Ccfolia Log

空条 承太郎

教えるぜ

空条 承太郎

出航だァ！

空条 承太郎

「……つーわけみてぇだな」
学ランを着崩し、煙草を咥える厳つい男が、スマホ……ではなく
ガラパゴス携帯をパタリと閉じ、壁に寄り掛かる。

空条 承太郎

「ゆきの奴から連絡が来るとは珍しいぜ、なぁ？緒山まひろ」
鋭い目を隣へとやる。

空条 承太郎

悲鳴を上げる、自分よりも小さな少女を横目でじっと見ている。
煙草の煙を吹かしながら。

空条 承太郎

「………………」
ドドドドドドドドドドドドドドドド

空条 承太郎

じっと見て反応を待ってる承太郎だった。

空条 承太郎

ドドドドドドドドドドドドドドドドド！！！！

空条 承太郎

「………………ああ」

空条 承太郎

その一言だけで、会話は……。

空条 承太郎

終わったッ。

空条 承太郎

「………………………」

空条 承太郎

流れる『沈黙』ッ！

空条 承太郎

ドドドドドドドドドドドドドドドドドド

空条 承太郎

この時承太郎は、何か話の種でも出そうかと必死に考えていた。
眉間に皺が寄せられて、ガンを飛ばしているように見えるかもしれないが
これは頑張って頭を回転させているからなのだ。

