「ただ水をかけてはいおしまいってわけじゃないんだろ?」
「魔女サマはこのカラカラのデカブツで何をなさるおつもりで?」

クレイトン : 「ふふ」

クレイトン : 「…それが"質問"?」

ナナミ : 「ああ、何が起きるか、ってのは知っておかなきゃな」
「うっかり水濡れ厳禁の荷物を濡らして怒られたくはねぇんだ」

クレイトン : 「そうか」

クレイトン : 「…」

クレイトン : 「まぁ、簡単だよ」

クレイトン : 「これが、私の…"本体"」

クレイトン : 「ショゴス・ロード…クレイトン」
「改めて初めまして、ナナミ君」

クレイトン : 「しばらく開けていた自宅に帰ろうと思ったんだよ」

クレイトン : 「…だって、察してるって顔じゃん?」

クレイトン : 「私がニセモノなの、さ」
にっこりと笑うが

クレイトン : 人らしい反応はない
呼吸もしてない
鼓動もない

ナナミ : 「へっ、魔女サマはどこまでもオミトオシってわけだ」

クレイトン : 「さ」

クレイトン : 「そろそろどうしようか決めなよ」

リリアナ : リリアナの歩は進み

リリアナ : クレイトンの傍を通って、そのままショゴスの方へ

ナナミ : 「…」

ナナミ : 「じゃああとはもう一つのお願いだ」

ナナミ : 「ヴェルナーのおっさん、ここで保留にしておいたもの、使わせてもらうぜ」

ヴェルナー : 『ほお』

ヴェルナー : 『…なんだい?聞かせてもらおう』

ナナミ : 「アンタならここまでの話はバッチリ聞いているはずだ!」
「なんとかしてくれ!」

ヴェルナー : 『一つ聞いておくぞナナミ君』

ヴェルナー : 『少々荒っぽくなるが、私が計算するに』
『これを使えば8割方生きて帰れると計算させてもらった』

ヴェルナー : 『なので怒らないでくれるね』

ナナミ : 「上等だ」
「これ以上ヘマを打つつもりはねぇ!」
「何でも来い!」

ヴェルナー : 『よおし!』

ドローン : そう声を張った瞬間
廃墟の窓を突き抜けてドローンが中へ

ドローン : そして、スピーカーが起動し

ドローン : 『我、角を踏み越え、時の境界を…』
と、何かの文言を読み上げると

: 途端
廃墟の

: 一"角"に
裂け目が生まれ

悍ましい犬 : この世界に生まれてはいない物が
何かを求めて這い上がる

悍ましい犬 : そう…

悍ましい犬 : "時の理"を踏み抜いたものをだ

クレイトン : 「ワオ」

クレイトン : 「それはさあ…反則じゃん」

クレイトン : 「あーあ」
服に隠した瓶を取り出し

クレイトン : そのままミイラに投げつけ

悍ましい犬 : しかしそのまま、猟犬が素早く走り出し
獲物へ食らいつこうとすると…

ショゴス・ロードの肉片 : 先ほどまで沈黙していた肉塊が
凄まじいスピードで食らいつき

ショゴス・ロードの肉片 : そのまま、一気に廃墟の一部屋が激しい戦況に代わる

リリアナ : その様子と騒音に…

リリアナ : 「…う、へ」

リリアナ : 「うん…?」

ナナミ : 「ほら嬢ちゃん起きろ!」

リリアナ : 目を擦り、やっと目を覚ます

ナナミ : 「状況の説明は後だ!逃げるぞ!」

リリアナ : 「お、お兄さん…えっと、なにが…」

ナナミ : 「前だけ見てろあんまいい光景じゃねぇぞ!」
「セリカの魔女サマの愉快な喧嘩に巻き込まれる前に」
「すたこらさっさだ!」手を差し伸べて

リリアナ : 「は、はいいいっ」

リリアナ : ぐっと手を掴み

ショゴス・ロードの肉片 : 背後では猟犬を丸のみにするが

悍ましい犬 : 体内から融解し食い破るなど

悍ましい犬 : まさに修羅場のような殺し合いで

GM : それを潜り抜けるには…

GM : たぐいまれない幸運だけが
導になるだろう

GM : …補正付きで80
振りな!

ナナミ : ccb<=80 ころりんちょ(1D100<=80) > 7 > スペシャル

ナナミ : へへっ

GM : 君たちの足取りは

GM : まるで、何かに導かれたかのように
安全な方へ進ませている

原ショゴス : …争いから逃れようとする
人のようなものたちが

原ショゴス : 這いまわる痕に
安全な道があったのだ

リリアナ : 「お兄さん!あっち、あっち出口、です!」

GM : さて

GM : ここで一つ選択肢だ

GM :  

GM : 【重要】

GM :  

GM : 君たちの進む先に、出口は開かれている

GM : 廃墟の扉に、もはや遮るものはない
逃げるのは難しいことはない

GM :

GM : その視界の端には

GM : …塞がれていた、地下室らしき戸もある

GM :  

GM : ①.このまま脱出
→次の時間帯は自由

GM : ②.地下へ
→次の行動が【地下】になる

GM :  

ナナミ : もちろん今は撤退だ!

ナナミ : セリカが近くにいる状況でおちおち探索できねぇ!

GM : OK!!!!

GM : じゃ

GM : 探索終了だ

GM :  

GM : 条件達成
リリアナのステートを全公開する

GM : あとリスク変動だ

GM : +100

system : [ ナナミ ] リスク : 25 → 100

GM : うし

GM : じゃあ次

GM : どうする

GM : どうするどうする!

アマテ・ユズリハ : アイリス社にいくぞ~

GM : 君ならどうする!

GM : OK!

GM : もう一人は!

峰津院 都 : 屋敷へ。

アマテ・ユズリハ : 当然こっちはセリカをつれてく!

GM : OK!!

峰津院 都 : 己の身一つ。

GM : OK!!!!

GM :  

GM :  

GM : では、二人はアイリス社につくな否や

GM : トントン拍子である一室に案内された

GM : 【機密機器室】だ

アマテ・ユズリハ : 「わぁ…ここにヴェルナー が?」

GM : 『やあやあ!』
と、聞きなれた声の先に

ヴェルナー : 『よく来たね』

ヴェルナー : 妙な機械が一つ

セリカ : 「は?」

アマテ・ユズリハ : 「……」

アマテ・ユズリハ : 「えっ?」

アマテ・ユズリハ : 「ロボット…もしかしてこれがヴェルナー?」

ヴェルナー : 『ご明察!』

ヴェルナー : 『僕こそ、人類初の電脳化に成功した一人』

ヴェルナー : 『ヴェルナー・グロック!』
そういって近くのモニター全てに映り込む

アマテ・ユズリハ : 「うおっ!?」

セリカ : 「不死っつうか人として死んでんのよそれは!」

アマテ・ユズリハ : 「ねえなんか最近会う人大体人間やめてるんだけど?いやまあ長生きするとなったらそうもなるしかないのはそうだけど…」

ヴェルナー : 『はははは』

ヴェルナー : 『まぁね、実際問題』
『人間のまま生きるのは難しいことだ』

ヴェルナー : 『だって人間って100以上も生きないし』

ヴェルナー : 『それ望んだら人間じゃなくなってるんだ、哲学だね』

アマテ・ユズリハ : 「まあそうだけど…」

アマテ・ユズリハ : 「でも100以上も生きててそんなする事ある?」

セリカ : 「そうだそうだ」

ヴェルナー : 『いや君が言ったんじゃん…』

ヴェルナー : 『私が死ぬまでに宇宙旅行実用化しろって』

ヴェルナー : 『なんでまあ…ずっと色々開発手伝ったり…勉強したり…色々してたよぉ?』

ヴェルナー : 『んで君がタイムスリップしたみたいだし、おお約束通りだって僕思ってたんだからね??』

セリカ : 「するわけないじゃん!タイムスリップ!」

ヴェルナー : 『僕ぁ驚いたね』

ヴェルナー : 『君っぽいのがまさかショゴスで』

ヴェルナー : 『君もショゴスで』

ヴェルナー : 『それが流行りなの?』

アマテ・ユズリハ : 「宇宙宇宙…」

アマテ・ユズリハ : 「あっ!それ”白い方”が言ってた!宇宙に行きたいって!」

アマテ・ユズリハ : 「それまで死ねないからタイムジャンプ繰り返すとか確かに言ってた!」

セリカ : 「宇宙旅行の夢はほんと、でも」

セリカ : 「あの偽物がそんな目的だと思わないけどね」

ヴェルナー : 『えっ』

ヴェルナー : 『やっと自家開発のロケット作ったんだようちの企業!!』

アマテ・ユズリハ : 「えっそれは普通に凄」

アマテ・ユズリハ : 「民間企業でもいけるんだそういうの…」

ヴェルナー : 『まぁその為年間働きどおしだったからね』

ヴェルナー : 『とは言え…ふむ』

ヴェルナー : 『僕が仕事につきっきりな間に聞いた、君の旅路は…』

ヴェルナー : 『偽物の事だったのかい?セリカ』

セリカ : 「そーいう、こと」

セリカ : 「私は…1900年代にはもう、記憶が飛んでる」

セリカ : 「普通に長生きして、死んだ、んだと思う」

セリカ : 「…たぶん」

アマテ・ユズリハ : 「でも今は体がショゴスになってて…」

アマテ・ユズリハ : 「何があったんだろ?」

ヴェルナー : 『そう、そこだ』

ヴェルナー : 『まず、なぜショゴスとして蘇ってるか、だ』

ヴェルナー : 『その検査のために』

ヴェルナー : 『ちょうどこれを用意した』
部屋の一角の機材が起動する

アマテ・ユズリハ : 「おっ用意がいい」

ヴェルナー : 『…DNA検査装置、その改造品だ』

ヴェルナー : 『遺伝子の情報、その推移の記録まで調べられるようにしてある』

ヴェルナー : 『昔、人に化ける連中にこっぴどい目にあわされたしね』

アマテ・ユズリハ : 「それってDNAの動きを見るって事?凄いねそれ」

セリカ : 「魚顔の人間はみんな死んだ方がいいぞ!」
「もう人間じゃないし仕方ないけど」

ヴェルナー : 『色々用意はしていたんだ』
『きっと、世界中また冒険するからさ』

アマテ・ユズリハ : 「もしかして私が知らないだけでこの世は化け物で溢れてんの…?」

ヴェルナー : 『うん?』

ヴェルナー : 『色々いるよ、ほんと』

ヴェルナー : 『イエティに追い掛け回されたこともあるし、地下で巨大な芋虫に襲われたこともあるし』

アマテ・ユズリハ : 「イエティホントにいたんだ…」

ヴェルナー : 『デカイ飛ぶエビと交渉したり、魚の顔の人に生贄にされかけたり』

ヴェルナー : 『楽しかったねえ、セリカ』

アマテ・ユズリハ : 「魚介類多いな…」

セリカ : 「…まぁね」

セリカ : 「今度はテレビを抱えていく羽目になるのかしらね、ヴェルナー」

アマテ・ユズリハ : 「それ楽しんじゃうのが何というか…なんかタフだね二人とも」

ヴェルナー : 『今はオンラインヴェルナーだからスマホ一つで十分さ』

セリカ : 「すまほ…?」

セリカ : 「すまほって何?アマテ」

アマテ・ユズリハ : 「あれ、昨日見せた電話」

セリカ : 「スマホってんのね」

アマテ・ユズリハ : 「うん」

ヴェルナー : 『…』

ヴェルナー : 『君がそれも知らないってことは、本気で別人だったか』

ヴェルナー : 『ちょっとショック、ヴェルナー・ショック』
『そして、まぁなかなかの問題だねコレ』

アマテ・ユズリハ : 「今まで偽物の方に手を貸してたって事でしょ?」
「あっちの方って少し話聞けばわかるぐらい倫理観とか無かったしまずいんじゃない…?」

ヴェルナー : 『いや、彼女と協力してたわけじゃあない』

ヴェルナー : 『僕ぁ、声がかかるのを待ってたからね』

アマテ・ユズリハ : 「あっそうなんだ」

ヴェルナー : 『実際、一緒に仕事してた人は僕じゃなくてね』

ヴェルナー : 『そうそう、あ~…この写真』
『この人』

ジャバウォック : 写真を見せて

アマテ・ユズリハ : 「…院長?」

ヴェルナー : 『僕は企業に専念している間、彼と仕事してたらしい』

ヴェルナー : 『彼はジャバウォック、昔…魔術と神話に詳しい流離の医師を名乗っていた』

ヴェルナー : 『実際、相当詳しくてね、その上で長生き』
『ショゴスも、彼と関わって見つけたものだったなあ』

アマテ・ユズリハ : 「それでショゴスに詳しかったんだ!」

ヴェルナー : 『僕は一頻り旅し、暫くはその知識を元手に商売を続けていた』

ヴェルナー : 『セリカは、宇宙への知識を習うために、彼と…』

セリカ : 「…」

セリカ : 「…ごめん」

セリカ : 「顔見て、思い出したんだけど」
「"なんも覚えてない"」

セリカ : 「なんか、不自然に、穴空いてる感じがする」

ヴェルナー : 『"記憶を曇らせる"?』

アマテ・ユズリハ : 「そういや昨日の夜も言ってたね、記憶が無いって」

セリカ : 「多分そうだ」

アマテ・ユズリハ : 「”記憶を曇らせる”?それって?」

セリカ : 「昔ブチこまれたことあるんだけど」

セリカ : 「記憶を忘れさせる魔法」

セリカ : 「私の記憶、妙に穴が多いんだけど」

セリカ : 「多分、ジャバウォック関係」
「忘れさせられてる」

アマテ・ユズリハ : 「記憶消去…そんなのまであるんだ」
「それも謎だね、何のために記憶を消されたのか」

ヴェルナー : 『まぁ、確証はないけどね』

ヴェルナー : 『でも、僕との記憶はあって、彼を忘れてるのは妙だ』

ヴェルナー : 『なんで、検査もしつつ…解呪を僕が執り行おう』

アマテ・ユズリハ : 「だってさ、セリカ」

セリカ : 「…正直、なんか」

セリカ : 「何がなんだか、だ」

セリカ : 検査機の前に座り、採血を始めつつ

アマテ・ユズリハ : 「ホントにね、私も何がなんだかだよここ最近…」
特にやることもないのでその様子を見てる

セリカ : 「ま」

セリカ : 「…ちょっとは面白くなってきたじゃん」

セリカ : 「偽物騒ぎもさ」

アマテ・ユズリハ : 「…そういう所、流石冒険家だね」

セリカ : 「アンタも、よくついてくるもんよ」

セリカ : 「…楽しんでおきなさい、こーいうときは」

アマテ・ユズリハ : 「私だって友達放っておけないしさ、」
「楽しむ…楽しむか」

アマテ・ユズリハ : 「なら、折角だし楽しんじゃおうかな」
ニヒヒと笑う

ヴェルナー : 『いい顔だ』

ヴェルナー : 『セリカはしばらく預かるが、代わりに僕が補佐しよう』

ヴェルナー : 『なに、次の日の朝には返せるはずだ』

アマテ・ユズリハ : 「それはありがたいけど~…補佐ってどうやって?」

ヴェルナー : 『君のスマホにしばらく失礼しよう』

ヴェルナー : 『情報収集とかは得意でね』

アマテ・ユズリハ : 「そんなことできるんだ…電子の体って便利~」

アマテ・ユズリハ : 「…私のスマホ液晶ちょっとひび割れてるけど大丈夫かな?」

ヴェルナー : 『君ねえ修理はしっかりしなよ…』
『これいる?』

ヴェルナー : 最新機種をくれそうだ

アマテ・ユズリハ : 「えっいいの?」

ヴェルナー : 『僕割れたモニター見るといつか指切りそうで嫌なんだよ…』

ヴェルナー : 『使いなって』

アマテ・ユズリハ : 「ありがと~それじゃあ早速SIMとかアプリとか諸々移住させて…」

ヴェルナー : 『よし』

ヴェルナー : 『…君の調査に対して、僕が補佐しよう』

ヴェルナー : 『欲しい情報なら、今は幾らでもあるだろう』

アマテ・ユズリハ : 「よろしくヴェルナー!」
「…ホントにスマホにいる…こんな光景アニメでしか見たことないや」

ヴェルナー : 『よろしく、アマテのお嬢さん』

アマテ・ユズリハ : 「それじゃあセリカ!何かあったら私の…いやどうせならセリカも最新機種のスマホの方がいいかな?」

アマテ・ユズリハ : 「いやでも電話番号とか分からないか…じゃあ一応私のスマホ置いておくね」

セリカ : 「ん」

セリカ : 「練習に使う、なんかあったら…もしもししなさい」

ヴェルナー : 「着信ね」

セリカ : 「…着信しなさい」

アマテ・ユズリハ : 「は~い、それじゃあ私は行ってくるよ!」

セリカ : 「いってらっしゃい、アマテ」

セリカ : 「帰ったら聞かせなさい、話」

アマテ・ユズリハ : 「オッケー!セリカ!」

GM :  

GM : 探索終了
リスク変動なし

system : [ 峰津院 都 ] SAN : 79 → 79

峰津院 都 : では幸運判定だけしますね

峰津院 都 : ccb<=85 幸運…いいかな?(1D100<=85) > 13 > スペシャル

アマテ・ユズリハ :

GM : クレイトンは現在██の地下だな

アマテ・ユズリハ : ゾッ

GM : まぁ誰も知らねえ場所だろう

峰津院 都 : まあ物は試しでしょう
廃病院ってところ寄ってみましょう折角なので

GM : OK

GM :  

GM :  

GM : 黎明病院
そこは町でも目新しい様子の病院であり
"今も"町の人には頼りにされている、そんな病院だ

GM : 設備は古いが…それでも人の数が人気を物語っているだろうか

クロエ : 「でもなんで病院に?なんか気になる事でもあった?」

峰津院 都 : 「……いえ、ここでなら何か…それこそ、これにつおてのより深いことも見れるのではと」

クロエ : 「ふ~~ん…」
「まぁならついていくけど」

峰津院 都 : 透けて見えているであろう、揺蕩っているショゴスを軽く指差しつつ

峰津院 都 : 「はは、ありがとうございますクロエ」

峰津院 都 : そういうことで、病院を進んでいく

GM : 【探索可能】
・外周
・薬庫
・施術室
・地下?

峰津院 都 : 本命、の前に少しだけ漁っていきたいですね
ははは…外周から見ていきましょうか

GM : いいよ

GM : 外周は綺麗な花畑になっている
真っ黒な彼岸花が多く咲き誇っており
空は夕焼けと月と星が浮かんで明滅している

GM : 綺麗な光景だろう
外観も特に変わりがなく、一部外壁が崩れているが人々は気にする様子もない

峰津院 都 : 崩れている外壁に一応目星

GM : 結果が同期された
其処からのぞき込むように医師が一人立っている

ジャバウォック : 見覚えのあるような、無いような医師が一人立っていた

峰津院 都 : 「……あの人は…」
「ジャバウォック……でしょうか」

峰津院 都 : 覗き込むように見つめる医師に、歪んだ視界にピントを当てていきつつ。

ジャバウォック : その姿は、ノイズかかって

十島院長 : 見覚えのあるようにも

ジャバウォック : 無いような姿にも

ジャバウォック : ぼんやり揺らめいている

峰津院 都 : 「……ちっ」

峰津院 都 : 軽い舌打ちをして、次の探索を進めようとする

クロエ : 「どこいくの」

峰津院 都 : 「外見たんですし、やはり中でしょう」

クロエ : 「はーい」

峰津院 都 : 薬庫にそのまま向かいます

GM : わかった

GM : 薬庫の様子はそのままだ
整理整頓され、いくつかの薬品がまとめてある

GM : 金庫もありそれh

GM : ザザッ

GM : 金庫はない、其処には机があり、書籍と薬瓶が置いてあった

クロエ : 「なんかあるね」

峰津院 都 : 「…あれ」
「先程…ええ、書類などですか」

峰津院 都 : 「折角なので見ておきましょう」
「必要になるでしょうし」

峰津院 都 : 机と書類と薬瓶をそれぞれ確認します

GM : 机はただ置いてあるだけのようだ

GM : 書物は、ひどく古びた様子に見える
タイトルは《時との接触》とある

GM : 薬瓶には小さな黒い溶液が蠢いている
ショゴスだ、しかも模造品でないオリジナルの

峰津院 都 : ……書物を読むことは可能でしょうか?

GM : 問題なく読めそうだ

峰津院 都 : では読んでみましょうか

クレイトン : 【時との接触】
・時の概念を騙すには、加速し続ける必要がある
 しかし加速の軸となる魂は膨大な時間に風化し、自我は脆く崩れるばかりだ
 それはショゴスであっても関係はない、つまりクァチル・ウタウスとの接触は代行者を介す必要がある
 魂だけを加速した時間に適応させ、肉体は私自身が貰い受ける
 それにより、遠く先の時間まで"生きた事になっている"肉体を得て、それは時間の角を踏み越えても勘付かれない事になる
 幸いにも、都合のいい器は存在した、元から神話的接触が強度を向上させており、契約により魂が壊れて計画を破綻させる必要もない存在が
 時との接触は成される、そのはずだ

峰津院 都 : 「ふむ…」

クロエ : 「なんかあった?」

峰津院 都 : 「ええ、まあ 奇妙な書物でしたが」
「セリカ・クレイトンがどのように時間を超えているか…の種は明かせたってところですね」

クロエ : 「へ~~!どんな感じなの?」

峰津院 都 : 「説明するのは難しいですが…」
「要するに…他人に時間の加速を無理矢理適応させて、最終的に肉体を取り出す…ってのが彼女の策なのでしょう」

クレイトン : 「良い読みしてるじゃん」
一瞬クロエの姿がぶれて

クロエ : 「ほへえ」

クロエ : 「…なんかあくどいね」

峰津院 都 : 「…………実際、あくどいんですよ」
「それのせいで幾つもの人が犠牲になってますし」

クロエ : 「…へ~…」

クロエ : 「だから調べまわってるのか」

峰津院 都 : 「そういうことです。…些細な正義心と復讐心と言うことで」

峰津院 都 : ショゴスの方も見てみます
触れたりはするのかな…?

GM : 触れられる、が

GM : この個体は言わば、自我が無い
知性の核を生成する前のものだ

GM : 触れようが、精々這い上がる程度
反応を最低限返すだけだろう

峰津院 都 : 「…ふむ。いや、これなら……」

峰津院 都 : 「これ、持って帰りますか。何かに使えるでしょうし」

峰津院 都 : 薬瓶に入ってるショゴスを手にして、そのまま持っておきます

クロエ : 「ふ~ん…なにこれ」

峰津院 都 : 「ショゴス…と呼ばれる生命体らしいです」
「詳しいところまではわかりませんが、曰く模倣に長けている種族…だとか」

クロエ : 「こんなちっこいのが!?変なの~」

GM : では、そんな話をしていると

GM : ドン

GM : 目の前に金庫が表れていつの間にか机は消えていました

峰津院 都 : 「ですよね、でもこの小さいのがなんてのを考えるとやはり色んな可能性が」
「おっ…と?」

GM :

GM : 辺りが不安定に感じる

峰津院 都 : ショゴスは持ててるままですか?

GM : 金庫は自重に耐えられないのか、床にめり込んで震えている
壁の先が時々覗く

GM : 手元にはある

峰津院 都 : 理解

峰津院 都 : …念の為金庫一度だけ見てみます

GM : わかった

GM : 金庫は102930129桁のパスコードでロックされていいいいいいいいいいいい

GM :

GM : 探索終了

GM : リスク上昇なし

GM : 深度がnになった

GM :  

GM : うい次

アマテ・ユズリハ : さてさて…

アマテ・ユズリハ : ナナミに何かあったことを聞いたていで教会の地下に行くぞ~

GM : OK

GM :  

GM : 廃墟には、一つの地下への階段があった

GM : その先に出向くと、下水道に併設して増設したような

GM : 異様な地下空間が広がっている

アマテ・ユズリハ : 「うわぁ~…ここら辺初めて来たけどこんな地下あったんだ…」

アマテ・ユズリハ : 「でもここって教会なかったっけ?あれも本当はなかったってこと?」

ヴェルナー : 『いいや…記録には何もない』

ヴェルナー : 『ここは一般的な邸宅があっただけだ』
『不審な記録もない…過去もね』

アマテ・ユズリハ : 「あ~そうなんだ…」
「じゃあ…この地下も謎って事?」

ヴェルナー : 『普通勝手に地下掘ったら犯罪だからね』

アマテ・ユズリハ : 「え?そうなの…?」

GM : 広い地下空間にはいろんなものがありそうだ…

GM : 【探索】
・大穴
・居住空間
・黒い泉

アマテ・ユズリハ : 「全然知らなかった…てことはもしかして家建てるのって結構法律的に面倒だったり?」
移住空間に行く

ヴェルナー : 『色々申請が居る物なのさ…』

GM : では居住空間に向かう
その一部屋はかつて使われてた跡がある…この部屋は…

GM : 病室のように整理され
いくつかの薬や医療機器が転がっている

アマテ・ユズリハ : 「なんか…結構面倒なんだね、」
「じゃあここも違法な…病院?」
医療機器から確認

GM : なんかふるといい

アマテ・ユズリハ : ccb<=90 目星から(1D100<=90) > 67 > 成功

GM : では、これらは延命装置の類に見える
…こんな場所で延命処置を行っていたらしい

アマテ・ユズリハ : 「…これってあれだよね?ほんとに重症な人が使うような…」
「こんな所で延命治療を?」

アマテ・ユズリハ : 何かにつながってる?

GM : 今は使われてない

ヴェルナー : 『目的はよくわからないがね…』

アマテ・ユズリハ : 一応ベッドに何かないかも見る

GM : ベッドには…

GM : 何もないが、こびりついた黒い染みが残っている

アマテ・ユズリハ : 「…!」「ねえこれってもしかして…!」

ヴェルナー : 『ふむ?これは…』

ヴェルナー : 『申し訳ない、こちらでは明確には見えずらい…何がありそうだ、アマテ君』

アマテ・ユズリハ : 「黒い染み…多分これってショゴスだよね?」

ヴェルナー : 『…かもしれないね』

ヴェルナー : 『異臭もなければ、おそらくは…だ』

アマテ・ユズリハ : 「もしかしてショゴスを治療に…だからこんな地下に?」
薬品類調べてみる

GM : ふってくれたまえ

アマテ・ユズリハ : ccb<=90 目星(1D100<=90) > 29 > 成功

GM : 薬品は延命処置に関するものが多い、が…

GM : …古い薬瓶がある

GM : 空っぽだがこれは…

クレイトン : 都ちゃんが同じもの持ってたねえ

GM : それくらいだ

アマテ・ユズリハ : 「…なんだろう、この瓶?」
直感的にその瓶を拾う

ヴェルナー : 『ふむ…これは』

ヴェルナー : 『これと同じじゃないかい?』

ジャバウォック : 写真の男が首から掛けている物をズームし

GM : 同じ形に見えるだろう

アマテ・ユズリハ : 「あっホントだ…」

アマテ・ユズリハ : 「じゃあこれ院長の私物かあ、」
「…あの人こんな地下で何してたの?」

ヴェルナー : 『人目につかない実験か何か、には違いないんじゃあないかい』

アマテ・ユズリハ : 「ヴェルナー さん院長の上司だったんでしょ?なんか知らない?」

ヴェルナー : 『上司ってわけじゃあない……しばらく協力してただけだ』

ヴェルナー : 『そもそも、彼が腰を据えてここに住んでいたことさえ知らなかったのさ』

アマテ・ユズリハ : 「そうだったんだ…」

アマテ・ユズリハ : じゃあ次は黒い泉の方に

アマテ・ユズリハ : 大穴も調べたいけど時間的に間に合わなかったら困るので~先こっち!

GM : では…

GM : 地下の一部

GM : ひどく大きな、真っ黒の泉が

GM : 下水道に隣接し
水門でせき止められている

ヴェルナー : 『おいおいおいおいおいおいおいおい…』

ヴェルナー : 『…』

アマテ・ユズリハ : 「えっこれって…!?」

ヴェルナー : 『これぁ…全部ショゴスだねえ…ただ、普通のとは違って見えるが…』

アマテ・ユズリハ : 「これを流す準備があったって事…!?下水に…!?」

ヴェルナー : 『よく見ない方がいい、人体が浮いては解けている、見て気持ちがいいものじゃあない』

ヴェルナー : 『そうらしいな…』

アマテ・ユズリハ : 「やば…うえっ」さすがに人体が浮いてるところを見たくないので目をそらし…

アマテ・ユズリハ : 「…これ、実際に地下水に流れたら生活水一発アウトだよね?」

ヴェルナー : 『想像しがたいことだが、まぁそうだ』

ヴェルナー : 『そもそもショゴスは人間に加害する存在なんだ』

アマテ・ユズリハ : 「えっそうなの?」

ヴェルナー : 『ああ』

ヴェルナー : 『セリカなどは、恐らく従順にしつけられているが…』

ヴェルナー : 『過去には、人を見るなり呪いをかけたり丸のみにする危険な個体が多かった』

アマテ・ユズリハ : 「ヒエッ…そんな野生の肉食動物とかより恐ろしい相手だったんだ…」
「そんなこととはつゆ知らず最初見たときは暢気に話しかけてたや…」

ヴェルナー : 『はははは…いい度胸しているよ』

ヴェルナー : 『だが、これは危険すぎるな…』

ヴェルナー : 『…誰がここまでの数のショゴスを』

アマテ・ユズリハ : 「会社の力でこう…何とかできそう?これ」

ヴェルナー : 『ポンプ車でも持って来るかなぁ…』

ヴェルナー : 『…こいつらが抵抗しないならいいが…』

アマテ・ユズリハ : 「これが抵抗…してきたらどうにもできないね流石に」

アマテ・ユズリハ : じゃあ最後…大穴に行ってみよう!

GM : Ok

GM : では大穴だ

GM : 底が見えない
余りに深い

GM : そして、覗き込むのに悍ましい恐怖を感じた

アマテ・ユズリハ : 「うへ~、すっごい深い…」

GM : 目星とかする?

アマテ・ユズリハ : 「見えないけどどれぐらい深いんだろう?」
ポケットから10円玉を取り出し、底に投げてみる

アマテ・ユズリハ : しちゃいますか

アマテ・ユズリハ : ccb<=90 目星(1D100<=90) > 71 > 成功

GM :

GM : 奥底から、視線を感じた

GM : その感触には覚えがある
なんの覚えかは、わからないが

GM : SANc 1/1d6

アマテ・ユズリハ : ccb<=53(1D100<=53) > 67 > 失敗

アマテ・ユズリハ : 1d6(1D6) > 6

system : [ アマテ・ユズリハ ] SAN : 53 → 47

アマテ・ユズリハ : うげー!!

GM : がっつりいったねえ

アマテ・ユズリハ : ccb<=60 アイデア(1D100<=60) > 10 > スペシャル

アマテ・ユズリハ : 成功しちゃった!

GM : ダメだった

GM : 1d10だ

アマテ・ユズリハ : 1d10(1D10) > 3

GM : 3.ヒステリーまたは感情の爆発

ヴェルナー : 『大丈夫かい?アマテ君』

アマテ・ユズリハ : 「……!?」

アマテ・ユズリハ : 「み…見られた!!今何かに!!」

アマテ・ユズリハ : 「誰かが見てる…私を誰かが…!!」

ヴェルナー : 『…アマテ君?アマテ君!落ち着くんだ、危ないぞ!』

アマテ・ユズリハ : 今まで感じたことのない、得体のしれない何かへの感覚
見てはいけないという意思とは正反対に彼女は…

アマテ・ユズリハ : GM、穴に対してニュータイプの感覚で更に深く知ろうと思う

GM : !!

