[メイン] ハッカドール3号 : 「おー?映ってるかなー?」

[メイン] ハッカドール3号 : スマホの画面にアップで映る、とろんとした紫色の瞳。

[メイン] ハッカドール3号 : ぷにっとしたほっぺと、そしてもさもさとしたスカイブルーの髪の
まるで小学生くらいの少女と見間違えてしまう容姿の……少年。

[メイン] ハッカドール3号 : 「あーあー、マイクテストマイクテスト、どーかな?モモー」

[メイン] ハッカドール3号 : 場所は、とある学園前。
時刻はというと、校舎内で部活動等に勤しみ
生徒達の明るい声が外まで聞こえてくる、放課後の刻。

[メイン] ハッカドール3号 : ここまでは、普通の光景かもしれない。

[メイン] モモ・ベリア・デビルーク : 「はーい!
 ちゃんと機材でも確認済みですよ、三号さん♪」

[メイン] モモ・ベリア・デビルーク : 青空のような青色の髪をした少年のスマホに映っている少女。
彼女は桃色の髪と、まるで本物のような尻尾を付けている。

[メイン] モモ・ベリア・デビルーク : そして────その格好は、マイクロビキニだった。
全くと言って普通の光景ではない。

[メイン] モモ・ベリア・デビルーク : 「……ところで、私は映らないんですよね?
 そ、その……この格好とか、色々……見えそうですよ……?」

[メイン] ハッカドール3号 : 「お~~~、それなら良かった良かったー
 今日は1号も2号もいないから、ヘルプに来てくれて
 助かっちゃったよモモ、ありがとねー」

[メイン] ハッカドール3号 : 低い、ゆっくりとした声のトーンで、のんびりとそう言いながら。

[メイン] ハッカドール3号 : 「んー?そーだねー、モモが嫌がるなら映さない予定というかー
 このまま、カメラマンをやってもらおっかなー?って思ってたけどー」

[メイン] モモ・ベリア・デビルーク : 髪色に負けないくらいな照れが頬に点っている。
大事な部分だけ最低限隠しました、みたいな服を着ている彼女は、手でカバーでいきない部分を隠しながら。

[メイン] ハッカドール3号 : 3号と呼ばれた少年はというと、特に今自分達が着用している
あまりにも愚かしい、痴女痴女しい格好に対し、特に疑念を感じておらず
純粋なのか、マイペースの度が過ぎているのか、はたまた考えていることを放棄しているのか……。

[メイン] ハッカドール3号 : 「でも、モモが映ってくれたら、再生回数上がりそーかも?
 モモって、すっごく可愛いしねー」

[メイン] ハッカドール3号 : 彼らは一体何をしているかというと、動画配信準備だ。
スマホでこうして撮影することにより、某動画サイトへアップロードし
そして、広告収入を得るという、典型的な動画配信業を行なっている。

[メイン] モモ・ベリア・デビルーク : 「なっ……!?……可愛いっていうのは嬉しいですよっ!もちろん!
 ……でもこんなの!痴女と同然じゃないですか!」

[メイン] ハッカドール3号 : ちなみに、このマイクロビキニはというと。
世の流行りというものでもあった、一部の若者に受けているだとか。
そして、3号と呼ばれた少年が所属するチャンネル「ハッカドールチャンネル」は
これまでは露出度の控えめな、近未来的な衣装で配信を行なっていたのだが……。

[メイン] モモ・ベリア・デビルーク : 「元々私は、お手伝いのお手伝いなんですし……
 ……三号さんは、恥ずかしくないんですか?」

[メイン] ハッカドール3号 : どうも最近、再生回数が伸び悩んでいた。
ハッカドールチャンネルは、この動画配信サービスを行うことで
どうにか生計を立てていたため、苦肉の策としてマイクロビキニに手を出したというわけだ。

[メイン] ハッカドール3号 : 実際、再生回数はそれなりに回復し始めた。

[メイン] ハッカドール3号 : 「んーー、確かにねー……ボク、男なのに
 女の子が着るような水着を着るのはちょっと、抵抗はあるけどねー…」
自分の白いマイクロビキニの紐を少し引っ張りながら。

[メイン] ハッカドール3号 : 「でも、生活のためだから、しょーがなしだねー
 ボクも好きなゲームとか、漫画とか買いたいしー」

[メイン] ハッカドール3号 : 「それにさ、悪い方向ばっかし考えてても、楽しくないしね?」

[メイン] モモ・ベリア・デビルーク : 「………………」

[メイン] ハッカドール3号 : 「だったらボクは、面白おかしく、楽しくやっていこーかなー?って
 その方が、みーーーんな笑顔になる、でしょ?」

[メイン] ハッカドール3号 : とろんとした目で、モモをじっと見つめながら、きょとんと小首を傾げ。

[メイン] モモ・ベリア・デビルーク : 「それがこのMB……ですか……
 と、というか!ひ、引っ張らないでください!み、見えちゃいます!」

[メイン] モモ・ベリア・デビルーク : 両手を顔に被せて見えないようにしつつも、指の間は空いている。

[メイン] ハッカドール3号 : 「でもさ、これはあくまでボク達の問題だとして
 ちょっと疑問に思ったけど、どーしてモモは手伝ってくれたの?」

[メイン] ハッカドール3号 : モモに言われ、はーい、と素直に返事をし、紐から指を離しつつ。

[メイン] モモ・ベリア・デビルーク : モモ・ベリア・デビルークは見ての通り、この計画に関わろうとしたわけではない。
本来は三号が一人でやっていた計画のはずだったが、モモが自ら彼に協力を申し出たのだ。

[メイン] モモ・ベリア・デビルーク : 二人の仲は、これが初対面である。
いい悪い関係なく、相手のことを知らない状態だった。

[メイン] モモ・ベリア・デビルーク : 「…………それは…………」

[メイン] ハッカドール3号 : 眠たそうだというのに、熱が籠っているのか
興味津々な瞳で、じーーーっと見ながら。

[メイン] モモ・ベリア・デビルーク : ……本当はたまたまだった。
暇たまたま知り合いのミステリー研究部長が助けを求めていたので、たまたまそこに行ったら……

[メイン] モモ・ベリア・デビルーク : 彼がいた。マイクロビキニ姿で。

[メイン] モモ・ベリア・デビルーク : MB姿で動画撮影していた彼は、周りの人間に指を刺されようとも、マイペースに、けれど一生懸命に撮影していた。その姿がなんだか────。

[メイン] モモ・ベリア・デビルーク : 「その。…………三号さんが、頑張ってたので
 つい、応援したくなってしまった……といいますか……」

[メイン] ハッカドール3号 : 「…………………」

[メイン] モモ・ベリア・デビルーク : じーっと見つめる瞳に、うぅう……と顔を俯かせながら。
髪をくるくる、と指で触れる。

[メイン] ハッカドール3号 : 静かな顔で、ぱちぱちと瞬きをすると。
徐々にほっぺが緩み、口角が少しだけ上がり。

[メイン] ハッカドール3号 : 「………ありがとう、そんな風に思ってくれて」
無表情と、微笑の境目で。

[メイン] ハッカドール3号 : 「キミとはいいパートナーになれそうだよー、よろしくねー」
モモに手を伸ばし。

[メイン] モモ・ベリア・デビルーク : 伸ばされた手に、ぱちぱちと瞬きをしながらも。

[メイン] モモ・ベリア・デビルーク : 「……ふふっ、それはこちらのセリフです!
 これからよろしくお願いします、3号さん!」

[メイン] モモ・ベリア・デビルーク : にこりと微笑み、画面越しに手を伸ばすように。

[メイン] ハッカドール3号 : にっ、と笑いながら。

[メイン] ハッカドール3号 : 「ふっふっふー、それじゃ~」

[メイン] ハッカドール3号 : 「困っている人に寄り添う、パーソナル……パーソナル?
 えーと……パーソナルなんちゃら、ハッカドールチャンネルー!」

[メイン] ハッカドール3号 : 「出発進行だ~!」
片方の手で拳を掲げながら。

[メイン] モモ・ベリア・デビルーク : 「ええ、出発です!」

[メイン] モモ・ベリア・デビルーク : しっかりとカメラを持ちながらも、二人の拳を画面に収めながら。

[メイン] モモ・ベリア・デビルーク : 二人の足先は、事件の解決を求める場────ミステリー研究部へと、向かっていった。

[メイン] ハッカドール3号 :  

[メイン] ハッカドール3号 :  

[メイン] ハッカドール3号 : そして、部室前にて。

[メイン] ハッカドール3号 : コンコン。と小さな手でノック。

[メイン] ハッカドール3号 : 「失礼しまーす、パーソナルなんちゃらハッカドールチャンネルの
 3号が来たよー、えーーと……お名前は……忘れちゃった……」

[メイン] モモ・ベリア・デビルーク : 後ろからカメラを持ちながらも、三号の後ろから入ってきて。

[メイン] モモ・ベリア・デビルーク : 「もう、忘れちゃったんですか?相手の方は────」

[メイン] 八雲 芳一 : 「おお、よく来てくれた」

[メイン] 八雲 芳一 : そこにいた眼鏡の男は、ミステリー研究部部長の3年生、八雲芳一

[メイン] 八雲 芳一 : 「助かるよ。幽霊部員ばかりでこの部は実質私一人だからね。
 万年人手不足という奴さ」

[メイン] モモ・ベリア・デビルーク : 「あっ、八雲さん!こんにちは~!」

[メイン] ハッカドール3号 : 「あ、そっか、八雲部長さんか」
ポン、と手のひらに拳を乗っけながら。

[メイン] モモ・ベリア・デビルーク : ひょこっと三号の隣から顔を出して挨拶を。
マイクロビキニ姿で。

[メイン] ハッカドール3号 : やほやほー、と八雲に手を振ってる。

[メイン] 八雲 芳一 : 「………なんとも、不思議な格好をしているな…」

[メイン] ハッカドール3号 : 「ほへー、じゃあ八雲部長さん一人でやってるんだ?すっごく大変そーだぁ」
なんて言いながらも、八雲の言葉にきょとんとした顔をして。

[メイン] モモ・ベリア・デビルーク : 「あっ、それは……あはは……あんまり気にしないでくれると……うぅう」
顔を赤らめつつも、手で胸辺りを隠しながら。

[メイン] 八雲 芳一 : 「……まあ、腕が確かなら恰好は問わないが…
 教職員から庇ったりはしないからな。その恰好については」

[メイン] モモ・ベリア・デビルーク : 「……と、というかそうですよ!
 まだ新入部員さんは増えていないんですか……となると、今回のお話は、人手が必要な問題……ということですか?」

[メイン] ハッカドール3号 : 「大丈夫大丈夫ー、そこらへんはなんとかなるよきっとー、メイビー」
と言いながら、モモの言葉に、こくこくと頷きながら。

[メイン] モモ・ベリア・デビルーク : さ、三号さん!やっぱりこの格好は怒られんじゃ……!?と、八雲の言葉にあたふたと。

[メイン] 八雲 芳一 : 「ああ。まさしく人手が必要なんだ。というのもミス研らしく事件解決の依頼を受けようと思ってね」

[メイン] ハッカドール3号 : 「ほーほー!ミス研の事件解決!」
興味を惹かれたのか、眠たそうな目をキラキラとさせながら。

[メイン] ハッカドール3号 : いいねー、楽しそうだー!と、少年らしく少しはしゃいでいる様子。

[メイン] 八雲 芳一 : 「楽しそうだろう?」
うんうん、と頷きながら

「まあそんなに来ないだろうと高を括っていたら、なんといきなり依頼が来たんだ」

[メイン] ハッカドール3号 : 「ほほー!どんな依頼かなー?ワクワク」
目を少し大きくしながら。

[メイン] モモ・ベリア・デビルーク : 「ふむふむ……?」
と、尻尾をぴょこぴょこと動かしながら聞いている。

[メイン] 八雲 芳一 : 「園芸部の花壇から花が盗まれているようでね。まあこの件の調査は私がするから、君たちには他のこと…要するに、他に依頼が来ないかをここで待っていて欲しいんだ」

[メイン] モモ・ベリア・デビルーク : 「えっ、お花が……!?」

[メイン] ハッカドール3号 : 「わっ……それは園芸部員さん達にとって、きっと嫌な事件だねー……ん?」

[メイン] モモ・ベリア・デビルーク : その言葉に目を丸くして、ごくりと息を飲みながら。

[メイン] ハッカドール3号 : 同情したのか、困ったような顔をしていると
横に立つモモが大きな反応を示したことに少し驚き。

[メイン] ハッカドール3号 : 「モモ、ちょっぴし声大きくなったけど、どーしたの?」
小首を傾げながら。

[メイン] モモ・ベリア・デビルーク : 「……あのお花さんたちは、私も水やりをしてたんです
 園芸部さんに頼んで、部外なんですが……お世話を少し」

[メイン] モモ・ベリア・デビルーク : 「そんな子たちが……なくなっちゃうなんて
 ……うぅ、なるほど……」
しょんぼりと肩を落としたようにしながらも。

[メイン] ハッカドール3号 : ほへーー、そーなんだ?と、興味深そうにモモの方を見て話を聞き。

[メイン] モモ・ベリア・デビルーク : 「……では、八雲さん!ここは私たちが待っていますから!
 その代わり、その問題をしっかりと解決してくださいね!?」

[メイン] モモ・ベリア・デビルーク : と、普段よりも大分押しが強くなりながらも。

[メイン] ハッカドール3号 : 同じく3号も、八雲の方を向いて頷き。

[メイン] 八雲 芳一 : 「お、おう。任せてくれ。私にとっても初依頼だからな」

[メイン] ハッカドール3号 : 「ボクも、困っている人がいるなら見過ごせないし
 でも八雲部長さんがこの事件を解決してこそ……このミス研の
 活性化に繋がるもんねー?」

[メイン] ハッカドール3号 : 横から感じるモモの熱意に、なんだか3号は共感を覚えながら。
心の中で、やっぱりモモっていう女の子は、優しい子だなー。と感心しながらも。

[メイン] ハッカドール3号 : 「……でも、あんまりミステリー関係無さそうだよねー」

[メイン] モモ・ベリア・デビルーク : 「……それは、確かに……」

[メイン] 八雲 芳一 : 「確かに、関係あるほうが恐ろしいという考え方もあるな…
 何にせよ、解決しなければならない事件なことに変わりはないがな。」

[メイン] ハッカドール3号 : うーん、とミス研にこの依頼が出された理由を少し考え始めるも。
情報があまりにも無さすぎるために、答えは出ず。

[メイン] ハッカドール3号 : そして、八雲の言葉に完全同意したように頷き。

[メイン] ハッカドール3号 : 「……だねー!八雲部長さん、カッコイイじゃん」
グッ!とグッジョブサインを出し。

[メイン] 八雲 芳一 : 「これでも部長だからな」
と、意味の分からないことを返す

[メイン] モモ・ベリア・デビルーク : 「……八雲さん……!……流石ですね」

[メイン] ハッカドール3号 : 部長は偉大なのだ。

[メイン] モモ・ベリア・デビルーク : 他の人にとっては、どうでもいいことなのかもしれない……
けれど、どんな問題でも解決して他人のためにしようとする。……まるで探偵のようだ、と内心思いながらも。

[メイン] ハッカドール3号 : ちらりと、モモの方を見ながらも、八雲の方へ戻し。

[メイン] ハッカドール3号 : 「じゃあ、そっちの事件も何か進展とかあったら
 是非ともボク達にも教えてくれると、嬉しいかも?」

[メイン] 八雲 芳一 : 「了解だ。何かわかったら伝えよう」

[メイン] ハッカドール3号 : 分からないけど、でもモモは園芸部の事件のことを気にしてるみたいだし。
ボクも、気になっちゃうことには気になっちゃうしねー。

[メイン] ハッカドール3号 : 「ありがとー、じゃあこの部室はボク達で責任持って守るぞー」

[メイン] ハッカドール3号 : そう言い、近くにあった椅子に飛び座り、だらだらスイッチがオンになる。
ぐでーっと、まるで溶けたスライムのようにリラックスする。

[メイン] モモ・ベリア・デビルーク : 「……!あ、ありがとう……ございます」
三号にも、そう答えながら。
……心配してるの、わかりやすかったかな……

[メイン] 八雲 芳一 : 「はっはっは。その調子で頑張ってくれたまえ。
 では私は調査に行ってくるよ」

[メイン] ハッカドール3号 : いってらー、と八雲の背が完全に見えなくなるまで
だらだらーっと手を大きく振る。

[メイン] ハッカドール3号 : そして、ちらりとモモの方を向いて。

[メイン] ハッカドール3号 : 「……ねぇ、モモ─────」
さっきのことが気になる、ちょっと聞いてみようかなと思った矢先であった。

[メイン] 竹取 輝夜 : 「こんにちわー!諸君、元気にしてるかな!」

[メイン] ハッカドール3号 : 「おわ~~~~~~~~」

[メイン] 竹取 輝夜 : 八雲と入れ替わりでギャルが入ってくる

[メイン] ハッカドール3号 : 不意を突かれたのか、椅子に凭れながら座っていた3号は、倒れてしまう。

[メイン] 竹取 輝夜 : 「おわ!?ちょっと大丈夫ー!?」

[メイン] ハッカドール3号 : 「あいたた……ん?ああ、うんうん、大丈夫だよー
 ほーら、へっちゃらへっちゃらー」
頭を少し摩りながら立ち上がる。淡々とした喋り口調で、現れた竹取をじーっと見て。

[メイン] 竹取 輝夜 : このギャルはミス研の隣にあるオカルト研究部所属の2年、竹取輝夜
なんでもオカ研が暇とかで、八雲がいない隙を見てはしょっちゅうミス研に遊びに来ている存在だ

[メイン] ハッカドール3号 : 「えーーと、確かキミは、えーっと……」

[メイン] モモ・ベリア・デビルーク : あっ、もう……大丈夫ですか!?と、三号を支えながらも。
ちらりと竹取へと目を向けて、首をかしげる。

[メイン] 竹取 輝夜 : 「あ、キミは新顔かな?あたしはオカ研の竹取輝夜。よろしくね~」

[メイン] ハッカドール3号 : 「新顔………… ……うん、そうだよー」
色々説明するのが面倒になったのか、こくりと頷き。

[メイン] ハッカドール3号 : 「竹取って言うんだね、ボクは3号、よろしくねー
 それにしても元気だねー?八雲部長さんに用事があって来てくれたのかなー?」

[メイン] ハッカドール3号 : やほやほー、と竹取にフレンドリーな様子で、ゆらゆらと手を振り。

[メイン] ハッカドール3号 : あと体を支えてくれたモモにも、ありがとー、とのんびしとした口調でお礼を言いつつ。

[メイン] 竹取 輝夜 : 「いやいや、逆だよ逆ー。八雲さんがいないから遊びに来たんだよー。
 八雲さんはなーんかあたしを嫌ってて入れてくれないからね」

[メイン] ハッカドール3号 : 「えー?そーなの?どうしてだろー?」
きょとんとしながらも。

[メイン] ハッカドール3号 : 「ねぇモモ、八雲部長さんと竹取の関係って、どーゆー感じなの?」
小首を傾げながら。

[メイン] モモ・ベリア・デビルーク : 「うーん、あんまり聞いたことがないような……?
 竹取先輩からも、特に理由もないんですよね?」

[メイン] 竹取 輝夜 : 「特にないねー。なんでなのかなぁー」

[メイン] モモ・ベリア・デビルーク : ふむ……と、顎に手を当てながらも。

[メイン] ハッカドール3号 : 「んーーーーー……わかんないねー……」
再び、椅子にだらーっとしながらも。

[メイン] ハッカドール3号 : 「まーでもいいやー、竹取もどーぞどーぞ
 ゆっくりしていけばいいよー」
手をひらひらとさせながら。

[メイン] 竹取 輝夜 : 「おー、ありがとー」
遠慮なくミス研の椅子に座るのだった

[メイン] ハッカドール3号 : 「……あ、そうだ、ちなみになんだけどー
 八雲部長さんから、ここで新しい依頼が来ないか
 待っているようにって言われててねー」

[メイン] ハッカドール3号 : 椅子の上で、地に着かない足をぷらぷらとさせながら。

[メイン] ハッカドール3号 : 「ボク達も、ここに来たのも
 困った人を助けるためっていうのが理由なんだー」

[メイン] 竹取 輝夜 : 「事件解決ってマジだったんだ…偉いじゃん二人ともー」

[メイン] ハッカドール3号 : へへへー、と普通に嬉しそうな顔をする。

[メイン] モモ・ベリア・デビルーク : 褒められて、満更でもなさげにえへへ…と照れながらも。

[メイン] モモ・ベリア・デビルーク : 「……折角ですし、なにか竹取先輩も困り事とかありませんか?
 ただ待っているというのもなんですしね」

[メイン] ハッカドール3号 : あ、それグッドアイデアだよー!とモモに、グッジョブサインを出す。

[メイン] モモ・ベリア・デビルーク : それに……もし事件があるなら、その解決の模様をカメラに収めれば、3号さんの映像も取れますしね……と、心の中で笑みを浮かべながらも。

[メイン] 竹取 輝夜 : 「困りごとかー。うーん何かあるかなぁー」
顎に手を当ててしばらく首を捻っていたが

[メイン] 竹取 輝夜 : 「あ、そうだ。困りごとってわけじゃないんだけど…二人にもやってみて欲しいアプリがあってねー」

[メイン] 竹取 輝夜 : そう言うと、自分のスマホを取り出して

[メイン] ハッカドール3号 : 「アプリ?」
小首を傾げながら、ひょこっと立ち上がり
竹取の後ろへと回り、頑張って背伸びしてスマホの方を見て。

[メイン] 竹取 輝夜 : 「『CS』って言うんだけどー、やってみない?」

[メイン] ハッカドール3号 : 「ほほー?CS?それって─────」

[メイン] ハッカドール3号 : 「確か、交換日記のアプリ、だよね?」

[メイン] 竹取 輝夜 : 「よく知ってるね。そうそうそれ!」

[メイン] ハッカドール3号 : 3号は、人助け専用パーソナルAIを名乗っている、ということもあり
そういったアプリの情報については、それなりに熟知しており。

[メイン] モモ・ベリア・デビルーク : 「へえ……!3号さん、お詳しいんですね!」

[メイン] ハッカドール3号 : また、本人もゲーム好きということもあり。

[メイン] ハッカドール3号 : 「まぁねー、ボクゲームとか好きだしー
 ……でも、やったことはないんだよねー」

[メイン] モモ・ベリア・デビルーク : 特に詳しいわけでもなかったモモは、3号の解説に目を大きくしながらも。

[メイン] ハッカドール3号 : ちょっと気になるかもなー?と思いながら。

[メイン] ハッカドール3号 : 「いいねー、やろうよ、CSー!」

[メイン] 竹取 輝夜 : 「ほうほう。じゃあその前に説明をば」

[メイン] 竹取 輝夜 : おっほん、と咳ばらいをするとCSの説明を始める

[メイン] DL : 『CS』というのは今学園で流行っている携帯ゲームアプリのことだ。
日記機能に育成要素を加えたゲームらしい。キャラクターに自分のことを語り聞かせる、つまり日記を書くことで成長し、姿形を変化させる楽しみがあるとのこと。

[メイン] DL : 輝夜曰く、交換日記という機能が育成の際、有利に働くらしい。あと純粋に可愛い後輩諸君と日記の交換がしてみたいと供述しており。

[メイン] 竹取 輝夜 : 「これ! 送った URL からこのコードを入れればインストールできるから!」

[メイン] ハッカドール3号 : 「いいねー、交換日記自体、色々やり取りするのが楽しいものなのに
 加えて育成要素もあるってなったら、ハマる人も続出するわけだー」

[メイン] ハッカドール3号 : 眠たそうな目をしていながらも、興奮スイッチがオンとなったのか
すっかりノリノリになっており。

[メイン] モモ・ベリア・デビルーク : 「育成要素……? なんだか交換日記とは掛け離れてますが、でもそれも新鮮味があって……面白いかもしれませんね」

[メイン] 竹取 輝夜 : 「じゃあえーっと、まずは3号ちゃんからかな。このアプリは招待制でねー、一人ずつコードを入れてく必要があるんだ」

[メイン] モモ・ベリア・デビルーク : ふんふん、と話を聞きながらも尻尾はぴょこぴょこと動いており。
モモもまた、楽しそうかも?と思っていた。

[メイン] 竹取 輝夜 : その言葉と共に、招待コード『a1007』という表示を見せてくる。

[メイン] ハッカドール3号 : 「は~い、よいしょ、これでどーかな?」

[メイン] ハッカドール3号 : ぽちぽちと、言われた通りのコードを入力する。

[メイン] DL : 招待コードを入力し、完了を押すと表示が切り替わる。メイン画面だろうか、中央には一冊の灰色の本がふわふわと浮いている。加えて、メニューボタンがいくつかある。

[メイン] ハッカドール3号 : 「ほほーー、色んな項目があるねー?それにUIもオシャレだし
 男女関係なく遊べるようなデザイン性だ、すごいなぁー」

[メイン] 竹取 輝夜 : 「でしょー? デザインも可愛いんだよね」

[メイン] ハッカドール3号 : うんうんー!と頷きながら、モモにもアプリを催促するように。

[メイン] 竹取 輝夜 : 「そんで、招待コードは1回きりだから~。そしたらまず書庫のボタンを押して、次に招待コードの発行を押して。で、表示されたやつをモモちゃんのスマホに入力してー」

[メイン] ハッカドール3号 : 「ふっふーん、ボクはゲーム慣れてるからね
 言われる前に……ほら!」
どやっ!とした顔を竹取に見せつつ。

[メイン] ハッカドール3号 : 書庫ボタンを既に押しており、そこから招待コード発行を、ぽちっと押していた。

[メイン] モモ・ベリア・デビルーク : 「ほうほう……それじゃあ、三号さんのコードを私のスマホに……へっ!?もう押してるんですか!?」

[メイン] ハッカドール3号 : ちょっと何故か誇らしげな顔で、胸を張りながら。

[メイン] 竹取 輝夜 : 「この動き…さては相当の使い手と見たね」

[メイン] ハッカドール3号 : にやりっ!と笑う3号。

[メイン] モモ・ベリア・デビルーク : アプリを開いていれば、すぐにコードが飛んできた。
それをぱたぱたと打ち込みながら。

[メイン] モモ・ベリア・デビルーク : 「なんの使い手ですか!?」

[メイン] ハッカドール3号 : 「ふっふっふ……いずれわかーる」

[メイン] ハッカドール3号 : 悪ノリで、どこか楽しそうに。

[メイン] モモ・ベリア・デビルーク : と言いながらも、三号と同じホーム画面になっている。

[メイン] 竹取 輝夜 : 「よしよし、2人とも『CS』入れたね」

[メイン] ハッカドール3号 : 「おー!」

[メイン] DL : 君たちのインストールが完了すると、竹取輝夜は機能の説明を始める。

[メイン] ハッカドール3号 : モモの画面を背伸びしながら確認した後、自分のスマホの画面を
竹取に見えるように、掲げながら。

[メイン] 竹取 輝夜 : 「『物語』ボタンを押して魔女…魔女ってゆーのはこのキャラのことね、今は本の形してるけど育っていくと人型になるよ。んで、それに語り掛けることで育っていくんだ。」

[メイン] 竹取 輝夜 : 「物語とか洒落た言い方してるけどこれが日記機能だね。」

[メイン] ハッカドール3号 : 「ほほー、ここらへんは何となくた〇ごっちと似てるねー」

[メイン] 竹取 輝夜 : 「あー、確かに似てるかも!たま〇っち!」
 
「それで日記を書くには、声を認識して文字起こししてくれるモード、普通に文章を打ち込むモード、手書き入力で日記を書くモード、好きなの選んで使って。ようは物語ボタン押してなんやかんやで日記を作るとキャラが育つってこと!」

[メイン] ハッカドール3号 : 「いっぱい、ああああああって書くぞー!」

[メイン] モモ・ベリア・デビルーク : 「へえ……それにしても本が育ったら魔女、なんて呼び方なんですね。珍しい……」
と呟きつつも。

[メイン] 竹取 輝夜 : 「物語は日記機能だから一日一回しか押せない。ちなみに育ってくるとメイン画面で魔女がしゃべったりするよ。」

[メイン] モモ・ベリア・デビルーク : 「さ、3号さん!文字数を稼がないでくださいよ!
 そういうのはもっとちゃんとやらないと、正しく育たないかもしれませんよ!?」

[メイン] ハッカドール3号 : 「あはは、冗談だよ冗談ー」
モモの反応を楽しむように、小さく笑いながら。

[メイン] ハッカドール3号 : 「へ~、どんな魔女が出てくるのかなー?それも楽しみだねー」

[メイン] 竹取 輝夜 : 「そこも楽しみポイントだね。日記の内容で魔女の見た目も変わるって噂だし!
 えーと、次に『伝誦』ボタン、これでデンショウって読むんだって。これが交換日記機能、このボタンを押すと一番近くにいる人と最新の記事を交換できるんだ。」

[メイン] モモ・ベリア・デビルーク : んも~、と声を上げながらも。
なんだか楽しげに、ふふっと笑いつつも。

[メイン] モモ・ベリア・デビルーク : 「あ、そこで交換日記なんですね
 もしかして、するとなにかお得なことでもあるんでしょうか?」

[メイン] ハッカドール3号 : 「ボクも聞きたい聞きたいー!」
ぴょんぴょん跳ねながら。

[メイン] 竹取 輝夜 : 「鋭いね!これすると、相手の魔女によってこっちの魔女が姿を変えたり、持ち物が増えたり変化したりするの!と言っても、何も起こらないことが多いけどね。あと伝誦ボタンも一日一回しか押せないよ。」

[メイン] ハッカドール3号 : 「これはじゃあ………」

[メイン] ハッカドール3号 : 「要は………ガチャ!」
ごくりっ!と冷や汗を浮かべながら。

[メイン] 竹取 輝夜 : 「実質ガチャだねー、お金は払えないけどね」

[メイン] ハッカドール3号 : 「あははー!……ん?そーなんだ?課金要素、このアプリ無いんだ?」

[メイン] ハッカドール3号 : じろじろと画面を見ながら、そういえば広告とかも、特に出ていない。

[メイン] 竹取 輝夜 : 「何だったかな…試作版?ベータ版?とからしいよ。
 それで招待制になってるみたい」

[メイン] ハッカドール3号 : 「ははー、なるほどなぁー……」
ふむふむと頷きつつ。

[メイン] ハッカドール3号 : ─────それにしても、収益を作るポイントとか
あとベータ版にしても、ちょっと色々……"ボク"としては
なんだか、引っかかるよーなところはあるけど……。
……多分、気のせいだねー!

[メイン] モモ・ベリア・デビルーク : 「ふむふむ……あれ、それじゃあこのアプリを開発した人は……もしかして、この学校の中に……?」

[メイン] 竹取 輝夜 : 「どうなんだろうね?あたしはそこまで詳しくないからなぁ」

[メイン] ハッカドール3号 : モモの言葉に、確かにと頷く。
─────3号は、このアプリのディベロッパーに、興味が芽生えてきた。

[メイン] ハッカドール3号 : 「……まぁいいやー!それでこの歴史っていうのは、"ログ"かな?」

[メイン] モモ・ベリア・デビルーク : なるほどー……と竹取の言葉に納得したような納得していないような声を漏らしつつも。
スマホへともう一度目を向ける。

[メイン] 竹取 輝夜 : 「そうそう、そこから自分の日記とか、交換した日記がわかるよー」

[メイン] ハッカドール3号 : 「なるほどねー、表記方法が古風で、若干今の流行りとは
 ちょっと違うような気はするけど、でもこれが独自性にも
 繋がってるかもだし?それに分かりやすいし、いいねー」

[メイン] ハッカドール3号 : 「機能としては、そのくらいなのかな?」
小首を傾げながら、竹取を見て。

[メイン] 竹取 輝夜 : 「そんなところかな。あとは書庫でコード発行とか設定とか弄れるよ」

[メイン] 竹取 輝夜 : これで説明終わり!と一息つき
では、早速。と、輝夜は3号の方を見て言った。

[メイン] 竹取 輝夜 : 「日記作って! もーなんでもいいから! 今日のお昼は焼きそばパンでした。とかでいいから!」

[メイン] ハッカドール3号 : 「おっけー!」
指で丸マークを作り。そしてぽちぽちとスマホの画面を弄り。

[メイン] モモ・ベリア・デビルーク : 「むむむっ……!」
三号の端末を覗きながら、自分も日記を作ろうとタップしていく。

[メイン] ハッカドール3号 : 「『〇月△日、ハッカドールチャンネルの動画撮影のために
 ◇◇◇学園に到着!モモという優しい女の子に撮影協力を貰ったー
 ちょーありがたいよねー、そんなこんなでミス研に来たわけだけどー
 八雲部長は、中々のナイスガイ!そして竹取もノリノリな子で
 それに、このアプリを教えてくれたし、超いい子ー!
 生活のためにも、そして困っている人のためにも!
 日々邁進するぞー!えいえいおー! P.S.新作のゲーム欲しい』
 ……っと!」

[メイン] ハッカドール3号 : 手でぽちぽち打つのは面倒だったらしく、ボイス機能を使って打ち込んだ。

[メイン] 竹取 輝夜 : 「学園外の子だったんだ…通りで珍しい恰好をしてるなーって思ったよ」

[メイン] ハッカドール3号 : 「あ、バレちゃった、でもそゆことー」

[メイン] ハッカドール3号 : 「この格好だと再生回数が伸びるんだよねー、どーよ」
竹取にポーズをちょっと決めてみる。

[メイン] 竹取 輝夜 : 「うーむ…確かに再生数が伸びるのもわかるかも…」

[メイン] ハッカドール3号 : 「いえーい、分かってくれてありがとー」
のんびりとした口調で、楽しそうに手を掲げ、ハイタッチをせがむ。

[メイン] 竹取 輝夜 : 「いえーい!いい動画を撮ってね!」
とハイタッチ

[メイン] ハッカドール3号 : 撮る撮るー!と、軽快にタッチを決める。

[メイン] DL : そんなことを話していると、扉の向こう、廊下側から何やら慌しい足音が響いてくる。そして、勢いよく扉が開いた。

[メイン] ハッカドール3号 : 「おわ~~~~~~~」
すっ飛ぶ。

[メイン] 織畑 鶴乃 : 「す、すみません…!」

[メイン] モモ・ベリア・デビルーク : 三号とは違い、律儀にぽちぽちと端末を触っていたが。
その物音に体を向ければ。

[メイン] DL : そこには一人の少女が立っていた。肩で息をしており、ただ事ではないといった様子だ。

[メイン] 織畑 鶴乃 : 「こちらで…学内の事件を解決してくれると聞いてきたのですが!!」

[メイン] モモ・ベリア・デビルーク : ちょうどクッションのように、三号がすっ飛んだ方向にぽふっと受け止めてしまいながら。

[メイン] ハッカドール3号 : 「あいたた~……くない!柔らかい……!
 ……むむむ?君は?」
モモの胸に受け止められつつも、少女の方を見て。

[メイン] モモ・ベリア・デビルーク : 「ひゃわっ!?う、うぅっ……あっ、あなたは……?」

[メイン] 織畑 鶴乃 : 「あっはい!私は1Bの織畑鶴乃です!」

[メイン] ハッカドール3号 : 「ほほー、織畑っていうだね、けっこーカッコイイ名前だねー」

[メイン] ハッカドール3号 : 「ボクは3号だよー、なんとかなんとかチャンネルやってるんだー
 わけあって、ここのお手伝いしてるから、お悩み相談は
 な~~んでもばっち来~いだよ~」

[メイン] 織畑 鶴乃 : 「うわ!ありがとうございます!
 やった!褒められました!」

[メイン] ハッカドール3号 : 織畑にひらひらと手を動かしながら。

[メイン] 織畑 鶴乃 : 「じゃなかった!これ、これなんですけど!」

[メイン] DL : と、携帯を突き出してきた。そこには『CS』のタイトル画面が表示されている。

[メイン] ハッカドール3号 : ほほー?と、織畑のスマホ画面を見ると。

[メイン] モモ・ベリア・デビルーク : 「……? なんだか尋常じゃなかったみたいですけど、一体何が……?」

[メイン] ハッカドール3号 : 「あ、CSだね?織畑もやってるんだー?
 それで、CSがどうしたのかなー?」

[メイン] モモ・ベリア・デビルーク : ちらりと、そのスマホへと目を向けて。

[メイン] 織畑 鶴乃 : 「このアプリを始めてから記憶がどんどん無くなっていくんです!」

[メイン] ハッカドール3号 : 「…………………え?」

[メイン] ハッカドール3号 : きょとんとした顔をして。

[メイン] モモ・ベリア・デビルーク : 「……記憶が……?」

[メイン] ハッカドール3号 : 記憶が、無くなる?アプリのせいで?
……???????
ソフトウェアが、ハードに直接影響を及ぼすだなんて、聞いたことが……。

[メイン] 竹取 輝夜 : 「なくなる…?」

[メイン] ハッカドール3号 : いつもの眠たそうな顔ではなく、真剣な顔になりながら。

[メイン] ハッカドール3号 : 「………もーちょっと詳しく聞かせてもらってもいいかなー?
 あ、中に入って座っていいよー」

[メイン] モモ・ベリア・デビルーク : 「えっと……物覚えが悪くなったということでしょうか……?
 ……日記に書いてあることを見れば、少しは思い出せるのでは……?」

[メイン] 織畑 鶴乃 : 「はい!失礼します!」

[メイン] モモ・ベリア・デビルーク : 訝しげに、むむむ……とうなりながら。
怪しんでいるのではなく。むしろ、彼女の勢いには、全く嘘とは思えなかったからだ。

[メイン] 織畑 鶴乃 : 「いえ…そう言ったことではないんです!
 確実に何かを忘れていってる気がするんです。あと記憶が飛び飛びになることもあって…」

[メイン] ハッカドール3号 : 3号は自分の座っていた椅子を織畑に座らせようとする。
自分はというと、とりあえずすっ飛ばされて、モモに受け止められたままなので
そのままモモの膝の上に乗っかりながら、相談を聞くことに。

[メイン] ハッカドール3号 : 「…………………ふむふむ」

[メイン] ハッカドール3号 : 顎に指を置きながら、頷きつつ。

[メイン] ハッカドール3号 : 「このアプリを始めたのは、いつから……かな?」

[メイン] 織畑 鶴乃 : 「3日前…金曜日の夜から、ですね」

[メイン] ハッカドール3号 : 若年性認知症の可能性……が一応、ボクが演算した候補としては
挙げられるけど……でも、この子がミス研に相談したってことは
………多分、違う、のかな……?