空条 承太郎

「……………」

空条 承太郎

「………昨日の……WBC」

空条 承太郎

「凄かったよな」

空条 承太郎

低い声で。

空条 承太郎

「……………………」
ドドドドドドドドドドドドド

空条 承太郎

「……………そうか」

空条 承太郎

壁に寄り掛かったまま、また『静寂』が流れるッ。

空条 承太郎

この時承太郎は、こう考えた。

空条 承太郎

楽しく『会話』、できたな。

空条 承太郎

『目』が合うッ！

空条 承太郎

ドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドッ！

空条 承太郎

「…………ふっ」

空条 承太郎

微笑を作った。

空条 承太郎

「…………………………」

空条 承太郎

目的は、『一致』した。なら俺達がやることは『一つ』ッ！

空条 承太郎

「いい洞察力だ」

空条 承太郎

そして踵を返し、まひろに背を向ける。

空条 承太郎

「………………行くぜ」

空条 承太郎

少し振り向き、まひろの方を向きながら。
煙草の煙は、空に昇り続ける。

空条 承太郎

「………………………」

空条 承太郎

「………承太郎でいい」

空条 承太郎

フッ、と笑う。もう俺達は、『通じ合った』。
なら、もう交わす言葉は『蛇足』ってもんだぜ。

空条 承太郎

そして、鴫良家へと歩き始めた。

空条 承太郎

「……………………」

空条 承太郎

途中でコンビニに寄った際に、お見舞いとして買っておいた
疲労回復効果のある栄養補助剤の入ったレジ袋を差し出す。

空条 承太郎

ドドドドドドドドドドドドドドドドド

空条 承太郎

それを見て満足気に、ふっ……と、小さく笑う。

空条 承太郎

「………………昨日のWBC、見たか？」

空条 承太郎

「………………」

空条 承太郎

「…………そうか」

空条 承太郎

この時、承太郎はこう思った。

空条 承太郎

楽しく『会話』、できたな。

空条 承太郎

こう見えても承太郎は、（自分視点で）仲の良いダチとつるめて
意外にも楽しく過ごせている。その楽しさが二人に伝わっているかどうかは別だが。

空条 承太郎

「………ああ、そうしてくれ」
そしてまひろの言葉に続くように頷いて、ゆきをじっと見て。

空条 承太郎

ああ、そうだ。『急用』があるみてェだからな。
なら……ダチとして『相談』に乗ってやるってのが、義理ってもんだろ。

空条 承太郎

「…………構うことはねぇ」

空条 承太郎

「続けな」

空条 承太郎

一応友達思いなので、二つ返事で困り事の相談に乗る承太郎なのだった。

空条 承太郎

「何ッ………！？」

空条 承太郎

ゆきの隣に立ち、その原稿を横から見る。

空条 承太郎

「………一体、どういうことだ？」

空条 承太郎

「『寝ぼけて』書いてた……ってわけでもねぇんだな？」

空条 承太郎

真剣みを増した眼差しで、強くゆきを見やりながら。

空条 承太郎

「………………………………」
訝しげに思いながら、表情がさらに強張る。

空条 承太郎

「………………さぞかし怖かっただろうな」

空条 承太郎

ゆきの肩に手をポン、と置き。

空条 承太郎

ふっ……とまひろの言葉に、小さく笑みを作る。

空条 承太郎

「…………何ッ？」
眉間にさらに皺が寄り。

空条 承太郎

こくりと頷き、原稿を受け取ると。

空条 承太郎

まひろが見やすいように、少し屈みながら。

空条 承太郎

「…………こ、これはッ……！」

空条 承太郎

1d100<=45 SANc (1D100<=45) ＞ 24 ＞ 成功

空条 承太郎

冷や汗が一つ、承太郎の頬を伝っていく。

空条 承太郎

ccb<=50 アイデア (1D100<=50) ＞ 96 ＞ 致命的失敗

空条 承太郎

おわァァアアアア～～～～～～～～～～っ！！！

空条 承太郎

つよい

空条 承太郎

1d100<=44 SANc (1D100<=44) ＞ 36 ＞ 成功

空条 承太郎

「な、なんだ……こいつはッ……！？創作にしちゃ、随分と
　刻々鮮明と『情景』が……浮かぶッ……！？
　まるで、『実体験』のようだッ………！？」
ドドドドドドドドドドドドドドドドド

