Ccfolia Log

ロックスター

「あ～！酒が待ち遠しいんすがね～！なぁ、早く入りたいんすがね！」
騒いでいるウニ頭の男と、美人が二人

ロックスター

「別に構わねェって！それに何かあればおれが守るんすがね！」
自信満々に、胸を張っているウニ頭の男。そう、彼こそが───

ロックスター

「この"実力者"ロックスター様がいる限り絶対ては出させねェ！」

ロックスター

「酒場の前で立ち往生…おれはこんな屈辱を受けたのは初めてだ！酒ェ～～！！」

ロックスター

「ああいや、おれ達も今来たところなんすがね…さぁ早速入るんすがね！」

ロックスター

男は自信満々に言い放つ
「当然！おいアンタ…ロックスターって名を知ってるだろ？」

ロックスター

「さぁさぁ、マミさんもアンサージュちゃんも入るんすがね！」
大げさに手を振ってエスコート…決まったんすがね！

ロックスター

「じゃあさっそく席に座って注文して宴と行くんすがねェ！」
……既に酔っているのだろうか、二人を入れてから、やけにハイテンションで店の中へと入っていく。

ロックスター

「ささ、お二人ともさきに座るんすがね」
席へと誘導する。

ロックスター

二人が座ったことを確認し、自分も席に着く。
「店員さーん！注文ー！」

ロックスター

「えーおれはビールで！二人は…ワインにするんすがね？」

ロックスター

「二人とも聞いてくれ！今日は大活躍だったんすがね！おれの見事な航海術で荒れ狂う波もなんのその！」
注文を待つ間、暇が嫌だったのか自分の武勇伝を語る。

ロックスター

「…？何か騒がしいんすがね…」
話を切り上げ、周囲を見渡す。

ロックスター

人だかりと二人と視線をキョロキョロさせる。
「……ちょっとおれも気になるな…見に行ってきていいんすがね？」

ロックスター

「危なくても騒ぎが起こってもおれには敵じゃないんすがね！じゃあ行ってくる！」
席を立ち、人だかりへと近寄り、白人の男へと目を向ける。

ロックスター

「………冒険家！カナダでどんな冒険をしたのか聞いてみてェ～！おいアンタ、実際どんな冒険したんだ！？」
人ごみに割って入り、目を子供のように輝かせて問う。

ロックスター

「むほほw楽しみなんすがねェ〜！」

ロックスター

「すんげェ〜〜〜〜！！！👀✨✨✨」

ロックスター

何か胡散臭いな…と思いつつ、それでも一応話を聞かせてくれたのだから感謝はしなければならない。
「話を聞かせてもらったお礼におれの武勇伝も聞かせたいんすがね…おいアンタ、ロックスターって名を知ってるだろ？」

ロックスター

その反応を見てキメ顔になり、握手に応じる
「いやいや…そこまで言われると照れるんすがね…」

ロックスター

その言葉を聞いて、ニヤケて言う。
「え？そんなにおれの話が聞きたいんすがね？いや～じゃあ話してやるんすがね！おれの武勇伝……ウニ頭の船乗りの話を！」

ロックスター

「あれはある夏の日だったんすがね何しろ海は天候が変わりやすくてその日はたまたま渦潮が発生するわ嵐に見舞われるわ漂流物がたくさん流れてくるわでまともに航海できる状態じゃなくてあわや遭難といったところでおれの神的な操舵によって」
早口でまくし立てる

ロックスター

「ん？流星雨？」
出てきた単語に興味を持ち、聞き返す

ロックスター

「へ～！あんた映画の撮影のために冒険してるのかァ～……それで、撮影できなかったその流星雨って何か気になるから、詳しく教えてほしいんすがね…」

ロックスター

「オーロラ！？知ってはいるけど見たことはないんすがねェ！あんたの映画俄然気になってきた！もっと冒険と映画の話を聞かせてくれ！」
好奇心が抑えられない、といった顔で男は迫る。

ロックスター

………よく考えたら、オーロラの現象の理屈を考えると、カメラに映るのか？何か怪しいな…
「なあ……ちょっと無粋で申し訳ないとは思ってんすがね、そのカメラのフィルム。現像した後で見せてほしいんすがね」

ロックスター

「これはこれは、コンスタンティンさん。おれはロックスターって言うものなんすがね…」
呼ばれてきた男に挨拶をする……どうやら話に入ってきたマミとアンサージュには気が付いていないようだ

