仮バー : x5 3d6#1 (3D6) > 14[6,2,6] > 14 #2 (3D6) > 11[4,3,4] > 11 #3 (3D6) > 10[3,3,4] > 10 #4 (3D6) > 14[6,2,6] > 14 #5 (3D6) > 5[1,3,1] > 5

仮バー : x5 3d6 2回目#1 (3D6) > 5[1,3,1] > 5 #2 (3D6) > 9[2,5,2] > 9 #3 (3D6) > 10[4,2,4] > 10 #4 (3D6) > 15[6,5,4] > 15 #5 (3D6) > 8[2,4,2] > 8

仮バー : x5 3d6#1 (3D6) > 12[5,1,6] > 12 #2 (3D6) > 13[5,3,5] > 13 #3 (3D6) > 11[2,3,6] > 11 #4 (3D6) > 15[6,3,6] > 15 #5 (3D6) > 14[3,6,5] > 14

: x5 3d6#1 (3D6) > 12[1,6,5] > 12 #2 (3D6) > 8[2,1,5] > 8 #3 (3D6) > 13[4,6,3] > 13 #4 (3D6) > 10[5,4,1] > 10 #5 (3D6) > 10[5,1,4] > 10

: x5 3d6#1 (3D6) > 6[3,1,2] > 6 #2 (3D6) > 11[6,4,1] > 11 #3 (3D6) > 7[4,2,1] > 7 #4 (3D6) > 12[4,2,6] > 12 #5 (3D6) > 10[2,2,6] > 10

: x5 3d6#1 (3D6) > 10[3,5,2] > 10 #2 (3D6) > 16[5,6,5] > 16 #3 (3D6) > 11[3,2,6] > 11 #4 (3D6) > 6[2,3,1] > 6 #5 (3D6) > 14[6,2,6] > 14

時間空いてるかわかんないからHO3,4辺りの高めだと嬉しいなあなんてことをつらつらと名前欄に記入するけどこれ読めないから意味無くないか?とも思いながらもとりあえず置ける時に置いとけと言ってたお頭の言葉を思い出してコマを置く : x5 3d6 #1 (3D6) > 16[6,4,6] > 16 #2 (3D6) > 5[1,3,1] > 5 #3 (3D6) > 10[5,4,1] > 10 #4 (3D6) > 12[1,6,5] > 12 #5 (3D6) > 7[1,2,4] > 7

狩り : x5 3d6#1 (3D6) > 7[1,4,2] > 7 #2 (3D6) > 14[5,3,6] > 14 #3 (3D6) > 13[3,6,4] > 13 #4 (3D6) > 15[6,4,5] > 15 #5 (3D6) > 10[1,6,3] > 10

HO4シャン : x5 3d6#1 (3D6) > 11[2,6,3] > 11 #2 (3D6) > 14[6,5,3] > 14 #3 (3D6) > 10[1,6,3] > 10 #4 (3D6) > 17[6,6,5] > 17 #5 (3D6) > 11[5,1,5] > 11

ノエル : x5 3d6#1 (3D6) > 11[6,4,1] > 11 #2 (3D6) > 16[5,5,6] > 16 #3 (3D6) > 12[3,6,3] > 12 #4 (3D6) > 9[1,6,2] > 9 #5 (3D6) > 10[2,6,2] > 10

ノエル : x5 3d6#1 (3D6) > 10[2,4,4] > 10 #2 (3D6) > 10[1,4,5] > 10 #3 (3D6) > 7[1,4,2] > 7 #4 (3D6) > 8[4,3,1] > 8 #5 (3D6) > 11[2,6,3] > 11

ノエル : x5 3d6#1 (3D6) > 4[1,1,2] > 4 #2 (3D6) > 11[4,1,6] > 11 #3 (3D6) > 10[2,6,2] > 10 #4 (3D6) > 4[1,2,1] > 4 #5 (3D6) > 12[6,3,3] > 12

ライナー・ブラウン : x5 3d6#1 (3D6) > 12[3,6,3] > 12 #2 (3D6) > 13[3,5,5] > 13 #3 (3D6) > 7[4,1,2] > 7 #4 (3D6) > 15[5,5,5] > 15 #5 (3D6) > 13[6,3,4] > 13

ライナー・ブラウン : x5 3d6#1 (3D6) > 9[6,1,2] > 9 #2 (3D6) > 13[1,6,6] > 13 #3 (3D6) > 12[1,5,6] > 12 #4 (3D6) > 15[5,5,5] > 15 #5 (3D6) > 7[5,1,1] > 7

第404890層『襲来干渉!漆黒の超仮置き』 : x3 15d6 STRCONDEXPOWINT#1 (15D6) > 47[6,4,4,4,1,2,1,1,4,1,1,6,5,6,1] > 47 #2 (15D6) > 48[1,6,5,1,2,2,1,4,6,3,5,5,3,3,1] > 48 #3 (15D6) > 56[5,6,3,1,5,5,6,5,1,1,2,2,6,2,6] > 56

GM :  

GM :  

ねむ :  

ねむ : 【Side:?】

ねむ :  

ねむ : …あの日、ボクらの上に降る雪は
真綿のように柔らかく降り注いでいました

村の??? : あの日、俺たちに降る雪は
霙のごとく降りしきっていた

村の?? : あの日から、村に降る雪は
霰の様に凍え、降り続いていた

??? : あの日以来、私と共に或る雪は
雹の如く、これまでを砕いていった

: そして、私たちに降り注ぐ雪は
ひどい吹雪となっていったから

: その全てが、総てを白く染めるとき

: 私たちを迎え降る雪は
いとしめやかに、なるのでしょうか

:  

: 揺れ響く、夜風の中に
花弁のように白が弾け

: 薪の跡さえ埋め尽くし、火の音を消し去り
凍える空の黝む頃に

: 未だ村には、止まぬ吹雪だけが

██ : 風の先にある物を示している

:

:

: 【曇楼雪獄の白無垢】

:  

:  

ペルシカ :  

ペルシカ : 【Side:??より】

ペルシカ :  

ペルシカ : ...山嵐村は、過去の記録を見ても
周辺地域の何倍もの降雪を記録している

ペルシカ : 該当区域は、山岳部の風下となる位置であり
海より流れる風を大きく受け取り、結果としてそのような気候を生むのだろうが

ペルシカ : その情報だけでは説明のつかない点として
該当地区では、気候変動の影響を受けず

ペルシカ : "年々平均気温"が下がり続けているという結果が出ている
これは、極めて奇妙な点であり

ペルシカ : 以上の情報を元に、妥当な金額を交渉の後
先ずは市井の探偵業に、調査を委ねることにする

ペルシカ : 『記録-山嵐村 01』を取得した

ペルシカ :  

GM :  

GM : 「生い立ちの歌…って、ご存知ですか?」

GM : 「歌、というよりは詩の類ですが」

GM : 「その詩を詠むと思うのは、人の生き様というのはさぞかし」

GM : 「世の有り様を映し易い、真白なキャンパスのような」

GM : 「…ま、そんなちょっと味気ない感想なのですが」

GM : 「しかして、人は誰しも己の人生がきっと」

GM : 「何か、或いはどうにか表せる言葉を探すのではないでしょうか?」

GM : 「自分のしてきた事を、誰かに飲み干して欲しいが故に」

GM : 「ただのお話よりも、何かを見て思い返してもらえる様に」

GM : 「…今日の話も、そんな所」

GM : 「【曇楼雪獄の白無垢】」

GM : 「人生を締めくくるのは、無垢の白だけなのか」

GM :  

GM :  

GM : 【Side:ノエル&ライナー】

GM :  

GM : 村にお互い来た時期も近く、未だ余所者という立場に落ち着いて居そうな貴方達は

GM : 上司…と呼ぶべきかは兎も角
そんな感じの存在であるエンブラに教会へ呼び出されていた

GM : アファシス教会、そう呼ばれるこぢんまりとしたそこは
村特有の信仰がある此処では、些か出番の少ない場所だ

エンブラ : 「やあ、二人とも」

エンブラ : 悠々とした態度で教壇の上に座るのは、この村では異教徒なりに割と人望のある女、エンブラだ

エンブラ : 今日も昼間から酒瓶を抱えている、ウォッカだ

ライナー・ブラウン : 「こんにちは、エンブラさん。こうしてしばらく教会に世話になってる身です、何かあったならなんでも聞きますよ」

ライナー・ブラウン : と、抱えているウォッカからは目を逸らしつつ

エンブラ : 「ははは、真面目〜」
「君も肩の力抜きなよぉ」

ノエル : 「はい!お呼び出し頂いて、すぐにやってきました!えっと……その、何か…?」

エンブラ : 「うん、そうね」
「じゃあ来たから話なんだが」

エンブラ : 「祝!私達も村の祭りに招待を受けました〜…ってね」
パチパチ手を鳴らす

ノエル : 「げぇっ!?あ、いえ…や、やったー!」

エンブラ : 「ほら、私達異教徒に余所者だろ?」
「いかんせん、ちょっと距離感があってね」

エンブラ : 「まあ別に私は酒が飲めたらいいけど」
「それはそれとして寂しいものじゃないか」

ライナー・ブラウン : 「祭りですか、俺も受け入れてくれるってのは嬉しいことだと思いますが」

ノエル : 「……買い物とかに行くと、ろっこつにヒソヒソして来や…あ、いえ…されちゃいますね」

エンブラ : 「この村の風習、それに招待をされたのは」
「それだけ私たちを信用してくれた証だ」

エンブラ : 「と、いう事で」
「私からの権限で君たちの参加を決定しておいた」

エンブラ : 「古くから続くお祭りだ、特に…この村の信仰はその中でしかそう触れられない」

エンブラ : 「…知りたくないかい?」

エンブラ : 「態々、雪まみれの寒々しい土地を選ぶに値する意味、信仰、そしてそれに連なるもの」

ライナー・ブラウン : 「個人的に言っていいなら、気にはなりますがそう気安く触れていいものではない…とも」

エンブラ : 「なぁに、折角なら、楽しく解き明かしてみたまえ」

エンブラ : 「神と人の距離が遠い時代とは違うものだ」

エンブラ : 「今は、人が神を知りすぎるくらいだ」
「信心を産むには、そういう気楽さも今は欲しい」

エンブラ : 「所で、君たちは此処の神の名前を知ってるかな?」

ノエル : 「(こういう言動をできるから出世できるのかなぁ…いや、悪い意味じゃなくて)」

エンブラ : 二人ににこりと笑顔で聞く、が

ノエル : 「っと…えーっと…あはは、なんでしたっけ?」

ライナー・ブラウン : 「いえ、生憎」

エンブラ : 君たちは余所者だ、知ってるか怪しい

エンブラ : まあ景気付けだ
アイデアを半分で

ライナー・ブラウン : CCB<=27 アイデア(1D100<=27) > 10 > 成功

ライナー・ブラウン : おお

エンブラ : よかったじゃないか
ノエルも振りたまえ

ノエル : CCB<=20(1D100<=20) > 19 > 成功

ノエル : …あ、案外当たる

ライナー・ブラウン : どうでもいいところで2人揃って運を消化した気がする

エンブラ : 君ら真面目だね

エンブラ : では、二人はふと思い出す
そう言えば祭りの時期には皆口々にある名前を呼ぶ

エンブラ : "居丈様"

エンブラ : 聞きなれない名前のそれは
村の住人でもないことくらいはわかる

ライナー・ブラウン : 「…ああ、そういえば居丈様なんて名前をそれなりに村の中で聞くことがありますが、何か関係が?」

ノエル : 「そーいえば、お祭り中何度も呟いてたっけ…なんか、あんまり威厳のある名前じゃないから忘れかけてたかも」

エンブラ : 「そうかい?」

ノエル : 「えっ」

エンブラ : 「居丈、とはそのまま相手の大きさを示す言葉だろう?」

エンブラ : 「神、それそのものの大きさそのものが名前に成る程だ」

エンブラ : 「それはそれはとても、大きな存在だと示すにはわかりやすい」

エンブラ : 「…この村の神、それが居丈様だ」

エンブラ : 「余裕があれば、それについて調べてくれ」

ノエル : 「は、はーい!」

エンブラ : 「よその地域では、少しも聞いたことがない神、だ」
「…面白いじゃあ、ないか」

ノエル : 「(な、なんかやばい予感するけど…ここで逃げても後がないし……!)」

エンブラ : 「と、いうわけだ」
「ああ、後ついでに」

ライナー・ブラウン : 「調べるのはいいんですが、向こうも土足で踏み荒らされていい顔はしないでしょう。余計ここの風当たりが強くなることも考慮した方がいいかと」

エンブラ : 「寒さも強くなる」
「これを着ておく様に」

エンブラ : 「祭りに呼ぶという事は、知って欲しいという意味でもある」

エンブラ : 「神を知り、意味を知り、故に祭り上げる意義を知る」

エンブラ : 「人に対しての礼節と、神に対する礼節には差があるものだよ、ライナー君?」
と、煙に巻く様な、真面目な様な口調で

ノエル : 「そ、そういう事!向こうから呼んでおいて来たら怒るとか、当たり屋にも程があるしね!」

ライナー・ブラウン : 「なるほど、正直言いくるめられてる気しかしませんが、とりあえずは納得しました」

エンブラ : 「それに食べささたがりのおじさま達に肖る良い機会だ」
「あとこれね」

エンブラ : そう言って、しっかりした防寒具を渡してくる

エンブラ : 「祭りの過程には、山で行うものもあるらしい」
「君らの防寒具では帰りには凍りついてるだろう」

エンブラ : 「寒さにはお気をつけて」

ノエル : 「うへぇっ!?そ、そんな場所までお祭りで行くって…どんだけ熱心なのよ…!」

ノエル : 「あ、防寒具はありがとうございまーす♪」

ライナー・ブラウン : 「これでも色々経験したつもりでしたが…ここの寒さだけはまだかなり堪える。ありがたくいただきます」

エンブラ : 「あとは…ついでに」
飲み物の入ったケトルを渡す

エンブラ : 「強めのお酒だよ、いざって時はこれであったまりたまえ」

ノエル : 「て、手厚い…」

ライナー・ブラウン : 「酒は使わない時が来るように祈ってますよ」

ノエル : 「(これでなんか厄ネタっぽい任務が降って来なければ嬉しいのにな…嬉しいのになー!!)」

ライナー・ブラウン : ジャケットの外のポケットにケトルをしまう

ライナー・ブラウン : 「しかし、随分と配慮してくれますね」
「いえ、こういう雪の深い地域ではいくら対策を積んでも足りないくらいなのでありがたい限りですが」

エンブラ : 「よくある事さ」

エンブラ : 「寒さ慣れしている方が、ウケがいいんだよ」

エンブラ : 「…身なりから整えるが、好かれるコツだろう?」
くすくすと

ノエル : 「そういう物かぁ…」

ライナー・ブラウン : 「まあ、それはいいんですが」

ノエル : 「……傍にお酒が見えてる人に、なんかお洒落指数で負けた気がするわ」

ライナー・ブラウン : 「こいつにそういうことを頼むのは正直どうかと思いますね」
ノエルを親指でクイっと指し

エンブラ : 「あははー」

エンブラ : 「いつまでもさあ?」

ライナー・ブラウン : 「あなたも知ってるでしょう、こいつは滅茶苦茶非力な上にビビりだ」

エンブラ : 「"ノエルさん美人だけどねぇ…"って言われても困るのさ」

ノエル : 「そんな事言われてたんだ…美人は嬉しいけど…!!」

エンブラ : 「非力なりに、だよ」
「困った時は手を貸すさ」

エンブラ : 「美人ではあるが嫁にはしたくないと村では人気だよ」

ノエル : 「……」

エンブラ : 「ちなみに私もだ」
「あははー」

ライナー・ブラウン : 「見る目がない連中…とは言っておきます」

ノエル : ブツブツと壁を見つめながら
空な表情を浮かべている

エンブラ : 「はっはっは」

ノエル : 「うぅ…この村での仲間は二人だけよ…」

エンブラ : 「ま、だからこそだ」
「祭りに参加し切れば、それなりに顔も立つ」

エンブラ : 「非力だが敬虔な女性はモテるよ、ホント」

ノエル : まあその仲間に、コワイ場所を探ってこいと言われてしまっているのですが

ノエル : 「……が、がんばります」

ノエル : 信仰心はあるといえばあるのだ
最も依存という方が近いかもしれないけれど

エンブラ : 「そいじゃ、君らが行くべきは…」

エンブラ :  

エンブラ : 【村の地図】を取得した
キー坊に反映します

エンブラ :  

エンブラ : 「公民館かな」

ノエル : 「はーい、それじゃあ早速探ってきまーす」

ライナー・ブラウン : 「ところで、一応聞いておきたいんですが」

エンブラ : 「ああ」

ライナー・ブラウン : 「調べるうえで何か留意すべきことは?」

エンブラ : 「んー」

エンブラ : 「"魅入られない"」

エンブラ : 「彼らの信仰は彼らの信仰だ」

エンブラ : 「私たちは外様」

エンブラ : 「よく覚えておく様に」

ノエル : 「は、はぁいぃ!さ、流石に背教者の挙句カルトは怖いので肝に刻んでおきまぁす!」

ライナー・ブラウン : 「魅入られるな、留めておきます」
(何にだ?信仰に?村にか?)

エンブラ : にこりと笑い、酒を含む

エンブラ : 楽しそうにケラケラと笑い

エンブラ : 「後は、よく楽しむ様に」

エンブラ : 「祭りなんて、楽しんだ者勝ち、さ?」

ノエル : 「確かに田舎では特に珍しい娯楽だし…いろいろ巡ってみるかぁ…」

ライナー・ブラウン : 「調査をしながら楽しむように、難しい話ですがどうにかします」

ライナー・ブラウン : では、と一礼して踵を返す

ライナー・ブラウン : 「行くぞノエル、頑張ってついてこないと置いて行くぞ」

ノエル : 「紳士度足りてなくなーい?昭和っぽい男は怖がられちゃうぞーっと」

ノエル : そんな知人の後を追い神の庇護下にある教会から、異教の蔓延る村へと向かう

ノエル : …正直に言って逃げ出したい
だけど、逃げられる場所なんてない
弱い奴ほどよく逃げる…というけど、それは逃げ場があるような奴だけの話だ

ノエル : ……だから、静かに祈った

ノエル : 神様、どうか

ノエル :  

ノエル : この、怖気立つような恐ろしい予感は
臆病な私の勘違いでありますように

ノエル :  

エンブラ :  

エンブラ : 「後はどうなるかなー、と」

エンブラ : 「…まあ、神とてそう偏屈ではないさ」
「君の想いも汲み取ろうよ」

エンブラ : 「…人の知る神であるのならばね…」

エンブラ : 教会の象徴、手を伸ばし縋り付くものの彫像が握る燭台は

エンブラ : 何か不穏に、隙間風に揺れていた

エンブラ :  

GM : 【凍え】システムを此処で解禁します

GM : 【凍え】
・全てのPCは0/100の「凍え」ステータスを追加する
 これらは行動ごとに、現在地と状況で加減算する

GM :  

GM : 【Side:杏子】

GM :  

GM : それなりの道を歩き、遠くまで行き
古びた電車に乗って雪中を走る

GM : あの村に向かうような物好きは、そうそういないもので

GM : 電車には、殆ど人影はない
むしろ、1人くらい居るのが驚きだろう?

佐倉杏子 : 「……」
人がいないことをいい機にふんぞり返るように

佐倉杏子 : こんな誰も乗ってない場所によく電車が通るもんだなと思いつつ、気晴らしに雪景色を見て

GM : そんな杏子に、興味を持ったような影が近づき

??? : 「やっほー?」
「君みたいな子が、この先に行くなんてめっずらしいねえ」

??? : 防寒意識0の
妙な衣装の女が

佐倉杏子 : なんだこいつ。

??? : にこにこと隣に座り

佐倉杏子 : 姿勢を直し普通に座って

佐倉杏子 : 「珍しいのは大概じゃない?その格好」

??? : 「そお?」
「まあ珍しいか」

??? : 「君何ちゃん?」
「私は"くびり"ちゃん」

??? : そう勝手に自己紹介をし

佐倉杏子 : 「杏子」

佐倉杏子 : 一言答えると持っていたお菓子を一つ食べて

くびり : 「きょーこちゃんね」
「何々?里帰り?」

くびり : 「私は仕事〜」
「村にお呼ばれしてるのさーん」

佐倉杏子 : 「ふーん」

佐倉杏子 : 馴れ馴れしい割には微妙に律儀なやつだなと思いつつ

佐倉杏子 : 「こっちはただの気まぐれ」

佐倉杏子 : 「大した理由なんてないよ」

くびり : と、興味津々に聞いて

佐倉杏子 : 窓の外、景色よりもどこか遠くを見やるように

佐倉杏子 : 「暇で特にやることもない。そんな中の咄嗟の思いつき」

佐倉杏子 : 「それも目的すらなんにも考えてない」

佐倉杏子 : 昔の知り合いに手紙を貰って
ガラにもなく出向いて

佐倉杏子 : そんな自分の今の姿を見て
自分自身が思う事をつらつらと言い並べる。

くびり : 「それでこの先の村に行くんだ、寒いよ?マジ」

くびり : と、冗談みたいな服装で

佐倉杏子 : 「今丁度後悔してる所」
「そんな無謀な事したくないし」

くびり : 「じゃこれあげるー」

くびり : 手持ちの荷物からしっかりめの防寒具を渡してくる

佐倉杏子 : 一目、一瞬どこかの誰かの服装を見て

佐倉杏子 : 「…」

くびり : 「…」

佐倉杏子 : 「それくらいの備えはしてるんだな」

くびり : 「うん?私は着ないよ?」

くびり : 「私さあ、寒さ感じないんだよね」
「特別だから」

くびり : と、妙な事を言って

佐倉杏子 : 「は?」

佐倉杏子 : 「小学生のガキみたいな事言うじゃん」

くびり : 「あははは」

くびり : 「ま、証明ってむずかしーもんね」
「でもほんと」

くびり : 「そんな体質なもんで、祀り上げる変な人たちとかも居るもんで」

くびり : 「ちょーっと、抜け出して出かけてたのさ」
「だから、着いたらわかるよ」

くびり : 「それは乗り合わせた縁のプレゼント」
「…」

佐倉杏子 : 「……」

佐倉杏子 : 「……ふーん」

くびり : 「君、山嵐村に知り合いいるんでしょ」

くびり : 「顔見たらわかる」

くびり : にこにこと

くびり : しかし、その笑みは作為的な
本心ではないこともわかる

佐倉杏子 : 「誰かのためにわざわざこんな所来るかよ」

佐倉杏子 : 「…ま、貰えるもんは貰っとく」
「ありがとね」

くびり : 「ふふふ!」

くびり : 「そいじゃ、そろそろか」

くびり : 電車が止まり、降りていく

くびり : 吹き荒ぶ風が、酷い雪模様を見せるが

くびり : 素肌すら晒した彼女は
寒さに青ざめることすらない

くびり : 震えもなく、凍えもない
その顔は涼しそうに

くびり : 「じゃあね、杏子ちゃん」
「お祭り、楽しんで」

佐倉杏子 : 「………」

教団員 : 「教祖様!もう!何抜け出してるんですか!」

教団員 : 防寒着に身を包んだ男達が現れ迎えて

くびり : 「めんごめんご、暇だから隣町に行ってたー」

くびり : そう言って、雪の中に消えていく

佐倉杏子 : 微塵も寒さに応えてない様子
実際に教祖と呼ぶ取り巻き

佐倉杏子 : 異様なきな臭さを、嗅ぎ取らずにはいられないものの

佐倉杏子 : 「…なんだったんだよあいつ」

佐倉杏子 : けどそれは深く関わらないのなら関係のない話に過ぎない。

佐倉杏子 : 「……」
停車中の電車、ふとまた外を見てみると

佐倉杏子 : 以前にも増してあれる天候

佐倉杏子 : ついさっき貰ったばかりの防寒着がなければまずかったと確信できるほどの雪模様、吹雪。

佐倉杏子 : 「……チッ」

佐倉杏子 : 「バカみたいだな、本当」

佐倉杏子 : 自分の置かれた状況を自嘲しながら
そのまま電車がまた動き出すのを待つ。

GM : ……

GM : 酷い吹雪の中

GM : 微かに揺れる人影が一つ

ねむ :  

GM : それは、物悲しそうな顔をして
村の方に歩いて行った

佐倉杏子 : 「……」

佐倉杏子 : 「………チッ」

佐倉杏子 : 本当、ガラじゃない

佐倉杏子 : こんな雪中のきな臭い所まっぴらごめんだ。

佐倉杏子 : 渡された防寒着を着込み
駅を降りる。

佐倉杏子 : どこかに見えたあの影の
その痕跡を辿り吹雪の中を進む。

佐倉杏子 : 「どうかしてるよ、本当」

佐倉杏子 :

佐倉杏子 :

GM :  

GM : 【雪餉祭りまであと5日】

GM :  

GM :  

GM : 【Side:村にいる人】

GM :  

GM : 杏子は、手紙に記されていた宿に向かう最中

GM : 偶然にも、同じくその宿に案内されたノエルとライナーを見かけるだろう

佐倉杏子 : 様子からなんとなく自分と同じ余所者だと感じ取りつつ

佐倉杏子 : それ以上とくに気にも止めず目的地へと足を続けて

ライナー・ブラウン : 「ん………?」

ノエル : 「?」

ライナー・ブラウン : たまたま入り口の方へと目を向けると、そこには見慣れぬ恰好の少女
恐らく、外からやってきたのだろう。だが、何故?

ライナー・ブラウン : 「今回は俺のような余所者が招待されていることも踏まえると、妙に気になるな…」

ノエル : 「まあ、異教徒にさえお誘いを掛けてるわけだし…客人つったら、関係者の可能性もあるかも…?」

ライナー・ブラウン : 「少し声を掛けてくる、顔を広くしておくのも調査の上では大切だからな」

佐倉杏子 : ccb<=80 聞き耳(1D100<=80) > 92 > 失敗

佐倉杏子 : 多分心底そっちに興味がないらしい

ライナー・ブラウン : そう言い終わる前から、少女の元へと歩いて行く

ライナー・ブラウン : 「そこの、少しいいか?」

ライナー・ブラウン : 後ろから出来る限り優しい声色で、話しかける

佐倉杏子 : 「……あ?」

佐倉杏子 : 「なんだよ」

ノエル : 「わぁ…母音一つのリアクションって案外怖いなぁ…」

ライナー・ブラウン : 「そう警戒しなくていい、俺も多分同じ目的でここにいる」

ライナー・ブラウン : 「祭りに来たんだろ?」

GM : と、三人が声をかけたころ

村の若者 : 「おや!」

村の若者 : 「こんにちは、お三方」

村の若者 : 「お話に聞いた人たちですね」
「えーっと」

ノエル : 「あ、私はノエル!教会の方でシスターやってまーす♪」

村の若者 : 「ノエルさんに、ライナーさんに……」
「あ、佐倉さんはまた別件か、でも招待はある」

村の若者 : 「ええ、こんばんは、ノエルさん」
にこりと

ライナー・ブラウン : 「ライナーだ…と、まあそりゃ知られてるか」
「まあそこの子にわかるように追加で説明すると」

ライナー・ブラウン : 「俺がさわやかナイスガイで、こっちが超もやしの不幸体質な女ってやつだ」

佐倉杏子 : 「あんたみたいな知らない奴から招待されるような覚えはないんだけど」

ライナー・ブラウン : 自分とノエルをそう紹介する

ノエル : 「…初対面の女の子をもやしは…ってやっぱり私か!!」

ノエル : 「いや、普通女の子ってか弱いから!そういうモノだから!!」

ライナー・ブラウン : 「流石に子供に腕相撲で負ける大人の女は他に見たことがない」

村の若者 : 「いえいえ、正体は受けてるでしょう?」

村の若者 : 「"ねむ"さんから……」

村の若者 : 「……ちなみにお二人が招待されてるのもねむさんの計らいです」

佐倉杏子 : 「……チッ」

ノエル : 「そうなんだ…お礼とか菓子折りとか買って媚びた方がいい感じ…?」

ライナー・ブラウン : 「わかった、じゃあ俺たちはそのねむってのに礼を言わなきゃならないな」

佐倉杏子 : 「…ま、そうだね」

佐倉杏子 : 「勝手に話が通ってるならさっさとそいつのところに案内しな」

村の若者 : 「いえいえ、それが…」

村の若者 : 「ねむさんには、祭りの準備もありますので」
「今は難しいのです」

村の若者 : 「なので、代わりに部屋に案内させていただきます」

佐倉杏子 : 「ああそう」

ノエル : 「招待かぁ…ねえねえ、不良なアナタ?どんな縁がネムさんと会ったの〜?」

ライナー・ブラウン : 「ああ、俺も気になる」

佐倉杏子 : 「さあね。観光しに来たらガン付けられただけだし」

ライナー・ブラウン : (どう考えてもさあね、なんて軽く流せる縁じゃないとは思うが話してくれそうにはないか、まあそれはそうだろう。俺だって警戒する)

ライナー・ブラウン : 「それならいい、だがどうせこんな辺鄙な場所で、時間だけはたっぷりとある。少し俺の話に付き合ってくれないか?」

ライナー・ブラウン : 「出来れば、部屋で」

ノエル : 「うわぁ、絵面やっばいなぁ」

村の若者 : 「ハハハハハ」

村の若者 : 「……男性は別部屋ですからね?」

村の若者 : 目を細めて

佐倉杏子 : 「随分信用ないじゃんおっさん」

ライナー・ブラウン : 「別に邪なことを考えたつもりはないんだが」
「……………」

ライナー・ブラウン : (おっさん?)

ノエル : 「顔がね〜」

ライナー・ブラウン : (おっさん、おっさんか。そうか…おっさんなのか。まだ21なんだが…)

ライナー・ブラウン : どよん、と一気に消沈した顔つきに

ノエル : 「(まあ、私は27だから最年長なんだけどね〜あはは…はぁ)」

村の娘 : 「ちょ、ちょっと!宗那さん……!」

ノエル : 「あれ?」

村の若者 : 「冗談だよ三田さん」

村の若者 : 「じゃ、そろそろ部屋に案内しようか?」

村の若者 : 「女性部屋は三田さんが案内してくれるよ」

村の娘 : ペコリ、とあいさつし

ライナー・ブラウン : 「ふぅー……」
「それじゃノエル、しばらく別行動だ。年下に泣かされるなよ?」

佐倉杏子 : 「は?同部屋なの?」

ノエル : 「田舎の村だしねー」

佐倉杏子 : 「余計な事する癖に気が利かねえな」

村の娘 : 「お部屋がその……足りなくって」

村の若者 : 「雪がひどくて増築する暇なくてねぇ」

佐倉杏子 : 「あああんたに文句言ったんじゃないから」

ライナー・ブラウン : 「ああ、それとそこの…佐倉でよかったか?」
宗那と呼ばれた男へと正しいかの確認に目配せをしながら

宗那 : 「改めて、僕は宗那」
「しばらくよろしく頼むよ」

宗那 : 「ああ」

佐倉杏子 : 「招待がどうのこうのしたとかいうよくわかんないバカに対して言ってんの」

ライナー・ブラウン : 「この村は寒い。防寒具はあるか?ないなら俺のコートを貸すが」

宗那 : 「ふむ…?」
「もう良いものを着てるように見えますが」

佐倉杏子 : 「そういう事」

三田 : 「ですね、ブランド物…でしょうか」
「うらやましい…」
小声で

ライナー・ブラウン : 「ああ、既にあったのか。いや悪い」
「人柄とその服の印象が合わなかったから、宿の借り物かと思ってな」

ノエル : 「あー…確かになんか貰い物っぽい?」

佐倉杏子 : 「…へぇ、言うじゃん」

宗那 : 「ウチの村にはそんな洒落たものありませんよ」

宗那 : 「隣町に行けばどうか、ってトコかな」

ライナー・ブラウン : (隣町で買い物すれば、か)
先程までの会話を思い出しながら、佐倉と呼ばれた少女を足先から頭に向かってもう一度確認する。

ノエル : その様子を見ながら
特に悪意はないんだろうけど、誤解を受けるのも仕方ないよな〜とか考えてるザコシスター

佐倉杏子 : 「下手にでるだけのおっさんかと思ってたけど」
「人に喧嘩売るくらいの度胸はあるんだな」

ノエル : 「喧嘩?」

ライナー・ブラウン : (上着に比べて、他の恰好はだいぶラフ…だな。あまりオシャレにも関心はなさそうだ。わざわざこれだけ買う、なんてことはあまり考えられんな)

ノエル : 「あ、視線がいやらしく感じるとか?大丈夫大丈夫、ライナー君割と真面目だから」

ライナー・ブラウン : ううむ、と指を口に当て、何かを言わんともごもごさせ

ライナー・ブラウン : 「その上着…もしかして誰かから貰ったのか?」

佐倉杏子 : 「ズケズケと好き勝手言ってくれるじゃん」

ノエル : 「…んで、実際貰い物なの?」

ノエル : 「中の服とはあんまり合ってないし…性格的に、選びそうにないガラじゃない?それって」

ノエル : オシャレすぎる…という意味ではない
どっちかというと、センスが違う者が二人で選んで一人でチグハグに纏っているような違和感がある

三田 : 「あわあわ…」

佐倉杏子 : 「さあてね」

佐倉杏子 : 「好きに思ってくれたらいいんじゃない?」
「サマになってないコート着て歩いてるの見てさ」

ライナー・ブラウン : (…この場でこれ以上踏み込んでも無駄か)

ライナー・ブラウン : 「…そうだな。悪かった、無神経に踏み込みすぎた」
「俺はともかく、そっちのノエルは悪いやつじゃない。ただ、極度のビビりだからあまり怖がらせないでやってほしい」

ノエル : 「初対面での挨拶としてはあんまりじゃないかなー!!」

ノエル : 「まあ、大体本当だけど、改めて私はノエル…一応シスターなので、悩みとかあれば聞いちゃいまーす♪」

三田 : 「…続き、お部屋で話します?」

三田 : 「寒いでしょう……!?」

三田 : どうやら、彼女もまた歴が浅いのか

三田 : 寒さには不慣れなようだ

佐倉杏子 : 「いいじゃん、そうしよ」

佐倉杏子 : 「勝手に話進めてる知らんバカと違って気が利くじゃん」

ノエル : 「あー、ごめんね…じゃ、早速案内よろしくぅ!」

三田 : そんなこんなで、宿のラウンジへ

ノエル : 「(…なんか思ったより親しげ?)」

三田 : 中は暖かく、さすがに防寒対策が成されていた

三田 : 「それで…その」

ノエル : 「わ…案外しっかりした宿屋…雰囲気も合っていいな〜…」

ノエル : 「?」

三田 : 「私が聞くのもなんですけど」

三田 : 「お二人がたは、村の人じゃないですか」

三田 : 「佐倉さんは…ねむさんの…ご友人かなにかでしょうか?」

三田 : 不思議そうに

三田 : その不思議そうな態度に対し
ノエルとライナーはアイデアしてもいい

佐倉杏子 : 「気まぐれでここに来たただの観光客」
「それ以外の何物でもないよ」

ライナー・ブラウン : CCB<=55 アイデア(1D100<=55) > 48 > 成功

ノエル : CCB<=70(1D100<=70) > 5 > 決定的成功/スペシャル

ノエル : は?

佐倉杏子 :

ライナー・ブラウン :

ノエル : 何か閃いた!?

三田 : WOW

GM : では…

GM : ライナーはまず、そういえば…
この村ではしばらく前から、"みこ"さまが帰ってきたと話題になってたのを思い出します

GM : そして、ノエルはソレだけでなく

ノエル :

GM : その"みこ"さまが、まさに祭りの主題
"かれい"と言われていた記憶があります

GM : "みこ"さまの名前は、ねむなのも

ノエル : なんかすごい勢いで思い出した!

GM : まぁまた聞きばかりなので重要視してなかったのでしょう

ライナー・ブラウン : 「そういえば…最近みこが帰ってきたという話があったな」

ノエル : 「あ、それで…その巫女さんの名前が…ネムなんだっけ」

ライナー・ブラウン : 「いや…お前、よくそこまで覚えていたな?」
「俺は覚えてなかった」

佐倉杏子 : 「………へぇ」

ライナー・ブラウン : 「と、するとその帰ってきた巫女…ねむが俺とノエル。それで友達の佐倉を祭りに招待したと」
「まあ、元々外にいたのなら…あまり閉鎖的な思考じゃないのも納得がいく」

ライナー・ブラウン : 勝手に友達と断定して話を進める

ノエル : 「呼ばれた理由も案外、外の人と話したくなった〜とかかも?だったら嬉しいんだけどなぁ…」

三田 : 「ですです!」
「ねむさん、戻ってきてからすぐ祭りの予定が決まって」

三田 : 「これまでになく、広く打ち出してるんですよね」

宗那 : 「…ああ、たしか」

佐倉杏子 : 「何が目的なんだか」

宗那 : 「"嵐と歩む者"なんて村の外の集団とも、掛け合ってたような」

宗那 : 「ま、村長らも張り切ってたから、どこまでが彼女の提案か知らないけどね」

ノエル : 「(わぁ…私がいうのもなんだけど、宗教団体の名前って怪しさ全開よね)」

ライナー・ブラウン : 「嵐と歩む者…?それは、どういう…名前からして怪しいとしか言いようがないが」

宗那 : 「ははは…わかりますよ」

宗那 : 「でも、ここだけの話」

宗那 : 「大昔、この村から分家した家系の人だそうで」

宗那 : 「要は、遠回りな里帰りみたいなものです」

ライナー・ブラウン : 「なるほど」

佐倉杏子 : 「……ふーん」

ライナー・ブラウン : くるくると、手持ち無沙汰な指で何かの鍵を回す

ライナー・ブラウン : (話の筋は通っている、だが俺の勘が警鐘を鳴らしている)

ライナー・ブラウン : (なぜ突然巫女は帰って来て、急に村の外の人を祭りに招待し始めた?なぜ閉鎖的な村がそこまで協力的なんだ?)

ライナー・ブラウン : 「…詐欺とか、その類ではないことを祈ってますよ」

宗那 : 「ははは…」

宗那 : 「この村から騙し取るような価値のあるものはありませんよ」

宗那 : 「精々…雪と…」

宗那 : 「雪と…」

宗那 : 「雪くらい…」

佐倉杏子 : 「……へぇ」
ライナーの思索を感じ取り、その様子を見やり

三田 : 「宗那さん雪しかないです!」

宗那 : 「ほかにあるかい?」

三田 : 「…」

ノエル : 「……」

ノエル : 「うん、悲しくなってきたしお部屋いこっか…」

ノエル : 「まあ、その…故郷なんてあるだけマシなものでもあるから!」

三田 : 「はぁい…こっちでーす」

三田 : と、女性陣の部屋の案内へ

ライナー・ブラウン : 「そうだな、じゃあここで暫く別れだ」

ライナー・ブラウン : もう暫くラウンジに残るつもりで、手を振って見送る

ノエル : じゃね〜と手を振りつつ去っていく

ライナー・ブラウン : …あの佐倉という外の少女にもう少し何か伝えておこうか?それとも無駄に不安にさせるだけか?
色々と考えている間に、不意に口から言葉が漏れる

ライナー・ブラウン : 「居丈様に、魅入られるな…か」

宗那 : 「…」

宗那 : 「ふふ…まぁ」

宗那 : 「そうなるかどうかは、運ですからね」

ライナー・ブラウン : 「………」

ライナー・ブラウン : その言葉をしっかりと頭に刻んだ上で、
聞かなかったフリをした

佐倉杏子 : 「はいよ」

GM : そうして、三人はしばらくの拠点を手に入れるのでした

GM :  

GM : 【拠点機能:温泉】を得た!

GM :  

GM :  

GM : かくして、村の中での物語が始まる裏では

GM :  

GM : 【Side:シュウ】

GM :  

ペルシカ :  

ペルシカ : 山岳部の冷えた気候の風を浴び、年中涼しい風の吹くこの街は冬夜市

ペルシカ : 山嵐村の隣街という奴で、夏も涼しいこの街は知る人ぞ知るベッドタウンとしてそこそこの賑わいがある

ペルシカ : その街の、小洒落た喫茶店の一角
学者様と言った風貌の女性が待ち合わせをしている

ペルシカ : 名はペルシカ、今回の貴方の依頼人だ

ペルシカ : 「……」
こくり、とコーヒーを一口

ペルシカ : ふう、と一息つき
仕事相手を待っている

シュウ : 喫茶店の扉が開かれる
からんころんとなる鈴の音と共に、飛び込むように入ってくるその姿

シュウ : 「うう…想像の倍以上のさむさ…これならもっとカイロ用意してもらうんだった…」

シュウ : と独り言をつぶやきつつも店の中を見渡し、そしてコホンと咳払い

ペルシカ : 「やあ」

ペルシカ : 「こっちだよ」
ひらひらと手を振る

シュウ : そして
「おまたせしたのです、貴方が依頼人のペルシアさんですね?」てくてくと席に

ペルシカ : 「ペルシ"カ"」
「昔の国みたいな名前になってしまってるよ」

ペルシカ : 「座りなよ、確かにこの街は冷えるね」

シュウ : 「あうあう…すみません…お外が寒くてろれつが…」頬を引っ張りながらちょこんと席に

シュウ : 「っとこちらもあいさつを、夜鷹探偵事務所のシュウなのです、改めてお見知りおきを」
「今回の依頼はシュウが担当するのです」

ペルシカ : 「よろしく頼むね、シュウくん」

ペルシカ : 「さて…じゃあ、仕事の話でも…しましょうか」
「先に注文でもしておく?」

シュウ : 「じゃあシュウもコーヒーを~」

ペルシカ : 「ん」
「じゃあ、飲みながら聞いてくれ」
注文を通しつつ

シュウ : 「たしか、探し物があるだとかで」

ペルシカ : 「今回なんだけど、ええ」
「ある団体と…探し物の話よ」

ペルシカ : 「一つは、"嵐と歩む者"という宗教団体」
「くびりを名乗る人物を中核に据えた、この街の団体でね」

ペルシカ : 「正直言えば、その活動は極めて不明瞭」
「運動系のイベントや、古物市など共通点がない」

ペルシカ : 「しかしながら、ここ数年」
「山嵐村の村長と接触してると言う話を聞いた」

ペルシカ : 「…貴方は、山嵐村についてご存知?」
「あのとんでもなく寒い村」

シュウ : 「なるほど…手広ーく活動してると」
「山嵐村」

シュウ : 「たしかここから少し行ったところにある村でしたっけ?」

ペルシカ : …貴方は一般的知識の範疇で知っているし
何かしら調べたことがあるかもしれない

ペルシカ : その場合、アイデアを振って閃くこともあるだろう

シュウ :

シュウ : ではふりふり~

シュウ : ccb<=14*5 あいであ~(1D100<=70) > 59 > 成功

シュウ : ドヤァ

ペルシカ : …では

ペルシカ : その村は極めて封鎖的で、その気候もありわざわざ出入りする住人はそう居ないと知っている

ペルシカ : 特に、冬場は雪に閉ざされると言ってもいい状態で
まさしく天楼雪獄という環境になるそうだ

ペルシカ : それが、山嵐村
ネットで調べると出た範囲の情報だ

シュウ : 「シュウもちょこっと調べただけですけど、すっごい寒そうな…試される土地、って感じで…」

ペルシカ : 「寒いよ」

シュウ : 「なのに、この時期に人の出入りがあるものなのですね~」

ペルシカ : 「ほんと寒い」
「年々平均気温が下がってる」

ペルシカ : 「ああ」
「なんだか、変でしょう?」

ペルシカ : 「それに、もう一つの失せ物も気がかりでね」

ペルシカ : 「……"メダル"」

シュウ : 「むう…そういう環境なのか、はたまた…」
「ふむ…メダル?」

ペルシカ : 「あるメダル、それを探しているのよ」
「大きなメダルで、オリンピックのアレみたいなね」

ペルシカ : 「何故かと言えば、それは彼ら嵐と歩む者が過去に所有していた記録があるのよ」

ペルシカ : 「しかし、ある代でそれは失われ」
「それを知らない者達で流れていった…」

ペルシカ : 「私もそれを持っていた事もある」
「……そして、今の彼等の指導者が探しているそうでね」

シュウ : 「んんと…一度ペルシカさんも持っていたのですね」
「そして手放して…」

ペルシカ : 「一つの興味でもあり、何か気がかりでもある」
「あの村にわざわざ接触する理由として、なんとなくあり得そうだ、と」

ペルシカ : 「ただ、確証もないからね」
「民間の探偵に仕事を頼むには、丁度いいくらいの仕事じゃないかしら、と」

ペルシカ : くすり、と笑う

シュウ : 「なるほどなるほど、探偵のお仕事はそういうのもありますもんね」
「つまるところ今回はそのメダルを探すことが依頼の内容、で相違ないです?」

ペルシカ : 「丁度、昔撮った写真があるの」
「…これよ」

シュウ : ちょこっと前のめりになり
写真を覗きこむ

ペルシカ : そこには、遥かに大きな巨人のようなレリーフに
雲が掛かったような姿を彫った煤けたメダルの写真がある

ペルシカ : 文字は彫られているが、見たこともない形式であった

シュウ : 「ふむ…何かを象ったメダル…ですね」
「文字も…みたことないや」

シュウ : 「これってどういったメダルなのですか?」

ペルシカ : 「…そうね、昔有識者にも見せてみたのだけど」

ペルシカ : 「わからない、少なくとも貨幣の歴史にはこんなものはないと」

ペルシカ : 「なんらかの記念品か、或いは宗教的なものか」
「そのいずれかだと睨んでるわ」

ペルシカ : 「文字に関してはお手上げ、創作言語か暗号かも?と」

シュウ : 「それこそ、宗教団体と関わりがあるなら、
その宗教で用いられるローカル言語、ってこともありそうなのです」

ペルシカ : 「…それも含めて、お任せしましょうかしら」

ペルシカ : 「今回に関しては、実地調査を多く任せたいの」
「代わりに報酬も弾むわ」

シュウ : 「任されたのです、探偵は秘密を解き明かすのもお仕事ですから」

ペルシカ : 「処理に困る情報があれば、こちらが解析をするわ」
「これでも、学者の端くれなのよ」

シュウ : 「おお~!ならばぜひ頼らせてもらうのです!」

ペルシカ : 「そんな所、ね」
「これは前払いよ」

ペルシカ : と、先ほどの和やかな空気を引き裂くように

ペルシカ : とん、と

ペルシカ : 妙に厚い茶封筒

シュウ :

ペルシカ : 中を覗けば束になった諭吉と新入りが三つ程入っているだろう

シュウ : その封筒の中の分厚い束にいる渋沢栄一の人数を数えながら

ペルシカ : 「三十万」
「取っておいて」

ペルシカ : 平静と

ペルシカ : 「準備とか、入り用でしょ」

シュウ : 「おお~~~」
「これならカイロもいっぱい買えちゃう!」とどこかズレた感想。

ペルシカ : 「防寒具はしっかりね」
「あとは…」

ペルシカ : 「宿はいる?家は近いかしら」

シュウ : 「ただのメダルにこれだけ出してくれるのはびっくりです」
「こんなに貰ったからには、いろいろ起こっても不思議じゃないですもんね」
「しっかり準備しないと~」

シュウ : 「お宿はこの辺で取ろうかなと思ってたのです」

ペルシカ : 「じゃあついでに取っておくわ」
「経費で落ちるし」

ペルシカ : と、ちょっと良い旅館をついでに取ってきた
よかったね

シュウ : やった~!

ペルシカ : 「…じゃ、そんなところね」

ペルシカ : 「連絡はこっち、何かあれば私の部屋まで」
細かい連絡先などを手渡し

シュウ : シュウからも交換するように連絡先をわたしわたし

ペルシカ : 「質問はある?」
「無いなら行くわ」

シュウ : 「メダルの詳細とかはおいおい連絡を入れるかもなのです」
「とはいえシュウもいろいろこれから調べるので」

シュウ : 「今はひとまず、ペルシカさんのご予定を優先して大丈夫なのです」

ペルシカ : 「ありがとう、よろしくね」

ペルシカ : そう言って席を立ち
2人分支払って去っていく
妙に金払いが良いのであった

シュウ : 「こちらこそ~」
「しっかり見つけて、いいお仕事にしましょうね~」

ペルシカ : にこりと笑い、頷いて店を出ていった

シュウ : 店を出ていく依頼人の姿と、寒空模様の窓の外を眺め

シュウ : 「果たしてどんな依頼になるんでしょうかね~」と足をぷらぷら、そしてちょうど来たコーヒーを一口すすり…

シュウ : 「あつつ!」と静かな喫茶店に声が響いた

ペルシカ :  

ペルシカ :  

ジュリエッタ :  

ジュリエッタ : 【Side:南天】

ジュリエッタ :  

ジュリエッタ : 深い山道を抜け、雪にタイヤの跡が伸びていく

ジュリエッタ : 貴方は妙な仕事を、敢えて…或いは知らず受けた

ジュリエッタ : 待ち合わせた貴方は、そのまま妙に大きなキャンピングカーに乗り
山を抜けて山嵐村近くまで向かっている

ジュリエッタ : 「仕事の説明をそろそろしておくわ」

ジュリエッタ : 助手席に乗せた南天に顔も向けず話すのは
今回の雇主、ジュリエッタ

ジュリエッタ : 妙にしっかりした制服や、見た事ない装飾
胡散臭い女だ

緋衣 南天 : 「ええ、お願いします…」
「何をさせるにしても、説明からでしょうし」

ジュリエッタ : 「そうね」

緋衣 南天 : その助手席で、遠い雪をぼんやりと見つめながら
黒い制服を着た緑髪の少女は話を聞いていく。

ジュリエッタ : 「まず先に聞いておくけど、寒さは得意?」

緋衣 南天 : 「ふつう」
「…ああ、ある程度は海外で慣れてます…」

ジュリエッタ : 「そう、とは言え多分現地はもっと冷えるわ」
「まあ少しは慣れがあると思っておく」

ジュリエッタ : 「次に、こんな仕事をするからには」
「法に触れる、と言わずとも妙な事をやる自覚はあるかしら」

緋衣 南天 : 「おや、事前の忠告がある闇バイト…ってやつですか」
「別にいいですよその辺は…。胡散臭いこれに乗った時点で自覚してますから」

ジュリエッタ : 「ただ法を犯すより面倒でしょうけど、まあいいわ」
「最後に…」

ジュリエッタ : 「何かしら宗教に敬虔だったりする?無いならいいわ」

緋衣 南天 : 「無い」
即答である。

ジュリエッタ : 「OK」

ジュリエッタ : 「仕事を教えるわ」
「まず一つは儀式の準備」

ジュリエッタ : 「私はこの先の村で行う祭り…とやらの補助に雇われたわ」
「アンタは現地でそれを補助、度々指示は出すわ」

ジュリエッタ : 「質問は」

緋衣 南天 : 「補助の補助?」
「…まあ、いいでしょう。どのような儀式…祭りごとかは聞いても?」

緋衣 南天 : まず第一に、ただの祭りならばこんな説明を受ける必要はない
よほどの限界集落であれば話は別だろうが、そんな土地が人に祭り事を頼む余裕があるとは思えない

ジュリエッタ : 「よろしい」
「次の仕事は、儀式の妨害よ」

緋衣 南天 : 「…は?」
思わず素に。

ジュリエッタ : 「私は表立って協力をする以上、大ぴらに動けないの」
「でも私の目的としては、"儀式は行われるが失敗する"という結果が欲しい」

ジュリエッタ : 「先に言っておくけど、それが成功すれば山嵐村の住人は恐らく1人残らず行方不明になるわね」
「細かい指示は現地で出すわ」

ジュリエッタ : 「質問は」

緋衣 南天 : 「待った待った、ちょっと待ちなさい」
「どのような儀式かの答えもないし、何より…」

緋衣 南天 : 「成功すれば村の住人が1人残らず行方不明?なにそれ、そんなヤバいのいるの?」

ジュリエッタ : 「次の説明の後話す方が的確だと思ったからよ」
「儀式の詳細を教えるわ」

ジュリエッタ : 「村の資料は読んだわね?」
「居丈様という信仰の項目」

緋衣 南天 : 「……ふむぅ」
「ええ、まあ。一通り目は通しましたよ。八百万神を信奉する日本らしい、ローカルな神なようで」

ジュリエッタ : 「厳密にはその神の正体は別」

ジュリエッタ : 「名前は"イタクァ"風を司るとされる人類に属さない外来の神性ね」

ジュリエッタ : 「オカルトだと思ったのなら、仕事を降りていい」
「話を聞く気があるなら、この続きを教えてあげる」

緋衣 南天 : 「………」

ジュリエッタ : ガチャ、と助手席のドアの鍵を開ける音が鳴る

緋衣 南天 : 鍵の開いた音を聞いて、ジュリエッタの方を向きつつ

緋衣 南天 : 扉を何度か触りロックを探し、鍵を閉め直そうと。

ジュリエッタ : 「返事を聞いておきましょう」

緋衣 南天 : 「いや別に。オカルトなんかは信じてないから
 とすれば、あると言うならばあるのでしょう」

ジュリエッタ : 「よろしい」

ジュリエッタ : 「私はその神性の力を見たい、しかし村の儀式の形式はそれにそぐわないのよ」

ジュリエッタ : 「聞いた話じゃ、贄を渡して村を吹き飛ばなさいよう沈める、だのなんだのね」

ジュリエッタ : 「私はイタクァの力を観測するために、敢えて儀式を破綻させ」
「その逆鱗に触れる様を記録する」

ジュリエッタ : 「同時に、可能な限り回収可能な犠牲者を接収する」
「それが仕事の終わり」

ジュリエッタ : 「イタクァに触れた人間は別の存在に変わるという逸話があるのよ」
「村に痕跡は今の所なかったけどね」

ジュリエッタ : 「質問は」

緋衣 南天 : 「……そうね」

緋衣 南天 : 「フィクションでよく見る邪神みたいね、なんてのはともかく」
「それについて知ってることは?下手して私たちまで哀れな骸に…なんてのは困るじゃないですか」

緋衣 南天 : 「力の観測はともかく、それがどう言った性質を傾向を持っているか。それは聞いてもよろしくて?」

ジュリエッタ : 「風、そのままよ」

ジュリエッタ : 「この村が異様な冷え込みを見せるのも、その一端でしょうね」

ジュリエッタ : 「幾らかの資料を漁っても、その一面ばかりが取り沙汰されている」

ジュリエッタ : 「…私が気掛かりなのはそこ」

ジュリエッタ : 「風、という概念ばかりに根ざす存在が、しかし外来…」
「地球にも類のない部類の神である点」

ジュリエッタ : 「本質が何かを調べるため、まずはこの村を使う」

ジュリエッタ : 「それだけの仕事よ」

緋衣 南天 : 「…ふむ」

ジュリエッタ : 「無論、報酬は弾むわ」

緋衣 南天 : 「そうじゃないと困る」

ジュリエッタ : 「金銭に糸目はつけないし」
「それ以外にも望みがあるなら」

ジュリエッタ : 「叶えられるものは聞いてあげましょう」

緋衣 南天 : 「金はいい」
「……その上で、そうね」

緋衣 南天 : 「じゃあ、"健康"なんてそんな不透明かつ不安定な概念的なものでも?」

緋衣 南天 : などと、真に迫るかのような
しかし冗談めかしたような声色で

ジュリエッタ : 「そうね」

ジュリエッタ : 「魔法だの魔術だのを信じるなら」

ジュリエッタ : 「簡単な話でしょう」

緋衣 南天 : 「はっ」
「宇宙由来の神がいるならさもありなんってとこ?」

ジュリエッタ : 「寧ろ」

ジュリエッタ : 「人間なんて物が最先端だと思う方が、少し難しいでしょう?」

緋衣 南天 : 「はっ」
「地球すらマトモに探れてないもの、宇宙の視点から見れば否定しないわ」

緋衣 南天 : 「ともあれ、それが成立すると言うなら」

緋衣 南天 : 「ノった。いいじゃないそれ、最高ね」

ジュリエッタ : 「よろしい」

ジュリエッタ : 「最後に、重要目標について」

ジュリエッタ : 「この儀式の焦点は、ねむと呼ばれる当代の贄ね」

緋衣 南天 : 「へえ」

ジュリエッタ : 「彼女は私の推測だと、ウェンディゴに変貌している最中にあるわ」

ジュリエッタ : 「過去にイタクァと接触し、しかし偶然にも免れたか…或いは」

ジュリエッタ : 「その詳細は知らないけどね」
「身体的特徴からの推測よ」

ジュリエッタ : 「彼女は自身の身を捧げる事で、他者が冬に困らぬように名乗り出た」
「そこまでが儀式の表向きの予定」

ジュリエッタ : 「貴方は彼女に接触し、身体データを所得する事」

ジュリエッタ : 「もう一つは、儀式を踏みとどまらせる、或いは破綻させる起因にする事」

ジュリエッタ : 「彼女が拒めば、儀式は成立しない」
「簡単でしょう?」

緋衣 南天 : 「なるほど」
「ははあ、最後の最後で破綻させるためにも…か」

ジュリエッタ : 「貴方は幸い、絆される心配がなさそうだからね」

緋衣 南天 : 「よくご存知で」
「…身体データの取得に関しては、何か具体的な案は?」

ジュリエッタ : 「村の医者は話は通してある」
「医療機器にはお詳しいでしょう」

ジュリエッタ : 見透かしたような態度で

緋衣 南天 : 「…まあよくご存知でぇ」

緋衣 南天 : 明らかに不満そうな、鬱陶しがるように顰め

ジュリエッタ : 「話を聞いた以上、足抜けはできないと把握できたかしら」

ジュリエッタ : 「鍵を閉めず蹴り出された方がマシだったと思わないといいわね」

緋衣 南天 : 「うっさい」
「どの道そのつもりもないし、後悔するつもりもないわ」

ジュリエッタ : 「頼もしいわね」

ジュリエッタ : 「あと…」

ジュリエッタ : 「…村についてるカルトには精々気をつけなさい」

ジュリエッタ : 「私の情報網でもイマイチよくわからなかったわ」

ジュリエッタ : 「何を狙ってるのか、そもそもどう言った連中か」

緋衣 南天 : 「……そのカルトの名前は?」

ジュリエッタ : 「嵐と歩む者」

緋衣 南天 : 「覚えておきましょう」

緋衣 南天 : 「まあもっとも…」
「目先気をつけないといけないのは、この大自然な気もするけどもねえ」

ジュリエッタ : 「イタクァのカルトは本来、北米などに多い…日本じゃあまり見かけないのだけど」

ジュリエッタ : 「…ああ、そうね」

ジュリエッタ : 「はい」

緋衣 南天 : なんとかできねえの?と言わんばかりに視線を向けて

ジュリエッタ : 無地のダウンを渡す、が

ジュリエッタ : よく見ると、裏地に妙な編み込みがされている

ジュリエッタ : 「それなりにマシになるでしょう」

緋衣 南天 : 「ふぅん?」
「パッと見た感じ、その辺に売ってそうなものな気がするけど」

緋衣 南天 : 「あなたが渡す…となると、何かしらあるのでしょうね?」

ジュリエッタ : 「病弱な人間でも寒さに負けない程度にはね」

ジュリエッタ : 「…ほかに質問は」

緋衣 南天 : 「活動拠点。後は……まあ、思いつき次第」

ジュリエッタ : 「ここいらにテントを用意するわ」

ジュリエッタ : 「この車もあるし」

ジュリエッタ : 「…足がつくような動向をしたいのなら構わないけど」

緋衣 南天 : 「……そうきたかあ」

緋衣 南天 : 「いやまあ、構いませんよ」

緋衣 南天 : 「田舎なんて、どこから噂が漏れるかわからないもの」

ジュリエッタ : 「安心なさい、風邪をひくようなものじゃないわ」

ジュリエッタ : 「あと…そうね」

ジュリエッタ : 「…山には気を付けるといいかもしれないわね」

ジュリエッタ : 「前に雇った人間はそこで行方不明になったから」

緋衣 南天 : 「………あら、前任者がいたのね」

ジュリエッタ : 「ええ」

ジュリエッタ : 「何があったんでしょうね」

ジュリエッタ : どうでもよさげに

緋衣 南天 : 「…わあ、通常の会社なら労働意欲下がりますよ〜それぇ…」

緋衣 南天 : 「ともかく了解。山への注意と、"嵐と歩む者"。その2つに注意しながら…ね」

ジュリエッタ : 「上出来ね」

ジュリエッタ : 「それじゃあ、そろそろ村の近くまで着くわ」

ジュリエッタ : 「あとは歩いて行きなさい」

緋衣 南天 : 「……はいはい、わかったわ」

ジュリエッタ : 「良い知らせを期待しているわ」

緋衣 南天 : 「そのつもりでいてほしいわ」
「この私が働くのだから、成果は必ず出す」

緋衣 南天 : そう言って、雪を靴で踏み躙りながら降り立つ

緋衣 南天 : 吐いたため息は真白に染まり、自然の一部となりて消えゆく

緋衣 南天 : 閉鎖された村、実質的な異界染みた地

緋衣 南天 : ならばせめて、招かれざる異人として相応の振る舞いはしようとも。

緋衣 南天 :  

緋衣 南天 : 「…やっぱ足欲しかったわ」
慣れぬ土地に文句一つ、これまた冬景色に消えていった

緋衣 南天 :  

緋衣 南天 :  

GM :  

GM : 【探索】を解禁しました
探索可能な現在の場所を説明します

しかも意外と解説をする… : 【村の地図】
・山嵐駅
・公民館
・村役場
・祭祀場
・村の宿
・ねむの家
・山への道

しかも意外と解説をする… : 【冬夜市の地図】
・冬夜駅
・図書館
・旅館"柊"
・ビル街
・山嵐村への道

GM :  

GM : 本日の気象予報です

GM : 冬夜市全域では、冷気5

GM : 山嵐村では、冷気10の予報となっております

GM :  

system : [ GM ] 日付 : -3 → -2

GM : むむ!?

system : [ GM ] 日付 : -2 → 1

system : [ GM ] 山嵐[寒さ] : 0 → 10

system : [ GM ] 冬夜市[寒さ] : 0 → 5

GM :

GM :  

GM : 村の入り口には、古めかしいアーチと看板

GM : 昔は迎え入れる姿勢もあったのだろう

GM : 今は、総てが雪の中

GM : そこに立つのは
恐らく電車に揺られたであろう探偵と…

GM : ちょっとサイズの合ってないダウンに身を包んだ
学生のような少女

シュウ : ざくざく、ぷるぷる、
電車から出たというもの、冷気にさらされ続けて涙目になっているその探偵

GM : 偶然にも居合わせたようだ
…珍しい、招かれざる異邦人が

シュウ : しかしそこに人の姿を見やれば
ぐしぐしと目をこすりつつてくてくと歩み寄り

シュウ : 「こんにちは~」
「おねえさんはここの先の、山嵐村の人ですか?」

緋衣 南天 : 暇なので眠ろうと、腕を組んで目を瞑っていた
生憎寒さがそこまで感じないものを受け取ったからか、見た目に反して不愉快ではない。

緋衣 南天 : …訂正、こんな格好をすると目立つらしい。

緋衣 南天 : 「……いえ、違いますよ…見たらわかるじゃないですか…」

緋衣 南天 : ジャケットを微かに開けて、学生服を見せつつ。

シュウ : 「やっぱり?」
「まあ村の人なら、こんな雪の中で寝ちゃおうとは思わないですもんね~」

シュウ : 「あっ申し遅れたのです」
「シュウはシュウなのです、探偵をやってて、この先の村にちょっと探し物をしにきたのですよ~」

シュウ : 「おねえさんはどうしてこの村に?」

緋衣 南天 : 「……」
「ははぁ、こちらこそ。申し遅れました」

緋衣 南天 : その間に、様々な可能性を模索し
下手に、雑に受け流すよりかはマトモに受け答えしてもいいだろうと

緋衣 南天 : 「私は緋衣南天。まあ、色々と用事で来ました」

緋衣 南天 : 「しかし、不思議ですねえ」
「こんな、雪ばかりのクソみたいに閉鎖された村で探し物なんて」

緋衣 南天 : 「…探偵さんのお眼鏡に適うものがあるのでしょうかぁ?」

シュウ : ん~村の人じゃなさそうだし、いいかな

シュウ : 「ちょっとした歴史的遺物の捜索、みたいなものなのです」
「この先の村の宗教にまつわる物についていろいろ調べるのがお仕事なのです」

緋衣 南天 : 「なるほど、なるほどなるほど…」

シュウ : 「まあ考古学、宗教学にまつわる物と思ってもらえれば!」

緋衣 南天 : ……思った以上によく喋る。

緋衣 南天 : 「ああ、そう言うことならば似た者同士ですね、私達」
「私もちょうど、似たような目的で」

GM : と、話し込んでいると

GM : ざ、と足音がする

村の??? : 「ふむ…」

村の??? : 「この村に客人とは、珍しいものだ」

村の??? : 「観光かい、お若いのお二人」

村の??? : 村の住人なのだろう、壮年の男性だ

緋衣 南天 : 「そんなところですねえ」

シュウ : 「なのですなのです」

GM : お二人はアイデアどうぞ

シュウ : ccb<=14*5(1D100<=70) > 38 > 成功

緋衣 南天 : ccb<=70(1D100<=70) > 51 > 成功

GM : では、彼は村の村長だと思い出す
資料にも載っていた

村長 : 「まぁ来なさい」
「ちょうどいい時期だ」

村長 : と、踵を返して歩き出す

村長 : 「祭りの時期でね…」
「外の人がどういったものを好むのか、どうせなら聞いてみてもいいだろう」

緋衣 南天 : ……資料にも載っていた。
となると…詳しく物を知っている…けど、私の用ではない。
思考を回しつつ

村長 : ほっほと
深い笑い声で

シュウ : 隣にいる者の方を振り向き
いかにも
「どうします?」とでもいうような目線を向ける

緋衣 南天 : 「なるほど、お祭りと」
「ええ、ええ…折角なので、一緒に向かわせてもらいましょうかね?」

シュウ : 「おお~!お祭り!なんてお祭りなんですか?」

緋衣 南天 : …禄でもねえ祭りだろうによお、と
内心思いつつも。笑顔を崩さずに

緋衣 南天 : 「それは、どのような祭りで?」

村長 : 「雪餉祭り、といってのう」

村長 : 「文字通り、雪の運ぶ餉…恵みを分け合う祭りでな」

村長 : 「その昔、この地の深い雪模様でひどく貧しく飢えていた時代」

村長 : 「雪を恐れるでなく、寧ろ受け入れようと」
「ワシらの祖先がかつては疎んだ冬を祀るようにした」

村長 : 「すると、雪を遥かに跨ぐような大いなる者が、この地に恵みを齎し」
「それからはこの村はどれ程の雪に埋もれても飢えなくなったのだ」

村長 : 「ワシらは昔は内々に済ませていたが」

村長 : 「外にも打ち出さねば、衰えるばかりでの」

村長 : 「だから、丁度いいのだ」

村長 : ふっふ、と笑い

シュウ : 「ゆきげ…なるほど~」

緋衣 南天 : 「あはは… 外様にも、と思考を柔軟に変えることができるのは素晴らしい判断ですよ。村長様」

村長 : 「そりゃあ、どうも」

村長 : 「さ、彼方が公民館だ」

村長 : 「いろいろ、小規模だが展示とかもしてみてな」
「中もあったかい、ゆっくりしていきなさい」

シュウ : あったかい!やった~~!!!

村長 : 「今夜も雪がひどい、日が暮れる前に宿を取るか帰るといい」

緋衣 南天 : 「ええ、そうさせてもらいます」

村長 : 「夜には、運泥児様が出るからな」
「はっはっは」

シュウ : 「じゃあお言葉に甘えて、お邪魔させてもらうのです」

村長 : と、よくわからないことを言って
そのまま雪の中に歩いて行った

緋衣 南天 : ……今のはなんだ?
何を言っていた? 少なくとも私が知っていた物ではなかったぞ。

シュウ : 「う…運泥児?」

緋衣 南天 : ……うんでぃご、うんでぃご、ウェンディゴ…。
断定には早いか

シュウ : 「なまはげみたいなものですかねぇ」

緋衣 南天 : 「うーん」
「どちらかと言えば、西洋染みた妖怪みたいな気もしますがねえ」

シュウ : 「渡来した民話が形を変えて…ありそう~」

緋衣 南天 : 「あはは、ありそうですよねぇそういうの」
「昔から伝わる存在って、意外と外様のものが多いらしいですし」

シュウ : 「なのですなのです」
「何はともあれ早速、公民館行ってみません?」

シュウ : 「シュウと似たような用事っていってましたし」
「資料とか読ませてもらったりすれば」
「南天さんの探してる物も見つかるかもね!」

緋衣 南天 : 「ふふふ、資料にあればよいのですが……」

緋衣 南天 : 「ったく…今時カルトなんて困ったもの、対策するにもどうとっかかりを掴むべきか…」
小さく、そう呟きつつも。

緋衣 南天 : そう考えながら、公民館への歩をすすめていく

GM :  

GM :  

GM : 公民館は比較的新しい内装で
改装もされたのか、見た目より小奇麗

GM : のんびりできる空間や、お土産コーナー
村の野菜を売り出しているコーナーも

GM : …本来、この季節には確実にあり得ない野菜などもあるが
何故なのだろうか?

GM : そして、そこでは
宿の案内も終わり

三田 : 「こっちがですね~…宗那さんと頑張って切り盛りしてるお店です」

三田 : 「村がもっと盛り上がるようにと、色々準備したんです」
「あ、村の歴史の資料コーナーとかも~…」

三田 : と、嬉々として案内している

ライナー・ブラウン : 「そういえば、この村に来てそれなりに立つが歴史についてはよく調べたことがなかったな…」

三田 : 「ここを建てるにあたって、初めて纏めさせてもらえたんですよ」

ライナー・ブラウン : 資料コーナーで足を止め、三田の案内を聞きながら村の歴史に目を通している

三田 : 「おっと?」
と、案内の途中、他の客…

三田 : 来たばかりの二人に視線

シュウ : その目線に気が付いたのか、どうもどうも~と雪をはたき落としながら

ライナー・ブラウン : 「ん?どうかしたのか………」

ライナー・ブラウン : そちらに目線をやると、異邦人の2人

緋衣 南天 : どうも、と お辞儀をして挨拶をするのは
学生のような雰囲気をした、やや似つかないジャケットを羽織る少女だ。

ノエル : その隣には洋風のシスターが一人
何やら楽しげに買い物に勤しんでいたようで…

ノエル : 「んー?どうしたのライナー君、なんか美味しそうな物でも見つけた?」

ライナー・ブラウン : 一瞬眉を顰めるが、隣のシスターの声を聞き、すぐにその顔を柔らかくする
その顔つき、恰好からは村の人とは違う、余所者であるとすぐにわかるだろう

ライナー・ブラウン : 「いや、別にそういうわけじゃあないが」
「ただ、佐倉とはまた違う外からの客を見つけてな」

ノエル : 「おっ…なーら、一応挨拶とかしとく?あっちとはまだ馴染めてないし…」

ノエル : …うん、別に歳下が怖いとかじゃなくて
ちょっと話すたびに怖いからご機嫌取りにお菓子を買いに来た…とかでもないからね?ほんと

ライナー・ブラウン : 「まあ、そうだな。あいさつくらいはしておいたほうがよさそうだ」

ライナー・ブラウン : ちょっと抜ける と手をあげてのサインを三田にしながら、視界に入った2人の方へと向かってくる

シュウ : ばさばさとジャケットに積もった雪を落としきり
こちらに向かってくる気配に気が付いたのか
ぱたぱたと足早に近寄って

佐倉杏子 : 「どーも」

佐倉杏子 : 郷土資料に目を通す途中に切り上げ
どうも、と最低限の挨拶を済ませた後

佐倉杏子 : 「にしても同じ時期に余所者が5人?随分盛況じゃん」
軽く切り出すように触れて

ノエル : あ、なんか向こうから元気に寄ってくれた
…小型犬っぽい子だなぁ

ライナー・ブラウン : (まさか佐倉が自分から話を振ってくれるとは…)

ノエル : 「あ、私とライナー君は一応この村でお世話になってるの…まあ、余所者扱いだけど」

ライナー・ブラウン : 少し驚いたような表情を見せている

シュウ : 「こんにちは~」
「5人…ってことはおねえさんもおにいさんも村の外の人なのです?」

緋衣 南天 : 「ふむ」
「おやおや、どうも。お三方も、村の外の人で?」

ノエル : 「ん、どもー!余所者扱いのノエルとライナーでーす♪で、こっちは佐倉ちゃん」

佐倉杏子 : 「そんなとこ。」
「ま、あたしは気まぐれでここ来ただけの旅行者だよ」

ライナー・ブラウン : 「紹介に預かったライナーだ、まあ聞いての通り俺はここ育ちじゃない」
「色々あってこいつのいる教会に居候の身だ」

ライナー・ブラウン : くいっとノエルを指す

ノエル : いえーい、とその横でピースサイン
年齢を考えるべきではなかろうか

緋衣 南天 : 「ふふっ」
「なるほど、村長さんも頑張ってるんですねえ…」

ライナー・ブラウン : 「………」

シュウ : 「むむむ…よそ者、シスターさんっぽい格好となると…なるほどなるほど…」
「あっ、シュウはシュウなのです」

ライナー・ブラウン : 村長の名にピクリと反応する

緋衣 南天 : 「して、教会とは何を信仰してるので?」

ライナー・ブラウン : (…頑張ってる、確かにそうだ。なぜあの村長は急に余所者を祭りに参加させ始めているんだ?)

ノエル : 「あ、ウチは土着のじゃなくて…えーっと…」

シュウ : 「いかにも聖書片手に、って恰好だもんね」

ノエル : 「…そういえば、あの教会は特定の神様はいないんだっけ」

ライナー・ブラウン : 「聞いて驚くなよシュウ」
「こいつは聖書片手で持ったら倒れるぞ」

シュウ : 「?」

ノエル : 「それ普通に日常生活に支障出ないかな!!」

シュウ : 「??????」

ノエル : 「…いや、うん。ミサの準備とかしてるとフラフラするんだけどさ」

ノエル : 「ま、ともかく居丈様?っていうのがこの村の神様で…そろそろお祭りあるんだよね」

ライナー・ブラウン : 「今は大体力仕事は俺がやってるが、果たして俺が来る前はあの上司と2人でどうやって切り盛りしてたんだかな」

ノエル : 「みんなもそれが目当てなの?」

ノエル : その後ろで「いやぁ助かってます!」
とでもいいたげに頬を掻いている

緋衣 南天 : 「ま、そんなとこですかね?」
「他にもちょっと探し"者"はいたりもしますが」

ノエル : 「(…この娘、なーんか親近感湧くなー)」

ライナー・ブラウン : 「ところで、まだそっちの名を聞いていなかったな?」

ライナー・ブラウン : 緑髪の少女へと

緋衣 南天 : にこにこ。と、笑顔を見せつつ

緋衣 南天 : 「柊…じゃなくていいか、緋衣南天。よろしくお願いしますね?」

ライナー・ブラウン : 「ああ、よろしく南天」

ライナー・ブラウン : 同じくにこり、と不格好な笑みを見せる

ノエル : ニコニコと笑みを浮かべる
…不思議な緊張感を感じながらも

ライナー・ブラウン : 「それで?そっちはなぜこの村に?佐倉と違って、祭りに招待されたってわけでもなさそうだが」

シュウ : 「シュウも南天さんと同じく、ちょっとした調べものみたいなものなのです」
「歴史とか、そういう!」

佐倉杏子 : 「……」
名乗られた以上はと面倒な顔をほんの微妙に浮かべつつ

佐倉杏子 : 「佐倉杏子。そこの奴が勝手に紹介した気もするけど」
「まあ覚えなくていいよ」

佐倉杏子 : 「…ふぅん」

緋衣 南天 : いやですよねえ、この茶番。
わかりますよわかりますよ。と思いながら笑みを浮かべつつ

緋衣 南天 : 「ま、そこの探偵さんが言った通り」
「調べ物をしに来たわけです」

ノエル : 「調べ物に探し物かぁ…よーし!一応、この村にも来て長いから何かあったら頼ってねー!」

GM : では、そう話していると…

三田 : 「あ、もう一人いますね」
「いらっしゃいま…」

ライナー・ブラウン : 「2人揃って調べ物か…俺も調べたいことが……ん?」

ねむ : 「すぅ…すぅ……」

ノエル : 「……」

ねむ : 休憩室の柱にもたれかかり
気持ちよさそうに眠っている

佐倉杏子 : 「…………」

三田 : 「ね、ねねねね…ねむ様!?」
びっくりした様子で

ノエル : 「…ねえ、ネムって確か」

緋衣 南天 : 「……」

シュウ : 「お知り合いで?」

緋衣 南天 : へぇ、あれがウェンディゴの…。

ねむ : 「ん…ん~~…」

ライナー・ブラウン : 「あの子がねむか」
「文字通り眠そうだな」

ねむ : 「…あと、五分ー……寝させて…」

ねむ : と、寝言の中でも眠っている

ライナー・ブラウン : その少女から視線を移し、佐倉をチラッと見やる

ノエル : 「巫女様…らしいんだけど」

佐倉杏子 : 「………なんだよ」

ねむ : ぴく、と

ノエル : 「…実は、私達もこの村のお祭りについて知りたい事とか合って〜…お話はしておきたいのよね〜♪」

ライナー・ブラウン : 「ここに来た目的はあの子だろ?」

ねむ : 杏子の声に反応して

緋衣 南天 : …眠そうにしている以外には、普通に見えるが。

緋衣 南天 : 「おや、お知り合いで?」

ねむ : 「ふぁああ~~…ああ…」
ゆっくり欠伸をしながら起き上がり

佐倉杏子 : 「誰がいつそんな事言ったよ」

ねむ : 「…」

ライナー・ブラウン : 「言ってはないが顔に書いてある」

ねむ : 「…杏子…ちゃん…?」
目をこすりながら

佐倉杏子 : 「…」

ねむ : 「……お久しぶり…その人たちは……お友達?」

ねむ : 「来てくれて……うれしい……」
「三田さんも…おはよう……」

佐倉杏子 : 「…さあね、人違いだろ」

ねむ : 「ボクは……ねむ」
「この村の………"みこ"さまだよ…」

ねむ : 「……」
その返事にも

ねむ : 「ふふ……」
柔らかに笑みで返しつつ

ノエル : 「(…ねえねえ、ライナー君…なーんかこのままだと、パイプになってくれそうな佐倉ちゃん…気まずそうじゃない?)」

三田 : 「ワワワワ…」

ノエル : 「(ここはちょっと強引に、後押ししつつなんか知り合い感出してみる?そしたら、探りを入れるのもやりやすくなるかも)」

シュウ : 「ふふふ…お知り合いなら素直に話してもいいんですよ?」

ライナー・ブラウン : 「俺にどうしろと…」 
すごくしょぼくれた顔をしながら、気まずそうに

ノエル : 「あー…探偵ちゃん…くん?が動いてる間に、ライナー君が頼りないことに…」

緋衣 南天 : 「そうそう」
「こう言ったのって素直に話したほうが後々楽ですよ」

ノエル : 「とまあ、そういうわけで!」

シュウ : 「シュウたちの事はお気になさらずに~」

ノエル : 杏子の背中を強引に押しながら、耳打ちをするように

ライナー・ブラウン : 「…頑張れ、佐倉。むこうはまだ友達と思ってくれてるなら、まだ全然手遅れじゃないぞ」

ノエル : 「…こういうの…長引かせると、後々辛いわよ?」

ノエル : 聞こうと思ってた事、言おうと思ってた事…ある日ぜーんぶ台無しになる事だってあるんだから

ライナー・ブラウン : ノエルの後ろに引き下がるように逃げながら、自身の経験からくるアドバイスを零す

ねむ : 「んー……んーん…………」
「大丈夫……わかってるよー…」

ねむ : 「……お祭り…来てくれた……でしょ?」

佐倉杏子 : 「知るか」
「なんともねえから突っ込んでくんな」

嘘ではない言葉だけ吐き捨てるように、二人を一蹴し

佐倉杏子 : 「……たまたまな」

ノエル : 「まあまあ、そこはおいおい…」

ノエル : 「にしても、巫女様かぁ…憧れちゃうなぁ…どんな事するんだろう…」

ねむ : 「……」

ねむ : 「…………」

ねむ : 「ぐぅ………」

ねむ : さっきまで話してた様子が一変

ねむ : よく見ると
寝息を立て始めている

ノエル : 「えっ…嘘!?今の寝言!?」

シュウ : 「寝ちゃった…!?」

佐倉杏子 : 「……はあ」

ノエル : 「さ、佐倉ちゃん!起こして!友達ならきっと許してくれるから!お饅頭あげるから!」

GM : 杏子ちゃん
ここでアイデアどうぞ

佐倉杏子 : ccb<=65(1D100<=65) > 15 > 成功

GM : では、昔からこんな感じではあったものの……

GM : ここまでじゃなかったのも確かなはずです

佐倉杏子 : 「………」

佐倉杏子 : 自分と違って変わってない、最初こそそう思ったが

佐倉杏子 : 「……おいネム」

佐倉杏子 : 「話してる途中に寝んなバカ」

ねむ : 「…………ん、んー………」

ねむ : 「ね、ねてな………い…よ?」

ねむ : 「えへ………」
のんびりとした口調で弁解するが

ねむ : 「ふぁあ…」
欠伸で返すので、勿論隠せないだろう

佐倉杏子 : 「呼び出しといてそっちが勝手に疲れてちゃ訳ねえよ」

ねむ : 「つかれて…ないよ~……でも……」

ねむ : 何か言おうとしたその時

くびり : 「おやおや、やあやあこんばんは!」

くびり : 「みこさま、どこに行ったかと思ってたけど…休憩中でしたか」

佐倉杏子 : 「…」

くびり : 「どうも初めまして、そちらは…おっと」

ライナー・ブラウン : 「………なあノエル、あれはファッションか?」

緋衣 南天 : 「わあ」
「寒くないんですかね、その格好」

くびり : 杏子を見て一瞬、にやりとした笑みも

シュウ : 「(…さむそう!!!!!!!!)」おもわずみぶるい

くびり : すぐに落ち着いた様子に代わり

ライナー・ブラウン : くびりの防寒意識0の格好を見て、思わず隣の相棒へと話しかける

くびり : 「お初お目にかかりまぁす」
「私は"嵐と歩む者"代表」

くびり : 「くびりです、どうぞお見知りおき~~」
ぺこ、と真面目そうに挨拶

緋衣 南天 : 「…────!」

シュウ : 「ふむ…」
その名前に少し眉が動く

佐倉杏子 : 「…はいはい佐倉杏子だよ」

ライナー・ブラウン : 「………っ」
「…よろしく、ライナーだ」

緋衣 南天 : 微かにその名を聞き、表情を強張らせ

くびり : 「あ、この衣装は趣味兼アピールですんで」

ライナー・ブラウン : 一瞬、嫌悪感を隠しきれず表情に出してしまう

くびり : 「どうぞご心配なさらず~」
「ほら、外歩いてきたのに凍傷一つなし」

くびり : 「すごいでしょ」
と、楽しそうに

ノエル : 「────」

緋衣 南天 : 「寒さとか、感じないので?」

佐倉杏子 : 「知り合い?ネム」
ネムに軽く確認して

くびり : 実際、その肌は恐ろしく冷えて見えるが
一切の違和感もない

ねむ : 「ん…」

ねむ : 「…………」

ノエル : しばし、凍結していた
いかにも寒そうな格好といい…どこか、ダブるその姿といい…

ねむ : 「………うん」

ねむ : こくり

佐倉杏子 : …歯切れ悪いな

くびり : 「ささ、親睦を深めるも大事ですけどぉ」
「こっちの話し合いもございますのでね」

ライナー・ブラウン : 「…?おい、ノエル」
どうした?と肩をゆする

くびり : 「みこさま、お借りしますね」
「ではでは~」

くびり : 腕を組んで連れようと

佐倉杏子 : 「少し待ちな」

くびり : 「はぁい?」

佐倉杏子 : 「こいつ連れてって何すんのさ」

くびり : 「どしたのきょーこちゃん」
「ああ」

ノエル : 「あ、ああっうん…大丈夫大丈夫!」

くびり : 「そりゃあお祭りの会議ですってね」

くびり : 「ねむちゃんは主賓、主催、主役ですもの」
「大事でしょ?そろそろ開催ですし~?」

緋衣 南天 : 生贄を主賓、主催───主菜の間違いだろーがよお。
脳裏に浮かぶ言葉を飲み込みつつ、変わらず笑顔を貼り付けて見守ることに。

佐倉杏子 : 「こいつなんだかいつもよりずっと寝ぼけ酷いんだけど」
「大分忙しいわけ?」

くびり : 「いつもこんなもんじゃない~?」

くびり : 「"久しぶりに会った"からわかんないか」
「ふふ!」

佐倉杏子 : ………あ?

佐倉杏子 : と言いたい気持ちを表情とともに奥底に抑えつつ

佐倉杏子 : 「お前はどうだよネム」

佐倉杏子 : 「行きたいかどうか答えな」
「行かなくちゃは無し」

ねむ : 「ふえ………」

ねむ : 「…………」

ねむ : 迷った様子で、言葉に詰まっている

くびり : 「申し訳ないけどさあ」

くびり : 「……旧友は大変結構、でも彼女は村にとっても大事な人なわけだ」
「あまり重要な要件じゃないなら、構わないよね?」

くびり : 「それとも、何か問題があったかな?」
「客人がたは…今来たばかりに見えるけど」

ライナー・ブラウン : (…自分から帰ってきたにしては、ねむのあの反応は妙だ)
(なぜ迷う?なぜ佐倉を…俺とノエルを祭りへと招待した?)

佐倉杏子 : 「そっちが勝手に呼び込んどいて大した用じゃないからなんて随分丁重なもてなしだな」

ねむ : 「そういうことじゃ…………なくて…」

くびり : 「みこさま」

くびり : 「その先は祭りでのことでしょ?」

くびり : 「みだりに口にしたら、居丈様が居心地を悪くしてしまう……」

くびり : 「…彼女きっての頼みだったけど」
「勿論、不満なら帰ってくれて構わないんだよ?杏子ちゃん」

くびり : 「それじゃあね」

くびり : 手を引いてそのまま出口の方へ

佐倉杏子 : 「…そうかよ」

ライナー・ブラウン : 「待て!」
いつ口を挟むか悩んでいたが、いなくなりそうなのを見て咄嗟に声が出る

くびり : 「んにゃ」

くびり : 「えっと…そっちは…」

くびり : 「あ~~…ラガーマンみたいな人!」

くびり : 「どうかした?」

ライナー・ブラウン : 「…ライナーだ、俺もそこの巫女の招待を受けたから祭りへと参加させてもらう」
「質問だ、"かれい"とは何だ?」

くびり : 「ん?」

くびり : 「ん~…」

くびり : 「さっきも言ったけど、祭りのことって始まるまでは口にしない方がいいんだよね」

くびり : 「つまみ食いは行儀が悪うございますってね」

くびり : 「なので秘密」

ライナー・ブラウン : 「そうか…なら質問を変えよう」
「祭りとは関係ない個人的な質問だ、それならいいか?」

くびり : 「いいよ、サービスしてあげる」

ライナー・ブラウン : 「ありがとう、単にそっちについての質問だ」

ライナー・ブラウン : 「寒さが平気って言ってたが…外の極寒の中平気で動けるのは寒さを感じない、では説明がつかない」

ライナー・ブラウン : 「何か理由があるのか?それとも生まれつき極度に寒さに強いだけか?」

くびり : 「そりゃあ…」

くびり : 「神の思し召しでしょうね」

くびり : 「なーんて」

くびり : けらけら笑って

くびり : 「理屈じゃ説明できないことが起きてる方が"らしい"でしょ?」

ライナー・ブラウン : 「……」
「わかった、ありがとう」

くびり : 「みんなはその姿を見て、理屈より感動で納得してくれるもの」

くびり : 「じゃ」

くびり : 「行こうね、みこさま」

ねむ : その返事に、いくらかの間を挟んでから

ねむ : こくり、とうなずき
店を去っていった

ライナー・ブラウン : 険しい表情で店の入口を睨みつける

佐倉杏子 : 「また顔出せよ」
「呼んどいてほっとくんじゃねえバカ」

ねむ : 「…」

ねむ : 「ん…!」

ねむ : そちらには、もっと短い間を置いた返事だった

ねむ : そして二人の影は、外の吹雪に掠れていく

くびり : 彼女の言った通り
素肌のまま雪の中、平静と…

三田 : 「…」

三田 : 「あ、あの…」

三田 : 「…………いろいろ、あったんですね…?」

三田 : と、それしか言えない様子で

ノエル : 「…本当に色々あったみたいねー」

ライナー・ブラウン : ガリ、と親指の爪を噛む
謎だらけだが、少なくとも純粋に楽しめる祭りではない、そんな予感がして落ち着かない

佐倉杏子 : 「さあね」
「こっちが雑な扱いされる事が気に食わないだけだよ」

シュウ : 「雪餉祭り…"かれい"…」

シュウ : 「彼女がかれい、ね」

緋衣 南天 : 「嵐と歩む者、ふーん。……なんとも、まあ」

ライナー・ブラウン : 「まあ、またねむに会いに行けばいい」
「向こうは拒絶はしていない、ならどうにでもなる」

ライナー・ブラウン : 少し落ち着きが戻ってきて、佐倉の肩をポンと叩きながらそんなことを

system : [ GM ] 朝 : 0 → 1

シュウ : 「その通りなのです」と横にぴょこりと並んで

シュウ : 「積もる話もありそうだし、積極的に話に行くことをおすすめするのです」

シュウ : 「会いに行けるうちに、ね」

緋衣 南天 : 「……」

緋衣 南天 : 「まあ、会えるうちに…と言うやつですね?」

佐倉杏子 : 「一々変な突っ込み方すんな」

緋衣 南天 : 「事実ですよ」
「何か後悔するよりかは、全然その方がいいでしょう」

ライナー・ブラウン : 「その通りだ」
「取り返しがつかなくなってから、後悔したところでどうにもならない」

ライナー・ブラウン : 遠い何かを懐かしむような、何かの願いを込めているような
そんな何とも言えない表情で

佐倉杏子 : 「はいはい、そうですか」

佐倉杏子 : 馬鹿みたい、そんな事をふと思いつつ

佐倉杏子 : 「呼び出しといてぞんざいな扱いされてて腹が立つ」
「今のあたしはそんだけのために動くってだけ」

三田 : 「あはは…」

三田 : 「あ、そ、そうだ」
「あと残り…」

三田 : と、案内を再開しようとする
その先は

ライナー・ブラウン : 「そうか、だが俺の見たところ、ねむはそんなつもりはなさそうだったが…」

三田 : 村の資料…特に、祭りの歴史や
過去をまとめた童話らしい

シュウ :
きになる~~~~

ノエル : !!

緋衣 南天 : 「動くと言っても、どう動くのやら。」
「それにあの様子、何やら尋常でも…」

三田 : 読むなら図書館です!

シュウ : じゃあシュウが振る~~!

緋衣 南天 : やれー

シュウ : ccb<=90(1D100<=90) > 78 > 成功

ライナー・ブラウン : 後方保護者面

三田 : もう一人どうぞ~

シュウ : だぼついている袖の下から片手をだして
ぱらぱらとめくっていく

緋衣 南天 : じゃあ私も

緋衣 南天 : ccb<=95(1D100<=95) > 26 > 成功

三田 :

佐倉杏子 : !!

三田 : では…

村長 : 【雪餉伝】
・かつての村は貧しく、冬の旅に飢餓状態に陥る状態であった
 その上深い雪が出入りを拒み、誰もがその運命を疎んでいたが、ある日ある村の女子が雪の中に美しいものを見
 微かな食料さえも捧げたところ、雪は我らをついに迎えたかのように様相を変えていった
 雪に埋もれた恵み、春に隠れた実りを分け与えてくれたのだ
 それが雪餉を呼ばれる伝承であり、それらは居丈様が冬に隠した恵みという
 我々は今も、冬の極まる時期に祭りを行い、冬と風に感謝を示し今年の雪餉を賜っているのです

三田 : 【山嵐村の童話】
・山奥にいる恐ろしい存在を居丈様が追い払い、独り占めしていた食べ物を村に分けてくれる…という話
 大体は伝承に沿っているが、これを書くに当たって話を聞いた相手は村長ではないようで
 運泥児様などの名称もあり、それは冬の守り神であり、居丈様の仲間だという

三田 : 「この童話は…私が住まわせてもらった屋敷にあったんですよね」

三田 : 「だれが書いたんでしょう、今も不思議です」

緋衣 南天 : 「……ふむ、ふむ」
「ああ…だから雪景色でも作物が…」

ライナー・ブラウン : 「童話は童話、あくまで何かしらの言い伝えが変化したものが大半だが…」

シュウ : 「冬の極まる時期に…なるほどなるほど」
「ここは近年寒冷化が進んでるってことですし」
「伝承通りにお祭りが執り行われるのも疑問はないのです」

ノエル : 「…何か関係ありそうよね、確かに」

三田 : 「実際、どんどん寒くなってますからね~」

シュウ : 「ここまでくるのも寒かった~」

ライナー・ブラウン : (どうにもきな臭い、あのくびりという女性もそうなんだが…)
(だがこの村には世話になっている。疑いたくはない…が)

佐倉杏子 : 「……なんでわざわざ」
こんな所に戻ったんだか、とまでは三田の前では言いとどめて

ライナー・ブラウン : 「まあ、今いくら考えても仕方がないことか」

シュウ : 「あっ、ここにも運泥児様だ」
「さっき村長さんもぽそっと言ってたんですけど、この運泥児様っていうのはどういう神様なんです?」

緋衣 南天 : 「村長が言っていた神様ですね、確かに気になります」

三田 : 「運泥児様ですか~」

ライナー・ブラウン : 「ああ…俺も気になる」

三田 : 「そうですね~……実は、いろいろ言われてて」

三田 : 「ご先祖様が帰ってくるときの姿、とか」

三田 : 「山の神様の代理とか」

三田 : 「伝承もばらけてて…う~~ん!」

ライナー・ブラウン : (エンブラさんの話にはなかったな…あの人はあれでも仕事はする。童話に乗ってるような神を言い忘れるとは考えづらい)
(となると…この童話では神として扱われるだけで、実際は神より格が落ちる存在なのか?)

佐倉杏子 : 「んで、バラけてる話全部がこの村での伝承なの?」

三田 : 「そうなんです!」

三田 : 「不思議ですよねえ…」

佐倉杏子 : 「ふーん…」

佐倉杏子 : 「地域差でブレてんならともかく…変な話だな」

緋衣 南天 : 「ふふ」
「実際にあった事を伝承としたならば、また別かもしれませんがね?」

ライナー・ブラウン : 「童話や伝承とはまた違うが…一つの現象に対しいくつかの説がある場合に関しては、こういう考え方もある」
「そのうちどれかが本当で、それを隠したいから隠れ蓑として嘘の説を他に作る、というやり方だ」

緋衣 南天 : 「カバーストーリー、ですね」

ノエル : 「んー、知られるとまずいって事か…j

ライナー・ブラウン : 「なぜ隠すか?についてだが…ノエルの言う通り、他所に知られてはまずいことを儀式の一環として行っている場合とかになる」
「…人柱とかな」

シュウ : 「…巫女様がかれいと呼ばれるような場所だもんね」

ライナー・ブラウン : 「まあ、あくまで俺の邪知だ。あまり本気にしなくていい」

佐倉杏子 : 「…」

佐倉杏子 : どいつこいつも随分と食ってかかるんだなと思いつつ

シュウ : 「ふふん、世の中何があるかわからないからね」
「視野は広ーく持っておくのが探偵なのですよ」

佐倉杏子 : だけどその方が自分にも都合がいいから特に口には出さず

佐倉杏子 : 「ま、きな臭さだけは深まってんな」

緋衣 南天 : 「ですねえ」
「しかしまあ……」

緋衣 南天 : 「冬に作物だなどと、この技術が広まれば日本の台所事情が変わってきますよ?これ」

シュウ : 「そういえばそう!」
「あそこに並んでたお野菜ってどこで作られてるの?」

三田 : 「不思議ですよねえ」

三田 : 「毎年祭りのおかげで、ここの土壌は冬でも収穫できるらしいんです」

三田 : 「…私はその畑、まだ見せてもらったことないんですけど」

三田 : 「"山奥の神域"だけらしいんですよ」

シュウ : 「むむむ…企業秘密ってことか~」

三田 : 「私も住民なのに~…新入りですけど」

ライナー・ブラウン : 「山奥か、そう言えば俺もまだ行ったことがないな」

緋衣 南天 : 「山奥といえば、食べ物を独り占めしている怪物の伝承が…」

ノエル : 「新入り仲間だもんね」

緋衣 南天 : 「やめておいた方がいい。」

ライナー・ブラウン : 「いや俺一人なら行けなくもないんだが…」
ノエルをじっと見る

シュウ : 「?」
「やめておいた方がいい…理由とかあったり?」

ライナー・ブラウン : しばし、無言でただじっとノエルを見る

佐倉杏子 : 「……ふぅん?」

ノエル : 「…えっ私のせい?」

三田 : 「あ!」

三田 : 「宗那さんもやめとけ…って前言ってました」

緋衣 南天 : 「山と呼ばれる場は、土着にもよりますが神秘を帯びた場」
「下手に入り込めば、どのような"バチ"が当たるかわからない」

ライナー・ブラウン : 「目を離したら雪に埋もれてそうで不安なんだよ」

三田 : 「なんでも、普通にその…危ないそうですし」

三田 : 「イノシシとか…熊とか…」

ノエル : 「……」

ノエル : 「うん、ライナー君の心配含めて行かなくてラッキーって感じ!」

佐倉杏子 : 「話掛け合わせると妖怪か化け物でもでてきそうな勢いだな」

シュウ : 「触らぬ神になんとやら…それもそうなのです」

緋衣 南天 : 「それで済めばいいですけどねえ」
「あくりょーたいさんあくりょーたいさん」

ライナー・ブラウン : 「妖怪とは違うが、こんな過酷な土地で生き抜く生物はそれだけ強い」
「もし気が立っている熊に会えば…想像したくもないな」

ライナー・ブラウン : ふう、と一息吐く
童話や伝承は一通り調べ尽くしたか

GM : では!

GM : ここで幸運どうぞ
全員です

シュウ : ccb<=70(1D100<=70) > 79 > 失敗

緋衣 南天 : ccb<=85 うおおおおおおお(1D100<=85) > 25 > 成功

佐倉杏子 : ccb<=60(1D100<=60) > 54 > 成功

ライナー・ブラウン : CCB<=85 幸運(1D100<=85) > 36 > 成功

シュウ : そんなぁ!

緋衣 南天 : へっちょろいね

GM : ノエルさん?

エンブラ : ノエル代理です
幸運を振りかざします

エンブラ : ccb<=20(1D100<=20) > 49 > 失敗

シュウ : 仲間がいた!

エンブラ : なんだこれはァアア~~~~!!
幸運が低すぎるぞォ~~~ッ!

GM :  

GM : では、公民館を後にした貴方たちは

GM : ふと、違和感を覚えます

GM : 雪面、雪に埋もれ行く痕跡

GM : その中に、確かに

GM : 無数の、獣の足跡が

GM : この施設を囲んでいたかのようにあったのがわかる

GM : 蹄のようなもの
野犬のようなもの
熊のようなもの

GM : 無数に

ライナー・ブラウン : ナビゲートで足跡の主が大体どこへ行ったかを探ることは出来るか?