GM : 仕方ねえなあ

GM : いいぜ

アマテ・ユズリハ :

アマテ・ユズリハ : ccb<=90 ニュータイプ(1D100<=90) > 13 > スペシャル

GM : おお
あ~~そうだな

GM : では

GM : その奥から
明確に

GM : 引き延ばされ切った苦痛が感じられる

GM : 一瞬にして
数百年分に伸びあがるような

アマテ・ユズリハ : 「う…うわああああああああああああ!!!!!」

GM : 苦しい苦しい苦しい苦しい苦しい苦しい苦しい苦しい苦しい苦しい苦しい苦しい苦しい苦しい苦しい苦しい苦しい苦しい苦しい苦しい苦しい苦しい苦しい苦しい苦しい苦しい苦しい苦しい苦しい苦しい苦しい苦しい

GM : それは止まらない

GM : それは収まらない

GM : それもそのはずだ

GM : 感じ取った時点で
欠片でも覗いた時点で

GM : その経験は
実に…

GM : 1d100(1D100) > 45

GM :

GM : 45分ほど、のた打ち回る様な苦痛に共感することになった

アマテ・ユズリハ : 「誰!?何!?頭の中に入ってくる!!」
「知らない知らない知らない知らない知らない知らない知らない知らない知らない知らない知らない知らない知らない知らない知らない知らない知らない知らない知らない知らない知らない知らない知らない知らない知らないこんなの!!!!」

アマテ・ユズリハ : 「ああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああ!!!!!!」

GM : そうして転げまわっていると

ヴェルナー : 『仕方ない…彼女は呼べないし、君の連絡先から…』

ヴェルナー :  

山村 : 「アマテさん!アマテさん!」
「大丈夫ですか!?突然知らない着信で呼びつけられて…」

山村 : 「まぁ!」

山村 : 驚いた様子だが、直ぐにアマテを介抱する準備をして

アマテ・ユズリハ : 「………」

アマテ・ユズリハ : 無限に伸ばされた45分を体感したのだ、今はもう何かに反応する意思は残っていない

山村 : 「どうか落ち着いて…」

山村 : ccb<=80 精神分析(1D100<=80) > 83 > 失敗

山村 : 🌈
学生には難しいものですね

アマテ・ユズリハ : 🌈

山村 : 「…疲れ切ってますね」

山村 : 「うんしょ」
背負い

山村 : 「と、兎も角…連れて上がった方がいいですよね、どこに連れたらいいでしょうか…」

山村 : choice 自宅 山村宅 黎明病院(choice 自宅 山村宅 黎明病院) > 黎明病院

山村 : 「こういう時は病院ですね…アマテさん、ご安心くださいね…」

山村 : そのままアマテを地上へ運んで行った

山村 :  

GM : 探索終了

GM : リスク上昇+20だが
次の時間帯は自動で病院固定になる

GM : …黎明病院ではリスク値を/2して扱っていい

GM :  

system : [ アマテ・ユズリハ ] リスク : 25 → 45

GM : さあ

GM : どこいく?

ナナミ : アイリス社にお届け物だ

ナナミ : リリアナの嬢ちゃんも連れてくぜ~

GM : OKだ

ナナミ : そんでもって事前にヴェルナーのおっさんに通達事項だ

GM :

ナナミ : リリアナの嬢ちゃんは現在視界ジャックが効いてるかもしれねぇってな
この連絡は嬢ちゃん自体にはナイショだぜ
誰がみてるかわかんねーしな

GM : OK!
そいじゃいくか

GM :  

ヴェルナー : 『まったく!』

ヴェルナー : 『皆んな危ない橋ってもんをよく渡りたがる物だ』
『君も大概、度胸があるね』

リリアナ : 「…すいません、お兄さん」

ナナミ : 「いやホント悪かったって!俺ももう少し詰めることはできたしなァ…」

ナナミ : 「まあそれはそれとしてだ」
「必要とあらばこれからもあぶねぇ橋はわたんねぇとな」

ヴェルナー : 『まあいいさ、無事帰って来たなら上々だ』
『早速リリアナ君の検査を進めないとね』

セリカ : 「ふーん」
奥から不思議そうに覗き込む

ナナミ : 「いらん刺激も加わっちまってそうだし…頼んだぜ」

リリアナ : 「わわわ…」
ぱちぱちと機材をつけて

セリカ : 「ま、私よりはマシでしょ、何にせよね」
リリアナを車椅子に乗せつつ

ヴェルナー : 『比べることじゃないからね?セリカ??』

ナナミ : 「(話には聞いていたが…にしても似てんな…)」車いすを押すその姿に目を丸くしながら

ヴェルナー : 『とは言え、おそらくショゴスに関する何かしらなのだろう』
『間一髪だったんだろう』

セリカ : 「何見てんのよチビ」

リリアナ : 「ちょっと!?」

ナナミ : 「んだと!?確かに立ち絵はちっちぇけどなぁ…!戦闘中はもっとあるんだぞ!」

セリカ : 「うっさいのよ、言いたいことあるならそーやってハッキリ言いなさい」

ヴェルナー : 『ごめんねナナミ君』
『この子柔軟なコミュニケーションってのができないんだ』

ナナミ : 「何聞いてものらりくらり躱してくるタイプにくらべりゃかわいいもんだぜ」

ナナミ : 「どっかのそっくりさんみてぇにな~」

ナナミ : 「ま、リリアナの嬢ちゃんの事は頼んだぜ、セリカ・アーロンさんよ~」

ヴェルナー : 『驚いたよ、アレ』
『いやホント』

リリアナ : 「お兄さんは…行ってしまうんです?」

ナナミ : 「ん~」

ナナミ : 「まだわかんねぇ、って感じだ」
「一旦嬢ちゃんの検査結果とかいろいろ見ないといけないもんはあるし」

ナナミ : 「それに嬢ちゃんの安全も確保しねぇとな」

ナナミ : 「まさか教会が丸ごと目の前から消えるとはさすがに予想もつかなかったがな…」

ヴェルナー : 『僕の懸念だが、今夜はうちに泊まる方がいい』

ヴェルナー : 『君ら、暫く位置情報途絶してたしね』

ナナミ : 「おっとその話もこっちから切り出そうとしてたところだ」
「ありがてぇ」

セリカ : 「…」

セリカ : 「聞きたいけど、検査の時間ね」
「恩人の目の前で検尿とかしたくなければ行くわよ」

リリアナ : 「わ、わ!」
「お兄さんまた後で!!」

リリアナ : 車椅子で運ばれていった

ナナミ : 「おう!しっかり検査受けてこいよな~」

ヴェルナー : 『デリカシーの無さよ』

ナナミ : 「ふぃ~」
「配慮いただき感謝、ってな」

ヴェルナー : 『まあ、兎も角纏めて話をしようか』
『何から聞きたい?』

ナナミ : 「探検家サマはああいう方に破天荒な方が俺はすきだね」
「ってことで本題だ」

ナナミ : 「まずは支援助かった、礼と言っちゃあなんだが件のフロッピーはしっかり納めさせてもらうぜ」

ナナミ : 「んと…アンタのその姿の場合、どこにスロットインすりゃいい?って聞いた方がいいかい?」

ナナミ : いろんな不死人見せられてまさかとは思ってたが…電脳生命体サマまでいるとはなァ…

ヴェルナー : 『あーいいよ』
『ここでお願い』
パカ、と古びたドライブを開き

ナナミ : そこにフロッピーを差し込む

ヴェルナー : 『Now loading…』
明らかに自分の口でピピピと

ヴェルナー : 『はん』
『ふんふんふん』

ナナミ : 「そこもフルボイスなんだなァ…最先端だぜ…」

ナナミ : 「んで、中身の方は教えてもらえる情報かい?」

ヴェルナー : 『…これは言った通り、僕の記憶なんだが、ねえ』

ヴェルナー : 『成る程…』

ナナミ : 「前の体に残してた初期の記録とは言ってたが…プライベートってやつか?」

ナナミ : 「むやみに深入りするつもりはねぇ」
「が、今リリアナの嬢ちゃんやミヤコの嬢ちゃん達に起こってる事に関わるんなら、耳に入れておきてぇな」

ヴェルナー : 『そうなんだが…うん』
『僕が以前保持してたものはやはり、手が加わってたらしい』

ヴェルナー : 『困ったやつだ、セリカとの別れ自体が違う話じゃないかコレは…』

ナナミ : 「データ改竄されちまうと、文字通り記憶が書き換わっちまうってことか…」

ヴェルナー : 『そーさ、だがそれを可能とする程ヤワな基幹システムは使っちゃいないんだ』
『それが出来るほどの奴は…』

ヴェルナー : 『やはり…ジャバウォックか』
『彼自身の不審さを覚える記憶はトンと消されていたらしい』

ナナミ : 「やっぱり有名人みてぇだな」
「黎明病院の院長先生も言ってたぜ、その名前」

ヴェルナー : 『僕の記憶で思い返してみよう』
『こんな手を使った事には理由もある』

ヴェルナー : 『僕の記憶はデータだ』
『大きな利点として、データは魔術で誤魔化せない』

ヴェルナー : 『人の手で簡単に弄れるけどね』
『はっはっは』

ナナミ : 「なかなか難儀なもんだなァ…その不死も」

ナナミ : 「とはいえ正しく保存されていれば信頼性は段違いだ」

ヴェルナー : 『僕個人としてはあんまり流行ってほしくないね』
『法的整備されたらこまる』

ナナミ : 「無法な内に俺も不死になっておいた方がいいのかねぇ」

ヴェルナー : 『不老不死は…』

ヴェルナー : 『僕ぁ勧めないけどね』

ヴェルナー : 真面目そうなトーンで応えつつ

ヴェルナー : 『さてさて、それより聞きたいこともあるんじゃないかい』

ナナミ : 「まあ、同じことを言われたんでね」
「人生の先輩からの教えは心に刻ませてもらうとするよ」

ヴェルナー : 『はははは』
『周りばっかり時間が進んで仕方ないからね』

ナナミ : 「だろうな」

ナナミ : 「まあ、まずはジャバウォックだ」
「どうもそいつは今回のキーマンのように聞こえる」

ヴェルナー : 『…そうさね』

ヴェルナー : 『彼の動向では、妙な点があった』

ヴェルナー : 『彼は神秘の秘匿を気にせず、妙な伝聞をよく残していたし』

ヴェルナー : 『動向…というか目的が奇妙だった』

ヴェルナー : 『彼は自分の見知った事を、広く伝聞させようとしていた』

ナナミ : 「そういうのは門外不出他言無用ってよくある話だが…それを破ってまで広めようと?」

ヴェルナー : 『皆に知ってもらおうとする、恐ろしい事実さえ厭わずにね』

ヴェルナー : 『その理由に…同じ様になってもらうため、と言っていた』

ナナミ : 「同じ様に…」

ヴェルナー : 『同じ知見を持つものは、自身に一つ近づくと』

ヴェルナー : 『なんか、胡散臭いよねえ~~』

ナナミ : 「自身…ジャバウォック自身に近づくってコトか…?」

ナナミ : 「なんともまあ、探究心の高いお方なことで」

ヴェルナー : 『最初は僕もそう思ったものだ』

ヴェルナー : 『…だが、彼は文字通り自分を増やそうとさえしていたのさ』

ヴェルナー : 『ショゴスの知恵をくれたのは彼だ』
『その利用法も込みでね』

ナナミ : 「人類ジャバウォック化計画みてぇな…?そこまで壮大ではないにせよ、やべーやつだ」

ナナミ : 「そうやって自身を増やすことで、なんか利益があったってことだろうしな」

ヴェルナー : 『研究の為…とも言っていたが』

ヴェルナー : 『消えた記憶で最も重要だったことは、セリカの事だ』

ナナミ : 「よっぽどジャバウォックサマにとって都合が悪い情報だったんだろうな」

ナナミ : 「にしたって、そうやって消した記憶をフロッピーに残しておくのも怪しいところあるけどな」

ヴェルナー : 『そこは読み取れている』
『セリカはジャバウォックが連れて行ったんだ』

ヴェルナー : 『呪いの解呪だったか、なんだったかな』

ヴェルナー : 『そんな理由で別れて、後は伝聞ばかり』

ナナミ : 「だが聞き伝えられていたその"セリカ"はあんたの知ってるセリカではなかった…と」

ヴェルナー : 『その通り』

ヴェルナー : 『…そのセリカの様子もああだ』

ヴェルナー : 『何かされたのだろうね、まったく』

ナナミ : 「確かその…"記憶を曇らす"だったか"らせる"だったか…」
「ソイツの解呪は進んでるのかい?」

ヴェルナー : 『それが…魔術の仕業だと思ってたんだが』
『話が違ってきたようでね』

ヴェルナー : 『彼女自身の体質、というべきか』
『文字通り記憶部分がすっぽ抜けてるかもしれない』

ナナミ : 「あんた的に言わせればフロッピーを物故抜かれていたみたいなもんか」

ヴェルナー : 『そもそも、人としての機能や記憶を全て受け継いでないのかもしれないな』
『何かと妙な経緯で合流したと聞くし』

ヴェルナー : 『そんなかんじ』

ヴェルナー : 『その上機種変でトチってる、いやだねえ』

ナナミ : 「対応環境はしっかり確認しねぇと、ってか…」
「引継ぎ不足だとしてもインシデントだぜこりゃ…」

ナナミ : 「…どうにもジャバウォックの足取りが全然見えてこねぇな…抜かりなく隠されてるって感じがするぜ」

ヴェルナー : 『その点なんだが、一個アテはある』

ナナミ : 「!」

ヴェルナー : 『なんとなく、なんとなくなんだが』

ヴェルナー : 『アマテ君と、並行して今地下を探索していたのだよ』

ナナミ : 「地下っつーとあそこか」

ナナミ : 「危険が無きゃいいんだが…」

ヴェルナー : 『この街には妙に、あちこちに手が掛かっている』
『君の見た教会の件もあるし、病院の話もだ』

ヴェルナー : 『その理由として、一貫してクレイトンが関わってる節があるじゃないか』

ナナミ : 「その通りだ」
「やたら"支援"したって話は聞いてるぜ」

ヴェルナー : 『そこまで周到にしていて、君たちは偶然クレイトンに対面したと思うかい?』

ヴェルナー : 『君たちは、偶然を装って出会い、そして此方側の妙な話に多く巻き込まれ、学ぶ羽目になっている』

ヴェルナー : 『その内多くは手引きされる形でね』

ヴェルナー : 『…セリカは戻ったが、肉体は別物だ』

ヴェルナー : 『恐らく、ジャバウォックが更に乗っ取ったか何かなんだろうが…』
『検査の結果、一つ興味深い点があってね』

ナナミ : 「まさかとは思うが…まさかでも不思議じゃねぇな…」
「どこまでが偶然で、どこまでが魔女サマの手のひらなのかは線引きしねぇといけねぇけどな」

ナナミ : 「興味深い点か…」

ヴェルナー : 『セリカを構築している原ショゴス質の遺伝子は、本来のセリカと同一だった』
『しかしこの街で現状摘出されている原ショゴスは別の遺伝子なんだ』

ヴェルナー : 『つまり、本来のセリカを元手に作られた原ショゴスなんだ』
『恐らく…この街の、どこかしらに間違いなく本体があるか、あったんだろうね』

ナナミ : 「ミヤコの嬢ちゃんやリリアナの嬢ちゃんに埋まってるソレは違うショゴス…ってことか」

ヴェルナー : 『そして、セリカは動向から見ると地下から来たわけだ』
『僕なら、いやでも地下を歩き回る事にするかな』

ヴェルナー : 『うむ、彼女ら二人はそれぞれ自分の遺伝子に近づいたまた別の…特定不明なものだった』

ヴェルナー : 『正直、どう見ても悪趣味な予感しかしないが…』

ヴェルナー : 『…』

ヴェルナー : 『気を付けておくといい』
『今夜はここの仮眠室を使いなさい』

ナナミ : 「まああんな事が起こったからな、今日の宿はしっかり別にする予定だったさ」
「お心遣い痛み入るぜ~」

ヴェルナー : 『それと…もう一つ』

ヴェルナー : 『都君の位置情報が常に異常を示している』
『気にかけてやってくれ』

ナナミ : 「俺達みたいに消える…って感じじゃあねぇのか…」

ナナミ : 「了解だ、明日にでもちょっくら会ってみるかね」

ヴェルナー : 『うむ、今は五年前から座標が更新されたところだ』

ナナミ : 「???」

ナナミ : 「五年前ってどういうことだ?」

ヴェルナー : 『…さあ…』

ナナミ : 「アンタがわかんねぇんじゃ俺もわかんねぇぞ!?」

ナナミ : 「その言葉が本当なら嬢ちゃんはどこまで行っちまったんだ…」

ヴェルナー : 『僕ぁ別に万能のWikipediaじゃないもんでね』

ナナミ : 「とはいえ少なくとも俺が聞いた分だけなら、世界初の電子に生きる人生の大先輩サマだ」

ナナミ : 「生身の俺にできることなら何なりと聞くぜ」
「二つも命を救ってもらってるしな」

ヴェルナー : 『残念だが僕はイルカに先を越されてるもんでね』
『尊敬するならそっちにするといい』

ヴェルナー : 『それなら、セリカの事を頼むよ、ついでのついでくらいで』
『もし本体とかあったら、ね』

ナナミ : 「(イルカ…?)」

ナナミ : 「本体はこっちでも必要になりそうだしな」
「摘出に必要だとかなんとかだ」
「しっかり追わせてもらうよ」

ヴェルナー : 『頼むよ…おっと』

ナナミ : 「っと、そろそろ嬢ちゃんも戻ってくるころかね」

セリカ : 「見てみてこれ」

セリカ : 部屋に戻ってくると

リリアナ : 「うわわわわ~!?どうなってるんですかこれ!」
頭の上にウサギの耳を付けた状態になっている

リリアナ : 見る限り本物である

ナナミ : 「…」

ナナミ : 「?????」

セリカ : 「写真見せたらできたわ」
「大分ショゴスになってんねこの子」

ナナミ : 「ずいぶんと可愛らしいことになってるな!?」

ナナミ : 「……そしてあまりいい話でもねぇな…」
「クソッ…」

リリアナ : 「あうう…」
「なんでこんな事に…」

セリカ : 「ま、直せばなんとかなるんでしょ」

セリカ : 「だったら手遅れになるまでは便利に使えばいーじゃんさねー」

ヴェルナー : 『そういう話じゃないんだけどね!』
『というか自分は手遅れぶっちぎりでしょ!』

ナナミ : 「まあ、そのためにも治す手段はしっかり確保しねぇとってな」

ナナミ : 「…ひとまず今日は休ませてもらうぜ」

ナナミ : 「ああそうだ、リリアナの嬢ちゃん用にも部屋ってあったりしないかい?」

ヴェルナー : 『え〜〜〜〜〜?』

ナナミ : 「仕方ねぇ仮眠室は嬢ちゃんで俺は野宿か…」

ヴェルナー : choice あるよ 部屋ないよ(笑)(choice あるよ 部屋ないよ(笑)) > 部屋ないよ(笑)

リリアナ : 「野宿はダメですよ!!??」

リリアナ : 「一緒に寝ましょ!?ね!?」

ナナミ : 「ま、待て!?嬢ちゃんはそれでいいのか!?!?」

リリアナ : 「ダメなんです?」
純粋無垢な疑問符が浮かんだ返事

ナナミ : 「こりゃ厄介だぜ全く…」眉間を抑えつつ…

セリカ : 「まあ」

セリカ : 「ビビったガキの子守りはアンタに任すわ」
「さっきも怖い怖いうるさかったし」

リリアナ : 「怯えてなんていませんよ!?」

ナナミ : 「ひ、ひとまず仮眠室の間取りを確認して…」とこの後を安全安心にすべく頭を回しつつ

ナナミ : 「っとそりゃあすまなかったな…よく耐えた!」

ナナミ : 撫でようとする手が出かけるも…
今の俺にそんな権利はねぇか

ナナミ : 「そんな嬢ちゃんにはしっかり一人分の寝るスペースをプレゼントだぜ~」

ナナミ : 「じゃあヴェルナーのおっさんも本物のセリカもまた明日だな」
「仮眠室ってのはあっちでいいかい?」と確認しながら

ヴェルナー : 『ああ、何かあれば警報装置を叩きたまえ』

セリカ : 「ん、おやすみ」
「せいぜい何もない事を祈ってなさい」

ナナミ : 「じゃ、行こうぜリリアナ」

リリアナ : 「…はい!」

リリアナ : 手を握ってくる
微かに震えていた

ナナミ : 「…」

ナナミ : 一度取り損ねかけた手だからな

ナナミ : 今度こそ
しっかりと握り、先導して

ナナミ : 「これからもっと忙しくなりそうだぜ、全く」

GM :  

GM :  

GM : 探索終了

GM : リスク値はジャックポットしてるので無

GM : よかったね

ナナミ : …なんともいえねぇ!

GM : じゃあここで各員に告ぐ

GM : まずナナミとアマテ
どちらも自宅以外で夜を越す事になる

GM : そうなると実はリスク値の計算に補正が入ってくるんだな

ナナミ : ユズリハは確か1/2だったか?

アマテ・ユズリハ : って言ってたね

GM : そうなる
ナナミも同一だ

GM : セキュリティのしっかりしてる場所は安心心だ

ナナミ : おおアイリス社
流石だぜ有名企業!

ナナミ : ありがてぇ~~~~~

アマテ・ユズリハ : これはつまりリスクが増える場所もあるって事か…

GM : うん
野宿とか

ナナミ :

アマテ・ユズリハ : 野宿は強制100とか言ってたね…

GM : ということではんぶんしてふれ

アマテ・ユズリハ : は~い
え~っと半分は…

アマテ・ユズリハ : ccb<=(100-{リスク/2})

ナナミ : ccb<=100-(100/2) こうか?(1D100<=50) > 28 > 成功

アマテ・ユズリハ : 🌈

ナナミ : 🌈

ナナミ : /2が{}の外だな

アマテ・ユズリハ : ccb<=100-{リスク/2}

ナナミ : 🌈

アマテ・ユズリハ : 🌈
ああそういう

アマテ・ユズリハ : ccb<=100-(45/2)(1D100<=78) > 14 > スペシャル

アマテ・ユズリハ : こうか!

GM : チッ

アマテ・ユズリハ : こわい

峰津院 都 : 舌打ちした!今舌打ちした!

GM : OK
夜行動を決めな

ナナミ : おらっこれが防犯設備のぱわーだぜ!!

GM : そこの時間犯罪ガールは別枠な

峰津院 都 : おお

アマテ・ユズリハ : おお

ナナミ : 時間犯罪ガール。

GM : お前はえーっと

GM : 1d4ふれ

峰津院 都 : わあい??

峰津院 都 : 1d4(1D4) > 3

GM : OK
お前は3日前の夜と同じ状況になった
条件も同じで扱っていい

峰津院 都 : なるほど、そういうことですか

峰津院 都 : つまり3日前の夜の私のリスク値などを参照する、ですかね?

GM : その日は成功してる
降らなくていい

GM : お前の連絡する相手や取得できる情報はその時間帯に戻る
好きに使いな

峰津院 都 : 了解しました

GM : 夜行動決めなてめえら

アマテ・ユズリハ : 病院でとりあえず会話したりスマホ見せたり…
行動は特にあったっけ?

アマテ・ユズリハ : とりあえずベットから目覚めて院長と会話で

GM : おけ

峰津院 都 : んんん

峰津院 都 : 大規模な改変は不可でもある程度整合性つく範囲なら可能なんですよね

GM : そうだよ

峰津院 都 : 今切れる手札は…

峰津院 都 : いやある!
百合紗さんにアファシス教会についての聞き込みをしてもらう、だ!

山村 :

山村 : (時計が巻き戻る音)

山村 :  

山村 : 「…ん、え?」

山村 : 「メール…都さん…?」

山村 : 「いついつ…日付が…えーっと」
「…?」

山村 : 「三日後なんですけど…前でなく…?」
「なんでしょう、これ」

山村 : 「"アファシス教会"…?」
「ふむ…」

山村 :  

GM : ザザッ

GM :  

山村 : 「都さん?」

山村 : 「すいません、夜遅い時間に」

山村 : 「ふと思い出したことがあって」
「忙しくて連絡がつかなかったんですが」

峰津院 都 : 「ん…はは、なんでしょう?」

山村 : 「三日前の頼まれごとで、聞き込み頼まれてましたね」

山村 : 「でも、その…」

山村 : 「アファシス教会のこと、ほとんどわかりませんでした」

山村 : 「この町では活動履歴がないですし」
「そもそも海外の…」

山村 : その後話されたのは全く関係ない遠方での情報であった

山村 : 「なんで、正直成果が出ず話損ねてました」

峰津院 都 : 「はは、あ…いえ、ありがとうございました」
「いえいえ、構いませんよ」

山村 : 「はい…」

山村 : 「…あ、じゃあそろそろ切りますね」
「アマテさんの見舞いもありますので…では」

峰津院 都 : 「いやしかし、確かにまあ調べた限りだとアファシス教会のことだとか…色々あった気がしたんですがね」
「了解しました。お願いしますね」

山村 : そのまま切れた

峰津院 都 : 「……ふむ」

峰津院 都 : 「しかし、"在る"ことにも変わりはない」

峰津院 都 : 「海外にあるものが、どうしてこうなっているのか」

峰津院 都 : 「まあ、行くしかないでしょうね」

峰津院 都 : 「アファシス教会、その場所に……」

峰津院 都 :  

GM : 次だれだ

アマテ・ユズリハ : んじゃ次いくよい

GM : 病院会話でよかったな

アマテ・ユズリハ : ああ

GM :  

山村 : 「あ!」

山村 : 「目を開けましたわ!」
「先生!先生~!」

山村 : 目を覚ますと、慌ただしい同級生と

アマテ・ユズリハ : 「んん……うぇ……?」

十島院長 : 神妙そうな顔の医者が立っていただろう

十島院長 : 「おはよう、まったく」

アマテ・ユズリハ : 「あ…院長さん…」

アマテ・ユズリハ : 「ここは……ヴッ…!!」
起き上がろうとして頭を抱える

十島院長 : 「無理するな」

十島院長 : 「体の感覚をゆっくり思い出していけ」

十島院長 : 「手先から、ゆっくりだ」
「どこも怪我をしていない自覚をし直すんだ」

アマテ・ユズリハ : 「あ…ああぁ…!!」小さく呼吸が荒く
「……あ……」しかし、その言葉に徐々に呼吸は安定していき……

十島院長 : 「…全く、どこでそんな精神干渉を受けた」

十島院長 : 「タチの悪い拷問か何かだぞ」

山村 : 「アマテさん…」
「あ、包帯が…」

山村 : アマテが地下で悶えて擦れていた傷に包帯を巻きなおし

アマテ・ユズリハ : 「…精神干渉……」

アマテ・ユズリハ : 「……そうだ!あの部屋!!」

アマテ・ユズリハ : 「先生!あの部屋は…あの地下はなんですか!?」

十島院長 : 「…」

十島院長 : 「……」

十島院長 : 「仮に私が、ありえないと思えるような言い訳をするとしたら、人でなしかと思うかね」

十島院長 : 「それが……同じ姿で動いていたものがいる、という話でもだ」

アマテ・ユズリハ : 「……」

アマテ・ユズリハ : 「いや、信じます」
「というか…前例を見てるんですよね、私…」

十島院長 : 「ありがとう、その上で」
「偽らないよう話そう」

十島院長 : 「旧病院の噂、いつだか話していたな」

十島院長 : 「人が消える、というやつだ」

アマテ・ユズリハ : 「旧病院の噂…」

十島院長 : 「あれは、半分正解だ」
「ただし、人が戻っても来た」

十島院長 : 「当時、院内で患者が突然消えることがあったのだ」

アマテ・ユズリハ : 「……それってもしかして」

アマテ・ユズリハ : 「あの廃病院が時間がねじれた空間だから、ですか?」

十島院長 : 「!?」

十島院長 : 「それは違う…と、いうか」
「それは…どういう事だ??」

十島院長 : 「違うんだ、私が当時働いてた頃、調べの結果妙なことが起きていたんだ」

十島院長 : 「…私と同じ姿をした"先生"が、院内で時折患者を連れ出してたというのだ」

十島院長 : 「"この時代では治らない"から」
「"治るようにする手段がある"とか」

十島院長 : 「そんなことを言ってどこかへとな」

アマテ・ユズリハ : 「あれ?違ったか…こっちの話じゃ…」
「…別の先生が?」

十島院長 : 「ああ」

十島院長 : 「…同じ姿、同じ顔」
「私はそれで、ある時いやな予感がよぎった」

十島院長 : 「ジャバウォックが居るのでは?と」
「そう思い、当時の研究を切り上げる予定を立てたとき」

十島院長 : 「私の研究成果はすべて持ち去られていた」
「恐らく、クレイトンにな」

十島院長 : 「旧病棟は、私にとっては碌な記憶がなかった」
「その上いつの間にか消え去ったはずの患者は、いつの間にか市井に帰っていたのだ」

十島院長 : 「だから摘発も事件もなかったが、その時私は自覚したよ」
「二度も碌でもない相手に取引をしたんじゃないかってな」

アマテ・ユズリハ : 「クレイトン…偽物の方のセリカが先生の研究を?」

アマテ・ユズリハ : 「アイツ何の目的なんだろう…」

十島院長 : 「わからん、が隠すでもない」

十島院長 : 「…原ショゴスの製造法、やつにとっては使いたいものだったのだろうな」

十島院長 : 「だが、それが巡り巡って人に仇なしたわけだ」
「まったく、ひどい因果だ」

アマテ・ユズリハ : 「あっ、この前言ってた原ショゴス」

十島院長 : 「ああ」

十島院長 : 「ショゴスの説明は…いくらか前にしたな」

アマテ・ユズリハ : 「黒くてドロドロしてて…細胞単位で変形でしょ?確か」

十島院長 : 「原ショゴスというのは、その模造品だ」
「人にとって友好な、ショゴスのダウングレード品が必要だった」

十島院長 : 「…当時の説明は、一つ噓を混ぜていたな」

アマテ・ユズリハ : 「嘘?」

十島院長 : 「ショゴスの模倣のことだが…」
「この点には…」

十島院長 : 「そもそも、この地表の生物は全てショゴスを祖先に持っている節がある、という研究成果があるのだ」

アマテ・ユズリハ : 「!?」

十島院長 : 「真似ているから人に馴染むんじゃなく」

十島院長 : 「元より、人がショゴスにも馴染むだけなのであり」

十島院長 : 「…」

十島院長 : 「原ショゴスの研究はそこから始めた」

十島院長 : 「人を、人間の細胞組織を」

十島院長 : 「…ショゴスに先祖帰りさせる手順だったのだ」

十島院長 : 「…」

アマテ・ユズリハ : 「えっじゃあ…だれでもああなれるって事!?マジで!?」

十島院長 : 「いや…不完全なものだよ、結局はな」

十島院長 : 「だが、奴にとってはそれでよかったらしい」
「……消えた患者たちは、原ショゴスにされたのだろうな」

アマテ・ユズリハ : 「そ…そうだったんだ…」

十島院長 : 「……思えば」

十島院長 : 「少しでも、足跡を追い追求すべきだった」

十島院長 : 「そうしておけば、この様に君たちを巻き込むこともあるまい」

十島院長 : 「…悪かったな」

アマテ・ユズリハ : 「え?いやあ別にそんな院長が謝ることじゃ…」
「悪いのはセリカの名前語って好き放題やってる白い方のセリカでしょ?」

十島院長 : 「…ううむ」

十島院長 : 「まぁそれもそうか」
「ヤツの方がよほどひどいことをする」

十島院長 : けろっとした様子で

十島院長 : 「大方、ヤツを追ってそんな場所まで行ったのだろう」

アマテ・ユズリハ : 「うん、それでこんな瓶も…」
「これ若いころの院長の…いや、もしかしてあの写真も偽物の誰かなのかな?…あっそうだ確かそいつもジャバウォックって名前だった!」
そんな会話をしながらポケットから瓶と…

