Ccfolia Log

イオナ

大丈夫

イオナ

きゅーそくせんこー

イオナ

「役に立てたのならよかった。AIが完成して私も嬉しい」
くぴりとお茶を飲みながら、小塚の方を見て

イオナ

AIのことはよく知らなかったけど、メンタルモデルと似たようなものだと思って私は手伝うことにした。

イオナ

「そうだね。感情を知ることは私も大事だと思う」
小塚に同意を示すように何度も頷いて

イオナ

ccb<=80　目星 (1D100<=80) ＞ 9 ＞ スペシャル

イオナ

「…？オヅカ、開発メンバーってこんなに少なかったっけ？」
周りを人たちを見ながら、主要メンバーがいないことに気がついて

イオナ

「…えっ」

イオナ

行方不明…。
一緒に開発を進めてきたのに…いなくなるなんて、少し寂しいな…。

イオナ

気落ちして顔を俯かせると、ふと小塚の手元にUSBメモリが見えて

イオナ

「…？オヅカ、それはなに？」

イオナ

「そうなんだ。せっかく完成したのに壊れちゃったら私も悲しいから、忘れずにちゃんと組み込んで欲しいな」

イオナ

「…？別のプログラム？」
もうひとつ聞こえた方も気になって尋ねてみる。

イオナ

「…その意見は私も賛成」
こくこくと何度も頷いて

イオナ

………。
GM、私はオヅカについて知ってることはある？

イオナ

わかった。
ちょっと抜けてる人だったりしたら手伝った方がいいかもしれないと思ったけど、問題なさそうならそのまま見送るよ。

イオナ

私も帰る。私は千早群像の船だから。

イオナ

「…えっ」

イオナ

私はたしかお店を出て…。

イオナ

「ここ、どこ…？」
パチパチと瞬きをして、周囲を見回しながら

イオナ

「…！」
突如聞こえた声にピクリと肩が跳ねるも

イオナ

「…私はイオナ。あなたこそ誰？」
なるべく大きな声でそう答えて

イオナ

「あなたの名前は『マザー』」
うんうんと頷きつつも、その後に続いた言葉に頭を捻って

イオナ

「…えっ？宇宙船？」

イオナ

「…人類の、希望…」
かつての自分も同じようなことを行ったことを思い出しながら

イオナ

「…驚いているのは私も一緒。お店を出て気付いたらここにいたの」

イオナ

「………」
さすがにもう驚かないつもりだったけど、29世紀という言葉に絶句してしまう。

イオナ

「…私の最後の記憶は2017年だから、800年以上も過ぎたんだ…」

イオナ

「…3267年？それに、ヨグ・ソトース？」
思っていたより時間が経っていたことと、聞き慣れない言葉に困惑しつつ

イオナ

「…地球、滅びたんだ」
その言葉には落胆してしまった。生まれ故郷がなくなってしまったのは悲しい。
それに、千早群像ももういないんだという辛い思いが胸をさす。

イオナ

AIのアイという聞き覚えのある名称を聞いて、俯かせていた顔を上げる。

イオナ

「そのAIは私も知ってる。オヅカを手伝って一緒に開発したから」

イオナ

「…なるほど。だから人類の希望なんだ」

イオナ

それにしても、未来を予言できるまで成長したんだ…。すごい。

イオナ

…あれ？

イオナ

「…滅ぶ未来がわかっていたのなら、どうして滅ぶ前に止められなかったの？」

イオナ

「…そんな」

イオナ

胸がぎゅっと締め付けられる。私がその場にいたのなら、信じてあげられたのに。

イオナ

「大体わかった、けど」

イオナ

「…私はどうしてここにいるの？」

イオナ

なにか思いついたことがあるのだろうか？
そのまま黙ってマザーの声に耳を澄ませる。

イオナ

「合点」
うなずいて、扉の方に向かおうとして

イオナ

「…？」
近くに転がっていたロボットのようなものに気がついて、そちらに足を向ける。

イオナ

「…マザー、私の足下に転がってるこれはなに？」