GM : いいよ
振りなさいライナー

ライナー・ブラウン : CCB<=70 工作員(1D100<=70) > 4 > 決定的成功/スペシャル

ライナー・ブラウン :

GM : WOW

GM : え~では

GM : そこら中に向かって去っていったのがわかりますが

GM : ……"その中には一つも山に戻るものはない"

GM : それがわかります

ライナー・ブラウン : 「───どういうことだ……?」

佐倉杏子 : 「どうした?」

ライナー・ブラウン : 過去の訓練で身につけた技能が、技術が、そして己の戦士としての勘が
本来ありえないはずの結論を導き出し、雪の中、額に冷や汗が流れる

シュウ : 「…なにか気になるものでも?」

緋衣 南天 : 「おや?」

ライナー・ブラウン : 「見えるか?この消えかけた足跡」
「野犬、熊、猪、鹿。無数の獣の足跡だ」

ライナー・ブラウン : 「………どこへ続いてると思う?」

佐倉杏子 : 「………」

緋衣 南天 : 「はは、それこそ…山などでは?」

佐倉杏子 : 周囲を見渡し

シュウ : 「こんな雪の降りしきる中で足跡が残ってるって…」その足跡を目で追いつつも

ライナー・ブラウン : ゆっくりと、首を横に振る

佐倉杏子 : その後足跡の先を辿る

ライナー・ブラウン : 「"山に戻る足跡はない"」
「…意味がわかるか?」

佐倉杏子 : 「…引っかかる所すこしは分かったよ」

緋衣 南天 : 「…ふむ」
「いいやさっぱり、ですがだとするならば」

緋衣 南天 : 「その獣たちは、この村の中にいる…そう考えてもいいのかもしれませんね」

ライナー・ブラウン : 「………そう、そういう結論になる」
「いるはずのない大量の獣が、村の中にだ」

シュウ : 「さらに、さっきまでこの建物をぐるーっと取り囲む形でここにいたってことだよ」

シュウ : 「肉食動物も草食動物も分け隔てなく」

ノエル : 「…うへぇ、まじかぁ」

ライナー・ブラウン : 「………」
ありえない、そう、ありえてはならない。常識の埒外としか言いようがない。だが、既に常識が通用しない現象は知っている

ライナー・ブラウン : 「…この村は、俺が想像していたよりずっと危険かもしれん」
「シュウ、南天。調査はやめて帰ったほうがいい。獣に食われるぞ」

シュウ : 「ふふん、あいにく前金はもらっちゃってるので」

シュウ : 「それに、まだまだ分かってないことがいっぱいあるんだ」
「それはしっかり調べてこその探偵だもん」

シュウ : 「この村に何があるのか、ぜーんぶシュウは知らないといけないの」

緋衣 南天 : 「おや真面目な」

ライナー・ブラウン : 「そうか……南天は?それと、佐倉には最初から聞く気はない。帰る気なさそうだからな」

緋衣 南天 : 「あいにくと私も。この私が退くなんてあってはならない。……契約不履行になるのも嫌ですし」

緋衣 南天 : 「調査は続行。どの道、まだここから帰るわけにはいかないので」

ライナー・ブラウン : 「…そうか」

ライナー・ブラウン : 困ったようにポリポリと頬を掻き、懐からスマホを取り出す

ライナー・ブラウン : 「俺の連絡先を教えておく、俺も調べたいことができたし、これも何かの縁だ」

ライナー・ブラウン : 「ただ、出来ればそっちでわかったことがあればこっちにも教えてほしい」
「その代わり俺に出来ることがあれば極力協力する、ノエルからはあまり離れられんが」

ノエル : 「頼りになるねー」

緋衣 南天 : 「良き縁に恵まれてるようで」

シュウ : 「こういう状況だもんね」
「ありがたい限りなのです」

佐倉杏子 : 「こっちとしても好都合」
「いい具合に利用させてもらうよ」

緋衣 南天 : ……。
とはいえ、そこまでやるのは私としてはリスキー。さてと…

緋衣 南天 : 「では、何かあればこちらから連絡させてもらいますよ」

緋衣 南天 : 「それと…佐倉さん、でしたっけ?」

佐倉杏子 : 「何?なんか言いたいことでもあんの?」

緋衣 南天 : 「ご友人、思うところがあるならば医者に診てもらうのを勧めておきますよ」

緋衣 南天 : 「病はどのような軽いものでも、気付かぬ内に蝕む」

緋衣 南天 : 「気がついた時には手遅れ、なんてことにはならないように」

佐倉杏子 : 「…そうだな」

佐倉杏子 : 「そうさせてもらうよ」

GM :  

GM :  

GM : 日が暮れてきた…

system : [ GM ] 夕 : 0 → 1

GM : それでは、皆さん行動を選択してください

GM : どこに行きますかー?

緋衣 南天 : メインで改めて宣言しましょう
町役場に!

緋衣 南天 : 町?

緋衣 南天 : 村だわ
村役場で

GM : よろしいでしょー!

GM : さあ第一回
気合い入れていきますよ

GM :  

GM :  

GM : 村役場は、こぢんまりとした施設だった

GM : それもそのはず、元より規模の小さなこの村では
役場とはいうが大概公民館と違いはない

役場の村人 : 「おんや」

役場の村人 : 「どうも、お嬢ちゃん」
「見ない顔だね」

緋衣 南天 : 「…どうも」
「少し外から招かれまして。私、緋衣南天と呼びます」

緋衣 南天 : ぺこりと、礼儀正しくお辞儀をして挨拶をする。

役場の村人 : 「ふむ」

役場の村人 : 「ああ!南天…南天ちゃんか」
「聞いてるよ、ジュリさんの助手さんだろう?」

役場の村人 : 「よく来てくれたねえ」
「何か御用かい?」

緋衣 南天 : 「おや、ならば話は早い」
「そうですね ちょっとした人探しと…祭りの手伝いをしに来ました」

役場の村人 : 「ありがたいねえ…」
「ウチのジジイどもだけじゃあ、準備も色々大変らしいし」

役場の村人 : 「そいだら、何を探そうね」
「聞かせてくれるかい」

緋衣 南天 : 「お医者様。色々と物知りでもあるでしょうし、個人的に世話になっておきたいとも思ったので…」

緋衣 南天 : 一旦、その話をつけられている人物がどのようなものかを確かめるのも兼ねた方が良さそう
そう判断したか、医者についてをまずは尋ねた。

役場の村人 : 「ふんむ…じゃあ」
「ここだね、ケイン先生のトコだ」

役場の村人 : "村の病院"を発見した

役場の村人 : 「それでいいかい?」
「ほかにも質問はあるかな?」

緋衣 南天 : …もう少し踏み込むべきか。

緋衣 南天 : 「そうですねぇ…良ければ、どのような準備をしたらいいかの指示などがあれば、聞いておきたいものです」

役場の村人 : 「ふううむ…」

役場の村人 : 「ワシぁ…そっちの関係者ではないからねえ」

役場の村人 : 「祭祀場の連中とか詳しいんじゃないかい」
「ああ、あと~~…」

役場の村人 : 「最近来たくびり?って子も関係者だろう?聞いてみるといいさ」

緋衣 南天 : ……うへぇ。

緋衣 南天 : 笑顔の裏にある表情を、険しくさせながら

緋衣 南天 : 「あの子もそうでしたか。
 ……わかりました…ありがとうございます」

緋衣 南天 : にこりと微笑みを見せて、また丁寧に挨拶を。

役場の村人 : 「ああ、がんばってねえ」

緋衣 南天 : 快く挨拶した上で、秘めた警戒心を解くことなく

緋衣 南天 : そのまま、村の病院に赴くことにした。

GM :  

村医者? :  

村医者? : 「…お前さんが南天か?」

村医者? : 椅子に座ったその男は
村の住人というには雰囲気が違う様子だ

村医者? : 「ジュリエッタのやつ…そこいらのガキを使いに回すとはな」
「ま、今回の仕事ならいいのか」

村医者? : 「座れよ、話があるんだろ?」

緋衣 南天 : 「そう言うあなたは…ケインさん…で問題なさそうでしょうか?」
村人とは雰囲気が違う。それを感じ取って、半ば確信を持って尋ねて

緋衣 南天 : そこいらの、と言った言葉に反応するより先に

緋衣 南天 : あくまで今回の目的のため、指示に従い座ることに。

ケイン : 「ああ、村医者のケイン……」

ケイン : 「今回の仕事の為に、わざわざ村に移住させられた…な」

ケイン : 「面倒だが、やっと仕事の本題らしい」
「こっちに来たからには、狙い通り接触できたのか?」

ケイン : ぶっきらぼうに問いかけて

緋衣 南天 : 「出来ましたよ」
「随分とまあ名前通り眠そうな様子でした。友人さんまでいたというのにね」

ケイン : 「だろうな」

ケイン : 「奴さんはまだ不完全な変容の途中だ」
「体温低下に生理的に追いついてないんだろう」

ケイン : 「まるで冬眠するみたいに、常に眠気があるといやつさ」

緋衣 南天 : 「なるほど」
「…いや、よくその生態まで把握してますね」

ケイン : 「見てりゃわかる」

ケイン : 「だが検査まではできてない」
「奴のお守りの連中がうるさいからな」

ケイン : 「よそ者には会わせたがらないんだ」
「だからお前の仕事がある」

緋衣 南天 : 「私も余所者なのですがねぇ…」
「……確か、検査を行いサンプルの確保でしたか」

ケイン : 「ああ」

ケイン : 「道具なら準備はできている」
こつ、と壁を叩くと

ケイン : そこに隠されていた、最先端の医療機器が

ケイン : 「隣町まで引っ張り出せるならいいが、難しいからな」
「ったく、準備に馬鹿みたいに時間がかかったぜ」

緋衣 南天 : 「……ほおう」

緋衣 南天 : 流石に、取り繕うこともなく関心した。
この村にこんなものを…そもそも、資金という面含めてよくやり切るものだと。

緋衣 南天 : 「用意するのも運ぶのも、隠すのも手間をどこまでかければいいのやら」
「すごいことしますね」

ケイン : 「ここに連れてくりゃいい」
「そしたら検査をして、あとはおさらばだ」

ケイン : 「まぁ、な」

ケイン : 「それほど価値のあるものなのかねえ」

緋衣 南天 : 「つまり私のやることは、奴らのガードをどうにかして」
「ねむ…巫女をここに連れて検査する事ね?」

ケイン : 「そうなる」

ケイン : 「それなりに観測し続けてるが、嵐と歩む者だかが、妙に守りが固い」

ケイン : 「異様に嗅覚がいいのか、こっそり事を済ませる予定が」
「わかってるみたいにこっちの動向に合わせてきやがる」

ケイン : 「…手品のタネがまだ見えてねえ、面倒な連中だ」

ケイン : 「だが、村の連中はそこまで気にするほどでもないな」
「ただのジジババだ」

緋衣 南天 : 「ここに来るまでの間、話をしてみましたがよくいる感じでしたしね」
「……しかし、面倒ですね」

緋衣 南天 : 「ジュリエッタも、奴らには警戒しろと言ってました。」
「私が言えたことではないけど、何を企んでるのやら」

緋衣 南天 : 「……ここの会話、バレてなきゃいいのですがね」

ケイン : 「耳がいいって程じゃあねえらしい、安心しろ」

ケイン : 「他に用件はあるか?」

緋衣 南天 : 「…ふむ」

緋衣 南天 : 雑談で言った形で目星してみようかなとか思います
いけるでしょうか?

ケイン : いいよ

緋衣 南天 : うわ!

緋衣 南天 : ccb<=95 めぼし(1D100<=95) > 99 > 致命的失敗

緋衣 南天 : おお

ケイン : おお

ケイン : ではひどい吹雪で何も見えません
真っ白

ケイン : 「警戒してるのか?」

ケイン : 「だが、あんまり意味はないと思うぞ?」

ケイン : 「ここじゃあ、遠くなんざそうわからないからな」

緋衣 南天 : 「してますよ」
「さっき色々あったのですから…」

ケイン : 「らしいな」

緋衣 南天 : 「……」

ケイン : 「顔見ればわかるぜ」

ケイン : 「ここは妙なことがある…少し滞在すりゃいやでもわかる」

緋衣 南天 : 「ですね」

緋衣 南天 : 「私も、一日経たずとして理解しましたよ」

緋衣 南天 : 「全くもって」
「面倒で、厄介なものがあるんだってことを」

緋衣 南天 : 警戒はするだけ大変
しかし、何かと行動が読まれているかもしれないと

緋衣 南天 : ああ全く、鬱陶しい早く終わらせたいものだと

緋衣 南天 : ため息を大きく吐いて、一度場から離れることにした。

緋衣 南天 : ……この調子だと、下手に話しかけた分無駄にならないとのですが。

緋衣 南天 :  

GM :  

GM : 探索終了
冷気増加-補正によりなし

GM : リスク値+10

system : [ 緋衣 南天 ] リスク : 0 → 10

GM : では

GM : 次のお方いますでしょうか

佐倉杏子 : ネムの家行くよ

GM : !!

GM : わかりました

GM :  

GM : 杏子は、ねむの家を聞き向かうことにした

GM : その家には、鍵すらかけておらず
そして中に入ってみれば

GM : 最低限の生活の道具に
とても大きなベッドがあったくらいだ

GM : そしてそのベッドは、だれか入ってるかのように膨らんでいる

佐倉杏子 : 「……」

佐倉杏子 : 「やっぱ具合悪いのかよ、ネム」

ねむ : もぞもぞ、とベッドが揺れて

ねむ : 「…ん~…ん?」

ねむ : 「杏子ちゃん…来てくれたの?」

ねむ : 嬉しそうに微笑んで

ねむ : 「…体は~……大丈夫」

佐倉杏子 : 「…偶然通りかかったんだよ」

ねむ : 「でも……ちょっと…眠たいだけー……」

ねむ : 「人の…家までー……?」
くすりと

佐倉杏子 : 「…うっさい」
「変わんないなお前は」

ねむ : 「ふふ…」

ねむ : 「杏子ちゃんも…変わってないよー……」

ねむ : 「優しい…ままだねー…………」

佐倉杏子 : 「…勘違いだよそんなの」

佐倉杏子 : ひとまず腰を下ろして、胡座をかき

ねむ : 「ほんとに~……?」

ねむ : 「…………」

ねむ : 「手紙…………だけで来てくれたのに……ね」

佐倉杏子 : 「知るかよ、そんなもん」

佐倉杏子 : 「…ま、んな事はどうでもいいんだけど」

佐倉杏子 : 「…この家お前しかいないわけ?」

ねむ : 「うん…………」

GM : 杏子はここでアイデアどうぞ

佐倉杏子 : ccb<=65(1D100<=65) > 75 > 失敗

GM : 貴方はねむの家庭環境が微妙だったことは覚えてるが
詳細までは忘れてしまってるだろう

佐倉杏子 : 「お前一人だけでなんとかなんのかよ。それもこんな土地で」

ねむ : 「………」

ねむ : 「村のみんなが…………助けてくれてるから…」

佐倉杏子 : 「こんな殺風景な部屋で暮らしといてね」

ねむ : 「…寝るだけだもの…………」

ねむ : 「ボクは…大丈夫…………」

佐倉杏子 : 「………」

佐倉杏子 : 「ここでの暮らしはどうだよ」
「楽しいこと少しはあんの?」

ねむ : 「……」

ねむ : 「…………」

ねむ : 「……村の一員として………やることをしてるだけだから………」

ねむ : 「遊びに来たわけじゃ…………ないもの………」

佐倉杏子 : 「ほんとお前正直だな」

ねむ : 「んーん……!」

ねむ : ちょっと不服そうな態度

佐倉杏子 : 「はいはい」

佐倉杏子 : 「んで」

佐倉杏子 : 「そんな顔してまでこの村でやらなきゃならない事ってなんだよ」

ねむ : 「………」

ねむ : 「んー………ん」

ねむ : 言葉に詰まった様子で
布団にもぐる

佐倉杏子 : 「………ったく」

佐倉杏子 : 「あーあ」
「あたしだったら耐えらんないね」

ねむ : 「…………」

ねむ : 「村のみんなの………ため、なの」

ねむ : 「ボクが……残ってるから…」

佐倉杏子 : 「それだよ」

佐倉杏子 : 「こんな窮屈な場所に押し込められて」
「寝泊まりぐらいでしか家に帰れない」

佐倉杏子 : 「そうまでして大して知らない連中のために尽くし続けて」
「バッカみたい」

佐倉杏子 : 「あたしならお前とおんなじ立場だったらさっさと出てくよこんな所」

ねむ : 「…」

ねむ : 「………でも……」

ねむ : 「それで…だれかが……死んじゃうのは…………嫌……」

佐倉杏子 : 「…」

ねむ : 「ボクが……やめたら…………神様…………怒るんだって」

ねむ : 「……ボクが……前に一度…………逃げたからー……」

佐倉杏子 : 「…なんの話だよそれ」

ねむ : 「………」

ねむ : 「昔……ねー…」

ねむ : 「吹雪の日……ボク…居丈様に……会ったの」

ねむ : 「でも……風が強くて……吹き飛ばされて…」

ねむ : 「偶然……近くの家に…転がって」

ねむ : 「………村の人は…ほんとー…だったら…」

ねむ : 「風と共に……連れてかれるのが…普通……そう言ってた」

ねむ : 「それから……色々あって……」
「居丈様に渡すか……そのままか……話し合った…みたい」

ねむ : 「でも……ボクは…こわくって…」
「……引越し、することになって……」

ねむ : 「………そのせいで…」
「村では色々……あったんだって…」

ねむ : 「吹雪が…………ひどくなったり………恵みも……減ったって…」

佐倉杏子 : 「………っは」

佐倉杏子 : 一蹴するように鼻で笑い飛ばして

佐倉杏子 : 「どんな話かと思ったら、やっぱくっだらない」

ねむ : 「むむ…」

ねむ : 「んー…ん…ん~…!」

ねむ : なんで、と言わんばかりに

佐倉杏子 : 「意味不明なもん怖がって逃げる、そんな程度の勝手すら許されないならそいつは向こうが悪いんだよ」

佐倉杏子 : 「自分が生きるために動いて何が悪いんだっての」
「人のために尽くしてもし自分が死んだりでもしたら意味ねえだろ」

ねむ : 「…」

ねむ : 「杏子ちゃんだったら………」

ねむ : 「そう言う…よね…………」

ねむ : どこか嬉しそうに、頬が緩む

佐倉杏子 : 「あん?」

佐倉杏子 : 「何?昔のあたしそんなに利己的な人間に見えてたっての?」

佐倉杏子 : ケラケラと自嘲混じりに笑いながら

ねむ : 「んーん………」

ねむ : 「……嬉しい…だけー…」

ねむ : 「でも……」

GM :

GM : 杏子さんはここで幸運をどうぞ

佐倉杏子 : ccb<=60(1D100<=60) > 61 > 失敗

GM : では、杏子がその気配に気づく前に

GM : 空気が震えるような、唸り声

ねむ : 「…!」

ねむ : 起き上がり、窓を開けて

佐倉杏子 : 「……っ!?」

ねむ : 「…………違う…!この子は………」

ねむ : 「…邪魔する、わけじゃ…ないから」

ねむ : 「…………」

ねむ : ぞわ、とするような

ねむ : 視線が、吹雪の中から

佐倉杏子 : 「……」

佐倉杏子 : 「なんだよ、誰だか知らないけどなんか文句でもあんの?」

ねむ : 「…………ボク、行くね…杏子ちゃん」

佐倉杏子 : 「あ?」

GM : 吹雪の中には、確かな敵意が渦巻いている

ねむ : 「行かないと…みんな…………怒ってる」

佐倉杏子 : 「あっそ」

佐倉杏子 : 「じゃあ行ったら?」

佐倉杏子 : 「歳場も行かないガキをこき使う連中の所にでも」

ねむ : 「…………」

ねむ : その言い方に、少し悲し気にしつつ

ねむ : ドアの方へ歩き、戸を開く

ねむ : 吹雪が吹込み、凍えるが
ねむは防寒具をまだ着ていない

ねむ : しかし、震える様子もない

佐倉杏子 : 「…は?」

佐倉杏子 : 「な…おいネム!」

ねむ : 「行ってくる…………ね」

佐倉杏子 : 「お前なんも着ないで…!」

ねむ : 振り返ると、ぶわ、と

ねむ : 冷気が強まったように思えた一瞬

ねむ : その髪は、みるみるうちに
凍えたかのように白く染まって

ねむ : 近づきがたい冷気が
外からではなく

ねむ : ねむ自身を中心に漏れ出ているのがわかる

佐倉杏子 : 「………!?」

佐倉杏子 : 「ネム……?」

ねむ : 「…………」

ねむ : 「ボクは…………」

ねむ : 「帰れない…の」

ねむ : 「………こうだから」

ねむ : 背を向けて、雪の中へ歩いていく

ねむ : 吹きすさぶ雪が、彼女の周りではむしろ穏やかに
足跡は不自然なほど残らない

ねむ : そして、彼女の歩く先には
うすぼんやりと影が

佐倉杏子 : 「………」
一瞬呆然と立ち尽くすも

佐倉杏子 : 「………っ!」

ねむ : 巨大な影が、ねむを迎えるように立っている

  :  

:  

佐倉杏子 : すぐさま気を取り戻し追いかけようとするも

: 奇妙な装飾に身を包んだ、巨大な獣

: 鹿のような、狼のような
獰猛な印象を持つそれは

: ねむを抱きかかえ
どこかへ走っていった

:

GM : 残るのは、雪と、風ばかり

GM : 足跡は、獣の蹄だけ

GM : その行先は、雪に閉ざされ追うことはできなかった

佐倉杏子 : 「…」

佐倉杏子 : だけどそんな事は足を止めた理由とは関係ない

佐倉杏子 : 一目見た、得体の知れない獣の存在

佐倉杏子 : ただその一点が保身を目覚めさせ
揺さぶり起こされた保身はこっちの行動を蛮勇であると諌め、押し留めた。

佐倉杏子 : 「……………っ」

佐倉杏子 : 自分で言い放った利己的な理屈が頭の中で不快に響き渡る

佐倉杏子 : 「チッ……」

佐倉杏子 : 何をどう振り返っても自分の中から苛立ちが起こされていく

佐倉杏子 : そのままネムの家を後にし、宿へと向かう帰路を取る。

佐倉杏子 : …………その途中

佐倉杏子 : 「………」

佐倉杏子 : ネムの消えた方向を睨みつけるように見つめた。

佐倉杏子 :

佐倉杏子 :

GM : 凍え上昇、なし

GM : リスク上昇+30

GM : 次のもの…前に

ノエル : じゃ、役場確認しまーす!

GM : はーい

GM :  

GM : ノエルが役場まで足を運ぶと
やはり閑散とした様子だ

役場の村人 : 「おんや、ノエルちゃんか」

役場の村人 : 「どうかしたかい?」

ノエル : 「あ、どうも!これからお祭りに参加させて貰うわけだし、色々確認に来ました!」

役場の村人 : 「そうかそうか…ノエルちゃんは初めてだもんな」

役場の村人 : 「確認かい…何か気になることあったかい?」

ノエル : 「えーっと、まず…」

ノエル : 「入っちゃいけない場所とか…後、お祭りについて聞きなれない言葉もあったから、教えて欲しいなぁって」

役場の村人 : 「ほお…ああ、確かに?」

役場の村人 : 「そうさね、関係者じゃないなら祭祀場の奥はそう行かんほうがええかな」

役場の村人 : 「それと、山ン奥も祭りの時以外は人気無くて危ねえし」

役場の村人 : 「そんくらいかな?」

ノエル : 「なるほど…あ、それから…“かれい”って…なんのことですか?主題だって聞いたんですけど…」

役場の村人 : 「んんー…かれい、かい」
「そうさねえ」

役場の村人 : 「まさに、居丈様が喜ぶもの」
「人の世で唯一渡せるもの…かねえ」

役場の村人 : 「居丈様はそんらもう、大きな神様よ」
「人の尺度じゃあ、そう喜びにならんさな」

ノエル : 「(…じゃあ、どこぞの奴よろしく香辛料が好きとかそんなことはないのね)」

ノエル : 「大きな神様かぁ…居丈様ってそんなにすごいんですねぇ…」

役場の村人 : 「そりゃあなあ」

役場の村人 : 「山より大きい吹雪の王様よ」
「この村に吹く雪は居丈様の息吹さね」

ノエル : 「確かにスケールが違うなぁ…お祭りより前は、あんまりお話を聞かなかったけど…村中の人が知ってる…んですよね、居丈様」

役場の村人 : 「みだりに名前を出すもんでねえからな」

役場の村人 : 「聞きつけられたら、夏にも吹雪を吹かれてまう」

ノエル : 「あ、夏でも来てくれるんだ…親切だなぁ」

ノエル : …ってことは案外マメなのか…それとも
耳を澄ましてるのか…どっちにしても怖いなぁ

役場の村人 : 「まあ夏でもここいら、よう冷えとるからな」

役場の村人 : 「22度も下回らねえ、夏バテしなくてええけんどさ」

ノエル : 「夏でもかぁ…存在感あるなぁ」

役場の村人 : 「ええことさ」
「見守られとるちゅうことよ」

役場の村人 : 「も少し雪は手心加えてくれてもええけどな」
ははは、と

ノエル : 「あはは…まあでも…それだけ手厚いってことなのかもしれませんねー」

ノエル : 「…あ、そういえば…お祭りには巫女さんがいるんでしたっけ」

役場の村人 : 「そうね」

ノエル : 「どんな役なんですか?踊ったりとか…詩を読んだりとか?」

役場の村人 : 「村を回ってなぁ……にこやかに遊んだりした後」

役場の村人 : 「祭祀場で挨拶して、後は奥の神域で締めくくりよ」

役場の村人 : 「最後だけは、縁者しか見れんけどな」

ノエル : 「なんだか、思ったより和やかな感じだなぁ…奥でやる事は決まってたり?」

役場の村人 : 「そりゃあ…儀式の連中にしかわからなんだ」

役場の村人 : 「ワシぁみこさまになったことはないからな」
はははと

ノエル : 「えー?なんだか、似合いそうなのになぁ」

ノエル : 「…あ、そうそう…そういえば…嵐と歩む…でしたっけ?外から来てくれてるらしいですね〜」

役場の村人 : 「そうやなぁ」

役場の村人 : 「……私は正直好かんがねえ…」

ノエル : ふふふ…ちょうど持ってる心理学
探っちゃおうかなー!

役場の村人 : いいよ
振りな

ノエル : CCB<=95(1D100<=95) > 41 > 成功

役場の村人 : 実際不満そうです
よそ者ならともかく、妙な組織だし

ノエル : 「…そうだなぁ…よくわかんないし…祭りに関わってるなら、そうそう変な事はしないでしょうけど…どんな方々なんでしょう…」

役場の村人 : 「ううん…」

役場の村人 : 「村のモンとはあまり顔を合わさんからな」

役場の村人 : 「"儀式"の連中や、村長辺りが親しいらしい」

ノエル : 「わぁ…儀式にまで関わってきてるんだ…上の人なら、そう心配しなくていいんだろうけど…」

ノエル : 「なんだか嫌なのわかっちゃうなぁ」

役場の村人 : 「ウチらからすりゃ、なんとも縁がないからのう」

役場の村人 : 「折角宗那君や三田ちゃんみたいな若いモンもいるってんのに」
「ジジババの寄り合いで集まってばっかでなぁ」

役場の村人 : 「ったく…」
いろいろ不満そうだ
役場で勤めてる分、割と外よりの村人らしい

ノエル : 「ウチもな〜お外から来た分、触れ合いとか?周りの村の人は大事にしようって…思ってるのに…なんか心配になっちゃうな〜」

ノエル : 「あ、そうそう…外から来た人がいるみたいだし…この辺りの動物の事伝えてあげなきゃ…」

役場の村人 : 「そうじゃなあ...ここいらはずっと冬みたいなもんだろう?」

役場の村人 : 「冬眠しなくなった熊とかもおるしの」

役場の村人 : 「その上、脅かしなのか"狼が居た!"なんていうやつもおるし」
「大方野犬かタヌキかなんかだろうけんどな」

ノエル : 「ひぇぇ…熊に犬かぁ…オオカミ…はまあ、お話みたいにいないとして…」

ノエル : 「山の方には行かない様に伝えておかないとなぁ…迷っちゃたら大変だもの…」

ノエル : そうして愚痴に相槌を打ったり
ご近所話などに華を咲かせたりしつつも
この村についての疑問点は増すばかりです

ノエル : 「(…外から来た団体が、唐突に儀式に関わった挙句…村人には知らせもなし?怪しさ全開じゃん…)」

ノエル : 「(調べようと思った奴が大勢いたはず…なのに、こんな状況なら…本当にやばいのかも)」

ノエル : 「(…気をつけないとなぁ、私…あっさり首とか飛んじゃうかも)」

ノエル : そんな事を、笑顔の仮面の奥で思いながら
役所を去っていくシスター

ノエル : …振り返ってみると、自分がこの村に馴染もうとしているか疑問符が湧く格好だなぁ…と思うのでした

ノエル :  

GM :  

GM : 凍え 補正によりなし
リスク上昇 なし

GM : じゃあ次ですね

ライナー・ブラウン : シュウと並んで祭祀所へ向かうぞ

シュウ : 向かうぞ~!

GM :

GM :

GM : 祭祀場まで向かうと、空気が一層澄んで冷えたように感じる

GM : 村人にとっても、一種の聖域であるそこは
普段も憩いの場になっているようで

教団員 : 噂の教団の者たちが祭りの設営に手を貸していたり

宗那 : その中に、見知った顔も交じっていたり

村の???? : 初めて見かける村人がいるのも
普通のことだろう

GM : 奥には閉ざされた大きな門がある
恐らく、奥の神域への門だろう

ライナー・ブラウン : 「ここにはいなかったか…」

ライナー・ブラウン : 目的の人物が見つからなかったのを見てぽろりと零す

GM : 他に祭祀場には、舞台のような広間と
古めかしいお社があるくらいだ

シュウ : 「くびりさんでしたっけ、重役みたいですし、奥の方で準備してるのかも?」と硬く閉じられている大きな門を眺めながら

ライナー・ブラウン : 「まあ、会えないのなら探すまでだ」
「そこの、ちょっといいか?」
と噂の教団に話しかける

教団員 : 「うん?どうも」

教団員 : にこやかに

ライナー・ブラウン : 「どうも。くびりさんに会いたいんだが、どこにいるかというのはわかるか?」

教団員 : 「教祖様ならふらふら出かけられてるぞ」

教団員 : 「あの人、お花摘みだの言って何時間も出歩きますからね」

教団員 : 「この前も隣町まで行ってたし…」

シュウ : 「(団体の人からもふらふら出かけられてる扱い…!?)」

ライナー・ブラウン : 「なるほど…わかった、ありがとう」

ライナー・ブラウン : 「はぁ…こりゃ探すのも一苦労だな」
溜め息混じりに、うんざりと

シュウ : 「えっ!代表さんなのにふらふらしちゃってるの!?」
「じゃあ普段何してる人なの~?」ひょこっと横から

教団員 : 「教祖様かい?」

シュウ : 「うんうん」

教団員 : 「あの人はすごいからねえ…」
「なんというか、存在が象徴みたいな?」

教団員 : 「俺は下っ端新入りだから正直詳しくないんだが」

シュウ : 「もしかしてそれって、寒さにも全然負けないとかそういうやつ?」

教団員 : 「話してると、不思議と感化されちゃうというか」
「多分、歩き回るだけで広報になってるよ」

教団員 : 「そうそう、凄いんだよあの人」

教団員 : 「液体窒素に浸かったのに無事だったこともあるし」

ライナー・ブラウン : 「そりゃああの格好で歩き回ってれば目立ちもするよな」

シュウ : 「液体窒素に!?」
「-196℃だよアレ!?」

シュウ : 「すさまじいなぁ…」

教団員 : 「ここだけの話、もっと歴のある人は」

シュウ : 「!」

教団員 : 「あの人ほどじゃないが、同じように寒さに強くなるらしい」

教団員 : 「どういう修練なんだろうなあ…」

ライナー・ブラウン : 「教祖に言わせればそれもまた神の恩恵…か?」

教団員 : 「かもしれんね」

教団員 : 「いやあ、すごい話だ」

シュウ : 「シュウも寒いの苦手だから」
「そうなれたらいいな~」

シュウ : 「そういえばこの村のお祭りにも教祖様参加するらしいんだけど」
「そういう寒さに強いのがやっぱり関わってるのです?」

教団員 : 「流石にそこだけじゃあないんじゃあないかい!?」

教団員 : 「まぁその…あれだな」
「話していいのかなこれ…」

教団員 : ちょっと言い渋っている
説得とかしてあげるといいかもしれない

シュウ : 「大丈夫!宗教とかそういうのお勉強中なの!」
「それにシュウはしゅひぎむは守るよ!」
とかなんやかんやお話しつつ説得振っていい?

ライナー・ブラウン : 「俺の口もこの肉体くらいには固いぞ」

教団員 : ふっていいよ

シュウ : ccb<=90 ころりんちょ(1D100<=90) > 44 > 成功

シュウ : ドヤ

ライナー・ブラウン : 頼れるかわいい相方だ…いい匂いもする

教団員 : 「…そうだな、まぁこれも宣伝みたいなもんだろ」

教団員 : 「あー…あれだ」

教団員 : 「教祖様は、家系がこの村の縁らしくてな」

教団員 : 「なんでも、寧ろ招待された側だとか」
「改めて、神様と縁を結びさらに…とか言ってた」

シュウ : 「おお~~~~」
「なるほど納得なのです」

ライナー・ブラウン : 「今年の神様はだいぶ太っ腹だな、こうしてよそ者や別の場所の縁を辿って集めている」

シュウ : 「なのですなのです」
「シュウもこの村に来たとき、村長さんにいろいろ見ていってくれ~的なコト言われたもんね」

教団員 : 「ちょっと村の人の目線が冷たいんですけどね、ハハハ」

シュウ : 「あれ、そうなの?」
「でもこの村に縁があるなら、むしろ歓迎されそうな気がするけど…」

ライナー・ブラウン : 「みんな突然の来客に戸惑ってるんだろう。優しい人たちだ、きっとそのうち誤解も解けるさ」

教団員 : 「団員みんな縁があるってわけでもないしね」

教団員 : 「なんで、時間あったから設営の手伝いしてるんだ」
「こっちから手伝いでもした方が、いくらかイメージいいだろうし」

ライナー・ブラウン : 「そうだな、俺も用事が終わったら手伝うぞ」
「よそ者なのは変わらないが、先に住んでた俺が混ざればよりイメージはよくなるだろ?」

シュウ : 「大事な心掛けだぁ~~」
「それに、シュウたちにも親切に教えてくれるし、イメージはめちゃくちゃいいのです」

ライナー・ブラウン : 「それで代わりと言うのもおかしいんだが…くびりさんを見つけたときとか、どの時間なら祭祀所にいるとかそういうのがあったら教えてほしい」

ライナー・ブラウン : 「俺ももう少し話してみたいんだ、気になる人だったからな」

教団員 : 「ん~~……いいぞ!」

シュウ : 「確かに!」
「お手伝いするなら挨拶できた方がいいもんね!」

新人教団員 : 「尤も俺は新人だから、そこまで力になれるかわかんないけどな」

新人教団員 : 「時間があったら連絡させてもらうよ」

ライナー・ブラウン : 「助かる、それじゃ今はこれで」

シュウ : 「やった~!」
「ありがとうね~!」

ライナー・ブラウン : 「シュウはもういいか?」

シュウ : 「うん、シュウも大丈夫」
「あとはちょっとこの辺を見学していこうかなって」

ライナー・ブラウン : 「じゃあもう少し付き合おう、佐倉はねむに会いに行ったみたいだし、ノエルもしばらくは目を離しても大丈夫だろう」

新人教団員 : 「ああ、俺は作業に戻るよ」

新人教団員 : 「…あ、あとそうだ」

新人教団員 : 「時間があったら、隣町の"教団事務所"にきてくれよ」
「また資料でも貸すぜ」

シュウ : 「!!!!」

新人教団員 : "教団事務所"に行けるようになった

シュウ : 「わぁい!お兄さん親切だ!」
「お仕事がんばれがんばれなのです~!」

ライナー・ブラウン : 「隣町か…また縁があったら寄ってみるよ」

ライナー・ブラウン : 「それじゃあまた」
一礼して仕事に戻るのを見送る

シュウ : 余った袖をふりふり
準備に戻るのを見送り

ライナー・ブラウン : 「……まだ時間はありそうだな」
腕の時計の時間を確認し、十分な時間があるのを再確認

シュウ : 「じゃあ見学再開しつつ…他の人にもインタビューだ~」

ライナー・ブラウン : 「個人的に少し気になるのはあの女性なんだが…」

シュウ : 「あのメガホン持ってる人?」
「屋台の準備かな…ちょっと話聞いてみたいかも~」

ライナー・ブラウン : (ヘルメットとメガホンを持っている、まるで現場監督か何かだな)

村の???? : 「…ん」

村の???? : 「なんだ!!」
「私に用か!!」
メガホンを向けてきて爆音返事

ライナー・ブラウン : 「うおっ!?」

シュウ : 「ほあっ!?」突然の爆音に耳を抑える
びっくりした…

村の???? : 「おっと」

村の???? : 「悪いな、握りっぱなしでしてしまった」

村の???? : 「それで、どうかしたか」
「確か…」

村の???? : 「ライナーと、こっちは…」

村の???? : 「誰だ?またお客さんか?」

シュウ : 「他、たしかにお話は聞きたかったですけど」
「メガホン越しなんて聞いてないよ~~」

ライナー・ブラウン : 「この村に調べ物をしに来たらしい探偵だ」

村の???? : 「探偵か…」

村の???? : 「……なんだ?事件でもあったのか?」
「こっちでは労災はないぞ」

シュウ : 「っと、シュウはシュウなのです」
「この村の宗教とか、そういうの調査って感じ、学術的なお仕事を依頼されてるのです」

ライナー・ブラウン : 「縁あってこうして俺が手伝っている。ところで、俺の名前を知っているってことはこの村の人か?悪い、俺はそっちを知らなくてな…」

村の???? : 「ん?そうか」
「いやいい、普段は出稼ぎに出てるからな」

村の???? : 「あたしはミノリだ」
「以降よろしく頼む」

シュウ : 「ミノリさんですね、よろしくよろしくなのです」

ライナー・ブラウン : 「ミノリだな、こちらこそよろしく」

ミノリ : 「そして…村の調査か、ふむ」

シュウ : 「村長さんからもいろいろ見ていってくれって聞いているので」

ミノリ : 「事実上の広報みたいなものか?よくしらないけど」

ミノリ : 「あたしに用か?」

シュウ : 「どんなことをしているとか、お祭りの事とか、いろいろ聞かせてもらいたいのです」

シュウ : 「例えば…ミノリさんはここでどんなことをしているのかとか!」

ミノリ : 「ふむ」

ミノリ : 「あたしは普段は土木を営んでるからな」
「ここでは、祭りの設営を任された」

ミノリ : 「尤も、神域?だか本殿だかは知らん!」

ライナー・ブラウン : 「この扉の奥の事か」

シュウ : 「えーと…本殿?」

ミノリ : 「それにあたし、さっきも言ったが村の外で仕事が多いからな」
「祭りも参加まではしないし」

ミノリ : 「ああ」

ミノリ : 「この奥には、古くからの大きな社があるらしい」
「崩れんといいが」

ライナー・ブラウン : 「ん?参加しないのに戻ってきて設営してくれてるのか」
「参加する俺としては頭が上がらないな」

シュウ : 「崩れちゃう程古いの!?」
「そういうのって修繕とかするんじゃないの?」

ミノリ : 「まぁな」
「一応の育ちの村だ、多少の貢献くらいはしても罰は当たらないだろう」

ミノリ : 「相当古いらしい」

シュウ : 「おおっそれは良い心がけ!」

ライナー・ブラウン : 「古いのならプロに修繕や点検を任せればいいと思うんだが、そういうわけにもいかない理由があるのか?」

ライナー・ブラウン : 最も、そういう理由があるであろう。ということはあの獣の足跡から推測は出来ているが

ミノリ : 「それが…そもそも触らせたがらない様子でな」

ミノリ : 「"マタギのおじさん"が言うには、古くからの一族のみで管理してるそうだが…」

シュウ : 「"マタギのおじさん"?」

ミノリ : 「ああ」

ミノリ : 「山の籠って住んでるドミノおじさんだ」
「知らん…だろうな、降りてこないし」

シュウ : ライナーの方もちらりと見て
知ってる?みたいな目線

ミノリ : 「ちょっと昔縁があってな、たまに酒の差し入れに行く」
「村に昔から住んでるから、詳しいんだ」

ライナー・ブラウン : 「いや、知らないな」
シュウの目線に気が付き、首を振りながら答える

ライナー・ブラウン : 「古くから住んでる、か…」
(聞きたいことなら山ほどあるんだが…信用していいのかどうかは疑問だ)

ミノリ : 「あんまり村のこと好きじゃないらしいからな」
「それに山は危ない、あんまりいかない方がいいぞ」

ライナー・ブラウン : (もっとも、ほぼ外様であるミノリと親しいのなら他の連中…村長とかよりは信用できるか?)

シュウ : 「むむむ…ぜひお話を伺いたいけども…」
「会ってくれなさそう~~」

ミノリ : 「ふむ…」

ミノリ : 「…ああそうだ」

ミノリ : 「じゃあ、酒でも見繕ってくれれば」
「差し入れのついでに案内してもいいぞ」

ミノリ : 「隣町まで買いに行くのも面倒だしな」

ライナー・ブラウン : 「本当か?」
「じゃあこの酒でも…いいか?」

ライナー・ブラウン : コートからウォッカを取り出す

シュウ : 「お酒…お酒かぁ…」
「ユウに止められてるからその知識は…」ショボン

シュウ : 「!」

シュウ : 「懐からお酒出てくる人久しぶりに見た!」

ライナー・ブラウン : 「俺の世話になってる教会の神父お気に入りの酒だ。うまいぞ」

ミノリ : 「ほう」

ミノリ : 「…悪くない、なら明日ここで待ち合わせだ」

ミノリ : 「良い酒があれば、口も緩くなるだろ」

シュウ : 「おお…これがお酒パワー…!」

ライナー・ブラウン : 「まさか、あの飲んだくれてる人に渡された酒がこうして役に立つとは」

ライナー・ブラウン : 「ま、ともかく俺と来てよかったなシュウ」
ポンポンと肩を叩く

シュウ : 「えへへ~持つべきものはなんとやらなのです」
「二人ともありがと!」

シュウ : 「ではシュウたちはまた見学とかに戻るね~」
「明日もよろしくなのです」ぺこりとお辞儀

ライナー・ブラウン : 「また明日会おう」
手を振ってミノリと話していたところから離れる

ライナー・ブラウン : 「それでだ、シュウ」
「探偵的にここで気になるところとかあるのか?あの古い社とか」

シュウ : 「ん~あと気になるのはロゴマークとか、宗教的なシンボルかな?」

シュウ : 「そういうのって文献にもつながるしね」

シュウ : 「ライナーさんが追いかけたい情報にもつながる可能性は高いのです」

ライナー・ブラウン : 「ロゴか…くびりだけ見ていたが嵐と歩む者それ自体にも探りを入れておいたほうがいいのは確かだな」

ライナー・ブラウン : 「なら俺も探してみよう、案外着てるコートとかに特徴があったりするかもな」

シュウ : 「そういうこと!」
「木を見るついでに森もみちゃいましょ~」

シュウ : ということで古い社の方に目星~!

GM : いいよ~

シュウ : ccb<=90 そいや(1D100<=90) > 87 > 成功

ライナー・ブラウン : あぶない

シュウ : 出目がちょっとずつ悪くなってきてる!

GM : では、社を見るがあまり怪しげな印象はありません

GM : 閉ざされた戸の奥では
静かに灯が揺らめいているのがわかります

シュウ : 篝火…?誰かいるのかな…

GM : 人気はない
ただ燭台だけだ

シュウ : 本物の火ならちょっと危ない気がする…
火を見る人とかも居なさそう?

GM : いない

シュウ : むむむ…どう評価すべきか…

ライナー・ブラウン : 人気が無い時に戸を開けてみるのが一番かもな

シュウ : じゃあこのタイミングではノータッチで行こうかな
一応明日も(朝手番に)ついているかどうかは確認しておきたいかも

シュウ : シンボルマークっぽい物も無しと…

シュウ : 他に情報なければライナーさんの方も見に行きましょ~

ライナー・ブラウン : 俺は祭祀所の広間に目星してみるか
わざわざ描写されてたから何かあるかもしれん

ライナー・ブラウン : CCB<=70 目星(1D100<=70) > 50 > 成功

シュウ : !!

GM : 広間には紋章のようなものがある

GM : それは…メダルの文様にも似ているが
細かい形状が別に見える

ライナー・ブラウン : シュウに見せることはできるか?

GM : もちろん

ライナー・ブラウン : ならシュウに見てもらうか
俺だけだと紋章としかわからん

シュウ : シンボルマークが云々の話はしたので流れで視に行けそうなのです

シュウ : 「ライナーさん、そっちはどうですか?」と雪を踏みしめる足音と共に

ライナー・ブラウン : 「ん?ああ、それっぽいのは見つけたが…俺は詳しくないからよくわからんな」

ライナー・ブラウン : と、広間で見つけた紋章を指さす

シュウ : 「おお~~じゃあ早速チェックチェックなのです」🔍👀

シュウ : うおー!差異くれー!

GM : アイデアどうぞ

シュウ : ccb<=14*5 いけるか…?(1D100<=70) > 12 > スペシャル

シュウ : いけた

GM :

GM : では、一番の違和感は巨人の造形でしょう

GM : 何かを抱えてるような姿勢です

GM : ただ、掠れもあり何を持ってるのかはわかりません

シュウ : 「あれ…見た目がちょっと違う…」ぽつりと零しつつ

シュウ : じゃあスマホで撮影してもいい?

GM : いいよ

シュウ : うわ!

ライナー・ブラウン : 「そっちの調査とは関係なかったか?」
何か零したのを聞き、後から声をかける

シュウ : 「ん~と、調べたい物に関連してそうなのは確かな」

シュウ : 「アレは何か抱えてるみたいだけど」
「抱えてないバリエーションもあるかも、ってことは教えるのです」

ライナー・ブラウン : 「ああ、なるほど、あの巨人が抱えてるか抱えてないかってことか」

シュウ : 「そういうこと~」

ライナー・ブラウン : 「なあシュウ、俺の探しているものとは関係ないかもしれないとは思ってたから聞く気はなかったんだが…」

ライナー・ブラウン : 「その紋章に関係があるってことは、探し物はこの村じゃなくてもしかして嵐と歩む者の方とかにあるのかもしれないぞ」

ライナー・ブラウン : 「話を聞く限り…くびりは元々この村の血筋で、嵐と歩む者はこの村と枝分かれした分派のようなものってことは何かしら共通する紋章とか持っててもおかしくないしな」

シュウ : 「おお…!ライナーさん筋がいい~!」
「それに、掠れちゃってるってコトはこの広間古そうだし、それにそんな古い時代にはもう分家になったのかな…」
「掠れたままにしている理由も気になる~」

シュウ : 「ふるーい文献も調べないと!」

ライナー・ブラウン : 「古い文献か…役場で聞いてみれば出てくるか?」
「ただ明日は俺についてくるならそんな時間はなさそうだけどな」

ライナー・ブラウン : はは、と冗談めかした笑みを浮かべる

シュウ : 「むむむ…調べなきゃいけないことが山積みなのです」

シュウ : 「でも収穫はかなりあったかな」

ライナー・ブラウン : 「ああ、もういい時間だ」
「ところで、調査に来てるって言っていたが泊まる場所はあるのか?」

シュウ : 「シュウは隣町に宿を取ってるのです」
「なので一旦冬夜市に」

ライナー・ブラウン : 「じゃあ早めに戻った方がいい、吹雪いて帰る手段が無くなったら一大事だ」

シュウ : 「あっそうだ、シュウの連絡先はこの名刺に書いてあるので」
とスマホやらSNSやらの連絡先が書かれたソレを渡しながら

シュウ : 「何かあったら連絡してね~」

シュウ : 「それも…そう!」
「…電車まだあるかな…」

シュウ : 「…考えたらちょっと怖くなってきた!」

ライナー・ブラウン : 「夜鷹探偵事務所か」
「もし俺も何か探してほしいものがあったら依頼するかな」

シュウ : 「ふふん、その時はシュウと弟のユウが担当させていただくのです!」

ライナー・ブラウン : 「せっかくだし、駅までは見送ろう」
「なあに、電車が無くても最悪俺のいる宿がある。俺と相部屋だがな」

シュウ : 「やったー!」
「じゃあいこいこ~」とぱたぱた祭祀場の出口へ

シュウ : と、ふと何か思いついたのか振り返り

シュウ : 「一大事と言えば、公民館の時ってやっぱりシュウたち、囲まれてたと思うから」

シュウ : 「ライナーさんも気をつけてね~」

ライナー・ブラウン : 「問題ない、見ての通り鍛えてるからな!」

ライナー・ブラウン : ぐっと力こぶを強調する

ライナー・ブラウン : (…とはいえ、この村には俺がまだ知らないナニカがある。それを解明するまでは、いくら警戒しても足りやしないか)

シュウ : 「なら、いいんだけど…」
どこか上の空のような、何かを考えているような、抑揚のない声を返して

シュウ : 「じゃあ行きましょ行きましょ~」また思いついたかのように、ぱたぱたと雪の中を駆け足

ライナー・ブラウン : 「元気だな…俺がおっさんくさいのか?」

ライナー・ブラウン : 苦笑いを零しながら、それを追って急ぎ走る

ライナー・ブラウン : (…何事も無ければ、それでいいんだが)

ライナー・ブラウン :

ライナー・ブラウン :

GM : 冷気 補正によりなし!
リスク上昇 +5

system : [ シュウ ] リスク : 0 → 5

system : [ ライナー・ブラウン ] リスク : 0 → 5

GM :

GM : 凍えるような夜がやってきました

system : [ GM ] 晩 : 0 → 1

GM : 吹きすさぶ風が、冷気を増していく…

system : [ GM ] 冬夜市[寒さ] : 5 → 10

system : [ GM ] 山嵐[寒さ] : 10 → 40

GM :

GM : 夜行動の解説をします

GM : 二つの選択肢から選択できます

GM : ①.特定の拠点、または場所で夜を超す
→移動を伴わない調査が可能、冷気から保護される

GM : ②.夜間行動
→夜闇に乗じて、[探索]できる

GM : ただし、行動によってはリスクに補正がかかります

GM : どうぞ、お気を付けて

GM :  

GM : それでは、夜行動をまず選択してください

シュウ : シュウは宿でぬくぬくしながらペルシカさんに進捗報告とかとかなのです

ノエル : や、山道をパトロールしてきまーす!

ライナー・ブラウン : 俺は祭祀所へ戻ろう

緋衣 南天 : 拠点に。……1人だけキャンピングカーなんて酷い話

GM : では…

GM : 【リスク値】
シュウ→補正なし
ノエル→+40し判定
ライナー→+30し判定
南天→補正なし

system : [ ライナー・ブラウン ] リスク : 5 → 35

GM : あ、増えるわけでなく判定だけです

ライナー・ブラウン : わかった

system : [ ライナー・ブラウン ] リスク : 35 → 5

GM : ccb<=100-(リスク+補正)で振ってもらいます

シュウ : ccb<=100-5(1D100<=95) > 42 > 成功

緋衣 南天 : ccb<=100-10(1D100<=90) > 52 > 成功

ライナー・ブラウン : ccb<=100-35 うおおお高リスク!(1D100<=65) > 43 > 成功

ノエル : な、なんか安全っぽい?

GM : ccb<=60です^^

ノエル : CCB<=60(1D100<=60) > 60 > 成功

GM : っぶねえなあ

ノエル : あっぶな!?

ライナー・ブラウン : ここでノエルが引いてても俺は別の場所にいるからかばえなくて死だった

GM :  

GM : では夜行動をだれから処理しますか

ノエル : それじゃあ行きまーす!!

GM :  

GM :  

GM : 寒い

GM : 酷く寒い

GM : こんな寒いのに
こんなに凍えるのに

GM : 貴女は山にいる

ノエル : 「…な、なーんで来ちゃったかなぁ…!防寒具はあるけど…!!ふ、震えるほど…寒い!」

ノエル : 「わざわざ立ち入りを禁じてる場所なら、探りを入れるにはちょうどいいか…なーんて考えるんじゃなかった…!!」

GM : そんなおぞましい間での寒さ
それでも、貴女は山道を進む

GM : …どちらに進もう?

GM : ①.上の方
②.下の方
③.【幸運判定】

ノエル : …幸運が死んでるし…ちょっと登ってみるかぁ

ノエル : あ、もちろんコソコソと!

GM : ほお

GM : では隠密判定どうぞ

ノエル : CCB<=95 いけー!(1D100<=95) > 16 > スペシャル

ノエル : よっしゃ!

GM : では、山を登っていきます

GM : 幸運または聞き耳などどうぞ

ノエル : ちょうど聞き耳がない…!

ノエル : ええい、幸運!!

ノエル : CCB<=20(1D100<=20) > 83 > 失敗

ノエル : だめかぁ

GM : なんてこった

GM : まあいいでしょう

GM : では…

GM : 貴方は…それがまじかに迫ったところでやっと

GM : 何かが山道を歩いている音を聞く

ノエル : 「(…!!!)」

GM : 身を隠しつつ動く貴女は、運よく無防備にはなっていない

ノエル : 震える、震えながらも音は立てず
必死に…必死に考える

GM : 貴女は…選択をするべきだろう

ノエル : 「(どうする?逃げる?いや、相手の場所がわからない……何より、どんなものかわからないと逃げようが無い……でも、それで見つかったら…?)」

GM : ①.隠れ潜む
②.逃げ出す
③.声を掛ける

ノエル : 1.相手は音を鳴らしている
2.相手はこちらに気づかないでいる
3.それは近くにいる

ノエル : ようし…!!三番!!

ノエル : 声を掛ける!

GM : マジすか
いいけど…

GM : じゃあでは…

GM : 貴女は、隠れることをやめ…声を

GM : 掛けたようです

ノエル : 「──こんばんは〜」

GM :

GM :  

GM :  

歪な獣 :  

歪な獣 : ゆっくりと

歪な獣 : 声の方を向くのは

歪な獣 : 人の顔をした
熊のような

歪な獣 : 獣だ

ノエル : 声をかけることにしました
行くべき場所を伝えていきましたから

ノエル : これで、よかったと思います
だって…逃げられなければ、私は死ぬから

ノエル : だから、怖くても…納得はできました

歪な獣 : ゆったり、首を傾げて
ノエルを視認し

ノエル : 「…ええっと、お話とか…通じて欲しいんだけど…どうでしょうか?」

ノエル : 「あ、お邪魔でしたら消えます!!逃がしてくれるなら喜んで飛びつきます!!はい!!」

歪な獣 : 低い唸り声がすると

野犬? : 辺りから野犬のようなモノが表れる

ノエル : 「…わあ、まじかぁ…本当にいたんだ狼…」

ノエル : 「まずいなぁ…なんか、凄そうな人に会っちゃったと思ったら…犬に噛まれて死ぬのかぁ…」

GM : 空気が凍り付き、刹那が引き伸びていく

GM : 絶体絶命、としか言いようがない瞬間に

GM :

GM : 幸運をどうぞ

ノエル : うん、最後の慈悲と見ました!!
唸れ私のカスみたいな幸運!!

ノエル : CCB<=20(1D100<=20) > 69 > 失敗

ノエル : 妥当!!!

GM : では、その瞬間

GM : …ノエルは暗い森の奥に

GM : 一瞬、小さな灯を見たのち

GM : ありえないほどの吹雪に見舞われる

ノエル : 「──ぁっ────っ!?」

GM : 不運にも、ノエルはその吹雪に
獣とともに飲み込まれるでしょう

歪な獣 : 「…………!?」

GM : 辺り一面が、真白に──

GM :  

GM :  

: 「まったく、世話の焼ける…」

GM :  

GM :  

GM : 探索、強制打ち切り

GM : 凍え+40+25-15
リスク+30

GM : 次の日の朝行動は強制的にアファシス教会になります

system : [ ノエル先生 ] 凍え : 0 → 50

system : [ ノエル先生 ] リスク : 0 → 30

ノエル : い、命だけは助かった…!!!
ありがとう上司様ー!!

GM : また、凍えが50以上になったため
ノエルは50以下になるまで[震え]をになります

GM : 【凍え[追加]】
《震え》
・[凍え]が50以上になっている場合、技能判定が-10され、STR/CON/DEX判定が-15する
・この状態では、受ける冷気が更に+10する

ノエル : た、ただでさえ低いステータスがさらに雑魚に!!

GM : ノエル、行動終了

GM : ええでは

GM : 次誰が来ます

緋衣 南天 : 稀代のPC…この私だ!

GM :  

GM :  

ジュリエッタ : 「ん」

ジュリエッタ : 「戻ったみたいね」

緋衣 南天 : 「ええ、まあ」

緋衣 南天 : キャンピングカー内にあるベッドに座り込みつつ、疲れたように一つ息を吐き

ジュリエッタ : 「有意義な進捗はあった?」

緋衣 南天 : 「一々村からここまで歩くのも面倒だし…足が付くのもイヤだし…」
ぶつぶつと文句も言いながら、顔を向けて

緋衣 南天 : 「概ね順調かと。ねむ……いや、巫女か。それと、その友人との接触と」
「ケインさん…医者との接触は行えたので」

ジュリエッタ : 「ケイン…そのまんまの偽名ね」

ジュリエッタ : 「んで、友人」

ジュリエッタ : 「そっちは異常はなかった?」

緋衣 南天 : 「……」少し思うところがあるように顔を顰めて

緋衣 南天 : 「ありましたよそりゃあ」
「巫女と、友人と、あと使えそうなバカども何人かと接触した際に」
「"嵐と歩む者"…くびりなんて言うやつとも邂逅しちゃったので」

緋衣 南天 : 陽が明るい時間帯の事を回想しつつ、サラッとそこであったものに対して酷いような言い様をして。

ジュリエッタ : 「そう」

ジュリエッタ : 「…くびり、ね」

ジュリエッタ : 「そっちはどうだった?」
「おかしいところは?」

緋衣 南天 : 「それと、ケイン曰く何かと先手を……行動のたびに巫女にその教団が付き纏ってるせいで碌に動けないとも」
「あと、は……」

緋衣 南天 : 「ああ、些細なことかもしれませんが…」
「使えるバカの1人が、何やら獣の足跡を見つけて」

緋衣 南天 : 「私たちが公民館で屯していた時の足跡らしいのだけど」
「その足跡が、山からは続いていない…なんて事が起きていた」

ジュリエッタ : 「…」

ジュリエッタ : 「…………」

緋衣 南天 : 「いや正直さあ、野犬とかならまだいいけど」
「熊のものまであると言うのだから危険ったらありゃしないわ。どうなってんのよあそこ」

ジュリエッタ : 「いや」

緋衣 南天 : 「なに。どうしたの?」

ジュリエッタ : 「…パンデミック、或いは……」

ジュリエッタ : 「なんてことはないわ」

ジュリエッタ : 「ただ、私の推測だと」

ジュリエッタ : 「村に入り込んでる連中に、紛れてるのでしょうね」

ジュリエッタ : 「ウェンディゴ…まぁ、イタクァに魅入られた人間のことは教えたでしょう」

緋衣 南天 : 「人狼村のようなことを」
「ええ、教えてもらったとも」

ジュリエッタ : 「そのまんまよ」

ジュリエッタ : 「ウェンディゴを介しても、その呪いは伝染する」

ジュリエッタ : 「カルトが、本気でイタクァのカルトなら」

ジュリエッタ : 「自分たちの間でウェンディゴ化を広めている可能性はある…」

ジュリエッタ : 「その場合、尚更厄介ね」

ジュリエッタ : 「ウェンディゴの特徴、話したかしら」

ジュリエッタ : 「今後の調査のために覚えておきなさい」
「これに該当する存在は大概、イタクァに影響を受けているわ」

ジュリエッタ : 「まず、体温がない、そして冷気に対して異様に強い」

ジュリエッタ : 「膂力は獣の如く強靭で、風に乗ることができる」

緋衣 南天 : 「…差し詰め眷属、なんてところ?」
「化け物ね。この銀世界じゃまあ厄介。」

ジュリエッタ : 「完全なウェンディゴであれば、足跡すら残さず雪原を歩くわ」

ジュリエッタ : 「そして何より、人に紛れ込める」

ジュリエッタ : 「可能な限り自身の獣性を隠せる理性があるならね」

ジュリエッタ : 「過去に正気を失った個体を見たことあるけど、そちらは醜い人面の獣のようになっていたり」
「或いは完全に獣の姿に堕していたわ」

緋衣 南天 : 「何それ、補足されたら終わりじゃない」
「…ふぅん。逆説的に正気を保っているなら、理性的に紛れ込んでいると…」

ジュリエッタ : 「恐らく、嵐と歩む者には確実に、村にも何人かいるでしょう」

ジュリエッタ : 「イタクァはそれらの祖であり父のようなもの」
「儀式に加担するのは頷ける…」

ジュリエッタ : 「…厄介ね」

ジュリエッタ : 「儀式の完遂を望んでいるはず」
「そっちはやはり、交渉は望めない」

ジュリエッタ : 「"ねむ"の正気が保たれてるうちに唆しなさい」

ジュリエッタ : 「力尽くでは、話は通らないでしょうからね」

緋衣 南天 : 「でしょうね」
「……ま、使えるものは使いますよ」

緋衣 南天 : 情などはよく理解できる。
そして、それを伺う術についてもああ全くもって問題はない。

緋衣 南天 : だからこそ理解できるし、一種の信頼は存在している。
ねむの友人である彼女に対してだが。
…これが身を結んでいるかは、またともかく。

緋衣 南天 : 「…はぁぁ、今時面倒な、絵に描いたような不良少女に熱い説法なんてものはやりたくないのだけどねぇ」

緋衣 南天 : 自分のことなどどこまでも棚上げしつつ、また文句ひとつ。

ジュリエッタ : 「不良少女?」

緋衣 南天 : 「友人さん…ああ、佐倉杏子とか言ってたっけ」
「そいつのこと」

ジュリエッタ : 「そう」

ジュリエッタ : 「まぁ…」

ジュリエッタ : 「…うまく使いなさい」
「友人がいる方が、当人の罪悪もマシでしょう」

緋衣 南天 : 「そのつもりよ。せいぜい利用させてもらうとも」

緋衣 南天 : 「…ああ、ごめん。一つ伝え忘れてた」
「くびりってやつ、多分寒さの概念がない。あれは確定でウェンディゴ…そう良さそう」

ジュリエッタ : 「…まぁ、間違いないでしょうね」

ジュリエッタ : 「ウェンディゴは二匹…」

ジュリエッタ : 「儀式の代わりにならないといいけど…」
「…」

ジュリエッタ : 「手順は見えてるのに、理由が繋がらない」
「面倒ね」

緋衣 南天 : 「……理由?」

ジュリエッタ : 「ウェンディゴそのものは、そう希少なものじゃない」

ジュリエッタ : 「…儀式に使うにせよ、ねむにこだわる理由も…ね」

ジュリエッタ : 「もしそこの縛りがないなら、唆したウェンディゴでも送り付けておくのだけど」

ジュリエッタ : 「…まぁ、アンタに探ってもらうことね」

緋衣 南天 : 「へぇへぇ、つか唆したってどれだけ手際というか…手駒があるんだか」

緋衣 南天 : 「…その上で」
「これだけは聞かせて、ジュリエッタ」

緋衣 南天 : 「あなた、この一件が終わったあと即トンズラとかはない?」
「……つまり、契約履行は…しっかりやってくれるのよね?」

ジュリエッタ : 「……」

ジュリエッタ : 「生きている限り履行はするわ」

緋衣 南天 : …技能振ってみます
心理学で

ジュリエッタ : 振りなさい

緋衣 南天 : ccb<=95 私がやっていいんだ…(1D100<=95) > 79 > 成功

ジュリエッタ : 対抗放棄

ジュリエッタ : …特に噓はない
平静と、契約の話をしている

緋衣 南天 : 「……そう」
「……わかったわ」

ジュリエッタ : 「疑り深く物事を進めるのは推奨するわ」

緋衣 南天 : その様子を見て、微かにだが
棘の抜けたような そんな様子で納得して

ジュリエッタ : 「その上で、この契約の確約はしておく」
「十分に命を危機に晒させている以上ね」

緋衣 南天 : 「…ありがと」

緋衣 南天 : 「……じゃあ、差し支えなければ2点ほど聞きたい事があるけど、いい?」

ジュリエッタ : 「話なさい」

緋衣 南天 : 「いや、どうしてこんなことをしようと思ったか、よ」

緋衣 南天 : 私ならば、健康というものを得る為の外法として。
他の人ならば、また違った理由でことを…

緋衣 南天 : では、眼前の女は?
微かに自身の知らない事を識る他者に、関心を持ち尋ねることにした。

ジュリエッタ : 「…難しい話じゃないわ」

ジュリエッタ : 「この仕事に関しては、必要な要因を探すため」

ジュリエッタ : 「今の仕事そのものは…」

ジュリエッタ : 「…」

ジュリエッタ : 「…研究ね」

ジュリエッタ : 「内容は教える必要はないわ」
「でも、研究よ」

緋衣 南天 : …一応心理学。

ジュリエッタ : 対抗

ジュリエッタ : 待ちなさい

緋衣 南天 : まちます

ジュリエッタ : Sres(90-90)(1d100<=50) > 25 > 成功

ジュリエッタ : 噓…ではない

ジュリエッタ : しかし、理由を一つ伏せている

ジュリエッタ : そんな答えだった

緋衣 南天 : 「…研究、そう…わかったわ」

ジュリエッタ : 「仮に教えたとしても、一割も理解できないでしょう」

ジュリエッタ : 「そんな内容」

緋衣 南天 : 「理解できない、ねぇ」
「はんっ…なら出来るようになるまで学び身に付けるだけよ」

ジュリエッタ : 「……」

ジュリエッタ : 「そう…」

ジュリエッタ : 「…………おすすめはしないわ」

ジュリエッタ : 「健康に生きるためだけなら、ね」

緋衣 南天 : 「……ふん」

緋衣 南天 : 健康に関しては、そもそも至上命題だ。

緋衣 南天 : 奇跡的に乗り越えるものを乗り越えたとはいえ
死神の鎌は常に首にかかっている状態に等しい。
今はともかく、少し長期的な目を見ればまた同じ事が起きるかもと。

緋衣 南天 : だからこその、奇跡に縋るかのようなこの手だが。
それを得るだけで、で。その後は?
それに関しては致命的に欠けてもいる。

緋衣 南天 : ならばそれを乗り越えた後、どうするのだとも
…その問い掛けを、今の事で埋めてやろうかとも考えて。

緋衣 南天 : 「…らしくないことした」
「まあ、そこについてはおいおい聞かせてちょうだい」

ジュリエッタ : 「………おいおいね」

ジュリエッタ : 「他に話は?」

緋衣 南天 : 「……」
「あなた、私の調査についてきたりはできないの?」

ジュリエッタ : 「…」

緋衣 南天 : リスクなどはあるにしろ、村の人からある程度知られてるとなれば
それなりに動けるのではと思う。

ジュリエッタ : 「いいでしょう」

緋衣 南天 : 特に、何かと襲われた時に"頼りに"なる…と思って
ややダメ元で───

緋衣 南天 : 「…ぇ?」

ジュリエッタ : 「今の状況で、一人で動かしても生還に目がないわね」

ジュリエッタ : 「明日からは出るわ」

緋衣 南天 : 「…なんかバカにされてるみたい」
「いや絶対そうだ今のは目がないなんて言い出すとか…」ぶつぶつ…。

ジュリエッタ : 「……当たり前の話を言ってるの」

ジュリエッタ : 「それとも、一人で襲われてウェンディゴになるか凍死したい?」

緋衣 南天 : 「ノーセンキュー」
「凍え死ぬのも生きる価値も知らないカスにされるのも絶対に嫌」

ジュリエッタ : 「だから同行する」
「殺し方は知ってるわ」

ジュリエッタ : 「それに……」

ジュリエッタ : 「……賢い手下は長生きしてもらわないと損よ」

ジュリエッタ : 手に取っていた本を閉じ
眼鏡をはずす

ジュリエッタ : 「話を終えていいかしら」

緋衣 南天 : 「………」少し驚いたように目を見開きつつ

緋衣 南天 : 「……ええ、まあ」

ジュリエッタ : 「夜詰めの研究はしない主義なの」
「効率が悪いからね」

ジュリエッタ : 「貴女も寝なさい」
「明日に差し支えるわ」

ジュリエッタ : 「明日はもっと冷えるそうよ」
そう言って、見たことない香を焚き電気を消す

緋衣 南天 : 「いやだなあ……」

緋衣 南天 : 「…あっ、最後に質問」

緋衣 南天 : 「お風呂とかあんのここ?」

ジュリエッタ : 「…」

ジュリエッタ : 「シャワーなら」

緋衣 南天 : 「…」

緋衣 南天 : 「ならばよし」

ジュリエッタ : 「………こんなでも年頃の少女か」
ぼそっと呟き

ジュリエッタ : そのまま寝始めた

緋衣 南天 : 「病院の頃のカスみたいな生活よりはマシで寧ろ山にいるのにそれだけあるというなら便利というかそもそも入らないと蒸れたりして見た目もにおいもたいへ─────」

ジュリエッタ : 「わかった、わかった」

ジュリエッタ : 「早上がり出来たら隣町のスパ銭でも行きなさい」

緋衣 南天 : 「そうしまーす」

ジュリエッタ : 「……はぁ」

ジュリエッタ : ぼんやりとした溜め息と、妙に心地のいい香の煙が
微かに夜の山に沈んでいくのだった

ジュリエッタ :  

ジュリエッタ : ジュリエッタの同行を要請可能になった
ジュリエッタの動向を確認できるようになった
ジュリエッタの技能の一部を確認可能になった

エンブラ : エンブラの動向を確認できるようになった
エンブラの技能の一部を確認可能になった

ペルシカ :  

ペルシカ :  

ペルシカ : 「お疲れ様、探偵君」

ペルシカ : ラウンジにて、進捗報告ついでに対面する

ペルシカ : ペルシカ自身は、宿で作業してたのだろう
私服に白衣を着た中途半端な姿である

シュウ : 「こちらこそ、お疲れさまなのです」と待ち合わせの席に着く

シュウ : 「そちらはあの後、用事は済ませられましたか?」

ペルシカ : 「問題ないわ」

シュウ : 「ならばよしなのです」

ペルシカ : 「……現地はどうだったかしら」

シュウ : 「…まあ、中々過酷な土地でした」
「やーっぱりとても寒かった~」

ペルシカ : 「でしょうね……」
「明日からももっと冷えるわよ」

シュウ : 「だけどこの通り、まずは第一歩って感じかな」と印刷された写真をポケットから取り出す

ペルシカ : 「……これはこれは」

シュウ : メダルの模様に似つつも、柄の異なるシンボル
祭祀場の広間に象られていたもの

ペルシカ : 「同様の意匠……でも細かな違いはあるわね」

ペルシカ : 「文字も…こっちは古いけど日本語か」

シュウ : 「古語っぽいけども…こっちも調べるとなると、時間かかっちゃいそうかな…」

シュウ : 「ということで、喫茶店でも提案頂いた通り、この古語の分析、お願いしてもいいでしょうか?」

ペルシカ : 「ええ、こちらの仕事よ」

ペルシカ : 「どれ…」
携帯を取り出し、写真をスキャンして

ペルシカ : 「…」

ペルシカ : 「…ふむ」
読み取った様子で、メモを取り

ペルシカ : 「"御子らへ雪ぐ、我らの罪"とあるわ」

ペルシカ : 「…意味は分かりそう?」
「何を指してるのか、いまいちなのだけど」

シュウ : 「罪…かぁ…」

ペルシカ : 「この村の歴史に基づくのか、あるいは…」

ペルシカ : 「ほかに村の資料は、得ていたかしら」

シュウ : 「資料というかだけど、お話の通りやっぱり嵐と歩む者達は村に接触してるみたいだね」

ペルシカ : 「やはりね」

ペルシカ : 「…怪しい点はあった?」

シュウ : 「今のところは山嵐村で行われようとしているお祭りに参加…って感じかな?」
「ペルシカさんはお祭りの事知ってる?」

ペルシカ : 「いや…資料がないわ」

ペルシカ : 「ここまで大々的にやるのは、歴史的にはないみたい」

シュウ : 「その部分も調べてきたのです」
「公民館でだけど。」

シュウ : と【雪餉伝】やら【山嵐村の童話】やら
表面的にわかったことから話始め

ペルシカ : 「ふむ…」

シュウ : 「~という内容のお祭りなのです」
「メダルについて追いかけてたけど、ちょっとこっちは横道のお話かな?」

シュウ : 「そこに嵐と歩む者も参加するみたい」
「教団の人とも話したけど、お祭りのお手伝いって感じだったね」
「まあ新人っぽかったし、表向きの理由ってだけかもだけど」

ペルシカ : 「重要な話を話すことは許可されてないだろうしな」

シュウ : 「そもそも知らない、伝えられてない、ってことも十分ありうるしね」

ペルシカ : 「…ああ」

シュウ : 「一応村の人ともいろいろ交渉できて、明日またお話は聞いてくるけど…まだまだ情報が足りな~い感じがするんだよね」

シュウ : 「ということでメダルの在処を考える為に…もともと持っていたペルシカさんにも改めていろいろ聞きたいのです」

ペルシカ : 「お話、か」
「何を聞きたい?」

シュウ : 「もともと持っていた、って話だけど…手に入れた経緯と手放した経緯かな、まず気になるのは」

シュウ : 「あのメダルが宗教的なシンボルであると仮定すれば」
「元々持っていた団体からペルシカさんサイドに渡る経緯、やっぱり気になるのです」

ペルシカ : 「経緯か」

ペルシカ : 「と言っても、私が直に得たわけじゃない」

シュウ : 「ふむふむ…」

ペルシカ : 「そのものは、アンティークとして昔ね」

シュウ : 「どなたかから譲って頂いたみたいな?」

ペルシカ : 「ああ」

ペルシカ : 「縁のある相手から、古い資料としてね」

シュウ : 「差し支えなければ…その相手とは?」

ペルシカ : 「どうだったかな…外国の友人でね」

ペルシカ : 「少なくとも、そもそも国内の物品でもないんだ」

シュウ : 縁のある相手からって部分に心理学いい?

ペルシカ : いいよ

ペルシカ : 対抗だ

シュウ : ふむ

ペルシカ : いやするほどでもないか

ペルシカ : シュウ、振るといい

シュウ : ccb<=90 むむむ…(1D100<=90) > 83 > 成功

ペルシカ : 特に噓はない
本人もそこまで重要視してない感触だ

シュウ : なるほど~
ふんわりした表現だったのでなんかあるのかなと思ったのですが…

シュウ : 「ずいぶんと遠くから来た物品なのですね~」

ペルシカ : 「うむ」

シュウ : 「そして貰ったもの…となると、手放した理由も大した理由はなかったり?」

ペルシカ : 「…いや」

ペルシカ : 「妙な話なんだが」

ペルシカ : 「当時は、まだ今ほどこういう仕事に熱心でなくてね」

ペルシカ : 「…持っていると、不気味な感触に苛まれたことがあった」

ペルシカ : 「そういう、曖昧な理由で手放すことに決めたの」

シュウ : 「不気味な感触…」

シュウ : 「ふむ…」

シュウ : 「んん~寒気、とか関係あったり?」

ペルシカ : 「…そうね、そういうのもあるけど」

ペルシカ : 「妙な声がする、とまで言うとオカルトになるかしら」

シュウ : 「妙な声…」

シュウ : 「ただそれを感じて手放したと言われれば」
「それも理由にはなりうるか…」

シュウ : とはいえRP的に信じがたい部分もなくはないので心理学~

ペルシカ : 対抗なし
振れ

シュウ : ccb<=90 あい~(1D100<=90) > 69 > 成功

ペルシカ : 本気らしい
少し嫌そうな感触が滲んでいた

シュウ : 「そして手放した後、気がかりになって依頼したと…」

ペルシカ : 「ああ」

ペルシカ : 「…いろいろ知識がつくと、妙な物品にも意味があることがわかる」

ペルシカ : 「危険や謎にも、相応に何かが絡んでいるはずだからね」

シュウ : 「その謎の解明を依頼されたのがシュウだからね」
「そこは引き続きお任せなのです」

シュウ : 「知識をつける…って点だとやっぱりメダルの持ち主の記録ってのも、ペルシカさんが調べた事柄?」

ペルシカ : 「そんなところだよ」

シュウ : 「何を情報源としたのか、そこはやっぱり気になるのです」
「村ではまだまだ全然、関連した情報を見つけられてないしね」

ペルシカ : 「…そうだな」

ペルシカ : 「面白いことを聞くね」
「…ふむ」

シュウ : 「メダルだけならともかく」
「それに付随する所有者の情報って言うのはまた別だしね」

ペルシカ : 「実を言えば、メダルの経歴を洗いざらいしたのは、呪術とかのオカルティズム方面だったんだよ」

シュウ : 「ほほ~」

ペルシカ : 「特に、インディアンとかそういうね」

ペルシカ : 「この村にも、そういう共通性を探すのだとすれば…」

ペルシカ : 「やはり、そういう呪術、儀式を執り行う人間じゃないかしら」

シュウ : 「雪みたいな自然現象を象ってそうだもんね
シャーマニズム、アニミズム…とかとか」

シュウ : 「とまあそう聞いてるとペルシカさんって」
「やっぱり研究者なんだなーって」

ペルシカ : 「…そうかしら」

シュウ : 「気になる~~でこんな依頼ドンって投げられるのはやっぱり根っからの研究者、って感じなのですよ~」

ペルシカ : 「一応、話を通すだけの理由はあるからね」

ペルシカ : 「…そうだ」

シュウ : 「にしても前金からして、相場を超えた額を投げつけられるのはすごすぎかもだけどね」

ペルシカ : 「村の地図でもある?」

ペルシカ : 「…まぁね」

シュウ : 「村の地図ですか?ええと…」ゴソゴソと四つ折りにした地図をまたもやポケットから

ペルシカ : 「ありがとう」

ペルシカ : 「研究成果の一つでもみせてあげましょうか」
ごそごそと、広げた地図の上に蠟燭などを広げて

シュウ : 「!」
「気になる~~~」

ペルシカ : そのまま、妙な儀式のような準備をすると…

ペルシカ : Sccb<=85 念写(1D100<=85) > 66 > 成功

ペルシカ : S1d3 消費(1D3) > 3

ペルシカ : 「…ふぅ」
息を吹き付けると、蠟燭からくゆる煙がゆっくりと地図に沈み込み

ペルシカ : 念写の様に、いくつかのマークがつく

シュウ : 「!!」

シュウ : 「これは…」

シュウ : 目の前で自らが持ち込んだ地図に、まるで魔法のように印が浮かんでいく光景を目の当たりに

ペルシカ : 「…縁のある気配を選び取る手品、なんてね」

ペルシカ : そう言って強調されているのは

ペルシカ : "祭祀場"、"山の中"、"どこでもない位置"、"村はずれの小屋"
…それと、"冬夜市のビル街"にもあった

シュウ : 「ふむ…オカルトがどうのって言ってたけども」
「ペルシカさんも大概オカルトに踏み込んでるのです」

ペルシカ : 「オカルトも詳細が分かれば、科学になるものさ」

シュウ : 「なら、進捗報告として踏み入った情報を渡しても驚かれないかな」
「断片的な情報だし、知ってるかもしれないけども」

ペルシカ : 「聞いておこう」

シュウ : くびりちゃんの寒さ耐性とか、教団でも歴を積めばそれに近づけるだとか

シュウ : 公民館で獣の足跡に囲まれた話だとか…

ペルシカ : 「……」

シュウ : 「前金をあれだけ渡してくるだけの事はあったね」

ペルシカ : 「成程」

ペルシカ : 「ウェンディゴ病というやつか?」
「いや…或いは」

ペルシカ : 「…なんだか、思った以上に厄介そうね」

シュウ : 「似たようなフレーズは聞いたかな、運泥児様だっけ」

ペルシカ : 「…みたいね」

ペルシカ : 「と言っても、ウェンディゴ病ってのは…」

ペルシカ : 「要約すると、なんらかの異常をきたして人間に極めて攻撃的になり」
「生理機能に異常が怒って体温が下がり続ける病…」

ペルシカ : 「しかし、私の推測だと、中には妙な症状が紛れて見えるんだよね」
「混合されてるというべきか」

ペルシカ : 「本来であれば、所謂食人といった猟奇的行為への強迫症状…などを指すのだけど」

ペルシカ : 「中には、明確に…凶暴性を増す、というべきか」

ペルシカ : 「"何かに取り付かれた"ように変貌しているデータも見受けられるというか」

ペルシカ : 「…」

ペルシカ : 「シュウ君」

ペルシカ : 「これを持っていくといいよ」

ペルシカ : と、お守りのような
五芒星を胸に仕込んだ人形を

シュウ : 「…ふむ?」

シュウ : 話を聴き、少し考えながらもそれを受け取る

ペルシカ : 「同系統の呪術に真似て作ったお守りだ」

シュウ : 「その"ウェンディゴ病"に対して効能がある…みたいな?」

ペルシカ : 「らしい」

ペルシカ : 「取り付かれるのを防ぐ、というね」

シュウ : 「さっきの手品を見せられちゃえば、これにも手品が秘められてるんでしょうね」
「ありがたく受け取っておくのです」

シュウ : 「でもやっぱり…気になるなぁ…」
「ここまでオカルトに対する知識を持っていて、予算も潤沢で、何より"手品"が得意で」

シュウ : 「まだ踏み込むつもりはないけれども」
「ペルシカさんがどんなところで研究しているのか、なんでメダルの捜索にあれほどの費用を出せるのか、聞ければきっと」

シュウ : 「もっといろいろなことがわかるんだろうなぁ」

ペルシカ : 「…………」

ペルシカ : 「それにはそれだけ覚悟がいるからねえ……」

ペルシカ : 「………働きたい?」
目を細めて

シュウ : 「…まだ踏み込めない、かな」
その視線に対して、やや抑揚の抑えられた声で

ペルシカ : にへら、と

ペルシカ : 下手くそ寄りの笑み

ペルシカ : 「でしょうね」

ペルシカ : 「この事件は、アーリーアクセスみたいになるんじゃない?」

ペルシカ : 「そういうのが面白いか、そうでもないか」

シュウ : 「その身を投げ込むべきか、そうでないか」

シュウ : 「シュウが求めているものがあるなら飛び込むけど」
「そうじゃないなら引き返すかな」

ペルシカ : 「いいんじゃない」

シュウ : 「シュウにはまだ大事な家族もいるので」

ペルシカ : 「今頷いてたら落としてたし」

ペルシカ : にやにや

シュウ : 「えへへ~」無邪気に見える笑顔を返し

シュウ : 「ってことで、進捗報告は以上なのです」
「むしろいろいろ聞いちゃったかな」

シュウ : テーブルの上に開かれた"おまじない付き"の地図をポケットにしまい

ペルシカ : 「十分な仕事よ」

ペルシカ : 「明日以降も頑張ってね」

シュウ : 「じゃあまた報告させてもらうのですよ~」
「ペルシカさんおつかれさまでした~~~」

シュウ : 「シュウはお風呂入ってくる!」
と小さな探偵は自室の方へ、サンダルをペタペタならしながら戻っていく

GM :  

GM :  

GM : さあ次のお時間ですよ

佐倉杏子 : じゃ、軽くRP挟んでから山行くか

GM : OK

GM :  

GM : ノエルと入れ違うように、貴女は山に踏み込んだ

GM : 酷い寒さに苛まれる、それでも山へ

佐倉杏子 : 「……こっちはまだ突っ込めるだけの準備なんざできてねえってのに、いらねえ手間かけさせやがって」

GM : 山道を進んでいくと…足跡が見えるが

GM : それは雪に埋もれて途切れている

佐倉杏子 : ネムの事だけを考えるならばおおよそ得策とは言い難い今の行動

佐倉杏子 : だけど今は違う

佐倉杏子 : 「………」

佐倉杏子 : ハッキリと、人ひとりの命が今にも消え入るかもしれない。

佐倉杏子 : 目星 周囲の痕跡たどり
聞き耳 周囲の気配探り

GM : いいよ
振りなさい

佐倉杏子 : 判定の補正今どんな感じだっけ

GM : 運動系じゃないので補正なし

佐倉杏子 : あいよ

佐倉杏子 : x2 ccb<=90 上目星 下聞き耳#1 (1D100<=90) > 33 > 成功 #2 (1D100<=90) > 10 > スペシャル

GM : 周囲に気配はないが…

GM : うすーく、唸り声が埋もれて聞こえる

佐倉杏子 : 唸り声の場所わかる?

GM : 雪の下

GM : また、よく見ると

GM : 少し遠くに山を下る足跡もあっただろう

GM :

GM : 【選択】
①.山を上がる
②.山を下る
③.幸運判定

佐倉杏子 : 足跡の新しさとかってわかる?

佐倉杏子 : まあ聞かなくていいか

佐倉杏子 : ②で

GM : わかりました

GM : では下がるにあたって
ナビゲート、または幸運判定どうぞ

佐倉杏子 : ccb<=60(1D100<=60) > 71 > 失敗

GM :

GM : では、山を下って撤退するはずが

GM : 夜の闇に囚われ、道がどんどん失われていく

GM : 上っているのか、下っているのか

GM : 一説には、山から下りるには先に上がるべきだという意見もある

GM : しかし、そんな事実も、真っ白な山では意味のないことだ

GM :

GM : では杏子さん

GM : 1d6どうぞ

佐倉杏子 : 1d6(1D6) > 4

GM : フウウウム

GM :  

GM :  

??? : 「うわ!」

??? : 「なんか…人落ちてる」

??? : 「えー…どうしよ」

??? : 「まぁいいか…運んだ方が良いか…」

??? : 「うへぇ…めんどくさ…」

??? :  

GM : 探索強制終了

GM : 凍え+60

GM : 次回探索を"???キャンプ"に固定されます

GM :  

GM :  

GM :  

GM : 冷え込むような道を進み、微かな灯だけがある祭祀場に

GM : そこには、夜中にも関わらず
一人の人影がある

くびり : 「~♪」

くびり : にこにことしながら、舞台の上を軽く舞っている
手にはここの地酒だ

くびり : 酔っているようで
この寒さの中でも顔は上気している

ライナー・ブラウン : 「……………」
誰もいないことを願ってわざわざ夜に来たが…まさかここで見つけるとは

ライナー・ブラウン : 「元気だな」
ともかく、好都合だと話しかける

くびり : 「んお」

くびり : 「ハァイ♪」
「ども、ライナーくん」

ライナー・ブラウン : 「どうも、こんな夜に何をしてる?」

くびり : 「ん~…下見!」

くびり : 「ここさ、結構好きなんだよね」

くびり : 足でなぞる様に、舞台を撫でて

くびり : 「舞とか唄とか、やっぱり…素敵じゃない?」

ライナー・ブラウン : 「ああ、きっと素敵なんだろうな」
「この祭りになにも隠されてなければ」

くびり : 「…」

くびり : 「ふぅん?」

くびり : 面白そうに首を傾げ

ライナー・ブラウン : 「佐倉があの後ねむに会ったらしい」

ライナー・ブラウン : 「そこで尋常じゃない事態が起こったとも」
「まさかお前が知らないはずがないな?」

くびり : 「尋常じゃない~……?」

くびり : 「…なにがあったのかな~」

くびり : 「もしかしてさあ」

くびり : 「化け物とか見た?」
にこり

ライナー・ブラウン : 「俺は見ていない、だが怪しい痕跡ならいくらでも」

ライナー・ブラウン : 鋭い目つきで見据える

くびり : 「ほほう」

くびり : にこにこしながら、舞台の端に座り

くびり : 「教えてよ~」
「何があったかとか、気になるじゃんね」

ライナー・ブラウン : 「ならまずお前が公民館を出て行った後だ」

ライナー・ブラウン : 「その後外に出た俺は、大量の足跡を見つけた」
「あれはなんだ?人じゃない、獣のそれだ」

くびり : 「ふんふんふん」

ライナー・ブラウン : 「山ではなく、村から村へと消えていた」
「だが村には俺が見た足跡をつける獣なんてどこにもいない」

ライナー・ブラウン : 「佐倉はねむを連れて行く異常な獣を見たらしい、ねむ自身ももう人のそれじゃないとも」

ライナー・ブラウン : 「更に言えば、そもそもお前の体質はなんだ?神の奇跡…とでも言うつもりか?」

ライナー・ブラウン : 「…はあ、きな臭い点ばかり目に入って、楽しむどころじゃない」

くびり : 「あはは!」

くびり : 「…そんなに不思議~?」

くびり : 「世の中に…あっていいじゃない」
「説明のつかないお話なんて」

くびり : 「私は、そーいうの大好き」

ライナー・ブラウン : 「説明がつかないだけなら別に俺も嫌いじゃない」

くびり : 「うんうん」

ライナー・ブラウン : 「ただ…俺と宿が同じ子供がそのせいで困ってる」
「なんとかしてやりたいと思うのも当然だろ?」

くびり : 「偉いねえ」

くびり : 「そうだね、友達の友達が大変かもしれないと思うわけだ」

くびり : 「例えば、実はこの村の祭りは因習ある危険なものかもしれないとか!」

ライナー・ブラウン : 「そうでないと思いたいし、実際俺は今日ここに至るまでこの村の祭りで被害を被ったことはない」

ライナー・ブラウン : 「だがそれは部外者だったから…そう思えて仕方がないだけの情報が集まっている」

くびり : 「ふんふん」

ライナー・ブラウン : 「教えてくれ、なんて下手に言うつもりもない」
「教えろ、今この村で何が起きている?」

くびり : 「…何が起きている、かぁ」

くびり : 「どう思う?」

くびり : 「何か起きてるとして、何が起きると思う?」

くびり : 「想像もつかないことだったら、何ができるだろうね?」

くびり : 「大概、みんなそう言ったことを前に逃げ出すか、肖るか、或いは忘れようとするわけで」

くびり : 「善意だけでそんな事柄にまだ踏み込めるかなぁ…」

ライナー・ブラウン : 「混じりっけなしの善意だけで首を突っ込むほどお人好しじゃない、俺には俺なりの下心はある」

ライナー・ブラウン : 「だがまだそれを話すほど親しい仲でもない、違うか?」

くびり : 心理学

くびり : 対抗ありますか

ライナー・ブラウン : ないです

くびり : ハァイ♪

くびり : Sccb<=95 心理学(1D100<=95) > 12 > スペシャル

くびり : 「…」

くびり : その目を細めて

くびり : 再び笑みを浮かべれば

くびり : 「何が知りたい?」

くびり : 「何か起きるのは確実だろうね」

くびり : 「だから、サービス」

くびり : 「"一つ"質問に答えて、スパイスにしようよ」

くびり : 「君の目的が果たせるようにね」

ライナー・ブラウン : 「……………」
(よく考えろ、なぜ急に気が変わったのか…)

ライナー・ブラウン : ねらいを考え込むように目を細め、そして数秒後

ライナー・ブラウン : 「……ならどうすればもっと質問に答えてもらえるかが知りたい」

ライナー・ブラウン : 「"一つ"だ、ちゃんと答えてもらうぞ」

くびり : 「いいよ?」

くびり : 「私が君を気に入る事だ」
「評価ポイントも教えてあげましょう」

くびり : 「一つ、君がどれだけ踏み込んでくれるか、知っていくか」

くびり : 「二つ、私と仲良くするか、私と遊んでくれるか」

くびり : 「三つ」

くびり : 「君も仲間になるか」

くびり : 「かな?」

ライナー・ブラウン : 「仲間か、なんの仲間かはあえて聞かないでおく」

ライナー・ブラウン : 「…答えてもらったことだし、俺もさっきの態度を詫びる」
「焦っているんだ、自分でも何故かわからないほどに」

くびり : 「そうだねえ」

くびり : 「じゃあ…ん~」

くびり : 「…焦って要点を探すより、如何にして枝葉を幹になぞるか、じゃないかい?」

くびり : 「木の全貌も知らぬ木こりには切り倒せないのだから」
「ゆっくりまずはシルエットをなぞっていくといいよね」

くびり : 「祭りの詳細が気になるなら、それを知ってそうな人の友人や縁者を探すとかね~♪」

ライナー・ブラウン : 「要するに、お前に話を聞くには時期尚早だと言いたいんだな?」

くびり : 「話す側にも理解度は欲しいものだ…」

くびり : 「そうじゃないと、答え合わせもつまんないでしょ?」

ライナー・ブラウン : 「まるでゲーム感覚だな、祭りらしいといえばらしいが」

ライナー・ブラウン : 「ああ、もう一つ。これは質問じゃなくて、単なる意見だ」

くびり : 「いいよん」

ライナー・ブラウン : 「俺に遊んだりしてほしいなら居場所を教えてくれないか?」

くびり : 「んお」

くびり : 「そう来たか、んふふ」

くびり : 「いいよ」
「じゃあはい電話番号」

くびり : 「同じ場所にとどまるってタイプでもないしね」
「掛けたら教えたげる」

ライナー・ブラウン : 「軽いな、まあ実際助かる」

くびり : 「隠すほどでもありませんので」

ライナー・ブラウン : 「…少し肩の力を抜くか」
舞台へと登り、雪の少ないところへ座り込んで

ライナー・ブラウン : 「教団員から聞いてるか?俺がお前を探してたってことを」

ライナー・ブラウン : 「探しても見つからないから困っていたのに、こんなところで会えるなんてな」

くびり : 「ははんはん」

くびり : 「まぁ仕事の時以外は居ないとダメってことでもないじゃん?」

くびり : 「自営業みたいなもんだし」

ライナー・ブラウン : 「その恰好で出歩くこと自体が営業になるのは楽そうだ」
「俺も実際その体質は羨ましい」

くびり : 「でしょ~」

くびり : 「夏も涼しいんだよね」

ライナー・ブラウン : 「寒さを感じないとかじゃなくて、体自体が寒くなってるのか」

くびり : 「文字通り冷血ってね」

くびり : 「不思議っしょ」
「実際どうしてかは知りませぬってね」

ライナー・ブラウン : 「そんなわけがないだろう、教団の偉い連中も同じ体質って聞いたぞ」

くびり : 「そだよ」

ライナー・ブラウン : 「どうしてかを知らないのに広められるのか?」

くびり : 「昔の人は病気が細菌やウイルスのせいだって思ってた?」

くびり : 「違うよねえ、それこそ悪魔や神の諸行と思うわけだ」

くびり : 「それと同じ」

くびり : 「"わからない"、まだ私たちの視野じゃね~」

ライナー・ブラウン : 「わからない、か」
「それがわかるようになるのが探求の楽しいところなんだろうな」

くびり : 「そゆこと」

ライナー・ブラウン : 「なら、俺もこんなところで管を撒いていないで、自分で調べて考えるとする」

くびり : 「えらいえらーい」

くびり : 「じゃあ、私からここに来たことで成果があったといえるようにこれをあげましょう」

くびり : ぽい、と小さなカードを手渡す

くびり : 「"招待印"だよ、ウチの教団の」

くびり : 「これを見せたら、事務所に押しかけても嫌な顔一つされないさ」

ライナー・ブラウン : 「ここに来てよかった、これ無しで押し入るところだった」

ライナー・ブラウン : 軽い冗談と共に、貰ったカードを懐にしまう

ライナー・ブラウン : 「というわけで早速調べるから目を瞑っててくれ」

くびり : 「おっと、ネタバレしちゃ面白くないや」

くびり : 「じゃ、私帰るね~」

くびり : ばいちゃ、と言って
そのまま祭祀場から去っていく

ライナー・ブラウン : 「またな」
その後ろ姿を見送り、よっと立ち上がる

GM : 祭祀場から人が居なくなった…

ライナー・ブラウン : 古い社は戸が閉まってたが…今なら堂々と開けれるな

ライナー・ブラウン : 開けに行くぞ

GM : では、社を開けると

GM : よく見れば、灯はそのまま灯っています

ライナー・ブラウン : 灯に目星するか…

GM : どうぞ

ライナー・ブラウン : CCB<=70 工作員(1D100<=70) > 46 > 成功

GM : では…

GM : その灯は蠟燭の火

GM : しかし

GM : 一切熱を感じない、奇妙な灯だ

ライナー・ブラウン : 指で触ってみても燃えないか?

GM : 酷い冷たさで痛みがある

ライナー・ブラウン : 「ぐっ…!冷たい炎か、これも説明がつかない代物だな…もう驚かんが」

ライナー・ブラウン : 指を引っ込める
しもやけになってるか?

GM : 凍傷気味ですね

ライナー・ブラウン : そのうち何かに使う気がするから覚えておくか
灯の周り…まあ社の中全体に目星はいいか?

GM : いいよ

ライナー・ブラウン : CCB<=70 工作員(1D100<=70) > 85 > 失敗

ライナー・ブラウン : 🌈

GM : ライナあああああああ
ライナあああああああ!

GM : 暗くてよくわかりませんでした

ライナー・ブラウン : まあまた来るタイミングはあるからその時にでも調べるか…

ライナー・ブラウン : じゃあ灯の写真を撮って探索を終わる
シュウに灯の情報を送ったことにしておいていいか?

GM : いいよ

ライナー・ブラウン : じゃあ送った
なにかわかるかもしれないしわからないかもしれない

ライナー・ブラウン : というわけで祭祀場を後にする

ライナー・ブラウン : 「思っていたより収穫はあったな、くびりへの連絡手段、教団の招待状、社の中の不思議な灯」

ライナー・ブラウン : 「…わからないことだらけだが、1つ1つ探っていくしかない。木の幹全体を把握するまでは、枝に目を向けてもつながりが見えない」

ライナー・ブラウン : そういえば、とふと思い出す
ここに来る前ノエルから山に登るという連絡があったことを

ライナー・ブラウン : 「まあ、あいつの臆病さは慎重さの裏返しでもある。今頃宿で冬の山の恐ろしさを身をもって感じてる頃だろ」

ライナー・ブラウン : ライナーが絶望するまであと十数分────

GM :  

GM : 一日目の夜が、明けていく

system : [ GM ] 朝 : 1 → 2

system : [ GM ] 祭り開催まで : 5 → 4

system : [ GM ] 日付 : 1 → 2

GM : 本日の気温予想です…

GM : 冬夜市では、10の寒さ

GM : 山嵐村では、20の寒さが予想されています

system : [ GM ] 山嵐[寒さ] : 40 → 10

system : [ GM ] 冬夜市[寒さ] : 10 → 20

GM : それでは
朝の行動を決定してください

system : [ GM ] 冬夜市[寒さ] : 20 → 10

system : [ GM ] 山嵐[寒さ] : 10 → 10

system : [ GM ] 山嵐[寒さ] : 10 → 20

GM : 杏子さん/ノエルさんは確定になっています

GM : どなたから行きますか~

佐倉杏子 : あたしからー

GM : はぁい、では!