ロックスター

名刺を受けとり、軽く見てから懐にしまう。それからもう一度向き直り、
「単刀直入にお願いするんすがね…オーロラとか巨大なサーモンが写っているカメラのフィルムを見せてほしいんすがねェ！」

ロックスター

「……おいアンタ、ちゃんと睡眠はとってるか？」
顔を改めて見て、気が付いた。どうもこの男、体調が悪そうだ。

ロックスター

「へ〜！それはいつなんだ？」

ロックスター

「！」

ロックスター

「あれ、二人共話を聞きに来てたんすがね？」
今更気が付いたようだ。

ロックスター

「えっ…そりゃ酷いんすがね……おれのビール…」

ロックスター

「ま、まあいいや、二人共乗り気ならこのまま試写会に行きたいけどいいんすがね？」

ロックスター

とりあえず“一人で“店の会計を済ませ(こういうときに一人で払うのがモテるって聞いたんすがね…)、店主へと
「店主！また今度飲みに来るんすがねェ！」

ロックスター

マミさんの話を聞き、少し考え込んでポツリ、と話す。
「うーん……なんというか胡散臭いんすがね…巨大サーモンも生物学の観点からしてそこまでの巨体になるかと言われると微妙だし、オーロラも今のカメラの技術じゃ多分上手く光をフィルムに写せない気はするんすがね…」

ロックスター

「ま、楽しければいいってお頭も言ってたし頭空っぽにしてそういうものだと思って見に行くんすがね！」
パッと笑顔でマミを見、そう語る。どうやら楽しめればそれでいいようだ。

ロックスター

「おっとっと、悪かったんすがね。じゃあ早速行くんすがね！」

ロックスター

案内されつつ、シアターの内部をキョロキョロと見ている。
「へ〜！これがミリオン…なんちゃらかんちゃらかァ〜！すんげェ〜！」

ロックスター

「わかってるんすがね…映画館ではお静かにってどっかで見たんすがね…」

ロックスター

案内された試写室に入り、試写室の席に他の二人と共に座る。

ロックスター

「んん…？あれ、さっきまで映画見ててマミさんとアンサージュちゃんと一緒だったはずなんすがね…」
取り敢えずソファから身を起こし、周りを見渡す…間違いなく、ここは自宅だ。

ロックスター

「うーん…ま、気にしすぎても仕方ないんすがね…朝食とって遊びに行くんすがね…」
いつも通りの日常を過ごそうとする。だが、やはり不安はある。

ロックスター

「……！！？！！？おわァアアア〜〜〜！！飯が…まずい！」
ペッペッと吐き出す。……砂ではない、口に運んだものだ。間違いなく。

ロックスター

「他の…二人は？観客は…？まさかおれだけこんな夢を見てるのか…？」

ロックスター

「口に含むものすべてが…まずい…何なんすがね…おれ何か悪いことしたんすかね…」
……日々の楽しみである食事がとてもまずいものになってしまい、軽く鬱になる。

ロックスター

「……外に出るんすがね」

ロックスター

「取り敢えず外に出て気分転換すれば…きっと飯も美味しくなるんすがね！」
希望的観測。だが、とにかく動かなければ何も変わらないと思った。ただ、動くための理由が欲しかったのだ。

ロックスター

「ちょっと気になるし…昨日のシアターに行ってみるかァ…あそこで試写会を見てからの記憶がないし手掛かりあるといいんすがね…」

ロックスター

「……その前に、マミさんとアンサージュちゃんと連絡した方がいいかもしれねェな…あの二人も同じ状況かもしれねェ」
電話の前に立ち、連絡をしようとする。が、……電話番号が思い出せない。

ロックスター

「……まずいど忘れした。自分のせいでこんな屈辱を味わったのは初めてだ！」
電話の前で自分の頭をポカポカ殴りつける。誰がどう見てもヤバい人だ。

ロックスター

「！」
受話器を取り、耳に当てる

ロックスター

「大丈夫って…まさか！そっちも砂の食感か！？」
想定していた事態だが、それでもそうであってはほしくなかった。

ロックスター

「……ってことは、だ。多分アンサージュちゃんも、いいや。あそこにいた観客全員こんなことになってるってことなんすがね！」

ロックスター

「こうしちゃいられねェ！すぐにおれはシアターに向かう！マミさんはどうするんすがね！？」

ロックスター

「わかった！なら先に向かって入り口で待ってる！」
話をすべて聞く前に受話器を切り、出掛ける準備をする。
何があったのか、確かめないことには満足にご飯も食べれない…その辛さが彼に活力を与えていた───