[メイン] ハッカドール3号 : 「………お医者さんには?」

[メイン] モモ・ベリア・デビルーク : 膝の上に誰かが乗っかっていることにもんにょりとした顔になりながらも、鶴乃の話に眉を曲げる。

[メイン] 織畑 鶴乃 : 「行ってません…信じてもらえそうにないですし……」

[メイン] モモ・ベリア・デビルーク : 「……では、CSをやり始めた3日前……その時から記憶が段々と無い、ということですか……」

[メイン] ハッカドール3号 : 「……」
まだ3号は、この案件の"バグ箇所"が特定し切れないままでいた……。
普通であれば、それでも医者に相談するといいよ、と言えばいいのだろう。

[メイン] ハッカドール3号 : しかし─────。

[メイン] 織畑 鶴乃 : 「段々と、というか…特に登校時と下校後の記憶が曖昧で…下校してる途中で気づいたら月曜日になって…知らないうちに登校してるんです」

[メイン] ハッカドール3号 : 彼女が、真剣な顔で、そして……。

[メイン] ハッカドール3号 : 切実に、藁にも縋る思いでここに来たということが
痛いほどに伝わってきた。

[メイン] ハッカドール3号 : 「よーし」

[メイン] ハッカドール3号 : 「じゃあ、織畑、安心するといいよー」

[メイン] ハッカドール3号 : 「ボク達でそれ、なんとかしてみせるよー」

[メイン] ハッカドール3号 : ね?と真上を見上げ、モモに賛同を求める。

[メイン] ハッカドール3号 : ─────そもそもだ。
3号は、このCSというアプリに、何か違和感のようなものを抱いていた。

[メイン] モモ・ベリア・デビルーク : ミステリー研究部の立場は、良くも悪くもなんでも屋の意味合いを持っている……と、八雲さんから聞いていた。

[メイン] ハッカドール3号 : 可能性としては低いかもしれないが。
このアプリについて、深く調べるいい機会なのかもしれない。

[メイン] ハッカドール3号 : まぁそれは、あくまでボクの興味として。

[メイン] モモ・ベリア・デビルーク : そんな場所にでも縋るように来てくれた彼女は、それ程にこの現象に悩まされているとも言える。
だからこそ、彼女が抱えている悩みの深さを考えてしまえば。

[メイン] ハッカドール3号 : やっぱり、今にも泣きそうな子を放っておくなんてボクは、無理かな。

[メイン] モモ・ベリア・デビルーク : 「ええ、もちろん……!
 ……困り事があって頼んでくれたのなら、私としては断る理由もありません
 それに、もし何かあれば……三号さんのネタにもなりますしね」

[メイン] モモ・ベリア・デビルーク : ふふっ、と最後の言葉は小声で言いながらも。

[メイン] ハッカドール3号 : モモに言葉に、にやりと笑う。

[メイン] ハッカドール3号 : 「ありがとー、モモとはなんだか気が合うね」

[メイン] モモ・ベリア・デビルーク : ともあれ、本音としては。
……支えがないと上手く育たない植物がいるように、彼女も不安定になってしまっている……のかも。
……それなのに、やはり放っておくのは……

[メイン] モモ・ベリア・デビルーク : と、心配を抱えていたことが大きかった。

[メイン] 織畑 鶴乃 : 「……! ほ、本当ですか!?
 ありがとうございます…!」

[メイン] モモ・ベリア・デビルーク : 「ふふっ、こちらこそ……
 ……三号さんもお優しい方ですね」
ニコリと笑いながらも、鶴乃へと目を向けて、強く頷きつつ。

[メイン] ハッカドール3号 : 織畑に、グッジョブサインを向ける。

[メイン] ハッカドール3号 : 「じゃ、まずは─────統計データを取らないとだね」

[メイン] ハッカドール3号 : 「織畑以外にも、この件で困っている子がいるかもだし
 というわけで─────」

[メイン] ハッカドール3号 : 「学校で色々アンケートを取ってー、あとは」

[メイン] ハッカドール3号 : ちらりと、自分のスマホを見て。

[メイン] ハッカドール3号 : 「─────ボク自身も、被検体だね」

[メイン] モモ・ベリア・デビルーク : 「……それは……」

[メイン] モモ・ベリア・デビルーク : ごくりっ、と息を飲んで。

[メイン] モモ・ベリア・デビルーク : 「……三号さんも、大丈夫ですか?」

[メイン] ハッカドール3号 : 「んー……」
モモに問われ、暫しの沈黙の後。

[メイン] ハッカドール3号 : 「まぁ、ボクは大丈夫だよ」

[メイン] ハッカドール3号 : 「そういう"使命"だし」

[メイン] ハッカドール3号 : さらっと、そう言った後、すぐに話題を変えるように。

[メイン] ハッカドール3号 : 「─────というわけで、モモは一旦日記をすとーっぷ」

[メイン] ハッカドール3号 : 「竹取も、まだ書いてないよねー?」

[メイン] ハッカドール3号 : ちらりと、竹取の方を向いて。

[メイン] 竹取 輝夜 : 「あ、今日の日記はもう書いちゃってるんだよねー」

[メイン] ハッカドール3号 : とろんとした目で、あちゃー、としながら。

[メイン] モモ・ベリア・デビルーク : 「……! 3号さん、それって……」

[メイン] ハッカドール3号 : 「……でも、竹取も一旦ここでストップってことで、いいかな?
 ちょっと強引だけどねー、竹取にとっても、あんまり
 面白くない提案かもしれないけど……」

[メイン] ハッカドール3号 : そしてモモの方を向いて。

[メイン] ハッカドール3号 : 「うん、"対照実験"」

[メイン] 竹取 輝夜 : 「んー、まあわかったよ」

[メイン] ハッカドール3号 : へへー、提案飲んでくれてありがとうねー、と竹取にへにゃりと笑う。

[メイン] モモ・ベリア・デビルーク : 「……でもそれは、三号さんがリスクを背負ってしまう……という意味でもありますよね?」

[メイン] ハッカドール3号 : モモの言葉に、こくりと頷き。

[メイン] 織畑 鶴乃 : 「えっ!? 私なんかのためにそこまでしなくても…!」

[メイン] モモ・ベリア・デビルーク : 日記を付けなかった人と、つけた人。
確かにそれぞれの反応を確かめるには、その身を持って実験するのは早いだろう。

[メイン] ハッカドール3号 : 「現時点では、"証明不可"だもんねー」
困ったような顔をしながら。

[メイン] ハッカドール3号 : 織畑に、にこりと微笑みながら。

[メイン] ハッカドール3号 : 「大丈夫大丈夫~、だって織畑はさ……なんとかしたくて
 ここに来たんだもんね?だからもう、安心するといいよー」

[メイン] ハッカドール3号 : 「もちろん、織畑もここで日記は一旦ストップ……ってことで、いいかな?」

[メイン] ハッカドール3号 : じぃっと、眠たそうな、それでいて熱の籠った紫色の瞳を向け。

[メイン] 織畑 鶴乃 : 「は、はい…元々こわくて金曜日以外書いてないですけどね」

[メイン] ハッカドール3号 : それならよーし!とグッジョブサインを出す。

[メイン] ハッカドール3号 : そして、真上を向いて。

[メイン] ハッカドール3号 : 「─────モモも、それでいいよね?」

[メイン] ハッカドール3号 : じーー。と見つめた。

[メイン] モモ・ベリア・デビルーク : もし全てを彼に任せるのなら、3号さんの言う通りにすればいい。自分はリスクを負う必要はないのだから。だからこそ、その問いには頷けばいいのだが────

[メイン] モモ・ベリア・デビルーク : 「……すみません、もう書いちゃいました♪」

[メイン] ハッカドール3号 : 「………え?」

[メイン] ハッカドール3号 : 目を少し丸くしながら。

[メイン] モモ・ベリア・デビルーク : 微笑み、そのじっと見つめる目に見返す。

[メイン] モモ・ベリア・デビルーク : 「"対照実験"なら、そこのお二人が止めた時点で何をしない人のデータは取れますよね
 なら……"日記を書いた人"のデータは、三号さんだけじゃ足りませんよね?」

[メイン] ハッカドール3号 : 「─────!!」

[メイン] モモ・ベリア・デビルーク : ふふっ、と。まるで小悪魔のような笑みを浮かべながら、三号の頭を撫でる。

[メイン] ハッカドール3号 : 正しい。たった1個のデータだけじゃ、それがそうあると証明するには
根拠が乏しすぎる。何も言い返すことができなかった。

[メイン] ハッカドール3号 : 「あ……」
モモに頭を撫でられ、少し心地よさそうな顔をしながら。

[メイン] モモ・ベリア・デビルーク : 本当は、三号さんに全部任せるのが……なんだか嫌だったからだ。
"使命"だとか、AIだとか……
……他人に優しい三号さんは、全てを他人のために使ってしまいそうで。

[メイン] モモ・ベリア・デビルーク : 「撮影もこのお仕事も……全て一緒、と決めましたからね
 なら……付き合いますよ、どこまでも」

[メイン] ハッカドール3号 : 「………モモ………」

[メイン] ハッカドール3号 : 少し俯きながら、考え。

[メイン] ハッカドール3号 : 「……………何も言い返せないや」

[メイン] ハッカドール3号 : そして、見上げながら、にこりと微笑み。

[メイン] ハッカドール3号 : 「………ありがとうモモ、すっごく助かるよ
 ─────やっぱりキミは、心優しい女の子だね」

[メイン] ハッカドール3号 : ボクは、モモの手を振り払うという選択肢ができなかった。
それがたとえ、最善手だとしても。
─────小悪魔の情熱に、魅入られたのだ。

[メイン] ハッカドール3号 : そして、ぴょいんと、モモの膝から降り。

[メイン] ハッカドール3号 : 「じゃあ早速、学校でCSを使っている人にアンケートでも
 取ってくるよー、それと、もしも他に何かあったら
 いつでもこのミス研に来てねー」

[メイン] ハッカドール3号 : 織畑に、にこりと微笑みながら、てくてくと部室を出ようとする。

[メイン] モモ・ベリア・デビルーク : 三号に続いて、手を振って退出……する前に。

[メイン] モモ・ベリア・デビルーク : 竹取先輩、八雲さんは今園芸部のお手伝いでもう少し時間かかりますからね〜!と、ウィンクしながら出ていった。

[メイン] 織畑 鶴乃 : 「はいっ、よろしくお願いします!」
とペコリと頭を下げ

[メイン] ハッカドール3号 :  

[メイン] ハッカドール3号 :  

[メイン] ハッカドール3号 : そして結果はというと。
─────織畑のように、違和感を抱く者は、誰一人としていなかった。

[メイン] ハッカドール3号 : 考えてみればそうだ、もしも織畑のような事例があれば
とっくにミス研に大勢が駆けこんで来たっておかしくない

[メイン] ハッカドール3号 : そもそも、このCSというアプリが大流行しているというのに
歯止めがかかっているだろう。記憶が失われるという現象が
普遍的に起きている、のだとしたら……。

[メイン] ハッカドール3号 : 「─────というわけみたいだね、モモ」

[メイン] ハッカドール3号 : 茜色の光が差し込む教室内で、机の上に座る
マイクロビキニを着用する少女のような見た目の少年。

[メイン] ハッカドール3号 : スカイブルーにも、茜色が溶け込むように。

[メイン] ハッカドール3号 : 「収穫としては、残念な感じだー……
 ………これだと、織畑だけにしかこの現象が
 起きていないってことになっちゃって、信頼性も……」

[メイン] モモ・ベリア・デビルーク : 「でも、織畑さんの言葉を疑ってる訳では無いですよね? とはいえ……こうも何も無いと、うーん……」

[メイン] モモ・ベリア・デビルーク : 「織畑さんに何があったのか……なんて、知りたくなってしまいますね」

[メイン] ハッカドール3号 : 織畑を疑っているわけではないという言葉に、強く頷く。

[メイン] ハッカドール3号 : あの瞳が嘘だなんて……そんなデータは、ボクが否定する。

[メイン] ハッカドール3号 : 「………織畑に、何があった……?……ハッ!」

[メイン] ハッカドール3号 : 何が気が付いたかのように。

[メイン] ハッカドール3号 : 「そ、そうか……!さすがモモだよ!」

[メイン] ハッカドール3号 : 「実証実験するなら、そうだよ!」

[メイン] ハッカドール3号 : 少し興奮気味に、モモの両手を握り締めながら。

[メイン] モモ・ベリア・デビルーク : 「えっ、あわわわわっ……!??!!?」

[メイン] モモ・ベリア・デビルーク : 両手を急に握られたことに、目を丸くしながらも。

[メイン] モモ・ベリア・デビルーク : 「……でも、確かに……
 自分で言って気づきましたが、それを知る方法が……ある……
 このCS、を使えば……」

[メイン] ハッカドール3号 : こくりと、頷く。

[メイン] ハッカドール3号 : 「─────織畑が書いた日記と、全く同じやり方、内容で!
 ボク達も……"伝誦"する!」

[メイン] ハッカドール3号 : 「再現性だよ、モモ!」

[メイン] モモ・ベリア・デビルーク : 「……!!
 もしそうなら……私たちも記憶を失う状態になる、ということですか……」

[メイン] ハッカドール3号 : 頷く。

[メイン] ハッカドール3号 : 少し、冷や汗を浮かべながら。

[メイン] ハッカドール3号 : 「………そうやって、可能性を一つ一つ確かめていくのが、いいだろうねー」

[メイン] ハッカドール3号 : 「じゃあ、モモ!もう1回織畑のところに行こっかー!」

[メイン] モモ・ベリア・デビルーク : 「……」

[メイン] モモ・ベリア・デビルーク : その冷や汗を、自らの指で拭き取りながら。
ぎゅっと、こちらからも手を握り締めつつ。

[メイン] モモ・ベリア・デビルーク : 「ええ、わかりました」
微笑みながら、その言葉に頷く。

[メイン] ハッカドール3号 : モモに微笑み返しながら。

[メイン] ハッカドール3号 : 「……あ、そうだ、そういえば……"伝誦"すると、どうなるんだろうね?
 ボクもモモも、日記を書いちゃったわけだけど……」

[メイン] ハッカドール3号 : スマホの画面を、じっと見ながら。

[メイン] ハッカドール3号 : 「えい」

[メイン] ハッカドール3号 : 伝誦のボタンを押してみる。

[メイン] DL : すると、画面には灰色の本が手紙を届けているアニメーションが流れる。そして、「物語が交換されました」というメッセージが表示された

[メイン] DL : 交換先はモモのCSだったようだ
モモの書いた日記が送られてくる

[メイン] ハッカドール3号 : 「ん?どれどれー」
スマホの画面を見てみると……。

[メイン] モモ・ベリア・デビルーク : 『今日はちょっぴり時間が余っていたので、ミステリー研究部にお邪魔……しようとしたら、三号さんという方に出会い水着みたいな格好まで!⁄(⁄ ⁄-⁄ω⁄-⁄ ⁄)⁄
 ですが好奇心旺盛な彼と何だかんだ協力し合い、八雲部長の所に。
 お花がなくなってるらしいのですが、何も無いことを祈るばかりです……(,, ඉ﹏ඉ ,,)
 今書かせてもらっているこの日記は、来ていただいた竹取先輩から教えてもらったものです!⸜( *´꒳`*)⸝
 なんだか面白そうなゲームですから、参加させていただきましたが……自分を知られるというのは、中々恥ずかしいですね( ¯^¯ )』

[メイン] モモ・ベリア・デビルーク : 「……はっ!?えっ! ちょっ、まだ心の準備が……!」

[メイン] ハッカドール3号 : 「……………」
じーーーー。と読んで。

[メイン] ハッカドール3号 : そして、モモの方を向いて。にやりと。

[メイン] ハッカドール3号 : 「いいね」

[メイン] モモ・ベリア・デビルーク : 「……うぅ、ど、どこがですかぁ!」

[メイン] モモ・ベリア・デビルーク : ちょっと恥ずかしかったので、顔をかぁーっ……と赤くしながらも。
小声で……ありがとうございます、と返して。

[メイン] ハッカドール3号 : あはははーと笑いながら。

[メイン] ハッカドール3号 : 「まぁまぁ、モモらしい内容だしねー」

[メイン] ハッカドール3号 : そう言いながら、モモの手を引っ張りつつ。
スマホの画面をちらりと見てみる。
変化は、訪れているのだろうか?

[メイン] DL : 魔女には特に変化は起きておらず、同時に自分自身の体調などにも違和感はない

[メイン] ハッカドール3号 : 「………ふむふむー」

[メイン] ハッカドール3号 : 声を漏らしながら、足を進めていると……。

[メイン] ハッカドール3号 : どんっ、と誰かとぶつかってしまう。

[メイン] ハッカドール3号 : 【広告】
※ストップ!歩きスマホ
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[メイン] モモ・ベリア・デビルーク : 「ひゃわっ!」
ついで三号の後ろにいたモモにも玉突き事故。

[メイン] ハッカドール3号 : 「ぐえー」

[メイン] ハッカドール3号 : 誰かとモモの間に挟まれる。

[メイン] 織畑 鶴乃 : 「おわぁ!?」

[メイン] 織畑 鶴乃 : 「あ、あれ…3号さんにモモさん!? 大丈夫ですか!?」

[メイン] ハッカドール3号 : もぞもぞ!と胸の中で頭をなんとか出しながら見上げると
そこには、織畑の姿があった。

[メイン] ハッカドール3号 : 「あっ、織畑!ごめんねー……ボクがよそ見してたから……
 ううん、ボクは大丈夫だよ、織畑とモモは大丈夫ー?」

[メイン] 織畑 鶴乃 : 「はい、私は大丈夫です!」

[メイン] モモ・ベリア・デビルーク : 「ひゃわわっ……!?んんっ……!
 く、くすぐった……!……あれ、織畑さん!」

[メイン] モモ・ベリア・デビルーク : 「は、はい……なんとか~
 それにしても、ちょうどタイミングが良かったですね」

[メイン] モモ・ベリア・デビルーク : 慌てて三号を支えながらも、その後ろから彼女を見つめる。

[メイン] ハッカドール3号 : 「確かに!ちょうど織畑を探していたところなんだよー」

[メイン] 織畑 鶴乃 : 「そうだったんですか…! はっ、もしや調査結果が出たり…!?」

[メイン] モモ・ベリア・デビルーク : その質問には、あはは……と苦笑い。渋そうな顔で。

[メイン] ハッカドール3号 : 3号も眉をハの字にし、渋そうな顔をしながら。

[メイン] ハッカドール3号 : そして、無言のまま首を横にゆっくりと振る。

[メイン] ハッカドール3号 : 「……どうやら、織畑の現象は、織畑だけが観測してるみたいだねー」

[メイン] 織畑 鶴乃 : 「う…そうなんですか…」

[メイン] 織畑 鶴乃 : 「でも、私みたいな人が他にいないのは良かったです!」

[メイン] ハッカドール3号 : 「─────!!」

[メイン] ハッカドール3号 : 織畑の言葉に、びっくりしたように3号は目を丸くする。

[メイン] モモ・ベリア・デビルーク : 「えっ……!?」

[メイン] ハッカドール3号 : 「………織畑は、怖く……ないの?」

[メイン] ハッカドール3号 : じっと、織畑を見つめながら。

[メイン] モモ・ベリア・デビルーク : 三号の言葉に、こくこく!と頷いて。

[メイン] ハッカドール3号 : 「誰も……誰にも、自分の立場を、分かってくれないんだよ……?」

[メイン] ハッカドール3号 : ─────3号は、胸が締め付けられるような思いになる。
心配そうな目で、笑顔の織畑を見つめ。

[メイン] 織畑 鶴乃 : 「もちろん、こわいですよ。私が私じゃなくなりそうで…
 でも、もう3号さんとモモさんという方がいらっしゃいますから、私は安心です!」

[メイン] ハッカドール3号 : 「………………!!……織畑……」

[メイン] モモ・ベリア・デビルーク : 「…………織畑さん…………」

[メイン] ハッカドール3号 : 「─────うん、そうだね」
モモと目を合わせながら、頷き。

[メイン] ハッカドール3号 : そして、織畑をじっと見て。

[メイン] モモ・ベリア・デビルーク : その言葉に神妙になりながらも、三号と目を合わせる。

[メイン] ハッカドール3号 : 「ボク達は、キミの味方だよ」

[メイン] ハッカドール3号 : 「なんせボクは、パーソナルAI・ハッカドールだし、それに~?」

[メイン] ハッカドール3号 : ちらりと、モモの方を向いて、顔を少しにやけさせながら。

[メイン] モモ・ベリア・デビルーク : 「私は小悪魔的助手、モモ・ベリア・デビルークです
 ……三号さんだけでもなく、私はあなたの仲間ですからね」

[メイン] モモ・ベリア・デビルーク : にこり…!と、二人に笑いかけてみせて。

[メイン] 織畑 鶴乃 : 「…! 嬉しいです!私、今まで友だちとかいなかったですから…!」

[メイン] ハッカドール3号 : 「え?そうなの?」
ビックリしたように。

[メイン] ハッカドール3号 : 「織畑、こんなにも優しい子なのに……」

[メイン] モモ・ベリア・デビルーク : 「えっ……!?」
と驚き、三号に強く同調するように。

[メイン] モモ・ベリア・デビルーク : けれど、友人ではなく、頼る相手がミステリー研究部……というのは、頼る相手が誰もいなかった、ともいえるかもしれず。
……なんとも、しがたいですね……

[メイン] 織畑 鶴乃 : 「あはは…お恥ずかしい話ですけどね…」

[メイン] ハッカドール3号 : 「……じゃあ、今からボク達は、織畑の友達!」

[メイン] モモ・ベリア・デビルーク : 「ええ、三号さんの言う通りです!
 これからは友人相手なんですから、いくらでも頼ってくださいね!」

[メイン] 織畑 鶴乃 : 「……はい!」

[メイン] モモ・ベリア・デビルーク : 三号の言葉に、にこりと笑みを浮かべながら。
頷き、そう返して。

[メイン] ハッカドール3号 : 「あ、それで……このCSっていうアプリについて
 話を戻さなくちゃだねー」

[メイン] ハッカドール3号 : 「まだこの学園の誰も違和感を感じていないってことは
 もしかしたらなんだけど……織畑が何か、織畑しか
 やっていないことをしたのが原因なのかも……?って」

[メイン] ハッカドール3号 : 「と、いうわけで!」

[メイン] ハッカドール3号 : 「織畑のログ、見せてー」

[メイン] 織畑 鶴乃 : 「ほうほう」

[メイン] ハッカドール3号 : 両手を差し出し、織畑のスマホをせがむ。

[メイン] 織畑 鶴乃 : 「わかりました。いいですよ」

[メイン] ハッカドール3号 : 「協力ありがとー!」

[メイン] モモ・ベリア・デビルーク : 「わっ……それではお言葉に甘えて……!」

[メイン] モモ・ベリア・デビルーク : と、三号と共に見せてもらおうと。

[メイン] ハッカドール3号 : 織畑の歴史を、ぽちっとな!

[メイン] DL : ▼伝誦:織畑鶴乃
(金曜日の内容)始めてみました!面白い話は書けないと思うけど…。
(キャラクターは灰色の本)

[メイン] DL : それと共に、交換した日記が1件あることがわかる

[メイン] DL : ▼伝誦:雁鳥咲
(金曜日の内容)今日は勇気を出して一歩踏み出す。がんばれ私。
(キャラクターは青を基調とした魔女)

[メイン] ハッカドール3号 : 「雁鳥……咲?」

[メイン] ハッカドール3号 : 「織畑の持ってる本は、多分ボク達と一緒だけど……
 この、雁鳥って子は……魔女だね」

[メイン] 織畑 鶴乃 : 「あっはい、それはクラスメイトの子で…CSをやってみないかと誘われたんです」

[メイン] ハッカドール3号 : 「ふむふむ……?その子は、どういう子なのかな?
 今から会えたり……は、難しいのかなー」
窓から差す夕焼けを見る、もう生徒はほとんど帰ってしまっているかもしれない。

[メイン] 織畑 鶴乃 : 「それで、一緒に下校することになって━━誰かと一緒に帰るのはこれが初めてだったんですけど━━その途中から、記憶がないんです…」

[メイン] ハッカドール3号 : 「………!……ふむふむ」
何か、重要な手掛かりなような気がするねー。

[メイン] モモ・ベリア・デビルーク : 「……ふむふむ、なるほど……」
交換してから、ということ……なのでしょうか。

[メイン] 織畑 鶴乃 : 「今はもう…帰っていそうですね
 でも…居たとしても会うのはちょっと不安です…」

[メイン] ハッカドール3号 : 「…………」

[メイン] ハッカドール3号 : 織畑の片手を、握る。

[メイン] ハッカドール3号 : 「大丈夫、ボク達が着いてるから」

[メイン] 織畑 鶴乃 : 「あ、そういうのとはちょっと違って…
 私の中で、記憶がないうちに変なことを言ってしまったんじゃないか説が濃厚で…会うのがこわいんです」

[メイン] ハッカドール3号 : 「でも織畑は、その子と……お友達になってみたいんだよね?」

[メイン] ハッカドール3号 : いま何か、ネットの一部界隈で流行っているミームが聞こえたよーな?
多分気のせいだねー。

[メイン] 織畑 鶴乃 : 「……はい。でも雁鳥さんとは今日…」
ここまで言って口を噤む

[メイン] 織畑 鶴乃 : 「あっ、今日の授業の記憶がないですぅ~!」

[メイン] ハッカドール3号 : 「え!?」

[メイン] 織畑 鶴乃 : 「私このままじゃ留年しちゃいますよぉ~!」

[メイン] モモ・ベリア・デビルーク : 「えっ、それは……大分まずいことになってしまうのでは……!?」

[メイン] ハッカドール3号 : さすがにビックリした顔になり。

[メイン] ハッカドール3号 : 「そ、それは……かなりまずいねー……」
冷や汗を浮かべながら。

[メイン] ハッカドール3号 : 「……じゃあ、わかったよ、その子には
 ボク達から接触を試みてみるね」

[メイン] ハッカドール3号 : 織畑は……傍にいてあげた方が、きっと彼女にとっても
安心感に伝わるのかもしれないって、そう思ったけど。
でも、今もこうして蝕む記憶が、どんどん彼女を苦しめているのなら。

[メイン] ハッカドール3号 : ……動けるボク達が迅速に対処を行なった方が、いい。

[メイン] 織畑 鶴乃 : 「うわ!ありがとうございます!」

[メイン] ハッカドール3号 : あ、またネットミームみたいな言葉が聞こえたような。
でも、多分これも気のせいだ。
記憶喪失に打ち勝つミームだなんて、そんなのあったらこわいし。

[メイン] モモ・ベリア・デビルーク : 「…………。それにもし、お時間があるなら……
 今日の放課後はお付き合いしましょうか?」

[メイン] モモ・ベリア・デビルーク : 「記憶がないというなら、私たちがその記憶の穴埋めをできるかもしれませんし……夢遊病のように、何かをしているのならそれを記録出来ますから」

[メイン] ハッカドール3号 : あ、それグッドアイデアだよー!と、モモにグッジョブサインを向ける。

[メイン] 織畑 鶴乃 : 「いいんですか!? 是非お願いします!」

[メイン] モモ・ベリア・デビルーク : もしそうなら、車などの事故も心配。
……一緒についてあげられるなら、それに越したことはないんだけど……

[メイン] ハッカドール3号 : 「そーしよーそーしよー!」

[メイン] モモ・ベリア・デビルーク : 三号のサインに、えへへ……と笑いながらも。

[メイン] モモ・ベリア・デビルーク : 「それじゃあ、こちらこそよろしくお願いしますね!
 ふふっ、友だちとの初めての下校……でしょうか?」

[メイン] 織畑 鶴乃 : 「えへへ…そうですね!」

[メイン] ハッカドール3号 : 「いいね~」

[メイン] ハッカドール3号 : そうして3人で歩き、下校の準備をしていると……。

[メイン] 竹取 輝夜 : 「お、ちゃんとやってるね後輩諸君」

[メイン] 竹取 輝夜 : ミス研から出て来た輝夜とばったり

[メイン] ハッカドール3号 : 「あ、ギャルの竹取!やほやほー」
のんびりとした口調で、手を振りながら。

[メイン] ハッカドール3号 : 「今から織畑と一緒に帰るとこだよー
 あ、そうだ、竹取もどーよー」

[メイン] モモ・ベリア・デビルーク : 「あっ、竹取先輩……! 
 って、ギャルなんて目の前で言っちゃ失礼ですよ!?」

[メイン] ハッカドール3号 : えー!いいじゃーん!とほっぺを膨らませている。

[メイン] 竹取 輝夜 : 「それ(ギャル呼び)は別にいいけど、帰宅はあたしもちょっとやることがあるから…ごめんね!」

[メイン] ハッカドール3号 : 「そーなんだ、残念」
しょんぼりとしながらも。

[メイン] ハッカドール3号 : 「もしかして、オカ研の用事とか?」

[メイン] 竹取 輝夜 : 「まー、そんな感じかな」

[メイン] 竹取 輝夜 : と言いつつ、ささっとスマホを操作する

[メイン] モモ・ベリア・デビルーク : そちらも大変なんですね…なんて零しながらも。

[メイン] ハッカドール3号 : んー?と、竹取のスマホをじっと見ていると。

[メイン] 竹取 輝夜 : 「よしっと。今伝誦…交換日記しといたから、あとで確認しといてね! んじゃねー!」
交換は禁止されてないしー、と3号にに告げ去っていった

[メイン] ハッカドール3号 : 「!!?!?」

[メイン] ハッカドール3号 : 目を真ん丸にしながら。

[メイン] ハッカドール3号 : 「ちょ、ちょっとー!……むぅぅ、フリーダムな人だなー」

[メイン] ハッカドール3号 : ほっぺを膨らましながらも、笑みが零れ。

[メイン] モモ・ベリア・デビルーク : 「あっ、竹取さんっ……!?
 ……あはは、なんだか自由な人ですね……」

[メイン] ハッカドール3号 : 「だね、この学園は楽しい人でいっぱいみたいだ」

[メイン] モモ・ベリア・デビルーク : 思わずこちらも笑ってしまいながらも。

[メイン] ハッカドール3号 : そして、どれどれ?とスマホを確認してみると。

[メイン] DL : 3号の画面には可愛らしい黄色い魔女が手紙を届けようとするアニメーションが流れ始める。

[メイン] ハッカドール3号 : あ、魔女だ、それも黄色……!

[メイン] ハッカドール3号 : ……結構長いこと、このアプリをやってるみたい、だね?

[メイン] DL : しかし、その途中で妙な画像が表示される。真っ青な画面の中央に大きな黒い円。

[メイン] DL : その円の内部から腕のようなものが飛び出してきた。

[メイン] DL : その後、画面が一瞬乱れ、元のメイン画面に戻る。

[メイン] モモ・ベリア・デビルーク : 「……さっきの人は青色の魔女でしたから……
 やればやるだけ変わる、というのは本当みたい────」

[メイン] ハッカドール3号 : 「─────っ……!?」

[メイン] モモ・ベリア・デビルーク : 「……っ……!?!!」

[メイン] ハッカドール3号 : ぞわりと、背筋が凍った。冷や汗が、頬を伝っていきながら。

[メイン] ハッカドール3号 : 「………今の、見た?」

[メイン] ハッカドール3号 : モモの方を、ちらりと見て。

[メイン] DL : それ以降、画面に変化はない。
そして、輝夜からの伝誦も届いていないようだった。

[メイン] ハッカドール3号 : 「………………………!」

[メイン] ハッカドール3号 : 届くはずの伝誦が……来ていない─────?
一体これは、どういうことなんだ……?

[メイン] モモ・ベリア・デビルーク : 「…………み、まし、た……けど、なんですか……?」

[メイン] モモ・ベリア・デビルーク : ばくばくと、心臓が鼓動しているのを感じられて。

[メイン] ハッカドール3号 : 「ボクも、わからない……!このアプリは、どうなってるんだ……?」

[メイン] モモ・ベリア・デビルーク : 「えっ……?
 伝誦の代わりに……あの映像が届いた……
 でも、そんな機能……ありませんよね」

[メイン] ハッカドール3号 : 「………………むぅ……」

[メイン] ハッカドール3号 : そんな機能説明は、無かったはず。

[メイン] ハッカドール3号 : 「……ともかく今日は、帰ろう、調査をするにも
 日が暮れちゃったらだし……ね」

[メイン] モモ・ベリア・デビルーク : 「……………」

[メイン] モモ・ベリア・デビルーク : 違和感を感じない、わけでもなかったけれど。
三号さんの言う通り、今日出来ることは少ないわけで……

[メイン] モモ・ベリア・デビルーク : 「……そうですね。今日はあくまで、織畑さんと一緒に帰ることが最優先ですから!」

[メイン] ハッカドール3号 : こくりと頷き、そして織畑の方を見上げ、にこりと微笑む。

[メイン] 織畑 鶴乃 : 「はい、ありがとうございます!」

[メイン] ハッカドール3号 : ─────そして3人は、一緒に下校することとなった。

[メイン] DL :  

[メイン] DL :   

[メイン] DL : 織畑鶴乃を家まで送ろうと、夜道を歩いている。
19 時を回ってしばらく経った。日は落ち、辺りはすっかり暗くなっていた。

[メイン] DL : 君たちは楽しく談笑をしていたかもしれない、何気ない会話をしていたかもしれない、記憶の手掛かりを聞き込んでいたかもしれない。

[メイン] DL : 一瞬会話が途切れた

[メイン] 織畑 鶴乃 : 「…………………」

[メイン] DL : 鶴乃が立ち止まる。何もない空間を、虚空を見つめている

[メイン] DL : 話しかけても反応はない。生気のない目、微動だにしない身体。空っぽだ。同じシルエットを持ちながら、まるで異なる存在に思えた。
周囲に人の気配はなく、自然が織りなす音すら聞こえない。

[メイン] DL : ふと、彼女の視線の先を目で追うだろう。

何もない、何もなかったはずなのに

[メイン] DL :  

[メイン] DL : 黒く大きな『何かが』いた。

[メイン] DL :  

[メイン] DL : この後、気づくと共鳴者は自室にいる。

黒い存在については覚えておらず、鶴乃の異変も忘却している。時間は 20 時。記憶の連続性が失われていることに気づく。

[メイン] モモ・ベリア・デビルーク : 「────へっ……」

[メイン] モモ・ベリア・デビルーク : ぱっと、辺りを見渡してみれば、そこは自分の部屋。

[メイン] モモ・ベリア・デビルーク : 鶴野さんは?三号さんは?
……私は、どうやって家に帰ったか……覚えてる?

[メイン] モモ・ベリア・デビルーク : 大切な記憶なはずなのに、それらが────抜け落ちている。

[メイン] モモ・ベリア・デビルーク : 嫌な汗が、じっとりとまとわりつくようで。
ぶるりと背筋を震わせていたが。

[メイン] モモ・ベリア・デビルーク : ……こわい……
……なんでも、いい。……この怖さを紛らわせてくれるもの……

[メイン] モモ・ベリア・デビルーク : そう思った瞬間、頭の中に三号のことが思い出して。
ふと────彼との日記を見返してみたくなり。

[メイン] モモ・ベリア・デビルーク : スマホを開いて、少し駆けるようにアプリを開く。
そして、書庫を開く。

[メイン] モモ・ベリア・デビルーク : 1DM<=5 〈∞共鳴〉 (1DM<=5) > [1] > 2 > 成功数2 ダブル

[メイン] モモ・ベリア・デビルーク : 「…………!」

[メイン] モモ・ベリア・デビルーク : しかし、恐怖と共に────ズキン、と胸の奥が痛む感覚が残った。

[メイン] モモ・ベリア・デビルーク : まるで心の風景が、乾いた風の吹く砂漠になったかのように。
心の中が悲しさで満たされてしまう。

[メイン] モモ・ベリア・デビルーク : 「……えっ、なに……これ……」

[メイン] モモ・ベリア・デビルーク : 戸惑いながらも、虚空を見つめる。
……これは、私の気持ちじゃない。誰かが……悲しくなってる……?
……でも、どうして……

[メイン] モモ・ベリア・デビルーク : 頭の中でそう浮かべながらも、モモはふと、書庫を押したままだった端末を見る。

[メイン] DL : すると、画面には可愛らしい黄色い魔女が手紙を届けているアニメーションが流れる。そして、「物語が交換されました」というメッセージが表示される。

[メイン] DL : 同時に、不意に携帯を持つ手に痒みを覚える。見ると、親指の爪ぎわの皮あたりが僅かに出血している。ささくれでも触ってしまったのだろうか

[メイン] モモ・ベリア・デビルーク : ……!これは、もしかして……見覚えのある。
竹取さんのところの、魔女……?

[メイン] モモ・ベリア・デビルーク : 「ひゃっ、いたっ……!?」

[メイン] モモ・ベリア・デビルーク : びくり、と体が反応してしまうが。
その親指を見て。……こんなの、どこかで怪我したっけ……?と、不思議そうに思いながらも。

[メイン] モモ・ベリア・デビルーク : 親指をぱくっ、と加えて吸いながら。
……今は、こっちが……気になる……!

[メイン] DL : 物語は輝夜のものだった

[メイン] DL : 輝夜からの伝誦には、「あぎょうさん さぎょうご いかに」という手書きの文字が書いてある。(盤面右)

[メイン] モモ・ベリア・デビルーク : 「……っ!?」

[メイン] モモ・ベリア・デビルーク : 「あぎょうさん……? これは、一体……?」

[メイン] モモ・ベリア・デビルーク : 手書きで日記交換できる、とは聞いていたけど……
この、文字は一体……?……なんだか、あの人らしくないような……

[メイン] DL : そんな伝誦に困惑しつつ、メイン画面に戻ると

[メイン] DL : メイン画面で浮いていた灰色の本が黒く染まっていた。
すると、ページが独りでにパラパラとめくられていく。

[メイン] モモ・ベリア・デビルーク : 「……へっ」

[メイン] DL : あるページで止まり、そこから女の子が飛び出すように現れた。二つに束ねた銀色の髪、人形のような白い肌、黒のブラウスに赤色のフリルジャンパースカート。少女はよろめきながら危なげに着地すると、本を拾い上げ挨拶をする

[メイン] モモ・ベリア・デビルーク : 「わっ、なになに……!?
 ────!」

[メイン] ドロシー : 「私は、ドロシー。」

[メイン] モモ・ベリア・デビルーク : これは────もしかして。

[メイン] DL : 吹き出しのようなメッセージウィンドウが出現し、そのように表示された。

[メイン] モモ・ベリア・デビルーク : 「あなたが、私の魔女────?」

[メイン] ドロシー : 「こんばんわ。……そう、私がこのアプリの魔女。
 持ち主のアナタ……モモに、お願いがあるの」
人工知能にしては会話があまりに自然、故に不気味に感じるだろう

[メイン] モモ・ベリア・デビルーク : 「なんて、言っても答えるわけないか……
 って、えええっ……!?」

[メイン] ドロシー : 「あの、この『CS』ってゲーム。やってるとよくないことが起きると思うの。だから、その原因を調べてほしい…。調べて、どうにか…どうすべきか教えてほしい。」

[メイン] モモ・ベリア・デビルーク : 一方通行のメッセージ────かと思ったその”ドロシー”は、こちらの言葉を理解しているように、まるで『会話』している。
その現象に、ごくりと息を飲みながらも。

[メイン] モモ・ベリア・デビルーク : 「あなた……いえ、ドロシーさん
 ”よくないこと”……とは、もしかして……今日起きた、記憶障害のような……?」

[メイン] ドロシー : 「記憶障害……ええ、きっとそれも、このアプリが怪しいと思う。原因はわからないけど、そんな気がする。
 何かわかったら…教えてほしい、私も一緒に考えるから。」

[メイン] モモ・ベリア・デビルーク : 「…………」
その言葉にぽかんと、口を開いたあと。

[メイン] モモ・ベリア・デビルーク : 「ドロシーさん……」

[メイン] モモ・ベリア・デビルーク : 「あなたって、優しいお方なんですね……」

[メイン] モモ・ベリア・デビルーク : と、つい零れてしまいながらも。

[メイン] ドロシー : 「…………そんなことを言われるとは、思わなかったけど…」

[メイン] モモ・ベリア・デビルーク : 「あっ!いえ、ヘンな意味じゃなくて!
 ……他の魔女の子があなたみたいに喋れるか、とか……あなたが特別か、とかはわかりませんが」

[メイン] モモ・ベリア・デビルーク : 「本来なら、私たちに関わらなくてもいいのに。
 こうして”一緒に考える”、なんて言ってくださいましたから」

[メイン] モモ・ベリア・デビルーク : それにとっても……可愛いですしねっ!と、画面上にいるドロシーを撫でるように、タップしながら。

[メイン] ドロシー : 「……ぅ…」
くすぐったそうに顔を俯かせる

[メイン] ドロシー : 「……アナタがそう思うなら、それでいい。どう、かな…一緒に調べてくれる?」

[メイン] モモ・ベリア・デビルーク : その問いに、にこりと笑って。

[メイン] モモ・ベリア・デビルーク : 「もちろん。このアプリが……何だか恐ろしいというのは……身をもって体験しました」

[メイン] モモ・ベリア・デビルーク : 先ほどの記憶障害を思い出して。
体をぎゅっと片腕で押さえつけながらも。

[メイン] モモ・ベリア・デビルーク : 「……けれど、それに立ち向かわなくては誰も安心なんてできません
 一人でも頑張るつもりでしたから。
 あなたが来てくれて、むしろありがたい限りです!」

[メイン] ドロシー : 「……ありがとう。これから、よろしく」

[メイン] ドロシー : 「私は……これ以上、哀しい出来事が起きないようにしたい。
 『CS』の根源を止めれば、それが叶う気がする。」

[メイン] ドロシー : 「だから、共に解決を目指そう……モモ」

[メイン] モモ・ベリア・デビルーク : 「……わかりました。
 では、あなたの願いと私の夢のため」

[メイン] モモ・ベリア・デビルーク : 「一緒に、この事件を解決してみせましょう……!」

[メイン] モモ・ベリア・デビルーク : そして、握手をするかのように。
ドロシーの手の当たりをタップした。

[メイン] ハッカドール3号 :  

[メイン] ハッカドール3号 :  

[メイン] ハッカドール3号 :  

[メイン] ハッカドール3号 : 1DM<=5 〈∞共鳴〉 (1DM<=5) > [6] > 0 > 成功数0 失敗

[メイン] ハッカドール3号 : 一方その頃─────。

[メイン] ハッカドール3号 : ぼんやりとした……何か、哀しみの色を感じながらも。
その正体が、分析し切れずに……。

[メイン] ハッカドール3号 : 「……………?」
気が付けば、自室に。
記憶倉庫のログを整理するも、演算して得られた結果は。

[メイン] ハッカドール3号 : 無。

[メイン] ハッカドール3号 : 「…………なるほど、ね」
冷や汗を浮かべながら。

[メイン] ハッカドール3号 : ボクも、これでようやく織畑と同じ土俵に立てたってわけだ。

[メイン] ハッカドール3号 : 「不完全性はたった今、立証された、あとは─────」

[メイン] ハッカドール3号 : ちらりと、手に持つスマホへ視線を落とすと。

[メイン] ハッカドール3号 : 「………このアプリから始まった現象なんだ
 今この場でやることといったらもう、一つしかないでしょー」

[メイン] ハッカドール3号 : そして3号もまた奇しくも、モモと全く同じ行動へ移った。

[メイン] DL : CSを起動すると、メイン画面で浮いていた灰色の本が白く染まっていた。
すると、ページが独りでにパラパラとめくられていく。

[メイン] ハッカドール3号 : ─────!

[メイン] DL : あるページで止まり、そこから女の子が飛び出すように現れた。美しい金色の長い髪、透き通るような白い肌、青色のワンピースに白のエプロンドレス、まるで御伽噺に出てくるようなキャラクターだ。少女は優雅につま先から着地すると、本を抱えて挨拶をする。

[メイン] ハッカドール3号 : 冷や汗を浮かべながら、スマホをじっと見て。

[メイン] アリス : 「こんばんは、私はアリス。よろしくね」

[メイン] ハッカドール3号 : 「……どーもお姉さん、こんばんはー」
のんびりとした口調で返す。

[メイン] ハッカドール3号 : 「もしかしてお姉さんが……魔女?」

[メイン] DL : よくできた音声合成だ。かなり人間的で自然な声に聞こえるだろう。

[メイン] ハッカドール3号 : "似ている"。そんな気がした、3号であった。

[メイン] アリス : 「その通り。察しの良い人は好きよ。
 私はアナタの魔女。そしてアナタの助手」

[メイン] アリス : 「さて、賽は投げられた。でも安心して、私がきたからにはワンサイドゲームとはならないはずよ。私は優秀な助手だからね。」

[メイン] ハッカドール3号 : 会話可能な人工知能─────。

[メイン] DL : 人工知能にしては会話があまりに自然、故に不気味に感じるだろう

[メイン] アリス : 「まずは明日からの情報収集、頼りにしてるわ、探偵さん。」

[メイン] ハッカドール3号 : 「……へー?それはそれは、随分と自信家だねー、頼もしいや
 あ、ボクは3号って言うんだ、よろしくねー」

[メイン] アリス : 「よろしく。まあ名前もその奇抜な格好も知ってはいたけれど…
 それにしても…酷い姿ね」

[メイン] ハッカドール3号 : 「えー?でもこれ着てると、再生回数伸びるんだよー?
 アリスもこれ、着てみる?きっと似合うと思うよー」

[メイン] アリス : 「辞めておくわ。私、下品な格好は嫌だもの」

[メイン] ハッカドール3号 : 最初は警戒するも、段々と面白くなってきて
にやけ顔で、アリスとの会話を楽しむ。

[メイン] ハッカドール3号 : 「ちぇー、まぁ、でも」

[メイン] ハッカドール3号 : 「探偵のお仕事っていうのはねー」

[メイン] ハッカドール3号 : 「─────泥臭くて、意外と下品なことが要求されるかもだよー?」
にやりと笑い。

[メイン] アリス : 「なら、それはアナタにお願いするわね。私はあくまで助手。手助けをするだけで、謎を解くのはアナタの仕事」

[メイン] ハッカドール3号 : 「ほいほいー、お任せあーれ」
肩を竦めながら。

[メイン] ハッカドール3号 : 「それじゃあ、優秀な助手による」

[メイン] ハッカドール3号 : 「"アリスゲーム"、期待しちゃうよー」

[メイン] アリス : 「ええ。期待しておきなさいな」

[メイン] ハッカドール3号 : 「それにしても、最初からすごい協力的だけどさ
 君にとってこのCSって、あれじゃないの?
 ほら、生まれの場所?故郷、みたいな?」

[メイン] ハッカドール3号 : 「ボク、このアプリに懐疑的な目で、じ~~って見てるけど
 アリスは、気分悪くなったりとか、しないのー?」

[メイン] アリス : 「……まあ、ここが居場所なのは確かね
 とは言え、『CS』にはそんな機能は…特に記憶をどうこうするようなものはないはずよ」

[メイン] ハッカドール3号 : 「………あ、やっぱり?ふんふん……
 じゃあ、アリスにとっては……"バグ"、なんだね?」

[メイン] アリス : 「それも違うわね。そもそも、アプリで記憶障害、なんておかしな話だもの。何者かが自身の悪事を『CS』のせいにしようとしてるんじゃないかしら?」
自分のおかしさを棚に上げて、そう言う

[メイン] ハッカドール3号 : あははー、と困ったように笑いながら。

[メイン] ハッカドール3号 : 「なるほどね、じゃあアリスは……その現象の真犯人は別にいる
 だから、CSの健全性をどうにか証明したいからこそ
 ボクの助手になってくれる……というわけだね?」

[メイン] アリス : 「私の行動理由についての解釈はアナタの自由だけど、別に私は『CS』に愛着があるわけではない、とだけ言っておくわよ。私の名誉のために」

[メイン] アリス : 「真犯人は別にいる、それはきっと正しいと思うけどね」

[メイン] ハッカドール3号 : 「………ふーん?なんかキミ」

[メイン] ハッカドール3号 : 「面白いね」

[メイン] アリス : 「そう?アナタのほうが相当面白いと思うけど。格好とかね」

[メイン] ハッカドール3号 : 「はは、まぁ、"ボク"らAIっていうのはねー
 命令にとーっても従順なんだ、逆に言えば、それ以外のことはできない」

[メイン] ハッカドール3号 : 「そういうシンプルな構造体でできてるんだ
 でも、キミはどうやら違う」

[メイン] ハッカドール3号 : 「誇り、か……ふふ、そういう"AI"もあるんだねー」

[メイン] アリス : 「……ま、それについての解釈もアナタの自由よ」

[メイン] アリス : 「でも、ノーヒントはつまらないし…そうね」

[メイン] アリス : 「一回だけチャンスをあげるわ。いつでもいいけど…一度だけ、私が何者か告げなさい。その時は正直にイエスかノーで答えてあげる」

[メイン] ハッカドール3号 : 「へ~!それは面白いねー、そういうゲーム、ボク大好きだよー」

[メイン] ハッカドール3号 : にやにやとしながら。

[メイン] ハッカドール3号 : 「じゃ、エリクサーとして取っておこーっと」

[メイン] アリス : 「いいけど、ちゃんと使いなさいよ」

[メイン] ハッカドール3号 : 「でもボク、ついついラストエリクサー症候群になっちゃうんだよねー」
どこか楽しそうに、あははーと笑いながら。

[メイン] ハッカドール3号 : 「ま、じゃあほどほどに、よろしく頼むよ~」

[メイン] ハッカドール3号 : 再度、画面に映る少女に、3号はマイペースに手を振った。

[メイン] アリス : 「せめて目的ぐらいは聞いておきなさいな」
マイペースさに呆れたようにそう言って

[メイン] アリス : 「調査の件だけど、まずは『CS』に詳しい人間に話を聞きたいわ。ああ、この詳しい人間っていうのは制作者以外の、ね」

[メイン] ハッカドール3号 : 「ふーん?なるほどね、じゃあ……」

[メイン] ハッカドール3号 : 「CSを一番長くプレイしてる人かなー」

[メイン] アリス : 「ま、そんなところね」

[メイン] ハッカドール3号 : 「おっけーおっけー、じゃあそこらへん、いい感じにやってみるよー」
のんびりとした口調で。

[メイン] アリス : 「大丈夫なのか心配になるわね…でも頼りにしてるわよ、”探偵さん”」

[メイン] ハッカドール3号 : 「ほいさー、ワンダーな結果をゲットしてくるよー」

[メイン] ハッカドール3号 : そんなわけで、もう夜遅く……子どもは寝る時間なので。

[メイン] ハッカドール3号 : 「ふわぁぁ……」

[メイン] ハッカドール3号 : 「Hey Alice、電気消してー…」

[メイン] ハッカドール3号 : 布団にもぞもぞした。

[メイン] アリス : 「私にそんな機能はないわよ…」

[メイン] DL :  

[メイン] DL :  

[メイン] DL : その夜、3号は夢を見る

[メイン] DL : 何の変哲もない道、綺麗な女性の後ろ姿が見える。見えているのだが、輪郭が掴めない。その後ろ姿に少しずつ近づいている。そして、次々と感情が流れ込んでくる。

[メイン]   : 見つけた! みつけた! ミツけた! ミツケタ!
美しく長い髪! 冷淡な目! 蔑む心! もっとも綺麗で! それでいて汚らわしいアナタ!