GM :  

GM :

GM : 杏子が目を覚ますと

GM : 貴方は、椅子に縛られた形で
キャンプ地のような場所に置かれている

??? : 「んあ」

??? : 「起きた?」

??? : 目の前には、妙な恰好の少女
手には杏子の荷物

佐倉杏子 : 「……ん、く」

??? : 「おはようさん」
「体冷えてんじゃないの」

佐倉杏子 : 「…………」

??? : 「君、雪の中でぶっ倒れてたよ」

佐倉杏子 : 「…ああそう」

??? : 「飲みなよ」
近くのサーバーからお湯を入れて差し出す

??? : 「って手も縛ってたんだった」

??? : 「どうぞ~」
口元に運ぶ

佐倉杏子 : 「…どういう扱いだよこれ」

佐倉杏子 : 「…んむ」
ひとまず口にはする

??? : 「いやあ悪いね」

??? : 「隊長がさあ、関係者だから縛れって」

??? : くい、と指さす先に

佐倉杏子 : 「はん?」

???? : 「…」

佐倉杏子 : その方向に視線を向けて

???? : 重装備に身を包んだ誰かが、睨みつけている

??? : 「ということで、身の上聞いちゃっていい?」

佐倉杏子 : 「どーも」

??? : 「あんまり隠すとこわーいお姉さんがうるさいからさ」
「大丈夫大丈夫」

??? : 「そのあとすぐ近くの町に帰すよ」

佐倉杏子 : 「………」

??? : 「ただの遭難でしょ?」

??? : 「ちょっと緊張してるだけ…でしょ~…」

??? : 目を細めて、眠たげな声で

??? : 「…ふうん、黙ってるねえ」

??? : 「ええ~~…そんな黙ることある?」
「寝ぼけちゃった?」

??? : 「んね~ベクター、あたし怪しかった?」

???? : 「友好的に話しかけても意味はないでしょうね」

???? : 「メクティ、さっさと切り出しておきなさい」

メクティ : 「はぁい」

メクティ : 「…」

メクティ : 「佐倉杏子、山嵐村には手紙を送られてやって来た」
「村に一日滞在し、神話的存在と遭遇」

メクティ : 「精神汚染はなし、現状は肉体的変質も見られない」

メクティ : 「主要個体と接触してた割に伝染してないのね、不思議~」

メクティ : 「噓つくか素直に話すか見たかったんだけどねえ」

メクティ : 「当たってるでしょ、経歴」

佐倉杏子 : 「…はっ」

佐倉杏子 : 「そこまで知ってんなら聞くことなんてある?」

メクティ : 「ん~?」

メクティ : 「本人視点って大事じゃん?」

メクティ : 「こっちから確かめたいのは」

メクティ : 「"どういう意思で"あの村で行動するのか」

メクティ : 「それがこっちには重要」

佐倉杏子 : 「ああそう」

佐倉杏子 : 「それをこの仕打ちしてくる奴ら相手に教える義理なんてある?」

メクティ : 「ないだろうね」

メクティ : 「でも話して"もらう"方がお互い楽って話」

メクティ : 「話す方が楽で、話す方が後が怖くない」

メクティ : 「それでいじゃん?」

佐倉杏子 : 「ふーん…」

佐倉杏子 : 「じゃあ嫌だね」

佐倉杏子 : 「助けてくれた事は素直に感謝しとくよ」
「ありがとね」

メクティ : 「頑固だなぁ」

ベクター : 「使え」

ベクター : アンプルを渡し

メクティ : 「友好性は低い、と」

メクティ : 「じゃあまぁ、これ自白剤ね」

メクティ : 「その間に、あたし達が何なのかとか、聞いておきたいんじゃない」

佐倉杏子 : 「へえ、話してくれんの?」

ベクター : 近くの点滴を取り、それを差し込む準備をする

メクティ : 「君と違ってね」

佐倉杏子 : 「じゃあ最初からそうしなよ」
「あいさつもまず自分からだってママから教わらなかった?」

メクティ : 「遭難から助けてもらった恩義を返してもらったらね」

佐倉杏子 : 「言うじゃん」

メクティ : 「あたし達は"A.N.I.M.A"」
「"Abnormal,Neutralizing,Incineration,Mission,Agency"の意味」

メクティ : 「要は…変なものをしっかり処分しましょうね~ってお仕事」

メクティ : 「偉ーい人から、変なものと仲良くしてる村を処分してくださいと頼まれてます」

メクティ : ぴん、とアンプルを叩き
それを点滴の袋に

佐倉杏子 : 「…はいはい」

佐倉杏子 : 「じゃ喋ってやるよ、自分の事くらい」

メクティ : 「おっと」

メクティ : 「…ありがたいね、聞かせてよ」

佐倉杏子 : 「幼馴染のネムに呼ばれて」
「この村に来た」
「完全な部外者」

佐倉杏子 : 「以上」

メクティ : 「そんな部外者が何故帰る選択をしないのか」

佐倉杏子 : 「これ以上に言えることなんてないよ」
「疑わしいならそれ打ってみなよ」

メクティ : 「それが気になっています」
「どうぞ」

佐倉杏子 : 「………」

佐倉杏子 : 「知り合いが万が一潰されでもしたら胸糞悪いからだよ」

メクティ : 「潰される、かあ」

メクティ : 「それはあの村の儀式で君の友達がかい」

佐倉杏子 : 「ああそうだよ」

メクティ : 「やさしいねー」

メクティ : 「…すると困ったな」

メクティ : 「ベクタ~~…任務概要~」

ベクター : 「山嵐村の全生命を処分し、村は消す」
「全ては雪崩に洗われたカバーストーリーで説明される」

ベクター : 「私たちは"焼却班"」
「やることはそれでわかるはずだ」

ベクター : そう言うと、身の丈ほどの巨大な火炎放射器を担ぐ

佐倉杏子 : 「…は?」

焼却班 : あたりを見れば、みな同じような衣装だろう

ベクター : 「社会的基盤を維持するにおいて」

ベクター : 「異常な変貌を遂げるコミュニティは危険だ」

ベクター : 「人の意志に蔓延する疫病のようなものだ」

ベクター : 「それらは、全て処分しなくてはならない」
「意志に至るまで、知恵に至るまで」

メクティ : 「君の友達ももう怪物だしねん」

佐倉杏子 : 「…っ」

佐倉杏子 : 「……へえ」

佐倉杏子 : 「影に化け物控えてるっつってもこんなとこただのカルト村」

佐倉杏子 : 「イカれてんの?」

メクティ : 「最初から正気なことなんて一つもないじゃん」

メクティ : 「永久凍土と化した村」

メクティ : 「雪に閉ざされても飢えない謎」

メクティ : 「よくわからない祭り、信仰」

メクティ : 「それを維持する人間と魔術師」

メクティ : 「全部を理解して利用するより」

メクティ : 「灰にしてゴミ箱にまとめちゃおう、って話」

メクティ : 「さもなきゃ、社会に"ミーム"という名の病気が残っちゃう」

メクティ : 「ただし、これを話すのはね」

メクティ : 「何も"だからさっさと帰って忘れろ"という意味だけでなく」

メクティ : 「"阻止に協力するなら方法を変えてもいい"とも言える」

メクティ : 「何故なら君が儀式の主体のウィークポイントだからだよ」

メクティ : 「人はどんなに変貌しても情に勝てないからね」

佐倉杏子 : 「……ふぅん」

佐倉杏子 : 「乗ってやるよ」

佐倉杏子 : 「てか」

メクティ : 「嬉しいね」

メクティ : 「はいはい」

佐倉杏子 : 「乗る以外の選択肢なんてないだろ?」
「こんなイカれた目的をべらべらとまあ」

メクティ : 「そうしてでも何とかしたい人間もいるってことさ」

メクティ : 「でも、抵抗されたいわけでもない」
「穏便に儀式を潰せるならいいさ」

メクティ : 「一軒一軒回って焼き尽くすのも楽じゃないんだよ」

佐倉杏子 : 「へぇ、流石にそれが分かるくらいには正気なんだな」

ベクター : 「全ては公正の為」

ベクター : 「では」

ベクター : 黒いベルトを持ち、それを首に巻く

ベクター : 「識別タグであり、協力の証」

ベクター : 「噓だった場合爆発もする、覚えておいて」

メクティ : 「濡らしても問題ないからお風呂には入っていいよ」

佐倉杏子 : 「……ったく」

メクティ : 「じゃあ拘束外すね」

メクティ : 「やるべき事、知っておきたいでしょ」

佐倉杏子 : 「ああ、知らなきゃ協力なんてしようがないし」

メクティ : 「じゃあそういう話はえらいさんに任せるか」

メクティ : 「明日風さーん」

明日風 : 一見すると場違いな
OLのような女性が

明日風 : 「どうも、説明を変わります」

明日風 : ファイルを広げて

明日風 : 「貴方には、儀式の実行を止めていただければ構いません」

明日風 : 「手段として、"ねむ"さんの無力化、儀式準備の破綻など」

明日風 : 「実行をさせず、降臨イベントを阻止すればかまいません」

明日風 : 「私たちは、現時点では儀式開始前の深夜に」

明日風 : 「あの村の全生命を殺処分します」

明日風 : 「貴方の仕事ぶりで、この期限を変更することになるでしょう」

佐倉杏子 : 「…んで、その方法を考えて実現するのがあたしの仕事と」

明日風 : 「はい」

明日風 : 「また、或いは実行に寄与している魔術師の特定でも構いません」

明日風 : 「その場合は、判別次第こちらで即座に処分します」

明日風 : 「それにより、儀式も実行不可能になりますので」

佐倉杏子 : 「なるほどね」

明日風 : 「理解いただけましたか」

佐倉杏子 : 「タイムリミットの期限が微妙に曖昧だね」

佐倉杏子 : 「要は実際の実行日前日までに確実に阻止できる状況作れなけりゃ失敗って事?」

明日風 : 「ええ」

明日風 : 「或いは、貴方が遅延を成功し」
「それにより任務を完了できる場合は延期されます」

佐倉杏子 : 「なるほどね」

明日風 : 「以上です」
「貴方の方から望みは?」

佐倉杏子 : 「村について知ってる情報全部」
「それとあたしが使える人手」

明日風 : 「いいでしょう、こちらの調査結果を出します」

明日風 : ファイルを変え、中を開く

明日風 : 「該当の村では、すでにウェンディゴの形質を持つ人間が幾人か紛れています」

明日風 : 「主だった特徴として、白い髪を持つ住人はウェンディゴの血を引いていることになります」

佐倉杏子 : 「へぇ…」

明日風 : 「彼らの儀式では、最終的に危険度の測定がし難い降臨イベントが起きるとも」

明日風 : 「居丈…イタクァと呼ばれる神格です」
「その降臨のたびに、周辺地域の温度は著しく下がる」

明日風 : 「彼らの目的は、村の事情を知らない住人にとっては恵みのため」

明日風 : 「しかし、訳を知るものにとっては、自身らの変革のためにあります」

明日風 : 「彼らの中には、知らずのうちにウェンディゴと化してる者もいるでしょう」

明日風 : 「尤も、何故その信仰が始まったかは知りませんがね」

明日風 : 「次に、ねむという存在は当代の儀式の主菜となる人物です」

明日風 : 「この村では、特段ウェンディゴとして素晴らしい形質を見せた人間を"親元に返す"意味で捧げています」

佐倉杏子 : 「まるで扱いが食い物だな」

明日風 : 「かれい、とは餉と書きますからね」

明日風 : 「恵を受ける分、腹を満たしてもらおうという腹づもりでしょうかね」

明日風 : 「儀式の詳細は不明です」
「魔術師の参加により、例年より手法が複雑化してると聞きます」

明日風 : 「その為、諜報員を貴方に渡します」
「メクティ」

メクティ : 「はぁい…メンバーには連絡してるよ」

明日風 : 「村の近くに貴方を送ります、その後こちらから合流させます」

佐倉杏子 : 「はいよ」

佐倉杏子 : 「じゃ、村について聞きたいことあったらまた聞くから」
「よろしく」

明日風 : 「他に質問は」

明日風 : 「いいでしょう」
「連絡は諜報員を介して行うように」

明日風 : 「彼女を村へ」

メクティ : 「ういうい」

メクティ : 杏子に目隠しを被せ

佐倉杏子 : 「隠すのは目だけで足りんのかい?」

メクティ : 「車の走る音だけで特定できる人材なら雇ってあげるよ」

メクティ : 「あたし個人の意見だけど」

メクティ : 車に運び込み

メクティ : 「君のこと嫌いじゃないよ」

メクティ : 「仕事には真面目そうだからね」
「面倒を引き受けてくれてありがとー」

佐倉杏子 : 「引き受けるしかない状態にしてよく言うよ」

メクティ : 「引き受けなくていい事を胸糞悪いからでやる人間でしょーん」

メクティ : 「人間誰しも、どうしようもない事には足がすくむからねぇ」

メクティ : 「それでも山を探り回して遭難するなんて」
「君も、こっち側だね」

佐倉杏子 : 「分別をしないでゴミ全部焼却炉に突っ込もうとする人間扱いかよ」

メクティ : 「踏み込む側と呼んでくれよー」
「あとあたし、焼却班じゃないから」

メクティ : 「工作班、404A」
「よろしくね、インターンちゃん」

メクティ : 「あたしが拾ったから、あたしが君の首輪を握ってる訳」

佐倉杏子 : 「インターンって言うからにはせめて人間として扱ってもらいたいもんだね」

メクティ : 「安心しなよ、あたし達も人間扱いされてないから」

メクティ : 「じゃ、頑張ってね」
目隠しを外し、駅の近くに下ろして

佐倉杏子 : 「はいはい」

メクティ : ふりふりと振る手は
人肌でなく機械に見えるものだった

佐倉杏子 : 「…人じゃないなりにしっかりしつけされてる事くらいは覚えとくよ」

佐倉杏子 : 遠ざかる車を見つめて、そっと呟いた。

メクティ :  

メクティ : 杏子のリスク値がロンダリングされました
代わりに、別の勢力による観察も行われるようになります

メクティ : 現在のリスク値を20に変更してください

system : [ 佐倉杏子 ] リスク : 30 → 20

メクティ : メクティの現在地が確認できるようになりました また一部技能を参照できます

GM : では

ジュリエッタ : 行くかしら

緋衣 南天 : 無論

ジュリエッタ : よろしい

ジュリエッタ :  

ジュリエッタ : ジュリエッタに連れられ、南天は村の…

ジュリエッタ : 凍りついて使われない井戸
その中に入っていく

ジュリエッタ : 「ここよ」

ジュリエッタ : 底の蓋を外し、偽装を解くと
彼女の用意した工房がある

緋衣 南天 : 「ふぅん…」
「村のこと全く知らなかったけど、こんなところあるのね」

緋衣 南天 : 「ここは?」

ジュリエッタ : 「後から作ったわ」

ジュリエッタ : 「ここで実験と、準備を行っている」

緋衣 南天 : 「実験に準備、ね よくまあこんなの作れたものね」
「どんなことやってるの?」

緋衣 南天 : 辺りを見渡しながら、用意周到なものだと関心しつつ

ジュリエッタ : 「どのように儀式の純正を高めるか、ね」

ジュリエッタ : 「過去に行われてたのは、ただの生贄」
「アステカじみた簡素なものよ」

ジュリエッタ : 「行うべきは、諸縁を使った引き寄せ」
「如何にねむという個体に紐づけるか」

ジュリエッタ : 「その為にまず、媒体を用意してたの」

ジュリエッタ : そう言って取り出すのは、ミイラ状になったネズミ
なぜか鹿のようなツノがある

ジュリエッタ : 「ウェンディゴ化を引き起こした生物を素材に、儀式のトーテムを用意し」
「その上で行うつもりだったのが」

緋衣 南天 : 「……鹿のようなツノ」
「少なくともこんなネズミは知らない。…ウェンディゴか」

緋衣 南天 : ふむ、ふむと頷きつつ

ジュリエッタ : 「ねむ自身に何らかの契約を結ばせること」

ジュリエッタ : 「ねむが、イタクァと結ぶべき縁」

ジュリエッタ : 「それが今はまだ固まってないのよね」

ジュリエッタ : 「いろいろ用意してるのだけど…」

ジュリエッタ : 「どれが背かれて怒ると思う?」

ジュリエッタ : 用意した儀式の媒体は他にあるようで

ジュリエッタ : 盃や、ナイフに…
指輪まである

緋衣 南天 : 「…は? ああ…」
「その神様のこと、結局私はあんまり知らないし…」
「正直、何しても怒りそうな気はするのだけど」

ジュリエッタ : 「……」
「まあそれもそう?」

ジュリエッタ : 「要は、イタクァ向けに用意した嫁入り道具を」
「他の人間に使わせたいのよ」

ジュリエッタ : 「契約の一方破棄、結構デカいからね」

緋衣 南天 : 「契約を破り神からの罰を受ける…なんてことは、それこそ古今東西である話だものね」
「生け贄…この場合は神婚とも言うべきかしら、それを破棄されたら当然キレる」

緋衣 南天 : 「…人間のスケールに当て嵌めても、そこは確かだし。」

ジュリエッタ : 「そう」

ジュリエッタ : 「させられそうな相手、居る?」

ジュリエッタ : 「こういう精神的、存在的に行う契約は」
「それこそ当人の心理に振り回されるのよ」

緋衣 南天 : 「…私が把握している中で実行可能のは2人」
「くびりか、佐倉杏子。そのうち前者は論外」

ジュリエッタ : 「ふむ」

緋衣 南天 : 昨日の共有された情報を思い返し
ねむの変貌を見た…などと、そんな話があるならば
それだけの距離が近いと言うならば、不可能ではないはずと考えて

緋衣 南天 : 「よって、後者…佐倉杏子に限定される」
「見た感じ友人らしいし」

ジュリエッタ : 「よろしい」
「ではその者に行わせましょう」

ジュリエッタ : 「唆す材料も多い」
「儀式だけでなく、イタクァから受けた影響も緩和できる面もあるし」

緋衣 南天 : 「つまり、イタクァの影響を受けウェンディゴとなりつつある状況を改善できると」
「それを餌に交渉をしていけと、そういうことね?」

ジュリエッタ : 「ええ」

ジュリエッタ : 「自己解釈ができるのは知性の証明ね」
「聞き返されなくて安心したわ」

緋衣 南天 : 「誰だと思ってんのよ」

ジュリエッタ : 「…他に質問は?」
「そうでないなら、準備の話をするけど」

緋衣 南天 : 「は?そりゃまあ質問なんていっぱいあるけど…」
「たとえば……そうね、そいつの唆しが終われば…」

ジュリエッタ : 「たとえば?」

緋衣 南天 : 「他にやっておくべきことや、あとは…」
「これは最終手段だけど、万一時間が足りないと判断した時…儀式をどうにか数日遅らせる方法とか」

緋衣 南天 : 自身の力を疑いはしない
疑いはしないが、だからこそ。何か他の要因──たとえば教団や、予期せぬ存在による妨害などを受ける可能性はある

ジュリエッタ : 「そうね、保険は必要ね」

緋衣 南天 : やっておくべきことの追加に加え、仮に"もしも"が起きた際
儀式をどうにか延期に持ち込む手段は確保したいと思う。

ジュリエッタ : 「儀式に規定の日付はない」
「伸ばそうと思えば難しくはないわ」

ジュリエッタ : 「冬の寒さの極まる、なんて伝えもあるけどこれは逆で」

ジュリエッタ : 「いつやっても寒さの記録を更新してるからそうなるだけ」

緋衣 南天 : 「ふむ」

ジュリエッタ : 「イタクァの力を呼び寄せるのだもの、するたびにそりゃ寒くもなるわ」

ジュリエッタ : 「やっておくべきことは…逃走経路とかの用意ね」

ジュリエッタ : 「都合よく電車が来るわけでもないし」
「電車に掛け合うか、他を探すか」

緋衣 南天 : 「はは、もうそろそろ暖かくなるべきなのにねえ」
「ああ、そうね。逃げる経路は欲しいもの」

緋衣 南天 : 「…流石に電車に掛け合うは無し」
「山は論外。…この村であと逃げるとなると…それこそ、瞬間移動でもできりゃ楽なのだけど」

ジュリエッタ : 「そこまでできれば苦労はしないわ」

緋衣 南天 : まあそりゃそうか、などと思いつつ。

ジュリエッタ : 「…そうね」

ジュリエッタ : 「ああそうだ」
「ここに来たからには、もう少し良い道具を渡しましょう」

緋衣 南天 : 「…ん?」

緋衣 南天 : 思考の渦に耽っていたところ、やや興味を持ち視線を向ける

ジュリエッタ : 「この中の一つ…好きなものを持っていきなさい」

ジュリエッタ : 「全部はダメよ、高いから、ほんと」

ジュリエッタ : 【譲渡】
[偽装霊具]
・隠密を90で振れるようになり、使用時完全に紛れて一般的な看破を回避できるようになる

[呪詛紐]
・紐で結ぶことで、その場に居る自分以外の存在の技能の判定値を半減する、ただし結ぶ際SANを消耗し、長く付けているほど勝手に外れる

[無貌印]
・自我を包み隠し、自身の正体を偽装しつつ精神的な看破を無効にするが代わりに使ってる間、発狂判定でアイデアは自動成功する

ジュリエッタ : 「助けになるものは必要でしょう」

緋衣 南天 : 「……」
「…………」

緋衣 南天 : 一つ一つ買ってるのか。え、結構真面目。
…どこからか獲ってるとかばかり…なんてのを、ちょっとばかし考えて。

緋衣 南天 : 「…そう、じゃあ」

ジュリエッタ : 「ええ」

緋衣 南天 : 「これ」
無貌印を指差して

ジュリエッタ : 「よろしい」

ジュリエッタ : 「気をつけなさい、顔を捨ててる人間は顔を求める存在に惹かれるわ」

緋衣 南天 : 「……」
「つまり…より深く、狂ってしまい兼ねない。引き込まれてしまうかもしれない…なんてこと?」

ジュリエッタ : 「自分の顔、自分の存在は自己定義の要」

ジュリエッタ : 「濫用は避けなさい」

緋衣 南天 : 「…………」
推測がやや外れたことではなく、むしろその副作用に少し口を閉ざしたあと

緋衣 南天 : 「…了解。わかったわ」

ジュリエッタ : 「よろしい」

ジュリエッタ : 「他に質問は」

緋衣 南天 : 自我の強さ、存在の強さ
自分というものに対し絶対的な自信は存在するも
"例外"は存在する。この事態がそもそもそうなのだから、と考えて。

緋衣 南天 : 「そうね。じゃあ…他に協力者がいるならその人のことや、新たに懸念点があったりするならまた聞かせて欲しい」

ジュリエッタ : 「他の協力者は……」

ジュリエッタ : 「……多くは呼んでないのよ」

ジュリエッタ : 「勘付かれるとこまるし」

緋衣 南天 : 「…頼りにされてるって認識することにするわ」
「村人は私のことも知ってるだろうし…あとは…」

ジュリエッタ : 「ええ」

緋衣 南天 : 「…そうだ、最後に一つ」
「祭祀場。あそこに何があるか、色々と知ってたりしない?」

ジュリエッタ : 「………」

緋衣 南天 : 協力者として村に入り込めているのであれば、ある程度は知ってるのではないかと考え尋ねる。

ジュリエッタ : 「実は、その…」

ジュリエッタ : 「…私にもわかりかねる部分はあるわ」

ジュリエッタ : 「アイツら、自分たちで何をやってるのか些細に把握してないし」

ジュリエッタ : 「ただ…」

ジュリエッタ : 「過去にも私以外の何かが手を加えたらしいのよね」

ジュリエッタ : 「少なくとも、日本にない形式の儀式やイタクァ信仰のアーキタイプを与えた奴がいるみたい」

緋衣 南天 : 「…手を加えた?」
「それこそ、"密輸"してきた何者かがいる…と」

ジュリエッタ : 「そう」

緋衣 南天 : 伝承があることから、相当旧いものだと推測する
…一方で、手を加えられたというのは非常に気がかりだ。

緋衣 南天 : 推測だけで話を進めるのは簡単だが、しかしそれで足を掬われてしまえば元も子もない

緋衣 南天 : ……1人では手は足りないか。
せいぜい使える目と耳に、奴らにも働いてもらうべきだろうと思考を完了させ

緋衣 南天 : 「わかった、現状は問題無し。色々と模索することにするわ」

ジュリエッタ : 「よろしい」

ジュリエッタ : 「じゃあ、道具も用意したし戻るわよ」

緋衣 南天 : 「りょーかい、色々と懸念事項も漁りつつ、巫女の誘導を友人さん経由でやることにするわ」

ジュリエッタ : 「頼むわ」

緋衣 南天 : 当然、と言ったような顔付きで
手に入れたものを何度か確認しつつ

緋衣 南天 : この計画を遂行し切る為に、どのような手を打っていくか

緋衣 南天 : まさか山に消えた面々が、そしてその面々が奇妙な何かを紡いだことなど気がつくはずもないままに

緋衣 南天 : 笑みを浮かべ、そのまま行動するのであった

緋衣 南天 :  

ジュリエッタ :  

GM : リスク増減、なし

GM : では次のお方どうぞ

ノエル : はいはーい!

ノエル : えっと、場所は固定だっけ?
凍えてガクブルしてまーす!

GM : はーい

GM :  

エンブラ :  

エンブラ : 教会の真ん中には、布団が敷かれており
そこにはとりあえずヒーターを向け

エンブラ : そして近くには珍しく酔った様子のないエンブラが座っている

エンブラ : 「…」
起きるのを待っているらしい

ノエル : …そうして、ブルブル震える
雑魚シスター改め無謀雑魚シスターノエル
凍えもあるけれど、その様子が恐ろしくて

ノエル : ちょっとだけ寝たふりとかしながら
様子を窺っていました

エンブラ : 「おはよう」

ノエル : 「ひぃっ!?やっぱりバレてる〜!!!」

エンブラ : 「君の嘘くらい息を吐くようにわかるよ」

エンブラ : そうにこやかに突き刺しつつ
ふうと息を吐く

エンブラ : 「で、なんで夜の山なんていう君にとって絶対あってならない場所に?」

ノエル : 「あ、あはは…いやぁ…その…如何にも危なそうだなぁ…とか、行ったらヤバそうとは思ってたんですけど…」

ノエル : 「…そのぉ…宗教には関連してるし…もしも本当に危険な何かがいるなら…出会すのは、私じゃないとダメかなぁ…なーんて思ったり」

ノエル : 頬を掻きながら、手を上下左右と振りながら
凍えのせいで呂律もちょっと怪しい口振りで

エンブラ : 「………」

エンブラ : 「…」
「嘘はないね?」

エンブラ : 「脅されたとか、追いやられたとか」
「そういうのでなく、まさかの自分の意志だと」

ノエル : 「あ、あはは…まあ…はい…」

ノエル : 「…だって…その…あそこに何かいたとして……ってまあ実際にいたし、雪崩のお陰で助かったんですけど」

エンブラ : 「ばか」

エンブラ : 「魅入られる以前の問題だろう…ったく」
「身体の強さだけでなく危機管理能力も赤ちゃんとはね」

ノエル : 「うぐぅ、返す言葉もございません…」

エンブラ : 「で、何を見たんだか」
「ビビりすぎて幻覚見たんじゃないのー?」

ノエル : ぐうの音しか出ない

ノエル : 「えーっと、確かに幻覚だったかもしれないんですけど…なんて言うか…」

ノエル : 「人っぽくて…熊っぽくて…パンツを履いた不思議生物と野犬に殺られそうに…」

エンブラ : 「……?」

エンブラ : 「…山にパンツを履いたクマがいたと?」

ノエル : 「はい、パンツを履いた人面熊でした」

ノエル : 幻覚でも無ければ

エンブラ : 「………」

エンブラ : 「君がこの状況で気の利いたジョークを言えないと信じてるからね」
「事実なのだろう」

ノエル : 「怒られちゅうに、思い切りジョークを決めるのは自信ないかなぁ…」

エンブラ : 「となると、違いなく怪物がいるわけだ」

ノエル : 「堂々と歩き回ってました…それはもうノサバリという具合で」

エンブラ : 「……まあ、なんとなく合致はいくかもしれないね」
「妙な話だが」

エンブラ : 「村の人は、皆何かなければ山には行きたがらないという」

ノエル : 「…ただでさえ寒い上に、あんなのがいるなら納得です」

ノエル : 最も幾ら関連性があると踏んだとしても
その滅多に赴かない場所に突っ込んで行ったのがノエルなのだが

エンブラ : 「だがそうなると、もう一つ不思議だ」
「殆どがそうである反面、山に住まうものがいる」

エンブラ : 「また、儀式も山中で行う」
「普通…明らかに危険だと思うのだがね」

ノエル : 「うーん…村のみんながあの化け物については把握してないとして…」

ノエル : 「…一部が管理してるとか?」

エンブラ : 「…飼われてる、か」

エンブラ : 「それも面白い解釈だ」

ノエル : 「ただ…儀式の内容がわからない事には、あの人面パンツ熊との関係性も同じく不明かぁ…」

エンブラ : 「……いや、そうでもない」

ノエル : 「えっ?」

エンブラ : 「まずまず、君の行った先を思い返すんだ」
「あの山にアレがいるなら」

エンブラ : 「普通、祭祀場の段階で何かあってもおかしくはない」
「だが現時点でも、やはりそんな話も聞いた事ないわけで…」

エンブラ : 「関係の些細は無いにせよ、この二点に関係があるのは見ていいかもね」

エンブラ : 「丁度…ライナー君が、それに近しそうな人間の話を聞いたらしいしさ?」

ノエル : 「マジかぁ…勇気あるなぁライナー君…関係者とかでもないのに」

ノエル : 「…っていうか、村の儀式と別件なら…最悪別々のやばい化け物がさらにいるって事…?ヤダーッ」

エンブラ : 「…ふふ、かもしれないねえ?」

ノエル : 「うぅ…なんか余裕たっぷりだなぁ…」

エンブラ : 「いやまあ、だって不思議じゃ無いか」

エンブラ : 「ライナー君は獣が村に潜んでると見た」

エンブラ : 「なのに、別の獣が山にもいる」

エンブラ : 「すでに賢い獣と愚かな獣で二種」
「だろ?」

ノエル : 「…逃げ場ないなー!!!」

ノエル : 「うぅ…じゃあ、あっちの獣にこっちの獣にも注意しなきゃダメって事かぁ…あのパンツ熊…降りてこないわよね…?」

エンブラ : 「…降りてはこない、と思うがね」

エンブラ : 「だが、それも全ては推測だ」
「恐れていたく無いなら、正体を探りたまえ」

エンブラ : 「だが…」

エンブラ : 「君がなんで保護者から離れてるのかが謎だが」
「なんで一人で出歩いてるの?」

ノエル : 「保護者って…まあ、ライナー君ですよねー」

ノエル : 「まあ、そこは単純に…私一人なら最悪隠れていられるし…それと…後は…」

ノエル : 「何かある時に、全滅とかしたら洒落になんないし、私一人で行った方がいいかなーって」

エンブラ : 「クソ度胸もいいところだね」

ノエル : 「臆病なんだけどなぁ…」

エンブラ : 「なんか君次は普通に死にそうだから」
「流石に私も仕事するかあ…」

エンブラ : はぁ、と息を吐いて

エンブラ : 「で、次はどこ探るのさ」

ノエル : 「うーん…色々と情報共有してるお友達…っていうか、余所者仲間がいるから、被らない様にはしたいんですけど…どうしよっかなぁ…」

ノエル : 「やっぱり本命の儀式に近い場所…とか?」

エンブラ : 「ふうん…」

エンブラ : 「…それ相応に危ないと踏んだ上で言ってる?」

ノエル : 「ま、まあ…はい…」

ノエル : 「だってそれが目的ですし…ねえ?踏み込んでも手遅れの状況になる前に、調べておくべきかな〜って…」

エンブラ : マジかよ、って顔

ノエル : 「…そもそもアナタからの指令だから、色々頑張ってるんだけどなー!!理由も聞かずに骨を砕いちゃってるんだけどなー!」

エンブラ : 「勤勉は好むが無謀は嫌いだよ」

エンブラ : 「ライナー君に頼れとか言ったよね?」

ノエル : 「…も、もちろん!危険を恐れてないとかじゃなくて、必要なら…必要ならって意味でーす!」

ノエル : 「…いえ、まあ…それでも足を引っ張るのとかは怖いんですけどね」

エンブラ : 「…はぁ」

エンブラ : ぽん、と肩を叩き

エンブラ : 「君が惰弱で極めて矮躯な存在だとしても」
「役に立たないと言うわけでは無いよ」

エンブラ : 「少なくとも、今回の成果だけ見れば褒めて良いところだ」
「ただし」

エンブラ : 「死人に慈悲は届かない」
「祈りも声も未練もね」

エンブラ : 「生を二の次にするのは止めるように」

ノエル : 「…はい」

ノエル : わかっているつもり…だけれど
忘れてしまいがちな事でもある

ノエル : …気をつけよう
いつ私が、消えるかもわからないんだから

エンブラ : 「という事で」
「仕方なく私がライナー君の代打に出るわけだ」

エンブラ : 「監視ついでにね」
目を細めて

エンブラ : 「………まあ、ついでだ」
「私からの情報だけ、報酬代わりに教えよう」

ノエル : 「やった!優しい上司とかに恵まれて嬉しいでーす!!」

エンブラ : 「調子いいんだから」

エンブラ : 「…君の歩みは無駄では無い」

エンブラ : 「まず、一つとして」
「山には抜け道がある」

エンブラ : 「封じ込められた神域へ行く道が山にもあるらしい」

エンブラ : 「ただ、おそらくただ歩いて抜ける道には」
「その獣の縄張りがあるのでは無いかと思う」

ノエル : 「…ま、また山かぁ」

エンブラ : 「故に、探すならまた別」
「安全な道を探すために…ちゃんと資料でも探そうか」

エンブラ : 「…山の資料とか、街に探しに行くかい?」
と、カバンを手に持ち

エンブラ : そのまま、ノエルに切符を渡すのだった

エンブラ :  

エンブラ :  

GM : リスク上昇なし
ノエルは凍えを半減して良い

ノエル : …どうやら、危険を犯さないといけない事は
一回だけでは終わらない様です

ノエル : なら、真相を取り逃がさない様にするのは勿論…として…

ノエル : 「多少は大事にしないと…幾つあっても足りないなぁ…命って」

ノエル :  

GM : ではー

GM : つぎのおかーた

シュウ : シュウだ~!

ライナー・ブラウン : 俺も行くぞ

GM : シュウ!ライナー!
行先は

ライナー・ブラウン : 当然昨日約束した祭祀場だ

ライナー・ブラウン : 3回連続で祭祀場行くのシュールだな…

シュウ : ノエルさんやあんこちゃんが雪山に行った事実で胃痛を抱えたライナーと一緒に
ミノリさんに再度突撃~

GM : アイよー

GM :  

GM :  

ミノリ : 「来たか」

ミノリ : ミノリは今日は作業も休みなようで
普通に待ち合わせの様子だ

ライナー・ブラウン : 「…………………………」

シュウ : 「おはよーございます~」

ライナー・ブラウン : 無言で頭を抱え、暗い表情を見せている

シュウ : 「んも~ライナーさん~」
「ノエルさんも杏子さんも無事だったんだから」

シュウ : 「引きずる必要はないですよ~」
「…そりゃあ最初聞いた時はシュウもビックリしたけども…」

ライナー・ブラウン : 「いや…俺が迂闊だった…」
「ノエルは変に勇敢なところがあるってわかってたのに…」

ライナー・ブラウン : 「うう………」
唸るように掠れたうめき声を漏らしている

ミノリ : 「…だ、大丈夫そうか?」

シュウ : 「いろいろあってこんな調子なんです~」
「ごめんねミノリさん~」

シュウ : 「じゃあ…んと…」

シュウ : 「ほらほら、ライナーさん」
「ライナーさんが動かないとまたノエルさんが暴走特急しちゃうかもよ」

ライナー・ブラウン : 「あ…ああ…そうだ、俺がどうにか色々調べない事には…」

シュウ : 「そう、それを先回りして調べるのがライナーさんのやるべきこと…」

ライナー・ブラウン : 「…ああ、大丈夫だ。もう行ける」

シュウ :  たたかえ~
\ たたかえ~/
的オーラをぶつけている

ライナー・ブラウン : オーラには特に気が付いてないがどうにか奮い立った

ミノリ : 「…まぁいい」

ミノリ : 「山を歩くぞ、準備は良いか?」

ライナー・ブラウン : 「大丈夫だ、俺まで遭難して大騒ぎになんてする気はない」

シュウ : 「カイロも持ってきたし、あったかい服もバッチリなのです」
「シュウも丸腰で山に登るようなことはしないのです」

ミノリ : 「それだけじゃダメだ」
「これを使え」

ミノリ : と、不思議な香水のようなものを渡す

シュウ : 「なにっ」

シュウ : 「香水…?」

ライナー・ブラウン : 「これは?」

ミノリ : 「山の"獣"に寄られると困るからな」

シュウ : 「獣除けみたいな?」

ミノリ : と、しゅ、しゅと服に振りかける

ミノリ : その匂いは…特に感じない
異様に涼しげに感じるだけだ

ライナー・ブラウン : 貰った香水をしばし眺め、同じように服にかける

シュウ : ぷるぷる…
とはいえ先人には従って…
ぷるぷる…

ライナー・ブラウン : 「山の獣…ノエルが見たらしいな」

ミノリ : 「…?そうなのか?」

シュウ : 「たしか…パンツ履いてるクマだっけ?」

ミノリ : 「私は見たことないな」
「そんなの」

ミノリ : 「ドミノの奴が……熊とかいるから気をつけろと言ってたが」

シュウ : 「それもこの香水のおかげなのかもね?」

ライナー・ブラウン : 「聞きたい話がまた増えた、その妙な熊についてもそのドミノおじさんとやらなら知ってるかもしれん」

ミノリ : 「かもな」
「…さ、行くぞ」

ミノリ : と、せっせと山へ歩き出す

シュウ : 「レッツゴ~」

ライナー・ブラウン : 荷物を肩に背負い、雪を踏みしめながらついて行く

シュウ : 「(今のうちに体を動かして、体温を貯めないと~)」ぱたぱたとその後ろについていく

ミノリ : ざ、ざと、雪を踏み…

ミノリ :  

ミノリ :  

ミノリ : 「おい、ドミノ」
「客人だぞ」

ミノリ : げしげし、と
木組みのドアを蹴り

ライナー・ブラウン : 「………」
苦笑しながらそれをじっと見る

村の??? : 「おい…毎度そこまでする必要あるか」
ドアをゆっくり開けて

シュウ : 「ヘクチュン!」
その後ろでくしゃみの音

ミノリ : 「たまに寝てて出てこないだろ普通じゃ」

村の??? : 「寝かせろ」

シュウ : 「おお~」
「いかにもマタギって感じの人だ~」

ライナー・ブラウン : 「どうも」

ライナー・ブラウン : 挨拶と共に軽く礼

シュウ : その隣で一緒にぺこり

村の??? : 「…アンタらは?」

シュウ : 「シュウはシュウなのです」
「はじめまして~」

ミノリ : 「私のツレだ」

シュウ : 「山嵐村の事、いろいろ知りたくてついてきました~」

ライナー・ブラウン : 「紹介に預かったライナーだ、シュウと大体目的は同じだ」

ライナー・ブラウン : (ここでどれだけ聞けるかも大事だが、村の事が嫌いらしいからな、機嫌を損ねない質問を心がける必要がある)

ドミノ : 「妙なもの好きを連れやがって…」

ミノリ : 「酒がいらんなら追い返してもいいぞ」

ライナー・ブラウン : コートからウォッカを取り出し、見せる

ドミノ : 「そうは言っとらんだろそうは!」

ドミノ : 「上がれ」
「酒を寄越すならまあいいだろ」

ライナー・ブラウン : 「お邪魔します」

シュウ : 「やった!これで寒さからもオサラバ!」
「お邪魔しま~す」

ライナー・ブラウン : 体の雪を払い、靴を無造作に脱ぎ散らかして上がる

シュウ : 今回のシュウは自分の靴だけそろえるタイプのシュウなのです

ドミノ : ドミノの山小屋は、村の物よりも古びて見えて

ドミノ : 暖房も薪ストーブだ

ライナー・ブラウン : 「だいぶ長くこの山で暮らしてるらしい」

ドミノ : 「ああ」

シュウ : 「直火~」さっそく薪ストーブの前で丸くなっている

ドミノ : ウォッカをひったくり、直に飲み始める

ドミノ : 「強い酒だ、悪く無い」

シュウ : 「でもこんな山奥だと生活大変そう…」
「ここまでくるのも一苦労だったもん」

ドミノ : 「そうでもない」

ライナー・ブラウン : 「口に合ってよかった、日頃から酒を飲んでるだけあって舌は確かだな」

ドミノ : 「あの村よりは、幾分か住みやすい」

ミノリ : 「人嫌いめ、そんなに嫌か」

ドミノ : 「嫌だね、あんな寒々しい村はよ」

シュウ : 「寒々しい…」

ライナー・ブラウン : 「そういうミノリも、結局はあの村を離れて暮らしている」
「人のことを言える立場じゃないんじゃないか?」

ライナー・ブラウン : (それに今の俺には、思い当たる節がないわけじゃない)
軽く頭を掻きながら、そんなことを考える

ミノリ : 「別に村が好きというわけではない」
「社会的に暮らすべきだというのだ」

ドミノ : 「そういうのとは無縁だろあの村はよ」

ドミノ : 「まあいい…」

ドミノ : ごそ、と蔵を開け
干し肉を取りつまみに齧る

ドミノ : 「何が聞きてぇ」

ライナー・ブラウン : 「聞きたいことは山程ある、が」
ちらり、と目線を一瞬ミノリの方へと送り

ライナー・ブラウン : 「ここで聞いていいものかっていうのがな」

ミノリ : 「なんだ、邪魔者扱いか?」

ミノリ : むっ、と

ライナー・ブラウン : 「邪魔者というより…単純に心配している」

ライナー・ブラウン : 「どうにも祭りに関して、引っかかることが多すぎてな」
「それらを根掘り葉掘りと聞いていたらミノリが気を悪くするかもしれん、と」

ミノリ : 「別にどうでもいい」

ミノリ : 「私がここに来るのは親孝行のついでだ」
「村の事情とかはまあ…よく知らん」

ミノリ : 「大体村について敬虔ならこのボケジジイとは付き合わんようにする」

ドミノ : 「不良娘め、今度山で転がっても助けんぞ」

ミノリ : 「その時は酒の供給も断たれるわけだ」

シュウ : 「しかつもんだいだぁ~」

ライナー・ブラウン : ふふっ、と一瞬笑みを漏らしてから
「なら、聞くぞ」

ドミノ : 「あんだ」

ライナー・ブラウン : 「あの村には何がいる?」
「はぐらかす必要はない、はっきり言ってくれていい。怪しい痕跡も、異常な獣も知っている」

ドミノ : 「はぁん」

ドミノ : 「随分首突っ込んだな」
「その上村の連中に好かれてないらしい」

ライナー・ブラウン : 「どうやらそうらしい」

ライナー・ブラウン : (…村には好かれてないが、外から来た連中相手はそうでもないらしいが)
なんてことを思いつつ

ドミノ : 「…」

ドミノ : 「そりゃただ、昔からのことだ」
「俺たちゃ、イタカに目を付けられてるってだけのことよ」

ドミノ : 「自分たちは選ばれてると思い込んだ連中が、村に残ったんだがな」

ドミノ : 酒をさらに飲みこみ

ライナー・ブラウン : 「イタカ…」
「神の名前か」

シュウ : 「村の歴史としては神に捧げものをして、それの見返りをもらうような」
「そんな関係らしいけど」

シュウ : 「もしかして違ったり?」

ドミノ : 「そりゃ、ンなわけねえわな」

ドミノ : 「ここは元々、雪も大して降りやしねえ」

ドミノ : 「雪のせいで飢えたてんのも」
「元々、神様とやらのお力のせいだろ」

ドミノ : 「大昔、あんなもんを狩らなきゃな…ッチ」

ドミノ : 酔いも回ってか、何かを思うように

ライナー・ブラウン : 「………」
じっと見据えて、話の続きを待つ

シュウ : 「あんなもん…それ詳しく聞きたいかも」

ドミノ : 「…」

シュウ : ライナーをつんつん
ワンモアおさけ~!とでも言うようなしぐさをしつつ

ドミノ : 「教えてやるよ」

ドミノ : 「村の連中、大方気のいい伝承でもでっちあげてんだろ」

ライナー・ブラウン : 突っつかれて困ったような顔をしている

シュウ : し、しなぎれか…

ライナー・ブラウン : 「伝承を要約するならそのイタカ様こそが恵みをもたらす神…になっている」
「実際は違うのか?」

シュウ : 「うん、雪餉伝、って名前で言い伝えてる」

ドミノ : 「…あんなもんが恵みをもたらすかよ」

ドミノ : 「昔な、ひでえ雪が続くようになった頃だ」

ドミノ : 「俺ぁ、村に住んで、頼まれて仕方なく山ぁ上がってな」

ドミノ : 「まぁ、鹿なり猪なり」
「食えるモン少しでも集めねえとってよ」

ドミノ : 「その時俺ぁ見た」

シュウ : 「!」

ドミノ : 「山にゃ、確かにソイツがいた」
「イタカって野郎の…関係あるモンだったのだろうよ」

ドミノ : 「バカみてえにでけえ、吹雪を纏った獣だよ」

ドミノ : ドミノは、ゆっくり立ち上がり

ライナー・ブラウン : 「………」

ドミノ : 蔵の戸を開けると

ドミノ : 象のように大きな鹿のような骨格が飾ってある

シュウ : 「!」
「もしかしてその骨は…」

ライナー・ブラウン : 「運泥児、なのか?」

ドミノ : 「うん、でご~?」

ライナー・ブラウン : 眉をつり上げ、驚きの表情を見せながら

ドミノ : 「なんだそのバカみてえな名前は」

ドミノ : 「昔この村に来た変な女はこう言ってたぜ」

ドミノ : 「ウェンディゴだってな」

ライナー・ブラウン : 「ウェン…ディゴ…」

シュウ : 「ウェンディゴ…」

ドミノ : 「俺は…」

ドミノ : 「運がいいのか、悪いのか」

ドミノ : 「コイツを狩れちまった」

ドミノ : 「"心臓"をブチぬいたら、それまで銃弾を気にもしなかったコイツは死んだ」

ドミノ : 「…俺は気をよくしてな、村にソレを運んだよ」

ライナー・ブラウン : 「……」

ドミノ : 「そいだら、みんな嬉しそうに食い散らかしたね」

ライナー・ブラウン : 「……?」
引っかかるところはあるが、今は話の続きを聞こう

ドミノ : 「それが終わりの始まりよ」

ドミノ : 「俺は備蓄があったからな、ソレはみんなにくれてやった、が」

ドミノ : 「……」

ドミノ : 「気が付きゃ、それを食った連中は」
「みんなして雪を被ったようになっててよ」

ドミノ : 「やれ、"寒さを感じない"だの"神の恵み"だの」

ドミノ : 「…そいで、肉片片手に俺にも食えと迫った」

ドミノ : 「俺ぁ、大層気味が悪かった」
「だから村を離れることにした」

ライナー・ブラウン : 「確かに、気味が悪い」

シュウ : 「食べるだけでそんなことが…」

ライナー・ブラウン : 「………」
(話を聞く限り、くびりも教団の上の連中も同じウェンディゴなんだろう)

ミノリ : 「またいつもの与太話か、爺さん」

ライナー・ブラウン : …食べることで感染する恵み
じゃあ教団の連中はどうやって増やしているんだ?

シュウ : 「あれ、ミノリさんは知ってたんだ」

ミノリ : 「それなら、なんで私みたいに髪が白くない遺伝があるんだ」

ミノリ : 「まぁな、酔わせるとたまに自慢してくる」

ドミノ : 「自慢じゃねえよッ!」

ドミノ : 「…知らねえよ俺ぁその後のことなんぞ」

ドミノ : 「妙な連中が越して来たり、変な祭りをするようになってからの人の出入りまで見る筋合いはないね」

シュウ : 「村から離れたって話だもんね」

ライナー・ブラウン : 「ドミノじいさん、今の話で気になるところがある」

ドミノ : 「なんだ」

ライナー・ブラウン : 「村の外から来た女についてだ」

ライナー・ブラウン : 「昔のことだ、よく思い出せと言われても無理だとは思うが…」

ライナー・ブラウン : 「名前とか、特徴とか、何をしたか…覚えている限り教えてくれ」

シュウ : 「たしかに!ウェンディゴって名前をどうしてその人は知ってたのか、きになる~」

ドミノ : 「んん~?」

ドミノ : 「…そうだな、旅をしてるっつってたが…」

ドミノ : 「何でも、この村にゃ偶然、イタカが少し留まって何かをしてるって言っててな」

ドミノ : 「その女は、それを調べまわってるって言ってたよ」

ドミノ : 「そんで、俺が狩っちまったのはイタカの子分でよ」
「そのせいで怒りを買ったんじゃないかともな」

ライナー・ブラウン : 「……!」

ドミノ : 「そいつは…なんて名乗ってたかな」

ライナー・ブラウン : 「そういうことか、御子らへ雪ぐ、我らの罪…!」

ドミノ : 「ああ、思い出したぜ」
「パンドラなんて名乗ってやがったよ」

ドミノ : 「随分気取った偽名だよな」

ライナー・ブラウン : 「災厄に関わるから、災厄を封じ込めた箱なんて名乗るのかもな」

ドミノ : 「そいつも真っ白な髪をしててよぉ」

ドミノ : 「その上随分しっかりした装備してたな、どっかの軍人崩れみてえな」

ドミノ : 「たしか…"また見に来る"って言ってたぜ」

ドミノ : 「つっても、それを言われてからもう十数年…」

ライナー・ブラウン : 「…また?」

ミノリ : 「あんまり真に受けなくていい」

ミノリ : 「昔真面目に時系列を考えたが、コイツや村長が百年近く生きてる計算になった」

ミノリ : 「ボケてるんだろ」

ライナー・ブラウン : 「まさか、いや、だがそのパンドラに繋がりがないならわざわざあの連中が今になってこの村に接触する理由も…」

ドミノ : 「老けねえんだよ!まぁ別にまじめに数えちゃいねえけどな」

ライナー・ブラウン : なにか思い当たったように、ぶつぶつと呟く

シュウ : 「でもでも、数十年越しにまた見に来るって約束が果たされるのは」

シュウ : 「伏線回収って感じで面白そうじゃない?」

ライナー・ブラウン : 使うか…インスピレーション!

シュウ :

GM : !!

シュウ : やるんだな…いまここで!

ライナー・ブラウン : ある事柄について…
今回はパンドラが嵐と歩む者に関わっているかどうかについてインスピレーションする

GM : その二つに関係性があるか、ですね

ライナー・ブラウン : そうだ
消費するのは…8でいいか
余裕あるしな

system : [ ライナー・ブラウン ] SAN : 85 → 77

GM : では…振りなさい

ライナー・ブラウン : CCB<=80 インスピレーション(1D100<=80) > 58 > 成功

GM :  

  :  

  : その二つには関係が…ある!

ライナー・ブラウン : やはり…か!

  : 厳密には、その組織の成り立ちにおいて、関係性がある…

  : そんな直感を、どこか遠い所から

  : ライナーは受信するでしょう

  :  

GM :  

ミノリ : 「なんだ、寝ぼけてるのか?」

ライナー・ブラウン : 「………!」
一瞬とも、数年とも思える刹那
確かに、頭の中でなにか繋がった感覚がある

ライナー・ブラウン : 「…いや、なんでもない」
「ただ、そのパンドラが俺の今調べてるものに関係してそうでな」

シュウ : 「!」
「そういう直感いいよね!」
「シュウもそのパンドラって人、さらに気になる~」

ライナー・ブラウン : 「ともかく助かった、俺の聞きたいことは多分もうだいたい大丈夫だが…」
「シュウはまだいくつかあるんじゃないか?」

シュウ : 「そうだね、いろいろ矢継ぎ早に聞いちゃってるけど…」

シュウ : 「いろいろ教えてくれたし、聞いちゃお~」

ドミノ : 「なんだ」

シュウ : 「きっかけは単純に、村の奥にある社はとっても古いのにミノリさんも修繕には関われない、村の重鎮しか関与できないってお話が気になっただけなんだけど…」

シュウ : 「こう聞いてると古ーい一族しか関われないってのも、何か理由ありそうだなって」

ドミノ : 「そりゃ簡単だ」

ドミノ : 「村長の血の連中は、特にウェンディゴの血が濃いんだよ」

ドミノ : 「他に食ったやつらは、どこかに消えたり」
「殺されちまったり、山に還ったり…」

ライナー・ブラウン : 「………」
還る…本当に山に還ってるならいいが、獣になってたりしないだろうな?

シュウ : 「山に還る…」

ドミノ : 「普通は正気じゃいられねえ」

ドミノ : 「そのうち、食ったものに取り込まれるのさ」

ドミノ : 「山にほっつき歩いてるのも、ご同輩ってわけだ…ハハハ」

ミノリ : 「見たことないが」

シュウ : 「ウェンディゴ喰いがウェンディゴに、ってことね」

シュウ : 「ならそれってやっぱり、香水が効いてるんじゃない?」

ドミノ : 「馬鹿野郎会わねえように毎度獣避けくれてやってんだろ!」

ライナー・ブラウン : 「ノエルが会った獣はウェンディゴの成れの果てか…」

シュウ : 「やさしいマタギさんだぁ…」

ドミノ : 「…」

ドミノ : 「俺も奥のことは見たことねえんだが」

ドミノ : 「一つたまに考えることはある」

ドミノ : 「ウェンディゴを食ったうち、殆どは見なくなった」

ドミノ : 「俺は村ぁ抜けて、村長は村でデケえ顔して」

ドミノ : 「他は葬式もしたり、山に還るのも見届けたが」

ライナー・ブラウン : (どうする?この話、佐倉やノエルに伝えるべきか?)
(おそらくねむもウェンディゴの血筋なのは確か、それで、恐らく成れの果てのように変異しかかってる。もう手遅れかもしれんと伝えるべきなのか?)

ドミノ : 「一人…女が村に残ってたんだがな」
「そいつがどうなったかを聞いたことはねえ」

ドミノ : 「存外、そこいらでまだろくでもないことは残ってるかもな」

ライナー・ブラウン : 「……覚えておく」

ドミノ : 「まぁ一つ確かなのは」

ドミノ : 「村長の血の連中が取り仕切ってるんだろうよ、まだな」

ドミノ : 「そうだなぁ」

ドミノ : 「鹿の角が生えてるやつぁ、大概そのものだぜ」

ライナー・ブラウン : 「幸い俺はまだ見たことはない…が、佐倉が見たらしい獣が鹿だったか」

シュウ : 「そこの骨のも、でっかい角だもんね~」

ライナー・ブラウン : 「わざわざねむを連れに来るんだ、そりゃ相応の血筋なんだろうな」

ライナー・ブラウン : 「ともかく鹿の角には注意か、肝に銘じておく」

シュウ : 「村の奥の社も、あるいは神域も」
「知りたければ直接聞くか見に行くか」

シュウ : 「って感じかぁ…」

ライナー・ブラウン : 「その方法は…他の連中が探ってくれてることを期待するしかなさそうだ」
「最も、誰も彼も腹に何か抱えてそうだけどな…」

ライナー・ブラウン : (……特にこの時期に図ったように調査に来たシュウと南天、この2人は警戒しておいた方が良さそうだ)

シュウ : 「夜の山に一人乗り込むよりも危険だもんね~」その心情を知るか知らぬか、気楽な口調で

ライナー・ブラウン : 「あと他には…そうだな、そのウェンディゴの心臓ってどこらへんなんだ?」

ドミノ : 「心臓か?」

ドミノ : 「そんなもん、普通の生き物と変わらねえ」

ドミノ : 「連中、それを潰せば死ぬからな」

ドミノ : 「まぁ…二度は勘弁だが」
「あの時狩れてなかったら俺は氷像になってたしな」

ライナー・ブラウン : 「俺もそんな状況にならないことを祈る」
「ただお守りがわりには知っておきたかった」

ドミノ : 「…」

ドミノ : 「お前さん」

ドミノ : 「本気で探ろうってのか」

ライナー・ブラウン : 「今更引くつもりはない」
「それに…女に口説かれてる、付き合いたいならもっと調べろと」

ライナー・ブラウン : 「どうせこのまま流されて地獄を見るなら、せめて自分で背中は押したい」

ドミノ : 「なら…」

ドミノ : 「コイツをもってけ」

ドミノ : と、白く染まった矢を数本

ライナー・ブラウン : 「この矢は?」

シュウ : 「文脈通りだったら…ウェンディゴ特攻、みたいな?」

ドミノ : 「おうよ、俺がぶっ刺したやつだ」

ドミノ : 「なんでも、あの女の言うには」

ドミノ : 「ただの矢でも、実績があれば違ってくるそうだ」

シュウ : 「わお…神殺しの矢~」

ライナー・ブラウン : 「助かる。きっといつか、この矢に救われた時またあんたの顔を思い出すよ」

ライナー・ブラウン : 「さて、俺はこの辺で。有意義な話に感謝する」
「シュウはもういいか?」

シュウ : 「じゃあ最後に二つ、ちょこっとだけ!」
「これの事って知ってる?」

シュウ : と手に持つスマホに広間のシンボルを表示させ
それを見せる

ドミノ : 「イタカのメダルだろ?」

ドミノ : 「あの女が持ってたぞ」

ドミノ : 「…うん?なんかちげえな」

ドミノ : 「パチモンか?」

シュウ : 「…!」
「おじさん」
「いや、ドミノさん」

ドミノ : 「なんだよ」

シュウ : 「見たことあるってメダル」
「そこに掘られている巨人はこれとは違って、何も抱えてなかったりする?」

ドミノ : 「ああ」

ドミノ : 「風を歩むイタカの図って聞いたぜ?」

ドミノ : 「元々、信者に渡す記念みてえなもんだとかなんだとか」

シュウ : 「なるほどなるほど…」
「その女、パンドラって人が持ってたと」

ライナー・ブラウン : 「メダル……」
(この反応、シュウの探し物はメダルか?)

ライナー・ブラウン : 「…信者か」

ドミノ : 「おう」

ライナー・ブラウン : 「何の信者に与えられるものかっていうのは聞いたか?」

シュウ : 「どういう記念なのか、それは気になるかな」

ドミノ : 「いいや、なんでも…」

ドミノ : 「俺は興味はなかったしな」

ドミノ : 「詳しく聞くならあげる、つってたから丁重に断たぜ」

シュウ : 「だよね~」
「ドミノさんらしいや!」

ライナー・ブラウン : 「関わらないならそれが一番だ」

シュウ : 「聞きたいことは以上なのです」
「二つあった質問は一気に今ので消化できたし」
「満足~」

ドミノ : 「…よかったよ」

ドミノ : 「でもな」

ドミノ : 「そう喜ぶもんじゃねえぜ」

ドミノ : 「ろくでもねえことばっかりだ」

シュウ : 「ふふん」
「この村に来た初日にはもう"囲まれていた"時点で」

シュウ : 「ろくでもない物がそこかしこに蠢いているのは」
「わかってるつもりなのです」

シュウ : 「でもシュウはやることがあるもんね」

シュウ : 「知らなきゃいけないことはいっぱいだから」
「まだここからは引けないよ」

ドミノ : 「…ろくでもねえことだ」

ドミノ : 「まあ、べそかいてドアを叩くのを待ってるぜ」

ライナー・ブラウン : 「よし、じゃあ、俺はこの辺で」
「もしうまく事態が進んで、色々解決したなら…酒を土産に、尋ねに来る」

シュウ : 「シュウもこの辺で!」
「またここにあったまりに来るね~」

ミノリ : 「私はしばらく留まることにする」

ミノリ : 「ストーブの修理と…蔵の増設と…ほかに何だった?」

ドミノ : 「薪置き場の屋根が割れた」

シュウ : 「そういえばミノリさんは今日お休みってことだもんね」

ミノリ : 「雪かきしろバカ」

シュウ : 「と思ったらいろいろやろうとしている…!」

ライナー・ブラウン : 「大変だな、色々できるのも」

シュウ : 「ともあればシュウたちは作業のお邪魔虫かも?」
「ではお先に~」

ライナー・ブラウン : 「帰り道は覚えている、遭難して2人の手を煩わせはしないから安心しろ」

ミノリ : 「ああ、気をつけて帰れ」

ライナー・ブラウン : 立ち上がり、玄関で靴を履いて出て行く

ドミノ : 「おうおうおうそうだ」

ドミノ : 「俺ぁ道に導を付けてるからな」

ライナー・ブラウン : 「ん?」
戸を開けた状態で振り返り

ドミノ : 「迷ったら布を巻いてる木をたどりゃいい」

ドミノ : 「赤いやつが下り」
「青いのが上りだ」

ライナー・ブラウン : 「そりゃ助かる、一々俺が道を覚えておく必要もなかったか」

シュウ : 帰りの身支度をする最中、
ふとした拍子にポケットの地図に振れ

シュウ : ふと気になってそれを開けば

シュウ : 「ああ~そういうね」と納得し

シュウ : 「それにここへの地図もあるのです」
「また縁があればここに来ることになるよ、きっと」

シュウ : なんたって、縁の気配を選び取る手品だそうなので~

シュウ : 「ってことでまたね~」と返事も待たずにぱたぱたと外に

ライナー・ブラウン : 「待て、先に一人で行くな!これ以上遭難者を出してたまるか!」

ライナー・ブラウン : 慌ててそれを追っていく

GM :  

GM : リスク値上昇
+20

system : [ シュウ ] リスク : 5 → 25

system : [ ライナー・ブラウン ] リスク : 5 → 25

シュウ : …うーんやっぱり

シュウ : 導や地図が無いといけないような
この過酷な自然の雪山を

シュウ : ノエルさんはともかく
杏子さんはどうやって無事に降りたんだろ

シュウ : きになる~~

シュウ :

GM : では、時間は進み…

system : [ GM ] 夕 : 1 → 2

GM :  

GM : この村では少ない、電車がやって来る頃

GM : 招かれざる客人が、更にやってきたようだ

メクティ : 「うひ」

メクティ : 「めちゃ寒なんだけど」

メクティ : 「てか、確かにもう一人呼んだけど」
「今の仕事の方はいいの~?」

メクティ : と、もう一人が電車から降りて

クルカイ : 「こっちでも重要そうなことを拾ったのはアンタでしょう」
気が立ってそうな様子で、キャリーケースを転がす

クルカイ : 「それで、狙いは?」

メクティ : 「きょこちゃんが考えてるでしょ」
「じゃ、いくぞ~」

メクティ : ざ、ざと雪を歩いていく

メクティ :  

メクティ : 諜報員が山嵐村で活動を開始しました

メクティ : また、別動隊が冬夜市で待機しています
注意してください

メクティ :  

GM : では次の行動をどうぞ

シュウ : お次は一旦冬夜市に戻って
新人さんに教えてもらった事務所にレッツらゴー!

ライナー・ブラウン : ちらっちらっとくびりに貰った招待状をチラ見せしながら行くぞ

GM : 二人でですかな?

ライナー・ブラウン : 2人だ

シュウ : なのですなのです

GM : はい

GM : では

GM : 幸運判定をどうぞ♡

シュウ : ccb<=70 ころりんちょ(1D100<=70) > 39 > 成功

GM : 成功回数が多い方が勝ちます
2人ともどうぞ

シュウ : 勝ちます。

ライナー・ブラウン : CCB<=80 俺が勝つ…(1D100<=80) > 83 > 失敗

シュウ : 勝敗あるの!?

ライナー・ブラウン : 頼む…静かに…

シュウ : ライナアアアアアア
ライナアアアアアアア

GM : Sccb<=60(1D100<=60) > 40 > 成功

GM : Sccb<=75(1D100<=75) > 15 > スペシャル

GM : それでは探索を開始します

GM :  

GM :   

GM :  

GM : 貴方達は

GM : ビル街の暗がりを抜けて

GM : こじんまりとした事務所の前に立つ

教団員 : 「…」

教団員 : 「何か御用ですか?」

教団員 : 警備員のように立っている男が

ライナー・ブラウン : 「これでいいか?」

ライナー・ブラウン : コートから招待印を取り出し、見せる

シュウ : 「代表直々に招待されてるって言うのも」
「なかなかすごいよね~」

ライナー・ブラウン : 「まあ、そんなことしてる間に遭難者が出たわけだが」

教団員 : 「確認しました…!」

シュウ : 「あれは…どうしたらよかったんだろうね…」
どうしたらよかったんだろうね。

教団員 : 「…どうぞごゆっくり、あの人の客人なら大歓迎です」

ライナー・ブラウン : 「それじゃ失礼するぞ」

シュウ : 「お邪魔しま~す」

GM :  

GM : 幸運どうぞ

ライナー・ブラウン : ccb<=85 幸運(1D100<=85) > 100 > 致命的失敗

GM : あっ

シュウ : ccb<=70 ほらきた!(1D100<=70) > 31 > 成功

ライナー・ブラウン : おい…なんで…ここでファンブル出してる…?

シュウ : あっ

GM : どうすっかなあ~~~~~

シュウ : ライナアアアアアアア

シュウ : ライナアアアアアアアアアア!!!!

GM : ええでは

ライナー・ブラウン : 頼む…静かに…

GM : 楽しいことをするしかないか…

シュウ : たのしいこと。

GM : まずシュウさんは聞き耳の権利が生えました
どうぞ

ライナー・ブラウン : 変なところでファンブル出したせいでGMが困ってるな…

シュウ : ccb<=90 (1D100<=90) > 86 > 成功

GM : では

GM : 貴方は自身の入る音以上に
多くの足音があった気がします

GM :  

シュウ :

教団員 : 「どうぞごゆっくり」

教団員 : 「こちら事務所の見取り図です」

教団員 : 【施設】
・レクリエーションルーム
・応接室
・資料室
・くびりちゃんのお部屋
・洗礼室

シュウ : 事務所の扉を潜った数秒前とは一転
眉をしかめながら見取り図に目を通している

ライナー・ブラウン : 「資料室…パンドラを探るならそこか…?」

ライナー・ブラウン : その後ろ…いや、上からその見取り図を覗き込むように

シュウ : 「んん~…シュウは教祖様のおへやとか見学してみたいかも」

シュウ : 「ここの宗教の事とか、どういう文化なのかを知るには、そういう部屋が一番だもんね」

ライナー・ブラウン : 「どうだろうな、あいつは多分部屋なんてほとんど帰ってないんじゃないか?」
「まあ漁られるのも想定内だろうしいいか…」

ライナー・ブラウン : 「なら一旦お別れだ、後で成果を共有するとしよう」

シュウ : 「だね」

シュウ : 「あっそうだ」
「これは直観だけど」

シュウ : 「シュウたちはここに招かれているけども、油断はしない方がいい…気がする」どこか小声で、どこか神妙な口調で

ライナー・ブラウン : 「了解だ、そっちも気をつけろよ」

ライナー・ブラウン : 手を振って、資料室へと向かっていく

シュウ : 資料室に向かって行く姿をじっと見つめ
その姿が見えなくなってから
代表の部屋へと足を運んでいった

GM :  

GM : くびりの部屋に上がると
なかなかいい感じの部屋になっている

GM : 落ち着いた様子で
しかし居心地のいい

シュウ : そんな部屋であれば、
普段であればはしゃぐような仕草と共に
"満喫"しながら探索していただろう
けどね

GM :

GM : 【探索可能】
・机
・ベッド
・タンス
・本棚

シュウ : まずは机かな
教組さんは普段どんなことをしているのかなっと

GM : 意外にも真面目に経典とかの書いたりをしてるようだ

GM : 新しい一節を書き出すようで…

GM :

GM : 図書館などどうぞ

シュウ : ccb<=90 そいやー(1D100<=90) > 93 > 失敗

シュウ : …目を通すにはちょっと落ち着けないかも…

GM : 🌈

GM : ぼんやり書かれた文字が村の古文字に似てた気がすることだけはわかりました

シュウ : んんん
スマホで撮影ってできる?

GM : いいよ

シュウ : うわ!

シュウ : 重要な点を拾いきれたかはわかんないけど…一部だけでも…!

シュウ : 机は他になにもない?
引き出しとかどう?

シュウ : …あるにせよないにせよ一応開ける前に手袋はつけておこうかな…

GM : 引き出しないね

シュウ : わかり

シュウ : めぼしいものも無いって感じ?

GM : 机にはもうないでしょう

シュウ : なら次は本棚探そうかな

GM : 図書館どうぞ

シュウ : ccb<=90 ころりんちょ(1D100<=90) > 77 > 成功

GM : では…

GM : そこには、いくつかの古書があり
どれも重要そうに見えます

シュウ : ……じゃあ直感で手に取ろうかな

シュウ : インスピレーションつかうよ

GM :

GM : そう来ましたか

GM : いいでしょう

シュウ : 使うSANは9を宣言して
シュウの技能効果で消費値は4.5に

シュウ : こういう時って切り捨て?切り上げ?

GM : 切り捨てていいですよ

シュウ : うわ!!!!

シュウ : では

シュウ : ccb<=90 インスピレーション(1D100<=90) > 23 > 成功

system : [ シュウ ] SAN : 70 → 66

GM : 宣言を聞きましょう

シュウ : シュウが知りたいのは
この古書の内、今はどれを取るべきか

GM : いいでしょう

GM :  

パンドラ :  

パンドラ : 「教えてあげるわ、おチビさん」

パンドラ :  

GM : 手を伸ばすと

GM : はらりと

GM : 一冊が、転げて落ちる

シュウ : まるで誰かに導かれるような錯覚を覚えつつも
直感で伸ばしたその手で

シュウ : 「…」落ちた一冊を拾い上げる

GM : 【風を歩むもの、その研究と日誌】

GM : 著者:リディア・ノーラン
協力:パンドラ

GM : と書かれた手製の古書だ

シュウ : 著者の方は身に覚えもない
しかし
「"パンドラ"…」

GM : …幸運どうぞ

シュウ : ccb<=70(1D100<=70) > 55 > 成功

GM : 外で一瞬足音がしたが、離れていった

GM : まだあと少し探る時間はありそうだ

シュウ : またも感じる気配
物理的にも、猶予としても、何かが差し迫っているのを感じつつ

シュウ : 「この名前が出てくるなら、ビンゴかな」
ざっくり目を通す

GM : 図書館どうぞ

シュウ : ccb<=90(1D100<=90) > 37 > 成功

GM :  

リディア : 【風を歩むもの、その研究と日誌.要約】
…私の研究、及び目的において重要な項目の一つである次元間での相互干渉、その要素になりうる物として私は"風"の属性を重要視している。
 イタクァという神について、詳しい詳細を語ったドランカーの、風という要素の宇宙的解釈をまとめると。
 風というのは次元間を超えていく力の流れであり、イタクァという神は本来宇宙の次元をも通り道とする神であると言うのだ。
 …であれば、その力を技術的に落とし込むことができれば、この計画の段階も又進むだろう…いずれ、彼女のビオトープにも顔を出したいところだ。
 "ヤマアラシ"という日本の辺境の村であり、人為的にイタクァ信仰を興した村だという。
 正直人道的にはその行為をいい顔はできないが、研究の過程で起こる犠牲全てに敬意を払う事しか、今はできないのだから。
 私の今すべきことは…

リディア :  

GM : 他のページには、よくわからない実験の話や
また別の関係ない土地での話が書いてあった

シュウ : 「イタクァはイタカ…かな?」
「イタクァ信仰…それが人為的に…ね」

シュウ : 「…ただこっちの方はなんだろ」
「次元間の相互干渉って…」

シュウ : それが本当に次元の干渉だとしたら…あまりにもスケールが違いすぎる
だからこの本は、その大部分は、今回の依頼には関係ない物で占められているのだろう

シュウ : …けれどもなんでか、目が離せないや

シュウ : この著者が何を見ようとしているのか、
パンドラという女はこの著者に何を協力したのか
その先に何があるのか

シュウ : 「だからこれは重要な資料、っと」
きになるもんね~

GM :

GM : 外の足音が慌ただしい

教団員 : 「ちょっと待て、あのお客様だけじゃないのか?」

シュウ : …とはいえ、ここを探索する時間もない事を察して

教団員 : 「動体センサーがおかしい」
「全部イカれてるんだ」

教団員 : 「監視カメラも全部潰れてる、何か入ってる!」

教団員 : と、すでに落ち着ける状況じゃないようだ

シュウ : 「…ライナーさんの方も見に行かなきゃ」

シュウ : カメラが壊れていると聞けば僥倖
"重要な資料"を一旦しまいこみ
混乱に包まれた外に向かって行く

GM :  

GM : からり、と

GM : 資料室の戸を開けると

ライナー・ブラウン : 「さて…どこにあるか、目的の資料は…」

GM : ガチャ、と

GM : 無機質な音が鳴り、鍵が閉まる

GM : そして

GM : 冷たい感触が
ライナーの後頭部に

ライナー・ブラウン : 「……………はあ、まさかここでこんな感触を味わうことになるか」

ライナー・ブラウン : ゆっくりと、両手を上に
ホールドアップする

リヴァ : 「こんばんは、お兄さん」

リヴァ : 「教祖様の招待を受けて、ご機嫌そうね」

ライナー・ブラウン : 「そう見えるか?ずっと流されるだけで不機嫌なんだが」

リヴァ : 「あらごめんなさい」

リヴァ : 「でもホントは貴方の気分はどうでもいいの」
「出所を聞きたいだけ」

リヴァ : 「貴方は教祖の協力者?それともご友人?」

ライナー・ブラウン : 「友人だと思われてたなら嬉しいが」

ライナー・ブラウン : 「強いて言うなら参加者だ、あいつのゲームの」

リヴァ : 「そう、噓ついてそう?」

リヴァ : そう呼びかけた先で

ライナー・ブラウン : 冷や汗が流れるのを額に感じる
完全に後ろを取られている以上、下手に足掻いても無駄だろう
…しかも二人組と来た

: 中空に、赤い線が伸びていき人の形になると
突如人間のシルエットに代わり

レナ : 「多分ホントだよ~」
「巻き込まれただけ、ってのはあるんじゃない?」

レナ : そのまま、もう一人の武装した人間の姿に

ライナー・ブラウン : 「……また妙な連中だ、何も知らないのは俺だけらしい」

ライナー・ブラウン : その人ならざる所業に多少驚きこそするが、既に腹は据わっているのか声色は変えず

リヴァ : 「その方が幸運よ」

リヴァ : 「選んで、貰おうかしらね」

リヴァ : 「全てを忘れてまっさらな人間になるか」
「或いは、知りうることを話して逃げる対価を得られるか」

リヴァ : 「それとも、それ以上の価値があるかを示すか」

ライナー・ブラウン : 「話さないことを選んだ道の先は?」

ライナー・ブラウン : 随分手慣れている、どこぞの特殊部隊…軍でも関わってるのか?

リヴァ : 「死人に口なし、という事で」

レナ : 「目撃者だもんね」

ライナー・ブラウン : 「別に殺されるのはいい、裁きが下るなら喜んで裁かれてやる」

ライナー・ブラウン : 「だが今はダメだ、ここで俺が死ねば最悪ノエルも終わりだ」

ライナー・ブラウン : 両手を挙げたまま、ゆっくりと振り返ろうとする

リヴァ : 「ノエル?」
「愛人の名前かしら」

リヴァ : その動きに動揺することもない
自然と眉間に銃口を向けたまま

ライナー・ブラウン : 「俺は此処に調べたいことがあって来て、多分それはそっちも同じだ」

ライナー・ブラウン : 「パンドラ、この名前に聞き覚えは?」

レナ : 「…えっ答えていいやつ?」

リヴァ : 「んー」

リヴァ : 「いいんじゃない」

リヴァ : 「ここでそう返すのは"面白いわ"」

リヴァ : 銃口を下げ、くすりと笑い

レナ : 「んーとね」

レナ : 「パンドラはねー、裏切り者!」

レナ : 「放棄すべき情報とか、魔術とか持ち去って昔逃げたんだよね」

ライナー・ブラウン : 「そりゃ災難だ、どっちにとっても」
「そっちの過失で今俺の知ってる子供が大変困ってる。そのパンドラとやらのせいで」

レナ : 「ふーん」

リヴァ : 「それで」

ライナー・ブラウン : 振り向いたことで、両名の顔を把握する
もっとも、記憶してもここをどうにか切り抜けなければ意味もないが…

ライナー・ブラウン : 「つまりだ、どっちもそのパンドラの情報は少しでも欲しがってる」

ライナー・ブラウン : 「俺はここで起きたことを部外者に口外しない、だからまずここは協力して調べた方がいいと思うが?」

リヴァ : 「…そう、この状況でも手札を稼ぎたがるのね」

リヴァ : 「元軍人の類?慣れてるらしいわ」
「それじゃあ、その取引を選んであげてもいい」

レナ : 「えっいいの!?」

リヴァ : 「それを探ると言う事は、貴方も村には比較的敵対的な立場でしょう、ライナー・ブラウン」

リヴァ : 「別に殺さなくていい相手が、適度な利点を見せた」
「なら、弾丸の無駄は避けるべきよね」

ライナー・ブラウン : 「知らない間に随分モテるようになったんだな俺は」
「自慢じゃないが男と子供にしか慕われたことはない」

ライナー・ブラウン : (…俺の名前を知っているか、ならもう少し探りでも入れてみるか?)

リヴァ : 「そう、なら良い経験でしょうね」

リヴァ : 「資料の回収は終わってる」
「私はそれを融通しても良い」

リヴァ : 「取引をするなら、こちらも持ちかけておきましょう」

リヴァ : くるりと、USBを指で挟んで

ライナー・ブラウン : 「その対価は?俺は何も払えないぞ」

リヴァ : 「いいえ」

リヴァ : 「貴方にはある名前の人間がいたら、それを教えてくれるだけで良い」

リヴァ : 「ジュリエッタ・ノーラン」

リヴァ : 「教えてくれたら、それで貴方の経歴は白として報告してあげる」
「覚えた?お兄さん」

ライナー・ブラウン : 「ジュリエッタ・ノーラン…」
「その人物について俺が少しでも探りを入れることは許されるのか?」

リヴァ : 「何を知りたいのか、によるわね」

リヴァ : 「安心して、同姓同名を間違えられても困るから」
「パーソナルなら、多少は教えてあげる」

レナ : 「んええ、そこまでやっていいの?」

リヴァ : 「カメラや聞き耳より、人の目が役に立つものよ」

ライナー・ブラウン : (さっき俺を村に敵対的な態度だと言っていたな…推察するに…そのジュリエッタがあの村で何か面倒なことをしているのか?)

ライナー・ブラウン : 「名前からして女なのはわかる」
「知りたいのは見た目、特徴、山嵐村にどう関わっているのか…あたりだ」

リヴァ : 「…どこから切り出すかで、大概の思案はわかるものよ」
「言葉はよく考えておくと良いわね」

リヴァ : 「そうね、一つづつ教えてあげる」

リヴァ : 「見た目は金髪碧目の、ショートカットに白い制服」

リヴァ : 「特徴はメガネに、そうね…少し神経質かしら」

リヴァ : 「山嵐村に於ける今回の儀式の支援者よ、儀式の段取りを補助する役目を担ってるわ」
「村に自身の助手だか部下だかを既に忍ばせてるようね」

ライナー・ブラウン : 「………」

ライナー・ブラウン : 「その助手や部下は何時ごろから潜入している?」

リヴァ : 「詳細は不明、1人は殺した」
「もう1人は公共機関を用いて無いらしいわ」

ライナー・ブラウン : 「なら電車は使ってない、確かなんだな?」

リヴァ : 「ええ」

ライナー・ブラウン : 「安心した、ならもう一つこちらからも取引に付け加えるぞ」

ライナー・ブラウン : 「ここに入る時…共に俺と来た男は少なくともその助手じゃあない、手を出すな」

リヴァ : 「問題ないわ、安心しなさい」

リヴァ : 「彼の雇い主は私たちのスポンサーよ」
「だから、元々其方に注目はしてないわ」

リヴァ : 「貴方が教祖に親しい事、それだけが事の焦点」

リヴァ : 「そろそろ話もまとまりそうね」
「取引は成立としておくかしら?」

ライナー・ブラウン : 「俺からは異存はない」

ライナー・ブラウン : 「……いや、もう一つ」

ライナー・ブラウン : 「今後俺がくびりと接触するのを咎める気はあるか?」

リヴァ : 「欲張りは嫌われるわよ」

リヴァ : 「…あら」

リヴァ : 「問題ないわ、信頼はこちらで確かめる」
「貴方は己の首を絞めない選択をすれば良い」

リヴァ : 「死に急ぐのは総じて馬鹿な選択よ、ふふ」

リヴァ : ぽい、とUSBを投げ
ライナーの胸ポケに

ライナー・ブラウン : 「対価に、ジュリエッタ・ノーランを見つけたらそちらに話そう」
「どうせ、その時になったらそっちから勝手に接触してくるんだろ?」

リヴァ : 「問題ないわ」

リヴァ : 「一つわかれば、あとは全て終わる」

リヴァ : 「それじゃあ、さよなら」
「騒ぎはいずれ収まるわ」

リヴァ : 口元にしー、と指を当てると

リヴァ : その姿は無色に澄んで
姿が消える

レナ : 「…んじゃ、頑張ってねライナーおじさん♪」

レナ : 同じく、片割れも姿を消して

ライナー・ブラウン : 「…っはぁ…はぁ…全く、丸腰で交渉は消耗する…」

ライナー・ブラウン : ようやく緊張の糸がほどけ、目一杯に息を吸う
どっと冷や汗が噴き出し、目に入ってツーンと染みる

ライナー・ブラウン : 「…さて、部外者には口外しないとは言ったが」
「つまり部外者でなければいいんだろ?」

GM : げし、足を踏まれた
あんまり調子に乗るなと言わんばかり

GM : その後鍵が開いて自然とドアが開いた

ライナー・ブラウン : 「痛っ、姿が見えないだけでいるのか…」

ライナー・ブラウン : 「…さて、誰に共有するか」
「まず状況証拠的に味方なのは確定しているシュウには共有したほうがいいのは確かだが…」

ライナー・ブラウン : 呟きながら、開いたドアから外に出る

ライナー・ブラウン : 「……おじさん、か」
「おじさん……か…」

ライナー・ブラウン : しょんぼりしたまま、慌てている教団員の横を通り、シュウと合流しに行くのだった

GM :  

GM :  

GM : 事務所では安全確認のため、一時部外者立ち入り禁止となり
申し訳なさそうに2人は出された

ライナー・ブラウン : 「それなりに酷い目にあったが収穫はあった」
「そっちはどうだった?」

ライナー・ブラウン : 外で歩きながらシュウに話しかける

シュウ : 「こっちはまだ調べてもらわないといけないことが多いから、収穫かどうかはまだわからないのです」

シュウ : 「それにしてもまさか、こう話がつながるとはね」
「あとでペルシカさんにもお話聞かないと」

ライナー・ブラウン : 「こうなった以上、一蓮托生になるしかない」
「流石にこの件はノエルや佐倉には話すわけにもいかん」

シュウ : 「シュウとしてはやることは変わらなさそうで何よりだけどね」

シュウ : 「あの二人は…どうなっていくんでしょうねぇ」

シュウ : 「…いや、杏子さんの方は…」と少し考え込みつつも

ライナー・ブラウン : 「わからん、だがこうなっている以上…俺は元軍人としての責務を果たす」
「村の謎を解明し、必ず佐倉もねむもノエルも元の生活に戻す」

ライナー・ブラウン : 決意を新たに、鋭く細めた目と共にそう言い放つ

シュウ : 「責務…ね」

シュウ : 「やっぱりライナーさんは正しい人ですね」

シュウ : 「日常を失いかけている人の為に謎を突き止めて、救おうとして」

シュウ : 「すっごく正しい事をやろうとしている」

ライナー・ブラウン : 「いや、違う………俺は、単に…」
報いを受けて死にたいだけだと、そう紡ごうとする口を咄嗟に閉じる

ライナー・ブラウン : 「…正しいかどうかでいうなら、お前のほうがよほどだぞ」
「別にもう降りていい依頼だ、武装集団と関わることなんて要件にはなかっただろ?」

ライナー・ブラウン : 「まあ、ここで降りられると俺が困るんだが」
と、そんな事を言いながら胸ポケットからUSBを取り出す

シュウ : 「ふぅん…」と口ごもったその先は聞かずに
「シュウは、それがやりたいことだからだからね」

シュウ : 「だからシュウのやりたいことが正しいとか正しくないとかは…あんまり考えてないかな」

シュウ : 「そのUSBはさっきの見えない人たちから?」

ライナー・ブラウン : 「ああ、中に集めた情報が入ってるらしいんだが…俺はまだ少しやることがある」
「だから渡しておく、見たら後で俺にも教えてくれ」

ライナー・ブラウン : 指でつまみ、シュウの手の上にぽいっと落とす

シュウ : 「共有も含めてわかったのです」
「ペルシカさんも協力してくれるだろうしね」

シュウ : 袖の余った服にもかかわらず、器用に受け取り

シュウ : 「今夜はどこに?また教祖様のところ?」

ライナー・ブラウン : 「ちょうど話したいこともいくらか出来たし、なによりくびりは部外者じゃない」
「今日の件について話したところで、契約破りにはならん」

シュウ : 「ふふん、話をしすぎてあの人たちに穴をあけられないようにね」
「そして教祖様に気が付いたらパクリともいかれないようにも」

シュウ : 「どっちも人を吞むような生き物だから」

ライナー・ブラウン : 「肝に銘じる、呑まれて頂かれて死ぬなんてまっぴらごめんだ」

ライナー・ブラウン : じゃあな、と手を降ってシュウと別れる
しかし、ある程度歩いたところで振り返ると

ライナー・ブラウン : 「謎を解いて、依頼を果たす…お前ならやれる、きっと」

シュウ : では、ぱたぱたと袖を振って…
振り返るその姿に気が付き

シュウ : 「ライナーさんこそ」
「貴方のやりたいこと、果たしたいことができるように」

シュウ : 「明日も頑張りましょう~なのです~」

シュウ : 「じゃあね~~」といつもの様子で帰路に向かってぱたぱたと

ライナー・ブラウン : 「またな」

ライナー・ブラウン : シュウの姿が雪に紛れ、消えてなくなるまで見送ってから…再び踵を返し、目的地へと歩き始めた

GM :  

GM : リスク上昇、なし

GM :  

GM : 諜報員二名の行動が不明になりました

GM :  

GM : 次の方~

ノエル : はーい

ノエル : いざ、図書館に向かうシスター(仮)とザコシスター!!隠し通路は見つかるのか!ノエルはぶっちゃけ行く必要あるのか!

GM : OK~です

GM :  

GM : 広々とした図書館も、この時間は人がいない
精々、調べものに躍起な人間くらいだろう

エンブラ : 「ふぁあああ」

エンブラ : 「こんな時間から調べものか、随分と元気だね」

ノエル : 「いやぁ…お付き合いいただいて、マジ感謝してまーす♡」

ノエル : …いやまあ、図書館で本くらい徹夜してでも見つけてこい…と言われても仕方ないけれど

ノエル : 私はどうも、こういう本探しが苦手でならないのです…なのでこうやっておねむの上司を
わざわざ連れ立ってきた訳ですが…

ノエル : さて、図書館はどんな具合でしょう?

OL? : 図書館には、ファッション雑誌を持って時計をよく見ているOLや

流れの傭兵 : 漫画を読み漁ってる少女がいますね

GM : 他にも、勿論本がいっぱい
探してみるのもいいでしょう

ノエル : 「こんな時間でも案外いるなぁ…」

ノエル : そうして、ある程度捜査しつつ
できれば後々楽しめそうな本を探す時間があればいいなぁ…という欲も込みで

ノエル : 「それじゃあ、例の本…探ってみますか…!」

ノエル : 山のあるという秘密の通路
その在処を示す物が、ここにはあるかもしれません

ノエル : 早速、棚を探し始める

GM : では図書館…

エンブラ : ccb<=99(1D100<=99) > 34 > 成功

エンブラ : 「ここらの地理に関するものならこれかい」
ひょいひょい、と

ノエル : 「えっ…あっ…はやっ!?」

エンブラ : 山の歴史や、観測の記録
村の話などいろいろ

ノエル : そんな本を片っ端から引き受け…
早速限界に至りかけている腕に気合を込めて、机まで運んでから開いていく

エンブラ : 「ふむ」

GM : 幸運どうぞ

ノエル : CCB<=20(1D100<=20) > 37 > 失敗

ノエル : わあん!

エンブラ :

エンブラ : SCCB<=90(1D100<=90) > 96 > 致命的失敗

エンブラ : わお

GM : では…

GM : 本棚から、ゆらりと

GM : 一冊の本が落ちて、ノエルの頭に─

エンブラ : キャッチ

GM : 落ちることなく
しっかり受け止められました

ノエル : 「あ、あっぶな…ありがとうございます…」

エンブラ : 「ああ」

エンブラ : 「…」

エンブラ : ちらりと、本の表紙を見て

エンブラ : ささ、と戻そうとする

ノエル : 全く感知できず直撃寸前の本を見つめながら
頬をヒクつかせる…重そうだなぁ…

ノエル : 「あれ、戻しちゃうんですか?」

エンブラ : 「………」

エンブラ : 「読んで面白いものでは、なさそうだが」

エンブラ : 「目的と違うと思うよ?」

エンブラ : 何かいつもより冷たげな

ノエル : 「…なんか、そう言われるとちょっとは知りたくなっちゃうけど」

ノエル : 「まあ、エンブラ様が嫌なら…私も見覚えも興味もなかった…という事で」

エンブラ : 「…そりゃあね」

エンブラ : ぱ、手を放し

エンブラ : そのまま本を精査しに戻る

GM : 【選択】

GM : ①.見ないでおく

GM : ②.その本を確認する

ノエル : 題名と位置だけ確認して
他の人に連絡、確認はそっちに回すのはあり?
エンブラ様が関係ないっていうなら、こっちのルートの影響は少なそうだし

GM : いいですが確認するにあたって

GM : "幸運判定"が再度発生します

ノエル : えっ

ノエル : か、隠れてやったら幸運判定避けられたりは?

GM : ないです

ノエル : 写真だけ撮ってもダメ!?

GM : ん~~~~

GM : じゃあサービスしましょう
DEXでもいいです

ノエル : やたー!唯一まともに振れそうなやつだー!

ノエル : CCB<=50(1D100<=50) > 89 > 失敗

ノエル : …スマホで撮ることさえできねえのか私はァァ!!!

GM : はい、では

GM : あなたは手際を違え、その本の題名を目の当たりにしました

GM : 幸運判定どうぞ

ノエル : CCB<=20 (1D100<=20) > 93 > 失敗

ノエル : ぎゃーっ!?

GM :  

GM : 【バーバ・ヤーガの伝説】
と書かれた本だ

GM :  

GM : その題名を見た瞬間、何変哲もない書籍にもかかわらず

GM : 図書館は、すでにシン、と

GM : 静まり返っているでしょう

ノエル : 「…あ、あれ?なんか急に静かになった…っていうか…」

エンブラ : 「ノエルノエルノエルノエル」

エンブラ : 「君というやつは好奇心がずいぶん強いらしい」

ノエル : 「いや、違くて…!!」

ノエル : わざとではない、ただ単に背表紙を撮って
他に回すつもりだったのだ

ノエル : エンブラからの命令において
その彼女が関係ないと断じたのだから、何かしら怪しい物でも関わる気は全くなかった

ノエル : ただ、仲間の役には立てばいいな…と思ったので写真だけ……撮ろうとしたら…

ノエル : 「ど、どうしてかこんな事に…」

エンブラ : 「うう~んそうだねえ」

エンブラ : 「どこかの誰かが魔女の恨みを買ってるからかなぁ」

エンブラ : 「ふふ」

エンブラ : 「今回ばかりは、君のせいだけじゃないんだが…取り敢えず帰ろうか」

エンブラ : と、言った瞬間

エンブラ : 彼女の背後、図書館の奥の区画が

エンブラ : 捻じれていくように歪んでいく

ノエル : 「…う、後ろがデンジャー!!即逃げましょう!!」

エンブラ : 「わあすごい」

ノエル : 「反応!!!いや、どうしてこうなるんですかこれぇ!?」

ノエル : 歪みに巻き込まれない様にエンブラとともに距離を取り…可能なら逃げようと
露骨に急かしている様ですが…

エンブラ : 「いや…いいかい、ノエル」

エンブラ : 「こうなったら本は持っていこう」

エンブラ : 「幸いにも、来てしまったより悪いことはない」

エンブラ : 「なので、もう後は利益を得るだけだ」

ノエル : 「ま、マジですかぁ!?」

ノエル : 正直、今すぐ三つ指つけて本を返して許しを乞いたいところだけど…けれど…

ノエル : 「い、一応命に宿の恩もあるからやりますけど…フォローは本気でお願いしまーす!!」

ノエル : ひった来る様に本を掴んで
次の指示を待つ

エンブラ : 「勿論」

エンブラ : 「…」

エンブラ : 「今からやること、みんなに秘密にできる?」

エンブラ : ゆっくり、その場でカバンを開き

ノエル : もちろん!!とか、答える間もなく
迫る歪みにパニクっている

エンブラ : すると

ノエル : 「ひ、秘密にします!!しますけれど!これなんとかしないと、合流さえ──」

エンブラ : カバンから、箱を一つ取り出し

エンブラ : それを開いて取り出すのは

:  

エンブラ : 「…"     "」
それを燭台に立て

エンブラ : その先端に、火を灯せば

エンブラ : 「ノエルいいかい」

エンブラ : 「私が合図したら、一気に窓を開ける」

エンブラ : 「いーち」

エンブラ : そう、カウントを始めたころ

ノエル : 「ちょっ…まっ…いくつ数えたらとか…あー!!やるしかない!!」

エンブラ : 背景で捻じれていく図書館の奥
捻じれの中に空間がつぶれる隙間から

ノエル : 窓までひいこら走って行こうとして…

"魔女" : 代わりに、実に3mほどもある巨大な
しわがれた人間のようなものが這い出す

エンブラ : 「にーい…」

ノエル : 「ひやあああああああっっっ!!ちょっ…これっ…どうなるんですか!?」

ノエル : 窓にはたどり着いた…ものの
そこから即逃げ出したくなる様な怪物が出てくる始末

エンブラ : 「さん!」

エンブラ : と言って、窓の前に置くと

ノエル : そうして、指示通り窓を開く!

エンブラ : 一気に吹き込んだ風が、燭台の火に流れると

エンブラ : "ノエルが経験したのと同じ"吹雪が吹き荒れて
そのまま図書館を雪模様にしていく

エンブラ : 「じゃあ帰るか!」
ノエルを抱えて

エンブラ : そのまま窓から抜け出していく

"魔女" : 吹雪を浴びたソレは、巨体が雪に埋もれるが

"魔女" : 軽く手を払うと
歪みがゆっくり戻っていき

"魔女" : 捻じれの中に消失しながら
図書館はただ凍えた空気だけが残った

GM :  

GM :  

エンブラ : 「あーひどい目にあった」

エンブラ : 「お疲れ様ノエルちゃん」

エンブラ : 近くのベンチに座り、缶コーヒーを飲んで

ノエル : 「し、死ぬかと思った…」

ノエル : 両手でコンポタを抱えて
冷えた体を少しでもあっためようと無駄な努力に勤しんでいる

ノエル : 「あ、アレ…なんだった…とかはもう、話すだけでも追われそうで怖いんですけど…ま、撒きましたよね?」

エンブラ : 「大丈夫だよ」

エンブラ : 「アレを意識したから這い出てくるだけさ」

エンブラ : 「まーったく」

エンブラ : 「一度覚えたからには、二度はない罠さ」

ノエル : 「じゃあ、安心…かなぁ…」

ノエル : 「…まあ、それとは別に気になる事として…例の神風…ならぬ吹雪の事ですけど…」

ノエル : 「アレって…?」

エンブラ : 「ん~~」

エンブラ : 「…」

ノエル : あなたのお陰ですか?とか、それとも
一体なんなのか…とか意図がごちゃごちゃしたまま、質問をしてしまう

エンブラ : くい、とノエルのロザリオを引っ張り

ノエル : 「っとと…!?」

エンブラ : 「教える代わりに今後も私の部下になる事になるよ」

ノエル : 「あ、あはは…ぶっちゃけここまで、飛ばされてる時点で行き場とかないし…」

ノエル : 「命の恩人相手なら、まあ…納得かなぁって」

エンブラ : 「…よろしい」

エンブラ : 「さて、では」

エンブラ : 「"栄光の手"はご存じかな?」

エンブラ : 先ほどの燭台を取ると、そこにあった手は
氷のように解け切っていた

ノエル : 「…えっと…特別な力が宿ってるって信じられてた、絞首刑になった囚人の…手でしたっけ」

エンブラ : 「そそ、詳しいね」

エンブラ : 「これは自作でね」

エンブラ : 「この村で作ったものだ」

ノエル : 「…わぁ…日本って火葬って聞いてたけど…敬虔な信徒が多かったのでしょうかー」

ノエル : とか、言いつつ…碌でもない事情があるのだなぁ…と察する他ない状況でした

エンブラ : 「私は実は君の本来の上司じゃなくてね」

エンブラ : 「ここに住む戸籍が欲しかったから、代わりにもらうことにしたんだ」

エンブラ : 「ここには、不思議な人間が多いだろう?」

エンブラ : 「そういう人間は、不思議と力のある道具にできるものだ」

エンブラ : 「私はそれが欲しい」
「依頼で、特に数を頼まれてしまってさ」

エンブラ : 「だが、村を離れた人間ばかり素材にしてては遅いだろう?」

エンブラ : 「今度は多めに仕入れたい」

エンブラ : 「それが君に物を頼んだ理由だ」

エンブラ : ゆっくり立ち上がり、カバンを開いて見せると

エンブラ : 先ほどの燭台が、無数に

ノエル : 「…わっはぁ…想像してた以上にヤバいなぁ…まあ、これで命を助けてもらった以上…感謝しかできないのですけれど」

エンブラ : 「だが安心してほしい」

エンブラ : 「君は、君はひどい不幸体質だ」

エンブラ : 「君はいい人材らしい」

エンブラ : 「君を雇うよ、しっかり」

ノエル : できれば、役所のおばちゃんとかじゃなくて…あのヘンテコ儀式やってる連中だけで済むといいなぁ

ノエル : 「…まあ、どんな役目かはわかりませんけど…精一杯頑張りまーす」

エンブラ : 「ふふふ、いい子だ」

ノエル : 結局の話、命を救われたことも
救われた命を守る術をこの人が持っているのも事実だ、多少後ろ暗かろうが……これしかない

エンブラ : 「頷いてくれてありがとう、君の上司と同じ場所に埋めずにすんだよ」

エンブラ : ゆらりと立って、もう片方の缶コーヒーを渡し

エンブラ : 「ああそうだ、君には偽名で呼ばれても困るし」
「いざ抜け出すときには今後はしっかり名前で呼んでもらうとしよう」

ノエル : 「名前まで拝借してたんですか〜?だったとしたら、確かに縁起とか悪そうですしね…っと」

エンブラ : 「私は"パンドラ"、流れの魔術師だ」
「よろしく頼むよノエルちゃん」

エンブラ : ゆっくり手を伸ばして

エンブラ : 握手を求めて

ノエル : …そんな両手は、缶コーヒーとコンポタで埋まっていたので…慌てて元々持っていた方の缶を
地面に置きました

エンブラ : 「あわてんぼうがよ…」

ノエル : 「あはは〜まあ、コンゴトモご贔屓お願いしまーす!」

ノエル : 握手に応じる、手には真っ黒な缶コーヒー
熱を持った手は、生者の特権だ
微かに繋いでもらった熱を…まだ、寒空の下に放り捨てたくはない

エンブラ : 「じゃあ帰ろうか」
「あ、今日こっちで泊まるか」

エンブラ : 「あっち危ないし」
にこにこと楽し気に

エンブラ : そう言って、そのまま近くのホテルへ歩いていく
…ワインがおいしいトコらしい

エンブラ :  

エンブラ :  

GM : ではノエルさんは最後に…

GM : 幸運判定どうぞ

ノエル : はいはーい!不幸爆弾ノエル、頑張りまーす♡

ノエル : CCB<=20(1D100<=20) > 17 > 成功

ノエル : うわ、なんか死亡フラグっぽい成功

GM : 貴方たちは

GM : 運がいいのか

GM : それとも、それこそ悪運なのか

GM : 偶然にも

GM : 諜報員さえ、間に合う前に
しれっと現場を抜けていたようです

GM :  

GM : 探索終了

GM : リスク値 -

エンブラ : ゼロになるよう隠蔽

GM : 0になりました

ノエル : 大感謝!!

GM : おわり

GM : では次のお方どうぞ

緋衣 南天 : 私は雑貨屋に!
杏子さんにも来てもらいましょう

佐倉杏子 : あいよ

GM : はあい

GM :  

GM :  

GM : お二人とも幸運どうぞ

緋衣 南天 : ccb<=85(1D100<=85) > 60 > 成功

佐倉杏子 : ccb<=60(1D100<=60) > 93 > 失敗

GM : えー
このままだと雑貨屋で喜ばしく無い出会いかもしれませんね
南天さん

緋衣 南天 : ですよねえ〜

緋衣 南天 : はー

リヴァ : そうねー

緋衣 南天 : 無貌印使用を宣言

GM : よろしい

GM :  

GM : 街の雑貨屋まで行くと、それなりの賑わいがある

レナ : 楽しげに買い物袋を手に下げた者や

流れの傭兵 : 立ち読みや試食を繰り返す者

ケイン : 或いは、街に買い出しに行く者など

GM : ここ最近では1番の賑わいを見れるだろう

緋衣 南天 : …さて、ジュリエッタの元から徒歩で…
村からやや逃げるようにしてここから来る面倒さまで抱えた上で呼び出したけど、果たしてどうなるやら。

緋衣 南天 : "村の隠していることについて。ねむについて心当たりがある。至急来てほしい"
など、かなり無茶な要望はしたつもりだが。

佐倉杏子 : 「んで」

佐倉杏子 : 「ここに何があんのさ」

佐倉杏子 : あからさまに村から離れて
おおよそ関係があると思えないその場所に立ち

緋衣 南天 : 「……随分と、ふむ」
「昨日まではそんなことはないと思っていましたが」

緋衣 南天 : 杏子の首に付いているそれを見て、微かに訝しむように目を細める

佐倉杏子 : 「貰った」
「このコートと同じ」
「以上」

緋衣 南天 : 「貰った。」
「ふぅむ、なるほど。まあいいでしょう」

緋衣 南天 : …もらった?
誰に、いつ。見た感じ村のものではない。教団関連か?