アマテ・ユズリハ : 「そうだよねヴェルナーさん!あれ?私のスマホ何処?」

十島院長 : 「慌てるな慌てるな、何から見せたいんだ」

アマテ・ユズリハ : 「あ~っととりあえずこれがその空の瓶で~」院長に瓶を渡す

ヴェルナー : 『大事な話してたんじゃないのかい』
山村のポッケから音が鳴り

山村 : 「わはあ」

十島院長 : 「……」

アマテ・ユズリハ : 「あっそこにいたんだ」

ヴェルナー : 『そりゃあね』
『君の友人を匿ったりするのも終わったし』

アマテ・ユズリハ : 「えっあっちでも何かあったの…?」

ヴェルナー : 『ありがとう山村君、アマテ君を助けてくれて安心だ』

ヴェルナー : 『まぁいろいろね』
『さて、呼んだからには何か御用かな』

アマテ・ユズリハ : 「そっか山村さんが助けてくれたんだ!ありがと~~~!!」
「ああ、そういやヴェルナーさんジャバウォックって人と働いてたとか言ってたから…」
「あれ?でも院長は結局ジャバウォックではないからこれは関係ないのかな?」

ヴェルナー : 『答えるなら、半分イエース』

ヴェルナー : 『彼の姿はジャバウォックそのものだね』
『でも別人なのはわかる』

ヴェルナー : 『乗っ取りってのは、なかなかに納得できそうだ』

アマテ・ユズリハ : 「半分イエス?じゃあもう半分は?」

ヴェルナー : 『昔会ったことあるからわかるよ』

ヴェルナー : 『肉体は、実際本物なのだろうね』
『彼は実際、自分の体に妙なものを多く仕込んでいたし』

アマテ・ユズリハ : 「あ~…」

アマテ・ユズリハ : 「肉体と精神が入れ替わってる?」

ヴェルナー : 『ああ』

十島院長 : 「…忌々しい話だ」

十島院長 : 「……」

十島院長 : 「その瓶については、見覚えはあるが、私にも測りかねる」

十島院長 : 「"中身"がないことには、な」

アマテ・ユズリハ : 「中身…写真にはあったけどこれにはないんですよね…」

十島院長 : 「ふむ…」

十島院長 : 「あ奴の持っていた物、か」
「何があったんだか…」

アマテ・ユズリハ : 「う~んそれだと…」

アマテ・ユズリハ : 「あのショゴス溜まりは結局何だったんだろう」
「あそこも一部病院みたいに見えたけど…」

十島院長 : 「……」

十島院長 : 「正直、どう転んでもろくなことは起きないだろう」

十島院長 : 「だが……」

十島院長 : 「……」

十島院長 : 「クレイトンが一度、妙な患者を連れてきたことを思い出した」

十島院長 : 「ミイラのような様相の人間を連れてきて」
「私の研究に役立てろ、とな」

アマテ・ユズリハ : 「…ミイラを?」

十島院長 : 「生きてはいた、だが…なぜ生きてるのかはわからなかった」

十島院長 : 「私が関与していたものではないが」

十島院長 : 「そうであれば、恐らくヤツ自身が何か……していたのだろう」

十島院長 : 「時々、医薬品を持ち出していたしな」

アマテ・ユズリハ : 「アイツそんなことまで…」

十島院長 : 「それくらいだ」

十島院長 : 「……そろそろ休みたまえ」

アマテ・ユズリハ : 「あっはい…」

アマテ・ユズリハ : 「……」

アマテ・ユズリハ : 「……先生」

十島院長 : 「ああ」

アマテ・ユズリハ : 「明日、時間ありますか?」

十島院長 : 「ある」

アマテ・ユズリハ : 「なら……」

アマテ・ユズリハ : 「一緒に”アイリス社”に行きませんか?」

十島院長 : 「…わかった」
「ただし」

十島院長 : 「それまでにしっかり療養して居たらな」

アマテ・ユズリハ : 「…わかりました!」

アマテ・ユズリハ : 「じゃあそうと決まったら今日はもう寝ま~す」
「あっ、ヴェルナーさん寝る前にいい音楽とか再生できます?」

ヴェルナー : 『人をsiriみたいに……仕方ないねえ』

ヴェルナー : 『雨音ASMRを流してあげよう』

十島院長 : 「院内ではマナーモードにせい」

アマテ・ユズリハ : 「あ~…よさそう」
「あっは~い…」

アマテ・ユズリハ : (そういやここ病院だった…ママ心配してないといいな)

アマテ・ユズリハ : (お休み……)

アマテ・ユズリハ :  

GM : じゃあつぎだ

ナナミ : おうよ

GM : なにする

ナナミ : リリアナとお話だな
つっても嬢ちゃんが眠そうだったらそのまま寝ても問題ねぇぜ?
良く寝てもらう方がこっちとしても安心だ

GM : わーった

GM :  

リリアナ :  

リリアナ : 「……」

リリアナ : ベッドの上で寝ころびながらも、寝付けないようで何度か転がっている

ナナミ : 「どうした嬢ちゃん、眠れねぇのか?」

ナナミ : 「っつってもいろいろあったしな…」

リリアナ : 「……はい」

リリアナ : 「いろんなことが起きて、眠れないんです」

リリアナ : 「あの日、教会に入ってきたクレイトンに」
「いろいろ、言われました」

ナナミ : 「それがつっかえて不安で眠れねぇなら、ここで話してくれ」
「今は聞くことしかできねぇけどな」

リリアナ : 「…」

ナナミ : 「ま、リリアナの気が済む範囲でいいぜ」
「話してる内に眠くなってきたらそれで御の字だ」

リリアナ : 「全部仕組まれてるって、言われた時」
「すっごく、怖かったんです」

リリアナ : 「私が自分の意志で探りに来たはずだったのに、教会も偽物、私自身も狙われてて、接触も罠で…」

リリアナ : 「…お兄さんももしかして仕込みなのかと思った時が一番怖かったです」

ナナミ : 「…そこに関しては俺も謝んねーといけない部分だ」
「教会なら安全だろうと、お前を見てやれるヤツもいるだろうと高を括っちまった俺のミスだ、すまなかった」

リリアナ : 「違うんです、そうじゃないんです」

リリアナ : 「…助けてくれる人さえ信じきってなかったのが、凄く…凄く嫌でした」
「本当は、危ないのも気にせず来てくれたのに」

リリアナ : 「お兄さん、私も…」

リリアナ : 「同じ化け物になるんでしょうか、人のふりして、あんな酷いことする」

ナナミ : 「…」

ナナミ : 「リリアナの嬢ちゃんがここから先、化け物になっちまうかどうかなんてのは断定できねぇ」
「俺も結局こういった業界は初めての経験だしな」

ナナミ : 「だけど今の嬢ちゃんを、人の事を思える嬢ちゃんがそんな化け物になっちまわないよう、俺は動かさせてもらうぜ」

リリアナ : 「……!」

ナナミ : 「だから嬢ちゃんは心を強く持ってくれ」
「ぜってー化け物になってたまるかってな」

リリアナ : 「は、はい」

リリアナ : 「…なりたく無いです、なりません」
「わ、私…」

ナナミ : 「それに人の在り方なんてそうそう変えられるもんじゃねぇさ」
「今日だけでも不死身になったやつらだって何人も見てきたろ?」

ナナミ : 「でもまあ、話して見りゃ人間と変わりねぇ受け答えだったし」
「さっき話して見りゃ、人間だから抱える悩みを抱えてたさ」

リリアナ : 「…ですね」

ナナミ : 「だから嬢ちゃんも化け物になりたくねぇ、って怖がってる内は化け物になんかならねぇよ」
「なんてな」

リリアナ : 「…ふふ」

リリアナ : 「ですね、はい」

リリアナ : 「私、化け物なんかより、もっとなりたいものができました」

ナナミ : 「そりゃいいな」
「俺にも聞かせてくれるか?」

リリアナ : 「お兄さんみたいな!優しいお姉さんです!」

ナナミ : 「なるほど俺みたいな…」

ナナミ : 「っておお!?」

リリアナ : 「お兄さんみたいに、困ってる人を助けてあげたいです」

ナナミ : 「やめとけやめとけ!俺は打算でしか動かねー男だっつーの!」

ナナミ : 「ま、でも打算で動く俺なりに言わせてもらうとすれば」
「聖職者の勉強したんだろ?打算とは言えども」

リリアナ : 「は、はい」

ナナミ : 「それでも学んで身に着けたことは絶対に裏切らねーぜ」
「それは俺が経験済みだ、何でも屋ならぬアルバイターとしてな」

ナナミ : 「聖職者自体の知識は俺はねーけど」
「嬢ちゃんが学んできたことを活かせば」

ナナミ : 「きっとなれると思うぜ、困ってる人間を助ける人間にだって」

リリアナ : 「…えへへ」

リリアナ : 「……」

リリアナ : 「一つお願いしていいですか」

ナナミ : 「おうともよ」
「できることならなんでも言ってくれ」

リリアナ : 「一緒に寝て欲しいです」
「寝てる間に…変な形になっちゃうのが怖いです」

リリアナ : 「手を握ってくれたら、嬉しいです」

ナナミ : 「…」
「まあ今日は特別大サービスだ」

ナナミ : 「眠れるまで、手ぇ握っといてやるよ」
「しっかり嬢ちゃんが嬢ちゃんであるように、ってな」

リリアナ : 「えへへへ…」

ナナミ : 少女の眠ろうとするベッドに腰かけ、手を差し伸べ

ナナミ : 「こんなので良ければ」

リリアナ : 「はい…」
ぎゅ、と抱きつくように

リリアナ : 「…おやすみなさい、お兄さん」

ナナミ : 「いい夢みろよ、リリアナ」

GM :  

リリアナ : 信頼度が最高になりました
秘密の技能が解禁されました

リリアナ :  

GM : 次の日がやってきた

system : [ GM ] 日付 : 4 → 5

峰津院 都 : 幸運します

峰津院 都 : ccb<=85 幸運 まずはこれからですよね(1D100<=85) > 53 > 成功

GM :  

クレイトン : ナナミ君ちに泊まらせてもらったけどアテ外れたね

クレイトン :  

峰津院 都 : とりま宣言
朝は教会に

アマテ・ユズリハ : とりあえずアイリス社に行きます

ナナミ : 俺も廃墟だ
教会のベールが剝がれた後ろくに調べられてねぇしな

峰津院 都 : Go!

GM : ういよ

GM :  

GM :  

GM : ここは、郊外の廃墟だ
ここは、アファシス教会だ

GM : あいも変わらず、寂れた様子は哀しさもあり
信徒の姿はなく、今日は三人で歩く事になる

GM : 強いて言えば、そこにはヘドロのような何かが
強いて言えば、そこには         が

GM : ナナミには見受けられるだろう
ミヤコには見受けられるだろう

GM : 探索開始だ
探索開始だ

ナナミ : 「さて一度はしっぽを巻いて逃げ出すことになったが…」姿の変わった廃墟を改めて眺め

GM : 【探索地点】
・祈りの間/広間
・リリアナの自室/リリアナの軟禁部屋
・書斎/ゴミ捨て場
・洗礼室

ナナミ : 周りを見渡して…そこに都の嬢ちゃんはいるかい?

GM : そりゃいるだろ

峰津院 都 : 「ほう、昨日そんなことが」
「ならそうですね……何かと落としたものがないか、まずは…この辺りからですね」

リリアナ : 「そ、うですね…」

ナナミ : そりゃよかった
所在が5年前なんて言われて超存在になっちまったと思ってたからいるならまあOKだぜ

リリアナ : 都の前で、一人のシスターの少女もまた同行しているようだ

GM : まあその時█病院にいたしな

ナナミ : 「ヴェルナーのおっさんに嬢ちゃんの所在が怪しいなんて言われれば気にもならぁ」
「ひとまず都の嬢ちゃんとも合流できて一安心だぜ」

リリアナ : 「で、です、ね…」

峰津院 都 : 「ええ? その時私病院にいたんですけどね」

リリアナ : 「……」

リリアナ : ぎゅ、とナナミの腕を組む
少し不安げに

峰津院 都 : 「きっと何かの間違いでしょう」
「電子機器も完璧ではありませんから」

クロエ : 「都、子供にビビられてんじゃん」

クロエ : 「もうちょっと柔な態度できないの?」

峰津院 都 : 「……もっと愛想良くした方がいいんですかね」
「できるならやってますよとっくに私はこれが普通なんです」

ナナミ : 「大丈夫だリリアナ、今は流石にクレイトンのヤツもいねぇはずだ、安心しろ」

GM : "三人は"探索をする事になる
いささか妙な様子だが

リリアナ : 「で、すよね…はい」
「えっと、都、さん」

リリアナ : 「そちらに気になるものが…?」
何も無い方向に指して

ナナミ : 「(それはそれとして都の嬢ちゃんの様子…)」
「(つーかどっちむいて話してんだ…?)」

クロエ : 「で、どこいくのさ都」

ナナミ : 「おう、気になるなら俺が調べるぜ~」

峰津院 都 : 「…? ……ああ、ああ…何でもありませんよ」
「まず行くならば……ま、書斎にでも」

峰津院 都 : そこに在るはずのものに、軽い様子で返事を返しつつ。

ナナミ : 「(何でもないっつってるけども、かなり心配になってきたぜこりゃぁ…)」

GM : じゃ書斎だな
じゃゴミ捨て場だな

GM :  

GM : その部屋には、教会の集めた書籍がまとめられ、古びた本棚に詰められている
その部屋のような空間には、多数のがらくたと幾つかの雑誌が不法投棄され、中には不気味な黒ずみが広がっていた

ナナミ : 「ガラクタまみれだなこりゃ…そりゃゴミ捨て場っぽいし仕方ねぇな」漁る準備として軍手を付けつつ

GM : アファシスでは集められた記録を残し、人に無料で貸し出すサービスもしていたという
ほとんどは価値のないゴミだが、妙に規則的な配置をされている

リリアナ : 「…私、ここで、何を…してたんでしょう」
「こんな、場所なのに…」

峰津院 都 : 「ふうむ、本の無料貸し出しまで……。よくもまあ、そんなことを」本棚を見て、少し触るようにしていきながら。

ナナミ : 「俺も最初案内されてた時はこんな場所見覚えないし…そればっかりは仕方ねぇよ」
「……なんつーか…都の嬢ちゃんは何が見えてんだ…?」>無料貸し出し

GM : 振れ
振れ

峰津院 都 : ccb<=95 図書館。(1D100<=95) > 16 > スペシャル

ナナミ : ccb<=90 目星。(1D100<=90) > 61 > 成功

GM :  

GM : 都の手の中にある本は、「       」「       」と教えについて記載されており、アファシスの教えは確かに、一般には知られぬ神の教えとも見えた
ナナミの目の前で拾い上げられた雑誌はぐちゃぐちゃに歪み、その中に歪な紋様が刻まれてるのがわかる、それは血のように赤黒く澱んでいた

GM : その神の名前はクァチル=ウタウス、前にも聴いたように、時を司る悠久の時空の狭間にある神だという
その紋様は魔法陣にも似ており、所謂黒魔術的な怪しいものだと思うのはすぐだろう

リリアナ : 「……」
「お兄さん、あの、お姉さん、大丈夫、ですか?」
小声で

ナナミ : 「少なくともちょっと前の都の嬢ちゃんはああじゃなかったぜ」
「本人の名誉のためにもな」

ナナミ : 「だが今の嬢ちゃんはなんかがちげー」
「"見えてる"って感じだ、なんとも言い難いけどよ」

峰津院 都 : 「一般には知られない神の教え…禄でも無いにも程がある」
「……しかしそうなれば………進むならもう少し…」

クロエ : 「なんかあやしーね、でも確かに計画に混じるわけだ」

峰津院 都 : 「そういうことですね」
「あなたも少し離れてどこか見に行ったりします?」
また、"彼女"のいる方に目を向けつつ

GM : じゃあここで幸運
じゃあここで幸運

峰津院 都 : ccb<=85 幸運(1D100<=85) > 36 > 成功

ナナミ : ccb<=55 幸運(1D100<=55) > 9 > スペシャル

GM : では都はここで気づく、この部屋には既視感がある
ではナナミはここで気づく、そもそもこの配置そのものが

GM : この部屋は、あの太陽屋敷にあった書斎とレイアウトも家具も同一だ
この配置が、魔法陣のように並べられ黒ずんだ影は人のようになっている

GM : 何度か出向いたからわかるだろう、この部屋だけでなくこの教会はそもそも太陽屋敷とほぼ同一の見た目だ
その黒ずんだ影は折り曲げられたかのように胴体が捻じ曲がり、まるで背骨を手折られた様な様子だ

ナナミ : 「この影…屋敷の実験室の骨格を思い出すような恰好しやがって……」

峰津院 都 : 「なるほど、レイアウトに何かと…」
「太陽屋敷の書斎と…いえ、そのものと酷似している……。やはり、第二の拠点としてここを利用していたのでしょうか」

クロエ : 「なんかほぼ同じ建物みたいだね」

リリアナ : 「???」

ナナミ : 「んにゃ、なんでもねぇ」
「にしてもなんだこりゃ…なんか規則性ありそーな…」

峰津院 都 : 「ですね」
「……規則性?」

リリアナ : 「まるで…黒魔術の魔法陣ですね」

ナナミ : 「いや、この部屋の床に広がってるヤツ…」

ナナミ : 「……いや、一つ聞いていいか都の嬢ちゃん」
「嬢ちゃんにはこの部屋、何に見える?」

峰津院 都 : 「…………」
「…ああ、ああそういうことですか。なるほ……」

峰津院 都 : 「…えっ?」

クロエ : 「教えてあげなよ、都」

峰津院 都 : 「ま、そうですね。隠すことでもないでしょう」
また、どこかに顔を向けて

峰津院 都 :
「教会が集めた本棚でしょうここは。太陽屋敷に酷く酷似した」

ナナミ : 「……本棚、ね」

リリアナ : 「なんで…」

ナナミ : 「俺にはゴミ捨て場にしか見えねえ、その上でだ」

ナナミ : 「嬢ちゃんの頭のねじが外れちまってねぇことを祈りつつ、もう一つ聞かせてくれるか」

ナナミ : 「過去を読み取る魔術、だったか」

峰津院 都 : 「はあ、なんでしょうか?」

ナナミ : 「いま嬢ちゃんはそれを使ってるのか?」

ナナミ : 「ユズリハの嬢ちゃんもこれ使って事に巻き込まれたみてーだしな」

峰津院 都 : 「ふむ」
「……ああ、そういうことでしたら」

ナナミ : 「正直それ以外で見えてる物がズレてる理由、思いつかねーぞ俺は」

峰津院 都 : 「私は昨日の朝方以降、全く使ってませんよ」

GM :
SANcをしろ、ただし初期値でだ
1d10/1d3

峰津院 都 : ふぅん

峰津院 都 : 初期値…つまり85?

峰津院 都 : 減り方的に多分そんな気がする?
GMどうでしょう?

GM : いえす

峰津院 都 : ccb<=85(1D100<=85) > 5 > 決定的成功/スペシャル

GM : 1d10な

峰津院 都 : こんなところで出さなくていいから(良心)

峰津院 都 : 1d10(1D10) > 9

峰津院 都 : うげゴッソリ

GM : 9回復しろ
そしてアイデア

system : [ 峰津院 都 ] SAN : -15 → -6

峰津院 都 : ccb<=75 あー宇宙が見える(1D100<=75) > 37 > 成功

GM : 成功したな
じゃあ正気表は降らなくていい

GM : お前はかすかにその言葉に違和感を覚え、一瞬狂気にヒビが入るが

クロエ : 「じゃ、魔法の残り香とかじゃないの」

クロエ : 「誰にも理屈なんてわからない事だしさー」

クロエ : そんな友人の優しい物言いが
再び現実にヴェールを被せた

峰津院 都 : 「……ああ、ああ……まあそうですよね」
「理屈なんて分かりませんしね」

ナナミ : 「ひとまず使った。ってことは確かか」
「……」

峰津院 都 : 「"そんなことより"」
「他の場も見ていきましょう。アレが残した何かしらが、まだ存在しているでしょうし」

ナナミ : 「ヴェルナー、見てればでいいんだが、今起こってる事をセリカに共有頼めるか?」

ヴェルナー : 『把握した、どのように伝える?』

ナナミ : 「…今の状況をありのままだ、今の嬢ちゃんを見て表現を選んでる余裕は無いと思うぜ俺は」
「そして《過去を読み取る魔術》についても知ってることがあれば聞きてぇ」

ヴェルナー : 『断言するが、こんな事態は起こさないよ』

ヴェルナー : 『僕も使ったことはある、融通があまり効かないが、面白い魔術だ』

ヴェルナー : 『精神に異常を致すほどの力は、普通はないんだが、ね…』

ナナミ : 「ユズリハの嬢ちゃんはそれで引きずり込まれて、最終的にセリカを見つけたんだぜ」

ヴェルナー : 『つくづく、時間ってのは度し難い』
『あんまり触るもんじゃないね』

ヴェルナー : 『わかった、セリカにもよく聞いておく』

ナナミ : 「ありがたい、俺も取り扱いには気をつけさせてもらうよ」

ナナミ : 「っとお話割り込んじちまって悪かったぜ嬢ちゃん」
「別の場所も調べるとしようか」

ナナミ : 「…まあリリアナも一旦は安心していい」
「少なくとも都の嬢ちゃんは俺達を傷つけるようなことは…しねぇはずだ」

峰津院 都 : 「3に……いや、2人分待たせるもんじゃないですよ。ったく」
「行き先は任せますよ」

リリアナ : 「はい…」

ナナミ : 「何が見えているのかは…説明可能になりゃいいんだけどなぁ」
「…イレギュラーが過ぎるぞこれは…」

リリアナ : 「次は、どこにしますか?」

ナナミ : 「悪い、リリアナにとっちゃあいい思い出は無いだろうが…」
「嬢ちゃんのいた部屋だ」

リリアナ : 「はい…」

GM :  

GM : その部屋は、リリアナの自室だ、最小限私物に可愛らしい小物、女の子らしい部屋と言える
その部屋は、リリアナを不意に逃がさない様用意された牢のようなもので

GM : 特段、今あるものは無く、本人もいる今はそう見るものは多くないかもしれない
そこには、クレイトンからの書き残しが綿密に残されていた

GM : 「」
「逃げた先に帰る場所は無い」と書かれた場所には、一枚の写真がある

GM :
家族写真だ、リリアナを優しく受け止める両親の写真で、優しい光景に見える

GM :
問題があるとすれば、その写真はセピアな古びたもので
既に何十年も前に撮られたものである事くらいだろう

リリアナ : 「…は、え?」

峰津院 都 : 「おや? どうかされましたか?」

GM : 目星を振れ。
     。

ナナミ : 「リリアナは見なくていい、魔女サマの挑発だ」

峰津院 都 : ccb<=95 目星振ったのいつ以来でしょうね(1D100<=95) > 4 > 決定的成功/スペシャル

GM :

GM : 自室には、大事に写真立てに収められた写真があった、そこには家族からのメッセージも含められている

GM : リリアナに向けた、家族からの手紙には彼女の病が癒えいずれ家に帰ってくることを祈る文面があった

GM : そして、ジャバウォックという先生に対しての感謝と娘を託す言葉が綴られ、最後に親愛の言葉を告げる文面と

GM : 最後に書き足された別れの言葉があった
写真の裏には、見るべきでは無い書き足しがあった

GM : 「さようなら愛しい娘リリアナ、未来で健やかに」
「安らかに眠れ、愛しい娘リリアナ・ピナータ」

クロエ : 「娘に対する…別れの手紙?本人の部屋にあるし、まあわかってるのかな」

クレイトン : 「なんて」

クレイトン : 「そんなわけ、ないけどさ」

クロエ : 「どうする?本人に聞いちゃう?なんかやめたほうがいい気もするけど」

峰津院 都 : 「……いやあ、流石に」
「少なくとも、そう言ったのを私が口にするのは無しでしょうよ」

峰津院 都 : などと、まあ口にして。

リリアナ : 「…………」

GM :    
幸運を振れ

ナナミ : ccb<=55(1D100<=55) > 14 > 成功

リリアナ : 「お兄さん、あの写真、よく見ても…」

リリアナ : まだ見る前の、手を自然と伸ばしているところだ

ナナミ : 何かの予感を感じてか
その写真を先んじて取り

ナナミ : 裏にあるその書き足しを目にする

リリアナ : 「お兄さん…?」

GM :  
ナナミはここでSANcしてもいい

ナナミ : ccb<=44 (1D100<=44) > 36 > 成功

GM :
1d3減らせ

ナナミ : 1d3(1D3) > 2

system : [ ナナミ ] SAN : 44 → 42

GM : その写真を取った手に

クレイトン : 歪んだ幻像が重なり

クレイトン : 「おかしいと思わなかった?」

ナナミ : …頭の片隅にはあったかもな

クレイトン : 「私みたいな自立した探検家でも、ヴェルナーみたいな大人でもない」
「一人飛び出した女の子が、ここまで一人で来れると思う?」

クレイトン : 「全部ひっくるめて、疑えばいいよ」
「可愛い女の子の顔してても、ね」

ナナミ : ただその可能性に向き合うことができなくて
今、強制的に向き合わされたってか

クレイトン : ブツ、と
瞬き一つで姿は消えていた

ナナミ : 「……」その書き足しをもう一度見つめ直し

ナナミ : ま、俺は嬢ちゃんからはあんたの知らねぇものをしっかり聞かせてもらってるからな!

ナナミ : 今更疑いなんかしねーよ

ナナミ : 「なんともまぁ悪趣味な事が書いてあったぜ」
「俺がビビっちまうくらいにはな」

リリアナ : 「んな!?」

ナナミ : 「リリアナの嬢ちゃんにはちょっと刺激がつえぇかもしれねぇからな」
「一旦こっちで精査させてくれ」

峰津院 都 : 「……………まあ、それがいいでしょう」

リリアナ : 「わか、りました…」

ナナミ : 「嬢ちゃんはお得意様だからな」
「大丈夫だ、あとでしっかり伝えさせてもらう」

ナナミ : ちなみにこの写真に年代は書かれてるか?

GM : 1900年代

ナナミ : OK

ナナミ : 正直今はどうやって伝えりゃいいかわかんねぇな…事実だとしたら
……自分が情けねぇぜ全く

ナナミ : その写真をポケットにしまい

GM : ザザッ

GM :  
歪むように視界が揺れる

GM :  
不気味な寒気が走り、嫌な予感がする

GM :
都は既にその場を離れていて、自身もそうすべきだとわかる

GM :
…どうやら、そもそもの話だが

GM :  
この場は既に猟犬の縄張りであることを、思い出すべきだろう

GM :
長居は出来ない、そんな場所だ

ナナミ : 「…こりゃあの時の…」思い起こされる感覚は猟犬から隠れた時のソレかはたまた

ナナミ : 「あんまり長居は無用みてえだな…」

ナナミ : 「また隠れてやり過ごすってわけにもいかねぇし」
「…説明は道中でする、行こうぜリリアナ」

リリアナ : 「はい…」

リリアナ : 「…"帰りましょう"お兄さん」

リリアナ : 思うところはありつつも、そう呟き

ナナミ : 「…おうとも、幸い今は帰れる場所がしっかりあるしな」手を差し伸べる

リリアナ : その言葉には、何か言おうとして
何も言えないように言葉が詰まり

リリアナ : 手を握り返すばかりであった

GM :  

GM : 探索終了

GM : リスク変動 +
リスク変動 +20

GM : そいじゃあ次や

アマテ・ユズリハ :

GM : どこいくさ

アマテ・ユズリハ : 当然院長つれてアイリス社!

GM : OK!

GM :  

GM : 静かに機械が仕事を進める、秘密の部屋の一角
見慣れない客が一人

十島院長 : いつも通り、神妙な面持ちで座っている

ヴェルナー : 「こうしてみると同じ顔で別人だねホントに」

アマテ・ユズリハ : 「おはよ~セリカ」

セリカ : 「ういす」

セリカ : 「ぶっ倒れたらしーじゃん、トチってやんの」

アマテ・ユズリハ : 「え゛、ばれてる…」

ヴェルナー : 「そりゃ僕が側で付いてたろ」

十島院長 : 「付いてるなら無理をさせんでくれ」

十島院長 : 「それで、ここに何用かな」

アマテ・ユズリハ : 「アハハ…まいったなドジっても何もかも筒抜け…」

アマテ・ユズリハ : 「あっ、そうそう…」

セリカ : 「ま、よく頑張ったほーでしょーよ」

セリカ : ぷいと

アマテ・ユズリハ : 「皆あの白い奴にやられた被害者じゃないですか?だから一旦集まろうかなって思って」

アマテ・ユズリハ : 「だからとりあえず今いる人たちで、あっこっちの人が本物のセリカです」

十島院長 : 「どうも…」

十島院長 : 「……」

十島院長 : 「…うん?」

セリカ : 「あ?」

十島院長 : じろり、と瞳を細めて
セリカを見る

アマテ・ユズリハ : 「?どうしたんですか?」

十島院長 : 「…指を見せてくれるか?」

セリカ : 「あん?いいけど」

アマテ・ユズリハ : (指…?)

