Ccfolia Log

志磨珠子

……暑い、わね。

志磨珠子

まったく、珠彦兄様もユズ姉様もせっかくお誘いしたのに、大事な用事があるからって…私ひとりで来ることになってしまいました。

志磨珠子

ぷんすかしながら散策してます。

志磨珠子

！

志磨珠子

「何事よ！？」

志磨珠子

悲鳴が聞こえた方へ足を向けます。

志磨珠子

「…！？」

志磨珠子

すぐさま履き物を脱いで、溺れている子どもを助けに行きます。

志磨珠子

CCB<=80 目星 (1D100<=80) ＞ 54 ＞ 成功

志磨珠子

引きずり込まれてる…？

志磨珠子

「ちょっと！待ちな…さいよ！」

志磨珠子

子どもにしっかりしがみつきます。

志磨珠子

届いた…！

志磨珠子

「……って、きゃあああああ！？」

志磨珠子

引きずり込まれて意識を失います。

志磨珠子

「……うん…？」

志磨珠子

ゆっくりと目を覚まして、周りの光景を確認します。

志磨珠子

「……遊具？花壇？」

志磨珠子

たしか私は…子どもを助けようと海の中に飛び込んで、そして……。

志磨珠子

CCB<=45 (1D100<=45) ＞ 35 ＞ 成功

志磨珠子

「…！？空を魚が泳いでる！？」

志磨珠子

……とりあえず息はできるみたいだけど、服も濡れてないし、これは夢なのかしら？
それとも天国…？

志磨珠子

「……！」

志磨珠子

視界の隅を小さな人影が通り過ぎました。

志磨珠子

待って！と声をかける前に、平屋の扉を開けて中へ入って行ってしまいます。

志磨珠子

「………」

志磨珠子

どうしましょうか。他に人がいるならここがどこだかを聞くのが先決かも…？

志磨珠子

………。

志磨珠子

悩んでいてもしかたがないので、扉に入っていった人影を追いかけます。

志磨珠子

「……あら、きれ…い！？」

志磨珠子

CCB<=45 (1D100<=45) ＞ 86 ＞ 失敗

志磨珠子

1d3 (1D3) ＞ 2

志磨珠子

医者を志している私には見慣れた匂い。
知っている、これは…血液だ。

志磨珠子

だけど、これは…あまりにも……。

志磨珠子

真っ青になりながら、これ以上は進めないと足が止まってしまいます。

志磨珠子

……これは、なに？

志磨珠子

CCB<=80 目星 (1D100<=80) ＞ 9 ＞ スペシャル

志磨珠子

目の前の真っ赤な光景から目を逸らすように、壁の掲示物に視線を向けます。

志磨珠子

「……この建物の案内図、みたいね」

志磨珠子

「……『各部屋の鍵束は、使用後園長先生へ返却してください』」

志磨珠子

もうひとつ目に入った文章を読み上げます。

志磨珠子

……いったん外に出よう。

志磨珠子

むせかえる鉄の匂いに耐えきれなくなり、踵を返して扉から外へ向かいます。

志磨珠子

「すぅ～～～……はぁ～～～……」

志磨珠子

大きく深呼吸をして気持ちを整えます。

志磨珠子

……あの血液の量は尋常じゃない。
なにも用意せずに進むのは得策じゃない気がする。

志磨珠子

「……せめてなにか身を守るものを」

志磨珠子

庭の散策を開始しますね。

志磨珠子

【庭】は調べられますか？

志磨珠子

ありがとう存じます。

志磨珠子

では花壇へ向かいます。

志磨珠子

平屋へ入る前に通り過ぎた【花壇】の方に足を進めます。

志磨珠子

「……綺麗ね」

志磨珠子

座り込んでじっと花壇の花を眺めます。
さっきの真っ赤な光景を見て荒んだ精神が癒やされていく気がするわ…。

志磨珠子

「……うん？」

志磨珠子

花に埋もれるように隠れているスコップを見つけて拾い上げます。

志磨珠子

「……武器…にはならないわよね」

志磨珠子

他になにかあるか調べることはできますか？

志磨珠子

ありがとう存じます。

志磨珠子

ないよりはマシなのでスコップを回収して、ため息を吐いて立ち上がり、遊具の方へ足を向けます。

志磨珠子

「……私にはちょっと小さいわね」

志磨珠子