緋衣 南天 : いや、違う…だが誰が、何処かが絞れない。
……。

緋衣 南天 : 一応やるだけやるか。
目星宣言

GM : どうぞ

緋衣 南天 : ccb<=95 目星(1D100<=95) > 89 > 成功

GM : では、南天が視界を凝らせば

GM : その背後、うすらと視線を感じるた気もしなくもありません

メクティ : とはいえ、顔も知らない相手の視線では
その意図まではわかりかねるでしょう

クルカイ : それだけなら気のせいかもしれませんが…

ねむ : 柱の影からチラチラとその友人が覗いているのであれば
それなのかもしれませんね

緋衣 南天 : 「…どうやら好かれてますねえ」
などと、1人呟いた後

緋衣 南天 : 「……あなた、物を隠したりするのに自信は?」

佐倉杏子 : 「多少は慣れてるくらいかな」

緋衣 南天 : 「じゃあ、その部分は信頼しましょう」
「私が知るのは、村の陰謀について。そしてそこで行われる儀式について」

佐倉杏子 : あたしも周辺に目星だけしとくか

佐倉杏子 : たぶん結果は省略される

佐倉杏子 : いやいらねえ

佐倉杏子 : 「…へえ」

佐倉杏子 : 「聞かせてもらうよ」

佐倉杏子 : なんでそんな事を知っているのか
ひたすらに引っかかるが

佐倉杏子 : そんな事は後にでも聞けばいい
今はただどんなものでも情報がほしい

緋衣 南天 : 「まず大前提として、このままではねむは死ぬ」
「あの村自体が相当に狂ってるのもあってね」

佐倉杏子 : 「……もっと詳しく聞かせな」

佐倉杏子 : 正体も腹も見えてこない相手から出てくる事情の精通を感じさせる情報
それを聞いた瞬間こちらがどれだけ事情を知ってるかバレても不自然にならない程度に食いつく演技を見せる。

緋衣 南天 : 「上手いわね」
「…ま、イタクァなんて呼ばれる神様に捧げる贄としてね」

佐倉杏子 : 「続けて」

緋衣 南天 : 「概要だけ伝える。この際、ある程度の前提知識は把握しているものとして扱うわ」

佐倉杏子 : 「構わない」

緋衣 南天 : 「ウェンディゴと化したねむを、祭りの日に贄とする」
「儀式の大まかな手順は───」

緋衣 南天 : そうして、軽い要点のみに絞り説明を終えたあと

緋衣 南天 : 「…あなたの友人の周りで、人智を越えた事態が起きている」

緋衣 南天 : 「一つ言っておく。私はこの儀式についていい顔はしていない、寧ろ破綻させたいとすら思っている」

緋衣 南天 : 「……友人を助けるためにも、協力してもらえる?」

佐倉杏子 : 「言われなくても」

佐倉杏子 : 「こっちもなりふり構ってる暇はないし」

佐倉杏子 : 「たとえ事情の詳しさについて引っかかって仕方なくてもな」

緋衣 南天 : ……首に巻いてるそれも大概だろうが。

佐倉杏子 : 「どこ見てんだよ」

佐倉杏子 : 聞かずとも見てる場所なんて分かる。

緋衣 南天 : 「いやあ、なんでも」

佐倉杏子 : 「で、話はそれで終わり?」

緋衣 南天 : 「その前に確認を一つ」
「あなた、誰かに付けられている…なんてことはないですよね?」

佐倉杏子 : 「心当たりくらいはある」

佐倉杏子 : 「ネムと会ったときに直接バケモンと接触した」
「村ぐるみだってんならそいつの仲間が付けてきても不思議じゃないかもね」

緋衣 南天 : 心理学

佐倉杏子 : 対抗

緋衣 南天 : …村でその行動が行われるならジュリエッタか私に連絡はいくはずだ。
教団が関わっているにしても、ここまでのものは用意しない

緋衣 南天 : 寧ろ、魔術的なものを使うと見ても良さそうだと思ったがこれは…。

緋衣 南天 : 「そうですか」
「…となると、やはり村には警戒した方が良さそうです」

緋衣 南天 : 「話は以上です、私としては他にもやりたい事があるので…」

佐倉杏子 : 「……ふぅん」

緋衣 南天 : 「詳しい話は後日追って連絡します。手段についての説明は流石に"人目"のつくところでは出来ないので」

佐倉杏子 : 「他にも知ってる事あるんだ」
「随分探ってるじゃん」

緋衣 南天 : 「この為に準備してたので」

佐倉杏子 : 「ま、ひとまずお互い損はないし」
「こっちも余裕あったら協力はするよ」

佐倉杏子 : 「じゃ、またね」

緋衣 南天 : 「ええ、また」

佐倉杏子 : 別れ際に目星

GM : どうぞ

佐倉杏子 : ccb<=90(1D100<=90) > 31 > 成功

GM : では、同じような光景だろう

メクティ : 軽く手を振ってる最近の顔見知りと

ねむ : 柱に隠れたが普通に体の一部がはみ出てる友人だ

佐倉杏子 : 手を振る相手にバカかあいつと思いつつ

佐倉杏子 : 追跡の下手な知り合いを見て少し呆れつつ

佐倉杏子 : そのまま緋衣の元を去った

メクティ : 「あ、無視!?」

クルカイ : 「何声かけてんのよ…」

佐倉杏子 : 「るっせーな」
「お前はもう顔合わせてんだろ」

佐倉杏子 : 「んでそっちは見ない顔だけど」
「追加の監視?」

メクティ : 「そうそう」
「同僚のクルカイ」

クルカイ : 「なんでバラすのよ!」

佐倉杏子 : 「ふーん…どうも」
「つっても多分そいつと同じであたしの味方じゃないだろうけど」

佐倉杏子 : 「ま、顔くらいは今後も合わせるだろうしよろしくね」

クルカイ : 「…」

クルカイ : 「さっきの相手は誰?」
「妙な妨害を持ってるのね」

佐倉杏子 : 「村で会った知り合い」
「それ以上は知らない」

メクティ : 「そっかそっか」

佐倉杏子 : 「変なの付けてたけどそれがなんなのかも知らない」

メクティ : 「にゃるほど~」

メクティ : 「…あ、お姫様も来てるから、ちゃんと連れ帰ってあげなよ」

佐倉杏子 : 「余計なお世話」

佐倉杏子 : 「それよりこれ見た目どうにかなんないの?」
「あっからさまに怪しまれてんだけど」

佐倉杏子 : 首輪を指して

メクティ : 「ん~」

メクティ : 「スカーフいる?」
変装用らしい

佐倉杏子 : 「あんのかよそんなもん」
「出すのおっせえ」

佐倉杏子 : 「ま、ないよかマシか」
「受け取っとくよ、ありがとね」

メクティ : 「隠さなくても別にいいし…ま、好みで」

佐倉杏子 : 「んでお前ら付けてること割とふっつうにバレバレなんだけど」
「そこら辺問題ないの?」

メクティ : 「本気で忍び込む時でもないしね」

メクティ : 「それにさあ」

メクティ : 「あたし、杏子ちゃんのすること気になるし?」

佐倉杏子 : 「そりゃ気になるだろうよ」
「それが仕事だろ」

メクティ : 「それだけじゃないけどね」

メクティ : 「じゃ、そろそろいくね~」

佐倉杏子 : 「はいはい」
「またね」

佐倉杏子 : 「そっちのお前も」

クルカイ : 「…」

クルカイ : 「アンタの追っかけにもよろしく」

クルカイ : 鞄を持ってさっさと

佐倉杏子 : 「…何さ急に」

佐倉杏子 : 「行っちまいやがったし」

メクティ : 「あはは」

メクティ : 「ま、あたしら別に過激派でもないし」
「いうほど気にしなくていいよ」

メクティ : 「そいじゃね」

メクティ : そのまま後を追うように

佐倉杏子 : 「じゃあね」
「二度と来んなよ」

佐倉杏子 : 軽口にも等しいほどに叶いようがない要望を吐き捨てて

メクティ : けらけら笑いつつ手を振って

佐倉杏子 : そのままその場を去るように歩き

佐倉杏子 : 見覚えしかない影との距離がどんどん縮まっていく

ねむ : 柱の奥では…

ねむ : 微かに寝息が聞こえる

佐倉杏子 : 「………」

佐倉杏子 : 一回わざとらしく無視して通り過ぎてやろうと思ってた事すら馬鹿らしくなってくる

佐倉杏子 : 「…」

佐倉杏子 : 目線の高さを合わせ

佐倉杏子 : そのままその額を指で軽く小突く

ねむ : 「あぅうん…」

ねむ : 「ん~~…」

ねむ : 「起きて…」

ねむ : 「…あっ」

佐倉杏子 : 「よう」

ねむ : 「…」

ねむ : 「…おは、よ~…えへ」

ねむ : 「…来ちゃった…?」

佐倉杏子 : 「バレバレだっつの」

ねむ : 「がーん…」

ねむ : 「…どうして…?」

佐倉杏子 : 「…途中で眠りこけるズボラさでよくそんな事聞けるな」

佐倉杏子 : 「ふっつうに隠れるの下手だったよお前」

ねむ : 「…むむむ」

ねむ : 「……………そっか、ざんねん」

佐倉杏子 : 「…で、何しにきたんだお前」

ねむ : 「ん~…」

ねむ : 「…心配に…なっちゃった」

ねむ : 「帰っちゃわないか…」

佐倉杏子 : 「………」

佐倉杏子 : 「………ったく」

佐倉杏子 : 「今すぐにでも帰りたいけど帰れねえよ」

ねむ : 「…そう?」

ねむ : 「……じゃあ、帰らないで~…」

佐倉杏子 : 「あたしをあんなろくでもない場所に縛り付けたいっての?」

ねむ : 「…」

ねむ : 「…ボクも一人は…やだし…ね~…」

佐倉杏子 : 「どこでもいいから否定くらい少しはしろよバカ」

ねむ : 「……………」

ねむ : 「いっぱい、秘密にしちゃってるから…」

ねむ : 「かわりに…噓は、やめたの~…」

佐倉杏子 : 「ふぅん」

佐倉杏子 : 「じゃ、まとわりつかれてうぜえから少しくらい虐めてやるよ」

佐倉杏子 : 「まず一つ、お前あの村好きなの?」

ねむ : 「ん~…」

ねむ : 「…大事な人も、いる~…」

ねむ : 「…それだけ」

佐倉杏子 : 「へー」
「誰そいつ」

ねむ : 「…育てて、くれた人」
「記憶は………あんまりないんだけど……ね~」

ねむ : 「……でも、最近………思い出すの、ちょっとだけ……」

ねむ : 「あと………」

ねむ : 「……杏子ちゃんがいる……それも、うれしい…よー?」

佐倉杏子 : 「…あっそ」

ねむ : 「………」

ねむ : 「お祭りの…準備、一旦…終わったの」

ねむ : 「だから…」

ねむ : 「………しばらく、一緒にいても……いい?」

佐倉杏子 : 「……勝手にすれば」

ねむ : 「…うん!」

ねむ : 「勝手に…するよ~」

ねむ : と、腕を組んで

佐倉杏子 : 「鬱陶しい」

佐倉杏子 : 口にだけ出して

ねむ : 「~…♪」

佐倉杏子 : 「こいつ引き摺って歩かされるのかよ」
「ったく、うっざ」

佐倉杏子 : そうして少し歩いていると

佐倉杏子 : 「なんか知ってる店とかないのこの辺」

ねむ : 「ん~~~…」

ねむ : 「…」

ねむ : 「初めて来た…かも………」

佐倉杏子 : 「つっかえねえ」

佐倉杏子 : 「……ったく」
「なんでこっちが探さなきゃなんないんだよ」

佐倉杏子 : 道の隅に退くように立ち止まると
空いた片手にスマホを握って

佐倉杏子 : 「……割と評判いいとこあるじゃん」

佐倉杏子 : 「じゃ、あたしクレープ食べに行くから」
「ろくでもないの引き摺ってるから体力減ってしょうがないし」

ねむ : 「一緒に………食べる」

佐倉杏子 : ぐい、と
抱きしめられてる腕に移動を催促するように

佐倉杏子 : 「知るか」

ねむ : ゆっくりついていく

ねむ : 「食べる~…」

佐倉杏子 : 「あー…うっざ…」

佐倉杏子 : そのまま2人で向かっていく

佐倉杏子 :  

佐倉杏子 :  

system : [ GM ] 晩 : 1 → 2

GM : 凍えた夜がまたやってきました

GM : 風が冷え込み、凍てついていく……

system : [ GM ] 冬夜市[寒さ] : 10 → 25

system : [ GM ] 山嵐[寒さ] : 20 → 50

GM : それでは、夜の行動を選択してください

ライナー・ブラウン : くびりに電話してその場所へ向かう

緋衣 南天 : ジュリエッタと拠点で話をする

シュウ : まずはUSBの解析をペルシカさんにお願いしつつ…
シュウはもうちょっと"縁のある場所"の捜索!
ってことで"どこでもない位置"の探索~

GM : OKで~~す

GM : ではう~ん

GM : 皆さん素振りどうぞ

ライナー・ブラウン : CCB<=75 リスク(1D100<=75) > 11 > スペシャル

シュウ : ccb<=100-25 おリスクこわい(1D100<=75) > 12 > スペシャル

シュウ : 1差
"そういうこと"

ライナー・ブラウン : これ相棒?

緋衣 南天 : ccb<=(100-10) おリスクこわあじ(1D100<=90) > 83 > 成功

緋衣 南天 : あっぶえ!

シュウ : えへへ~

シュウ : おリスクなし!
今夜もご安全に!

GM : では~~~…二人の夜、になりますかねえ
個別のやることやってから

緋衣 南天 : 了解しました。

GM : どっちからします?

シュウ : シュウからでいい?

GM : いいですYO

GM :

GM :

GM : シュウはゆっくりと

GM : 夜の雪原を歩く

GM : 酷い寒さが足を伝って

GM : 凍えそうな中、それでも道は見えているような気がする

シュウ : 着込んだ上から感じる寒さが全身を刺すようで涙目
ぷるぷる震えながらも
雪原にひとつひとつ足跡を残していく

シュウ : 「さむさむさむ…」
「ちょびっと…いや結構後悔してきた…」

シュウ : とはいえ状況が状況
依頼人の背後も見え、予想を遥かに超える組織の影の多さを目の当たりにし
今は手をこまねいている暇はない

GM : そうして進んでいけば

GM : …雪の中、ぼんやりとした光

シュウ : その光を目にし、手元の地図を見直せば
そこが"どこでもない位置"であることを理解する

シュウ : ゴールも見えれば、のしかかっていた雪の寒さも今は忘れ
ざくざくと、しかし慎重に歩を進めていく

緋衣 南天 : ぼんやりとした光のすぐそばには

緋衣 南天 : 何処かで見たことのあるような、黄緑色の髪をした少女が

緋衣 南天 : やや面倒そうな顔付きを浮かべながらも、"結界"と呼ばれるものの中に……光に入り込んでいく姿が

シュウ : その特徴的な黄緑髪を見やり
「おやおや…おや?」納得と疑問の入り混じる声を漏らしながら

シュウ : 「こんな"どこでもない"場所が拠点だったんですねぇ」

シュウ : そしてまだその名を知らぬ"光"の中に足を踏み入れる

GM : すると…

ジュリエッタ : 「…!?」

シュウ : トントンと突然の来訪者を伝えるノック

ジュリエッタ : 「…南天?」

ジュリエッタ : 「な、わけもないか…これは…」

緋衣 南天 : 「私はノックなんてしない」
「……勘付かれた?いや、それにしてもノックとなると…」

緋衣 南天 : 様々な思考を巡らせて

ジュリエッタ : 「…………………」

シュウ : そんな思考に挟まるように

ジュリエッタ : 「いや、敵対的ならわざわざ示す気はないはず」

シュウ : 「こんばんは~南天さん?夜遅くに失礼するのです~」

ジュリエッタ : 「候補はいない?南…」

ジュリエッタ : 「…」

緋衣 南天 : 「……」

シュウ : と敵意の無いことを示すような
間の抜けたような声が加えられ

緋衣 南天 : 「おやぁ、探偵さん。何のご用でしょうかあ?」

緋衣 南天 : 扉越しに、敵意がないことだけを確認して声を掛けることに。

シュウ : 「相変わらず探し物の途中なのです」
「この辺に何かありそうだな~って思って探してみたら、南天さんがここに入ってくのをみちゃった!」

シュウ : 「ここに拠点を構えてるなら、何か知らないかな~って思ったら」
「いてもたってもいられなくなっちゃったのですよ~」

緋衣 南天 : 「…………」

緋衣 南天 : 窓越しから、笑顔をシュウに覗かせているものの…

緋衣 南天 : (……まずい、まずいぞこれは…。どうなっている、私が失敗した。いや、それはありえない私が失敗などするはずがない)

緋衣 南天 : (ならば奴が秘匿を私の予測を、予想を上回ったとでも?バカな、それこそありえないはずだ…だが…)

緋衣 南天 : 「…敵意はなさそう。どうする?」

ジュリエッタ : 「……………………」

ジュリエッタ : 「引き込めそうなら引き込む」

シュウ : 「おっ、他にも誰かいるのですね?」
「ぜひその人にも!お話をお聞かせ願いたいな~~」

ジュリエッタ : 「脅かさせても、無駄に警戒されるだけでしょう」
「……相手はよそ者でしょう?」

緋衣 南天 : 「…そうですね」

シュウ : その会話内容を知ってか知らぬか
同じ調子でまくしたてつつ

シュウ : ぴゅうと風が吹くたびに身震いしつつ

緋衣 南天 : (…協力、だがここを感知できる何かしらの手があるならば利用はできる。寧ろこれは…チャンスと捉えてもいい…)

緋衣 南天 : 「…はぁい、わかりました」

緋衣 南天 : 「どうぞ、中にお入りください」

緋衣 南天 : 貼り付けたかのような笑顔を見せて、一度中に入れる事を了承するように。

ジュリエッタ : 「…どうも、お客人」

ジュリエッタ : 「珍しいわね、こんな夜更けに」

シュウ : 「やた~!」
「おじゃましま~す」ぶるぶると積もった雪を払い
あけ放った扉からすすっと入り込む

シュウ : 「どうもどうも始めまして」
「シュウはシュウ」
「探偵としてちょっとここらで探し物をしてるのです」

シュウ : 「一応南天さんとは、この村でちょこっと面識はあるのですよ~」

ジュリエッタ : 「ジュリエッタ・ノーラン」
「学者よ」

ジュリエッタ : そう、名前を自然に呟いた

緋衣 南天 : 「公民館であってそれっきりですねぇ。」
「緋衣南天…。……その助手してまーす」

シュウ : ノーランという姓を聞き、反応を見せるも

シュウ : 「あの時こわかったもんね~南天さんも大丈夫だった?」
「って思ったけどこんな時間まで"用事"で動いてた…ってコトは大丈夫そうだね!」
一旦その反応とは別の事柄、世間話めいたものをはなしながら

緋衣 南天 : その反応に、目ざとく目を細めつつも。

緋衣 南天 : 「いやあもう大変ですよお、何とかなってましたけど」
「そちらもお元気そうで何よりですよお」

シュウ : 「そしてジュリエッタさんは学者さんかぁ…」
「この村に滞在してるとなると…もしかして、民族学とか宗教学の人?」

ジュリエッタ : 「ええ、そんなところよ」

ジュリエッタ : 「ローカルな宗教や歴史は、外の影響を受けないサンプルになるもの」

ジュリエッタ : 「ここの環境は、ある意味で文化のガラパゴスのようなものだからね」

緋衣 南天 : 「陸の孤島といっても過言ではないので」
「…まあ電車とか一応通ってはいますが、ええ。」

緋衣 南天 : 「……ところで、探し物の捜索は順調そうですかね?」

シュウ : 「ん~ぼちぼちってところかな」
「まだまだ分からないこともあるし」

シュウ : 「と、そんなときにこーんな辺鄙な"どこでもない"場所に」
「南天さんとジュリエッタさんがいるんだ、なんか手がかり有るかも!とわくわくしてるのですよ~」

ジュリエッタ : 「ゲームの隠しエリアじゃないんだから…」
にこり、と社交的に笑みを

シュウ : 「研究目的なのにこんなところに居を構えるのは、輪をかけてなんか知ってそう!」

緋衣 南天 : 「手がかりかぁ」
「うーん、それは何を目的にしてるか言ってもらわないと困りますね」

シュウ : 「ふつーお宿とか取りそうだなって思うから」
「そう考えるともしかして…南天さん達もこっそりといろいろしつつなのかな?」
「だけどシュウとおんなじ方向いてたりしてね」

シュウ : 「ってことでまずは学者さんのジュリエッタさんに聞きたいな~」
「シュウの探してるものはこの先の村であがめられている神様のシンボルなのです」

ジュリエッタ : 「…ええ」

シュウ : 「こういうの知らない?」例のメダルの写真を見せ

ジュリエッタ : 「…………」

ジュリエッタ : 「知っているわ」

ジュリエッタ : 「似たものならね」

シュウ : 「おお~」
「それってどこで見たの?」
「教えて教えて~」

ジュリエッタ : 「村の祭祀場のマーク、よ」
「見に行ったことはあるかしら」

シュウ : 「シュウも見たよ!」
「流石学者さんだ~いろいろ調べてる~」

シュウ : 「あっそうだ」
「学者さんの研究のテーマってどんな事調べてるの?」

ジュリエッタ : 「…そりゃね」

ジュリエッタ : 「…………」

ジュリエッタ : 「物事のつながり、というべきかしら」

ジュリエッタ : 「縁のない物事、地理、文化のつながりを調べているのよ」

シュウ : 「それって例えば」

シュウ : 「あの村が信仰している居丈様の事とか?」

ジュリエッタ : 「…そうね」

ジュリエッタ : 「でも、面白いものじゃないでしょう」

ジュリエッタ : 「言ってしまえば、よくある自然信仰よ」

緋衣 南天 : 「日本だとよく見かけるやつですよねぇ」

シュウ : 「そのことについてシュウはちょっと知ってることがあるのですよ!」

ジュリエッタ : 「…へえ?」

緋衣 南天 : 「…ほう」

シュウ : 「居丈様はイタクァってほんとは呼ばれてるだとか」

ジュリエッタ : 「…!」

シュウ : 「そのイタクァに対して行おうとしている儀式のこととか」

緋衣 南天 : 「……」

シュウ : 「それにこの村の裏にいるウェンディゴの事も」

ジュリエッタ : 「…」

ジュリエッタ : 「……はぁ」

緋衣 南天 : 「…かなりご存じのようですね」
「それって誰から?」

シュウ : 「え~~~~~~」

ジュリエッタ : 「…ええ、気になるわね?」

シュウ : 「南天さん達もどこでこの単語知ったのか…気になるな~」

ジュリエッタ : 「…簡単な話よ?」

ジュリエッタ : 「だって、その信仰の形式は」
「北米のインディアンにも見られたものだからね」

ジュリエッタ : 「要は元ネタ、ってこと」

緋衣 南天 : 「そうですね。私もそこから知りました」
「イタクァについても北米から…でよかったですよね?」

ジュリエッタ : 「ええ」

ジュリエッタ : 「あちらでもよく聞かれる名前ね」

緋衣 南天 : 「というわけで」
「あなたはその名前をどこから知ったのでしょうか?」

緋衣 南天 : 「もしも人伝で聞いたのなら、知見を深める為にも今度招こうかな…なんて思ってるのですが」

シュウ : 「シュウは村の人から、だね」

緋衣 南天 : 「村の人… …村長さんとか?」

シュウ : 「村に古くから住んでる人~」

ジュリエッタ : 「…村長ではない相手で、ね」
「珍しいこともあるようね」

緋衣 南天 : 「珍しいこともあるようで…」
「して、その儀式というのはどんなものでしょうか?」

緋衣 南天 : 「確か、もっともそれに近しいものをイタクァと結ばせる…だとか…そんな感じだったりしますかね?」

シュウ : 「アレアレ」
「ねむさんが関わってるヤツ」

ジュリエッタ : 「……」

緋衣 南天 : 「…ねむさんが? ふむ」

シュウ : 「…ねむさんをかれいとしてイタクァにささげて見返りを…ってのは南天さんもしってるみたいだし」

ジュリエッタ : 「…へえ」

シュウ : 「…ジュリエッタさんはノーランって名字だっけ」
「なら」

シュウ : 「リディア・ノーランって人が、同じくイタクァについて調べてるって事とも関係あったりする?」

ジュリエッタ : 「…」

ジュリエッタ : 「は?」

ジュリエッタ : 目の色が変わったように、その目に強い意思が浮かんで

緋衣 南天 : 「…」

緋衣 南天 : 「ジュリエッタ?」

ジュリエッタ : 「その」

ジュリエッタ : 「名前を」

ジュリエッタ : 「誰に聞いたの」

ジュリエッタ : がた、と棚を開けて
中から古めかしいナイフを取り出す

シュウ : 「…」

緋衣 南天 : 「待て、待てジュリエッタ!」
「事を起こすよりも先に…それは誰」

シュウ : 「教えてもいいけど」

シュウ : 「シュウもジュリエッタさんの事知りたいな~」

シュウ : 「シュウの目的は、この村に横たわる秘密をぜ~んぶ知りたいだけなの」

ジュリエッタ : 「…アンタも、パンドラの小間使い?」
ぎり、とさらに握りこむ

シュウ : 「パンドラさんの名前も知ってるよ」
「だけど別にシュウはそのナイフでパンドラさんが刺されちゃっても別にいいし」

ジュリエッタ : 「は、あ…??」
怒りと憎しみの滲んだ顔で

緋衣 南天 : 「…また初耳。パンドラ…ギリシアの原初の女性、その名を冠した何かと関係が…」

緋衣 南天 : 「……よーするに」

シュウ : 「でもそのパンドラさんのことを知れるならシュウは知りたい」
「うん、知るだけでいいんだ」

シュウ : 「きっと、ジュリエッタさん達の目的とはケンカしないと思う」
「だからいろいろ話さない?お互いの事について」

緋衣 南天 : 「調べた最中で見つけたってことだろ」
「ってことは、そいつらが関わってる可能性もある」

シュウ : 「それともシュウが知ってる事もろとも、そのナイフで全部消しちゃう?」

ジュリエッタ : 「…………ッチ」

ジュリエッタ : 「何が望みよ、クソガキ」

ジュリエッタ : 礼儀正しいふるまいから一転して、乱暴な様子で

緋衣 南天 : 「……それほどまでの調査能力を持つ者をただ殺すのは勿体無い」
「…村の事を知りたい、と言ってたわね」

緋衣 南天 : 「まずお前がどこまで知っているかがわからない」

シュウ : 「まずはジュリエッタさん達の行動指針」
「なんならシュウも協力できるかもしれないしね」

緋衣 南天 : 「……言っちゃっていいの?」

シュウ : 「もちろん他言無用にするよ!」
「むしろ他の人に言いふらしたらグサッとやられちゃいそうだしね」

ジュリエッタ : 「…………」

緋衣 南天 : 「ジュリエッタ、あなたは?」
「…………ただでさえ、村のやつらや教団以外の…科学に精通したようなやつが関わってる可能性すら浮上してきている状況だけども」

ジュリエッタ : 「いいでしょう」

ジュリエッタ : 「代わりに、裏切りはなし」

ジュリエッタ : 「南天、説明なさい」

緋衣 南天 : 「…………………………」

緋衣 南天 : 「えっわたしがぁ?」

緋衣 南天 : まあいいですけど…と、小言を呟きつつ

シュウ : 「南天先生おねがいしま~す!」目を合わせてくる

緋衣 南天 : 「…私、先生って歳じゃないのだけど」
「まあいいわ」

緋衣 南天 : 「まず私たちの目標は、村の儀式を最後の最後で破綻させる事」

シュウ : 「最後の最後で?」

緋衣 南天 : 「そう」

ジュリエッタ : 「ええ」

緋衣 南天 : 「村の儀式に協力している。その最後…イタクァとねむの契約前までね」

緋衣 南天 : 「で、契約を破棄させてイタクァの怒りをあえて誘い」
「イタクァと言った神の力を確認し、サンプルを確保する…まずはこの手筈」

シュウ : 「ただ単に信頼を得て破綻させやすくする…ってだけじゃなく」
「イタクァそのものを見たいってことか…」

ジュリエッタ : 「…………」

シュウ : 「うん、シュウの目的ともやっぱりぶつからないね」

ジュリエッタ : 「厳密には」

ジュリエッタ : 「イタクァの力のサンプルが欲しい」

ジュリエッタ : 「それが焦点、信奉者とは違うのよ」
「相まみえたいわけでもない」

シュウ : 「そういうところは学者さん、と」
「神を科学したい、ってことだよね?」

ジュリエッタ : 「ええ」

ジュリエッタ : 「……これが、今の話としての目的」

ジュリエッタ : 「もっと聞きたいなら、あなたが対価を支払う番よ」

緋衣 南天 : 「情報の対価もまた情報。同じ質のトレードと行きましょう」

シュウ : 「もちろん話すつもり」
「シュウは依頼として、さっき見せた写真のメダルを探している」

シュウ : 「そのメダルがこの村の宗教において、どういうものなのかを調べて、探してくれって感じ~」

緋衣 南天 : 「…それは誰からの依頼か、教えることはできます?」

シュウ : 「クライアントの事はナイショ!」
「それを聞くならジュリエッタさんの後ろにいる人たちの事も知りたいかなぁ」

緋衣 南天 : 「…いんの?ジュリエッタ」

緋衣 南天 : 「私は少なくとも、ここであなたがイタクァの力のサンプルを求めようとしているその理由は研究としか知らないけど」

ジュリエッタ : 「…」

ジュリエッタ : 「私のバックはいない」

ジュリエッタ : 「厳密には、目的の相違で裏切ったからもういない」

ジュリエッタ : 「私は私の意志と、目的のために行動している」

シュウ : 心理学 こっちの値は90だよ

ジュリエッタ : 対抗

ジュリエッタ : 振るわね

ジュリエッタ : res(90-90)(1d100<=50) > 81 > 失敗

ジュリエッタ : 隠し忘れたけどもう隠すほどでもないのでよし

シュウ : 「…個人でそこまでやるんだね、すごいや」

ジュリエッタ : 「……当たり前のことよ」

緋衣 南天 : 「ジュリエッタ」
「さっきのノーランってやつのことは、私は知らない。だけどその時のあなたは尋常ではなかった」

緋衣 南天 : 「今じゃなくてもいい。この仕事が終わってからでも構わない。」
「今は、あなたが組織に使われる様な奴じゃなくて助かった…なんて安心はした」

ジュリエッタ : 「……」

ジュリエッタ : 「何が言いたいの」

ジュリエッタ : 「仕事が終われば、貴方も貰うものを貰って終わりでしょう」

緋衣 南天 : 「…………」

緋衣 南天 : 「……………………」

緋衣 南天 : 「最後のところまで取れなきゃ、個人的にモヤが残って納得しねえって話」

ジュリエッタ : 「……」

ジュリエッタ : 「………」

ジュリエッタ : 「改めて聞くわ」

ジュリエッタ : 「リディア・ノーラン、その名前はどこで」

シュウ : 「『風を歩むもの、その研究と日誌.要約』」

シュウ : 「そんな本を見つけてね」
「その著者がリディアって人で、協力者がパンドラ」

ジュリエッタ : 「…………!」

シュウ : 「目についた中身はイタクァに対する研究と考察、他にも色んな土地での調査記録とかあったけどね」

ジュリエッタ : 「っ………そ、う…」

緋衣 南天 : 横の方で何度か顔を背けぶつぶつと呟き続けて

シュウ : 「だけどそれだけじゃない」

緋衣 南天 : 「…パンドラもそこと。で、それだけじゃないとは?」

シュウ : 「次元間での相互干渉が目的であることも書いてあったよ」

シュウ : 「今回の村からしてみればスケールが大きい話だけど」
「ジュリエッタさんはもしかしたら、何か知ってるんじゃない?」

ジュリエッタ : 「…そう、ね」

ジュリエッタ : 「知ってるわよ」

ジュリエッタ : 「妹の研究だもの」

シュウ : 「妹さんかぁ~」

ジュリエッタ : 「そうよ」

ジュリエッタ : 「リディア・ノーラン…私の妹」

ジュリエッタ : 「…これ以上聞くなら、この契約書にサインして」

ジュリエッタ : 「"この会話に携わった人間"以外に漏らさない」
「魂を掛けて貰うわ」

緋衣 南天 : 言われなくともという様に、ペンを取り出して

緋衣 南天 : 「はいこれで。」

シュウ : 「それがジュリエッタさん今から話す事に限るなら」
「それならいいよ、シュウは知りたいだけだし」

緋衣 南天 : 考える暇など全くないままに、サインを書き出して。

ジュリエッタ : 「リディアのことだけ、よ」

シュウ : その言葉を聞き
袖の下から片手を出し、握ったペンで名前を書いていく

ジュリエッタ : 「…………」

ジュリエッタ : 「リディアは…私と同じで、魔術師よ」

ジュリエッタ : 「でも、彼女の方が優秀だった」
「……何より、私は当時別の組織だった組合に所属していた」

ジュリエッタ : 「彼女は独学で自分の目的を進める中で、私の組織とぶつかった時…すぐに味方になる事が出来なかった」

ジュリエッタ : 「私の心残りは、それ」
「それを埋めたいから、この研究をしているの」

ジュリエッタ : 「妹の求めた研究成果を、私が埋めるためにね」

ジュリエッタ : 「…それだけの話」

緋衣 南天 : 「…………」

緋衣 南天 : 「次元干渉の研究を、ねぇ」

シュウ : 「でもその次元干渉って手段だよね?」

ジュリエッタ : 「そうね」

シュウ : 「その次元干渉で何をしようとしてるのか」
「何にたどり着こうとしてるのか」

ジュリエッタ : 「…………」

ジュリエッタ : 「…すべては知らない」

ジュリエッタ : 「一つ確かなのは、干渉すること」

ジュリエッタ : 「観測して干渉することを望んでいるのは知ってる」

シュウ : 「つまり全部を知らないのに」
「それでもその妹さんの為に危険を冒してまで、」
「"これ"をやろうとしてるってこと?」

ジュリエッタ : 「そうよ」

ジュリエッタ : 「悪い?」

ジュリエッタ : 「仕事を盾に家族の手を払うくらいならこうしてやるわよ………」

シュウ : 「ううん」
「否定しないよ」
「むしろ肯定する」

シュウ : 「だって世界に一つしかない家族のためだもんね!」

シュウ : 「家族の事を思えば体が勝手に動いちゃうんだよね」

シュウ : 「それがどんなに危険なことでも」
「その家族の為なら」
「どんな犠牲だって払えちゃう」
「それで何人の人間が死のうともだ」

シュウ : 「シュウだってそうだもんね~」

ジュリエッタ : 「…あは」

ジュリエッタ : 「そうね」

ジュリエッタ : 「…でもリディアは消えたわ」

ジュリエッタ : 「どこに行ったかは知らないし、何処に居るかもわからない」

ジュリエッタ : 「魔術師の仲間に唆されたのか、或いは…ね」

シュウ : 「でも諦められないんでしょ?」
「また自分の前に現れてくれるんじゃないかって」

緋衣 南天 : 「そこはそれこそ、地道に探して会うなりするべきだとも思うけども、私は」

ジュリエッタ : 「っさいわね諦めてないわよ」

ジュリエッタ : 「探してるの、手土産持ってね」

緋衣 南天 : 「それでこそ」

シュウ : 「やっぱり?」
「諦めてなきゃこんな研究続けられないもんね」

シュウ : 「じゃあじゃあ、家族を思う気持ち、すっごいわかるから」
「シュウから特別に余計な情報も教えてあげるのです」

ジュリエッタ : 「……?」

緋衣 南天 : 「…いや全部言えよ、どうせ何もかもしってんだろうが」

シュウ : 「そこは企業秘密だからね~」
「けれどジュリエッタ・ノーラン」
「気づいてると思うけど、おっきな組織に狙われてるよ」

緋衣 南天 : 「チッ」

緋衣 南天 : 「ああ、佐倉杏子の首にあったのはそいつら由来か」

ジュリエッタ : 「まあ…恨みは買うでしょうね」

シュウ : 「あれ、杏子さんもそういうことになってるんだ」

シュウ : 「メモメモ~」

ジュリエッタ : 「大方、治安維持の類でしょ」
「魔術師は表出歩けないもの」

緋衣 南天 : 「どこかでヘマやらかしたんでしょ」

緋衣 南天 : 「…治安維持、私はあまりそう見てないけども」

ジュリエッタ : 「治安維持よ」

ジュリエッタ : 「国の治安のために、人の範疇にないものを根こそぎ片付ける」

ジュリエッタ : 「人の治安を維持する仕事」

緋衣 南天 : 「人の世界の秩序を守ろうってわけですかそーですか」

シュウ : 「心当たりがあるならなおさらだね」

緋衣 南天 : 「キモ。死ねよゴミクズどもが他所でやってろよ何で来るんだよクソが」
もはや取り繕うこともせずに、毒を吐いて

緋衣 南天 : 「…佐倉杏子との接触の際警戒に警戒を重ねてよかったわ」

ジュリエッタ : 「………」

ジュリエッタ : 「一ついい?」

ジュリエッタ : 「シュウ、だったわね」

シュウ : 「なぁに?」

ジュリエッタ : 「知りたいと言ってたのは、メダルの事だったかしら」

シュウ : 「そうだね」
「祭祀場の広間にあったものじゃない」
「おそらくもっと古くからある方だね」

ジュリエッタ : 「何を知りたいの?」
「それなりに情報は掴んでるようね」

シュウ : 「クライアントの目的に沿うならそのメダルの在処」
「シュウとしてはそのメダルがどういう物なのか」

ジュリエッタ : 「所在は不明、この村にあるのは間違いないわ」

ジュリエッタ : 「効果は…知ってるわ、でも本質的には碌なものじゃない」

ジュリエッタ : 「それは所持している人間の精神を汚染してイタクァを信奉させるための道具だもの」

ジュリエッタ : 「昔のカルトがばら撒いたメダルの一枚」
「記念品に見せかけた悪趣味な道具よ」

シュウ : 「いかにも呪術的~って感じだ」

シュウ : 「じゃあシュウからは、それをパンドラって人が村に持ち込んだって情報を教えてあげる」

緋衣 南天 : 「…ちょうど聞こうと思っていたことを」

緋衣 南天 : 「ジュリエッタ、これって…」

シュウ : 「日誌にもあったけど、あの村のイタクァ信仰はそれで人為的に作られたのかな?」

シュウ : 「そんな感じでシュウとジュリエッタさんはきょーりょくできると思うんだけど、どう?」

ジュリエッタ : 「……」

ジュリエッタ : 「そうね、まず南天のを聞かせて」

緋衣 南天 : 「…………私はまだ信頼そのものはできない」
「誰からイタクァについてを聞き出したのか、出向いてきた組織の名前と特徴は。活動範囲は」

緋衣 南天 : 「わからないことがまだある」
「巧みに誘導し私たち諸々一網打尽にする可能性は拭えない」

緋衣 南天 : 「………………握っている情報というカードを考えれば、このくらいは考慮して当然」
「その組織と繋がりがあるならその時点で私たちはおしまいだもの」

緋衣 南天 : 「…ただ、人格…行動原理の面に絞るのなら、その2点だけは信頼はできる」

ジュリエッタ : 「…」

緋衣 南天 : 「…………」

緋衣 南天 : (…パンドラと言うやつが何かしらの手を加えたのは確定と見ていい)

緋衣 南天 : (これほどまでの情報捜査能力を持つものだ、切り捨てるべきか?)
(むしろ人間性に基づき極限まで利用すべきか?)

緋衣 南天 : (…リスクもリターンも共に高い。少なくとも、リターンに関しては私たちが踏むリスクをより減らせることも高ポイントだ。だが…)

緋衣 南天 : (リスクも高い。仮にその組織とやらと繋がりがあることを思えば、名前を告発された段階で見えるのは死だ)

緋衣 南天 : 「……………」

緋衣 南天 : どこまでも、それこそ当初はジュリエッタすら碌に信用はしていなかった分
そして現在では更に追加で面倒な団体が来たと言うのだから、より深く

緋衣 南天 : 他人への猜疑心は増す一方であり、しかし手駒が無ければこの状況の打破も出来ない状況なのもまた事実であり。

シュウ : 「信頼って点ではシュウもそうだね」
「結局のところまだ伏せられてる情報もあるかもだし」
「二人が個人であるってことの証明も悪魔の証明に近いんじゃないかな?」

シュウ : 「ないって言うのを証明するのは難しい」
「そこを突かれてシュウもひっくり返されたくないしね」
「だからシュウとしては、利害関係」

シュウ : 「お互いに知ったことをその場その場で交渉してやり取りする」
「それぞれの取引はそれっきりって感じで」

緋衣 南天 : 「……はっ」

シュウ : 「むしろそういう方が好きなんじゃない?」

緋衣 南天 : 「私たちの目標が果たされたなら、まず間違いなく何人も死ぬことになる」
「あなたは…いや、テメェはいまそんなやつ相手に利害関係を持ち込もうとしているんだぞ?」

シュウ : 「いったでしょ?」

シュウ : 「それがどんなに危険なことでも」
「その家族の為なら」
「どんな犠牲だって払えちゃう」
「それで何人の人間が死のうともだ」

シュウ : 「シュウがやりたいのはそういうことだから」

シュウ : あっさりと言い切る

シュウ : 「南天だってそのハズ」
「自分が欲しい物の為にこの"助手"をやってるんでしょ?」

シュウ : 二人が家族って感じにも見えないしねと付け加えつつ

緋衣 南天 : 「はは、それいいじゃない。もう少し開き直ってくれる人がいてくりゃなお良しなのだけど」
「ああそうね、私は私の欲しいもののために」

緋衣 南天 : 「ただ一つの望みを叶えるためだけにここに来た」

緋衣 南天 : 「それが叶うならどうでもいい、他人なんて知った事でもない」

緋衣 南天 : 「……」

シュウ : 「あはは、やっぱりそうだ」

シュウ : 「ならシュウたち、仲良くできるかもね?」

緋衣 南天 : 「……………………利害関係、ねぇ」

緋衣 南天 : 「…それなら、信頼する。」

緋衣 南天 : 軽く、悪らしい笑みを浮かべて

緋衣 南天 : 「…敵も多いし、これが一番最善か」

シュウ : その笑みに、彼がするいつも通りの笑顔で返す

シュウ : いつも通り無邪気な
あるいは張り付けたようにも見える笑みで

緋衣 南天 : 「ではそれで、少なくとも私からは問題ないと判断を下す」
「お仲間さんには色々とまあ言っておいてください」

緋衣 南天 : 「……私はこう決めた。だけどジュリエッタ、あなたの意見は?」

緋衣 南天 : ジュリエッタの方に視線まで向けて、返答を聞く様にする。

ジュリエッタ : 「問題ないわ」
「仲間になるなら、それに越したことはない」

ジュリエッタ : 「見つけたと言う本、見せてもらわないと困るわ」

ジュリエッタ : 「その為にも、望むように探ればいい」
「村の邪魔やらは…取り下げておく」

ジュリエッタ : 「それじゃあね」
何か吹っ切れたように、ぶっきらぼうな様子で
そのまま別の準備に戻っていく

緋衣 南天 : 「その本自体は私も気になるし、お願いするわ」

緋衣 南天 : やや不機嫌そうな表情を浮かべつつも

緋衣 南天 : 「はい、取引はおしまい。こちらも見つけた情報はある程度引き渡すので、相互利用していきましょうねえ」

シュウ : 「日誌については後で写しを送っておくね~」
「シュウもまだ全部はみれてないし」

シュウ : 「ということで、よろしくなのです~」

シュウ : 「では、今夜もお気をつけて」
「お互いに生きてた方が得だもんね」
と残し

シュウ : ここを訪ねてきたか時と同じく。すすっと扉を開け
雪原へと消えていった

ジュリエッタ : 「…」

ジュリエッタ : 「面倒ごとってのは、避けられないものね」

緋衣 南天 : 「……クソが」
「やられた、完全にしてやられた…っ!!」

ジュリエッタ : 「お互いね」

緋衣 南天 : 「……ホント、ねえ」

ジュリエッタ : 「はぁ…」
「逃げ回るばかりじゃ鈍るわね」

緋衣 南天 : 言葉を返しながらも、何度か扉を怒りの衝動任せに鈍い音を立てながら殴って

緋衣 南天 : 痛かったのか、殴った方の手を後ろに下げ

緋衣 南天 : 「…裏で動き回るにも限度が出てきた」
「どうするの? それに、武器と…後それを隠す手段だとかは、持っていたりする?」

緋衣 南天 : 直接対決は流石に無いにしても、万一には備えたい
ヒヨリと言うカードこそあれど、不安はまだ多い。

ジュリエッタ : 「あるわよ」

緋衣 南天 : 「…武器の方はともかく手段の方もあるのね」

ジュリエッタ : 「ここに来る時にも見てるでしょう」

ジュリエッタ : 「このマーク」
秘匿の呪詛を教えて

ジュリエッタ : 「これを書き記した物や空間を隠すってやつ」

緋衣 南天 : 「…私にも使えるの?」

ジュリエッタ : 「誰にでも使えるような物でないと信頼性に欠けるでしょ」

ジュリエッタ : 「あんたに刻んだマークを覚えてる?」
「人に直に使うと識別用になるから」

ジュリエッタ : 「人を隠すなら衣装とかに使いなさい」

緋衣 南天 : 「あったわね」
「…なるほど、衣服側を隠せば人もか。ありがとう」

ジュリエッタ : 「あと…武器、ね」
「まあ、ちょうどその魔法で所持を隠せばいいわ」

ジュリエッタ : 「はい」
ハンドガンを渡し

緋衣 南天 : 「ん」

緋衣 南天 : 「…上等ね。使わないようにするにせよ、手段の確立は重要だし…感謝するわ」

ジュリエッタ : 「南天」

緋衣 南天 : 「なに」

ジュリエッタ : 「私の秘密を知ったからには仕事はやり通しなさい」
「代わりにあんたの言った通り、憂なく最後までやらせてあげる」

緋衣 南天 : 「言われなくとも」

緋衣 南天 : 「ここまでやって、"出来ませんでした"は」
「何より私のプライドが許さない」

緋衣 南天 : ハンドガンの調子を軽く触り確かめていた手を止めて
視線をジュリエッタに向け、確固たる意志を交え

ジュリエッタ : 「よろしい」

ジュリエッタ : 「寝るわ、必要なことは明日聞いて」

緋衣 南天 : 「…そうね寝ましょう」

緋衣 南天 : 与えられた寝具に寝転がって、思考をどこまでも回す。

緋衣 南天 : ……動き出した他の組織に
他にも面倒なものが幾分か関わっていると見て間違ってはないだろう

緋衣 南天 : 更に他にも調べ上げられている事があるし
パンドラと呼ばれる魔術師の居場所も不明と見た。

緋衣 南天 : …動き難くはなる、裏方ばかりに徹する余裕は無くなった。

緋衣 南天 : ──だからどうした、知ったことか。

緋衣 南天 : 誰にも私たちの邪魔などはさせない、計画は遂行する。

緋衣 南天 : ただそれだけだ、と
黒く濁りつつも、確かな決意を抱きながら

緋衣 南天 : 今は意識を、夢の中にと堕とすことにしたのでありました。

緋衣 南天 :  

ペルシカ :  

ペルシカ : USBの結果が携帯に送信されているようだ

シュウ : 流石ペルシカさんだ
ちょうどいいタイミング~
中身を確認するよ

くびり : 【観測記、御子】
・我々はウェンディゴとして生きて、それなりの時間を経ているが…我々は基本的に、欠陥を抱えた存在で有る
 まず生殖能力に欠陥が生じており、ウェンディゴの形質は遺伝に差が生まれやすい他、それらが生理的な欠陥を誘発することが多い
 しかし私の調べによると、歴史上ウェンディゴと思われる人物には一切そういう問題を抱えてないデータもいくつかあり
 それらは同系列組織において特別なウェンディゴだと思われてるのがわかっている、そして…山嵐村の村民、その子世代にその個体がいるのをやっと発見した
 ねむ、と称するその人物はウェンディゴでありながら人間と乖離していない要素も多く…故に、これから調査が必要なのだ
 しかし…まさか捨てたあの村にこそ、それが産まれてしまうとは…イタクァ様の座す証拠というのだろうか?

くびり :  

ペルシカ : という記録を共有してきた

シュウ : 目を通し
それをそのまま必要とする相手に送信

ライナー・ブラウン : 受信して胃痛を起こす

シュウ : 🌈

シュウ : 「動機が見えたのは大きいや」
「これがあれば向こうの動き方も見通しが立つし、その他にもいろいろと…ね」

シュウ : 「…なのに、ここまで巻き込まれても、いろいろ調べても」
「あんなところで暗躍している人達に接触してもそうだ」
「まだまだ分からないことがあるなんてすっごいなぁ」

シュウ : 「ねむさんの特別な体質のこと…
パンドラのこと…
そう言えば村にあったあの教会もここにある理由があったりするのかな?」

シュウ : 「そういうのもぜーんぶ知らないと」
「そんなことにユウを近づけさせない為に」

シュウ : たった一人しかいない家族は、絶対守らないとね~

シュウ :

GM : 凍え増加なし
リスク上昇無し

GM : 次の夜行動を処理します

ノエル : CCB<=100 リスク(1D100<=100) > 57 > 成功

GM : ではどこ行くか宣言どうぞ

ノエル : 上司様の所に向かって
次の目標の確認とかします!

GM : はーい

GM :  

GM :  

エンブラ : ゆっくりと席に座り
蠟燭を教会内に飾るなど整備をしている

ノエル : 指示を受けたら、その通りに
まあ言ってしまえばこれまでとは変わりがなく
そんな中で、会話を始める

ノエル : 「ところで、エンブラ様?材料集め〜とか色々聞いたはいいんですけど……目標の更新とか、ある感じでしょうか?」

エンブラ : 「そうだね~…」

エンブラ : 「正直、通常個体分は十二分に揃ったかな」

エンブラ : 「特別な個体がいれば面白いが、それもあまり期待はできない」

エンブラ : 「今ここにいるのは、どちらかと言えば純然たる研究と観察も兼ねている」

エンブラ : 「そろそろ、燃料を注ぐ必要もないしね」

エンブラ : 「この地に一柱の神が定着するか、否か…」

エンブラ : 「気にならないかい?」

ノエル : 「それは……あんまりわかんないですね、例の神様については、共有される情報もなんか少ないし」

エンブラ : 「それもそっか」

ノエル : 本音としては神気取りの怪物など
さっさと餌を無くしてのたれ死ねばいいとも思っているけれど…まあ、上司の機嫌損ねるのもアレだし

エンブラ : 「まぁ、神というのは人の勝手な見方でもある」

エンブラ : 「結局のところ、風という概念に親しみのある化け物というわけだ」
「そんなでも、人の生活にほとんど姿を見せないが」

ノエル : 「ところが、この村では積極的に呼んだ挙句…その影響でレアな素材になった方々がいらっしゃいます…と」

エンブラ : 「そうだよ?」

エンブラ : 「すごいよね」

ノエル : 「それは……はい」

ノエル : まあ実際感服する他ない
わざわざ異次元の怪物と交渉を成立させた挙句、その恩恵をさらに強めようと言うのだから

ノエル : 精神的にも、技術的にも想像の遥か上を行っている

エンブラ : 「正体がわからなくとも、利益があれば縋るものだ」

ノエル : 「その辺、知っておいたほうがいい事とかあります?後は……ほら、図書館の“本”の事とか」

ノエル : 具体的にはあの…魔女の事だ
時空を捻じ曲げながら現れる…って、SFみたいな出方をしてくる怪異だった

エンブラ : 「…ああ」

エンブラ : 「まぁ、軽く教えておく方がいいか」

ノエル : 「これから、お仕事をお手伝いする訳ですし…何も知らないと困りますから」

エンブラ : 「簡単な話だ」

エンブラ : 「例えば…精神的に限界を迎えた人間がいたら」
「それって危ないだろ?普通に」

ノエル : 「それはまあ…はい」

ノエル : 「心身共に危険、限界の先に道連れにされかねないです」

エンブラ : 「その通り、だから生物的にも"狂った"個体は自然と破綻するものだ」

エンブラ : 「衰弱死、自死、行方不明」

エンブラ : 「兎にも角にも、それは群れから消えるもの」

エンブラ : 「だが、時に偶然にも」
「生物として終わらないように狂ってしまう個体もいる」

ノエル : …黙りこくってその説明を聞きながら
首を傾げている

ノエル : 狂った生物は破綻する…そこはわかる
だけれど…終わらないように、それを迎えるとは…

エンブラ : 「例えば、死の直前むしろ素晴らしい芸術を残した人間とかは、美談にあるだろう?」

エンブラ : 「或いは、あんな人じゃなかったのに酷い事件を起こした末に死んだ、とか」

ノエル : 「まあ、確かに…?けど…それって結局終わっちゃってるんじゃ…」

エンブラ : 「まぁ、例でもあるし…"普通はそうなる"ってところさ」

エンブラ : 「じゃあノエルちゃん」

エンブラ : 「魔法を使うような人間や、すごい力を手に入れた存在が狂えばどうなる?」

ノエル : 「…例の通りなら…とんでもなくすごい魔法や力を発揮して死ぬか、想像できないほど殺して死ぬ…とか」

エンブラ : 「そのとーり」

エンブラ : 「魔法というのは、大概精神を蝕まれる対価を持つものだ」

エンブラ : 「ひどい話だが、狂人ほどそういう対価すら踏み倒せる」

エンブラ : 「魔女はその極み、"死なない程"知識に富んだ存在が、運悪く自分を殺さない狂い方をした感じ」

エンブラ : 「昔彼女の本から魔法を盗んで以来、まぁまぁ恨まれててね」

ノエル : 「あんなのに喧嘩売ったんですか…わあ…それもう、リミッターの壊れたエンジンじゃん…」

ノエル : 勝手に自壊するのを待ちたいが
肝心の燃料が壊れて無限に動いて、巻き込んだ奴をミンチに変えていく…悪夢だ

エンブラ : 「だから私は形だけでも信仰や寄る辺は捨てないようにしている」

エンブラ : 「そういう行き先を持つ方が、狂ったときも素直にそれに狂うてくれるだろうさ」

ノエル : 「その辺りは、腐ってもシスターなので…まあ私も」

ノエル : ノエルは今も祈っている、生きていられる事を
弱く脆い自分が少しでも長く保つ事を

ノエル : 「私じゃあ逆立ちしてもなれないけど…確かに、あんなのにはなりたくないなぁ…」

エンブラ : 「ならない方がいいさ」

エンブラ : 「ゾッとするだろ?」

エンブラ : 「自分の意志で生きてすらいないなんてさ」

ノエル : 「…聞かされて、吹雪に呑まれた時と同じくらい心底肝が冷えました」

エンブラ : 「ああそうだ」

エンブラ : 「私の仕事を受けるんだ」

エンブラ : 「改めて、内容を伝えるが…」

エンブラ : 「ライナー君を手伝ってあげたまえ」
「村に起きていることをまとめ、私に伝える」

エンブラ : 「そして」

エンブラ : 「その報酬をしっかりあげよう」

エンブラ : 「望みを考えておくといい」

ノエル : 「はーい!そういえば、ライナー君とも別行動が多かったし…そろそろ、合流しないと」

エンブラ : 「してあげなさい」

エンブラ : 「生きた心地しないだろ彼も…」

ノエル : 「あはは……山に行ったこと、謝っておかなきゃ…」

エンブラ : 「あと今後、私も出掛けることも多くなるだろう」

エンブラ : 「あまり期待はしがたいが、ここに新しいものが生まれてるかもしれないからね」

ノエル : 「はーい、こっちでも珍しそうな子を見つけたら、報告しておきまーす」

エンブラ : 「ああ」

エンブラ : 「…そろそろ休むとしようか」
「ああそうだ」

エンブラ : カバンを開いて、エンブラの巻いているようなストールを

エンブラ : 「いろいろあるし、縋る藁くらいは欲しいだろう」

ノエル : 「それはもちろん、隠れるのは得意ですけど、ご覧の通り脆いですから…」

ノエル : …まあ、縋る先はストールなんだけれど

エンブラ : 「ということで、私の予備の魔除け道具だ」

エンブラ : 「役に立つといいね」

ノエル : 「わあい!大事に身につけておきまーす♪」

ノエル : うん、デザインもいいし
まだまだ寒いからありがたい…魔除けの効果は、どれくらいかわかんないけど…あればあるほど…よね!

エンブラ : 「それじゃあ、おやすみ~」

エンブラ : あくびをして、教会のベンチに寝ころび

ノエル : 「えと…えーっと…」

ノエル : 一応宿はあるので、合流ついでに戻るとして…

ノエル : 奥から毛布を取ってきて掛けるくらいは
シスターとして、お世話になる部下としては
しておこうかな…そう思うノエルでした

ノエル :  

GM :  

GM : 凍え半減
リスク上昇+5

ノエル : 上げ下げヨシ!

GM : 次の人どうぞぉ

ライナー・ブラウン : よし行くか

GM : えーっと
くびりちゃんでしたっけ

ライナー・ブラウン : ああ
電話して向かってるだけだからすっぽかされるかもしれない

GM : よろしかとです

GM :  

GM :  

GM : 貴方はくびりに指定された場所に行くと
そこは冬夜市のゲームセンターであった

GM : くびりは楽しげにゲームに興じており
今は懐かしげな奴をやってるようだ

くびり : 「お、来たじゃん」

ライナー・ブラウン : 「来たが…こりゃなんだ?」

ライナー・ブラウン : 後ろから筐体のゲーム画面を覗き込む

ライナー・ブラウン : 「随分レトロなゲームが趣味なんだな」

くびり : 「ゲーム全般すきー」

くびり : 「でもあの村にも持ってくと壊れそうじゃん?」
「電波弱くて人権ないし」

ライナー・ブラウン : 「到底筐体はあの寒さには耐えられないだろうな」

ライナー・ブラウン : おもむろに隣に座り、コインを投入して乱入する

くびり : 「お、私と対戦しよってのー?」
「昇竜コマンド打てるの?」

ライナー・ブラウン : 「あまり見くびるなよ」
「昇竜もサマーソルトもちゃんと放てる」

くびり : 「ムムこれは強敵」
「覚悟しろよー!」

くびり : 1d100 ダイスでいいか(1D100) > 64

ライナー・ブラウン : 1D100 うおおおおお!(1D100) > 2

ライナー・ブラウン : おい…なんで…

くびり : ライナー…君は戦士だろ?

くびり : ライナーはこっ酷くボコボコにされました

くびり : 「だははははははは!」

ライナー・ブラウン : 「……………」

くびり : 「ミンチよりひでえや」

ライナー・ブラウン : 「リベンジいいか?」
「もう一回だ」

くびり : 「じゃあ次負けたら奢りね」

ライナー・ブラウン : 「上等だ、来い」

ライナー・ブラウン : 1D100 ゲームの上手いあんちゃんとしての責務を果たす…!(1D100) > 56

くびり : 1d100 返り討ちにしてやんよ!(1D100) > 93

くびり : ボコボコにしました。

ライナー・ブラウン : 俺が弱いんだよ…!

ライナー・ブラウン : 「……ありえない」

くびり : 「うわははははははは」

くびり : 「よし満足」
「マックでも奢れー」

ライナー・ブラウン : しかめっ面で財布の中身を確認する

ライナー・ブラウン : 「…何が食いたい?」

くびり : 「話の肴になる物」

くびり : 「それが目的でしょ、ライナー君」

ライナー・ブラウン : 「なら適当にハンバーガーでも買って来る、少し待ってろ」

ライナー・ブラウン : 暫くして、ハンバーガーやその他サイドメニューの入った紙袋と、缶コーヒーを持って戻ってくる

くびり : 「あんがとねん」

くびり : 「ふふ…こういうの嫌いじゃないんだよね」
「信徒の手前あんまり俗なの食べるとあれだけど」

ライナー・ブラウン : 缶コーヒーの蓋を開け、少し飲んで息を吐く

ライナー・ブラウン : 「大変だろうな、イタクァなんてものを信仰するカルト教団を纏めるのは」

くびり : 「それはおまけみたいなもんだけどね」

くびり : あむ、とハンバーグを齧る

ライナー・ブラウン : 「神様の名前を掴んでることには特に驚きもしないか?」

くびり : 「よく調べてもらえて嬉しいもんね」
「なんか事務所でボヤあったみたいだし、予想はつくよ」

くびり : 「危ない目に遭ったって顔してる」

ライナー・ブラウン : 「危うく死ぬところだった」
「あとでこの分の謝礼はしてもらないと釣り合わん」

ライナー・ブラウン : 冗談めかしてそんなことをぼやく

くびり : 「そりゃいいね」
「臨死体験は高く着くよー?」

くびり : にやにやしつつ

くびり : ドリンクを取り蓋を外して一飲みすると

くびり : 口から離れた時にはそれはシャーベット状になっている

ライナー・ブラウン : 「便利なのか不便なのかわからんな、そのウェンディゴの性質は」

ライナー・ブラウン : 「こうやって暖かいコーヒーを飲もうとしてもすぐ冷めちまう」

くびり : 「困りのものだよね」
「生まれてこのかたコレなら兎も角」

くびり : 「後からなるんじゃあ、体温が消えたのにも慣れないもんさ」

ライナー・ブラウン : 「話で聞いた。ウェンディゴの死体を食べた連中は雪を被ったようになり、それらの子孫が今あの村にいる人たちだと」

くびり : 「よく調べたねえそれ」
「資料にも載せてないのに」

くびり : あむ、とハンバーグを食べ切り

くびり : 「そーそー、あの村だとそういう経緯で呪われちゃったワケだね」

ライナー・ブラウン : 「お前の教団はまた別口だと」
「どっちにもパンドラという女が関係してることまではわかったが」

くびり : 「パンドラさんまでわかってんだ」
「くわしーねー」

ライナー・ブラウン : 「今の相棒が俺には勿体ないくらいに有能で助かってる」

ライナー・ブラウン : ふう、とコーヒーを一息で飲み干し

ライナー・ブラウン : 「警告も兼ねて忠告したいことがある」
「だがその前に1つ。ジュリエッタ・ノーランは今年の祭りを主導している…間違いないか?」

くびり : 「そだよ」

くびり : 「祭りの形式を補助してんだってさ」
「タイミングがいいんだか悪いんだか」

ライナー・ブラウン : 「そうか」

ライナー・ブラウン : 「お前は教団で襲ってきた連中についてなにか聞いているか?」

くびり : 「…ふぅん?」

くびり : 「それって外から来た人?」

ライナー・ブラウン : 「さあな。相棒の連絡だとジュリエッタ曰く、治安維持が目的らしいが」

ライナー・ブラウン : 「教団で俺が襲われた時、1つ取引をした」

くびり : 「へえ!」

ライナー・ブラウン : 「ジュリエッタ・ノーランの名前を聞いたら報告しろ…俺に提示された条件はそれだけだ」

ライナー・ブラウン : 「で、今俺はジュリエッタがどこにいるか知っている」

ライナー・ブラウン : 「ここで報告したらあの連中、何をするつもりだと思う?」

くびり : 「そりゃ殺すよ」
「記憶全部すっぱ抜いて殺すでしょうね」

くびり : にこりとしたまま

ライナー・ブラウン : 「ま、そうだろうな」

ライナー・ブラウン : 中身のない缶をくるくると回す

ライナー・ブラウン : 「俺の推測が正しいなら、あの連中は儀式の失敗が狙いだろう」

ライナー・ブラウン : 「祭りの中止、と言い換えてもいいか」

くびり : 「みんなワルだねー」

くびり : 「ジュリちゃんも嘘つきだしサ」
「ねむちゃんが可哀想だと思わない?」

ライナー・ブラウン : 「他人事のように言うもんだ」
「お前の狙いもねむだろうってのに」

くびり : 「そだよ」
「狙いはそう」

くびり : 「でもさ」
「狙いだから何かするってもんかな?」

くびり : 「私もねむちゃんも仲間だぜ?」
「みんなみたいに実験動物とも、生贄とも、化け物とも見ない」

くびり : 「だから私は別に何かしようって事はないよ」
「仲間だから誠心誠意誘うだけ」

ライナー・ブラウン : 「………」

ライナー・ブラウン : 「殆どのウェンディゴには遺伝的に欠陥があるらしいな」

ライナー・ブラウン : ゲームの筐体をぼーっと眺めつつ、頬杖をついたままそう零す

ライナー・ブラウン : 「それが奇跡的に存在しないウェンディゴがねむだとも」

くびり : 「その通り」

くびり : 「…これは信徒のみんなに秘密だよ?」

くびり : 「ウェンディゴってのは遺伝するごとに力も弱まるし、正気を損なう」

くびり : 「大抵の場合、大体五世代目にはただ暑さに弱いだけの人間になるか」
「或いは人の姿を持たない動物っぽいものになる」

くびり : 「ウェンディゴなんて大層に言うけど」
「結局は人間がイタクァに影響を受けただけの病人みたいなもんだよね、これじゃ」

くびり : 「だから特別が気になる」
「コレらの欠陥がない事はつまり」

くびり : 「個として、生物として成立してるワケだ」

ライナー・ブラウン : 「それで、お前はどうなんだ」
「ねむを調べて、自分もその欠陥をどうにかしたいとか、そういうのか?」

くびり : 「まあね、人間に戻れないならまともにはなりたいじゃんさ」

くびり : 「ぼんやり生きてると、たまに頭がおかしくなりそうになるんだよ」

くびり : 「ウェンディゴである事は、つまり生物として破綻した状態にあると言う事」
「正気を失ったウェンディゴの話は知ってる?」

ライナー・ブラウン : 「聞いた、山にいる獣が成れの果てとは」

くびり : 「大概、人間の暮らしに戻れずイカれた獣になるのが常で」
「あの村とか私たちみたいに人っぽさを維持するのはムズイんだよね」

くびり : 「だって人じゃないもん」
「人じゃないものは、人を維持できない」

くびり : 「それは困るじゃん?ふふ」

ライナー・ブラウン : 「まあ、困るだろうなそりゃ」
「俺には想像できないが」

ライナー・ブラウン : 「で、結局のところどうなんだ?」
「ねむを調べたいってことは、イタクァに捧げるあの祭りを止めたい側だと俺は考えたが」

ライナー・ブラウン : 何も入ってない缶を手持ち無沙汰に回し、それを眺めながら

くびり : 「元々祭りに踏み込んだのはその為だもんねー」
「村長達のご飯にされちゃ堪んないよ」

ライナー・ブラウン : 「ならよかった、わざわざあの連中にジュリエッタの位置を教えずとも、勝手に儀式は失敗する」

ライナー・ブラウン : 「ただ気掛かりがあるとすれば…」

ライナー・ブラウン : 「勝手に契約を切られたイタクァはどう反応する?俺はそこが気になって仕方がない」

くびり : 「…それはおかしくない?」

くびり : 「だってさ、村の祭りじゃイタクァの召喚なんてしないよ」
「フツー、あんな村にそんな大層な力も呪物もないし知恵も足りない」

くびり : 「そんなことを祭りのたびにやってるなら」
「この村どころかこの街までカチンコチンだよ」

くびり : 「…ちょっと待てよ?」
「儀式に手を加えたって言ってたな…ううん」

ライナー・ブラウン : 「……………?」

ライナー・ブラウン : 「…ああ、そうだ。気になることがもう一つある」

ライナー・ブラウン : 「その手を加えたのがパンドラらしい。物知りな人がいてな」

くびり : 「んー…そこは関係なくない?」

くびり : 「村の元の儀式はパンドラ由来だもん」

ライナー・ブラウン : 「ああ、そういうことか」
「俺はてっきり本当にイタクァってのを呼んで、その恩恵を受けてるのかと思ってたが違うんだな」

くびり : 「呼べたらすごいんだけどねえ」
「多分、村ではせいぜいウェンディゴを増やすくらいだよ」

くびり : 「でも…」

くびり : 「ジュリエッタがなんかしたのかもね」
「イタクァ呼べるくらいの事さ」

ライナー・ブラウン : 「………なあ、もう一つ疑問が出来たんだが」

ライナー・ブラウン : 「さっきの俺の勘違いが、今本当の事になってるとして」

ライナー・ブラウン : 「そのイタクァが出てきたら、村はどうなる?」

くびり : 「すっげー嵐になって全滅」

ライナー・ブラウン : 「そうか…その全滅はウェンディゴも含まれると?」

くびり : 「そんなに重要な存在じゃないもん」

くびり : 「一緒に風に連れ去られてそりゃもうね」

ライナー・ブラウン : 「マジか…じゃあ、そもそもそれを避けるためにはどうしたらいいと思う?」

くびり : 「儀式を実行させないとか」
「流れを弄る事じゃない?」

くびり : 「元々神様なんて頑張らないと降臨しないもん」
「その結果を起こさないようにすればいいもんだけど」

くびり : 「さてはて、そっちは別に見てないしなあ」

ライナー・ブラウン : 「見たところでどこを弄れば変わるのかわかるものかも俺にはわからんな…」

ライナー・ブラウン : 「…一度、その儀式の場に行ってみる必要があるかもしれん。とはいえ、本人のいる前で漁ってもいい顔はされないだろうが」

くびり : 「いいんじゃない?」

ライナー・ブラウン : 「悩みの種は尽きないな…」
椅子から立つ

くびり : 「悩まない人間は怖いよ~」

ライナー・ブラウン : 「そうだな、バカに見える奴もみんな悩んでるもんだ」

ライナー・ブラウン : 缶をゴミ箱に投げるが、入らなかったので拾いに向かい

ライナー・ブラウン : 「ところで、パンドラは村にまた来るって言い残したらしい。何か知ってることはあったりするか?」

ライナー・ブラウン : 拾って捨て直しながらそんなことを聞く

くびり : 「知らない」
「実はあんまり会いたくないんだよね」

ライナー・ブラウン : 「そうなのか」
「俺の勘だと嵐と歩む者の設立に関わってそうだと思ってたんだが、仲が悪いのか?」

くびり : 「させられたって方が近いかなぁ」

ライナー・ブラウン : 「させられた?お前がウェンディゴになったことと関係があったりか?」

くびり : 「騙されて食わされたもんでね、ウェンディゴ」

ライナー・ブラウン : 「そりゃ、気の毒だ」

くびり : 「困ったもんだけどね」

くびり : 「化け物になりたい人間なんてそうそういないんじゃない?」

ライナー・ブラウン : 「そりゃあ望んでなるなら化物より英雄の方がいい」

ライナー・ブラウン : 「さながらお前も誰かに背中を押されて地獄に踏み込まされたってわけだ」
「俺が思っていたよりずっと普通の人だな」

くびり : 「そんなもんだよ」

くびり : 「そーんなもん」

ライナー・ブラウン : 「乗り掛かった船だ、俺もお前の興味のありそうなことについてわかったらまた教える」

くびり : 「あんがとねん」

くびり : 「…」

くびり : 「ハンバーグ代に礼でもしよっか」

くびり : 「なんか質問でも?」

ライナー・ブラウン : 「質問なあ…正直もう知りたいことは大体さっき聞いたしな」

くびり : 「そ」

ライナー・ブラウン : 「相棒なら多分リディアって人や、お前の部屋を漁った時に目についたものについて質問するんだろうが」

くびり : 「バカ真面目って感じだねえ」

ライナー・ブラウン : 「ならそうだな…」

ライナー・ブラウン : しばし考え込むように、顎に手を付ける

ライナー・ブラウン : 「…貰って嬉しいもの、とかか?」
「教祖としてばっか働いてるが、そういうのを貰うことは殆どないんじゃないか?」

くびり : 「えっなに」

くびり : 「口説いてる?」

ライナー・ブラウン : 「いや…別に」

ライナー・ブラウン : 「ただそういうのはないのか?って気になっただけだ」
「ぼんやり生きてると色々辛いんだろ?」

くびり : 「…」

くびり : 「…ちょっと意外だけどお言葉に甘えておくとしよう」

くびり : 「じゃあお酒」

くびり : 「私が買おうとすると怒られる」

くびり : 「もう成人だっての」

ライナー・ブラウン : 「そりゃどう見ても子供にしか見えんから仕方ない」
「なら今度、俺が居候してる教会秘蔵の酒でも持ってきてやる」

くびり : 「ありがて~」

くびり : 「はっはっは…」

くびり : 「君思ったよりバカ真面目だね」

ライナー・ブラウン : 「結構ユーモアはあるつもりだが」

ライナー・ブラウン : 「現にゲームにちゃんと熱中しただろ?」

ライナー・ブラウン : コートを着直し、財布をしまう

ライナー・ブラウン : 「最後に1つ」
「俺が襲われた連中だが、お前と繋がりがあるって理由で狙われた」

ライナー・ブラウン : 「要はお前も監視されてる可能性がある。気をつけて…と言っても死なないか。ウェンディゴはそういうものらしいしな」

くびり : 「死ぬときゃ死ぬもんでね」

くびり : 「でも気にしとく」

ライナー・ブラウン : 「…なあ、最後って言ったがもう一つ付け足していいか?」

くびり : 「ん、いいよ」

ライナー・ブラウン : 「ウェンディゴの遺伝について、少し気になる話を村の住人から聞いた。多分、まだ調べてないことがあの村にはある」

ライナー・ブラウン : 「案外、ねむ以外にお前の探してる答えを持ってる奴はいるのかもしれないぞ」

ライナー・ブラウン : 「じゃあな」

ライナー・ブラウン : 店の赤外線センサーに手をかざし、厳しい寒さの外へと消えて行く

くびり : 「……」

くびり : 「だといいんだけどねえ」

くびり :  

GM :  

GM : リスク上昇+40

GM : では次の行動どうぞ

system : [ ライナー・ブラウン ] リスク : 25 → 65

GM : 誰着ます

佐倉杏子 : じゃあネムの家でも行っとくよ

GM : OK

GM :  

GM :  

ねむ : 「ただい…ま~…」

ねむ : ぼふ、と
布団に突っ込み

ねむ : 「…送ってくれて…ありがと~…」

ねむ : 「…?」

GM :  

GM :  

system : [ GM ] 日付 : 2 → 3

system : [ GM ] 祭り開催まで : 4 → 3

system : [ GM ] 朝 : 2 → 3

GM : 本日の気温予報です

system : [ GM ] 山嵐[寒さ] : 50 → 30

system : [ GM ] 冬夜市[寒さ] : 25 → 10

GM : 朝がやってきました
連絡が入っています…

ヒヨリ :  

ヒヨリ : えっと…村で買い物してたら
いくつか回収しました…はいい…

緋衣 南天 : でかしたァ!

ヒヨリ : 盗聴器を[公民館]、[村の宿]、[山嵐駅]で回収した

ヒヨリ :  

"魔女" :  

"魔女" : 山の頂上から移動したようだ

"魔女" :  

GM : それでは行動を選択してください

緋衣 南天 : じゃあ…動きますかね

シュウ : 神域にレッツゴーなのです

緋衣 南天 : とりあえずヒヨリに村の各所に盗聴器及び諜報員らしき人物の捜査を頼み込む

ヒヨリ : えっめんどく…

ヒヨリ : わかりました…

緋衣 南天 : (^^)
報酬は弾みますよお

緋衣 南天 : そして無貌印
秘匿の呪詛の2つを先んじて使用
顔も身体も一度隠して神域に向かいます

GM : 呪詛のコストどうぞ

緋衣 南天 : 2d4 コスト(2D4) > 4[2,2] > 4

system : [ 緋衣 南天 ] MP : 17 → 13

GM : 二回ですよね?

緋衣 南天 : 無貌で顔隠し(念のため)
呪詛で全身を隠す…と認識してました

GM : OKその二つってことですね

GM : では

GM :  

GM :  

GM : では二人は、神域を目指すにあたって
人のいる祭祀場を避けざる負えません

GM : 山道を外れた先、別の方向で偶然…

シュウ : 「"山の奥"もそろそろ手を付けなきゃいけないけども…どうしよっかなぁ、人の目とか」

シュウ : 「ドミノさんの張った導も、さすがに神域には通じてないだろうし…」
「どこかに抜け道とかないかなぁ」と拾った棒で雪をざくざく

シュウ : 当然意味もなくやや途方に暮れ、引き返すしかないかと後ろを振り向けば

   : 「……よお、奇遇じゃないの」

   : 声の発信源は、振り向いた先からだろうか
昨日聞いたことのあるようなそんな声が、そこに響く

シュウ : 「のあっ!?」聞き覚えがあるその声が近くから聞こえ
されどその姿は見えず
相反した状況に素っ頓狂な声を上げる

シュウ : 「…コホン…この声は南天さん?」

   : 「ふひ、ふひひひひ…」

緋衣 南天 : 「…ま、そんなところ」

緋衣 南天 : そこから顔だけを出して、笑みを浮かべたまま現れ

シュウ : 「おお!?おお~~」次いで現れたその姿に
驚愕と感嘆の混ざる声を上げ

シュウ : 「なにそれ~?ジュリエッタさんの魔術?」
「身隠しみたいなこともできるんだ~」

緋衣 南天 : 「察しがいいわね」
「その応用ってところ」

緋衣 南天 : 「…まあ、そんなところはどうでもいいの」
「あなた、誰かと今手を組んでいたりはする?」

緋衣 南天 : 無論単独でアレら全ての情報を集め切ったというのなら、大したものではある。
だがアレらの量を精査しまとめるとなれば、1日2日では基本不可能。

シュウ : 「んん~シュウとしては教えてもいいけども…」
その身隠しされている目の前の姿を見ながら
「でもほら!やっぱり交換条件と行きたいよね!」

緋衣 南天 : 「…ふぅん、何を交換しますぅ?」

シュウ : 「シュウは祭祀場の奥のある場所にいきたいんだけど」
「ほら、人もいっぱいいるし、迂回路なんて山しかないしで」

シュウ : 「ちょっと困ってるんだよね~」

シュウ : 「ってことで、そこの探索の手伝いして欲しいな!」
「その消えちゃう魔術で!」

緋衣 南天 : 「…………はぁん、はい、はい…」

シュウ : 「それに南天さんもその姿でここに来てるってことは、しっかり隠れなきゃいけない理由、あるんじゃない?」
「シュウを脅かす以外にもね!」

シュウ : 「お祭りの関係者って立場で来てるなら、隠れる必要ないしね~」

GM : …実際、行く道が妙なことに気づくでしょう

GM : 雪の中にかすかに道があり

GM : その先には
同じ魔術で隠された通路があります

緋衣 南天 : 「……」

緋衣 南天 : 「着いてきて」
「ただし、目は瞑って」

シュウ : 「お話がはや~い!さすがだ~」

シュウ : 「じゃあシュウの協力者についてと、この奥への行き方の交換条件ってことで~」

緋衣 南天 : 「……行き方そのものは企業秘密。出入りされ続けるとこちらも困る」
「ただ、今回は私も神域が気になるからそこに行く」

緋衣 南天 : 「だから、目を瞑って手を握って。そこまで案内はする」

シュウ : 「むう~企業秘密…こっそり教えてくれてもいいのに~」しぶしぶ言いつつも、左手でパシッと手を握る

緋衣 南天 : 「ジュリエッタから釘刺されてんの。行くわよ」

緋衣 南天 : 体温を感じさせないほどではないが、どこか冷た気なその手で握り返して

シュウ : 「はーい、助手さんも大変だ~」
シュウの手は…どうだろうね?
自分でもわかんないや!

シュウ : 目を閉じながらも、そのニコニコとした笑みは絶やさず
その二つの人影は道なき道へと消えていく

GM :  

GM :  

GM : 雪の中を進んでいくと雰囲気が変わっていく

GM : 空気そのものが

GM : 凍ったように静かに…

GM : 薄暗く、日の閉ざされた山奥

GM : そこには、乾いた雪原と
ど真ん中に廃墟があった

GM : 其処ら中を蠟燭で飾り
見たことない物が並んでいる

緋衣 南天 : 「もういいわ。目を開けて」

シュウ : 「はーい」と片目を開けば視界に入る奇妙な景色

緋衣 南天 : ……雰囲気という点を見るならば、眼前の背景は満点を出してもいいだろう。
儀式についてある程度知ってるとはいえ。

緋衣 南天 : 「それで、協力者って誰?」

シュウ : 「ああそれ?というか南天さんは知ってたものと思ったんだけどなぁ」

シュウ : 「あの時公民館で合流してた人達が、大体協力者だと思ってくれればいいよ~」

GM : 貴方たちが会話をしてると

GM : その神域の中に、人影が見えます

宗那 : 「…」

宗那 : ゆっくりと雪の中を探り
箒を片手に、雪に埋もれた何かを掘り出すと

緋衣 南天 : 佐倉杏子ではない。
ノエルと呼ばれる女はそれをやるだけの度胸はないはず。
ならば、と拓を一つに絞ったあたりで━━━

GM : その神域の中央には、奇妙な像があるのがわかる

: 巨大な、鹿の怪物のようなものが
腹を抱えている像だ

: それは、まるで屋敷に横たわるような姿勢であり
まさに時間が止まったかのような光景だ

シュウ : 「それにのんびりお話してる場合でもなさそうだよ」
「さすがにあの人は公民館にいたとは言え、協力者でもないしね」

宗那 : その姿を眺め、軽くうなずいたのち

宗那 : 髪にかかった花を取り換えて去っていった

緋衣 南天 : 「…行きましたね」

シュウ : 「ふう…一安心…でいいのかな?」
「他にも南天さんみたいに身隠し!みたいな事してるやついないよね?」

緋衣 南天 : 「…同じやり方でやってくるならば、私はわかる」

GM : しばらく調べ物をできるかもしれない

緋衣 南天 : 「もっとも、他の手段で隠れてるならそれに応じた対策は必要でしょうけども…」
「今のうちに……」

シュウ : 「その道に通じてればってやつなのかな?」

GM : 【探索可能】
・廃墟
・怪物
・儀式の準備
・[幸運判定]

シュウ : 「南天さんがそれを使えるのであればお願いがあるんだけど」
「シュウにもその魔術ってかけられる?」

緋衣 南天 : 「……過信は禁物」
「人間以外には看破されるから、ここの獣とはちょっと相性が悪いもの」

緋衣 南天 : 「…コートを貸して」

シュウ : もそもそとコートを脱ぎ

シュウ : あらわになる右腕肘から下を覆いつくした包帯と
早めにおねがいね?と言わんばかりの涙目の目線

シュウ : もちろんぷるぷるふるえている

緋衣 南天 : 一度、その右腕肘に微かに目を開き

緋衣 南天 : 俯き、コートに印を刻む事に。

緋衣 南天 : 秘匿の呪詛使用

GM : コストどうぞ

緋衣 南天 : 2d4(2D4) > 5[3,2] > 5

system : [ 緋衣 南天 ] MP : 13 → 8

緋衣 南天 : 「…はい、早く着なさい」
「寒いし、あまりいいものでもないでしょそれ」

シュウ : 「さぶさぶ…ありがと~」にこやかに
「まあでも、これは気にしなくていいよ」どこか抑揚を抑えた口調で

緋衣 南天 : 不可視にしたコートを
軽く肩に掛けて。

シュウ : もそもそと器用に袖を通し

シュウ : 「これで…たぶんヨシ!」
「じゃあ調べよっか~」

緋衣 南天 : 「……」その口調に、ちょっとした違和も感じつつも。

緋衣 南天 : 「…そうしましょうか」

緋衣 南天 : 儀式の準備もやるべきか、それとも確認すべきかなどと考えたそれを、一度頭の片隅において
調べ物をする事にした

緋衣 南天 : では早速
怪物に目星!

GM : よろしい
振りなさい

緋衣 南天 : ccb<=95 めぼし(1D100<=95) > 80 > 成功

: 巨大なそれは、凍てついた剥製のようで

: しかし、よく見ると腹部には大きな穴があり
凍てついた風が漏れている

: その中には蠟燭が立ててあり
蒼白の火が揺れていて、蝋は溶けることを知らない

: 幸運どうぞ

緋衣 南天 : ccb<=85(1D100<=85) > 3 > 決定的成功/スペシャル

緋衣 南天 : ぺっ

: !!!

:  

: 微かな

: 微かな鼓動の音

: ……これはまだ生きている

: 生きているのだ、驚くべきことに

: それだけではない
驚くべきことに

: その蝋、の燭台代わりに使われてるものが

: "メダル"のような造形だと
南天は気づいていい

緋衣 南天 : 「………」
「うそ、こいつ…生きてる?」

シュウ : 「何か見つかり…ふぅん?」

緋衣 南天 : 「…あー、まじか。いやはや、いざその不死性を見せられると圧巻ね」

シュウ : 声を聞きつけて近寄って
「…これが、こんな状態でも生きてる?」
その言葉に流石に首をかしげる

緋衣 南天 : 「心臓を撃たれてない以上は、死ぬことはないか」
「……蒼白の火、これは祭祀場のと同じ」

緋衣 南天 : では、ここで疑問が残る。
誰が?どうやって? こんな穴を開けたというのだ?

シュウ : 「むしろ"この状態のまま"で生きてるのも気になるけども…完全に治癒しきらずにね」
あるいはそういう生態なのかな…とも考えるも憶測でしかなく

緋衣 南天 : 「あと……」
「この蝋台代わりに使われているもの、メダルじゃない?」

シュウ : 「!!!」

シュウ : 「ホントに!?早速拝見~」
この燭台はペルシカさんからもらってるメダルの情報と一致してそう?

GM : いえ

GM : まったく別のデザインであり

GM : それは巨人の顔を象ったように
奇妙な怒り顔

GM : モチーフは同一なのだろうが
それでも別物だ

シュウ : 「…うーん、これはシュウの探してるやつじゃないや、象ってる物は同じかもしれないけども」

GM : アイデア、振っていいですよ

シュウ :

シュウ : ccb<=70 何のアイデアかわからないけど振るぞ~~~(1D100<=70) > 3 > 決定的成功/スペシャル

シュウ : ドヤァ

GM : WOW

GM : マジ?

GM : では~~~…

GM : あ~~~…

GM : ここでSANを1d5消費してよい

シュウ :

シュウ : 1d5 (1D5) > 5

system : [ シュウ ] SAN : 66 → 61

GM : OK

GM :  

: 【イ n レー繧キ繝ァ繝ウ】

:  

:  

: 残された情報が逆流する

パンドラ : 「…当たりね、このメダルは本物よ」

リディア : 「本物?」

パンドラ : 「そうそう」

パンドラ : 「カルトによって流通したモデル…要は、汚染されただけのアーティファクトと違う」

パンドラ : 「恐らく…"宮殿"から回収されたものよ」

リディア : 「…イタクァの宮殿ってコトー?」

パンドラ : 「そういうこと!」

: 光景が切り替わり

パンドラ : 無造作に銃を撃ち放ち、誰かを負傷させ

パンドラ : 「悪いわね、それじゃあ貴方が…ここの根幹よ」
「婚姻の衣装は…雪で上等でしょう」

パンドラ : その手には、メダルが握りこまれ

パンドラ : 「      」
この世のものとは思えない言葉を唱えながら

パンドラ : 倒れ伏した人間の腹部を貫き、メダルをねじ込む

:  

:  

パンドラ : 少しだけ、多めに支払ったオマケをあげるわ、おチビさん

パンドラ : 貴方の探しているモデルは…
村にあるわよ、村の…今でも行ける場所にね?

パンドラ :  

: そうして、刹那の間に駆け巡る光景は消え去った

:  

シュウ : 「…は?」
引き延ばされたその瞬間に見た光景

シュウ : 普段の直感とも、
導かれるようなそれとも違う

シュウ : もはや意図的に流し込まれたとも思えるソレを視て

シュウ : 「あは…」

シュウ : 「アハハ!」
「すごいや!すごいすごい!」
「どうやったのソレ?信じられない!」
遠くを見せられたその目を見開き、
ねじが外れたように人嗤いし

シュウ : 「はあー」
「シュウがこっちに来てよかった~」
「こんなの絶対に…」ブツブツと呟きつつ

緋衣 南天 : 「……何、いきなり何か見えた?」

シュウ : 「これね、本物だよ」
「見つけてくれてありがとう!南天さん!」
くるりと振り向き

シュウ : 「見えたは見えたけど…え~~~~~と」
「シュウもわかんない!」

シュウ : 「だけどね、"パンドラ"が教えてくれたんだ」
「どうやったかはさっぱりわかんないけど!」

緋衣 南天 : 「……魔術による残滓だとか、そういったものなのかしら」

緋衣 南天 : 着いていけず、やや残された情報を頼りにそれを導き出して

緋衣 南天 : 「しかしパンドラ…こんなところにしっかり関わってんのねえ」

シュウ : 一人勝手納得にしながら
これどうしようか?取っちゃう?と興奮気味に
魅入られてでもいるような視線を向けてくる

緋衣 南天 : 「……」

緋衣 南天 : あーこりゃだめだ、学問に憑かれた時の私と似た感じだ。
かと言って引くはずもないし…なら

緋衣 南天 : 「…他のところ見てからで」

緋衣 南天 : 「今すぐはダメ。直接触れたりするのもダメ。
 気を付けれる土台を一度作るまで、それに触れるのは無し」

シュウ : 「だよね!」「まだまだ安全って訳でもないし」
「これだって生きてるんだし」
「それにお楽しみは最後に取っておかなきゃ~」

シュウ : 廃墟調べるぞ|

GM : よろしい
ふりなされ

シュウ : ccb<=90 めぼそいや~(1D100<=90) > 8 > スペシャル

GM : こわ

GM : 廃墟は古い屋敷のようで、よく見ると洒落た模様の跡も残っている

GM : …それらは焼けたような跡地であり
もはや屋根さえも崩れ落ち

GM : 燃え尽き、焦げついたものが
凍てつき、氷に包まれた矛盾を成している

GM : 屋敷には赤いラインを引いてあり
それは儀式の設備よりも古く

GM : 本当に酷く、酷く古くから有るような紋様だ

GM : 貴方はそれに対する魔術知見を持たない
故に…

GM : 本能的に探るしかないだろう
幸運又はインスピレーションを使用して良い

シュウ : もう一回やれとお達しだ~

シュウ : じゃあSAN9でインスピ!
教団と同じく消費は4になるかな

GM : よいよー

シュウ : ccb<=90 そいや~~~(1D100<=90) > 88 > 成功

system : [ シュウ ] SAN : 61 → 57

GM :  

パンドラ : コレらの紋様は…いや、コレこそ初めに刻んだこれこそ
かつてこの村で使用されてきたイタクァの抱擁という儀式よ

パンドラ : 適切な手順を踏む事で、この儀式の対象者はウェンディゴに変貌することになる…

パンドラ : これは、最初に使用されたもの
私が作って使ったもの

パンドラ : 村の最初のウェンディゴを作ったもの

パンドラ :  

GM : 儀式の意図が、なんとなくわかったでしょうか
その円陣の真ん中には

GM : ぼんやりと、人の気配を感じた気がしますが
それは、過去のものに過ぎないでしょう

シュウ : 「あー!またそこにもいる~!」されどねじの外れたその頭では、
その残渣も"パンドラ"と思い込むのが普通となり

シュウ : ここまで見聞きした知識の濃縮と飛躍を繰り返しその円陣の意味をそう結論付け、一人納得している

緋衣 南天 : 「……ラリったか?薬中だったのか、あいつ?」

緋衣 南天 : 「…はぁ」

緋衣 南天 : 「まだ正気?」

シュウ : 「さあ?」

シュウ : 「正気じゃいられないかな」

GM : お二人ともここで幸運どうぞ

シュウ : ccb<=70 幸運(1D100<=70) > 88 > 失敗

緋衣 南天 : ccb<=85(1D100<=85) > 68 > 成功

GM : では、二人は探索の最中の足音に気が付きます

シュウ : 「だけど何かが来てるってコトくらいはわかるけどね」

歪な獣 : 奇妙な獣が山の中から現れて

歪な獣 : そして、それらは微かに南天たちの方も視界を向けたが

歪な獣 : 気づくこともなく
膝をついて怪物に縋るように祈り始めた

歪な獣 : 呻くような声を漏らしながらそれは止まっており
祈りを始めたようだ

野犬? : 次第にそれに釣られた獣も
各顔を雪に擦り付けて祈っており

野犬? : まだ南天たちは行動余地があるようだ

緋衣 南天 : 「…まだ余力はある」
「余裕もある」
……でも、いいのか?

緋衣 南天 : 現状、好奇心の怪物と化しかけているシュウがいる以上
即座にここを離脱してリスクを減らすべきだ。そこは重々承知している。

緋衣 南天 : 放置して山の餌にしておくべき、とも考えられるが
それで協力者共に勘繰られるのも面倒…かと言って付き合うのもリスクで面倒、面倒面倒面倒面倒面倒……!

緋衣 南天 : 「…続行、もう少し気になる箇所ができた」

シュウ : 「シュウはまだまだ調べたりないもんね」
「かくれんぼしつつ続行だ~」

緋衣 南天 : 何より核心を持った
ここは、ジュリエッタもまだ知らない所がいくつもある…と。

緋衣 南天 : …紋様の方を、カメラに収めて

緋衣 南天 : 「儀式の準備の方、一応どうなってるかを確認する」

シュウ : 「シュウも気になる~」
「どういうことするのかは知っておかないとね~」

シュウ : 儀式の準備に目星!

シュウ : ccb<=90 カッテニフッチャウ(1D100<=90) > 76 > 成功

GM : こちらは南天にも見覚えがあるだろう

GM : 初めて見たような奇妙な呪具に、無数の紋様
そして極め付けは中央に用意されたある種の古い婚姻のような準備

GM : 木組みの台には、白い包み紙で隠された物が置いてある

緋衣 南天 : 「ん…。こちらの方は順調のようね」

緋衣 南天 : 白い包み紙の中身を確認しようとしてみる

GM : では、それを開くと

GM : ころりと

GM : 二つの指輪

GM : 緻密に紋様を刻んであり
一種の契約の道具のようだ

緋衣 南天 : 「…ふぅん」

シュウ : 「いかにも儀式って感じだけど…結婚指輪?」ひょこりとその包み紙の中を横から覗き

緋衣 南天 : 「そ」
「契約の道具、儀式の根幹を為すもの」

シュウ : 「なるほど…この場合は、ねむって人とイタクァの契約かな」

緋衣 南天 : 「そんなところ」

シュウ : 「確か、それをギリギリで妨害するって話だよね」
「じゃあまだあんまり触るのもだめかぁ」

緋衣 南天 : 包み紙を丁寧に戻して

緋衣 南天 : 「下手に触れないほうがいい」
「どっちも契約の道具だから、私たちが触る分には碌なことにならないもの」

シュウ : 「なんちゃら危うきに近寄らず~ってね」

緋衣 南天 : 少し考え込んで、戻した包み紙を再び手に取って

緋衣 南天 : 「そういうこと」
「……この神域、というより山とかもそうなのだけどねぇ」

シュウ : 「とはいえ虎穴に入らずんばとも言うよ!」
「虎じゃなくて鹿かもだけどね」と今も"怪物"を崇めているであろう獣たちの方を向き

シュウ : 「って、それ持って帰っちゃうの?」

緋衣 南天 : 指輪をそのまま出して、それらを別の小包に入れ懐に隠した後
元の小包には適当に石などを詰めて

緋衣 南天 : 「念には念を、万一誰かがここにきてこれらを奪取でもされちゃ困るもの」

シュウ : 「それもそう~」
「だけどどうか神様も怒りませんように~」なむなむ~と冗談めかしながら拝んでいる

緋衣 南天 : 「その神様を怒らせる計画立ててんだから変わらないけどもね」

シュウ : まあね、と
他の呪具に、紋様 その儀式に使われる物を写真に収めながら

緋衣 南天 : もう一つの方に行ってみます

GM : では

GM : 南天は、何もない白地の中に進んでいきます
幸運どうぞ

緋衣 南天 : ccb<=85 幸運判定(1D100<=85) > 19 > 成功

GM : ごと

GM : 雪の中に、何か埋まっているのがわかる

緋衣 南天 : 雪の中、何か…パンドラやそれに準ずる痕跡があるのではないか
いやあるに違いないという 出鱈目に身を任せながら

緋衣 南天 : 埋まっているものを見つけ、それを取り出そうとする

GM :

GM : 骨、骨、骨

GM : 雪の中には、一面を埋め尽くす骨と
干からびた肉

GM : …そこには、異形に歪んだ遺体が山積みに遺棄されている
差し詰め、過去の"餉"だろうか

GM : しかし、故にこそ其処には意味のある物が残っているのだろう

GM : 中には、一つ奇妙な物が残っていた

GM : 雪の中に埋もれ、骨により守られてきたのか
ボロボロの手記だ

緋衣 南天 : 「過去の餉共」
「それだけ……じゃあなさそうねえ」

緋衣 南天 : 手記を手に取って、パラパラと読み進めようとしつつ。

シュウ : どお?なんか見つかった?
と雪を突きまわりながら、ちょうど一回りしてきたのか
手記を開くその姿に訊ねる

GM : 殆どが日記のようなものだったが
その中にさらに小さな手帳が大切そうに挟まれていた

GM : 母子手帳だ

GM : それを参照にすると、これは恐らく
子供についての手記なのだろうか

GM : 【掠れた手記】
・  に 事実上  流された
 山の中の 別荘   二人で生きて
 私の子 大事に守る  ねむ  
 は  いつか 山の   に連れて

GM : 読み取れそうな単語を切り取ると、そんな文が目立った

緋衣 南天 : 「……ねむ」

緋衣 南天 : 「これはじゃあ、母親のものか?」

緋衣 南天 : 1人で手記を読み進めて、これまた1人で納得する

シュウ : 「ねむさんの…母親の手帳?」
「それがどうしてこんなところに?」

緋衣 南天 : 「…山の中の別荘、ここか?いや、まだあるはずだ…」
「大方、先代の"餉"…だったのでしょうか」

緋衣 南天 : 何年前に書かれたとかは判別できます?

GM : 日付を見ると何十年も前ですね

緋衣 南天 : 「……は?」

緋衣 南天 : 数十年も前から、ねむという少女が存在していた事になる
だがしかし、何かが…いや、全部おかしいようにも感じ取れて

緋衣 南天 : 「……アイツ今、何歳なんだ?」

シュウ : 手記をめくりながら浮かんでいるその疑問を見て、聞いて
「まだまだ気になることがたくさんですねぇ」
にこにことしながら

緋衣 南天 : 「はったおすぞ」

シュウ : 「ぼうりょくはんたい~」とぶーぶー
手記の読む横で

緋衣 南天 : 今この段階では、解決のしようがない疑問を隅に置きつつ。
しかし、疑念が湧いたこともまた事実。

緋衣 南天 : このまま単純に計画を遂行するだけだと、何か思わぬ落とし穴があるような
そんな予感を感じずにはいられず、冷汗一つが顔を伝う

GM : …では、そんな話を進めている中

歪な獣 : 「…!」

歪な獣 : 立ち上がり、そのまま去っていく

歪な獣 : 何かの気配を察したかのように

GM : そして、その獣たちが逃げるように去った方向の反対では

GM : 何故か真っすぐと生えていた筈の木が
ゆらゆらと歪み始めています

GM : これ以上の探索は危険かもしれませんね

シュウ : 「あれ、お祈りはおわりかな?」獣たちが森へと消えていくのを眺めつつ

緋衣 南天 : 「…これ以上は危険か。これもパンドラってやつの仕業なんですかねぇ」

緋衣 南天 : ゆらゆらと歪む木を見て、一度分析をしようとして…

緋衣 南天 : 「───いや、おい、おまえ」

緋衣 南天 : 「すぐ逃げるわよ、ここは"マズイ"」

シュウ : 「はーい」
「何かが来るみたいだしね」

緋衣 南天 : 並外れた生存本能が、危機を即座に察知させて

シュウ : 立ち振る舞いが変わったことを察し、手早く撤収の準備

緋衣 南天 : 「移動しながら伝える。」
「パンドラってやつの調査をするなら私も一枚かませろ、ジュリエッタの助力無しじゃ雲を掴むのと同じだと思うから」

シュウ : 「もちろんいいよ!」
「シュウも一度その人には合わなきゃいけないし」

シュウ : 「むしろこっちからお願いしたかったもんね~」

シュウ : 「ここまでの事を行えるような危険な存在、放っておけないもん」

シュウ : 「じゃあいこっか」
「メダルも今はここにおきっぱで」
「アレはまだシュウたちにも手の付けようがないはずだし」

シュウ : また目はつぶってた方がいい~?と冗談めかしながらも、最初に目を開いた地点へ足を進めながら

緋衣 南天 : 「そうね」
「それと…こちらから分かったことはあなたにも伝える、けど…私が得た情報などは、暫くは誰にも伝えないでおいて」

緋衣 南天 : 手だけ引っ張って、神域からの道を脱出しつつ。

シュウ : 「じゃあ、そういう利害関係ってことで」

シュウ : 「みんなにはナイショナイショなのです」

GM : では去り行く中で…

GM : 幸運判定どうぞ

緋衣 南天 : ccb<=85 うおおおおお(1D100<=85) > 75 > 成功

シュウ : ccb<=70 ころりん(1D100<=70) > 28 > 成功

GM : そうして二人は神域から離れてる間に

GM :

GM : 遠くで激しい銃声のようなものが聞こえた気がした

GM :  

GM : [A.N.I.M.A]本隊の準備が少し遅れたようだ…

GM :  

GM : リスク上昇+20
凍え計算 [30]-[現在の防寒具]

system : [ シュウ ] リスク : 25 → 45

system : [ 緋衣 南天 ] リスク : 10 → 30

system : [ シュウ ] 凍え : 0 → 15

GM : では次の行動ですが!