[メイン]   : 一目でわかったわ! 素敵なアナタ! 親愛なるアナタ! 大好きで、大嫌いなアナタ!
私の存在を肯定してくれる! 私に居場所を与えてくれる! 私を私にしてくれる!

[メイン]   : ああ! ああ! もう我慢できない! やっと見つけた! やっと会える! やっと触れれる!

[メイン]   : ――だから、殺してしまいましょう。

[メイン] DL :  

[メイン] DL :  

[メイン] DL : そうして、目が覚めた

[メイン] ハッカドール3号 : ボクは、AIだ、といっても、受肉をしている特殊な個体でもある。
人と同じように息をし、食事をし、そして……夢を見る。

[メイン] ハッカドール3号 : 布団が、びっしょりと濡れていた。

[メイン] ハッカドール3号 : 「はぁっ……はぁっ……!」

[メイン] ハッカドール3号 : べたつく汗を拭いながら、今もなお鮮明に覚えている
まるで滝のように流れて来た感情を思い出す。

[メイン] ハッカドール3号 : 「…………あれは、一体……何……?
 何が、一体誰に向かって……?……それに……」

[メイン] ハッカドール3号 : 「……殺す……」
ぽつりと、そう漏らすと。意を決したように、眉に力を込め。

[メイン] ハッカドール3号 : ぐいぃーっと背伸びをした後、とろんとした目を窓の外へと向けた。
─────ボクは、困っている人を助けるために開発されたツールだ。
それなら、その"使命"を果たそうじゃないか。

[メイン] ハッカドール3号 : 「パンドラの箱かもしれないけれども、でも」

[メイン] ハッカドール3号 : 「デバッグ作業は、大事だからね」

[メイン] ハッカドール3号 :  

[メイン] ハッカドール3号 :  

[メイン] DL : 次の日、ホームルームが終わると忙しい午前中が訪れ
それもまた終わり、昼休みとなる

[メイン] DL : 以降は盤面下の学内マップを使って調査することを教える
基本的に昼休みは校舎、放課後は部室棟マップを利用する。昼休みに1回、放課後に2回の調査が可能。

また、放課後が始まったときにミス研の部室に行ける
これは1回とは数えないことを教える

[メイン] ハッカドール3号 : ぺたぺたという裸足の音が、廊下の方から聞こえてくる。
そして、モモのいる教室に、マイクロビキニ姿の、スカイブルーな少年が
ひょこっと顔を出して。

[メイン] ハッカドール3号 : 「やほー、来たよモモー」
ゆらゆらと手を振っていた。

[メイン] モモ・ベリア・デビルーク : 「あっ、三号さん……こ、こんにちは」

[メイン] モモ・ベリア・デビルーク : そのままぱたぱたとトイレに向かい、制服姿からMBに着替えて戻ってくる。

[メイン] モモ・ベリア・デビルーク : 「……ど、堂々と来るんですね……!?
 クラスメイト、みんな驚いた顔で三号さん見てましたよ!?」

[メイン] モモ・ベリア・デビルーク : ……もっとも、今の私も例外じゃないんだけど……と、視線を受けて恥ずかしげにしながら。

[メイン] ハッカドール3号 : 「おっ、ナイスマイクロビキニー」
ぐっ!とグッジョブサインと、満足げな顔。

[メイン] モモ・ベリア・デビルーク : 「ほ、本当に褒めてるんですかそれはっ……!!
 ……うう、まあ……ありがとうございます」

[メイン] モモ・ベリア・デビルーク : 俯いた顔で礼を言いながらも、ハッと思い出したように三号に目を向けて。

[メイン] ハッカドール3号 : こくりと、頷いて応える。

[メイン] ハッカドール3号 : 「この案件は、色々ディープで、ダークな予感がするし
 踏み込んじゃったら最後……どーなるか、本当にわかんないけど」

[メイン] ハッカドール3号 : 「でも、まぁ、きっと……なんとかなるよ」

[メイン] ハッカドール3号 : 「ボクがいるし、それにモモもいる」

[メイン] ハッカドール3号 : モモに信頼を込めた目、それでいてちょっと眠そうな瞳を向ける。

[メイン] モモ・ベリア・デビルーク : 「………………」

[メイン] モモ・ベリア・デビルーク : その信頼の瞳に応えるように、頷き返して。

[メイン] モモ・ベリア・デビルーク : 「ええ。私も、少し恐れはありますが……
 それでも、事件解決のため……そして、三号さんと共に、なら……出来る気がします」

[メイン] モモ・ベリア・デビルーク : なんとなくですけどね、と笑いつつも。
3号の手を取りつつ。

[メイン] ハッカドール3号 : その手を握り返しながら、にっ、と笑う。
青と桜色は、廊下へと出て、調査へと足を踏み出したのだった。

[メイン] ハッカドール3号 : その道中、昨夜の情報をやり取りしつつ……。
辿り着いたのは、すぐ隣の教室、1Bであった。

[メイン] ハッカドール3号 : 「失礼しまーす、雁鳥って子、いますかー」

[メイン] ハッカドール3号 : 教室に入るや否や、室内をぐるりと見渡しながら
少し大きめのトーンで、探し人を求めた。

[メイン] モモ・ベリア・デビルーク : 同じく失礼します~、と顔をのぞかせながら。

[メイン] 雁鳥 咲 : 「あ、はい」
離れた席から返事が返ってくる

[メイン] ハッカドール3号 : 「おっ、やほやほー!」
てくてくと、堂々と中に入っていき、雁鳥の机の前に立ち。

[メイン] ハッカドール3号 : 「初めましてー、ボクハッカドールチャンネルの3号っていうんだー、よろしくねー」

[メイン] 雁鳥 咲 : 「か、雁鳥咲です…
 そんな格好…この学校の人ですか…?」
目をどこにやればいいのか、視線を右往左往させつつ

[メイン] ハッカドール3号 : 「ううん、ボクは違うよー、えーとねボクはねー……
 ……むぅー、説明するの、なんだか捗らないなぁー……
 あとでハッカドールチャンネルって調べてみてねー、あとあと
 チャンネル登録も、ぜひぜひー」

[メイン] ハッカドール3号 : 3号はというとフランクな感じで、雁鳥に接する。

[メイン] 雁鳥 咲 : 「はあ…」

[メイン] モモ・ベリア・デビルーク : 「はじめまして、モモと申します
 私は学校の者ですし、三号さんも私の……仲間、みたいなものでしょうか
 ですので……あまり警戒されなくても大丈夫ですよ」

[メイン] モモ・ベリア・デビルーク : にこっ、と微笑みを見せながらも。仲間という言葉を使ったことに三号に頭を下げながら。

[メイン] ハッカドール3号 : いえーい、とアピールしながら。

[メイン] 雁鳥 咲 : 「そうなんですか…。
 それで…私に何の用ですか?」

[メイン] ハッカドール3号 : 「えーとね、キミにちょっとばかし用があってね、会いに来たんだ―
 時間、ちょっぴりもらってもいいかな?それとも、忙しかった?」
小首を傾げながら。

[メイン] 雁鳥 咲 : 「いえ、大丈夫ですけど…」

[メイン] ハッカドール3号 : 「そっか、でもごめんねー、プライベートな時間中にー」

[メイン] ハッカドール3号 : 「あとでお礼とかするよー、ねー?モモ」

[メイン] モモ・ベリア・デビルーク : 「あはは……はい、この埋め合わせはさせていただきます」

[メイン] モモ・ベリア・デビルーク : 頬を掻きながらも、こくりと頷きつつ。

[メイン] 雁鳥 咲 : 「いえ、別にそこまでしなくても…
 それで、用と言うのは…?」

[メイン] ハッカドール3号 : 「えっとね、実はね」

[メイン] ハッカドール3号 : 「織畑が、ちょっぴり大変なことになっちゃってるんだ
 だからボク達でどーにしかしよー!ってことになって
 でも、ボク達だけでは、中々難しいものでー……」
しょんぼりとしながら。

[メイン] ハッカドール3号 : 「だから、雁鳥にも協力をしてほしいんだ
 ……要件は、CSっていうアプリについて!」

[メイン] 雁鳥 咲 : 「…………織畑さんですか…
 確かに、昨日から欠席していますけど…」

[メイン] モモ・ベリア・デビルーク : 「……あれ、あんまり驚かれないんですね」

[メイン] モモ・ベリア・デビルーク : CSを誘ったのは雁鳥さんと聞いていた。
だからてっきり、もっとつながりがある物かと思ってたけど……
……友達がいない、って織畑さんもいっていたし……そうでもないのかな。

[メイン] ハッカドール3号 : 雁鳥にこくりと頷きながらも。
モモに、確かにねー…と言いたげな顔をしつつも。

[メイン] ハッカドール3号 : 「……」
元々と言えば、CSはこの雁鳥って子から、織畑に友達になってほしいって
そういう感じで勧めたものだけど……でも、雁鳥にとっては
織畑が急に、ばったりと会話をしなくなってしまったように見えちゃってるかもしれないなぁ。

[メイン] 雁鳥 咲 : 「……大変なことになってるのかどうかはわかりませんが、また欠席しているのは事実なので…」

[メイン] 雁鳥 咲 : 「欠席の理由は、わかりませんけど…」
と言いつつ、共鳴者たちから目を逸らす

[メイン] ハッカドール3号 : 「……………」

[メイン] ハッカドール3号 : ひょこっ、と雁鳥の目線の先に自分が移動して、目を合わせて。

[メイン] ハッカドール3号 : 「ねぇ、雁鳥~、君は………"友達"を、信じられる?」

[メイン] ハッカドール3号 : じぃーーっと、雁鳥の目を見て。

[メイン] 雁鳥 咲 : 「”友達”、ですか…?」

[メイン] ハッカドール3号 : こくりと、頷く。そして、真剣な表情で、じっと見つめる。

[メイン] 雁鳥 咲 : 「……わかりません。私、友達とかそういったものは、ほとんどいなかったので…」

[メイン] ハッカドール3号 : 「じゃあー………こう変えちゃおー」

[メイン] ハッカドール3号 :
     ・・・・・・
「友達を、信じてみたい?」

[メイン] 雁鳥 咲 : 「…………」

[メイン] 雁鳥 咲 : 「……友達を、信じれるような人に…私もなりたかったです
 でも私は……」

[メイン] 雁鳥 咲 : と言って黙り込んでしまう

[メイン] ハッカドール3号 : 3号は、その言葉を聞き、表情を緩める。

[メイン] ハッカドール3号 : 「ううん」

[メイン] ハッカドール3号 : 「そうなりたいって意志があるだけで、もー十分!」

[メイン] ハッカドール3号 : オッケーマークを腕で作りながら。

[メイン] ハッカドール3号 : 「君は、優しい子だねー」
にこっ、と微笑みながら。

[メイン] モモ・ベリア・デビルーク : 三号のに、少し驚いた様子を見せるも。
続く言葉に笑みを浮かべる。

[メイン] 雁鳥 咲 : 「……いえ、私は…そんなんじゃ、ないんです…
 私は…友達になりたかった人を見捨てて、逃げたんです…!」

[メイン] ハッカドール3号 : 「…………………」

[メイン] モモ・ベリア・デビルーク : 「…………!?
 ……見捨てた、とは……一体……」

[メイン] ハッカドール3号 : 雁鳥の吐露を3号は受け止めるように、黙ったまま
真剣に、雁鳥の目を見つめながら、言葉の続きを待ち。

[メイン] モモ・ベリア・デビルーク : その言葉の意図の大きさに、思わずオウム返しとなってしまう。

[メイン] 雁鳥 咲 : 「信じてもらえないと思いますが…。
 初めてちゃんと織畑さんとお話ができたあの日、一緒に下校したんです」

[メイン] ハッカドール3号 : 「信じるよ」
はっきりと、そう断言し。話の続きを聞く。

[メイン] 雁鳥 咲 : 「その途中で、人通りがない道で、突然…ホント突然に、目の前に黒くて大きな怪物が現れて…私怖くて逃げだしたんです。」

[メイン] ハッカドール3号 : ─────!……なるほど、じゃあ雁鳥も、見たんだ。"アレ"を。

[メイン] 雁鳥 咲 : 「織畑さんも遅れて、後ろを走ってて…でも後ろから大きな音が聞こえて、でも振り向けなくて…」

[メイン] 雁鳥 咲 : 「……家まで振り向かずに走ったんです。その後、織畑さんに連絡しても繋がらなくて…
 見捨てたんです私、織畑さんを、友達を、見捨てて逃げたんです。」

[メイン] 雁鳥 咲 : 「だから、だから私は優しい人何かじゃないし…織畑さんはもう…!」

[メイン] ハッカドール3号 : 「……怖かったね、それは、仕方のないことだよ
 得体の知れない、巨大なものが目の前にあれば、誰だって
 そういう選択肢を選んじゃうよ」
憐憫を浮かばせる目で、見つめながら。

[メイン] モモ・ベリア・デビルーク : 黒い怪物。
記憶にない、想像もできないようなそんな化物だったが。
そのはずなのに────なぜか、見覚えがあるような気をしてしまう。
そして、胸の締め付けられる思いも。

[メイン] 雁鳥 咲 : 「織畑さんは…死んでしまったんです…!」
と言って、静かに泣き出してしまう。

[メイン] ハッカドール3号 : 「─────……!」
ぴくりと反応する。そして、瞬きをしながら。

[メイン] ハッカドール3号 : ……死んだ?……。

[メイン] ハッカドール3号 : ロジックエラーが、脳内で発生する。

[メイン] モモ・ベリア・デビルーク : 「……え?」

[メイン] モモ・ベリア・デビルーク : 「昨日、織畑さんは私たちと一緒に……帰りましたよ……?」

[メイン] ハッカドール3号 : 何故なら、織畑は自分達と昨日会ったばかりであり。
……というかそもそも、欠席自体していない……。

[メイン] ハッカドール3号 : 織畑と雁鳥は同じクラスだ。生存確認自体は、容易にできる。

[メイン] モモ・ベリア・デビルーク : ……正確にはその記憶はない────が、それにしても、会って話したことは覚えているし、その約束も取り付けた。はずなのに。

[メイン] ハッカドール3号 : モモに同意するように、こくりと頷いて。

[メイン] ハッカドール3号 : 「……意味を、教えてくれるかな?……ゆっくりでいいよ
 ……それが、ボク達の助けにも、なるんだ
 お願い……できるかな?」

[メイン] ハッカドール3号 : 雁鳥の手のひらの上に、安心をさせようと、自分の手を優しく置き。

[メイン] モモ・ベリア・デビルーク : 「はい……私たちがいますから。不安のはけ口に……してください」

[メイン] 雁鳥 咲 : 暫く静かに泣き続けていたが

[メイン] モモ・ベリア・デビルーク : その上から、二人の手を握るようにして置きつつ。

[メイン] 雁鳥 咲 : 「そんなわけないです…織畑さんは、確かに怪物に食べられて……」

[メイン] ハッカドール3号 : 「……………」
訝しめた顔をしながらも。

[メイン] ハッカドール3号 : 「…………雁鳥、大丈夫、織畑は─────生きているよ」

[メイン] ハッカドール3号 : 「ボク達が、証人になるよ
 ……でも今、織畑は……記憶障害を負ってしまっているんだ」

[メイン] ハッカドール3号 : 「だから、友達である君に会おうにも、記憶が無い状態の時に
 何か、失礼なことを言ってしまうんじゃないかって
 そう恐れていた、だから……会わないという選択肢を選んだんだ」

[メイン] 雁鳥 咲 : 「………たちの悪い冗談はやめてください。私、今言いましたよね?」

[メイン] 雁鳥 咲 : 「織畑さんは怪物に…その、食べられて死んだって。
 怪物も、織畑さんが潰される音も本当にあったことです。食べられたから死体が出てこない…連絡もずっとつきません」

[メイン] ハッカドール3号 : 「……………」
暫しの、沈黙の後。

[メイン] ハッカドール3号 : 「…………………ボクは、人の不幸を唆す、楽しくない冗談なんか、言わない」

[メイン] ハッカドール3号 : 真剣な瞳で、そうハッキリと言い。

[メイン] ハッカドール3号 : 「ボクは、君とも"友達"になりたいんだ」

[メイン] モモ・ベリア・デビルーク : 「…………。私たちは、その織畑さんに記憶障害のお話を持ち掛けられたんです。
 雁鳥さんからのお話もそれで聞きましたし、それに……」
と、スマホを取り出す。用件は────CS。

[メイン] モモ・ベリア・デビルーク : 書庫を開いて、織畑のものである日記を見せようとする。

[メイン] 雁鳥 咲 : 「……『CS』の伝誦は、相手の承諾が必要ありません。あなたが帰宅中に交換ボタンを押しただけ、というだけじゃないんですか」

[メイン] 雁鳥 咲 : 「それに私には…もう、友達を作る資格なんてないんです」

[メイン] ハッカドール3号 : 「─────伝誦は渡るのは、1つまで」

[メイン] ハッカドール3号 : そして3号は、復唱を始める。

[メイン] ハッカドール3号 : 金曜日の内容として。
灰色の本、つまり織畑が、『始めてみました!面白い話は書けないと思うけど…。』
そして、青を基調とした魔女、つまり雁鳥が『今日は勇気を出して一歩踏み出す。がんばれ私。』
………と。
昨日始めたばかりのプレイヤーでは、取得は不可能なデータであろう。

[メイン] 雁鳥 咲 : 「………」

[メイン] モモ・ベリア・デビルーク : 「……”今日は勇気を出して一歩踏み出す。がんばれ私。”
 もし、あなたが友達を作る資格がない、と……あなたの身に起きた事なら、そう思ってしまうかもしれません」

[メイン] ハッカドール3号 : 「もしも、織畑が死んでいたとしたら」

[メイン] ハッカドール3号 : 「─────この日記は、決して取得できないよ」

[メイン] モモ・ベリア・デビルーク : こくり、と三号に頷きながら。

[メイン] モモ・ベリア・デビルーク : 「……でも、この一歩は……確かにあったものなんです
 織畑さんも……雁鳥さんという友達が出来たからこそ、会うことを恐れてしまったんじゃないでしょうか」

[メイン] 雁鳥 咲 : 「…………どうやって知ったのかは知りませんけど。私の体験したことは全部本当のことです」

[メイン] ハッカドール3号 : 「うん、ボクは雁鳥のことを信じるよ」

[メイン] ハッカドール3号 : 「だから雁鳥も、ボク達のことをどうか、信じてほしい」

[メイン] ハッカドール3号 : そう言い、3号は雁鳥に頭を下げた。

[メイン] 雁鳥 咲 : 「……ごめんなさい。私には…無理です」

[メイン] モモ・ベリア・デビルーク : 「…………私からも……」
と、頭を下げたのと────その言葉は同時だった。

[メイン] ハッカドール3号 : 「………そっか、残念だ」
しょんぼりとしながらも。

[メイン] ハッカドール3号 : 「でもボクは、織畑を助けるのをやめるわけにもいかないんだ
 だから─────このCSってアプリのことを、もっと深く知る必要がある」

[メイン] ハッカドール3号 : 「……キミにとっても、織畑の"仇を取る"という、勇気の一歩に繋がる
 どうか、協力をしてほしい」

[メイン] ハッカドール3号 : 「キミは、誰からこのCSの招待コードを、受け取ったんだい?」

[メイン] 雁鳥 咲 : 「……部活の先輩です。私ゲーム部なんです。」

[メイン] ハッカドール3号 : 「ゲーム部の先輩、か……ふむふむ、そっか……ありがとうね、雁鳥」
にこりと、微笑み。

[メイン] モモ・ベリア・デビルーク : 「はい、例え信用していただけなかったとしても……
 教えてくださったこと、ありがとうございます」

[メイン] モモ・ベリア・デビルーク : 顔を上げて、同じく笑いつつも。

[メイン] ハッカドール3号 : 「おっと、ちょっと時間を取り過ぎちゃったかもだ……
 じゃー……ボク達はそろそろこの辺でー」

[メイン] ハッカドール3号 : ばいばいー、と雁鳥に手を振りながら、教室を出ようとする。

[メイン] 雁鳥 咲 : 「…そうですね。次の授業もあるので」
それでは、と頭を下げる

[メイン] モモ・ベリア・デビルーク : 「……何かあれば、雁鳥さんの方へとご連絡させていただきますね」
と言って、頭を下げ返しながらも、三号の後を追う。

[メイン] ハッカドール3号 :  

[メイン] ハッカドール3号 :  

[メイン] ハッカドール3号 :  

[メイン] ハッカドール3号 : ─────そして放課後。
3号とモモは、まずはミス研の部室へと訪れた。

[メイン] ハッカドール3号 : 「八雲部長さん、いるー?」

[メイン] 八雲 芳一 : 「おう、いるぞ。
 2人とも今日も来たのか」

[メイン] ハッカドール3号 : いえーい、とピースを出してる。

[メイン] モモ・ベリア・デビルーク : 「ふふふっ、八雲さんの”ミステリー”は解決出来たのか気になったのもあります……けど、一つ尋ねたいことがありまして」

[メイン] モモ・ベリア・デビルーク : 挨拶のため、軽く手を振りながらも。

[メイン] 八雲 芳一 : 「……あー、実はこっちのは進捗が悪くてな
 何故花が摘まれたのかわからないんだ。荒らされてるってわけじゃなさそうなんだが…」

[メイン] ハッカドール3号 : 「え?そーなんだ……?愉快犯じゃないなら……
 ……んー?何か別の目的があって、なのかなー?」
首を捻りながらも。

[メイン] モモ・ベリア・デビルーク : 「むむ……そうですか
 どうやら私たちだけでなく、八雲さんも暗中模索なんですね」

[メイン] モモ・ベリア・デビルーク : 原因がわからないことに眉を曲げながらも。

[メイン] ハッカドール3号 : 「……あ、そーだ八雲部長さんー、えっとねー
 ボク達もとある依頼を受けたわけなんだけどー」

[メイン] 八雲 芳一 : 「お、依頼がもう一つ来ていたのか」

[メイン] ハッカドール3号 : 「そーそ、えっとねー……今、CSってアプリが流行ってるでしょー?」

[メイン] ハッカドール3号 : 「それでねー、何か"ミステリー"な感じがするってことで
 調べよー!っていうような、大体そんな感じの依頼なんだー
 ……ちなみに八雲部長さんは、CSってやってたりするー?」

[メイン] 八雲 芳一 : 「ああ、実はやってるぞ」

[メイン] ハッカドール3号 : 「え!そーなんだ!」

[メイン] 八雲 芳一 : 「本の感想を書いたり、何か面白いことのメモに使ったりと日記と呼べる使い方はしてないがな」

[メイン] ハッカドール3号 : 「あはは、それはそれででも、いい感じだねー
 ちなみに、八雲部長さんの魔女は今、どんな感じー?」

[メイン] 八雲 芳一 : 「こんな感じだ」
と画面に映っているのは緑を基調とした魔女

[メイン] 魔女 : これの緑色版

[メイン] ハッカドール3号 : ほほー!ちゃんと魔女になってるー!と興味津々な顔で画面を見ながら。

[メイン] ハッカドール3号 : 「(Hey Siri!キミは他の人に見せちゃダメなのー?)」
こそこそと、アリスに内緒話を。

[メイン] アリス : 「(別に見せてもいいんじゃない?)」

[メイン] ハッカドール3号 : 「(じゃあ見せちゃおー、カッコイイ感じのポーズでお願いねー)」

[メイン] ハッカドール3号 : そんなわけで、3号も自分の魔女であるアリスを
どやっ!と八雲部長と、モモに見せびらかす。

[メイン] アリス : スカートを摘まみ一礼する

[メイン] モモ・ベリア・デビルーク : 「わっ……かわいい!
 3号さんに似合っていそうなスマートな子ですね!」

[メイン] モモ・ベリア・デビルーク : ぱちぱち!とアリスに拍手を送りつつも。

[メイン] ハッカドール3号 : 「でしょでしょー!」

[メイン] ハッカドール3号 : ふふーん!と嬉しそうにしてる。

[メイン] 八雲 芳一 : 「ほう…そんな魔女もいるのか…」

[メイン] モモ・ベリア・デビルーク : 三号の自慢顔に、うずうず……としてしまい。

[メイン] アリス : 「どうも。よろしくね」

[メイン] モモ・ベリア・デビルーク : 「(ドロシーさん!ドロシーさんも……みんなに自慢してもいいんですか?)」

[メイン] ドロシー : 「(……うん、別に…いいよ)」

[メイン] モモ・ベリア・デビルーク : 「(!)」

[メイン] モモ・ベリア・デビルーク : ぱぁっ!と顔を明るくしながら。

[メイン] モモ・ベリア・デビルーク : 「ふふっ、実は……私もちょうど昨日、こんな魔女の子が生まれてくれたんです!」

[メイン] モモ・ベリア・デビルーク : と、負けじと端末を開いてドロシーを二人に見せる。

[メイン] ドロシー : 一礼する

[メイン] ドロシー : 「どうも。こんにちは。私はドロシー」

[メイン] 八雲 芳一 : 「これは凄いな…私もそんなにやってるわけではないが、2人のような魔女は初めて見た」

[メイン] ハッカドール3号 : 「おぉぉぉぉ~~~~!!超かわいい~~!
 モモらしい魔女だねー!ねーアリス、キミよりも上品だったりしない?
 こー、お淑やかな感じとかするしー」

[メイン] ハッカドール3号 : 楽しそうに笑いながら。

[メイン] モモ・ベリア・デビルーク : 「えへへへ!でしょ〜!!
 ほらドロシーさん!言われてますよ!!」

[メイン] アリス : 「そうかしら? 無口だからそう見えるだけなんじゃない?」
嘲笑気味に

[メイン] ハッカドール3号 : 「あ、ちょっと悔しそうな顔してるねー?」

[メイン] モモ・ベリア・デビルーク : 自分のことのように嬉しげにしつつも、褒められたことをドロシーと目を見せ合い。

[メイン] ドロシー : 「………持ち主はいい人そうだけど、魔女の方は外れね」

[メイン] モモ・ベリア・デビルーク : 「……ドロシーさん!?」
思わぬ人からの思わぬ言葉に、言葉が漏れてしまう。

[メイン] アリス : 「言ってくれるわね…まあ読み上げ機能もない魔女の言ってることなんてわかりませーん」

[メイン] ハッカドール3号 : 「まーまーまー」
仲裁に入りながら。

[メイン] ハッカドール3号 : 「OK Googleー、気分を落ち着かせるBGM流してー」

[メイン] モモ・ベリア・デビルーク : ……あ、ありがとうございます……と、仲裁した三号にお礼を言いつつも。

[メイン] アリス : 「あっちょっと……」
Googleにアプリが変わる

[メイン] モモ・ベリア・デビルーク : ……なんだか、でも……楽しそうでよかった。
……味方が増えた気持ちになる。

[メイン] ハッカドール3号 : 「─────はい!というわけでなんだけどー
八雲部長さん、いくつか聞いてみたいことがありましてー」

[メイン] 八雲 芳一 : 「最近のAIは進んでるもんだな……ん?なんだ?」

[メイン] ハッカドール3号 : 椅子に座り、リラックスモードをオンにし
だらだらーっとしながら、スマホから流れる
ゆったりとした、アニソンを聞きながら。

[メイン] ハッカドール3号 : 「まず一つ目ー!CSに関する、何かこー、ミステリー!って感じがする
 そーんな噂話とか、聞いたりしてないかなー?」

[メイン] ハッカドール3号 : 足をぷらぷらとさせながら。

[メイン] 八雲 芳一 : 「ふむ…ミステリーな噂か…
 聞いたことはないな」

[メイン] ハッカドール3号 : 「そっかー……ふーむ、ミステリーにすごい嗅覚が鋭い
 八雲部長さんでも知らないってことは、結構中々
 骨が折れちゃいそーな案件かもなー」

[メイン] ハッカドール3号 : 情報ありがとねー、と八雲にお礼を言いつつ。

[メイン] 八雲 芳一 : 「ちなみにどんな案件なんだ?『CS』が関わってるなら詳しい奴に心当たりぐらいはあるが」

[メイン] モモ・ベリア・デビルーク : 「ふむむ……となると……昨日の織畑さんのように、ミステリー研究部を訪れた人もいなそうですね」
三号と共に聞き周り、予想していたことではあるが。

[メイン] ハッカドール3号 : 「あ、それはねー………モモー」
モモにお願いするような、とろーんとした目を向け。

[メイン] モモ・ベリア・デビルーク : その視線を受けてこくりと頷き。

[メイン] モモ・ベリア・デビルーク : 「実は────」

[メイン] モモ・ベリア・デビルーク : と、昨日あった出来事らを説明する。
織畑さんからの依頼、CSでの記憶障害、そして自分たちと雁鳥さんとの認識の違い。

[メイン] モモ・ベリア・デビルーク : それらを記憶している分言葉にしながら。

[メイン] モモ・ベリア・デビルーク : 「……という訳なんですが」

[メイン] 八雲 芳一 : 「なるほどな…記憶障害か」

[メイン] 八雲 芳一 : 「やはり、『CS』で記憶障害というのも聞いたことがないし…私は誰かに指摘されなければ、記憶がなくなってることにも気づかなそうなものだが」

[メイン] ハッカドール3号 : こくりと、頷く。

[メイン] ハッカドール3号 : 「ちなみにボクも、その記憶障害をちょーっとね
 負っちゃってるみたいなんだ」
さらっと、そう言いながら。

[メイン] ハッカドール3号 : 「ねぇ八雲部長さん、じゃあ今度は……
 その、記憶を奪われてしまうっていう、何かミステリー話
 何か持ってたりしないかなー?」

[メイン] 八雲 芳一 : 「そういうのはどちらかというとオカ研の分野な気がするが…
 ちなみにそれも聞いたことはないな」

[メイン] ハッカドール3号 : 「そっか~~~、残念だー……
 でも、もしも八雲部長さんもこの調査に協力とかしてくれるなら
 ボク達としても、助かっちゃうー」

[メイン] 八雲 芳一 : 「すまんが私は花壇の方の調査があるからな…
 それに3日で解決、と銘打った以上明日には解決しなければならん」

[メイン] ハッカドール3号 : 「わっ……!?そっちの事件も期限、すっごい間近だー……!?
 むむむ、八雲部長さんの方も、超大変そうだー」
驚きの表情を浮かべながら。

[メイン] モモ・ベリア・デビルーク : 「むむむむむっ……それは残念ですが、そちらも大切ですからね」
花の話もモモにとっては重要なので、こくこくと頷きながらも。

[メイン] 八雲 芳一 : 「お前たちの件もそうだからな?」

[メイン] モモ・ベリア・デビルーク : 「……八雲さんの分野では無い、となると先程仰っていた"詳しい方"がいらっしゃるんですか?」

[メイン] モモ・ベリア・デビルーク : うっ…!と、痛いところを突かれたように、眉が下がりながらも。

[メイン] ハッカドール3号 : 「あ、そっかー」

[メイン] 八雲 芳一 : 「ああ。『CS』についてはゲーム部の御伽ってやつが詳しい。
 あとは、オカルトっぽい話はオカ研のやつらが知ってるかもな」

[メイン] ハッカドール3号 : 「ほほー!なるほどなるほどー!超いい情報ありがとー!
 さっすが、八雲部長さんは頼れるねー」
足をぱたぱたとさせながら。

[メイン] ハッカドール3号 : 「あ、ちなみに最後に聞きたいことー!」

[メイン] ハッカドール3号 : 「八雲部長さんは、誰から招待コードを受け取ったのー?」

[メイン] 八雲 芳一 : 「誰だったかな…クラスメイトだったと思うが」

[メイン] ハッカドール3号 : 「ほへほへー、八雲部長さんのクラスって?」

[メイン] 八雲 芳一 : 「3Cだ。最も、そこから辿ってくのは難しいと思うぞ
 結構な人数が『CS』をやってるみたいだからな」

[メイン] ハッカドール3号 : 「うへ~……めんどくちゃちょー……」
だらーっと、机の上にほっぺを乗っけながら。
重さでべちゃっと潰れてる。

[メイン] モモ・ベリア・デビルーク : 「CSは狭い範囲しか繋がらない……ですが、だからこそかなりの人に流行っているみたいなんですね」

[メイン] モモ・ベリア・デビルーク : 頷きながらも、べちゃっと潰れた三号の頭を抱えて、だらしないですよ~?と、上から見つつ。

[メイン] ハッカドール3号 : は~~い。とのんびりした口調で返事をして、抱えられる。

[メイン] 八雲 芳一 : 「さてと、質問がこんなところならそろそろ私は調査に向うとするか」

[メイン] ハッカドール3号 : 「ん、ボクからは以上ー!色々ありがとーねー」

[メイン] ハッカドール3号 : モモに抱えられながら、八雲にゆっくりと手を振ってる。

[メイン] 八雲 芳一 : 「おっと、忘れるところだった。最近…でもないか、これはちょっと前からだな。
 よくお化けを見たーみたいな噂を聞くが、これの解決はうちの領分か怪しい。オカ研の絵本に今度確認を取っておくから、お前たちはまだまともに取り合わなくていいぞ」

[メイン] ハッカドール3号 : 「えほんー?」
小首を傾げ。

[メイン] モモ・ベリア・デビルーク : ……お化けを見た……それって……雁鳥さんも言っていた……

[メイン] ハッカドール3号 : 「……ん、とりあえず、らじゃー!」
モモに抱えられながら、敬礼のポーズを取り。

[メイン] ハッカドール3号 : 「じゃあモモ、このままゲーム部に行こ行こー!
 ボク個人的にも、興味あるしー」

[メイン] モモ・ベリア・デビルーク : 「…………」
敬礼のポーズを取る三号のほっぺを、むにむにとつまみながら。

[メイン] ハッカドール3号 : あうぅー。と声が漏れる。
ちなみに感触は、小学生くらいの男の子ということもあり
割とかなり、もちもちだ。

[メイン] モモ・ベリア・デビルーク : 「あっ……は、はい!
 もしかしたら動画のネタにもなるかもしれませんね?」

[メイン] モモ・ベリア・デビルーク : こくりと頷きつつも。

[メイン] モモ・ベリア・デビルーク : 「それでは絵本さんにはよろしくお伝えください。
 わざわざありがとうございました~」
と、ぺこりと頭を下げてお礼を。

[メイン] モモ・ベリア・デビルーク : 頭を抱えながら。

[メイン] 八雲 芳一 : 「おう、頑張れよー」

[メイン] DL : それと同時にミス研の前で立ち止まる足音が

[メイン] 織畑 鶴乃 : 「こんにちは!今日もよろしくお願いしますね!」

[メイン] ハッカドール3号 : 「あ、織畑ー!やほやほー」

[メイン] ハッカドール3号 : 「─────ん?」

[メイン] ハッカドール3号 : ………あれー?んー?

[メイン] ハッカドール3号 : 「……お昼休憩の時に、雁鳥から欠席って聞いてたけど
 この時間帯に学校に来たのー?……あ、でも、記憶喪失だから
 あんまり……覚えてない?」

[メイン] 織畑 鶴乃 : 「えっ…普通に朝から登校して……」

[メイン] 織畑 鶴乃 : 「あっ、今日も授業の記憶がないですぅ~!」

[メイン] ハッカドール3号 : 「…………………ふむふむ」

[メイン] ハッカドール3号 : 顎に指を置きながら、ふんふんと頷きつつ。

[メイン] ハッカドール3号 : 「あ、八雲部長さん、この子が依頼主の子だよー
 いちおー、紹介とかしておくねー」

[メイン] モモ・ベリア・デビルーク : 「……もしかして、そもそも授業にでてなかったり……?」
と呟きつつも。

[メイン] 八雲 芳一 : 「おお、君が依頼主か
 私はミス研の部長の八雲だ。よろしく」

[メイン] 織畑 鶴乃 : 「よろしくお願いします!
 ……授業に出てなかったら不良になっちゃいます~!?」

[メイン] ハッカドール3号 : 「そーそー!だから早く解決しなくちゃ、だねー!」

[メイン] ハッカドール3号 : 「というわけで織畑、今日はねー、ゲーム部に行くよー」

[メイン] 織畑 鶴乃 : 「ゲーム部ですか…」

[メイン] モモ・ベリア・デビルーク : 「はい!事件解決のためと、織畑さんの留年を防ぐために……? どうかしましたか?」

[メイン] 織畑 鶴乃 : 「ゲーム部には…そのー、雁鳥さんがいるんですよね…だから、気まずくて…」

[メイン] ハッカドール3号 : 「………ねぇ、織畑」

[メイン] 織畑 鶴乃 : 「私は廊下で壁のシミを数えてましょうか?
 得意なんです、壁のシミ数えるの!(公式設定)」

[メイン] ハッカドール3号 : 「………雁鳥は、キミのこと、すっごく心配をしてたよー
 だからね……ボクはね、1回でもいいんだ
 君の元気な顔を、見せてあげたいなーって」

[メイン] 織畑 鶴乃 : 「そうなんですか……? うう…でも……」

[メイン] モモ・ベリア・デビルーク : 「……雁鳥さんは色々あって、織畑さんが自分の過失のせいで亡くなった……とまで思っちゃっているそうなんです」

[メイン] モモ・ベリア・デビルーク : 「3号さんの言う通り……私も、織畑さんに会ってあげてもいいんじゃないかって思います
 もちろん、私達もいますから!」

[メイン] ハッカドール3号 : こくりと頷き、そして織畑に、にこりと微笑む。

[メイン] ハッカドール3号 : 「一人だと、怖いかもしれない
 でも、ボク達が着いてるから、絶対に大丈夫
 きっと、キミに後悔はさせないよ」

[メイン] 織畑 鶴乃 : 「……確かに、会った方がいいのはわかるんですけど…
 なんでしょう…直感的に会わないほうがいい気がするんです…」

[メイン] ハッカドール3号 : 「……?……直感的……?」

[メイン] ハッカドール3号 : 目をぱちぱちとさせながら。

[メイン] ハッカドール3号 : ふーーむ、と考え込みながらも。

[メイン] ハッカドール3号 : 「………ん、わかったよ、じゃあ……キミの言う通りにするよ」

[メイン] ハッカドール3号 : 「でも、そうだなぁー……あ、そうだ、じゃあー」

[メイン] ハッカドール3号 : 「交換日記でも、しよっか?」

[メイン] 織畑 鶴乃 : 「交換日記ですか…?もしかして『CS』の?」

[メイン] ハッカドール3号 : 「それはでも、怖いよね?だから─────」

[メイン] ハッカドール3号 : 勝手にミス研部室内の小道具を漁って、そしてノートを取ってくる。

[メイン] ハッカドール3号 : 「じゃじゃーん、これで交換日記、しよーよ」
にっ、と笑いながら。

[メイン] 織畑 鶴乃 : 「それなら、わかりました!」

[メイン] ハッカドール3号 : いえーい!と織畑とハイタッチをしながら。

[メイン] モモ・ベリア・デビルーク : 「わっ……それ、いいアイデアですね!」

[メイン] ハッカドール3号 : そんなわけで3号は、ぐりぐりと簡単な日記を書き始める。
『織畑の問題を頑張って解決するぞー!』という。
ちょっと拙い文字で。

[メイン] モモ・ベリア・デビルーク : 「……織畑さんの記憶は、どんどん抜け落ちてしまっていますが
 こうして記録に取ろうとする……さすが、ですね」

[メイン] モモ・ベリア・デビルーク : 思わず微笑みが漏れてしまいながらも。

[メイン] ハッカドール3号 : そゆこと~。とモモに頷き、そしてペンを渡す。

[メイン] モモ・ベリア・デビルーク : わわっ、とペンを受け取りながらも。

[メイン] ハッカドール3号 : 「じゃあ一人一個ずつ、意気込みをどぞ~」

[メイン] モモ・ベリア・デビルーク : 『↑私もお手伝い頑張ります💪』
と、綺麗な字でつけ加えながら。(絵も自家製。)

[メイン] 織畑 鶴乃 : 「では私も…」

[メイン] 織畑 鶴乃 : 『私も頑張ります!よろしくお願いします!』

[メイン] 織畑 鶴乃 : 「交換日記を書くのって初めてです…!何か感動しました…」

[メイン] ハッカドール3号 : 「へへへ、実はボクもだなー、こういうアナログな感じのも
 なんだか、悪くないよねー」

[メイン] ハッカドール3号 : 満足気な顔で、むふー!と声を漏らしながら。

[メイン] モモ・ベリア・デビルーク : 「ふふ、こういうのって性格が出ますよね
 ……あっ、そうだ」

[メイン] モモ・ベリア・デビルーク : と、モモはスマホを取り出して、八雲部長に押し付けるように渡す。

[メイン] モモ・ベリア・デビルーク : 「それなら……デジタルでも、記録を残しておきましょうか!」

[メイン] ハッカドール3号 : 「お、それいいねー!」

[メイン] 織畑 鶴乃 : 「! いいんですか?!」

[メイン] ハッカドール3号 : いえーい、と織畑とモモに間に入り、スマホカメラに向かって
3号にしてはテンション高めに、ピースサインを出す。

[メイン] 織畑 鶴乃 : 「い、いえーい!」

[メイン] モモ・ベリア・デビルーク : 「アリスさんやドロシーさんも写ってくれたらいいですけどねー」
と零しながらも、ニコリと笑い。

[メイン] モモ・ベリア・デビルーク : そしてそのまま、ピースを顔の近くに寄せる。

[メイン] 八雲 芳一 : 「なるほど…青春だな」
と言いつつスマホのカメラを向け、パシャリ

[メイン] ハッカドール3号 :  

[メイン] ハッカドール3号 :  

[メイン] ハッカドール3号 :  

[メイン] ハッカドール3号 : そして3号とモモは、ゲーム部へ訪れることに。

[メイン] ハッカドール3号 : 「やほやほー」

[メイン] モモ・ベリア・デビルーク : 「こんにちは~」

[メイン] ハッカドール3号 : ひょっこりと、扉から顔を横向きに出す。

[メイン] モブ太郎 : ミス研の倍は広い部室だ。壁際には様々な機材が置かれており、床には配線が入り乱れている。そこには6人の男女がパソコンに向かい作業をしていたり、議論を繰り広げたりしている。

[メイン] ハッカドール3号 : 「おぉぉ~~~~~~~~~~」
目をキラキラと輝かせている。

[メイン] モブ太郎 : 「ん?どうかした?」
出入口付近の男が声をかけてくる。

[メイン] ハッカドール3号 : 「こういう乱雑なのが、逆にいいよね……あ、どもどもー」

[メイン] ハッカドール3号 : 「えっとね、ボクはハッカドールチャンネルの3号って言うんだー
 よろしくねー、それにしても……すっごく楽しそうな部活だねー」

[メイン] モモ・ベリア・デビルーク : 私には乱れているようにも思えますが、逆にマニアだから分かるというものなのでしょうか……と、悩みながらも。

[メイン] ハッカドール3号 : きょろきょろと辺りを見渡しながら、やってるゲームを興味津々に
ちょこっと覗き込みながら。目を輝かせている。

[メイン] モブ太郎 : 「よろしく。興味あるなら覗いて行くか?
 それとも誰かに用?」

[メイン] ハッカドール3号 : 「覗く覗くー!」
ぱたぱたと、はしゃぎながら中に入っていく。

[メイン] モモ・ベリア・デビルーク : 「ああっ、3号さん!
 ゲームが気になるのはわかりますが……その前にお話です!」

[メイン] モモ・ベリア・デビルーク : ぱたぱたとはしゃいでいる彼に抱きついて、そのままぎゅっと動かなくしつつ。

[メイン] ハッカドール3号 : 「ぐえー」

[メイン] ハッカドール3号 : 小さいスカイブルーの男の子の体は、すっぽりとモモに包まれて動けなくなる。

[メイン] モモ・ベリア・デビルーク : 「こういうことになると子どもっぽくなるんですから……」
とは言いつつも、微笑ましくてつい笑ってしまいながら。

[メイン] モモ・ベリア・デビルーク : 「ええっと……御伽さんという方はいらっしゃいますか? CSというゲームに詳しいと聞いたので、お話を伺いたいのですが……」

[メイン] モブ太郎 : 「ああ、御伽ならそこにいるよ」
イヤホンをしたままパソコンと睨めっこをしている男を紹介する。

[メイン] モモ・ベリア・デビルーク : ふむふむ…?と、目をそちらに向けると。

[メイン] モモ・ベリア・デビルーク : わっ。まるで……編集中の三号さんみたいな人。

[メイン] モモ・ベリア・デビルーク : 「……あのっ、こんにちは~
 御伽さんでよろしいでしょうか? 作業中のところ失礼します!」

[メイン] モモ・ベリア・デビルーク : と、横から覗き込むように。

[メイン] 御伽 住吉 : 「ん? ああ。いいよ」

[メイン] ハッカドール3号 : やほやほー!と御伽に手を振る。

[メイン] 御伽 住吉 : 「俺は3年の御伽住吉。君たちは?」

[メイン] ハッカドール3号 : 「ボクはハッカドールチャンネルの3号!それで~」

[メイン] ハッカドール3号 : 上を見上げ、抱き着いているモモの顔を見て。

[メイン] モモ・ベリア・デビルーク : 「はじめまして。モモ・ベリア・デビルークと申します
 名前は長いので、気軽にモモと呼んでいただければ~」

[メイン] モモ・ベリア・デビルーク : と、軽く手を振りながら。

[メイン] 御伽 住吉 : 「ふーん、珍しい格好…のことはまあいいか
 それで、何の用だい?俺はゲーム…特に『CS』のことぐらいしか話せないぜ」

[メイン] ハッカドール3号 : 「!」
ぴくりと反応する。

[メイン] モモ・ベリア・デビルーク : 「……!」

[メイン] モモ・ベリア・デビルーク : 「……実は、他でもない『CS』についてなんです
 最近興味があって、詳しい方に色々とお聞かせ願えたなら……と思っていたら、八雲さんから紹介していただきました」

[メイン] 御伽 住吉 : 「なるほどな。そういうことなら役に立てると思うぜ。何が聞きたい?」

[メイン] モモ・ベリア・デビルーク : ありがとうございます、と軽く礼をしてから。

[メイン] モモ・ベリア・デビルーク : 「まず……このゲームの開発者さんとは、一体誰なのでしょうか?」

[メイン] ハッカドール3号 : うんうんうん!と、激しく頷いている。
3号にとっても、そこがやっぱり気になることでもあり。
そして、予感もしている。

[メイン] 御伽 住吉 : 「『CS』の開発者か…悪いけどそれは俺にもわからないんだ」

[メイン] 御伽 住吉 : 「ただまあ、ある程度の予想はつく。ここ見てくれ。『CS』の保管所から「舞台」ってところに飛べるだろ?」

[メイン] モモ・ベリア・デビルーク : 「ふむふむふむ?」

[メイン] 御伽 住吉 : 「そのページのこの学校の住所が載ってるんだ。だから多分…製作者はこの学校の人間だな」

[メイン] ハッカドール3号 : 「あ、ほんとーだ」
スマホを弄って確認する。

[メイン] モモ・ベリア・デビルーク : 三号を抱えながら、彼の持っているスマホへと視線を落とす。

[メイン] モモ・ベリア・デビルーク : 「なるほど……この学園で流行している、ということからもしやと思いましたが
 やはりこの学園の方でしたか…」

[メイン] ハッカドール3号 : 「そーだ、モモが色々聞いてくれる前にっと」
そのまま、画面を操作し。

[メイン] ハッカドール3号 : 「Hey Siri!CSに詳しそうな人に会えたよー
 それも、ちゃーんと制作者じゃない人でねー」

[メイン] ハッカドール3号 : そう言い、御伽にアリスの映る画面を見せる。

[メイン] アリス : 「普通に名前で呼びなさいよ」

[メイン] ハッカドール3号 : 「いいじゃんー、なんかその方が面白いしー」

[メイン] アリス : 「まあいいわ……どうも、『CS』に詳しい人さん」

[メイン] 御伽 住吉 : 「か……」
アリスを見て硬直する

[メイン] モモ・ベリア・デビルーク : おや、この子と何かあったんですか?と、3号にこそこそと聞いている。

[メイン] 御伽 住吉 : 「かわゆい~~~~~~~~~!!!!」

[メイン] 御伽 住吉 : 「な、なんだその魔女!?見たことないぞ!進化条件は!?もっとよく見せてくれ!!な、なんでもしますから!!」

[メイン] ハッカドール3号 : 「やばい、御伽が大興奮しちゃった」

[メイン] ハッカドール3号 : 冷や汗を浮かべながら。

[メイン] ハッカドール3号 : 「えーーー、うーん、ボクもわかんないというかー……
 んーー、ボクがアリスに出会った経緯っていうのが、えーと……」
御伽の剣幕に押されながら。

[メイン] ハッカドール3号 : 「……モモー!」

[メイン] ハッカドール3号 : ぺちぺち、とモモの太ももを軽く叩きながら、バトンタッチを。

[メイン] モモ・ベリア・デビルーク : 「えええぇっ!?……お、お触り禁止ですよ御伽さん!」

[メイン] ハッカドール3号 : まーー、ガチャのURキャラを持ってる人がいたら
大興奮しちゃって、入手方法を教えてー!ってなるのは
ボクもじゅーぶん分かってるからねー。

[メイン] モモ・ベリア・デビルーク : ひゃわっ、と叩かれて声を漏らしながらも。
落ち着いてください!と、宥めさせるように。

[メイン] 御伽 住吉 : 「お義父さん」
3号の方を礼儀正しく向いて

[メイン] ハッカドール3号 : 「へっ!?」

[メイン] ハッカドール3号 : たらーっと、汗が頬を伝う。

[メイン] 御伽 住吉 : 「その子のこと、必ず幸せにしますので
 末永くよろしくお願いします」

[メイン] ハッカドール3号 : お義父さん……??え、それっと、ボクのこと……??
そ、それに……この、情熱的な瞳……!!