十島院長 : 「………同じだ」
「やはりか、そう言うことなのか?」

十島院長 : 「彼女が本物のセリカ…と言ってたな?」

アマテ・ユズリハ : 「はい、なんか白くてこの町で暗躍してた偽物の白い方と最近わけあって復活した本物って二人いたみたいで…」

十島院長 : 「うむ、なら恐らく事実だろうな」
「生前出会っていたらしい」

セリカ : 「は?」

アマテ・ユズリハ : 「…え?」

十島院長 : 「クレイトンが昔、妙な患者を運び込んできた話はしたか?」

十島院長 : 「その中に一人、ほぼ死に体と言っていい、木乃伊の様な者がいた」
「指紋が合致する、そこにいるセリカとな」

アマテ・ユズリハ : 「あ~確かにそんな話も…」
「会ってたってそういう事だったんだ」

十島院長 : 「うむ」

十島院長 : 「…つまりだ」

十島院長 : 「治療の最後の要素は、少なくとも今回の騒ぎの中に確かにあるはずだ」

十島院長 : 「奴が地下に運び込んで、その後の消息は消えてる」
「しかし、確か…地下に何かあったのだろう?あの病院でな」

アマテ・ユズリハ : 「地下…この町の地下ってなんか色々あるんですよね、ショゴスの溜まり場とか泉とか」
「廃病院も…あっ、廃病院は消えちゃったんだった」

セリカ : 「…あの下水にさらに何かあるかもってこと?」

十島院長 : 「聞いた話だと、さらに深いところまで何かあるのだろう?」

十島院長 : 「大穴があったと聞いてるが」
「…妙な気配のあるらしいな」

アマテ・ユズリハ : 「地下の皿に奥…」

ヴェルナー : 「覚えてる?君が酷い目にあったヤツ」

アマテ・ユズリハ : 「はい……あの穴の億…」

アマテ・ユズリハ : 「…今思ったんですけど、多分あれって見られたんじゃなくって、私が見ちゃったんだと思います」

十島院長 : 「…ほう?」

アマテ・ユズリハ : 「あそこは…とっても孤独で苦しかった、それがずっとずっと…終わらないように感じて…」

十島院長 : 「……………」

セリカ : 「ふーーん…」

ヴェルナー : 「…成る程ねえ」

ヴェルナー : 「…と、なると、あの先に」
「あるんじゃない?探し物」

アマテ・ユズリハ : 「あの先に…」

十島院長 : 「クレイトンの使ってる儀式には、永劫の時間に囚われている者が着いてくるわけだ」

十島院長 : 「それを地の底に隠したのかもしれんな」

セリカ : 「え゛、じゃあ私じゃないの??それ?」

アマテ・ユズリハ : 「…!」
「そうか!時間を誰かに押し付けてるんだっけ!」

アマテ・ユズリハ : 「え?セリカが?」

十島院長 : 「うむ、現状一番の候補だな」

ヴェルナー : 「時間跳躍の儀式をまとめ直しておこう」

アマテ・ユズリハ : 「助かる…正直ここの話複雑すぎ…」

ヴェルナー : 「まず、基本の仕掛けとして僕が冗談として用意したのが」
「子孫を残して、その子孫を印として飛んでいく、というやり口だ」

ヴェルナー : 「血縁であれば、誤魔化しも効くしねーっジョークさ」
「だが、それを真面目に突き詰めた結果として」

ヴェルナー : 「クレイトンは、子孫に対し自身の分体となるショゴスを浸透させ、そこから自分を再生成し」
「器になった子孫は猟犬への囮に使うことにした」

アマテ・ユズリハ : 「う~んいつ聞いてもひっどい話…」

ヴェルナー : 「だがコレだけだと実は数十年が関の山なんだ」

アマテ・ユズリハ : 「あれ?そうなの?」

ヴェルナー : 「何せ、結局は数年飛んで再び現れたら、いずれ猟犬にも嗅ぎつけられる」
「繰り返す程この時代に存在する保証もないから、隠匿性が薄れる」

ヴェルナー : 「例えば、君…アマテ君が三十年後も居ます!といえば、まあ普通のことだろう?」

アマテ・ユズリハ : 「そりゃあそうだね」

ヴェルナー : 「だが、二百年後も生きてます!なんて」
「普通に考えてあり得ない事、普通じゃない事だろう?」

アマテ・ユズリハ : 「ああ…それは確かに」

ヴェルナー : 「保証がない、技術の発展するかも!なんて言われても仮定の話だ」
「だから、力技でそれを保証することにした」

ヴェルナー : 「それが、今の状況…つまり、恐らくセリカが本来囚われてる状況だ」

ヴェルナー : 「まず、セリカに恐らく無理やり、クァチル=ウタウスという神と契約を結ばせたんだ」

ヴェルナー : 「その神は、時間を司ることができるが」
「近寄る者全て、触れる者全てをあり得ない時間の加速によって朽ち果てさせる」

ヴェルナー : 「だが恐らく、セリカ自身に何か仕込みをして…膨大な寿命を与えた」
「朽ち果てて死なないように、ね」

十島院長 : 「覚えはある」
「少なくとも、あの時点でも死んでいない」

ヴェルナー : 「そうして、あり得ないほどの加速した時間に囚われたセリカという人間はだ」

ヴェルナー : 「理屈で言えば"何年先までも"生きたことになる」

ヴェルナー : 「神の手によって、事実として何年先までも生を加速させられ確定してるからね」
「そんなセリカ自身を、立場も肉体もまとめて乗っ取ったら」

ヴェルナー : 「仮にこれから何代先まで今の儀式を続けても」
「"セリカ・クレイトン"はこの時代も存在する保証はされてるし、猟犬に見つからない」

ヴェルナー : 「だから力技なんだ」
「生きていた"ことにする"からね、前もって」

アマテ・ユズリハ : 「な…なるほど…」

アマテ・ユズリハ : 「…あれ?でもさ」
「肉体乗っ取って永遠に生きられるならなんで時間跳躍なんてするんだろ?」

ヴェルナー : 「うーん、それは…ちょっと視点が違うかもしれないね」

セリカ : 「簡単でしょ」

セリカ : 「"永遠に"生きて待つなんて気が狂うわ」

セリカ : 「百年先の事に思いを馳せるのはいいけど、百年待つのはただの拷問だもの」

アマテ・ユズリハ : 「た…確かに…」
「……でも聞けば聞くほどほんとに身勝手だねアイツ」

十島院長 : 「まあ、人の理屈なぞそれこそ知らないというヤツだろう」

十島院長 : 「知らないどころか、知る者全て自身に巻き込もうという魂胆なのだろうがな」

アマテ・ユズリハ : 「ホントにいい迷惑…」

セリカ : 「とはいえ、まあ」

セリカ : 「それぶっ壊せば、解決するんでしょ?」
「ここで打ち止め、旅は終わりってね」

アマテ・ユズリハ : 「…だね、終わらせよっか。アイツの旅」

アマテ・ユズリハ : 「正直私もあんな奴には一泡吹かせてやりたいし」

ヴェルナー : 「その意気だ!」
「どちらにせよ、ご退場願わないと後が怖いしね」

十島院長 : 「…で、あればだ」
「一つ案はある」

十島院長 : 「解決には至らんが、今後使うかもしれん」

アマテ・ユズリハ : 「えっほんと!?」
「教えて院長先生!」

十島院長 : 「ショゴス向けの…抑制剤を昔作った事がある」

十島院長 : 「元は原ショゴスの停止、管理のためのものだが」

十島院長 : 「恐らく奴に打ち込めば、暫く…短くとも一日は丸々止められよう」

十島院長 : 「それと…」

十島院長 : 「その式を流用し、もし実際のショゴスのサンプルがあれば」

十島院長 : 「もう少しばかり、強力な劇薬に出来るはずだ」

十島院長 : 「再三言うようだが、あれば欲しい」
「作るのにしばし時間は欲しいからな」

アマテ・ユズリハ : 「実際のショゴスのサンプル…」
「う~ん…黒い液体は最近散々見てきたけど実物のショゴスって言われると…」

アマテ・ユズリハ : 「あっでも下水に流されそうになってた大量のショゴスってどうだろ?」

十島院長 : 「まあ、無理は言わん」
「あれは…原ショゴスだからな」

アマテ・ユズリハ : 「そっかあ…」

十島院長 : 「アレの駆除にも欲しい、くらいだ」

十島院長 : 「ナナミ君が会ったらしいがな…ううむ」

アマテ・ユズリハ : 「ナナミ…そういえば最近調べものに夢中で二人の顔見てないなぁ…」
「都も心配だ、そろそろ会いに行こうかな」

十島院長 : 「いいと思うぞ」

セリカ : 「…仲間は大切にしなさいよ」

セリカ : 「死んだらそこまでだからね」

アマテ・ユズリハ : 「…だね、そもそも色々調べて回ってるも都助けるためだし…」

アマテ・ユズリハ : 「それなのに都を見てなかったら本末転倒だよね」

アマテ・ユズリハ : 「…よし!それじゃあ私行ってくるよ!」

セリカ : 「おん」

セリカ : 「…アンタ一人で大丈夫?」

ヴェルナー : 「ついて行きたいなら行っていいけど」

セリカ : 「そーいうのではないんだけども!?」

アマテ・ユズリハ : 「私はセリカいてくれると心強いなぁ~?」

セリカ : 「……ったく」

セリカ : 「今度は倒れんじゃないわよ」

アマテ・ユズリハ : 「えへへ、倒れたらその時はお願い…ね?」

セリカ : 「…そーね」
ぶつぶつ言いつつ付いてくる

アマテ・ユズリハ : 「それじゃあヴェルナーさん!都の場所まで案内お願い!」

ヴェルナー : 「はいはーい」
「さあ行こうか」

アマテ・ユズリハ : 久しぶりに友人の顔を見るために扉をあけ

アマテ・ユズリハ : 行きつく先は……

アマテ・ユズリハ :  

GM : 探索終了
リスク変動なし

GM : 次の時間帯だぜ

峰津院 都 : その前にクレイトンのチェックをば

ナナミ : それな

アマテ・ユズリハ :

峰津院 都 : ccb<=85 うん(1D100<=85) > 92 > 失敗

峰津院 都 : 🌈

ナナミ : 🌈

アマテ・ユズリハ : 🌈

アマテ・ユズリハ : 我々もやりますか

ナナミ : ああ。

ナナミ : ccb<=55 なんとかなれっ!(1D100<=55) > 61 > 失敗

ナナミ : オアッ

アマテ・ユズリハ : ccb<=55 おらっ!(1D100<=55) > 64 > 失敗

アマテ・ユズリハ : 🌈

ナナミ : あとは頼んだぜ…ユズr

ナナミ : 🌈

GM : 🌈
どうなってんだお前ら!

峰津院 都 : ポンコツの集い

ナナミ : まさかこのダイスもショゴスじゃねぇだろうな!?

アマテ・ユズリハ : あ~これイカサマチンチロか

峰津院 都 : とりあえず…病院では来ます?

アマテ・ユズリハ : いえぁ

ナナミ : 雑談の通りだ

GM : おけ

GM :  

GM :

GM : 病院に赴いた一同は
しばしの休息と、検査の為にゆっくりすることになった

十島院長 : 「思えば、君らが集まってるのを見るのは初めてだな」

アマテ・ユズリハ : 「あっ二人とも久しぶり~」

ナナミ : 「ちょくちょく連絡は取らせてもらってるがな」
「いかんせん手数が足りなかったもんで」

峰津院 都 : 「…お久しぶりです」

アマテ・ユズリハ : 「あれ?そっちの子は?」

ナナミ : 「よっ!ちょっとコトがあったと聞くが…元気そうで何よりだ」

セリカ : 「うぃす」

リリアナ : 「ど、どうも~…」

ナナミ : 「こっちはリリアナだ」
「仲良くしてやってくれよ?」

アマテ・ユズリハ : 「よろしく!リリアナちゃん!」

リリアナ : 「こ、こんばんは!」

セリカ : 「どーも、はじめまして」

峰津院 都 : …やっぱりあれくらい明るい方がいいのですかね。
私の時とはえらい違いだ、なんて考えつつ。

峰津院 都 : 「ええ、初めまして。クロ…じゃない、セリカさん」

クロエ : 「ショックだった?」

セリカ : 「おん」

セリカ : 「…」

セリカ : 「孫が世話ンなったわね」
「あんがと」

セリカ : 「それと…ま」
「よろしくね、今後も」

峰津院 都 : 「まあ割と」
「…いや、そう言われるほどでは…はい、よろしくお願いします」

アマテ・ユズリハ : 「いやあまさかこんな所で皆大集合するなんて…凄い偶然」

クロエ : 「…」

十島院長 : 「…無事そうで何よりだ」

ナナミ : 「こう上手く顔合わせできたのもいい機会だ」
「積る話もこっからの事も、いろいろ話せるだろうな」

ヴェルナー : 「ダネー」

アマテ・ユズリハ : 「今の所二人とも無事そうでよかったよ~…特に都はショゴス埋め込まれてる身だし」

峰津院 都 : 「ははは……」
「まあ、無事ですよ。五体満足ですしね」

ナナミ : 「ショゴスが埋まってる…ね」やや眉をひそめながら目線はリリアナの方に向き

セリカ : 「全身よかましまし」

ナナミ : 「ほんと強烈な話だぜ…ショゴスってのは…」

十島院長 : 「同感だ」

アマテ・ユズリハ : 「そういえばさ…実物のショゴスが必要なんだけど二人とも何か知らない?」

峰津院 都 : 「実物…………」

ナナミ : 「俺の方は…実物こそ見たが確保まではできなかったな」
「それもセリカの本体って形で」
「悪いな十島先生、頼まれてるのによ」

峰津院 都 : 少し目を細めて、それを思い出すようにし

峰津院 都 : 「…ああ」

峰津院 都 : 「ただのショゴスでいいのならば、これとか」

峰津院 都 : どこからか、瓶を取り出して。

十島院長 : 「…!!」

十島院長 : 「確かに、これは…」

セリカ : 「本物じゃん」

アマテ・ユズリハ : 「えっマジ!?すごいじゃんどこで手に入れたのこれ!?」

ナナミ : 「いつの間にんなもん持ってたのか…!?やるな…」

峰津院 都 : 「ん? …えっと…病院……いや、廃病院でしたか あそこは」

アマテ・ユズリハ : 「…えっ廃病院?」

ナナミ : 「流石、いろいろ見えるようになったっぽいだけの事はあるぜ」

十島院長 : 「…どうやら、まともじゃない状況のようだな」

アマテ・ユズリハ : 「廃病院って…もうなくなったんじゃ?」

セリカ : 「そのものはまだあるわよ」

アマテ・ユズリハ : 「あっそうなんだ…全部巻き戻ったんだとばかり…」

十島院長 : 「とはいえ…まさかそこにあったとはな」

十島院長 : 「灯台下暗し、か…」

峰津院 都 : 「まともじゃないだなんて、はは…言ってくれますね」
「ともあれ、そこに存在していたので拝借した…それだけですよ」

十島院長 : 「兎も角、これで例のものが作れる」

ナナミ : 「存在してたっつーけどどこにあったんだい?」
「俺もそこそこ旧黎明病院は漁ったつもりだぜ」

十島院長 : 「…」

十島院長 : 「恐らく」

十島院長 : 「過剰に魔術に汚染されているな」
「…理由は定かではないが」

十島院長 : 「目の焦点の合い方でわかる」
「何が見えている?」

アマテ・ユズリハ : 「……えっ?」

ナナミ : 「…っていうとあの過去を見るって魔術か…あるいは…」

十島院長 : 「恐らく、そうだ」

峰津院 都 : 「どこと言われても、薬庫の机の上にあったとしか…」
「何が……さて」

十島院長 : 「魔術そのものが、元より人の理外の理屈で働くものだ」

十島院長 : 「…無理のし過ぎだ、と言っていこう」

峰津院 都 : 「今見えているのは、あなた達と」
「…………」

アマテ・ユズリハ : 「えっ…都、大丈夫なの?」

クロエ : 「…と?」

峰津院 都 : 「……それと、……」
「クロエ、クロエも…います」

アマテ・ユズリハ : 「………!?」

ナナミ : 「……」

セリカ : 「…やっぱ、そう?」

峰津院 都 : 「言わない方が良かった、ですかね クロエ」

峰津院 都 : 「…やっぱ?」

クロエ : 「どーだろー」

セリカ : 「いや、まぁ…なんだ」

セリカ : 「…なんというか」

セリカ : 「気配がすんのよ」
「見えないけど、まぁ」

セリカ : 「多分…」

セリカ : 「アンタの中の"ソレ"経由でしょうね」

アマテ・ユズリハ : その言葉を聞いて都の視線、その先を見やる

アマテ・ユズリハ : GM,クロエに対してニュータイプで判定したい

GM : いいよ
振ってみな

アマテ・ユズリハ : ccb<=90 ニュータイプ(1D100<=90) > 19 > 成功

GM : そこに人の姿は見えない

GM : だが

GM : 微かな
わずかに微かな意志というものは感じられる

アマテ・ユズリハ : 「…………!」

アマテ・ユズリハ : 「いる…………!」
額から、一筋の汗が流れる

セリカ : 「アンタ感受性すごいわね…」

アマテ・ユズリハ : 「見えないけど確かに……そこにいるんだね?クロエ」

ナナミ : 「ちょ、ちょっと待てユズリハ!?何にも見えねーぞ俺には!?」目を凝らせどただのアルバイターには何も見えない

峰津院 都 : 「…わあお」
「直観…なのですかね」

ナナミ : 「(なんだなんだ…見えねぇ俺の方がおかしいのか…?)」

リリアナ : 「み、見えないですー!」

ナナミ : 「(よし、安心だ)」

クロエ : 「…?なんか見てる?」

十島院長 : 「…恐らく」

峰津院 都 : 「ぼんやりと、ですが。あなたがそこにいるのがわかった…らしいですよ、クロエ」

十島院長 : 「仮説だが、一つ可能性が思い浮かんだ」

十島院長 : 「確か、過去視の魔術を多用したんだったか?」

アマテ・ユズリハ : 「そうなの?都」

十島院長 : 「まぁ、恐らくはだ」

峰津院 都 : 「…多用ってほどじゃありませんよ せいぜい一回二回くらいです」

十島院長 : 「…するとだ、都自身は一区切りの過去視で終わったのだろうが」

十島院長 : 「肉体に込められたショゴスも同時に過去視に便乗し、結界何重にも過去視が重なり合ったのだろう」

十島院長 : 「ショゴス自身に込められている過去も含めて、な」

アマテ・ユズリハ : 「えっそれって結構ヤバい状況なんじゃ!?」

十島院長 : 「ああ」

十島院長 : 「…だが、残念ながら」
「解決するにせよ、やはり摘出が必要だな」

ナナミ : 「なんつーか、致命的な不具合か想定外のエラーみてーに聞こえるな」
「魔術にそれが当てはまるのかはわかんねーけどな」

ナナミ : 「安心はできねーけど、解決手段があるんなら何よりだぜ」

峰津院 都 : 「……そう言われても結局、アレをどうにかしない限り…どうしようもないことでしょう?」
「なら少なくとも…私のやることに今は変わりありません」

セリカ : 「…」

セリカ : 「それに、悪いことばっかじゃなさそうだしね」

セリカ : 「直感だけど」

アマテ・ユズリハ : 「ほ…ホント?これほどないまずい状況だと思うけど…」

ナナミ : 「さっき探索してた廃墟でも何か情報が見えてたみてぇだしな、俺もリリアナの嬢ちゃんも見えない何かを、都は読むことができていたし」

セリカ : 「それにまぁ」

セリカ : 「…」

セリカ : 「いや、その先はまだ調べてからの方がいいか」

峰津院 都 : 「…………」
「……」

峰津院 都 : 「………そう言ってもらえて、助かります」

十島院長 : 「少なくとも、イカれたカルト魔術師とかになりそうでもないしな」

セリカ : 「出会い頭に死の呪詛とか飛ばさないもんね」

峰津院 都 : 「…………はぁ」
「……話聞いてて、頭がどうにかなって、元に戻らないかと…そんなことまで、思ってたので」

ナナミ : 「大切なコトもったいぶって、人を手のひらの上で弄ぶ魔女サマにならなさそうならOKだ」

アマテ・ユズリハ : 「……」

アマテ・ユズリハ : (前々から思ってたけどヤバいねこの町…)

峰津院 都 : 「そんなことしませんよ、趣味悪いですし……」

峰津院 都 : そう言って、また大きく息を吐く。

落ち着いた女性 : 一方、その背後

落ち着いた女性 : 落ち着いた様子で、患者という感じでもない女性が

上島 : 面識のある相手と、何か話し込んでいる

上島 : 「…捜査、ですか」
「しかし、なぜうちの名簿を?」

落ち着いた女性 : 「行方不明者が出ているんです」
「ここの患者からも…です」

落ち着いた女性 : 「それに…おや」
「こちらの院長でしょうか」

十島院長 : 「…む」

十島院長 : 「少し席を外す」

十島院長 : そのまま、話を代わっていくが
その様子からわかるのは

十島院長 : 相手の女性はどうやら"警察"らしい

ナナミ : 「(捜査?…ちと気になるな)」と耳をそばだてて

峰津院 都 : 「(…警察の人? しかし、どうして……?)」

上島 : 「えっと…」

上島 : 「あんまり心配しないで大丈夫ですよ」

アマテ・ユズリハ : (あの人…警察だよね?)
(…確かに行方不明事件が続けば嗅ぎまわられるか…でもどうしようこの状況、院長さん大丈夫かな…)

上島 : 「彼方の人は…その、普段からパトロールも込みで来てますので」
「何かあったからってわけではないですから」

アマテ・ユズリハ : 「あっそうなんですね」

上島 : 「とはいえ…いつもより大変そうな様子ではありましたが」

アマテ・ユズリハ : 「………」

ナナミ : 「いつもより、となるとなんか大きな変化でもあったのかね」

峰津院 都 : 「…」

峰津院 都 : 少し気になったのか、そちらへと向かって

峰津院 都 : 「…すみません、何かここであったのでしょうか?」

落ち着いた女性 : 「…?貴方は…」

十島院長 : 「知り合いだ、話を聞かれても問題はない」

落ち着いた女性 : 「…でしたら」

アマテ・ユズリハ : 「あっ都…(…ええい私も!)」

アマテ・ユズリハ : 続くように出てくる

千堂 : 「はじめまして、私は千堂知理」
「刑事です」

アマテ・ユズリハ : 「あっ、どうも」
「アマテ・ユズリハです」

峰津院 都 : 「…峰津院 都。……千堂さん、ここで一体何が?」

千堂 : 「行方不明事件の捜査です」
「ここ数日、突然多くの人間が消息を絶っています」

千堂 : 「…正直、一切足取りがつかめず」
「せめて、注意喚起のつもりで来ました」

アマテ・ユズリハ : (やっぱりがっつり調査されてる~~~~!!)
(大丈夫かな院長先生…いや別に何も悪いことしてるわけではないけど)

アマテ・ユズリハ : (あっ注意喚起か、よかったよかった…)

千堂 : 「…しかし、まあ」

千堂 : 「聞くところによれば、妙な噂も立ってるようで」
「貴女たちは…学生ですか?」

峰津院 都 : 「……ええ、まあ」

峰津院 都 : …そういえば、この件が始まってから一度も学校に顔を出してないな…なんて、どうでもよさげなことを考えつつ。

アマテ・ユズリハ : 「え、はい…」

千堂 : 「なんでも、学生の間で」
「怪しげな人物の噂があると聞いています」

峰津院 都 : 「…はあ」

千堂 : 「白ずくめの女性で、よくわからない問いかけをしたのち」
「宝の地図だとか、埋蔵金だとかの座標を教えてくる、だそうで」

千堂 : 「…同時に、学生の行方不明者も幾人か出ています」
「正直、怪しいことこの上ない噂ではあるのですが」

アマテ・ユズリハ : 「確かに、なんか学校でそういう噂があるって聞いたことは…」あの話ってこういう事だったんだ…
「確か…クレイトンとかそういう噂ですか?」

峰津院 都 : 「…行方不明者が、学校にも……」

千堂 : 「…クレイトン、ですか」
「………」

千堂 : 「……成る程、本格的に、接触したことがあるようですね」

千堂 : 「確かに、事例の一部でその名前が上がっています」

千堂 : 「ただ、それを話す人は、大概うわ言のように言っていたので」
「まともな状態で聞けたのは初めてです」

アマテ・ユズリハ : (あれ?どうなんだろうこれマズイ状況?いやでも悪い人ではなさそうだし…)

アマテ・ユズリハ : 「うわ言って…どういう事です?」

峰津院 都 : (…何かしらの魔術でも用いたのでしょうか)

千堂 : 「何か恐ろしいものを見たように焦燥していたり」
「或いはよくわからない単語を連呼していたり」

千堂 : 「…こう言う事案は、過去にもあったと聞きます」
「出てくる名前も、同じ」

千堂 : 「………ふうむ」

十島院長 : 「千堂、考え込むのはいいが」
「闇雲に脅かせるのはやめてくれ」

千堂 : 「っと、申し訳ありません」

千堂 : 「兎も角、その人物が容疑者、なのでしょう」

アマテ・ユズリハ : 「…………」

峰津院 都 : 「……どうやら知り合いのようで?」
「…しかし、何故そんなことを……」

アマテ・ユズリハ : ポケットでスマホのメール画面を開き、おもむろに文字を入力していく

アマテ・ユズリハ : だけど送信するわけじゃない、”彼”に見せればそれでいいのだから

千堂 : 「ですので」

アマテ・ユズリハ : 『ヴェルナーさん、どうする?この人に今回のことの端末全部話しちゃう?』
『この人なら協力してくれそうだし、悪い人ではなさそうだけど…』
入力

千堂 : 「お気をつけて」
「何かある前に、警察を」

ヴェルナー : 『委ねるにせよ、全部はいいんじゃない?』
『少なくともオカルトな事はちんぷんかんぷんだよ彼ら』

アマテ・ユズリハ : チラッと確認し

アマテ・ユズリハ : 『それは…やっぱりそうかぁ…』
『実際体験しないと理解はできないもんね、こういうのって』

アマテ・ユズリハ : 「…わかりました、」

峰津院 都 : 「……何か、それについて分かり次第こちらも連絡を入れます」

千堂 : 「こちら、連絡先です」
「それでは」

峰津院 都 : 「…………どうして学校で」
「いやそもそも、そんなことする理由は……、 …ありがとうございます」
ぶつぶつと、考えをまとめるようにまた呟いて

アマテ・ユズリハ : 「分かりました、何かあったらお願いします」

GM : そう言って、千堂は去っていった

ナナミ : 「なるほどね、いろいろ聞き出してくれた感じだな」と警官の去ったところに合流し
「定職就かずぷらぷらしている俺が接触したら怪しまれても無理はねぇし、ありがてぇ」

ナナミ : 「にしてもまさか都やリリアナに飽き足らず、色んなとこに手を出し始めたか、魔女サマは」

アマテ・ユズリハ : 「そういえば学校でそういう噂があるっては聞いたことあるけどこういう事とは…」

峰津院 都 : 「…そうだったんですか。……しかし、どうしてそんなことを…」
「原ショゴスを作るにしても、それほどの数は必要無い気も……」

ナナミ : 「んにゃ、他に目的もあるかもしれねーが、魔女サマの一番の目的なんて簡単に推測できるぜ」

ナナミ : 「単純な話だ、おもしろいからやってるんだろうな、魔女サマにとって」

峰津院 都 : 「……ほんっと、碌でもない」

アマテ・ユズリハ : 「ホント…最悪だよ…」

ナナミ : 「つーことだ、尚更さっさと止めねぇとな」

峰津院 都 : 「…………」少し、何かを気にするように目を細めて

峰津院 都 : 「……このまま、放っておいたら学校も何もかもめちゃくちゃになりますしね」

峰津院 都 : 「起きたもの全部、夢ならよかったのですがね……はあぁ」

アマテ・ユズリハ : 「ね~、話が壮大すぎ…」

峰津院 都 : 「……犠牲になったもの全部、戻ったりしてほしいものですよ まったく」

アマテ・ユズリハ : 「…………」

峰津院 都 : 「どうしました?」

アマテ・ユズリハ : 「ああ、いやなんでも…」

アマテ・ユズリハ : ……本当に、何もかも変わっちゃったねって、そう思った

アマテ・ユズリハ : でも、言えないよ、そんなこと

アマテ・ユズリハ : 都の前でそんなことさ……

峰津院 都 : 「……私は、時折思います」

峰津院 都 : 「…時折、というより…ここ数日…ですが」

峰津院 都 : 「……不条理で誰かが死ぬなら、不条理で誰かが…生き返ったりしてもいいだろう、と…」

アマテ・ユズリハ : 「……」

アマテ・ユズリハ : 「そうだね、そう思うよ、私も…」

GM :  

GM : リスク変動

GM : ──

クレイトン : 全員ゼロにしていいよ?

アマテ・ユズリハ : !?

クレイトン : "今夜"はよぉく休ませてあげる

GM : ──

GM : -100だ

system : [ アマテ・ユズリハ ] リスク : 45 → -55

峰津院 都 : はははなるほど
わかりましたよと

system : [ ナナミ ] リスク : 100 → 0

ナナミ : なるほどな
望むところだぜ

GM :  

GM : 静かな夜

GM : 突然、着信が入る

アマテ・ユズリハ : 「あれ?だれからだろ?」
「はいもしもし?」

千堂 : 「夜分遅く、失礼します」
「先程ぶりですね」

千堂 : 焦った雰囲気で、着信が入る

アマテ・ユズリハ : 「あっ千堂さん、どうしたんです?」

千堂 : 「先に言いますが、院長の保証がある以上、私は疑ってるわけではありません」

千堂 : 「ありませんが」

千堂 : 「…」

千堂 : 「クロエ・アーロンの殺害疑惑を、貴方達三名に掛けられています」
「それも、突然」

アマテ・ユズリハ : 「……」

アマテ・ユズリハ : 「はいぃ!?」

千堂 : 「DNA検査の結果、貴方がたの…都さんの物が検出された凶器などが出ていますが」
「ひどく不自然です」

千堂 : 「…ですので、明日以降私の方でもこの件は真相を追って話します」
「警察の捜査網から外れる宿泊場も共有しますので」

千堂 : 「…正直、貴方達と会っていなければ真面目に疑っていましたよ」
「しかし、院長さんが強く弁護してくれてましたから」

千堂 : 「兎も角、この件はまた連絡します」
「お気をつけて」

アマテ・ユズリハ : (あの話…疑われてたのって私達の方だったの!?)
(院長いてくれてよかった…今度お礼言わなきゃ)

アマテ・ユズリハ : 「わ、分かりました」

千堂 : 「失礼します、それでは」

千堂 : 通話は切れた

アマテ・ユズリハ : 「…………」

アマテ・ユズリハ : 「…あれ?これってこのまま家に帰ったらマズイ…?」

アマテ・ユズリハ : 「ど…どうしようヴェルナーさん…」

セリカ : 「安心しなって」
「私も結構捕まったことあるし」

ヴェルナー : 『安心できないでしょ!』

アマテ・ユズリハ : 「捕まるの前提!?」

ヴェルナー : 『兎も角、少なくともウチの社なら問題はないはずだ』
『もともと隠し部屋だからね』

ヴェルナー : 『車で送るよ』
『少し待ってね』

ヴェルナー : しばらくすると
車が近くに

アマテ・ユズリハ : 「おお…車が来た…」

ヴェルナー : 『送るよ』
と、無人の席から声

アマテ・ユズリハ : 「ありがとうヴェルナーさん…あっこの事皆にも知らせなきゃ」

アマテ・ユズリハ : 『私達殺人容疑かけられてるよ!皆アイリス社集合!』
のメールを各自に送っといた

GM : ってーことで!

GM : 100で振れ貴様ら

アマテ・ユズリハ : 1D100 (1D100) > 56

ナナミ : ccb<=100(1D100<=100) > 15 > スペシャル

アマテ・ユズリハ : あっそっちか!

峰津院 都 : ccb<=100 このダイス振るのひさびさ(1D100<=100) > 46 > 成功

アマテ・ユズリハ : ccb<=100(1D100<=100) > 41 > 成功

GM : ほいでは夜行動
いちゃつくか調べ物だ

GM : ンのまえに

GM : 貴公の人間性も限界に見えるコーナーやります

GM : 今回は三人の正常な人間に触れたからな
まあまあ…

GM : 3/3d3です

峰津院 都 : 初期値…だから85か?

GM : じゃあ振れ!
ccb<=85!

