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諸星 きらり

諸星 きらり

諸星 きらり

諸星 きらり

さむさむ～～～な冬が過ぎて……
とーーーーっても！ぽっかぽかなお日様がやってきた
そんな季節！

諸星 きらり

街にある、きゃわわな木に、ピンク色の桜の蕾も見えて
それがまるで……
新しい日を迎えてくれるよーな、そんな気がして！

諸星 きらり

「にゃは～～～！☆今日はハピハピな日だにぃ～！
　みかげちゃん！アリスちゃん！
　きらりのー、お引越し！手伝ってくれて、ありがとーだにぃ！」

諸星 きらり

オレンジブラウンの、ふんわりとした長い髪と……
身長180cm越えの、それはそれは大きな女の子が
二人の女の子へ、にこりと笑う。

諸星 きらり

「にょわ～～～！！二人とも優しくて
　きらりもい～～～～っぱい！嬉しいにぃ！」

諸星 きらり

「ぎゅ～～～しちゃうにぃ～！」

諸星 きらり

大きな荷物を持っているというにも関わらず
二人をハグしようとする。

諸星 きらり

「にゃはははは～～！！二人とも、ちょーーキューートだにぃ～～！！」
ぽわぽわ喋りと、陽気な雰囲気をこれでもかと曝け出す。

諸星 きらり

「うにゅ～！そーだったにぃ……
　まだまだお引越し準備中だもんねっ！☆」

諸星 きらり

3人の近くにあるのは、レンガ造りのアパート。

諸星 きらり

外壁には「メゾン松島」というアパート名と「村田不動産」という管理会社名が書かれた看板が掲げられている。
1階にはコンビニエンスストアがあり、居住スペースは2・3階となっている。
各階にはそれぞれ3つの部屋があり、きらりが入居する部屋は2階の202号室だ。