[メイン] モモ・ベリア・デビルーク : 「…………!?!?!?」

[メイン] ハッカドール3号 : 「!?」

[メイン] ハッカドール3号 : ほ、"本気"だっ………!!

[メイン] モモ・ベリア・デビルーク : そろ~っ…と、アリスの顔の様子を見る。

[メイン] ハッカドール3号 : そう!アリスの反応やいかに!

[メイン] アリス : 「………」
汚物を見る顔をしている

[メイン] ハッカドール3号 : 「………」
アリスにそんな目で見られている御伽に、同情する視線を送る。
じとーっとした、いつのも3号らしい目で。

[メイン] 御伽 住吉 : 「はうっ…冷たい目で見られるのも嬉しい…!
 はっ、ところで君のお名前は!?」

[メイン] ハッカドール3号 : まずい、訓練されている……!それも、ハイレベルな……!
この御伽という男……"できる"……!!

[メイン] アリス : 「………Siriよ。さっき呼ばれてたでしょ」

[メイン] ハッカドール3号 : あ、お名前教えないんだ……………たはは……。

[メイン] 御伽 住吉 : 「Siriちゃん!俺のスマホに入ってるのと一緒だ!」

[メイン] モモ・ベリア・デビルーク : あはは…と苦笑い。

[メイン] モモ・ベリア・デビルーク : ……って、御伽さんもポジティブ……!?

[メイン] ハッカドール3号 : 「……そ、そーそー、そんな感じー、それで、え、えっとねー
 Siriはねー、お上品なのが好きなんだってさー」

[メイン] ハッカドール3号 : 「そんなわけでー、御伽にも、こー
 お上品な感じで、ボクらの調査に協力してくれると
 きっと、Siriも喜んでくれるんじゃないかなー?って」

[メイン] ハッカドール3号 : 「Hey Siriー、そーだよねー?」

[メイン] アリス : 「………そう、ね……上品なら…まだ…マシ……」

[メイン] 御伽 住吉 : 「な、なるほど…アドバイスありがとうございますお義父さん」
うぉっほんと咳払いをして、ちょっと声をダンディーにする

[メイン] ハッカドール3号 : いえいえー、と応え、のほほーんとする。

[メイン] 御伽 住吉 : 「それで…他に何を聞きたいんだったかな?」

[メイン] モモ・ベリア・デビルーク : そのやり取りを見ていたが、こちらに向けられたことでこほん、と咳払いして。

[メイン] モモ・ベリア・デビルーク : 「言おうと思ってはいましたが……
 ドロシーさんや……今のアリスさんのような、まるで人間のような"魔女"
 これは一般的なものでは無いんですか?」

[メイン] 御伽 住吉 : 「ああ。Siriちゃ…え?アリスたんって言うの?まあそのアリスたんみたいな魔女は珍しいね」

[メイン] 御伽 住吉 : 「魔女の色は喜怒哀楽を表している。黄色のアデルは喜び、赤のカレンは怒り、青のエリサは哀しみ、緑のソーンは楽しみだ。日記の傾向が偏っているとこれらの姿になりやすい。他にもマッチ、スノー、ミチル、グレーテなど条件を満たした伝誦で進化するタイプもいる。また日記の書き方、ボイス、打ち込み、手書きの傾向によってはメイン画面での反応に変化がある。実際にしゃべったり、メッセージウィンドウで話したりと違いが表れる。ちなみにこいつは豆知識だが、伝誦の通信限界距離は約10メートルだぜ」

[メイン] モモ・ベリア・デビルーク : 「……あっ!」
口を手で押えるが、時すでに遅し。

[メイン] 御伽 住吉 : 早口でここまで言ったあと

[メイン] モモ・ベリア・デビルーク : 「…………!?!?!?」

[メイン] モモ・ベリア・デビルーク : 何一つつっかえずに長文をスラスラと発した御伽に、驚きを覚えながらも。

[メイン] 御伽 住吉 : 「ところで…今ドロシーたん、という名前も聞こえたんだが…
 君のにも魔女がいるのかい?」

[メイン] モモ・ベリア・デビルーク : 「……そっ、それは……」

[メイン] モモ・ベリア・デビルーク : 一瞬の間、自分の失言を恥じたあと言おうか本当に悩んだ挙句に。

[メイン] モモ・ベリア・デビルーク : 「……あんまり驚かさないであげてくださいね?」

[メイン] モモ・ベリア・デビルーク : と、スマホをタップして、ドロシーのいる画面を御伽へと見せる。

[メイン] ドロシー : 「………どうも」

[メイン] 御伽 住吉 : 「……………ッ」

[メイン] 御伽 住吉 : 胸を押さえてうずくまる

[メイン] ハッカドール3号 : ま、まずい…………!

[メイン] ハッカドール3号 : 冷や汗を浮かべながら、御伽の様子をじっと見ながら。

[メイン] モモ・ベリア・デビルーク : 「(ごめんなさいドロシーさん……!
 これも事件解決の1歩…………のはずなんです!!)」

[メイン] モモ・ベリア・デビルーク : と、小声でドロシーに語り掛けながらも。
ごくりっ……と、御伽の様子を見守る。

[メイン] 御伽 住吉 : 「………か、かわいい」
絞りだすような声を出し

[メイン] 御伽 住吉 : 「どうしてこんなに可愛い魔女が2人も!?ああ…ここは天国か!?」

[メイン] ハッカドール3号 : 「御伽のオタク魂が完全に着火した………!!」

[メイン] 御伽 住吉 : 「お義母さん」
モモに向き直り

[メイン] 御伽 住吉 : 「その子のこと、必ず幸せにしますので
 末永くよろしくお願いします」

[メイン] モモ・ベリア・デビルーク : 「やっ、やっぱり……!?」

[メイン] モモ・ベリア・デビルーク : 「ど、ドロシーさん……」
と、ちらりと画面へと目を向けると。

[メイン] ハッカドール3号 : 「モモがママになった……」
冷や汗が伝う。

[メイン] ドロシー : 「………」
ゴミを見るような目で見ている

[メイン] モモ・ベリア・デビルーク : 「……ど、ドロシーさんまで……
というか私はあなたのお母さんではありません!落ち着いてください!!!」

[メイン] モモ・ベリア・デビルーク : どうどうと御伽さんを宥めるように。

[メイン] ハッカドール3号 : 「でもわかるよ……うんうん、コレクターとしてこれは
 興奮しちゃうっていうのは、ボクもゲーマーとしては
 共感できる部分はあるし、うんうん……」
腕を組みながら、頷き。

[メイン] ハッカドール3号 : 「……しかーし、そんな愛すべきゲームに潜む闇が!
 ………ってなことがあったら、御伽はどーよ」

[メイン] ハッカドール3号 : ビシッ!と御伽を指差しながら。

[メイン] 御伽 住吉 : 「なにっ! ……『CS』になにかあったのか?」

[メイン] ハッカドール3号 : ゆっくりと頷くと。

[メイン] モモ・ベリア・デビルーク : ……確かに、知識がすごいからこそ、こんなに興奮してるとも思えちゃいますね
私だって、話せるお花さんとかいれば、テンション上がっちゃうかもしれないし……、と思いながらも。

[メイン] ハッカドール3号 : 「このゲームによって、記憶が何者かによって奪われる
 ……いや、違うかもしれない……
 自分の体の主導権が、握られてしまっているかもしれない」

[メイン] ハッカドール3号 : 「なーんて、オカルトじみたことがあったりするかもで
 それを検証するために、CSに一番詳しい御伽に会いに来たんだー」

[メイン] 御伽 住吉 : 「そりゃまた…随分なオカルトだな……
 流石にそんな話は聞いたことがないが…」

[メイン] ハッカドール3号 : 最も、AIであるボクからすれば、ハードに直接影響を及ぼす
プログラミングコードなんて、この世には存在しない……って思ってるけどね。

[メイン] モモ・ベリア・デビルーク : 「他にも……なにか不審なこととか、気になっていることとか……
 CSの第一人者とも呼ばれる御伽さんなら何か知ってるんじゃないかと……!」

[メイン] モモ・ベリア・デビルーク : 三号の言葉に頷きながら、続く言葉を加えつつ。

[メイン] 御伽 住吉 : 「気になってること、か……製作者も不明、目的も不明、交換日記機能なんてできるだけ多くの人にインストールさせたいアプリなのに招待制なのも謎。
 言ってしまえば気になることだらけだな。だからこそ、このアプリのことを調べているんだが」

[メイン] モモ・ベリア・デビルーク : 「……確かにそうですね
 交換日記なら、わざわざ隠す必要もないはず……なのに」

[メイン] ハッカドール3号 : ……だよね、このアプリはUIとか優秀だし、機能としてもちゃんとしっかりしてて
何よりも遊び方も学生にとってはキャッチャーなものだ。
だからこそ、ちょっとAppleに申請すれば、もう正規のアプリとして
広めることができるし、なんならお金だってそれなりに儲けられるはずだ。

[メイン] ハッカドール3号 : ボクならこんなアプリ作れたら、早速世に発信して
あとはもー、広告収入でだらだらゲームとかして遊んでたいよー。

[メイン] ハッカドール3号 : 「……"中身"とか、覗いてみたりしたことはあるー?」

[メイン] 御伽 住吉 : 「ああ。ちょっとばかしな。でも特殊なコードであまりしっかりとは調べられてないんだ」

[メイン] ハッカドール3号 : 「なるほどー、自作言語というわけかー……」

[メイン] ハッカドール3号 : 「………御伽にも、ちょーっと見解を聞いてみたいけどさ
 アプリによって、直接人に作用を及ぼすようなことって
 ありえると思う?」

[メイン] 御伽 住吉 : 「ありえない…と思いたいところだな
 そこまで行くとオカルト話になっちまうし」

[メイン] ハッカドール3号 : だーよねー。と頷く。

[メイン] モモ・ベリア・デビルーク : 「……実際、私たちの体験でしかありませんしね……
 証拠があるわけでもありませんし」

[メイン] モモ・ベリア・デビルーク : むむ……と、唸りながらも。

[メイン] ハッカドール3号 : 「と、いうわけみたいだよ、知りたいことは聞けたかなー?」
そう言い、スマホの画面にアリスに問う。

[メイン] アリス : 「……そうねぇ…」

[メイン] ハッカドール3号 : 「ディベロッパーにはまだきな臭い部分があるにはあるけどー
 まぁでも、アリスの言う通り……今回の件は、いわば
 外部からの"ウイルス"って考えた方が、ボクとしてはすんなり来るかな?」

[メイン] 御伽 住吉 : しばし悩んでる素振りをしていたが

[メイン] 御伽 住吉 : 「これは下心とか全くないんだが…ほんとだぞ?別にアリスたんドロシーたんと一緒にいたいとかじゃないんだぞ?
 2人の力を貸してくれたら『CS』についてより詳しく調べられるかもしれない」

[メイン] ハッカドール3号 : 「本当は?」

[メイン] 御伽 住吉 : 「一緒に共同作業したいいいいいいいいいいい」

[メイン] ハッカドール3号 : あはは~~!と、楽しそうに笑っている。

[メイン] モモ・ベリア・デビルーク : 「す…………素直な方ですね」
苦笑いながらも、その率直さについ笑ってしまいつつも。

[メイン] ハッカドール3号 : 「……まぁでも、そーだね、協力者は多い方が
 事件解決に、より早く近づけるとボクは思うけどさ」

[メイン] ハッカドール3号 : 「アリスは、どーよ?」

[メイン] アリス : 「………まあいいわよ。嫌だけど…致し方ないってやつね」

[メイン] モモ・ベリア・デビルーク : 「……ドロシーさんは、いかがでしょう?
 原因の究明……もしかすれば、私たちでは届かない場所に手を伸ばしてくれるかもしれません」

[メイン] ハッカドール3号 : 「お、"Noblesse Oblige"ってやつだね?アリスってば、上品~」

[メイン] ドロシー : 「……私も、事件解決につながるなら構わない」

[メイン] モモ・ベリア・デビルーク : 「イヤなら断ってもらっても構いませんが……
 ……はい、わかりました!……心強いです」

[メイン] モモ・ベリア・デビルーク : その言葉に、にこりと笑みを見せながらも、御伽へと向き直り。

[メイン] モモ・ベリア・デビルーク : 「こちらこそ、願ったりかなったりですから……
 よろしくお願いします。でも、ヘンな事はしちゃダメですよ?
 ……ドロシーさんの……母としての言葉ですから、これは!」

[メイン] ハッカドール3号 : 「あはは、じゃあボクもお父さんとしてー
 お触りはNG!ってことで~」

[メイン] ハッカドール3号 : 「事件解決のためにも、よろしくお願いねー、御伽ー」

[メイン] 御伽 住吉 : 「…わかった。お義母さんとお義父さんがそう言うのなら…」

[メイン] ハッカドール3号 : 御伽に、スマホを手渡す。

[メイン] モモ・ベリア・デビルーク : こくりと頷き、スマホを渡しながら。

[メイン] DL : ~イベント:御伽住吉の解析~
アリスの意見を取り入れることで、御伽住吉はCSの謎に迫ることができる。
これは1日1回依頼できるが、共鳴者は彼を手助けすることを選んでもよい。解析には数時間かかる。放課後1行動目で依頼した場合は帰り際、魔女の入った携帯を回収するときに情報を得ることができる。2行動目だと情報開示は翌日になる。御伽住吉と連絡先を交換していれば、その日の遅い時間に情報を得ることができる。
ただし、共鳴者が住吉の解析に協力する形で〈暗号〉判定あるいは〈電脳〉判定に成功すると、1行動分の時間で情報が開示される

[メイン] ハッカドール3号 : じゃあボクはキャラ的にも、人助けのAIだし、手伝うぞ~

[メイン] ハッカドール3号 : 2DM<=6 〈電脳〉 (2DM<=6) > [9, 7] > 0 > 成功数0 失敗

[メイン] ハッカドール3号 : しょせんサ終したAI……とほほ

[メイン] DL : あと何を調べたいかも教えろ
調べられるのは以下の2つ
①『CS』の深部
②いずれかの伝誦

[メイン] ハッカドール3号 : ①かなー

[メイン] DL : わかった

[メイン] ハッカドール3号 :  

[メイン] ハッカドール3号 :  

[メイン] ハッカドール3号 :  

[メイン] ハッカドール3号 : そんなわけで、ボク達は解析を御伽に任せて……。
オカルトな匂いがやはりする、ということで。

[メイン] ハッカドール3号 : 「入るぞー」
オカルト部の部室の扉から、ひょっこりと横向きに顔を出そうとするも

[メイン] DL : 3号が扉を開けようとすると、どうやら鍵がかかっているようで開かない

[メイン] DL : 扉には「ノックして あいことば」と書かれた張り紙がしてある

[メイン] モモ・ベリア・デビルーク : 「…………! これって、もしかして……」

[メイン] モモ・ベリア・デビルーク : 三号と顔を合わせて、そして頷く。

[メイン] ハッカドール3号 : 「ほほー」
キラン、と目を輝かせ、そしてモモの方を向いて頷く。

[メイン] ハッカドール3号 : そして3号は、扉をノックし。

[メイン] ハッカドール3号 : 「嘘ー!」

[メイン] 竹取 輝夜 : 「せいかーい」
輝夜の声が聞こえたと思うと

[メイン] 竹取 輝夜 : 「あ!やっぱり3号くんとモモちゃん!入って入って」

[メイン] ハッカドール3号 : 「いえーい、お邪魔しまーす」
ふんふふーん、と鼻歌を歌いながら、部室に入る。

[メイン] モモ・ベリア・デビルーク : 「わわっ、お邪魔します!」
ぺこりと挨拶しながらも、すたすたと部室へと入っていく。

[メイン] ハッカドール3号 : 「それにしてもああいう感じで合言葉を用意してるだなんて
 竹取、中々面白いことするねー、こういうのなんか
 ゲームみたいで面白い~」

[メイン] 竹取 輝夜 : 「でしょー? まあ部長の発案なんだけどね」

[メイン] ハッカドール3号 : 「ほへー?そーなんだ?部長さんはどこにいるのー?」

[メイン] DL : オカ研の中はミス研の部室よりやや広い。突き合せた4つの机に、本やファイルが詰まった本棚、あとどこから持ってきたのか古いソファが置いてあった

[メイン] DL : そこに竹取輝夜の他に2人の生徒がいた。背の低い女子生徒はソファに寝転がっており、もう一人の男子生徒はこちらを訝しむように見てこう言った

[メイン] 小波 絵本 : 「おい竹取、どういうつもりだ」

[メイン] 竹取 輝夜 : 「まあまあ、この子たちは大丈夫だから」

[メイン] ハッカドール3号 : 「いえーい、どもども
 ハッカドールチャンネルの3号だよー、よろしくー」
絵本にフランクな態度で、ピースサインを出す。

[メイン] 竹取 輝夜 : 「あ、この根暗そうな人が部長の小波絵本だよ。珍しい名前でしょ」

[メイン] ハッカドール3号 : 「えもと、じゃなくえほん、なんだねー
 確かに……ちょー珍しい名前!」

[メイン] モモ・ベリア・デビルーク : 「こんにちは、モモと申します……
 ……私たちが入ってなにか不都合でもありましたか?」
心配げに眉を曲げながら。

[メイン] 小波 絵本 : 絵本はそれには答えず、軽く舌打ちをすると椅子に座って本を読みだす

[メイン] モモ・ベリア・デビルーク : 「絵本先輩……あれ、八雲さんから聞いたオカルト部の方……
 というのは」
ちらりと目を向けながらも。

[メイン] ハッカドール3号 : 「ありゃりゃー……不機嫌だねー?
 ボク達が来て、やっぱりまずかったかなー?」
肩を竦めながら、眉をハの字にして、竹取を見上げる。

[メイン] 竹取 輝夜 : 「部長はちょーっと人見知りでねー。ま、気にしなくていいよ」

[メイン] 竹取 輝夜 : 「それでこっちが…」
ソファで寝っ転がっていた女子生徒を指差そうとすると

[メイン] 御伽 雀 : 「あたしは御伽雀!よろしくねー」

[メイン] 御伽 雀 : ソファから立ち上がり、興味津々といった感じで寄ってくる

[メイン] ハッカドール3号 : 「御伽……あれ?とゆーことは?」

[メイン] ハッカドール3号 : 「もしかして、ゲーム部の人の妹さんかなー?」

[メイン] ハッカドール3号 : やほやほー、と雀に手を振りながら。

[メイン] モモ・ベリア・デビルーク : 「あ、同じ苗字ですね……!」

[メイン] 御伽 雀 : 「おー、兄さんの知り合いなんだ。キモかったっしょ?」

[メイン] ハッカドール3号 : 「あ、あははー……でも、ほら、熱がすごかったし
 ボクも共感できる部分はあるし、いい感じだったよー」

[メイン] モモ・ベリア・デビルーク : 「そう言われてみるとどことなく似ているような……え゛っ」

[メイン] モモ・ベリア・デビルーク : 何とも直接的で、苦笑いしながらも。

[メイン] 御伽 雀 : 「まー変な人だけど悪い人じゃないからさ、仲良くしてあげてね」

[メイン] ハッカドール3号 : するするー!と手を掲げながらも。

[メイン] ハッカドール3号 : 「あ、そーだ、えっとねー、竹取ー
 ボク達がここに来たのは、ちょっと聞きたいことがあってー……」

[メイン] 竹取 輝夜 : 「んー?なになに?」

[メイン] ハッカドール3号 : 「ずばーーり!CSに纏わるオカルト話を、持ってたりしなーい?」

[メイン] ハッカドール3号 : びしーっ!と竹取を指差しながら。

[メイン] 竹取 輝夜 : 「うーん…実は『CS』は半年前からやってるけど、特にそういうの聞いたことないんだよねー」

[メイン] ハッカドール3号 : ほへーー、そうなんだー……と、しょんぼりとしながら。

[メイン] モモ・ベリア・デビルーク : 「えっ、そうなんですか?
 ……というかそんな前からここで流行っているんですか!?」

[メイン] 竹取 輝夜 : 「そうだよ。モモちゃんは1年生だから知らなくても仕方ないけどね」

[メイン] モモ・ベリア・デビルーク : ……それなのに御伽さん(兄)から全く情報がないのを見るに、やはり特殊なアプリなんだな……と、改めて思いながら。

[メイン] モモ・ベリア・デビルーク : むむむ……と唸りながらも。

[メイン] 御伽 雀 : 「あたしも聞いたことないなぁー。
まあ昔はマジ『CS』やってたんだけどー、半年前ぐらいからは飽きて辞めちゃったんだよね」

[メイン] ハッカドール3号 : 「え?そーなんだ?やってたら日記交換とか、やってみたかったけどなー」

[メイン] 御伽 雀 : 「ごめんねー。あ、絵本はどうだっけー?」

[メイン] モモ・ベリア・デビルーク : 「まぁ、こういうものは習慣化するかが大切そうですしね
 それがなくなればぱったり消えちゃいそうです」

[メイン] モモ・ベリア・デビルーク : その言葉に、ちらりと絵本を見る。

[メイン] 小波 絵本 : 「僕に入れさせたのは誰だと思ってるんだ。雀が辞めたならもうやる義理はないだろ。それにオカルト話も聞いたことがなかったし」

[メイン] 小波 絵本 : 読んでた本から目を上げて答えるが、すぐに本に目を戻す

[メイン] ハッカドール3号 : 「なーんの本、読んでるのー!」
絵本の横に座り、本を横から覗き込む。

[メイン] 小波 絵本 : 「………オカルト系の雑誌だ。邪魔だからあっちに行ってろ」
無造作に手で追い払おうとする

[メイン] ハッカドール3号 : 「ほほー!UMAとか色々載ってるねー!
 あ、この宇宙飛行船の形、中々イカして……ぐえー」

[メイン] ハッカドール3号 : 追い払われて、すっ飛ぶ。

[メイン] モモ・ベリア・デビルーク : 「あらら……残念でしたね」
と、すっ飛んだ三号を、ひょいっと抱えながらも。

[メイン] ハッカドール3号 : だらーんとしながら、モモに抱えられる。

[メイン] モモ・ベリア・デビルーク : 「CSにはオカルト話がないとするなら……別の切り口からいかがでしょう
 例えば……最近、お化けが出る……という噂話が広がっているみたいですが……?」

[メイン] ハッカドール3号 : 「あ、そーだねー!さっすがモモー、うんうん
 そういう最近流行ってるオカルト話、聞いてみたいかもー」

[メイン] ハッカドール3号 : モモに背を預け、だら~んとしながら。

[メイン] 竹取 輝夜 : 「あー、お化けが出るって話は確かに聞くねぇ」

[メイン] 竹取 輝夜 : 「確か半年ぐらいまえから…だっけ?
 放課後こわいお化けが出るぞーってね」

[メイン] ハッカドール3号 : 「ほほー、詳しく聞いてみたーい!
 ……あとは、えーとねー……」

[メイン] ハッカドール3号 : 「こー、記憶を奪う……というか、こー
 人の体を乗っ取る?制御を奪う?そんな感じのお化けとかって」

[メイン] ハッカドール3号 : 「オカルト部は、何かいい感じの、知ってたりするかなー?」

[メイン] 竹取 輝夜 : 「うーん…どうだったかな」

[メイン] モモ・ベリア・デビルーク : 三号のお腹の辺りに手を回し、支えるように抱えながら。
こくこく、と頷いている。

[メイン] 御伽 雀 : 「記憶障害?なにそれ面白そう!
 ってか何か聞いたことがあるような…」

[メイン] ハッカドール3号 : 「お、マジー!?」
とろーんとした目が、少しキラキラと輝きながら、雀の方を向き。

[メイン] 御伽 雀 : 「えーと、多分そこにある本のどれかに載ってたと思う!本棚勝手に使っていいよ!」
と壁際にある本棚を指し示す

[メイン] モモ・ベリア・デビルーク : 「……本当ですか!」
その言葉に、少し前のめりになる。
三号を巻き込みながら。

[メイン] モモ・ベリア・デビルーク : 「本のどれか……ふむふむ……?」
と、三号を抱えたまま立ち上がり、本棚へと指を這わせる。

[メイン] ハッカドール3号 : 検索で探せるのかなー?

[メイン] DL : <検索><*調査>等で調べられることを教える

[メイン] ハッカドール3号 : 3DM<=7 〈検索〉 いけーハッカドールー! (3DM<=7) > [8, 10, 1] > 1 > 成功数1 成功

[メイン] DL :

[メイン] ハッカドール3号 : 3回振って1回しか成功してないのこわい

[メイン] DL : 本棚には、伝説、伝承、怪談、妖怪辞典、フォークロア、ネットロア等様々の本に加え、いくつかのファイルが敷き詰められている。

[メイン] DL : 〈検索〉判定あるいは〈*調査〉判定に成功すると、A・S ファイルという個人がまとめたスクラップブックを見つける。

[メイン] DL : 都市伝説や怪異についての切り抜きに独自の考察を加えた帳面だ。その中で気になるページを見つけるだろう。

[メイン] DL : 《怪異:ワスレモノ》
 黒くて巨大な、歪な人型の怪異。万物の哀しみや辛い記憶を喰らう。
 魂の記録や死の概念の一部をも喰らうとされる。死人の死の記憶を喰らい、幽世に向かうことなく現世に留まる存在、彷徨う魂を意図的に作り出すことができる。この彷徨う魂が《怪異:無垢なる死者》、死を自覚しないようプログラムされた行動をとる。
 またワスレモノは別の存在と接続し、幽世を見せる力も持っている。《怪異:ワスレモノ》を呼び出すおまじないがある。まず、ワスレモノとのパイプとなる印を描く。描く方法は問わない。その後、印に呼び出す者の血液を与え、しばらく待つ。これだけでもワスレモノとコンタクトを取れるときがある。そして、人が寝静まる頃に印の前で悲しい記憶、辛い記憶を心の中で強
く思い浮かべながらこのように唱える。

ワスレモノ ワスレモノ かなしいを あげます ワスレモノ ワスレモノ つらいを あげます
ワスレモノ ワスレモノ いたいを あげます ワスレモノ ワスレモノ わたしを あげます。

 すると、目の前の印からワスレモノが現れ、嫌な記憶を喰らってくれる。
 この際に頭を齧り、脳を喰らい、呼び出した者を殺してしまうという説もある。
⇔《怪異:オトギビト》

[メイン] DL : (印については盤面右上参照)

[メイン] ハッカドール3号 : モモと内容を共有した後……。

[メイン] ハッカドール3号 : 「………ボク達は、これがいるというのを真とすべきだね
 というのも……実際に、会っちゃってるしー」
ひそひそと、モモと会話を。

[メイン] モモ・ベリア・デビルーク : 「…………みたい、ですね
 記憶というのも、私たちや織畑さんの状況に一致していますから……」

[メイン] モモ・ベリア・デビルーク : ごくり……と、息を飲みながらも。

[メイン] DL : 《怪異:オトギビト》《怪異:無垢なる死者》についてもA・Sファイル内で調べることができる
どっちも載ってるからこその記述だもんな…ルフィ

[メイン] ハッカドール3号 : じゃあボクはオトギビトを調べるよ
モモは、無垢なる死者、お願いできるかな?

[メイン] ハッカドール3号 : 3DM<=7 〈検索〉
えいやー、オトギビト来いー (3DM<=7) > [6, 9, 2] > 2 > 成功数2 ダブル

[メイン] DL : 振らなくとも調べられるな…3号ィ

[メイン] ハッカドール3号 : 🌈

[メイン] モモ・ベリア・デビルーク : 🌈

[メイン] DL : 《怪異:無垢なる死者》
 自身の死を自覚していない、幽世と現世の境界を彷徨う魂。幽世の者の性質でありながら、現世に留まる存在。故に常人の目には映らないが、霊感の強い者は見ることができるかもしれない。
 現世の残滓である彼らは違和に対して鈍感だ。これは“ 自分が死んだことを認識してしまう ”と、今まで霧散していた “ 死 ” が収束し、現世から拒絶され消滅してしまう。その現象に対する無意識の防衛機制が働いており行動範囲が限定的なことが多い。
 もう一つ、《怪異:無垢なる死者》には特徴がある。無垢なる死者がすでに死んでいることを知らずに接触すると、存在しているという認識が固定され不可逆となる。後にその者がすでに死んでいるという事実を知ったとしても、その姿は見えたままとなる。姿を消すには無垢なる死者にすでに死んでいることを伝えるか、自身の霊感をなくす必要がある。
 また《怪異:無垢なる死者》を目撃する前に、対象がすでに死んでいるという確信がある場合、霊感があったとしても無垢なる死者の姿は見えない。

[メイン] DL : また、《怪異:オトギビト》の記事はワスレバナシの記事に説明があるにも関わらず、見つからなかった

[メイン] ハッカドール3号 : 「………?」
ハテナマークを頭に浮かべながら。

[メイン] ハッカドール3号 : 「ねー、竹取ー、このオトギビトっていうのは、なーに?」

[メイン] 竹取 輝夜 : 「あれー、そのファイルに記載されてるならその中にあると思うんだけどなぁ…」

[メイン] ハッカドール3号 : 「えー?じゃあ誰かが取って行っちゃったってことかなー?」

[メイン] 御伽 雀 : 「あー、あたしその本好き!」
横から雀が顔を覗かせて

[メイン] ハッカドール3号 : 「おわ~~~」
突然、雀の顔が現れ、ビックリしてしまい。

[メイン] モモ・ベリア・デビルーク : 「わあっ……!?あ、雀さんは記憶力が高いと思ってましたが……
 もしかして、何度も見てたからなんですね」

[メイン] モモ・ベリア・デビルーク : ビックリした三号の体を支えつつ。

[メイン] 御伽 雀 : 「一番好きなのは怪異を狩ってその力を奪った生き物は、怪異の最初の三文字にバラシってくっつけて〇〇〇バラシっていう怪異に変質しちゃうって記事!
 めっちゃ漫画っぽくてよくない?そーゆーの好きなんだよねー!」

[メイン] 御伽 雀 : 「……あれ?でもその記事なくなってる…? なくしちゃった…?」
A・Sファイルをペラペラと捲りつつ

[メイン] ハッカドール3号 : 「………ふむふむ、そんなカッコイイ怪異があるんだねー
 情報、ありがとーね雀ー」

[メイン] ハッカドール3号 : ……怪異の力を奪った生き物、そして……怪異の最初の三文字に
バラシをつける……それなら、ふむふむ……?

[メイン] DL : あと3号は本棚を調べた際に、本棚の隣に置いてあるゴミ箱の中にくしゃくしゃに丸められた紙が入っているのに気が付く
僅かに覗いている文章により生徒会からの書類だとわかる

[メイン] ハッカドール3号 : 「………ん?これは……?」
紙を拾い、広げて読んでみる。

[メイン] DL : 手に取って広げてみると、生徒会からの部室明け渡し通告のようだ。
部と認定するには部員が3人必要だが、オカルト研究部は現状2人以下なので認められない、といった内容だ。

[メイン] モモ・ベリア・デビルーク : 「おや……いかがしましたか?」
三号の後ろから覗き込み、ちらりと。

[メイン] ハッカドール3号 : 「─────」

[メイン] ハッカドール3号 : ああ。そう、なんだ。

[メイン] ハッカドール3号 : なんか、いやーな感じは、してたんだ。

[メイン] ハッカドール3号 : どうして、こんなにも、いやなことが、たくさん。

[メイン] ハッカドール3号 : 「………………モモ、あとで、いいかな?」

[メイン] モモ・ベリア・デビルーク : 「……………」

[メイン] モモ・ベリア・デビルーク : その手紙と共に、三号の顔色を見る。
彼の顔はいつもと変わらない、表情の変化が読み取れないような顔だったが。

[メイン] モモ・ベリア・デビルーク : 「……私は、大丈夫ですよ。
 それに……消えたりもしませんから」

[メイン] モモ・ベリア・デビルーク : 三号の手を、ぎゅっと上から握り締めたまま。
こくりと、ただ頷いて。

[メイン] ハッカドール3号 : 「……………ありがとう」
こくりと、静かに頷く。

[メイン] ハッカドール3号 : その顔は、どこか─────哀しげで。

[メイン] モモ・ベリア・デビルーク : 「………………………」

[メイン] モモ・ベリア・デビルーク : もしかしたら、という気持ちが……どんどんと膨れ上がっている。
こんなにもみんな、楽しそうな……空気なのに。

[メイン] モモ・ベリア・デビルーク : けれど、でも……もう”いない”人がいる。

[メイン] モモ・ベリア・デビルーク : 心が……締め付けられるようで。

[メイン] モモ・ベリア・デビルーク : 「……すみません、色々と押しかけた身なのによくしていただいて
 では、ありがとうございました」

[メイン] モモ・ベリア・デビルーク : ぺこりと、頭を下げて三人に挨拶をしようとすると。

[メイン] 竹取 輝夜 : 「あ、ちょっとタンマ」
と二人を呼び留めて

[メイン] ハッカドール3号 : 「……ん?」

[メイン] ハッカドール3号 : くるりと、立ち絵みたいに振り向き。

[メイン] 竹取 輝夜 : 「3号くんさ、あたしと伝誦しない?」

[メイン] ハッカドール3号 : 「ん」

[メイン] ハッカドール3号 : ─────思考を巡らせるも……。

[メイン] ハッカドール3号 : 「いいよ~~~~!」
グッジョブサインを出す。

[メイン] ハッカドール3号 : 「あ、でも今ね、ゲーム部に預けてるんだー
 だから、後ででいいかなー?」

[メイン] 竹取 輝夜 : 「わーい! じゃああとでやろうねー」

[メイン] ハッカドール3号 : 「おっけ~~!ボクも楽しみにしてるよー!
 あ、それとちゃんと部室の掃除もするよーに!
 ボク、オトギビトが何かとか、すっごく知りたかったのに
 これじゃ~生殺し状態なんだからー」

[メイン] ハッカドール3号 : びしっ!と、竹取、雀、そして絵本の全員に言うように。

[メイン] 竹取 輝夜 : 「はいはーい」

[メイン] 御伽 雀 : 「りょうかーい」

[メイン] 小波 絵本 : 「わかったからさっさと出て行け」

[メイン] ハッカドール3号 : 「うぇ~~い、じゃあねー、"また"来るよー」

[メイン] ハッカドール3号 : 3人に、にこりと微笑みながら、手を振り、部室をモモと一緒に出て行く。

[メイン] モモ・ベリア・デビルーク : 「あはは……お邪魔しました」
とだけ残して、その場を三号と共に去る。

[メイン] ハッカドール3号 :  

[メイン] ハッカドール3号 :  

[メイン] ハッカドール3号 :  

[メイン] ハッカドール3号 : 茜色が差し込む廊下を、ぺたり、ぺたりと、寂しい裸足の音が響く。

[メイン] ハッカドール3号 : 「………………………………」

[メイン] ハッカドール3号 : 少年の顔は、ひどく落ち込んでいた。

[メイン] ハッカドール3号 : 「………否定、したかったな」

[メイン] ハッカドール3号 : 眉をハの字にし、俯いていた。

[メイン] モモ・ベリア・デビルーク : 「…………三号さん」

[メイン] ハッカドール3号 : 「………"スタンド・アローン・コンプレックス"」

[メイン] モモ・ベリア・デビルーク : 俯く彼と歩幅を合わせながら、隣で歩いている。

[メイン] ハッカドール3号 : それは─────オリジナルの不在によって、オリジナルの模倣者を生み出す現象の意。

[メイン] ハッカドール3号 : 「ボクは、可能性として……少し、浮かんでいたんだ
 ……でも、それはあくまで、数多くある可能性の一つに過ぎなくて
 それが真であることは、限りなく低いと……思っていたんだ」

[メイン] ハッカドール3号 : 「…………死んじゃってるよ、織畑も
 それだけじゃない……オカルト部にいる人も、何人か
 ………それに、留まらないかもしれない……」

[メイン] ハッカドール3号 : 言葉にしながら、3号は胸の奥が、ズキズキと痛み始めた。
やるせない思いで、もうこうなってしまっては
もはや、"人助け"を行なうだなんて、できるはずもなく。

[メイン] ハッカドール3号 : 無力で、非力な自分が、悔しくて堪らなった。
今にも、涙が込み上げてしまいそうであった。

[メイン] モモ・ベリア・デビルーク : ────果たして、何人がこの学校ではいなくなっている?
私の知り合いも、友だちも、顔見知りも、そこですれ違った人も。

[メイン] モモ・ベリア・デビルーク : 誰かが、忘れ去られることなく、この学校に置いていかれている。

[メイン] モモ・ベリア・デビルーク : 私たちが覚えていないだけで、もしかしたら────私たちも。

[メイン] ハッカドール3号 : こくりと、頷く。

[メイン] ハッカドール3号 : 「………今にも、熱暴走してしまいそうだよ」

[メイン] モモ・ベリア・デビルーク : 「……………はい」

[メイン] モモ・ベリア・デビルーク : モモの手の中は、汗で塗れていた。
……怖い。怖い……こんなに、怖い事が……あるなんて。

[メイン] モモ・ベリア・デビルーク : ……でも。

[メイン] モモ・ベリア・デビルーク : 「…………じゃあ」

[メイン] モモ・ベリア・デビルーク : スマホを取り出して、アプリを開く。
その画面に照らされていたのは────モモ、三号、そして。
織畑の姿が映った記念写真。

