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ルナリエ

教える！

ルナリエ

出航だァ～～～～！！！

ルナリエ

それと時を同じくして
！亭へと歩みを進めていた少女が一人

ルナリエ

（なんか…元気な声が聞こえてくる！ここで間違いないみたいだね…！）

ルナリエ

（よぅし…！）

ルナリエ

「たのもーっ！」

ルナリエ

…と、！亭の入り口を勢いよく開けて登場する

ルナリエ

名はルナリエ＝エル＝ブランカ
1本槍を背中に携えた、兵士風の装いの女性だ

ルナリエ

恐らく受付と思しき所で食いついていた一人の少年
彼が振り向いたのを見て、ちょっとだけびくっとして

ルナリエ

「あ、え、あ……」

ルナリエ

「ここで…依頼が受けられると聞いたのですが…」

ルナリエ

「えっ」

ルナリエ

「え！？」

ルナリエ

「そんな…」
彼に言われて私も依頼を確認する

ルナリエ

……言われた通り、1人での受付はお断りのようだ……

ルナリエ

「ひゃぁっ！？」

ルナリエ

「わ、わァ…」

ルナリエ

（少しまで兵士だった私は知らなかったけど…冒険者って色んな人が居るんだなあ。こんな若い男の子だったり、全身…鎧？の人…？だったり）

ルナリエ

「ええ、そうみたいなんです…」

ルナリエ

「あっ！あなたが”マスター”さんですねっ！」

ルナリエ

（ちょっと！口悪いと余計受けさせてもらえないでしょ！）
隣にいるアキラを肘でぐしぐしと突く

ルナリエ

「お願いします！どうしてもランクを上げたいんです！私に依頼を＿＿＿！」
身を乗り出して頼もうとしている

ルナリエ

ルナリエ

「では…！」

ルナリエ

（あれっ？）

ルナリエ

（というかここに…”3人”揃ってません？）

ルナリエ

「で…ではっ！」

ルナリエ

「例えば！…なんですけど」

ルナリエ

言うのを少しためらった後

ルナリエ

「私たち3人で組んだら、受けさせていただけませんか！！！！」

ルナリエ

声を大きく張り上げて、それを提案してみる

ルナリエ

「やっとか…！」
と言ってその紙に目を通す

ルナリエ

依頼はしょぼい？ちゃんとしたやつ？

ルナリエ

「…………」

ルナリエ

「そ……そんな依頼も来るんですねー……は、ははは……」

ルナリエ

とりあえず愛想笑いを返し

ルナリエ

「私は…」

ルナリエ

「時間が………そんなにないんです」

ルナリエ

「のんびりしていられない。もっと、一流の冒険者が受けるようなもの…受けさせてくれませんか！？それなりに腕は立つつもりなんです！」

ルナリエ

「……興奮しすぎた……すみません」

ルナリエ

「でも人数何て…これ以上、どう揃えれば…」

ルナリエ

「……ふぇ」

ルナリエ

思わずそちらを振り向き

ルナリエ

「えっと…どなた？」

ルナリエ

「えと…とりあえず、ありがとう？」
突然現れた玲愛に困惑しつつも、とりあえずお礼を述べて

ルナリエ

「！！！！！！」

ルナリエ

聞こえてきた何とも魅力的な単語に、目の色を変えて

ルナリエ

「お金も大事ですけど…”名誉”はっ！ちゃんと冒険者としての信用は重なりますか…っ！」

ルナリエ

「！！！」

ルナリエ

「……人数が増えても1500Gという金額は変わらないんですよね？」
マスターに尋ねる

ルナリエ

「わかりました」

ルナリエ

「えと…少年」

ルナリエ

（これなだめないとまずいかな…）

ルナリエ

「よかったら私の報酬……分けるよ。Gでいいなら……」

ルナリエ

「ええ…！？」

ルナリエ

（どうすればいいんだよ、この子～～～！）

ルナリエ

わたふた…

ルナリエ

「そんなこと言われても…」
改めて、後ろを振り向き
！亭を見渡してみる

ルナリエ

なにやら吟遊詩人風の人と、ご飯をもくもくと食べている人がいるだけだ…

ルナリエ

「ふにゃ…」
その音色が耳に入るとともに、身体にこめていた力が抜けていくような…

ルナリエ

「わ……わぁ～！素敵です！！」
遅れて拍手をして、彼女に駆け寄り

ルナリエ

「あの…よかったらこれ！」
おひねりを入れる用のやつ的なあれに、ちゃりんちゃりんと
20Gを投げ入れる

ルナリエ

「…？」

ルナリエ

「な…ッ！」
唄を聞いてリラックスして油断したか
反撃はできず、とっさに防御しようとして……

ルナリエ

「…………」
その人物の手腕に、あっけにとられて

ルナリエ

（この人…もしかして私と同業かも…）
身なりなどから、なんとなく推察する

ルナリエ

「……ぅぇ、あ。ありがとうございましたっ」

ルナリエ

「え、ええ。そうなんです」

ルナリエ