ロックスター

その姿を見かけ、少し怒りながら近づく
「なぁアンタ…昨日の試写会について話を聞きたいんだが。おれ達に何かおかしなことはなかったか？」

ロックスター

その問い掛けにムカッとし、怒鳴る。
「何か？じゃねェだろうがァ！！昨日試写会を見てからの記憶も無ければ今日の朝食がまるで砂のようにマズかった！おれの連れもそう言ってるんだ！こんな屈辱を受けたんだ…！どうなってるのか洗いざらい話してもらうぞ！」

ロックスター

「ハァ…ハァ…」
息を切らし、しかし少しだけ落ち着いて、また再び怒り出す。
「もういい、オールドマンの奴はどこにいるんだ！教えろ！」

ロックスター

「はぁ！？知らないだと！？じゃあこの落とし前…どうつけるつもりだァ！？」
…頭に血が上っている。知り合いでも来ない限り、止まらないだろう。

ロックスター

「ハァ…ハァ……クソっ！ああわかったよ！アンタは何も知らねェんだな！！！」
少し頭が冷えたのか、周囲を見渡す。と、そこには、自分の剣幕におびえているアンサージュの姿が。

ロックスター

「あ、アンサージュ、ちゃん？いや、ちょっと、これは違うんすがね、えと、あの」
しどろもどろになっている。

ロックスター

「あ、あー！そうだマミさんと待ち合わせし、て……えっ？」
急に笑い出した彼女の姿。脱力し、さっきまでの怒りや未知への恐怖がスゥーと抜けていく。

ロックスター

「あ、ああ。さきにここで待ってるってさっき電話したから。」
……自分が電話番号を忘れていたことは、言わないでおこう。

ロックスター

「…はっ！まずいまずい話し方が怖いままなんすがね…」

ロックスター

「そ、そりゃあ良かったんすがね。多分アンサージュちゃんも同じ悩みで来たと思うから、このままマミさんを待つんすがね…」

ロックスター

それに同意しつつ、ぼそりと
「…………砂の朝食の方がおれには堪えたんすがね…」

ロックスター

館長の方に向き直る。
「さっきは悪かったんすがね…オールドマンの事務所とかは知らねェか？多分あんたも名刺貰ってると思うしそこに書いてあると思うんすがね…」

ロックスター

「仕方ねェな…じゃあ昨日のコンスタンティンの名刺から辿ってみるか…」

ロックスター

走ってきた見覚えのある金髪の女性……の胸に少し目を奪われる。
「むほほｗ」

ロックスター

こほんっ、と咳ばらいをし、付け足して話をする。
「試写室のカギはオールドマンが持ち逃げしてて、それを追うためにおれ達は今からコンスタンティンの住所に向かうんすがね…」

ロックスター

「そういうことなんすがね…何より当事者なんだし、自分が巻き込まれたことの真相は知りたいのは当然なんすがね…」

ロックスター

腰に手を当て、そこに付け足すように
「ま、どんな危険なことがあっても二人はちゃんとおれが守るから安心してほしいんすがね！」

ロックスター

「自分で行きたいって言ったんだし…決まりなんすがね！じゃあ早速この名刺の事務所に行くんすがねェ！」
さっきまでの怒りは何処へやら、次の目的地を定め、すぐにそこに向かおうとする。
……地面を向いて泣いているように見える少女への気遣いも、多少はあるのかもしれない。

ロックスター

「…………い！おーい！」
遠くから叫んでいる声がする。置いてけぼりにしたことにやっと気が付いたようだ。

ロックスター

「うえっ…タバコの煙が目に染みる…」
少し目を細め、苦言を呈す。

ロックスター

「ここはおれに任せてほしいんすがね…」
受付に自信満々に向かう。

ロックスター

「おいアンタ…ロックスターって名を知ってるだろ？昨日シアターで試写会があったんだが、映像が興味深くて良かったんすがね…それでフィルムを纏めたコンスタンティンさんにお礼を言うために会いたいんすがね。ほら、ここに貰った名刺もある。」
コンスタンティンに貰った名刺を取り出し、受付に見せる。