空条 承太郎

🌈

空条 承太郎

「─────確かにこいつは……ゆきが普段
　書いてるもんじゃあねぇなッ……！『異常』も『異常』だぜッ……！」

空条 承太郎

チッ……！やれやれだぜ……。
俺としたことが、『狼狽』をしちまうとはな。
散歩コースで指名手配犯と出会っちまったくらいの『衝撃』だ……。

空条 承太郎

「………誰にも言いたくねぇよな、こんな内容を
　ゆき、テメーが書いてしまってるって『事実』を」

空条 承太郎

「親にも、何なら見知らねぇ医者にも……な」

空条 承太郎

「……よせ」
言葉を紡ぐ前に、声を放ち。

空条 承太郎

「………もう、『十分』だぜ」
首を横に振りながら。

空条 承太郎

帽子を深く被る。

空条 承太郎

「………………『オカルト』も『オカルト』だ
　この『困り事』は、ただ宿題を手伝ってくれなんて
　生半可なモンじゃあねぇ………」

空条 承太郎

「─────奇妙な『物語』が、始まるぜ」

空条 承太郎

「………まひろ」

空条 承太郎

鋭い目を、横へと向けながら。

空条 承太郎

「………………やろうぜ」

空条 承太郎

「不穏の霧は、この俺達で……『お終い』にするんだ」

空条 承太郎

「………………フン」
帽子を深く被りながら、視線を逸らす。

空条 承太郎

「………やれやれだぜ」
なんでも『お見通し』ってわけか？物書きってのは、先を見通す力があるらしいな。
この事件が終わればコイツはきっと、大物になるだろうな。

空条 承太郎

「………ゆっくり休むといいぜ」
ゆきの肩に手を軽く置いた後、その横を過ぎて行く。

空条 承太郎

そのまま無遠慮に靴を脱ぎ、鴨良家を上がっていく承太郎。

空条 承太郎

後ろで二人のやり取りを聞いて、ふっ……と笑っている。

空条 承太郎

楽しく『会話』、できたな。

空条 承太郎

空条 承太郎

じゃあ探索する
ゆきの部屋を隈なく全部だ

空条 承太郎

ベッドの下もだッ！

空条 承太郎

ccb<=99 オラ (1D100<=99) ＞ 86 ＞ 成功

空条 承太郎

読む

空条 承太郎

健全な男子だな

空条 承太郎

ヨシッ！（立ち絵のポーズ）

空条 承太郎

ならまひろの情報を共有した上でだ
ネットでオカルト情報を調べてみるぜ
二重人格に関するものを中心に…な

空条 承太郎

ccb<=99 オラオラ (1D100<=99) ＞ 79 ＞ 成功

空条 承太郎

虫の羽音をもうちょっと深堀しちまうか
まぁオカルト掲示板にはもうそういうのは載ってねぇような気もするし
次は図書館に行って、この街の伝承について調べるぜ

空条 承太郎

ccb<=99 オラオラオラ (1D100<=99) ＞ 94 ＞ 成功

空条 承太郎

わかった
ならゆきに直接聞くぜ、白痴の降臨を書くようになっちまった前日に何か不自然なことがなかったかをな

空条 承太郎

「……ほう？海外旅行……」
どこへ行ったかは分かるか？

空条 承太郎

オタクくんに理解のある不良だから全部メモった。

空条 承太郎

じゃあ次はだな

空条 承太郎

ベッドの下に何も無いみたいだから、今日は泊まらせてもらうぜ

空条 承太郎

『下』でなッ！

空条 承太郎

まひろはどうする？
正直俺はヤバイと思う

空条 承太郎

テメー………『聖者』か？

空条 承太郎

『聖者』か？

空条 承太郎

だが俺は『下』だッ！ソファに寝るぜ。

空条 承太郎

じゃあ『DIY』するぜ

空条 承太郎

ソファを作っていいな？

空条 承太郎

じゃあDIOをブチ殺してDIYしていいな？

空条 承太郎

ccb<=99 オラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラッ！！！！！ (1D100<=99) ＞ 7 ＞ スペシャル