GM : 夜行動終わらせておきましょう

GM : ということで夜の続き-ねむの部屋です

GM :  

GM :  

ねむ : 部屋に戻ってからは、寝具の上で転げており

ねむ : 「…杏子ちゃん~…」

ねむ : 「……寝る前に、それ…外さないの~…?」

ねむ : 首元をちらりと見て

佐倉杏子 : 「そもそもなんであたしがここ泊まる事前提なんだよ」

ねむ : 「……」

ねむ : 「…泊まらない……の!?」
驚いた様子で

佐倉杏子 : 「………」

ねむ : 「寒いから…外でない方が……いいよ~…?」

佐倉杏子 : 「……はぁー…」

ねむ : 「それに……危ないし…」

ねむ : 「お布団一つしか…ないけど」

佐倉杏子 : 「いや寝泊まりする場所くらいあるっての」

ねむ : 「……じゃあ……ボクも宿にいく…!」

ねむ : 布団から這い出て

佐倉杏子 : 「はぁ!?」

佐倉杏子 : 「こっちの心配してたんだろお前!?」

佐倉杏子 : 若干押され気味に

ねむ : 「心配だから……ついていく…………ちがうかな?」

佐倉杏子 : 「………はあ」

ねむ : にこり

佐倉杏子 : 「あのな」

佐倉杏子 : 額を人差し指でちょいと押して

ねむ : 「むあ」

佐倉杏子 : 「これでもお前がいない間は一人であれこれやってたんだよ」
「お前は余計なこと考えなくていい」

ねむ : 「……余計なことじゃ……ないもん」

佐倉杏子 : 「余計」

ねむ : 「一緒に…いたいだけ~…」

佐倉杏子 : 「第一、人の事…」

佐倉杏子 : 「……人の事心配できる立場かよ」

ねむ : 「……むぅ」

佐倉杏子 : 「お前自分の置かれてる状況理解してる?」

ねむ : 「…してるもん」

佐倉杏子 : 「へえ」

佐倉杏子 : 「じゃあ言ってみなよ」
「ねぼすけネム」

ねむ : 「儀式の…主役」
「それだけ」

ねむ : 「ちょっと…大変なだけ」

佐倉杏子 : 「しっかり説明しろって言ってんだけど」

ねむ : 「…」

ねむ : 「…祭りのことは…その時まで、あんまり…話しちゃダメだから……」

佐倉杏子 : 「へえ」

佐倉杏子 : 「相変わらずいい子ちゃんなこった」

佐倉杏子 : 「決まり守って村のために尽くして」

佐倉杏子 : 「そんで大事な人のために死のうなんざ」

ねむ : 「!?」

ねむ : 「…んー…」

ねむ : ばつが悪そうに

佐倉杏子 : 「ばーか」

ねむ : ぷい、と俯いて

佐倉杏子 : 「んで、誰が心配だって?」

ねむ : 「…」

ねむ : 「…でも…」

ねむ : 「杏子ちゃんも…これで守られる…もん」

ねむ : 「よくわからない…危ないこと……関わってる…でしょ?」

ねむ : 「ボクが…この儀式をしたら……」

佐倉杏子 : 「……」

ねむ : 「……すごい魔除けになるって……教わったの」

佐倉杏子 : 「……続けな」

佐倉杏子 : 「あたしに分かりやすく」

佐倉杏子 : 視線が冷え、その目が据わり始める

ねむ : 「……?」

ねむ : 「えっと…」

ねむ : 「……神様…そう」
「いた……様が…ボクの……縁ある人を守ってくれるって…言ってた」

ねむ : 「儀式の…生贄の手順を…やる前に」
「ボクは……ボクの特別なことができるって」

ねむ : 「前……教わったの」

佐倉杏子 : 「……ふぅん」

ねむ : 「……山の……奥に、ねー…」

ねむ : 「ボクの生まれたところがあるの…」

ねむ : 「……そこにある…器?に収まる…だって」
「そしたら…」

ねむ : 「…確かに…帰ってこれないかもしれない……けども」

佐倉杏子 : 「それで魔除けができるっての?」

ねむ : 「縁者も含めて…神様が……認めてくれるんだって」

ねむ : 「……」

ねむ : 「…ただの化け物になるくらいなら……」

ねむ : 「その方がいい……もん」

佐倉杏子 : 「話せ」

佐倉杏子 : 何が、とは全く言わずに

ねむ : 「…………見たでしょ」

ねむ : 「……これ」
髪を軽く持ち上げて

ねむ : ぶわ、と白く

ねむ : 「…………はぁっ……はぁ」

佐倉杏子 : 「……」

ねむ : 「……いつか…戻らなくなるって」
「運泥児様だって…………村の人は言ってた」

ねむ : 「……」

佐倉杏子 : 「そ」

ねむ : 「………」

ねむ : 「化け物になるのは……いや」

ねむ : 「……やだもん」

佐倉杏子 : 「あたしだったら死ぬ方がもっと嫌だね」

佐倉杏子 : 「化け物になろうがなんだろうが自分のために生き続けるよ」

ねむ : 「………」

ねむ : 「……でも化け物になったら………」

ねむ : 「もう一緒に…いられないよ」

ねむ : 目をつむって、何かを思い返すように

佐倉杏子 : 「バカじゃねーの」
「今日こっちの意向無視してまとわりついて来た奴の言うことかよ」

ねむ : 「んー…!んー…!」

ねむ : そういうのは違うし、と言わんばかり

佐倉杏子 : 「はっ、何?何が違うっての?」
「今日自分勝手にしたのに化け物になったらできない、バカとしか思えないっての」

佐倉杏子 : 「違うならしっかり自分の口で言ってみろよ」

ねむ : 「…」

ねむ : 「…あんなおっきな化け物じゃ……」

ねむ : 「今日みたいに一緒に町にも…いけないよ」

ねむ : 「"ボクはまだ"そう…………なってないけど…」

ねむ : 「いつかなる…って…………みんないってた」

佐倉杏子 : 「………そうかよ」

ねむ : 「…………」

ねむ : 「杏子ちゃんは……いいの?」

ねむ : 「そんな…………化け物でも」

佐倉杏子 : 「そう聞くこと自体がバカだっつってんだよ」

佐倉杏子 : 「自分の人生自分のもんだろ」
「使えるもん全部使って自分のために、自分の好き勝手に生きて何が悪いってんだよ」

佐倉杏子 : 「他人の迷惑?クソ喰らえ」

ねむ : 「……」

ねむ : 「………」

ねむ : 「じゃあ……」

ねむ : 「杏子ちゃんは……どうして来てくれたの…?」

佐倉杏子 : 「ただの気まぐれ」
「あたしのためにここに来たのさ」

ねむ : 「…」

佐倉杏子 : 「はっ、化け物ねえ」

佐倉杏子 : 「確かに姿形があんなんになるのは不便でしょうがないさ」
「同情もするよ」

ねむ : 「…………」

佐倉杏子 : 「あたしも絶対になりたくはないね」

佐倉杏子 : 「だけどそんな事のせいで死を選ぶなんてまっぴらだよ」

佐倉杏子 : 「損してたんなら取り返さなきゃ気が済まない」
「周囲にどれだけ迷惑押しつけてでも絶対に元に戻ってやる」

佐倉杏子 : 「いつ戻れるか?知るか」
「どれだけ時間かかろうとあたしのためだけに生きる」

佐倉杏子 : 「なんせお前がいなくなってから、あたしはずっとそう過ごしてきたからな」

ねむ : 「………………」

ねむ : 「…じゃあ」

ねむ : 「"元に戻す為に"来てくれたんだ」
にこ、と

佐倉杏子 : 「まさか」
「目の前に頭の悪い奴いたからムカついただけ」

ねむ : 「んー…」

ねむ : しんりがくー

佐倉杏子 : 対抗

GM : 相手が神話生物中位であるため対抗に-75の補正が掛かります

GM : では判定しますね

GM : Sres(70-15)(1d100<=325) > 自動成功

GM : 自動成功

GM : 杏子さんは本音を明かしてください

佐倉杏子 :  

佐倉杏子 :  

佐倉杏子 : 『他人のためだけに動いて、身を削り続けながら尽くして』

佐倉杏子 : 『その結果その末路として人間3人殺した奴がいるってのに』

佐倉杏子 : 『どうしてネムの自己犠牲を認めてやらなきゃならないんだよ』

佐倉杏子 :  

佐倉杏子 :  

ねむ : 「…………」

ねむ : 目を細めて

ねむ : 「……杏子ちゃん」

佐倉杏子 : 「あ?」

ねむ : 「杏子ちゃんが……いてくれるなら」

ねむ : 「ボクも」

ねむ : 「もっと頑張ろうかな」

佐倉杏子 : 「……あっそ」

佐倉杏子 : 「頑張りたいなら頑張りな」
「好きにしたら」

ねむ : 「うん、ボクの好きにするよ」

ねむ : 「ボクの大事な人の為になることは……ボクに嬉しいことだから」

ねむ : 「一緒に嬉しいことを…………探すんだ」

佐倉杏子 : 「だったら布団くらいもう一枚用意してほしいもんだね」

佐倉杏子 : 「わがままに付き合わされる身なんだからさ」
「せめてものもてなしってやつ」

ねむ : 「そこは…………ボクの好きにする……部分ってことで」

ねむ : 布団を開き、スペースを開けて

ねむ : 「んー…」

ねむ : ぱんぱん、軽く催促

佐倉杏子 : 「……ったく」

佐倉杏子 : 「余計な事言うもんじゃないね」

佐倉杏子 : 不本意げに近づいて

佐倉杏子 : 「…ほらよ」

佐倉杏子 : 布団の中に収まる

ねむ : 「むふー……」

ねむ : 「おやすみ」

佐倉杏子 : 「…おやすみ」

ねむ :  

ねむ : 現在開示可能なこと全部開示しました

ねむ :  

GM : 👍

GM : リスク上昇なし
凍えがすべて解除されました

ノエル : CCB<=95 心理学ごー(1D100<=95) > 60 > 成功

GM : むごいことを…

エンブラ : 「で、何調べるの」

ノエル : 「んー、現状はライナー君達が隠してる情報を貰う…くらいしか浮かばないんですよね〜」

ノエル : 「まあ、ライナー君割と優しいから行けるんじゃないかなーって」

エンブラ : 「察しがいいね」

エンブラ : 「人の顔を読むのは上手いのに山の気候は読めないわけだ」

ノエル : 「いやぁ…本当にあの時はお世話になりました…」

エンブラ : 「まったく…」

ノエル : えへへ…と頭を掻きつつ
流石にアレは自分でも無茶かつ無謀だったので反省はしないとなぁ…と思うザコシスター

ノエル : 「で、ライナー君から情報は貰うとして……あのレアな個体って…」

ノエル : 「やっぱり、あの子ですか?なんか大袈裟なイベントの主役みたいだし…」

エンブラ : 「…」

エンブラ : 「あり得るよねえ」

ノエル : 巫女だ、というか…それ以外に誰がいる
貴重な個体という意味で、捧げ物以上に何があるというのだ

ノエル : 「あはは、プレゼントなら一番のを贈るはずですから〜いやぁ…こういう乙女なセンサーが役立つかも…って思うとワクワクするなぁ」

エンブラ : 「…いい年してるくせに」

エンブラ : 「まぁ、読みは当たってるかもね」

ノエル : グサリと刺さる音がした

エンブラ : 「元々、ウェンディゴなんて格式で言えば酷いものだ」

エンブラ : 「人間よりちょっとまし位の格だしね」
「捧げものにならない」

ノエル : 「わぁ…サクッと狩られてると思ってたけど、やっぱり不死身ってだけじゃあそうなるかぁ…」

ノエル : 「たくさん増やせる不死身って、要するにゾンビとかグールだもんなぁ…格も低いかぁ…」

ノエル : 「…あれ?じゃあ、その分ものすごく強かったり?」

エンブラ : 「…かもしれない」

エンブラ : 「そうだな…位階という分類があってね」

ノエル : なーんか耳に馴染むなぁ…とか思いつつ傾聴

エンブラ : 「人間を最低値の1とすると」
「ウェンディゴは精々が2か3」

エンブラ : 「他にも、君の言うゾンビは2だし」
「真っ黒ななんにでもなる生物もいるんだが」

エンブラ : 「それも精々3ってところ」
「これは言うなれば、存在の格式というものだからね」

エンブラ : 「しかし、もし彼女が希少な…」

エンブラ : 「影響を受けて変質した、に留まらない存在…ならば」

エンブラ : 「多分、飛んで10くらいはあっていいんじゃないかな」

エンブラ : 「ちなみにイタクァは数値に直すのも陳腐だが150くらいの存在だ」
「会ってみたいかい」

ノエル : 「あった瞬間消し飛んじゃいそうだから、できれば逃げたいなー!」

ノエル : 「…ていうか、そんな激ヤバなら…手も足も出ないんじゃ…あのそこら中グニャャグニャさせて来るのもいますし」

エンブラ : 「アレもまぁ人間にしては驚きの7くらいはあるしね」

エンブラ : 「すごいよね」

ノエル : 「アレでも7なのに仮定10かぁ…!これ、仮に見つけても手も足も出ないんじゃ…」

エンブラ : 「だが…まぁ」

エンブラ : 「人ならどうとでもなる」

エンブラ : 「人として生きるなら、神秘を失うものだ」

エンブラ : 「位階を下り、人に紛れれば神も貶められるもの」

エンブラ : 「楽しくなってきたねえ」

ノエル : …なにが楽しいのか、という事は聞かない
私に取って恐ろしくて仕方がない事が、私の恩人にとっては違うという事だ

ノエル : まあ、とはいえ言わんとすることは理解できる

ノエル : 「超越者は孤高であるからこそ、超越者でいられるってことかぁ」

ノエル : 「神様になっても、エンジョイしながら偉ぶれるわけじゃないんだなぁ」

エンブラ : 「神様には神様の世界しかないんだよ」

エンブラ : 「まるで夢現に夢遊」

エンブラ : 「私たちは、好きに生きる巨人の足元で営むだけの虫に過ぎない」

エンブラ : 「そんな存在が、虫の尺度に合わせたら畏れも失われるだろう?」

ノエル : 「親しくなるっていうのはそういう事ですものね〜…憧れは、理解から〜…なーんてコミックのセリフもありましたっけ」

ノエル : 憧れるということは隔絶しているという事
理解するということは正しく捉えるという事
だが、身近であればそのどちらも遠ざかる

ノエル : 親しいという事は
甘く見るという事とよく似ているのだ

エンブラ : 「君もそうだろ」

エンブラ : 「恐ろしい魔女と、私に大した違いはない」

エンブラ : 「でも、言葉を交わしユーモアのある私の方が信頼をしている」

エンブラ : 「君の場合信頼より打算かな」

エンブラ : 「でも、人の尺度になった」

エンブラ : 「そういうものさ」

ノエル : 「…あはは、いやぁ…エンブラ様には敵わないなぁ」

ノエル : …命の恩人だから、というのも大きいが
彼女のいうことは正しい

ノエル : 私はアレを魔女と呼ぶことさえ避けている
だが、エンブラの名を敬う事あれど恐れることなどない

ノエル : ……案外、気付けない物だ
何やらわかった事を言う前に自分を知るべきかも知れない

エンブラ : 「さてと」

エンブラ : 「そろそろ彼方の話も纏まるだろう」

エンブラ : 「腹を暴く練習をするといい」

ノエル : 「はーい♪幸い、身内相手だし気楽かつ柔を意識していきまーす♡」

ノエル : …なんにせよ、自分は仕事を熟すだけだ
拾われた命があるとして…それをいつ放り捨てられるかもわからないのだから

エンブラ : 「いい顔をしてるね」

エンブラ : 「人らしい顔」

ノエル : 「人らしい…?」

ノエル : 意味を捉え損ねたのか
疑問符を浮かべ聞き直す

エンブラ : 「ん~?」

エンブラ : 「怯えたり、何かを伺うのは」

エンブラ : 「やはりといっていい、人の強みだよねーと」

ノエル : 「…強みにありがたみを感じ辛いのも、人間らしさ…なんですかね」

エンブラ : 「人は大きな力を得るほど人間味を捨てるものだ」

エンブラ : 「そうして人間でなくなり、別のものになる」
「よくある話だよ」

エンブラ : 「故にこそ重たい制約や祈りを抱えて人らしくあろうとするのさ」
「楽しい生活だろう?」

ノエル : 「ん〜…」

ノエル : しばし、唸る様に考え込んで

ノエル : 「ですね!普通の生活サイコー!」

ノエル : まあ、それ以上に言えることもないし
思うこともないので元気に返事をすることにしたのでした

ライナー・ブラウン :

ライナー・ブラウン : 「待たせた、ちょっと話が盛り上がってな」

ノエル : 「ん、お疲れ様〜!」

ライナー・ブラウン : 飄々とした態度で戻ってくる

ライナー・ブラウン : 「まあ、盛り上がるだけであんまり特筆すべき情報はなかったな」
「儀式とか村の祭りとかイタカについてとかはもっと他を当たるべきかもしれん」

ノエル : そう語るライナーを片目で見つめて
ニマニマと、けれど立ち振る舞いだけは厳かなシスターの様な真似をして

ノエル : 「さて、敬虔なるライナー君……あなたは、隠し事をしていますねー?」

エンブラ : にこにこしてる
片手には地酒

ライナー・ブラウン : 「そりゃ、隠し事なんていくらでもあるが…」
「アレか?もしかして俺の秘密をエンブラさんの前で暴露して恥をかかせる気か?」

ライナー・ブラウン : やたらと奇妙な笑みを浮かべる2人を前に、しらを切る

ノエル : 「うんうん、そうシラを切りたくなる気持ちもわかります」

ノエル : …けれど、もう誘導を始めている
おどけた口調で気軽に接する、途端に豹変する必要はない

ノエル : 一つ交わしたら、また次へ
書いた通りに仕上げられる様に、言動はリアルタイムで修正する

ノエル : そうして、しばらくの間話し続けて…

ノエル : 「───というわけで、隠し事は抜き!」

ノエル : 「大体、みんなしてひどくない?なんか急に連絡来なくなるしさー!」

ライナー・ブラウン : 「…そりゃ、調査開始初日から遭難して死にかける女に危険な情報を渡したいか?」

ライナー・ブラウン : うんざりしたような表情を見せる

ノエル : 「そりゃそうだけど、地雷の場所知らなかったら知らずに踏んで爆死するじゃない」

ライナー・ブラウン : 「知ってても踏みに行くよりは知らずに縮こまってる方が助かる」

ノエル : 「ライナー君……」

ノエル : 「私が言うのもなんだけど、縮こまるタイプだったらまず雪山に行かなくない?」

ライナー・ブラウン : 「…だから観念して今話したぞ」

ノエル : 全くもってお前が言うなとしかいえない発言を、いけしゃあしゃあと言ってのける面の皮の厚さ

ノエル : これが心理学の叡智である

ノエル : そして天性の素質でもある

ノエル : 「あはは、でも聞いて安心しちゃった!」

ノエル : 「だってさー?みんな静かだし、その割に危ないとこ行ってるみたいだし?心配してたんだから〜」

ライナー・ブラウン : 「安心?特殊部隊の襲撃や、カドックとの話、今年の儀式について聞いておいてよく安心できるな…」

ライナー・ブラウン : 「もしお前も連れていたら、銃を突きつけられてたのはそっちだったかもしれないぞ?」

エンブラ : ふーん…と言う顔

ノエル : 「うへぇ…それは勘弁…私、扱いは知ってるけど向けられるのはいやかも…」

ライナー・ブラウン : 「はあ…だが、これ以上はまだダメだ。この辺は隠したいからじゃなくて、協力してるシュウとの取り決めだ」

ライナー・ブラウン : 「知りたいんなら向こうに直接聞いてくれ」

ノエル : 「ん、りょーかーい!今日もライナー君が紳士で、ノエル先生は安心です」

エンブラ : 「ノエルも安心させてあげないとね」

ノエル : 「んえっ」

ライナー・ブラウン : 「そうだノエル、俺と離れてた間何してたんだ?」

ノエル : 「あ、あはは…嫌だなぁエンブラ様…ずっとおとなしくしてましたって〜」

ライナー・ブラウン : どうせロクなことしてないんだろうが…という、呆れの混ざった顔

ノエル : 「…図書館で、ちょーっと?怖い目にはあったけど、うん!大丈夫!」

ライナー・ブラウン : 「………」
怪しげな目線、心理学に長けた者でなくとも、全く信じていないことは伝わるだろう

エンブラ : 「図書館で襲われてたね」

エンブラ : 「しかし正体を教えると君が次襲われることになる」

エンブラ : 「それも恐れないなら、コレを読んでおくといい」
図書館で得た本の…写本を渡す

ライナー・ブラウン : 「………特殊部隊とも違う…ならそれは魔術師、ですか」

ライナー・ブラウン : 写本を受け取って、タイトルを眺める

ノエル : 「そうそう…!!ライナー君とさらに私が危ないからいえないけど、とんでもなかったんだから…!」

エンブラ : 「あ、読む時はここではやめてね」
「カバー外したら本当に来るから」

エンブラ : 本そのものはカバーをかけてある

ライナー・ブラウン : 「…魔術師と言えば、俺も気掛かりな名前がある」
「この村にも、教団にも深くかかわる魔術師」

エンブラ : 「ふむ」

ノエル : 「ほむ?」

ライナー・ブラウン : 「パンドラ。ある意味、今この村がこうなっている一番の元凶」
「気をつけろノエル。もしこの名前を聞いても、絶対に近寄るな」

エンブラ : 「ほうほうほうほう」

エンブラ : 「そりゃおっかないね、ノエル?」
「生き急ぎの君には特にだ」

ノエル : 「たはは…ねえ、ライナー君?私がそんなおっかない名前の人に近寄ると思う〜?」

ライナー・ブラウン : 「前は思ってなかったが、今は思う」

ノエル : 「それに、魔術師って言ったら…えっと…あの本の名前にあった…」

ライナー・ブラウン : 「…いい、どうせ後で知る名前だ」

ライナー・ブラウン : 暗に後で写本を見る、という宣言

エンブラ : 「…真面目に逃げ道はしっかり確保してから読むように」

ノエル : …その意図を汲み取りつつ
苦い笑みを浮かべる

ノエル : 「できれば、運の良いって思える時に振るのよ?なんかツイテナイ時に振るとマジでヤバいから…」

ライナー・ブラウン : 「運はいい方だと思うぞ、こうして色々あって今も五体満足なんだから。はぁ…」

ライナー・ブラウン : うんざりしたような溜め息1つ吐くと、ボソリと、呟くような声で

ライナー・ブラウン : 「………もしパンドラに会えるなら…会って話は聞きたいもんだ」
「全ての元凶なら、今俺がやるべき行動を、知ってるはずなんだからな」

ノエル : 「…うーん、予感だけど…元凶は…もう探しても手遅れなんじゃない?」

エンブラ : にこにこ

ノエル : 「だって、元凶が種を蒔いて〜実がなって〜今収穫でしょ?それを何度も繰り返した」

ノエル : 「品種改良、雑草の駆除…やり方は色々だけど、最初の形から、もう変わってるのに…」

ノエル : 「今、元凶を見つけてもむしろライナー君に質問するんじゃないかな〜?」

ノエル : 「どうなってんの?ってさ」

ライナー・ブラウン : 「俺に聞かれてもな…」
苦笑しつつ

ノエル : 「そゆこと〜!」

ノエル : 「だから、聞くなら今の責任者じゃない?」

ライナー・ブラウン : 「…そうだな、今俺のやるべきことを見失いかけてた」

ライナー・ブラウン : 「過去の因縁は関係ない、今こうしてまずい事態に陥っている黒幕か、原因の場所を身に行かないとな」

ライナー・ブラウン : 「そのためには、まずやるべきことを一つ一つ片づけないとな」

ライナー・ブラウン : おもむろにスマホを取り出し、カドックに聞いたアドレスへ連絡をする

GM : 着信は早めに繋がり

シイナ : 「どうも、ライナー・ブラウンさんですね?」

ライナー・ブラウン : 「ああ、カドックから話は行ってるのは確からしいな」

シイナ : 「はい、こちらシイナです」

シイナ : 「山嵐村の異常事象について捜査と解決を目的に行動してると聞いています」

ライナー・ブラウン : 「そうだ、もっとも、捜査はもう俺の手だけじゃ手詰まり…というより、知識が足りない」

ライナー・ブラウン : 「魔術的な素養が必要になってくる。多分、解決にも」
「そこで頼りにできる、と思って連絡した」

シイナ : 「魔術的素養…に関しては、どうしても現場の人材に依存しますね」
「調査や派遣についても、時間はかかりますが…どんな状況です?」

ライナー・ブラウン : 「単刀直入に言うとするなら、そうだな…」
「イタクァ降臨一歩手前、か?」

シイナ : 「カドックさんの状況より更に悪化してますね…成る程」

シイナ : 「神格の降臨…儀式はすでに始まっていますか?」

ライナー・ブラウン : 「まだだ、まだあと二日はある。それに多分、儀式が始まるってなったら別にいる武装集団が黙ってない」
「だから儀式が始まる前に、全部終わらせなきゃいけない」

シイナ : 「ふむ…」

シイナ : 「儀式の妨害…はすでに検討してますよね」
「必要なサポートはありますか?」

ライナー・ブラウン : 「イタクァの儀式についての知識、後はまあそうだな…山を走れる乗り物とかがあれば」

シイナ : 「わかりました、資料をこちらで洗います」
「乗り物ですか…そちらは」

シイナ : 「何人乗る予定が?」

ライナー・ブラウン : 「今のところ…5、6人くらいあれば安心だ」

シイナ : 「…わかりました」

シイナ : 「その話だと、明後日には届かないとまずいですよね」

ライナー・ブラウン : 佐倉、ねむの2人は多分乗せる。シュウも乗るだろう。ノエルも、で最後に自分
なら空きも含めて6人分があればいい…か?

ライナー・ブラウン : 「そうだな、だが…儀式を遅らせることは可能かもしれん」

ライナー・ブラウン : 「だから、それまでに到着しないならこっちも遅延を含めて対応する」

シイナ : 「いえ、万が一もありますし明後日には迎えを出します」

シイナ : 「儀式を遅延させることがどんな影響を及ぼすか…というのも、ありますしね」

シイナ : 「爆弾を例え止めても、それは不発弾に過ぎないじゃないですか」

ライナー・ブラウン : 「ああ、その例えは的確だな」
「じゃあやっぱり、付け焼刃じゃなくて根元から断つ必要があるか…」

ライナー・ブラウン : 「幸い、人手なら何とかなる…かもしれん。魔術もある程度詳しいやつの協力を得られそうだ」
内ポケットの骨粉を触って確かめながら

シイナ : 「はい、ですが事態は予断を許さない状態です」

シイナ : 「可能な限り、自己の安全を確かに行動してくださいね」

ライナー・ブラウン : 「わかった、その上でもう一度念を押すんだが…一番欲しいのはさっき言った儀式の情報」
「カドックは嫁入り道具のようなものがあると言っていた。一体、どういう意味があるのか。それも含めて調べてほしい」

シイナ : 「わかりました…早ければ今夜には連絡を入れます」

ライナー・ブラウン : 「頼む。その代わり、この件が無事に終わったら俺から出来る礼はなんでもする」

シイナ : 「構いません」

シイナ : 「生きて情報を増やしてくれるのがコチラにとっては最善ですから」
「では、ご武運を」

シイナ : と、連絡は切れた

ライナー・ブラウン : 切れる音がしたスマホをしばらく眺め、思い立ったようにノエルの方を向き

ライナー・ブラウン : 「…この後やることがあるんだが、お前はどうする?ついてくるか?」

ライナー・ブラウン : 手元のスマホの連絡先には、くびりの名前が写っている

ライナー・ブラウン : そして返答を聞くことなく、電話を掛ける

ライナー・ブラウン : 「もしもし、ライナーだ。今どこにいる?」

ライナー・ブラウン :

GM :  

GM : リスク上昇 妨害によりなし
凍え計算 屋内のためなし

GM : 次の行動を選択してください

佐倉杏子 : あたしだね

佐倉杏子 : 図書館にでも行っとく

GM : OK

佐倉杏子 : 可能なら館外であいつらと顔合わせかなひとまず

GM :

GM :

メクティ : 「うぃっす」

クルカイ : 「…なんで待ち合わせに呼ぶのよ」

佐倉杏子 : 「よう」

ねむ : 手を振る

佐倉杏子 : 「……仕方ねえだろついてくって言って聞かねえんだから」

佐倉杏子 : 「……ま、用はほかでもない」

メクティ : 「うんうん」

佐倉杏子 : 「今んところは一応目的同じなんだし」

佐倉杏子 : 「じゃああたしがあんたら使ってもバチは当たらないだろ」

佐倉杏子 : 「こっちも一応こいつ手中に収める程度の進捗はあるしな」
くいと親指でネムを示して

佐倉杏子 : 「ってことでまずあんたら2人の把握してる事吐きな」
「全部」

メクティ : 「おーおー元気だね」

メクティ : 「じゃあ何から知りたいのっと」

クルカイ : 「話すの!?」

佐倉杏子 : 「あー嘘混ぜんなよ」
「多分分かるから」

メクティ : 「混ぜない混ぜない」
「利点ないもん」

佐倉杏子 : 「ついてきたんならお前も聞いとけ」
ネムを肘で小突いて

ねむ : 「…」

ねむ : 「これ…つけたの?」
首輪を指さし

佐倉杏子 : 「はいはい、じゃ聞かせな」

メクティ : 「おん」

ねむ : 指先を首輪に当てて

佐倉杏子 : 「…」

ねむ : 一瞬でパキ、と音が鳴ると

ねむ : 完全に凍結し、脆く崩れた

佐倉杏子 : 「……は?」

メクティ : 「おーすごい」

佐倉杏子 : 「あー……」

佐倉杏子 : 「……まあいい、話しな」

メクティ : 「まぁ…あんまりお気に召さなかったみたいね」

メクティ : ということで話すワケだが
この場合共有されるのは主に村の基礎情報と関わ神話の話でしょう

メクティ : 他に聞いておきたいことある?

佐倉杏子 : 「じゃ次」
「こいつについて把握してる事洗いざらい全部」
ネムを指して

佐倉杏子 : 「特にお前の方から」
クルカイの方を見て

クルカイ : 「はあ!?」

佐倉杏子 : 「言っとくけど頼みじゃなくて脅迫だから」
「嘘ついたり隠したりしたら氷漬けな」

クルカイ : 「…ちょっとどうすんのよ」

メクティ : 「教えて儀式終わるんなら安いでしょ」

クルカイ : 「はあ…」

クルカイ : 舌打ちをしつつ、神域でのねむの関係や
生まれについて話した上で

クルカイ : 「…そうね、簡単に言えば」

クルカイ : 「この落とし子の話が、答えよ」

佐倉杏子 : 「…へえ、随分詳しいじゃん」

クルカイ : 「そりゃ仕事が仕事でしょ」

クルカイ : 「…イタクァの子供であり、その力を一時的に失ってる、ということ」

クルカイ : 「ただ、なぜ今失いそのおかげで人の身に落ち着いてるのかまでは知らない」

佐倉杏子 : 「ふぅん」

クルカイ : 「…さっき見せた力もあれば、確証は得られたわ」

クルカイ : 「そりゃ、イタクァも引き寄せられるわよ」

佐倉杏子 : 「なるほどね」

佐倉杏子 : 「それで全部?」

クルカイ : 「………」

クルカイ : 「ええ」
「確かな情報はそれで終わり」

佐倉杏子 : 「なんだまだあるじゃん」

佐倉杏子 : 「そっちも聞かせな」

クルカイ : 「…」

クルカイ : 「先に聞くわ」
「アンタの目的は?」

佐倉杏子 : 「儀式の阻止、あるいは失敗」

クルカイ : 「アンタの連れはどうするの」

佐倉杏子 : 「……」

佐倉杏子 : 「…今までこっち散々調べ尽くしておいて分かんねえのかよ」

クルカイ : 「知る意味がない事だからよ」
「脅しで目的に沿わせるのが常套なのは知ってるでしょ」

クルカイ : 「アンタの自由意志に聞いてる」

佐倉杏子 : 「チッ…」

佐倉杏子 : 「……………」

佐倉杏子 : 「……今のあたしはこいつのわがままに付き合わされてんの、それだけ」

クルカイ : 「…そう」

クルカイ : 「ならせいぜい付き合い切りなさい」

クルカイ : 「人と関りがある内は、ソイツの進行もマシになるわ」

佐倉杏子 : 「……そうしとくよ」

佐倉杏子 : 「……答えたんだからそっちも早く言えよ」

クルカイ : 「それが答えよ」

クルカイ : 「神秘を嫌うなら人に寄らせなさい」

佐倉杏子 : 「………そうかよ」

佐倉杏子 : 「…………………」

佐倉杏子 : 「…………ありがとな」

クルカイ : 「…」

クルカイ : 「はぁ」

クルカイ : 「首輪もないなら、今後の追跡が面倒ね」

クルカイ : 「用があれば呼びなさい」
電話番号を書きだし

メクティ : 「うんうん」

佐倉杏子 : 「ああしばらくは心配しなくていいよ」

佐倉杏子 : 電話番号は受け取りつつ

メクティ : 「なんか強行突破するときは呼びなよ」

佐倉杏子 : 「というか今からあんたら二人使うし」

メクティ : 「偶にあるでしょ、透明になりたい時とか」

メクティ : 「ほ~」

佐倉杏子 : 「念の為もうちょっと色々調べときたい事あるからこの後すぐ手伝いな」
「これも脅しな」

メクティ : 「いーよ脅さなくても」

メクティ : 「どうせもともとの仕事だしね~」

メクティ : 「で、何用ですかーっと」

佐倉杏子 : 「単純だよ」
「図書館で調べものするからその人手」

佐倉杏子 : 「こっちが言ったもん調べときな」

クルカイ : 「仕方ないわね…さっさと指示しなさい」

佐倉杏子 : 「その前に」

佐倉杏子 : がさごそと何かを
銀紙に包まれた、手のひらに簡単に収まる程度の立方体を取り出し

佐倉杏子 : 「ほらよ」

佐倉杏子 : メクティとクルカイの2人に
受け取らせるべく軽く投げつける

クルカイ : 「なに」

メクティ : 「ほん」

佐倉杏子 : 「前金」

佐倉杏子 : 手に取ってみるとそれはミルクキャラメルである事が容易に分かるだろう

メクティ : 「ありゃ」

メクティ : 「…前払いってとこかな」

佐倉杏子 : 「働き次第じゃもう少し増やしてやるよ」

佐倉杏子 : 「調べ物は村の遺跡、あるいは秘境、それにまつわる伝承でもいい」
「なんとなくでもいい。つながりそうなものあったらなんでも言いな」

メクティ : 「あいあい」

メクティ : キャラメルを頬張り

メクティ : 「…ま、改めて言っとくけど」

メクティ : 「監視は別にどーでもよくって」

メクティ : 「解決、頼むよ」

メクティ : 「殺しに行くのはめんどくさいもんね」

佐倉杏子 : 「頼まれるまでもないね」

メクティ : 「じゃあそろそろ行こうかな」

佐倉杏子 : 「ああ。さっさと働きな」

佐倉杏子 : 先頭を歩いて先に図書館の中へと向かい

メクティ : 「あーあーい」

メクティ : そのまま去って

GM : そして図書館は、明るい時間なのもあり少し賑わいがあります

GM : 調べ物する場合判定どうぞ

佐倉杏子 : ccb<=90 図書館(1D100<=90) > 94 > 失敗

GM : (^^)...

メクティ : ccb<=95(1D100<=95) > 10 > スペシャル

クルカイ : ccb<=97(1D100<=97) > 6 > スペシャル

GM : 調べたいこと二つどうぞ

佐倉杏子 : まずは前述した通り村の遺跡や秘境や文化財、それに関連した伝承がどれだけあるか
あった場合はその内容も

佐倉杏子 : それと村やその周辺地域に子供にまつわる伝承や怪談とかもあったら持ってきて

GM : OKです

GM : まず前者

メクティ : 村に伝わる話というのは外部ではほとんどない、完全に閉鎖されてるみたいだね

メクティ : 強いて言えば類似するのは外部のイタクァカルトの話なんだが
それでも風の落とし子にまつわる話はないと教えてあげるよ

クルカイ : 続きね

クルカイ : 子供に纏わる話はない、が…
事件としてよく周辺の町で子供が誘拐されたことはあるわ

クルカイ : …裏付けが終わったわ

クルカイ : 村の住人として攫われた子と
生贄のために連れ去った子が何人かいるようね

クルカイ : 元々、村にウェンディゴでない血を混ぜる希釈のための行動でしょう

クルカイ : 尤も、アンタの連れはそれ由来じゃないけど

クルカイ :  

佐倉杏子 : 前者ちょっとこっちの言葉が足りなかったからもうちょっと注文
無理なら無理でいい

佐倉杏子 : 村の遺跡や秘境や文化財そのものの情報や資料はある?

メクティ : ない
そもそも村の外にそういう情報だしてないだろうね

メクティ : 観光の利点もない
だってひっどい雪しかないし

佐倉杏子 : はいよ
ありがとね

GM : 他にすることします?

佐倉杏子 : なにができるかって感じではある

佐倉杏子 : 調べ物自体はもう終わってるしね

GM : まぁ特にやりたいことないなら次の時間に進んでもいいかもですね

佐倉杏子 : それじゃ帰るか

GM :  

GM : リスク減少-10

GM : 凍え処理なし
時間帯が進みます

system : [ GM ] 夕 : 2 → 3

GM : 皆さん行動を選択してください

緋衣 南天 : 佐倉さんと共に村の医療施設の方に。
そして待ち時間の間に村長に連絡、村のウェンディゴ達を利用して神域と今いるか不明だが部隊どもへの警戒するように促します

緋衣 南天 : そしてヒヨリには護衛に来てもらいましょう。

ヒヨリ : ハァイ

緋衣 南天 : いや待てよ…?

緋衣 南天 : 工作がどこまでできるか次第なのですが
盗聴器逆利用するとか少し考えてました
ちと不可能ですかねえ

ヒヨリ : 軍用品なのでそこはセキュリティが大きいですねえ

緋衣 南天 : りょうかいでぇす
ではそのまま護衛で

佐倉杏子 : とりあえず村の病院行っとくよ

ヒヨリ : OKでーす…
やっちゃいます?

緋衣 南天 : やっちゃえるならやりまぁす!

GM : はい!

GM :  

ケイン : 「まさか…」

ケイン : 「本気で連れてくるとはな」

ケイン : 「…っと」
独り言をこぼしたのち

ケイン : 「…で、なんだ、急患か」

佐倉杏子 : 「悪いね」
「少しの間暇取れそうにないから」

佐倉杏子 : 「んで用があるのはこっち」
ネムの方を見せて

ケイン : 「…ほぉ~…症状は?」

佐倉杏子 : 「さあね」
「どうにも漠然と調子悪いからむしろそれ絞る所から始めたくて来たって感じ」

ケイン : 「わかったよ、だが…プライバシーもある」
「多少開けてもらって…」

ねむ : 「杏子ちゃんは身内だから…いいの」

ケイン : 「…」

佐倉杏子 : 「はいはい」
「じゃ後頼んだよ」

佐倉杏子 : 「…」

佐倉杏子 : 「……あのな」

佐倉杏子 : 「こういう時は医者の言葉聞いとけ」

ケイン : 「そ、そうだぞ~…」

ねむ : 「……」

ねむ : 「じゃあその間にどこか行かない?」

佐倉杏子 : 「行くかよ」

緋衣 南天 : ……ゆっくりと、そのやりとりの最中扉を開けて
おやおや、と 少しわざとらしく目を向けて。

ケイン : 「おっと」

緋衣 南天 : 「…おや、公民館で見かけた……過眠症の方じゃないですか」
「医者にかかるという判断はいいと思いますよ」

佐倉杏子 : 「お前はお前でなんでこんな所に」
「まさか普通に体調でも崩してんの?」

緋衣 南天 : 「…睡眠時無呼吸症候群などではなかった、もしかすれば内部に起き得る異変かも」
「何かと大事になる前に医者のいうことは聞いておくように…」

緋衣 南天 : 「ああ、私ですか……私のことはあまり気にしないでください…」
「元より身体が弱いので…"健康のため"ここに通ってるんですよ…」

佐倉杏子 : 「ふぅーん」

ねむ : 「……?」

佐倉杏子 : 特に疑う様子も、疑う理由もなく

佐倉杏子 : 「お前は分かったらさっさと行け」

ケイン : 「悪いが、順番待ちになるがいいか?」

緋衣 南天 : 「ええ〜〜…まあいいですけど」

佐倉杏子 : 「あー悪い、こいつ急がせるから」

佐倉杏子 : 「どこにも行かないからさっさとしとけバカネム」

ねむ : 「……わかった」

ねむ : そのまま奥へ

ケイン : 「そいじゃ、待合室で待ってくれ」

緋衣 南天 : 「はいはーい…そうしまーす…」

佐倉杏子 : 「はいよ」

緋衣 南天 : そうして、待合室にまで向かうことになって

佐倉杏子 : 「…で」

佐倉杏子 : 「そっちは進捗どうなんだよ」

緋衣 南天 : 「儀式の止め方については、まず間違いなく」
「私がむしろ欲しいのは…あの子についてだ」

佐倉杏子 : 「…!」

佐倉杏子 : 「…どっちもここで聞くには微妙か」

緋衣 南天 : 「おや、どうしてそう思った?」

佐倉杏子 : 「仮にも村に居着いてる人間いるだろここ」
「慎重にするに越した事ないでしょ」

緋衣 南天 : 「……あー」

緋衣 南天 : 耳は潰した、目は私のものだ。
とはいえ目に関しては、流石に儀式の破綻まで知られてしまえばそれは私のものではなくなる…ならば

緋衣 南天 : 「やや古めかしいですが、筆談とかやれる?」

佐倉杏子 : 「…診察中にやる分にはちょうどいいか」

佐倉杏子 : 「ま、あいつ戻って来る途中までな」

緋衣 南天 : 「了解」

緋衣 南天 : そうして、紙を一枚取り出して

緋衣 南天 : 『儀式の破綻の方法は簡単だ。契約の対象を変えてしまえばいい』

佐倉杏子 : 『対象?ネムの身代わりでも用意しろっての?』

緋衣 南天 : 『違う。代わりとなるのはイタクァだ。』
『ねむとイタクァの契約を、ねむともう1人の契約に差し替える』

緋衣 南天 : 『そして、既に契約に必要な道具は確保している』

佐倉杏子 : 『後は志願者確保してイタクァ来る前に全部やれってわけね』

緋衣 南天 : 『……ここで誤ってはならないのが、ただ御破算にするだけじゃダメだってこと。そして…』

緋衣 南天 : その先を書こうとして、微かに目を逸らす。
…言うべき事実だとは思うけども。思うけども。

佐倉杏子 : 『そして、何?』

緋衣 南天 : 「…ところであなた、いや佐倉さん。将来の展望や願望とかはあったりなかったりするでしょうかぁ…」

緋衣 南天 : 聞かれるも本当に大したことではないため、わざわざ口に。
わざとらしいほどに他人行儀で丁寧に。

緋衣 南天 : だって、儀式に使う道具が、ねぇ。

佐倉杏子 : 「あるかよそんなもん」
「ま、打てる手がなくなるまではどうにか生きるってだけ」

佐倉杏子 : 「つーか急に改まってなんだよお前」

緋衣 南天 : 「いやあちょっとこう、色々と確認したいこととか出来たのでぇ…」
「ああ決して、伝えないなんてことは考えてないので悪しからず……マジで」

佐倉杏子 : 「はぁ………?」

緋衣 南天 : 「こほん…どうにか生きる、ってのはまあそうでしょう」
「人間生きなきゃならないんですから」

緋衣 南天 : 「…そこに他人って入ってたり、する?」

佐倉杏子 : 「まさか」
「考えたこともないね」

佐倉杏子 : 「一人で誰にも何にも気兼ねなく生きる方が合ってるよあたしは」

緋衣 南天 : 「……奇遇ですねえ、私もですよ」

緋衣 南天 : 「ですが、そうとなればやや疑問に残ります」
「こんな物騒な舞台、本来ならそう言った生き方をする人は下がって知らぬ存ぜぬを貫くべきなのに」

佐倉杏子 : 「…どうしてだかね本当」

佐倉杏子 : 「ま、嘘ついてるつもりはないよ」
「もうそういう生き方以外はやろうと思ってもやれないだろうし」

緋衣 南天 : 「…ま、そう言うの含めてヤキが回ったとでも言うのでしょう」

ケイン : 「おい」

ケイン : 「諸々終わったぞ」

ケイン : 「処方箋をもってけ」
と、いくつかの薬を渡し

緋衣 南天 : 「…」
「ちなみに、検査結果の方は?」

ケイン : 「過眠症、生活の変化によるストレス性と…まぁ」

ケイン : 「水が合わないのだろうな」

緋衣 南天 : 「…………」

緋衣 南天 : 「(…彼女は儀式について相応に深い知識を持っていた。詳細まで言ってしまってもいいと、私は思っています)」

ケイン : そのしぐさを見て

ケイン : 佐倉に視線を向け

佐倉杏子 : 「……何?」

ケイン : 「いや」

ケイン : 「…ちょいと冗談を挟んだが」

ケイン : 「アンタも事情は分かってそうな顔だからな」

佐倉杏子 : 「……」

佐倉杏子 : 「…そういう事」

佐倉杏子 : ついさっき耳打ちしていた様子を思い返し

緋衣 南天 : 「私欲があることは認める。」
「その上で、病気の治療には適切な手段が…その分析が必要となる」

緋衣 南天 : 「私の目的は儀式の破綻」
「……この子について、この症状について解き明かさないと、結局何も変わらない」

緋衣 南天 : 「医療とは往々に、そういうものでしょう?」

佐倉杏子 : 「はいはい」
「んな言い方しなくなって今更どうこうしないっての」

佐倉杏子 : 「もし本当に騙されてたんだとしてもここまでやられた時点で手遅れだしな」

佐倉杏子 : 「続けてよ」
「そっちの話」

ケイン : 「助かる、聞いていけ」

ケイン : 「まず、ねむだが…遺伝子情報が奇妙な状況だ」

ケイン : 「ほとんど人間に相違ないんだが」

ケイン : 「休眠状態の…未確認のものが多くある」

佐倉杏子 : 「…」

ケイン : 「恐らく、イタクァの遺伝子なのだろうな」
「それが生物的に表現可能なレベルに落とし込まれている」

ケイン : 「だが、奇妙なのは」
「それが抑え込まれて冬眠したようになっていることだ」

ケイン : 「なんならかの存在がねむ自身にリミッターを掛けている、のだろうな」

佐倉杏子 : 「冬眠、ね」

緋衣 南天 : 「ウェンディゴにありがちな特徴は無いように見える。しかし、その力に関しては……」

緋衣 南天 : 「…他には?」

ケイン : 「簡単な話だ、この状態を維持できれば…生活に問題はないレベルに安定している」

ケイン : 「不安定にさせているのは、単純に外因だな」

ケイン : 「妙なものを摂取しているな」
「おそらく食事にウェンディゴの肉でも混ぜられてたんじゃないか?」

佐倉杏子 : 「なんてもん食わせられてんだよあいつ」

ケイン : 「それもあって、均衡が崩れている」

ケイン : 「お前さんたちの話からするに、それを何とかしたい…だろう?」

佐倉杏子 : 「そうなるね」

緋衣 南天 : 「……」
「私もここは同意見。これに関しては、どうにか出来るならば早急に対処しないといけない」

緋衣 南天 : 「…待てよ、ウェンディゴの肉を食べさせられてなお均衡が崩れるだけで済んでいるその理由はなんだ…? いや、それよりも…」

緋衣 南天 : ぶつぶつと、一人で得た情報を反芻する。

ケイン : 「なら……まぁ、持ってけ」

ケイン : 「もっと詳しいやつがためになる話でもしてくれら」

佐倉杏子 : 「ふぅん?」

ケイン : 遺伝子のサンプルを渡し

ケイン : 「これで俺の仕事も終いだ」

緋衣 南天 : 「おつかれ。私も第一段階が完了ってとこね」

佐倉杏子 : 「…ま、医者としての仕事サボってたわけじゃなさそうだし」
「黙ってたことに関しては不問にしとくよ」

ケイン : 「勘弁してくれ、こんなクソ田舎に潜入だぞ」

ケイン : 「ひどい仕事だ」

佐倉杏子 : 「知るかよ」
「ま、ネムのことはありがとな」

緋衣 南天 : 「……」

緋衣 南天 : 普段ならば、そこで毒の一つや二つも吐くものだが。
今回ばかりは、何かと違和感が残る…ような。

緋衣 南天 : 渡された遺伝データや、いくつかの画面を見て…。

緋衣 南天 :  

緋衣 南天 : インスピレーション宣言

緋衣 南天 : 対象は神域の怪物とねむの関係性について

GM : 来い

緋衣 南天 : コストは10

緋衣 南天 : ccb<=100(1D100<=100) > 37 > 成功

system : [ 緋衣 南天 ] SAN : 85 → 75

GM : では

GM :  

GM :  

ねむ :  

ねむ :

ねむ : アレはね…

ねむ : お母さん、だよ

ねむ : ボクの…本当の…

ねむ : …ボクの分まで、引き受けてるのー…

ねむ :  

ねむ :  

緋衣 南天 : 理論、理屈、今まで得た情報に見たもの全てをつなぎ合わせる
莫大な情報を整理し、その頭脳を極限まで回転させる

緋衣 南天 : 得られたのは、一つの確証
先ほどに見た怪物とねむと呼ばれる少女の関連性。

緋衣 南天 : そして、そこがわかれば連鎖で
ねむが何故、ウェンディゴとしてではなく巫女と。
奇跡だと言われる理由も、全て合点がいった。

緋衣 南天 : 「そうか…そういうことか、いやだが…待て、待てよ…」
神域の怪物は世界に止めるための楔。抑圧状態であることは母の愛、或いは受け皿が存在すること。

緋衣 南天 : 「……」
ならば契約とは?
…ダメだ、専門的な知識に基づいた推論が足りていない。

ねむ : ゆっくり奥から出てきて

ねむ : いつもの、ゆったりした視線で

緋衣 南天 : 一瞬、それに気がつかないほどに思案に耽って。

緋衣 南天 : 「……おや」

佐倉杏子 : 「ん」

佐倉杏子 : 「一応聞くけど特に変な事されてないだろうなネム」

ねむ : 「大丈夫ー…」
「しっかり見ないようにしてくれてたー…」

ケイン : 「一応のプライバシーはあるからな…」

ケイン : そもそも見たら殺されそうだしという顔

佐倉杏子 : 「ならまあいいよ」

佐倉杏子 : 「…んで」
「せっかくの機会だし聞いとくか」

佐倉杏子 : 「結局あんたらどういう連中で何目的に動いてるわけ」
「あんま敵対せずに済むならありがたいんだけど」

緋衣 南天 : 「…………ケインさん、診断が終わったのであれば、少々療養の為にその子を待合室にでも休ませてみては?」

佐倉杏子 : 「ふぅん」

緋衣 南天 : 本人のいる場で言ってしまっていいが
何なら2人の反応を揶揄うと言う意味で言ってしまってもいいが。
ここに関してはやはり、本人の意思の問題だろう。

佐倉杏子 : 「悪い、行ってきなネム」
「そいつに変な事されたらぶちのめしていいから」

ねむ : 「んー…」

ねむ : 「わかった…ちょっとだけ……」

ねむ : 「眠ってくるね…」

ケイン : 「…仮眠室から布団でも持ってくる」

佐倉杏子 : 「くつろぐのかよ」
「…まあいい」

佐倉杏子 : 「……」

佐倉杏子 : ネムとケインが移動したのを確認して

佐倉杏子 : 「ほら、もういいだろ」

緋衣 南天 : 「…ですねぇ」

緋衣 南天 : 「で、目的ね。また筆談の方がいい?」

佐倉杏子 : 「なんでこっちに聞くのさ」
「周囲警戒するにしてもあいつお前の仲間だろ」

佐倉杏子 : 「それともあたしにはよくてもネムに万が一聞かれたらまずい話だっての?」

緋衣 南天 : 「……」
「言い難い、が本音ね。最終的には彼女の意志次第だもの」

佐倉杏子 : 「……………」

佐倉杏子 : 「………しっかたねえな」

佐倉杏子 : 面倒くさそうにしつつ筆談の準備をし

緋衣 南天 : 「ああ…助かりますよ、それで」

佐倉杏子 : 「これ時間かかるからあんまりやりたくないんだけど」
「ま、急いでるわけじゃないから今回は特別」

緋衣 南天 : 「ありがとーございます」
そう言って、紙を手に取って
『さて、まずは私たちについてですが。私たちは儀式の補佐をする魔術師達、とでもしましょうか』

緋衣 南天 : 『目的に関しては、儀式の土壇場での破綻…或いは、イタクァの力の確認。その力のサンプル採取、と言ったところです』

緋衣 南天 : だから極論、イタクァについてのデータが集まるのであれば儀式の成否など、村の存続など心底どうでも良いのだと言うように。

佐倉杏子 : 『随分危ない事しようとしてんじゃん』

佐倉杏子 : 『ま、そのためにこっちと利害の一致してるなら好きにしたらって感じだけど』

緋衣 南天 : 『言われなくとも』
『それで、他の質問は?』

佐倉杏子 : 『質問というかお断りはしとく』

佐倉杏子 : 『あたしとしては正直どこまで付き合えるか分かんないよそれ』
『万が一にでもネムに危害及びそうなら土壇場まで待たずにトンズラさせてもらうし』

緋衣 南天 : 『別にいいわよ、トンズラするくらいなら。ただ』

緋衣 南天 : 『………彼女の身に起きていること、しっかりと把握していますか?』

佐倉杏子 : 『あいつがどういう存在でどういう状態で』
『どういう危機に追われてるかくらいはね』

佐倉杏子 : 『あの3人とも互いに共有はしてるしそっち視点でも最低限は抑えてるつもりだよ』

緋衣 南天 : 『ならば話は早い』
『…まあ、あの子に危害が加わることは殆どないわ』

緋衣 南天 : 『儀式が始まるまでは、確実に。ただ…私の懸念はそれだけじゃない』

佐倉杏子 : 『続けて』

緋衣 南天 : 『儀式が破綻するにしろ、そもそも実行されないにしても、成功するにしても』
『このままではあの子は遅かれ早かれ"向こう側"の生き物になる』

佐倉杏子 : 「……」
顔に怪訝さが浮かぶ

佐倉杏子 : 『続けて』

緋衣 南天 : 『これは当たり前の話だけど、今はまだギリギリ奇跡的に保てている現状がいつまでも続くとは思わない方がいい』

緋衣 南天 : 『何か、それはそちらにも心当たりはあるのでは?』

佐倉杏子 : 『実際確証が深まった程度の事だね』
『どうにかする方法がまだ見つからないから困り果ててるけど』

緋衣 南天 : 『つまり心当たりはしっかりあったと』
『……となると、根本的な解決にはやはりそこからか』

緋衣 南天 : 「…少し待ってて」

佐倉杏子 : 「…ああ」

緋衣 南天 : どこまでも自分の調子のまま、一度筆談を静止し
思考を知識を総動員させ更に分析を進めていく

緋衣 南天 : …まずは知識ロール!

緋衣 南天 : ccb<=95 オカルト/歴史分野(1D100<=95) > 47 > 成功

緋衣 南天 : そして…そのままアイデアロール!
ここまで情報があるなら導き出すのは不可能ではない!

緋衣 南天 : ccb<=70+20 アイデア(1D100<=90) > 51 > 成功

GM : 貴方は…それを確証を得ていいでしょう

GM : 儀式の解決策は、それだと

GM : 指輪を用いた契約分散
その受け皿の移し替えが必要でしょう

緋衣 南天 : 「……ある」
『…手段はある。今思いついた事だけども、確証性は今までの情報からかなり高いと見ていい』

佐倉杏子 : 「……!」

佐倉杏子 : 『本当なら聞かせてほしい』

緋衣 南天 : 『この分はちょっとした貸しね それでもいい?』

佐倉杏子 : 『いいよ別に』
『頼らなきゃこっちもご破算だし』

緋衣 南天 : 『ならばよし』

緋衣 南天 : 『…端的に伝えると、契約のすり替え。それがそのまま彼女を救う手』

緋衣 南天 : 『さっきの診断結果は見たでしょう、あれは受け皿になるものが…本来ねむが受けるべき呪いを受けるものがいたから、今のねむがある』

緋衣 南天 : 『神域にそれはある…なんてのは、まだ余談として』
『だから、それと同じことをする。ねむが受ける分の負担を、もう1人がそこに加わることでどうにか現状を繋ぎ止める』

佐倉杏子 : 『さっきも聞いた話だね』
『要はそれが一石二鳥になったって所?』

緋衣 南天 : 『そういうこと』

佐倉杏子 : 『そっちのやらかしたいろくでもなさそうな事に嫌でも付き合わされるわけね』

緋衣 南天 : 『イタクァの力のサンプルさえ取れれば別にどうでも、と言ったところだけども』

緋衣 南天 : 『まあいいわ』
『…佐倉さん、あなた契約とは具体的にどんなものかわかる?』

佐倉杏子 : 『今までのあたしの聞いてきた話まとめると』

佐倉杏子 : 『まあネムとイタクァになんらかを結ばせて』
『その後生贄だか食わせるんだか知らないけどネムを死なせるって所だろ』

佐倉杏子 : 『全部伝聞だから細かい所の正誤は知らないけど』

緋衣 南天 : 『概ねはね』
『……今回重要なのは、その"なにか"の部分』

佐倉杏子 : 『だろうね』
『さっきも言ってたし』

緋衣 南天 : そうして、話を切り出すべきかと再び頭を悩ませるものの
やらなければ、協力者でもある以上は必然だろうと思い

緋衣 南天 : 『それはそのまま、ねむという少女がイタクァにその身を捧げること───言い換えるなら』

緋衣 南天 : 『イタクァとねむの婚姻、ってところですかねぇ?』

佐倉杏子 : 「…………………………」

佐倉杏子 : 『へぇ』

緋衣 南天 : 『さて、私は契約の差し替えと言いましたね』
『つまり…その婚約相手を差し替える、それが全ての要です』

佐倉杏子 : 『ふぅん』

佐倉杏子 : 『どうやら大真面目な話みたいだね』
『その顔見るに』

緋衣 南天 : 『マジもマジ、大真面目な話ですよ』

緋衣 南天 : 『で、その為に必要なものは…これです。あとはわかりますよね?』

緋衣 南天 : そう言って、ポケットから小包を取り出して

緋衣 南天 : 契約の指輪を、そのまま見せつける

佐倉杏子 : 『こんなクソ田舎な癖に随分西洋かぶれだな』

緋衣 南天 : 『あとはわかりますよね?』

緋衣 南天 : ああ、うん。言ってて頭がおかしいのではないかとは私も思う。
そもそもなんだその反吐が出るほど甘い結論は。
私が最終的に導き出した答えじゃなかったらブチギレていたと思う。
あとで文句の一つ二つくらいは言ってやろう、意味はわかるけども。

緋衣 南天 : その上で、どうせなら今ちょっと楽しんでやろう。
そこから導き出されるであろう結論をわざわざ口にするか書かせるように促す。

佐倉杏子 : 『手の込んだおままごとしろって事だろ』
『くっだらね』

緋衣 南天 : 思った通りの反応ではなかったのか、露骨なまでに不機嫌そうな顔つきを一度見せて

佐倉杏子 : 『案外下世話な趣味あるんだね』

緋衣 南天 : 『他人のあれこれを見る分って楽しいじゃないですかあ』

緋衣 南天 : 『ただ、真面目な話なのは事実』
『この契約をもって神と人の中間となりつつある彼女を、人にまで戻す』

緋衣 南天 : 『神との婚姻が成立すれば、神に』
『人との婚姻が成立すれば、人に』

佐倉杏子 : 『そこは疑っちゃいないから安心しな』
『おかげでなおさら変な気分だけど』

緋衣 南天 : 指輪とは即ち、対等な関係を示していると言っても良い。
これまた反吐が出るほど嫌いな事だが、世間一般的には双方向への指輪の受け渡しは完全なる"対等"と捉えてもいい事だから。

緋衣 南天 : 『で。やり切ってもらえる?今言ったこと』

佐倉杏子 : 『ま、やるしかないでしょ』
『どんな形になるにせよ』

佐倉杏子 : 「………」

佐倉杏子 : 『相手がどんな奴になるかは消去法でほぼ誰かに決まりそうな予感しかしないけど』

緋衣 南天 : 『そうですね』

緋衣 南天 : 『ええ全く、そうとしか言いようがありませんね』

緋衣 南天 : にこにこ。

佐倉杏子 : 『好きな奴いたらいたでこんな事に巻き込みたがるわけもねえし』

佐倉杏子 : 『聞いてみるだけで聞いてはみるけどね』
『めんどくさ』

緋衣 南天 : 『彼女と他人のそれを見届ける、なんて趣味があるならまたともかく』
『嫌ならばそれがよいかと』

緋衣 南天 : 「いっそのこと白無垢なりドレスなり見繕ってもいいかも…」
なんて、ぶつぶつと楽しそうに呟いて。

佐倉杏子 : 「……はあ」

佐倉杏子 : 「ネムがあんまマジになってくれなきゃいいんだけどな」

佐倉杏子 : とは言え自分の命がかかってる以上、それが強い意味を持つものに見えかねないのは理解しきっていて

佐倉杏子 : 「あー……だる…」

緋衣 南天 : 「がんばれがんばれ、ふぁいとおーですよー」

佐倉杏子 : 「ま、最悪死ぬよかバツイチの方がいいだろって無理矢理言い聞かせるよ」

緋衣 南天 : 「頑張ってくださいね」
「その気にさせるつもりで、ええ。いい感じに」

緋衣 南天 : 「…ああ、そうそう。最後に」

緋衣 南天 : そうして、懐からもう一つ。今度は手記を取り出して

佐倉杏子 : 「まだなんかあんの?」

緋衣 南天 : 「あの子の母親のものです。どう使うかは、ご自由に」

佐倉杏子 : 「………」

佐倉杏子 : 「ああ、しっかり受け取っとくよ」

緋衣 南天 : 「はい、では。私からは以上。」

緋衣 南天 : 「頑張ってください。何が起きようとも最後の鍵は、あなたとねむであることに変わりはないので」

佐倉杏子 : 「はいはい…じゃ、こっちも行くから」
「ありがとな」

佐倉杏子 : そう言って別室に向かうと

緋衣 南天 : 満足したように頷いて、どこかをガサゴソと漁れば
何かを羽織るような仕草を見せて、その姿をくらまして。気配だけが遠のいていく。

佐倉杏子 : 「終わった。帰るぞ」
だの
「さっさと起きろバカネム」
だのそんな声が病室に聞こえる

佐倉杏子 : その後完全に用も終え、そのまま二人で帰路につき始めた。

GM :  

GM :  

GM : リスク上昇 [隠ぺい成功]
凍え上昇なし

GM : では次の行動を

ライナー・ブラウン : くびりに電話を掛けて再突撃だ

くびり : ういっす

くびり : じゃあ宿にこっちから行くわ

くびり :  

くびり :  

くびり : 「よっす」

くびり : 宿にそのままやってきて

ライナー・ブラウン : 宿のラウンジで頬杖をついていたが、その声を聞いてソファから立つ

ライナー・ブラウン : 「悪いな、わざわざ呼び出して」
「三日連続で俺の顔を見ることになるとは思ってなかっただろ」

くびり : 「仲良くなった証拠でしょん」

ライナー・ブラウン : 「そう思ってるなら呼び出したかいはあったな」

ライナー・ブラウン : 「早速だが、いくつか伝えておきたいことがある」

ライナー・ブラウン : そう言いながら、ハンガーに掛けたコートを探り、その中から1つの瓶を取り出す

ライナー・ブラウン : 軽く振りながら、中の白い粉を見せつつ

くびり : 「えっ」

くびり : 「ちょっと薬系は流石に…」

くびり : 「そりゃうちもカルトの類だけどぉ…」

ライナー・ブラウン : 「俺も薬はやってない、というか俺がこれを吸ったら多分お前と同じになるぞ」

ライナー・ブラウン : 「これはウェンディゴの第一世代の骨粉だ、遺伝の研究には役に立つだろ」

くびり : 「…ほお?」

ライナー・ブラウン : 「俺には不要だから、このまま渡してもいいんだが…」

くびり : 「交換条件、でしょ?」

ライナー・ブラウン : 「ああそうだ」
「こっちからはこの骨粉と、いくつかの情報を渡す」

ライナー・ブラウン : 「その対価に、明日から俺の調査に同行してもらう」
「如何せん、俺だけだと不便なことが多い。魔術が絡んでくるとさっぱりだ」

くびり : 「ほほん」

くびり : 「仕方ないにゃあ」
「いいよん」

ライナー・ブラウン : 「なら成立だ」

ライナー・ブラウン : 軽く笑って、骨粉を渡す

くびり : 「あんがとさん」

くびり : 「…とはいえ、どう使ったものかな」
「私は人造ですしぃ」

ライナー・ブラウン : 「信頼できる研究者とかはいないのか?」
「まあ、いたらそっちに調査を投げてるか」

ライナー・ブラウン : 「さて、俺から渡す情報についてだが…ちょっと長くなる。座って聞いた方が楽だぞ」

ライナー・ブラウン : よっと自分もソファに腰かけ、座るように即す

くびり : 「残念だけど、民間人にすぎないんでね」

くびり : そのまま座り

くびり : 「それに科学者は嫌い」
「家族を思い出すからね」
冷え込んだ態度で

くびり : 「…じゃ、話してよ」

ライナー・ブラウン : 「………じゃ、話すぞ」

ライナー・ブラウン : 家族は嫌い、という言葉に少し眉を顰めるが、話始める

ライナー・ブラウン : 「まずどっちについて話すか…まあ、落とし子の方が先か」

ライナー・ブラウン : 「この村の伝承なんだが、落とし子という話が聞けた」
「これはウェンディゴとは違う、イタクァの子とでも言うべき存在らしい」

ライナー・ブラウン : 「まあ詳しくは知らんが…だが、ウェンディゴよりもより強大な力を持つらしい」

ライナー・ブラウン : 「それで、なんだが」
「俺はこれがねむなんじゃないかと見ている」

くびり : 「…ふむふむ」

ライナー・ブラウン : 「村長の血筋の奴から話を聞けた」
「元々ねむはこの村で生まれた存在じゃなく、山で拾われてきた子供らしい」

ライナー・ブラウン : 「つまり、ウェンディゴの血を引いてるかも定かじゃあない。といっても、寒さに強いとかそう言う特徴は確かに同じなんだが…」

くびり : 「まぁ、あり得るラインかもしれない」

くびり : 「実際、神の落とし子ってケースは他でも聞いたことあるし」

くびり : 「特に他のそれこそ、子沢山な神格とかならいっぱいあるけど」

くびり : 「…それにしちゃあ、ねむの姿は人っぽいよねえ」

ライナー・ブラウン : 「それについてはよくわからん。この村の伝承では、人の姿で産み落とされるらしいがそのまま成長するかはわからないみたいだしな…」

ライナー・ブラウン : 「ただ、村のウェンディゴ達よりもイタクァの力が発する匂い…とでもいうのか?そういうのが何倍にも濃いらしい」

ライナー・ブラウン : 「まあ、もしかしたら次の話はその人の姿のまま。ってとこにも関係あるかもしれん」

ライナー・ブラウン : 話の区切りに姿勢を組み替え、少し伸びをした後

くびり : 「聞かせて」

ライナー・ブラウン : 「これはウェンディゴの呪い…祝福?まあ、その力に関係ある話なんだが」

ライナー・ブラウン : 「曰く、その力は分かち合う相手に等しく分けられる…らしい。といっても確証はないらしいが」

ライナー・ブラウン : 「ただ、この話が真実なら血が遠くなるほどウェンディゴの力が弱まる話にも説明は付く」
「要は、自分の子供と自分の力を分かち合ってるんだからそりゃあ弱まっていくな」

くびり : 「…そ~~来たか」

くびり : 「いや」

くびり : 「納得した」

くびり : 「通りで、いくつかの現象も納得がいった」

ライナー・ブラウン : 「そりゃあよかった、この村に来て損はしなかったってことだしな」

ライナー・ブラウン : 「さっきの話に戻るんだが…」

くびり : 「うん」

ライナー・ブラウン : 「ねむが人の姿のままなのがおかしいって話なら、多分その力というか呪いというか…それを等分してる相手がいるんじゃないか?」

ライナー・ブラウン : 「と言っても、結局全部俺の推測でしかないんだが」

ライナー・ブラウン : また頬杖をついて、ため息を吐きながら外の景色へ目を移す

くびり : 「だろうね、あってもおかしくない」

くびり : 「血縁…彼女の場合、親とか?」

くびり : 「調べた限り、戸籍じゃ行方不明になってたけど」

ライナー・ブラウン : 「………」

ライナー・ブラウン : 「山に住んでる人がいて、その人に話を聞いた」

ライナー・ブラウン : 「1人だけ、末路がわからないウェンディゴの女性がいると」

くびり : 「ほお」

ライナー・ブラウン : 「その人がねむの母親で、どこかに幽閉されているかもしれない。と今思いついた」

ライナー・ブラウン : 「この村で、そんなことが出来そうな場所…1つだけ、心当たりがある」

くびり : 「例えば?」

ライナー・ブラウン : 「村の中は論外、闇雲に山のどこかに閉じ込めても、何らかのはずみで逃げられたり、誰かに見つかったり…」

ライナー・ブラウン : 「だが、祭祀場の奥の神域ならどうだ?」
「あそこは古い血筋…村長の血筋だけしか立ち入れない場所だ。後ろめたいものを隠すにはちょうどいい」

くびり : 「…だねえ」

ライナー・ブラウン : 「儀式についてもどうにかする必要がある。結局、全部神域に行かなきゃ始まらないか」

ライナー・ブラウン : 「…ダメ元で聞くが、誰にもバレず神域に行く方法とか知ってるか?」
くびりの方を向きながら

くびり : 「ん?」

くびり : 「そうだねえ」

くびり : 「……無理やり突破する方法なら」

ライナー・ブラウン : 「一応聞く」

ライナー・ブラウン : …自分の身を最優先にしろって言っておいてなんだが、カドックに頭を下げてもらうことも考慮しておこう
という思考を頭によぎらせつつ

くびり : 「私がウェンディゴに変身して」

くびり : 「その外套に君が隠れりゃいい」

ライナー・ブラウン : 「……………」

ライナー・ブラウン : 「臭いそうだな、その方法」

くびり : 「ぶん殴るよ???」

くびり : 「いい匂いするから!」

ライナー・ブラウン : 「わかったわかった、じゃあまたその時に嗅がせてもらう」

くびり : 「それはそれでシバいておく疑惑があるな」

ライナー・ブラウン : 「ただ、その方法をやる前に聞いておきたいことがある」

くびり : 「うん」

ライナー・ブラウン : 「それをしてお前は色々と大丈夫なのか?」
「後遺症とか、後は単純にこの村の真相を知ってる連中に加え、未だ正体が見えん治安維持の連中に攻撃されるかもしれん」

くびり : 「私はもともと、そっちが目的で実験受けたんでね」
「不本意ながら、変身が得意なの」

くびり : 「それに私自身の姿でいくよかマシでしょ」

ライナー・ブラウン : 「わかった、ならその方法で頼む」

くびり : 「しかしまあ」

くびり : 「怖気つかないものだねえ」

ライナー・ブラウン : 「…………」

ライナー・ブラウン : 目を細め、顔を下げる

ライナー・ブラウン : 「…化物より、人の方が俺は怖い」

くびり : 「ふうん」

くびり : 「ちょっとわかるかも」

ライナー・ブラウン : 「…この話は置いておこう」
「別に今は話してもいい仲だとは思うが、面白い話でもない」

ライナー・ブラウン : 「それより、礼を言っていない」

ライナー・ブラウン : くびりの手を両手で持ち、顔の位置まで持ってくる

くびり : 「うお」

ライナー・ブラウン : 「本当に助かっている、ありがとう」
「お前だけが、今は頼りだ」

ライナー・ブラウン : そのまま、深く頭を祈るように下げる

くびり : 「…………」

くびり : 「君も悩みの多い青年って感じだねえ」

くびり : 「まあいいけど」
「私の頼りにもなってるからねえ」

ライナー・ブラウン : 「…これが今の俺の誠意だ」

ライナー・ブラウン : そのまま手を離し、また元の姿勢に戻る

くびり : 「いいよ、礼には応えないとねえ」

くびり : 「出発はいつにする?」

ライナー・ブラウン : 「明日の朝がいい」
「夜はリスクがデカすぎる、道に迷った挙句遭難三人目になるのは御免だ」

ライナー・ブラウン : 「……………」
自分の赤くなっている手をじっと見つめ

くびり : 「はいはいな」
「……どしたん」

ライナー・ブラウン : 「いや、まあ、これは言おうか迷ってたんだが…」

くびり : 「?」

ライナー・ブラウン : 「ウェンディゴの呪いは、誰かに分かち合うことで解くことができる」

くびり : 「おん」

ライナー・ブラウン : 「もし子供を作る以外に分かち合う方法が見つかったなら、その相手を俺が請け負ってもいい」
「危険な行動に付き合わせる礼だ」

くびり : 「それ遠回しに口説いてる?」

ライナー・ブラウン : 「いや別にそんなつもりはないが」

くびり : 「ま、信仰じゃあんまり意味がなかったしねぇ」

くびり : 「……考えておこうかな、いい感じに方法があったらねーん」

ライナー・ブラウン : 「それじゃ、俺の伝えることは………いや、まだあったな」

ライナー・ブラウン : 「儀式についてなんだが、嫁入り道具のようなものが持ち込まれてるらしい」
「これ、儀式的に意味があったりするのか?」

くびり : 「この流れでよく聞くなあ…………」

くびり : 「あるんじゃない?」

くびり : 「つながりを作るので、婚礼はわかりやすい話だし」

くびり : 「日本的な儀式じゃない」

ライナー・ブラウン : 「なるほどな、誰との婚約か…は考えるまでもないか」

くびり : 「弦の恩返しだとか狐の嫁入りだとか、そういう話好きだよね」

ライナー・ブラウン : 「確かに、この国にはそういう話が多いな」
「お国柄か」

ライナー・ブラウン : 「まあ、なんにせよ明日だ。明日、俺のすべきことが見えるといいんだが…」

くびり : 「見えてるじゃんさ」

くびり : 「人助けでしょ、そこはブレてないって保証してあげてもいいよ」

ライナー・ブラウン : 「……………」

ライナー・ブラウン : 少し目を泳がせる

ライナー・ブラウン : 「………ああ、そうだな。出来るだけ助けたいってのは、偽りない本音だ」

くびり : 「それとも」

くびり : 「存外、自分のためも交じってた?」

くびり : 「探っちゃってもいいんだけどね」
「得意なんで」

くびり : にこにこ

ライナー・ブラウン : 「…別に探ってもいいが、さっき言ったように面白いことなんてないぞ」

くびり : 「面白いことが大事じゃあないでしょ」

くびり : 「酸いも甘いも云々~」

ライナー・ブラウン : 「……………別に知りたいんなら話してもいいが」

くびり : 「…聞かせなよライナー・ブラウン」

くびり : 「幸いにも、恐ろしい人間ではない」
「獣の神官が聞き手だよ」

ライナー・ブラウン : 「なら……」
「いや、やっぱりやめだ」

ライナー・ブラウン : 「明日、危険なことに首を突っ込む。もしかしたら、今後更にまずいことになるかもしれん」

ライナー・ブラウン : 「ここで話すより、明日を切り抜けてからの俺からの報酬にしておこう」
「何かしら生きる目的があった方が、いい結果は付いてきやすい。戦場の知恵だ」

くびり : 「それじゃあ、私からの報酬は無料の教祖様のお相手サービスだねっと」

くびり : 「じゃ、今日はここに泊まってこうかな~」

ライナー・ブラウン : 「………マジか」

ライナー・ブラウン : チラ、とコートの横に置いてある荷物に目をやる
ぐるぐるに布で巻かれた数本の矢に、大きなバッグに…と、その中の1つに視線は行く

ライナー・ブラウン : 「………」
先程渡された、読むだけで危険があるカバーの付いた謎の本

ライナー・ブラウン : 「後で、裏口までのルートを確認しておこう」

ライナー・ブラウン : そう、これは単なる俺の問題。ノエルとエンブラを襲った脅威を知りたいという俺のエゴだ
巻き込むわけにもいかない。が………

ライナー・ブラウン : どう、バレずに抜け出すか……頭を抱え、思考を巡らせる────

ライナー・ブラウン :

GM : リスク上昇 +10

GM : 凍え上昇なし

system : [ ライナー・ブラウン ] リスク : 65 → 75

GM : では次の行動をどうぞ

シュウ : ではペルシカさんに報告会~

GM :  

GM :  

ペルシカ : 前と変わらず
ラウンジでひと足先に待っているようだ

シュウ : 「お疲れ様なのです、ペルシカさん」とその待ち合わせの席にたどり着く
今回も遅れてきちゃったかも~と漏らしながらも

ペルシカ : 「待ちかねていた、と言う方がいいかしら?」

シュウ : 「そこも申し訳ないのです~」
「シュウの方もドタバタしていてちょっと報告が遅くなっちゃったの」

シュウ : 「とはいえ、いろいろわかった今だからこそ言えるかも」

シュウ : 「案外ペルシカさんもシュウが何を見たか、なにに巻き込まれてた~とか、知ってたりするんじゃない?」

ペルシカ : 「そうでもない」
「それが見通せるなら、雇う意味がないわよ」

ペルシカ : 「何よりも、人間を通してどう体験しどう知覚したかを得る方が価値はあるわ」

シュウ : 「へへ~やっぱり学者さんぽい~」
「でも、シュウもそう思っちゃうほどにはいろいろなものに首を突っ込んじゃってたみたいなので」

シュウ : 「それも含めて、お話させてもらうのです」

シュウ : 「まずはあの地図につけてもらった場所、おおかた回り切ったのです」
と四つ折りのソレを取り出す

ペルシカ : 「よろしい」

ペルシカ : 「ちゃんと役に立ったかしら」

シュウ : 「もちろん、それも怖いくらい」

シュウ : 「どこも縁のある場所に相違なかったよ」

ペルシカ : 「ありがとう、その結果を得られたので報酬には色をつけておくわ」

ペルシカ : 「それで、さらに何か見つけられた?」

シュウ : 「協力者も手伝ってくれて、あの村の裏向きの歴史やら、メダルが何を目的としていたかだとか」
「そういうのはまず抑えてきたけれども」

シュウ : 「ペルシカさんが気になりそうなのは…"本物のメダル"があの村にあったこととかかな?」

ペルシカ : 「…!」

ペルシカ : 「本物、本物ね」
「面白いわね、その区分けを口に出すなんて」

シュウ : 「ペルシカさんが見せてくれたものではなく、本物も本物」
「まさかアレも贋作だっただなんてね」

ペルシカ : 「…閲覧しても?」

シュウ : 「さすがに何が起こるかはわからなかったからし、ごたごたもあったので写真だけだけどね」
上で冷たい炎が灯っているその画像を見せる

ペルシカ : 「…このメダルがあるのはウェンディゴの中というわけ」
「随分な祭壇を用意してるね、彼ら」

シュウ : 「このウェンディゴそのものも生きていたし、すごいよね~」
祭壇がウェンディゴであると話したことには意にも触れず

ペルシカ : 「すごいで済ませるのも中々だけどね」

シュウ : 「えへへ~」

ペルシカ : 「この村、想定外に話が大きいようね」
「ここで止めていいものやら」

シュウ : 「ここで引き上げるというのであれば、あとはペルシカさんの探しているメダルの在処を突き止めて終わりかなって」

シュウ : 「そこはペルシカさんがクライアントだから、シュウもその通りに」

シュウ : 「まあ、残りの話は個人的に"観光"していくけどね」

ペルシカ : 「仕事の上では、関係がなかったことではある」

ペルシカ : 「…だけど」

ペルシカ : 「君としては、後ろ盾を持ったまま観光したいんじゃないかな」

シュウ : 「やっぱりペルシカさんはお見通しなのです」

シュウ : 「これがただの因習にまつわるお話だけだったら」
「あまり手を煩わせるつもりもなかったけどね」

ペルシカ : 「気質が似てる気もするしね」
少し楽し気に

シュウ : 「そう?ならそうなのかも~」

シュウ : 「とはいえ、気になるだけで乗り込むには些か思惑が重なりすぎてるっていうか」

ペルシカ : 「探索者、というものよ」
「好奇心に弱くてね」

ペルシカ : 「…ふむ」

シュウ : 「下手をすればペルシカさんのもう一人の、いやもう一つのお客さんに」
「村ごと一緒に焼かれかねないとかありそうだな~って」

シュウ : 「今回みたいなコトから世界を守る…だかなんだかの治安維持団体?ペルシカさんもそこに出資してるって話だし」

ペルシカ : 「ふむ…」

シュウ : 「ペルシカさんはこの前アーリーアクセスだなんて言ってたけども、むしろ向こうと正面衝突しちゃったよ」

ペルシカ : 「焼却班か」
「会ったのかしら?」

シュウ : 「直接は会ってないよ」
「その時の協力者が背中にこう…動くな~ってね?」指でピストルの形を作りながら

ペルシカ : 「…」

ペルシカ : 「…………」

ペルシカ : 「あの子たちか」
「君も運がいいのか悪いのか」

ペルシカ : 「先に聞いてみたいのだけど」

ペルシカ : 「そこまで経験した割に、本当に平静としてるのね」

シュウ : 「そう?」
いつも通りに、にこにこと

ペルシカ : 「そうよ」

シュウ : 「ならそれは多分」

シュウ : 「シュウのやりたいことはかわらないから」
「シュウのやりたいことがやれているから」

シュウ : 「かなぁ」

ペルシカ : 「………」

シュウ : 「ペルシカさんのいう通りだったよ」
「これは確かにアーリーアクセスだった」

シュウ : 「それがいきなりオープンワールドに変わったのはちょこっとビックリしたけどね」

シュウ : 「だけどもシュウが追いかけたいのはまさにこういう事象、未知だった」

シュウ : 「シュウはそれを既知にしなきゃいけない」
「知らないことなんてあっちゃいけない」

シュウ : 「そしてそれを、そういうことを知られたくない人がいるからね」

シュウ : 「だからシュウはいくらねじを外しちゃってもいい」
「いくら壊れてもいい」
「けれども、最後には平静でいなきゃいけないから」

シュウ : 「だからそういうのにも、慣れてるのかもね?」

ペルシカ : 「…………」

ペルシカ : 「言い方を変えよう」

ペルシカ : 「君みたいなタイプは」
「どこかしらストッパーを持っておくといいね」

ペルシカ : 「そういう意味での後ろ盾も、必要みたい」

ペルシカ : 「少なくとも、その程度には評価もしてるつもり」

シュウ : 「ならその評価にもこたえなきゃね~」

ペルシカ : 「…まぁ」

ペルシカ : 「その調子だと、どうであれ行くようね」
「メダルについてはいいわ」

ペルシカ : 「それより、"本物"がどのような存在かを知る方が」
「お互い価値があると思わない?」

シュウ : 「あくまでメダルに絞るなら、シュウもそうするよ」

シュウ : 「けれども一応、それに何故か」
「シュウは本物のメダルがどのようなものなのか、ある程度の答えを持ち合わせていたり…」

ペルシカ : 「照らし合わせてみたい、というところかしら」

シュウ : 「それにはやっぱり実物が必要、って感じ?」

ペルシカ : 「いいや」
「模造品というのなら別のサンプルはすぐ手に入るだろう」

ペルシカ : 「何に使われているか、を探りたかっただけ」
「十二分に成果は得られたというところね」

ペルシカ : 「…精々カルトの誘蛾灯に過ぎない、と思っていたのだけどね」

シュウ : 「確かに、シュウも今アレがどういう役割を担っているかはわかんないや」

シュウ : 「なら、調べないとね!」

シュウ : 「そしてそれにあたって懸念が一個あるんだ」

シュウ : 「その懸念はパンドラっていう人物」

シュウ : 「まずペルシカさんはこの名前、聞いたことない?」

ペルシカ : 「…………」

ペルシカ : 「関わりたくない名前と言っておこう」

シュウ : 「残念ながら、この人は思いっきりこのお話に関わっているみたいなのです~」

シュウ : 「それこそあの因習根付く村の成り立ちに関わってるくらいにはね」

ペルシカ : 「そうか……全く、困ったものだ」

ペルシカ : 「よくあるんだよ」
「彼女が作った妙な集落だの、集団だの…」

ペルシカ : 「戯れに狂気を温室栽培するのだから、なかなか困ったものだろ?」

シュウ : 「シュウもそう思う~」

シュウ : 「なんならシュウは、直接教えを喰らった身でもあるしね」

ペルシカ : 「そう来たか…」

ペルシカ : 「…」

ペルシカ : 「気を付けた方がいい」

ペルシカ : 「トチ狂う前の彼女もそんなことを言っていた記憶がある」

シュウ : 「彼女?」

ペルシカ : 「パンドラ、だよ」

ペルシカ : 「私の推測だが…」

シュウ : 「へぇ…最初からああじゃなかったのかな?」

ペルシカ : 「うむ、何かに憑かれたような、人が変わったようなね」

ペルシカ : 「その者に深く触れる行為は、感化されることだし」

ペルシカ : 「気を付けるに越したことはないわね」

シュウ : 「重々承知なのです」
それがいつなのかは敢えて聞かず

シュウ : 「シュウとしても近くにいて欲しくないや」
「だって知りたい物も知りたくない物なんでも教えられる人は」

シュウ : 「シュウはいいけど、シュウの世界に居て欲しくないもんね」

ペルシカ : 「尤もだね」

ペルシカ : 「だが向こうは押し売りのプロだ」

ペルシカ : 「気を付けてね」

シュウ : 「もちろん」
「押し売られ経験者として、必要でないものは買わないつもりなのですよ~」

ペルシカ : 「それがいい」

ペルシカ : 「さて」

ペルシカ : 「では、契約更新の話をしよう」

ペルシカ : 「君は正当な報酬、サポートを行い」
「その分の成果をさらに出す」

ペルシカ : 「それくらい縛りがない方が、いいかもしれないわね」

シュウ : 「シュウもそれでいいよ」
「そういう利害関係の方がシュウもやりやすいしね」

シュウ : 「メダルの事も、この後村で起こることも」
「しっかり報告するのがシュウのお仕事ってことで」

シュウ : 「あの村でのコトもそろそろひと段落するだろうし」
「最終報告はその時にって感じかな?」

ペルシカ : 「君のことは改めてあの子たちにも言い含めておくわ」

ペルシカ : 「君に銃を持たせるより、守らせておく方が手堅いでしょうし」

シュウ : 「まあこんな体だし、シュウも荒事は専門じゃないもんね」
「ありがたい限りなのです」

ペルシカ : 「ほかに必要なものはある?」

シュウ : 「この後の動きに必要なものはシュウの協力者も含め、整いつつあるみたいだからそっちの方は問題ないかな」
「むしろ事態は収束するだろうと、その"班"の人たちにも伝えてほしいかも」

シュウ : 「強いて挙げれば、ペルシカさんが持ってるパンドラについての情報くらい?」
「おそらくあの村にはいる、あるいは来てもおかしくないし」

ペルシカ : 「…そうだね」

ペルシカ : 「まず班のことは請け負おうわ」
「邪魔立て不要、と」

ペルシカ : 「パンドラについてだが」

ペルシカ : 「まず、彼女が得意とするのは他者の利用…かな」

ペルシカ : 「支配や管理を終え、完全に自身の道具に変えるという事例をよく見ている」

ペルシカ : 「つまり、この環境では」
「文字通り冷気やウェンディゴの何かしらを既に確保してるだろう」

ペルシカ : 「それ以外にも、持参した物をだ」

ペルシカ : 「あとは変装が得意だね」

ペルシカ : 「彼女、人の肉体丸ごと借りている事例がある」

ペルシカ : 「今回は運が悪かったと思うといいわ」
「仮に探り当てても、どれがどれだか…で終わり」

シュウ : 「魔術…かな?の利用に」
「完全になり替わる、と」

シュウ : 「いかにも魔女、って感じの人なんだね」

ペルシカ : 「そうだね」

シュウ : 「本人をどうにかするのはまだ難しそうだ」
「けれどもそれを聞けただけでも良かった」

シュウ : 「知らないっていうのが一番こわいから」

ペルシカ : 「だがまあ、特定は難しくないと言っておこう」

ペルシカ : 「彼女は変装を好むが、隠ぺいを好まない」

ペルシカ : 「痕跡を残し、畏れさせ、人の心に傷跡をつけ記憶に変えるように働く」

シュウ : 「やっぱりね」
「それこそシュウはあの村の成り立つ瞬間を"押し売り"されたし」

ペルシカ : 「…例えば、調べてみると明らかに人間味のない変装をしているとかだ」
「よって」

ペルシカ : 「これを貸そう」

ペルシカ : 小さな容器に入ったコンタクトレンズを渡す

シュウ : 「コンタクトレンズ?」
中身を確認しながら

ペルシカ : 「うちの部下にも貸している道具の一つでね」

ペルシカ : 「よくあるわよね、スパイガジェットって憧れない?」

シュウ : 「!!!!!!」

ペルシカ : 「メガネ一つで赤外線、X線対応で」

ペルシカ : 「写真を撮るのも瞬き一つ」
「子供心に擽られる道具でしょ」

ペルシカ : 「使ってみなさい、すぐにわかるわ」

シュウ : 「じゃあ早速…」

シュウ : それを片目に入れ…

シュウ : (目にものを入れるのこわいの震え)

シュウ :

ペルシカ : 「…」

ペルシカ : 「…メガネのバージョンもあるけど…」

シュウ : (がまんして)
ぱちくりぱちくり
改めて対面の女性に向き直り
シュウの視界はどうなってる?

ペルシカ : 変わらない、が…

ペルシカ : 「目を瞑って切り替えができる」
「暗くなるとUIを出せるし…音声切り替えでもいい」

ペルシカ : 目を瞑れば、瞼の裏にいろいろ選択肢が出るでしょう
X線とか録画とか

シュウ : 「おお~~~ウェアラブル~~」

ペルシカ : 「面白いでしょ」
「そのせいでスポーツカーより高額になったけど」

シュウ : 「わお…ゆえに貸与…」

ペルシカ : 「正規契約なら話は別だけどね」

ペルシカ : 「こっちもアーリーアクセスってこと」

シュウ : 「だよね~」

シュウ : 「ではこのコンタクトと…」

シュウ : 「…やっぱり一応眼鏡の方も借りておきたいかも?」

ペルシカ : 「あうん」

ペルシカ : 「目が痛くなったら言ってね」

シュウ : 慣れないのか、目がごろごろしてる様子で

ペルシカ : 「ふううむ…」

ペルシカ : 「要改良か…」

ペルシカ : 「ちなみに、これは契約上のマナーなので言っておくわ」

ペルシカ : 「信頼がないわけじゃないけど、その道具にはモニタリング…」
「要は私が情報を同期できるものだと思って構わない」

ペルシカ : 「見てほしくない時は外すべきね」
「お手洗いとか」

ペルシカ : 「防水防塵なのでお風呂でも問題はないけど外す方がいいわね」

シュウ : 「わぁい、オプトアウトもしっかり対応してる~」
「大事だもんね~」

シュウ : 「さすがにシュウのあんなことやこんなことまで知られちゃうのは…ダメだし!」

ペルシカ : 「こっちもなんか変なもの映っても困るしね」

シュウ : 「とはいえこれから変なものを見に行くわけで」
「助かるのです」

シュウ : 「必要なサポートは受けられそうだし」
「今思いつくシュウからのお願いもこれくらいかな」

シュウ : 「アーリーアクセスにしては手厚い支援なので」
「シュウも頑張らなくちゃ!」

シュウ : 「それに…そろそろ時間かな?」傍らに置いたスマホをつつき、時刻を眺めて

ペルシカ : 「そうだね…休もうかな」

シュウ : 「ペルシカさんは報告をお楽しみに~」
「シュウはまたいろいろ探してくるね~」と忙しなく席を立ち

ペルシカ : にこりと笑い見送って

シュウ : そしてその小柄な体は、また未知へと向かい足を進めていった

シュウ : 依頼の完遂の為
そしてそれが彼のやりたいことで
為さねばならないことであるが故に

シュウ :

GM :  

GM : リスク減少 10
凍え処理なし

GM : 次の行動をどうぞ

system : [ シュウ ] リスク : 45 → 35

ノエル : キャンピングカーにアンブッシュ!
これで現地勢力との顔合わせも終わる…!

GM : よろしい

GM :  

GM :  

エンブラ : 「大丈夫かいノエル」
「凍えて気を失ってない?」

ノエル : 「はい、貰いものもありますし平気です」

ノエル : そうして、ライナー君から貰った情報で
最後の一つ以外の勢力の確認は終了…後少しで仕事が終わる…という事で喜んではいたのだけど…

ノエル : 「えっと…南天ちゃんの車…だっけ?ここで良いんですか?」

エンブラ : 「それじゃあお目当てのものを探ろうか」

エンブラ : ぱちん、と指で叩けば

エンブラ : [看破判定自動成功]

エンブラ : ヴェールを剝がすように秘匿を千切り

エンブラ : 「ここにあった」

ノエル : 「…わあ、手品師もびっくり」

ノエル : 感嘆する他ない
ここに何かある…などと思いもしない場所だった
普通の風景がマントを引くみたいにあっさりと明かされていく

ノエル : 「えーっと、じゃあ…こっそり行きますか?」

エンブラ : 「いやあ、先客がいるみたい」

エンブラ : 「ジュリエッタちゃーん」
「こーんばーんはー」
ノックでドアを叩いて

ノエル : まじか、とか言いかけた

GM : ドア越しに激しい銃声が響いて

GM : 薄い鉄板を破り大きな穴が開く

ノエル : 「ちょっ…嘘!?」

エンブラ : 「…ちょっと歓迎が熱心だなぁ」

ノエル : 庇おう、と考えても既に遅い
銃声が聞こえている時点で一発目にはもう対処が間に合わない

エンブラ : 腹の部分が抉れているが、血の一滴も流れず

エンブラ : 「服いいやつなのに…」
ペタペタ触って皮膚を伸ばすように穴を埋めて

ノエル : 「…わぁ…すごい…」

ノエル : 思ったより大丈夫そうというか
下手に庇って犬死にしなくて良かった…とか思う羽目になった

ジュリエッタ : 「バケモンが!」
「何用よペテン師女!」

ノエル : 「あ、あいつがジュリエッタ…えっと…お知り合い…みたいですけど」

ジュリエッタ : ドアを蹴破って散弾銃を突き付けたままの姿勢で

エンブラ : 「あはははは!」
「ブチギレだこれ」

エンブラ : 「ノエルどうしよ」
「めっちゃ怒ってる」

エンブラ : けらけら笑いつつ

ノエル : 「えーっと…な、何か悪いことをしたなら謝ってみるとか…」

ノエル : それくらいしか言えないというか
もはやショットガンを持った相手を宥める方法など自分にはさっぱりだ

ノエル : 一応、ライナー君から存在は知らされていたが
魔術師…って話じゃなかった?ショットガン持参とかなに?コンスタンティン?

エンブラ : 「あははごめんごめん何怒ってるのかわかんないけど」

ジュリエッタ : 「ッチ…」

ジュリエッタ : 「…何の用よクソ百面相」

エンブラ : 「ご挨拶…いや、勝手にビオトープで遊んでるみたいだし」

ノエル : 「…ところで、あのぉ…ジュリエッタ…さん?」

ジュリエッタ : 「何よ、誰よアンタは」

ノエル : 「あ、部下のノエルです…一応現地にどんな勢力がいるか…という確認で走り回ってまして」

ノエル : いわば使いっ走りだ
ただ…様子を見るに…なんというか

ノエル : 「…あの、上司様?なんかこう…もしかして、ジュリエッタさんに関しては最初から知ってました?」

エンブラ : 「友達の姉って感じ」

ジュリエッタ : 「がああああああ」

ジュリエッタ : 「…リディアを唆したくせによくも抜け抜けと…」

ノエル : わあ…アイツを相手にしてる時の私みたい
なんか親近感湧くなぁ

エンブラ : 「唆したのはどっちかっていうとアッチだって言ったじゃない」

エンブラ : 「まぁね、顔合わせておこうと思ってね」

エンブラ : 「安心してくれ、手出しはしない」
「ここがどうなっても別にもう用なしだ」

ジュリエッタ : 「…………」

ジュリエッタ : 「……どういう目的?言いなさい」
銃口をノエルに

ノエル : 「あ、あはは…できれば銃口は、遠慮したいけどはい答えます」

ノエル : 「私は、上司様からこの村にいる勢力を調べろ…って言われてまして…」

ノエル : 「あなたが最後の一人なので、なんか楽な感じに調べられないかな〜とか、できれば利益が欲しいな〜とか思ってたら…」

ノエル : 「上司様の案内に従った後、ショットガンのお出迎えをいただいたわけです」

エンブラ : 「居たねノエルちゃん」

ジュリエッタ : 「アンタも碌でもない女の部下になったのね」

ジュリエッタ : 「喜びなさい、近いうちに何もかも奪われて成り代わられるわよ」

ノエル : 「あはは…残念ながら、それ以前に命の恩人なんですよねぇ」

ノエル : 私に大事なものは、もう命以外残ってない
そうしてその命を捨てるところで拾われた

ノエル : 消えるのは嫌だが、命の恩がある限りは
もうどうしようもない、何より離れた所で…という話だ

ノエル : 「あ、でも…アナタは長いお知り合いだけど無事なんですよね?」

ノエル : 「コツとかあったら、ご教授いただけませんか?長生きとかしてみたいので」

ノエル : できる限りは、と頭につくけれど

ジュリエッタ : 「合ってたまるか…」

エンブラ : 「あ、この子は違うよ」

エンブラ : 「だってこの子使ったら不幸も受け継ぎそうだもん」

ノエル : 「あはは」

ジュリエッタ : 「……………………」

ノエル : 「──と、いうわけで」

ノエル : 「もう、お仕事完了したし、180度くらい回って帰りたいとも思うんですけど」

ノエル : そう区切ってまさしく180度真逆な要求を…というか、懇願だろうか

ノエル : 「すみません、情報とか恵んでもらえませんか?上司様は、大体把握してると思うんですけど…私はサッパリなので」

ジュリエッタ : 「ッチ」

ジュリエッタ : 「………何が聞きたいのよ」

ジュリエッタ : 「どうせ大概把握済みでしょうけどね」

ノエル : 「まあ、大体は…ただ、仲間内で共有できてない所も多いので、その辺りを」

ノエル : それと…確認事項を尋ねるように、上司へと視線を送っておく
ハッキリ言って、不必要なのは目に見えているが…まあ、ほうれんそうという奴で建前的に

エンブラ : ニコニコ

ノエル : 無用とばかりに笑顔を返された

ノエル : ニコニコと、ぎこちない笑顔で返答する
忘れられないことにこちらには、ショットガンが突きつけられているのだ

ジュリエッタ : 「………共有、ね」

ジュリエッタ : 「仲間?」

ノエル : 「あ、はいライナー君とか、南天ちゃんとか」

ノエル : …しまった、ついと名前を口に出したが
そういえば、ジュリエッタ…さんが知り合いかどうかもあやふやだった

ノエル : 「で、ちょーっと、それぞれ事情があるみたいで……私の方に露骨に情報が来ないんですよね〜」

ノエル : 「だから、アナタの方に流れてるであろう情報からその補足がしたいな〜って思ってるんですけれど…お願いできますか?」

ノエル : 誰の縁者かはわからないが…消去法となる
隠れている上で、彼女は外部の人間だ
ならば当然、住居が不明な物辺りが関係者の候補にはなるか…とか、考えつつ 相手の反応を伺う

ジュリエッタ : 「……………………」

ジュリエッタ : 「仮にそれを知ったとして、アンタは何を望むの?」

ジュリエッタ : 「おおよそ自分の意志を感じないけど」

ノエル : 「んー…そうですね」

ノエル : 一つ目は、仲間外れは嫌…というか
蚊帳の外のまま彼らの誰かが…犠牲になったり、或いはこちらが詰みに追いやられる事は避けたい…という
実利的な考えから生まれたもの

ノエル : 二つ目は…

ノエル : 「知れる限り、ただ知りたい…そう思ってるから…でしょうか?」

ノエル : 秘匿されている事が気に入らない訳ではない
秘匿そのものに脅威を感じるから、でもない

ノエル : 「ほら、アレですよ」

ノエル : 「ホワイダニット?でしたっけ…」

ジュリエッタ : 「………わかったわ」

ジュリエッタ : 「そのアホを外に置いていくなら話してあげる」

エンブラ : 「初対面の子をアホ呼ばわりはかわいそうじゃないかい」

ジュリエッタ : 「そこのクソッタレ酔いどれ女を外に放置するなら中に入れてあげる」

ノエル : 自分は酔っている訳ではない
とか、冗談を言える雰囲気ではなさそうだ

ノエル : 相手はショットガンを所持
挙句、魔術師…なんらかのミスを犯した場合最高で即死、最悪で生き地獄であろうが…

ノエル : 「えっと…じゃあ行ってきます、寒かったら先に戻っていただいても大丈夫です」

ノエル : 足を踏み入れるしかないだろう…
今、仲間たちと繋がりがある上で…当てにできるのは彼女くらいである訳だし

エンブラ : 「ん~~…まぁいっか」

エンブラ : 「がんばれノエルちゃん」

ノエル : 「はあい、中から銃声とか聞こえたら後はお願いしまーす」

ノエル : できれば埋葬して欲しい

ジュリエッタ :  

ジュリエッタ : 「物好きね」

ジュリエッタ : 「こんな狂った状況で社畜みたいな顔して動き回るの」

ノエル : 「慣れ……は、無いんですけど…もう習性みたいな物になっちゃってて…」

ノエル : 「普通が一番だなぁ…とか思うんですけどね」

ジュリエッタ : 「その割には普通に生きていけない性根ね」

ノエル : 「…はは」

ジュリエッタ : 「このまま儀式の話や関りも聞いて」
「それで帰ればしばらくはゆっくり眠れるでしょうけど」

ジュリエッタ : 「楽には死ねない、じゃなく」
「楽に生きてけない顔よ」

ノエル : 「…そこはもう、今更ですから」

ノエル : 今更、もう言われるまでも無い
楽に生きたいとは願っているというのに

ノエル : どうにも、何年も前から何かが欠けている
致命的に…どうしようもなく
そこから目を逸らす事さえ、もうできない

ノエル : …わざわざ、嫌な奴の部下に伝える辺り
よっぽど滑稽だったのだろうか?