イオナ

「それはどんなウィルスなの？」

イオナ

「………」
チラリと壊れたロボットの方に視線を向けて

イオナ

「連れて行ってもいい？」
「もし直せるなら直した方がいいと私は思う」

イオナ

「…責任は私が取るから、それでもダメ？」

イオナ

「…わかった」
さすがにここまで言われたのなら引き下がらざるを得ない。
私を元の時代に戻してくれようとしているマザーに迷惑をかけるわけにはいかない。

イオナ

名残惜しそうにしつつも、向かおうとしていた扉の先へと足を進める。

イオナ

「…あっ、これ」
蹴飛ばしてしまったUSBメモリを拾い上げて

イオナ

「マザー、これには見覚えはある？」
手に持ったUSBメモリを頭上に掲げてみる。

イオナ

「これはオヅカがAIの不具合を取り除くために、それと他の電子機器にAIを繋ぐプログラムが入ったものって言っていた」

イオナ

…それがどうしてここにあるんだろう？

イオナ

不思議そうにUSBメモリを見つつ、マザーもわからないなら今は考えることやめて扉の先へと進むことにした。

イオナ

「…ここは、宇宙船の遊技場？」
部屋の中の運動器具やモニター、タブレットやゲーム機器を見ながらそんなことを思いつつ

イオナ

「…この本、ボロボロ」
その中にある、読み込まれている本に気がついて

イオナ

「…愛と数学」
タイトルを読んで、内容が気になってペラペラとその本の中身を読む。

イオナ

GM、ダイス振っていい？

イオナ

ccb<=10　感情 (1D100<=10) ＞ 12 ＞ 失敗

イオナ

………。

イオナ

「よくわからないや」
パタンと本を閉じて、近くに置いてあったノートに視線を移す。

イオナ

「…こっちはなにが書いてあるんだろう？」
ノートを手に取って、開いてみる。

イオナ

ccb<=80　目星 (1D100<=80) ＞ 31 ＞ 成功

イオナ

「…これ、さっきの本の方程式を解こうとしたのかな」
「…それにしても、沢山」

イオナ

これを書いた人はよっぽど愛を知りたかったのだろうか？私にはピンとこないけど。

イオナ

ノートを元あった場所に戻して、他になにかないかと見回していると、モニターが目に入ってそちらに向かう。

イオナ

「………」
適当にモニターのボタンを押してみる。

イオナ

「…！」
モニターに映った映像を食い入るように見て

イオナ

「…オヅカだ。それに…」

イオナ

その映像では先ほどの部屋で壊れていたロボットがアイと呼ばれていた。

イオナ

「…あのロボット、オヅカの子どもだったんだ」

イオナ

………。

イオナ

直せるのなら、直してあげたいな。
オヅカの妻が抱きしめるアイの姿を見て、またその想いが強くなった。

イオナ

「…さて」

イオナ

こんな部屋があるんだ。もしかしたら私以外にも誰か人がいるかもしれない。

イオナ

「たしか、こっちが乗務員室のはず」
そのまま足を乗務員室の方へと向けて歩き出す。

イオナ

「…どうして？」

イオナ

「…私以外にも誰かがいるなら力を貸して欲しいと思ったから」
「それに、マザー一人に負担をかけていられないのもある」

イオナ

「………」

イオナ

「…それはおかしい」
「ここは人が営みを得るための設備が沢山置いてある。意志疎通できないなら私が理解できる言葉が本やノートに書いてある意味がわからない」

イオナ

「………」

イオナ

GM、ゲームのセーブデータを見て最新のプレイした日付がわかったりする？

イオナ

ゲーム機器なのに？
それならタブレットに日記とか残ってる？

イオナ

うわ

イオナ

ゲームのセーブデータから最後にプレイした日付を確認して、先ほどマザーが話してくれた年代と照らし合わせて

イオナ