空条 承太郎

やれやれだぜ……（気持ちのいい汗を掻いてる）

空条 承太郎

ダチの証だ、ゆきにこの作り立てほやほやのソファをプレゼントするぜ

空条 承太郎

いや思ったが、別に俺は床で寝ても良かったな…？まぁいいだろう

空条 承太郎

………フン

空条 承太郎

というわけで寝るぜ
メイドインDIOのソファの上に乗っかってな。

空条 承太郎

『テメー』の

空条 承太郎

どうする……まひろ

空条 承太郎

（黄色いソファの上で横になりながら、まひろの方を見てる）

空条 承太郎

ドドドドドドドドドドドドドドドドドド

空条 承太郎

！

空条 承太郎

フッ………

空条 承太郎

『漢』だぜ……

空条 承太郎

なんて『自然』な流れなんだッ………！！！

空条 承太郎

さらに調べるッ！
いつの間にかまひろに承太郎は立っていた、情報を共有した。

空条 承太郎

その『悪魔』について、調べるぜ
ポチポチと、『ガラパゴス携帯』でなッ！

空条 承太郎

ああ。ふわっとでいい。
祭りの屋台で食う綿あめのようにな。

空条 承太郎

ccb<=99 オラァアアアッ！！！ (1D100<=99) ＞ 25 ＞ 成功

空条 承太郎

携帯壊れないか心配だ、やれやれだぜ……

空条 承太郎

わかったぜ

空条 承太郎

よくやったと称えるように、まひろとGMの肩に手を置いて
承太郎は自分のソファに戻って行った。

空条 承太郎

「…………………………………」
帽子を深く被って横になりながら、ドドドドドドドドドドドドドド。

空条 承太郎

こくりと頷く。

空条 承太郎

ついでに、鴫良ゆきについて調べるぜ

空条 承太郎

ccb<=99 オラオラオラ (1D100<=99) ＞ 38 ＞ 成功

空条 承太郎

……小説に留まらず、足までもが勝手に動いていやがるのか。

空条 承太郎

とにかく、『要監視』だ。

空条 承太郎

そういうわけで俺達はみっちりとゆきを監視する。
何か不自然な行動が起きるまで……な。

空条 承太郎

なら、ゆきのいない部屋で待機して、ゆきの行動を待つぜ。

空条 承太郎

ccb<=99 スタープラチナ (1D100<=99) ＞ 34 ＞ 成功

空条 承太郎

！　『尾行』だッ！

空条 承太郎

コミュ障なので語らず、まひろの方を見て無言で頷く。

空条 承太郎

「………俺達が想像している『以上』の『出来事』が
　ゆきの身に起こっているみてーだ」

空条 承太郎

追い続けるぞ。

空条 承太郎

ccb<=99 オラ (1D100<=99) ＞ 67 ＞ 成功

空条 承太郎

「………どの駅まで行くつもりだ？こんな時間帯に」

空条 承太郎

後ろで着けていきながら、まひろに小さい声でそう問う。

空条 承太郎

「…………ああ……」
頷き、そして帽子を深く被りながら。

空条 承太郎

「『嫌な予感』がしてならねーぜ………
　……ここからは、俺一人で向かった方がいい
　こいつはただの俺の『勘』だ」

空条 承太郎

そしてまひろの前に行き、背を見せたまま。

空条 承太郎

「………『荒事』どころじゃねぇだろうな」

空条 承太郎

「………まひろ、引き返しな」

空条 承太郎

「………………………………」

空条 承太郎

『肯定』は、できない。

空条 承太郎

「…………だが、行くしかねぇ
　誰かがアイツの身に降り注ぐ『不幸』を取り除かなければ
　徐々に蝕んでいく………俺達の『日常』をな」

空条 承太郎

「俺はゆきを救う、『ダチ』としてな………」
目元に影が作られる。

空条 承太郎

「……まひろ、テメーのことを見縊っているわけじゃあない
　だが………万が一の『被害』は、『最小限』に留めるべきだろう？」

空条 承太郎

「………………！」

空条 承太郎

「ッ……！？」