峰津院 都 : ccb<=85(1D100<=85) > 23 > 成功

system : [ 峰津院 都 ] SAN : -6 → -3

GM : 成功したから3d3ね

峰津院 都 : ああそっちか

峰津院 都 : 3d3(3D3) > 6[3,1,2] > 6

system : [ 峰津院 都 ] SAN : -3 → 0

GM : ギリギリか?
アイデアかな

峰津院 都 : ccb<=75 生と死のハザマ(1D100<=75) > 100 > 致命的失敗

峰津院 都 : おお

GM : wow

GM : 失敗したから正気表な
1d10

峰津院 都 : 1d10 そーれ(1D10) > 10

GM : 10.活動的、或いは安定した行動

峰津院 都 : 安定しちゃった。

GM : お前は今夜はなんの変なものも見えない

GM : クロエの声も聞こえない
一抹の寂しさと静かさだけが夜に広がっている

GM : お前には
今の時間だけが見えていた

GM : 今夜の夜行動は普通のものしかできないぞ

峰津院 都 : はーい

GM : そいだら

GM : 夜何する
踊る?

峰津院 都 : じゃあ雑談で言われたことをしたいです
幸運…でしたっけ

GM : おう

峰津院 都 : ccb<=85 幸運。(1D100<=85) > 38 > 成功

GM : よかったな

GM :  

GM : 突然の頭の冴えが、久方ぶりに現在時刻に同期する

GM : 今夜は、今夜だ
昨日でも一昨日でもなく

GM : 調べ物でもしてたのか、変化を期待したのか
読んでいた魔術書の上に携帯が載っている

GM :

GM : そして、着信が入る

GM : 番号を見るか?

峰津院 都 : …見ましょう

GM : そこには

クロエ : 見慣れた少女からの着信があった

峰津院 都 : 「───」

峰津院 都 : 呆然としていた、呆気にも取られていた
失意に似たような感情を抱えたままだったが

峰津院 都 : 入ってきた連絡を見て、それをとる。

クロエ : 「あっ、都~」

クロエ : 「夜中にごめんね、眠れなくってさ~」

クロエ : 「てか、取るの早くない?起きてた?」

クロエ : かつての様子のまま
クロエの電話だ

クロエ : 幻影とも違う
本人の快活さがある

峰津院 都 : 「……ぁ、ぇ……ええ、ちょっと…私も…眠れ、なくて」

峰津院 都 : 今でも泣きたくなるような、そんな声を抑えて
普段通りを務めようと。

クロエ : 「…およ、なんかあった?」

クロエ : 「しょんぼりって感じじゃん」

峰津院 都 : 「……しょんぼり、というか ちょっと嬉しい、というか」
「….ああもう、いっぱいありすぎてむしろ何もありませんよ」

クロエ : 「だったらいーけど」

クロエ : 「あはは、ま、大丈夫なら話でもしよーよ」
「"明日"親戚の集まりでゆーうつでさあ」

クロエ : 明日

クロエ : …食事会のことだろう

峰津院 都 : 「……親戚の…ああ、ああ……やっぱいやです?」

クロエ : 「帰るなりやれ学校はどうだの将来どうだの結婚どうだのうるさいったらありゃしないよ」

クロエ : 「私の"将来"のことは私が決めるっての!ってねー」

峰津院 都 : 「っ、はは、ははは…っ!」
「そうそう、その意気ですよ。自分の人生なんですから」

クロエ : 「…どしたの今日はさ」
「おセンチじゃない?」

峰津院 都 : 「えー…あぁ……いやちょっと、ちょっとですね。長い…変な夢見てた…って感じで」

クロエ : 「寝すぎて眠れなかった系?」
ズレた回答で

峰津院 都 : 「ま、そんなとこ…ですね」

峰津院 都 : 「……その、家のことなのですが」

クロエ : 「うおん」

クロエ : 「そうね、どうかした?」

峰津院 都 : 「私は、そう……お前たちの操り人形じゃないんだぞー!って、やっちゃってもいいと思うわけですよ私は」

クロエ : 「ほほ~?」

クロエ : 「もしやもしや」

クロエ : 「おサボリのお誘い?」

峰津院 都 : その言葉に、見えないだろうにニヤリと笑って

峰津院 都 : 「ご明察。さすがは我が友」
「そんなのサボって…あー、その…2人で、なんか他のことでもしません?」

クロエ : 「…お、どっかいく?」

クロエ : 「いいよ~私は」
「どこに行きましょうかねえ」

峰津院 都 : 「…はは、えーっと…じゃあ……」

峰津院 都 : 「……まずいですね、私も急に決めたので何も考えてませんでした」

クロエ : 「へえ、あはは」

クロエ : 「都も意外と思い付きで話したりするんだ」
「ふふん」

クロエ : 「じゃあさ、私ちょっとこの前SNSで」

クロエ :

GM :

GM : 気がつくと

GM : 電源のついてない電話が手元にあった

峰津院 都 : 「……」

GM : だが

GM : スマホの裏面には
焼き付いたように

GM : その魔術書と同じ文様が

GM : …それも、正気な今はわかる

峰津院 都 : 「……これは」
「この、魔術書と…同じ……」

GM : 時間異常と近しい
ゆらぎをしていた

峰津院 都 : 「……はは」

峰津院 都 : 「あなたを殺した疑いだとか、そんなの向けられたりして 正直、もう疲れたとか思ってましたけど」

峰津院 都 : 「もうちょっと、頑張ってみましょうか…と」

峰津院 都 :  

GM :  

セリカ : 「…」

セリカ : 寝もせず、窓際で物思いに耽って

セリカ : 「ねえ」

セリカ : 「起きてる?」
アマテに話しかけてくる

アマテ・ユズリハ : 「…ん?どしたの?」
ベッドの上で何やら荷作りしてる

セリカ : 「人生で二回死ぬってどんな気分だと思う?」

アマテ・ユズリハ : 「えっ……?」

アマテ・ユズリハ : 「……わかんない、死んだことないから」

セリカ : 「ま、そらそうか」

セリカ : 「…」

セリカ : 「さすがに気にするのよね」

セリカ : 「この計画を何とかするってことは、大体自分で自分を殺すってことでしょ」

アマテ・ユズリハ : 「…あっ、そっか…あの黒い井戸にセリカがいるはずだから…」

セリカ : 「そ」

セリカ : 「まぁ案外死なないかもだけど」
「つーか死ぬよりひっでーことになってんのか」

セリカ : 「あ~~~…スワンプマンスワンプマン」
「思考実験がガチになると猟奇的すぎる…」

アマテ・ユズリハ : 「セリカはさ、」

アマテ・ユズリハ : 「実際の所…どう?あの体…」
「戻せるなら戻したい?あっちはあっちでひどい記憶で埋まってそうだけど…」

セリカ : 「ウーン」

セリカ : 「ぶっちゃけ死んでる方がマシでしょ」

セリカ : 「私は大昔の人間だし」

セリカ : 「節理で言やあ、とっくに墓の下」
「生きる生きないの理屈じゃあないけど」

セリカ : 「…少なくとも、今のままでいいかな」

アマテ・ユズリハ : 「……そっか」

セリカ : 「人間じゃなくなるのは癪だけど」

セリカ : 「死ぬってなるとそりゃ気が重いわよ」

アマテ・ユズリハ : 「だよね…それもこれから自分で自分を殺す算段つけるっていうのは」

セリカ : 「とはいえ…」

セリカ : 「…やっぱニセモンが幅利かせてるのが一番ムカつくわね」

アマテ・ユズリハ : 「あ~」

アマテ・ユズリハ : 「それはわかる!私の偽物とかそういうわけじゃないけど!!」
「この町で好き放題やってさあ!」

セリカ : 「なんつーか…」

セリカ : 「カタギを好き勝手するのは、結局ろくでもないからね」

セリカ : 「…あと、流石に孫の友人見ると心が痛まないこともない」

アマテ・ユズリハ : 「……」

アマテ・ユズリハ : 「今すっごい嫌な事実に気づいちゃったんだけど…」

セリカ : 「ほん」

アマテ・ユズリハ : 「アイツさあ…人の体乗っ取った上でその体で身ごもって出産…?」

セリカ : 「…」

セリカ : 「言うな…言わないで」

アマテ・ユズリハ : 「ご…ゴメン…」

セリカ : 「生涯独身だった私にとって逆にショッキング」

セリカ : 「…アレが中に入ってる方が受けがよかったっての…」
「別にその気はこっちもなかったけど…さあ」

セリカ : 「はぁ…」

セリカ : 「ムカつく!」

アマテ・ユズリハ : 「調べれば調べるほど気づけば気づくほど最低値越してくるのはある意味すごいっていうか…もうなんなんあれ…」

セリカ : 「はあ~~~」

セリカ : 「寝る!!」

セリカ : そのままベッドに突っ込んでくる

アマテ・ユズリハ : 「……そうだね!」

アマテ・ユズリハ : 「あっでもセリカその前に一つだけ聞きたいことが」

セリカ : 「あによ」

セリカ : 当たり前のように同じベッドを使いつつ

アマテ・ユズリハ : 「刑務所ってさ…もし捕まったら何か持ってた方がいいのある?」
「ジョジョで100ドル札ぐらい隠して持っておけとか見たけど他に何かこれあった方がいいってのあれば…」

セリカ : 「そうね…」

セリカ : 「私の時代はヤスリでなんとかしたけど…」

ヴェルナー : 『普通に裁判するから変なこと考えないでね!?』

アマテ・ユズリハ : 「ヤスリ…ヤスリかあ…」
「糸ヤスリを傷口に仕込むとか…いやそんな仕込めるほどの怪我なんで人生でしたことないや」

セリカ : 「そん時は私が代わりに…」

アマテ・ユズリハ : 「おっそうしてくれるなら確かにそっちの方が確実」
「いやぁ…本当に二人とも頼りになる…ありがたい限りだよ」

アマテ・ユズリハ : 「それじゃこれ詰め終わったら寝るね、おやすみセリカ~」

セリカ : 「…おやすみ」

セリカ : 「怪我なんてすんじゃないわよ」

セリカ : そのまま寝付いて

アマテ・ユズリハ : 「えへへ…は~い」

アマテ・ユズリハ : 荷作りをしたのち、彼女もなぜか当然のように同じベットで寝たのだった…

セリカ :  

ナナミ :

ナナミ : 別の仮眠室ではスマートフォンになにやら打ち込んでいる青年が一人

ナナミ : その内容を見れば検索窓に対し
"人目 避け方"
"目立たない格好"
"逃走 市内"
など、普通であれば怪しまれて当然の内容を撃ち込んでおり

ナナミ : 「(んまぁ…ろくな情報でねぇよなぁ…普通)」と内心頭を抱え

ナナミ : 「(こりゃ明らかに脛に傷の有るヤツの検索履歴だ)」と自嘲しながら

ナナミ : 調べ事を切り上げたと同時に、顰めていた顔もいつの間にか、いつものへらへらとしたような表情に戻っている

リリアナ : 「お兄さん」

リリアナ : 「急いだ様子でしたけど…その」

ナナミ : 「おっ、どうした?リリアナ」

リリアナ : 「また、大変なことが?」

ナナミ : 「んん…まあ、なんだ聞いて驚け」

ナナミ : 「指名手配されちまってな、俺」

ナナミ : 都とユズリハもな…と加えつつ

リリアナ : 「指名手配!?」

ナナミ : 「ってことで絶賛対策を練ってるわけだな~」

リリアナ : 驚いた様子で

リリアナ : 「…で、ですね、大事です」

ナナミ : 「ま、安心してくれ、理解のあるヤツはしっかりいる見てぇだし、まだどん詰まりじゃねぇ」

ナナミ : まあその"理解者"も午後の病院が無きゃいなかったんだがな。

ナナミ : 「つってもまあ、さすがに初の経験だ」
「警察に追っかけられるようなことはなぁ…」

リリアナ : 「…ですね、ほんとひどい」

ナナミ : 「犯人もどうせ魔女サマだろうが、ホントまいっちまうぜ」といいつつも、声色は平静で

リリアナ : 「お兄さんは…」

リリアナ : 「つらく、ないです?」
「当事者ではないのに、こんなに…」

リリアナ : 複雑そうな顔で

ナナミ : 「つらく…か」

ナナミ : 「なぁに、こんくらいじゃあへこたれねぇ」
「やべぇ状況ってのはこれ以外にもなんだかんだあったさ、いろいろな」

ナナミ : 「けどまぁ、このままじゃあお天道様の下すら歩けねぇってのは本音を言っちゃあ辛くもある」

ナナミ : 「要は社会に居場所がねぇ、ってことだしな」

リリアナ : 「…」

リリアナ : 「…居場所、ですか」

リリアナ : 「そう、ですね」

リリアナ : 「ありませんもんね、このままじゃ」

ナナミ : 「けれども、だ」
「完全になくなったわけじゃねぇんだ」

ナナミ : 「さっきも言った通り、まず俺達の状況に対して理解を示してくれるやつはいる、それも警察にだ」

リリアナ : 「…」

ナナミ : 「彼女がいなきゃさらにヤバい状況だった」
「これはたなぼたでもあるけどな」

ナナミ : 「加えて魔女サマが仕掛け人なら、結局のところこの事件を解決しちまえば、またお天道様の下を大手を振って歩けるようになるんだ」

ナナミ : 「まあそれにどうしようも無きゃ、どっかに高跳びって手段もあらぁ」

リリアナ : 「ふむ、ふむ…」

ナナミ : 「ま、要はがんばりゃ取り戻せるし」
「人との繋がりのおかげで居場所が完全にねぇ、ってコトもねぇんだ」
「それに居場所を探しに行くことだってできるしな」

ナナミ : 「ってことでまあ、へこたれる必要はねえってことよ」

リリアナ : 「…」

リリアナ : 「お兄さんは、やっぱり、立派な人ですね」

リリアナ : 「こんな状況なのに、へこたれなくって…」
「偉いです、ほんとに」

ナナミ : 「ま、それに俺がへこたれてどうするんだ!って話だしな!」

リリアナ : 「ふふ…」

ナナミ : 「都だってユズリハだって、それにリリアナの嬢ちゃんだって」

ナナミ : 「巻き込まれちまった側なんだから」
「言っちまえば首を突っ込んでる俺が、へこたれてる場合じゃねーからよ~」

ナナミ : 「まあでも、いろいろやりようってもんがあるし」

リリアナ : 「…そう、ですけど」

リリアナ : うむむ、と
複雑そうな顔

ナナミ : 「特におススメするのは、"人を頼る"だ」

ナナミ : 「それも一人だけじゃなく、色んな相手にだな」
その分きっちりお返しも必要だが!

リリアナ : 「たよる、ですか…」

リリアナ : 「…」

ナナミ : 「ああ、取引でも良い、頼って頼られて」
「そういった関係は人脈としてでっけぇ財産になる」

リリアナ : 「私に、頼られるほどできること…あるんでしょうか」

ナナミ : 「…それを考えられるなら十分だと思うぜ?」

ナナミ : 「はっきり言ってしまう!ろくでもねぇヤツはこの世にごまんといる!貸した借りを借りたまま返さねぇヤツとか!」

リリアナ : 「そう…ですかね?」

リリアナ : 「あはは…それは確かに」

ナナミ : 「それこそ、ろくでもねえもの沢山押し付けて、ニヤニヤしてる奴なんかもな」

ナナミ : 「でもリリアナは違う」
「しっかり返そうとしてるじゃねぇか」

ナナミ : 「ああは言ったが別にキッチリ返す必要もねぇ」
「できることで返してやればいいんだ」

ナナミ : 「それに人って案外頼られると悪くねぇ気持ちになるもんだぜ」

リリアナ : 「…ん、んん」

リリアナ : 「…」

リリアナ : 「お兄さん」

リリアナ : 「それ、じゃあ、一つ聞いてもいいですか」

ナナミ : 「ああ、なんでも言ってくれ」

リリアナ : 「私がもし、頼れそうな時があったら」
「頼ってほしい、です」

リリアナ : 「お兄さんは…一番無関係なのに」
「だからこそ一番自分から、危ないことしてるじゃないですか」

ナナミ : 「リリアナ…」

ナナミ : 「じゃあ今、一つお願いさせてもらうぜ」
「いいか?」

リリアナ : 「はい!もちろんです!」

ナナミ : 「いい返事だ!」
「じゃあ言わせてもらうぜ~」

ナナミ : 「俺に何か恩を感じるとしても」
「俺には返さなくていいよ」

ナナミ : 「なんたって、まだリリアナは子供だからな」

ナナミ : 「子供のやるべきことってのは、勉強と遊びだ」
「仲のいいヤツと交流を持ったりすることだ」

ナナミ : 「なのにこんな状況に巻き込まれてるとすればそれはまあ、大人の責任で、リリアナが背負うもんじゃない」

ナナミ : 「それでも誰かに何か施してやりたいとしたら、全部終わった後だ」
「別の誰かに貰ったと思ったもんを返してやれ」

ナナミ : 「ソイツとは、仲良くなれると思うぜ?」

ナナミ : 「そうやって色んなやつに返してやって、そうやってできた人脈こそが」

ナナミ : 「…」ポケットの中の写真に触れながら

ナナミ : 「リリアナの居場所になるって、俺は思うぜ」

リリアナ : 「…」

リリアナ : 「そう、です、ね」

リリアナ : 「……」

ナナミ : ccb<=90 …(1D100<=90) > 85 > 成功

リリアナ : その言葉に、大きく納得し
吞み込もうとしてる半面

リリアナ : 大きな寂しさも同時に感じてか
言葉が詰まっている様子で

リリアナ : そのまま、ベッドに寝転ぶ

ナナミ : そんな顔すんなよなぁ…
なんたってお前の目の前にいるのは

ナナミ : 結局ただのアルバイターで
ろくでもない大人の一人だ

ナナミ : そんな奴に貸しを作ったってろくな事にも…

ナナミ :

ナナミ : 「くそっ!降参だ!」

リリアナ : 「お兄さん…?」

ナナミ : 「ったくなぁ…俺みてーなアルバイターに貸しなんか作ろうとするなっての~」

ナナミ : 「まあでもそこまでって言うなら俺も言わせてもらうぜ」

ナナミ : 「リリアナには助けてもらってらぁ」
「もう今の時点でな」

リリアナ : 「そう、ですかね…?」
「ちょっと実感ないです、えへへ」

ナナミ : 「正直なところ、今の状況はひじょ~~~にやってられん!」
「サツに追われるかもしれねぇ状況なんざ今にも頭がおかしくなりそうだ!」

ナナミ : 「だけどな、それでも隣にお前がいる以上、大人の面子ってもんがあるし」
「それを守ろうって思えるから冷静でもいられる」

ナナミ : 「リリアナがいるから、俺も大人でいれるんだ」
「そうして俺の心の助けとしていてくれてるってことだ」

ナナミ : 「こいつはなかなか、非常にありがてぇことだぜ全く!」

ナナミ : 「そして、それでも頼られてぇって気持ちも十分にわかったさ」

ナナミ : 「今日までは正直なところ、後ろに立っててもらってた」「でも明日からは」

ナナミ : 「さらにいろいろ頼らせてもらうぜ?」

リリアナ : 「…はい!」

リリアナ : 「いっぱい、できる限りお手伝いします!」

ナナミ : 「…うぐぉぉぉ…ここまで言わさせられたのは初めてだぞ…」とここまで平静を保っていた声色が、悶絶の声色に

リリアナ : 「…えへへ」
「我儘、結局言っちゃいました」

リリアナ : 「でも、その」

リリアナ : 「…一緒に居られたらうれしいんです」
「こんな時、だからこそ…かもですけど」

ナナミ : 「いや、子供はわがままなくらいがちょうどいいのかもな、へへっ」
「…俺もちょっと…残酷なコト言っちまったかもしれねぇ」

ナナミ : 「…まあそれに、リリアナと話すこの時間も…悪くねぇし」

リリアナ : 「嬉しい、です」
「私もなので!」

ナナミ : 「へへっ、そう言ってもらえりゃそれだけで俺的ノルマ達成だぜ~」

ナナミ : 「と、そういうことで」
「こういう状況だけれども、つれぇけれどもつらくもねぇ、不思議な状態なんだ」

ナナミ : 「めったに体験できねぇ貴重な経験だ」

ナナミ : 「有意義な長期休暇だぜ、全く」

リリアナ : 「…私も、その」

リリアナ : 「ちょっと、嬉しいのはあります」
「だって…」

リリアナ : 「…その…えと…」
「す、素敵なお…」

リリアナ : 「お仲間ができたので…」
言い渋った言葉を、ちょっと吞み込み

リリアナ : にこりと笑い

ナナミ : 「…お仲間、ね」

ナナミ : 「ああ、俺としても素敵なお得意様だぜ、リリアナちゃんは」

ナナミ : 「今後とも、御贔屓に、ってな」

ナナミ : そしてすっと、リリアナのベッドに座って

ナナミ : 「今日も手は握った方がいいかい?」
「しっかり眠れるように」

リリアナ : 「…」

リリアナ : 「あの…じゃあ」

リリアナ : 「撫でてくれたら、嬉しいです」

ナナミ : 「…」
「こんな手でよければ」

ナナミ : いつか撫でることのできなかった手で

ナナミ : 「今日もついてきてくれて助かったぜ、リリアナ」

リリアナ : 「私は…」

リリアナ : 「お兄さんの手が好きです」
「おっきくって…やさしいので」

ナナミ : そんなもんかね、と出かけた否定の言葉は喉の奥にしまわれ

ナナミ : 頼られてるからには、と
今は目の前の少女の頭を優しく撫でることを
ねぎらってやることに専念してやろうと

ナナミ : 「へへっ、うれしいこと言ってくれるぜ」
「明日も一緒にがんばろうな~」

リリアナ : 「はい…」

ナナミ : 今はただ、少女に寄り添ってやろうと

リリアナ : 嬉しそうに撫でられながら

リリアナ : ゆっくり目を細めて

リリアナ : 閉じる
…疲れていたらしい

ナナミ : その寝息が深くなるまで、隣で
そんなゆったりとした時間が過ぎていった

リリアナ :  

GM : 夜が明ける

system : [ GM ] 日付 : 5 → 6

GM : …朝が来た

GM : 幸運振っとけよ
どこいるかわかるぜ

峰津院 都 : ccb<=85 まず幸運(1D100<=85) > 60 > 成功

ナナミ : ccb<=55(1D100<=55) > 64 > 失敗

ナナミ : 都が成功したのでヨシ!

クレイトン : 今は地下にイマース

クレイトン : 地下のどこだと思う?

峰津院 都 : わからーん!

ナナミ : ユズリハ!おめぇの幸運の出番だ!

アマテ・ユズリハ :

アマテ・ユズリハ : ccb<=55(1D100<=55) > 29 > 成功

クレイトン : 二段階とはしかたない

クレイトン : 教えてあげよう
大体屋敷の地下かな

ナナミ : へへっ
深夜手当ってコトにしてくれ

クレイトン : 避けるなり遊ぶなり…
ふふん

アマテ・ユズリハ : よしこれで地価を探索できる
私は警察のとこ行くけど

峰津院 都 : 忘れないうちにこれもやりたい
ジプスで警察の捜索判定の際の幸運に補正をかけたいです

千堂 : どぞー

峰津院 都 : ccb<=95(1D100<=95) > 33 > 成功

峰津院 都 : 図書館付近で見かけたってデマ流しておきましょう
ってことでその間に他の場所行きやすくします

千堂 : うおお捜査かく乱!

アマテ・ユズリハ : おお

峰津院 都 : もうつかえるものはつかおう
SANを10減らす!減らす?減らしてインスピ使います!
曖昧になりますが「私が行くべき目的地」みたいな曖昧なので!

GM : 大切なこと忘れてたぜ
正気持続?捨てる?

峰津院 都 : んー

峰津院 都 : 0って正気なのか…?

アマテ・ユズリハ : 正気捨てた方が探索有利な可能性があるのがにんともかんとも

GM : 正気状態の場合お前は0になるまで維持できるな
0になったらまた時間がふわふわだ

峰津院 都 : …狂気にまた身を落としましょう

GM : OK

GM : なら10回復だ

system : [ 峰津院 都 ] SAN : 0 → 10

峰津院 都 : これでインスピ自体は確定成功…

GM : ふれよ

峰津院 都 : ccb<=100(1D100<=100) > 88 > 成功

GM : うし

GM :  

クロエ : 迷って、迷って
答えが出ないって感じ?

クロエ : なんかさー、そういうのあるよね
どこ行きたいか迷ってさー

峰津院 都 : 時間は限られてるから、あれに行くべきかしかしと悩んでしまってね。

クロエ : 行くべき、ってなると、なんか難しいけど
もし行くなら…

クロエ : じゃあ、あそこどう?
あそこ、しっかり見た?

クロエ : 路地裏のさ
スタート地点とか

クロエ : 目的に迷うならふりだしからってね
じゃ!

クロエ : …頑張ってね!都!

クロエ :  

峰津院 都 : …言われなくとも。
先に宣言します。路地裏へ。

GM : あいよ
そいじゃ楽しみにしとけ

峰津院 都 : 宣言は曲げない
路地裏行きます

GM : うい

GM :  

GM :  

GM : あの日あのままの路地裏には

GM : 特段、変わった様子はないように映る

GM : 強いて言えば

GM : お前を付きまとう幻影さえも
そこでは姿を消すくらいか

GM : 其の事件の跡、と呼べる場所には…

クレイトン : 「やあ」

クレイトン : 悠々と
見覚えのあるとも、無いとも言える物が浮かんでいる

峰津院 都 : 「……」
「こういった時には……はあ、それが強く出ますか…」

峰津院 都 : 「…………鬱陶しい」

クレイトン : 「そう言わないでよ」

クレイトン : 「手を貸そうって気になったんだけどねえ」
「…おかしいと思わない?」

クレイトン : 「なんで君に付きまとうのかとか」
「どうしてこんな目に、とか」

峰津院 都 : 「あなたが手を貸そうとするなんて、それこそおかしいことでしょうに」
「……全部あなたが仕組んだことでしょう。少なくとも、こんな目に遭っていることは」

クレイトン : 「あははは」

クレイトン : 「まぁ、それもそう」
「でもねえ、私は別というかさあ」

クレイトン : 「…あの理屈って、一つ抜けてると思わない?」

クレイトン : 「セリカにおっかぶせてるのは事実だけどさ」

クレイトン : 「それに耐えうる生物なんて、フツーいないよねえ?」

クレイトン : 「だから…器を補強する必要があって」
「いろいろ手段を試してたのは調べがついてたんじゃないかな」

クレイトン : 「あの地下室とかね」
「あ、キミは見てないっけ」

峰津院 都 : 「……ショゴスであっても不可能。強度と言うのならば、不自然ではあります。
 ……はっ、見てませんがね私は」

クレイトン : 「うんうん、なのでさあ」

クレイトン : 「結局そこで自分自身も使うことにした」
「真正のショゴスならなんとかなるからね」

クレイトン : 「すると、勿論"私"は計画に成功するわけだが…」

クレイトン : 「…ぼんやりとね」
「それに残った分も出たりする」

峰津院 都 : 「……それがあなた、だと?」

クレイトン : 「そんな時、君が自分から引き延ばされた時間に触れてくるんだから面白いでしょう?」

クレイトン : 「…ともすれば、君の友人も同じ」

クレイトン : 「同じように肉体に混ざって、儀式にも巻き込まれてしまえば」
「結果として、時系列の歪みに触れたりすることもある」

クレイトン : 「ま、君の電話は別事情だけど」

クレイトン : 「…どう思う?ふふ」

峰津院 都 : 「……何がですか」

クレイトン : 「君のお友達も、結局同じ目に合ってるってことさ」

クレイトン : 「生と死の狭間、死に至る瞬間から意識が無に還るまでの永遠の時間」
「君にとっては中々業腹モノの話でしょ」

クレイトン : 「だから、手伝うと言ってる」
「同じく巻き込み事故の仲間としてね」

峰津院 都 : 今起きてあるだろう所業、彼女への現状に
強く顔を顰めつつ

峰津院 都 : 「……信じていいんです?」

クレイトン : 「酷い目に合わせる手管なら期待に添えると思うけど」

クレイトン : 「まぁ、簡単な話なんだ」

クレイトン : 「…全部を台無しにするなら、同じ方法を使えばいい」

クレイトン : 「" "と、呟くのさ」
「私や君には意味のない言葉だけどね」

クレイトン : そう話した言葉は、事実
形容し難い発音になる

峰津院 都 : 「………」
「………はは、ふざけているわけではなさそうだ」

クレイトン : 「これ、なんだと思う?」

クレイトン : 「なんて、言ってもさすがにヒントがないか」

クレイトン : 「これはね"時間跳躍"の合言葉だ」

クレイトン : 「君には無理だし、私ももう無理」
「使えそうな人を探すといい」

クレイトン : 「…使ってほしい人、でもいいかもね?」

クレイトン : そう言って、立ち上がると

クレイトン :  

: その幻影さえ見えなくなっていった

峰津院 都 : 「待っ…」
「……… …」

GM :

GM : この空間には過去がない
未来もない

GM : 先取りした未来は今になり
飛び越えた過去は無となる

GM : そこには路地しかない

GM : だが、別れの記憶と
渡された魔術にはまだ時間が流れていただろう

GM : cNAS 1d7/2

峰津院 都 : ccb<=85(1D100<=85) > 59 > 成功

峰津院 都 : 1d7(1D7) > 6

system : [ 峰津院 都 ] SAN : 10 → 16

GM : ギリアイデアかな
どうぞ

峰津院 都 : ccb<=75(1D100<=75) > 34 > 成功

GM : 正気表なし
よかったね

峰津院 都 : 「……はぁぁあ」
「…対処法は、理解しましたとも…」

GM :

峰津院 都 : …一応目星します

GM : いいよ

峰津院 都 : ccb<=95 目星(1D100<=95) > 62 > 成功

GM : 何もない

GM :

GM : プルルルル

GM : 手元の電話が揺れる
着信だ

峰津院 都 : …取ります。

クロエ : 「あ、都~」
着信相手は、クロエだ

峰津院 都 : 「……」
暫しの沈黙、感慨深い 思うところのある感情を押し殺して

クロエ : 「ういす~」
「いまよかった?」

峰津院 都 : 「…ああ、いいですよ」

クロエ : 「あのさ~、この前遊び来たじゃん」
「その時日記間違えて持って帰ってない?」

クロエ : 「こういうヤツ」
と、特徴を説明する

クロエ : それは過去に
あの屋敷で見かけたものと相違はない

峰津院 都 : 「……え?」

峰津院 都 : 「えっ…と、確かに…間違えてもっていったような…」

クロエ : 「あ!そう?」
「じゃあ部屋に戻してくれると助かるかなーって…!」

クロエ : 「めんごね」
「鍵開けとくからさ」

峰津院 都 : 「……え、ええ…ありがとう…ございま……」

クロエ : 「それでさあとさ~…」

クロエ : と、声が遠のき

クロエ : 再び着信は終わった

峰津院 都 : 「待っ……待って、まだ、まだいっぱい…話すことがあるのに…」

峰津院 都 : 切れた着信に、何度も呼びかけようとして

峰津院 都 : 「……今の、行動が……過去に、影響を及ぼしている…?」

峰津院 都 : 何度か遊びにいった記憶はあるのだが、日記などと言うものを手にしたのは
この事件が起きてからのことで、であるならば…

峰津院 都 : 「……」
「試して、みるとしましょうか…」

峰津院 都 : ひとり、何かに思い至り

峰津院 都 : そっと、メモ書きをこの路地裏に残すことにした。

GM : 何を書く

峰津院 都 : 時間跳躍の魔術についてを、一応。

峰津院 都 : 名前には《未来からのエトランゼ》なんて書いておきましょうか。ははは

GM : おーけー

GM : …路地裏に残された書き置きは、誰に宛てられたのか

GM : それを風化させる時間は
今はない

GM : どこにも

GM :  

GM : じゃあ次だな

ナナミ : 廃病院地下の調査だ
果たして何が出てくることやら

GM : 了解した

GM :  

GM :  

GM : 暗く濁った中には、やはり妙な道がある

GM : 増設された地下水道を抜けていくと
廃病院の地下区画までたどり着いた

リリアナ : 「暗くて…なんか嫌な感じですね」

ナナミ : 「調べてる内から匂う配管ではあったが、実際に来て見りゃやっぱ妙だ」

ナナミ : 「まあ下水道につながってるような場所だしな、逆に住み心地のいい空間だったらそれはそれで反応に困る」

ナナミ : 「ま、地理は頭の中に入れてあるから安心していいぜ~」

リリアナ : 「それもそうですね…はい、お兄さんと一緒に頑張ります!」

GM : と、いうところで

GM : 幸運だ

ナナミ : ccb<=55(1D100<=55) > 20 > 成功

ナナミ : 今日はまだ大丈夫だまだ

GM : …水道は長く続いている
探索をするしかないだろう

GM : 【廃病院-地下】
・???室
・???廊下
・???口
・???跡

ナナミ : そういやここも廃病院だろうけど…
時計はどうなってる?