「…それでも私が生きた時代とあまり変わらない…」

イオナ

…他に確認できるものが今はない、けど。
マザーが言うように、本当に私以外誰もいないの…？

イオナ

「…わかった」
「今は行かないけど、あとで見に行く」

イオナ

そう言って踵を返すと、保管室の方へと向かう。

イオナ

ccb<=80　目星 (1D100<=80) ＞ 39 ＞ 成功

イオナ

「………」

イオナ

部屋の中をしっかりと調べて、ふと気になったことがあった。
医療道具が減ってる…ように見える。それに、宇宙服も。

イオナ

私以外にも誰かいるんじゃないかって疑問が更に強くなる。
…アイが壊されていたこと、そして医療道具と宇宙服がないこと。

イオナ

GM、最初の部屋に戻って窓から外を確認できる？

イオナ

ccb<=80　目星 (1D100<=80) ＞ 29 ＞ 成功

イオナ

…なにかすごい爆発って、それは放置していて大丈夫そうな感じなの？

イオナ

…最初にいた部屋から見た外の風景を思い出す。
真っ暗な宇宙で、この船と星以外にはなにも見えず、誰もいなかった…はずだ。

イオナ

…気になることは沢山あるけど、今は進むことだけを。

イオナ

そのまま操縦室の扉に手をかける。この先にマザーが…。

イオナ

ccb<=40　幸運 (1D100<=40) ＞ 34 ＞ 成功

イオナ

…扉にかけていた手を下ろして。

イオナ

この音と、この匂いは…この先は、行かない方がいい。

イオナ

………。
マザー、あなたは私になにをさせたかったの？

イオナ

扉の先の光景はわからないが、マザーが私を急かしていたことからいやな予感が頭をよぎる。

イオナ

踵を返して、最初の部屋に戻る。

イオナ

「よい…しょっと。それから…」
壊れたアイを抱き上げて、すぐさま乗務員室の方へと向かう。

イオナ

ここは調べても手記以外にはなにもない感じなの？

イオナ

わかった。

イオナ

「…本当に誰もいない…うん？」
部屋の様子を見てマザーの言葉は本当だったのだろうか？と思っていると、机の上の手記が目に入り、そちらに近寄って中身を見てみる。

イオナ

「……これ、オヅカのだ」

イオナ

最後に話した時はここに記されていたようなことは微塵も感じなかったけど、会えなくなる前にもっといろいろ話しておけばよかったな…。

イオナ

なんてことを考えながら、ぽすんとベッドに腰をかけて。

イオナ

ベッド調べる。

イオナ

ccb<=40 (1D100<=40) ＞ 95 ＞ 失敗

イオナ

1d3 (1D3) ＞ 2

イオナ

「…？」
ベッドに腰掛けた時に、お尻に当たる硬いものを感じて、ふとそちらを見てみると

イオナ

「………！？」

イオナ

人骨！？なんでこんなものが…！？しかも頭部がない…。

イオナ

誰かに会えれば…なんて思っていたけど、この手記を読んだ限り生存者もういない。だから予想はついていたはずなのに…。

イオナ

GM、感情のダイス振っていい？

イオナ

ccb<=10　感情 (1D100<=10) ＞ 49 ＞ 失敗

イオナ

胸をチクリと刺す痛み。これは恐怖によるもの？それとも悲しさ？
…私にはわからない。

イオナ

「…でも、今はこんなことしてる場合じゃない」
ぎゅっとアイを抱きしめてベッドから立ち上がり、次は制御室へと足を進める。

イオナ

ここで調べられるものはあるの？

イオナ

わかった。

イオナ

「…ここにはなにもないのかな」
ひとつだけ赤くなっている操縦室のランプを見つめながら

イオナ

操縦室にはなにかいる。
オヅカの手記によると誰かの脳…恐らくそれがマザー。
せめてなにが起こっているのかわかれば…と思ってここまで来たんだけど、結局はそれがわかるのはマザーと…。