遊具を優しく撫でていると、滑り台とブランコのそれぞれに絵本が置いてあるのを見つけます。

志磨珠子

「……絵本？」

志磨珠子

2冊とも回収して、ブランコに座って本を開いてみます。

志磨珠子

「ふふっ、ロマンチックね」

志磨珠子

ペラペラと絵本をめくりながら、ぽつりと感想をつぶやきます。

志磨珠子

「……こっちは、お化けの本？」

志磨珠子

ペラペラと絵本をめくりながら、もう一冊の本の内容と比べて少し怖い…なんて思います。

志磨珠子

【遊具】に他に調べられるものはありますか？

志磨珠子

ありがとう存じます。

志磨珠子

「……こんなところに本を置きっぱなしはよくないわね」

志磨珠子

そう言いながら2冊の本を手に、【木】の方へ歩いて行きます。

志磨珠子

CCB<=60 int*5 (1D100<=60) ＞ 55 ＞ 成功

志磨珠子

「……これは、ハナミズキね」

志磨珠子

ぺたりと木の幹に手を這わせたあと、根元の方に視線を向けます。

志磨珠子

……たしか、樹木葬に使うって前に本で読んだ記憶があるけど、これって…。

志磨珠子

………。

志磨珠子

気は進まないけど、なにも状況がわからない。
だったら少しでも情報を集めないと…！

志磨珠子

その場にかがんで、掘り返されたあとを調べてみます。

志磨珠子

スコップあるのでそれで掘り返しますね

志磨珠子

掘り返していると、クレヨンと、落書き帳と、骨！？

志磨珠子

CCB<=43 (1D100<=43) ＞ 21 ＞ 成功

志磨珠子

「………」

志磨珠子

樹木葬だってわかっていたんだし、落ち着きなさい私…。

志磨珠子

小さく深呼吸をしながら、骨を観察します。

志磨珠子

……これは子どもの骨のようね。
でも、どう見てもこれは無理矢理引っこ抜いたもの…どうして？誰がこんな残酷な真似を…？

志磨珠子

落書き帳の方を開いて、内容を確認します。

志磨珠子

「……こっちはさっきの本の内容とそっくりね」

志磨珠子

「……人魚って本当にいるのかしら？」

志磨珠子

他に調べられるものはありますか？

志磨珠子

ありがとう存じます。

志磨珠子

掘り返したものを埋め直して、両手を合わせて冥福を祈ったあと、【焼却炉】の方へ向かいます。

志磨珠子

CCB<=80 目星 (1D100<=80) ＞ 29 ＞ 成功

志磨珠子

「……これは焼却炉みたいね」
「……あら？」

志磨珠子

焼却炉の中にきらりと光るなにかを見つけてそれに手を伸ばします。
ついでに燃えかけの紙切れも手に取り、内容に目を通します。

志磨珠子

「……魚？」

志磨珠子

ここには人魚以外にも魚がいる…？

志磨珠子

それに呪文…。こっちも怪しげね。

志磨珠子

「……そして大きな鱗ね」

志磨珠子

手に持って光にかざしながらじっと観察します。

志磨珠子

他にはなにかありますか？

志磨珠子

ありがとう存じます。

志磨珠子

………。

志磨珠子

とりあえず、人魚？と魚？がいることはわかったけど…。

志磨珠子

掘り返した遺体を思い出してゾッとして
……友好的かどうかは怪しいのよね。

志磨珠子

「……でも」

志磨珠子

いつまでもここでこうしているわけにも行かない。
それに引きずり込まれたのは私だけじゃない。
もしかしたらあの子どもたちもここにいるかもしれない。

志磨珠子

だったらやることはひとつだ。

志磨珠子

再び足を平屋の扉の方へ向けます。

志磨珠子

ふぅ～～～、と細く息を吐いて、意を決して再び平屋の扉をくぐります。

志磨珠子

「……やっぱり、慣れないわね」

志磨珠子

一度見た光景といえど、血まみれの廊下から目を逸らしてしまいそうになります。

志磨珠子

手で鼻と口を塞いで、一歩ずつ歩き出します。

志磨珠子

【エントランス】は他になにか調べられるものはありますか？

志磨珠子

案内図は先ほど見ましたが他になにか情報があるんでしょうか？

志磨珠子

CCB<=60 聞き耳 (1D100<=60) ＞ 31 ＞ 成功

志磨珠子

「……園長先生がいるのね。それと……」

志磨珠子