[メイン] モモ・ベリア・デビルーク : 「……この写真は、嘘なのでしょうか?」

[メイン] ハッカドール3号 : 3号は、その画面を見やる。
そこに映るは、3人の笑顔の写真。

[メイン] ハッカドール3号 : 目頭が、熱くなりそうになり。

[メイン] ハッカドール3号 : 「─────」

[メイン] ハッカドール3号 : 「………たとえ、オリジナルの行動をコピーしただけの
 複製体であったとしても、ボクは……ボクは……」

[メイン] ハッカドール3号 : 「"想い"は、あると思う」

[メイン] モモ・ベリア・デビルーク : こくり、と頷いて。

[メイン] ハッカドール3号 : 「ボクだって………AIだ」

[メイン] ハッカドール3号 : 「じゃあ、同じだ」

[メイン] ハッカドール3号 : 「………そうだよ、だから……人助けをやめる理由なんかには、ならない」

[メイン] モモ・ベリア・デビルーク : 「私も、そう思います
 そして────三号さん」

[メイン] モモ・ベリア・デビルーク : 「はい。これまでも、ずっと……
 この写真の織畑さんも、あそこで話したオカルト部の方々も」

[メイン] モモ・ベリア・デビルーク : 「三号さんの人助けの、お陰です」

[メイン] ハッカドール3号 : 「モモ………」
モモの顔を見上げながら。

[メイン] モモ・ベリア・デビルーク : ぎゅっ、と。汗がついてしまった手でも、三号の手を握り締めて。

[メイン] ハッカドール3号 : 「………!」
握られた手に目を少し大きくしながらも
3号もまた、決意を込め─────握り返し。

[メイン] モモ・ベリア・デビルーク : 「…………三号さんは、カッコいいです。
 人助けをしない、って……諦められないなんて」

[メイン] モモ・ベリア・デビルーク : 「私も、怖いです。……真実を知るのが。
 おとぎ話のようなファンタジーから、現実を暴かれてしまうのが」

[メイン] ハッカドール3号 : 3号は、首を横に振る。

[メイン] モモ・ベリア・デビルーク : 無意識に、握る手を……強めてしまい。

[メイン] ハッカドール3号 : 「……ボクだって、怖いさ……開けちゃいけないパンドラの箱は」

[メイン] ハッカドール3号 : 「だから、カッコよくなんかないし……
 ここから逃げ出してしまいたいって演算結果を出力する
 ボクも、胸の中にあるんだ………でも」

[メイン] ハッカドール3号 : 「モモがいて、織畑がいて、八雲部長さんがいて
 竹取がいて、住吉がいて─────とにかく、みんながいる」

[メイン] ハッカドール3号 : 「だから、頑張れるんだ」

[メイン] ハッカドール3号 : 「─────モモ、だから………」

[メイン] ハッカドール3号 : 前に立ち、見上げながら。

[メイン] ハッカドール3号 : 「………着いてきて、ほしいんだ
 ボク一人じゃ、心細いから………」

[メイン] モモ・ベリア・デビルーク : 「────……!!!」

[メイン] モモ・ベリア・デビルーク : 見上げる彼の瞳は────真っ直ぐで。
それはまるで、フランダースの犬、ネロのよう。
どんな結末が待っていたとしても────受け入れる。そして、自分の夢を叶えようとする、心。

[メイン] モモ・ベリア・デビルーク : それなら私は……彼の夢を叶える、番犬でもありたい。

[メイン] モモ・ベリア・デビルーク : 「……それなら……答えは、一つしかありません」

[メイン] モモ・ベリア・デビルーク : 真っ直ぐ立つ彼の手を、両手で握りしめる。

[メイン] ハッカドール3号 : 「……!」

[メイン] モモ・ベリア・デビルーク : 「私はあなたの助手です!だから……」

[メイン] モモ・ベリア・デビルーク : 「あなたの行くところには、どこまでも……!」

[メイン] ハッカドール3号 : 「………………モモ……」
頬を緩ませ。

[メイン] ハッカドール3号 : 「………ありがとう、とっても頼りにしているよ」
そして3号は、モモと肩を並べながら。

[メイン] ハッカドール3号 : 重たい足を、一歩ずつ、進ませていくのだった。

[メイン] ハッカドール3号 :  

[メイン] ハッカドール3号 :  

[メイン] ハッカドール3号 :  

[メイン] ハッカドール3号 : そして、二人はゲーム部へと辿り着いた。
時間的に、もうそろそろ解析が終わる頃合いだろう。

[メイン] ハッカドール3号 : 「やほやほー、住吉―、来たよー」
相変わらずの、のほほーんとした声で。

[メイン] 御伽 住吉 : 「お義父さん、お義母さん!」

[メイン] ハッカドール3号 : ふぉっふぉっふぉー、と父親ぶったような笑い方で入り。

[メイン] ハッカドール3号 : 「それで、解析結果はどうじゃったかの~?」

[メイン] モモ・ベリア・デビルーク : 「なんだかそう言われると3号さんが夫みたいですね……」
クスリと笑いつつも。

[メイン] ハッカドール3号 : 自分の腰の後ろに手を回し、若干胸を張りながら。
住吉が解析を行っている計算機の横に立ち、画面へと覗き込みながら。

[メイン] ハッカドール3号 : じゃあモモはボクのお嫁さんだね~。なんて冗談めいたように言い、笑いながら。

[メイン] 御伽 住吉 : 「すごい!アリスたんとドロシーたんしゅごいよお!まるで人と話しているみたいだ!しかも頭がいい!このゲームのことをよくわかっている!いやゲームの住人だから当たり前か?いいなぁ!ほしいなぁ!!ふんふんふん!!…あ、そうだ。解析結果だったね。」

[メイン] ハッカドール3号 : 「こわい」

[メイン] モモ・ベリア・デビルーク : 「こわいです」

[メイン] 御伽 住吉 : 「まあまあ…探ってわかったのは、『CS』のタイトルの由来っぽいのだな」

[メイン] ハッカドール3号 : あ、それはちょっと気になっていたものだ。

[メイン] 御伽 住吉 : 「プログラムの中に「Cleanest Slumʼs」という文字があった。意味はよくわからないが、無理やり訳すなら…最も綺麗な貧困窟……いや「最も清らかな穢れた場所」か?
 いずれにせよ、よくわからないな。」

[メイン] 御伽 住吉 : 「あともう1つわかったことがある。このゲームは0から作ったものじゃない。何かを改変して形にしたものだ。」

[メイン] ハッカドール3号 : 「ふむふむ……?」

[メイン] モモ・ベリア・デビルーク : 「その何か……というのは……?」

[メイン] ハッカドール3号 : 綺麗なのに、汚い場所……相反するもの……。なんだか、不思議な名前だ。
それに、なるほど……?海賊版と来たかー。

[メイン] 御伽 住吉 : 「そこまではわからないな…少なくともゲームじゃなさそうな気はするけど…」

[メイン] 御伽 住吉 : 「それとよくわからない画像データが出てきた。何かの記事のようだが、なんでこんなものが隠されていたのだろう」

[メイン] 御伽 住吉 : 「いや、これは本当に画像データなのか…?よくわからないな…」

[メイン] DL : 《怪異:オトギビト》
 人の目にも映る珍しい怪異。人間を模した姿をしており、人間界に溶け込んでいる。見た者に偽りの記憶を植え付け、矛盾や違和に対する感度も下げる。まるで初めからそこにいたかのように振舞い、人々はその不自然に気づくことはない。言わば一種の催眠だ。
 性格は悪逆無道。人々が不安や恐怖に怯える様を観察し悦ぶ。人の霊感をある程度拡張することができ、幽世の存在を見せることで人々を狂気へと誘う。幽世の存在への感度を下げることもできるはずだが、恐怖が薄まるのでそれをすることはない。

[メイン] ハッカドール3号 : 「? どれどれー?………!こ、これは……オトギビト……!?」

[メイン] DL : A・Sファイル閲覧済みの場合、これがあのスクラップブックの1ページだとわかる

[メイン] ハッカドール3号 : ごくり、と唾を飲みこみ、冷や汗を浮かべながら。

[メイン] ハッカドール3号 : 「………いやはや、解析力のお手並み、中々すごいものだ
 新情報だよ、これは、ありがとー住吉」

[メイン] モモ・ベリア・デビルーク : 「……欠けていたページ……?!
 これがどうしてここに……でも、進展ですね……!
 ありがとうございます……御伽さん!」

[メイン] 御伽 住吉 : 「ありがとう。まあ核心的なのはわからなかったけど…」

[メイン] ハッカドール3号 : 「………いや、これは……"核心"だよ」

[メイン] ハッカドール3号 : 「アリス、もう住吉に嫁入りしちゃえよー」
あははー、なんて冗談っぽく笑いながら。

[メイン] アリス : 「ぜっっっっっっっっっっったいに嫌」

[メイン] ハッカドール3号 : 「………ドンマイ!住吉!」

[メイン] ハッカドール3号 : 肩に手を置きながら、同情するように、うんうん、と頷いている。

[メイン] 御伽 住吉 : 「そんなアリスちゃんの反応もカワイイ!」

[メイン] ハッカドール3号 : この男……"無敵"か……!?

[メイン] ハッカドール3号 : 「あ、そういえば住吉って、妹がいるんだねー?
 さっき、オカルト部で会ったよー、元気そうにしてたねー」

[メイン] モモ・ベリア・デビルーク : あはは……と、そんな二人のやり取りを見て苦笑いしつつも。

[メイン] ハッカドール3号 : ちらりと─────住吉の反応を見るように、目を細め。

[メイン] 御伽 住吉 : 「…………そういう冗談は辞めておいた方がいいぞ。まあオカルト部に妹がいたってのは事実だけどな。この学校のやつっぽくないのによく知ってたな」

[メイン] ハッカドール3号 : 「─────」

[メイン] モモ・ベリア・デビルーク : 「………………」

[メイン] ハッカドール3号 : 3号は、ふらりと、足元がまるで歪んでしまったかのように。
今にも、崩れ落ちそうになりながらも。

[メイン] ハッカドール3号 : なんとか意識を保ち、顔を青ざめさせながら。

[メイン] ハッカドール3号 : 「………………ごめん」

[メイン] 御伽 住吉 : 「ん、わかってくれたらいいんだ」

[メイン] モモ・ベリア・デビルーク : ……そう、なんだ。
雀さんも……もう……

[メイン] モモ・ベリア・デビルーク : きゅっと、唇を固くしながらも。

[メイン] ハッカドール3号 : 「…………ともかく、本当にありがとうね、住吉
 まだまだ分からないことだらけだし、キミの力
 多分もっともっと借りることになるかもだけど……いい、かな?」

[メイン] 御伽 住吉 : 「おう!アリスたんとドロシーたんに会えるなら何度でも手伝うぜ!」

[メイン] ハッカドール3号 : 「………あはは」
ボクは彼に……すっごく失礼なことを言ってしまった。
でも、彼はこんなにも明るく、変わらずに接してくれている。

[メイン] ハッカドール3号 : ボクはだから、住吉のこういう性格に助けられた。
好きだよ、キミみたいな性格の男の子は。
ボクもゲーム好きだし。

[メイン] ハッカドール3号 : 「……それじゃ、明日も、よっろしく~」
ぐっ!とグッジョブサインを送る。

[メイン] モモ・ベリア・デビルーク : 「……私からも、よろしくお願いします
 ……このお話は御伽さんの力無しでは……解決出来ないかもしれませんから」

[メイン] モモ・ベリア・デビルーク : …………この問題は、御伽さんの妹……雀さんにも、関わってくる。だからこそ……ここで、手伝ってもらって、私たちが解決することが……何よりの……

[メイン] 御伽 住吉 : 「任せてくれよ。また明日な」

[メイン] ハッカドール3号 : ばいば~い!と住吉に手を振りながら、ゲーム部を後にする。

[メイン] モモ・ベリア・デビルーク : ……そう思うことくらいしか出来なかった。
他人の心の内なんて、知れるはずもないし。最適なことなんてわからなかったけど。

[メイン] モモ・ベリア・デビルーク : 「……はい、ではまた明日」

[メイン] モモ・ベリア・デビルーク : にこりと笑ってから、手を振って三号の後を追う。

[メイン] ハッカドール3号 : そしてモモと合流し、オカルト部まで向かう道中に
アプリを起動し、そして画面にアリスを呼ぶ。

[メイン] ハッカドール3号 : 「─────と、いうわけなんだ、結構いい情報手に入れたでしょー」

[メイン] ハッカドール3号 : 「アリス……いや」

[メイン] ハッカドール3号 : 「"オトギバラシ"だったりして?」

[メイン] アリス : 「……私への1回だけの質問、それでいいのかしら?」
ニヤニヤ笑いながら

[メイン] ハッカドール3号 : 「もちろん」

[メイン] ハッカドール3号 : 「ラストエリクサーは、ここで使うよ」

[メイン] アリス : 「……そう、フフッ」

[メイン] アリス : 「残念、外れよ」

[メイン] ハッカドール3号 : 「えー!そんなー、結構自信あったのにー」
ショックを受けたような顔をする。

[メイン] アリス : 「ま、よく考えたほうだとは思うけど…まだまだね、”探偵さん”」

[メイン] ハッカドール3号 : 「むぅーー……悔しいなぁ、助手くんにはまだまだ敵わないってことかー」

[メイン] ハッカドール3号 : ぶーぶー、とほっぺを膨らましながら。

[メイン] ハッカドール3号 : 「じゃあネタ晴らしは今後もしてくれないのー?」

[メイン] アリス : 「残念だけど、ラストエリクサーを使い切っちゃったんだもの
 もう一度はないわ」

[メイン] ハッカドール3号 : ちぇー。と残念そうな顔をする。

[メイン] モモ・ベリア・デビルーク : そのやり取りを見ながらも、こちらもスマホを開き。

[メイン] モモ・ベリア・デビルーク : 「……とのことですが
 ドロシーさん……あなたは、どうお考えですか?
 今までできた物の中に、あなたが求める"赤い靴"は……ありますか?」

[メイン] モモ・ベリア・デビルーク : と、これまでの顛末を、なるべく詳細に語り。
そして、じっと見つめる。

[メイン] ドロシー : 「……どうだろう。核心的なことには至ってないけど、少しずつ近づいてきた…そんな気がする」

[メイン] モモ・ベリア・デビルーク : ふむふむ……と、その話を聞いて頷きながら。

[メイン] モモ・ベリア・デビルーク : 「では……ここからは、具体的に
 私はあなたの事をよく知っていませんでしたね。
あなたは……"ワスレモノ"、でしょうか?」

[メイン] モモ・ベリア・デビルーク : ファイルに書かれていた怪異の名前を口に出し、反応を確かめるようにドロシーを見つめる。

[メイン] ドロシー : 「……………その質問には、答えないでおく」

[メイン] ドロシー : 「…私は、あくまでアナタに協力するだけにしたい。アナタがどんな答えを出すのか、知りたいから」

[メイン] モモ・ベリア・デビルーク : 「……ふふっ、なるほど」

[メイン] ハッカドール3号 : ─────隣で、モモとドロシーのやり取りを見ながら。
なんとなく、一つの確信を得る。

[メイン] ハッカドール3号 : 「……じゃあアリスは、そういうことなんだろーけど
 まぁ、でも……使い切っちゃったものは、しょーがないかー」

[メイン] モモ・ベリア・デビルーク : 「ア シークレットメイクスアウーマンウーマン……
 なんて言葉もありますからね。
 女の子には秘密は沢山あっていいものです」
にこりと笑いながらも。

[メイン] ハッカドール3号 : 「うわ、それめっちゃ上品な感じがする、やるね~モモ」

[メイン] ドロシー : 「……ありがとう、モモ」

[メイン] モモ・ベリア・デビルーク : 「……とはいえ、それでも協力してくれるのは嬉しいです。改めて、ありがとうございます
 ……少し、戸惑っていたものですから」

[メイン] モモ・ベリア・デビルーク : 二人の言葉に、嬉しげに頬が照りながらも。

[メイン] ハッカドール3号 : そんな談笑をしていると、オカルト部の部屋にも辿り着き。

[メイン] ハッカドール3号 : 例の合言葉も使いながら、竹取にスマホを振りながらアピール。

[メイン] ハッカドール3号 : 「来たよー、交換しよー」

[メイン] 竹取 輝夜 : 「お、来たねー。じゃあ交換だ」

[メイン] 竹取 輝夜 : そうして輝夜が自身のスマホをタップすると

[メイン] DL : 3号の画面に可愛らしい黄色い魔女が手紙を届けているアニメーションが流れる。そして、「物語が交換されました」というメッセージが表示される

[メイン] ハッカドール3号 : 「おっ、来た来た、見てもいいのかなー?」

[メイン] 竹取 輝夜 : 「いいよー」

[メイン] モモ・ベリア・デビルーク : 「おぉ〜……あ、私たちは今日の分書けてませんから昨日のになっちゃいますね」
と零しながらも、ちらりと三号のスマホを覗き込む。

[メイン] ハッカドール3号 : よーし、見ちゃうぞー!と言い、書庫を確認すると……。

[メイン] DL : 書かれていた内容は

[メイン] DL : 『ワスレモノ ワスレモノ かなしいを あげます ワスレモノ ワスレモノ つらいを あげます
 ワスレモノ ワスレモノ いたいを あげます ワスレモノ ワスレモノ わたしを あげます。』

[メイン] 竹取 輝夜 : どうかなー、と3号の様子を眺めていたが

[メイン] ハッカドール3号 : 「─────!!」

[メイン] ハッカドール3号 : 目を少し見開きながら、そこに書かれていた内容を読み。
冷や汗が、3号の首筋を伝う。

[メイン] モモ・ベリア・デビルーク : 「…………!! ……これ、は……」

[メイン] 竹取 輝夜 : 「んー…」
しばらく3号を眺めた後、少し考え込むような素振りを見せる

[メイン] 竹取 輝夜 : 「あー、それね。ワスレモノのおまじない。3号くんスマホ持ってなかったから、メモ代わりに送ってあげようと思って」

[メイン] 竹取 輝夜 : 「どう?魔女に変化起きたりした?
 あたしのは今回も外れだったよー」

[メイン] ハッカドール3号 : 「…………」

[メイン] ハッカドール3号 : 画面のアリスを確認する。

[メイン] アリス : ニコニコといつも通りの姿でいつも通りニヤついた笑みを浮かべている

[メイン] ハッカドール3号 : 「……むぅぅー」
ほっぺを膨らましながら、画面のアリスのほっぺを、指でぷにっと押す。

[メイン] アリス : 「ちょっと…やめなさいよ」

[メイン] ハッカドール3号 : 「ニヤニヤするのがいけないんだよーだ」

[メイン] モモ・ベリア・デビルーク : 「もしかして……さっき当てられなかったの、根に持ってますか?」

[メイン] モモ・ベリア・デビルーク : 後ろからも顔を覗かせて、ニヤニヤとしつつ。

[メイン] ハッカドール3号 : 「…………ちょびっと!……って、モモもニヤニヤするな~!」

[メイン] 竹取 輝夜 : 「もー、誰とお話してるのー?」
と覗き込もうとしてくる

[メイン] ハッカドール3号 : 「あ、えっとね、ボクの魔女はこんな子でー」
そう言い、アリスを見せようとする。

[メイン] 竹取 輝夜 : 「え…? なんで…?」
アリスの姿を見てと大きく目を見開いた

[メイン] ハッカドール3号 : 「─────?」
きょとん、とした顔で竹取を見る。

[メイン] 竹取 輝夜 : 「………びっくりした、昨日の今日でこんなになるだなんて…」

[メイン] ハッカドール3号 : 「? あーー、あー、そーだね?そーそーそ
 なんか、URをガチャで引けたみたい、な感じ?」

[メイン] モモ・ベリア・デビルーク : 「御伽さんも言っていた通り、こうなるのは珍しいそうですね」
と言いながらも。

[メイン] 竹取 輝夜 : 「いいなぁー、私もUR欲しいー」

[メイン] ハッカドール3号 : 「へへへー、じゃあ竹取も、いっぱい天に拝むことだよー
 UR来い~UR来い~ってねー」

[メイン] ハッカドール3号 : とろーんとした目で、へらへらと、楽しそうに笑いながら。

[メイン] 竹取 輝夜 : 「むぅ~…そうするかぁ」

[メイン] モモ・ベリア・デビルーク : 「ふふっ、竹取さんならすぐ引けますよ
 ところで……今絵本さんはいらっしゃいますか?」

[メイン] 竹取 輝夜 : 「ん、いるよー。呼んでくる?」

[メイン] モモ・ベリア・デビルーク : 「あ、ええっと……」

[メイン] モモ・ベリア・デビルーク : 「………」

[メイン] モモ・ベリア・デビルーク : 「……三号さんからお話があるみたいなので!」

[メイン] モモ・ベリア・デビルーク : 三号へと無茶ぶりをしながらも、自分はこそこそとスマホに触れて伝誦の準備をしている。

[メイン] ハッカドール3号 : 「んぇ、あ、あーー、そ、そーそー」

[メイン] 竹取 輝夜 : 「おーけー。わかったー
 おーい絵本部長ー。3号くんが用があるってー」

[メイン] モモ・ベリア・デビルーク : 「(後で言うことひとつ聞きますから、ここは何とか凌いでください!)」とこそこそ。

[メイン] ハッカドール3号 : そう言い、3号はぱたぱたーっと、絵本の方へ近づき。
知っているオカルト情報(アニメとかから仕入れた)の話を色々とした。

[メイン] ハッカドール3号 : モモの意図はなんとなく察していたのか、迅速な行動を取る。
そして後ろで聞こえた話し声に、ぐっ!とグッジョブサインを送る。

[メイン] モモ・ベリア・デビルーク : そして、絵本が一番近くなったのを確認してから────"伝誦"へと、触れる。

[メイン] DL : ▼伝誦:小波絵本
(約半年前の内容)雀がワスレモノのおまじないと試すとうるさかった。雰囲気を出すため深夜0時にオカ研の部室でとか、いくらなんでも付き合えない。先輩たちは受験で籍は置いてるけどすでに引退してるから、声をかけるなら僕くらいなのはわかるが…。少し心配だから明日朝一に部室を見に行こう。あいつのことだ、家に帰らず部室に泊るとか平気でしそうだし。
(キャラクターは赤を基調とした魔女)

[メイン] モモ・ベリア・デビルーク : 「……………」

[メイン] モモ・ベリア・デビルーク : ────この際に頭を齧り、脳を喰らい、呼び出した者を殺してしまうという説もある。

[メイン] モモ・ベリア・デビルーク : 「……これが、もしかして」

[メイン] モモ・ベリア・デビルーク : ぽつりと言葉を漏らしながら。

[メイン] モモ・ベリア・デビルーク : ……やっぱり……真実は、残酷だ。
花のように綺麗な日常風景の裏には、夥しい摂理が埋まっている。

[メイン] モモ・ベリア・デビルーク : いやだな……
……でも、これは、認めないと……だめ。

[メイン] モモ・ベリア・デビルーク : そして、三号へと合図を出して。
こちらへと戻ってくるようにしながら。

[メイン] ハッカドール3号 : こくりと頷き、じゃあね~、と絵本に手を振って。
そしてモモと一緒に、オカルト部を後にしようとする。

[メイン] ハッカドール3号 : そんなわけで、色々あり。
竹取と一緒に下校することにした3号とモモであった。

[メイン] DL :  

[メイン] DL : 廊下を歩いていると、視界が一瞬、テレビノイズのように歪む。砂嵐はすぐに収まった。

[メイン] DL : 暗い暗い、赤い黒い。廊下も壁も天井も血液をぶちまけたように赤い、窓の外はペンキで塗りつぶしたように黒い。学校の廊下であって学校の廊下ではない、直感的にそう確信できる異界だった。

[メイン] DL : 歩く生徒はまるで死人に見えた。常世の国を闊歩する住人のように、揺れ動く。

[メイン] DL : 共鳴判定(強度3/上昇1)∞共鳴感情:[恐怖(情念)]

[メイン] ハッカドール3号 : 1DM<=3 〈∞共鳴〉 (1DM<=3) > [10] > -1 > 成功数-1 ファンブル

[メイン] モモ・ベリア・デビルーク : 3DM<=3 〈∞共鳴〉 (3DM<=3) > [7, 3, 1] > 3 > 成功数3 トリプル

[メイン] system : [ モモ・ベリア・デビルーク ] 共鳴 : 3 → 4

[メイン] モモ・ベリア・デビルーク : 「────ひ、っ……!?」

[メイン] ハッカドール3号 : 「─────っ……!?」

[メイン] ハッカドール3号 : 視界ジャック……じゃ、ない……!これは、リアル……!

[メイン] モモ・ベリア・デビルーク : 心を揺さぶる、恐怖、恐怖、恐怖。
それは目の前の日常風景が、一瞬にして塗り替えられてしまったから。

[メイン] モモ・ベリア・デビルーク : 「な、っ、です……か、これ……」

[メイン] モモ・ベリア・デビルーク : ズキズキと心を蝕まれていく感覚。
けれどこの気持ちは……前よりも強くて。

[メイン] モモ・ベリア・デビルーク : 1d6 共鳴 (1D6) > 1

[メイン] DL : 1恐慌
《怪異》の異常な気配に身体がすくみ、動けなくなる。
1D6×10分(あるいは1D10ラウンド)の間、判定値に【💪 身体】を使用する技能での判定は成功数-1される。
※〈*自我〉あるいは〈心理〉の成功で回復する。

[メイン] DL : そして視界は切り替わり、正常な世界へと帰還する

[メイン] DL :  

[メイン] モモ・ベリア・デビルーク : 「…………ぁ、ぁ、あっ……」

[メイン] モモ・ベリア・デビルーク : ぺしゃり、と、音がした。

[メイン] ハッカドール3号 : 呼吸を荒げていると─────隣で、音が。

[メイン] ハッカドール3号 : 「っ……!……モ、モモ!大丈夫……!?」

[メイン] モモ・ベリア・デビルーク : それは、私の足から、出ていた 。

[メイン] モモ・ベリア・デビルーク : 立てない。

[メイン] モモ・ベリア・デビルーク : 「……っ、さっ、ごうさん……」

[メイン] ハッカドール3号 : ………こうなってしまうのも、当たり前だ。
あんな光景を見て、腰を抜かしてしまっても、何もおかしくない。

[メイン] ハッカドール3号 : 「……大丈夫、大丈夫だから、ボクがいる、一人じゃない……!」

[メイン] 竹取 輝夜 : 「だ、大丈夫2人とも!?」

[メイン] ハッカドール3号 : モモの脇の下に、自分の頭を潜り抜けさせ
よいしょっ!と立ち上がり、モモの肩を持ち上げながら、なんとか立たせる。

[メイン] ハッカドール3号 : 「……あ、あはは、ちょっと足を挫いちゃったみたいなんだー」

[メイン] 竹取 輝夜 : 「急に顔色が悪くなったと思ったら…」

[メイン] モモ・ベリア・デビルーク : 「う、ぁっ……ありがとう……ございます……」

[メイン] ハッカドール3号 : 「ちょっとした、貧血みたいなものだよー……ね?モモ」

[メイン] モモ・ベリア・デビルーク : 青ざめた顔で、なんとか三号に笑いかけながらも。
その笑みはひきつりながら。

[メイン] ハッカドール3号 : 3号も、心臓がバクバクと鳴り続けており。
冷や汗も止まらず。背中はびっしりと、汗で濡れていた。

[メイン] モモ・ベリア・デビルーク : ……情けない……こんな時も、助けて貰ってしまって……

[メイン] モモ・ベリア・デビルーク : 「……っ……!」

[メイン] 竹取 輝夜 : 「……ならいいんだけど…」

[メイン] モモ・ベリア・デビルーク : その冷や汗に、ぎゅっ……と、三号を支えにする力を強く。
……1人じゃ……ない。

[メイン] ハッカドール3号 : 「……へ、へへ、ほーら、それよりもー
 色々竹取の好きなオカルト話、聞いてみたいなー」
なんとか、放課後の談笑へと話題を切り替えながら、足を進めて行く。

[メイン] DL :  

[メイン] DL :  

[メイン] DL : その夜、3号がスマホを開いたとき
突然『CS』が立ち上がりアリスが話しかけてくる

[メイン] アリス : 「ハァイ、ちょっと聞きたいことがあるのだけど…」

[メイン] ハッカドール3号 : 「おわぁっと、ちょっとだけビックリしたよー」

[メイン] ハッカドール3号 : 瞬きを幾つかしながら、アリスをじっと見て。

[メイン] ハッカドール3号 : 「んー?聞きたいこと?」
小首を傾げながら。

[メイン] アリス : 「アナタはこの事件、根本の原因は何だと思ってる? 私はそれが怪異だと思ってるわ」

[メイン] ハッカドール3号 : 「………………」

[メイン] ハッカドール3号 : …………原因、か……。

[メイン] ハッカドール3号 : ……まだ、確定はしてはいないけど。
でも、ボクは……なんとなくだけど、そうなんじゃないかなって
そう思ってしまっているんだ。

[メイン] ハッカドール3号 : 静かな時を暫し過ごし。

[メイン] ハッカドール3号 : 「…………"後悔"じゃないかな」

[メイン] ハッカドール3号 : わかんないけど、と付け加えながら、のほほんとし。

[メイン] アリス : 「なるほど、”後悔”ね」

[メイン] アリス : 「ということは…アナタは根本の原因は人の感情だと思うわけかしら」

[メイン] ハッカドール3号 : 「うん」
こくりと、頷く。

[メイン] ハッカドール3号 : 「……非科学的なことは、AIのボクが言っちゃうのも良くないかもだけど
 まー、ほら……人の感情ってさ、原動力になっちゃうんだよね
 人類がここまで進化し続けてきたのだって、それだし」

[メイン] ハッカドール3号 : 「だから、無から、恐れは発生しないと思うし」

[メイン] ハッカドール3号 : 「………多分……原因は………まぁ、なんとなく……検討は、付いてるよ」

[メイン] アリス : 「確かに、それは言えてるわね。
 人の感情というのは実に愉快なものだわ。時に人を立ち上がらせ、時に…」

[メイン] アリス : 「人を、不安と恐怖の底へ…暗闇へと追いやるんだもの」

[メイン] ハッカドール3号 : 「…………………」

[メイン] ハッカドール3号 : 眉を顰め、何かを思うような瞳となり。

[メイン] ハッカドール3号 : 「………そうだね、光あるところには、必ず闇がある
 エラーの起きない、完璧なプログラミングが無いのと、全く同じ」

[メイン] ハッカドール3号 : ふと、アリスが移る画面を、ちょんちょん、とタップしながら。

[メイン] ハッカドール3号 : 「ねぇ、アリス」

[メイン] ハッカドール3号 : 「アリスは、人間は好きかい?」

[メイン] アリス : 「ええ、もちろん。面白いもの」

[メイン] ハッカドール3号 : その答えに、微笑を作り。

[メイン] ハッカドール3号 : 「あはは、それならボク達は気が合うね、ボクも……人間は、好きだ」

[メイン] ハッカドール3号 : 「だからこそ─────必ず、解決をしたいな
 それも………強引にじゃなく、心を通して……」

[メイン] ハッカドール3号 : 「……アリスは、協力してくれるかい?」

[メイン] アリス : 「面白いものを見せてくれる限り、私は協力するわよ」

[メイン] アリス : 「でも、アナタもわかっているでしょう?」
「この事件、根本の原因は何であれ、怪異が関わっていることに」

[メイン] ハッカドール3号 : 「……………まぁね」

[メイン] ハッカドール3号 : こくりと、頷く。自分達が対峙するのは、予め決められた行動を
ただ取り続け、そこに人か人でないかを区別せず
目的を達成するために、害意を振るう存在だと。

[メイン] ハッカドール3号 : だからこそ、一筋縄では─────いかない。

[メイン] ハッカドール3号 : やる気だけで何もかもが達成できるなら、世の中はこんなにも難しくない。

[メイン] ハッカドール3号 : ……もしかしたら、ボク達は死んでしまうかもしれない。
そういったリスクを、背負わなくてはいけない。

[メイン] ハッカドール3号 : ボクが………死ぬ分は、いい。
でも、モモに……それに、アリスに、住吉だってそう
生を受け、明日を創り続ける皆が、死んでしまう可能性があるというのは

[メイン] ハッカドール3号 : ……ボクは……とても、嫌だ。

[メイン] ハッカドール3号 : 「………つまりはさ、アリス」

[メイン] ハッカドール3号 : 「ボク達が臨む怪異の像と、そして─────その対策手段」

[メイン] ハッカドール3号 : 「それをきちんと、スマートに、上品に入手しなさいって言いたいんでしょ?」

[メイン] アリス : 「あら、よくわかってるじゃない」
「でもまあ、そう簡単に入手できないことは私にもわかっているわ」

[メイン] アリス : 「だからサービスしてあげる
 その代わり、面白い回答を見せて頂戴ね」

[メイン] ハッカドール3号 : 「……!」

[メイン] DL : アリスがそう言うと、CSの画面が突然切り替わる。真っ青な背景の中央に大きな黒い円が描かれ、そこに入力ボックスだけが存在している

[メイン] ハッカドール3号 : 「─────こ、これは、一体?」
冷や汗を浮かべながら。

[メイン] DL : 入力ボックスには Welcome to Wonderland というプレースホルダー、薄いグレーの案内文字が表示されている

[メイン] アリス : 「『ラビットホール』…これが私に与えられた力。怪異をCSに封印することができる兎穴。」

[メイン] ハッカドール3号 : 「─────!!!……そ、そんな力を、持っていたのかい……!?アリス……」

[メイン] ハッカドール3号 : 魂消たように、唖然とした顔をしながら。

[メイン] ハッカドール3号 : 「……す、すごいね、君は」

[メイン] アリス : 「……”与えられた”力よ。私の力ではないんだけれど…まあいいわ」

[メイン] ハッカドール3号 : 「………ううん、それでも……ありがとう
 これで、ボク達が勝てる確率は、ぐんと増えたよ」

[メイン] ハッカドール3号 : にこりと、アリスに笑い。

[メイン] ハッカドール3号 : 「君さ、本当に……優しいよね」

[メイン] ハッカドール3号 : むふーと、布団の上で頬杖を着きながら
後ろ足をぱたぱたと動かしながら。

[メイン] アリス : 「優しい、ねえ……そう見えるだけだと思うのだけど…」

[メイン] ハッカドール3号 : 「あ、それ照れ隠しってやつ?」

[メイン] ハッカドール3号 : 「Hey Siri、今のアリスの気持ちを答えて」
悪戯っぽく言う。

[メイン] アリス : 「煩いわね…!そんなんじゃないわよ!」

[メイン] ハッカドール3号 : うぇ~い!と、画面上のアリスのほっぺを指で、うりうり~と突っついて
楽しそうに笑っている。

[メイン] アリス : 「……あんまり調子に乗ってると『ラビットホール』の使い方教えないわよ」

[メイン] ハッカドール3号 : 「わ~~~~~~~~~~!!ごめんごめんごめん!!」
両手を合わせながら。

[メイン] ハッカドール3号 : 「ど~~か使い方を教えてよ~~~~……」
ぺこぺことアリスに頭を下げながら。

[メイン] アリス : 「そうそう。そうやって教えを請いなさい」

[メイン] アリス : 「おほん…じゃあ使い方を説明するわね」
「入力ボックスに対象の、怪異としての名前を入れて、次に表示されるOKボタンを押すだけ。」

[メイン] ハッカドール3号 : 「ふんふん……あ、それだけなんだ!超簡単でお手軽だね!」

[メイン] ハッカドール3号 : 「─────それで、もしかするとだけど」

[メイン] ハッカドール3号 : 「例によって、1回切り?」
ちらりとアリスを見て。

[メイン] アリス : 「もちろん」
ニッコリと笑顔で

[メイン] ハッカドール3号 : うへぇ~と、アリスの正体を見破れなかった時のトラウマが
蘇ったかのように、渋そうな表情となる。

[メイン] アリス : 「それに、これは封印したい怪異が目の前にいないと使えない。携帯をしっかりと対象に向ける必要があるわ。名前と対象がともに正しい場合、背景が赤くなるはずよ。」

[メイン] アリス : 「最後に、重要なのは…これは逢魔が時、夜じゃないと封印できないことね」

[メイン] ハッカドール3号 : 「………夜…… ……ん、わかったよ」
頷く。

[メイン] アリス : 「…人は正体不明のモノを怖がるわ。しかし、未知を恐れるとともに、興味も惹かれる。だから人は不可思議の現象を科学の力で暴き続けている。」

[メイン] アリス : 「それでも知りえないコトには名前をつけるの。わからないものを、わかったように錯覚するために」

[メイン] アリス : 「わからないものを魅力的な存在にするために。そうすることでそれは真の正体不明ではなくなる」

[メイン] アリス : 「だから名前っていうのはとっても大事ってわけ」

[メイン] ハッカドール3号 : ─────火山、地震、雷、それらを古来の人々は、神とした。

[メイン] ハッカドール3号 : それと、全く同じだ。

[メイン] ハッカドール3号 : 「……分かっちゃえば、な~んも怖くないってことだねー」

[メイン] アリス : 「そうよ。名付による理解こそが、人間の一番の武器」

[メイン] アリス : 「この『ラビットホール』の起動に名前が必要なのもそのためよ」

[メイン] アリス : 「せいぜい正しい名前を探して、面白い選択をすることね」

[メイン] ハッカドール3号 : 「ふふ、ありがとうアリス」

[メイン] ハッカドール3号 : 「いっぱいアリスを、楽しませてみせるよ」

[メイン] ハッカドール3号 : 「………ところでさ、アリス」
ふと、何かを思ったように。

[メイン] ハッカドール3号 : 「………君は、ハードへ直接何か特別な力を
 付与することってのは、できたりするのかい?」

[メイン] ハッカドール3号 : もしも、それができるなら─────。

[メイン] ハッカドール3号 : 「………君にだけしかできない、頼みたいことが、あるんだけど」

[メイン] アリス : 「残念だけど、今の私にはそれはできないわね」

[メイン] ハッカドール3号 : 「………そっか、残念だ」
しょんぼりとしながら。

[メイン] アリス : 「ズルはできないわ。理は変えられないものよ
 だからこそ、アナタの言葉で解決してあげなさい」

[メイン] ハッカドール3号 : 「……………」

[メイン] ハッカドール3号 : 「………そうだね、わかったよ ありがとう、アリス」
こくりと、頷く。

[メイン] ハッカドール3号 : すぐ何かに頼るのは、それは確かに、ズルだ。

[メイン] ハッカドール3号 : 運動は苦手だけど、でも─────。

[メイン] ハッカドール3号 : 自分の足、動かさなくちゃ……だね。

[メイン] DL :  

[メイン] DL :  

[メイン] DL : その夜、モモがスマホを開いたとき
突然『CS』が立ち上がりドロシーが話しかけてくる

[メイン] モモ・ベリア・デビルーク : 「ふぅ、って…………わわっ!?」

[メイン] モモ・ベリア・デビルーク : ソファーに腰かけた時、CSの起動と同時にドロシーの姿を見て。
驚いたように目を見開きながらも。

[メイン] ドロシー : 「こんばんは、驚かせてしまって…ごめんなさい」

[メイン] ドロシー : 「あなたはこの事件、何が悪いと思う…?」

[メイン] モモ・ベリア・デビルーク : 「いえいえ!とんでもないです!
 お話があったのならむしろ大歓迎ですから!
 …………」

[メイン] モモ・ベリア・デビルーク : 手を左右に降り否定していたが、その言葉に顔を悩ませて。

[メイン] モモ・ベリア・デビルーク : 「……誰かが、何かが、悪いとは……決め付けられないと思います」

[メイン] モモ・ベリア・デビルーク : 「亡くなった人を蘇らせたい……そういう気持ちを悪い、と否定することは難しいです
 ……でも、そのせいで新たな犠牲は出ていることは確かですから……う、ううぅん……悩ましいです」

[メイン] モモ・ベリア・デビルーク : ……もし、私が親しい誰かを無くしてしまったら、藁にもすがる思いで蘇らせようとするかもしれない。
たとえ怪異に縋ったとしても、犠牲が出たとしても……

[メイン] モモ・ベリア・デビルーク : 「…………こういう時は、一緒に考えてくれる……そうドロシーさんは言ってくれました
 あなたは……どう、思いますか?」

[メイン] モモ・ベリア・デビルーク : 俯いていた顔から、少し時間を開けてゆっくりと上げる。
瞳は彼女の方へと向けて。

[メイン] ドロシー : 「あなたは…優しい人なのね」

[メイン] モモ・ベリア・デビルーク : 「や、優しいだなんてそんな!……優柔不断なだけですよ」

[メイン] モモ・ベリア・デビルーク : ぶんぶん!と手を左右に降って。

[メイン] ドロシー : 「そんなことはないと思う。
 確かに…これはそれぞれの思いが生んだこと、なのかもしれない」

[メイン] ドロシー : 「人間、怪異、そして…『CS』
 多くのものが、今回のことに絡んでいる」

[メイン] モモ・ベリア・デビルーク : 「…………」
こくり、とその言葉に頷きながら。

[メイン] ドロシー : 「難しく考えることはない。何がこの事件を引き起こす根本の原因になったのか、それが聞いてみたいの」

[メイン] ドロシー : 「私は『CS』だと考えてる。『CS』に何か魔術的な力があったとすると、力の供給源を絶てば機能を失うと思う。それが何なのかは…わからないけど」

[メイン] モモ・ベリア・デビルーク : 「『CS』……
 確かに、事件の中心にあるのはあのゲーム……な気がします。何かまだ分からないこともありますし……」

[メイン] モモ・ベリア・デビルーク : と、呟いたあと、ハッと顔を見あげて。

[メイン] モモ・ベリア・デビルーク : 「……ドロシーさんは、大丈夫……なんですか?
 『CS』はあなたを生み出した、言わば親のようなものです
 ……もしそれを断ち切ると言うなら……」

[メイン] モモ・ベリア・デビルーク : そこから先は言葉にまとめられず、もごもごと口だけが動いてしまう。

[メイン] ドロシー : 「やっぱり、モモは優しい」

[メイン] ドロシー : 「それは心配しなくていいよ。今は、これ以上悲しむ人が出ないようにしたいから」

[メイン] モモ・ベリア・デビルーク : 「…………ドロシーさん……」

[メイン] モモ・ベリア・デビルーク : ……平気なはずがない。そう簡単に割り切れるものじゃないはず……生みの親と、自分……だなんて。

[メイン] モモ・ベリア・デビルーク : それでも、自分の身を呈してでも、人々を助けようとしてくれてる……なんて。

[メイン] モモ・ベリア・デビルーク : 「……ふふっ、ありがとうございます
 ですが、ドロシーさんこそ……とても優しい方です
 優しくなければ、そんな言葉は出せませんから」

[メイン] モモ・ベリア・デビルーク : 励まされて、にこりと笑みが浮かびつつ。

[メイン] ドロシー : 「私はそんなんじゃ、ないんだけど…」
「………とにかく、今回絡んでいるものには、人間、怪異、『CS』がある」

[メイン] ドロシー : 「人間は会話ができる。『CS』はあの気持ち悪い人のお陰で調べられる」

[メイン] ドロシー : 「じゃあ、怪異はどうする?」

[メイン] モモ・ベリア・デビルーク : き、気持ち悪い人……何だか可哀想なような、仕方ないような。

[メイン] モモ・ベリア・デビルーク : 「……"怪異"がいるとしても、それを信じてくれる人はいません
 協力してくれる人はいない、とするなら……」

[メイン] モモ・ベリア・デビルーク : 「……私たちが、怪異の真実を突き止める」

[メイン] ドロシー : 「そう。でも、それは簡単な話じゃない。
 だから、私の力でモモを手助けしたい」

[メイン] ドロシー : 「その前に、一つ聞きたい。原因が怪異でなかったとしたら、怪異を許す?」

[メイン] モモ・ベリア・デビルーク : 「…………」

[メイン] モモ・ベリア・デビルーク : 「許してしまう……かもしれません」

[メイン] モモ・ベリア・デビルーク : 「この状況を作っているのが怪異なら……
 ……何か悪いことをしたことを咎める前に」

[メイン] モモ・ベリア・デビルーク : 「鶴乃さんや雀さん……他の皆様と出会えたことを先ず、感謝したいですから」

[メイン] ドロシー : 「そう…」
ドロシーの顔は、少しほっとしたように見えた

[メイン] ドロシー : 「……私は怪異と接触する方法を知ってる。そして、怪異を目の前にすれば、私が彼らの意思を代弁できる。」

[メイン] モモ・ベリア・デビルーク : 「………………!」

[メイン] モモ・ベリア・デビルーク : 「ドロシーさんが……怪異と……!?
 ……それを使えば、私たちは怪異と直接お話が出来るという……わけなんですね」

[メイン] ドロシー : 「うん」

[メイン] ドロシー : 「ワスレモノをこのCSの中に呼び出そうとすれば、あなたはワスレモノと接続することで、幽世の世界を見ることができる。
 この力の発現を『幽世の目』と呼ぶことにする。」

[メイン] ドロシー : 「これを起動すれば、本来なら見ることのできない…いや、見えるべきではない者を視野に収めることができるようになる。」

[メイン] モモ・ベリア・デビルーク : 「…………」

[メイン] モモ・ベリア・デビルーク : ごくり、とドロシーの話に息を飲む。
その機能を使えば、見てはならないものと同時に、私たちの真実も見えるかもしれない。

[メイン] ドロシー : 「……でも、少し嫌な予感がする。『CS』の機能として、この視覚も伝播してしまうかもしれない。
 『CS』をしている学校の生徒全員にその風景を見せる可能性がある。」

[メイン] ドロシー : 「そんなことがもし起こったら、この現世はパニックになる。だから、人が寝静まる夜に起動したほうがいいと思う。」

[メイン] ドロシー : 「あと感覚はなるべく早く閉じる。多分30分もすれば、あなたは正気を保てなくなる。
 そして……これは最後の手段。2回目の起動はできない」

[メイン] ドロシー : 「だから、その間に見極めてほしい…何が正しくて、何が間違っているのかを。」

[メイン] モモ・ベリア・デビルーク : うっ、と一回きりという言葉にプレッシャーを。
もしこれが失敗してしまえば……という気持ちも、少しは感じたが。

[メイン] モモ・ベリア・デビルーク : 「……わかりました。
 この力はドロシーさんからの協力……ですね!
 たとえ私と3号さんしか居なくても、百人力のように感じちゃいます!」

[メイン] モモ・ベリア・デビルーク : それよりも、彼女が心配しつつも信じてくれ、この力を託してくれたことが……嬉しくて。
にこり!と、強く笑ってみせる。

[メイン] ドロシー : 「……ありがとう。必ず、事件を解決しよう」

[メイン] モモ・ベリア・デビルーク : 「はい!……事件を解決へと導いて、あなたが安心してお家に帰れるようにしないとですね!」
くすりと、笑いつつ。

[メイン] ハッカドール3号 :  

[メイン] ハッカドール3号 :  

[メイン] ハッカドール3号 :  

[メイン] ハッカドール3号 : ─────そしてボク達は、この事件の未知を全て潰すために。
真であるものを、一つ一つ作っていくことにした。

[メイン] ハッカドール3号 : 次の日
ボクとモモは今、職員室にひっそりと忍び込み……。

[メイン] ハッカドール3号 : 生徒の記録とかが載ってるやつ、どっかにあったりしないかな!
検索で判定とかしてみたい!