諸星 きらり

「あ、えっとね！そのお荷物はね～！」

諸星 きらり

と、アリスに話しかけようとしていたところに。

諸星 きらり

「にょわっ……！？」
びくりと、反応し、男の方へ振り向く。

諸星 きらり

「ふにゃ？　あ！こんにちは！
　今日からここに引っ越してきた、諸星きらりですっ！☆」

諸星 きらり

お行儀よく、ぺこりと頭を下げる。

諸星 きらり

どうやら、このアパートの管理人さんか何か？と思ったようだ。

諸星 きらり

「にょわっ！当たってた！いえ～い！」

諸星 きらり

うぇへへへ～！とアリスとみかげに、無邪気な笑顔を送りつつ。

諸星 きらり

「は～い！よろしくお願いしまっす！
　あ！この二人はね！きらりのお友達なのっ！」

諸星 きらり

アリスとみかげの肩を寄せ、大原へアピール。

諸星 きらり

うぇへへへ～～！！と、二人を自慢に思っているような笑顔。

諸星 きらり

「にょわわ！？そーだったにぃ！鍵、まだ貰ってなかったにぃ！☆」

諸星 きらり

ありがと～ございますっ！と、鍵と、大原のメモを受け取り、にこっと笑う。

諸星 きらり

「うぅぅ～！危なかったにぃ～！」
アリスの方を見て、トホホ～と言いそうな顔。

諸星 きらり

「まだまだ分かんないことは、い～っぱいあるかもしれませんがっ！
　色々と！よろしくお願いしまっすっ！☆」

諸星 きらり

おっすおっすっ！と大原へ再度ぺこりと頭を下げ。

諸星 きらり

ばいば～～い！と、手を大きく振りながら。

諸星 きらり

「よぉ～～～～うしっ！それじゃあ二人とも！
　お引越しの続きだよ～ぅ！」

諸星 きらり

よいしょっ！という掛け声と共に、めちゃくちゃ重そうな荷物を軽々と持ち上げ
そのまま、アパートへと足を運ぼうとするも。

諸星 きらり

「ふにゅっ？」
みかげの方を向く。

諸星 きらり

「にょわわっ！？駄菓子！
　うぇへへ！そーだにぃ！二人には、いっぱい手伝ってもらってるもんねっ！」

諸星 きらり

「アリスちゃんはどんなお菓子が食べたいかな～？☆」

諸星 きらり

そっそっそっ！お茶会！☆と頷く。

諸星 きらり

「にょわ～～！！みかげちゃん！もっときゃわわなお菓子が良いにぃ～！
　……にょわ！うぃ～～～ねぇ～！アリスちゃん！」

諸星 きらり

「じゃーじゃー！お引越しが終わったら！
　買い物に行こっか！コンビニもあるもんにぃ！」

諸星 きらり

ちらりと、アパートの1階にあるコンビニを見ながら。

諸星 きらり

「にゃは～～～！！アリスちゃん、えらえらだにぃ～！！」

諸星 きらり

よぉ～っし！と気合を入れ、きらりも2階の202号室へと荷物を運んでいく。

諸星 きらり

新しいハピハピな日々が始まりそうな、そんな予感がするにぃ！☆

諸星 きらり

諸星 きらり

今この時、3人は

諸星 きらり

これから先待ち受ける、悲劇の影の存在など

諸星 きらり

これっぽっちも頭の中には、無かった。

諸星 きらり

この先一体どうなるか？
それは─────彼女達の選択次第だろう。

諸星 きらり

諸星 きらり

諸星 きらり

諸星 きらり

そうして3人は、2階の202号室へと到着し
貰った合鍵を使い、中へと入った。

諸星 きらり

「にょわ～～～！！とっても綺麗なお部屋だにぃ～～～！！」

諸星 きらり

ぱたぱたと部屋の中央まで走り、その場でくるくると回る。

諸星 きらり

「あ！きらりもすっごく分かるにぃ！」

諸星 きらり

「うぇへへへ！！だいじょーびだいじょーっび！
　あ、それじゃーそれじゃー！お荷物はねー……」

諸星 きらり

「テキトーなとこで！☆」

諸星 きらり

にゃは！と笑いながら。

諸星 きらり

うぇへへ～！二人ともありがと～！そこでいいよ～！
と、楽しそうに笑いながら。

諸星 きらり

「……ふぁぁぁ～……」

諸星 きらり

大きなあくびを一つ。

諸星 きらり

「むにゃむにゃ……ちょびっと、おねむになってきちゃったにぃ？」
目を擦りながら、二人の方を向き。

諸星 きらり

「にょわっ……！二人も、お疲れだにぃ……！？」

諸星 きらり

「んむむむ！それならそれなら……