ノエル : 「…顔に出ちゃいますかね?“コイツ運命力0“って感じで」

ジュリエッタ : 「………どっちかっていうとマイナス?」

ジュリエッタ : 「アイツが好む理由もわからんでもないわ」

ジュリエッタ : 「幸運な人間はお呼びじゃないのよ」

ジュリエッタ : 「不運だから、悪いものを呼び込むから」

ジュリエッタ : 「そういう星の人間の方が、こっちでは役に立つ面もある」

ジュリエッタ : 「波風立たず生きられる質なら、ここにいないでしょ」

ノエル : 「残念ながら」

ノエル : 「首の挙句に飛ばされたと思ったら、その先の上司は魔女でした!って…」

ノエル : 「なーんか、もう…笑っちゃうしかないなぁ」

ジュリエッタ : 「………」

ジュリエッタ : 「取引でもする?」

ノエル : 「あら…」

ジュリエッタ : 「そんなに今の人生に嫌気が差してるなら」
「まず化け物の庇護から外れることね」

ジュリエッタ : 「私の提案を飲むなら、トぶ為の支援をしてあげる」
「しないならまぁ、好きにしなさい」

ノエル : 「えーっと、それで…提案って?」

ノエル : 天秤に掛けるにしても、お断りするにしても
条件は知っておく必要があった

ノエル : 答えはきっと決まっているにしても
過程は大切にしておくべき…というのを、最近嫌という程思い知っている

ノエル : …ああ、そういえば…適当は止めろとか
アイツうるさかったなぁ…ほんっと…

ジュリエッタ : 「アンタは素知らぬ顔で戻り」
「アレの衣服でも持ち物でも、身につけるものに印をつける」

ジュリエッタ : 「アレの動向を探れば、私は好都合」

ジュリエッタ : 「それだけでいい」
「それ以上は期待しないし、死ぬのがオチ」

ジュリエッタ : 「そういう話」

ノエル : しばらく、悩んでみる
悩むフリではなくきちんと
不利な点と有利な点を秤に掛ける

ノエル : 例えば、印に特別な力があるとして…
若干手を伸ばしてくれた彼女には失礼で、同時にエンブラにも申し訳ないが…

ノエル : 一瞬で対策されるだろう
エンブラは自分を庇護はしても、信頼している…とは感じないそして…彼女の行った隠蔽術は、先ほどあっさりと破られている

ノエル : 即ち、実行者とその道具がどちらも適性を持たない…が、それは良い

ノエル : …問題は、その印を利用できるかどうか…だが
動きを把握する術式を持ったまま、エンブラに相談する事もできまい

ノエル : 結論が出た

ノエル : 「…あはは、ほんっと助かるんですけど…度胸がちょっと」

ジュリエッタ : 「………………そう」

ノエル : エンブラへの恐れであると、そう答えながら
頼りない表情を浮かべる

ジュリエッタ : 「なら精々死なないことを願いなさい」

ノエル : 「…はーい、ありがとうございまーす♪」

ノエル : 感謝はしている、嘘ではない
ある種…彼女も命を助けようとしてくれたのは事実であるのだから

ノエル : だから…まあ、なんの頼りにもならないだろうけれど

ノエル : 「あ、そうだ…!そういえば…私なーんかつくづく魔女に縁があるんですよねぇ…」

ジュリエッタ : 「そう」

ノエル : 「これで“三人目”!しかも、一人には本を読んだ途端に…ぐわーっ!って襲われちゃったんですよ」

ノエル : 戯けたように、伝えておく
まあ要らぬ世話で…滑稽だろう…笑ってくれればいっそ、やる必要もないのだけど

ジュリエッタ : 「…三人?」

ジュリエッタ : 「まだいるの?」

ノエル : 「だから、気をつけてくださいね?上司様でも逃げるしかないんですから」

ノエル : 「“本”で、見た途端、周りをグニャャグニャさせて来たんです」

ジュリエッタ : 「………そんな手合いが?」

ジュリエッタ : 「…聞いたことがないわね」
「何が何だか」

ノエル : 「まあ、私も詳しくは知らないんですけどね!」

ジュリエッタ : 「邪魔ばっかり入るわね」

ノエル : 「あはは…お疲れ様です…」

ノエル : …なんというか、不憫な人だ
ライナー君と同じ感じの不幸オーラを感じる

ジュリエッタ : 「………そういうアンタは目をつけられてるんじゃないの」

ノエル : 「挙句、運が悪いですからね…また、本を開いて…名前以外知ったら、出て来たりして」

ノエル : 忠告も終わり、情報共有が完了すれば
席を立ち、笑顔で手を振り去っていくだろう

ノエル : 敬虔な使徒…とは今更名乗れないけど
隣人には…まあ、私が妬ましくない程度…幸福があって欲しい物だ

ジュリエッタ : 「は、ああああ…」

ジュリエッタ : 「持っていきなさい」
札を一つ投げ渡し

ノエル : 「おおっと…こちらは…?」

ノエル : 神秘に関わる物であると想像はできるが…
けれど、見覚えがない物でもある

ジュリエッタ : 「身代わり形代ってやつよ」
「マジで忠告してあげる」

ジュリエッタ : 「ああいう人間についていくのは賢くはない」
「恩とか情じゃなくて、興だけで考えてるの」

ジュリエッタ : 「うまく抜け出したのなら来なさい」
「最寄りの駅で降ろすくらいはしてやるわ、不幸顔」

ジュリエッタ : 「帰れ」

ノエル : 「…あはは、まいったなぁ…ここに来ちゃってから、貰ってばっかり…迷惑掛けてばっかりなのに…」

ジュリエッタ : 「見殺しが楽しいような人間になるのはごめんよ」

ジュリエッタ : 「使うときは千切って、全力で投げなさい」

ジュリエッタ : イライラした様子でそのまま作業に戻った

ノエル : 「(…神のご慈悲が、なんて私が言っても…不幸が移るだけよね)」

ノエル : ただ、祈るように手を合わせて
礼をしてその場から、逃げるように立ち去った

ノエル : これ以上、あんな人に関わるのはよそう
利用しよう…なんて事を考えて
結局、バレて利用されるのが怖かった…なんて事を思った私は、2度と近寄らないようにしよう

ノエル : 生まれた事さえ呪わしくなる前に
逃げよう

ノエル :  

ノエル : 手遅れだったとしてもね

ノエル :  

ジュリエッタ : 『身代わり形代』
・血を軽く滲ませて千切ると短時間自身の代わりのように扱われる
 持った状態で大きなケガをした場合、半分に抑えてくれる

ジュリエッタ :  

GM :  

GM : リスク上昇+20
凍え処理 計算し増加

system : [ ノエル先生 ] リスク : 5 → 25

GM : では夜がやってきます

GM : 凍えた風は悪化していく…

system : [ GM ] 冬夜市[寒さ] : 10 → 30

system : [ GM ] 山嵐[寒さ] : 30 → 70

GM : では行動を選択してください

緋衣 南天 : ジュリエッタの元に戻る
…わあキャンピングカーがやや荒れてる〜

GM : 素振りです

緋衣 南天 : ccb<=70(1D100<=70) > 60 > 成功

緋衣 南天 : けっざこが

GM : では次の行動を…

GM : 南天さんからですね

GM :  

GM :  

ジュリエッタ : 「戻ったわね」

ジュリエッタ : ドアを溶接して修理しつつ

緋衣 南天 : 「………」

緋衣 南天 : 「な、何があったの?」

ジュリエッタ : 「この世で二番目に悍ましい女に襲来されたわ」

緋衣 南天 : 「五体満足なだけよしと…ん? …その女って?」

ジュリエッタ : 「パンドラ、この村の持ち主よ」
「妹を唆したクソ野郎ね」

ジュリエッタ : 「まさかしっかり戻ってきてるとは」

緋衣 南天 : 「…つまり、この村にしっかりいたと」

緋衣 南天 : 「…ん、妹を唆した相手が2番目となると…1番は?」

ジュリエッタ : 「…そうね、少し長い話になるわ」
「さっさと中に入りなさい」

緋衣 南天 : 「そうするわ」
「サンプルの受け渡しとか、後考えた事とか色々話したいことはあるし」

ジュリエッタ : 「ええ、報告頼むわ」

緋衣 南天 : 「まず初めに、これがねむ…イタクァの遺伝子を持つ少女のサンプル」

緋衣 南天 : 手に入れたサンプルを手渡して

ジュリエッタ : 「…!」

ジュリエッタ : 「よくやったわ、南天…」
「随分、いや…想定外なまでにね」

緋衣 南天 : 「そりゃそうでしょ」
微かな笑顔を見せたまま。

ジュリエッタ : 「解析に回すわ」
受け取り、そのまま近くの機材にねじ込みつつ

ジュリエッタ : 「イタクァの遺伝子、というと」
「計画を大幅に修正できるかもしれないわね」

緋衣 南天 : 「…ふむ?と、言うと?」

緋衣 南天 : ここから残りの計画というと、イタクァの怒りを買うことだけだが───…

ジュリエッタ : 「降臨の観測は些か危機が大きい事象よ」

ジュリエッタ : 「不要なら不要でもいい、一応はね」

緋衣 南天 : 「…それはつまり、イタクァの降臨を…村人共を巻き込んだ計画を白紙にしてしまっても構わない…ということ?」

ジュリエッタ : 「あら、見たかった?」

緋衣 南天 : 「いいや別に。わざわざ荒ぶる神様を見る趣味なんてないもの」

ジュリエッタ : 「だったら、その手間を解析と実証に回す方がいいことよ」

ジュリエッタ : 「最も、ここからの成果に寄るけど」

緋衣 南天 : というか、特殊部隊にその協力者にイレギュラーは多すぎる
そこで損をするより、得できる範疇で切り上げすべきだろうと。

緋衣 南天 : 「りょーかい」

緋衣 南天 : 「…じゃ、ここからは私の考察なんかも交えるけど…聞く?」

ジュリエッタ : 「いいわよ」
「聞きたいこともあるのでしょう」

緋衣 南天 : 「ええ」
「まず、イタクァの子が出来た要因について私なりの結論を用意したわ」

ジュリエッタ : 「聞かせなさい」

緋衣 南天 : 「神域にいた大きなウェンディゴがいたじゃない」
「あれ、ねむの母親。受け持った、というのが正しいのでしょうね」

ジュリエッタ : 「契約による分散ね」

緋衣 南天 : 「そそ」
「母親がウェンディゴとして、子供が人として分散し…結果として、イタクァの力を持った子が誕生した」

緋衣 南天 : 「血縁による分散、というよりかは…関係による分散なのでしょうね」
「くだらない結論だけども、愛だとか情だとかの関係が奇跡を生み出した」

ジュリエッタ : 「人柱ということ」

緋衣 南天 : 「そう、だからそうね…これはやや飛躍した考察にもなるかもしれないし、あなたはとっくに知ってることかもしれないけど」

緋衣 南天 : 「"神秘の分散"、魔術や神話の世界では、こう言った概念があるじゃないかと…私は考えたの。考えたところでどうこうするわけでもないけどもね」

ジュリエッタ : 「良い勘してるわね」

ジュリエッタ : 「あるわよ、儀式とかもそういう目的な事はままあるわ」

緋衣 南天 : 「む……」既存の概念っぽい。

ジュリエッタ : 「といっても、大概は理論まで至らないものよ」
「"何故そうなるか"がわからないからね」

ジュリエッタ : 「何せ、人の認知がそれ以上の存在を揺らがせるなんて理屈が、まず通りがたいでしょう?」

緋衣 南天 : 「まあね」

緋衣 南天 : 「だけども、人の精神や魂なんて概念が古来から、今も伝わっているならば」
「人間というものにも未知の部分が存在する、なんて私は考えたりするわ」

ジュリエッタ : 「かもしれないわね、人ほど人に興味は持たないものだけど」

緋衣 南天 : 人間とは何か?
それを正しく完璧に、精神や魂といった概念上のもの含めて詳しく解析はされていないだろう
ならば、もしかするとその領分に…などとは、どうにも考えてしまう

緋衣 南天 : 「人が人に興味を持つなんて、特別なことが無いと基本起き得ませんからねえ」

緋衣 南天 : 「だから、これは興味を持って聞くとするわ」
「あなたの話も聞かせてくれる?ジュリエッタ」

ジュリエッタ : 「好きにしなさい」
「礼の足しにするわ」

緋衣 南天 : 「はいさっと」
「じゃ、まずはパンド……いや、まずはその"1番目"について聞かせて」

ジュリエッタ : 「…そこ聞くのね」
目を細めて

ジュリエッタ : 「まぁ」

ジュリエッタ : 「カスね」
「多分、現行の魔術師で一番関わりたくない人間」

緋衣 南天 : 「カス。」
「えっなに、話聞く限りパンドラってやつよりももっと酷いの?」

ジュリエッタ : 「…昔、妹はある三人の魔術師と協調して行動してたそうなのよ」

ジュリエッタ : 「一人がパンドラね」
「残りがその一番と、三番手になるわ」

緋衣 南天 : 「……わあ、もののごとに」
「妹以外は碌でなしの集いって感じねぇ…」

ジュリエッタ : 「パンドラはここみたいな、カルトの巣窟や組織を各地で作ってるわ」

ジュリエッタ : 「その目的は、自身を増やしていく…だとかなんだとか」
「どちらにせよ正気じゃないわね」

ジュリエッタ : 「でも賢いからきっと妹を唆したのでしょう」

ジュリエッタ : 「で、もう一人が…カルメンと名乗ってる魔術師」
「真正のイカれ女ね」

緋衣 南天 : 「カルメン。…あなたがそう言うってことは、禄でもないこと考えてるのでしょうね、そいつ」

ジュリエッタ : 「人間の…望ましい形を選べるようにするという理想を語ってるのを見たことがあるわ」

ジュリエッタ : 「私が関わったときは十中八九怪物になった人間と殺し合いだったけど」

緋衣 南天 : 「…………」
「関わりたくない人種なのは確実ね、頭おかしいんじゃないの」

ジュリエッタ : 「そうね、だから一番目」

ジュリエッタ : 「…満足?」

緋衣 南天 : 「いや、1番2番と解説して3番目解説しないとか無いと思うのよ私」

ジュリエッタ : 「はぁ」

ジュリエッタ : 「芸術家を名乗ってる女よ」
「上二人と比べたら積極的に人間を襲わないから三番手」

ジュリエッタ : 「名前はアリナ・グレイ」
「表向きにも有名な芸術家として通ってるけど」

ジュリエッタ : 「其処ら中の芸術館やらに魔術的や呪術的におかしくなった作品をばら撒いてるわ」

ジュリエッタ : 「その上妹と一番積極的に実験に参加してたというけど、目的がわかってないのよね」

緋衣 南天 : 「…アリナ・グレイねえ」
「そんなものばら撒くって、軽いテロみたいなものだけど案外無害だったりするのかしら」

ジュリエッタ : 「まさか」

ジュリエッタ : 「事故も事件も起こしてるけど」
「精神的なショックは表沙汰になり難いだけよ」

緋衣 南天 : 「ですよねー」

ジュリエッタ : 「問題は、その三人と妹で間違いなく何かしらの計画が進んでた事実よ」

ジュリエッタ : 「…私はそれを探っている…」

緋衣 南天 : 「様々な場にカルトを植え付ける」
「芸術館にオカルト物品をばら撒く」
「望ましい形を選ばせること」

緋衣 南天 : 「一見すると、大した共通点は無いように思うけども…」

ジュリエッタ : 「よね」

緋衣 南天 : 「ただ、その4人で活動する以上目的や利益、或いは幾つかの思想が合致した…とみるのはいいのでしょうが」
「……全部、憶測の域を越えないものね」

ジュリエッタ : 「ええ」

ジュリエッタ : 「…」

ジュリエッタ : 「目的も少しはわからなくもない、けど」
「……」

ジュリエッタ : 「貴女にとってはひどく眉唾でしょうね」

緋衣 南天 : 「…そう言われると気になる」

ジュリエッタ : 「……」

ジュリエッタ : 「パラレルワールドの理論は聞いたことある?」

ジュリエッタ : 「SFでよくある話」

緋衣 南天 : 「聞いたことそのものはある」
「そう言った本は暇つぶしに読んだこともあるし」

ジュリエッタ : 「あれは実際のところ、事実よ」

ジュリエッタ : 「可能性毎に世界は変貌し、切り分けられるわけ」

緋衣 南天 : 「うわ、ゼロポイント・フィールド仮説だとかその辺り当たってたのか」

ジュリエッタ : 「それは自然には存在しない」

ジュリエッタ : 「本来は常に不安定で変動する軸が無数にあるけど」

ジュリエッタ : 「……」

ジュリエッタ : 「"それを管理する大きな世界が一つある"」

緋衣 南天 : 「……何それ。いや、仮によ」
「その世界が仮に枝分かれした世界の一つを放棄したとしたら、それはどうなるの?」

ジュリエッタ : 「その世界を、ゼロポイントと仮定すれば」
「その理屈も完成するわね」

ジュリエッタ : 「消えるわ」

ジュリエッタ : 「そうね…」

ジュリエッタ : 「管理された世界は、要は決まった未来に向かって一本の線に延ばされているわ」

ジュリエッタ : 「未来に何が起き、過去何が起きたかを常に並行に管理している状態にある」

ジュリエッタ : 「そうでない自然な状態は、常に現在という一点が点としか存在しないわけね」

ジュリエッタ : 「…まぁ、元々管理側で働いてたから知ってる事実だけど」

ジュリエッタ : 椅子に背もたれて

緋衣 南天 : 「えっそうなの」

緋衣 南天 : 「ああ言ってたわね、組織に属していた…でしたっけ」

ジュリエッタ : 「ええ」

ジュリエッタ : 「何が起きるかを管理して、起きるべきじゃない大きすぎることを抑える仕事が多くあるわ」

ジュリエッタ : 「そこで働いてた時代、妹…」

ジュリエッタ : 「リディア達に襲撃を受けたわけね」

ジュリエッタ : 「恐らく、その点からして目的は時空に干渉することだと、考えてるわ」

緋衣 南天 : 「…ふうむ、まあ…時空干渉が可能になれば、あなたの言っていたことと照らし合わせると…」
「案外、そこにある可能性を追い求めている…なんて感じなのですかねえ…」

緋衣 南天 : 「ま、ここは探るしかないのですが…」

ジュリエッタ : 「ええ」

ジュリエッタ : 「イタクァの力の理由は、次元を渡り歩く力の類型なんで」

ジュリエッタ : 「その分析から、昔扱ってた機器を再現するわ」

緋衣 南天 : 「…へへぇ」
「面白そうじゃない、どんな機器?」

ジュリエッタ : 「他の次元に同一の機器があれば軽い物品のやり取りが可能になるものよ」

ジュリエッタ : 「……まぁ、あんまり多用すべきじゃないけど」
「実証と実験を繰り返すだけね」

緋衣 南天 : 「そうね、進歩とは実証と実験の繰り返しだもの」

ジュリエッタ : 「……という話」

ジュリエッタ : 「リディアもそれを求めてる、はず」

緋衣 南天 : 「……んむ」
それを一度直接聞くなりしないと、なんてことは…口にはせず

緋衣 南天 : 「だから聞くわジュリエッタ。もう、私たちはこの村に用は無いんじゃない?ってのと…」
「こっから先、どうしましょうか…っての」

ジュリエッタ : 「逃げの準備ね」

ジュリエッタ : 「恐らく、そこまで派手に話が動けば……」

ジュリエッタ : 「昔の同僚が抑えに掛かってるかもしれないわ」

緋衣 南天 : 「なるほど、盗聴器だとか仕掛けていたやつらはあなたの元同僚なのね」

ジュリエッタ : 「ええ、おそらくこの村を抑える部門だし、ANIMAって名乗ってる連中ね」

緋衣 南天 : 「…ふぅん」
「敵ね、敵。……そいつらに襲撃を受けないことを第一にしないとね」

ジュリエッタ : 「そうね」
「ヒヨリのバカにはよく警戒させてるわ」

ジュリエッタ : 「装備の更新をされてなければ、恐らくステルス迷彩あたりを持ち込むはず……」
「その点、ここいらの環境はこちらの得よ」

緋衣 南天 : 「ハイテクね。
 ただ、豪雪に紛れてなんて高度な真似は流石に難しいでしょう」

ジュリエッタ : 「最悪血をぶっかけてみなさい」

ジュリエッタ : 「星の精という生物から移植した器官で行ってるだけだから」
「血などの体液を被せると勝手に吸収するのよ」

ジュリエッタ : 「吸血性の生物だからね」
「覚えておきなさい」

緋衣 南天 : 「へぇ、また知らないのが…」

ジュリエッタ : 「そういうの、これから先も無限に見ることになるわ」

緋衣 南天 : 「いいじゃない、本にいる動物とかには飽きたところなのよ」

ジュリエッタ : 「……あって嬉しい要素一切ないわよ?」

ジュリエッタ : 「話はいいかしら?」

緋衣 南天 : 「…必要なのは確かだし、それに……」
やや顔を逸らして、扉に目を向けて

緋衣 南天 : 「…あ、後一つ。パンドラってやつと何があったかだけ聞かせて」

ジュリエッタ : 「……」

ジュリエッタ : 「ここに押しかけて来たわ」

ジュリエッタ : 「ノエルと言う不幸ツラを連れてね」

ジュリエッタ : 「ぶっ殺してやるつもりだったけど」
「呪詛練りこんだ銃でも効かないなんてね」

緋衣 南天 : 「あの男の方もそうだけど、他人の寝床に押しかけるやつって死んだほうがいいと思うの」
「……わあ、もうそれ半分以上人間辞めてるじゃん」

緋衣 南天 : 「で、ノエル……ああ…ライナーなんてやつと一緒にいた修道女か。幸の薄い」

ジュリエッタ : 「そうね」

緋衣 南天 : 「それで、なんか言ってたりしました?」

ジュリエッタ : 「さあ、各勢力が何をするのかを知りたがってたわ」

ジュリエッタ : 「まだ支配者ツラしてるのでしょう」

ジュリエッタ : 「……あの不幸ツラ、うまく逃げるといいのだけど」

緋衣 南天 : 「…………そうねえ」

ジュリエッタ : 「アレに解剖でもされて不幸の呪詛にでもされたらコトよ」

ジュリエッタ : ふ、と

ジュリエッタ : 「……」

ジュリエッタ : 「アンタも気をつけなさい」

ジュリエッタ : と、身代わり形代を南天に

緋衣 南天 : 「……いいの?こう言うのもらって」

ジュリエッタ : 「死なれたら投資が無駄になるわ」

緋衣 南天 : 「そりゃどーも」
「ま、元より死ぬつもりなんて当然無いわ。その時が来ても抗ってやる」

緋衣 南天 : 「抗って、抗って、抗って殺す。どこまでもね」

ジュリエッタ : 「……がんばんなさい」

ジュリエッタ : 「じゃ、寝なさい」

ジュリエッタ : 「明日以降はあまり無理しなくていいわ」
「秘匿を練り直して、包囲網があってもぶち抜くわよ」

ジュリエッタ : 「おやすみ」
席を立って

緋衣 南天 : 「了解」
「研究と探求、上手くやっていきましょうね」

緋衣 南天 : 一方で、疲労も溜まってるから。
寝床に向かってそのまま倒れ込むように。

緋衣 南天 : ──そうだ、何があっても貫いてやる
私は、私は必ず生きて生きてその上で……

緋衣 南天 : 邪魔をするなら、危害を加えるなら、誰で…あっても、ころ……す…

緋衣 南天 : 物騒なことを思いながらも、夢の中にと堕ちていくのであった

緋衣 南天 :  

GM :  

GM : リスク変動-10
凍え処理なし

GM : 次の行動をどうぞ

system : [ 緋衣 南天 ] リスク : 30 → 20

ライナー・ブラウン : 村の宿へ戻るぞ

シュウ : シュウもお話の為に村の宿にレッツゴーなのです

佐倉杏子 : あたしも行くよ

ノエル : ごーごー

GM : OK!!!

GM : では

GM : 各員素振りどうぞ(^^)

シュウ : ccb<=100-35 おリスクすくなめでおねがいします~~(1D100<=65) > 47 > 成功

ライナー・ブラウン : ccb<=100-75 無理だろ(1D100<=25) > 65 > 失敗

ノエル : CCB<=75 よいしょ!(1D100<=75) > 90 > 失敗

ノエル :

ライナー・ブラウン :

シュウ :

シュウ : 杏子~~!!!!

ノエル : ご、ごめん?

ライナー・ブラウン : まあわかりきってたことだしな…

きょーこ語ほんやくがかり : なあにかえって波乱がおこっておもしろいよ

シュウ : ゾ!!?!??!?!?

きょーこ語ほんやくがかり : ただ会話するだけでおわらせるんじゃねえって神さまの思し召しだよ

佐倉杏子 : ccb<=80 (1D100<=80) > 65 > 成功

シュウ : そうか…このほんやくがかりこそ"ゼロポイント"…!

GM : はい

GM : では

GM : 地獄の業火にジュージューされてもらうぜ

GM :  

GM : 静かな夜

GM : 君たちは一つの宿に集まっています

ノエル : 呑気そうにコーヒーの熱で
冷めた手を暖めている

ライナー・ブラウン : 「……………」
気まずい、外で合流する予定だったが結局他人の目をごまかせそうになくて諦めたのが気まずい

ノエル : そうして、一応事情を知っているので
情報共有しにやってきたザコシスター
ぶっちゃけ余裕ぶっこいていた

シュウ : あいもかわらずいつも通りの調子で
「夜遅くお疲れ様なのですよ~」と集合場所に

ライナー・ブラウン : 「ああ、悪いなわざわざ」

佐倉杏子 : 「ほら来たよ」
続いて現れて

シュウ : 「ううん、問題ないよ!」
「シュウもみんなもいろいろなコトがあったみたいだし」
「どこかで顔を突き合わせての共有は大事だもんね」

ノエル : 「おっひさ〜杏子ちゃん」

ライナー・ブラウン : 「色々あったみたいだな、そっちも」

シュウ : 「ねむさんもご一緒みたいですね」

ねむ : 「ぅぅ…ん~~…そだ、よ~……」

ねむ : 滅茶苦茶眠そう

ライナー・ブラウン : そう言えば遭難したって話聞いてから顔合わせてなかったな…とふと思う

佐倉杏子 : 「そんな眠いならわざわざ付いてこなくてもいいってのに」

ノエル : 「この子が巫女様…あ、そういえば祭りに関わる許可をくれたんだっけ…」

ライナー・ブラウン : 「関わる許可がなかったら今頃呑気に過ごして当日雪に埋もれて死んでたな」

ねむ : 「ん~~~……」

ねむ : 「はなれない……」
ぐ、と杏子と腕を組んで

シュウ : 「わわっ、なかよしさんだ~~」

ノエル : 「わぁ…えっ なにっ?二人ってそういう関係だったの?わっはぁ…!」

佐倉杏子 : 「鬱陶しい」

ライナー・ブラウン : 「……………」
複雑そうに見つめる

ノエル : 「巫女様との禁断の恋路かぁ……なーんか見てるだけなら面白いなぁー!」

ねむ : 「ん~~~……♪」

佐倉杏子 : 「修道士の癖に下世話だな」

佐倉杏子 : 「あー…だる」
否定しに行くのもめんどうくさいというような顔

ライナー・ブラウン : 「仲睦まじいのはいいことだが…まあ、その、そろそろ話していいか?」

ライナー・ブラウン : 頬杖をついている

シュウ : 「じゃあ、ねむさんにも同席してもらおうってことで~」

ノエル : 「…あははぁ、やっぱそうなるかぁ」

ライナー・ブラウン : 「俺は別に構わない、関係ある話だしな」

佐倉杏子 : 「ああまあ、実際こいつも当事者だしどうせなら聞かせてやってほしいね」

ライナー・ブラウン : 「ただ聞くならそれなりの覚悟はした方がいい、大丈夫か?」

GM : ……幸運をどうぞ

佐倉杏子 : 「いいよ」
「失敗したらどの道こいつも終わるんだし」

GM : 全員ですね

ライナー・ブラウン : CCB<=85 幸運(1D100<=85) > 42 > 成功

シュウ : ccb<=70(1D100<=70) > 54 > 成功

佐倉杏子 : ccb<=60(1D100<=60) > 55 > 成功

ノエル : CCB<=20 うなれ!!(1D100<=20) > 26 > 失敗

シュウ : (^^)

ノエル : おしい!!!!

ライナー・ブラウン : 頑張った方じゃないか?

シュウ : おしいで賞を託す…

きょーこ語ほんやくがかり : うわ!ありがとう!

ノエル : わーん!ありがとう!

エレンメモ : 誰だ今の

GM : ノエルさんがか~

GM : じゃあこうしましょう

GM :  

宗那 : 「…三田?お客様はご就寝かな?」

三田 : 「あ、はい?」
「皆さんはお休み中かと…」

宗那 : 「そうかい、ありがとう」

宗那 : と、そのまま宿の部屋に向かい

宗那 : 「…何を企んでいるか、にもよるが」
「儀式について感づいているのだろうね」

宗那 : そう話しながら、運がいいのか悪いのか

宗那 : ノエルから掠め取っていた鞄を

宗那 : 開いていた

宗那 :  

ノエル : 「…あれ?鞄が──……や、やっばい!?」

GM : ぐにゃ

GM : ぐにゃあ

シュウ : 「…ん?」

ライナー・ブラウン : 「これは───」

ノエル : 「誰かが…あの本をみちゃったのよぉ…!?」

ノエル : 「あの人もいないのに、あんな化け物に対抗できるわけが…!」

ライナー・ブラウン : 「………は?」

佐倉杏子 : 「は?」

ノエル : 「魔女よ!!魔女が来るのっ!!」

ライナー・ブラウン : 思考が巡る、ノエルのかばんが盗まれた、誰に?あのウェンディゴしかいない、それはいい

シュウ : 「あの本…魔女…」
"魔女"と聞いて思い起こされる
神域を去るきっかけとなった破壊

ライナー・ブラウン : (なんだ、この現象は?本を読むだけで、こんな現象が起こるだと?そして、ノエルはこれに襲われて無事だったのか?)

佐倉杏子 : 「急に何の話してんの…?」

GM : 次の瞬間

ノエル : 「ヤバイ…ヤバイヤバイヤバイ…!!」

GM : ベキ、ベキベキ

ライナー・ブラウン : 「チッ!くびり!逃げろ!!!」

佐倉杏子 : 「………チッ…」

GM : 宿全体が大きく軋み、圧縮されるような音が響き

ライナー・ブラウン : 宿に居るはずの仲間に大声で危機を知らせ、自分はこの場で出来ることを探る──

GM : ではそうですね…

GM : 二回幸運です
代表して誰かでいいです

ライナー・ブラウン : 一番高いのが俺なんだが…
不安しか感じない

シュウ : 次点がシュウかな…

ノエル : 二人とも頑張って…!!

ライナー・ブラウン : CCB<=85 どうにでもなれ幸運(1D100<=85) > 55 > 成功

ノエル : 私が2回振るよりはどんな結果でもマシだから頑張って!!!

シュウ : ccb<=70 ころりんちょ(1D100<=70) > 78 > 失敗

シュウ : 🌈

ライナー・ブラウン : 🌈

GM : あっ

GM : まぁそっちはいいか

GM : では

ライナー・ブラウン : 果たして三田さんかくびりか…

シュウ : そっちはいいかってなに!?

三田 : 「ハ、ハッ、はあ…!?」

三田 : 宿の廊下を焦燥した様子で走る三田と

GM : Schoice[腕,足.胴,目,頭](choice[腕,足.胴,目,頭]) > 足.胴

GM : まちがえた

ライナー・ブラウン : 🌈

ノエル : 🌈

GM : Schoice[腕,足,胴,目,頭](choice[腕,足,胴,目,頭]) > 腕

シュウ :

宗那 : 「う、ぐ、ああ…」
右腕が物理的な限度超えて捻りつぶれた状態で三田に背負われている

ライナー・ブラウン : 「あれは………!」

ノエル : 「あー!!もう!!何、余計なことした挙句女の子に背負われてんのよ…!!!」

くびり : 「ちょいちょい、なんかヤバくない?」

ねむ : 「…」
目を覚ました様子で

佐倉杏子 : 「………」

佐倉杏子 : 目星で逃げ道探っていい?

GM : そして廊下の奥には

"魔女" : 「     」
既に鋭角から這い出た巨大な存在

"魔女" : 本来の空間よりも歪んだのか、巨体が宿の中に

GM : 振っていいよ

佐倉杏子 : ccb<=90(1D100<=90) > 34 > 成功

GM : では

GM : ここである事実に気づきます

GM : 出口が存在しません

GM : 厳密には、出口の戸を開くと

GM : 同じ空間があり、鏡のように自分を見つけます

GM : どうやら空間が完全にループ状になっているようですね

佐倉杏子 : 「チッ………」

ノエル : 「窓…窓は…前は、開ければ外があったのに…!!」

佐倉杏子 : そっとネムの前に立ち
背中でネムを覆い隠すような立ち方をして

シュウ : 「ノエルさん、あの化け物について知ってることがあれば教えて欲しいのです」
「アレがどういう存在なのか、シュウたちは動くべきか、それのとっかかりになる物を」

GM : …しかし、その中で

ライナー・ブラウン : 「……………」

GM : 無機質な機械音がかすかに聞こえます

GM : 魔女の付近、本来外に面する壁
そこには元々老朽化による隙間があり

GM : そこから入る音は…

ライナー・ブラウン : ノエルの不運はよく知っている。この手の地獄に足を踏み入れ、誰かが手を伸ばさなければそのまま沈む

ノエル : 「……今、一つ言えるのは魔女を“知ってる”奴ほど攻撃される…って事…そして」

ライナー・ブラウン : …普段は俺が手を伸ばしていた。だが、今回は違う。これは俺ではどうしようもない

ノエル : 「アレはもう逃げるしかない!!できる事なんて、私たちにはない!!」

ライナー・ブラウン : (…その時、誰が、隣にいた?)

ライナー・ブラウン : 「………ノエル」

ライナー・ブラウン : 「あとで詳しく聞かせろ、色々と」

: 「突入カウント」

: 「3、2…1!」

ノエル : 「後があったらね…っ…!!クソッ…勢力も把握して、あとは情報も揃ってるから楽勝だと思…え、なに!?」

: 爆発音と共に、宿の壁が吹っ飛び

: 空間異常が回復する

ライナー・ブラウン : 「…伏せろ!」

ノエル : ライナーの声に従って必死で防御姿勢を取る

メクティ : 「誰だこんなところで読んだバカは!」

リヴァ : 「誰でしょうね」

佐倉杏子 : 「なんだよお前知ってんのかこれ!」

メクティ : 四人の人影が銃を構えて
一斉に銃弾が叩き込まれていく

ノエル : 「なんか、ごっつい武器持った女が出たー!?でも、チャンス!!」

シュウ : 「…すっごい鼻の良さなのです」

シュウ : 「そして、今なら逃げられる」

クルカイ : 「ちょっと待ちなさい」
一人がすり抜けて元へ

ノエル : 「うん!三田ちゃんと私の鞄に……うん、ついでにしても、アイツもね!!」

ノエル : 「え?」

クルカイ : 「今飛び出るとうるさい連中に見られるわ」

クルカイ : 「伏せて、合図したら出て」

ノエル : 「は、はーい!ありがとうございまぁす!!」

ライナー・ブラウン : 無言で伏せたまま、声のする方を見る

ノエル : そして大人しく伏せる
またしても伏せる

ライナー・ブラウン : 「……目ざとい連中だ」

佐倉杏子 : 「めんどくせえな本当…」

シュウ : 「はーい」ふせふせ

クルカイ : 「なんでそこまで目を付けられるかよく考えてほしいわね!」

クルカイ : 「それじゃあ、一、二の」

クルカイ : 「スモーク!」

レナ : 「はいなー!」
煙幕を焚いて

ライナー・ブラウン : 「スモークで素人に伝わるか!目を閉じて鼻を隠せ!」

クルカイ : 「さっさと行け!爆撃来る!」

佐倉杏子 : 「はいはい!」

シュウ : 「のわーっ!もくもく!」

ノエル : 指示に従って走りつつ…

クルカイ : と言った瞬間
完全に先ほどの四人も姿を消すでしょう

クルカイ : そして

佐倉杏子 : 「ネムお前も言う事聞いとけ!」
なんて声も混じりつつ

ノエル : 「三田ちゃん!こっち…きてるわよね!?」

ねむ : 「う、うん…」

ねむ : 眠たげなのは変わらないが

ねむ : スモークの中でも特に苦しげではなく

三田 : 「うひゃああああ…」

ライナー・ブラウン : 俺も一応あいつの安否を…確認する必要もない気がするのでしなかった

戦闘ヘリ : 突然低空を鉄の塊が走り

戦闘ヘリ : 次の瞬間、宿だった場所は
巨大な炎に包まれていた

三田 : 「あああ…」

ライナー・ブラウン : 「ここまでやるか…!?儀式どころじゃないだろう!」

三田 : 「あ~~~~~!!!」
涙であった

ノエル : 「……は?」

佐倉杏子 : 「………ったくよ!」

"魔女" : しかし、魔女はそれを意にも返さず煙の中に立ち

"魔女" : くい、と指を振れば

戦闘ヘリ : ひどい鉄のきしむ音がした後

戦闘ヘリ : 一瞬赤い飛沫を走らせ
手のひら大の鉄の球になって

戦闘ヘリ : 山の中に落ちていった

シュウ : 「これはなるほど…あの神域でも銃撃戦が繰り広げられるだけの事はあるなぁ…」

ノエル : 怨めしかった、訳のわからないことで
急に居場所を奪われた子供の姿がダブって…
殺してやりたかった、けどすぐ死んだ

"魔女" : そして軽く辺りを見回し

ライナー・ブラウン : 「────」

"魔女" : しゅう、と

"魔女" : 姿を消していった

ライナー・ブラウン : …戦闘ヘリの戦闘力はよく知っている。何度も死にかけたし、窮地を救われた

ライナー・ブラウン : それが、今、紙屑のように丸められ、潰された

佐倉杏子 : 「はぁー……………………」

ライナー・ブラウン : 「嘘だろ…?」

ノエル : 恐ろしい、一度は完璧に逃げ切った筈の相手が
声にすら出したくない…目を塞いで逃げ出したい

ノエル : 幸いにも、脅威は去った

ノエル : 去った筈、なのに
声を絞り出す事はできなかった

シュウ : 「消えちゃった…」
「"目的"は達成した…ってことなのかな」

ライナー・ブラウン : 「………」

ライナー・ブラウン : 「…ノエル」
小声で

ノエル : だから、泣いている女の子の近くに立って
居場所を失った女の子を……なんとか、してあげないと行けないと…思っていた

メクティ : 「こっちこっち」
遠くから手を振ってる

ノエル : 「……」

ライナー・ブラウン : 「…エンブラは、何者だ?」

ノエル : 「それが、今、聞く事?」

ライナー・ブラウン : 「………」

佐倉杏子 : 「あー……今行くよ」
手の振る方へと向かい

ノエル : やっと、声が出た
芯まで凍りついた様な…冷たい声が
八つ当たりじみた言い方の、情けない音だった

メクティ : 「話し合うにせよ、安全な場所にしなよ」

佐倉杏子 : 「喋りたいことあんなら移動しながらにでもやりな」
「死にたいってんなら止めないけど」

メクティ : 「山の方に隠しテントあるから使いな」

メクティ : 「じゃあね~」

メクティ : しゅう、とステルスを使い

ライナー・ブラウン : 「わかった…アレの話はまた後だ。話の腰も折られたしな」

佐倉杏子 : 「助かるよ、………ったく」

シュウ : 「まだ安全でもなさそうと」
「…シュウにも話はあとで聞かせてくださいね」

ノエル : 「そうね……そう、よね…ごめん…早く…早く、ここから離れないと…」

ライナー・ブラウン : 「とりあえず、全員ついて来い」
「あの連中は一応味方だ」

佐倉杏子 : あいつらに余計な借り作らせやがって
などと内心誰に向けたのかも分からない舌打ちをかまして

ノエル : 「…三田ちゃん、行こ…ソイツは私が背負っていくから」

ノエル : やっとだ、八つ当たりを優先して
挙句掛ける言葉がコレだ
何のために生き残ったのか、首が折れるほど傾げていたくなってくる

三田 : 「う、う…は、はい…」

宗那 : 酷い出血をしていたが

宗那 : 傷痕は凍結して止血されている

宗那 : …その体質を思えば当然だろう

ライナー・ブラウン : 「…この際三田さんも知っておいた方がいいか、色々と」

シュウ : 「ウェンディゴ…」

ライナー・ブラウン : 宿にいた人が誰も欠けてない事を確認し、指示されたテントの方へと先導する

シュウ : 「…気を付けてくださいねノエルさん」
「その男はどのような動機にせよ、貴方の荷物を覗いてそうなった」

ノエル : 「────」

ノエル : ヒビが入る様な、音が聞こえる
幻聴だ 心はとっくの昔に崩れ落ちて
砂の様に流れるだけだ

ノエル : 「…そのせいで、ああなった…わかってる…わかってる…わかってるてば…!!!」

ライナー・ブラウン : 「………」

ライナー・ブラウン : お前のせいじゃない、と言ったところで無駄か
自分がそうだったからな

ライナー・ブラウン : 「…………」
テントの中を確認した後、温める為に簡易的な焚火を外に造る

ライナー・ブラウン : 「…で、何から話すべきだと思う?」

ライナー・ブラウン : 「俺が話そうとしてたことか?それとも村とは関係なさそうなあの魔女か?」

ノエル : 「……まずは、ライナーくんから」

佐倉杏子 : 「まず最初にあれが今回話そうとしてたことと関係あるのかどうか」

ライナー・ブラウン : 「わかった、俺から話す」

ライナー・ブラウン : 「あれは全く関係がない。この村を調べてあんな怪物の話は聞かなかったし、第一読んだらまずいって本は俺がエンブラ…さんから渡されたものだ」

シュウ : 「…エンブラさんからなんだね」

ノエル : 「で、その本は元々図書館にあった…その時は助かったけど…」

ライナー・ブラウン : 「……………」

シュウ : 「その時はどうやって助かったの?」

佐倉杏子 : 「関係ない事ならそっちの説明から続けるかどうかは任せるよ」

ライナー・ブラウン : 頭は嫌に冷えている。聞くべきではない、と直感している
俺が危険だから、じゃない。今ここでそのことをノエルに話させることが危険だと、そう予感している

ノエル : 「助かった理由はわからない、急に吹雪が起きて…そのうちに逃れた」

シュウ : …心理学

シュウ : こっちは90なのです

ノエル : 95でーす♡

シュウ : res((90/5)-(95/5))(1d100<=45) > 85 > 失敗

ライナー・ブラウン : 🌈

ノエル : 🌈

ノエル : ノエルは嘘はついていない
見たまま正直に話している
…ただ、省略しているだけで

シュウ : 「だって、ライナーはどう思う?」

ライナー・ブラウン : 「……………思い当たる節はある、だが、ここで言うべきかはわからない」

ライナー・ブラウン : 吹雪、多分それは嘘じゃない。この村で調べて、吹雪を起こす力があるのは知っている
じゃあ、誰がそれを起こしたか?だ

ライナー・ブラウン : …第一、本当に命からがら生き延びたんだとして、その危険を呼び込む本を他人に渡すか?普通?

ライナー・ブラウン : なら、答えは既に出ている
その人物は、つまりエンブラは…あの魔女に対抗する術を持っていたってことになる

ライナー・ブラウン : 「…シュウ、この件は俺に任せてくれないか」
「明日、確かめてみる」

ノエル : 「……」

シュウ : 「なら答え合わせなら任せて」
「多分シュウはライナーさんが至ろうとしてる事に対して、後押しできる情報は持ってるから」

ライナー・ブラウン : 「俺の中で答えは出ている」

ライナー・ブラウン : 「単に、結びつけたくない…認めたくないってだけだ。直に確かめるまでは」

佐倉杏子 : 「……」

ライナー・ブラウン : さて、と佐倉とねむの方に向き直る

ライナー・ブラウン : 「長々続けて悪かったな、宿の話に戻る」

シュウ : だからこそ、後押しなんだけどねと呟きつつ
彼も本題に向き直る

佐倉杏子 : 「ああ、聞くよ」

ノエル : 「…ん、よろしく」

ノエル : 疲れ切っているのか返事は短く
鞄を厳重に塞ぎながら、話を聞いている

ライナー・ブラウン : 「まず、ジュリエッタがしでかそうとしていることについて話す必要がある」
未だに冷や汗は流れ続けるが、どうにか冷静に話そうと努め

佐倉杏子 : 「………」

ライナー・ブラウン : 「祭りは本来、ウェンディゴを増やす儀式を主題としたもの…らしい」

ライナー・ブラウン : 「だが、今回あいつがそれに細工をした。イタクァを呼び出そうとしている」

ライナー・ブラウン : 確証はない、が…少なくとも、手の込んだ道具はそのためだとしか考えられない

ライナー・ブラウン : 「その上で失敗させようとしている理由はわからん。だが、成功失敗に関わらず、このままだと全員死ぬ」

ライナー・ブラウン : (…エンブラがどうかは知らないが)

ライナー・ブラウン : 「だがこれを防ぐには簡単な話で、ねむが儀式を拒めばいい」
「もしくは道具…」

ライナー・ブラウン : 「……嫁入り道具を隠す、とかな」

ノエル : 「まあ…それで済めば…もうハッピーエンド…なんだけどね」

シュウ : 「拒むっていうのは、ねむさんの意思の問題?」

ねむ : 「……」

ライナー・ブラウン : 「無理矢理引き剥がすって手もなくはない、が無理だな」

ライナー・ブラウン : 「ねむはイタクァの落とし子ってやつらしい。ウェンディゴよりもずっと強い存在だ」

ライナー・ブラウン : 「俺たちじゃどうにも出来ん、凍らされておしまいだ」

ノエル : 「…」

佐倉杏子 : 「その辺どうするかはもう決めてあるよ」

ライナー・ブラウン : 「………そうか、なら任せる」

佐倉杏子 : 「…はいよ」

佐倉杏子 : こっちの詳細聞きにいく気力すら削がれてるのかよ
なんて思いつつ

ライナー・ブラウン : 「だがまあ結局、今回だけを凌いだところでまた贄は生まれる。だから、俺は儀式の根本…まあ、根元を見つけて絶つ」

佐倉杏子 : 「ふぅん…?」

シュウ : 「いわば儀式の中核、それを壊せば儀式そのものが成り立たなくなる、って感じかな」
「ライナーは検討はついてる?」

ノエル : 「根元…?」

ライナー・ブラウン : 「いいや、検討はついてない」
「だから明日、神域に行く。ってのを話すつもりだったんだが…」

シュウ : 「神域なら行ったよ、シュウ」

ライナー・ブラウン : あの有様、と言わんばかりに指で宿(旧)を指す

シュウ : シュウもそれをお話するために集まったんだけどね…とその指さす方を見ながら

ライナー・ブラウン : 「行ったのか?どうやって…は、野暮か」
南天やジュリエッタと関わっていたシュウなら、別に行く手段を持っていても不思議じゃあない

ノエル : 露骨に顔を歪めて、目を逸らす

シュウ : 「そういうこと、企業秘密~」
「ただ何があったかと言えば…」と

シュウ : その日神域で見た巨大なウェンディゴ、
村の始まりとなった陣、
"かれい"を捧げるための祭壇、
そしてそのウェンディゴを崇める獣たちの話をし始める
…南天にまつわる物事は伏せながら

ライナー・ブラウン : 黙ってじっと聞きながら、頬杖を付けて思考を巡らせる

シュウ : 「これがライナーさんの探す根元かどうかは、絶ってみればわかるかもね」

ライナー・ブラウン : 「………」
「シュウ、そのウェンディゴ以外に生きている人とかはいなかったか?」

シュウ : 「いなかったよ」
「ただそこに立っていたウェンディゴを覗けばね」

ライナー・ブラウン : 「そうか…なあ、シュウ」

ライナー・ブラウン : 「覚えてるか?ドミノさんの話」

シュウ : 「色んな話聞いたもんね」
「シュウも覚えてるよ」

ライナー・ブラウン : 「ならその中で、行方が分からなくなってたウェンディゴの話もあったよな?」

ライナー・ブラウン : 「俺は、その女性のウェンディゴが、その鎮座してるウェンディゴだと思えて仕方がない」

ライナー・ブラウン : それで…と、どこか躊躇うようにした後、言葉に詰まる

シュウ : 「一人村に残った女性…」

ライナー・ブラウン : 「…これはまだ推測の段階だから、本気にしないでほしいんだが」

ライナー・ブラウン : 「ある程度詳しいやつに話を聞いて、ウェンディゴの呪い…とでも言うべきものは、だ」

佐倉杏子 : 「…」

ライナー・ブラウン : 「どうにも、繋がりによって分かち合えるものらしい。わかりやすい例で言えば、子供を作ることだ」

ライナー・ブラウン : 「で、だ。くびりが言ってたんだが、今ねむが人の姿をしてるのはおかしいらしい」

ライナー・ブラウン : だな?と確認するように視線を向ける

ライナー・ブラウン : その視線への返答を待つこともせず、言葉を続け

ライナー・ブラウン : 「で、俺とくびりが推察したのは、まだねむの母親が生きてて、ねむの力だか呪いだかを引き受けてるって可能性だ」

佐倉杏子 : 「……へえ」

くびり : 「…普通に考えてねえ」

くびり : 「漏れ出すもん、そういう神秘って」

くびり : 「何故なら人はキャンパスなんだよ、真っ白な」

くびり : 「濃い色で塗ればすぐ染まる」
「白く戻すのは難しい」

くびり : 「隠すのさえ厄介なくらいね~」

ライナー・ブラウン : 「…らしい」

シュウ : 「詩的な言い方!さすが教組様って感じ」

シュウ : 「だけどその神秘は混ざらず分かたれていて…」

ライナー・ブラウン : 「で、俺はその母親が生きてるとして、どうして姿を見せないのかとか、そもそもこの村に何があったのかを踏まえた上で、1つ結論を出した」

ライナー・ブラウン : 「多分、その母親は神域に居る。神域なら、誰も行方を知らずともおかしくはない」

ノエル : 「…でも、いたのは獣とかばっかりだったんでしょ?」

シュウ : 「だけど…それなら彼女が村の始まりなのは…」

ライナー・ブラウン : 「……………」

シュウ : 「…いや、説明つくや」

シュウ : 「彼女が何十年も前のウェンディゴであるっていうことは、教えてもらってるしね」

シュウ : 「ドミノさんのお話とも矛盾が無い」
「彼女が何十年も前の人物だということを示す手記もあった」
「該当する人物で一番あり得るのは…彼女の母親が一番しっくりくる」

ライナー・ブラウン : 「………」

ライナー・ブラウン : インスピレーションいいか?

ライナー・ブラウン : 彼女…鎮座したウェンディゴを殺した場合、ねむにどんな影響が出るかをはっきりと知りたい

GM : ええ

GM : どうぞ?

ライナー・ブラウン : SANは9支払っておこう

system : [ ライナー・ブラウン ] SAN : 77 → 68

ライナー・ブラウン : CCB<=90 インスピ(1D100<=90) > 61 > 成功

GM :  

:

:  

: 代わりの器がない場合、彼女は風の落とし子として覚醒し

: 辺り一帯を凍てつかせ、周囲の町…地域に至るまで凍土に変え
今後数百年変わりないでしょう

: ですから、その為にも
代わりに分かち合う誰かを

: ……

: 娘のことをよろしくお願いします
皆さん

:  

:  

ライナー・ブラウン : 「………」

ライナー・ブラウン : 誰からの声とか、そもそもどこから聞こえてくるのか、この思考は何故生まれたのか?とか、そういうことを考える気力はもうない

ライナー・ブラウン : だから、自然と声に出る

ライナー・ブラウン : 「娘のことを、よろしくお願いします…か」

ノエル : 「……」

シュウ : 「……これ、みんなにも聞こえた?」

ライナー・ブラウン : 「聞こえた、何が起こるのかも全部」

佐倉杏子 : 「…」

ねむ : 「……」

ねむ : 目を瞑り

ねむ : 「だって」

ねむ : にこり

佐倉杏子 : 「…ったく」

ライナー・ブラウン : 「分かち合う器…それが必要らしい」
「まあ、つまりねむの母親の代わりに半分背負う対象がいるってことだな」

ライナー・ブラウン : 「………なあ、佐倉。さっきは何故か無視したが、もしかしてもう知ってたりしたか?このこと」

佐倉杏子 : 「まあね」

佐倉杏子 : 「こっちで聞いた話繋げてほぼ見当はついてるよ」

ライナー・ブラウン : 「繋がりってのがどうすれば出来るのかは俺にはわからない、そこも知ってる…んだろうな」

ライナー・ブラウン : 「実際、どうすればその繋がりって出来るんだ?」

ねむ : にこにこ

ライナー・ブラウン : 単なる興味でもあるし、くびりの知りたいことでもあるしな

佐倉杏子 : 「はあー………」
「…………ま、そうだね」

佐倉杏子 : 「強いて言うなら」
「人と人との関係、らしいよ」

ライナー・ブラウン : 「……………」

ライナー・ブラウン : CCB<=55 どうでもいいアイデア(1D100<=55) > 87 > 失敗

ライナー・ブラウン : 「………わかった」
わからん

ノエル : 「…え、本当に結婚するの?」

ライナー・ブラウン : 「え?」

ノエル : 「え?」

シュウ : ニコニコ

佐倉杏子 : 「はぁー…………」

ライナー・ブラウン : 「ああ、そうか、あの嫁入り道具は…すまん、悪かった」

くびり : 「はいはーい!!」

ノエル : 「あ、えーっと」

くびり : 「私知ってるよ私私」

ノエル : 「私シスターだから、あのお決まりの…って何?」

シュウ : 「はいくびりちゃんさんどうぞなのです~!」

佐倉杏子 : 「他に請け負えるやつがいるってんならそいつでいいんだけどね」

くびり : 「あるんだよね、白無垢」

くびり : 「村役場に隠してる」
「欲しくない?こうなったら」

ライナー・ブラウン : 「………ああ、そうか。失敗させるって、イタクァへの嫁入りの対象を変えるんだな」
「神への繋がりがそのまま人に置き換わるから、深い関係になる、か」

ライナー・ブラウン : なにか1人で納得したような雰囲気を出している

くびり : 「私裾直しできるよ」

くびり : ドヤァ

佐倉杏子 : 「どいつもこいつも…」

ノエル : 「花嫁側の衣装があるなら、花婿側もいるわよね…なんか、器用な人いないかなぁ」

佐倉杏子 : 「で?話はもう終わり?」

ノエル : ふと、なんでもできそうな
仲間の顔が浮かんでくる
正直な話、今はなんにしても目標を見つけてそれに縋っておきたい

ライナー・ブラウン : 「………………」
「正直言うべきか悩んでるんだが、言わなきゃダメだと思ったから言う」

佐倉杏子 : あからさまに今の話題を切り替えるか切り上げるかのような口で

佐倉杏子 : 「いいよ、言いなよ」

ライナー・ブラウン : 「俺はさっき、この儀式を終わらせる、そう言った」
「…今でもそれは変わらん。それが、俺のやるべきことだと思っている」

佐倉杏子 : 「ああ」

ライナー・ブラウン : 「………」
コートの内側にしまっていた、布で巻かれた矢の束を見せる

ライナー・ブラウン : 「俺は、ウェンディゴを殺す手段を持ってる」
「後は…察してほしい」

佐倉杏子 : 「………」

佐倉杏子 : 「……ま、一応念の為言っとくけど」

佐倉杏子 : 「こいつに危害及ぶ事するつもりなら殺すから」
ネムを指して

佐倉杏子 : 「あとは好きにしなよ」

ねむ : 「……」

ねむ : 「でも……」

ねむ : 「お母さん……まだ頑張ってくれてる……なら」

ねむ : 「そっちは……お願いする……ね~……?」

ねむ : にこり、と優しく

ライナー・ブラウン : 「…任された」
「一応、神域は確認しに行くが…分かち合う当日までは何もしない、約束する」

ライナー・ブラウン : (…母親の介錯を頼まれるなんてな)

ライナー・ブラウン : だが、子に親殺しの罪を背負わせるよりは、ずっといい
それに二回目だ、母親殺しで恨まれるのにはもう慣れた

ライナー・ブラウン : 「…まあ、話はここまでなんだが」

ライナー・ブラウン : 「夜を明かす宿がないんだが、どうしたらいいと思う?」

佐倉杏子 : 「さあね」

三田 : 「こ、公民館に…空き部屋…あります…」

三田 : 「宿より……殺風景ですけど……」

三田 : しゅん

佐倉杏子 : 「あのアホが用意したテントもあるし各々自由に使ってればいいんじゃないの」

ノエル : 「…ん、今も案内してくれてありがとう」

ライナー・ブラウン : 「テントはこの気候だと自殺行為だ…公民館の部屋を借りよう」

シュウ : 「冬夜市に移動は…この時間からは逆に危険そうか…」

ライナー・ブラウン : 「すまん、黙ってたせいで、余計まずいことになって…」

ライナー・ブラウン : 三田さんへ謝る
正直、何て声を掛けるべきかわからないが…とにかく、謝るしかない

ノエル : 「…ごめんなさい」

ライナー・ブラウン : (巻き込むつもりはなかったんだがなあ…)

三田 : 「いいんです……」

三田 : 「……やっぱり、その」

三田 : 「……村、変なところあったんですね」

三田 : 「……」

ライナー・ブラウン : 「あー…………いや、んんっ……」

ライナー・ブラウン : (掛ける言葉が…ない)

ノエル : 「……かも、しれないね」

ライナー・ブラウン : 「…まあ、そうだ、元気を出してくれ」
「金は…俺がどうにかするから」

ノエル : 「…私も、三田ちゃんの居場所に…絶対…戻してあげるから」

三田 : 「……はい」

ノエル : 「元気出して…なんて、言えないけど…辛すぎる時とかは、すぐ言ってね…アナタは女の子なんだから…」

ノエル : 普通の子なんだ、あの時までの私と同じ
おかしな道に引き込まれることが間違いの、そんな…ただの子供

ノエル : それが、どうして…こんな場所で…
ああ…嗚呼…呪わしい…

シュウ : 「まあまあ」
「まずは命を失わずに済んだ、それだけでもね」

シュウ : 「命は無くしたら戻ってこないから」
「いまはそれだけでも、なのです」

ライナー・ブラウン : 「だな」

シュウ : 「それはそれとしてこのお兄さんの事も調べなきゃだし…」と未だ気絶している宗那の方を向きながらも

ライナー・ブラウン : 「もうあまり有益な情報は出ないと思うがな」

ライナー・ブラウン : 「むしろ、こっちが色々教えてやる番だろう」
「村のための儀式は、とっくに詰んでいたと」

ライナー・ブラウン : そこで視線を切って、重い足取りを公民館へと向けて進め始めた

ライナー・ブラウン :

GM : リスク半減
凍え計算どうぞ

ライナー・ブラウン : 寒すぎる

シュウ : 70。

シュウ : c70-15+15c(70-15+15) > 70

system : [ ライナー・ブラウン ] リスク : 75 → 42

ノエル : 13

system : [ シュウ ] 凍え : 15 → 70

system : [ ライナー・ブラウン ] リスク : 42 → 37

シュウ : c35/2c(35/2) > 17

system : [ シュウ ] リスク : 35 → 17

system : [ ライナー・ブラウン ] 凍え : 0 → 55

GM : では

GM : 朝がやってきました

system : [ GM ] 日付 : 3 → 4

system : [ GM ] 祭り開催まで : 3 → 2

system : [ GM ] 朝 : 3 → 4

GM : 本日の気温を予報します

system : [ GM ] 冬夜市[寒さ] : 30 → 20

system : [ GM ] 山嵐[寒さ] : 70 → 35

GM : 朝の行動を宣言してください

佐倉杏子 : メクティに会いに行くんだけどどこ行けば会える?

GM : 呼べば出てくる
ついて来てるから

佐倉杏子 : それはそれで行き場所の指定に困るな

佐倉杏子 : うーん

GM : 何かのついでに呼べると言うことです

佐倉杏子 : ネム留守番させる事ってできる?

GM : 嫌そうにするけど可能です

佐倉杏子 : じゃあ一応させるか

ねむ : なんでー!

佐倉杏子 : 埋め合わせくらいしてやるから今回だけな

メクティ : 行先思いつかないならなんか探してこようか待ち合わせ場所

佐倉杏子 : この前の埋め合わせも兼ねてどっか飯か喫茶店ある所行くか

メクティ : OK

佐倉杏子 : 駅かビル街だな多分

佐倉杏子 : 駅にしとくか楽そうだし

佐倉杏子 : 店はメクティ側の希望にでもしとく

メクティ : ういうい

メクティ :  

メクティ : 「新しいサムライマック美味くない?」

メクティ : ベーコンタマゴを齧りながら

佐倉杏子 : 「遠慮のへったくれもねえな」

佐倉杏子 : 奢らせてやや懐が痛いものの
自分だけグレードが下がるのもなんだか気に食わない
かといって被らせるのも癪なのでタブルチーズの方のサムライマックを食べて

メクティ : 「新しいの食べたくなるじゃんさ」

メクティ : 「あたし達は新しいのが食べたいから出るたびに食べるのか」
「出ていると言う話を聞くと新しいのを食べたくなるのか」

佐倉杏子 : 「店側は少なくともお前みたいなのがいるから新メニュー出すんだろうね」

佐倉杏子 : 不本意ながらポテトはLを二人で共有したものを食べる
ケチっている

メクティ : 「まあ上手くいったら今度は奢ってあげるよ」

メクティ : 「君ら運よさそうだし」

メクティ : ポテトを齧りながら

佐倉杏子 : 「じゃ、お前に貸し作れた時頼むわ」

メクティ : 「事件が終われば貸しになるよ」

メクティ : 「あんなの絡んだ事件を穏便に解決だよ?」
「悪い話じゃない」

佐倉杏子 : 「………はあ」

佐倉杏子 : 微妙に拒みきれない不満をため息として吐きながら

佐倉杏子 : 「それじゃお前の時は今日の倍にして苦しめてやるよ」

メクティ : 「あたし割と高給取りだからがんばってねー」

佐倉杏子 : 「はいはい」

佐倉杏子 : 「…で、まあ話なんだけど」

佐倉杏子 : 「お前ネムの身寄りとか分かる?」

メクティ : 「それは戸籍的なお話?」

佐倉杏子 : 「それもそうだし、もっというとあいつの親族関係っつうか」
「…生まれ的にそれも違うな」

佐倉杏子 : 「要は事が終えた後、頼る当てになれそうな奴がいるのかどうかだよ」

メクティ : 「親族は…んー…遠縁に従兄弟とかは居るにゃいるけど」
「育ちの遠い子がいきなり姉妹になっても困りそうじゃない?」

佐倉杏子 : 「ちなみにこれは気に食わないなら答えなくていい」

メクティ : 「別に、当たり前の心配じゃん」

佐倉杏子 : 「お前に付き合う義理ねえって言ってるんだよ」

メクティ : 「でも残念だけどウチでは受け持てないかな」
「上司に相談できたらもっと相応の場所渡せるかもだけど」

メクティ : 「ないこたない」

メクティ : 「事件の被害者兼、人間の手に余る存在の処遇って話になるしね」

佐倉杏子 : 「……そういう事にしとくよ」

メクティ : 「ただあたしから言い出すとまずい」

メクティ : 「そりゃねむちゃんを一生保管することはできるだろうけど」
「二度と陽を浴びない可能性もままありだよね」

佐倉杏子 : 「だろうね」
「はっきり言うとあたしもお前やその裏には預けようと思わないし」

メクティ : 「賢い選択」
くいくいと手首を回すと

メクティ : カチカチ
部品が擦れるような音

佐倉杏子 : 「……しかしちょっと疑問だな」

佐倉杏子 : 「じゃああいつ村来る前はどこの世話になってたんだ」

メクティ : 「あの体質だから本能的に食事とか要らないしね」
「君には隠すだろうけど」

メクティ : 「見たところの家族や保護者は居ないよ」
「まあ、そもそも形跡がいくらか消されてるけど」

メクティ : 「仮にまともな保護者がいたら、先に病院とかにいくさあ」

佐倉杏子 : 「……っ、はあ」

佐倉杏子 : 頭を少し、俯くように抱えて

佐倉杏子 : 以前のネムの境遇を想像し
まるで自分が己に酔いしれていて、小さい存在であるような気分にも陥り

佐倉杏子 : 「……大分厳しいな」

メクティ : 「もう無事に日常に戻る予定は立ててんだねえ」

佐倉杏子 : 「失敗した時の事なんて考える意味もないしな。全部終わりだし」
「だったら成功した後のこと考えるしかない」

佐倉杏子 : 「……あたしにはあいつにまともな暮らしさせるなんて無理だしな」

メクティ : 「子供同士だもんね」

メクティ : 「まぁいいじゃん、まともそうな大人の一人くらいいないの?」

佐倉杏子 : 「当ての候補は昨日潰れた」

メクティ : 「死人を出したつもりはないんだけどなあ」

佐倉杏子 : 「実際死んじゃいないよ」
「預けられる存在に感じなくなっただけ」

メクティ : 「そりゃ残念」

メクティ : 「でもあたし視点だと、しばらくは君に預けるしかないって感じだけどね」

メクティ : 「情とか抜きにして、君じゃないと言うこと聞かなさそう」

佐倉杏子 : 「……もっとまともな相手にくっついてりゃよかったってのに」

佐倉杏子 : 「まあ他に当て見つからないならそうするさ」
「そうするしかないだろうし」

メクティ : 「それがいい」

メクティ : 「でもまぁ、まともな相手なんて何処に居るんだろうね」

メクティ : 「まともなら関わらないよ」

メクティ : 「そういうもんなんだよね」

佐倉杏子 : 「だろうね」
「でも足掻くしかないだろ」

佐倉杏子 : 「このまま仲良く浮浪者二人じゃ救いきれてないし」

メクティ : 「そうだねえ」

メクティ : 「…ま」

メクティ : 「それもこれも、まずは切り抜けたらいいよ」

メクティ : 「世の中支援の多さだけは誇れるモンじゃないの、ってね」
「存外何とかなるよ、たぶん~」

佐倉杏子 : 「……そうだな」
「急がないとだけどその日が来ても終わりじゃない」

佐倉杏子 : そう言い終えると

佐倉杏子 : 「……」

メクティ : 「…そろそろ行くのかな?」

佐倉杏子 : 「そうだね」
「つってもお前次第だけど」

佐倉杏子 : 「……追加、あと一つだけな」
「なんでもいいよ」

佐倉杏子 : 「……食うかい?」

メクティ : 「それじゃあ、お言葉に甘えようかな」

メクティ : 「ミニパンケーキにする」
「食べてみたかった」

佐倉杏子 : 「はいはい」

佐倉杏子 : 「あたしはフルーリーにでもしようかな」

佐倉杏子 : そのまま二人で追加注文に向かった。

佐倉杏子 :

GM :  

GM : リスク変動なし
凍え変動なし

GM : 次の行動どうぞ

ライナー・ブラウン : 神域へ凍えながらくびりの背に乗って突入する

くびり : ウイッス

くびり :  

: 「…で」

: 「何から探すんだ」

: ぐぐもった声で問いかける
こっちの姿だと話しずらい様子で

ライナー・ブラウン : 「まずはこの目でシュウの言ってたことが本当かを確かめる必要がある……」

: 「あいよ」

ライナー・ブラウン : 「…あ、いや、ちょっと待て……ぶえっくしゅ!」

ライナー・ブラウン : 咄嗟にハンカチで口を覆いながら、デカいくしゃみをする

: 「…寒いのか?」

ライナー・ブラウン : 「平気だ、38度程度なら問題ない」

ライナー・ブラウン : 風邪を引いたがだからといって引っ込んでいられる状況でもない

ライナー・ブラウン : というわけで神域全体をまず調べるが…

: 「馬鹿野郎…」

ライナー・ブラウン : シュウの来た時と特に変化とかはないか?

GM : ない、前のままです

ライナー・ブラウン : となると一応来たがあんまりやることがなさそうだな…

ライナー・ブラウン : まあまずウェンディゴについて詳しく調べよう
メダルに触ってみるか

GM : 触る…ですか

GM : いいですよ
そのまま触ります?

ライナー・ブラウン : そのまま触る
1人の探索じゃなくてNPCがいるからどうにかなるだろうという安易な考え

ライナー・ブラウン : 「このメダルが、本物の……」

GM : じゃあPOW*5どうぞ

ライナー・ブラウン : 熱に浮かされた頭で、無防備に触れる

ライナー・ブラウン : CCB<=85 POW×5(1D100<=85) > 49 > 成功

GM : …手に取ろうとした刹那

GM : 一瞬で自身の手が凍結し砕けるような恐ろしい感触

: 「おいバカ!」
ぐ、と抑えて

ライナー・ブラウン : 「………っ!」

ライナー・ブラウン : 「すまん、迂闊だった」

ライナー・ブラウン : 自分の手を確認し、まだ無事であることを確かめる

ライナー・ブラウン : 「なあ、くびり」
「このメダル、お前は触れないのか?」

くびり : しゅ、と姿が縮み

くびり : 「ちょいまち」

くびり : 真っ白い布を出して、それを挟んで掴み取る

くびり : 「うひ~~…」

くびり : 「ガチモンじゃん」

くびり : 「なんというかさあ」
「…本当、この世にあっちゃいけないって感じ~」

ライナー・ブラウン : 「本物は違う、ってことか」
懲りずに布に手を伸ばして触りに行く

くびり : 「こらこらやめとけって」

くびり : 「…触ったらそれだけでウェンディゴになるかもしれんよ」

ライナー・ブラウン : 「そりゃ恐ろしい代物だな」
「………」

ライナー・ブラウン : 「そのメダル、破壊出来たりするのか?」

ライナー・ブラウン : 矢を取り出して、突っつくジェスチャー

くびり : 「この世の手段じゃ傷もつかないよ」

くびり : 「…イタクァの伝説は知ってる?」

くびり : コインを手に取り、ゆっくり布に包み
札のようなもので縛り上げて

ライナー・ブラウン : 「いや、知らん」

ライナー・ブラウン : 「風に纏わる怪物ってのはわかったが、伝説や伝承に関してはこの村で知れる程度の事しか」

くびり : 「宮殿」

くびり : 「イタクァは、世界のどこかに宮殿を持ち」
「今は力のほとんどをそこに置いている」

くびり : 「ある条件を満たした冷えた土地では、宮殿が現れることがある」

くびり : 「このメダルを置いたのも含めて、長い目で見て宮殿の招来を狙ってたってとこかな」

ライナー・ブラウン : 「それは…パンドラしかいないか」

ライナー・ブラウン : 「ならある意味運が良かったのか?ジュリエッタやお前が関わってきたせいなのかおかげなのか、その前にこうして全部ダメになった」

ライナー・ブラウン : (あるいは、それも承知で傍観しているか)

ライナー・ブラウン : 「ところでそのメダル…今封か何かしたみたいだが」

ライナー・ブラウン : 再三手を伸ばして触ろうとする

ライナー・ブラウン : 「今度こそ俺が持てたり…」

くびり : 「どんだけ気にしてんの!?」

くびり : 「…まさか欲しいの?本気?」

くびり : 「処分にすら困る危険物だよ?」

ライナー・ブラウン : 「使い道がある…気がする」

ライナー・ブラウン : 正直今そこまで頭が回っていないが、こう…交渉に使える、そんな気がした

くびり : 「……」

くびり : 「触れはするけど、それだけ」

くびり : 「何かの役目はあるだろうけど、人の使うものじゃあない」

ライナー・ブラウン : 「だったらお前もそんなものを持ってたところで、どうしようもないんだろう」

ライナー・ブラウン : 「捨てても誰か使い道の分かる奴に渡っても困る」

ライナー・ブラウン : 「どうにかする手段は俺は知らないが、どうにかできる奴に渡すことはできなくもない」

ライナー・ブラウン : いくつかの候補を頭に巡らせながら、真面目な顔で

くびり : 「…そりゃいいけどさあ」

くびり : 「こういうのは、手にした人間に欲を掻かせる力が付きものなんだよ」

くびり : 「私はウェンディゴ、もう唆すべき人間ですらないんだ」
「それ以上に何とかできそう?」

ライナー・ブラウン : 「いくらかは思いついている」

ライナー・ブラウン : 「その内の1つは…この後行ってみるさ」

くびり : 「わかった…じゃあついてくよ」

ライナー・ブラウン : 「やめておいた方がいいぞ」

ライナー・ブラウン : 「悪いが、これは本気で言ってる」

くびり : 「なんでよー!?」

ライナー・ブラウン : もしこのメダルが誰かの手に渡るのがまずいなら、ここまで静観しているわけがない
なら、俺の予想している通りの正体だったとして…

ライナー・ブラウン : (多分、見せたところで興味を持たない…気がする)
熱で頭が回りきらないが、俺の直感がそう告げる

ライナー・ブラウン : 「まあ別に来たいんなら来てもいいんだが…面白い相手には会えないぞ」

くびり : 「何する気だよ…」

ライナー・ブラウン : 「ちょっとな…いや…今の俺は冷静じゃあないか」

ライナー・ブラウン : 「正直に話すか…」

ライナー・ブラウン : 「パンドラがいるかもしれん、って話だ」
「というか、この村に来る理由があってあの魔女から逃げれそうな存在を他に俺は知らん」

くびり : 「…」

くびり : 「いやいやいや!」

くびり : 「なおさら会うなって!!あの手の人間って全員ヤバいから!!」

ライナー・ブラウン : 「関係ないなら俺もそうしたかったんだが…」

ライナー・ブラウン : 目を伏せがちに

ライナー・ブラウン : 「…ノエルが関わってる可能性がある、というか多分あいつは何かしら知ってるはずだ」

ライナー・ブラウン : 「それを言わなかったってことは口止めされてるってことになる」

ライナー・ブラウン : 「放っておくなんて出来ん、俺がこの村の儀式をどうにかしたい理由の一つでもあるんだ」

くびり : 「私がこうなったのもそういうのに関わったからなんだよ!」

くびり : 「パンドラの知り合いらしかったけど、ろくでもないやつだった!」
「ヘラヘラしながらウェンディゴ食わせてきて真面目に祝福してさ!」

くびり : 「絶対後悔しかしない!」

ライナー・ブラウン : 「…………」

ライナー・ブラウン : 無言でコートの下の服の内ポケットをまさぐり、ボロボロの書簡を取り出し…

ライナー・ブラウン : 「…美しい筆跡だ。最初に貰った時はいい匂いもした」

くびり : 「おお」

くびり : 「おお?」

ライナー・ブラウン : 「この村に来る前、散々嫌な思いはしてきた、後悔も絶望も」

ライナー・ブラウン : 力なくその場に座り、反応を窺うことなく喋り始める

くびり : 「う、うん」

くびり : 文脈がつながってない気がするが…という顔

ライナー・ブラウン : 「外国で生まれて、被差別民族として生まれて、母と幸せに暮らすために少年兵として育って、敵の懐に潜入して、何食わぬ顔で友人として馴染んで、裏切って…」

ライナー・ブラウン : 「ようやく帰って、罪を裁かれるかと思えば…俺は英雄扱いだった」
「あれほど願った平穏も、俺にはただの責め苦だった」

ライナー・ブラウン : 「それが嫌で逃げ出して、気が付いたらこの国に来ていて…どこでもいいから死に場所が欲しかった俺は、雪山に登って遭難して…」

くびり : 「サバイバーズギルトってやつ?」

ライナー・ブラウン : 首を横に振った後、また話を続ける

ライナー・ブラウン : 「それで、目が覚めたら教会にいた。手元には手紙があって、それを読んでたら女神が来た」

ライナー・ブラウン : 「彼女は、俺に優しくし、温かいスープを飲ませてくれて、ただ親身になって話を聞いてくれた」
「その時…なぜか俺は、死にたかったはずなのに暖かい気持ちになった」

くびり : 「……」

くびり : 真面目に聞くべきなんだよな…って顔

ライナー・ブラウン : 「そしてこう思った。もしかしたら、俺は今この瞬間この気持ちを味わうために生まれてきたんじゃないかと」

ライナー・ブラウン : 「そして、思い返せば辛い人生の中でも…そう思うことはいくらかあった。母と過ごした一時、友人とバカをやった時…」

ライナー・ブラウン : 「くびり、お前にもあるはずだ…そういう、色々ある人生の中で、生きていてよかったと思ったことが」

くびり : 「まぁそりゃああるけどさあ…」

ライナー・ブラウン : 「俺にとってノエルはそういう気持ちにさせてくれる相手だ」

ライナー・ブラウン : 「そいつが持ち前の不幸で、今また地獄に引きずり込まれているかもしれん」

ライナー・ブラウン : 「それに、佐倉も、ねむも…そんな相手を地獄に引き込みたくないから今こうして頑張ってるんだ」

くびり : 「…なるほどねえ」

くびり : 「なんつーかまぁ」

くびり : 「ぶきっちょだね」

くびり : 「そういうのは面と向かって言わないと」
「私に言うことじゃあないでしょ」
けらけら

ライナー・ブラウン : 「いや、昨日聞きたがってたことだからちょうどいいと思って話したんだが」

くびり : 「いざ聞いてみると本当に大事な事なのにイマイチシリアスになり切れない不器用さがよく出てたよ」

ライナー・ブラウン : 「それも含めて俺だ、気持ち悪いってのも友人に言われたが改めるつもりはないぞ」

ライナー・ブラウン : 「俺は単に死にたいって思いもある。だが、生きて償いたいって気持ちもある」

くびり : 「…しっかたないなぁ」

くびり : 「じゃあ最終目標をよーく考えなおしなよ」

くびり : 「そのノエルってのを、助けりゃいいんでしょ」

ライナー・ブラウン : 「そうだな…」

ライナー・ブラウン : 「償いのためにこの村の人もノエルも守りたい」
「その過程で俺が死んでも、単なる報いだ」

くびり : 「そうして英雄になる気~?」

くびり : 「馬鹿だねえまったく」
「償いってのは生者の特権なの」

くびり : 「死んで去る者を誰も追わず誰も赦さない」
「死者の魂に価値は得がたい」
「生きてるものにしか明日はないんだ」

くびり : 「明日があるモノにしか償いを示す手段はない」
「忘れない方がいいよ」

ライナー・ブラウン : 「………」

ライナー・ブラウン : 「…………」

ライナー・ブラウン : 「司祭っぽいこと言えるんだな…」

くびり : 「…一応本職だから」

ライナー・ブラウン : 「心に留めておく、結構響いた」

ライナー・ブラウン : よっと立とうとして、少し雪で滑りつつなんとか立ち上がる

くびり : 「病人が無茶すんな」

くびり : 「連れてくよ、行き先は」

ライナー・ブラウン : 頭が冷えた、確かに、今教会に行くのは危険だとはわかる
ノエルを助け出すには、他の力が必要だ。そして俺はその手段を知っている

ライナー・ブラウン : 「冬夜市の旅館だ、柊って名前らしい」

ライナー・ブラウン : 「おそらく、こっちから連絡すれば…そこに来るはずだ」

ライナー・ブラウン : そう言いながら、メダルのあった場所…まだ生きているウェンディゴ、ねむの母親に目を向ける

くびり : 「あいあいあい」

くびり : 「…」

ライナー・ブラウン : 「必ず終わらせる、その時は…」
「くびり、この人の為に祈ってやってくれ」

ライナー・ブラウン : 「本当はエンブラさんに頼みたかったんだが…中身がアレじゃあな」

くびり : 「しゃーない」

くびり : 「この世の中まともそうな人ほど案外怖いよ」

くびり : そのまま一気に変身し

: 「ほいじゃ風邪ひく前にひとっ飛びするか」
「被っときな」

: 自分の被ってたケープを渡す

: 思ったより暖かい
生地がいいやつらしい

: 「…それと、私は人にゃ祈らないんだよ」

ライナー・ブラウン : 「ぬくもりが残ってて温かい…」

: 「ウェンディゴの司祭様だからな」

: 「帰る場所のない寄る辺のない連中がまだいっぱいで」
「そうじゃないなら別」

: 「人は人同士がんばりな」
と言って

: 雪原に大きな煙を上げてすっ飛んだ

ライナー・ブラウン : 「………」

ライナー・ブラウン : 「俺には…いや」
お前もまだ、人に見える。という言葉を飲み込み、その背にしがみ付く

ライナー・ブラウン : 何故なら俺は知っている
(照れ隠しを指摘されると、面白くない)

ライナー・ブラウン : そういう部分が、人を人たらしめるのか?とも思いつつ
次に会う連中との会話中に倒れることが無いように、目を瞑り体力を温存することにした──

ライナー・ブラウン :

GM : リスク変動+10
凍え変動+計算+くびりのケープ(-20)

system : [ ライナー・ブラウン ] リスク : 37 → 47

GM : 次の行動どうぞ

緋衣 南天 : では行きましょうか
そう…廃墟にっ

シュウ : レッツゴー!

シュウ : ヘクチュン!
ぷるぷる…

GM : あい

GM :

GM : そこにあるのは、完全に倒壊した家屋の後でしょう

GM : すでに"証拠隠滅"済みなのか

GM : 大体のモノは焼かれたように再起不能になっています

GM : 幸いにも、源泉までは変わらないのか
留め具のなくなったお湯が噴出しており

GM : そこにあった温もりだけは、偶然にも残っています

緋衣 南天 : 「わあ」
「報告では聞きましたが、大変なことになってますねえここ」

緋衣 南天 : 「……こうも派手なことを起こせる存在がいたとは、いや、それがANIMA…でしたっけ?」

シュウ : そのぬくもりに縋るように隣で縮こまりながら
当たりを見回し人を待っている

シュウ : 「さむさむ…はやくこないかなぁ…」

緋衣 南天 : ジュリエッタに一々確認を取りながら、震えているぱっと見少年らしき人を発見して

緋衣 南天 : 「ああ…今来ましたよ」

ジュリエッタ : 「…」

ジュリエッタ : 「大方爆撃したのでしょうね」

ジュリエッタ : 「田舎だし、隠すの簡単だし」

緋衣 南天 : 爆撃、そんな事ができるとなると敵組織の軍事力は朧げだが見えてくる
最低でも戦闘機やそれに近い何かしらは必要だとも感じるが…。

ジュリエッタ : 「シュウ」

シュウ : 「やっときた!おそいよ~~~」
涙目になっているのも、もはや隠さず
身震いしながら駆け寄って

緋衣 南天 : 「なるほど」
「…ほらシュウさん、指定されたもの持ってきたのでこっちきてください」

ジュリエッタ : 「何をだれがやらかしたの」

ジュリエッタ : 鞄を開けて

ジュリエッタ : 分厚いダウンを出して投げ渡す

シュウ : ぴょこんとパシッと
それを器用に空中で受け取って
もそもそ着込む

シュウ : 「うう…あったかいのにさむい~」

シュウ : 「っと、もらったからには説明しないと…」

ジュリエッタ : 「風邪ひくんじゃないわよ」

ジュリエッタ : ついでに魔法瓶とカイロも取り出す

緋衣 南天 : 「…ウェンディゴを殺す為じゃこんなことをする必要はない」
「私的には、他にも要件はあったけど先にそちらを聞かせたほしい」

シュウ : 「えっと、起こった事は…魔女の招来、でいいのかな」
「正直これはシュウたちにとってもトラブルだったよ」

シュウ : 説明の為きりっと眉を上げつつ
うわ!とカイロを受け取り
手の中でもそもそ温めつつ

ジュリエッタ : 「魔女…ねえ」

緋衣 南天 : 「…とはいえ、そんなものを呼び出した結果がこれは…誰も得をしないはず、一体何が?」

シュウ : 魔女に関して、見た物聞いた物を
本を読むだけで、ただ知るだけでこちらに牙を向ける化け物の存在を伝えつつ

シュウ : 「呼び出されたのはあくまで事故…かな」
「大方シュウたちの事を追いかけてた儀式の関係者が探りを入れようとして、たまたま一人が持ってたその本を踏んじゃって…ばん!」

シュウ : 「って感じ」
「南天さんも神域で見たあの白髪のおにーさんだよ、直接踏んだのは」

緋衣 南天 : 「…いやそんな危なっかしい本あるならカバーでも掛けて厳重に管理しとけよ、誰だよ持ってきたアホ」

ジュリエッタ : 「……まぁ、よくあることよ」

緋衣 南天 : 「ああアイツか、みてしまったバカは…」

ジュリエッタ : 「不幸を誘発して事故を起こさせる呪いだってあるし」

ジュリエッタ : 「まさか、それを探しにここに?」

シュウ : 「シュウとしては、回収した方がいいかなって」
「知る、って言ってもそのトリガーになるのは名前だけみたい」

緋衣 南天 : 「…一応私としては、流石に宿の消滅なんて事が起きるなんてのは想像もしてなかった」
「だから一度立ち寄り何が起きたかを確認したかった」

シュウ : 「であれば、他の詳細は知っておいた方が今後の為になるんじゃない?」

シュウ : 「でも改めて、こんな有様を見たらその本に果たして踏み込むべきか、とも思わされちゃうけどね」

ジュリエッタ : 「……魔女、ねえ」

緋衣 南天 : 「…一応聞くけどジュリエッタ、どうにかする手段はあったりするの?」

ジュリエッタ : 「呪われてたりするだけなら解呪すればいいことよ」

ジュリエッタ : 「わかってる罠ならどうにかしようはあるでしょ」

緋衣 南天 : 「…まあね」

緋衣 南天 : 「…その本は…まあ、この辺りに埋まってたりするのかしらね」
「そんな訳あり品誰かが回収したいとも思えないし」

シュウ : 「とはいえシュウとしてもまたあの魔女が出てこられても面倒だし」
「なんなら元から絶った方がいいかなって」

ジュリエッタ : 「仕方ないわね」

ジュリエッタ : 「ちょっと待ちなさい」

ジュリエッタ : 其処らの廃材を漁り

ジュリエッタ : 「まず印を刻んでいく」

緋衣 南天 : ジュリエッタの姿だけをみて、ふむふむと頷く。

ジュリエッタ : 杭になりそうな鉄棒を磨き、妙な文様を書いていく

ジュリエッタ : 「これを廃墟を囲むように刺す」

ジュリエッタ : 「長くなるわよ、準備手伝いなさい」

ジュリエッタ : と言いつつ、円を描くように杭を指していく

シュウ : その作業を興味深げに、
何本か手伝いながら

緋衣 南天 : 「勿論」

ジュリエッタ : 指先を噛んで

緋衣 南天 : 杭を何本か受け取って、指示に従って刺して。

ジュリエッタ : 杭の一つ一つに血を垂らし、文様に染み込ませてから

ジュリエッタ : 「ん~~…まあ和式でいいか」

シュウ : 「わお…いかにも魔術っぽい~」

シュウ : 「(和洋あるんだ…)」

ジュリエッタ : 崩れている神棚からしめ縄を編みなおし

ジュリエッタ : 杭に巻き付けて輪を作り

ジュリエッタ : 「最後に出入り口を作る」

ジュリエッタ : 「私とアンタたちの分だけよ」

ジュリエッタ : 内側に三つトーテムのようなものを作って

ジュリエッタ : 「とりあえず簡素だけどできたわ」
「これで内外の縁が切れる」

シュウ : 「縁切り…確かに和って感じだね」

ジュリエッタ : 「聞いた話だと、認知を軸にしてるんでしょ」

ジュリエッタ : 「見たか見てないか、それを包み隠せばいいのよ」

緋衣 南天 : 「…らしいわね。名前を知る?とかなら、認知を元にしてると…なるほど」

ジュリエッタ : 「じゃあ探すわよ」
今度はペンデュラムのようなものまで出し

ジュリエッタ : ダウンジングのように、揺らしていく

ジュリエッタ : 「あっちね」

緋衣 南天 : 「……ほー」
関心した。素直に。眼前で行われている知識を確かに学びつつ、捜索していくことに。

ジュリエッタ : 焼け尽きた木の柱をどかし、ボロボロのカバンを開くと

ジュリエッタ : 「あった」

シュウ : 「おお~今度はダウンジングだ~」
後ろをついていき、後ろから見つけた物を覗きこむ

ジュリエッタ : 古めかしい本は、焦げ付き燃え上った様子だが

ジュリエッタ : 軽く払うと、中から傷一つない本が

ジュリエッタ : 「見るからに呪具ね…」

緋衣 南天 : 「……爆撃受けたのよね?それ、マジかよ」

緋衣 南天 : 「…いや、そんなものか…。……っへえ」

ジュリエッタ : 「この世界の空間に属してないのでしょうね」
「めんどくさい構造」

緋衣 南天 : 「…上位の次元にあるもの、というよりはまた別の空間に属しているもの…って感じかしら」

シュウ : 「はえ~」
「あくまで名前を知っただけでアウト…って訳でもないのかな」
「こう…その本に載っている名前を知ったらアウトみたいな…?」

ジュリエッタ : 「条件付けの理由は何でもいいのよ」

ジュリエッタ : 「似たような理由で、関係してしまったら殺しに来る存在がいる、その模倣ね」

ジュリエッタ : 「読むんだったっけ?」

緋衣 南天 : 「……ふうむ、なるほど」
「ええまあここまできたら」

ジュリエッタ : 「ちょっと待ちなさい」
ナイフを取り出す、いつだかシュウに向けていたやつだ

ジュリエッタ : そのまま表紙に向かって突き刺し、一部の欄を引き裂いた

シュウ : 見覚えのあるそれを目にしながら
「対策も一応してるのであればいいんじゃない?」

ジュリエッタ : 「問題の部分を潰したわ」

ジュリエッタ : 「はい」

ジュリエッタ : 本を投げ渡す

シュウ : 本をキャッチ!

緋衣 南天 : 「……ナイスキャッチ。じゃ、さっそく見てみましょうか」

シュウ : そしてその魔女にまつわる本を開く
どこか、めくるその紙に重みを感じながらも…

"魔女" :  

"魔女" : 【魔女の呪本】
・返せ返せ返せ返せ返せ返せ返せ返せ返せ返せ返せ返せ返せ返せ返せ返せ返せ返せ返せ返せ返せ返せ返せ返せ返せ返せ返せ返せ返せ返せ返せ返せ返せ返せ返せ返せ返せ返せ返せ返せ返せ返せ返せ返せ返せ返せ返せ返せ返せ返せ返せ返せ返せ返せ返せ返せ返せ返せ返せ返せ返せ返せ返せ返せ返せ返せ返せ返せ返せ返せ返せ返せ返せ返せ返せ返せ返せ返せ返せ返せ返せ返せ返せ返せ返せ返せ返せ返せ返せ返せ返せ返せ返せ返せ返せ返せ返せ返せ返せ返せ返せ返せ返せ返せ返せ返せ返せ返せ返せ返せ返せ返せ返せ返せ返せ返せ返せ返せ返せ返せ返せ返せ返せ返せ返せ返せ返せ返せ返せ返せ返せ返せ返せ返せ返せ返せ返せ返せ返せ返せ返せ返せ返せ返せ返せ返せ返せ

"魔女" :  

"魔女" :  

GM : 本の全面が、呪詛のような書き込みで埋まっている

GM : 隙間には元の記述もあるのだが

GM : "虫食い"のように重要な単語が抜け落ちている

ジュリエッタ : 「価値あるモノじゃないわ」

ジュリエッタ : 「そういう怪物は、大概ぶっ壊れた人間でしかない」

緋衣 南天 : 「……」

シュウ : 「うわぁ…」とさすがに面喰いつつ

シュウ : 「すっごい怒ってるなぁ…」

緋衣 南天 : 今私が胸に抱くものは、きっと私が滅多に感じることのない感情……憐憫だ。

緋衣 南天 : 哀れだとも、やや感じた。
世界を呪うように何かに書き記し続けるのにはすでにやった事があるから。

シュウ : 「シュウがチラッと見たそれもそうだったよ」
「なんというか、力には満ちてたけど、純粋にそれだけで」
「なにもかもなくなった後の抜け殻、って感じかな?」

緋衣 南天 : 「本当に助けないといけない人って」
「助けたくならない人…なんて、そう思ったりもしましたが」

ジュリエッタ : 「…大方そうでしょうね」

ジュリエッタ : 「世の中、ろくでもない奴はいるものよ」
「私もそうである上で言っておくわ」

緋衣 南天 : 「きっと、必要な何かを…大事な全てを奪われこうなっちまったのだろーよ。恐ろしいことに」

緋衣 南天 : …いやあそれは、少なくともあなたに関してはちょっと嘘じゃないかな
とは口にはせずに止めておくことに。

シュウ : 「(そういう人はカイロくれないと思うけどね~)」
袖口に貼られたソレをもみもみしながら

ジュリエッタ : 「本当に悍ましいのは、分かったうえで使う人間でしょう」

ジュリエッタ : 「この化け物は暴れまわってるだけで」

ジュリエッタ : 「騙すやらなんやらの方が、結局後に引くものでしょう」

シュウ : 「そうそう、シュウがお話したかったのはそこもなのです」

シュウ : 「わかった上でこの本を渡してきた人がいる」

緋衣 南天 : 「…それは?」

シュウ : 「その人が誰かなのか、答え合わせもしたかったんだ」

ジュリエッタ : 「……聞かせなさい」

シュウ : 「シュウの予想じゃ、そいつはパンドラだ」

シュウ : 「どうやってその本を確保したかは知らない」
「だけど事実ここにあるうえに、」
「さっき潰してくれた"魔女の名前"を知った上で生き残っている人がいる」

シュウ : 「ノエルさんだよ、南天さんも少なくとも公民館では見たことあると思うし」
「なんならこの村で活動してるなら顔も知ってるんじゃないかな?」

ジュリエッタ : 「フム…」

ジュリエッタ : 「あの不幸女か」

ジュリエッタ : 「そこでそう…繋がるわけね」

緋衣 南天 : 「待て、待て…ジュリエッタ、確か昨日そいつと会った…パンドラと一緒に…ということは」

シュウ : 「!」

シュウ : 「パンドラが一緒にいたんだ」
「じゃあ…確定かな」

ジュリエッタ : 「……ッチ」

ジュリエッタ : 「相変わらず碌な事をしない…っていうか」

ジュリエッタ : 「…じゃあまさかさっきの」

ジュリエッタ : 本を取り読み込み

ジュリエッタ : 「…………」

ジュリエッタ : 「返せってのはアイツ向けか…」

シュウ : 「個人向けなんだこれ」
「そう聞くと、本以外にも何かを返せ、って怒ってたりするのかなぁ」

シュウ : そういう話ってありそうじゃない?と付け加えつつ

ジュリエッタ : 「パンドラの盗んでいくものの話はしたかしら」

緋衣 南天 : 「……いえ、少なくとも詳しくは聞いてはないかと」

シュウ : 「色んな人から軽くは聞いてるよ」
「彼女の得意とするは他者の利用」

ジュリエッタ : 「他者の利用ってのはかわいい言い方ね」

シュウ : 「支配や管理を終えれば、完全に自身の道具に変える、ってね」

ジュリエッタ : 「それも間違いじゃないけど…」

ジュリエッタ : 「…盗んでいくのは人間そのものね」

シュウ : 「姿そのものも…とも聞いてるけど」

シュウ : 「その先もある、みたいな言い方だね」

緋衣 南天 : 「…成り変わりみたいね」

ジュリエッタ : 「要は人格や精神に至るまで奪取できるのよ」

ジュリエッタ : 「今の姿であれどこかに抜け殻にされた人間がいる」

ジュリエッタ : 「思考機能のない脳と個性の失われた肉体だけをね」

シュウ : 「まるで…この"魔女"みたいな?」
ジュリエッタの抱える本を指さしながら

緋衣 南天 : 「……頭おかしいんじゃねえの、バケモンじゃない」

ジュリエッタ : 「目的は知らない」

ジュリエッタ : 「でもそれはずっと繰り返してることよ」

ジュリエッタ : 「世の中にはパンドラが増えて」
「パンドラにされた人間は陰に消える」

ジュリエッタ : 「ろくでもない話ね」

緋衣 南天 : 「…地方にたまに見かける神様みたいね、それ」

ジュリエッタ : 「魔女もそうである可能性を感じたわ」

ジュリエッタ : 「…だからどうしろってものじゃないけど」

緋衣 南天 : 「様々な側面を持っている、本当は同一の個体…
 上手くは私も言い表せないけど、似てるとは思った。」

緋衣 南天 : 「…どちらにせよ、バケモンに変わりはない」

シュウ : 「与えたり奪ったり、不思議でわるーい魔女だね、パンドラって言うのは」

シュウ : 「シュウも神域で与えられたからね」
「南天さんも見てたでしょ?アレ」
「だから今度は何か奪われちゃうのかなぁ」

緋衣 南天 : 「………その割には結構呑気じゃない?」

ジュリエッタ : 「…気にするものじゃないけど、警戒はしなさい」

ジュリエッタ : 「与えるということは、その分相手を塗り替える行為よ」

ジュリエッタ : 「…尤も、アンタも別に甘く見てるわけじゃないと思うけどね」

ジュリエッタ : 座り込んで、物思うように

シュウ : 「焦ったって仕方がないも~ん」

シュウ : 「けれども、シュウにだってシュウの世界はあるし」
「塗りつぶされるなんてゴメンだね」

緋衣 南天 : 「誰だって自分の世界があるもの、ねえ」

緋衣 南天 : 「まあ、魔女とパンドラについては一度置いておきましょう」
「私達は私達で、他にやりたい事…というより、頼みたい事があるもの」

シュウ : 「シュウに頼み事?」首を傾げつつ

緋衣 南天 : 「そうそう」
「まあ、無茶振りみたいなものかもしれないけど。お前らANIMAってのと繋がってんだろ?」

ジュリエッタ : ゆっくり南天の話を聞く姿勢に

緋衣 南天 : 「正直、私達はもう帰るだけでいい」
「いいけどそれには、まだいるであろう奴らが邪魔だ」

シュウ : 「まあね、ジュリエッタさんが追われてるって言った通りだよ」
「関節的にだけどね」これはオフレコで~と付け加えながら

シュウ : 「とあれば、南天さんはそのANIMAを排除したいのかな?」

緋衣 南天 : 「……出来れば可能な限りくたばってほしいけど」
「それは流石に無理難題、だから退かせるか…」

緋衣 南天 : 「あるいは、私たちが逃げる間…注意を惹きつけるようにさせたい」

シュウ : 「であれば、ジュリエッタさん達よりもっと注意を引くような、餌があればいいかもね」

ジュリエッタ : 「…それが今の話かしら」

緋衣 南天 : 「最初こそ、そのパンドラってのに目を向けさせるのもありだと思った」
「やりあってくれれば最高だもの、私たちにとって」

緋衣 南天 : 「だけど…極上の餌はもう1つある」

緋衣 南天 : 「いるじゃない、この村に1匹…餌になり得るやつが」

緋衣 南天 : 儀式という植物に水をあげたのをジュリエッタとするならば
儀式の土台を、土地を改善したのがパンドラだろう。

緋衣 南天 : であるならば、儀式という植物をまず植えようと思う人物もいる
そしてその人物とは当然、この村で野心を蓄える村長だろうよ。

シュウ : 「ふふ~ん、シュウたちが村で最初にあった人」
「確かにあの人は…」

シュウ : 「今回の話で、一番追いかけられるべき人だね」

ジュリエッタ : 「…悪いけど、それが一番ね」

ジュリエッタ : 「ただのウェンディゴには荷が重いでしょうけど…」

緋衣 南天 : 「…せいぜい役に立ってもらいましょうよ」

ジュリエッタ : 「南天?」

ジュリエッタ : 「…あんまり好き好んでやりたくないのだけどね」
「でも、いい手だと思うわ」

シュウ : 「ならばあとは一つだけ」
「シュウがそれをやるメリットが欲しいな」

シュウ : 「村の因習に縛られただけなのか、それともそこに悪意があるのか或いは」
「いずれにせよ、もはや名前も知らない」
「そんなかわいそーな村長さんの背中を押す理由」

ジュリエッタ : 「…それなら十分知ってるわよ」

ジュリエッタ : 「まず一つ、村長は多くの人間を騙してウェンディゴにし生贄として同族捕食し続けた」

緋衣 南天 : …次からはちょっとこういうやり方は控えたほうがいいのかも。
少し前に考えていた空論を頭の机にしまいつつ。

ジュリエッタ : 「その二つ、村の外から子供を誘拐しこの村の住人として持続させるために利用した」

ジュリエッタ : 「その三つ、大昔共にウェンディゴになった仲間の大半を希少性を保つために間引きした」

ジュリエッタ : 「十分すぎるでしょう」

緋衣 南天 : 「やりたい放題の屑じゃない」

シュウ : 「いかにも因習村の村長で、報いを受けるべき、ってかんじ~」

シュウ : 「ならば餌は決まったね」
「あとはシュウの個人的な話~」

ジュリエッタ : 「…聞かせなさい」

シュウ : 「それを加味しても、結局それを流すシュウはANIMAから見ても悪いやつだから」
「なにか理由が欲しいな~って」

シュウ : 「単純なお話」
「儀式に関して何か知ってたら教えて欲しいなってだけだよ」

緋衣 南天 : 「……」

シュウ : 「多分このままじゃあ、ねむって人は助かっても、神様は怒ったままだろうしね」
「そういうお話、そういうことを理由にすればシュウは動ける」

ジュリエッタ : 「…難しい話じゃないわ」

ジュリエッタ : 「御神体は門…っと」

緋衣 南天 : 「…そうね、難しい話ではない」

ジュリエッタ : 「…貴方にも詳しく話した記憶はないけど?」

ジュリエッタ : 南天に目を向けて

緋衣 南天 : 「ええ、でも大まかの理論は理解してる」

緋衣 南天 : 「手順としては、ねむを助けた後御神体を破壊する。それでまず間違いはない」

緋衣 南天 : 「イタクァ…いや、高次元に住まう者どもが、この次元に干渉するには何かしらの目標が、目印が必要」

緋衣 南天 : 「私たちがより小さいものを把握するために、あれやこれやと工夫したりするのと同じように」

緋衣 南天 : 「つまり、高次元のその存在からの干渉を防ぐには」
「高次元と、この次元を繋ぐその媒体を破壊してしまえばいいってことでしょう」

シュウ : 「つまり…この場においてはあのウェンディゴがご神体で、神様の通るトンネルで、目印かぁ…」

緋衣 南天 : 古来の神の時代において、神官なんて役職が神の声を聞いていたのにもやや似ているかもな。なんてことを、微かに考えつつ
少し得意げに己が導き出した理論を語る

シュウ : 「ジュリエッタせんせー!これであってる~?」とひらひら、その内容の正否を問う

ジュリエッタ : 「……」

緋衣 南天 : 何度かちらちらと顔を伺っている。

ジュリエッタ : ぐ、と腕を組み

ジュリエッタ : 「正解よ、完全にね」

ジュリエッタ : 「事実、縁を持ったあの御神体が軸とした降臨イベント」

ジュリエッタ : 「…とは言え、事実としてその感覚を思い浮かぶのはいい勘をしてるわ」
「賢いわね、南天」

緋衣 南天 : 「当然でしょう、何故なら私なのだから」
なんていいつつドヤ顔で話を聞いている

シュウ : 「流石、助手さんだけなことある~」

シュウ : 「手段はこっちで用意できてるよ」
「うってつけの要員もいるしね」

ジュリエッタ : 「……ええ」

ジュリエッタ : 「こうなったら、手は貸すわ…全力でね」

シュウ : 「そういう研究してるんだもんね」
「なら儀式がご破算する時のデータだって欲しいはず」

シュウ : 「どう二人とも?その場に参列してみない?」

ジュリエッタ : 「参加するわ、それ……ねむのでしょう?」

シュウ : 「そういうこと~」

緋衣 南天 : 「えっ…」
「……ジュリエッタ、どうするの?」

シュウ : 「(しーっ!南天さん!ジュリエッタさんはそういうのに理由が欲しい人なんだから!)」ぽそっと耳打ち

緋衣 南天 : 「(えっえっ えっ…? えっ……?? えー? ……わかったわよ)」

シュウ : ま、それにシュウとしては、いざという時の後ろ盾はいくつでもあった方がいいしね~

ジュリエッタ : 「準備はいる?」

ジュリエッタ : 「一応前の儀式のためのスペアとかもあるけど」

シュウ : 「バックアップは大事だろうしお願い~!」

緋衣 南天 : なんであなたこんなに手際いいのよ、なんてヤバなツッコミはするだけ疲れるからやめた。
……なんか楽しそうだし。

ジュリエッタ : 「それで、ほかに話はあるの?」

シュウ : 「お約束を取り付けられたので、シュウは満足かな~」

ジュリエッタ : 「…わかったわ」

シュウ : 「じゃあ、日程が決まったら連絡するね~」
「餌を垂らすのもその時に合わせて」

ジュリエッタ : 「そうね」

ジュリエッタ : 「二人とも」

ジュリエッタ : 懐から小さなピンを取り出す

シュウ : それにそろそろ…さぶさぶになってきたし…

シュウ : 「?」

ジュリエッタ : 「念のためのお守りよ」
「ここに居る時は出来るだけ付けておきなさい」

ジュリエッタ : 「といっても、急場で作ったものだからいざという時に役立てば上々かもしれないけどね」

緋衣 南天 : 「……む…」

緋衣 南天 : 「…どんなの?」

ジュリエッタ : 【手製お守り】
・心理学で判定し、精神に強い防壁を作る
 そのシーンの間だけ精神干渉/心理学/SAN減少を一度無効化しその後お守りは崩壊する

ジュリエッタ : 「パンドラがいると分かっている以上はね」

緋衣 南天 : 「…………」
「あなたしっかり寝てる?」

ジュリエッタ : 「寝てるわ」

ジュリエッタ : 「寝ないとしっかり仕事できないでしょ」

シュウ : ニコニコー
その笑みは何に対して向けられているのか…

シュウ : 「ならありがたく受け取っておくのですよ~」

緋衣 南天 : 「ならいいけど」
「…色んなもの貰ってその、んむ……」
ちょっぴり困惑と、あとは心配のようなものも交えて

ジュリエッタ : 「心配も気兼ねも要らないわ」

ジュリエッタ : 「仕事仲間なら生存して帰還することを最優先してもらうだけ」

ジュリエッタ : 「本報酬は別だから差し引きもないわよ」

シュウ : 「(ね?言った通り、そういう人でしょ?)」と南天にぽそっと

緋衣 南天 : 「(……あー、ああー……そうねよくわかったわ…)」

緋衣 南天 : 「……じゃあそういうことで」

緋衣 南天 : 多分、私は波長が合ってしまってるのだろうなとか
そんなことちょっと考えてすぐに無視して。

シュウ : 「じゃあ、また連絡するね~」
と要件を終えた彼は一足先に、冷えた体を動かしながら
ぱたぱたと廃墟を、その結界を潜り出ていく

緋衣 南天 : そうして、軽く手を振って見送り

緋衣 南天 : ……。

緋衣 南天 : 賢いと直に褒められていたことを何度か反芻して
反芻している事実に嫌気がさしたりしながら。

緋衣 南天 : …ふふ
と、心のどこかで笑って

緋衣 南天 : 布石を全て打つために、一度暖かいあの場に戻ることにしたのであったとさ。

緋衣 南天 :  

GM :  

GM : リスク変動なし
凍え変動+35-20(結界)-防寒具

system : [ シュウ ] 凍え : 70 → 70

GM : 次の行動をどうぞ

ノエル : CCB<=80 幸運の代わりの目星!4倍!(1D100<=80) > 28 > 成功

ノエル : やったー!