空条 承太郎

「………………………………」

空条 承太郎

小さくとも、大きく勇姿を見せる少女に承太郎は、『黄金』を見た。

空条 承太郎

「…………フッ、とんだ失礼を働いちまったようだな」
小さく微笑し。

空条 承太郎

「ブチのめされたぜ、テメーの『パワー』にな、やれやれだぜ」

空条 承太郎

「………行こうぜ、ましろ」

空条 承太郎

ダンッ！と足を踏み出し、軽くまひろの頭をポンと叩きながら
横に立ち、そして電車を強く見据え。

空条 承太郎

二人に、風が吹く。冷たい夜風が。
だがこの『熱』は、この程度じゃあ消えやしない。

空条 承太郎

そして二人は、ゆきの後を追うように、電車へと入っていった。

空条 承太郎

「─────ッ……！？」
なん……だッ……！？

空条 承太郎

「………起きたか、まひろ」

空条 承太郎

承太郎は既に起き上がっていたのだが……その顔には、汗が浮かんでいた。

空条 承太郎

「チッ………やはりな、『厄介』な事に巻き込まれちまったようだ」

空条 承太郎

こくりと頷きながら、警戒するように辺りを見渡しつつ。

空条 承太郎

「俺の傍から離れるんじゃねぇぞ」

空条 承太郎

─────せめて、まひろだけでもウチに帰してやらねぇと、な。

空条 承太郎

ドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドド

空条 承太郎

まひろの前に立ち、先に外の景色を見る。

空条 承太郎

「……………………」
汗が一つ、頬を伝って落ちながら。

空条 承太郎

「………まひろ、降りるぜ　……これからゆきを探す」

空条 承太郎

全部目星ッ！

空条 承太郎

x5 ccb<=99 オラ（看板）オラ（駅のベンチ）オラ（改札口）オラ（職員詰所）オラ（自動販売機） #1
(1D100<=99) ＞ 30 ＞ 成功

#2
(1D100<=99) ＞ 85 ＞ 成功

#3
(1D100<=99) ＞ 52 ＞ 成功

#4
(1D100<=99) ＞ 36 ＞ 成功

#5
(1D100<=99) ＞ 22 ＞ 成功

空条 承太郎

俺は知らねぇ、まひろに託す

空条 承太郎

「………まひろ、この『きさらぎ駅』ってのは……なんだ？」

空条 承太郎

承太郎の記憶には、そのような駅名は存在しなかった。
街の近くの駅名程度であれば覚えてはいたが。
遠くに位置するものであれば、特にこれといった関心も無く。

空条 承太郎

そしてそもそも─────これが『オカルト』であることすらも、分からず。

空条 承太郎

「何ッ………！？ならここは……『実在』しない駅なのかッ……！？」

空条 承太郎

ドドドドドドドドドドドド………。

空条 承太郎

一気に、緊張感が増していく中。

空条 承太郎

「……ッ……自販機の中に、『何か』が……」

空条 承太郎

目を細めながら、自販機の方を見て、そして……。
この世界が、『現世』ではないのかを確かめるべく。
取り出し口を開けると─────。

空条 承太郎

「何ッッ………！？」

空条 承太郎

そこにあるはずの無い、『感触』ッ！！

空条 承太郎

「………ッッ！！！」

空条 承太郎

こいつは、とうとうヤベぇところにまで来やがったぜッ……！！

空条 承太郎

「………！……『何か』を、持ってやがる……
　こいつは……携帯……？……なら、確かめる以外の選択肢はねぇよな
　教えな、テメーが伝えたい『情報』を、全てッ！」

空条 承太郎

携帯を取り、そして中身を確かめる。

空条 承太郎

見てみるぜ

空条 承太郎

「………まひろの教えてくれた通りみてぇだな……
　ここは間違いなく、『厄』だらけの『果て』だッ……！
　チッ………まひるも、ゆきも、全員『無事』に帰すには
　『骨』が折れそうだ……やれやれだぜ」