燃やされたとか傷害事件とか、どうなってるの？

志磨珠子

掲示板を読んでいると、目の前の部屋から扉の開閉音が聞こえます。

志磨珠子

「……さっきの人影かしら？」

志磨珠子

あまり会いたくない気持ちはあるもの、ここで立ち止まっているわけにも行かず【教室・食堂】の扉の前へ足を進めます。

志磨珠子

ペタペタと、私の足跡が真っ赤な廊下にひとつずつ付いていきます。

志磨珠子

扉を少しだけ開いて中をこっそり見ることは可能でしょうか？

志磨珠子

CCB<=80 目星 (1D100<=80) ＞ 55 ＞ 成功

志磨珠子

少しだけ扉を開けて、こっそりと室内の様子をうかがいます。

志磨珠子

うん。案内図通り、教室と、食堂を兼ねてる…って！？

志磨珠子

机の下にナイフを持った子どもの姿を確認して、思わず悲鳴を上げそうになるも口を押さえます。

志磨珠子

掲示板に書かれた『子供に注意してください』の内容を思いだして、もしかしてあの子が…？と考えを巡らします。

志磨珠子

……ひとまず置いておきましょう。
まずは園長先生なる人物に会いに行かないと。

志磨珠子

ナイフを持った子どもに気付かれないように忍び足で【裏庭】の方へ向かいます。

志磨珠子

……ここも綺麗ね。
あの血だまりがなければ、癒やされてたんだけど。

志磨珠子

ふぅ。と小さくため息を吐きながら【ガラス張りの小さな建物】の扉をノックします。

志磨珠子

外から部屋の中は見られますか？

志磨珠子

……返事がない。留守なのかしら？

志磨珠子

そう思って、ガラス張りの部屋の中を確認しようとします。

志磨珠子

CCB<=43 (1D100<=43) ＞ 19 ＞ 成功

志磨珠子

「……！？」

志磨珠子

曇ったガラス越しに見えたのは、プールのようなものと、男性の干からびた死体。

志磨珠子

思わず声を上げそうになるのを抑えて、冷静になれと自分に言い聞かせながら深呼吸を繰り返します。

志磨珠子

「ふぅ…ふぅ…」

志磨珠子

【ガラス張りの建物】の扉を開けることはできますか？

志磨珠子

ありがとう存じます。

志磨珠子

部屋の中に入って死因を確かめようとします。

志磨珠子

CCB<=70 医学 (1D100<=70) ＞ 87 ＞ 失敗

志磨珠子

CCB<=80 目星 (1D100<=80) ＞ 81 ＞ 失敗

志磨珠子

何か手がかりは…と思って遺体を調べようとしていると、プールの方から音が聞こえたのでそちらの方に視線を向けます。

志磨珠子

CCB<=43 (1D100<=43) ＞ 22 ＞ 成功

志磨珠子

「……きれい」

志磨珠子

思わず声が漏れてしまっていました。

志磨珠子

『ごめんなさい。一応ノックをしたのですが、返事がなくて…それで、そちらの遺体が見えたのでいても立ってもいられなくて』

志磨珠子

…って、口が動かない！？

志磨珠子

「…はぁ、はぁ…！？あなた、今なにをしたの！？」

志磨珠子

「急に身体の自由がきかなくなったのよ！」

志磨珠子

「～～～！！！」
大変って、他人事みたいに…！

志磨珠子

…が、非礼だったのもたしかなわけで、ちゃんと経緯を説明します。

志磨珠子

「まずはこちらの非礼を詫びるわ」
「ノックをしたけど返事がなくて、そちらの男性の遺体が見えたから驚いて部屋の中へ入ってしまったの」

志磨珠子

「……そうだったのね。お互いタイミングが悪かったみたい」

志磨珠子

「では改めて、私は志磨珠子と申します。あなたのお名前を伺っても？」
ぺこりとお辞儀をして、人魚に名を尋ねます。

志磨珠子

CCB<=60 アイデア (1D100<=60) ＞ 73 ＞ 失敗

志磨珠子

セイレーン…？人魚の外国名かしら？

志磨珠子

「こんな綺麗な女性に向かって怪物は、たしかに失礼ね」

志磨珠子

「名前がないなら…人魚さん…ってのもなにかおかしいし、園長さんって呼ばせてもらってもいいかしら？」

志磨珠子

「ありがとう存じます」
「……それで、聞きたいことが沢山あるんだけど、大丈夫かしら？」

志磨珠子