　お茶会は、おねんねしてからっ！」

諸星 きらり

「にょわわわっ……！？お布団お布団……」
きらりもまた、眠気に襲い掛かられながらも

諸星 きらり

みかげ、そしてアリスの体を優しく持ち上げ、布団の上に乗せ

諸星 きらり

そして、肩まで敷布団を乗せ

諸星 きらり

「……にぇへへ……二人とも……きゃわわ……な
　おねんね、顔………すぴぃ……」

諸星 きらり

きらりもまた、布団へボトリと落ち、眠りについたのだった。

諸星 きらり

RES(15-8) (1d100<=85) ＞ 8 ＞ スペシャル

諸星 きらり

にょわわっ、二人とも大変だにぃ！？

諸星 きらり

にょわ……？誰か、いた、よう、な……？……すやぁ……。

諸星 きらり

「─────にょわっ！？」

諸星 きらり

ガバッ、と起きる。時刻を見ると、もう夕刻に近い。

諸星 きらり

「あ！二人も起きたにぃ！おはおは～！☆」

諸星 きらり

にへら～っとした笑顔を見せながら。

諸星 きらり

「ね、ねんねんねんっ！てゆっかてゆっか！
　もー、日が暮れちゃったっ！ぐっすん……！」

諸星 きらり

二人に少し、悲しげな顔を見せる。

諸星 きらり

お茶会の時間は、もう過ぎている。
どちらかというと、夕飯の時間だろう。

諸星 きらり

「……うぇへへへぇ～～、でも二人の寝ぼけた顔も
　きゃわっきゃわだにぃ～～～☆」

諸星 きらり

「見ちゃうも～ん！じぃ～～～～」

諸星 きらり

「……………」

諸星 きらり

ふと、ある事を思い出す。

諸星 きらり

「………ねんねんねん、アリスちゃん、みかげちゃん」

諸星 きらり

「あ、あのねっ、もしかしたら、きらり、疲れていたのかもだけど……」

諸星 きらり

「……このお部屋って、きらりと、アリスちゃんと、みかげちゃん
　……3人だけ、だったよねっ……？」

諸星 きらり

眉を少しハの字にし、不安げを匂わせる。

諸星 きらり

「う、うにゅぅぅ」

諸星 きらり

二人の答えを聞き、もにょっている。

諸星 きらり

「……あのねっ、さっきお昼寝した時に、誰かが、すぐそばに
　立っていたよーな……」

諸星 きらり

「にゅにゅっ！……そ、そうだにぃ！
　うぇへへへ、アリスちゃん、めーーあんっ！」

諸星 きらり

「……あ、あとあとあとっ！もーいっこ、お願いっ！」

諸星 きらり

「あのねっ……ちょっぴりきらり、不安になってきちゃったかもだから……
　……うぇへへ！ありがと、みかげちゃん！」

諸星 きらり

うんっ！とアリスへこくりと頷き。

諸星 きらり

「……二人とも、今日は、泊まっていってほしいなぁ～……？
　……みたいな……うぇへへ」

諸星 きらり

少し恥ずかしげに、頬を指で掻きながら。

諸星 きらり

「！！　にぇへへ！ありがと！！☆」

諸星 きらり

「にょわーー！じゃっじゃっじゃー、お電話お願いしまっすっ！☆」

諸星 きらり

びしっ、と謎の敬礼ポーズを取りながら
ベッドでぴょいんぴょいんと跳ねるみかげとアリスを見て
先程の不安さが少し取り除かれたようで、笑いが零れながら。

諸星 きらり

い～～～っよ！☆とグッジョブサイン。

諸星 きらり

そしてきらりもまた、スマホを取り出す。
………さっきのは、夢だったって、信じたいにぃ。

諸星 きらり

「！！！　にゃは～～！！やったにぃ～！！」

諸星 きらり

「！！！！　みかげちゃんも！　やった～～～！！
　うぇへへへ！二人がいてくれたら、心強いにぃ！」

諸星 きらり

そのままきらりは─────スマホをいじっていた。
……不安は、拭いたくて。
と思いきや。

諸星 きらり

「にょわわっ！？」
突撃されたのを、しっかりと受け止める。

諸星 きらり

「にゃははは～～！二人とも、とぅお～っても！元気だにぃ！☆
　寝る子は育つってゆーやつかにぃ～？」

諸星 きらり

にぇへへへへ～！と笑っていた。
その拍子に、スマホがぽとりと落ち
その画面には─────。

諸星 きらり

なーすのさんっ！この部屋に過去何か起こってなかったか！
図書館技能で調べるにぃ！

諸星 きらり