GM : よろしい!

ノエル : さあ、いざ追跡!!

GM : では…

三田 : 『現在地:村の病院』

ノエル : よし、病院に向かいまーす!!

GM : はい

GM :  

GM :  

GM : 病院、だった場所は

GM : いつの間にかもぬけの殻、古びた設備を残して

GM : 其処に居たはずの医者の消えた
ただの古小屋になっていた

GM : しかし、一方
その中から話し声が聞こえるかもしれない

GM : ……戸を開けるか
或いは聞き耳でも立てるか?

ノエル : …か、隠れるでこっそり聞きます

ノエル : 振ってみます!

GM : どうぞ

ノエル : CCB<=95 コソコソ隠れる(1D100<=95) > 2 > 決定的成功/スペシャル

ノエル : は?

GM : ほお

GM : では

GM :  

GM : 室内では、かすかな声

三田 : 「……はい、そうなんです」

三田 : 「宗那さんは、村で別の目的があって」
「私と手伝ってくれてたのも…また別の意味があったのかなって」

三田 : 「それに…」

三田 : 「ここに置いてあったカルテを見たら」

三田 : 「私、村の外から…小さい子供のころ連れてかれたって」

三田 : 「…バカみたいですよね」

三田 : と、暗い声で話をする三田に対して

: 「そう嘆くことはないさ」

: 「再出発にもできるはずだよ」
「夢まで偽りだったわけではないだろう?」

: と、聞いたことのない声がしている

三田 : 隠れ見ても三田の後ろ姿ばかりで
人の姿のようなものは見えない

三田 : だが…

GM : 目星又は精神的な技能をここで使ってよい

ノエル : 幸いな事に95で精神系が二つ!
精神分析!!

ノエル : CCB<=95(1D100<=95) > 19 > スペシャル

GM : では

GM : 三田の周辺には、真っ赤な足跡と共に
何か奇妙な存在が居るのがわかるでしょう

白い獣 : しゅるしゅる、と三田に擦り寄り
それは問い掛ける奇妙な小動物

白い獣 : それは、真っ赤な糸のようなもので
小屋の外まで繋がっている操り人形にも見える

白い獣 : 「ここで全てを諦める必要はないんだよ」
「宿の夢をかなえるつもりなんだろう?」

三田 : 「…でも、無理ですよ」
「お金もないし、宗那さんほど賢くも…」

ノエル : 声を押し殺していた
うしろめたいから、声がして咄嗟に隠れた
だからその声はよくきこえていた

白い獣 : 「案ずることはない」

白い獣 : 「誰しも本当は自分のすべきこと、やりたい事を叶える力がある」

ノエル : 悔やむ声を聞きながら盗み見る
賤しい私に似合いで、何も言うことはない現状だ
ただ…異常な事が一つある

ノエル : “アレ”は一体なんだ?

白い獣 : 「それを手助けするために此処に来たのさ」

ノエル : 赤い線…いや系が見える、あの獣は人形?
一見すれば妖精の様に愛らしい
だが、あの赤い糸が不思議と恐ろしくて仕方がない

白い獣 : と、器用に近くのコップを取ると

白い獣 : 中に深紅の溶液が満ちていく

三田 : 「なんです?それ」

白い獣 : 「ちょっとした…気付けのようなものかな」
「さて、改めて聞こう」

白い獣 : 「"私"と契約して、あるがままの生を手に入れないかい?」
コップを目の前に置いた

GM : 【重要】

GM : ①.介入する

GM : ②.見守る

ノエル :

GM : よろしい
どうします

ノエル : 押し入って止めに入る

ノエル : 本音を言えばあの糸の先にいる奴を抑えたいけど
今現場を放置すれば手遅れになる可能性がある

GM : いいでしょう
ではクリティカルの特典です

GM : 貴女は
バレずに忍び寄ることも可能でしょうね

ノエル :

GM : 或いは

GM : その前に極めて注意深く場面を見て
見極めることもできます

GM : どちらにせよ、いい結果をもたらすのは保証しましょう

ノエル : …忍び寄っても、あの獣を止める破壊力が足りない見極めをまず優先します

GM : では

GM : 貴女は、その異様な液体を注ぐ最中に

GM : その場にいるもう一つの影に気づきました

GM : まるで亡霊のように現実味のない
赤い赤い美しい影、糸で繋がる何者か

赤い魔女 : 影も落とさず、嫋やかに三田を見守る何者かが
つい先ほどまで姿も見えなかったのにそこにいるでしょう

赤い魔女 : それは、実際に亡霊のように実体はなく
深紅の液体を垂らしたのだけ確かです

ノエル : “見つけた”
あの影が、この訳の分からない状況の原因だ

GM : では、貴女はそれを見極めながらも
割行っていくでしょう

ノエル : …最も、無力な雑魚には手札だってない
不意打ちが露骨に通用しない相手がいて
現状、あの液体を摂取するのと止めないといけない

ノエル : だから、矢面に立つしかない
…ああ、こんな事なら不貞腐れず訓練とかしておくんだったなぁ

白い獣 : 「おや」

三田 : 「ノエルさん…?」

ノエル : 「……」

赤い魔女 : にこりと笑って、来客に手を振る

ノエル : 「えっとね、まず最初に言うと…三田ちゃんが心配でここまで来て…」

ノエル : その様子に、怯える様に肩を震わせながらも…ああ、いや…声まで震えている

ノエル : 「…なんか、めっちゃアブナイお話っぽいから、こうして声をかけた訳」

ノエル : …隠れていた、ということは伏せた
バレているだろうが それでも言えなかった

ノエル : ……命を捨てるかもしれないのに
結局保身が拭きれない、そんな自分が少し笑えてきた

三田 : 「…で、でも、大丈夫ですよ」

三田 : 「この子、優しくって」
「フラフラしてた私にスープとかも作ってくれましたし…」

白い獣 : 「…初めまして、ノエル」

白い獣 : 「どうやら余計な心配でもかけてしまったかな」
「でも、そう警戒しなくてもいいんだ」

白い獣 : 「心に傷を受けた人間がいたから、少しばかり顔を出しているだけのことだよ」
「少なくとも、悪意や害意はない」

ノエル : 「……」

ノエル : 「なーんだ!良かったぁ!心配して損しちゃったじゃーん!」

赤い魔女 : 噓じゃないよ~、と
手をパタパタ

ノエル : そう言いながら、三田ちゃんに抱きついて
こっそりと『身代わり形代』を手渡す

三田 : 「ひょえ?」

ノエル : 声を顰めて、心の底から怯えながらも
こう伝えるだろう

ノエル : 「(アイツは、嘘はついてない…本音も話してるし善意はある)」

ノエル : 「(でも、隠し事はしている)」

ノエル : 「(それを持って、今すぐ逃げなさい…心からの善意で言うけど…ああいうタイプに関わったら、人生終わりよ?)」

三田 : 「(え、ええ…でも…)」

三田 : 「(…何処に、逃げるんですか)」

三田 : 「(何処に逃げたらいいんですか)」

ノエル : その言葉が、この場にある何よりも
私にとっては重かった

ノエル : 私のせいだ、とか発狂したみたいに叫びたくなるのを堪えて……声を絞り出す

ノエル : 「(大丈夫、あなたを助けてくれる人の心当たりならいっぱいある)」

ノエル : 「(ライナー君っていう、すごくいい奴の癖に、なんか変な人がいるし……あ、エンブラって人は、お酒くさいから近寄っちゃダメ)」

ノエル : 「(…後、いま渡した物を見せたら、ジュリエッタって人が助けてくれるかもしれない)」

ノエル : 「(……その、それでもダメだったら…)」

ノエル : もしも、生きて帰れたら
ここから、この子を返す事ができたなら

ノエル : 「(私が、あなたを助ける…あなたの居場所を、なんとしてでも取り戻してあげる)」

三田 : 「(……)」

ノエル : 「(だから、今だけは信じて)」

三田 : ちらり、とノエルと獣を見返し

三田 : 信頼は、しかしてノエルが勝ったのだろう

三田 : 裏切られていても、村は村
騙していた側でもない、少し不運なシスターが

三田 : 見たことのない真剣な顔をしていたのだから

三田 : 三田は、意を決して

三田 : その場を離れるように駆けて

白い獣 : 「おっと」

白い獣 : 「……行ってしまったか」

白い獣 : 「ううん、やっぱり色が不味いかな」

白い獣 : 液体をつまんで

ノエル : その背を見送りながら、白い獣と赤い幽霊を睨み付ける…そんな虚勢を張る刹那に

ノエル : あ……謝り損ねちゃった
届くかな?届かないかな?
まあ、言っておかないと腹も決まり切らないから…

ノエル : 「…宿の事、ごめんなさいね」

白い獣 : 「君が謝ることじゃあないだろう?」

白い獣 : 「……いや、見えてるしこっちでいいか」

白い獣 : コップを倒して液体をこぼすと

白い獣 : その液体は一気に膨張し

ノエル : 「あはは、バレてるかぁ…そりゃあバレるかぁ…」

赤い魔女 : 「はぁい」
亡霊がその場に実体化する

赤い魔女 : 「初めまして、ノエルちゃん」
「苦労してるね相変わらず~」

ノエル : 「…初めましてなのに、相変わらずって何?」

赤い魔女 : 「ずっと見守ってたから?」

赤い魔女 : 「と言っても、誰でも見守ってるんだけど!」

赤い魔女 : 「私はカルメン、████ちゃんの友達よ」

赤い魔女 : 「アレ?発音できない!?」
「また名前変えたのか……███!██?█████!」

赤い魔女 : 「……パンドラ!」

赤い魔女 : 「そうそうパンドラ、パンドラちゃん!」

ノエル : 「あはは…上司様のお知り合いかぁ…参ったなぁ…失礼な事言ったら怒られちゃうかなぁ」

カルメン : 「怒らないよぉ」

カルメン : 「三田ちゃん、面倒見たげるんでしょ?だからいいの」

カルメン : 「でも、ノエルちゃんの苦労はだれも責任取ってもらえないでしょ?」

カルメン : 「だから、そっちでお話ししようかなって」

カルメン : ゆっくり診察台に座り
獣を膝の上に乗せる

ノエル : 「……私の苦労って…ああ、全部見守ってる…だっけ?」

カルメン : 「そーそー」

カルメン : 「不思議?パンドラちゃんほど不思議じゃないと思うんだけどなぁ」

ノエル : 「不思議とか、そういうのじゃないわよ…あの人の底がしれないのは承知の上で…」

ノエル : 恩返しなんて、気取っているのだ
命を助けて貰ったから
なんとも滑稽な話だが

ノエル : 「ただ、見ているだけのアンタに…居場所を無くした子に、何やら怪しげな呪いで、助けてあげる…なんて平然と言えるタイプにさ…」

ノエル : 「分かった様な顔されるのは……ちょーっと、気になってますよ…あはは」

ノエル : ああ…情けない
怒声をあげようとして声が萎れる

カルメン : 「それはごめんね?」

ノエル : これは、なんだ?
一体何者なんだ?コイツは…なんでこんな事をしている?

カルメン : 「……でもね、分別はつけないとなーって思ってて」

カルメン : 「ほら、お医者様とかもそうでしょ?」

カルメン : 「貴女は病です、って押しかけるんじゃないくて」

カルメン : 「病です、直してくださいと言われてから仕事するじゃない」

カルメン : 「まずは、傷付いたことを受け入れた子から声をかけるようにしてるの」

カルメン : 「一人の力で、誰かと頑張って立ち上がる子に貴女は傷ついてる!って水を差すのもよくないじゃない」

カルメン : 「三田ちゃんにも、貴女がいたんだしね」

ノエル : …分別はある、と判断すべきなのか

ノエル : そんな多少は真っ当な判断ができる上で
訳の分からない呪いの品を摂取さえようとする精神性を恐れるべきなのか

ノエル : 「…そうね、それ自体は正しい…筈」

ノエル : 「…じゃあ、あの子に飲ませようとしてた物は…一体何?まさか…栄養ドリンクなんて、優しい物じゃないわよね」

カルメン : 「え~?」

カルメン : 「飲んでみる?」

カルメン : 「あ、悪い物じゃないのよ!?ホント」

カルメン : 「私はね、人のありのままを肯定したいの」

カルメン : 「人は個人も個性も自立もできるのに」

カルメン : 「なのに、それを棄てていくしかない成長をするじゃない」

カルメン : 「あるがままの生、あるがままの体、あるがままの心」

カルメン : 「当たり前のようにあるそれを目覚めさせるの」

カルメン : 「専門用語で話すとわからないでしょうし、そういう説明になるかな」

ノエル : 「──それって、要するに」

ノエル : 「ありのままって言いながら、人間辞めさせてるだけじゃないの?」

ノエル : ありのままの姿、なるほど中々聞こえがいい

カルメン : 「……?そうかなぁ」

カルメン : 「"人間"っていう、生物学的な定義も」
「どこまでも広く見ることが出来ちゃうし」

カルメン : 「自分で考えて、自分の望みを果たすのはすごく人間らしいと思うな」

カルメン : 「情が本能を超えるのが、私の思う人間の姿」

カルメン : 「勿論、異論は認めるよ」
「それもらしいことだしね」

ノエル : 話が通じているのか、通じていないのか
それさえ分からない…こちらの頭が悪いのか
向こうの常識が圧倒的に隔絶しているのか

ノエル : 両方か

ノエル : どちらにしても、コレの言っている事は
ノエルの理解する範囲では、人間を獣に戻すと…そう捉えるしかない物だ

ノエル : 「…その理屈が正しいか、間違ってるか…なんて私風情に言う資格はない」

ノエル : 「…けど、あの子には…そんなものに関わってほしくないって思うのよ」

ノエル : 関係を奪われた子供
宿という多くの人が集まる場所を、盛り上げて誰かのために頑張っていた小さな子供

ノエル : そんな子を、自立さえるという事にも
ただ、自分だけの情で動く生き物にする事も何一つとして頷けない

ノエル : 「ま、その辺は納得してもらえてるみたいだし…金輪際、近寄らないとまで決めてもらえると嬉しいけれど…」

カルメン : 「あは」

カルメン : 「ノエルちゃんが見守ってあげるなら、いいよ」

カルメン : 「でも私はノエルちゃんを見守るし、世界中見守ってる」

カルメン : 「ふふ、それに此処に来たのは他にも傷ついた子たちがいるからだしね」

カルメン : 「……パンドラちゃんによろしくね、ノエルちゃん」

ノエル : 「……伝言役だけなら、引き受けるわ」

カルメン : 「大丈夫、いつでも声なら掛けられるし」

カルメン : 「無視されちゃうけどね」
「嫌われちゃったかな?うふふ」

ノエル : …あのパンドラ様でも無視するレベルの相手…かぁ…とんでもないわね

ノエル : …仮に好き嫌いの話でも
頷ける相手ではあるけれど

ノエル : 「…話は終わり…で、いいのよね?」

カルメン : 「そろそろかな」

カルメン : 「うん、じゃ、三田ちゃんをよろしくね」

カルメン : 「辛くて何もできなくなったときは、すぐ助けてあげる」

カルメン : 「じゃあまたね!」

カルメン : 窓際に座ると、吹雪が強くなっていく

ノエル : 「吹雪…って…」

カルメン : 「宗那君、それじゃあ行こうか!」

カルメン : そう言うと

ノエル : 咄嗟に地面に伏せる
攻撃か、それとも何かしらの神秘か
なんにしても…吹雪に二度も三度も巻き込まれたくな──

ノエル : 「今、なんて──」

巨影 : ドォン、と

巨影 : 巨大な足と、影が地面に落とされ

カルメン : カルメンはその足につかまり

カルメン : どこか遠くに消えていった

ノエル : 「────」

ノエル : 声を掛けられていたのが、あの男なら
今見えた物が、その末路だというのか?

ノエル : 腰を抜かして、やっと整った呼吸ができる

ノエル : 「ああ…ほんと…止めるの間に合ってよかった…」

ノエル : 「ていうか、アレ飲めって言われてたの?私……どんな神経してんのよ、あの化け物…」

ノエル : 向こうが遠くに行った…と思えて
やっと悪態を吐けるという情けなさ

ノエル : …けれど、やらなきゃいけない事は
落ち着く暇もない程にあるのです

ノエル : 「さぁ…立ち上がったら、すぐに三田ちゃんに会いに行かないと…」

ノエル : 「ライナー君辺りに泣きついたりしてたら、今度こそ死んだかー…とか思われちゃったりするかも」

ノエル : よろよろと立ち上がって、木屋を後にする
できれば金輪際近寄りたくない
なんていうか、元病院というのも気に入らない

ノエル : 保健室とか、滅べばいいと思う
そんな事を考える余裕を、なんとか取り戻しながら…

ノエル : 「…三田ちゃんのためにも、頑張らなきゃ」

ノエル : その余力も全部、前に進む為に燃やさないといけないのが…責任という物なのかもしれません

GM :  

GM :  

GM : リスク変動 +75
リスクに固有フラグを付与

GM : 凍え変動なし

GM : では行動を完遂しました
次の時間帯に移動します

system : [ GM ] 夕 : 3 → 4

GM : 行動を宣言してください

佐倉杏子 : ビル街行くよ
ネムは留守番

緋衣 南天 : 上に同じく
ケインさんを一応添えて…

GM : わかりました

GM :  

GM : ビル街に出ると、薄暗さも出てきた空の元

GM : まだまだ活発に人々は出歩き営んでいる

GM : 村と違って、こちらは人も多い
普通の町がそう遠くない場所にあるのだ

ケイン : 「ったく、仕事は終わったってのに呼び出しやがって」

ケイン : 「アフターサービスでもお求めか?」

緋衣 南天 : 「それはこっちも、まあだから呼んだのだけど」

ケイン : 「で、何の用だ」

緋衣 南天 : 時計を見て、まだ僅かに時間があると判断して

緋衣 南天 : 「私としては、あなたが言った通り"その後"の話がしたい」
「具体的には…裏社会における神秘についてのノウハウ、だったり」

ケイン : 「ああ?」

ケイン : 「…そういや、お前は素人ではあるのか」

緋衣 南天 : 「業界に入ってなんと4日目とちょっと!いやあほんと、行き当たりばったりってとこで…知ってないと、これから先より困るから」

緋衣 南天 : 神がかった知識量に、芸術におけるあらゆるものを網羅していると自負していても
まだ浅い、なんてレベルですらないことは自覚している。

緋衣 南天 : だからこそ、まずはそれを知るべきなのだ。
これから先もこの世界に足を踏み入れるのならば、特にと

ケイン : 「ノウハウなんて言われてもな」

ケイン : 「碌なもんはねえよ」
「舐めてかかるな、とかか?」

緋衣 南天 : 「…まあ、基礎の基礎ですよねそこは」
「……じゃあ、この業界についての話…だとかは?」

ケイン : 「業界、ねえ」

ケイン : 「しいていや、隙間産業だな」

ケイン : 「法的な云々なんざ何処にもない」

緋衣 南天 : 「…ふぅむ?」

ケイン : 「ただなんというか…細々とした、世間の隙間に飯の種があるんだよ」

ケイン : 「こんなだだっ広い町じゃなく、その路地裏や、辺境の村とかな」

緋衣 南天 : 「それこそ、今回のような……」
「ふふ、日の当たらないところにこそあなた達にとっての種があるということですか」

ケイン : 「そうだな、だが…」

ケイン : 「だからこそ助けも後ろ盾もない、それも基本だ」

ケイン : 「日陰者は、そのまま野垂れ死ぬだけだ」

緋衣 南天 : 「……」
「そうね。そしてそう言った生き方をした時点で、自業自得といったものがどこまでも付きまとう」

ケイン : 「言っちゃ悪いが、あんまりにも実入りはないぞ?」

ケイン : 「賢いやつがやるもんじゃあないな」

ケイン : 「世の中の九割が知らないだけの、ろくでもない化け物と」

ケイン : 「そこいらの家電の方が便利な"おまじない"ばっかさ」

緋衣 南天 : 「だからよ。実入りが無くとも、普通に考えたらやるべきではないことだからこそ」

ケイン : 「良い選択じゃあないが、聞いておく」

ケイン : 「なんでそこまでする」

緋衣 南天 : 「………………」

緋衣 南天 : 沈黙は、迷いからではなく決意を更に固めるために。
私の感情を言語化させ整理させ、一つの結論を叩き出す。

緋衣 南天 : 「そうね、二つほど理由を挙げるとするなら…」

緋衣 南天 : 「治療、私の目に見えない首にかかっている鎌を取り除く為……そして」

緋衣 南天 : 「…ムカつくから」

緋衣 南天 : 「まあ、まだジュリエッタの言だけなので確証には至ってはないけども」
「心底ムカつくやつらがこの"上"にいるじゃない」

ケイン : 「…ほおぅ」

緋衣 南天 : 「…私、見下す分には好きだけど見下されるのは大嫌いなのよ」
「特に、生まれの差だけでやってくる奴らとか特に」

ケイン : 「悪いが俺はアイツの仕事に深入りはしないつもりでな」

ケイン : 「…」

ケイン : 「まぁ、いい…気に入られそうな性格をしてるな」

緋衣 南天 : 「…何によ」

ケイン : 「ジュリエッタ」

ケイン : 「そういうことなら…」

ケイン : 「仕方ねえ、詳しく教えるのも趣味じゃない」

ケイン : 「お前が仕事を続けるならこれでも使えよ」

ケイン : スマホ経由で妙なアプリを押し付ける
個人制作みたいな簡素なSNSのようなものだ

緋衣 南天 : 「……SNS、ただのやつではなさそうですね。裏社会のもの?」

ケイン : 「おう」

ケイン : 「元々はどっかの会社のモノをわざわざ買い取ってクリーンに見せかけてるもんだ」

ケイン : 「この"清掃依頼"ってのは、妙な怪物の被害の話」

緋衣 南天 : 「……ふむ、ふむ」
「目撃情報に…対応の依頼?」

ケイン : 「"特殊清掃"は今回の俺みたいな長期の専門スキルがいるやつ」
「それ以外の細かい仕事の情報は誰も手を付けてない場所の話だ」

ケイン : 「警察ぁ助けてくれないからな」

緋衣 南天 : 「当然ながら法やまともな組織の助けも無し」
「言っちゃなんだけど、ドブの集いね」

緋衣 南天 : 「…いいじゃない、そう言った場所にこそ私が求めるようなものはあるはず」

ケイン : 「だがドブの中にダイヤが埋まってると信じてる連中がいる」

ケイン : 「酷い博打だろ?」

緋衣 南天 : 「まともな人間はまずやらない。こんなもの、やるのは普通は狂気だ」

緋衣 南天 : 「…だけど、そこからしか見つけられないものもある」

緋衣 南天 : 「私もそう、闇の中にただ在る…光の当たらないダイヤが欲しい」

緋衣 南天 : もらったアプリを動かしてみて、何かと流し読みしていきながら。

ケイン : 「ロマンチストだな」

ケイン : 「ならいい、最後に餞別をやる」

ケイン : Dr.KのIDをアプリに送信してきた
…ケインのアカウントらしい

緋衣 南天 : 「……」
やや目を丸くして

緋衣 南天 : 「…ありがとうございます」

ケイン : 「悪くない取引になるかもしれないからな」

緋衣 南天 : 「随分と高く見込まれたようで…無論、その時はよろしくお願いしますよ」

緋衣 南天 : 微笑みを見せて

ケイン : 「なんだ、年頃のガキみてえな顔できるんだな」

佐倉杏子 : 「……そっちの用件はそろそろ終わり?」

緋衣 南天 : 「私のことなんだと……」
「ああ……終わりましたよたった今。」

佐倉杏子 : 「はいよ」
「じゃ、今度はあたしの番…」

佐倉杏子 : 「……なんつっても」

佐倉杏子 : 「正直今の会話聞いてたら聞きたいこと大分消えてきた」

佐倉杏子 : 冷やかしの意はなく
ただどうしようものかといった雰囲気で

緋衣 南天 : 「……はあ、色々と聞かれてたなんて…盗み聞きなんて趣味の悪い話」
「それでなに?何の話をしようか、改めて教えてくれる?」

佐倉杏子 : 「あー……そうだな」

ケイン : 「聞いてたんだな、お前も就職活動中か?」

佐倉杏子 : 「ま、それも悪くない話だけど」
「もっと大事な事」

ケイン : 「ほお」

佐倉杏子 : 「……はあ」

佐倉杏子 : 互いに無駄な徒労で終わる予感を強く感じながらも
重くなってきた口を動かし言葉を続ける

佐倉杏子 : 「単刀直入に聞くよ」

ケイン : 「ああ」

佐倉杏子 : 「全部終わらせた後の話」
「その後ネム預けられる先とかどっか知らない?」

ケイン : 「…どういう条件になる?」

緋衣 南天 : 「えっ」
「……ふむ」

ケイン : 「あ~~…例えばだ」

ケイン : 「無から組み立てるなら国家予算くらいの金が掛かるな」

ケイン : 「お前さんが一生付き合う覚悟があればやっと数千万くらいに収まるんじゃないか」

佐倉杏子 : 「まともな人間の元で」
「年相応の人並みとして最低限の保障はされてる環境」

ケイン : 「あのなぁ」

佐倉杏子 : 「あと大前提としてあたしは無し」
「職も家も身寄りもないし」

ケイン : 「裏社会の人間に社会基盤を求めんじゃねえよ」

佐倉杏子 : 「だろうね」

ケイン : 「あともう一つ」

ケイン : 「お前さんは確かに何のあてにもならない浮浪者のガキだが」

ケイン : 「あのバケモンの首輪になるのは不幸なことにお前さんだけなんだよ」

ケイン : 「情でしか繋げないし、情以外を積み上げてもなーんも役に立たねえ」

ケイン : 「凄腕の魔術師が総出で一生目覚めないようにお祈りし続けて数千年後人間に戻せたらいいですねって話だ」
「恨むならそんなのと仲良くなった自分を恨むんだな」

佐倉杏子 : 「首輪付けてるだけで腹が膨れるなら苦労しないっての」

ケイン : 「なんだ、金が欲しかったのか?」

ケイン : 「なら簡単だろ」

ケイン : 「多少人道的に見たら悪いと思うが」
「少量でも"献血"なりしてもらうだけで済む」

ケイン : 「俺が検査のついでに横流ししていいなら定期健診のおまけで毎月健全な成人男性の年収くらい払えるが?」

佐倉杏子 : 「論外」

ケイン : 「そうかい、残念だ」

ケイン : 「だが…"そういうもん"だ」

佐倉杏子 : 「そうだろうね」

ケイン : 「いいか?人の世界ではお前もねむも前提技能無しの金を払うどころか金の掛かるもんでしかねえ」

佐倉杏子 : 首裏を掻くように抱えて

ケイン : 「こっちでは、お前は金の生る木を抱えたトーシロで、その金の生る木は気まぐれで日本列島くらい凍土にできる」

ケイン : 「このアンバランスさをよく覚えておくといい」

緋衣 南天 : 「……いや、その、なんというか」
「お節介なんですけども」

緋衣 南天 : 「本人の意思、尊重する気あります?」

佐倉杏子 : 「さあね」
「少なくともろくでもないこと抜かすなら蹴り飛ばすけど」

緋衣 南天 : 「……ではもう一つ」
「碌でもない態度を今までとっているのは、他ならぬアナタでは?」

佐倉杏子 : 「ふぅん?」

緋衣 南天 : 「そもそも、他人に頼るという点がナンセンス」
「自分以外に預けた時点で、どう言う扱いを受けるか想像つかないアナタじゃないでしょ」

佐倉杏子 : 「分かっててもダメ元で探るしかないだけだよ」

緋衣 南天 : 「はっ」
「ダメ元で、一発アウトの可能性を抱えたまま本人には伝えず探る!」

緋衣 南天 : 「いい身分ですねぇ、さぞ恵まれてる」
「……自己評価低すぎるんだよ舐めてんのかテメェ」

佐倉杏子 : 「なんとかできると思ってる方がイカれてんだろ」

佐倉杏子 : 抑揚もなく
流れるように出る乾いた声で

緋衣 南天 : 「何故そう感じました?」

佐倉杏子 : 「金も立場もなく人一人の人生背負えるかよ」

佐倉杏子 : 「あたしといてあいつがどうやってまともに過ごさせる」
「そもそもまともじゃなくてもどうやって過ごさせる」

佐倉杏子 : 「盗みにでも使わせるか?あんな奴にやれるわけもない」
「じゃあ立ちんぼでもさせる?それで病気もらったら終わり」

佐倉杏子 : 「第一あたし自身この先長い保障もない」

緋衣 南天 : 「そうですね、でも」
「こうなったのは選ばれたこと以外、全てアナタの責任じゃないですか」

緋衣 南天 : 「重たい重たい責任を他人に押し付けようとするな」
「厳しい道を選んでおいて、楽になろうとなんてするな」

緋衣 南天 : 「とことん険しい道を歩めよ」
「本人を全く介そうとしないならせめてテメェの生き様を貫いて見せ付け続けろよ」

緋衣 南天 : 「……じゃないとあの子、本当に死ぬわよ」
「儀式の失敗を、神秘の分散を行ったとしても」

佐倉杏子 : 「…………チッ…」

佐倉杏子 : 「予想通り聞くだけお互い無駄だったな」

緋衣 南天 : 「そうですねぇ。」
「進歩を見せようともしない不幸なやつに話すだけ互いに無駄でしたねぇ」

佐倉杏子 : 「どの立場から説教垂れてやがんだよお前」

緋衣 南天 : 「中途半端な人ではない立場から、とだけ言っておきましょうか?」

佐倉杏子 : 「他人事の間違いだろ。…まあいい」

佐倉杏子 : 「そうだな」

佐倉杏子 : 「こんな事無関係の他人に聞く方もどうしようもない馬鹿だったよ」

緋衣 南天 : 「当事者間で最後は決めてください」
「……そうしないと、本当に碌でもないことになる」

緋衣 南天 : 「だから、まあ…納得の行くものを頑張って見つけ出してください」
「これは本心から。運命なんてもので不幸の道を辿り続けた人への、一つだけの助言です」

佐倉杏子 : 「納得なんて一生出ないよ」
「もう妥協以外の選択肢なんて残ってない」

緋衣 南天 : 「…ふぅん」

緋衣 南天 : 「あ、今の発言あとでねむさんにも同じこと言ってみてください」

緋衣 南天 : 「ついでに欲言うと、どんな反応返ってきたか教えてくれると嬉しいですね」

佐倉杏子 : 「誰が言うかよ」

緋衣 南天 : 「いやあ、案外必要なんじゃないですかねぇ」
「向こうにどう思われてるか確認とっておく意味も兼ねて」

佐倉杏子 : 「悪いけど目的もなく人をだまくらかす趣味はないよ」
「あいつが金目のもの持ってるわけでもないし」

佐倉杏子 : 「こっちの都合がいいように誘導させる事になんの意味もない」

緋衣 南天 : 「………………ふぅむ、なるほど」

緋衣 南天 : こりゃ重症だなあ。

緋衣 南天 : というのは、心の内に控えて

緋衣 南天 : 「ま、ともあれ一度話し合っておくべきでしょう」

緋衣 南天 : 舐め腐った認識も面倒だし叩き折れてくれないかなあ
なんてのも、また心の内にだけ控えておく

佐倉杏子 : 「言われなくてもするさ」

佐倉杏子 : 「嫌ってくらい現状のキツさ叩き込ませてやるよ」

佐倉杏子 : それで気でも変わってくれたら
なんて叶いそうもない望みを秘めながら

佐倉杏子 : 「じゃあね」
「感性と倫理観だけは案外まともでよかったよ」

緋衣 南天 : 「ははは」
「じゃ、さようなら」

緋衣 南天 : 「出来ることなら、反吐が出るほど甘ったるい式になることを心の底からお祈りさせていただきます」

緋衣 南天 : いっそのことタキシードでも作るべきだろうか。
なんてことをぶつぶつと言いながら、何かを言われる前に先んじて去っていく

佐倉杏子 : 「………チッ…」

佐倉杏子 : 心底不機嫌そうな顔を浮かべてその場を後に
ただ歩いていく

佐倉杏子 : 「………」

佐倉杏子 : 分かりきってた事だ、頼れる相手なんて誰もいないことくらい

佐倉杏子 : それでもそれだけは避けたかったが、もう他にやれる事も…おそらくはない。

佐倉杏子 : 「……ったく」

佐倉杏子 :  

佐倉杏子 :  

GM : リスク変動なし
凍え 素処理

GM : 次の行動を選択してください

シュウ : ヒョコ

ライナー・ブラウン : 旅館へ行った

シュウ : シュウは先に温泉でぬくもっていた

GM : …温泉でシーンやります?

シュウ : 温泉でのあたため処理を先にするべきか後にするべきかはGMさんの都合のいい方でお願いするのです

シュウ : !?

GM : 大丈夫ですよ
凍え回復していいです

GM : じゃあ旅館から始めますね

GM :  

シュウ : びっくりした~

GM :  

system : [ シュウ ] 凍え : 70 → 0

system : [ ライナー・ブラウン ] 凍え : 55 → 0

ペルシカ : 「ふぅ」
背もたれに体を預け、ゆっくり休んでいる

ペルシカ : 前日よりも疲れて見えるのではないだろうか

シュウ : 「お疲れ様なのですよ~ペルシカさん」
そこにひょこりと現れ

シュウ : 「…連日この時間に呼び出しちゃっているけど…もしかして忙しかったり?」

ペルシカ : 「いや…ちょっと立て込んだだけよ」

シュウ : 「…もしかするとさらに立て込ませちゃうかも…」
「とはいえ」

シュウ : ライナーもほらほら!と呼びかけ

ライナー・ブラウン : 「初めましてだ、ペルシカさん」

シュウ : 「事前にお伝えしてた通り…ペルシカさんと会いたいって言う人、ライナーさんなのです」

ライナー・ブラウン : 湯気を出しながら、陰から出てくる

ペルシカ : 「はじめまして、貴方が報告にあったライナー・ブラウンね」

ペルシカ : 「部下が面倒を掛けたわね」

ライナー・ブラウン : 「全くだ、突きつけるなら銃よりポッキーか何かにするように言っておいてくれ」

ライナー・ブラウン : 「まあ、そんなことはいい。会いたかった理由は単純だ。取引がしたい」

ペルシカ : 「取引、へえ」

シュウ : 「シュウも報告がてらちょっとお願いが~」

シュウ : 「まあ…先にライナーさんからで!」

ペルシカ : 「そうね、聞かせて」

ライナー・ブラウン : 「なら俺の用件から済ませよう」
内ポケットから包まれた何かを取り出す

ライナー・ブラウン : 「イタクァのメダルだ、あの村の神域にあった」
「俺じゃ触れなかったから、友人にこうして包んでもらった」

ペルシカ : 「随分厳重に封をしているのね、そこまででもなかった記憶なのだけど」

シュウ : 「シュウもパンドラから情報を押し込まれてなければ触ってたとは言え…」
「それにしてもホントによくここまで持ってくるよね~」

ライナー・ブラウン : 「俺じゃ扱いはわからん、だがあんたなら色々使い道や処分する方法は知ってるんだろ?」

ペルシカ : 「…やはり、いくらか力が強まってきてるのかしらね」

ペルシカ : 「いいわ、それで、何を対価に?」

ライナー・ブラウン : 「例の特殊部隊を動かしてくれ、それと、武器もほしい」

ライナー・ブラウン : 「まだ確証はない、だが…パンドラらしき存在がいる」

ペルシカ : 「…言っておくけど、私が言う事細かく指示できるのは404…あの子たちだけよ」

ペルシカ : 「他の連中まで動かしたいなら、何かしらの燃料が必要ね」

シュウ : 「その話に重ねていい?」

シュウ : 「いまのパンドラが誰なのか、シュウ側でつかめたよ」

シュウ : 「ライナーもうすうす感づいてたんじゃないかな?」
「今のパンドラはあの村のアファシス教会の、エンブラさんだってことに」

ライナー・ブラウン : 「…特段驚きはない、わかってたことだ」

ライナー・ブラウン : ただ、違ってほしかったという思いがあっただけだ

ペルシカ : 「アファシス教会、か」
「成程、忍び込むのが相変わらず得意ね」

ライナー・ブラウン : 「多分、俺の仲間が既に取り込まれてる」
「どうにかしたい、それに何がしたいのかわからないまま野放しにして、儀式の妨害の邪魔をされても困る」

シュウ : 「正体と居所がわかったわけだし、他の人達を動かす燃料としてはなかなかいいんじゃない?」

ペルシカ : 「いいわよ、ただ」

ペルシカ : 「保護だのは期待しずらいけど、大丈夫?」

ライナー・ブラウン : 「俺がどうにかする、そっちは好きに動いてくれていい」

シュウ : 「(…ノエルさん運気わるわるだからなぁ…なんとかなるかなぁ…)」

シュウ : 「ライナーもそう言ってるし、シュウとしても問題ないよ」

ペルシカ : 「…わかった、進言しておくわ」

ライナー・ブラウン : 「助かる、出来ればすぐ…今日の夜にでも動いてくれ」
「隠し事には自信がない、俺が会えばすぐにバレる」

ライナー・ブラウン : 机の上に封されたメダルを置く

シュウ : 「本物のメダル…これから調べたりするんだろうけど、ホントにこれ人の手に負えるものなの?」ふと気になったのか尋ねる

ペルシカ : 「まさか」

ペルシカ : 「なるわけがないでしょう、でも……使うのが人なのよ」

ライナー・ブラウン : 「…悪しき様に使ってくれない事は祈る」

ペルシカ : 「ただの素人や事情を知らない存在に比べたら、幾らかマシでしょう」

シュウ : 「だね、まだペルシカさん達のところにある方がマシなのかな」

シュウ : 「(…シュウのメインタスク取られちゃった気がするけど、この際…まあいいかするしかないや)」

シュウ : 「あとシュウからも別口で、報告というか相談というかお願いというか~」

ペルシカ : 「…ともあれ、発見そのもの含めて感謝と…報酬を支払わないとね、探偵さんと助手さん」

ペルシカ : 「あら、聞かせて」

ライナー・ブラウン : 助手…?という顔

シュウ : 「あれ?助手は今回きてな…そういう?」

シュウ : ライナーに視線を合わせ、疑問符のなりそこないが浮かんでるような顔

シュウ : 「っと、こほん」

シュウ : 「村の村長とか重鎮とか、儀式を遂行させたい集団…でいいのかな?」
「そういう人たちが本格的に動き出したみたい」

シュウ : 「実際シュウたちも荷物とか漁られたしね」
その結果何が起こったかは…まあ伝わっているよね?

ペルシカ : 「そういう経緯だったのね」

ペルシカ : 「不運というべきなのやら」

シュウ : 「まさか別のお話が顔を覗かせてくるとは本人も思わなかったろうけど…とはいえ」

シュウ : 「そろそろシュウたちもあの村での儀式とか、因縁とか、そういうのは祓うぞ~って準備はしてるし」

シュウ : 「ライナーは元から絶ちたい、ってお顔だし!」

ライナー・ブラウン : 「そんなに顔に出てるか?」

シュウ : 「そういうの妨害されたくないから…ペルシカさんの方からその村長たちへのお邪魔、お願いできないかな~って」

ペルシカ : 「お邪魔と言うか…命は保証できないけどいいわよ」

シュウ : 「ライナーはそういう人でもあるもんね~」

ライナー・ブラウン : 「世話になった場所で不条理がまかり通っていて、それを修正できるならしたいってだけの話だ」

ライナー・ブラウン : 「そう大した話でもない」

シュウ : 「ほらほらこういう人だし、少なくともシュウよりも信用できそうでしょ!ペルシカさん!」

ペルシカ : 「…人としてはね」

ペルシカ : 「仕事相手としては、ある意味不適格だけど」
くすりと

ライナー・ブラウン : 「褒められてるのか?これは」

シュウ : 「どう見えるかなのです~」

シュウ : 「まあ、こういう人達がやっぱりいるんだよね」
「そのために、儀式も何もかも止めるための下準備、根回し、地盤固めってことで」

シュウ : 「因習の染みついてしまったその人たちを止めるためには」
「きっと命を奪うこともあるってわかってるのです」

シュウ : 「なのでシュウからは、疑わしい村民の制圧と、ライナーと同じくパンドラの制圧をお願いしたいかな」

ペルシカ : 「いいよ、ドライだがやりやすい」

ライナー・ブラウン : 「これで俺の用件は終わりだ、ここからは単に質問なんだが…」

ライナー・ブラウン : 「俺に会ったあの部隊の連中は、パンドラを裏切り者と称していた。何があったんだ?」

ペルシカ : 「ん~、簡単な話よ」

ペルシカ : 「パンドラの名義は、うちの元部隊員の一人だし」
「追撃した部隊の隊長も殺害されてるからね」

ライナー・ブラウン : 「名義…?」

ライナー・ブラウン : 「少し引っかかる言い方な気がするが…」

シュウ : 「隊長さん…それってもしかして…」

ペルシカ : 「本人が裏切ったかは不明だけど、そう扱うしかないのよね」

ペルシカ : 「だって、アレが乗り移ってる時点で本人の立場はそっちだもの」

ライナー・ブラウン : 「アレ、というのは…つまり、パンドラの体を使っているだけで中身はそのアレだと?」

ペルシカ : 「そうでしょうね」

ペルシカ : 「写真とかある?今の顔見たいわ」

ライナー・ブラウン : 「写真か、エンブラのなら…あったあった」

ライナー・ブラウン : スマホの写真を見せる
ノエルがダブルピースしている後で酒を飲んでいる写真だ

ペルシカ : 「…おやおやおや」

ペルシカ : 「これは彼女らに見せたら一瞬で爆発しそうだね」

ペルシカ : 「死んだ隊長もしっかり顔を剝がされていたわけだ」

ライナー・ブラウン : 「その剥がす、というのか乗っ取っている、というのかはよくわからんが、つまり他人そのものになりすませるのか」

ペルシカ : 「ええ」

ペルシカ : 「他人の姿形知識自我精神諸々…欲しいものなんでも剝ぎ取れるのよ、彼女」

ライナー・ブラウン : 「…俺が持ったらおかしくなりそうな力だ」

ライナー・ブラウン : 「ともかく、なら尚更早いほうが良い」
「俺やノエルになられることは多分ないが、村人の中に逃げられるとどうしようもない」

ライナー・ブラウン : 多分ない、とはいうがほぼ確信はしている
なぜなら…

ライナー・ブラウン : 「(…全部剥ぎ取ってどうこうできるなら、わざわざ不運な男や女になりたがらないだろうしな)」

ペルシカ : 「残念だが、仕留めるのは期待しないでほしいね」

ペルシカ : 「精々騒ぎを起こしてどこかに行ってもらうくらいだ」

ペルシカ : 「今あの村に派遣されてる戦力の三倍を相手に逃げ遂せた相手だからねえ」

シュウ : 「まあ…そうだよね」
「聞くだけでもその身一つにおかしなパワーをいっぱい持ってる魔人…そんな感じに聞こえるし」

ライナー・ブラウン : 「それでもいい、とにかくこの村から手ぶらで出て行って貰えれば」

ペルシカ : 「ところで、儀式の処分は出来そう?」

ライナー・ブラウン : 「目処は立った、だよなシュウ?」

シュウ : 「うん、あとは手筈通りに見えている情報を実行すればすべて終わる」

ペルシカ : 「上出来ね」

シュウ : 「まあ強いて言うなら」
「あとはそこに身元不明に近い、扱いに悩む力を持った人間が一人…残るかもって感じかな?」

ペルシカ : 「人間、ね」

ペルシカ : 「ふうん」

ペルシカ : 「優しくいっただけじゃないことを祈っておくわ」

ペルシカ : 「…まあ、それが人間の器に収まれば」

ペルシカ : 「その時はぜひとも見たいけどね」

シュウ : 「どうなるかは乞うご期待~」
「もちろん中継もするよ、なんて」くるくると、借りた眼鏡を回しながら

シュウ : 「どうなるのかもシュウは楽しみだしね」

ライナー・ブラウン : 「…中継するのか?」
「いや…俺がどうこう言えることでもないが…」

ペルシカ : 「良い趣味ね」

ライナー・ブラウン : 結婚式の中継…どうなんだそれは…?と首をひねっている

ペルシカ : 「安心しなさい」
「仕事を遂行した以上、これ以上上へ報告するのは私の意志に任されるから」

ペルシカ : 「これまでよりは、危うい場面でも見逃してあげる」

シュウ : 「えへへ~」
「やりたいことをやらせてくれるペルシカさんに感謝感謝~」
「もちろんお仕事もしっかりするのです」

ライナー・ブラウン : 「それじゃあ、俺はこれで」
「ここまで案内させた上に待たせてるしな」

ライナー・ブラウン : すっかり火照りが冷めた体で、その場を立ち去る

シュウ : 「ではシュウもこれで」
「ペルシカさんもどこかでしっかりやすんでね~!」

シュウ : ばいば~いといつも通り、ぱたぱたと去っていく

ペルシカ : 「…」

ペルシカ : 「…まったく」

ペルシカ : 「やっぱり、組織だって規制なんてできるわけないわよね」

ペルシカ : 「勘のいい一般人なんて、そこら中に居るのよ?明日風」

ペルシカ : 「全員殺してでも黙らせるなら…ついていけないというだけだけど」

ペルシカ :  

ペルシカ :  

GM : リスク変動なし
凍え変動なし

GM : 次の行動をどうぞ

ノエル : 上司様に色々聞きにいこー!

GM : どこでききます

ノエル : うーん…まあ教会かなぁ…

GM : OKです

GM :  

GM :  

エンブラ : 「ヘクチ」

エンブラ : 「誰か私のうわさでもしてるのかな」

ノエル : 「まあ、しちゃってますよね〜多分…情報が回ってるなら、今頃誰かが通報みたいな事してるかも…」

ノエル : 「一応、ここにいる勢力は全部見て周りましたけど…」

ノエル : 「もう100%儀式は失敗しそうですね〜いや〜悲しいな〜なんか偉そうな化け物がこの村に来ないなんてな〜あはは」

ノエル : ザコシスターは喜んでいた
これであとは多少危険な線を抜ければ、ある少女の件に集中できると

エンブラ : 「そうだねえ、残念だねえ」

エンブラ : 「ま、ここら一体更地になってももったいないしね」

エンブラ : 「とはいえ、この村も役目を果たした」
「また別の村に身を寄せるかな」

ノエル : 「まあ、ここを管理してる村長さんも完全に詰みって感じですしね〜」

ノエル : …そんな事を話していると
ふと、とんでもないちゃぶ台返しの可能性に思い至る

ノエル : 「(…あの、カルメンって魔女…まさか、手詰まりの村長に手を貸したりしないわよね…?)」

ノエル : 「(もし、そうなったら…)」

ノエル : その不安を振り払う為に…今は
頼れることは頼れるが、その後の事を考えたくはない上司こと…

ノエル : 恩人を頼るべきだろう

ノエル : 「あ、そういえば上司様?ついさっき…カルメンっていう、おかしな魔女に会って…なんかメチャクチャなことしてるらしいんですけど…」

ノエル : 「まさか、ここの村長に力を貸してモンスターパニック〜みたいな事にはなりませんよね?」

エンブラ : 「カルメンか…」

エンブラ : 「カルメンってさあ、準人間系統相手まで行くと縁が薄くて不干渉気味なんだよね」

エンブラ : 「魔術師ならともかく、村長みたいなウェンディゴは怪しいんじゃない?」

ノエル : 「よし!ざまあみろ、メルヘン趣味!!」

ノエル : 元気のいいガッツポーズを取りつつ
幾らかの疑問点が脳裏に浮かび…まあ、気になるから聞いてみるという気軽さで口を開く

ノエル : 「…で、そのカルメンさんお知り合いなんですか?前のお名前も今のお名前も知ってるみたいでしたけど」

エンブラ : 「うん?」

エンブラ : 「うん、昔っから友達だけど」

エンブラ : 「四人で集まっていろいろやったからねえ昔は」

ノエル : 「四人…わあ、エンブラ様とカルメンさんと同じ感じなのがあと二人かぁ…」

ノエル : よく世界が吹っ飛んでいないなぁ…と
静かにノエルは思った

ノエル : 「あはは、とっても愉快そうですね!」

ノエル : そしてそれを口には出さなかった
別に失礼とかではなく……明言する意味がなかったからだ、多分きっと

エンブラ : 「そうそう、私でしょ?カルメンに~」

エンブラ : 「アリナとリディアで、これで四人」

ノエル : 良かった、聞き覚えのある名前は増えなかった
知らないうちに魔女サークルの大半と顔見知りにはなっていなかったらしい

エンブラ : 「と言っても、今も連絡は取り合ってるんだけど」

ノエル : そして知っている内に
たった数日のと経たず私は魔女サークルの半分と顔見知りになった
私が一体何をしたというの?

エンブラ : 「何か気になった?」

ノエル : 「んー…残りのお二人についても気になるんですけど…まず、カルメンさんの誘惑に乗ったであろう、あの巨人…何が起こったらああなるんですか?」

ノエル : 質量保存の法則を完全に無視している
とかは今更だが、何をどうしたら巨人になるのだろうか?

エンブラ : 「ん?」

エンブラ : 「簡単だよ」

エンブラ : 「人間の原始的な組織に戻すと、ほぼほぼどんな形にでも再構築できるから」

エンブラ : 「そういうことをしてる」

ノエル : 「うーん、なんでそうなったかはわかんないけど…兎に角、あの赤い液体は激ヤバだった事がよくわかりました」

ノエル : 叩き壊すとか選ばなくて良かった
下手に飛沫がかかってたら、今頃体の一部だけ化け物だったかも

エンブラ : 「言っちゃえばショゴスの原種みたいなもんだしねえ~」

ノエル : 「えーっと例の…階位…でしたっけ?あの巨人は随分大きいし強そうでしたけど…それでも、あのショゴなんたらと同じくらいなんですね」

ノエル : 「吹雪だってビュービュー吹かせてたのになぁ」

エンブラ : 「ああいや」

エンブラ : 「ショゴスってねえ、大概の生物の祖先なの」

エンブラ : 「つまりはね、存在の原子配列レベルで最適解に変えるから」

エンブラ : 「簡単に人間が化け物になるのさ」

エンブラ : 「だから、一時的にはショゴスだが…なるものは全く別だ」

ノエル : 「ああ、小麦からパンができるか麺ができるか…みたいな」

ノエル : 個人的にはパンをお勧めしたい
だが、パンは食べない
思い出すだけで吐き気がするから

ノエル : 「あ、それで…憎たらしい白髪イケメン巨人化事件はこれで大体解決なので、お聞きすると…」

ノエル : 「…えっと、残りの魔女のお二人って…やっぱりエンブラ様みたいな人なんですか?」

エンブラ : 「ん~?」

エンブラ : 「いや別に、アリナは人嫌いだしリディアは優しいし」

ノエル : 「あれ、いが……じゃなくて」

ノエル : 「二人とも、別方向な感じでしたか…じゃあ、どんな方だったのでしょうか?」

エンブラ : 「アリナは芸術家だよ、んでアナーキスト」

ノエル : アナーキズム…魔女からかなり遠い言葉だと思っていたけれど、案外思想にも寛容らしい

エンブラ : 「独立志向がすっごい強いし思想が強いから危ない芸術品ばら撒いてるけど」
「正直一番常識人だったかも」

ノエル : 「芸術品…」

ノエル : 「…えっと…やっぱり何か、魔法的な何某な感じの?」

エンブラ : 「そそ、魔法の塗料だのなんだの盛り込んで」
「魔術的紋様ねじ込むからねえ」

ノエル : 「うひゃあ……そんなのがばら撒かれてるんだ…美術館行く趣味がなくて良かったぁ」

ノエル : まあ流石に、流石にそんじょそこらで売ったり見たりする代物ではなかろうが

ノエル : 「…あ、好奇心で聞いたりしちゃうとどんな、ラインナップだったんですか?」

エンブラ : 「見ると視覚が増える絵とか」

エンブラ : 「寿命が見える絵とか」

エンブラ : 「確か今度は他の世界につながってる絵を展示するらしいね」

ノエル : 「わあい!展示されそうな場所には近寄らないようにしよーっと!!」

ノエル : 心に固く誓うノエルであった
最も展示されそうな場所など検討もついていないので無駄な決意だが

ノエル : 「あ、で…お優しいリディアさんに関しては?

エンブラ : 「割と人のために…って行動しがちだったかな」

エンブラ : 「でも世間知らず寄りで、結構やらかしするし」
「しれっと死人出してたりした」

ノエル : 「わあ…それはまた…ありがたいのにめい…悲しい宿業の方ですね」

エンブラ : 「知識は随一だったからまぁ…それに彼女が私たち四人をまとめ上げたしね」

ノエル : 「へぇ…いわゆるリーダーさんかぁ…」

ノエル : 「面倒見がいいタイプだから…ですか?」

エンブラ : 「良い子だったしね、皆仲良かったし」

ノエル : 「なるほどなぁ…なんていうか、意外に青春っぽい話を聞けて満足しつつ妬ましい私がいます」

エンブラ : 「あはは、でも実態は極めて危険集団だったけど」

ノエル : 「まあ、それはわかります」

ノエル : 危険な芸術品に彩られながら
ありがた迷惑と怪物が立ち並び
トドメに環境そのものを、厄介にしていくという地獄絵図がありありと浮かんでくる

ノエル : 「で、今は別行動なんですね…何かキッカケとか?」

エンブラ : 「探し物のためかなあ」

エンブラ : 「リディアは丁度アリナと"競争"してるし」

ノエル : 「競争…?」

ノエル : 「また、青春っぽいですけど…探し物…とやらのことですよね?」

エンブラ : 「そそ」

エンブラ : 「いろんなものを探して…計画を進めてるらしいのさ」

エンブラ : 「その間は私やカルメンは見守ってるんだ、どっちが達成してもいいし」

ノエル : 「なるほど〜…で、その待ち時間を活かして、ここを見に来た…と」

ノエル : そして、その時間潰しに
この村は巻き込まれた…というわけだ

エンブラ : 「あっはっは、そういうことさ」

ノエル : こうして聞きたいことは大体聞き終えて…
まあ、このまま終えてもいいのですし…必要もほぼないでしょうが…一応は

ノエル : 「それで、今のお仕事…えっと、現地の勢力の確認は完了した…と思うのですが、次何かありますか?」

エンブラ : 「うん?」

エンブラ : 「ぼちぼちかえる」

ノエル : 「蛙?」

ノエル : 魔女だけに何かしらの材料に使うというのだろうか…そして、もし必要だとして
この氷漬け寸前の村に蛙がいるのだろうか

エンブラ : 「いやもう帰るんだって」

エンブラ : 「やることないじゃん」

ノエル : …しばし、唖然とするが
まあ確かにその通りだ、もとはといえばパンドラは静観を決め込んでいた訳だし…

エンブラ : 「私の目的はさ、村の完成だったし」

エンブラ : 「もうやることがね…まぁまぁないからね」

ノエル : となれば…もう、これで一安心だ
まさか撤退するエンブラ様にまで噛み付いては来ないだろうし…

ノエル : 「あ、じゃあ。例のレアっぽい巫女様に関しても周りのみんなにおまかせって事みたいですし…やったーお仕事完了〜!お疲れ様でした〜!」

エンブラ : 「レアだけど流石に制御がキツいよ」

エンブラ : 「多分、乗っ取ってもバレるし」

ノエル : 「まあ、露骨にレアな上にエンブラ様と百八十度くらい違いますもんね…性格」

ノエル : 行動スタンスもまた真逆だ
常に眠たげで動かないねむと活動的なフィールドワーカーであるエンブラ様…

ノエル : 「そりゃ噛み合わないかぁ…まあ、杏子ちゃんと喧嘩にはなりそうにないし…良かったぁ」

ノエル : あの子には若干のシンパシーがあった
居場所のない…可哀想な子、そんな子の拠り所を取り上げる…という結果が消えたのは、こっそり嬉しい事だった

エンブラ : 「君も来るだろう?一人で帰れなさそうだし」

ノエル : …帰れない、かぁ

ノエル : その通り過ぎて、おかしくっておかしくって
お腹が痛くて、胸底がひっくり返るような思いになりながら、カケラも笑えずに

ノエル : 「ちょっと面倒見ないといけない子がいて……あ、大丈夫です!しっかり追いかけますから!」

エンブラ : 「ふうん」

エンブラ : 「…ま、いいよ」

エンブラ : 「君は運が無いが悪運がつよい」

エンブラ : 「どうであれ再会するだろう」

ノエル : 「あはは、仰る通りで…まあ、すぐに追い掛けますから!」

ノエル : 「…あ、でも…もしもちょっと寂しいとか思っていただけたなら、なんか嬉しいですね〜あはは」

ノエル : まあ、チップスのカケラが
床の隙間に挟まった程度でも上々だろうけど

エンブラ : 「はは」

エンブラ : 「寂しい寂しくないじゃなくて」

エンブラ : 「ぶっ倒れてないか心配になるだろう」

ノエル : 「…ぐうっ!!」

ノエル : せめて、ぐうと叫んだが
ぐうの音もでない有様であったとさ

ノエル : 「だ、大丈夫…なんだかんだで、ライナー君がいたり、とってもありがたい頂き物もいくつかあるので…」

ノエル : 「約束とか、恩返しとかするまでは、しぶとく頑張る所存です…はい…」

エンブラ : 「それがいい」

エンブラ : 「まぁでも、一つの核心はあるよ」

エンブラ : 「つまんない死に方しないでしょ、君」

ノエル : 「…あはは、できれば面白い生き方をしておきたいなぁ」

ノエル : まあ、それはある意味で
同じことではあるのだけど

ノエル : 「…では、これからシスターノエルは、上司様をお見送りしまーす♪」

エンブラ : 「そうだねえ」

エンブラ : 「…ま、気を付けて生きなさい」

エンブラ : 「不幸の星と言えど幸せになっていけないわけじゃあないのだからね」

エンブラ : 「それでは」

エンブラ : くるりとターンし窓を開けると

ノエル : その背に向けて手を振りながら
笑みを浮かべる

ノエル : 「…なりたいとは、思ってまーす♪」

エンブラ : 手を振りながら

エンブラ : そのまま吹雪の中に消えていく

エンブラ : 足跡はなかった

ノエル : …足跡を追うことは困難、そしてまあ
次に会うときはエンブラ…という顔と名前でもないのだろう

ノエル : …最後に映ったその顔を、恩人の顔ではないものとして忘れることは、心苦しいが
それが”魔女“なのだから仕方がない

ノエル : 「さってと…」

ノエル : 「とりあえず、安全なところまで行けるくらいの時間が経ってから、みんなには教えよーっと」

GM : カチ

ノエル : 「…え?」

GM : 『当施設は管理者による放棄を確認し、三分後焼失します』

ノエル : 「ちょっ!?ちょっと!?三分って…!一応、持ち出さないといけない物とかあるにはあるんですけどー!?」

ノエル : そうして、呑気に待ち構えるつもりだったザコシスターの算段は外れました

GM : 『追記、逃げるときは床板剝がして地下経由で抜けるように』
『私は忘れないけど一応ね』

ノエル : 「せ、せめて先に教えてくれればいいのに…!は、はいはーい!!雪漬けの後は火だるまは嫌なので、しっかり従いまーす!!!」

GM : 教会の真ん中、模様の違う板を剝がすと

GM : 石造りの地下への入り口があった

GM : よく見ると最近できたばかりの切込みがあった気がした

ノエル : 「…あはは、またお世話になっちゃった…これって返す恩が増えたって思うべきかなぁ」

ノエル : それか、弄ばれているのか
真っ暗な地下には少しの恐怖と…かの魔女を思い起こす名残がある

ノエル : …さて、それに甘えて逃げるとしよう
まだ面白い死に方はしたくない

ノエル : 「では──お世話になりましたーっと!」

GM :  

GM :  

GM : 【教会地下】が解禁された(現状ノエルのみ)

GM :  

GM :  

GM : それでは夜の時間帯に移行します

system : [ GM ] 晩 : 3 → 4

GM : 寒さが限界を超えていく…

system : [ GM ] 冬夜市[寒さ] : 20 → 50

system : [ GM ] 山嵐[寒さ] : 35 → 70

GM : 夜行動を選択してください

ノエル : …と、いうわけで
逃げ込んだ場所をそのまま探索してみます

GM : わかりました

GM :  

GM :  

GM : 暗がりの地下道はよく整備された様子だった

ノエル : 「すごいなぁ…村から仕込んだだけあって、凝ってるわ〜」

GM : その地下には、作業部屋のようなものもまぎれていた

GM : いくつかの個室はパンドラの雑務の部屋なのだろう

ノエル : 「んーっと…」

ノエル : 現状炎が燃え盛る協会から逃げ込んだばかり
さて、となれば…

ノエル : 「用心しつつ探索!」

GM : 【探索可能】
・作業部屋
・書斎
・自室
・???

ノエル : 「えーっと、とりあえず作業部屋からっと」

ノエル : ちょっと判別つかない部屋は後回しにしておこう

GM : では作業部屋から開くと

GM : 悠々とランタンが輝き、そこには玩具や道具が残されたままだ

ノエル : めぼしい物へ
そのまま目星っと

GM : ふれ

ノエル : CCB<=80(1D100<=80) > 68 > 成功

ノエル : よし!

GM : めぼしい道具は残ってないように見えるが…よく見ると

GM : 中には、妙な輝きを放ったものがいくつかある

GM : 艶やかな真っ黒なナイフ
純白のブランケット
アンティークの眼鏡…

GM : しかし、なぜ置いてあるのか

ノエル : 「…うーん、もう要らないから…または、ブービートラップか…」

ノエル : 「流石に、あのお別れから罠にかかって即死とかは勘弁したいし…もうちょっと観察するかな…」

ノエル : なぜ置いているのかを読み取るのは難しそうだし…罠か何かがないか目星!

ノエル : CCB<=80(1D100<=80) > 74 > 成功

GM : では
近くに奇妙な文様が刻んであるのがわかります

GM : 何かはわかりませんが、何かなのは確かでしょう

ノエル : 「うーん、こんな事なら説明書でももらっておけば良かったなぁ…」

ノエル : というわけで一旦背を向ける
気になりはするが、他に調べることができる場所がある以上、無理に選ぶ必要もない

ノエル : はい、次は書斎!

GM : 書斎に足を運ぶと、一転してまばらな様子で

GM : 残された本は、表紙にカバーをかけてある

GM : 三つのうち一つは…ベルトで縛って封じられている

ノエル : 「うーん、如何にも読むなって感じの本…放置するのも持っていくのも怖い…」

ノエル : というか、さっきから…なんというか
触れない方がいいものとしか出会えていない…
まあ、パンドラ様は逃げ道として教えてくれた場所なので、見回っているだけで即死とかの心配はなさそうだが…

ノエル : 「とりあえず、ベルト以外の本はちょっと覗いてみよっと…」

GM : では幸運どうぞ?

ノエル : やばぁ

ノエル : CCB<=20(1D100<=20) > 79 > 失敗

ノエル : 妥当に失敗!!!

GM : では…

GM : Schoice 深淵 深淵 魔術 日記 深淵(choice 深淵 深淵 魔術 日記 深淵) > 深淵

GM : (^^)

ノエル : こわい

GM :

███ : 【人格抽出理論】
・人間の精神は言うなればデータに過ぎず、返還を滞りなく行った場合電子情報にも変えられる
 これらの実験は███と協力して行うものであり然るべき  次元  実験において  を対象に行う場合有用だと考えられる
 私は  より入手した魔術を応用し以下の魔術を完成させ の使用結果により███は███としての人格を入手したことを確認した
 以下その魔術の雛形を書き記していく…

███ :  

███ : ノエルは人格抽出魔術(ver.α)を入手した?

GM :  

ノエル : 「…えっと、なんか覗くくらいのつもりが…頭に魔術が入ってきた気がします」

ノエル : 「すごいなぁ…あはは、じゃあこのベルトの奴の中身とかも勝手に入ってくるの…?こわ、絶対開けないようにしよ…」

GM : ノエルはここでさらに幸運または精神的技能を使用してよい

ノエル : うおおおお!!死んでる幸運よりも分析パワー!!

ノエル : CCB<=95 精神分析!!(1D100<=95) > 32 > 成功

GM : では

??? : 先ほど見えなかった何かが

??? : 辺りをたむろしているのがわかる

??? : それはぼんやり人の形にも見え、そして"分かる"

??? : "すべての抜け落ちた人間の残骸"のようだ

ノエル : 「…あは、あはは…そりゃあ、あんな業の深い人なんだから、こんな物も作ってるわよね…」

ノエル : …この残骸たちのすぐ上で過ごしていたのか
吹雪の影響は無い…としても
体の芯が冷えるような感覚がある

ノエル : 「…まあ、今更何をしてあげられるわけでも無いし…アーメン…くらいしか言ってあげられないわね」

??? : ノエルに引き寄せられるように集まるが

??? : 肉体に触れた瞬間ぼろぼろになって溶けていった

ノエル : 「…ごめん、私の方が…ちょっとだけ壊れてないみたい…もう邪魔する予定はないから…じゃあね」

ノエル : 本を抱えてその場を後にする

GM : それと同時にあることが想起された

GM : あの三つの道具に仕込まれてたのは、人格抽出を改ざんした人格破綻の魔術の罠だった
今なら破棄も出来ないこともないかもしれない

ノエル : 「…あはは、咄嗟に触んなくてよかったぁ…デストラップ過ぎない…?」

ノエル : 「まあ…用心としては納得だけど…っと」

ノエル : そうして、予感を頼りに道具の元に向かい…とりあえず罠の破棄とやらを試してみる
まあ、これさえ思い込みを利用した罠の場合詰みだが…それはそれとして

GM : 破棄そのものは簡単なのだが、一つ分かった

GM : 一つを解いたら二つに残りが押し付けられ解除不可になる
持っていけるのは一つだけだろうか

ノエル : 「うーん、どれが役に立つかもわからないのに、どれを持っていくか選んでも仕方ないかぁ」

ノエル : ナイフは強力そうだが私は得意ではない
ブーケは露骨になんに使うかわからない
メガネはできれば選びたくない

ノエル : …というわけでまたしても一旦放置
書斎を避けて自室…もとい部屋へとお邪魔してみる

GM : 部屋はこじんまりとしていて、ちょっとおしゃれだ

ノエル : ちょっとおしゃれに私も目星!

ノエル : CCB<=80(1D100<=80) > 35 > 成功

GM : では、そこには一つの写真が置かれている

ノエル : 「ん、写真…持っていかなかったのかな…」

ノエル : 写真に向けて視線を合わせる形で覗き込む

GM : 四人の姿が並んでいる

パンドラ : 銀髪の女性と

カルメン : 楽し気な赤い女性

リディア : 金髪の少女に

アリナ : それに肩を組む、嫌な笑みを浮かべた少女だ

ノエル : うん、これは最優先で持っていこう…置いていっても構わない程度の物としても、きっと手元にあった方が嬉しい物であるだろうし

ノエル : そうして、届ける予定の写真を手にしたザコシスターは…遂に…

ノエル : ???というよくわからない物の前で首を傾げることになった

ノエル : 「なんなのかしら…?なんの部屋か掴めないというか…なんというか」

GM : 扉には…ただ、ノックの輪っか

ノエル : 「うーん…」

ノエル : もはや選択肢はない
とりあえずノック

GM : ドアがゆっくり開き

パンドラ : 「あら」

パンドラ : 「まだ抜けてなかったの、ノエルちゃん」

パンドラ : 写真に見た顔が

ノエル : 「あれぇ?」

ノエル : 「……えーっと、これは…一体…?」

ノエル : これはおそらくパンドラであろう…とは思う
問題は…なぜ扉をノックしたら出てきたか…という点だ…先ほど足跡も残さず去っていってしんみりしていたというに

パンドラ : 「そうよ、"パンドラ"」

パンドラ : 「"パンドラの私"」

パンドラ : 「ふふ、当たり前でしょうノエルちゃん」
鼻っ柱をつついて

パンドラ : 「体や魂まで奪ったら、一人に収まるわけないじゃない」

ノエル : 「…あー、それはそうか…器自体を拡張しないとよっぽど不足してないと溢れる物があるには納得…なんですけど」

ノエル : 「…となると、あなたは…」

パンドラ : 「ええ」

パンドラ : 「私よ?」

ノエル : 「…あ、それで…何故こんな所に?」

ノエル : まあ、なんというか…この事柄に関しては、これ以上何を聞いても混乱する気がするので
シンプルに気になることだけ尋ねることにした

パンドラ : 「え?」

パンドラ : 「収穫の用意…?」

パンドラ : 「いっぱい村の人死ぬし、最後に収穫だけしようと」

ノエル : 「…あー、儀式の件以外で?やっぱりそういう犠牲とか出ちゃいます?」

ノエル : 冷や汗が浮き出る
避けたと思った困難が、狙い澄ましたように回り込んできた…

パンドラ : 「そりゃあ、ほら」

パンドラ : 胸元の異形の無線機を開くと

明日風 : 『アルファ、ベータは村の南部を抑えてください』
『ガンマは分断、村長を孤立させること』

明日風 : 『ベクター、村長を殺処分してください』

パンドラ : 「だって」

パンドラ : 「うふ、電子機器って、好きよ?」

パンドラ : 「すごく融通が利くから」

ノエル : 「…わあ、モロバレ…しかもなんか物騒な声が聞こえるなぁ」

ノエル : 別段、インディゴに限ればあの巫女様が犠牲にならなければそれで良いのだが…
そういえば件の村長氏は何故こんなことになっているのか

パンドラ : 「ノエルちゃんも見届ける?」

パンドラ : 「見送ってあげてもいいけど」

ノエル : 「はい、さっきも似たような事を話しましたけど…約束とか、ありますからね」

パンドラ : 「そう、エンブラの私は控えなさいというでしょうけど」

パンドラ : 「好奇心であれ責任感であれ、全うするのは健康にいい物よね」

パンドラ : 「代わりに付き合いましょうか、ふふ」

ノエル : わあ、頼もしさが段違い

ノエル : 「はい、よろしくお願いします…っと」

ノエル : かなり調子が違うので返答も揺らいでしまう
エンブラではないパンドラと、ノエルのままの私なので、まあ仕方がないとも思うけれど

パンドラ : 「ふうん」

パンドラ : 首元に顔を埋め、鼻を揺らす

パンドラ : 「不運というか悪運というか」

パンドラ : 「人間臭い匂いね、気に入るわけだ」

ノエル : …ふーむ、どうやら連動はしていても
同一というわけではないらしい、まあ。恩人は恩人なので粗末にもできないけれど

ノエル : 「あはは…不運と悪運に関しては、随分とお世話になったばっかりで…」

パンドラ : 「でしょうねえ」

ノエル : 納得されてしまった…
納得されるような生き方をしている方文句さえ言えない

ノエル : 「…あ、それで…私、後々パンドラ様…ああ、村から出ていった方の……を追い掛ける予定もありまして…で、持っていった方がいいかな?とか思う物を探ってた訳です」

ノエル : 要するに届け物だ
捨てていったような物にしても
無いよりはマシだろう、一応はそこにあるのだから

パンドラ : 「ええ」

パンドラ : 「…良いものはあった?」

ノエル : 「んー…っと……とりあえず…」

ノエル : 本はあったが、この仕様なら二度読む必要は無さそうで…ベルト付きは露骨に危険そう
三つの道具はなんに使うかもわからない上に、私は一つしか持って行けそうに無い

ノエル : なので、写真を取り出して

ノエル : 「これは、特に届けた方がいいかな〜とは、思ってます」

パンドラ : 「…あら」

パンドラ : 「……」

パンドラ : 「貴女ってちゃんとシスターなのね」

ノエル : 「え?シスターじゃないって思われてたんですか?私」

ノエル : まあ、敬虔と言い切れるわけでは無いので仕方ないとは思っているが

パンドラ : 「ああそういうわけじゃないのよ?」

パンドラ : 「ただ…ほら、長くやってると、上面の信仰の方が多くって」

パンドラ : 「なんか、ちゃんと優しいのね」

ノエル : 「……」

ノエル : そう真っ直ぐ優しいとか言われたことは滅多に無い上に、こうもなんというか…
はっきりと言われてしまうと…

ノエル : 頬がニヤけると同時に複雑になる
まあ、褒めてもらえる分には嬉しいから

ノエル : 「ふふん…ありがとうございまーす♪」

ノエル : 礼を返しておこう
うしろめたくはあるけれどね

ノエル : 「あ、それで…向こうの三つの…なんか、触るとヤバそうなので放っておいて…実際やばかった道具なんですけど…」

パンドラ : 「探られた時用の罠だしね」

ノエル : 「わあ、やっぱりかぁ…避難経路って前提で進んでてよかったぁ…」

ノエル : 「あ、それで…一つは取れそうなんですけど…どれか使う物ありますか?」

ノエル : 本を読んだおかげで…とかその辺りは省略する
もう気づいているだろうし…今の言葉は告白したも同然だもの

パンドラ : 「ううん」

パンドラ : 「そうねえ…まずナイフは生贄魔術用の起点ね」

パンドラ : 「省略した術式ねじ込んでるから、人に差すだけで簡素な魔術は大体使えるわね、相手死ぬけど」

ノエル : 「わあ、まず刺すのが難しいのも差し置いても…対人用かぁ…怖いなぁ」

ノエル : なにせ包丁だって碌に扱ったことはない
料理自体はするが…なんというか…雑なので

ノエル : 「…あれ、でも…これから色々ありそうですし、エンブラ様的には便利そうじゃありません?」

パンドラ : 「無くてもできるのよね同じこと」

パンドラ : 「なので要らない」

パンドラ : 「ブランケットは聖骸布ね、昔顔奪った聖者に作ってもらったわ」

パンドラ : 「被るだけで病を治せるわよ」
「最大半日意識飛ぶけど」

ノエル : 「わあ、一応聖職者的にありがたがるべきなのか、嘆くべきなのか悩むなぁ」

ノエル : 便利といえば便利だが…
なんというか、そんな言葉で評価するのもなんか失礼そうな代物だ

ノエル : 天罰とか落ちてこないだろうか…主に私に向かって

パンドラ : 「んで~眼鏡がまぁ…有り体に言うとスカウターねえ」

パンドラ : 「ほんとに単純に相手の能力を可視化するわ」
「ラテン語オンリーだけど」

ノエル : 「…な、なぜにラテン語?」

パンドラ : 「発掘した場所で使われてたからでしょうね」

パンドラ : 「私は読めるけど」

ノエル : ……うん、まあ、メガネがあった時点で…予感はしていたから…まあいいや…

ノエル : ナイフは不要、そしてまあ聖骸布も…あの様子を見れば無用であることは間違いない
よって、消去法で……はぁ

ノエル : 「…持っていくように、メガネを確保しておきます……メガネ…また、またしても…」

ノエル : ここにきてコンプレックスを刺激される雑魚シスターであった

パンドラ : 「嫌な思い出でもあった?」

ノエル : 「…まあ、その…幼馴染っていうかぁ…師匠っていうかぁ?憎たらしいっていうかぁ?…そーんな相手が付けていたので」

ノエル : 「複雑です」

パンドラ : 「メガネ一つで刻み込まれるくらいにね」

パンドラ : 「…そんなに羨ましいなら奪えばいいのに」

パンドラ : ぼそり

ノエル : 「…むしろ、返して欲しい相手なんですよね〜あはは」

ノエル : …確かな差異を感じつつ
件のメガネを回収するために歩いていく
…ああ、メガネ憎けりゃカレーも憎い…おのれ…せめてモノクルかグラサンなら…

パンドラ : 「あはは」

パンドラ : 「加工してあげましょうか」

パンドラ : 「自分のモノにするなら自分の形にしないとね」

ノエル : 「んー……」

ノエル : 不満を不満で埋め立てるように
そんなに憎みつつも…また、憧れてもいる
…ああ、けれど…やはり憎い…

ノエル : けれど…まあ

ノエル : 「ありがたいんですけど、メガネのままの方が…なんというか、執念を引き出せる気がするから、大丈夫です」

パンドラ : 「ふふ」

パンドラ : 「がんばりなさい」
ガシガシ撫でて

ノエル : 「あぐっ…あう…」

ノエル : ううむ…親しみを込めてくれている…というのはわかるし、嬉しいけど……うん
なんか照れるなぁ!?

ノエル : 「が、頑張ります…とにかく!」

パンドラ : 「ええ、他に思い残しはない?」

パンドラ : 「追々ここも崩落させるし」

ノエル : 「わあ…徹底してるなぁ…」

ノエル : 「あー…そうですねぇ…」

ノエル : 「……うーん、パンドラ様的に、持っていって欲しい…または、持ってきて欲しい…な物、この辺りに残ってます?」

パンドラ : 「んん」

パンドラ : 「無いわ」
「大事なものは運ばせたもの」

パンドラ : 「罠として置いておいた死霊憑きの本もまた作ればいいし」

ノエル : 「あー…これ、そんな物だったんですね…開けなくてよかった…」

ノエル : 「…うん、それなら…私が持っていく物は…特に変わりがないみたいです」

パンドラ : 「ふふ、いいのよ」
「この写真も、もちろん価値はあるけど」

パンドラ : 「誰かに価値があると想われたのが良い気分だったわ」

パンドラ : 「私は抱え込むより、そうして見出す方が好きなのよ、フフ」

ノエル : 「…なら、多分…私にも、良かった」

ノエル : …そう思う事にしよう
昔の写真の大切さは、身に染みている
過ぎ去ってしまった物を残せない事を…何度悔やんで見た事か

ノエル : だから、ついと優先したけれど
それはきっと…良かったのだと

パンドラ : 「出る前に一つ私も聞いておきましょうか」

パンドラ : 「欲しいものはある?」
「いますぐとかでなくとも、なんとなくでいいわ」

ノエル : 「……そーですね〜」

ノエル : 日常を当たり前に過ごしたい
アイツを見返してやりたい、復讐したい、認めてもらいたい
恩を返さないと行けない、約束を守らないといけない

ノエル : けれど、たった一つ
わかりやすい物を思い浮かべるなら

ノエル : 「里帰り…とか、ちょっと夢見ちゃう時ありますね〜」

ノエル : …もう、何もない場所に
誰もいない故郷に、帰っても仕方がないのだけれどね

パンドラ : 「そお」

パンドラ : 「…探してみましょう」
「帰れる故郷をね」

パンドラ : 「きっと楽しいわよ」
「切なくて虚しくて辞められなくなるわ」

ノエル : …その言葉から、何を受け止めればいいか
惑う程に心を乱されてしまう
心からの言葉を口にしたせいで、脆い心は一言のたびにグラグラと歪んで…まるで軋むボロ小屋の様

ノエル : 何がわかるとも言わない
返してくれ…とこの人には言えない
不可能だと言い切れるほど、私は強くない

ノエル : だから、きっと…なんて言葉に
期待を込めて

ノエル : 「そうですね…きっと…」

ノエル : 「楽しいと…いいなぁ」

パンドラ : 「ふふ」

パンドラ : 「期待はいつでもしておくものよ」

パンドラ : そう言って道の奥まで歩いていくのだった

ノエル : …さあ、拾うべきものを拾って行こう
暗くて、狭い…ふとプールの底を思い浮かべそうになる…おかしな場所で

ノエル : …こことも、すぐにお別れだ
今のうちに心の中で感謝してから…さあ、行こう

ノエル : 道の先へ歩いていく
向こうへ、何があるか知らぬまま

ノエル : ただ、求める物を心に描きながらまっすぐに

GM :  

GM : 変動なし

GM : 次の行動をどうぞ

佐倉杏子 : ネムの家で場面指定は就寝直前くらい

GM : わかりました、その場合…

GM : リスクはccb<=100ですかね

佐倉杏子 : ccb<=100(1D100<=100) > 3 > 決定的成功/スペシャル

GM : 縁起いいですね

GM :  

GM :  

ねむ : 「ん…ん~……」

ねむ : 布団の準備をし、ゆっくり休んでいる

佐倉杏子 : 「………」

佐倉杏子 : 準備を終えた所、ネムの近くの場所に腰を掛けて

ねむ : 「ん~…?」

佐倉杏子 : 「……」

佐倉杏子 : 「…悪かったな。今日まで」

佐倉杏子 : 「お前にずっと八つ当たりしてた」

ねむ : 「…そうなの~…?」

佐倉杏子 : 「……はあ」

ねむ : 「杏子は…」

ねむ : 「いじわるは言わない…もんね」

佐倉杏子 : 「人の事信じすぎ」

ねむ : 「…杏子だからだもんね」

佐倉杏子 : 「……まあ、謝るくらいはさせてよ」

佐倉杏子 : 「キツく接しすぎた。ごめんな」

佐倉杏子 : 「……」

ねむ : 「…うん」

ねむ : 「いいよ」

ねむ : にこりと笑って腕を広げる

佐倉杏子 : 「…ちょっと待って」

佐倉杏子 : 「まだ話したい事はある」

ねむ : 「仲直りのハグ…後回し…」
「いいけど…」

ねむ : 「……どうか、したー…?」

佐倉杏子 : 「……昔の話でもしようか」

ねむ : 「……ん」

佐倉杏子 : 「ネムがいなかった頃、ここに来る直前までのあたしの話」

ねむ : 「聞かせて~…?」

佐倉杏子 : 「あたしの家が教会だったのは覚えてるだろ」

ねむ : 「うん…」

佐倉杏子 : 「どうしようもない貧乏教会だったけどさ、あたしはあの家が好きだった」

ねむ : …ゆったり、聞く姿勢のようで
普段の眠たげな様子もない

佐倉杏子 : 「母さんも………それに親父も優しくて、妹だっていて」

佐倉杏子 : 「苦しい生活してたけど、それでも本当…幸せだったよ」

佐倉杏子 : 「……だからこそ辛くもなった」

佐倉杏子 : 「親父が特にどうしようもないくらい不器用な人でさ」

ねむ : 「……うん」

佐倉杏子 : 「毎日世界の事真剣に考えて、ニュース見ては俯いて辛そうな顔して、どうすれば世界がよくなるのか悩み続けてるような人だったんだ」

佐倉杏子 : 「その結果教典にないような事まで説教し始めて、破門にされて」
「教会に通う人もそんな話を聞く耳持たなくなって減っていって」
「もっと苦しくなっていったんだ」

ねむ : 「そうだったんだ……」

佐倉杏子 : 「その時心の底から思ったよ。なんでこんなに真剣に世界を思って頑張ってる父さんが報われないんだろうって」

佐倉杏子 : 「本気で思ってた。父さんの話を聞いてくれたら世界がもっとよくなるって」

ねむ : こくり、と相槌を打って

佐倉杏子 : 「そんな時、魔術なんてろくでもないもんに出会った」

佐倉杏子 : 目の前で秘匿の呪詛を見せて

ねむ : 「?」

佐倉杏子 : ネムの目の前に突然お菓子が現れる

ねむ : 「…わあ」

ねむ : 「手品…じゃない、よねー……」

佐倉杏子 : 「ほんの一例だよ」

ねむ : 「……だよね」

ねむ : 自身がこうなってから、そういう一端に触れているのもあり
理解は早い

佐倉杏子 : 「この力を利用すればみんな父さんの話を聞いてくれる。そんな事をあたしは考えて、そして実行した」

佐倉杏子 : 「それにあたし自身もこの力を使えば世界をよくできるんじゃないかって思って、裏でヒーローの真似事するようになった」

ねむ : 「ヒーロー……」

佐倉杏子 : 「ただ必死になって動き回ってたよあの頃は」
「あたしと父さん、表と裏で世界を良くしていくんだって、本気でそうしていけると信じて」

佐倉杏子 : 「……ま、全然そんな事にはならなかったんだけどね」

ねむ : 「……」

ねむ : 目を細めて

ねむ : 「なにか、あったんだ……」

佐倉杏子 : 「副作用みたいなもんだろうね、そうしていくことでの歪みがいつしか見えてくるようになった」

佐倉杏子 : 「初めは些細なもんだったよ」
「父さんがちょっとイライラしやすくなったかなって、そんな程度」

佐倉杏子 : 「だけどその内母さんやあたし、妹に手あげるようにまでなって」

佐倉杏子 : 「少しずつ父さんは壊れていったんだ」

ねむ : 「……」

佐倉杏子 : 「そしてあたしが何をしていたかバレた時、全てが壊れた」

佐倉杏子 : 「希望が全部砕け散ったんだろうね」
「教会に来る人が増えたのもみんなが話を聞いてくれるようになったのも全部あたしの影響だって知った時はすごいもんだったよ」

佐倉杏子 : 「あたしのことを人を誑かす魔女だのなんだの言って」
「暴力だって飛躍的に増えて」

佐倉杏子 : 「そこから次第に会話すら通じなくなるくらいにまで壊れて」

佐倉杏子 : 「最後には母さんや妹まで巻き込んで無理心中さ」

ねむ : 「無理…心中……」

佐倉杏子 : 「その時かな。あたしが今みたいな性格になったのは」

佐倉杏子 : 「思っちまったんだよ、それ見て、全部」

佐倉杏子 : 「力があるんだっていうならそいつは誰かのために使うんじゃろくな事にならないって」
「自分のために使うもんなんだって」

佐倉杏子 : 「そうしていく内に自分の事だけを考えて他人を利用するだけ利用する、盗みでもなんでもして毎日を生きてくどうしようもない女が誕生したのさ」

ねむ : 「…………」

佐倉杏子 : 「それが今のあたし」

ねむ : ゆっくり頷き

ねむ : 何かを考えてから、手を伸ばして

ねむ : 「……頑張ったんだ、ねー……」

ねむ : その頭をなでる

佐倉杏子 : 「……ばか」

佐倉杏子 : 撫でる手を掴んで

佐倉杏子 : そのまま優しく押しのけて

ねむ : 「……ん」

佐倉杏子 : 「だからお前にはずっと当たってたんだよ」

佐倉杏子 : 「お前は優しい」
「どんなに過酷でもずっと変わらない」

ねむ : 「……そう、かな」

佐倉杏子 : 「住む世界が違うんだよ」
「まともに関わっちゃいけないんだって、ずっとそう思ってた」

佐倉杏子 : 「それにあたし自身、お前の事を背負い切れるとも全く思えてなかった」

佐倉杏子 : 「だからただ距離を置きたかった」
「あたしの近くにいてろくな事になると思ってなかった」

佐倉杏子 : 「…近くにいてほしくなかった」

佐倉杏子 : 「……お前を汚したくなんてなかった」

ねむ : 「……んーん!」

ねむ : 「そんなこと……ない、絶対…ないよ」

ねむ : 「一緒の方が…ずっと、嬉しい…もん」

ねむ : 「……だって、杏子にとっては……」
「ボクは…ボクのままで見てくれてたんでしょ?」

佐倉杏子 : 「……そうだよ」

ねむ : 「ボクはね……」

ねむ : 「……それだけで一番うれしいな」

ねむ : にこり

佐倉杏子 : 「…ああ」

佐倉杏子 : 「お前の正体がどんなもんだろうと関係ない」
「あたしは本当の人でなしを知ってるから」

佐倉杏子 : 「誰がなんと言おうとお前は人だよ」

佐倉杏子 : 「ネムっていう、すっとろくて、ねぼすけで、気が抜けてて」

佐倉杏子 : 「だけどどんなものもしっかりと見てて、しっかりと考えてて」

佐倉杏子 : 「誰よりも優しい」

佐倉杏子 : 「これからどうなろうと誰にも否定なんかさせるか」

佐倉杏子 : 「お前は人だ」

佐倉杏子 : 「ネムっていう、一人の人間だ」

ねむ : 「……えへ」

ねむ : 「でもね……」

ねむ : 「そうなるのは……杏子がいてくれたからだよ?」

ねむ : 「一人じゃ嫌だなあ……」

佐倉杏子 : 「……バカだな」

佐倉杏子 : 「どんなに苦しいか分かったもんじゃないよ」

佐倉杏子 : 「………けど、ああ」

佐倉杏子 : 「これからの話をするか」

佐倉杏子 : そっと、抱き寄せて

ねむ : 「ん~…♪」
頷いて

佐倉杏子 : 「これから先、儀式を失敗させたとしても…あたしたちにはなにも無いんだ」

佐倉杏子 : 「お前にも、あたしにも頼れるものなんて何も無い」

佐倉杏子 : 「ずっと苦しく生きていくしか無いんだ」

佐倉杏子 : 「だから………」

佐倉杏子 : 「………だから」

佐倉杏子 : 「だからこれからは…あたしがお前を一生守る」

ねむ : 「……!」

ねむ : 「ボクも……ボクも、守るよ」

ねむ : 「また、寂しかったり……杏子が…一人にならないように…」

佐倉杏子 : 「………ああ」

佐倉杏子 : 「ありがとう…ネム」

佐倉杏子 : 「あたしと一緒に……ずっといてくれ……」

佐倉杏子 : 「いつまでも……ずっと……」

佐倉杏子 : 「お前と一緒にいたい」

ねむ : 「えへ、えへへ……」

ねむ : 「……ボクも…!」

佐倉杏子 : 「あたしの事を受け止めてくれる…こんなに優しいお前と…」

佐倉杏子 : 「ひとりぼっちはもう…寂しいから」

ねむ : 「……うん」
ぐ、と抱き返し

ねむ : 「ね」

ねむ : 「あの……」

ねむ : 「……言えてなかったこと、言うね」

佐倉杏子 : 「……ああ」

ねむ : 「ボクを…」

ねむ : 「助けて、連れ出して」

ねむ : 目を見据えて

佐倉杏子 : 「ああ」

佐倉杏子 : 強く見つめ返して

佐倉杏子 : 「最初からそのために来たんだよ」

ねむ : 「…えへ」

佐倉杏子 : 「絶対に助けてやる」

ねむ : 「…知ってる、よ~…」

佐倉杏子 : 「それに」

佐倉杏子 : 「あたしはもう、お前に助けられちゃったんだ」

佐倉杏子 : 「これから先ずっと一人で生きてくしかないと思ってた、そんなあたしを」

佐倉杏子 : 「お前を助けられなきゃ、永遠に不公平だ」

ねむ : 「うん…えへへ」

ねむ : 「二人で…二人で、ね…」

佐倉杏子 : 「ああ、二人で…」

佐倉杏子 : 「……」

佐倉杏子 : 気づけば既にそこそこの時間が経過していて

佐倉杏子 : 「悪いなネム、結構な夜更かしさせて」

ねむ : 「…いいの」

ねむ : 「夢より、嬉しいもの…聞けた」

佐倉杏子 : 「そうか…ははっ」

佐倉杏子 : 「そろそろ寝るか」

ねむ : 「このまま…ねよー…」

ねむ : ぽん、と
だっこのまま布団に倒れる

佐倉杏子 : 「あーーー………」

佐倉杏子 : 「バカ」

佐倉杏子 : 額を指でツンと突いて

佐倉杏子 : 「掛け布団くらいサボらずしっかりかけな」

ねむ : 「んーん…!今日から…一緒に寝る…!」

ねむ : 「はーい…」

ねむ : ぐい、と掛け布団を持ち
いそいそと二人で被って

佐倉杏子 : 「横着すんな」
その最中、自分を抱えたままどうにか掛け布団を被ろうとするネムを見て

ねむ : 「えへー」

佐倉杏子 : 「……しっかたないな」

佐倉杏子 : ずっと抱きかかえられたままで凄く動き辛い事には触れずに

佐倉杏子 : 「……おやすみ、ネム」

佐倉杏子 : そのままそっと

佐倉杏子 : 静かに抱きしめ返して

佐倉杏子 : そのまま

佐倉杏子 :  

佐倉杏子 :  

GM :

GM : リスク減少 0
凍え 0に変動

GM : 次の行動をどうぞ

緋衣 南天 : ジュリエッタの拠点に戻って駄弁ります

GM : はあい

GM :  

GM : あっ判定せんと

GM : 素振りどうぞ

緋衣 南天 : 振りたくね〜ダイス振りたくね〜

緋衣 南天 : ccb<=80(1D100<=80) > 36 > 成功

緋衣 南天 : ペッ

GM :  

GM :  

ジュリエッタ : 「あら…」

ジュリエッタ : 何かを作ってる途中だったようだ
いくつかの奇妙な物品を持っている

緋衣 南天 : 「ただいま、と」
「……何作ってるの?」

ジュリエッタ : 「念のための…まぁ、銀の弾丸ってやつ」

緋衣 南天 : 「……ふぅん?」

緋衣 南天 : 「シルバーバレット、ってやつね。あの本に記されているやつが出てきた時の対策だったり?」

ジュリエッタ : 「念の為よ、効くかはわからないけど」

ジュリエッタ : 「魔除の概念を持つものは、あって困ることはないからね」

緋衣 南天 : 「まあねぇ」
「あればあるほど、備えておけば備えておくほどよい…なんても言いますし」

緋衣 南天 : 「……」

緋衣 南天 : 「今日の朝の段階で、幾つか聞きたいことが出来たの。答えられる限りで答えてくれる?」

ジュリエッタ : 「どうかした?」

ジュリエッタ : かちかち、とマガジンに銀の弾丸を詰め

ジュリエッタ : とん、と机に置き
話を聞く姿勢に

緋衣 南天 : 「ん…と」

緋衣 南天 : 「そうね…ANIMAって組織や、次元…って概念について…それに、未知の怪物たちについても色々と」

緋衣 南天 : 「特に、ANIMAって組織がどうやって管理というものを行なっているのか…そう言ったこととかは気になる」

ジュリエッタ : 「ANIMAの事から…でいいかしら?」

ジュリエッタ : 「まず、管理…か」
「正直厄介な話になるわね」

緋衣 南天 : 「ん…」
と、肯定するように反応を示して

緋衣 南天 : 「へえ、そうなの」

ジュリエッタ : 「管理、というのは…そうね、何処まで話してたかしら」

緋衣 南天 : 「方法についてまでは聞いてないわ」
「あくまで、そういうことをしている組織…とまでしか」

ジュリエッタ : 「まぁ、そうね」

ジュリエッタ : 「厳密には、ANIMAは管理するための実働組織に近いわ」

ジュリエッタ : 「それを統率する組織がまた上にある、のよ」

緋衣 南天 : 「実働隊と指示役、ってところね」
「その組織は?」

ジュリエッタ : 「存在しか知らないのよ、それは…最上層にある」

ジュリエッタ : 「ここが厄介な点でね、世界の……次元の構造に関することよ」

ジュリエッタ : 「理解度を再確認するわ、どこまで説明したかしら」

緋衣 南天 : 「世界が可能性ごとに枝分かれしていること」
「それらを統括し、管理する最上位世界が存在すること」
「そいつらの気分次第では、この世界は消えてしまうことね」

ジュリエッタ : 「其処までわかっていれば、上々ね」

ジュリエッタ : 「管理する側は、そこから未来の可能性を固定するようにANIMAを使っているの」

緋衣 南天 : 「…ふむ」
「つまり、陳腐な表現だけど"可能性の芽を摘んでいる"…ってこと?」

ジュリエッタ : 「ええ」

ジュリエッタ : 「極端に言えば、ANIMAはこの世界を人質に取られて働かされる奴隷軍みたいなものね」

ジュリエッタ : 「この世界の可能性を不要、または管理不可と切り捨てられないことを報酬に戦闘を行っている」

ジュリエッタ : 「私は、その監視と管理をするための組織に居る方」
「最上層からの指令を伝達する側」

ジュリエッタ : 「そのリーダーには、最上層から派遣された人間が座ってる」

緋衣 南天 : 「…結構偉い側だったのねジュリエッタ」

ジュリエッタ : 「明日風凛…といっても、厳密にはこの世界の同一個体を上書きして乗っ取ってる形だけど」

ジュリエッタ : 「…まさかね、中間管理職ってやつよ」

緋衣 南天 : 「……高位次元からこの次元に干渉するならば、何かしらのメッセンジャーが必要…となれば、乗っ取るなんてことも…」

緋衣 南天 : 「…乗っ取る? あなたが作ろうとしているものと、原理そのものは同じ感じに?」

ジュリエッタ : 「縁があるモノほど相互に繋がりやすい物よ」

ジュリエッタ : 「最上層から一方的にでもね」

緋衣 南天 : 「…なるほど」

ジュリエッタ : 「故に、この世界にあるモノを攻撃してもアッチにはなにも意味がない」

ジュリエッタ : 「酷い構造よね」

緋衣 南天 : 「向こうからは一方的に」
「こちらからは何も出来ず」

緋衣 南天 : 「反吐が出るわね」

緋衣 南天 : 「……しかしまあ、そうなると」
「どうしてそんな大層な管理なんて、高位の存在様がこんなところにまできてするのかしら」

ジュリエッタ : 「可能性を把握するためよ」

ジュリエッタ : 「例えば、世界が滅ぶとしても」

ジュリエッタ : 「"何が""何をして"そして滅ぶのか」

ジュリエッタ : 「世界に満ちる滅びの要因を確かめるために、その可能性を辿る世界を固定し」

ジュリエッタ : 「データを取得するために、その世界を消えないように管理する」

ジュリエッタ : 「時にはANIMAで"そうじゃない可能性"を潰してね」

ジュリエッタ : 「今日は、イタクァによる滅びを潰すために」

ジュリエッタ : 「でも明日は"その滅び"を遂行させるために、解決しに来た人間さえ殺すかもね」

緋衣 南天 : 「言ってしまえばこの世界そのものが、奴らにとって都合の良い実験台ってワケ」

緋衣 南天 : 「その説明を聞く限り、滅びの可能性を観測したいとなったらANIMAは、解決役は…」

ジュリエッタ : 「邪魔でしかないということ」

ジュリエッタ : 「…私はただ延命に手を貸すのはやめたの」

緋衣 南天 : 「…延命、ね」
やや良い顔をしないままに、復唱して

緋衣 南天 : 「それで良いと思うわ。そんな組織か…ANIMAにか、どちらにせよそんなところに所属するなんて、脳無しか意気地なしのカスよ」

ジュリエッタ : 「…」

緋衣 南天 : 自分たちは見逃して欲しいからと、無慈悲な上位者に懇願するかの如く働く様も
それを是とするその様も、ああまったくなんだそれは甚だ気に入らない

ジュリエッタ : 「そうね、私もあの犠牲で気づくまで…」

ジュリエッタ : 「…いや、いいわ、教えれるのはそれくらいかしら」

緋衣 南天 : 「…ぎせ…… …また後で聞くわ」
「いや、でも他にも…例えばウェンディゴのような人智の及ばない生命について教えてもらったりはできる?」

緋衣 南天 : 「…今はともかく、いつか私の目的に使えるかもしれないから」

ジュリエッタ : 「ううん…無限に存在するのよね」

ジュリエッタ : 「何から話せばいいのやら」

ジュリエッタ : 「ああいや」

緋衣 南天 : 「無限。」

ジュリエッタ : ぽん、とあるノートを

緋衣 南天 : 「んむ…」

ジュリエッタ : 観測レポート、それが何十冊も

ジュリエッタ : 「私の自分でメモした、いくつかの観測事例よ」

ジュリエッタ : 「恐らく、主要な生物は大体観測してるはず」

ジュリエッタ : 「でも……すべては無理」

ジュリエッタ : 「この世にあまたのそういった存在はいるから」

緋衣 南天 : 「……色々と読ませてもらうわ」
「たとえ無数にいるとしても、前提となる何かしらを知ることは無為ではない」

緋衣 南天 : レポートの方に視線を映しながら、それら全てを
不可能であっても可能な限り脳裏に刻むのだと言うように

ジュリエッタ : 「でも真に受けなくていいわ」

ジュリエッタ : 「この例において求められるのは、対応力の方が上よ」

緋衣 南天 : 「…まあね」

緋衣 南天 : それが未知であろうが既知であろうが、対応力がものを言うのは確かだろう

緋衣 南天 : 今回の事例であれば、ウェンディゴの不死性に驚いて対応手段を自ら放棄してしまうことなど、だろうか。

ジュリエッタ : 「今後必要だと思えば、私が提示するわ」

ジュリエッタ : 「必要な情報を引き出す練習をするといいわ」

緋衣 南天 : 「……む」
「そうね、そうさせてもらう」

緋衣 南天 : 必要な情報を他者から抜き出す、引き出す事に関して生憎と長けているとは言えない
対人関係とか心理への知識で十分だと思ってましたし。

緋衣 南天 : 決して人付き合いが苦手だとかそもそも基本やりたくないとかそう言うわけではない
決して。

緋衣 南天 : 「…ジュリエッタ、私…治療を終えたらやりたいことができたわ」

ジュリエッタ : 「…いいことね、聞いていいの?」

緋衣 南天 : 「いいわよ。そもそもあなたがやる事の手伝いって事は変わらないし」

緋衣 南天 : 「その上で…」

緋衣 南天 : 「いつか、上にいる奴らを、ドン底まで叩き堕とす」

緋衣 南天 : 全てが、個人的な理由から。
私の上に、私の住む世界を実験台のように扱うものがいることがまず不愉快。

緋衣 南天 : そう言った世界にいる限り、私が生きているとは言えない
常に目に見えない鎌を首にかけられているのと同じだから、ああ

緋衣 南天 : 死ね、死ね死ね死ね死ね死んでしまえ
不愉快だから、生きるために邪魔だからそんなもの潰れて砕けっちまえと心の底から思ったから。

ジュリエッタ : 「…あまり憎しみに走るのはよくないわよ」

ジュリエッタ : 「その目的、アイツと似通るところあるし…」
気まずそうに

緋衣 南天 : 「……憎しみなんかじゃないし。つかアイツって?」

ジュリエッタ : 「いや、いいわ…」
「其処は言わないでおく、無用な情報よ」

ジュリエッタ : 「ともかく、まずは健康になる事を考えておきなさい」

緋衣 南天 : 「……むう」

緋衣 南天 : 気になるのは確かだが、ぐうの音も出ない
まず第一の目標はそれだし。

緋衣 南天 : わざとらしく頬を膨らませて抗議するのは、せめてもの知識欲の現れか。

緋衣 南天 : 「でも世界規模で生殺与奪権を握られてるって我慢なりませんし〜……ん…」

ジュリエッタ : 「それは私も同感、だから私の計画を進めてるの」

ジュリエッタ : 「きっと、妹も同じ研究をしてるわ」
「それに…管理機構が今の命綱なのは同じ」

ジュリエッタ : 「それに代わるものを見つける方が、先よ」

緋衣 南天 : 「……はーい」

ジュリエッタ : 「でも貴方の決意は覚えておく」

ジュリエッタ : 「少なくとも、その熱意がないと果たせるものじゃあないでしょうし」

緋衣 南天 : 「……そ」

緋衣 南天 : 「ありがと」

緋衣 南天 : 狂気の所業ではあると、私も微かに思う
次元…更に上のものに干渉しようなど、並大抵の熱意では成し遂げることなんて出来はしない

緋衣 南天 : 「これでも私なりに色々と考えたもの ふふ」

ジュリエッタ : 「偉いわよ」

ジュリエッタ : 「…ほんと、偉いわ」

緋衣 南天 : 「…何よ、そう言われるとちょっと………ちょっと困るじゃない」

ジュリエッタ : 「ふ」

ジュリエッタ : 「割とすぐ照れるわよねアンタ」

緋衣 南天 : 「は?」
「照れると言うより困惑してるだけですけどー?」

緋衣 南天 : 褒められるとか、まずそんなこと殆ど無かったから慣れてないとか
そういうわけではない。ないはずだろう。

ジュリエッタ : 「はいはい」

ジュリエッタ : 「…精々年並の成長もしておきなさい」

緋衣 南天 : 「……してるつもりなのだけど??」

ジュリエッタ : 「だったらこんな仕事しない」

緋衣 南天 : 言い返そうとして、浮かぶ言葉が感情論に任せたものだと自覚して押し黙る
つまり負けた。

ジュリエッタ : 「話は満足?」

ジュリエッタ : 「そろそろご飯でも作るわよ」

緋衣 南天 : 「まあね、聞きたいことも聞けたし」

緋衣 南天 : 「……手伝いましょうか?」

ジュリエッタ : 「いいけど、料理できるの?」

緋衣 南天 : 「はっ、舐められたものね出来るに決まってるでしょ」

ジュリエッタ : 「ほんと?大丈夫?」

緋衣 南天 : 「…………………………………………………」

緋衣 南天 : ふと、私がここに来るまでの生活を思い出す
闘病期間の間は点滴……奇跡の復帰を遂げてからは……口に含めればなんでもいいとサプリメントとかで済ませてた気がする。

緋衣 南天 : 知識は知ってる
知識は、やろうと思えば不可能ではないはず きっと

緋衣 南天 : 「………じゃあ、しょうがないから今日は任せるわ。うん」

ジュリエッタ : 「何食べたい?」

緋衣 南天 : 「…………じゃあアナタの得意なやつで」

緋衣 南天 : 何を食べようか、色々と考えたが
その度に普段の生活の弊害かまずまともなものが思いつかなかったので丸投げである

ジュリエッタ : 「…」

ジュリエッタ : 「…」
悩みに悩んで

ジュリエッタ : 「…シチュー作るわ」

ジュリエッタ : そう言ってビーフシチューの用意を始めるのだった

緋衣 南天 : 作られるそれを見て、匂いを嗅いで
最初はやや不満そうにしつつも 食べた事はあるものなので次第に表情を緩める

緋衣 南天 : ……しかしまあ、私はどう見られてるのやら
その背を見つつ、対応を思い返しながらも

緋衣 南天 : そこには、何であっても満更でも無い私がいたのでした。

緋衣 南天 :  

緋衣 南天 :  

GM : リスク
凍え変動なし

GM : SANを1d3回復した

緋衣 南天 : 1d3 うまーい(1D3) > 3

system : [ 緋衣 南天 ] SAN : 75 → 78

GM : 次の行動をどうぞ

ライナー・ブラウン : 廃教会に防寒しながら向かう

シュウ : レッツゴーなのです
そして防寒具の起動効果で冷気を-20できるらしい!