「それじゃ、まずは…」

志磨珠子

自分が子どもを助けようとして海の中に入り、気がついたらこの場にいたことを説明します。

志磨珠子

「……それで、ここはどこなの？天国…ではないわよね？それに私と一緒に引きずり込まれた子どもの行方も知りたいの」

志磨珠子

「……お人形？それに死体って、どういうことなの？」

志磨珠子

「……いたわ。運がよく出会わなかったけど」

志磨珠子

「……それじゃ、もう私以外の子どもはあのナイフを持った子に変えられてしまったの？」

志磨珠子

「…！」
「困ったものだわ…じゃないわよ！園長先生ならちゃんと指導しないとダメじゃない！」

志磨珠子

「……こちらこそごめんなさい。つい声を荒げてしまったわ」

志磨珠子

「どうしようもできないって、それはどうして？」

志磨珠子

「……つまりあなたが言い聞かせれば被害は減るってこと？」

志磨珠子

廊下に広がった血の跡を思い出して顔が引きつります。
園長先生の言う通りだ、少なくとも私ひとりではどうすることもできそうにはない。

志磨珠子

「……それなら、私があなたをここから連れて行けばどうかしら？」

志磨珠子

柄杓かなにかで常時水をかけ続ければ…と思ったけど、現実的じゃないわね。

志磨珠子

「わかったわ。ひとまずあの子のことは置いておいて、私がここから元の場所に戻るためにはどうしたらいいかわかる？」

志磨珠子

「……殺すって、なにを言ってるの！？」

志磨珠子

「あなた、一応園長先生なんでしょ！？そんなこと軽々しく言っちゃダメじゃない！」

志磨珠子

「…だからって、そんな…！」

志磨珠子

自分が医者を目指してるのもあって、人を殺すこと、しかも子どもをなんて…そんなことを受け入れられるわけがなかった。

志磨珠子

「…他に方法はないの？弱らせて、ここに連れてきて言い聞かすとかはどう？」

志磨珠子

「………」

志磨珠子

自分が手を伸ばしたのに助けられなかった子どもたち、変えられてしまったその子たちが周りに大勢いるってことか…。

志磨珠子

「…それでも、なにか…！」
「園長さん、私はできるだけ犠牲を出したくないの！他になにかいい考えはないの？」

志磨珠子

遠投さんの視線の先の男性の遺体に自分も視線を向けます。

志磨珠子

「その人も、そうだったんだ…でも」

志磨珠子

「ひとつだけ、思いついた方法があるから、それを試してみていいかしら？」

志磨珠子

「あの子は、水晶を壊せば殺せるのよね？」
「私が水晶を手に入れて、あの子にそれを言い聞かせれば従うんじゃないかって思ったの」

志磨珠子

「もし私の言葉が届かないなら、園長さんにそう説明してもらえばあの子も観念するんじゃないかって」

志磨珠子

「ええ」
こくりと頷きます。

志磨珠子

「……一般的な人と変わらないわね」

志磨珠子

「……！」

志磨珠子

「無理を言ってしまったけど、協力してくれてありがたいわ！」

志磨珠子

「……そんな///褒めてもなにも出ないわよ」

志磨珠子

……でも、こんな綺麗な人に褒めてもらえるなら悪い気はしないわね。

志磨珠子

「……それじゃ私行ってくるわ！鍵を貸してもらっていいかしら？」

志磨珠子

「…うん？」
言われたとおり、遺体の方を再び観察してみます。

志磨珠子

「これは…白い粉？と、拳銃…」

志磨珠子

粉と拳銃を手に取り、そのずしりとくる重さに本物の銃だと確信します。

志磨珠子

「銃はともかく、こっちの粉はなんなの？」

志磨珠子

「…！そんな魔術のようなものが…」
「よかったわ。教えてもらっておかないと対応のしようがないもの」

志磨珠子

「……助かるわ」

志磨珠子

焼却炉で見つけたのって、この人達のことだったのね。

志磨珠子

「……わかったわ。重ね重ね助言をありがとう」

志磨珠子

「ええ。すぐには思いつかないけど、ちゃんと考えておくわ」

志磨珠子

「それじゃ行ってくるわね」

志磨珠子

その笑顔に私も笑顔で返して、裏庭を出て、すぐさま真剣な表情に戻り【多目的室】へと向かいます。

志磨珠子