CCB<=95 判定【図書館】 (1D100<=95) ＞ 63 ＞ 成功

諸星 きらり

「………ぁ………う……うんっ」

諸星 きらり

少し視線を逸らす。

諸星 きらり

「……うぇへへへ、安いって思って買ったけどぉ
　……まさかの、まさかだったにぃ」

諸星 きらり

えへへへ、と二人へ自嘲気味な笑みを見せる。

諸星 きらり

「………ぐっすん」

諸星 きらり

「にょわっ！？」
みかげの方を向く。

諸星 きらり

「……」

諸星 きらり

「……うぇへへ、そっかぁ……う、うんっ！
　そうだにぃ……！きらりも、忘れるにぃ！」

諸星 きらり

「にょわわ！飾り付け！！」

諸星 きらり

目をキラキラとさせる。

諸星 きらり

「さんせー！きらり、大さんせーどぅえーーーーっすっ！☆」
大きく手を振り上げる。

諸星 きらり

にょわわわわ！？！？

諸星 きらり

にょっ…！にょっ…！にょわっ…！

諸星 きらり

「にょわ～～～～っ！？！ア、アリスちゃんっ！？
　痛そうだにぃ！？大丈夫～～～～！？」

諸星 きらり

とたとたと駆け寄り、アリスを支える。

諸星 きらり

「ふにゅにゅにゅぅ……」
悪魔の家、だなんて書いてあったこのお部屋。
なんだか、こうして嫌なことが始まると、気持ちもとっても暗く……。

諸星 きらり

「……にょわ？」
小首を傾げ、それを見る。

諸星 きらり

CCB<=75 【SANチェック】 (1D100<=75) ＞ 94 ＞ 失敗

諸星 きらり

🌈

諸星 きらり

「─────ひぃっ……！？」

諸星 きらり

可愛くない悲鳴を上げる。きらりの顔には、苦悶の表情。

諸星 きらり

「そ、そっそっそ！捨てちゃお捨てちゃおーっ！」

諸星 きらり

バクン、バクン、バクン。と心臓が体内で鳴り響く。

諸星 きらり

……殺人事件。それが、この部屋で、本当に……。

諸星 きらり

「……う、うぅぅぅ……
　……にょわ……？」

諸星 きらり

「うぇ、うぇへへへ、二人とも、ありがとぉ～……」

諸星 きらり

「！！　そ、そうだにぃ……！
　あ、じゃーじゃーじゃー！大家さんに話してくるにぃ！」

諸星 きらり

とたとたとた～っと、きらりはお部屋を出て行く。

諸星 きらり

ちょうどそのタイミングで、ガチャリ、と玄関の扉が開き。

諸星 きらり

「はふぅ～～～ん……ただいまだにぃ～……」
少しお疲れな様子のきらりが、帰って来る。

諸星 きらり

「にょわっ！」

諸星 きらり

「は、はいっ！なんでしょーっかっ！」

諸星 きらり

同じように手を上げながら、アリスをじっと見る。

諸星 きらり

「にょわ！？お掃除！にゃは～～！！☆
　二人ともありがとーだにぃ～！！とぉ～っても助かっちゃ……へ？」

諸星 きらり

飴ちゃんを欲しそうな顔を見せる途中に、ビックリしたように目が大きくなる。

諸星 きらり

「あ、穴っ……！？」

諸星 きらり

「にょわわわわ！？！？お隣の～～～！？！？！」
びっくりしたような顔に。

諸星 きらり

そうしてちらりと部屋を見ると、確かに穴があった。
しかし、その方向は─────。

諸星 きらり

「……え？誰も、住んでなさそう……？」

諸星 きらり

目をぱちぱちとさせながら、アリスの方を向く。

諸星 きらり

「ほ、ほこり……？で、でもでも！」

諸星 きらり

「さっき！部屋出た時に……この穴の先の、お部屋の人！
　照さんと、ご挨拶したよぅ！？」

諸星 きらり

「えっとね！お目目が赤くて、カッコ良さそうなお姉さんっ！」

諸星 きらり

うん！ハッキリ見たもんっ！とみかげへ、ふんす！と鼻息を荒げる。

諸星 きらり

「にょわ……？」
小首を傾げる。

諸星 きらり

「あ！それは、だいじょーっぶだにぃ！」

諸星 きらり

「えっとね！えっとね！大家さんに色々話して……
　引っ越し、することにしました！
　それでね！明日、大家さんのところに行って……」

諸星 きらり

「話したいことがある？って、そー言ってましたっ」

諸星 きらり

「う、うにゅにゅ……　……確かに、気にならないことは……
　無いって言ったら、ウソになっちゃうにぃ……」