GM : 今はまだ正常

ナナミ : さて下調べしてたとは言え…こっからは未知の空間だ
ひとまず一番上から調べてみますかね

GM : わかった

GM :  

GM : ボイラールーム…なのだろうか?

GM : 稼働を止めた機械が、鎮座している

GM : 中には、人が入れそうなスペースがあり
棺のごとく蓋を閉じることができるようだ

リリアナ : 「なんでしょう…これ」

ナナミ : 「地下で実験だかなんだか言ってたな…」
棺の中になんか残ってたりしないか?

GM : 黒く滲んだ溶液が微かにある

ナナミ : ショゴスみたいな色だったり?

GM : 見たことあるのでわかりますね
すごくショゴショゴしい

ナナミ : ショゴショゴしい。

ナナミ : 「リリアナも見たことあるかもな」
「こりゃ多分…ショゴスの一部に見えるぜ」

リリアナ : 「…え?」

リリアナ : 「…じゃ、じゃあまさか」

ナナミ : 「順ショゴスを捕まえておくための装置かあるいは…原ショゴスってやつを作っていた装置なのかもな」

リリアナ : 「……そ、そうみたいですね」

GM : …機械の近くに、いくつかの入れ物がある

ナナミ :

GM : [廃品]と書いてあるな

GM : …開けるか?

ナナミ : よくある廃棄物ならいいんだけどよぉ…
こういうとこの廃品ときたら…

ナナミ : まあ…開けるしかねぇよな!

GM : では

GM : その中には
無数の学生服や

GM : 誰かの学年証などが
無造作に詰め込まれているでしょう

ナナミ : 「…てっきりショゴスのなりそこないでも出てくるもんかと思ったが…」とその中身を覗き

ナナミ : 「別の方向で気分のいいモンじゃねぇや」
何故ここにこのようなものがあるのか、大方の想像がつくと共に、苦虫を嚙み潰したような表情

リリアナ : 「……」

リリアナ : 「はい…そう言ってくれるということは」
「見ないでおくことにします」

GM : じゃここで目星とかどうぞ

ナナミ : 「いい心がけだ」
「むやみやたらに踏み込んでもどうしようもない、なんて物もあるしな~」

ナナミ : ccb<=90 meboshi(1D100<=90) > 72 > 成功

GM : 廃品の中には一つ気になるものがあった

GM : カメラだ、なにか記録されてるかもしれないな

ナナミ : 来たか情報の塊…
見るぞ 来い

GM :

GM : 学生の姿が映る

GM : 『うん?何か撮ってるのかな』

GM : 『地下にこんなのがあるのかって驚いて……』

GM : 『へ~、後で私にも見せてね』

GM : 『はぁい』

GM : と、カメラの前でクレイトンがピース

GM : そのままシーンが変わる

GM : 『なんで地下にこんな場所が…?』

GM : と、映る部屋は

GM : "太陽屋敷"

GM : の、廃墟のような光景だ

GM : 『うん?なんでだろーね』

GM : 『気になる?』

GM : 『そ、そりゃあ……』

GM : 『説明してもわかるかなぁ……まぁいいか』

GM : 『この屋敷で昔、時間を滅茶苦茶にする実験をしてね』

GM : 『屋敷丸ごと巻き込んだ結果、面白いことが起きたんだ』

GM : 『特定の人物が存在する場所に付随して、たまーに屋敷が発生しうるんだよね』

GM : 『だから、ちょっとした拠点が欲しいときは』
『ちょちょいと準備して屋敷を被せてるんだ』

GM : 『アファシス教会って知ってる?あれもそれでさあ』

GM : 『あはしす……?』

GM : 『知らないか!いいよいいよ!』

GM : クレイトンは笑い

GM : またシーンが変わる

GM : 『あ、あの……なんですか?これ?』

GM : 棺の中に窮屈そうにする学生を映して

GM : 『ん~~』

GM : 『君健康状態悪いね、お菓子食べ過ぎじゃない?』

GM : 『はい…?』

GM : 『まぁいっか!』

GM : スイッチを押す音の後

GM : 棺の中が、突如真っ黒になっていき

GM : 『あ、ああっ、なにこ』

GM : 『あああああっああああ』
『ああああぎぎぎ、がが』

GM : ……

GM : 『よっと』

GM : 『またあそこに貯めにいこうっと』

GM : 『数を用意すれば、代わりになるでしょ』
『まったく…器にするんじゃなかったかなぁ』

GM : ぽい、とカメラが捨てられ

GM : その上を
空になった学生服が覆って映像が終わった

GM :  

GM : 悍ましい光景を見た貴方は
1d3/1d6

ナナミ : ccb<=42(1D100<=42) > 17 > 成功

ナナミ : 1d3 …ろくでもねぇ(1D3) > 1

system : [ ナナミ ] SAN : 42 → 41

ナナミ : ひとまずいつもみたいに
記録された日は確認していいかい?

GM : 昨日

ナナミ : …了解

ナナミ : 一連の映像を見終わった後
「はあ、なるほどねぇ…」と大きなため息一つ
そしてそのカメラを懐にしまう
…表情に出てなきゃいいんだが

リリアナ : 「なにがありました……?」

ナナミ : 「…」

ナナミ : 「まあ、ネタばらしな情報だったぜ」
「町の郊外にある屋敷やら、おそらくこの廃病院やら」
「…リリアナのいた教会やら」

ナナミ : 「なんたって時間が歪んだりしちまったかの、根本原因に実験があったってコトらしい」

ナナミ : 「屋敷が発生するってなんだよ…」

リリアナ : 「え、ええ……!?」

ナナミ : 「まあそんな感じの情報だった」
「あとはヴェルナーのおっさんやら、十島院長やらに見せて詳しいとこ聞かなきゃだな」

リリアナ : 「な、なるほど…」

ナナミ : 「あとは、その装置はやっぱり実験用だな」
「ってこたぁ他の部屋も調べりゃさらに情報は出てくるハズだ」

ナナミ : 「こんなジメっとした部屋に居たらカビ生えちまう、次いこーぜ~」

リリアナ : 「わ、わかりました!」

ナナミ : こんな忌々しい部屋失礼して…
次は???跡だ

GM : わかった

GM :  

GM : カビた匂いが充満した、その一角は

GM : 酷い有様だが…

GM : …"太陽屋敷"と相違ないレイアウトだ

GM : ここは、映像に見た屋敷なのか…?

GM : とはいえ、ほとんど倒壊しいている

GM : 一室と
…地下への階段が残ってるくらいだ

ナナミ : ここも地下なハズなんだけどなァ…

ナナミ : 「なるほど…さっきの映像通り、こう繋がってんのか」

リリアナ : 「ど、どういう立地なんですかこれ…」

ナナミ : 「なんでも屋敷を巻き込んで時間をムチャクチャにする実験の産物だそうだ」
「或いはその巻き込まれた屋敷そのものなのかもな?」

ナナミ : 「なんたって地下にお屋敷があるのかはわかんねぇけど、俺達が立っている以上あるのは確かだ」

リリアナ : 「…成程?」

ナナミ : 「…細かいところはお手上げだぜ嬢ちゃん」
「俺はその手のプロじゃねぇからさっぱりだ」

GM : 【調査可能】
・部屋
・地下への階段

ナナミ : 「とはいえ、そうやって発生させた屋敷を拠点にしてるとも魔女サマは言ってたぜ」
「ともあれ鬼のいぬ間に調査だ調査、資料やら探すの手伝ってくれ」

ナナミ : まずは普通に部屋から行くぞ~

GM : では、部屋の扉を開けると…

GM :  

ショゴス・ロードの肉片 :  

ショゴス・ロードの肉片 : 巨大な肉塊が
静かに鎮座している

ショゴス・ロードの肉片 : 大部分は、奇妙な融解を起こしており

ショゴス・ロードの肉片 : 休息しているようで
動きはない

ナナミ : 「おっとぉ…」

ショゴス・ロードの肉片 : しかし、その部屋は書斎であるようで

ショゴス・ロードの肉片 : 実際に、埃をかぶってない本が一つ

ショゴス・ロードの肉片 : 近くの机にある

ショゴス・ロードの肉片 : …取りに行くべきだろうか?

ナナミ : 位置的にはこう…この肉塊の横を結構通っていかないといけない感じか?

GM : でけえからな

ナナミ : まずはそうだな…廃墟って佇まいだし
その辺の小さな瓦礫だか石ころだかを肉塊の近くに転がしてみて
その反応って伺えたりするか?

GM : 幸運どうぞ

ナナミ : ccb<=55 幸運振りたくねぇ~~~(1D100<=55) > 91 > 失敗

ナナミ : オアーッ

ショゴス・ロードの肉片 : 一瞬のうめきの後

ショゴス・ロードの肉片 : 触手を伸ばしてその地点を破壊しつくした

ショゴス・ロードの肉片 : 近づくのは良い考えではないだろう

ナナミ : 「おおっと…アレが俺やリリアナだと思ったら…考えたくもねぇや」

リリアナ : 「…ひ」

リリアナ : 震えあがって

ショゴス・ロードの肉片 : また沈静化するまで放置するしかないだろう

ナナミ : 「…見ての通りだな」
「物音か動きか…しっかり反応はできるみたいだぜ」「今は近寄るべきじゃなさそうだ」
軽く前に出てリリアナとその肉塊の間に立ちつつ

リリアナ : 「ですね…下がりましょ?」

リリアナ : ナナミの手を引いて

ナナミ : 「その通りにさせてもらうぜ」
「読まれた形跡の本がある、そしてあのバカでかいショゴスサマがいるって情報だけでもひとまずは収穫だ」

ナナミ : 暴れまわる肉塊の気を立てぬようゆっくりと扉を閉め

ナナミ : あと行けるのは…地下か

GM : そうだね

ナナミ : 地下にいるのに地下に行くってのも変な話だけどな

ナナミ : じゃあ行くか
引かれた手はしっかり握り返し
屋敷の地下室に

リリアナ : はい!

リリアナ :  

GM :  

GM : 地下への道は、どんどん空気が淀んでいく

GM : コールタールの様な汚れで滲んでいて

GM : そして、その奥には

GM : 小さな梯子がある

GM : …奥は真っ黒だ

GM : 進むか?

ナナミ : もちろんだ!
こういう時いつもならそう言うところだがな

ナナミ : あいにく今は手が離せないもんで
まずは今いる場所から目星だ

GM : 何も見えない

ナナミ : スマホのライトを当ててもだめそうか?

GM : 光が差し込むが

GM : それは歪み

GM : そして、異常な点滅を起こし
消える

GM : …それだけではない

GM : スマホのライト部分が
まるで何十年も経たかのように、老朽化した

ナナミ : 「…なんじゃこりゃ」

ナナミ : 「光を当てただけで…?」
「反射してくる光がマズい…ならば俺達もひでぇ状況になるはずだしちげぇか…?」

リリアナ : 「な、んなんでしょう…」

ナナミ : 「スマホのライト当てるだけじゃ何もわからない空間ってことはわかる」
「じゃあ…」と階段の上から、その辺に転がっている石ころをその闇に向かって転がす

GM : 石の軌道は、闇の中で異常になっていく

GM : 数秒前の位置
そこから突然飛び出したり

GM : 或いはすぐに落ちて行ったり

GM : 複数目視されたり

GM : 最後にはナナミの手元に逆再生で戻ってきた

ナナミ : 「うおお!?なんだコレ、マジックでも見てるみてぇだ…」

ナナミ : も、持ってて大丈夫なのかソレは!?

GM : 闇の外では問題なさそうだ

ナナミ : 戻ってきた石ころをコツコツと叩き、それが転がす前の石であるハズと確かめ

リリアナ : 「…どう、します?」

ナナミ : 「どうすっかねぇ…」

ナナミ : 「この石ころが戻ってきたってコトは…多分戻ってこれるとは思うけどな」

ナナミ : 「とはいえ、危険も伴うのも確かだ」

リリアナ : 「ですね」

ナナミ : 「ってコトでリリアナに頼みがある」

リリアナ : 「は、はい!」

ナナミ : 「俺は今から向こうの調査に行ってみるわけだが、
リリアナにはここで待機してもらいてぇ」

ナナミ : 「なに、石ころと同じならすぐに戻ってくるはずだ」

リリアナ : 「…大、丈夫…ですか?」

ナナミ : 「ただもしも戻ってこない場合は、コトがあったと判断してもらう」

リリアナ : 「……」

ナナミ : 「その時はセリカやヴェルナーや院長…思いつく大人に手当たり次第連絡を取ってくれ」

リリアナ : 「わか、り……ました」

リリアナ : 「…一緒に行って、戻れないより」

リリアナ : 「助けられる方が、いい、です、もんね」

ナナミ : 「…」

ナナミ : 「なに、心配すんなって」

ナナミ : 目線の高さを合わせ、
か細く答える少女の頭を撫でて

リリアナ : 「…」

リリアナ : 「心配、しません」

リリアナ : 「信じます」

ナナミ : 「そりゃあ助かる」

ナナミ : 「信用されてるからには、絶対帰ってこねぇとな!」

ナナミ : 「状況の判断は任せるぜ」
「賢いリリアナだから任せられんだ」

リリアナ : 「は、い…」

リリアナ : 「でも」

リリアナ : 「帰ってきてください、ね」

ナナミ : 「当り前だ」

ナナミ : 「帰らねぇといけねぇ場所がしっかりあるんだからな」
とそのまま闇の方に振り向き、足を進めていく

GM : ゆっくり

GM : 闇の中に沈んでいくと

GM : そのまま、深く深く

GM : 長い時間、沈んでいく

    : 闇が、ナナミを迎え入れた

    : ぬかるみのような闇

    : ぬるま湯のような闇

    : 塗りつぶすような闇

    : そうして底に着いた頃

    : 闇は、ナナミを見つけた

    :  

    :  

    :  

    :  

クレイトン : 「やあ」

クレイトン : 「やあ、やあ、やあ」

クレイトン : 「よく来たね」

ナナミ : 「ほーん」
「確か屋敷の地下にいるって話だったが」

ナナミ : 「まあここも屋敷の地下、か」

クレイトン : 「ああ!」

クレイトン : 「……ここは間違いなく、屋敷の中でしょ?」

クレイトン : 「さ、て」

クレイトン : 「見上げない方がいいよ」

ナナミ : 「上には何があるんだい?」

クレイトン : 「ここにはね、居るのさ」

クレイトン : 「……クァチル=ウタウス」

ナナミ : 「ヴェルナーのおっさんが言ってたヤツか」

クレイトン : 「かみさま、さ」

ナナミ : 「まさかこんなにも神様が身近にいるなんてのは知りもしなかったぜ」

クレイトン : 「…よくあるものだよ」

クレイトン : 「好きだろ?身近な神様の概念って」

クレイトン : 「そして…」

クレイトン : 「この空間に溶け込んだものが、器で」

クレイトン : 「これが、セリカ・アーロン」

    : 闇の中に溶けている一つが
目を向け

    : その中には、骸骨が浮かんでいる

クレイトン : 「結局、こんなになっちゃった」

クレイトン : 「脳みそだけは生きてるけどね」

クレイトン : 骸骨を持ち上げれば

クレイトン : その背骨は
まるで二重螺旋のように無残に捩じれている

ナナミ : あの屋敷で見たねじれた骨格
それをさらに捻じったその姿を目にし

ナナミ : 「…つまるところこの空間自体がセリカ・アーロン…ねぇ」
「スケールがデカすぎて全くしっくりこねぇや」

ナナミ : 「その骸骨がソレで、ソイツを奪えば全部終わりですよ、って言われる方がしっくりくるぜ」

クレイトン : 「奪う、かぁ」

クレイトン : 「出来ると思う?」

クレイトン : 「ここで仲良くしてあげてもいいけどね」

ナナミ : 「いや、神様のおひざ元だ」
「暴れるなんて罰当たりなコトはできねぇ」

クレイトン : 「ああそう」

クレイトン : 幸運どうぞ

ナナミ : ccb<=55(1D100<=55) > 89 > 失敗

クレイトン : にぃ、と笑い

クレイトン : 「遊びを無下にしたツケは払っていきなよ」

クレイトン : 気がつくと隣に立っている

ナナミ : 「!」

クレイトン : 「大丈夫、殺さない」

クレイトン : 「連れてくるんでしょ?皆」
「その方が面白いしさあ」

クレイトン : 「なのでそれが盛り上がるように……」

クレイトン : 三回幸運どうぞ

ナナミ : ccb<=55 そこまでカンカンだったとは(1D100<=55) > 66 > 失敗

ナナミ : ccb<=55 手厳しい魔女サマだぜ(1D100<=55) > 79 > 失敗

ナナミ : ccb<=55 全く…(1D100<=55) > 27 > 成功

クレイトン : 「じゃあまぁ力抜きなよ」
そのまま手を伸ばし、ぐとナナミを抑え込む

クレイトン : 「ゲームを盛り上げないと」
「さあ」
そのまま、ゆっくり闇を掬い取れば

クレイトン : 手の中にはどろりとした何か

クレイトン : そして

クレイトン :  

クレイトン : 悍ましい経験をした
3/3d3

クレイトン : 悍ましい経験をした
3/3d3

ナナミ : ccb<=41(1D100<=41) > 92 > 失敗

ナナミ : 3d3(3D3) > 5[3,1,1] > 5

system : [ ナナミ ] SAN : 41 → 36

ナナミ : ccb<=36(1D100<=36) > 30 > 成功

system : [ ナナミ ] SAN : 36 → 33

クレイトン : アイデア~~ン
一ヶ月全ての発狂無料

ナナミ : ccb<=60(1D100<=60) > 79 > 失敗

ナナミ : わるいな魔女サマ
まだここでくたばるわけにはいかなくてね

クレイトン : ム…心の強いやつめ
しかたない

クレイトン : じゃあ3d10どうぞ

ナナミ : 3d10 なるほどな(3D10) > 19[4,5,10] > 19

クレイトン :  

リリアナ : 気がつくと

リリアナ : リリアナの膝の上で介抱されているだろう

ナナミ : 目が覚めればその先にはバックアップを
そして巻き込まない為に託した、その姿

ナナミ : 「…ああ、悪いなリリアナ」

リリアナ : 「……」

リリアナ : 「お兄さん、その…」

リリアナ : 「印は…」

リリアナ : 頬に手を添えて

ナナミ : 「ああ、コレか」
「魔女サマにツケられちまったが、問題はねぇよ」

ナナミ : 「ちょっとした情報の対価って感じだ」

リリアナ : 「…」

リリアナ : 「……」

リリアナ : 複雑そうな顔で、涙をこらえて

リリアナ : 「か、えり、ませんか?」

リリアナ : 「十分、結果は出たはず、です」

ナナミ : 「へへっ、そんな顔すんなって」
「こういうのは大人の仕事ってことだ」

ナナミ : 「だからリリアナは心配する必要ねぇよ」

ナナミ : 「…ただ、待っててくれてありがとな」

リリアナ : 「…」

リリアナ : 堪え切れない様子で
ぐ、と抱きつく

ナナミ : 「っとと…」

ナナミ : 「おいおい…帰るんじゃなかったのかぁ?」
と口にしつつも、その少女を優しく抱きしめ返し

リリアナ : 「これだけ、です!」

リリアナ : 「……はい、帰ります」

リリアナ : ゆっくり離れて

ナナミ : 「ああ、大ボスの位置は見えたことだ」
「さっそく作戦会議ってな!」

ナナミ : 「行こうぜ、あともうひと踏ん張りのはずだ」
手を差し伸べ

リリアナ : 「はい……!」

リリアナ : ……

リリアナ : 地下から這い上がっていく内も

リリアナ : その手を強く握り放さない

リリアナ : 顔は見せないように伏せているのは

リリアナ : 悲しみや心配を嚙み潰すだけではなく

リリアナ : …同じ存在になってしまったことを感じて

リリアナ : 安心してしまった心を包み隠すためであった

リリアナ :  

リリアナ :  

GM : リスク変動+100

system : [ ナナミ ] リスク : 0 → 100

GM : 深度進行により
①.形質変化
②.簡素擬態
③.侵蝕解析
のいずれかを選んで技能にしていいです

GM : 次行くか?

アマテ・ユズリハ : ああ
隠れ家いくよ~

GM : わなった

GM :  

GM : 簡素な部屋は、用意された隠れ家であり

GM : 妙なルートと、知りもしなかった道などを通った先にあった
ビルの一室にそれはあった

千堂 : 「他のお二人は…来てないのですね」

アマテ・ユズリハ : 「ホントにこんなところに隠れ家が…」
「あっはい、私…だけって事もないですけど」
セリカの方をみやり

千堂 : 「ですね」

セリカ : 「ういす」

セリカ : 「ほいで、ここに籠ってろってわけ?」

千堂 : 「…はい、外を出歩くのは問題が大きいですし」

アマテ・ユズリハ : 「え~っとそれは流石にちょっと困るというか…」
「こっちもあまり余裕もなさそうで」

千堂 : 「…そう、なのですか?」
「生活費とかは工面しますが」

アマテ・ユズリハ : 「いやそういうわけでは…」
「…というより多分聞きたいのってそういう話だから、え~っとどこから話せばいいんだ~?」

千堂 : 「ですね…一先ず、腰を据えて話すべきですか」
「お聞かせください」

アマテ・ユズリハ : 「…はい、わかりました」
「でも…はっきり言って今から言う話はにわかには信じられないような話なので、ちょっと覚悟して聞いててください」

千堂 : 「……」

アマテ・ユズリハ : そうして、彼女は語りだした

アマテ・ユズリハ : これまで体験した狂言としか思えない話、そのことの顛末を

アマテ・ユズリハ : 「………というわけなんです」

千堂 : ccb<=70(1D100<=70) > 86 > 失敗

千堂 :

千堂 : ぐ、と目頭を抑えてから

千堂 : 「…なる、ほど」

千堂 : 「………いえ、理解できないわけではないです」

千堂 : 「むしろ、なんとなく納得はあります」
「情報の多くが、人外じみたものですからね」

アマテ・ユズリハ : 「…え?本当ですか?」

千堂 : 「ええ」

千堂 : 「黒い肉塊だの、銀髪の女だの」
「その上、止まらない行方不明」

千堂 : 「…人の手で適う範囲を超えてます」

アマテ・ユズリハ : 「それは確かに…」
(よかった…割と話が通じる人だ)
(これならセリカに何かしらに変身してもらわなくても済むかも)

千堂 : 「とはいえ」

千堂 : 「それは即ち、貴方達にとっても荷が重すぎませんか?」

アマテ・ユズリハ : 「………」

アマテ・ユズリハ : 「………えっ?」

アマテ・ユズリハ : 急に素っ頓狂な声を上げる

千堂 : 「え」

セリカ : ちょっと笑いそうな顔

アマテ・ユズリハ : ……そう、彼女はそんな事…全く考えてもいなかった
そんなことは思考の外にあった

アマテ・ユズリハ : 「に…荷が重い…」

アマテ・ユズリハ : 「そんな事考えたこともなかった…」

千堂 : 「そ、それはまた…」

千堂 : 「聞く分には恐ろしい目に何度もあってると思うのですが」

アマテ・ユズリハ : 「いやぁ…でもちょっと毎日忙しくて…」
「確かに、言われてみればそうですね!」

千堂 : 「………」

千堂 : 「貴方は、学生です」

千堂 : 「子供だと侮りはしません」
「ですが、危機を免れる権利があります」

千堂 : 「それが命に関わるなら尚更なんです」

アマテ・ユズリハ : 「う~ん…確かにそれはそうなんですけど…」

アマテ・ユズリハ : 「でも、友達が死にそうなのに私だけここに籠るなんてできませんよ」

アマテ・ユズリハ : 「それに…」

アマテ・ユズリハ : 「これってもう、誰かがどうかとかそういう話じゃないと思うんです」

アマテ・ユズリハ : 「規模が広すぎる、放っておいたらみんなが犠牲になる」
「だから気づいた人から、気づいたことをやらなくちゃいけない」

アマテ・ユズリハ : 「逃げたら、やられる」

千堂 : 「………」

千堂 : 「気づいた、人から…」

千堂 : 「…そう言われてしまうと、止めるのも悪いですね」

千堂 : 「元より、規則や倫理を無視して行動している身ですし」
隠れ家を見て苦笑い

アマテ・ユズリハ : 「そうなんですか?規則はまだしも倫理に違反してるようには見えませんけど…」

千堂 : 「職業倫理というやつです」

千堂 : 「…兎も角、理屈はわかりました」
「であれば、どうすれば一先ず安泰でしょうかね」

セリカ : 「そりゃあクレイトンをとっちめるくらいだろうけどね」

アマテ・ユズリハ : 「職業倫理…」大人の世界って難しい…
「あっ、そうそう紹介しますセリカです」
「それでこの人に成り代わってたクレイトンって奴をとっちめればどうにかなる…だよね?」

セリカ : 「少なくとも今後、私の顔で好き勝手したり儀式を続行はできないでしょうね」

千堂 : 「……で、あれば」
「その手段は用意などは?」

アマテ・ユズリハ : 「それを今探してて…それらしい大穴を見つけてあの穴の向こうから肩代わりされたセリカをどうにかすればって所ですね」
「一応ショゴス達に効く薬は院長が作ってくれたのでどうにかはできそうです」

千堂 : 「フム……」

千堂 : 「わかりました、では」
「私にできることとしては…」

千堂 : 「…事態の収拾と、邪魔をさせないことくらいでしょうか」

アマテ・ユズリハ : 「そうしてもらえると本当に助かります…今動くのも自由に動けない感じで…」

千堂 : 「ええ、ですでの」
「今貰った情報から捜査を誘引します」

千堂 : 「街中での事件が多いですから、地下や病院は退かせやすいですしね」

アマテ・ユズリハ : 「…そういえば少し疑問に思ってたことがあるんですけど」

千堂 : 「ええ」

アマテ・ユズリハ : 「殺人事件の犯人として…私たちの名前急に出てきましたよね?」
「それってなんでなんだろう?って、」

千堂 : 「…それが、匿名からの証拠提供だのが、いくつも出てきました」

千堂 : 「遺伝子照会も合致していた、とのことですが」
「不自然なほどよくできた証拠でしたから」

千堂 : 「所謂、でっち上げと考えてます」

アマテ・ユズリハ : 「…あ~遺伝子、」
「ショゴスがあるなら…そういう事もできるか」

アマテ・ユズリハ : 「…じゃあ結局アイツの仕業じゃん!とことんやることが悪辣!!」

千堂 : 「…恐らく、そうかもしれませんね」

千堂 : 「しかし…」

千堂 : 「…その話が本当なら、院長に掛け合えば…」

千堂 : 「…」

千堂 : 「兎も角、噓偽りで人を捕えさせようとするのは許せません」
「その点は、こちらが対処します」

アマテ・ユズリハ : 「はい、ありがとうございます」

アマテ・ユズリハ : 「……よっ」ベットの上に寝転がり

アマテ・ユズリハ : 「ちょっと借りますね、休憩休憩…」
大の字になって休憩する

千堂 : 「はい、今はお休みください」

千堂 : 「仕込みが終われば伝えます」

千堂 : …と、伝え
そのまま去っていった

千堂 :  

千堂 :  

GM : リスク変動+100

GM : 全員100になるぜ

system : [ アマテ・ユズリハ ] リスク : -55 → 100

GM : 時間が進行した
晩だぜ

峰津院 都 : 先に宣言します
クロエの家に行く

GM : OK

アマテ・ユズリハ : ccb<=55 クレイトン幸運振っとこ(1D100<=55) > 29 > 成功

ナナミ :

クレイトン : 深淵で待ってます
未来を創ると信じて

アマテ・ユズリハ : おお

ナナミ : おお

峰津院 都 : おお

ナナミ : 完全にラスボスの気分になってやがるぜ…

峰津院 都 : とはいえそこにいるなら好都合…

アマテ・ユズリハ : 私は都と同行!

GM : うい!
どっちからいく!

峰津院 都 : 同行となれば私からでしょう

アマテ・ユズリハ : いきまっしょい

GM : OK

GM :  

GM : クロエの家に出向く

GM : 本来なら、被害者の物件として捜査されていてもおかしくはない場所だ

GM : …しかし、今は誰もいない
"仕込み"なのだろうか?