「……う、流石に、これは……」

志磨珠子

CCB<=43 (1D100<=43) ＞ 1 ＞ 決定的成功/スペシャル

志磨珠子

むせかえる鉄の匂いと死臭に顔をゆがめながらも、園長さんとの約束を思いだして、目を背けずに室内を見回します。

志磨珠子

「…これね！」
園長さんの言ったとおり、わかりやすい場所に置いてあった水晶を手に取ります。

志磨珠子

CCB<=55 dex*5 (1D100<=55) ＞ 71 ＞ 失敗

志磨珠子

はい

志磨珠子

回避の数値ってどれくらいでしたっけ？

志磨珠子

ありがとう存じます。

志磨珠子

CCB<=55 回避 (1D100<=55) ＞ 45 ＞ 成功

志磨珠子

「……つぅっ！？」

志磨珠子

一人目のナイフはなんとか避けられたけど、もうひとりの攻撃は避けることはできませんでした。

志磨珠子

……やっぱり、不利ね、なんとか裏庭まで逃げないと…！

志磨珠子

粉をまきながら逃げます。

志磨珠子

逃走判定は？

志磨珠子

目星で上手い逃げ道がわかるとかいいでしょうか？

志磨珠子

ありがとう存じます。

志磨珠子

CCB<=80 目星 (1D100<=80) ＞ 33 ＞ 成功

志磨珠子

CCB<=55+30 dex*5 (1D100<=85) ＞ 63 ＞ 成功

志磨珠子

補正助かります～！

志磨珠子

しっかりと目を見開いて、逃げ道を確保して走ります。

志磨珠子

「はぁっ…、はぁっ…、な、なんとか、逃げられたわね」

志磨珠子

息も絶え絶えに、【ガラス張りの建物】の扉を何度もノックします。

志磨珠子

「……！」
その声に素直に従って、転がり込むように室内へと入ります。

志磨珠子

背後から感じる恐ろしい気配に、ぎゅっと目をつぶっていたが、やがてそれが消えたことに気付きます。

志磨珠子

「……あの子は？」
そろりと後ろを振り返ります。

志磨珠子

「いなくなってしまったって…って、きゃああ！？」

志磨珠子

おぼ、溺れちゃう…！？

志磨珠子

ブクブクと口から泡を吐きながらもがきます。

志磨珠子

園長さん…！？

志磨珠子

びっくりしながらも、彼女の腕にすがるように、もう片方の自分の手で彼女の腕を掴み返します。

志磨珠子

園長さんのその姿を見て

志磨珠子

『彼は私の事をセイレーンって呼んでたけど。それ空想上の怪物よね。失礼しちゃうわ』

志磨珠子

あの時話した彼女の言葉を思い出していました。

志磨珠子

STR対抗してみます。
数値を教えて下さい。

志磨珠子

自動失敗なので武力行使に移りますね。

志磨珠子

CCB<=70-20 こぶし (1D100<=50) ＞ 24 ＞ 成功

志磨珠子

1d3 (1D3) ＞ 3

志磨珠子

沈んでいく彼女の方に、強く水中で足を蹴って近寄って

志磨珠子

『ま・た・く・る・か・ら』

志磨珠子

声には出せないのでパクパクと口を開いてそう伝えます。
そのあと自分の髪に結んでいたリボンをほどいて、園長さんの腕に巻き付けます。

志磨珠子

園長さんをじっと見つめながら、次第に私の身体は水面へと上がっていきました。

志磨珠子

砂浜で目を覚まします。

志磨珠子

「……ここは、地上？」

志磨珠子

まるで先ほどまで見ていたものが夢だったかのように感じるも、ぐっしょりと濡れた着物の気持ち悪さと、お気に入りのリボンを結んでいないことを確認して

志磨珠子

「……夢じゃないみたいね」
「ともかく、無事戻って…来られたのよね」

志磨珠子

かさりと、手になにかを握っている感触がして、掌を開きます。

志磨珠子

そこには焼却炉で見つけた大きな鱗が握られていました。夕焼けを反射してキラキラと輝いています。

志磨珠子

「……園長さん、最後に……」

志磨珠子

思い出して顔が赤くなるも、ブンブンと顔を振って頭を冷やします。

志磨珠子

「約束通り、呼んでくれたらまた来ますから」

志磨珠子

誰に言うともなく小さくつぶやいて、サクサクと砂浜に足跡を付けながら帰路につくことにしました。

志磨珠子

宴よ～！！！