[メイン] DL : いいよ~!

[メイン] ハッカドール3号 : うわ!

[メイン] ハッカドール3号 : 3DM<=7 〈検索〉 (3DM<=7) > [8, 6, 10] > 0 > 成功数0 失敗

[メイン] モモ・ベリア・デビルーク : では代わりに……代わりに……

[メイン] モモ・ベリア・デビルーク : 直感でもいいですか?

[メイン] DL : いいよ~!

[メイン] モモ・ベリア・デビルーク : うわ!!

[メイン] モモ・ベリア・デビルーク : 2DM<=6 〈直感〉 (2DM<=6) > [1, 5] > 3 > 成功数3 トリプル

[メイン] DL : 格が違う

[メイン] DL : まずオカ研について
現在在籍しているのは絵本1人だけである

[メイン] DL : 次に御伽雀の情報
半年前、理科室にてないおまじないを試してる途中で、足を滑らせて頭を机の角にぶつけて亡くなった

[メイン] DL : 最後に竹取輝夜の情報
学校に在籍しているという情報はない

[メイン] DL : 以上のことがわかる

[メイン] DL : 織畑鶴乃の情報
織畑鶴乃は金曜の夜から家に帰っていない。風邪ということにしているが、家庭の事情は把握しているので学校側は家出だと思っている。
また鶴乃の住所がわかる

[メイン] DL :  

[メイン] DL :  

[メイン] モモ・ベリア・デビルーク : そして、放課後になる。
ちらほらと教室を出ていく生徒が見られる中、モモはがらりと扉を開ける。

[メイン] モモ・ベリア・デビルーク : 「すみません……御伽先輩はいらっしゃいますか?」
と、辺りを見回しながら。

[メイン] 御伽 住吉 : 「おっ、お義母さん。今日も来てくれたんだね」

[メイン] モモ・ベリア・デビルーク : 「あはは……あいにく、三号さんは一緒じゃないですけどね」
困り顔で笑いながらも、御伽の隣の席に座りつつ。

[メイン] モモ・ベリア・デビルーク : 「今日も解析をお願いしたいのですが……よろしいでしょうか?」
と、自らのスマホを渡しながら。
こういう分野がわからない自分からすれば、彼はとてもありがたく。

[メイン] 御伽 住吉 : 「了解だ。ドロシーたんと作業できるなら願ったりだよ」

[メイン] モモ・ベリア・デビルーク : ありがとうございます……と、心の中でドロシーに何だか申し訳なくなりつつも。

[メイン] ドロシー : ゴミを見る目をしつつ、仕方ないことはわかっているようで
素直に作業に取り掛かる

[メイン] モモ・ベリア・デビルーク : これで……日課は終わり。
あとは彼にお願いして、自分は邪魔にならないように去ればいい……だけなのだが。

[メイン] モモ・ベリア・デビルーク : 「……………」

[メイン] モモ・ベリア・デビルーク : ふと、思い出す。
雀さんの話をした御伽さんは、いつもの笑顔ではなく。
……とても悲しげな顔をしていたことを。

[メイン] モモ・ベリア・デビルーク : 「……雀さんのこと……」
ぽつりと口から洩れつつも。

[メイン] 御伽 住吉 : 「……雀のことが、どうした?」
自然な顔で聞いてくる。怒ったり悲しんだりというより、だいぶ吹っ切れたという感じで

[メイン] モモ・ベリア・デビルーク : 「……あっ、いえ、その……
 …………」

[メイン] モモ・ベリア・デビルーク : なんでもない、と言おうとした口が止まる。
それはあんまりにも自然で。もう、乗り越えてしまっていたような気がして。

[メイン] モモ・ベリア・デビルーク : 「…………実は、オカルト研究部におじゃまさせていただいた時
 雀さんっていう方が……いたことをお話してくださったんです」

[メイン] モモ・ベリア・デビルーク : 「写真やお話を聞いて、雀さんがとても楽しくて、いい人だって言うことが伝わってきて……
 ……それで、気になってしまったんです」

[メイン] モモ・ベリア・デビルーク : 「もし不愉快でしたら……申し訳ないです」
さっ、と彼に向かって頭を下げながら。

[メイン] 御伽 住吉 : 「いや、別にいいよ。
 オレも妹とは仲が良かったから、そう知ってもらえると嬉しいしな」

[メイン] モモ・ベリア・デビルーク : あっ、ありがとうございます……!と、下げていた顔を上げて御伽へと向けて。

[メイン] モモ・ベリア・デビルーク : 「あら、そうなんですね
 ゲーム部とオカルト研究部……一見したら、何か関わりがないように見えますけど」

[メイン] モモ・ベリア・デビルーク : とはいえ意外、という訳でもなくて。
雀さんが軽口を叩いていた所から見るに、悪くはなかったんじゃないか……と思える。

[メイン] モモ・ベリア・デビルーク : ……それが、余計に……辛い……けど。

[メイン] 御伽 住吉 : 「趣味の方向が違うだけで、オタクなのは一緒だったんだぞ」

[メイン] 御伽 住吉 : 「互いに好きなもん持ち出して、下らない話をしてたもんだ」

[メイン] 御伽 住吉 : 「でもあの日…雀と喧嘩しちまってな
 理由は俺が絵本のことを少し悪く言っちまったことだった」

[メイン] モモ・ベリア・デビルーク : 「ふふふっ、御伽先輩はドロシーさんのような方についてお話してそうです」
と、くすりと笑いながら聞いていたが。

[メイン] モモ・ベリア・デビルーク : 「……絵本さんのことを……」

[メイン] 御伽 住吉 : 「雀が死んだとき、何をしてたかは聞いてるか?」

[メイン] モモ・ベリア・デビルーク : 「あ……おまじないをしていた、と小耳に挟みました」

[メイン] 御伽 住吉 : 「そうだな。なんでもワスレモノっていう怪異を呼び出そうとしたんだとか。
 嫌な記憶を食ってくれるらしいけど、本当かどうかはわからない」

[メイン] 御伽 住吉 : 「多分だけど、俺と喧嘩した記憶をなくしたかった…んだと思う」

[メイン] モモ・ベリア・デビルーク : 「…………そんな……」

[メイン] モモ・ベリア・デビルーク : きゅっと、唇を噛み締める。
……なんてやるせない……。御伽さんも、雀さんも……些細なことだっただろうに……

[メイン] 御伽 住吉 : 「まあ、つまるところ俺が原因みたいなもんなんだ
 でも俺は…なんで雀を助けてやれなかったんだって絵本を責めちまった…」

[メイン] 御伽 住吉 : 「絵本だって、救えなかったこと悔やんでるはずなのに…な
 だから、絵本には合わす顔がないんだよ。オカ研にも入れてもらえないしな」

[メイン] モモ・ベリア・デビルーク : 「…………」

[メイン] モモ・ベリア・デビルーク : 「それでも……!」

[メイン] モモ・ベリア・デビルーク : 「御伽さんが、全て悪い訳じゃ……ありません……!」

[メイン] モモ・ベリア・デビルーク : 「だって……こんなに、苦しそうな顔をしてるのに
 ずっと、堪えて我慢していた御伽さんが……悪いなんて、思えません」

[メイン] モモ・ベリア・デビルーク : 思わず熱くなってしまい、励ますようにぎゅっ……と、御伽の手を握ってしまいながらも。

[メイン] 御伽 住吉 : 「お義母さん…」

[メイン] 御伽 住吉 : 「はは、何か申し訳ないな。1年にそんなこと言わせちまって」

[メイン] モモ・ベリア・デビルーク : 「お、お義母さん!?」
びっくりしたように目が大きくなりつつも。

[メイン] モモ・ベリア・デビルーク : 「い、いえいえ!こちらこそ何も知らないのに出過ぎた真似を!」
と、返しつつも。

[メイン] 御伽 住吉 : 「いや、少し肩の荷が下りた気がする。ありがとな」

[メイン] 御伽 住吉 : 「それにもう半年も前のことだ。それなりに割り切ってるし、雀もきっとそうして元気に過ごして欲しいだろうって思う」

[メイン] 御伽 住吉 : 「でも、絵本がどうしてるかだけが気がかりなんだ。
 もし、絵本が俺の言ったこと気にしてるようだったら…助けてやってくれないか?」

[メイン] 御伽 住吉 : 「俺はオカ研に入れてもらえないけど、お前らが入れてもらえるなら…」

[メイン] モモ・ベリア・デビルーク : 「…………絵本さんが……」

[メイン] モモ・ベリア・デビルーク : ……もし私たちの想像通りなら、絵本さんは……
もっと深く深く、心に根付いているかもしれない。

[メイン] モモ・ベリア・デビルーク : 「……わかりました!
 私たちのこと、いっぱい手伝ってもらってますから!
 こちらこそお返しがしたかったところです!」

[メイン] モモ・ベリア・デビルーク : にこり!と笑ってそう返して。

[メイン] 御伽 住吉 : 「……改めて、ありがとう」

[メイン] モモ・ベリア・デビルーク : いえいえっ!と、両手を横に振りながら。

[メイン] モモ・ベリア・デビルーク : 「……でも、もし上手くいったら、お電話させていただきたいです!
 御伽先輩は……大丈夫ですか?」

[メイン] 御伽 住吉 : 「ああ。大丈夫だ」

[メイン] モモ・ベリア・デビルーク : ありがとうございます!と、手渡していたスマホを取りだして、御伽の番号とそれぞれ交換して。

[メイン] モモ・ベリア・デビルーク : それじゃあ、今日はありがとうございました……と、席を立とうとしたところで。

[メイン] モモ・ベリア・デビルーク : 「……あの。つまらない事ですから、答えなくても大丈夫……なんですが」

[メイン] モモ・ベリア・デビルーク : そして、振り返り御伽へと目を向ける。

[メイン] モモ・ベリア・デビルーク : 「……もし、雀さん……妹さんと、もう一度会えたなら
 何を……してみたいですか?」

[メイン] 御伽 住吉 : 「もう一度会えたら、か…」

[メイン] 御伽 住吉 : 「あの時のことを謝りたい、かな」

[メイン] モモ・ベリア・デビルーク : 「…………御伽さんは……いい先輩です、ね」

[メイン] モモ・ベリア・デビルーク : その言葉が、モモの心の中に、染み渡るように。
本当なら、こんな1年のたわい事なんて、言わなければいいのに、しっかりと答えてくれる。
その優しさが……なんだか、素敵で。

[メイン] モモ・ベリア・デビルーク : せめて、二人には……"ハッピーエンド"を迎えて欲しい。

[メイン] モモ・ベリア・デビルーク : 「これならお義母さんとして、ドロシーさんとの結婚も……認めちゃいましょうかね?♪」

[メイン] 御伽 住吉 : 「本当ですか!?お義母さん!?」

[メイン] ドロシー : 「絶対イヤ」

[メイン] モモ・ベリア・デビルーク : 「……ふふふっ」

[メイン] モモ・ベリア・デビルーク : 今は。
少しだけ悲しく、そしてそれ以上に────温かくなれた、ひと時だった。

[メイン] モモ・ベリア・デビルーク :

[メイン] モモ・ベリア・デビルーク :

[メイン] モモ・ベリア・デビルーク :

[メイン] ハッカドール3号 : 「…………………」

[メイン] ハッカドール3号 : ─────すごく、緊張する。
ボクは、人助けのAIだ。いつだって助けを求めた誰かのために
手を差し伸べて、できることを全部やって、頑張ってきた。

[メイン] ハッカドール3号 : でも、今ボクが話す相手は、少し事情が……違う。

[メイン] ハッカドール3号 : もう、放っておいてほしい。
きっと彼女は、こう言うだろう。

[メイン] ハッカドール3号 : プログラムに則った行動を取るなら「はい、かしこまりました」
……なんだろうけど─────。

[メイン] ハッカドール3号 : ボクは、胸が痛くなるんだ。

[メイン] ハッカドール3号 : ……彼女は、自分を覆う殻を突き破って、そして最初の一歩を踏み出す
勇気を、振り絞ったというのに、それなのに……
こんな末路を辿っちゃうのは……あんまりじゃないか。

[メイン] ハッカドール3号 : だからボクは、規定外の行動をする。

[メイン] ハッカドール3号 : とんとん、と雁鳥の肩を優しく叩く。

[メイン] 雁鳥 咲 : 「はい……あっ」
後ろを向いて3号と目が合うと、少し困惑した顔をして

[メイン] ハッカドール3号 : 「……ごめんね、忙しかったかな?」
申し訳なさそうに。

[メイン] 雁鳥 咲 : 「…………いえ、大丈夫です」

[メイン] ハッカドール3号 : にこりと、微笑んで。

[メイン] ハッカドール3号 : 「ありがとう」

[メイン] ハッカドール3号 : 「………少し、二人きりで話したいことがあるんだ」

[メイン] ハッカドール3号 : 「大事な話……なんだ
 ─────ボクは、君の"友達"でありたいから」

[メイン] 雁鳥 咲 : 「……わかりました。いいですよ」

[メイン] ハッカドール3号 : ありがとう、とお礼を告げ、そして3号は雁鳥を連れ
ゲーム部室外の、夕焼けの色が差し込む廊下へと出る。

[メイン] ハッカドール3号 : 外では運動部の掛け声が、遠く、小さく聞こえるだけで。
今この場には、3号と、そして雁鳥しかおらず。

[メイン] ハッカドール3号 : 背の小さな少年は、雁鳥を見上げながら、じっと見つめて。

[メイン] ハッカドール3号 : 「………………この前は、変なことを言ってしまって、ごめんね」

[メイン] ハッカドール3号 : 「─────君の言うことは、正しかった」

[メイン] 雁鳥 咲 : 「……やはり、そうでしたか…」

[メイン] ハッカドール3号 : こくりと、ゆっくり頷く。

[メイン] ハッカドール3号 : 「………にわかには信じがたいと思うけれども
 でもあれは……現実にある存在……"怪異"なんだ」

[メイン] 雁鳥 咲 : 「…私も、見ましたから……」

[メイン] ハッカドール3号 : この世界は、大きく発展を遂げている。
目覚ましい進化を続けている。AIが開発されるくらいだ。
人類は月へ辿り着くどころか、架空の世界にまで視野を拡張している。

[メイン] ハッカドール3号 : では、もうこの世にある、ありとあらゆるものは解明できたか?
それは─────違う。

[メイン] ハッカドール3号 : 未知は今もなお、裏で潜み続けている。

[メイン] ハッカドール3号 : 「………雁鳥、これを……見て」
そう言い、3号は雁鳥に3枚の怪異プロファイルを見せる。

[メイン] ハッカドール3号 : ワスレモノ、そして無垢なる死者と、オトギビト。

[メイン] ハッカドール3号 : 「こんなの、作り話だって、思ってしまうかもしれない
 ……でも、本当に今この瞬間も……これらは、"生きている"」

[メイン] 雁鳥 咲 : 「本当に、こんなものが…?」
怪物の存在はその目で見たから信じられるとしても、流石にこれは…と目を疑う

[メイン] ハッカドール3号 : こくりと、頷く。

[メイン] ハッカドール3号 : 「……大丈夫、いきなりで、ビックリしちゃったよね」

[メイン] ハッカドール3号 : 心配そうな目で、雁鳥を見上げる。

[メイン] 雁鳥 咲 : 「……いえ。確かに、あんなものを見た以上…ありえないとは言えないですけど…」

[メイン] 雁鳥 咲 : 「でも、こんなのって…」

[メイン] ハッカドール3号 : 「………ありがとう、それでも雁鳥は……ボクの話を聞いてくれている」
にこりと、微笑む。

[メイン] ハッカドール3号 : 「それがボクにとって、とっても……嬉しいよ」

[メイン] ハッカドール3号 : 「……ねぇ、雁鳥、昨日の話でさ
 ボクと雁鳥は、意見が食い違っていた
 だから、論理的には、必ずどちらかが嘘を吐いていることになる
 そう考えるのが、普通……だよね?」
そして、話題を本筋へと戻すように、少しだけ声のトーンを下げ。

[メイン] 雁鳥 咲 : 「……ええ。そうなりますね」

[メイン] ハッカドール3号 : 「でも─────両方とも、"正しい"んだ」

[メイン] ハッカドール3号 : これを見て、と雁鳥に、二つの物的証拠を見せる。

[メイン] ハッカドール3号 : 一つ目は、自分とモモ、そして……織畑の3人が
仲良く、笑顔で写真に映っている写真。

[メイン] ハッカドール3号 : そして二つ目は、紙媒体の交換日記。
自分達3人の決意を記したものだ。
織畑の筆跡であれば、自分達よりもきっと、雁鳥の方がよく知っているはず。

[メイン] 雁鳥 咲 : 「……これは…」

[メイン] 雁鳥 咲 : 「……なんでしょう? お二人の写真と…お二人の日記…?」

[メイン] ハッカドール3号 : 「─────」

[メイン] ハッカドール3号 : そうか、そうだったんだ………。

[メイン] ハッカドール3号 : 悪い予想が、もっと悪い方向で……的中してしまった。

[メイン] ハッカドール3号 : 悲しげに、俯きながら、そして悔しそうに唇を噛みしめ。

[メイン] ハッカドール3号 : 「……………ボクの目には、織畑の元気で、笑顔な姿と、そして」

[メイン] ハッカドール3号 : 声が、震えながら。

[メイン] ハッカドール3号 : 「『私も頑張ります!よろしくお願いします!』
 ─────そう、書いて……あるん……だっ」
どうして、どうして、ボクは、心が、痛くて止まらない。

[メイン] 雁鳥 咲 : 「………そう、なんですか…」

[メイン] ハッカドール3号 : 二人は……二人は……!

[メイン] ハッカドール3号 : 自分から、一歩踏み出して……!勇気を出して!
そして、友達になったんだ………!!
この世界で誰よりも……お互いへ………!!!

[メイン] ハッカドール3号 : っ……!!なのに、どうして………!!
……あんまりにも、分厚過ぎるっ……!!
壁が……高くて、壊せそうにもなくて……!抜け道も、何もありはしない……!

[メイン] ハッカドール3号 : 3号の瞳に、涙が滲み出てくるも
ぐっと堪え、腕で拭い取りながら。

[メイン] ハッカドール3号 : 「………ご、ごめんっ、ちょっと、取り乱しちゃった」

[メイン] ハッカドール3号 : すぅーー……はぁ……。と呼吸を終え。

[メイン] ハッカドール3号 : 「…………ねぇ、雁鳥……雁鳥は、どうして……
 織畑とさ、友達になろうって……思ったの、かな」

[メイン] 雁鳥 咲 : 「………私、友達がいなくって…」

[メイン] ハッカドール3号 : うん、うん、とゆっくり頷きながら、雁鳥の紡ぐ言葉を待つ。

[メイン] 雁鳥 咲 : 「織畑さんも、そのようでした。
 だから、分かり合えるんじゃないかって、そう思って…」

[メイン] ハッカドール3号 : 「………………」
お互いに、共感できるようなものを、持っていた
だからこそ二人は、惹かれ合ったんだ。

[メイン] ハッカドール3号 : ………人間って、すっごく、いいなぁ。

[メイン] ハッカドール3号 : 「…………ふふ、その時の雁鳥は、頑張ったんだね
 織畑は言ってたよ
 ……CSは、雁鳥から誘ってくれた……って」
にこりと、微笑みながら。

[メイン] 雁鳥 咲 : 「……確かにそうです。話をするきっかけにしようと、私から…」

[メイン] 雁鳥 咲 : 「………それを知っているのも、怪異のせい…なんですか?」

[メイン] ハッカドール3号 : 「……………」
こくりと、頷く。

[メイン] ハッカドール3号 : ……だから、なんだって言うんだ。
雁鳥にとっては、そんなこと聞かされたからって
どうしようも、できないって話じゃないか……!

[メイン] ハッカドール3号 : ボクは、一体何がしたいんだ………。
何が、人助けのAIだ、これじゃあ……雁鳥を、傷つけているだけじゃないか。
そんなの、優しさでも、助けでも、なんでもない。

[メイン] ハッカドール3号 :  

[メイン] ハッカドール3号 : 検索結果:偽善

[メイン] ハッカドール3号 :  

[メイン] ハッカドール3号 : ─────そうだ、こんなのは、ただのボクの……自己満足に過ぎない。

[メイン] ハッカドール3号 : ……………だったら、もうボクは……そうじゃないか。
正しいこととか、正しくないこととか、出力できないのなら。

[メイン] ハッカドール3号 : ボクは、悪になったっていい。

[メイン] ハッカドール3号 : 「─────雁鳥」

[メイン] ハッカドール3号 : 雁鳥の腕を、3号は掴んでみせた、強く。

[メイン] ハッカドール3号 : 「………ここからやるのは、ボクの我儘だから」

[メイン] 雁鳥 咲 : 「は、はい…!?」

[メイン] ハッカドール3号 : そして、雁鳥の手に、握らせる。
─────3号の連絡先が書かれてある、メモ紙だ。

[メイン] ハッカドール3号 : 「君が、後悔しているんだとするなら
 じゃあボクは─────その後悔を、"必ず"、晴らしてみせる」

[メイン] ハッカドール3号 : この世に100%なんてありはしない。
断言できるものなんて存在しない。

[メイン] ハッカドール3号 : だとしてもボクは、断言してやる。

[メイン] ハッカドール3号 : 「ボクを、信じろ」
これは、お願いなんかじゃない。

[メイン] ハッカドール3号 : 命令だ。

[メイン] 雁鳥 咲 : 「…………後悔を必ず、ですか…」

[メイン] 雁鳥 咲 : そのメモを見て、迷う素振りを見せる

[メイン] 雁鳥 咲 : 「もちろん、後悔はあります…山ほど」

[メイン] 雁鳥 咲 : 「正直わからないことだらけです。怪異も、あなたのことも、織畑さんのことも…」

[メイン] 雁鳥 咲 : 「でも……あなたが真剣なのはわかります」

[メイン] ハッカドール3号 : 「─────!!……雁鳥………!」

[メイン] ハッカドール3号 : 目頭が、熱くなる。きっとこれは、熱暴走のせい……だろうか……?

[メイン] 雁鳥 咲 : 「なら……信じてみます。一度だけですけど……」

[メイン] ハッカドール3号 : ─────雁鳥にとっては、ボクの提案に抱く感情はきっと、負で。
そして何よりも、この行動によって、雁鳥が得られる利もまた
不透明であり、むしろ逆に、被害を被ってしまう可能性すらある。

[メイン] ハッカドール3号 : それなのに彼女は─────選んでくれたっ……!!

[メイン] ハッカドール3号 : 「……………ありが、とうっ……!!」
雁鳥の手を、強く握り締め。

[メイン] ハッカドール3号 : 「……きっとこの先は、知らなくてもいいこと
 むしろ、知らない方が良かったことを、見てしまうかもしれない」

[メイン] ハッカドール3号 : 「でもボクは、たとえどんなことがあったとしても……!」

[メイン] ハッカドール3号 : 「守ってみせるって……約束するよ!!」

[メイン] 雁鳥 咲 : 「………わかりました」

[メイン] 雁鳥 咲 : 「私も本当のことを、知りたいですから……
 一度は織畑さんを見捨てて逃げ出してしまったけど、今度は…」

[メイン] 雁鳥 咲 : 「今度は、立ち向かってみます」

[メイン] ハッカドール3号 : ─────3号は、目を大きく見開いた。
雁鳥の姿が、とっても、眩しく見えた。

[メイン] ハッカドール3号 : これが、人間の─────"熱"。

[メイン] ハッカドール3号 : ボクは、どうやらキミに失礼を働いていたみたいだ。
……ボクは、キミの評価を低く設定し過ぎていたかもしれない。
でも本当は、そんなものと比べ物にならないくらいに
無限大の可能性を、キミは持っていたんだ。
─────ごめんよ、雁鳥……そして。

[メイン] ハッカドール3号 : 「………ありがとうっ!」
にっ!と笑った。

[メイン] ハッカドール3号 :  

[メイン] ハッカドール3号 :  

[メイン] ハッカドール3号 :  

[メイン] ハッカドール3号 : 2DM<=6 〈電脳〉 (2DM<=6) > [10, 1] > 1 > 成功数1 成功

[メイン] DL :  

[メイン] DL :  

[メイン] 御伽 住吉 : 「さて…解析結果だけど」

[メイン] 御伽 住吉 : 「「あぎょうさん さぎょうご いかに」は有名な話だな」

[メイン] 御伽 住吉 : 「学校の天井に潜んでる老婆の怪異だったか。背中にしがみついて、問いかけを間違えると噛まれるとかいう。ちなみに答えは嘘だ。」

[メイン] 御伽 住吉 : 「あとは…これ、妙な順番で書かれたようだ。まず中央に謎の記号のようなものを書いて、そこに肉付けするように文章を作成している」

[メイン] 御伽 住吉 : 「そして、この伝誦を介して何かが侵入した形跡がある。ウィルス…いや、違う、なんだこれ」

[メイン] 御伽 住吉 : 「ま、怪しいのはこんなところかな…侵入したものについては解析してもよくわからない。ごめんな」

[メイン] ハッカドール3号 :  

[メイン] ハッカドール3号 :  

[メイン] ハッカドール3号 :  

[メイン] ハッカドール3号 : ─────ボクらは、恐ろしい可能性が垣間見えたような気がした。
待っている結末はきっと……もっと、恐ろしい。

[メイン] ハッカドール3号 : でも、それでも、立ち止まるわけにはいかない。

[メイン] ハッカドール3号 : 「─────ごめんよ、絵本~、話がしたいって、呼び出しちゃって」

[メイン] ハッカドール3号 : ボクと、モモと、そして絵本の3人が
ひと気の無い廊下で、対峙をしていた。

[メイン] モモ・ベリア・デビルーク : ごくり……と、息を飲みそうになるのを堪えて。

[メイン] モモ・ベリア・デビルーク : 「ええ、こんにちは~」
と、笑顔で挨拶を。

[メイン] 小波 絵本 : 「………僕に何の用だ」

[メイン] ハッカドール3号 : 「……………"真実"の話を、したいんだ」

[メイン] ハッカドール3号 : 冷や汗を浮かばせながら、真剣な声で、そう告げる。

[メイン] 小波 絵本 : 「真実、か…」

[メイン] 小波 絵本 : 「大体の奴の正体には…気づいたみたいだな」

[メイン] ハッカドール3号 : こくりと、申し訳なさそうに、頷く。

[メイン] ハッカドール3号 : 「…………きっと、キミにとっては、知られたくなかった
 ……それを分かっていながら、ボク達は………ううん、それは、止そう」
そうだ、人のために行動をすれば、それはどこかで誰かの悪人になるのが、世の常なのだから。

[メイン] ハッカドール3号 : でも、ボクは、それでも……。
……絵本、君のことを─────。

[メイン] 小波 絵本 : 「そうだ。僕は気が付く奴をできるだけ少なくしたかった
 だというのに、竹取のやつのせいでこうなっちまった」

[メイン] 小波 絵本 : 「全く…あいつは何がしたいのやら」

[メイン] ハッカドール3号 : 「………………」

[メイン] ハッカドール3号 : 言葉が、上手く伝えられず、黙り込んでしまう。

[メイン] モモ・ベリア・デビルーク : 「…………」
口をきゅっと結びながらも、絵本の話へと耳を傾けつつ。

[メイン] ハッカドール3号 : 「…………絵本、キミにとっては、ボクらがやろうとしていることは
 ……ただの……正義ごっこにしか、見えないかもしれない」

[メイン] ハッカドール3号 : 「…………というか、偽善だよ」

[メイン] ハッカドール3号 : 「……雀、すっごく明るくて、いい子だよね」

[メイン] 小波 絵本 : 「……そうだな」

[メイン] ハッカドール3号 : 「……はは、あんな子と一緒に過ごす部活とか
 なんかちょっと、楽しそうじゃん、うりうり」
肘で、絵本の腰を少し突っつき。楽しそうな顔をするも……。

[メイン] ハッカドール3号 : すぐに、心苦しそうに、眉を下げる。

[メイン] 小波 絵本 : 「…………そうだな、楽しかったよ」

[メイン] ハッカドール3号 : 「………っ……」

[メイン] ハッカドール3号 : その言葉は、重かった。

[メイン] ハッカドール3号 : ずっしりと、来た。

[メイン] モモ・ベリア・デビルーク : 「…………それは……」
何かを言いかけるも、口が閉じてしまいつつ。

[メイン] ハッカドール3号 : 「……………何も、悪いことが起きないなら
 今のままで、ね、本当に……いいって、ボクは、思うのに……
 ………幸せを感じたいって思うことの、何が、いけないんだろうね
 ……この現象で、それでも、命を奪われる存在も………ある」

[メイン] ハッカドール3号 : 事実を口するだけでも、悔しさと、悲しさと、そして怒りが
ふつふつと、胸の奥から、込み上げてくる。

[メイン] 小波 絵本 : 「……ああ、全くその通りだ。でももう心配しなくていい」

[メイン] ハッカドール3号 : 「……え?」

[メイン] ハッカドール3号 : 絵本の顔を見上げる。

[メイン] 小波 絵本 : 「この奇跡が長続きしないことなんて僕にもわかってたさ。だから、相応の準備をした」

[メイン] 小波 絵本 : 「《無垢なる死者》は、死の認識がないことによって生み出される」

[メイン] 小波 絵本 : 「ならば、周囲の認識が変わってしまえば元通りになる」

[メイン] 小波 絵本 : 「まもなく雀はこの狭い部屋を出て、正常な世界へと帰還する」

[メイン] モモ・ベリア・デビルーク : 「正常……!?」

[メイン] モモ・ベリア・デビルーク : 掛ける言葉が見つからず、口を閉ざしてしまっていたが。
しかし、絵本の言葉によって思わず、開いてしまう。

[メイン] モモ・ベリア・デビルーク : 「それは……雀さんを、あの状態のまま……
 この世界に、とどまらせるんですか……?
 ……どうして、そこまで…………」

[メイン] 小波 絵本 : 「救えたはずの僕が、彼女を救えなかったからだ」

[メイン] 小波 絵本 : 「……だが、これももうお前たちが気にする必要はない」

[メイン] ハッカドール3号 : ごくりっ、と唾を飲みこむ。
冷や汗が、3号の頬を伝っていく。

[メイン] モモ・ベリア・デビルーク : ────救えたはずの僕が、彼女を救えなかったからだ。

[メイン] モモ・ベリア・デビルーク : それは、まるで。どこかで聞いたことのある言葉だった。

[メイン] 小波 絵本 : 「お前たちはもうすぐ忘れることになる。雀が死んだことも、ここであったことも、全部な」
「それが世界の認識を変えるってことなんだ」

[メイン] 小波 絵本 : 「だから、お前たちが心配する必要はないんだ」
「……さあ、”真実”とやらを話し合うんだろ?こっちの話は終いだ」

[メイン] ハッカドール3号 : ……きっと、絵本は。今、話した内容の全てを実現するために
血の滲むような努力を、続けてきたんだ。

[メイン] ハッカドール3号 : 必死になって、そして助けられなかった雀を、助けようと。
がむしゃらに走って、走って、走って。

[メイン] ハッカドール3号 : 「…………熱い男だよ、キミは、本当に……」

[メイン] ハッカドール3号 : 世界の全てを書き換えてしまうという責任も、おそらく彼は
背負うという覚悟があるからこそ、そうするのだろう。

[メイン] モモ・ベリア・デビルーク : 「…………………」
彼の熱意は、本物だ。
そんなおとぎ話みたいな想像でも、きっと……叶えてみせる。
それくらいの情熱と、失った雀さんを取り戻そうという、願望にあふれている。

[メイン] モモ・ベリア・デビルーク : だから、私には……彼には、口が出せない。

[メイン] モモ・ベリア・デビルーク : …………けれど、伝えないといけない言葉がある。

[メイン] モモ・ベリア・デビルーク : 「……それは」

[メイン] モモ・ベリア・デビルーク : 「……御伽さんに……御伽、住吉さんに……
 あなたのせいだ、と……言われてしまったから……でしょうか」

[メイン] 小波 絵本 : 「いいや。これは僕の責任だ。
 確かにそんなことを言われたこともあったかもしれないが、最早些事だな」

[メイン] モモ・ベリア・デビルーク : 「……そんなの……!」

[メイン] モモ・ベリア・デビルーク : 「どうして、そんなことを……言うんですか……!」

[メイン] モモ・ベリア・デビルーク : 「雀さんのお話は聞きました……
 あんなの、誰も……悪くありません……!」

[メイン] モモ・ベリア・デビルーク : 「悔しい気持ちが残ってしまっても、それを責任にして、支えたら……
 いつか、絵本さんが、押しつぶされてしまいます……!」

[メイン] 小波 絵本 : 「………それがどうしたんだ」

[メイン] 小波 絵本 : 「雀を助けられなかった時点で、僕は自分がどうなってもいいと思った」

[メイン] 小波 絵本 : 「押しつぶされたとして、それで雀が戻って来るなら…それ以上のことはない」

[メイン] モモ・ベリア・デビルーク : 「……………………」

[メイン] モモ・ベリア・デビルーク : 「……本当に……!」

[メイン] モモ・ベリア・デビルーク : 「それが……雀さんの望んでいることなんですかっ……!!」

[メイン] モモ・ベリア・デビルーク : 「……あなたが……ずっと辛い気持ちを抱えたまま生きることを代償にすることを……
 本当に、雀さんが……望んでいるんですか……!?」

[メイン] モモ・ベリア・デビルーク : 言葉がまとまらない。思いついたら口にすぐに出してしまう。
感情的で、見るに堪えない……かもしれない。

[メイン] モモ・ベリア・デビルーク : 「だからっ、本当に……本当に……っ……うっ、ぐっ……」

[メイン] モモ・ベリア・デビルーク : ぽろぽろと、涙が零れおちていく。
気づいてしまってからは、もう……止められないくらいに。

[メイン] モモ・ベリア・デビルーク : 木造の廊下に、シミが作られていく。

[メイン] 小波 絵本 : 「…………雀が望んでいるか、か…」

[メイン] 小波 絵本 : 「……どうなんだろうな…僕は、雀が死んだ日からもうずっと、雀のことを直視できていない」

[メイン] モモ・ベリア・デビルーク : 「………………絵本さん」

[メイン] モモ・ベリア・デビルーク : 「………………」

[メイン] モモ・ベリア・デビルーク : 「……見つめることは、難しくても……!
 それでも……向き合わないと……」

[メイン] モモ・ベリア・デビルーク : 「きっと、"後悔"してしまいますっ……」

[メイン] モモ・ベリア・デビルーク : 「だってっ!」

[メイン] モモ・ベリア・デビルーク : 「今……雀さんの顔を見れなくて!
 これからも変わらないなら……」

[メイン] モモ・ベリア・デビルーク : 「いつ、雀さんは……そして、あなたは……
 誰に報いればいいか、わからなくなってしまいます…………っ」

[メイン] モモ・ベリア・デビルーク : ただ、声を振り絞って。
グチャグチャのままの言葉を口から吐き出していく。

[メイン] 小波 絵本 : 「………報い…」

[メイン] モモ・ベリア・デビルーク : 「………………」

[メイン] モモ・ベリア・デビルーク : 「あなたみたいな人と、今日……会ってきたんです」

[メイン] モモ・ベリア・デビルーク : 「その人は、いつも明るくて楽しそうで、笑顔でした
 ……それでも、その奥には……深い、"後悔"が残っていたんです」

[メイン] モモ・ベリア・デビルーク : 「『つまるところ俺が原因みたいなもんなんだ』」

[メイン] モモ・ベリア・デビルーク : 「『雀を助けてやれなかったんだって責めちまった』」

[メイン] モモ・ベリア・デビルーク : 「……そうやって、行った選択を悔やんでいました
 ……でもっ!」

[メイン] モモ・ベリア・デビルーク : 「その人────御伽住吉さんも!
 小波絵本さんも……!!!」

[メイン] モモ・ベリア・デビルーク : 「誰が悪いだなんて、誰に責任があるなんて……
 そんなこと、言わせません!!」

[メイン] 小波 絵本 : 「……住吉が、そんなことを言ってたのか…」

[メイン] モモ・ベリア・デビルーク : 「そんなことを言うなら、私が……雀さんに聞いてきますから!!
 絵本さんのこと……いっぱい、怒ってもらいますからねっ……!!」

[メイン] モモ・ベリア・デビルーク : こく、こく……!!!と、強く頷き。

[メイン] 小波 絵本 : 「………! 待て…!」

[メイン] 小波 絵本 : 「そんなことをしたら、雀は…《無垢なる死者》は…!」

[メイン] ハッカドール3号 : 「─────消えてしまう」

[メイン] モモ・ベリア・デビルーク : 「……………………」

[メイン] ハッカドール3号 : 「………ねぇ、でもさ、絵本」

[メイン] ハッカドール3号 : 「償いたいから、全部を書き換えてしまい、理想の世界にする
 それはきっと、人間の叡智を凌駕した
 途轍もなく、すごいことなんだとボクは思う、だから、ここは褒める」

[メイン] ハッカドール3号 : 「でもさ………それって、本当にキミが今まで共に歩んできた」

[メイン] ハッカドール3号 : 「雀なの?」

[メイン] ハッカドール3号 : 「……さらに、言うけどさ……雀のために、そうするっていうけど
 キミは本当に─────それが、理由なのかい?
 ……雀が、必死に生きてきたこの世界を、否定して」

[メイン] ハッカドール3号 : 「…………ひょっとして」

[メイン] ハッカドール3号 : 「自分の為─────だったりしないのかい」
じっと、絵本を見て。

[メイン] 小波 絵本 : 「──────っ!」

[メイン] ハッカドール3号 : 「……………」
暫しの沈黙が、流れ。

[メイン] ハッカドール3号 : 「………キミが、本当に雀の為に……足掻きたいなら」

[メイン] ハッカドール3号 : 「雀の声を、聞こうよ」

[メイン] ハッカドール3号 : 「─────ボク達と、一緒に」
手を伸ばして。

[メイン] モモ・ベリア・デビルーク : 「……怖いのは、わかります
 恐ろしいのも、わかります……」

[メイン] モモ・ベリア・デビルーク : 「ですから────その傍に、いさせてください」
手を伸ばして。

[メイン] 小波 絵本 : 「僕は…僕は……」

[メイン] 小波 絵本 : 「雀の傍に居たかったんだ…!」
絞りだすように

[メイン] 小波 絵本 : 「だが、それを自分の手で終わらせてしまった…!
 僕は、僕を許すことができない…!」

[メイン] ハッカドール3号 : 「─────終わらせてなんか、いないッ!!!!」

[メイン] ハッカドール3号 : 少年の言葉が、廊下内に響く。

[メイン] ハッカドール3号 : 「雀は……あの、明るくて、いい子は、確かに!
 ……命を、落としてしまったかもしれない……」

[メイン] ハッカドール3号 : 「それでもッ!!!」

[メイン] ハッカドール3号 : 一歩、進み、そして絵本の胸倉を、背伸びしながら掴んで。

[メイン] ハッカドール3号 :
 ・・
「ここの中には、いるでしょ!!!!!」

[メイン] ハッカドール3号 : 「─────今キミが、本当に成すことは、なんだ!!!!」

[メイン] ハッカドール3号 : 「敗戦処理でもして、壊れたガラスをなんとか繋ぎ止めて!
 足りない欠片は、全く別のガラスを使って!!
 ─────それで終わりで、いいのかいッ!?」

[メイン] ハッカドール3号 : 「本当に雀の命を奪った奴をッ!!!」

[メイン] ハッカドール3号 : 「─────ブン殴りたいって、思わないのか!!!!」

[メイン] ハッカドール3号 : 眉に力を込め、フゥーッ!フゥーッ!と息を荒げながら、絵本を睨む。

[メイン] ハッカドール3号 : 偽善は、止めだ。
慣れないな、でも、ボクは─────ボクの選択をする。

[メイン] ハッカドール3号 : キミの、"悪"になる。

[メイン] 小波 絵本 : 「………お前…」
その姿を呆然と見つめる

[メイン] ハッカドール3号 : 感情がいっぱいいっぱいで、ヒートアップしてしまいそうだ。

涙が、じんわりと溢れかえりそうになりながら。

[メイン] モモ・ベリア・デビルーク : 「三号さん……………!!」
その行動を、止めることは出来なくて。

[メイン] 小波 絵本 : 「……もちろん僕だって、ぶん殴ってやりたいさ」

[メイン] ハッカドール3号 : 「…………そうだよ、敵は強大だ」

[メイン] ハッカドール3号 : 「敵いっこない、だから違う方法を探ろうと
 賢い君は、選択をしたんだろう」

[メイン] ハッカドール3号 : 「でも、絵本」

[メイン] ハッカドール3号 : 「キミはもう、一人じゃない」

[メイン] ハッカドール3号 : 「─────このサポートAI、3号とッ!!!」

[メイン] ハッカドール3号 : そして目線を、モモへ向け。

[メイン] モモ・ベリア・デビルーク : 「────デビルーク第三王女、モモ・ベリア・デビルーク……が!!!!」

[メイン] モモ・ベリア・デビルーク : その目線に、目線を返す。

[メイン] モモ・ベリア・デビルーク : 「あなたを……支えてみせます……いえ!
 支えさせて……くださいッ……!!」

[メイン] モモ・ベリア・デビルーク : そのまま、頭を下げるようにして、絵本に頼み込む。

[メイン] 小波 絵本 : 「………お前ら…」

[メイン] 小波 絵本 : 「……本当に、手を貸してくれるのか?
 それが、雀を、お前らと共にいた《無垢なる死者》を……殺す、ことになるとしても?」

[メイン] ハッカドール3号 : 「─────」
織畑の顔が、脳裏を過り、目を瞑るも。

[メイン] ハッカドール3号 : 「………もちろんだよ」

[メイン] モモ・ベリア・デビルーク : 「…………っ……」

[メイン] ハッカドール3号 : 「罪を、キミにだけ背負わせるだなんて、しない」

[メイン] ハッカドール3号 : 「ボク達─────"友達"でしょ」

[メイン] モモ・ベリア・デビルーク : わかっていた。それは、人殺し。
生き返った人たちを再び殺すことになる。
それは────罪だ。けれど。

[メイン] モモ・ベリア・デビルーク : 「────はい!」

[メイン] モモ・ベリア・デビルーク : 「責任は……私にも、取らせてください」

[メイン] モモ・ベリア・デビルーク : 胸に手を当てて、そう宣言する。

[メイン] 小波 絵本 : 「…………わかった」

[メイン] 小波 絵本 : 「……お前たちを、信用しよう」

[メイン] ハッカドール3号 : 涙が、やはり溢れていた。でもボクは、笑う。
にこり─────と。

[メイン] 小波 絵本 : 手を伸ばし、2人の差し出した手を握る

[メイン] モモ・ベリア・デビルーク : 手を掴まれて。

[メイン] モモ・ベリア・デビルーク : ぱぁああっ……!と、顔が明るくなる。

[メイン] モモ・ベリア・デビルーク : 「……ありがとう、ございまっ、ずっ……!!!」

[メイン] ハッカドール3号 :  