ブライトの持っている紙のほうに視線を移す

ルナリエ

（ええ…吟遊詩人の人と背の高い人はまだ参加するって決まったわけじゃ…）

ルナリエ

（でも依頼の話は聞けそうなので黙るルナリエであった！）

ルナリエ

「へ～あの迷宮鑑定人さんですか～（誰だろう…）」

ルナリエ

2d6 いっぱい振ると得らしいのでやっぱ振ります (2D6) ＞ 4[2,2] ＞ 4

ルナリエ

知ったか女でした

ルナリエ

「知……ってますよええ。おいしいですよね。ええ」

ルナリエ

「わ…！す、すごい…！話がどんどん進んでいく！」

ルナリエ

「ありがとうございます、”お二方”！」

ルナリエ

「！　知り合いなのですか？」

ルナリエ

「へ、へ～！そうなんですか！（まずい私がグランゼールの新参だってバレそう…！）」

ルナリエ

「…………あはは、まあ流せないですよね」

ルナリエ

「その……吟遊詩人の方」

ルナリエ

「腕に覚えありますよね……？」
頭の装飾、それは見たことがある
私の国の軍師も身に着けているものだ

ルナリエ

「一人で生きていけるなら、報酬とか不要かもだけど…」

ルナリエ

「せっかく出会った縁だし…よかったら付いてきてくれると嬉しいかなって」

ルナリエ

（というかそうしないと依頼受けられないよおおおおお願いいいいい！！）
内心は必至で祈っていた

ルナリエ

「対価…です？」

ルナリエ

「わ…わかりました」

ルナリエ

「します！このルナリエ＝エル＝ブランカに二言はありません！」

ルナリエ

「対価をお支払いしましょう！」
…何払わされるか分かんないけど、大したのものじゃない…よね？

ルナリエ

「…？」

ルナリエ

「今ですか？なんか手持ちあったっけ…」
ごそごそと自分の身体を探っている

ルナリエ

（わっ。わっ。こ、この人、今、キス……！？）

ルナリエ

おそらく生命維持に必要な行為であることは、会話から察したが…
年頃の少女には刺激が強く、慌てている

ルナリエ

「”誰か”」

ルナリエ

「わかりました…（この男の子をお気に入りにしてくれないかなぁ…）」

ルナリエ

「おお」

ルナリエ

「て、手慣れてるなァ…」

ルナリエ

（こうやって報酬を増やすんだ…へぇ～）
吟遊詩人の手際に感心している

ルナリエ

「……」

ルナリエ

「一番大事なことを忘れていたっ」

ルナリエ

「私しか！」

ルナリエ

「名乗ってない！」

ルナリエ

「誰です！？貴方たち！？」

ルナリエ

「ベルグシュライン卿は有名人みたいですけど…お名前はお伺いしてないです」

ルナリエ

「さっき会いました！」

ルナリエ

「はい」

ルナリエ

「えと…貴女は？」
神官らしき女性に尋ねる
思えばこの人が現れてから賑やかになった…

ルナリエ

「はいっ！よろしくです！」

ルナリエ

（け、けっこう気難しい人なのかな…？ベルグシュライン氏）

ルナリエ

「ま、待ってください～」
ウィリアムについていく

ルナリエ

「……ほんとに街の中に…へぇ～」
興味深そうに入り口をまじまじ見つめている

ルナリエ

「ま…まあいいじゃない、アキラくん。これから名を上げていけば、自分の手で迷宮を見つけられる機会はあるよ」

ルナリエ

なるほどー

ルナリエ

「……ブライトさんってルーンフォーク？ですよね？目からライトとか出せるんでしたっけ」

ルナリエ

自分は冒険者セットからたいまつを用意しつつ

ルナリエ

「目からライトとか…」

ルナリエ

「ルーンフォークですよね…？」

ルナリエ

「おお」

ルナリエ

「こ、これは失礼しましたー…（そんな種族もいるんだなぁ）」
たいまつに火を付けながらとりあえず謝っておく

ルナリエ

「とりあえず…先陣は任せてください！これでも心得があるんです！」

ルナリエ

リメの言葉に、まずは入口付近に危機感知判定

ルナリエ

おお～

ルナリエ

あ、わかりました

ルナリエ

スカウト観察パッケージ！

ルナリエ

2d6+1+1 スカウト観察 (2D6+1+1) ＞ 7[3,4]+1+1 ＞ 9

ルナリエ

流石に初期だとこんなもん…！

ルナリエ

「……問題ありません。鍵の類もかかっていません」

ルナリエ

他の5人にそれを伝える

ルナリエ

「……よく考えたら、住民が誤って入ったりとかもあるので…」

ルナリエ

「入口から浅い階層までは、ある程度掃除されてるかも」

ルナリエ

「あっ、待ちなさいアキラくん」
自分も同じく他のメンバーより先行しようとする

ルナリエ

「ありがとう、ウィリアムさん」

ルナリエ

ダンジョン侵入だァ～～～！

ルナリエ

「流石に水の迷宮だけあって…湿気てる」

ルナリエ

「だね…奥へ向かおうっ！」