空条 承太郎

帽子を深く被りながら、携帯をポケットへ入れ。
まひろの護衛のため、戻っていく。

空条 承太郎

「………まひろ、こっちだ」

空条 承太郎

そして承太郎は、駅員室の前へと立つ。

空条 承太郎

しっかりと着いてきているのを後ろ目で確認しつつ。
閉まっている扉の前へと立つと、ゴツゴツとした指を向ける。

空条 承太郎

承太郎が、何かを呟くと。

空条 承太郎

ccb<=99 オラァッ！ (1D100<=99) ＞ 66 ＞ 成功

空条 承太郎

ベゴォッ！！！

空条 承太郎

「……『偶然』にも、『建付け』の悪い扉だったみてぇだな、まひろ」
帽子を深く被りながら。

空条 承太郎

「………まひろ、ライトを頼めるか」
痕跡を誤魔化すように。

空条 承太郎

「ああ」と頷き、そして駅員室へと先んじて入っていく。

空条 承太郎

『目星』だ。

空条 承太郎

ccb<=99 オラオラオラ (1D100<=99) ＞ 77 ＞ 成功

空条 承太郎

「………何かに使えそうだな」
カチン。と金属を立てながら、ライターを仕舞う。

空条 承太郎

オラッ！

空条 承太郎

「！　………そいつはッ……！？……『虫』、だと………？」
汗を浮かべながら。

空条 承太郎

繋がったッ！二重人格者が、加害者となる時に……『羽音』がする理由とッ！

空条 承太郎

「……でかしたぞまひろ」

空条 承太郎

「ふっ……やはり、お前を連れていって正解だったかもしれないな」

空条 承太郎

「……………ああ」
こくりと頷く。

空条 承太郎

そうだ………このメモで見逃せねぇ『点』がある。
寄生された者は─────『ドラマティックな犯罪』を行なうようになる。

空条 承太郎

………ゆき、テメーは物静かで、だが好きなモンにはとことん
饒舌になるような、『愉快』な男だ。

空条 承太郎

蟲如きに振るわれていい『人生』じゃあねぇぜッ！

空条 承太郎

承太郎の目に力が込められながら。

空条 承太郎

「……行こう、まひろ」

空条 承太郎

めぼしい物はいくつか見つかった、だがゆきはまだ
どこにもいない、ゆえに探さなければならない。
そして承太郎は、駅員室の外へと出て行った。

空条 承太郎

次はベンチで眠ってる男に声をかけるぜ

空条 承太郎

ccb<=3 コミュ力 (1D100<=3) ＞ 75 ＞ 失敗

空条 承太郎

「…………おい、平気か」

空条 承太郎

魘されている男の頬を軽く叩き、起こそうとする。

空条 承太郎

起き上がった者の顔を、厳つい表情でじっと見て。

空条 承太郎

「…………………………………」

空条 承太郎

ドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドド

空条 承太郎

「………………フン」

空条 承太郎

帽子を深く被っている。

空条 承太郎

傍から見れば、これはッ！

空条 承太郎

いじめっ子と、いじめられっ子ッ！！

空条 承太郎

「やかましいッ！俺とコイツはそういう関係じゃあねぇッ！」

空条 承太郎

怒号を放つ、これは……。

空条 承太郎

『逆効果』ッ！

空条 承太郎

「何ィ……？」

空条 承太郎

これが、『コミュ力3』ッ！

空条 承太郎

ドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドド

空条 承太郎

『現実』は、甘くなかったッ！

空条 承太郎

「……………フン」
一応本人は、なるほどなの意のつもりなのだが。

空条 承太郎

感じ悪いような返事になってしまうッ！

空条 承太郎

『まともな』、という部分がやけに強調されて聞こえ、承太郎はチッ！と舌打ちしながら。

空条 承太郎

「…………フン」
なるほどなの意のつもり。

空条 承太郎

「………俺は『不良』の『レッテル』を張られている、空条承太郎だ」
帽子を深く被りながら。

空条 承太郎

「…………何？」
ピクリと、片方の眉が動く。

空条 承太郎

「何ッ………！？」

空条 承太郎

「……………………」
色々である。

空条 承太郎

「…………………」

空条 承太郎

「……白痴のなんたらってやつか？」

空条 承太郎

「………………やれやれだぜ」
帽子の位置を整えながら、ポケットに手を突っ込み。

空条 承太郎

「………その作品は、ゆきにとっての『悪夢』だ」

空条 承太郎

「だから俺達が、あいつを救うために………
　……………………フン　………大して、気にしていない」

空条 承太郎

楠の謝罪に、帽子の鍔に手をかけながら、顔を背けるようにして。要は、照れ隠し。

空条 承太郎

「…………ああ、その作品を見た事があるなら分かると思うが
　『リアリティ』ってやつがどうにもあってな」

空条 承太郎

「その『物語』に描かれた出来事がまるで、『体験談』のように……な」

空条 承太郎

こくりと頷き、目元に影が生じる。

空条 承太郎

「………………………」

空条 承太郎

「………完成したら、『何か』が起こる……ということだな？」

空条 承太郎

「……チッ…………『ドラマティックな犯罪』……か」
バツが悪そうに、舌打ちしながら眉間に皺を寄せ。

空条 承太郎

「………楠、俺達はゆきを追ってここまで来た
　おそらくは……あいつもここにいるはずだ
　俺の『直観』でしかない……がな」

空条 承太郎

「………今、俺達が止めねぇと、『手遅れ』になるかもしれねぇ」

空条 承太郎

その言葉に─────承太郎は、フッ、と笑う。

空条 承太郎

「………………鎖は断ち切る、全て……『お終い』にする」

空条 承太郎

「そうだろう、まひろ」

空条 承太郎

スッ。（学生証を見せる音）

空条 承太郎

こんなガタイの良い高校生が、いただろうか。

空条 承太郎

「何ッ！？」

空条 承太郎

避けきれなかったッ！ま、まさかこの女も─────ッ！？

空条 承太郎

ドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドド

空条 承太郎

「……………………………チッ」

空条 承太郎

「………楠」
額に指を置きながら。

空条 承太郎

「……………………フン」

空条 承太郎

踵を返し。

空条 承太郎

「……………三人寄れば、なんとやら、だからな」

空条 承太郎

楠の言葉には、意地を張っているのか、特に反応せず
そのまま、改札口の方へと歩いていくのだった。

空条 承太郎

「………………誰かいるな」
立ち止まり、電話ボックス内を見て。

空条 承太郎

そしてまた、歩き始める。

空条 承太郎

「………………おい」
曇りガラスをノックするように叩く。

空条 承太郎

ccb<=3 コミュ力 (1D100<=3) ＞ 38 ＞ 失敗

空条 承太郎

……チッ！

空条 承太郎

「………こいつは、『嫌な気配』がするぜ
　まるで足元からじわじわと這い上がってくる百足がいるみてぇにな」

空条 承太郎

冷や汗を一つ浮かべながら。