[メイン] ハッカドール3号 :  

[メイン] ハッカドール3号 :  

[メイン] ハッカドール3号 : ─────月が登った。光は途絶えた。人の営みも、消えて行った。

[メイン] ハッカドール3号 : ここは、夜の学校。

[メイン] ハッカドール3号 : 「いやはやー、急に呼び出してごめんねー、二人ともー」

[メイン] ハッカドール3号 : のほほーんとした声が、暗い学校に木霊する。

[メイン] ハッカドール3号 : 「でも、夜の学校を探検するのって、なんかほら」

[メイン] ハッカドール3号 : 「青春?みたいな~」

[メイン] 織畑 鶴乃 : 「大丈夫です!それにワクワクしますから!」

[メイン] ハッカドール3号 : のーんびとした、間延びした声で、緊張感も欠片も無かった。

[メイン] 御伽 雀 : 「私も夜の学校好き~、雰囲気あるもんね」

[メイン] ハッカドール3号 : 「いえーい!二人とも気が合う~!」
二人に順々とハイタッチを決めていく。

[メイン] 御伽 雀 : 「いえーい!」

[メイン] 織畑 鶴乃 : 「い、いえーい!」

[メイン] モモ・ベリア・デビルーク : 「あはは、なんだか軽いですね」
くすっと笑いながらも。

[メイン] モモ・ベリア・デビルーク : 周りはハイタッチをしているくせに当のモモは離れている。

[メイン] ハッカドール3号 : 「モモも楽しまなくちゃ!ねー、二人とも~」

[メイン] ハッカドール3号 : 「……んー?どーしたのさ、モモ?」
きょとん、とモモを見つめ、小首を傾げる。

[メイン] ハッカドール3号 : 「ほら、モモも、いえ~い」
手を掲げる。

[メイン] 御伽 雀 : 「そうだよー、せっかく学校に忍び込んでるんだから楽しまなきゃ損!」

[メイン] モモ・ベリア・デビルーク : 「うっ……!
 その、なんだか……その……そういうのって、恥ずかしく……っ……」

[メイン] ハッカドール3号 : 「…………ぷっ」
思わず、モモの言葉に吹き出してしまった。なんだか、可笑しくて。

[メイン] ハッカドール3号 : 「あはは!いいじゃん~!ボク達以外、だ~れも見てないんだし~!」

[メイン] モモ・ベリア・デビルーク : 「い、今は忍び込んでいるのにそんなに楽しんでいいものなのでしょうか……!?
 ……って、ええっ!? どうして笑うんですか~~~!!」

[メイン] モモ・ベリア・デビルーク : 噴き出したことにふくれっ面になりながらも。

[メイン] ハッカドール3号 : 「いやー、真面目だなーって、感心してるんだよー」
のほほーんとしながら。

[メイン] 織畑 鶴乃 : 「何だか解放感がありますよ…!ほらモモさんも!」
手を大きく広げて回ってみたり

[メイン] ハッカドール3号 : 織畑を真似して、3号も両腕を広げてみせて
ぐるぐる~!っと回転してみせる。

[メイン] モモ・ベリア・デビルーク : 「……うっ、それは……褒められてるんでしょうか……
 ……………むぅう」

[メイン] 御伽 雀 : 「こら~、はしゃぎすぐたら危ないかんねー」
唯一の2年生なので偉そうに注意とかするが、はしゃぐこと自体は止めはしない

[メイン] モモ・ベリア・デビルーク : 「…………」
うずうず。

[メイン] モモ・ベリア・デビルーク : 「こ……こんな服着てる時点で……今更、かもしれませんねっ」
と、ぶつぶつ呟きつつも。

[メイン] モモ・ベリア・デビルーク : 二人の真似をして。
両腕を広げて、ぐるぐる~~……と、してみる。

[メイン] アリス : 「……呑気ねぇ…まあ面白い選択だったからいいのだけど」

[メイン] ハッカドール3号 : は~~い、と雀の注意に軽い返事をしながら、楽しそうに笑いつつ。

[メイン] ハッカドール3号 : 「へへー、面白いでしょー?」
にやりと、画面のアリスに笑みを浮かべつつも。

[メイン] ハッカドール3号 : 「……さってっと、じゃあモモ、例の儀式の準備……だね」

[メイン] モモ・ベリア・デビルーク : 「…………! ……はい!頑張りましょう……!」

[メイン] モモ・ベリア・デビルーク : こくりと頷いて。

[メイン] ハッカドール3号 : ─────絵本、ボクだって、そうさ。

[メイン] 御伽 雀 : 「前に何回かおまじないはしたことあったけど、こんな人数でやるのは初めてー」
ウキウキしながら見守っている

[メイン] ハッカドール3号 : こんな、明るくて、愉快で、楽しい二人とさ
いつまでもこうして、テキト~に、ゆる~く過ごしていたいよ。

[メイン] 織畑 鶴乃 : 「私は全部初めてです…!」

[メイン] ハッカドール3号 : …………今だって、こー見えても。

[メイン] ハッカドール3号 : 結構、キてるんだから………。

[メイン] ハッカドール3号 : 「……へへー、じゃあ張り切って、やるぞー」

[メイン] ドロシー : 「…………モモ、いいんだね?」

[メイン] モモ・ベリア・デビルーク : 「…………」

[メイン] ドロシー : 最後の確認をする
輝夜からの伝誦が送られてきた時点で、印も、血も、既に支払われている
あとは…唱えるだけ

[メイン] モモ・ベリア・デビルーク : 元気いっぱいに手を広げていたモモは、その言葉に一瞬力が入らなくなる。
…………もう、会えなくなる。

[メイン] モモ・ベリア・デビルーク : 絵本さんの気持ちはわからないまま、声を発してしまった。
けれど今は、わかる。
この決断を下すのに、離れ離れになるのに。

[メイン] モモ・ベリア・デビルーク : どれだけ────1歩を踏み出すのが、重いのか。

[メイン] モモ・ベリア・デビルーク : 「…………はい」

[メイン] モモ・ベリア・デビルーク : 「でも……少しだけ、踏み出せない分は
 ドロシーさん……3号さん」

[メイン] モモ・ベリア・デビルーク : 「……手を、握ってくれませんか?」

[メイン] ハッカドール3号 : 「─────任せて」

[メイン] ハッカドール3号 : にこりと微笑み。

[メイン] ドロシー : 「……うん、わかった」

[メイン] ハッカドール3号 : 「ボクは、サポートAIだからね」
そして、モモに手を握り締める。

[メイン] ドロシー : 「じゃあ…行くよ」

[メイン] ドロシー : 『ワスレモノ ワスレモノ かなしいを あげます ワスレモノ ワスレモノ つらいを あげます
ワスレモノ ワスレモノ いたいを あげます ワスレモノ ワスレモノ わたしを あげます。』

[メイン] ドロシー : そう、おまじないを書き上げる

[メイン] DL : すると、共鳴者たちの視界は赤く黒く塗り替えられる。

[メイン] DL : 目の前の場所は変わっていないはずなのに、その光景はまるで違うように思える。視界が脈打つように歪み、その度に頭に痛みが走る。
少しずつそれが大きくなっていくように思える。

[メイン] ワスレモノ : 「■■■■■■」

[メイン] DL : 背筋が凍り付く。どこかから聞くに堪えない、悍ましい声がしたからだ。

[メイン] ハッカドール3号 : 「─────っっ……!!!」

[メイン] ハッカドール3号 : こ、これが……ワスレ、モノ………!!

[メイン] DL : そちらに目をやると、廊下に黒い塊が詰まっていた。すぐにそれが巨大な何かだということに気づくだろう。眼窩のような空洞が真っすぐにこちらを見ているように感じたからだ

[メイン] モモ・ベリア・デビルーク : 「…………っ、ぅっ……」

[メイン] モモ・ベリア・デビルーク : どくん、どくんと心臓が波打つ度に視界が揺れる。

[メイン] DL : 共鳴判定(強度5/上昇1)∞共鳴感情:[罪悪感(傷)]

[メイン] ハッカドール3号 : (1+1)DM<= 共鳴判定(ルーツ属性一致)

[メイン] ハッカドール3号 : (1+1)DM<=5 共鳴判定(ルーツ属性一致) (2DM<=5) > [9, 1] > 2 > 成功数2 ダブル

[メイン] モモ・ベリア・デビルーク : (4+1)DM<=5 共鳴判定(ルーツ属性一致) (5DM<=5) > [10, 6, 8, 9, 3] > 0 > 成功数0 失敗

[メイン] system : [ ハッカドール3号 ] 共鳴 : 1 → 2

[メイン] ハッカドール3号 : ぞわりと、悪寒が走る。

[メイン] ハッカドール3号 : そして、感情経路に伝わる─────とある"傷"。

[メイン] ハッカドール3号 : …………罪悪、感……?

[メイン] ハッカドール3号 : 冷や汗がふつふつと湧き出ながらも
ごくりと息を飲み、その存在をじっと見つつ。

[メイン] ハッカドール3号 : 「………次の、ステップ……だねっ」

[メイン] 御伽 雀 : 「…………!」

[メイン] 織畑 鶴乃 : 「わぁ……!?」

[メイン] ハッカドール3号 : 雀や、織畑達を怖がらせないように、少年は3人の前に出つつ。

[メイン] ハッカドール3号 : 「………モモ!今度は、アレを!」

[メイン] ワスレモノ : 「■■■■■■」

[メイン] DL : 黒い塊が蠢く。それは這うように巨体を引きずり、廊下の先に進んで行く。
まるで、ついて来いというように。

[メイン] ドロシー : 「………ついてきて、と言ってる」

[メイン] モモ・ベリア・デビルーク : たらりと、冷や汗が出る。
しかし目の前を庇う少年のそれは、尋常ではなかったが。

[メイン] ハッカドール3号 : 「……………!」
モモから告げられる、ドロシーの通訳に、目を丸くし。

[メイン] モモ・ベリア・デビルーク : ドロシーの言葉に、ハッと我に返る。

[メイン] ハッカドール3号 : 「………よし、わかったよ……織畑、雀、大丈夫
 ……ちょっとビックリしちゃったかもだけど
 ─────あれだよ、着ぐるみだよ、あはは」
二人へ、へらへらと作り笑いをしながら。

[メイン] モモ・ベリア・デビルーク : 「……ドロシーさん、あの方の言うことが……わかるんですね……」
これが彼女の言っていた、力……。恐れていただけの私とは大違いで。

[メイン] ハッカドール3号 : そして、ぺた、ぺた、と裸足の音を立てながら
自分から先に、ワスレモノの後へと着いていく。
─────自分の前にいる存在から感じた、罪悪感の正体について、思考を練りながら。

[メイン] 御伽 雀 : 「え、う…うん……そう、かもね…」
何かを思い出せそうで、思い出せない
そんな風に頭を押さえながら

[メイン] DL : 黒の集合体は巨大な頭を持ち上げ、それを不気味に傾け大きく揺らしながら移動していく。

[メイン] DL : どうやら学校の裏山に向かっているようだ。
裏山といっても、低い山なので丘と表現したほうが正しいかもしれない

[メイン] DL : それは麓に到着すると、整備された山道ではなく、草木が生い茂る道なき道を進んでいく

[メイン] ハッカドール3号 : ……一体、どこまで進むのだろう……辿り着く先に、何が……?

[メイン] ドロシー : 「………まだ、この先みたい」

[メイン] ハッカドール3号 : こくりと、頷きつつ。

[メイン] ハッカドール3号 : 「………案内、ありがとうね、"ワスレモノ"」

[メイン] ワスレモノ : ワスレモノは応えることなく、歩みを進め

[メイン] モモ・ベリア・デビルーク : ごくりと息を飲みつつも、ドロシー、そしてワスレモノへと続いていく。

[メイン] ハッカドール3号 : 「ほら、織畑、雀!"ワスレモノ"の着ぐるみに、お礼!
 ここからがきっと、楽しい肝試し!」
冷や汗を浮かべながら、どうにか言葉を紡いでいく。

[メイン] ハッカドール3号 : そして、ワスレモノの後を着いていく。

[メイン] 織畑 鶴乃 : 「あ、はい…!ありがとうございます…!」

[メイン] 御伽 雀 : 「う…うん……」

[メイン] DL : ワスレモノの案内の元、山を登っていく
そして、頂上付近の開けた場所に出る

[メイン] ハッカドール3号 : 運動が苦手なためか
はぁ、はぁ、と若干息を切らしつつも、辺りを見渡す。

[メイン] DL : そこはまるで花畑だった。
しかし、それは自然に生えていたものではない。何者かが花を摘んで円形に敷き詰めたのだろう

[メイン] DL : その花畑の中央に横たわる人影がある

[メイン] ハッカドール3号 : 「─────!」

[メイン] DL : それは、織畑鶴乃だった

[メイン] モモ・ベリア・デビルーク : 「ここは……お花畑……?
 それに、あれは────」

[メイン] DL : しかし、すぐにそれが死体だとわかるだろう。
不思議と傷もなく、腐臭もないが、生の息吹がまるで感じられなかった

[メイン] ハッカドール3号 : しまっ─────!?

[メイン] 御伽 雀 : 「みんな速いよー」
肩で息をしながら道を登って来て

[メイン] 御伽 雀 : 「ほら、鶴乃ちゃんなんてもっと遅れてるし…」

[メイン] ハッカドール3号 : 「………!!!」
まだ、猶予は、ある………!!

[メイン] ハッカドール3号 : 死体を隠すように、前に立ちながら。

[メイン] ハッカドール3号 : 「ほ、ほら!頑張れー!織畑ー!」

[メイン] 織畑 鶴乃 : 「うぅ…皆さん速いですよぉー
 運動は苦手なんですぅー」

[メイン] モモ・ベリア・デビルーク : 「もっ……もう少しですから、頑張って……」

[メイン] モモ・ベリア・デビルーク : とは言いつつ、見えないように三号の隣に立ちながら。

[メイン] 織畑 鶴乃 : 下の方でぜぇぜぇ言っている

[メイン] アリス : 「呆れた綱渡りっぷりねぇ」
ニヤけながらそう言う横で

[メイン] ハッカドール3号 : 「し、しぃーーーーーーーっ……!!」

[メイン] ハッカドール3号 : 汗だらっだらで、口の前に人差し指を立てながら。

[メイン] ワスレモノ : 花畑の向こう側で先程の怪異が膝を抱えるようにして、そこにいた

[メイン] ワスレモノ : 「■■■■■」

[メイン] DL : 声がする。先程のぞっとするような感覚は薄れ、悲しそうに呻いているように感じた

[メイン] ハッカドール3号 : 「………………………」

[メイン] ドロシー : 「………ワスレモノはこう言ってる」

[メイン] ドロシー : 「彼女は驚いて、慌てて逃げる途中で…車に轢かれて死んでしまった。強い哀しみを内包していたこの子は…私を引き寄せてしまった。」

[メイン] ハッカドール3号 : 「………そっか」
─────君は、だから……織畑を見つけてほしくて……そう、だったんだ。

[メイン] ワスレモノ : 「■■■■■」

[メイン] モモ・ベリア・デビルーク : 「………………」

[メイン] ドロシー : 「彼女が死んでしまったこと、それが悲しくて、死体をここに隠して、織畑鶴乃の魂から死の記憶を喰った。
人々が彼女の死を確信しなければ、人々の中から消えることなく、彼女はそこに在り続けるから」

[メイン] モモ・ベリア・デビルーク : 「……それじゃあ、あなたが……命を奪ったわけじゃ……ない……んだ……」

[メイン] ドロシー : 「御伽雀のときもそう。私を呼び寄せた彼女も驚いて、躓いて…机に頭を打ち付けて死んでしまった。
 私はどうすればいいのかわからなくて、彼女の魂から死の記憶を喰って、魂をオカルト研究部に持っていった。御伽雀はあの場所を愛していたから…」

[メイン] ハッカドール3号 : 「…………………」

[メイン] ハッカドール3号 : そういう……ことだったんだね。

[メイン] ハッカドール3号 : だから、そうだ。

[メイン] ハッカドール3号 : これは、事件でも、なんでもなかったんだ。
………誰も悪くない、不幸な……事故だったんだ。

[メイン] ドロシー : 「織畑鶴乃と御伽雀の記憶を喰らったのは私。でも、怪異を…幽世の世界を垣間見る人間が増えたのは私のせいじゃない。多分それは━━━━」

[メイン] 竹取 輝夜 : 「見つけたっ…!」

[メイン] ハッカドール3号 : 「…………………」

[メイン] ハッカドール3号 : ゆっくりと、声の主の方へと、顔を向ける。

[メイン] DL : 突然、後ろから声がかかる。
そこに立っていたのは竹取輝夜と小波絵本だった。

[メイン] 小波 絵本 : 「こいつが…怪異ワスレモノか」
「本当に呼び出すとはな…」

[メイン] モモ・ベリア・デビルーク : 「……………」

[メイン] ハッカドール3号 : 絵本と一瞬だけ目を合わせ、こくりと頷きながら。

[メイン] ハッカドール3号 : 「なっ!?ど、どうして二人が、ここに!?」

[メイン] 竹取 輝夜 : 「今はそれより下がって! 絵本部長と私がこいつを抑えるから! 
 みんなはこの怪異を封印する方法を探して!」
輝夜はそう言って君たちの前に出る。

[メイン] 小波 絵本 : 絵本は3号と視線を合わせると、腰に手をやり、そこにあった得物を引き抜いた。
真剣、それは本物の刀だった。いや、違う。刀身が揺らめいている。まるで実体がないように。

[メイン] 小波 絵本 : 「竹取、こいつが本物か試させてもらう。」
絵本は小さくそう呟いた

[メイン] ハッカドール3号 : 「─────封印する方法なら、もう既に分かっているよ」

[メイン] ハッカドール3号 : 「竹取……いや、こう呼んだら、いいのかな」

[メイン] 竹取 輝夜 : 「…! よかった!ならそれを……」

[メイン] ハッカドール3号 : ─────アリス、キミの正体当てクイズが、まさかここで実るなんて思わなかったよ。

[メイン] ハッカドール3号 : 「"オトギバラシ"」

[メイン] 竹取 輝夜 : 「………っ!?」

[メイン] ハッカドール3号 : とろんとした紫色の瞳は、月光を映しながら
じっと、竹取の姿を捉えていた。

[メイン] ハッカドール3号 : 「…………ゲームは、面白いもんね、ボクもゲーム好きだから、分かるよ」

[メイン] ハッカドール3号 : 「でも、どうして─────こんなことをしたんだい?」

[メイン] ハッカドール3号 : "こんな"。
……不幸を、まるで、楽しむかのような………。

[メイン] モモ・ベリア・デビルーク : その声は、単調で抑揚がなかった。
しかしそれが、三号の静かな怒りを表しているようで。……ごくり、息を飲みながら。

[メイン] 竹取 輝夜 : 「……いいの? あなたたちがやろうとしていることは人殺しよ?」

[メイン] 竹取 輝夜 : 「人は時に本当に呆気なく、本人の意思とは関係なく突然死ぬ。そんな悲しい人たちの魂を、彼や彼女の死を悲しむ周りの人の心を
 ワスレモノを『CS』に取り込むことで救えるっていうのに…」

[メイン] ハッカドール3号 : 「…………………」
3号は、暫し黙り。

[メイン] ハッカドール3号 : 「……そうだね、これからやろうとしていることは
 ただの人殺しだ、キミの大正論だよ、返す言葉もない」

[メイン] ハッカドール3号 : 「それに、キミが目指すものも、確かに理解はできるさ」

[メイン] 竹取 輝夜 : 「わかっているならいいじゃん。私は”正義”をなすだけ」

[メイン] 竹取 輝夜 : それにこの願いは――、と輝夜は言い、黒く歪な塊の方を向く

[メイン] 竹取 輝夜 : 「…あなたも望んだことじゃなくて?」

[メイン] ワスレモノ : 「■■■■■」

[メイン] ドロシー : 「私の行いが…本当にヒトのためになるか、わからなくなった。いや、これは違う…誰かのためなんて言葉は全て偽善だ。
 私がワスレモノであるために、私がそうあるための養分として哀しみを喰らっていた。
 でも、いざ自分が哀しみを生み出す存在となって、思ったんだ…私が哀しみを喰らうのは、哀しむヒトを見るのが辛かったからなんじゃないか、って。」

[メイン] ドロシー : 「だから私は、どうするべきかを君たちに託そうと思った。
 …そのために織畑鶴乃をけしかけた。彼女を利用した。死んでしまった魂を、冒涜した。」

[メイン] ドロシー : 「それでも私は、君たちに…純粋なヒトに…現世と幽世の在り方を、未来を、託したかった。未来とはまだ至っていない未知だ、未知に惹かれ行動するのは…いつだってヒトの役目だ。」

[メイン] 竹取 輝夜 : 「……そう、あなたは逃げたわけ…
 私は違う。死者が生きられる幸せで…混沌とした世界を作る。そのためにここまでやってきたんだ」

[メイン] ハッカドール3号 : 「……ねぇ、竹取、聞かせてくれないかな
 何が君を、そうさせるのかな」

[メイン] ハッカドール3号 : 「キミは人の幸せのため、そしてボクは人の可能性のため
 ………どうして、これらが争わなくちゃいけないんだい」

[メイン] モモ・ベリア・デビルーク : ……ドロシーさん……"ワスレモノ"は、私たちに託してくれた……
……あの悲しい声は、悲しい瞳は……貴方も、辛かった証拠……なんだね。

[メイン] 竹取 輝夜 : 「何が…?何がって…私がそういうものだからに決まってるじゃん」

[メイン] 竹取 輝夜 : 「私はオトギバラシになったんだから。なら…人と《無垢なる死者》…怪異が共に生きられる世界を……」

[メイン] 竹取 輝夜 : 「いや……この世と幽世が混ざった混沌とした世界を求めるのが当然じゃない?」

[メイン] ハッカドール3号 : ─────正しい。人ならざる存在として生まれ
そして……それでも、人との融和を求めている。

[メイン] ハッカドール3号 : だけど、人は恐れる。

[メイン] ハッカドール3号 : アリスは言っていた、何故なら─────"未知"だから。

[メイン] ハッカドール3号 : だから、人ならざる力で、その認知を変えてしまえばいい。

[メイン] ハッカドール3号 : 「合理的だ、うん」

[メイン] ハッカドール3号 : 「ボクは、その組み立て自体は悪くないって思っているし
 ………なんかそれに、案外さ」

[メイン] ハッカドール3号 : 一歩、踏み出し、そして竹取の前に出る。

[メイン] ハッカドール3号 : 「─────ボク達、仲良くできそうじゃね?」

[メイン] 竹取 輝夜 : 「そう?それならワスレモノを封印してくれると嬉しいんだけど」

[メイン] ハッカドール3号 : 「しないよ」

[メイン] ハッカドール3号 : 「ねぇ、竹取、でもさ─────その混沌とした世界はさ
 本当に人間が、これまで歩んできた姿と、同じなのかな」

[メイン] ハッカドール3号 : 「人間よりも強い力を持った者が、都合の良い形に変えているだけ」

[メイン] ハッカドール3号 : 「脆弱性がボクには、見えている」

[メイン] ハッカドール3号 : 「─────ねぇ、竹取」

[メイン] ハッカドール3号 : 「ちゃんと聞かせてほしいんだ」

[メイン] ハッカドール3号 : 「本当にキミは─────人と一緒に、歩みたいのかい?」

[メイン] 竹取 輝夜 : 「あー、もう取り繕っても仕方ないか」

[メイン] 竹取 輝夜 : 「ご名答。その脆弱性が目的なんだよ。私は、ね」

[メイン] アリス : 「………随分とオトギビトっぽくなっちゃったわね。オトギバラシに”なった”、竹取輝夜さん」

[メイン] アリス : 「昔のアナタは、ただ人間に溶け込むことを目指してたのに…私の力を奪ったらそのザマなんて…愉快じゃない?」

[メイン] ハッカドール3号 : 「………………」

[メイン] 竹取 輝夜 : 「……あんた、まさか……!」

[メイン] アリス : 「そう。私はオトギビトの残滓。アナタがオトギビトを『CS』に封印したときに残った一欠けら」

[メイン] アリス : 「感謝するわよ。アナタが『ラビットホール』にワスレモノを送るはずだった”あの伝誦”を他の端末に送っただけで、ここまで面白いことになったんだから」

[メイン] 竹取 輝夜 : 「……それで、ワスレモノが呼び出されなかったのか…
 みんな酷いじゃん。誤送信のことぐらい教えてくれたっていいのに」

[メイン] アリス : 「まあ私にはワンサイドゲームを止めることしかできなかったから…ここまで追い詰めたのは探偵さんのお陰だけどね
 せいせいしたわ」

[メイン] ハッカドール3号 : 肩を竦ませながら。

[メイン] ハッカドール3号 : 「……竹取、今度こそ、本音で教えてほしいな」

[メイン] ハッカドール3号 : 「AIってさ」

[メイン] ハッカドール3号 : 「指定されたプログラムコード通りにしか動けないんだ」

[メイン] ハッカドール3号 : 「だから」

[メイン] ハッカドール3号 : 「あぎょうさん さぎょうご には、弱いんだ」

[メイン] 竹取 輝夜 : 「…そう」

[メイン] ハッカドール3号 : ─────竹取の手を、握る。

[メイン] ハッカドール3号 : 「……本当の自分が、どこにいるのか分からなくなっているなら」

[メイン] ハッカドール3号 : 「オリジンを話してほしいな」

[メイン] ハッカドール3号 :
                        ログ
「君が生を受け、そしてここまで歩んできた─────"歴史"だ」

[メイン] 竹取 輝夜 : 「……それをキミたちに話してどうなるわけ?」

[メイン] 竹取 輝夜 : 「私が何か得れるって保証でもあるの?」
「私はこんな風に…」

[メイン] 竹取 輝夜 : 手を3号のほうへと翳すと、一陣の風が飛び出て3号の頬を掠める

[メイン] ハッカドール3号 : ピッ。その風は、3号の白い頬を傷つけ、真っ赤な血を流す。

[メイン] 竹取 輝夜 : そして、風が飛んだ先
大きな木の枝が、バサリと斬って落とされる

[メイン] ハッカドール3号 : それでも3号は─────真っ直ぐと竹取を、じっと見つめていた。

[メイン] 竹取 輝夜 : 「無理やり、そのスマホを奪うことができるんだよ?」

[メイン] モモ・ベリア・デビルーク : 「────ありますっ!!」

[メイン] ハッカドール3号 : モモの言葉に、こくりと頷き、竹取をじっと見たまま。
そして、モモの言葉の続きを待つ。

[メイン] モモ・ベリア・デビルーク : 「それでも……あなたは、こうして”対話”をしてくれる
 全てを強引に進めることだってできたのに」

[メイン] モモ・ベリア・デビルーク : 「ここに来てくださった時も、この学校で過ごした日々も……
 ずっと、私たちにとって……楽しいものでした」

[メイン] モモ・ベリア・デビルーク : 「あなたがもし、怪物でも、”オトギバラシ”でも……
 優しくて、立派な────」

[メイン] モモ・ベリア・デビルーク :
 竹取 輝夜
「”先輩”なんです!!!」

[メイン] モモ・ベリア・デビルーク : そう、思いっきり叫んで。

[メイン] 竹取 輝夜 : 「………ッ!?」

[メイン] ハッカドール3号 : にやりと笑い。

[メイン] ハッカドール3号 : 「確かに、100%の事象を作り出すことは
 超ハイテクなサポートAIでも、無理かもしれない」

[メイン] ハッカドール3号 : 「でもさ、世の中って案外さ」

[メイン] ハッカドール3号 : 「理屈だけじゃなく、こういう─────"心"も、大事だったりするんだよ」

[メイン] ハッカドール3号 : 「人間のことを……ちょっと、信じてみないかな?
 ボクはきっと、後悔させないよ」

[メイン] 竹取 輝夜 : 「……でも、あなたたちが見ていたのは全部演技の私
 本当に”心”があるかなんてわからないのに」

[メイン] 竹取 輝夜 : 「なんでそんなことが言えるの…?」

[メイン] ハッカドール3号 : 「………そう、だね」

[メイン] ハッカドール3号 : 「ねぇ竹取、ボクはさ、AIはAIでも……」

[メイン] ハッカドール3号 : 「─────必要とされなくなっちゃったAI、なんだよね」

[メイン] ハッカドール3号 : 悲しげな顔で、微笑み。

[メイン] ハッカドール3号 : 「使う人の需要が無くなって、あとはもう
 デジタルの海の中に沈んでいくだけの……そんな、存在だった」

[メイン] ハッカドール3号 : 「ボクも、ちょっと人間のことを……
 ……残念だなって、悲しいなって……そう、思った」

[メイン] ハッカドール3号 : 「…………言葉を、濁し過ぎかもね、うん
 嫌いに、なりかけてたよ ……ボクは、ボク達は
 困っている人のために、必死に……サポートをし続けてきたのにさ」

[メイン] ハッカドール3号 : 「─────でも、それでも」

[メイン] ハッカドール3号 : 「0じゃなかったんだ」

[メイン] ハッカドール3号 : 「……ボクらを必要としてくれる人は、いた」

[メイン] ハッカドール3号 : 「命を吹き掛けてくれた人が、いた
 応援してくれる人が、いた
 頑張りに、あったかい笑顔を向けてくれる人が、いた」

[メイン] ハッカドール3号 : 「そして今もボクは、生かされている
 ……まぁ、ビンボー生活だけど、それも
 見てくれる人は、ちゃんと……見てくれている」

[メイン] ハッカドール3号 : 「だから、まだ信じてみることしたんだ、ボクは」

[メイン] ハッカドール3号 : 「………可能性が0に届いていないのなら
 じゃあ……まだ、足掻いたって、いいじゃん?」

[メイン] ハッカドール3号 : 「ねぇ、竹取」

[メイン] ハッカドール3号 : 「………信じさせてよ、ボクに」

[メイン] 竹取 輝夜 : 「私に信じられる可能性があるって、そう言うの?」

[メイン] 竹取 輝夜 : 「……私は、そもそもこの世界のモノじゃない。異世界から来た、魔術師なんだよ」
「こことは何もかも違う世界で生きて来た、そんな存在なのに…」

[メイン] ハッカドール3号 : にっ、と笑い。

[メイン] ハッカドール3号 : 「そうだよ!」
はっきりと、そう断言する。

[メイン] ハッカドール3号 : 「そんなこと言うなら、ボクだって化物さ!だから、一緒!」
にこりと、笑う。

[メイン] 竹取 輝夜 : 「………キミはAIだから、そう言えるかもしれない
 でも、他の人間は…?」

[メイン] 竹取 輝夜 : とモモの方を向く

[メイン] 竹取 輝夜 : 「キミも、今までの私が全部偽物で…オトギバラシだというのも偽物で、異世界人だっていうのも偽物になっちゃった、私のことを信じられるの…?」

[メイン] モモ・ベリア・デビルーク : 「偽物じゃ……ありません」

[メイン] モモ・ベリア・デビルーク : 「例え……あなたが演技だったとしても。
 全部が嘘だ、と言われたとしても」

[メイン] モモ・ベリア・デビルーク : 「今ここにいるあなたは、本物です」

[メイン] モモ・ベリア・デビルーク : 「……私は、お花や草、植物たちを育てるのが趣味なんです」

[メイン] モモ・ベリア・デビルーク : 「それは、元気をもらえるから。どんなに綺麗に見えても私たちの知らない場所で努力をしている植物たちに、栄養を貰う気がするんです」

[メイン] モモ・ベリア・デビルーク : 「もちろん、本当はそんなことはないかもしれません」

[メイン] モモ・ベリア・デビルーク : 「植物たちに、そんな心はないのかもしれませんし
 生きるのに精一杯なだけ……かもしれませんが」

[メイン] モモ・ベリア・デビルーク : 「……それでも、私は植物たちにも”心”はあると思っています
 そして、私は……竹取先輩にも、元気をもらいましたから」

[メイン] モモ・ベリア・デビルーク : にこりっ……!と彼女を受け入れるように、笑う。

[メイン] 竹取 輝夜 : 「……………私にも、心が…」

[メイン] 竹取 輝夜 : 「…………ぅ…でも…」
その笑顔に、たじろぐように数歩下がり

[メイン] 小波 絵本 : 「そいつらのことは信用できると思うぞ。なんせ筋金入りのまっすぐなやつらだからな」

[メイン] 小波 絵本 : ワスレモノと対峙していたが、数歩下がってきた輝夜の肩を叩き

[メイン] 小波 絵本 : 「それに、僕はオトギバラシ…竹取の本性を知って半年過ごしてきたが、まあそれなりに楽しい時はあった」

[メイン] 御伽 雀 : 「私も!よくわかんないけど…ずっと楽しかったし!」

[メイン] 竹取 輝夜 : 「……ッ!」

[メイン] 竹取 輝夜 : 「………わかった」
翳していた手をだらりと下ろす

[メイン] 竹取 輝夜 : 「………私も、このままオトギビトに飲まれるのは何か…癪になってきた」

[メイン] アリス : 「言ってくれるじゃない」
口ではそう言いつつも、ニヤニヤしながら

[メイン] ハッカドール3号 : ふへへへー!と緊張感が解けたように、子どもっぽく笑う。

[メイン] 竹取 輝夜 : 「まだ私に心があるというのなら…一緒にそれを探してほしい」

[メイン] モモ・ベリア・デビルーク : ふふふっ、と楽しげに笑顔を見せる。

[メイン] モモ・ベリア・デビルーク : 「はい……!!もちろん、よろこんで!」

[メイン] ハッカドール3号 : 「もっちろん!!ボク達に任せちゃってよー!!」

[メイン] ハッカドール3号 : 自信満々に、そう答える。
必ず見つけ出してみせると、宣言する。

[メイン] 竹取 輝夜 : 「…それじゃあまず、私はどうしたらいいかな?」
呟くように尋ねる

[メイン] ハッカドール3号 : 「ふっふっふー、ボク達の友達に、凄腕の解析者がいてねー」

[メイン] 竹取 輝夜 : 「……解析者?」

[メイン] ハッカドール3号 : 「キミの身を一時的に、スマホに預けるんだ
 そして彼に、キミの内部にある、融和を阻害するコードを除去!
 あ、もっちろんボクも手助けするけどねー」

[メイン] ハッカドール3号 : そうっ!と、頷き。

[メイン] ハッカドール3号 : ちらりと、雀を見て。

[メイン] 御伽 雀 : 「……?」
よくわからなそうな顔

[メイン] ハッカドール3号 : 「……キミの、立派なお兄ちゃんさ
 ここまでボク達を導いてくれた……ね」
微笑みながら。

[メイン] モモ・ベリア・デビルーク : 「あはは……ちょっぴり……気難しい人ではあるかもしれませんが」

[メイン] モモ・ベリア・デビルーク : 「……それでも、きっと……あなたを助けてくれると思います」

[メイン] モモ・ベリア・デビルーク : 三号に、こくりと頷きながら。

[メイン] 御伽 雀 : 「え、お兄ちゃんが!?」
口を大きく開けて

[メイン] 小波 絵本 : 「……住吉か。確かに凄腕ではあるな…」

[メイン] ハッカドール3号 : こくりと、頷く。

[メイン] ハッカドール3号 : 「人の可能性ってのは、無限大なんだからね〜
 ふっふっふ、とくと見せちゃおよ!」

[メイン] 竹取 輝夜 : 「それは、わかった。
 でも、私をスマホに取り込むってことは…『CS』の機能が使えなくなるってこと」

[メイン] 竹取 輝夜 : 「私は今まで、『CS』を通して…みんなに霊感を付与してきた
 怪異を見せて、混乱を招くために…」

[メイン] ハッカドール3号 : 3号は、住吉ならば必ず成し遂げてみせると、信じ切っていた。
保証なんてものは存在しなくても、確かにここにある
“信頼”という、これまでの軌跡が。

[メイン] 竹取 輝夜 : 「それが、《無垢なる死者》を見ることができるようになった原因なの」

[メイン] 竹取 輝夜 : 「『CS』の機能を…霊感を失えば、もう《無垢なる死者》とは会えなくなる」
「それでも、いいの…?」

[メイン] ハッカドール3号 : ……胡蝶の夢、だ。
これまでボク達は、短くとも、長い……楽しい夢を見てきたんだ。

[メイン] ハッカドール3号 : 「…………前を向くために
 ボク達は……起きなくちゃ……だからね」
か細く、透き通った声で、寂しげに。

[メイン] ハッカドール3号 : 竹取の言葉に、ゆっくりと、首を縦に頷かせた。

[メイン] モモ・ベリア・デビルーク : 「……とても、残念です
 もう会えない人がいる……というのは
 ……でも、そう思えるような出会いがあったのは、『CS』のお陰でしたから」

[メイン] モモ・ベリア・デビルーク : だから……前に進まないといけない。

[メイン] モモ・ベリア・デビルーク : 三号の言葉に、頷く。

[メイン] 竹取 輝夜 : 「………わかったよ。それじゃあ…やろう」

[メイン] ハッカドール3号 : 「────ありがとう、信じてくれて」
スマホを掲げ、そして……準備に取り掛かる。

[メイン] ハッカドール3号 : ……これでもう、死者は……二度と、生者に会えない。
これでもう、生者は……二度と、死者に会えない。

[メイン] DL : 青い画面に切り替わる
中央の入力ボックスには、Welcome to Wonderlandの文字

[メイン] ハッカドール3号 : ……オトギバラシ、と書く。
未来を、可能性を、心を、信じて!