GM : 素振りですねえ

GM : リスクどうぞ

ライナー・ブラウン : CCB<=53(1D100<=53) > 6 > スペシャル

ライナー・ブラウン : 微妙に惜しい

シュウ : ccb<=100-17(1D100<=83) > 95 > 失敗

ライナー・ブラウン : 🌈

シュウ : 🌈🌈

ライナー・ブラウン : クリティカルかファンブル寸前か…

シュウ : なんで~~~!!?

GM : フヒヒ
まあもう襲われる内容が無いんで特殊になりますねえ

GM : では

GM :  

GM :

GM : ライナーさんがクリしたら多めに見てあげますよ

GM : 振ってたわ

GM : クリじゃないのでやはりダメです
いくぞー

GM :  

GM :  

GM : 貴方たちは教会の跡地に向かうと

GM : 辺り一面、煙が上がり
吹雪の中で確かに銃声が響きます

ライナー・ブラウン : 「既に燃え尽きている、こっちも急いできたから、そんなに火の手が回るのが早いはずはないんだが」

ライナー・ブラウン : 吹雪の中、教会の跡地を見て

シュウ : 「…こういう戦場じみた場所は流石に詳しくないけど、そういう物なんだ…」

GM : それでは2人とも隠れる技能か幸運どうぞ

ライナー・ブラウン : CCB<=85 幸運(1D100<=85) > 51 > 成功

シュウ : ccb<=70 幸運(1D100<=70) > 60 > 成功

GM : 二人は幸運にも教会の残骸に隠れて
辺りの喧騒から距離を置くことが出来た…

GM : よく目を凝らすと、吹雪の中では炎が吹き上がる

野犬? : 奇妙な野犬がパチパチと音を立てながら火達磨となり走り

歪な獣 : 巨大な怪物が暴れ回るが

軍勢 : 無数の奇妙な姿をした人影が取り囲み

軍勢 : 「焼却」

軍勢 : 火炎放射器を浴びせ、瞬く間に巨大な火柱に変えていく

軍勢 : そしてその横では…

ベクター : 「枯れ果てた神秘で抗うには、老いすぎていたな」

ベクター : その隊長のような物が、何かを足蹴にする

村長 : おそらく村長だった物が
完全に骨を遺して焼かれた跡の様だ

ベクター : 「疑いのある村民は全て抑えたか?」

軍勢 : 「いえ、三田、カドック、後はねむの名が残っております隊長」

ベクター : 「最後の個体は除外しろと受けている」
「残り二体を処分しに回るぞ」

ベクター : そう言って、吹雪の中に消えていった

軍勢 : 同時に、他の軍勢も姿を消した

ライナー・ブラウン : 「疑わしき者は全て葬る…思ったよりも過激な連中だ」

ライナー・ブラウン : 瓦礫の影からそれを見届け、忌々しげに

シュウ : 「戦いって言うか…もっと一方的な感じ~」

シュウ : 「まあそれを頼んだのはシュウだけどもね」

ライナー・ブラウン : 「…状況から察するに、エンブラは既に逃げていたか?」

ライナー・ブラウン : 「先んじて行動して、教会を燃やして証拠隠滅しながら逃走した…と考えればこの燃え尽き方も、あの連中が冷静すぎるのも納得は出来るんだが」

シュウ : 「ってなるとエンブラはこのことを事前に察知してたか…あるいは知っていたか」

シュウ : 「そうだとしたら、やっぱり一筋縄ではいかないんだね」

ライナー・ブラウン : 「…確か、あの連中の隊長の記憶も奪ったんだったか」

ライナー・ブラウン : それなら納得は出来る。自分が口を迂闊に滑らせてしまったのも原因か…

シュウ : 「とはいえ最初にやりたかったエンブラに干渉はさせない、って言うのは達成…できたんじゃないかな?」

ライナー・ブラウン : 「…………………」

ライナー・ブラウン : しばし無言になった後、ノエルからの連絡を見せる

ライナー・ブラウン : 「さっきノエルから生きてるって連絡は来た。そっちにはどうだ?」

シュウ : 「シュウの方には来てないや」
「こんな状況だから通信悪いのかも?」

ライナー・ブラウン : 「ここからは邪推になるから別に話半分で聞き流していい」

ライナー・ブラウン : 瓦礫をどかし、教会の跡地から何か情報が得られそうな物を探しながら話す

ライナー・ブラウン : 「確かに、教会が燃えたってことで俺は心配するのは当然なんだが…この連絡、ここに来る前に来ている」

ライナー・ブラウン : 「まるで何かが起こることがわかってたようだ、そうは思わないか?」

シュウ : 「…裏で何が起こってるかまだわからない以上、可能性は可能性だよ」
「状況が状況、切り捨てるのもまだ惜しい"邪推"かな」

シュウ : 「エンブラとノエルさんが一緒に行動してた以上、何かが起こってたとしてもなにも不思議じゃないしね」

ライナー・ブラウン : 「…教会を燃やしたのは十中八九エンブラだろう、ノエルに"家"を燃やす度胸はない」

シュウ : 「ノエルさんが聞いたらショック受けてそう~」
「だけどやっててもおかしくないよね」

シュウ : 「証拠隠滅、あるいは逃走の為の目くらまし」
「燃やす動機はいくらでもあるし」

シュウ : 「ただその場合、ノエルさんと合流したらどうなるんだろうね?」
「一緒にエンブラもいたりして」

ライナー・ブラウン : 「わからん、会ってみないことには」

ライナー・ブラウン : 「さっきの続きだが…逃げるつもりなら、エンブラがノエルを生かす理由は二つだけだ」

ライナー・ブラウン : 「乗っ取ったか、それともノエルがエンブラに引き込まれたかだ」

ライナー・ブラウン : 「乗っ取られた可能性は…多分ない」
「シュウ、仮にお前が他人の存在そのものを乗っ取れるとして、だ」

ライナー・ブラウン : 「知らず知らずにこんな因習村に来て、危険な魔女の元で働いて、いつの間にかこんな自分も死にそうな案件に首を突っ込むような不運な相手に成り代わりたいか?」

シュウ : 「ふふっ、流石ライナーさん、ノエルさん理解度がたかいんだね!」

シュウ : 「シュウもさすがに不運の星は被りたくないしね」
「そういう選択になると思う」

シュウ : 「それに乗っ取られたとしたら、わざわざライナーさんと合流する必要もないしね」

シュウ : 「一旦一人で安全を確保した後ゆっくーりと接触してくるんじゃないかな、ああいう手合いは」

ライナー・ブラウン : 「だろうな…」

シュウ : 「となれば後は引きこまれたか、だね」

ライナー・ブラウン : 「生存報告が何にせよ、ペルシカやあの部隊の連中も同じように考える」
「だからなシュウ、お前が眼鏡をしていたらこの話はするつもりはなかった」

シュウ : 「ふぅん、シュウは信じられるってこと?」

ライナー・ブラウン : 「ここ数日行動を共にしてわかったことがある」
「お前は謎を知りたいだけで、他は普通だ」

ライナー・ブラウン : 「だからというわけじゃないが、友人として信頼できる。だから話した」

シュウ : 「まあ、普通の方がいいもんね、いろいろと」
「ユウにも言われたし」

シュウ : 「なら信頼を裏切らないように、このお話はしっかり秘密ってことで」

ライナー・ブラウン : 「そうしてくれると助かる、ノエルが生きていることがわかったら手がかりの為に捕まえに来るかもしれん」

ライナー・ブラウン : 一旦瓦礫を退かす手を止め、丁度いい障害物へと腰かける

ライナー・ブラウン : 「…裏切られるってのが、こんなに辛いもんだと初めて知った」

シュウ : 「それは、ノエルさんに?」
「それともエンブラに?」

ライナー・ブラウン : 「どっちにもだ、あのエンブラにも、ノエルにも」
「こうなるってわかってたんなら、最初から深入りなんてしなかったのにな」

ライナー・ブラウン : うんざりしたように頭に手を当て、か細い声でそう呟く

シュウ : 「…シュウもわかるよその気持ち」
「知ってれば足を掬われることもなかったし」
「失われる物も何もなかったはず、そんな考えも」

シュウ : 「だけどねライナーさん、まだそう決めつけるには早いと思うのです」

シュウ : 「ライナーさんの言ってた通り、これはただの邪推」

シュウ : 「裏切られた、と決めつけて可能性を狭めても何にもならないのです」

シュウ : 「うっかりライナーさんだけに連絡してた!とかやりそうじゃない?あの人」
「あんまりあの人と付き合いないシュウだってわかるもん、ライナーさんもそう思わない?」

ライナー・ブラウン : 「…ああ、その可能性ももちろんある」
「でもなシュウ、その励ましはもういいんだ」

ライナー・ブラウン : 「事実がどうであれ、俺は進まなきゃならない」

ライナー・ブラウン : 「ノエルが実際にどうだろうが、俺はエンブラを、パンドラを追う」
「追って引き戻す。あいつは誰かに引き込まれて地獄に落ちる女だ、誰かがそこまで追って、引き揚げてやらなきゃならん」

シュウ : 「その結果、ライナーさんが地獄に落ちることになっても?」

ライナー・ブラウン : 「…友人が昔言っていた」

ライナー・ブラウン : 「自分で背中を押して地獄に進んだ奴の見る景色は他とは違う」
「その先が地獄か希望かはわからない、だが、それでもその景色を見るために進むんだと」

ライナー・ブラウン : 「そいつらみたいになれるように、この世界で足掻く」
「それが今の俺の生きる意味なんだろう」

ライナー・ブラウン : 重そうに腰を上げ、埃を払う

シュウ : 「いいね、やっぱりライナーさんはそういう人だ」

シュウ : 「それが危険だとわかっていても、自分で自分の背中を押せちゃう」
「自分自身を犠牲としていくらでも払えちゃう」

シュウ : 「もしもノエルさんが手遅れだったら、なんてことは今更聞かなくてもよさそうだ」

ライナー・ブラウン : 「ああ、必要ない。覚悟ならとっくの昔から出来ていたことだ」

ライナー・ブラウン : 「…決意を聞いてもらえる相手がいるってのはいいな、気持ちを入れ替えれる」
「まずは今だ、今少しでも手がかりを見つけよう」

シュウ : 「なのですなのです」
「まずはこの跡地から情報を見つけないとね、進むためにも」

ライナー・ブラウン : よしそこら辺に目星してみるか

GM : どうぞ

ライナー・ブラウン : CCB<=70 工作員目星(1D100<=70) > 76 > 失敗

ライナー・ブラウン : 🌈

シュウ : ccb<=90 探偵たるものの見分色(1D100<=90) > 10 > スペシャル

シュウ : ドヤァ

ライナー・ブラウン : 流石だ…

GM : ほ~~…

GM : まぁ…では

GM : 一見、ただの地面ですが

GM : 何か空間があって、それが埋まったようにも見えるかもしれません

シュウ : ダメ元だけど掘り起こすことってできそう?

GM : 完全に埋まってるので無理ですね

シュウ : 「んんん…とはいえ、こんなに焼けちゃってると骨が折れるね」

シュウ : 「あるいはしっかり証拠隠滅したか…」

シュウ : 「この辺とか、何かあったけども崩落したって感じなんだけどね」

ライナー・ブラウン : 「他人の記憶を奪えるのなら、建物の倒壊で完全に証拠を消せるやり方を導き出せる能力が身についててもおかしくはない」

シュウ : 「そこはやっぱり一枚上手かな」
「とはいえ何もなかった、って情報を得られたとも言える」

ライナー・ブラウン : 「この状況でノエルが生きているのなら…この下にでも隠し部屋があったと考えるべきなんだろうが」

シュウ : 「普通だったら、そんな隠し部屋をすぐに用意できるとは思わない」
「となれば元からあった部屋を避難用に使った、って感じかな?」

シュウ : 「なんか変な物拾い食いしてなければいいけどね、ノエルさん」

ライナー・ブラウン : 「呪いのアイテムでも身に着けてるかもな」

ライナー・ブラウン : 「ともかく、この状況だとシュウの言う通りこれ以上見つけられるものはなさそうだ」

ライナー・ブラウン : 「少し時間いいか、シュウ」
「安全と言える場所が少ない今、ここで済ませておきたい用事がある」

シュウ : 「ん~」と遠方で上がっている炎の様子を見ながら
「状況が状況だし、気を付けながらなら…かな?」

シュウ : 「誰かに連絡?」

ライナー・ブラウン : 「さっきあの部隊が言っていた名前だが…三田さんは全員知ってるが、カドックの方は俺の知り合いだ」
「その件で少し話したい相手がいる、多分大丈夫なんだが…」

ライナー・ブラウン : スマホを懐から取り出し、シイナへと連絡する

シイナ : 「…あ!大丈夫でしたか!ご無事で何よりです」

シイナ : 「何か電波障害のようなものが起きてたみたいで…繋がってよかった」

ライナー・ブラウン : 「ああ、その件なんだが…心当たりがある、というか…俺と俺の協力者が引き起こしたことというか…」

ライナー・ブラウン : 「まあその件は後にする、カドックとは連絡は通じているか?」

シイナ : 「カドックさんですが、こちらで保護しております」

シイナ : 「元々、そういうお話でしたので一足先に行動してました」

ライナー・ブラウン : 「ならよかった、ちゃんと危険が迫る前に離脱出来ていたんだな」
「明日は連絡する機会があるか微妙だ、だから今まとめてこちらで得た情報を共有する」

ライナー・ブラウン : ~儀式の内容について大体共有~

シイナ : 「…成程、そういう」

ライナー・ブラウン : 「要は契約を移し替えた上でイタクァを呼び出すための目印のような物になっているウェンディゴを殺す、って目途は立っている」
「まあ、元凶だと思っていた魔術師が協力してくれた…らしい」

ライナー・ブラウン : シュウをチラッと見る

シイナ : 「不思議なこともあるんですね…」

シュウ : (なのですなのです的情報量を持つ視線)

ライナー・ブラウン : 「ただ不測の事態は起こりうるものだから、明日の脱出用の車は変わらず用意してくれると助かる」

ライナー・ブラウン : 「それと……………いや、これは………」

ライナー・ブラウン : 躊躇いがちに、葛藤するように言葉になっていない言葉を発する

ライナー・ブラウン : 「……………………パンドラ、という名前に聞き覚えはあるか?」

シイナ : 「…ぱん、どら…ですか?」

シイナ : 「いいえ、ちょっと…こっちではないですね」

ライナー・ブラウン : 「いや、それならいい。知らないなら知らないでいいんだ」

シイナ : 「あまり縁起のいい名前ではなさそうですね」

ライナー・ブラウン : 「ああ、あまり話すべき名前じゃない」

ライナー・ブラウン : 「…なあ、今後もそっちに協力したい、という話があったら、受け入れてくれるか?」

シイナ : 「こちらに…ですか?」

シイナ : 「いえ、願ってもない話ですが…理由は聞いても?」

ライナー・ブラウン : 「………」

ライナー・ブラウン : 「今回の件で、俺たちは深入りしすぎた」
「知るべきじゃあないところまで踏み入った友人は、俺の立ち入った場所より更に覗くべきじゃない深淵を覗いて、そこに引きずり込まれた」

シイナ : 「…それは」

ライナー・ブラウン : 「要は、もう俺はこの"裏"から抜け出す気はない」
「その上で、そっち側の情報が欲しいんだ」

ライナー・ブラウン : 「(…それに、もう一つの情報源から辿っても恐らく、動きはパンドラには筒抜けだろう)」

シイナ : 「…わかりました、詳しい話はこちらで詰めましょう」

シイナ : 「それより、生き延びて抜け出すことを優先してください」

ライナー・ブラウン : 「ああ、そうする」
「ただ、1つこの件とは関係ないことで調べておいてほしいことがある、頼んでいいか?」

シイナ : 「構いませんよ」

ライナー・ブラウン : 「この村のようにおかしな因習が流行っている場所や、人智を超えた力を祀る宗教だとか…後は…」

ライナー・ブラウン : 「…何かを口にして、化物になったって話とかがあれば教えてほしい」

ライナー・ブラウン : くびりは自分をウェンディゴにしたのはパンドラの友人だと言っていた…なら、そちらの方向からも探すべきかもしれん、と

シイナ : 「わかりました、纏めておきましょう」
「きな臭い話ですが…ええ」

ライナー・ブラウン : 「頼んだ、それじゃあまた生きのびたら連絡する」

ライナー・ブラウン : ピッと音を鳴らして通話を切る

シュウ : 「お話は終わったみたいだね、他の協力者さんかな?」

ライナー・ブラウン : 「ああ、さっき言ったカドックと協力していた民間の集団らしい」

シュウ : 「確かにそういう集団が民間の中にいてもおかしくないか…」
「お話の調子的に信用もあるみたいだし、シュウも納得~」

ライナー・ブラウン : 「もし本当にパンドラがペルシカか、あの部隊の動きを知る手段を持っていたとするなら…そっちに協力しても追いつけやしない」

ライナー・ブラウン : 「それに、ペルシカも言っていただろ?俺は仕事相手には不適切だって」
「実際その通りだ、仮に追い付いても、俺はノエルの身の安全を優先するだろう」

シュウ : 「なので必要なのは第三者…それも損得勘定とはまた別の理念で動く場所、ってことかぁ…」

ライナー・ブラウン : 「ただまあ、アレだ」
「シュウ、お前だいぶペルシカに気に入られてるんじゃないか?その懐の眼鏡とか」

シュウ : 「大丈夫、まだ借りてるだけだし!」

シュウ : 「太口のお客さんにはなってくれるかもしれないけど、そこに身を置く気はあんまりないかな」

シュウ : 「シュウもシュウの世界があるしね」
「そこから離れるわけにはいかないもん」

ライナー・ブラウン : 本当か?という怪しげな目線を送る

シュウ : 善処します~~~的表情

ライナー・ブラウン : 「ともかく、どうせお前のことだ。興味があれば今回のような件に首を突っ込む気がする」
「だから何かあれば頼ってくれていい、随分助けられたしな」

シュウ : 「えへへ!」
「じゃあその時は、ライナーさんって点でも、そっちの団体とのコネクションって点でも、頼りにさせてもらうのです」

ライナー・ブラウン : 「そんな機会がないのが一番なんだが」

シュウ : 「まあね、深入りする必要が無いのが一番だ」

ライナー・ブラウン : よっとシュウを背負ってジャケットを二人羽織する

ライナー・ブラウン : 「…このジャケット妙に暖かいな」

シュウ : モソモソと背中に背負われ

シュウ : 「ふっふっふ~特別製なのです」
「作り方はシュウも知らないけどね~」

ライナー・ブラウン : 「誰の特別製かは…まあ、聞く必要もないか」

シュウ : 「…向こうの火の上がり方がまた変わった気がする」
「そろそろこの場もあやしいかも」

ライナー・ブラウン : 「なら急いで逃げるとして…」
「教団にでもお邪魔するか」

ライナー・ブラウン : 背中に人のぬくもりを感じながら、足跡を残して走り去る
…あのジュリエッタとかいう魔術師、すごく損な性格してないか?などの疑問を頭に浮かべながら

ライナー・ブラウン : …例えこの先に待っている事実がなんだろうが知ったことじゃあない
俺は進み続ける、その先の光景を見るために。きっとアイツも、そうしろと言っている───

ライナー・ブラウン :

GM : 夜が終了します………

GM :  

GM : クライマックスへ移行します

GM :  

: メインシナリオ進捗状況を確認中…

:

: メイン目標
①.[ねむ及び風の落とし子]の確保、保護
②.村の信仰の正体を開示する
③.儀式の首謀者を発見する

: すべての条件を達成しました

:

: サブシナリオの進歩状況を確認中…

: 『エンブラの正体』
・エンブラの正体を知る
・エンブラの目的を知る
すべて達成しました

: 『カルト教団の詳細』
・くびりの正体を知る
・くびりと協力関係になる
すべて達成しました

: 『ペルシカの目的』
・ペルシカの所属を知る
・ペルシカの目的を知る
すべて達成しました

:

:

: シークレットシナリオの進捗状況を確認中…

: 『A.N.I.M.Aの影』-乱入要素-
・村の近くに陣取っているANIMAに接触する、以降ANIMAの部隊が行動中に関わることがある
→シークレットシーン解禁条件達成

: 『赤の魔女』-秘匿要素-
・NPCまたはPCが深い絶望に陥ることでカルメンが接触する、その際カルメンが目標を達成した場合…
→次回予告されるシナリオが増加しました

: 『魔女の災害』-乱入要素-
・エンブラと接触し、エンブラの正体を知った後特定の条件で[魔女]イベントが発生し、生き延びる
→次回予告されるシナリオが増加しました

: 『金の魔女』-秘匿要素-
・ジュリエッタの詳細を知った後、特定条件で[金の魔女/リディア]の情報を取得できる、その情報をジュリエッタに与える
→シークレットシーン解禁条件達成

: 『翠の魔女』-秘匿要素-
・ジュリエッタの詳細を知った後、特定条件で[???]の物品を取得できる、その物品をジュリエッタかエンブラに与える
→未達成

: 『黒の魔女』-秘匿要素-
・ジュリエッタの詳細を知った後、特定条件で[???]の物品を取得できる、その物品をジュリエッタかエンブラに与える
→未達成

: 『??????』-乱入要素-
・明日風の???を知った後、特定条件で[???]の???を閲覧できる
→未達成

: 『ねむの"家族"』-秘匿要素-
・ねむの家族について調べた場合、それらをネット上で情報収集または発信を行った場合に[???]か[???]に接触される
→未達成

:  

: 全体進捗評価[SS]
貴方たちの探索は素晴らしい物でした

:  

GM : クライマックスシーン[白無垢]に移行します

GM :  

GM : 貴方達は、各々案内を受けて井戸の先の地下室へ向かう

GM : その中には、せっせと用意されたらしいそれらしい儀式の場が出来ている

ジュリエッタ : せっせと儀式のための香などを並べて

ジュリエッタ : 「南天、この陣書いておいて」
チョークとお手本の紙を渡して

緋衣 南天 : 「はああああ…い」
大きくため息を吐く それはもう大層に

ノエル : 「教会が燃えちゃたから、なんかこんな場所でも懐かしくなっちゃうな〜」

緋衣 南天 : とはいえ律儀に陣は書いている。

ノエル : そして特にできる事もないので
椅子に座ってそれを眺めるザコシスター

ねむ : うとうとしつつ椅子に座っている

ライナー・ブラウン : 憂鬱な顔で、ずっと俯いて椅子に座っている

佐倉杏子 : 「ちゃんと起きてろよ」

佐倉杏子 : 隣でネムに少し声掛けをして

ねむ : 「ごめ…んんん…」
ふう、と息を吐くと

ねむ : ひどく冷え込んでいて
隠してはいるが大分変貌は近いようだ

佐倉杏子 : 「…あんま悠長にもしてられないな」

緋衣 南天 : 「はれるやーはれるやー。おーぐろーりあーす……」
「…と、あまり時間はなさそうですねえ?」

シュウ : 「まあまあ、こういう儀式って準備が重要なんじゃない?」

シュウ : 「少なくとも、焦ったってろくな事にならないのです」

ノエル : 「もう少しだからね…」

ジュリエッタ : 「まだ猶予で言えば二日はあるわ」

佐倉杏子 : 「随分具体的に分かるじゃん」

ジュリエッタ : 「もうこの段階で並のそう言った存在より神秘を秘めてるのを除けばね」

ジュリエッタ : 「村が滅茶苦茶になって楔が外れているのを考えると、当初より猶予は減ってる方よ」

ジュリエッタ : 「と言っても、この儀式が終わる頃にはその心配も消えるのでしょうけど」
「準備はよろしいかしら?」

ノエル : 「はーい」

ジュリエッタ : 「南天、アレは?」
指輪を手で示すように

緋衣 南天 : 「忘れちゃい…なんてことはなく」
「ほらこれ、ちゃんと持ってきてますよと」

緋衣 南天 : 指輪を…正確には指輪が入った小さな箱を取り出して

ジュリエッタ : 「よろしい」
「見てるのが嫌なら補佐をしなさい」

緋衣 南天 : 「言われなくとも」

ジュリエッタ : 「それじゃあ、始めるわ」

佐倉杏子 : 「…よし」

佐倉杏子 : 「そろそろだよネム」

ねむ : 「うん…」

ねむ : ゆっくり立ち上がり

ジュリエッタ : 「即応だから和洋折衷だけど、気にはしないで」
「どちらにせよ…やる事はできるだけ簡潔にするわ」

ジュリエッタ : 「今のうちに聞いておくけど、儀式体の対処はすでに用意できてるかしら?」

ノエル : 和風の婚礼は詳しくない上に
仕切ってくれそうな人がいるから結果的にシスター要素をまるで活かさないシスターがここにいた

ノエル : ザコだった

シュウ : 「(それにしては気合の入った会場なのです)」
メモを取りながらうなずいている

ライナー・ブラウン : 「………」
す…と無言のまま、布に巻いた矢を掲げて見せる

ジュリエッタ : 「万全そうね」
「猶予は儀式から一日かそこらよ、忘れないように」

ジュリエッタ : 「始めるわ」
「悔いのないように」

ジュリエッタ : 小さな本を取り、教台の前に立って

佐倉杏子 : 「行くぞ」

ねむ : 同じくその前に

ねむ : 「うん」

佐倉杏子 : ネムの隣、ほんのやや前へ
先導するかのように

佐倉杏子 : そうして進む内に教台の前に2人並び立つ

ジュリエッタ : 「僭越ながら私が執り行わせて頂くわ」
「…さて」

ジュリエッタ : こほん、と間を置き
聞きえない言葉を連ねて呪文を唱え

ジュリエッタ : 時折南天に指示を出し
指定したように陣を起動していく

ジュリエッタ : 「…して、大いなる神に代わり御児を請け合い」
「我らの暮らしに迎え、生きるように…」
本来の呪文と変わるのか、一部の文面を深く思案しつつ応え

ジュリエッタ : 「…佐倉杏子」
じ、と目を向けて

佐倉杏子 : 「……」

佐倉杏子 : 「はい」

佐倉杏子 : 儀式の形式が示す形
それを汲み取り、沿うかのように改まり

ジュリエッタ : 「貴方はその身を賭け、人と神を繋ぎ」
「凍え吹き荒ぶ風を迎えとも、深い雪園に拐われようとも」

ジュリエッタ : 「人としてさる者の生きる道を導く事を誓えますか」
婚姻の言葉のようなそれは、また別の契約としての面も含めて

佐倉杏子 : ほんの一瞬の間がジュリエッタと杏子のあいだに走る。

佐倉杏子 : だけど言葉に詰まった様子など何一つ無く、ただ真っ直ぐジュリエッタを見据える。

佐倉杏子 : その視線は何もかもを超えて更に奥、その言葉の意を捉えきったかのように

佐倉杏子 : 強い眼差しを放ち、そして呼吸を溜めて

佐倉杏子 : 「誓います」

ジュリエッタ : こくり、その挨拶を聞いてから
次の文に視線を落とし

ジュリエッタ : 「ねむ」

佐倉杏子 : 数秒にも満たない、誰も気にしないかもしれないほどのわずかな沈黙
そこが明けると出てくるのは簡潔な返答

ねむ : 眠たげな様子も無く
しかと、視線をあげて

ジュリエッタ : 「貴方はその神威を、大神に還し」
「冬を終え人の暮らしと循環へ歩みを始め」

ジュリエッタ : 「人としての暮らし、有り様を受け入れる事を誓えますか」
対となる言葉は、ジュリエッタよりも杏子への返答のように

ねむ : 「…誓います」
言葉に揺らぎもなく、応えは早い

ジュリエッタ : 「…では、誓いを形とし」
「交換を始めます」

ジュリエッタ : 「少し痛むけど、必要なの」
「良いかしら?」
両者に

ねむ : こくり

佐倉杏子 : 頷くと、そっと、示された場所を差し出すように

ジュリエッタ : 「では」
二人の手を取り、小さな刃物を取る

ジュリエッタ : 出来るだけ傷まぬよう、小さな傷をつけ
滲んだ血を指輪の器の部分に載せれば

佐倉杏子 : 最中、その痛みに眉一つ動かさずに

ジュリエッタ : それらは、ゆるゆると形を変え
ルビーのように紅く、控えめな宝石のようになる

ジュリエッタ : 「お互いの魂の代わりになるものよ」
「これを互いに付ければ、分け合う関係は為される」

ジュリエッタ : 「無用の問いでしょうけど、聞くわよ」

ジュリエッタ : 「一生背負う覚悟はついたかしら」

佐倉杏子 : 「ああ」

佐倉杏子 : 簡潔に、今度は佐倉杏子自身の自然な態度で

佐倉杏子 : 儀式に則った問いではなく
一個人として問い問われている事を感じ取り
ただ一言で自然に答える。

ねむ : 「うん」
にこり、と返して

ジュリエッタ : 「それじゃあ、お互いに交わして、終わりよ」

ジュリエッタ : 「儀式は、それだけ」
「後は人生次第だし、生涯続く儀式とも言えるでしょうね」

佐倉杏子 : この形式はハリボテでもおままごとでもなく案外本質を貫こうとした結果なんだな

佐倉杏子 : 、と

佐倉杏子 : 口には出さずに軽口を叩くと

佐倉杏子 : 「………ネム」

佐倉杏子 : 指輪を受け取り、そしてネムと正面に向き合って

ねむ : 「…ん」
言葉を待つように目を向けて

佐倉杏子 : 「何があってもお前の側を絶対に離れない」

ねむ : 「ボクも…そのつもり」
言葉の揺らぎや、遅れるような重みがマシになっていく

ねむ : 言葉だけでなく、儀式は実際に
彼女に人らしい体温を久しく返したようだ

佐倉杏子 : 誓いの意を示す言葉を言い放つと

佐倉杏子 : その後、すぐに儀式に取り掛かるわけでもなく

佐倉杏子 : ただ沈黙してネムを見つめる

ねむ : 「…んー…?」

佐倉杏子 : 「…………」

佐倉杏子 : 数刻、まるで土壇場で及び腰にでもなったかのような沈黙を作り、だけどその間も全く揺らぐことなく強くネムを見つめ続けると

ねむ : 照れくさそうに頬を軽く染めている
まだ意図をつかみあぐねてるようだ

佐倉杏子 : その間に空気はさっきまでの流れが途絶えたようなものへと変質していく

佐倉杏子 : そして途絶えた事を肌で感じ取ると、仕切り直すように続ける

佐倉杏子 : 「私はお前を離さない」

佐倉杏子 : 続いた言葉は、誓いには必要のないはずの圧が含まれていて

佐倉杏子 : 「何があっても絶対に」

ねむ : 「う、うん…」
更に照れ臭くなってきてる
人前なのもある

佐倉杏子 : 更に強く圧を持たせて

ねむ : 「え、えへ…」

佐倉杏子 : そのままネムに迫り寄って、手を取ると

佐倉杏子 : 丁寧に、優しさを添えて

佐倉杏子 : だけど絶対に逃さないよう、確実に捉えるように

佐倉杏子 : しっかりとその指に、指輪をはめていく

ねむ : 「ん…」

ねむ : 「………えへ」
嬉しそうに

佐倉杏子 : 付け終えた事を確認すると

佐倉杏子 : 「…こっちも頼む」

ねむ : 「うん」

ねむ : 手を静かに取り

ねむ : その薬指に、指輪を通していく

ねむ : 触れ合う手は、もう凍えていない

ねむ : 「……お揃い」

佐倉杏子 : 「………ははっ」

佐倉杏子 : 事を終えるとついさっきの圧は解れていく

佐倉杏子 : 「ああ、そうだな」

佐倉杏子 : 「これでもう、一生外れない」

ねむ : その言葉に、同意するように手を握り込む

佐倉杏子 : 「外せない」

ねむ : 人外じみた膂力は、もうない
目の前にいるのはほんの少し冷え性な少女だ

佐倉杏子 : 「誰にも、あたしにも」

佐倉杏子 : 「ネム、お前にも」

ねむ : 「……うん」
そんな言葉に、照れ臭くも嬉しそうに

佐倉杏子 : そのままネムの手を取って

佐倉杏子 : 「ネムを救ってくれてありがとう」

佐倉杏子 : ジュリエッタを見つめて

佐倉杏子 : 「みんなにもそう伝えておいて」

佐倉杏子 : そう言い終えると

佐倉杏子 : 「…」

佐倉杏子 : ネムを一瞬見つめて、そして手をほんの少し引いて

佐倉杏子 : 「行くよ」

ねむ : 「うん」

佐倉杏子 : ネムを連れて、誰の事も見ず、その場をそのまま後にする

佐倉杏子 : 続く場所は宛のない先、何も見えない暗闇の道。
いつ足を踏み外すかもしれない暗黒に二人消えていく。

佐倉杏子 : 望むものは二人の安寧。

佐倉杏子 : 叶うこともなく終わるかもしれない未来を求め、歩き始める。

佐倉杏子 : もてる物はたった一つ、足元しか照らせないごく小さな灯り。
だけどそれは、どんなものよりも強く眩く

佐倉杏子 :  

佐倉杏子 :  

佐倉杏子 :  

佐倉杏子 : 「ネム」

佐倉杏子 : しばらく歩いて、誰もいない最中、足を休めているその時に

佐倉杏子 : 誰にも見せない、二人の誓いを

佐倉杏子 : 独占を

佐倉杏子 :  

佐倉杏子 :  

佐倉杏子 :  

佐倉杏子 : 唇を

佐倉杏子 :  

佐倉杏子 :  

佐倉杏子 :  

GM :  

GM : トリガーA 『落とし仔』を成立させました

GM :  

GM :  

GM : 震えるような冷気が、全てを凍てつかせている

GM : 怒りという感情は熱に例えられやすい、しかし

GM : 今この時は、神の怒りが
氷河期にも似た致命の凍えと変わっていた

GM : 許されざる、破滅的な凍土
その中心に、儀式の源

GM : 残された工程は、ただ一つだろう

くびり : 「"寒い"」

くびり : 「マジか、この体で寒くなるとは」

ライナー・ブラウン : 「ああ、お前がそう感じてるってことは当然俺にとっては寒すぎるってことだ」

ライナー・ブラウン : ほぼ感覚がない腕を必死に動かして、コートから矢を取り出し、巻き付けた布を引っぺがす

ライナー・ブラウン : 「弔辞を読んでくれって言いたかったんだが、余裕がないから後で頼む」

ライナー・ブラウン : どうにか言葉を絞り出して発するが、正直震えすぎていてちゃんと伝わっているかは怪しい

くびり : 「安心しなって」
ぐ、と腕をつかんで組む

くびり : 多少手先をマシにして
震えないように

くびり : 「私がついてんだからさ、なんとかならあ」

ライナー・ブラウン : 「そりゃ助かる、まさか、お前に掴まれて暖かいなんて思うことになるなんてな」

ライナー・ブラウン : 冗談めかしてそんなことを言いつつ、御神体へと、ねむの母親の心臓の真上に、矢を構え

ライナー・ブラウン : 「娘は幸せそうだった、多分、この先も上手くやっていくんだろう」
「十分なくらい苦しんだはずだ。最後は、安らかに…もう眠れ、眠って、幸福な夢を」

: ゆったりと、その姿をライナーを捉えたような気がした

ライナー・ブラウン : 「じゃあな、あんたはきっと立派な母親だ」

ライナー・ブラウン : 一息に、矢を心臓へと突き刺す

GM : グラグラと体が揺れて

GM : それは倒れ伏した

ライナー・ブラウン : 吹雪の寒さも気にすることなく、強く手を握り、ほんの少しだけ無言の祈りを捧げる

ライナー・ブラウン : 「…ふう、助かったくびり。手を支えてくれたおかげで一突きで楽にしてやれた」

くびり : 「いいよいいよ」

くびり : 「…」

くびり : 「寒さが収まっていく…」

ライナー・ブラウン : 「向こうも見失って出て来れなくなったのか?」
「だが、これで一件落着…って話でもないが、とにかくやれることは全部終わったか」

ライナー・ブラウン : 「…ああそうだ、さっき寒いって言ってたか」

ライナー・ブラウン : コートを脱いで、渡す仕草を

くびり : 「ばか」

くびり : 「それで凍えられたら困るでしょーがよっと」
ぐいと潜り込んで

くびり : 「オラオラオラ帰るぞ~」

ライナー・ブラウン : 「うおっ冷た…くないな」

ライナー・ブラウン : しょうがないのでコートを広げて中へと入れてやり

くびり : 「イタクァの力も消えていったしね」

くびり : 「私なんざ人肌で温まる程度の化け物なのさ」

ライナー・ブラウン : 「もう人とそこまで違わないな」
「それにしても男の服にこう潜ってくるのは…恥ずかし気とかないのか?」

くびり : 「それアンタ言う?」

くびり : 「コート渡すのも口説くのと大差ないんでね」

ライナー・ブラウン : 「そういうものか?まあ、俺の育った場所が無神経な連中の集まりと言われたら何も言い返せないが」

くびり : 「好かれる無神経は美徳だよ」

くびり : 「…ま、さっさと帰ろうか」
「こんな場所、用はないでしょ」

ライナー・ブラウン : 「ああ、帰るか」
「知り合いに迎えの車を頼んである。そこまで行けば多少は温まるはずだ」

ライナー・ブラウン : このまま徒歩で帰るよりは楽だ、頼んでおいてよかった。などと思いつつ、足跡を残しながら待ち合わせの場所へと向かう

くびり : 「…」

くびり : 「因習の終わりなんてあっさりしてるもんだね」

ライナー・ブラウン : 「繊細なバランスで成り立ち続ける因習なんて、何かきっかけがあれば簡単に崩れる」

くびり : 「らしいね」

ライナー・ブラウン : 「今回は、たまたまそのきっかけに大勢が関わっただけで…まあ、ねむが儀式を壊す勇気を持っていたのが大きいな」

くびり : その言葉を楽しげに聞きつつ

くびり : そのままライナーの行き先についていった

ライナー・ブラウン : 向かう途中、一度だけ後ろを振り向こうかと思ったが、結局やめた
何となく、振り返るという行為が過ぎ去った過去を惜しんでいるように思えたからだ

ライナー・ブラウン : 「未来がどうなるかはわからない、ただ過去を惜しむんじゃなく、糧にして進み続ける」

ライナー・ブラウン : 「…きっと、あの2人なら出来るはずだ」

ライナー・ブラウン : 吹雪が弱まり、ようやく見えるようになった青空を見上げながら
たまたま出会い、そして奇妙にも人生の岐路へと立ち会うことになった少女たちへと

ライナー・ブラウン : 伝わるわけでもない言葉をそっと呟き、再び雪の中を歩き始めた───

ライナー・ブラウン :

GM : トリガーB 『儀式体』を成立させました

GM :  

GM : シナリオの完全攻略を確認

GM :  

GM :  

: 『…地方では何十年かぶりの温暖気候を観測し』
『例年よりも大幅に早い雪解けが観測されました』

: 『一方山嵐村では大きな雪崩により、村の大部分が埋め尽くされる災害が…』

:  

: 「まだ冷えるね、でもあの時よりずっと温かい」

: 「そりゃあそうだ、きっと目論見通り儀式を終わらせたのだろう」

: 「…それでよかったの?結構手間だったんじゃ」

: 「十分すぎるものが手元に残ってるからね」

: 「…」

: 「貴方は他にどれくらいの同じようなものを作ったの?」

: 「さあ」

エンブラ : 「せっかくだし一緒に見に行く?」

エンブラ : 「丁度いい置き場所が欲しいだろ?」

: 「…まあ」

リディア : 「それもいいかもね」

GM :  

GM :  

メクティ : 『作戦完了とそのほーほくについてー』

メクティ : 『当部隊は無事、あ~…儀式の当事者を捕縛し~』

メクティ : 『こちらの意図の通り、儀式を破綻させるシナリオを~』

ペルシカ : 「いい」

メクティ : 『んに』

ペルシカ : 「わざとらしいのは辞めて」
「別にやらかしたわけじゃないからいいわ」

ペルシカ : 「それより、最後の儀式の映像とかないの?」

ペルシカ : 「結婚式みたいなのしたらしいんだけど」

メクティ : 『ええ…』

メクティ : 『知らないよ流石にお誘いされるわけないじゃん』

ペルシカ : 「そう…」

ペルシカ : 「…じゃ、次の仕事の話を入れておくわ」

ペルシカ : 「聞いたところ、アリナ・グレイの作品群の一部が北太平洋を自律航行し…」

ペルシカ :  

ジュリエッタ :  

ジュリエッタ : 「…」

ジュリエッタ : 「リディアは、おそらくあの村に対しても協力していた、のかもしれない」

ジュリエッタ : 「それそのものを否定はしたくない、けどでも…」

ジュリエッタ : 「…………」

ジュリエッタ : 「いや、いい」

ジュリエッタ : 「次の目的地へ、向かいましょう」

ジュリエッタ : 「次は…次元間の移送のための…」
カーナビにどこか遠くの座標を入れるのだった

ジュリエッタ :  

ねむ : 雪は

ねむ : ボクの上に降る雪は

ねむ : 花弁のように、やわらかに降り積もりました

ねむ : いとなよびかに、優しく手を差し伸べた人が
ボクの雪を庇っていたのです

ねむ : だからボクは、いとねんごろに感謝して
伴を慈し、共に長生きしたいと誓いました

ねむ : ボクらの先にある雪は
いと貞潔に、白く綺麗に…そして

ねむ : そこには、微かな雪解けが待っておりました

ねむ : きっと、春が来たのでしょう

:  

: 『曇楼雪獄の白無垢』

:

:  

くびり :  

くびり : 教団本部では、多くの人が出入りし暫くして
静かな時が流れていた

くびり : 「ふぃ~~」

くびり : 「私としてはありがたいけど」
「神秘が薄れると求心力もちょい下がるね」

くびり : 「古参ウェンディゴみんな喜んでたのにー」

ライナー・ブラウン : 「便利な面だけを強調したらそりゃそうもなるだろう」
「ウェンディゴになることのデメリットを知らないんだからその神秘にだけ目が行くのも当然だ」

ライナー・ブラウン : そう言いながら、来客用の席で寛ぐ

ライナー・ブラウン : 暇なときに来て自分なりに教団の手伝いなどもしている中で、色々と遠慮が無くなってきているのを自分でも感じ始めている頃合いだ

くびり : 「いいじゃない」

くびり : 「…ほんとさ、ま」

くびり : 「それも日常に馴染むってやつかもね」

ライナー・ブラウン : 「まあ、よかったじゃないか」
「完璧な怪物からは遠ざかったが、人には逆に近づいたみたいだし」

くびり : 「人間なんてやめたいものじゃないよ」

ライナー・ブラウン : 「そりゃ誰だってそうだろう、って言いたかったんだが今は断言はできないな」

ライナー・ブラウン : ふう、とそこで一回息を吐いてから、多少の間を置いて切り出す

ライナー・ブラウン : 「で、この先お前はどうするんだ?このまま教団運営か?」

くびり : 「のんびりそうするかな」

くびり : 「別に何かしたいわけじゃない、受け皿を作っておきたいだけ」

ライナー・ブラウン : 「受け止めるための教団か」
「いいんじゃないか?前は胡散臭いと思ってたが、こういう形で誰かを支えるのもきっと必要な事なんだろうしな」

くびり : 「宗教は人の支えがお仕事ですので」

ライナー・ブラウン : 「まあ、元気にやっていけそうで何よりだ」
ふっと軽く笑う

ライナー・ブラウン : 「ああそうだ、聞きたかったんだが…"カルメン"って知ってるか?」

くびり : 「…」

ライナー・ブラウン : 遠慮もなく、凄く軽い態度で
まるでファミレスで話すような感覚で切り出す

くびり : 瞳孔が開き、警戒が伝わる

ライナー・ブラウン : 「その反応…以前に言っていた、ウェンディゴの肉を食べさせてきたパンドラの友人だったりするのか?」

ライナー・ブラウン : 警戒に至る理由を自分の中で導き出し、あるいは、という可能性を口に出す

くびり : 「…それも含めて、いろいろねえ」

くびり : 「私の…兄弟の話ってしたっけ」
「してない気がするな」

ライナー・ブラウン : 「聞いてないな、神域で家族の話題になった時嫌そうな口調だったから話を逸らしたしな」

くびり : 「…私はさあ、嫌だったからどうにか抜け出したけど」

くびり : 「姉妹がさあ、二人ほどいてさ」

くびり : 「…二人はアイツについてったんだよねえ」

ライナー・ブラウン : 「考え方の違いか」
「今はその二人はどうしてるんだ?」

くびり : 「さあ」

くびり : 「…化け物の名前として風のうわさで聞く以上、まともな事はしてないと思うなあ」

くびり : 「カルメンはさあ」

くびり : 「私たちが苦しい時来たから、私はとてもじゃないけどいいものに見えなかった」

くびり : 「ライナー」

くびり : 「どんなに苦しくても」

くびり : 「甘い言葉には気を付けないと」

くびり : 「…その時より恐ろしいことになるよ」

ライナー・ブラウン : 「…………」

ライナー・ブラウン : 苦しい時にもたらされる甘言に、頷かないとは断言はできない
自分は弱い人間だ、抱えて、潰れて、それで死に救いを求めたこともある

ライナー・ブラウン : 「わかった、その忠告、しっかり覚えておく」
だが、友人の言葉に耳を貸さないほど愚かなつもりもなく

くびり : 「あんまり心配かけないでよぉ?ふっふ」

ライナー・ブラウン : 「そりゃあ…無理だな」
「無理だ、心配してくれるのは嬉しいが、かけさせないのは保障できん」

くびり : 「ぶー」

くびり : 「乙女の気遣いを無駄にしちゃってサ」

ライナー・ブラウン : 「乙女って年か?」

ライナー・ブラウン : 軽い冗談のつもりでそう口を滑らせつつ、席からよっと立ち上がり

くびり : 「は?失礼すぎる」

くびり : 「ったく、で養ってあげてるってのに」

ライナー・ブラウン : 「ああ、色々世話になった」
「そろそろ俺は行くことにする。決別しておいていつまでもここで立ち止まってたら、きっとノエルにも笑われる」

くびり : 「…どこに行くのさ、予定あんの?」

ライナー・ブラウン : 「ない、シュウに頼めば裏の伝手も使えそうだが…今は依頼料は払えそうにないしな」

ライナー・ブラウン : 「ただ、手がかりはわかる。もう一つ得た情報源に、今回みたいな事件や、お前みたいな怪物になったって話を調べてもらってる」

ライナー・ブラウン : 「そっちから辿ってパンドラたちを追ってみるさ。遠回りの方が、向こうにもバレないかもしれん」

くびり : 「付いてってやるわよ」

くびり : 「死に急ぐ奴をほっとくのはねえ、教祖様のすることじゃないでしょ」

くびり : 「つーか、車とかもないのに足一つで仕事する気じゃないでしょ」

ライナー・ブラウン : 「いいのか?」
「そりゃ確かに助かるが…」

ライナー・ブラウン : 片眉を顰め、怪訝そうとも、心配しているとも取れる表情を見せる

くびり : 「心配する立場かよ」

くびり : 「たかだか一回死地乗り越えて熟練兵ツラ出来るほど慣れちゃいないでしょ」

ライナー・ブラウン : 「ああ、確かにな」
「まだ知らないことの方がずっと多いし、何が待ち受けてるかの予想すらもつかん」

ライナー・ブラウン : 「ただそうだな…もう一度だけ確認させてくれ」

ライナー・ブラウン : 目が細くなり、僅かに語気も強く

ライナー・ブラウン : 「俺の行く先はただの地獄だ」
「パンドラやカルメンに自分から関わりに行く、はっきり言ってお前の言う通りただの死に急ぎだ」

ライナー・ブラウン : 「その先に何があるかもわからないまま、危険に首を突っ込むことになる」

ライナー・ブラウン : 「何の成果も得られず…意味もなく死ぬか、それより酷い目に合うかもしれん」

ライナー・ブラウン : 「その上で、いいのか?」
「別に俺は協力してくれなくたって責めやしないが」

くびり : 「それ全部そっちに帰してやりたいが、まぁいい」

くびり : 「意味があるないじゃなく」

くびり : 「やるかどうかでしかないことなの」

くびり : 「そんで、やる理由がある」

くびり : 「それだけでしょ」

ライナー・ブラウン : 暫く無言で考え込むように黙り込むが、その内沈黙に耐えられなくなったかのように口を開き

ライナー・ブラウン : 「…わかった、もうこれ以上は聞かない」
「なら、これからもよろしく頼む…」

くびり : 「よろしくね、死に急ぎおバカ」

くびり : 「メンタルケアも得意なのでそこんとこよろしく」

ライナー・ブラウン : 「そりゃ助かる、必要あるかはわからんが」
「…………」

ライナー・ブラウン : なにかを言いたげに口を淀ませる。が、決意したように

ライナー・ブラウン : 「…あんまりこういう事を軽々しく言うものじゃないが、結構長い付き合いになりそうだしな」
「改めて、よろしく頼む、相棒」

くびり : 「へへ」

くびり : にこりと笑って、外出予定に不定期の枠を書き足す

くびり : 「こっちこそいうべきかな、相棒?」

ライナー・ブラウン : 不慣れな笑みを浮かべながら、こつんと握りこぶしを当てる

ライナー・ブラウン : 「…ところで、だ」

ライナー・ブラウン : 「別れるだろうと思って餞別に持ってきたんだが…」

くびり : 「おん」

ライナー・ブラウン : とん、とバッグから取り出した日本酒を机に置く
ラベルは暴風雨と書かれている

ライナー・ブラウン : 「買ったはいいが、渡す機会がなくてな」
「タッグの結成記念だ、まずこれを飲まないか?」

くびり : 「お~地酒」

くびり : 「自慢じゃないけど私」

くびり : 1d100 酒の強さ(1D100) > 56

くびり : 「普通にしか飲めないよ」

ライナー・ブラウン : 1D100 酒の強さ(1D100) > 52

ライナー・ブラウン : 「俺も人並み程度だ」

ライナー・ブラウン : 「ま、合わせて飲むには丁度いいかもしれん」
「どうせこれから2人で動くんだ、色々酒に任せて吐き出し合うってのも大事だろ」

くびり : 「仕方ないなあ、いいよ」

くびり : 「祝杯としよう」
「去りゆく同胞だった者たちのために」

ライナー・ブラウン : 「そうだな…なら俺は…関わった人全員の幸せでも願うか」
「誰か個人のためってわけでもないが、まあそれくらい大雑把でも許されるだろう、酒の席だし」

くびり : 「よおし」

くびり : 「かんぱーい!」

ライナー・ブラウン : 「乾杯!」

ライナー・ブラウン : グラスがぶつかる小気味いい音を聞き、思いを馳せながら酒を飲む

ライナー・ブラウン : この先どうなるかはわからない、きっと関わったことを後悔するほど苦しい目にも合うだろう

ライナー・ブラウン : だが、今だけはせめて忘れて、目の前のこいつと笑い合おう
流石にそれくらいは許されるだろ?なあ、ノエル?

ライナー・ブラウン : 次第に酒によってか、気分が高揚する
記憶も薄れていき、何をしているのかも忘れて行く
ただせめて、次に進むための活力となるように

ライナー・ブラウン : 「うっ……なあ、みんな。俺は、進み続ける」
どんな形であれ、その先で俺の報いを受けるその日まで───

ライナー・ブラウン :

GM :  

ジュリエッタ :  

ジュリエッタ : 揺れる車内、雪深い地域を抜けて高速道路に入る

ジュリエッタ : 新たな目的地に向かい、車は走り出し
貴方は結局仕事を終えてもついて来たのだろう

緋衣 南天 : 特に目的もなくスマートフォンを触りながら
如何にも暇そうな態度をしているが、今暫くは治療の問題もあるためこう言った処置をとっているのだ。

ジュリエッタ : 「調子がすぐ良くなるとは言えないわ」

ジュリエッタ : 「でも、印は治癒力を引き上げて確実に肉体組織を健全化していくから」
「ゆっくり療養しなさい」

ジュリエッタ : 「そのためには栄養も必要だから、ご飯食べてよく寝ることね」

緋衣 南天 : 「…なんか、その……子供みたいじゃない?」
「当たり前の繰り返しって言われればそれまでだけども」

ジュリエッタ : 「…?」

ジュリエッタ : 「アンタまだ子供でしょ?」

緋衣 南天 : 「年齢的な意味ではそうだけども。」

緋衣 南天 : 肉体面と言う意味では確かに子供と変わらないかもしれないが
知識面といった形などではそこらの凡夫共と比べるのも烏滸がましいと言いたげに

ジュリエッタ : 「子供しか子供である事を気にしないのよ」

ジュリエッタ : 「心もまだ年相応そうで一安心よ」

ジュリエッタ : くす、と笑った気がしないでもない

緋衣 南天 : 「はぁああああ!? あんなの言われたら誰だって気になるだろうがっ!」

ジュリエッタ : 「余裕のなさは今後の課題ね」

ジュリエッタ : 「こっちの世界は賢くて厄介な奴が十二分にいるのよ」
「子供扱いで済むなら安いものね」

緋衣 南天 : 「……むう」
「…まあわかってるわよ、そういった奴が沢山いることは」

ジュリエッタ : 「それに、別に子供が悪いとは思わないしね」

ジュリエッタ : 「アンタが大人ならこの道は選ばないでしょうから」
「無鉄砲で何より」

緋衣 南天 : 「……ふん」

緋衣 南天 : 「現代の医療に見切りをつけた結果よ。……まあ、かなりそう言ったところがあるのは認めるけど」

ジュリエッタ : 「ふ、まあ」
「大人になる頃には治るかもなんて言われても理不尽よね」

ジュリエッタ : 「…いいじゃない、そう言う目的なら」
「縋るでもなく勝ち取ったなら、尚更ね」

緋衣 南天 : 「………」

緋衣 南天 : 「…そう言ってくれるのは、感謝するわ」

緋衣 南天 : 少し微笑んだのは、喜びの感情の現れか

ジュリエッタ : 「どういたしまして」
「初めの頃より幾分か素直になってもらって何より」

緋衣 南天 : 「そりゃあ、まあ……あなたが信用できるのはわかったし、こうしてもらったのも初めてだっ……」

緋衣 南天 : 言い切ろうとしたところで、首を横に振って

緋衣 南天 : 「今のは無し。」
「あーあ、ここからなにしましょーかねー」

ジュリエッタ : 「そ、これからは…ま、また資料集めね」

ジュリエッタ : 「他の次元に向かって手を伸ばすなら、土台を整えるしかないし」

ジュリエッタ : 「ただ…その過程でまた面倒なのと絡みそうね」

緋衣 南天 : 「ふむ……それは例えば、パンドラと同類のやつだったり?」

ジュリエッタ : 「そそ」

ジュリエッタ : 「ANIMAの連中も絡むのが分かったしね」

緋衣 南天 : 「今回は撒けたけども、次上手くいくかはわからない」
「困難だらけねえ」

ジュリエッタ : 「上手くやるしかない、これまでもこれからもね」

緋衣 南天 : 「いいじゃない、そう言った連中から全部勝ち切ってからこそ、私の…私たちの目的も達成されるはずだもの」

緋衣 南天 : カルメン、パンドラにANIMAと調べても出るはずが無いだろうので
スマートフォンで、ギリギリ名の知れているであろうアリナについて調べながら

GM : …アリナ・グレイ
カリスマ性の高いアーティストであり、イベントへの乱入参加や勝手に作品を置く、送りつけるなど破天荒な逸話も多い

GM : 独立志向や人間性など、我の強い作風で知られており
以前は死というテーマに重点を置いていたがそこからの転換と共に今の活動的すぎるスタイルに変わった

GM : 彼女の作品は見たものの心を大きく感化させることで知られており、カルト的人気がある
中には見た瞬間ショック死したという噂もあるが真偽は定かではない

GM : 代表作は『熱病』『魔女』『ヴァルプルギス・ナハト』等

GM : …と、主要な情報が出て来た

緋衣 南天 : 「………ふーん」

ジュリエッタ : 「調べごとかしら」

緋衣 南天 : 「熱病、魔女…ヴァルプルギス…ナハトだから夜」
「言いにくいわねワルプルギスの夜か。……なんか興味湧いたかも」

緋衣 南天 : 「そうね、ちょっとアリナってやつを調べてたわ」
「他の奴らと違って、コイツは痕跡があるから」

ジュリエッタ : 「アイツは表舞台でも平然と遊ぶからね」
「なんならテレビにすら出るわよ?」

緋衣 南天 : 「わあお…だいぶやってるわね」

ジュリエッタ : 「隠し事が嫌いなのよ」
「裏で指名手配なのに隠れもしない」

ジュリエッタ : 「まあ…つまりは一番戦力としても強いのだけど」

緋衣 南天 : 「返り討ちにできるだけの強さがあるから、そこまでどうどうとしてるわけね」

緋衣 南天 : 「……ねえ、ジュリエッタ。あの村から出る際、シュウって奴が言ってたこと覚えてる?」

ジュリエッタ : 「…それがどうかした?」

緋衣 南天 : 「私もね、あなたの妹と会ってみたい」
「だから…この情報は…隠れていないアリナってやつは、何かの手掛かりになる…と思ってね」

緋衣 南天 : まずこうして、自分が他者のために何かを成そうとしていた気持ちには目を背けるような建前を残しつつ。

ジュリエッタ : 「…」

ジュリエッタ : 「……そうね」

ジュリエッタ : 「リディアの痕跡はきっとある」

緋衣 南天 : 「大変なことだけども、やると決めたからにはね」
「ま、他の次元に向けての何かしら干渉できる手段の確立も並行しなきゃだけども」

ジュリエッタ : 「まあ、何とかなるでしょう」

ジュリエッタ : 「いい助手も付いたし」

緋衣 南天 : 「ふふ」
「そりゃどうも、これからも任せなさい」

ジュリエッタ : 「ええ、頼りにさせてもらうわ」

ジュリエッタ : 「…アンタの目的は、それでいいのかしら?」
「他の次元のことなんて、言ってしまえば何も見えない事だけど」

緋衣 南天 : 「何よ急に」
「……良いのよ別に、上の奴らの都合で勝手に殺されたりするのは我慢できないもの」

ジュリエッタ : 「確固たる理由があるならいいのよ」

ジュリエッタ : 「…」

ジュリエッタ : 「健やかに、曲がらず、気高く生きたいものね」
「憎いからやり返すとかじゃ無いなら、それで良いわ」

緋衣 南天 : 「……そうね」

緋衣 南天 : 少し顔を逸らす
きっと、それも動力に変えてしまうと自分自身理解していたからだろうか。

ジュリエッタ : 「だからアンタも学校とかの事も両立しなさいよ」

緋衣 南天 : 「え?」

ジュリエッタ : 「まさか義務教育を履行しない気?」

緋衣 南天 : 逸らした顔が再びジュリエッタの方に向く。
何を言い出しているのだろうか。

ジュリエッタ : 「…?」

緋衣 南天 : 「ずっと病院生活の私には縁も何もありませーん」
「そもそもなんでそんなことしなきゃなんないのよ」

ジュリエッタ : 「…?当たり前じゃない」

ジュリエッタ : 「病気治るんだから行けるでしょ」

緋衣 南天 : 「行けるけども。必要はないでしょ、学ぶものなんてとうに全部頭の中にあるもの」

ジュリエッタ : 「行った事実が大事なのよ」
「私だって魔法を使えた頃から大学通ってたわ」

ジュリエッタ : 「当たり前のこともやり通した上で無茶するんでしょ」

緋衣 南天 : 「………それは、そうだけども…そうだけども…」

ジュリエッタ : 「私が見るにアンタはまだ建前でも愛想良く振る舞うの苦手そうだし」

ジュリエッタ : 「その練習にもなるでしょう」

緋衣 南天 : 何かと言い返すべきだが、自分を顧みて
まずその必要が感じられないと思ってしまった時点で落第点であることを理解して黙った。

ジュリエッタ : 「学校に使う時間がもったいないと言いたげね」

緋衣 南天 : 「そーよ、なんで私が他の有象無象共と関わる時間を取らないといけないのよ」

ジュリエッタ : 「有象無象と関わる経験をするためだけど」

ジュリエッタ : 「今後一般人も混在する環境で調査を行う際留守番でいいなら考えてあげる」

緋衣 南天 : 「それはいや」

緋衣 南天 : 留守番にされて除け者になるのは流石にいやだ、と言うような即答である

ジュリエッタ : 「なら学ぶことね」

緋衣 南天 : 「……………もう、わかったわ」
「手続きとかやっといてよね。ふん」

ジュリエッタ : 「喜んで」

ジュリエッタ : 「友達ちゃんと作りなさいよ」

緋衣 南天 : 「………努力はします」

ジュリエッタ : 「ええ」

ジュリエッタ : にこり
嬉しそうな声色で

緋衣 南天 : 「……」

緋衣 南天 : その声色に、ちょっとした喜びを自分を感じたのは気のせいではないだろう。
…だけど、それよりも…

緋衣 南天 : 知らないけども、家族みたいだなとか
そんなことを思ったりしつつ

ジュリエッタ : 「…それじゃ、仮の家も用意しないとね」

緋衣 南天 : 「……そーね」

緋衣 南天 : 「…学校に行くにしても、ね。次の目的地に近いところを…家にして…」

ジュリエッタ : 「そうしましょうか」

緋衣 南天 : こうやって話しているうちに、自分の中に本来はないはずの情が芽生えてしまったことに
腹立たしくも、ちょっと楽しくなりつつ。

緋衣 南天 : 本来は持つことのなかった夢だとか、そう言ったものも持てるようになったのはあなたのおかげだったから。とは、あの時言える勇気や正直さはまだないままに

緋衣 南天 : ひとまず、次の旅への思いを馳せるのでありました。

緋衣 南天 :  

GM :  

GM : 村の跡地には、今は広い雪原だけがある

GM : いろいろなものがあったが、一夜にして処分は終わってしまって

三田 : 黄昏た様子の一人の少女は、その手に紙くずにも見えるアルバムだったものを握っている

ノエル : 「……」

ノエル : その背を、痛ましく思いながら見つめる
まるでどこかの誰かの故郷みたいに、この子にとってのこの村は…訳のわからない何かに消費さえされず消え去った

ノエル : 今の所、今すぐ跪いて詫びを入れながら
首でも折りたい所だけれど、自己満百割くらいで無駄なので却下して…

ノエル : 「…三田ちゃーん!」

三田 : 「あ、ノエルさん…」

三田 : 「どうしてここに?」

ノエル : 「どうしてって、三田ちゃんと約束したでしょ?居場所…なんとかするって!」

ノエル : 「うん、こう見えて?いや、見ての通り?敬虔なシスターさんですから? 約束とか、ちょっと破れないのよね〜」

三田 : 「…そうでしたね、でも…」
どうやって、と聞き返そうとして口を噤む

ノエル : …こんな小さな子が、何を気にしているかは流石にわかる…この村は壊滅してしまった
これを立て直す…というのは、それこそ神と契約でもしなければ不可能だ

ノエル : …だが、まだ縋れる物はある
忌々しい話だが、あの“カルメン”との一件で判明した情報に…誤りが無ければ…

ノエル : 「まずはさ、本当の“家”を探してみない?」

三田 : 「本当の…?」

ノエル : この村で宿を作ることも復興する事も無理だろう…だが、新しい出発地点を探し直すことは出来る…いや、この場合は…立ち直るか

ノエル : 「そう!この村、三田ちゃんをむりくり連れてきてたんでしょ?来た場所がある…ってことは、まだ帰れる場所があるかも…って話じゃない?」

三田 : 「…それは、確かに?」

ノエル : 「もちろん、宿屋とかの夢は…ちょーっと…遠くなるかもだけど……でも、まずは兎に角居場所を確保する事…じゃないかなーって」

三田 : 「あの」

三田 : 「ノエルさんは…」

三田 : 「…」

三田 : 「何年もいなくなってて、別人として帰ってきた人を」

三田 : 「…家族だと、受け取ってもらえると、思いますか?」

三田 : 悲観している、というわけでもない

三田 : 純粋な、純粋な疑問

ノエル : 「んー…そうねぇ…私なら…」

ノエル : 「たとえ、百年経っていたとして…私の家族が帰ってくるなら……受け入れるかなぁ」

三田 : 「…」

三田 : 「なるほど…」

ノエル : 三田ちゃんにとって理不尽に奪われた家族なら家族にとっても理不尽に奪われた人が、戻ってきてくるというのだ

ノエル : 事情はあるだろうが、私としては
『破格の幸運だろうが、黙って受けろ』としか思えない

ノエル : 「家族が一緒にいる以上の幸せなんて、案外転がってないのよね〜」

三田 : 「…かも、ですね」

三田 : 「はい、そういうことなら…」

三田 : 「まず探してみます」
えへん、と、空元気でもなく…明かるげに

ノエル : 「よーし!じゃ、一緒にがんばろー!」

三田 : 「…はい!」

ノエル : おー!と腕を突き上げる

三田 : 「それに…」

三田 : 「私が元気に頑張らないと、宗那さんの帰る家もなくなってしまうので…」

三田 : にこり、と優しく笑う

ノエル : 「──うん、そうそう!その意気よ!」

ノエル : 悲鳴を押し殺した、罪悪感で千切り取られる内臓を幻視する程に慄いた
その上で笑う、こんないたいけな子供の小さな夢を前にして、微笑めない様なら死ね

ノエル : 「あのイケメン君もさ!なんかちょっと大変そうだけど?じきに…戻ってくるでしょ!」

三田 : 「きっと、そうだといいんですが」

ノエル : 「だいじょーぶ!天に召します神は、如何なる迷い子にも平等に微笑んでたりする訳!」

ノエル : 「だから、私にも、アイツにも…もっちろん三田ちゃんの事も見てくれてる……なんとかなる!たぶん!」

三田 : 「うふふ」

三田 : 「神様って、意外とお優しいんですね」

ノエル : 「うむうむ…寛大なる神の博愛に三田ちゃんも気づいちゃった〜? じゃ、その愛に応えて〜」

ノエル : 「故郷探し!初めちゃいましょうか!」

三田 : 「…えへへ、はい!」

三田 : 「ちなみにどうやるんでしょうか」

ノエル : 「……役所とか、インターネットを頼るとか?」

三田 : 「…」

三田 : 「がんばります…」

ノエル : 「お、大人として出来る事は、私がしっかりやるから!うん!だから、大船に乗ったつもりでねー!」

ノエル : 頼りにならないザコであった

三田 : 「あはは」

三田 : しかしながら、それでも彼女にとっては頼れる優しい人だったろう

三田 : 成果が確約されること以上に
自身の空虚と悲しみを癒す事が望みだったから

三田 : それは正しく、宗教のような望みかもしれない

ノエル : 表と裏の様に、一つである物には闇もある
もちろん私は闇の方で、後ろめたい事がお腹の奥には山ほどありました

ノエル : 吐き出したいけど、我慢です
それは一人になってから……うん、上司様を探す少しの間に、鎮めておきます

ノエル : 虚しさも、悲しみも私が背負って行こう
私は聖人なんて物じゃないけれど……

ノエル : …小さな笑顔を見捨てられる程
贅沢な人間でもないんだから

GM :  

GM :  

ペルシカ : あの日と同じ席に座り、コーヒー片手に寛いでいるのは

ペルシカ : この数日の間に正体を詳しく知ったかもしれない、そんな相手だ

ペルシカ : 今はゆったりと仕事の最後の工程のために待っている

シュウ : あの日と同じように扉の鈴の音が鳴れば、いそいそと扉を開けるのは小さな探偵

シュウ : 少し異なるのは、どこか春の訪れを予感させる柔らかさで吹き込む空気

シュウ : 「お待たせしたのです」とてくてく席に

ペルシカ : 「あまり待ってはいないわ」

ペルシカ : 「…暖かくなったものだね」

シュウ : 「ふふ、毎回ペルシカさんが先に座ってるからこういうのが癖になっちゃったのかも?」と背負ってた鞄からやや厚めの封筒を取り出し

ペルシカ : 「おっと」

シュウ : 「じゃあさっそく、報告させてもらうのです」と報告書と共に、この短くも長かった数日間を振り返り始める

ペルシカ : 「…ああ、聞かせてちょうだい」

シュウ :

シュウ : 「ということで、その儀式をもってねむさんに宿ってた呪いは杏子さんと分割され、また村の中心となっていたウェンディゴもまた無力化されたと…ということなのです」

ペルシカ : 「中々…感動的な締めくくりじゃない」

シュウ : 「おもしろいよね」
「まるで御伽噺みたいな、少し苦くもあるハッピーエンドって感じ~」

シュウ : 「まあその裏で、消えたものもいっぱいあるのは否定できないけどね」

シュウ : 「びっくりしちゃったもん」
「『一方山嵐村では大きな雪崩により、村の大部分が埋め尽くされる災害が…』なんてニュース」

ペルシカ : 「一応言い訳しておくけど、穏当に事を運んだつもりだ」

ペルシカ : 「私の部隊にはこっそり避難を誘導させておいた」

ペルシカ : 「村を焼くのはもはや決定だった、あまりいいことじゃないが」

シュウ : 「大丈夫なのです、シュウとしてもこういうカバーストーリーが一番いいかなって」
「それにあの村は焼かれるべくして焼かれた、そうでしょ?」

シュウ : 「だけどやっぱり、こういうのって他にも起きてるんだなって思うようになっちゃうと」
「何気ないニュースで語られる事件も色眼鏡でみちゃうかも~ってね」

ペルシカ : 「ふふ」

ペルシカ : 「まぁそうだしね」

ペルシカ : 「木を隠すなら森の中、怪しい事件を隠すにせよ…事件は事件の中に」

シュウ : 「やっぱりまだまだ、こういう案件っていっぱいあったりするのかな?」

ペルシカ : 「この事件だけが特別、なんて思うタイプじゃないでしょう?」

シュウ : 「えへへ~」
「もちろんね」

ペルシカ : 「ならばこそ、この話に続けさせてもらうわ」

ペルシカ : 「貴方、これからも事件を担当してみない?」

シュウ : 「こちらからもちょっと頼んでみようかなって思ってたのです」
「ペルシカさんが良ければ~」

シュウ : 「けれどもあくまで、外部の探偵として、なのです」
「その方がやりやすいことだってあるでしょ?」

ペルシカ : 「そのつもりだよ」

ペルシカ : 「ウチは自由の効く方じゃない」
「あくまで下請けの立場の方が、知らなくて良いことや関わらなくて良いことも多い」

ペルシカ : 「私個人が重用するだけなら、問題はないよね?ふふ」

シュウ : 「逆にだからこそ、知れることもありそうだしね~」
「なんてね

ペルシカ : 「かもしれないね」

ペルシカ : 「だから、仕事の契約はひとまず今のでおしまい」
「つまりは、君に続けて仕事を頼みますよというだけ」

ペルシカ : 「ここからは密約だ」
かちり、と耳元のインカムのようなものを置き

シュウ : 「ふむ?」と首を傾げ

ペルシカ : 「君の触れるべきではない点を、今のうちに聞いておいて良いかな」

ペルシカ : 「脅しをかけるつもりはない、逆だよ」
「万が一、其方を触れられないようにしておこう」

ペルシカ : 「私はそうならないよう心掛けているつもりだが、如何とも、目的のためには手段を選ばない面々も此方には多い」

シュウ : 「ふふ、ペルシカさんはそう言うところ気を使ってくれる人だもんね」

ペルシカ : 「一つ此方の事情を明かしておくけども」

ペルシカ : 「私は…ただ、必要な能力があるから雇われた身だが」
「実働員は大概、この組織を離れられない理由というものがある」

シュウ : 「訳アリって感じなんだね」

ペルシカ : 「ああ」

シュウ : 「それとも、ああいう未知と戦うには訳を抱えないとって感じかな?」

ペルシカ : 「例えば、肉体が死んでいて整備を受けないと生きられないから…とかね」

ペルシカ : 「いいや」

ペルシカ : 「知ったこと、学んだことを持って逃げないように」

ペルシカ : 「そうなるようにする場合がある」

シュウ : 「じゃあある意味、訳を抱えさせられてるってことなのね」

ペルシカ : 「ああ」

シュウ : 「隠さなきゃいけないことと戦ってるわけだし、それもそうだよね~」

ペルシカ : 「君も目をつけられたらそこが怖い」

ペルシカ : 「…家族や、友人などね」

ペルシカ : 「なので、しっかり隠すんだ」

シュウ : 「そういう点なら変わらないかな、やりたいこととも、ペルシカさんのいう通り、やるべきことも」

シュウ : 「シュウは今回の一件を通じて、路肩の石の陰に想像を絶するこわい蟲がいるってことを知っちゃった」

シュウ : 「そんな石をひっくり返して、そういう物があるってことを知られたくない人がいる」

シュウ : 「ペルシカさんのいう通り」
「たった一人の家族にはそんな影をぜったいに見せたくない」

ペルシカ : 「…」

シュウ : 「だからシュウはそんな石を先んじてひっくり返してあげたいだけ」
「そこに蟲がいるってコトすらバレる前に全部シュウが踏んじゃえばいいの」

ペルシカ : 「踏んづけちゃうんだ」

ペルシカ : 「…ふふ、それは豪胆だ」

シュウ : 「まあ地雷みたいなものでもあるもんね」
「こういうのって」

シュウ : 「だからシュウは隠すし、隠し通すよ」
「たった一人の家族の為に、全部を」

ペルシカ : 「…わかった」

ペルシカ : 「こちらもそれを履行するわ」

シュウ : 「…ありがとなのです」

ペルシカ : 「その代わり、是非とも世界の目の前に広がる地雷原を進んでもらうわ」

ペルシカ : 「きっと、酷い仕事よ」

シュウ : 「いいよ、それくらい」
「腕の一つも惜しくない」

シュウ : 「家族の為ならなんだってできるし、覚悟はできてるよ」

ペルシカ : 「まぁ腕が飛んだら義肢でも送り付けるけどね」

ペルシカ : 「それじゃあ、締結だ」

ペルシカ : 「これからもよろしくね、外部エージェントのシュウ君」

シュウ : 「こちらこそよろしくなのです、研究員のペルシカさん」

シュウ : こうしてさらりと結ばれたこれからのお話
協力としての関係でこれからも案件はもたらされるだろう

シュウ : これからは未知に抗うためか、未知を見届けるためか、はたまたあるいは

シュウ : たった一つわかってることは
      ユウ
全ては"たった一人の家族"の為に

シュウ : きっとユウも、そうするってわかってるから

シュウ :

佐倉杏子 :  

佐倉杏子 :  

佐倉杏子 : あれからどれくらい歩いただろうか。

佐倉杏子 : 当てのない道、進んだ距離短いのかも長いのかもまるで分からない
ただ空の色、夕暮れの緋が闇にほとんど融け沈むくらいの時間は経っている。

佐倉杏子 : その途中で休憩所を見つけ、二人きりで足を休めることにした。

佐倉杏子 : 「ほらネム」

佐倉杏子 : 近くにあった自販機に寄り、そして戻ってきて

佐倉杏子 : 「お前の欲しいやつあったよ」

佐倉杏子 : 希望していたホットドリンクをネムの頬にそっと当てる

ねむ : 「あち」

ねむ : 「ん~…ありがと~…」

佐倉杏子 : 自分の分のドリンクをまだ飲まずに握り

佐倉杏子 : 「……そろそろ夜か」

佐倉杏子 : そらを見上げて呟く

ねむ : 「…だね」

佐倉杏子 : 幸運にも今の季節にしては奇跡的とも言える気温
特段酷い肌寒さは感じない。

佐倉杏子 : だけども油断するにはまだあまりにも足りない

佐倉杏子 : こんな事がこれからずっと続くだろう。

ねむ : 「…………杏子?」

佐倉杏子 : 今日はひとまず宿泊先を予約したものの、そんな事がいつまでも続けられるはずもなく

佐倉杏子 : 「…早いとこ寝泊まりできる所探さなきゃな」

ねむ : 「そうだね」

佐倉杏子 : 自分の発言に不甲斐なさを感じながら
だけど背負うと決めた以上弱音など吐いている暇はない。

佐倉杏子 : ならばせめて

佐倉杏子 : 「ネムは暮らすならどういう所がいい」

ねむ : 「あったかいとこ」

佐倉杏子 : 先の話でもして

ねむ : 「あったかいとこで…ね」

ねむ : 「お花とか…育ててみたい」

ねむ : 「村では…寒すぎたから…だめだった」

佐倉杏子 : 「花か…お前そういえば好きだったな」

ねむ : 「うん…!」

佐倉杏子 : 高望みも良い所。
今の二人からしたらあまりにも途方もない希望。

佐倉杏子 : だけども

佐倉杏子 : 「っとなると結構落ち着いた所がいいのか?」
「街からはちょっと離れといて」

佐倉杏子 : 「いっそもっとずっと遠くまで行くか…」

ねむ : 「…ふふ…いいね」

ねむ : 「楽しみに…したい」

佐倉杏子 : 強がりでも虚勢でも
一度吐いてしまえば

佐倉杏子 : ネムと二人きりでなら、どこか心が弾んだ。

佐倉杏子 : まるで無謀で楽観的な発言を聞いたネムの姿は、何よりも嬉しそうに微笑んでいて

佐倉杏子 : それを見ていると、自分の発言が温かな心強さを伴った拠り所のように思えてくる
責任がただ重いだけのものじゃなくなったような気がした

佐倉杏子 : 「いっその事果物も作れば見た目もいいし食費も浮くしでいいかもな」

ねむ : 「農園だー…ふふ、いいね」

佐倉杏子 : 「リンゴは欲しいな」
「イチゴなんかも悪くない」

ねむ : 「…」

ねむ : 「楽しそう」

佐倉杏子 : 「んで泥棒入ってこないようにバリケードでも作るか」
「茨で作ったら見た目もよくて良さそうだ」

ねむ : にこりと、杏子を

佐倉杏子 : こんな風にただ願望を垂れ流すなんて事をしたのはいつ以来だろうか

佐倉杏子 : もう思い出せないくらい昔の事な気がする

佐倉杏子 : こうしてしばらく他愛もなく住む場所の希望を語り合ったり
なんども脱線したりを繰り返している内に

佐倉杏子 : あたりはすっかり暗くなると

佐倉杏子 : 肌寒さが少しばかり強まる

佐倉杏子 : 「…」
時間を確認する

佐倉杏子 : 休憩所付近のバス停の時刻表を思い出す

佐倉杏子 : 今日の宿の方向に向かう方向のバスが来るまでは来るまではまだ時間がかかる。

ねむ : 「ん~…?」

佐倉杏子 : ネムを少し、優しく抱き寄せて

佐倉杏子 : 「そんなとこ住めるようになるまでは、少しの間我慢な」

ねむ : 「うん、がんばる…」

ねむ : 「…一緒なら、楽しいよ…」

ねむ : 「大変でも…」

佐倉杏子 : 「そうだな」

佐倉杏子 : 「……ちょっと前までさ」

佐倉杏子 : 夜空の、少し遠くを見つめて

佐倉杏子 : 「これからはろくな生き方なんて出来ないと思ってたし」
「ろくな死に方もできないと思ってた」

佐倉杏子 : 「何もかもとっくにとうに手遅れになったような気分でさ」

ねむ : 「…うん」

佐倉杏子 : 「今なら…間に合うと思えるよ」
「やりなおせるって」

佐倉杏子 : 「一度お前を救えたんだ」
「あのどうしようもない状況から」

ねむ : にこりと話を聞いている

佐倉杏子 : 「これからもあたしはお前を救えばいい」
「また同じように」

佐倉杏子 : その時ふと一瞬風がふいて

佐倉杏子 : ネムをほぼ庇うような形で全身にそれを受けると

ねむ : 「わわ」

佐倉杏子 : 「……っ」

佐倉杏子 : 思わず漏れ出たくしゃみを無理矢理押し潰す

ねむ : 「ん~…ふふ」

ねむ : 「さむい?」

ねむ : ぐい、と腕を引き

佐倉杏子 : 「別に」
「って、おい…」

佐倉杏子 : やや強引に引っ張られて

佐倉杏子 : 「……」

ねむ : 「ん~…もう寒くないでしょ」

ねむ : 軽く抱き合うように

佐倉杏子 : 「…そうだな」

佐倉杏子 : 「……ああ、あたしにはネムがいる」

佐倉杏子 : 「これから先ずっと」

佐倉杏子 : もう自分の勝手で生きることなんてできない

佐倉杏子 : だけども今この瞬間が、そんなものよりもはるかに居心地がいい

佐倉杏子 : 「……そういえば、まだお前に誓えてなかったな」

佐倉杏子 : 今、ネムの事が

佐倉杏子 : 「あんなさせられるような儀式じゃなくて」

佐倉杏子 : どうしようもないくらい

佐倉杏子 : 「……ネム」

ねむ : 「ん~…?」

佐倉杏子 : 「目閉じな」

ねむ : 「…」

ねむ : 「うん」
瞼を閉じて

佐倉杏子 : 「……」

佐倉杏子 : あの時しなかった理由

佐倉杏子 : させられるような形でしたくなかった

佐倉杏子 : 純粋な想いのためでもなんでもない、そんな儀式の場なんかに

佐倉杏子 : 初めてがそんなもので、しかも周目に見世物のように晒されて

佐倉杏子 : そんなこと納得できるわけもなかった

佐倉杏子 : だから今、二人きりで独占するように

佐倉杏子 : 想いを、形に

佐倉杏子 : 「……」

佐倉杏子 : 顔を近づけると優しく、誓いを立てる

佐倉杏子 : 今後彼女の全てを一生背負う事を

佐倉杏子 : 自分の全てを彼女に預ける事を

佐倉杏子 : 互いに、互いを繋ぎ止めて、二人の人間で居続ける事を

佐倉杏子 : ─────────

佐倉杏子 : 唇が重なり合う

ねむ : ゆったり受け止めて、にこりと笑みを

佐倉杏子 : その顔を見ると、自分の中の捻くれたものがほどけていくような気がした。

佐倉杏子 : 自分の全てを受け入れられた事を、実感する。

ねむ : 「…えへ」

佐倉杏子 : 行く先なんて相変わらず、全く見えやしない。

佐倉杏子 : 展望も希望も、見えるはずがない。

佐倉杏子 : だけどすぐ近くには、こんなにも優しい光が灯り続けている。
足元を照らしてくれる。

佐倉杏子 : 暗闇のどうしようもない冷たさだってどうにでもなる
そんな温かな光がすぐ隣にいてくれる。

佐倉杏子 : だから

佐倉杏子 : 二人なら

佐倉杏子 :  

佐倉杏子 :  

GM :  

GM : 「物語の締めくくりはいつも少し物寂しくて、しかし」

GM : 「春の訪れのように暖かく、次の場面を映すようで」

GM : 「曇り果てた空と、雪の壁に閉ざされた世界も」

GM : 「吹き抜けた春の嵐が開いたようです」

GM : 「…しかし、春は始まりの季節」

GM : 「歩き出した皆様にはもう、仮初の楼も守る獄もなく」

GM : 「だからこそ、前に進んだのでしょうね」

GM :  

GM : 『曇楼雪獄の白無垢』

GM :  

GM :  

GM :

GM : 【次回予告】

GM :  

GM : 揺らめく水面、煌めく泡が

GM : 天と地を、現実と非現実を

GM : 生と死を、不条理と理想を逆さまにしたようで

GM : 離れていく手の先に、水槽の先には

GM : 見てはいけないものが、或いは見てしまったものが

少女 :  

少女 : 「だから…あっちには、いるのかもしれないなぁって」

少女 : 「でも、もしそうだとするなら…」

少女 : 「本当の本当に、あの人なら」

少女 : 「とっても恐ろしいのに、おかしいな」

少女 : 「そうであったら、いいと思ってしまうから」

少女 :  

GM : 『仄煌めく水の下より』

GM : 映し出したのは、水面か、鏡なのか

GM :  

GM :  

GM : 【次回予告】

GM :  

GM : 紅い空、青い月、そして白々しいほどの歩み

GM : 揺られた列車の先には、誰のための終着駅?

GM : 奪われた夢に映し出す、スプラッターのB級映画

GM : それでも、握られた凶器に偽りはない

GM : 貴方は殺すか、殺されるか

GM : 狂うか、しかして探るか…

GM : 救いようのない悪夢がお好きなら、何処までも深くに真相をどうぞお探りください

GM : きっと血染めの絨毯でお迎えいたします

GM :  

参加者 : 「どうせ覚めないなら…なにしたって…意味無いんだよ」

参加者 : 「でも…それでも」

参加者 : 「帰りたい…帰りたいよ」

参加者 : 「この夢が終わるのを、ずっと…」

参加者 :  

GM : 『暗癜夜行』

GM : 夜を明かすのは一人だけ、朝を知るのも一人だけ

GM :  

GM : 【次回予告】

GM :  

GM : 空っぽの器には、いつでも満たすものが必要で

GM : 満たされていない器と言うのは、そもそも器と定義するのは難しい

GM : でも、満たしたら満たしたで、それは器よりも満たした物で定義されていく

GM : 器はこの世に存在しなくて、器は誰も求めない

GM : 君が欲しいのは、零れるものを押し留めてくれること

GM : では…

GM : その空虚を埋めることを求められてしまったのなら

GM : 断るすべは、無いんじゃないでしょうか

GM :  

漂流者 : 「まぁ…別に」

漂流者 : 「ここにいい物なんてないけど…さあ」

漂流者 : 「でも…何もないからいいんじゃない?」

漂流者 : 「それだけでいいよ…それだけで」

漂流者 :  

GM : 『漂流記念街』

GM : 世は並べて事もなし、街を満たす者も無し、明日も、明後日も、ずっと先まで

GM :  

GM :  

GM :  

GM : 【未来予告】

GM :  

GM :  

リディア : 得られたものは、少なくは無かった

リディア : 失ったものも、それなりにあるらしいが

エンブラ : それに相応しいものがあると、彼女は笑って託していった

リディア : 吹きすさぶ風が、久方振りに遠い友の話を届けてくれた

リディア : 気にしないでいい、こっちで何とかするから、と彼女は言っていた

リディア :

リディア : 再起動したコンソールを覗き込んで
私は未来と隣と上と下と

リディア : そして、今を見る

リディア :  

: 『FIND D F』

:  

:  

GM :  

GM : それでは

GM : 宴です~~~~~~~!!!!

シュウ : 宴なのです~~~~!!!!

緋衣 南天 : 宴ですァ〜〜〜〜〜〜!!!!

ノエル : 宴ら〜〜〜〜〜!!!!!!!!!

緋衣 南天 : まずいすでに酔ってる人がいる

シュウ : はやすぎ!!

ノエル : 🍺

ノエル : ぐびっ

佐倉杏子 : 宴だ〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜!!!!

GM : さあお立会い

GM : こっから長いストーリーですが
まぁ転々といろんなシナリオしたいじゃないですか

GM : そこで考えました
ゆるい継続できるちょいいよね

GM : 過去に参加してくれた人もまた来れるように
今回のシナリオの皆さんも勿論

シュウ : キャンペなのです~!
ひろーいオープンなキャンペなのです~!

GM : ということで今回から
ゆる継続管理の管理卓をお渡しします

シュウ : !!!!!!!

GM : このシナリオを読んでくれた過去の参加者も!

GM : (裏でID確認した上で)

GM : 是非来てくださいね

ノエル : わくわく

GM : 忘れてた忘れてた

GM : クリア報酬~~~~!!!!

GM : SANの回復!!!

GM : さらに!!!!

GM : え~~

GM : こっから選択式です

GM : 【熟達】
・技能値+90
・任意のステータスを+2(18以上には出来ない)

GM : 【知識】
・新規技能を取得し技能値を1d50+50で決める
・INTを+2(18以上になる)

GM : 【変質】
・任意のステータスを他のステータスと入れ替えそれぞれ+1する
・技能の一つを+20しさらに他の技能に書き換えてもよい

GM : 【蒐集】
・シナリオ難易度に応じたアーティファクトを一つ得る
・SANを+10

GM : 【禁忌】
・シナリオ難易度に応じた魔術を一つ取得する
・アイデアを+10

GM : からどうぞ

GM : さらに引き継ぎを行います

GM : 以降のシナリオにも引き継げるNPCを選択できます

GM : 盤面に表示します

GM : 各PCの下部に配置されてる人物は確定で取得です

緋衣 南天 : 禁忌選択します

GM :  

GM : 難易度ステージ…5

GM : choice[汎用,支援,攻撃,妨害,召喚/帰還] ジャンル(choice[汎用,支援,攻撃,妨害,召喚/帰還]) > 汎用

GM : 【焦熱】 MP1d2使用
・体の一部、または触れているものを極めて高熱にする
・使用している間は火傷などを起こさず火に強くなる

緋衣 南天 : 燃えろ燃えろ○○(任意の名前を入力)〜

緋衣 南天 : これでアイデアも+10で85と…まあ見れる数値になってきましたね

ノエル : 【蒐集】する

GM : では…こっちも同じステージで

GM : choice[道具,武器,防具,本,???](choice[道具,武器,防具,本,???]) > 武器

GM : 【焼け焦げたライフル銃】
・雪山に埋もれていた焼け焦げた銃、近くには金属製の義肢のようなものが破損して落ちていた
・銃身には真鍮製の粗悪なメダルが焼け焦げて張り付いており、レリーフのようになっている
・風のある場所で使用すると、遥か遠くまで当てる事が出来る

シュウ : シュウは【知識】で!
取る技能は…考えておく~

シュウ : 1d50+50 ダイスだけ振っちゃっていい?(1D50+50) > 8[8]+50 > 58

シュウ : 🌈

GM : いいよ~~