セリカ : 「孫の家に上がるとはねえ」

アマテ・ユズリハ : 「人がいない…」
千堂さん、ありがとう…

峰津院 都 : 「頼まれごとをされたので」

アマテ・ユズリハ : 「そういわれれば確かに…セリカ的には今どういう感じ?」

セリカ : 「ふくざつ」

セリカ : 「まぁいいけど」
「で、頼まれごとって?」

峰津院 都 : 「…ありがとうございます、ユズリハ
 おかげで…面倒な手を踏まなくて済みました」

峰津院 都 : 「日記の返却です」

セリカ : 「日記…?」

アマテ・ユズリハ : 「そりゃそうか…」
「いやいや、困ったとこはお互い様でしょ都」

アマテ・ユズリハ : 「日記?」

峰津院 都 : 魔術が記されたであろう日記を取り出して

セリカ : 「…」

セリカ : 「成程そういう…」

アマテ・ユズリハ : 「わぁ…日記ってより魔術書みたい」

GM : 本棚には、ぽっかり空いた枠が一つあるだろう

峰津院 都 : 「まあこれを、元のところに戻しておいてと頼まれたので」

GM : そこだけ、ぼんやりと揺らいで見える
なんなら埋まっているはず、とも思える

アマテ・ユズリハ : 「頼まれた?誰に?」

峰津院 都 : 「……」その日記の中で、筆跡が違うであろう頁を捲りつつ
「クロエから」

セリカ : 「そ」

セリカ : 「あんがとね」

アマテ・ユズリハ : 「………!」

アマテ・ユズリハ : 「そっか、クロエが…」

峰津院 都 : 「……一応言っておきますけど、私が前まで話してたのとはまた違いますよ」
「…そう、こう……電話から…」

アマテ・ユズリハ : 「電話から…?ふんふん…」

峰津院 都 : 「…………」

峰津院 都 : 「…向こうからばっかり掛けられてる気がしますね」
「いっそのこと…」

峰津院 都 : ぶつぶつと呟きつつ

峰津院 都 : 日記の、一つだけ違うであろうところに
その魔術をメモ書きのように残して

峰津院 都 : ……。

峰津院 都 : クロエに電話をかけてみる。

GM : 本来受け取り手のいない着信は

GM : 自動音声につながる前に

クロエ : 「うぃーっす」

クロエ : 「どしたん都ちゃん~」

クロエ : 繋がっていた

峰津院 都 : 「……」
「いや、ちゃんって…それするなら私もクロエちゃんとか言いますよ私」

アマテ・ユズリハ : 「えっ今クロエと電話してるの!?」

クロエ : 「え、いいじゃん」
「言ってよ~!」

峰津院 都 : 「っ……もう、ユズリハもいる中でそんなの聞かれたら後々どうなるか……まったく」

峰津院 都 : 相変わらず、他愛のないような会話に
思うものが込み上げそうになるのを堪えて

クロエ : 「あはは、マチュもいんの?」

アマテ・ユズリハ : 「クロエ~!」

クロエ : 「何々、一緒に遊びにでも行ってんの~?」

アマテ・ユズリハ : 「え?いやまあそんな…所?」

峰津院 都 : 「まあそんなところです。」
「クロエは今どこに?」

クロエ : 「ん?ああ」
「家そろそろ帰るとこ」

クロエ : 「実家って言ったじゃん?」
「やぁっと帰れたよ~」

アマテ・ユズリハ : 「え!?家に!?」

峰津院 都 : 「やべっ」
「は、ははぁ……それはお疲れ様です」

クロエ : 「やべってなにさ!?」

アマテ・ユズリハ : ま…マズイ!クロエが返ってくるどうしよ~~~!?
あれ?でもこの電話ってどうなってるんだろう?霊界通信?あっちにいるのも普通にクロエっぽいし…

峰津院 都 : 「いやあそのちょっと色々と私もあれこれやっててもう少し待っててほしいなみたいなそういうことがつまり言いたくてですね」

クロエ : 「…」

クロエ : 「もしかして私の家にいる!?」

アマテ・ユズリハ : 「あっ、バレつった」

峰津院 都 : 「はははまさかそんな私がちょっとしたドッキリを仕掛けようとしてそんなことしようなんてそんな」

峰津院 都 : 隠す気も無いほどに早口で語るに落ちている。

クロエ : 「ほほぉ~~?」

クロエ : 「…ふふ」
「まぁ~~?」

クロエ : 「お真面目な都ちゃんにはそんなことができるま~い…」

クロエ : 「私はちょ~っと」
「スタバでも寄って帰る予定なんでね」

クロエ : わざとらしい口調で

峰津院 都 : 「なるほどなるほど。ならちょっとは余裕ありそうで……」

クロエ : 「じゃあ~~~?」

クロエ : 「まぁ後でね~~」
「もう話すことないでしょ?ある?」

峰津院 都 : 「……あー、最後に一つ」

峰津院 都 : 「日記はこれからも毎日書いておくことに」
「そこにドッキリの…今回の手品の種がありますから…ふふ」

クロエ : 「ははん?」

クロエ : 「え?」

クロエ : 「待って日記読んだ!?」

クロエ : 「うぉおお~~いコラ~~!!やめやめろ!!!」

クロエ : と、声が大きくなるが

クロエ : 同時にノイズもでかくなっていく

クロエ : 「とも く す ぐや ろ…」

クロエ : プツン

GM : 着信が終わった
ちょっと驚かせ過ぎだろう

アマテ・ユズリハ : 「あっ」

アマテ・ユズリハ : 「切れちゃった…」

峰津院 都 : 「…ちと露骨、でしたかね」
「ですが……」最後に、日記を本棚に戻して

峰津院 都 : 「…これで最後の準備は整えた」

峰津院 都 : 「……これ以上長引かせても、犠牲者に…私たちも危うくなるだけだ」

峰津院 都 : 「夜に…仕掛けます。その頃には院長の対策も完成しているはずですし」

アマテ・ユズリハ : 「…わかったいこう、全てを終わらせに」

峰津院 都 : それに頷いて、共に家を出る

峰津院 都 : 待ってて、クロエ。

GM :  

GM : 探索終わり
リスク+100

GM :

GM : では次だ

GM : いけるか?

ナナミ : おうよ

GM : うし!

GM : どこいく!

ナナミ : 黎明病院だ
例のショゴス撃退薬的なヤツがそろそろできたころと聞いたぜ

GM : ようし

GM :  

十島院長 : 「よく来たな」

十島院長 : 椅子に座る院長は

十島院長 : いつになく、不敵に笑みを見せ

十島院長 : 「必要なのは…これかな?」

ナナミ : 「やけに嬉しそうだが、なんかいい事でもあったのかい?」

十島院長 : ごと、と
机に一つのアンプルを置く

十島院長 : 「…ああ、強抑制剤だ」

ナナミ : 「流石先生だ、納期に対してもバッチリだぜ」

十島院長 : 「千堂にこれも用意させておいた…」

十島院長 : セットで、ライフルを置く

十島院長 : 「麻酔銃だ、中身は入れ替えるがな」

ナナミ : 「扱いが人里に降りてきたクマかなんかか…」
「まあ肉薄してぶっさせ!なんて言われても困るけどよ」

ナナミ : 「こりゃあのねーちゃんにも感謝しねぇとな」

十島院長 : 「これは撃ち込まれた瞬間、内部のショゴス組織に強制的に命令を強いるものでな」

十島院長 : 「今回は、所謂冬眠と同様の反応を強いるように組み込んだ」

十島院長 : 「そうすれば、肉体組織が全て機能を停止し、長い期間自身を保全するための保守的行動に専念することになる」
「それが抑制効果の詳細だ」

ナナミ : 「ただの麻酔薬っつーよりも…コールドスリープみてーな感じか」

ナナミ : 「そりゃあ効きそうだぜ」

十島院長 : 「擬態効果を活かしたものだからな」

十島院長 : 「ついでに…用意しておいたが」
「しかし」

十島院長 : 「…二人分必要になってしまったな」
一本注射器を置く

十島院長 : 「ショゴスの癒着を一時的に止める薬だが…」
リリアナに視線を向けた後

十島院長 : 同時にナナミの顔を見て

ナナミ : 「…ほーん」

リリアナ : 「…」

ナナミ : 「流石先生だ、患者の事は何でもお見通しってね」

ナナミ : 「魔女サマ曰く、接触感染はしないってコトだったんだけどな」

十島院長 : 「恐らく経口摂取か何かだろう」

十島院長 : 「そこまでしたら流石にな」
「それに…」

十島院長 : 「いや、何も言うまい」

ナナミ : 「口にするのも憚れるおそろしい出来事だったぜ」
「まあ、その分の情報はしっかり貰って来たがな」

ナナミ : 「…すまねぇな、助かるよ」
「十島先生」

十島院長 : 「なんだ」

ナナミ : 「いんや、患者として1対1でちょっと話したいことがあってな」

ナナミ : 「こうも肉体が変わっちまったんだ」
「プライベートにしたいこともあるだろ?」

十島院長 : 「…いいぞ」
「しっかり問診の時間は取ろう」

リリアナ : 「…」

ナナミ : 「つーことでちとタイマンで話しするんでな」
「リリアナ、ちょっとだけ席を外してくれると助かる」

ナナミ : 「ま、どうしても俺の繊細な話を聞きてぇってんならいてもいいぜ~」

リリアナ : 「…い、いえ!」

リリアナ : 「い、いんふぉーむど…こ、コンスタント…」

十島院長 : 「インフォームドコンセント、だな」

ナナミ : 「コンセントだぜ」

リリアナ : 「はい!」

リリアナ : 「あ、相棒として…その」

リリアナ : 「…お兄さんの話も、私は知っておきたいです」

ナナミ : 「相棒…ね」

ナナミ : 「ま、失望されちまうかもしれねぇけどな」とどこか自傷気味に、情けなく笑いながら

リリアナ : 「…しま…いや、えっと」

リリアナ : 「…」

リリアナ : 「それでも、聞いた上で」

リリアナ : 「あの時みたいに、お兄さんを安心させたいので」

ナナミ : 「ホント…いい子なこった」

ナナミ : 「まあリリアナにもかかわることだしな」
「だけど、話半分に聞いておけばいいさ」

ナナミ : 「まずは…この写真を見てもらいてぇ」

ナナミ : と一枚の写真を取り出す

リリアナ : 「…それは」

ナナミ : 表には家族の光景が
裏には、見せるべきではない書き足しのあるその写真

ナナミ : 「こいつは廃墟で拾ったもんだ」
「…正直なところ俺は、この写真をどう解釈すればいいかわからなくてね」

ナナミ : 「先生ならなにか知ってると思ってな」

十島院長 : 「ふむ…」

ナナミ : 「俺はこいつを…どうしたらいい?」

十島院長 : 「…」

十島院長 : 「どう、か」

十島院長 : 「そうだな」

ナナミ : 「と、こういう話なわけだが…」
「インフォームでコンセントだ」

ナナミ : 「リリアナはこれを聞かない自由があると思うぜ、俺は」

リリアナ : 「…」

ナナミ : 「俺としちゃあ、まだ聞かないでいてくれた方が助かる」
「精査するっつったのに、なさけねー話だけどな」

リリアナ : 「…いえ」

リリアナ : 「…大丈夫です」
「ホントは」

リリアナ : 「なんとなく、"わかって"ます」

リリアナ : 「もしかして、私は…」
「元々、"今"はどこにも場所がないんじゃないかとか」

ナナミ : それを聞き、小さく一つ溜息を漏らす
様々な感情の入り混じったそれを

リリアナ : 「暗い気持ちで言ってるわけじゃないんです、ただ」

リリアナ : 「…」

リリアナ : 「故郷を調べたら、もうその町はどこにもなかっただけなんです、何年も前に」

ナナミ : 「…情けねぇ話だぜまったく…」
「嬢ちゃんの事を全然わかってやれてなかったとはな…」

ナナミ : 「賢いって評したのは俺なのによ」

ナナミ : 「であれば話は早いかもな」

ナナミ : 「ま、全部終わった後の話だがな、」
「ピナータ一族を探してぇ」
「その後、どうなったかはリリアナにも知る権利はあるだろうしな」

十島院長 : 「…探すのは中々骨が折れるかもしれんな」
「だが…」

十島院長 : 「無理ではないはずだ」

ナナミ : 「ああ、当然骨が折れるほど時間もかかるってのは百も承知だ」

ナナミ : 「そのうえでリリアナにも居場所ってもんが必要なはずだ」

ナナミ : 「普通に学校に行って、普通に友達とバカやって」
「普通に趣味やったり、etcetc」

ナナミ : 「そんなごく普通の日常を送るためのな」

ナナミ : 「んでもってそういう居場所ってヤツの下地は俺達大人が作るべきだと俺は思うが、違うかい?先生」

十島院長 : 「…」

十島院長 : 「そうだな、子供の将来を用意するのは、大人の仕事だ」

十島院長 : 「何分、得意そうなやつもいるだろう」

十島院長 : 「盗み聞きだけでなく、仕事もしておけ」

ヴェルナー : 携帯が軽く震えて

ナナミ : 「その通りだ、ヴェルナーのおっさんはどう思う?」

ヴェルナー : 『いやなんかシリアスだったから…』

ヴェルナー : 『電子おじさんの出番じゃないかなって…あ~』

ナナミ : 「しっかり聞いてくれて何よりだ」

ヴェルナー : 『…まぁ調べ物は任せたまえよ、資金面も腐るほどあるし』

ヴェルナー : 『裏で大切なことをする大人は慣れてるんでね』

ヴェルナー : 『でも、傍にいて導く大人も必要じゃないかい?』

ナナミ : 「そんなまともな大人がどこかに居たらいいんだけどなァ~」

ナナミ : 「ま、どっかにいるはずだ」

リリアナ : 「…」

リリアナ : 袖を握る

リリアナ : 「私から…お願いするのは、ダメなんでしょうか」

リリアナ : 「私にとって、お兄さんが一番…頼れるお兄さんなんです」

ナナミ : 「…」

ナナミ : 「リリアナにはこっから先、広い世界を見てもらうことになる」
「日常を送るだけでもそうだし、自分の故郷について調べる過程でも、色んなやつに知り合うはずだ」

ナナミ : 「だから、その中でコイツだ!って思うヤツを見つけるまで」

ナナミ : 「そこまで言ってくれるなら、俺が傍にいてやるさ」

リリアナ : 「…」

リリアナ : 「じゃあ、それまでは一緒です」
「決めるまでは居てください」

リリアナ : 目を細める

ナナミ : 「ああ、今後とも御贔屓に、だぜ」

十島院長 : 「…まぁ」

十島院長 : 「そうだな、どうすべきか、と言っていたな」

十島院長 : 「であれば、全てはこれから変えてしまえばいい、ということだ」

十島院長 : 「確かに目を覆いたくなるような現実かもしれないが」
「今を生きる者には皆幸せになる権利があるというものだ」

十島院長 : 「まずは生き抜いてから決めるといい」
「病気も問題もさっさと片付けてからな」

ナナミ : 「ああ。そのための気の早え根回しってワケ」

リリアナ : にこり

ナナミ : 「本人の前でする話でもねぇけどな」
「な、情けねぇだろ?」

リリアナ : 「いえ!」

リリアナ : 「お兄さんの優しいところを見ると、嬉しいんです」

リリアナ : 「くすぐったくなって、懐かしくて、温かい気持ちになるので」

ナナミ : 「…んだよー」
「そんなにほめるなよなー」

ナナミ : 「ま、子供はそれが一番だ」

十島院長 : 「ほれ、さっさと薬受け取って帰れ」
「好いた腫れたの話は専門外だ」

ナナミ : 「惚れた腫れたってなんだよ惚れた腫れたって!」

十島院長 : 「患者の事情ならともかく、人間関係まではメスも入らん話なのでな」

十島院長 : 「ハハハハ」

ナナミ : 「ま、でも話せて楽になったぜ」
「ありがとうな、十島先生」

十島院長 : 「うむ」

十島院長 : 「無事で戻れ、しっかり治療してやる」

十島院長 : 「お互い綺麗な体で向き合いたいだろう?」
ちょっと下世話なことを冗談めかしつつ

ナナミ : ブッ 何言ってんだお前ェ!?

十島院長 : 「あと薬は外すなよ、もう一個作るのは難しいぞ~」

ナナミ : 「はぁ…へいへい」
「任された仕事は確実にこなさせてもらうぜ~」

ナナミ : 「さすらいのアルバイターの名に懸けてな!」

十島院長 : ふ、と笑い

十島院長 : 「…気が向いたらうちの求人もやる」
「受け取りに来い」

十島院長 : そう送り出すのだった

十島院長 :  

GM :  

GM : リスクはもういい

GM : 夜が来るぜ

GM : どうする?

ナナミ : へへっ、これ以上は勘弁だぜ
いろいろとな

ナナミ : ってことで全員準備ができてりゃ
そろそろ終わらせにかかってもいいと思うが?

峰津院 都 : ならどうします?

峰津院 都 : はっ
私は一向に構いませんよ

アマテ・ユズリハ : 行きますか…!

GM : だろう

GM : では

GM : 【最終シーン】にいくか?

峰津院 都 : 無論だ。

ナナミ : おうよ!

アマテ・ユズリハ : 行くよ!

GM : OK!
では!

GM :  

GM :  

GM : [最終シーン]に移行します
現在の進捗を再確認します

: 【重要人物との接触】
[リリアナ・ピナータ]
[十島]
[ヴェルナー・グロック]
[セリカ・アーロン]
>接触成功、協力関係を確認しました

: 【重要物品の取得】
[未来魔術]
[強抑制剤]
[時間通話]
>取得確認しました

: 【情報認知】
[セリカ・アーロンの現状]
["クレイトン"の詳細]
[儀式突破方法]
>認知確認しました

: ザザ

: [クロエ・アーロンの日記]
>接続完了、反映されました

:  

: メインストーリーの現在の進行度はS
重要な要点をすべて回収しています

: 次に【秘匿要素】との接触を確認します

: 【秘匿:セリカ・アーロンの復活】
・セリカ・アーロンの復活を[探索フェイズ]に成功させる
>復活を確認しました

: 【秘匿:時間異常の取得】
・[探索フェイズ]で時間異常症状を引き起こす
>時間異常に巻き込まれているPCを確認しました

: 【秘匿:山村百合紗が███に変化する】
・山村百合紗を███現象に遭遇させ、適応させる
>適応未確認

: 【秘匿:十島院長の███の肉体を発見する】
・地下エリア█にある███の肉体を回収し修復する
>発見未確認

: 以上、全4つ中二つを確認しました

: 取得により、以降の展開に変化が発生します

:  

GM : 確認終了!

GM : じゃあお前ら
最後に向けて連れていく相手を考えておくことだな

ナナミ : ってことで行こうぜリリアナ!
因縁の魔女サマとの決着だ!

峰津院 都 : 私は私のみ。

アマテ・ユズリハ : セリカと行くよ!

GM : OK!!!

GM : 覚悟は良いか?

GM : じゃあいくぜ

GM :  

GM :  

GM : 闇の奥へ、足をつければ

GM : 違いなく佇むのは

クレイトン : 揺らめくような空間で
確かに立っている白い人影

クレイトン : 「…いやあ」

クレイトン : 「うん」

クレイトン : 「大所帯だねそうしてみると」
「とはいえ驚いた」

クレイトン : 「"私"じゃないか」

セリカ : 「どこがだ、くたばれアバズレスライム」

ナナミ : 「アンタが積み上げてきた因縁だぜ、魔女サマ」

クレイトン : 「正直、今日はもう来ないかと思ったよ」

クレイトン : 「だから、来ないなら来ないで」

クレイトン : 「君らにあいさつしに行くつもりだったけど…」

クレイトン : どろ、と笑みを浮かべると

峰津院 都 : 「…清算しに来ました。あなたのせいで取られたものを取り戻すためにも」
「…はは、危険性を考慮したからですよ」

: 服の隙間から溢れるほどのショゴス

クレイトン : 「まぁいいけどさ」

クレイトン : 「で、策とか?」
「それとも、お話?」

クレイトン : 「いいよいいよ、大丈夫」
「ネタバレしないようにずっと籠ってたもん」

クレイトン : 「あるんでしょ?」

クレイトン : どぷん、と並々と広がるショゴスが揺れて
君たちの足元に目が多く

アマテ・ユズリハ : 「……」

リリアナ : 「…」
ぐと、バットを強く握る

アマテ・ユズリハ : 「そうだよ、あるよ」

アマテ・ユズリハ : 「だから、もう……」

アマテ・ユズリハ : 「ここで終わらせる、全部」

クレイトン : 「そ~お」

クレイトン : 「君はそういや、唯一まだ持ってないっけ」

クレイトン : 「じゃあ私が勝ったら君もショゴスにしてあげる」

クレイトン : 威圧的に、羽織った服の陰から手を無数に這い出す
悍ましい光景だ

アマテ・ユズリハ : 「……ッ!!」

峰津院 都 : 「…相変わらず、悍ましいものだ」

ナナミ : 「けれども使いようによっては」

ナナミ : 「便利なもんだぜ」

ナナミ : バンと打つように手を伸ばした袖口から

クレイトン : 「あん?」

ナナミ : ぬるりと張り付くように、麻酔銃が踊り出る

クレイトン : 「…ん~?銃?」
「警察の子から借りた?」

クレイトン : 「いい度胸してるじゃん」
「いっぱい証拠上げたけど、簡単には騙されないか」

ナナミ : 「半分正解」

峰津院 都 : 「…私のはとっくに訳のわからないことになってるんで定かではなかったのですが」
「なるほど、曲芸だ」

ナナミ : 「もう半分は」

ナナミ : 「院長様だぜ」

ナナミ : ccb<=90(1D100<=90) > 100 > 致命的失敗

GM : …微かに震えた手が、しかし狙いを外してしまうかと思えば

リリアナ : 「…私も、私にも…」
「やりたいことが今、あるんで!」

リリアナ : 組みついて
その手を掴んで一緒に狙う姿勢になり

GM : そうして、暗色のアンプルが宙を飛び

クレイトン : 「まぁ」

クレイトン : その胸の真ん中に

クレイトン : 「銃なんて…」

クレイトン : 突き刺さって

クレイトン : 「効く体じゃあ──」

ナナミ : 「そしてこれが嬢ちゃんの分だ」
「合計200%ってな」

: ピシ

: ビキ、キ

クレイトン : 「んぁ?」

クレイトン : 「…は?」

クレイトン : 急いでアンプルを握り、そのまま潰すが

クレイトン : その手先を見ると
ヒビが入り

クレイトン : まるで岩のように乾いていく

クレイトン : 「…ちょっと、君なにこれ」
「ッチ」

クレイトン : 目を瞑ると

リリアナ : 「あうッ!」
リリアナの左目が同じように黄に染まるが

リリアナ : ゆっくり、その色は正常に戻っていく

クレイトン : 「ああそういう…っ」
「薬、薬ぃ!?私の前ではずっと隠してたってわけ!?」

クレイトン : 「ああああっ…ったく」
「っくうう!」

クレイトン : 重そうに体を動かし

ショゴス・ロードの肉片 : 丸々肥大化したショゴスを起き上がらせたが

ナナミ : 「おかげさまでネタバレを踏まないでいてくれたもんでね!」皮膚の下で黄色い模様が苦しみ、蠢きながらも

ショゴス・ロードの肉片 : よく見れば、こちらまで波及していて

ショゴス・ロードの肉片 : まるで当初のミイラのような状態に戻ろうとしている

クレイトン : 「はや…これ、簡易じゃない方なの!?」

クレイトン : 「本物のショゴスなんざどこにもぉ…ッ!」

クレイトン : 「ああクソ!!!よくもまぁこんなものを…」

峰津院 都 : 「……廃病院、金庫の中…。あの場の時間、散々弄ったのでしょう?」

クレイトン : 「このクソ薬を何とかしろ…!」
ジタバタするが、段々硬化は広がる

セリカ : 「ういうい…ひっどい顔だ」

アマテ・ユズリハ : 「……なんか意外だなあ」

セリカ : 「さっさと私の体から…ん?」

セリカ : 「なによ」

アマテ・ユズリハ : 「クレイトンってさ、最後までスカしたまま死ぬのかと思ってた」

アマテ・ユズリハ : 「でも結局さ……最後にあんなふうに慌てて」

アマテ・ユズリハ : 「あの人も人間だったんだね」

セリカ : 「そりゃ慌てるでしょ」

セリカ : 「死にたくないからこんなことしてんだし」

セリカ : 「死なないと思ってるから余裕ってわけ」

アマテ・ユズリハ : 「そっか、じゃあ…」

アマテ・ユズリハ : 「最初からずっと臆病だったんだね」

セリカ : 「でしょうさ」

セリカ : 「でもそれも終わり」

セリカ : 黒く淀んだ頭蓋を取り出し

セリカ : 「…さっさと必要なもの回収して」
「さすがに自分の頭はもってきたくない…」

アマテ・ユズリハ : 「セリカだって一応ショゴスでしょ?私探すよ」
「……うっへえ、あちこちドロドロで気持ちわる」

セリカ : 「いや、これでいい」

セリカ : 「クレイトンの制御…つまり脳の類は」
「私の元の体に押し込んでるわけで」

セリカ : 「これを持ってけば治療できるはず」
脊髄っぽいものを取り出す

セリカ : しかし、ねじくれきってその形状はもはや背骨にはなっていない

アマテ・ユズリハ : 「……わぁ…」

アマテ・ユズリハ : 「そんな形状の脊髄初めて見た…」

セリカ : 「契約の対価よ…」

セリカ : 「この空間に浮かんでるヤツ、あっ見るなよ?」

セリカ : 「クァチルの契約者は、背骨を意味無く捻じ曲げられて大概死ぬ」

セリカ : 「多分私は、ショゴスに無理やり融合させて耐えさせた」

アマテ・ユズリハ : 「それでこんな風に…」
残りの頭部拾い上げる

ナナミ : 「お目当ての物も回収できたみてぇだな!」
銃口はそのまま目の前の化け物に向けたまま

セリカ : 「うん、これで…」

GM : プルルル

GM : 着信の音が
都のポッケから揺れる

峰津院 都 : 「…………」
「ああ…上手く行ったみたいですね」
と、その連絡先の確認だけをして それを取る

クロエ : 「あ、ああっ…都!?」

クロエ : 「ちょ、ちょっと今いい?大丈夫かな!?」

峰津院 都 : 「…構いませんよ」

クロエ : 何か聞き慣れた、焦った声

クロエ : 「今さ、なんか変な犬が追ってきてて」
「っったあ!コケた!いたい!」

クロエ : 「…うん?」

クロエ : 何かを見つけたような素っ頓狂な声

峰津院 都 : 苦々しい顔を、一度しつつも

峰津院 都 : 「……えーっと、まあ…」
「詳しいことは後で話すので、色々と…」

クロエ : 「なにこれ」
「日記にあったやつ?」

峰津院 都 : 「ふふ…まあ、そうでしょうね。
 ……見つけたもの、そのまま口にしてください。
 どんなこと書いてありました?」

クロエ : 「え?あー」

クロエ : 「"未来からのエトランゼ"」
と、呟いた瞬間

:  

:  

クレイトン : 「が」

クレイトン : 「がが、あ!?」

クレイトン : 「ッ、ああ!?」

クレイトン : 「なに、何仕込んだ!?」
「何をやった!?」

クレイトン : 「違う違う違う違う!!!」
「そうじゃない!逆なのに!!」

クレイトン : 「逆、流、する…!!」
膝をつくと

クレイトン : 馴染むように、黒い溶液が溢れると

峰津院 都 : 「そうだ、本来ならば逆なのでしょう だけど」
「これは……」

クレイトン : それは、緩やかに人の形を形成していき

クロエ : 「…お、おお?」

ナナミ : 「元に戻るだけだろ」
「欲張りすぎた魔女サマの清算ってな」

クロエ : 気がつくと、見慣れた人の顔になる

セリカ : 「うお、こんなそっくりなのか孫」

峰津院 都 : 「……はは、ははは…」

クレイトン : 「うがあああああああ」

アマテ・ユズリハ : 「うおっクロエ!」

クレイトン? : 「やめろ、やめろ持ってくな!」
「私の席だぞ!!!」
そう訳のわからないことを叫ぶが

クレイトン? : だんだん、輪郭が曖昧になる

峰津院 都 : 「捨てられたあなたと、ほかのみんなから。アナタへの逆襲だ」
最後にそう吐き捨てて

ヴェルナー : 『成程、そういうことか…』

アマテ・ユズリハ : 「席も何も元から他人から奪っただけでしょ…」

ヴェルナー : 『少しいいかい?』

アマテ・ユズリハ : 「ん?どうしたのヴェルナーさん」

ヴェルナー : 『君たちは急いで上がって戻るといい』
『ちょっと、最後に話しておきたくてね』

ヴェルナー : 『そろそろその時間異常がバランスをとれなくなる』

ヴェルナー : 『なにせ"契約違反"がバレたからね』

ヴェルナー : 辺りを見回すと

: ありえない量の時空の裂け目が発生している

ヴェルナー : 『長期の違反には、それなりの罰がある』
『彼らが飛び出す前に地上に向かうんだ、セリカ、君に頼めるか?』

セリカ : 「あいあい」

ナナミ : 「契約違反って…なんだこりゃ!?神様もキレすぎだろ!?」

セリカ : 「えーっと…」

セリカ : 「アンタとアンタね」
アマテと都とクロエを三人まとめて担ぐ

アマテ・ユズリハ : 「うおっ!?」

峰津院 都 : 「うえっ」

セリカ : 「そっちの二人は自力で何とかなるから頑張って」
ナナミとリリアナを見て

クロエ : 「なにこれ!?」

アマテ・ユズリハ : 「よくわかんないけど…」

峰津院 都 : 「えっでも私よりむしろあの人達の方……」
「いや言ってる場合じゃないですね、説明はあとっ」

リリアナ : 「は、はいい!」

アマテ・ユズリハ : 「多分大丈夫!!この人たちを信じて!」クロエに

ナナミ : 「おうよ!こっちは体の出来が違うからな!はっはっは!」

リリアナ : ナナミを抱っこしようとする

リリアナ : 真似である

ナナミ : 「最後に…か、じゃあこいつは置き土産だ!」ライトの壊れたスマホをその場に投げ捨て

ヴェルナー : 『いい心がけだ』

ナナミ : 「ここは俺に任せとけって」

リリアナ : 「は、はい!?」

ナナミ : ちょっと失礼
お姫様抱っこだ

リリアナ : 「は、はひ…」

ナナミ : 「舌噛むなよ!目も閉じとけ!」
ひょいとその体を抱き上げ

セリカ : 「そいじゃ」

セリカ : 「いちにの」

セリカ : 「さん!」

セリカ : 全力で蹴りだし、大きく飛び上がっていく

ナナミ : その勢いは
歪み、捻じれていく闇の中を突き抜けて

アマテ・ユズリハ : 「うぉお!?」

峰津院 都 : 「うおっ…!? クロエもしっかり…!」

クロエ : 「なんじゃこりゃあああ~~~…」

アマテ・ユズリハ : 「と、飛んでる!私達飛んでるううううううう!!!」

峰津院 都 : 「っはは、ふふふ…ははははははっ…!!!」

ヴェルナー : そうして去りゆくものを見届け

ヴェルナー : 『…さて、ここから先起きることを、見届けておきたいからね』

ヴェルナー : 『ただ、それには正気の人間にはできまいて…』

ヴェルナー : 『こうなってから、正気は電子で保持されている分、悍ましいものを見届けるに困らないんだ』

ヴェルナー : 『しかし君も良くやるものだ』
『神を出し抜く契約、とはね』

ショゴス : 「う、がが…」
「これ、くらい…」

ヴェルナー : 『だが、さっきの策で本来の時間契約者がずれ込んだ』

ヴェルナー : 『君が同じ儀式を使い続けるならともかく』

ヴェルナー : 『別の誰かが使えば、経路を検索しなおす事になる』

ヴェルナー : 『君という存在が見直されたんだ』
『すると…どうだ』

ヴェルナー : 『セリカはいるし、その子孫も存命であれば』
『君は無関係の異物になる』

ヴェルナー : 『契約を交わしたはずのない相手に力を扱われたんだ』

ヴェルナー : 『そろそろ来るぞ』

ショゴス : 「な、に…」

:

:

時間 :

:

:

ヴェルナー : 『おおすごい』

ヴェルナー : 『クァチルに掴まれたらショゴスでもああなってしまうのか』

ヴェルナー : 『無尽蔵の寿命があっても、物質は時間の風化を免れない』

: 「あああああああッっアア」

: 「消える、きえ」
「無くなる…私の、私が……ああああああああ」

: 「やめろおおおおおおお契約は私じゃないんだぞおおおお」

: そう、つぶやいた黒い粘液は
実際に契約も所縁もないからか

: その手から零れ落ちた、が

: 「は、はは…違うにきまってる」
「そうだ、私はジャバ…ああ?」

悍ましい犬 : 代わりに、無数の猟犬に囲まれ

悍ましい犬 :  

悍ましい犬 :  

悍ましい犬 :  

十島院長 :  

十島院長 :  

十島院長 : 「よし、緊急でオペをする」

十島院長 : 「上島君、部屋の準備を」
「患者は三人だ」

十島院長 : 「私が執刀する」

十島院長 :  