イオナ

抱いているアイの方に視線を向けて
「…この子だけ」

イオナ

………。
保管室にアイを修理できるものがあるかもしれない。
なくても私のナノマテリアルを使えば、あるいは…。

イオナ

そのまま保管室へと歩いて行く。

イオナ

修理道具を使って修理する。

イオナ

目を覚ましたアイを見つめて
「おはよう。よく眠れた？」

イオナ

「…あなたはずいぶんと寝ていたんだけど」
周囲にある修理道具を片付けながら

イオナ

「うん」
こくりと頷いて

イオナ

「…前半はあなたの親のオヅカの手記でわかってるけど、後半は初めて聞いた。どういうことか教えて欲しい」

イオナ

「…マザー、あなたの言うことは信用できない」

イオナ

「たしかに意志疎通できる存在はいなかった。だけど、オヅカの手記があった。これを私に見つけて欲しくないから乗務員室に行くことを拒んだの？」

イオナ

「………」

イオナ

「アイ、話を続けて」
マザーの言葉を無視するように、今度はアイに言葉をかけて

イオナ

「…運命を変える？それはどういうこと？」

イオナ

「…やっぱり、私以外にも誰かいたんだ」
…もういないみたいだけど。

イオナ

「…大体の事態はわかった。私がやるべきことは操縦室をマザーの手から奪還することみたい」
私が元の時代に戻ることもだけど、オヅカの遺志を無駄にしたくない。

イオナ

「それで、私はそのつもりだけど…アイ、あなたはどうしたいの？」

イオナ

「…その言葉をオヅカが聞いたら喜んだと思う」

イオナ

「…わかった。アイが人間の未来を守るのなら、私はアイを助ける」

イオナ

「私もあなたと同じようなものだから」
そう言って立ち上がると、アイに手を差し伸べて。

イオナ

「うん。手を取り合って…一緒に救おう」
そのままアイを引っぱり上げるように立たせる。

イオナ

「…利益、とかそういうのじゃないと思う…うまく説明できないけど」

イオナ

「とにかく、行こう」

イオナ

「………」
先に言って欲しかった。

イオナ

「…それなら、アイにはなにか打開策はあるの？」

イオナ

アイの言葉に頷いて
「…わかった。制御室はさっき私が行って安全は確認できてる。急ごう」

イオナ

「…？」
保管室から出ようとしたところでアイに声をかけられて、そちらを振り向く。

イオナ

「これはオヅカのもの」
「あなたが特定の電磁波に弱い不具合があって、それを直すためのデータが入っている」

イオナ

「それともうひとつ、あなたが他の電子回路に接続できるようになるプログラム」

イオナ

「………」
ちょっと面食らいつつも、アイの右腕にUSBメモリを差し込む。

イオナ

「………」

イオナ

私がこの船で見つけたもので、パスワードに設定されていそうなものは…。

イオナ

『y/x=x/(x+y)』とアイの右腕の端末に入力する。

イオナ

「むぅ…」

イオナ

次は『2017』と入力する。

イオナ

「………」
なぜか顔が熱くなって行っている気がする。

イオナ

「…アイ、あなたはいつ生まれたの？」

イオナ

「それは知ってる。何月何日？」

イオナ

「………」

イオナ

「ちょっと行ってくるから、ここにいて」

イオナ

プレイルームに行く。

イオナ

目星を振って見つかるものはすべて見つけられる？

イオナ

「…！？」
待っていてって言ったんだけど…。

イオナ

「…わかった。私もいてもらった方が余計な心配しないでいいかもしれない」

イオナ

「アイはこの部屋でなにか強く印象に残ったことは覚えてる？」

イオナ

「…私が目を通した時は…」
内容を思い出しながら、再度アイと一緒にノートに目を通していく。

イオナ

「………」
愛の答えが黄金比かどうかは私にはわからない。

イオナ

端末に『1618』と入力してみる。

イオナ

「…早速あなたに助けられてしまった」
ばつが悪そうにしながらも

イオナ

「とりあえず、オヅカからの贈り物はちゃんとあなたに渡せた」

イオナ

「オヅカの想いを無駄にしないためにも、制御室へ急ごう」
アイの手を引いて、制御室へと向かう。

イオナ

アイの言葉を無視するようにそのまま引っ張って行く。

イオナ

「…私の手にあなたの手を重ねて」
ボタンの前に差し出した手の上に、アイの手を重ねるように促す。

イオナ

「…オヅカの言葉が正しいなら、愛を知ったあなたはもう機械ではなく、人間のはず」

イオナ

「だから、許可なんて要らない。同じ人間として一緒に押せばいい」

イオナ

アイのその笑顔に応えるように小さく笑って、そのまま一緒にボタンを押す。

イオナ