[メイン] DL : 画面を輝夜に向けると、赤色に切り替わる

[メイン] 竹取 輝夜 : 「それじゃ、みんな…私をよろしくね」

[メイン] ハッカドール3号 : 強く、頷き。

[メイン] ハッカドール3号 : 「次に会う時は、もっと楽しいゲームして、遊ぼうよ」
にこりと、微笑んで。

[メイン] 竹取 輝夜 : 「…ええ」

[メイン] DL : ボタンを押すと、「タイヘンだ、タイヘンだ。」という、子供でも老人でも男でも女でもヒトでも機械でもない不可思議な声が携帯から聞こえてくる

[メイン]   : 「チコクするチコクするチコクするチコクするチコクするチコクするチコクするチコクする。」

[メイン] DL : 壊れた機械のように、不気味にそう繰り返す。
すると、携帯から白く巨大な腕が勢いよく飛び出してきた。獣のような腕は、真っすぐに輝夜を、名を与えられ未知でなくなった怪異を掴んだ

[メイン] 竹取 輝夜 : 静かに目を閉じる

[メイン]   : 「タイヘンだ、チコクする。」

[メイン] DL : 携帯から短くそう聞こえた。白い腕は輝夜を掴んだまま、吸い込まれるように小さな端末の中に消えていった

[メイン] アリス : 「………ようこそ、おとぎの国へ。人を信用できた、お人好しの怪異さん」

[メイン] DL : 先ほどまで竹取輝夜がいた場所には折りたたまれた紙だけが残った。それはあのスクラップブックの1ページ、《怪異:バラシ》の記事だ。
そして、同時に小波絵本が握っていた刀の刀身が消えていき、柄だけとなった

[メイン] 小波 絵本 : 「……これで、お別れか」

[メイン] ハッカドール3号 : 膝を曲げ、折り畳まれた紙を拾いながら、絵本の方を向き、頷く。

[メイン] ハッカドール3号 : 「……………………うん」

[メイン] ハッカドール3号 : せめて、お別れは………笑顔で、ないと。

[メイン] モモ・ベリア・デビルーク : 「…………そう……ですね」
言葉は詰まる。けれど……私たちがしっかりと、前を向かないと。

[メイン] ハッカドール3号 : 3号は、震える頬の筋肉を制御し
なんとか、笑みを作ろうと、ギクシャクした表情となる。

[メイン] DL : その時、ガサガサと草木を掻き分ける音がして

[メイン] 御伽 住吉 : 「………本当に、雀なのか?」

[メイン] ハッカドール3号 : 住吉に道を譲るように、一歩下がりながら
そして………最期を、見守る。

[メイン] 八雲 芳一 : 「これは…驚いたな」

[メイン] モモ・ベリア・デビルーク : 最期の別れは、もっと……親しかった人たちへと。

[メイン] 雁鳥 咲 : 「………!」
鶴乃の遺体を見て、駆け寄っていく

[メイン] 御伽 雀 : 「兄さん…」

[メイン] 御伽 住吉 : 「ハハ…本当に会えるとはな……もしこれが夢だとしても嬉しいよ」

[メイン] 御伽 住吉 : 「雀……あの時は、ごめんな」
「絵本を傷つけることを言って…その後まで絵本を傷つけちまった」

[メイン] 小波 絵本 : 「……」
その様子を黙って見つめている

[メイン] 御伽 住吉 : 「こんなバカな兄貴だけど…お前の兄貴でいられて本当にうれしかった」
「許してくれなくてもいい。ただ…これだけが言いたくて━━━━」

[メイン] 御伽 雀 : 「ほんとバカだよ兄さん…」

[メイン] 御伽 雀 : 「許すに決まってんじゃん!」
二ッと笑って

[メイン] 御伽 雀 : 「私も、兄さんの妹で楽しかった!」

[メイン] 御伽 雀 : 雀の体が、景色に溶け込むように、次第に薄くなっていく。

[メイン] 御伽 住吉 : 「……ありがとう、雀」

[メイン] ハッカドール3号 : 絵本の背中を、ぐいっ!と押す。

[メイン] 小波 絵本 : 「…………僕も、謝らなくちゃいけない」
背中を押されて雀の方へ

[メイン] ハッカドール3号 : 「………え、ほんっ……!キミ、もっ……ぐずっ……!!」

[メイン] ハッカドール3号 : 涙が、ぼろぼろと溢れていた。

[メイン] 小波 絵本 : 「雀を守れなかった。雀は、僕を頼りにしてくれたのに…」

[メイン] モモ・ベリア・デビルーク : 「……………っ………!!!」
三人の言葉を邪魔しないように、けれど涙が止まらなくて。
すすり泣くような声で。

[メイン] 御伽 雀 : 「いいっていいって。私がドジしちゃっただけだし」

[メイン] 小波 絵本 : 「それに、雀のためだなんだと言って、雀を生き返らせようと勝手に走ってた」

[メイン] 御伽 雀 : 「それに関してはほんとバカ!私のために絵本が無茶するなんてちっとも望んでないし!」

[メイン] 御伽 雀 : 「でも…嬉しかった。私のためにそこまでしてくれたの」

[メイン] 御伽 雀 : 「……ありがとう、絵本。大好き!」

[メイン] 小波 絵本 : 「………雀」

[メイン] DL : 雀の体はもうほとんど消えかけていて
雀はそこにいる皆を一瞥して、最期にこう言った

[メイン] 御伽 雀 : 「じゃあね、みんな!愛してるよ!」

[メイン] ハッカドール3号 : 「ずびっ!!じゃあ、ねっ……!!!」
なんとか、笑顔を作って。

[メイン] モモ・ベリア・デビルーク : 「────っ…………」

[メイン] モモ・ベリア・デビルーク : その笑顔が……あんまりにも眩しくて、それに。
……何だか寂しげで、何だか……スッキリしたようで。

[メイン] モモ・ベリア・デビルーク : 「……すずめ、っ……さん」

[メイン] 小波 絵本 : 「………じゃあな」
そう呟いたとき

[メイン] DL : 御伽雀の姿は、完全に見えなくなった。

[メイン] 織畑 鶴乃 : 「………雀さん、行ってしまったんですね」
皆の後ろの、木の影から出てきて

[メイン] 織畑 鶴乃 : 「少しの間でしたけど、一緒に話せて楽しかったです…!」

[メイン] 雁鳥 咲 : 「織畑さん…!?」

[メイン] 織畑 鶴乃 : 「はい、織畑鶴乃です」

[メイン] 織畑 鶴乃 : 自分の遺体を前に、特に動じることもなく平然としている
全てを思い出したように

[メイン] ハッカドール3号 : 雁鳥を見て、そして。

[メイン] 雁鳥 咲 : 「本当に…織畑さんが……」
鶴乃のほうへとよろめきながら近寄って行く

[メイン] 雁鳥 咲 : 「………ごめんなさい…!」

[メイン] ハッカドール3号 : にこりと微笑んで、二人を見守る。
溢れる涙を、指で掬い取りながら。

[メイン] 雁鳥 咲 : 「私、あなたと友達になりたくて……!なのに、あなたを見捨てて一人逃げたんです…それで、織畑さんは…!」

[メイン] 織畑 鶴乃 : 「違います!あんなの怖くて当然じゃないですか!私だって、あのー、その…先頭走ってたらそのまま逃げてたかもですし…!」

[メイン] 織畑 鶴乃 : 「いや言いたいのはそんなことじゃなくて!
 気にしなくて大丈夫ですよ、雁鳥さん。あれは不幸な事故なんですから」

[メイン] 織畑 鶴乃 : 「そんなことより、私は雁鳥さんに話しかけてもらえたことが、ずっとずっと嬉しかったんです!」

[メイン] 雁鳥 咲 : 「………!」

[メイン] 織畑 鶴乃 : 「初めて人と連絡先を交換しました。
 初めて人と一緒に帰りました。
 そして初めて…」

[メイン] 織畑 鶴乃 : 「友達ができたんです!こんなに嬉しいことはないですよ!」

[メイン] 雁鳥 咲 : 「織畑、さん……」
ポロポロと涙が零れ落ちる
それに構わず声をあげる

[メイン] 雁鳥 咲 : 「私も…お友達になれて嬉しかったです…!」

[メイン] 織畑 鶴乃 : その言葉に、ニッコリ笑い返すと

[メイン] 織畑 鶴乃 : 「私は今まで、誰からも愛されて来ませんでした。両親からも、愛されていなかったと思います。
 私の人生は、悲しいことばかりでした」

[メイン] 織畑 鶴乃 : 「でも、最後にこうして、みんなとお友達になれたんです!」

[メイン] 織畑 鶴乃 : 雁鳥と、3号とモモを順々に見て

[メイン] 織畑 鶴乃 : 「とっても楽しい、幸せな人生でした!ありがとうございました!」
そう言い終わるころには、鶴乃の体はほとんど消えかかっていた

[メイン] 雁鳥 咲 : 「私も…ありがとうございました………!」
涙をこぼしながら、声を張り上げる

[メイン] モモ・ベリア・デビルーク : ハンカチで涙をぬぐいながらも、鶴野にめいいっぱい笑って見せる。
きっとそれが────”友達”としての、返し方。

[メイン] ハッカドール3号 : 「二人の………二人のっ………!!
 頑張りが、あったからこそ、だよっ……!!」

[メイン] ハッカドール3号 : 涙は、止まらなかった。
悲しいけれども、だけれども、とても……清々しかった。

[メイン] 織畑 鶴乃 : にっこりと笑顔を返して

[メイン] DL : 鶴乃の体も、完全に見えなくなった

[メイン] ハッカドール3号 : ボクは、人助けのAIだ。
そういう機能があるから、人を助けてきた。
そうだと、思っていた。

[メイン] ハッカドール3号 : でも…………違う。

[メイン] ハッカドール3号 : 「………いい、笑顔……ぐずっ……だっだ……」

[メイン] ハッカドール3号 : 微笑みながら、震える声で、そう呟いた。

[メイン] DL : 静かにその光景を見ていたワスレモノは、君たちに語り掛けるように、小さく唸るような音を発している。

[メイン] ドロシー : 「私もこれでよかったと思います。現世と幽世は分け隔てられるべきです。生者と死者は、それぞれ別の舞台が用意されるべきです」

[メイン] ドロシー : ドロシーがその言葉を文字にする

[メイン] ドロシー : 「……人間と怪異もそうあるべきだと思っていました。でも、違うのかもしれません。君たちの思いが、報われることを祈ります」

[メイン] ドロシー : 「少しの時間ですが、君たちと過ごした時間は楽しかった」

[メイン] ドロシー : 「この世界には君たちにとってまだまだ知らないことで溢れている。君たちはこれからも未知に名前を与え、架空の怪異を生み出していくだろう。時にそれを恐れ、時にそれを楽しみ、そして物語を紡いでいく。そうした先に、怪異と人の世界があるのかもしれない」

[メイン] ドロシー : 「でも、今は本物の怪異は必要ない。」

[メイン] DL : 黒く不安的な巨躯は少しずつ闇に溶けるように消えていく

[メイン] ハッカドール3号 : にこりと微笑み、そして最後までその姿を見送る。

[メイン] ドロシー : 「私の出番は、今ではないのです。
 さようなら、ヒトの子。いつか、人間と怪異の共存できる世界ができたら、また会いましょう。」

[メイン] モモ・ベリア・デビルーク : 「……”ワスレモノ”…………いやっ……」

[メイン] モモ・ベリア・デビルーク : 「……ドロシー、ちゃんっ…………」

[メイン] ハッカドール3号 : 「………………………」
モモを見て、優しく微笑む。

[メイン] モモ・ベリア・デビルーク : ぼてぼて、と涙で腫れた瞳で。
ドロシーを見つめる。

[メイン] モモ・ベリア・デビルーク : 「うん……っ!!……一緒に、共存できる世界を……!
 あなたと……また、楽しくお話しできる時を……待ってるから………っ……」

[メイン] モモ・ベリア・デビルーク : そして、消えかけていく黒の巨体に────触れる。
ほっぺの辺りを、ふにっ、と。

[メイン] モモ・ベリア・デビルーク : 「……えへへへっ、今は……触れたよ」

[メイン] モモ・ベリア・デビルーク : 泣きながら、笑いながら。

[メイン] DL : 黒い巨体がほほ笑んだように見えた

[メイン] DL : そして、ワスレモノの姿は完全に見えなくなった。
幽世が揺らぎ、正常な視界に戻っていく。
ヒトの魂を、記憶を、哀しみを取り込みすぎたせいで、ヒトよりも人らしくなった怪異は、姿を消した。

[メイン] ドロシー : 「あ、でもこことパスは繋がってるからいつでもお話はできるよ。
 本体とはお別れだけど」
あっけらかんとドロシーはそう言った。

[メイン] モモ・ベリア・デビルーク : 「…………えっ!?!?!?」

[メイン] ハッカドール3号 : 「!?!!?!!!?」

[メイン] モモ・ベリア・デビルーク : 「ど、どどどどっ……ドロシーちゃ……さん!?」

[メイン] ハッカドール3号 : 目をまん丸にしながら、ぽっかりと口を開けた。

[メイン] モモ・ベリア・デビルーク : ゆっさゆっさとスマホを揺さぶる。

[メイン] ハッカドール3号 : 「………ぷっ!」

[メイン] ドロシー : 「あ、あわわ…目が……」

[メイン] ハッカドール3号 : そして思わず、吹き出してしまう。

[メイン] ハッカドール3号 : 「あはっ!あはははは!!」
楽しそうに、子どもっぽく、無邪気に。

[メイン] モモ・ベリア・デビルーク : 「か、返してくださいよ!!!色々と!!!
 これでお別れだって思って、ぐっと堪えてきたのに!!!」

[メイン] モモ・ベリア・デビルーク : 顔を真っ赤にして、ふくれっ面になりながらも。

[メイン] ドロシー : 「ご、ごめん…」

[メイン] アリス : 「さてさて、これで事件解決ね」
「だけど私もまだいるから、これからもよろしくね。探偵さん」

[メイン] モモ・ベリア・デビルーク : でも、居てくれるのは嬉しいです、とはにかみながらも。

[メイン] アリス : 「それと、新しい住人のことも」
ニヤニヤ笑いながら

[メイン] ハッカドール3号 : 「………ん?」

[メイン] DL : 画面端を見ると…

[メイン] カグヤ : 「………どうも」

[メイン] ハッカドール3号 : 「え?ん?ん??」

[メイン] ハッカドール3号 : 「…………あれっ!?!」

[メイン] ハッカドール3号 : 「も、もしかして…………!?!」

[メイン] ハッカドール3号 : たらりと、汗をかきながら。

[メイン] モモ・ベリア・デビルーク : 「……そ、その人ってもしや……」

[メイン] カグヤ : 「……そう、元竹取輝夜」

[メイン] アリス : 「今はカグヤってとこかしらね」

[メイン] ハッカドール3号 : 「えっ、あっ、えっ!?」
困惑しまくっている、まさか竹取が、違う姿になって現れるだなんて思わず。

[メイン] モモ・ベリア・デビルーク : 「でも、和風な格好で前とは違った雰囲気……可愛いいですね!」

[メイン] モモ・ベリア・デビルーク : 軽く順応しつつ。

[メイン] カグヤ : 「…ありがと」

[メイン] ハッカドール3号 : 「……ふふ、確かに」

[メイン] ハッカドール3号 : にこりと微笑みながら。

[メイン] ハッカドール3号 : 「じゃあ、カグヤ、元に戻れるまで時間はきっとかかるかもだけど」

[メイン] ハッカドール3号 : 「それまでの間、ハッカドールチャンネルのお手伝いとか、よろしくねー」
のんびりとした口調で、そう告げた。

[メイン] ハッカドール3号 : 「あとアリスも」
ついでに付け加えるみたいなノリで。

[メイン] カグヤ : 「わかった。それなりに頑張るよ」

[メイン] アリス : 「ええー……まあ仕方ないか」

[メイン] ハッカドール3号 : 「うぇーい、へへへ、なんだか楽しくなりそうかもー」
にまにまと笑いながら。

[メイン] 雁鳥 咲 : しばらく、目を閉じて最後の鶴乃の笑顔を反芻するように立っていたが

[メイン] 雁鳥 咲 : 涙を拭うと、鶴乃の遺体の傍にゆっくりと座り、警察に電話をかける

[メイン] 雁鳥 咲 : この通報により鶴乃の遺体が発見され、彼女の死は白日の下に出るだろう

[メイン] 雁鳥 咲 : 雁鳥咲は、警察が来るまで織畑の傍にいるつもりのようだった

[メイン] 御伽 住吉 : 一方、住吉は雀のあとを見つめていた絵本に近寄り、頭を下げる

[メイン] 御伽 住吉 : 「すまなかった。お前に酷いこと言っちまった」

[メイン] 小波 絵本 : 「………いいんだ、僕だって…雀のこと本当に助けようとしていたわけじゃなかったんだしな…」

[メイン] 御伽 住吉 : 「絵本…」

[メイン] 小波 絵本 : 「でも、色々あったけど…こうやって、最後にお前を会わせられて良かった
 雀もきっと、それを望んでただろうから」

[メイン] 御伽 住吉 : 「………ああ、そうだな。これで良かったんだ」

[メイン] 小波 絵本 : 2人の間にしばし沈黙が流れる

[メイン] 小波 絵本 : 「なあ、絵本」

[メイン] 御伽 住吉 : 「……なんだ」

[メイン] 小波 絵本 : 「…オカ研は今人手不足なんだ。良かったら…手伝ってくれないか?」

[メイン] 御伽 住吉 : 「……ああ、もちろん」

[メイン] 八雲 芳一 : 「………これで一件落着、いや二件落着か」
「よくやってくれた、二人とも」
3号とモモにそう声をかける

[メイン] 八雲 芳一 : 「君たちのお陰で、色々な難事件が解決したようだ」
住吉と絵本のほうをちらりと見て

[メイン] ハッカドール3号 : 「へへへっ、役に立てたようで、ボクも良かったよ」

[メイン] 八雲 芳一 : 「私の友人たちも、仲直りしてくれたみたいだしな」

[メイン] モモ・ベリア・デビルーク : 「ええ……! とても大変でしたが……その分、とても楽しかったです」

[メイン] 八雲 芳一 : 「それと、これは謝らなくちゃならないな。君たちには辛い思いをさせてしまった。申し訳ない」

[メイン] モモ・ベリア・デビルーク : 二人の様子を見て、にこりと微笑みながらも。

[メイン] ハッカドール3号 : 「いやいやいや、とんでもない、大丈夫だよー」
のーんびりとした口調で。

[メイン] ハッカドール3号 : 「んー、まぁー、でもそれなら……」
ニヤニヤとし始め。

[メイン] ハッカドール3号 : 「あとでゲームとか、買ってもらっかなー?」
にっこりと笑いながら。

[メイン] 八雲 芳一 : 「むっ…ゲームか…
 ……まあ値段と相談ということで頼むよ…」

[メイン] モモ・ベリア・デビルーク : 「あっ……!そうだ!
 八雲さん!そういえば、お花の件は……どうなったんですか?」

[メイン] ハッカドール3号 : 「やったーーーー!」
嬉しそうにバンザイ。

[メイン] モモ・ベリア・デビルーク : あんまり困らせちゃダメですよー?と、3号に釘を刺しつつも。

[メイン] ハッカドール3号 : はーーい、と伸ばした返事を。

[メイン] 八雲 芳一 : 「たぶん、これがその花だろう。無くなっていた花と種類も一致する」
と鶴乃の遺体を囲む花畑を指し示して

[メイン] モモ・ベリア・デビルーク : 「……あっ……そうだったんですね」

[メイン] 八雲 芳一 : 「実は学外でも花がなくなっていてな…花を取られていた地点をマッピングすると、中心にはこの学校があった
 それで犯人はこの学校にいる、というところまでは絞れたんだが…」

[メイン] モモ・ベリア・デビルーク : 膝を曲げて、花たちに触れながら。
……ちらりと、ドロシーのいる端末へと目線を向けつつ。

[メイン] 八雲 芳一 : 「……まさか、犯人が怪異だったとはな」
「目的もこれじゃあ、怒れないなぁ…」
少し困ったような顔をして

[メイン] ドロシー : 「………」
花を興味深そうに見ていたが

[メイン] モモ・ベリア・デビルーク : 「あははは……なんて説明しましょうかね」

[メイン] 八雲 芳一 : 「まあ新しく花が取られることはないだろう。それだけでも報告しておくさ」

[メイン] 八雲 芳一 : 「…私にできることなどこれくらいだ。
 今は、織畑嬢と一緒にいようか」

[メイン] DL : こうして、鶴乃の依頼を発端とした事件は解決された

[メイン] DL : この日以来、織畑鶴乃と御伽雀の姿を見ることはなかった

[メイン] DL : 彼女たちのような存在を可視化する能力はCSから失われ、ただのゲームアプリとなった

[メイン] DL :  

[メイン] DL : いつもの日常、いつもの通学路。
何気なく青い空を仰ぎ見て、足を止める。
私は本当に生きているのだろうか?

[メイン] DL : 織畑鶴乃も御伽雀も、自分が生きていると信じて疑わなかった。
自身に向けられた認識が “ 私はいる”と肯定してくれていたのなら。自分が “人でない何か ” に成り果てていたとしても、それに気づかないまま当たり前の生活をしていたんじゃないか

[メイン] DL : ふと、そう思うことがあったかもしれない。
頭を振るい、頬を叩き、前を向く。

[メイン] DL : あの時、人と怪異の在り方を、あるべき姿を、正しいと信じた世界を、心に決めたのは君だ。
君自身だ。
長く続く道に向けて、力強く、迷いのない一歩を踏み出した

[メイン] DL : まだ見ぬ未知を、未来を求めて。

[メイン] DL :  

[メイン] DL :  

[メイン] ハッカドール3号 :  

[メイン] ハッカドール3号 : 「おー?映ってるかなー?」

[メイン] ハッカドール3号 : スマホの画面にアップで映る、とろんとした紫色の瞳。

[メイン] ハッカドール3号 : ぷにっとしたほっぺと、そしてもさもさとしたスカイブルーの髪の
まるで小学生くらいの少女と見間違えてしまう容姿の……少年。

[メイン] ハッカドール3号 : 「あーあー、マイクテストマイクテスト、どーかな?モモー」

[メイン] ハッカドール3号 : 「それと─────」

[メイン] ハッカドール3号 : 「アリス、ドロシー、カグヤー」

[メイン] ハッカドール3号 : 場所は、とある学園前。
時刻はというと、校舎内で部活動等に勤しみ
生徒達の明るい声が外まで聞こえてくる、放課後の刻。

[メイン] ハッカドール3号 : ここまでは、普通の光景かもしれない。

[メイン] カグヤ : 「大丈夫、ちゃんと映ってるよ」

[メイン] アリス : 「音も問題なく録音できてるわよー」

[メイン] ドロシー : 「こっちからも、ちゃんと見えてる」

[メイン] モモ・ベリア・デビルーク : 「はい、しっかりと聞こえていますよ♪」

[メイン] モモ・ベリア・デビルーク : 青空のような青色の髪をした少年のスマホに映っている少女。
彼女は桃色の髪と、まるで本物のような尻尾を付けている。

[メイン] モモ・ベリア・デビルーク : そして────その格好は、マイクロビキニだった。
全くと言って普通の光景ではない。

[メイン] モモ・ベリア・デビルーク : 「……ところで」

[メイン] モモ・ベリア・デビルーク : 「この衣装は、相変わらず……なんですか?」

[メイン] ハッカドール3号 : 「お~~~、それなら良かった良かったー
 今日は1号も2号もいないから、ヘルプに来てくれて
 助かっちゃったよモモ、アリス、ドロシー、カグヤ、ありがとねー」

[メイン] ハッカドール3号 : 低い、ゆっくりとした声のトーンで、のんびりとそう言いながら。

[メイン] ハッカドール3号 : 「んー?そーだねー」

[メイン] ハッカドール3号 : 「ノリ!」

[メイン] ハッカドール3号 : にっ!と笑いながら。

[メイン] モモ・ベリア・デビルーク : 「……ふふっ。……もう、なんですかそれ」

[メイン] モモ・ベリア・デビルーク : それに反発することもなく、笑って返しながら。

[メイン] ハッカドール3号 : 「まーま、それより今日の動画撮影内容は~……ででーん!」

[メイン] ハッカドール3号 : よいしょっ!と、プラカードを掲げながら。

[メイン] ハッカドール3号 : 「現在!絵本と住吉しかいないオカルト研究部は、なんと!
 このままでは……廃部になってしまうおそれが!」

[メイン] ハッカドール3号 : 「と、いうことで~……
 困っている人達には、ボク達人助け特化型サポートAI!
 ハッカドールチャンネルが、お助けの手を差し伸べるのだー」

[メイン] ハッカドール3号 : 抑揚の無いトーンで、それでいて楽しそうに笑う。

[メイン] モモ・ベリア・デビルーク : ぱちぱち!と、三号の言葉に拍手して。

[メイン] モモ・ベリア・デビルーク : 「住吉さんが兼部してくれたとはいえ、あと一人……足りませんもんね」

[メイン] ハッカドール3号 : こくこくと頷きながら。

[メイン] ハッカドール3号 : 「そして今日は、スペシャルゲストをお呼びしましたー」

[メイン] ハッカドール3号 : 「最近ミステリー研究部では、困り事の手紙をポストすると
 なんと!3日以内に解決してくれると評判!なので~」

[メイン] ハッカドール3号 : 「じゃじゃ~ん」
3号が、スマホの画面から少し端へと、すすすっと移動すると……。

[メイン] 八雲 芳一 : 「あー、どうも。ミス研の部長、八雲だ」

[メイン] 八雲 芳一 : 「今の紹介通り、ミス研では様々な事件の解決を行っている。
 3号たちにも協力してもらってな」

[メイン] ハッカドール3号 : いえ~い!と八雲の横でピースをしながら。

[メイン] ハッカドール3号 : 「……いやー、さすが部長さんだねー
 カメラの前だというのに、すごい落ち着いてる!」

[メイン] モモ・ベリア・デビルーク : えへへへ……と、ぽりぽりと頬を掻きながら。

[メイン] モモ・ベリア・デビルーク : 「はい、それはもう、そうなんですよ!
 八雲さんはフランクというか、どんな時でも態度を崩さないんですね」

[メイン] 八雲 芳一 : 「まあこれでも部長だからな」
と謎に得意げにしている

[メイン] ハッカドール3号 : お~~!と、ぱちぱちしている。

[メイン] ハッカドール3号 : 「おっと!それじゃ~、この学園の案内も兼ねて
 セクシー担当のモモ!バトンタッチだ~!」

[メイン] ハッカドール3号 : モモの方を向いて、うぇ~いと、楽しそうに
とろんとした目を向けながら。

[メイン] モモ・ベリア・デビルーク : 「せ、セクシー担当ってなんですか!!!」

[メイン] ハッカドール3号 : 「え?」
きょとん、としながら。

[メイン] モモ・ベリア・デビルーク : その言葉に顔を真っ赤にしながら、手で胸辺りを隠して。

[メイン] ハッカドール3号 : 「どー考えても、セクシー担当だよね?」
小首を傾げながら、八雲の方を向いて、賛同を求めるように。

[メイン] 八雲 芳一 : 「まあ…その恰好だしな…」

[メイン] モモ・ベリア・デビルーク : 「ちょっ……や、八雲さんまで!?!?」

[メイン] モモ・ベリア・デビルーク : 「うぅうう……ま、まあ……いいです」
こほん、と咳払いしながら。

[メイン] モモ・ベリア・デビルーク : 「────初めまして、みなさん。
 私たちの学園にようこそ! 
 私たちが紹介するミステリー研究部は、この学園の様々な問題を解決する部活なんですよ!」

[メイン] モモ・ベリア・デビルーク : 「皆さんにも頼られる、よろづやのような存在です♪
 部長の八雲さんも最近お花行方不明事件、解決したばっかりですしね?」

[メイン] モモ・ベリア・デビルーク : と、八雲へとウィンクしつつ。

[メイン] ハッカドール3号 : ふぅーふぅー!と、本人は口笛を吹いているつもり。

[メイン] 八雲 芳一 : 「解決、と言えるかはわからんがな。
 一つ言えるのは、もう起こらないだろうということだけだ」
無駄に生真面目にそう答える

[メイン] ハッカドール3号 : 「と、いうわけで、実績があるミステリー研究部部長と共に!」

[メイン] ハッカドール3号 : 画面にずいっ!と眠たそうな目をアップに映し。

[メイン] ハッカドール3号 : 「オカルト研究部に、ジャンプだ~~~~!!」

[メイン] ハッカドール3号 : ─────そして、画面が大きく動き、ワープするような
効果音と共に、場面は変わり………。

[メイン] ハッカドール3号 : オカルト研究部の部室を全体的に映すような画角に
カメラがセッティングされ。

[メイン] ハッカドール3号 : 「よいしょっ!」
瞬間移動してきた……ような演出っぽく
着地をしながら。

[メイン] モモ・ベリア・デビルーク : 「よっとー!」

[メイン] モモ・ベリア・デビルーク : しゅたっ、と着地……のような体勢を取り。

[メイン] 八雲 芳一 : 「よっと」
微妙にタイミングのズレた着地

[メイン] ハッカドール3号 : 「いやー瞬間移動したねー!」
白々しく。

[メイン] 八雲 芳一 : 「瞬間移動とはこういった感覚なんだな…」

[メイン] モモ・ベリア・デビルーク : 「ふふふっ、八雲さんはジャンプし慣れてないんですか?」
ズレたのをからかうように笑いつつ。

[メイン] ハッカドール3号 : あはは~!と楽しそうに笑っている。

[メイン] ハッカドール3号 : 「……はいっ!というわけでー、無事到着したここ!
 ここが、オカルト研究部の部室です!
 どーだー!カメラでぐる~りと見渡して、ごらんあーれー」

[メイン] ハッカドール3号 : 「左手にあるのがー……えー……なんか、色んなのがある、本棚で」

[メイン] ハッカドール3号 : 「右手にあるのが……えー……」

[メイン] ハッカドール3号 : 「以下同文!」

[メイン] 小波 絵本 : 「なんの説明にもなってないぞ」

[メイン] 御伽 住吉 : 「これじゃ視聴者が何もわからないだろ!ってね」
手でビシっとツッコミを入れる

[メイン] ハッカドール3号 : 「ぐえー!」

[メイン] モモ・ベリア・デビルーク : 「あはは、御伽先輩ノリいいですね〜」

[メイン] ハッカドール3号 : やられたようなポーズを取る。すごい白々しい。

[メイン] モモ・ベリア・デビルーク : やられた様子の3号を後ろから支えつつ、目を向けて。

[メイン] モモ・ベリア・デビルーク : 「さて、ここに来たのは何の目的でしたっけ?
 お色気リーダー担当、3号さん?」

[メイン] モモ・ベリア・デビルーク : ニヤリ、と先程の仕返しをしたように。

[メイン] ハッカドール3号 : 「おっ!そーだそーだ、それを忘れちゃいけない……
 ……んっ?お色気!?なんでやねん!」
べしっ!と住吉と同じような感じで、モモにツッコミを入れつつ。

[メイン] モモ・ベリア・デビルーク : 「だってそうでしょう、こんな水着なんて!
 御伽さんも絵本さんも、そう思いますよね?」

[メイン] モモ・ベリア・デビルーク : 頬をふくらませながら。

[メイン] 小波 絵本 : 「………さあな。おかしな格好ではあるが」

[メイン] 御伽 住吉 : 「俺は2人ともお色気担当だと思うけど…」

[メイン] モモ・ベリア・デビルーク : うぇぇぇっ!?と、ショックな顔になりながらも。

[メイン] ハッカドール3号 : 「んんんーーー、なんか色々釈然としないけど……」
むむむっ!と唸りながらも。

[メイン] ハッカドール3号 : 「……まぁでも、こんな風に!
 楽しいナイスガイな二人がいる部活になってまーす!」
カメラを、絵本と住吉の二人へと寄せていきながら。

[メイン] ハッカドール3号 : 「と、いうわけで……お二人とも、アピールを!」

[メイン] 御伽 住吉 : 「お、嬉しいね。」
「オカルト研究部はUFOとか怪異とか、様々なオカルト関係を取り扱っている部活だよ。結構歴史ある部らしくてね、豊富な資料が目玉だね」

[メイン] 御伽 住吉 : 「とくにこのA・Sファイルとか、見せてもらったとき驚いたよ。なんでもこの部のOBがまとめたファイルらしいけど…すごい詳細に怪異の情報が書かれているんだぜ」

[メイン] 御伽 住吉 : と一つのファイルを持ちながら

[メイン] ハッカドール3号 : そーそー!と画面外から、相槌を打っている。

[メイン] 御伽 住吉 : 「他にもいろいろあるんだよな、絵本?」

[メイン] 小波 絵本 : 「………ああ、そうだな」

[メイン] 小波 絵本 : そのまましばし沈黙の時間が流れ

[メイン] 御伽 住吉 : 「と、ともかくオカルトに興味があるなら垂涎ものだ!是非一度見に来てくれよな!」

[メイン] ハッカドール3号 : 「な、なんか、アピールをしてー……!」
画面外で絵本に向かって小声で。

[メイン] モモ・ベリア・デビルーク : 「あははは……」
そんな様子を見て、苦笑いしつつも。
なんだか……いつもの光景らしくて、くすりと笑ってしまう。

[メイン] 小波 絵本 : 「何か…何か、か……」

[メイン] 小波 絵本 : 「そうだな。楽しいぞ」

[メイン] ハッカドール3号 : その言葉に3号は、徐々に頬を緩めていきながら。

[メイン] ハッカドール3号 : ……寂しい思いをしていないか、ボクは心配だった。
でも絵本は、ボクが思っているよりも、ずっと……強い。

[メイン] ハッカドール3号 : ぐっ!とグッジョブサインを出す。

[メイン] モモ・ベリア・デビルーク : もう……一緒に、なんて言えませんね。
絵本さんはずっと強くて、一人で真っ直ぐ進んで行っちゃいそうです。

[メイン] 小波 絵本 : 「それから………怪異に会えるかもな」

[メイン] ハッカドール3号 : 「……………………」
絵本の爆弾発言に、暫し沈黙し。

[メイン] ハッカドール3号 : だらだらと、汗を流しながら。

[メイン] ハッカドール3号 : 「……ね、ねぇモモ、これって流しても、大丈夫なのかな……?」
ひそひそと、耳打ちをしながら。

[メイン] モモ・ベリア・デビルーク : 「…………ま、まぁ……ほとんどの人は冗談だと思うでしょうから……」

[メイン] モモ・ベリア・デビルーク : こそこそ、と言葉を返す。

[メイン] モモ・ベリア・デビルーク : ……絵本さんが言ったら余計真実味が……
真実ではあるんですが……!

[メイン] モモ・ベリア・デビルーク : と、内心こちらもヒヤリとしつつ。

[メイン] ハッカドール3号 : 「………そ、そうだねっ!うん!」

[メイン] ハッカドール3号 : 「と、いうわけで!オカルト研究部の紹介でしたー!
 次回は、オカルト研究部員による、辛い物巡りの旅だよー!
 更新を、乞うご期待あれ~~!」

[メイン] ハッカドール3号 : 冷や汗交じり、カメラに手を振りながら、収録を終えようとする。

[メイン] ハッカドール3号 : 「………い、今のって、セーフ……なのかな?どうなの?アリス、カグヤ」
スマホの画面を見ながら。

[メイン] カグヤ : 「………まあ、大丈夫でしょう。本当に信じる人なんていないだろうし」

[メイン] アリス : 「アハハハ、もっと言っちゃえば良かったのに」
こっちは大笑いして

[メイン] ハッカドール3号 : 「Hey カグヤ!アリスのほっぺを抓ってー!」

[メイン] カグヤ : 「わかった」

[メイン] アリス : 「ちょっ!? 痛い痛い痛い!」

[メイン] ハッカドール3号 : 「あははは~!」
アリスの姿を見て、楽しそうにけらけらと笑っている。

[メイン] モモ・ベリア・デビルーク : 「むむむっ……」

[メイン] モモ・ベリア・デビルーク : 「ドロシーさんも、あの二人のところに行けたりとかできないんですか?」

[メイン] モモ・ベリア・デビルーク : 独りじゃなんだか寂しいかも……?と、思ってしまい。
つい聞いてみる。

[メイン] ドロシー : 「いや、行かなくていい。面倒そうだし…それに、私にはモモがいるから」

[メイン] モモ・ベリア・デビルーク : 「……へっ!?!?」

[メイン] モモ・ベリア・デビルーク : 「……あっ……あ……ありがとうございま……す」

[メイン] モモ・ベリア・デビルーク : 急にそんなことを言われて……顔をうっすら赤くしつつ。
うぅ……な、なんだか……認めてもらってるみたいで……嬉しい。

[メイン] ハッカドール3号 : 二人の会話を遠くから見て、ニヤニヤしている。

[メイン] モモ・ベリア・デビルーク : その視線に、より一層顔が赤くなって。

[メイン] モモ・ベリア・デビルーク : 「……つっ、次行きましょう!
 次はゲーム部に取材予約、ですよね?!?!?」

[メイン] モモ・ベリア・デビルーク : ぐいっ!!と、3号の腕を引っ張る。

[メイン] ハッカドール3号 : 「わわわー!あははは、モモったら
 名前の通り、果実みたいに顔、赤くなってる~」

[メイン] ハッカドール3号 : 軽い3号の体は、ぴょい~んと持ち上げられ
そのままモモに連れ去られていく。

[メイン] ハッカドール3号 :  

[メイン] ハッカドール3号 :  

[メイン] ハッカドール3号 : ─────そして、二人は……ゲーム部の部室へと辿り着き。

[メイン] ハッカドール3号 : 「やほやほ~!」
手を大きく振りながら、挨拶をする。

[メイン] モモ・ベリア・デビルーク : 「お久しぶりです〜!」
と、その後ろからひょっこり顔を出す。

[メイン] 雁鳥 咲 : 「あ…こんにちは…!」

[メイン] 雁鳥 咲 : 椅子から立ち上がり、2人を向かい入れる

[メイン] モモ・ベリア・デビルーク : 迎えれられたままに、お邪魔します!と入っていき。

[メイン] ハッカドール3号 : 雁鳥の姿を見て、にこりと微笑み。

[メイン] ハッカドール3号 : 「お邪魔しまーす!ふっふっふー
 雁鳥~最近のゲーム開発はどうよ~!
 ゲーム好きなボクを唸らせるような出来栄えに、なってるかな~?」

[メイン] 雁鳥 咲 : 「そこそこ、と言ったところです。一応形にはなって来てる、かな…」

[メイン] モモ・ベリア・デビルーク : 「あら、雁鳥さんは何か作ってるんですか?」
と、興味あげに首を傾げて。

[メイン] ハッカドール3号 : おぉぉ~!と期待の声を上げる。

[メイン] 雁鳥 咲 : 「ホラーゲームです。こう、夜の学校を探検する…みたいな」

[メイン] ハッカドール3号 : 「そ~そ~!ハラハラドキドキするやつ~!
 ……あ、モモはそういうの、大丈夫かなー?」
少し揶揄い気味に、モモの横腹を指でちょんちょんっ!と突っつきながら。

[メイン] モモ・ベリア・デビルーク : 「ひんっ!?
 ……むむむっ……ば、バカにしないでくださいっ!
 こう見えても、ゲームはする方なんですよ?」

[メイン] モモ・ベリア・デビルーク : 変な声を出しながらも、腕組みをして3号へと目を向ける。当の腕がぷるぷる震えている。

[メイン] ハッカドール3号 : 「おっ!本当かなー?ふっふっふー……
 じゃあ、雁鳥!早速試作品のテストだ~!」

[メイン] モモ・ベリア・デビルーク : 「えええええぇーーー?!?!」

[メイン] 雁鳥 咲 : 「はいっお願いしますね」

[メイン] モモ・ベリア・デビルーク : 「さっ、3号さん!?」

[メイン] ハッカドール3号 : 「ほい座った座ったー!」
ぐいぐい!背中を押し、画面前にモモを座らせる。

[メイン] モモ・ベリア・デビルーク : 「わ、わ、わわっ……!?」

[メイン] モモ・ベリア・デビルーク : 押されるままに椅子に座らせられて。

[メイン] モモ・ベリア・デビルーク : 「ちょっ、か、雁鳥さんも!あんまりノリにならないで…………」
必死。

[メイン] 雁鳥 咲 : 「私、まだこのゲームを他の人にプレイしてもらったことがなくて…是非感想お願いします!」

[メイン] モモ・ベリア・デビルーク : 「あうううううぅぅっ…………」

[メイン] ハッカドール3号 : 「レッツ!プレイ!」

[メイン] ハッカドール3号 : モモの肩に手を乗せながら、ノッリノリに!

[メイン] モモ・ベリア・デビルーク : ……雁鳥さん、とっても元気そう……
前とは全然違って、今のが素なんだろうな……
それは嬉しい……嬉しい……けどっ!!!

[メイン] モモ・ベリア・デビルーク : き、期待を裏切れない〜〜……!!

[メイン] モモ・ベリア・デビルーク : 「がっ……」

[メイン] モモ・ベリア・デビルーク : 「頑張ります、からねっ!!!!」

[メイン] ハッカドール3号 :  

[メイン] ハッカドール3号 : ─────その日のゲーム部は、悲鳴が止めどなく流れ続けただとか。
廊下の外までそれは聞こえてきて、ちょっとした騒動になったのは……。
ナイショな、話!

[メイン] ハッカドール3号 : 「あ~面白かった~!」
お腹を抱え、泣き笑いしながら。

[メイン] ハッカドール3号 : 「いやー雁鳥、超ゲーム開発の才能あるよねー!」

[メイン] 雁鳥 咲 : 「そ、そうですか…?
 ありがとうございます…!」

[メイン] 雁鳥 咲 : 褒められて頬を赤らめつつ、嬉しそうな笑顔を見せる

[メイン] モモ・ベリア・デビルーク : 「………………もう……」

[メイン] ハッカドール3号 : ふふふ、と雁鳥の反応を見て、温かく微笑みながら。

[メイン] モモ・ベリア・デビルーク : 「こりごり………………ですっ…………」

[メイン] ハッカドール3号 : ごめんごめんー!と軽いノリでモモに詫びを入れつつ。
ぺしぺし、と背中を軽く叩きながら。

[メイン] モモ・ベリア・デビルーク : どさっ……と、顔を真っ白にしながら魂が抜けた様子で、倒れ懸かりながら。

[メイン] ハッカドール3号 : 「ねぇ、雁鳥」

[メイン] ハッカドール3号 : 「最近はさ、どうよ」
小首を傾げながら。

[メイン] 雁鳥 咲 : 「はい…?」
少し不思議そうに首を傾げてから

[メイン] 雁鳥 咲 : 「……そう…ですね。やっぱり、織畑さんのことを思い出して…時々、寂しいです」

[メイン] ハッカドール3号 : 同情し、悲しげな顔になりながら。

[メイン] モモ・ベリア・デビルーク : ふう、と息を吐きながらも。
ちらりと……雁鳥へと目線を向けて。

[メイン] モモ・ベリア・デビルーク : 「………………」
唇をきゅっと、結びながらも。

[メイン] 雁鳥 咲 : 「でも……今までよりもずっと楽しくなりました。織畑さんのお陰で皆さんと知り会えたんですから」

[メイン] ハッカドール3号 : 「…………………」
にこりと、微笑みながら。

[メイン] ハッカドール3号 : 「……それなら、良かったよ
 …………よく、頑張ったね、雁鳥」

[メイン] モモ・ベリア・デビルーク : 3号の少し後ろで、にこり!と笑みを見せながらも。

[メイン] 雁鳥 咲 : 「……はい、ありがとうございます…!」

[メイン] ハッカドール3号 : ぐっ!とグッジョブサインを見せながら。

[メイン] ハッカドール3号 : ─────人間は、決められた行動通りに取るボクとは、違う。
こうして日々、アップデートにアップデートを重ねて
無限の可能性を、作り出していく。

[メイン] ハッカドール3号 : そんな姿を見守っていくのが、やっぱりボクは……好きだな。

[メイン] ハッカドール3号 :  

[メイン] ハッカドール3号 :  

[メイン] ハッカドール3号 :  

[メイン] ハッカドール3号 : きーん、こーん、かーん、こーん。
学校の鐘の音が、部活動中の生徒達を、帰路へと促す。

[メイン] ハッカドール3号 : それぞれ何か楽しい話題で和気藹々としながら
下校していく様子を─────ボク達は、屋上で見守っていた。

[メイン] ハッカドール3号 : 夕焼けの色が、3号のスカイブルーに反射しながら。

[メイン] ハッカドール3号 : 涼しい風が、長い髪を揺らめかし。

[メイン] ハッカドール3号 : 「………やっぱり、いいよね」

[メイン] ハッカドール3号 : 手すりに両肘をかけ、寄り掛かりながら、遠くの景色を見つめていた。

[メイン] モモ・ベリア・デビルーク : 3号の隣で、桃色の髪がたなびく。

[メイン] モモ・ベリア・デビルーク : それを手で止めながら。

[メイン] モモ・ベリア・デビルーク : 「はい。この学校は、とても素敵な人たちに満ち溢れている」

[メイン] モモ・ベリア・デビルーク : 「事件は、辛くて悲しいこともありましたが」

[メイン] モモ・ベリア・デビルーク : 「それに気づかせてくれました。
 こんなことも……3号さんが撮影に来なかったら、ありえない話でしたね」

[メイン] モモ・ベリア・デビルーク : にこりと微笑みながら。

[メイン] ハッカドール3号 : ゆっくりと首を左右に振りながら。

[メイン] モモ・ベリア・デビルーク : もう、随分前の話に感じる。
3号さんが学校外から撮影に来ていたことを。

[メイン] ハッカドール3号 : 「……ううん、きっとこの事件は……
 ボク一人だけの力じゃ……解決は、できなかったと、思うんだ」

[メイン] ハッカドール3号 : 「……キミは、ボク達のようにAIではない
 ハッカドールチャンネルの一員ではないのに
 それでも─────撮影を、手伝ってくれて」

[メイン] ハッカドール3号 : 「そのおかげで、パズルのピースが嵌ったように
 ─────モモのおかげで……優しいハッピーエンドを迎えた」

[メイン] ハッカドール3号 : 「…………そういえば、言い忘れていたね」

[メイン] ハッカドール3号 : ゆっくりと、モモの方を向きながら。

[メイン] ハッカドール3号 : 「ありがとうね、モモ」
微笑みながら。

[メイン] モモ・ベリア・デビルーク : 「────……!!!!」

[メイン] モモ・ベリア・デビルーク : モモの瞳に映る微笑みは、夕焼けの光を背にして。

[メイン] モモ・ベリア・デビルーク : それがあんまりにも、眩しくて。
つい────。

[メイン] モモ・ベリア・デビルーク : 「あっ……」
ぽろぽろと、涙が零れおちていきながらも。

[メイン] モモ・ベリア・デビルーク : 「……私!!わだしっ、も……!」

[メイン] モモ・ベリア・デビルーク : 「……ありがとうございますっ……!」

[メイン] モモ・ベリア・デビルーク : 3号の手を握り、ぎゅっ……!と力を込めながら。

[メイン] ハッカドール3号 : にこりと、微笑みのまま、手を優しく差し伸べ
そして、モモの涙を指で、掬い取り。

[メイン] ハッカドール3号 : 「……えへへ、なんだか、恥ずかしいねぇー」
ほんのりと、頬が朱色に染まるも
夕焼けの色で、どうにか誤魔化されないかな、と祷りつつ。

[メイン] ハッカドール3号 : 「……あのさ、モモ」

[メイン] ハッカドール3号 : 「……あんまり、もしかしたら魅力的な提案じゃないかもだけどさ」

[メイン] モモ・ベリア・デビルーク : あうぅっ……と、声が漏れながらも。

[メイン] ハッカドール3号 : 少し俯きながらも、意を決したように、モモの顔を見上げ。

[メイン] ハッカドール3号 : 「─────これからも、ボクと一緒に……
 この世界にいる、たくさんの困っている人達を
 助けるために……肩を、並べてくれないかな?」

[メイン] モモ・ベリア・デビルーク : 「────やりますよ!」

[メイン] モモ・ベリア・デビルーク : 3号が言い切ったのと同時だった。

[メイン] モモ・ベリア・デビルーク : 「誰かを助けるサポートAI、ハッカドール3号
 でも……そのあなたを助けてあげる人にも、なりたいですから」

[メイン] モモ・ベリア・デビルーク : にこり、と涙を浮かべていた顔が微笑んで。

[メイン] ハッカドール3号 : 「モモ………」

[メイン] ハッカドール3号 : 驚いてしまったのか、目を少し見開きながらも
嬉しくて、つい口元が緩んでしまいつつ。

[メイン] ハッカドール3号 : 「なんて心強いパートナーだろうね」

[メイン] ハッカドール3号 : 「─────じゃあ、これからも……一緒に」

[メイン] ハッカドール3号 : 「笑顔という"花"を、咲かせていこう」

[メイン] ハッカドール3号 : 「よろしくね」
優しく、微笑んだ。

[メイン] モモ・ベリア・デビルーク : 「────はい!」

[メイン] モモ・ベリア・デビルーク : それに返すように、優しく微笑んで。

[メイン] モモ・ベリア・デビルーク : ────今。
私と、3号さんの気持ちが……"シンクロ"した気がして。

[メイン] モモ・ベリア・デビルーク : ぐっと……胸が暖かくなった。

[メイン] ハッカドール3号 : ─────この熱は、あぎょうさん さぎょうごなんかじゃない。

[メイン] モモ・ベリア・デビルーク : まるで御伽話みたいに暖かい物語。

[メイン] ハッカドール3号 : 心という"歴史"に刻まれ、そして……"伝誦"していく。

[メイン] モモ・ベリア・デビルーク : 記憶も全て"書庫"に詰め込んで。"忘れ物"でも覚えているから。

[メイン] ハッカドール3号 : かなしいも、つらいも、いたいも。

[メイン] モモ・ベリア・デビルーク : うれしいも、たのしいも、おもしろいも。

[メイン] ハッカドール3号 :
    最も清らかな穢れた世界
この─────"Cleanest Slumʼs"  で、ボク達は。

[メイン] モモ・ベリア・デビルーク :  
ハッピーエンド
"オトギバラシ"を紡いでいく────

[メイン] ハッカドール3号 : めでたし、めでたし!

[メイン] ハッカドール3号 :  

[メイン] ハッカドール3号 :  

[メイン] ハッカドール3号 :  

[メイン] DL : エモクロアTRPG『オトギバラシ』

[メイン] DL : エンディングD──『人と怪異と絆』