諸星 きらり

不安げな表情で、ちらりと穴を見つめながら。

諸星 きらり

「そぉー、だね……！明日、それについても聞いてみるっ
　大家さんも、忙しそーだったしっ」

諸星 きらり

にゅにゅっ、とみかげの方を向く。

諸星 きらり

「にょわっ……！？い、いいの？みかげちゃん」

諸星 きらり

「にょわわわっ……！？ア、アリスちゃんもっ……！？」

諸星 きらり

「！！！！　……うぇへへへへぇ」

諸星 きらり

感極まったように、アリスと、そしてみかげをぎゅっと抱き締める。

諸星 きらり

「……ありがとぉ、二人とも」

諸星 きらり

「うん、うん……そぉだにぃ、お茶会、しようにぃ☆」

諸星 きらり

にへら、と二人へ、無邪気な笑みを見せる。

諸星 きらり

「あぅ……そう、だにぃ……
　今日は、色々なことがあって、少し疲れちゃったかもだにぃ」

諸星 きらり

えへへ、と笑いながら、頷く。

諸星 きらり

「うぇへへへ！ほんっとーに、ありがとーにぃ！☆」
屈託の無い笑顔を見せ。

諸星 きらり

そうして3人は─────今日という日の疲れを癒すべく
3人でお泊り会をするのであった。

諸星 きらり

CCB<=95 判定【目星】 (1D100<=95) ＞ 44 ＞ 成功

諸星 きらり

「あっ………」

諸星 きらり

CCB<=74 【SANチェック】 (1D100<=74) ＞ 37 ＞ 成功

諸星 きらり

汗がびっしゃりと、きらりの背中を濡らしていた。
……悪夢、そうとしか言いようが無かった。

諸星 きらり

「……ぁ……み、みん、な……？」

諸星 きらり

不安の色の顔で、アリス、そしてみかげの方を向き。

諸星 きらり

「あっ……　……うぇへへ」

諸星 きらり

「……二人"も"、悪い夢……見ちゃったんだにぃ」

諸星 きらり

アリス、そして、みかげの頭を優しく撫でる。

諸星 きらり

きらりも、当然怖かった、恐ろしかった。
動悸は、今も続いている。

諸星 きらり

「………ごめんにぃ、二人を巻き込んで
　本当だったら、きらり一人で済んでいたのに……」

諸星 きらり

こくりと、アリスの言葉に頷き。

諸星 きらり

「にょわっ……！？」

諸星 きらり

「………アリスちゃん……」

諸星 きらり

「みかげちゃんも………」

諸星 きらり

「……うんっ」

諸星 きらり

こくりと、頷く。

諸星 きらり

「……大家さんと会って、お話……しなくちゃ
　お引越し、しなくちゃ」

諸星 きらり

こくりと頷き、そして電話番号を打つ。
大家さんへ。

諸星 きらり

「あっ、もしもし！きらりですっ
　今からそちらに向かいますにぃ！」

諸星 きらり

……！！……うぇへへ、ありがと、アリスちゃん。

諸星 きらり

「………あの、その前にっ」

諸星 きらり

「……203室って、どなかた住んでいますか？」

諸星 きらり

「……なる、ほど……？……ふんむ、ふむ……」
頷きながら。

諸星 きらり

「……えっと、その件についても、色々お話をしたいことがありまして……
　では、すぐに向かいますにぃ！」

諸星 きらり

失礼しますっ！と通話を切る。

諸星 きらり

「……うぅ～ん、アリスちゃん、みかげちゃん
　本当にお隣、誰もいなかったにぃ？」

諸星 きらり

「……っ………」
どくん。と心臓が跳ねる。

諸星 きらり

隣の部屋を覗くだなんて、悪いことだから。
きらりにとっては少し、抵抗があるようで。

諸星 きらり

「あうぅ……　……わ、わかったにぃ！」

諸星 きらり

「そう、だにぃ、きらりは、アリスちゃんとみかげちゃんの
　フレンドだにぃ！　……きらりも、勇気、出すゆっ！」

諸星 きらり

アリスにこくりと頷き、穴へと近づく。

諸星 きらり

そして、ライトが照らされる先を、覗き込む。

諸星 きらり

「……っ……！……ほん、とうだにぃ……」

諸星 きらり

ぼそりと、そう呟く。

諸星 きらり

「……埃でたくさんだにぃ、なんだか、ちょっと……変……？」

諸星 きらり

小首を傾げ、アリス、そしてみかげの方へ向く。

諸星 きらり

「…………」