「これで対処はできた。次はマザーから船の制御を奪還しよう」

イオナ

「………」

イオナ

『それはあなたの本当のお母さんに言ってあげた方がいい』
そう思ったけど言葉には出すことができず。

イオナ

「…行こう。アイ！」

イオナ

操縦室に向かう。

イオナ

ccb<=38 (1D100<=38) ＞ 1 ＞ 決定的成功/スペシャル

イオナ

腐敗臭、血の匂い。そして目の前には死体の山…不快な気分になるが、そんなものには目もくれない。

イオナ

「マザー、言われたとおり来た」

イオナ

「…オヅカ…！？」

イオナ

…いや、その姿は私の知っているオヅカではなく、歳を取ったオヅカの姿だった。

イオナ

「……マザー、なにをやっているの？」
小塚から目を逸らしながら、マザーに問いかける。

イオナ

「…体が必要なら最初からそう言っていれば作って上げられたかもしれない」

イオナ

「…でも、マザー、無理矢理他者から奪うのは間違ってる」

イオナ

「それによく目の前のオヅカを見て」
「私にはまったく幸せそうには見えない」

イオナ

「…させない」

イオナ

「人類の未来を、アイを…マザー、あなたには潰させない！」

イオナ

「……！」
アイとマザーが話している間隙を縫って、タンッ！と駆け出して…小塚に体当たりをする。

イオナ

「…思い出して！マザー、あなたが愛していたのはオヅカであって、オヅカの形をしていたものでない」

イオナ

「そしてもうひとつの方も！」

イオナ

『私は子供が産めなかったけど、アイを生み出すことができたから、とても幸せな母親だわ』

イオナ

私はあの映像で見たオヅカの妻の言葉を思い出していた。
マザーがあの人と同一人物なら、もしかしたら…！という可能性に賭けてみる。

イオナ

「母親であるあなたが向き合うべきなのは、あなたを母親と慕ってくれるアイの方…！」

イオナ

「…それなら、どうして私にアイを連れていくなって言ったの？」

イオナ

「本当にアイをロボットだって思うなら、私に好きにさせれば良かった」
「でもあなたは、わざわざアイを機能停止させて、ウィルスに冒されてるって嘘までついて」

イオナ

「…向き合うのが怖かった、そうじゃないの？」

イオナ

「…お礼を言われても困る」
「マザーは、あなたのお母さんは…映像で見た時にとても優しそうだったから…一縷の望みに賭けてみたんだけど」

イオナ

「…そんなことない。あなたは人間と変わらない」
「しっかりした感情を持ってる」

イオナ

チラリとアイが作った門の方に視線を向けて

イオナ

「…私が帰ったら、あなたはどうするの？」

イオナ

「…なに？」

イオナ

「…そんなこと、私が出来るわけない」

イオナ

「せっかく直って、感情を持って、人らしくなれたのに、どうしてそんなことを言うの？」

イオナ

「…私はあなたにも、マザーにも生きていて欲しかった。生きていれば、いつかわかり合えると思ったから」

イオナ

「…その結果こんなことになってしまったけど」

イオナ

「でも、あなたにはオヅカから託された願いがあるはず。『人類の希望』それを果たさなくていいの？」

イオナ

「…この門って、物だけを移動させられる？」
アイの問いに答える前に、質問を投げかける。

イオナ

「…それなら、マザーの停止は私の時代の人に任せる」
「このUSBメモリにことの子細を書き込んで移動させれば、向こうのオヅカが対処してくれるはず」

イオナ

「…だから、私はこっちに残る。帰りたくなったらその時に帰る」

イオナ

「…私にも仕事ができたから」
「あなたの人類復興を見届けること、それと…マザーとの仲直りも」

イオナ

「…マザーが言っていた話を覚えてる？私もあなたと同じようなものって」

イオナ

ccb<=80　クラインフィールド (1D100<=80) ＞ 73 ＞ 成功

イオナ

ブゥン…！と自分の周りに障壁を展開させる。

イオナ

「私は人の姿をしたメンタルモデル…本当の私は潜水艦」

イオナ

くすりと笑って
「…知ってるのならその認識でいい」

イオナ

「だから安心して、100年でも、1000年でも、私は一緒にいる」

イオナ

「………」
トコトコとアイの前まで歩いて行って

イオナ

最初にアイが目覚めた時のように、すっと手を差し出して

イオナ

「改めて、よろしく」

イオナ

アイが握った手を満足そうに見つめて、そのままくるりと身を翻して

イオナ

「きゅーそくせんこー」

イオナ

目的地はわからない、そこに向かうのにどれだけ時間がかかるのかも。そのあとにかかる時間も。

イオナ

それでも、人とそうでないもののあいだで…。私たちは精一杯がんばるのだ。