十島院長 :  

GM : 各員
深度ステータスを削除だ

GM :  

GM : そうして、事を終えた君たちは

GM : 終えるべきことを済ませ
いつのまにやら皆まとめて病院に放り込まれた

十島院長 : 「うむ」

千堂 : 「ふう…」

セリカ : 「…」

GM : 三人ほどに見守られながらだ

アマテ・ユズリハ : 「……え~っとすみません」

リリアナ : 「はう…」

アマテ・ユズリハ : 「なぜ私もベッドに……?」

十島院長 : 「ショゴスに接触したからな」

十島院長 : 「念のためだ」
「セリカ君の勧めでな」

峰津院 都 : 「あー…ありがとう…ございます」

セリカ : 「何かあったじゃすまないしね」

クロエ : と、話していると
リンゴを持ってさらに一人

ナナミ : 「念には念をってやつだろうな」

クロエ : 「ういすういす」
「調子よさそ?」

アマテ・ユズリハ : 「あ~…まあそういう事なら…」

アマテ・ユズリハ : 「あっ、クロエ~」

峰津院 都 : 「っと…クロエ!もちろん、元気ですよ私 …たぶん」

クロエ : 「都ちゃんにマチュに、無事そうでよかった~」

クロエ : 「まぁ私はよくわかってないけど」

クロエ : 「ちなみにそこの…」
「お兄さんはどういう?」

ナナミ : 「ああ俺?」

セリカ : 「そういやそっちは面識ないんだったか」

ナナミ : 「俺は巻き込まれたさすらいのアルバイターだ!」

アマテ・ユズリハ : 「そう!要するに謎のいい人!」

セリカ : 「改めてすげえ度胸だな…」

ナナミ : 「そしてこっちはリリアナちゃんだ」
「俺のことは覚えなくてもいいけどこっちとは仲良くしてやってくれ!」
「入院中はちょくちょく会うだろうしな~」

リリアナ : 誇らしそうに隣のベッドでにこにこ

千堂 : 「一先ず、揃う人は揃いましたね」

千堂 : 「ええ、クロエさん自身がこのように戻ってきてくださったので」

千堂 : 「晴れて、皆様の冤罪は認められてます」
「この度は警察一同、誠にご迷惑をおかけしました」

千堂 : ぐ、と頭を下げる

アマテ・ユズリハ : 「あっ、そうか殺人容疑もこれで晴れるんだ」

ナナミ : 「あー下げなくていい下げなくていい!」
「ねーちゃんだって立派な仕事を務めてただけだろ」

ナナミ : 「むしろいろいろ融通利かせてもらってんだ」
「こっちが頭さげねーとな」

峰津院 都 : 「別に構いません」
「…とはいえ、やーっとまともに動けるようになりました…」

千堂 : 「いえ…これはケジメです」

千堂 : 「とはいえ、私個人としては」

千堂 : 「…ありがとうございます」
「世にも明かせぬ、どうしようもない悪事というのを」

千堂 : 「これで一つ減ったわけです」
「…はぁ」

千堂 : 肩の荷が下りた様子で座る

アマテ・ユズリハ : 「いやぁ…ホントにお疲れ様です」

十島院長 : 「手術も終わったわけだ」
「…これで、憂いはあるまい」

十島院長 : 「全身ショゴスの面々はちょっと…まだ時間は居るかもしれんが」

セリカ : 「うい」

クロエ : 「私もなんだっけ」

十島院長 : 「うむ」

アマテ・ユズリハ : 「…えっクロエも!?」

ヴェルナー : 『そだよ~』

ヴェルナー : 『あの時間転移は、結局移動先のショゴスを器にするんだからね』

ヴェルナー : 『結果として、クロエのお嬢さんも同じ宿り方をする』

峰津院 都 : 「…セリカさんの前例と同じように、と言う訳ですね」

ヴェルナー : 『彼女は、まだまだ生存していてもおかしくない人間だ』

ヴェルナー : 『この転移が、時間異常に該当することもない』

ヴェルナー : 『少なくとも、生活には困らないさ』
『スペックすごいし』

アマテ・ユズリハ : 「へ~…そういう仕組みだったんだ…」

ナナミ : 「俺としてはあんま依存しない方がいいと思うぜ~」
「体って案外重いことを後になって思い知らされるからよ!」

クロエ : 「私も~~…」

クロエ : 「よくわかってないけど、別にあんまりかなぁ」

クロエ : 「だってさあ…」

クロエ : 「私だけみんなおばあちゃんになるの見るのはちょっとショック~」

十島院長 : 「ショックだぞ」

クロエ : 「やっぱし?」

セリカ : 「旅でもするでもないなら無用でしょーよ…」

十島院長 : 「…まぁ、それもなんとかするまでが、仕事だろう」
「その点は続けておく」

十島院長 : 「一先ず、今はよく休むといい」

十島院長 : 「明日には家に帰れる」

十島院長 : 「…ではな、よく頑張った」

アマテ・ユズリハ : 「は~い、院長もお疲れ様~」

峰津院 都 : 「……はい」

峰津院 都 : 「院長も、ありがとうございました」

GM :

GM : かくして、一街を巻き込んで

GM : 多くの時間を、永劫を掠め取った者は

GM : 皮肉にも、誰の記録にも薄れて消えていく

GM : 当人と、恩人と、友人を繋ぐだけの
ただの苦難は

GM : いずれは、思い出の淵に

GM :  

GM :  

ナナミ :

ナナミ :

ナナミ : 苦難も片付き、久しく思える安息の時間
正に休日のような夜、病室で

ナナミ : 「リリアナ、体の調子は大丈夫か?」

リリアナ : 「はい!」

リリアナ : 「むしろ、違和感がなくなって…」

リリアナ : ぐ、とナナミの前に行き

リリアナ : じろ、と顔を見て

リリアナ : 「嬉しいです」

ナナミ : 「ならいい、先生の腕を信じてねえわけじゃねぇが、あったものが抜けたわけだ」

ナナミ : 「違和感がなくなったならなおヨシだ」

ナナミ : 「…ショゴスを体に埋められて初めてわかったよ」
「ありゃ本当に違和感だ」

リリアナ : 「…ですね」

ナナミ : 「痛覚が無くなるのも便利かもしれねぇ」
「強靭な肉体がありゃなんでもできる、って思えちまう、正直言えば思ってたさ」

ナナミ : 「ただその分消えてくもんもあった」
「人間じゃぁ無くなるって、そういう感覚だったんだなって」

ナナミ : 「それをリリアナは俺以上にずっと抱えてたってのは…そりゃあコトだ」

リリアナ : 「……」

リリアナ : じっと、目を見据えて

ナナミ : 「よく耐えて、よくがんばったよ」

ナナミ : その目線に答えるようにか、頭を撫でてやる

リリアナ : 「いえ」

リリアナ : 「…一緒、です」

リリアナ : 「一緒に耐えた、んです」

リリアナ : 「私は、そう思います」

ナナミ : 「へへっ、言ってくれるじゃねぇか」

ナナミ : 「ああ。俺もきっと一人でこの状況だったらもっと…派手にやっちまってたかもな」

リリアナ : 「はい…それに、その」

リリアナ : 「お兄さんの言ってくれた事を、思い出しました」

リリアナ : 「誰かに頼ったり、頼られたり」

リリアナ : 「…思い返す時、いつも一人じゃなかったのが、今は嬉しくて、安心します」

リリアナ : 「だから、一緒がいいんです」

ナナミ : 「一緒ね」

ナナミ : 「まさかこれに巻き込まれた時は、こんなことになるなんて思わなくてなぁ」

ナナミ : 「あの日、教会の見学しただろ?」
「あん時はちょろっと顔見て、情報貰ってそのままオサラバ、って予定だったんだぜ?」

ナナミ : 「まあ今正直話せば…嬢ちゃんの事も魔女サマの差し金で教えられてたくらいだ」

リリアナ : 「…いえ、いいんです」

リリアナ : 「実は、その」

リリアナ : 「私も…最初は…」

ナナミ : 「やっぱ怪しかったか?アレ」

リリアナ : 「……ちょこっと、不審者さんかなとか思ったりはあったので」

リリアナ : 「……」

リリアナ : 「今は違うんですよ!?今は大好きです!」

ナナミ : 「!」

ナナミ : 「おっと…その言葉はしまった方がいいぜ?」

リリアナ : 「…はう」
ぱ、と文字通り手で口を押さえて

ナナミ : 「男は全員不審者なんだ」
「みだらに言えば壊れるヤツだって沢山だ」

ナナミ : 「だからその気持ちは一旦しまっとけ」

リリアナ : 「………」

リリアナ : 「…いやです」

リリアナ : 「確かに、世の中そんな人もいるのは、知ってます」
「教会の人も教えてくれました」

リリアナ : 「でも、お兄さんは違うんです」
「違わなくても」

リリアナ : 手を強く握り

リリアナ : 「その時は私が違うようにします」

ナナミ : 「…」

ナナミ : 「言うじゃねぇか」

ナナミ : 「そうだな、リリアナ」
「お前年いくつだ?」

リリアナ : 「11、です」
「…生きてた頃は」

ナナミ : 「ふーん…」

ナナミ : 「ガキンチョだな」

リリアナ : 「むう」

ナナミ : 「俺はロリコンじゃねーんだ」
「ちっちゃい子に好かれる癖なんてねーぜ」

ナナミ : 「だから、まだしまっとけ」

リリアナ : 「………」

リリアナ : 「待っててくれますか?」

ナナミ : 「リリアナにはこれからがあるんだ」
「その時々でそのしまったものを出したい時があるかもしれねぇかもな」

ナナミ : 「だけどまあその時まで大切にしまっていてくれてるなら」

ナナミ : 「待っててやるからよ」

ナナミ : 「リリアナが大人として、その答えを出す時をな」

リリアナ : 「はい」

リリアナ : 「…はい」

リリアナ : 「……ふふふっ」

リリアナ : 「出来ました、また一つ」

リリアナ : 「ちゃんと、大人になりたい理由が」

ナナミ : 「ああ、それまではしっかり応援してやるとも」

リリアナ : 「でも、コレだけは言わせてください」

ナナミ : 「ああ、聞かせてくれ」

リリアナ : 「お兄さん…いや」
「ナナミさんは」

リリアナ : 「私の大好きな大人の人です」
「それは、変わると思わないでくださいね」

リリアナ : 「これまでのことは、絶対忘れてあげませんから」
「ふふん!」

ナナミ : 「はっはっは」
「俺も忘れられるわけがねぇ」

ナナミ : 「こんな賢くていい子で」

ナナミ : 「そして手ごわい」
「まっすぐなお得意はな」

ナナミ : 「…ふう、話し込んじまったな」
「ゆっくりできるのは久しぶりなもんで」

リリアナ : 「…えへへ」

リリアナ : 「立派な大人になるために、そろそろおやすみします」

リリアナ : 「でも…その」

リリアナ : 「……怖いことがなくても、ハグしても、いいです?」

ナナミ : 「…しょうがねぇな、リリアナは」

ナナミ : 「今日は特別大サービスだ」

リリアナ : 「えへへ」

リリアナ : ぱ、と腕を広げて

ナナミ : 優しく、その小さな体を抱きしめる

リリアナ : 「……ありがとうございます、これまで」

リリアナ : 「そして、よろしくお願いします、これからも」

リリアナ : 「私、立派な、大人に…なるまで…」

リリアナ : 本当に疲れもあって、声は緩やかに

ナナミ : その胸の中から紡がれる言葉を
一字一句聞き逃さないように

ナナミ : 「ああ、立派な大人になれるさ」

ナナミ : その少女がゆったりと眠れるように
次の日をしっかりと迎えられるように

ナナミ : 「こちらこそ、明日もよろしくな、リリアナ」

リリアナ :  

セリカ :  

セリカ : ピンポーン

セリカ : こん、とドアを叩き

セリカ : 「アマテ、いる?」

アマテ・ユズリハ : 「は~い」ドタタタ…

アマテ・ユズリハ : ガチャ

アマテ・ユズリハ : 「あっ、セリカ」

セリカ : 「うん」

セリカ : 「挨拶に来たの」

アマテ・ユズリハ : 「……そっか」

アマテ・ユズリハ : 「旅に出るんだね、セリカ」

セリカ : 「そっ」

セリカ : 「なんで」
「ほい」

セリカ : スマホを取り出し

アマテ・ユズリハ : 「あっスマホ」

セリカ : 「…いー時代よね」
「連絡先控えたら、国を隔てても繋がるそうじゃない」

アマテ・ユズリハ : 「だねえ、電波が通れば地球の裏からでも」

セリカ : 「だから、なんかあればまた呼びなさい」

セリカ : 「なんかなくても、ま」
「気が向いたらね」

アマテ・ユズリハ : 「……うん、」

セリカ : 「…本当はねー」

セリカ : 「一緒に行ってみる?なんて言ってみたいとこだけど」

セリカ : 「学校とかあんでしょ、それは行っときなさい」
「コレでも私、学はあるからね」

アマテ・ユズリハ : 「そうだね、ここ最近ずっと学校にも……」

アマテ・ユズリハ : 「……」

セリカ : 「……」

アマテ・ユズリハ : 「不思議だなぁ、ただ元に戻るだけのはずなのに」

アマテ・ユズリハ : 「セリカがいないと、寂しくなるね」

セリカ : 「…そういうのやめなさいよ、私も寂しくなんのよ」

セリカ : 「………」

セリカ : 「いや…」

アマテ・ユズリハ : 「アハハ、ゴメンゴメン」

セリカ : 「……まあ、しばらくは」

セリカ : 「別にこっちにいてもいいかしら、ね?」
「なんか…」

セリカ : 「ほら、私って」
「フツーに、この時代の人じゃないし…」

セリカ : よくよく見れば
普段より、ちょっと弱気な顔だろう

アマテ・ユズリハ : 「……」

アマテ・ユズリハ : 「行ってきなよ、セリカ」

アマテ・ユズリハ : 「そんな顔、らしくないよ」

セリカ : 「……っふふ、なによ」

セリカ : 「ちょっとしか一緒じゃないのに、そんなこと言って」

セリカ : 「…でも、自信はついた」

セリカ : 「アンタも、時間ができたら言いなさい」

セリカ : 「そん時は連れ出しにいくわ」

アマテ・ユズリハ : 「うん、必ずだよ」

セリカ : 「そんじゃ」

セリカ : 「行ってくるわ」
「でも、こっちだとこう言うんでしょ」

セリカ : 「またね、ってね」
「元気で待ってなさい、アマテ!」

アマテ・ユズリハ : 「…うん!」
「またね!セリカ!」

セリカ : ぐ、と手を振って

セリカ : そのまま、遠くへ走っていく

ヴェルナー : 『追伸、勿論僕も君らを見守っている』
『だがしばらくは、セリカの旅の報告を楽しみにしていてくれたまえ』

ヴェルナー : と、メッセージが書き足されていたのであった

アマテ・ユズリハ : そのメッセージを確認し

アマテ・ユズリハ : 「…………」

アマテ・ユズリハ :  

セリカ :  

セリカ : 海の上、ヨットが緩やかに揺らめいて

セリカ : 「ヴェルナー、陸まで後何日〜」

ヴェルナー : 『三日位かかるよ』
『君と言う奴はどうしてそう無茶な方を選ぶかな』

セリカ : 「いやまあほら…食事を考慮しなくていいかなって」

ヴェルナー : 『その割に魚釣ったりしてるじゃん!』

セリカ : 「食うこと自体はしたいし」
「でもクソ暇ね、忘れてたわ」

ヴェルナー : 『帰りは飛行機にしなよ』

セリカ : 「あ、じゃあ自力飛行試す?」

セリカ : 「昔飛行船で旅する奴のリベンジになるし」

ヴェルナー : 『その時の如く爆発炎上して空からダイブして逃げるつもりかい』

セリカ : 「いやほら翼ならセーフだって」

セリカ : と、うだうだとしゃべりつつ
優雅に漂流しています

  : 二人がそんな風に会話をしていると…

  : カタ…カタ…

  : ……ガタン!

セリカ : 「んお」

セリカ : 「うん!?」

  : 「……~…」
船内からかすかに聞こえる人の声

セリカ : 「うおお!?」

セリカ : 「なになになに!?」
舟板を開けて

アマテ・ユズリハ : 「……イタタタ…」

アマテ・ユズリハ : 「……あっ」

セリカ : 「アマテぇ!?」

セリカ : 「ちょちょちょちょ!?」

アマテ・ユズリハ : 「アハハ…ばれちゃった」

ヴェルナー : 『わあ驚いた』
『ようこそ、密航者君』

セリカ : 「アンタついて来てたの!?」

アマテ・ユズリハ : 「……ごめん!」

アマテ・ユズリハ : 「やっぱり、そんな数年先なんて待てない!」

アマテ・ユズリハ : 「セリカ!私も旅に連れてって!」

セリカ : 「………」

セリカ : 「…ったかないわねえ!」

セリカ : 「よし!アマテ!なら最初にする事を教えてやるわ」

アマテ・ユズリハ : 「………!」パアッと顔が明るくなり
「は、はい!なんでしょう!」

セリカ : 「このままだとアンタ餓死するから」
「全力で陸に向かうわよ」

セリカ : そのままオールを持って

アマテ・ユズリハ : 「……」

アマテ・ユズリハ : 「確かに!?この船そんな食糧ないんだっけ!?」

セリカ : 「おやつしかないわよ!」
「うおお!」
オーラを渡し、自分は水に軽く浸かって

セリカ : 全力で泳いで押すのであった

アマテ・ユズリハ : 「うおおおお人力でそこそこでかい船を押してるうううう!!相変わらずすごいいいいい!!!」

セリカ : 「ショゴスなめんなああ…!!!」

ヴェルナー : 『(別にご飯くらい空輸できるけど)』
面白いので黙ってるのであった

  : こうして、一つの物語が終わり、
また新たな物語が始まる

  : 果たして、この先彼らに待ち受けるものは……

  :  

system : [ アマテ・ユズリハ ] リスク : 0 → 100

リリアナ :

リリアナ :

リリアナ : 「うう~~ん」

リリアナ : 「どうしましょう……う~ん」

リリアナ : カタログを持ちながら
机に向き合い、うんうん唸っている

リリアナ : …退院後、ヴェルナーの手引きでリリアナは生活を再開した
もともとクレイトンが用意していた戸籍をそのまま書き換えた形だ

リリアナ : 家も同じく、支払い主のクレイトンが消えたので
ヴェルナーが代わりに支払っている

リリアナ : 「……お兄さん、これ、どう思います?」

リリアナ : カタログを見せる
それは……

リリアナ : これから通う、学校のものだ

ナナミ : 「おう、見せてみな~」

リリアナ : 割と敬虔なので、教会系列のものもあれば
知り合いが集めてきたものなどもある

リリアナ : ヴェルナーからはイマドキな電子技術も学ぶもの
十島からは医療系、クロエは意外にもお嬢様系など
妙に多種多様だ

ナナミ : 「よりどりみどりだな、どれどれ…」と一冊取って眺めてみては

リリアナ : 「やっぱり、立派な大人になるために」
「学校は大事だと思うんです!」

ナナミ : 「そりゃもちろん、よくわかってるな」
「にしてもこりゃ…どいつもこいつも自分の領域をおススメしてらっしゃるぜ」

ナナミ : 「コレはちと以外だったけどな」とお嬢様系な学校の物も眺めつつ

リリアナ : 「セリカさんとかもくれました」
普通に海外のしかも名校である、母校らしい

ナナミ : 「ははは、こう傾向が似てるのは流石血縁で結ばれてるだけある」

ナナミ : 「いろいろ選択肢があっていいじゃねぇか」
「んで、リリアナは何を悩んでいるんだ?」

リリアナ : 「ううん…」

リリアナ : 「…皆さん、何かになるための道を教えてくれてはいたんです」

リリアナ : 「でも、その~」

リリアナ : 「…大人になったとき」
「私って、何になりたいのかがわからなかったんです!」

リリアナ : 「教会は…過ごしてはいましたが、聖職者になるって気でもないですし…」

リリアナ : 「お兄さんは、将来を考えて決めたりしたんでしょうか…?」

リリアナ : 真面目な目で

ナナミ : 「あん、俺か?」

ナナミ : 「…」

ナナミ : 眉を寄せ、やや考え込む
普段はへらへらとしているその男としては珍しい顔で

リリアナ : 「お兄さん…?」

ナナミ : 「クッ…弱点を突かれたぜ…」
「せっかくの真面目な相談だってのによ~」

リリアナ : 「じゃ、弱点!?」

ナナミ : 「ま、将来はあんま考えてなかったな、ショージキ」

ナナミ : 「リリアナみてぇに人の為に、みたいな高尚な考えなんてもっちゃいなかったさ」

ナナミ : 「毎日ダチとつるんでは夜まではしゃいだり、いかに毎日楽しく過ごすかしか頭になかった」

リリアナ : 「…」
ふむ、という顔

ナナミ : 「そんでもって金がなくなりゃ短期バイトでもやってみたり、海の家とかいろいろノウハウあって面白かったぜ?」

リリアナ : 「…ふふ」
にこり、と笑い

リリアナ : 「そう、ですね」
「そっか…ふむふむ」

ナナミ : 「とはいえ、何かになろうなんてのは頭の中になく、気が付いたらアルバイターだ」

リリアナ : 「ちょっと安心しました」

ナナミ : 「まて!?今の話のどこに安心要素があった!?」

ナナミ : 「だから俺は反面教師としてだな~」

リリアナ : 「でも」

リリアナ : 「楽しみながら大人になっても、立派な人になれるってことじゃないですか」

リリアナ : 「お兄さんは、立派な大人です!」
「私が保証できます!」
自信いっぱいに

ナナミ : 「ま、そうなのかもな」
「だけどろくでもねーからリリアナにはおススメしねぇぜ?」

リリアナ : 「…」

ナナミ : 「ただ、いろいろ見て知って、得ることができたのは確かだ」

リリアナ : 「…私も、そうですね」

リリアナ : 「皆さんのやっていることを、一度いつか見たいなって、今は思います」

リリアナ : 「決められない理由には、きっと」
「全部気になってるところも、ちょっとあるので」

リリアナ : 「なんて、贅沢ですね…ふふ」

ナナミ : 「ならいい事思いついたぜ」

ナナミ : 「いつかにする必要はねぇ、聞きに行けるだろ?今からでも」

ナナミ : 「ヴェルナーのおっさんも十島院長もセリカも、クロエも」
「紹介してくれるってコトはさらに聞けることがあるはずだぜ」

リリアナ : 「…ですかね?」

ナナミ : 「俺の学生キャリア唯一の美点は色んな奴らに会えたことだ」
「知見を思う存分積めたことだ」
「興味があるならなおさらだ、今逃す手はねぇ」

ナナミ : 「つーことで早速アポ取ってやる!」
「どいつから話を聞きたい!」

リリアナ : 「わわ…悩みますね…」

ナナミ : と言いつつ、すでにその指はスマホを叩いていて

ナナミ : 「時間なら無限にあるやつらだ、思う存分聞かせてもらえんだろ」
「っと返信来たぜ…なになに」

ナナミ : 「は!?北米!?」
「なんだよ!俺よりさすらうスピード早くねぇか!?」

ナナミ : 「おっ、こっちは行けそうか、流石だありがてぇ」
「今日行けるってよ~」

リリアナ : 「!」

リリアナ : 「早速準備します、ね!」

ナナミ : 「ってことで早速聞きにいこうじゃねぇか」
「パンフレットもいいが、一番いいのはやっぱり直接聞く、だしな」とパンフレットを集めながらも

ナナミ : 「早速準備ができてよろしい!」
「貴重な時間は無駄にできねぇ」

ナナミ : 「転入もすぐだろうし猶更だ」

リリアナ : 「はい!」
「いっぱい気になることあるので!」

リリアナ : メモ帳を手に取り
いつかの探索装備を今は勉学用に

リリアナ : やや色褪せた鞄や、半ばまで使い切ったメモ帳には
新たに、将来という目的が与えられている

ナナミ : 方や男の服装は軽く持ち物も少ない
だがそこに持つ経験と知識、そして新たに手に入れた人脈は傍らの少女を導いてやるために

ナナミ : 「さ、知りに行こうぜ」
「今度はリリアナの目指してぇ、立派な大人を見つけるためにな」

リリアナ : 「…っはい!」

リリアナ : ぱぁ、と
大きな笑顔を見せる

リリアナ : かつては、目を覆いたくなるような過去や事実を突きつけられてきた旅路を抜けた先で

リリアナ : 未来と、そして共に或る人を見つめる瞳は今は
きっと

リリアナ : 澱みなく、これからの道と自分自身の逝く先を
見つめることができるのでしょう

リリアナ :  

リリアナ :  

クロエ :  

クロエ :  

クロエ : 「ふぅ」

クロエ : 「…」

クロエ : 「はぁ~~~…疲れた」

クロエ : ば、と机に突っ伏し
疲れ切った頭をもみくちゃにする、が

クロエ : 「…」

クロエ : 「ん」

クロエ : 日記を持ち、ぱら、とめくる

クロエ : そして…

クロエ :  

クロエ : ピンポーン

クロエ : 「都~」

クロエ : 「都ちゃ~ん」

クロエ : 「都っち~」

クロエ : 「いる~?」

峰津院 都 : 「その名はやめてほしいと言った気がしますがクロエちゃん」
「なんでしょうかいますよ」

峰津院 都 : がちゃり、と 玄関を開けて顔を覗かせる

クロエ : 「ちょっとよろしい?」
日記を手に

峰津院 都 : 「…………」日記が視界に映って

峰津院 都 : と、当初の勢いのままやってしまったせいでその後のことを全く考えていませんでした…!

峰津院 都 : 「あ、ああ…まあいいですよ」

クロエ : 「は~い」

クロエ : そのまま上がり

クロエ : 「…未来へのエトランゼ、ね~」

クロエ : ちょっと嬉しそうに
にやにやと

峰津院 都 : 「いやあちょっとよくわか…らないかなあって…私は、思いまして、ね???はははは…」

クロエ : 「…」

クロエ : 「私へのメッセージだったんでしょ」

峰津院 都 : ……その場の勢いと、そしてそれらしさを重視して書いたので当然それが蒸し返すと恥ずかしいもので。

峰津院 都 : 「…そーですよ」

クロエ : 「私ねえ」

クロエ : 「警察の人とかは、いろいろぼかされたんだけど」

クロエ : 「ご先祖様がさあ、教えてくれたんだよね」

クロエ : 「"友達のことはよく知っとけ"ってさ」

クロエ : 「ずいぶん無茶したそーじゃん?」

峰津院 都 : バツが悪そうに、少し目を逸らす

クロエ : 「嬉しかったよ、割と」

峰津院 都 : 今でこそ正気だけども、途中までは狂気も狂気
深淵の隣にいたようなもので…。

クロエ : 「都って結構澄ましてたじゃん」

クロエ : 「真面目ーってかんじで、そゆとこ嫌いじゃないけどさ」

クロエ : 「でも、さいっこーの友達だ」
「見てこれ」

クロエ : 携帯を開くと

クロエ : 見覚えのないようなあるような着信履歴がいくつか

クロエ : 「私も知らない私との電話」
「いつのまにかあってさ」

クロエ : 「…掛けてたそーじゃん?未来から、さ」

峰津院 都 : 「…掛けましたよそりゃ。掛けれるって、わかったから」

峰津院 都 : 「…生きてて、あなたと話せたことが…わかったから…」

クロエ : 「…」

クロエ : 「エトランゼってさ」

クロエ : 「"見知らぬ人"って意味らしいじゃん」

クロエ : 「でも、私はねえ」

クロエ : 「そんだけの友達がいたから成功したって、勝手に思ってるよ」
「素知らぬ変な人が来るより、よっぽど嬉しいやい」

峰津院 都 : 「….うふふ」
「そう言ってもらって何よりですとも」

クロエ : 「でもさあ、ちょっと思ったんだ」

クロエ : 「精々五日くらいしか飛ばなかったのにさ」
「なーんか」

クロエ : 「寂しいね、その間のことなんも知らないってさ」

クロエ : 「私はタイムスリップなんて御免だな~」

峰津院 都 : 「その間のこと、何も知れないですしね」

クロエ : 「なんだかんだめっちゃ面白そうじゃん…都にあったこと」

クロエ : 「大変なこともいっぱいだろうけどー!」

峰津院 都 : 「わはは…」

峰津院 都 : 「……知りたいですか?やっぱり」

クロエ : 「一緒ならね」

クロエ : 「一人じゃいいかな」

峰津院 都 : 「やっぱり?」

クロエ : 「そりゃあね」

峰津院 都 : 「ま、そこは当然私もですがね」

峰津院 都 : 「……」

峰津院 都 : 「ユズリハさんがいたから、まだよかったけども」
「……誰も、知ってる人のいない中でこんな経験…2度と御免…ってものではありますがね」

クロエ : 「…」

クロエ : 「おっかれさん、都」

クロエ : 「…遊びに行かない?」
「誘いを貰ったのに、まだだったじゃんさ」

クロエ : 携帯を見せて

峰津院 都 : 「…なん、っで…はは、もう……」

峰津院 都 : 返ってきた大切な友人からの労いの言葉に
少し目頭を熱くしつつ

峰津院 都 : 「…当然、ええ…当然ですとも」

峰津院 都 : 「久しぶりに肩の力も抜けることですし…オススメとかあります?」

クロエ : 「カラオケ!」

クロエ : ぐ、とこぶしを握る

峰津院 都 : 「ははっ、いいでしょう…!」
「たまには羽目も外して歌うのも一興…」

クロエ : 「ようし!」

クロエ : 「こうなったら朝まで行こう!」
「まずはすっきりしてから、さ」

クロエ : 「話して、教えてよ」

クロエ : 「…私の親友の頑張りをさ!」

峰津院 都 : その言葉を受けてか、少し目を開きつつも

峰津院 都 : 「…うんっ!」

峰津院 都 : 初めて、険しい顔でも暗い笑みでもなく

峰津院 都 : 笑顔でそう答えたのでした。

峰津院 都 :  

峰津院 都 : それから、宣言通り朝までカラオケで遊び倒しました。

峰津院 都 : 今になって冷静に考えれば、学生でこんなことしててよかったのかなとか思ったりもしましたが

峰津院 都 : まあ、うん 別に一週間近くサボってたし…今更いいかなって思ってました

峰津院 都 : P.S
よくはなかった。後で普通に怒られました 人の気も知らないで…

峰津院 都 :  

峰津院 都 : …それからは、たくさん話したと思います
時には…いや、今だから言えますが何度も泣いたり笑ったり

峰津院 都 : 起きたことを、少し盛ったり盛らなかったり
…途中、自分でも何言ってるかわからなかったこともありましたが

峰津院 都 : でも、まあ

峰津院 都 : 頑張りは伝えれたのかな…なんて、思いました

峰津院 都 :   

峰津院 都 :  エトランゼ
『旅人』の日記より

峰津院 都 :  

GM :  

GM : 世に気取る人は言う、人生とは旅だと

GM : であれば永劫久遠の生ならば、終わらぬ旅があるのだろうか?

GM : 否、旅路とは行く先を定め、そして辿り着くもの

GM : 終わりない旅路はない、誰もがそれを避けることもない

GM : ただ、終わった旅の先にまた別の旅があるだけなのだから

GM : クトゥルフ神話TRPG【永劫探索ジレンマ】

GM : これにて、終幕

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