ロックスター

「うわ！ありがとうなんすがね…」
お礼を言いつつ、後ろにいる二人に手招きする。

ロックスター

真剣な顔になり、問いかける。
「なぁアンタ、もしかしてその体調不良…あのフィルムを見てからか？」

ロックスター

「……人の集まる場では話せないってか、わかったよ」
「行くんすがね…マミさん、アンサージュちゃん」

ロックスター

二人がソファに座ったのを確認して、横に立ったまま。
「……で、あのフィルムには何があるんだ？おれ達は昨晩あの試写会からの記憶がないし、飯も美味しくないんだ」

ロックスター

「……そうか、じゃあなんでオールドマンの奴は平気そうなんだ？というかなんでそんなもの映像で流したんだ…？」

ロックスター

「……いや、聞くべきことはそこじゃないか」
首を振り、訂正する。

ロックスター

「オールドマンが試写室の鍵を持ち逃げしたらしい。おれ達はあそこの会場にもう一度入りたいし、出来ればフィルムを回収して謎を解き明かしたい。オールドマンがどこに居るかの心当たりは？」

ロックスター

名刺を受け取りながら、コンスタンティンの様子に目を向ける。

ロックスター

「4日…か。その間まともに食事出来てないのによくもまあ動けるもんだな…無理はしないほうがいいんすがね」

ロックスター

「…………非現実的なことかもしれないけど、そのオーロラの写真には何かとんでもないものが写ってるのかもしれないんすがね。精神的ショックで記憶を失ったり、味がしなかったりっていうのは聞いたことがあるんすがね」

ロックスター

「……は？」
窓の外へと視線を移す、本当に、見えるのか？

ロックスター

「……！待て！」
コンスタンティンの体を引っ張る。

ロックスター

「うわっ！汚いんすがね！」
思わず飛び退く。

ロックスター

「！早く病院に連れて行かないとまずい気がするんすがね！」
コンスタンティンを背負い、その場を駆け出そうとする。

ロックスター

「は！？血！？砂じゃないのか！？」
何を言っているのかわからない…とにかく病院に急いで行かなければならないことは確かだろう。

ロックスター

「取り敢えずこれで一件落着…として、さっきの食い違いは…もしや…」
自分の体の砂がかかった部分を見る。

ロックスター

そこらへんの人に問いかける。
「なあアンタ達、おれの体に付着してるこれ、何だ？」

ロックスター

その反応を見て、嫌でも理解する。
「……………これは、コンスタンティンの血、みたいなんすがね」

ロックスター

「……？」
マミさんの指の出血を見る。

ロックスター

「………ふむう。何となく…法則性がわかった気がするんすがね」
少し悩んだあと、そうこぼす。

ロックスター

「つまり…このおれ達の症状には段階がある。最後まで進行すると、さっきのコンスタンティンみたいに謎の幻覚を見て、血を吐いて死に至るんすがね」
「それで…そこまで到達した人の血は、同じ症状に掛かってる人間からすると砂に見える。ってことだと思うんすがね」

ロックスター

「…そう、そして死なないための手がかりはフィルムに写ってるオーロラだ。だからこれからおれは…オールドマンの自宅に行くんすがね」
そこで一旦話を切り、少し間をおいて。

ロックスター

「…二人共、一緒に来るんすがね？」

ロックスター

「その言葉が聞けたなら安心なんすがね」
少し顔を綻ばせる。そして…
「じゃあまず…二人共病院で服を貸してもらってから行くんすがね」

ロックスター

「砂まみれ、もとい血まみれじゃあ二人共家の人が心配するんすがね…」

ロックスター

「ハハハ…こいつは一本取られたんすがね。じゃあ全員分の服を貸して貰うかァ！」
病院で服を貸して貰ってからオールドマンの自宅に向かうんすがね

ロックスター

「…ハッ！？い、今のは…？」
頭をぶんぶん振り、今が夢の世界ではないことを確認する。

ロックスター

「二人も、見たんすがね…」
「……あれは、オーロラじゃない。オーロラはもっとこう…違う、違うものなんすがね」

ロックスター

………あるいは、これがさっき自分が言った症状の進行なら。あまり時間はないのかもしれない。
「二人共、急ぐんすがね…オールドマンの家に」

ロックスター

「どうも、ロックスターというものなんすがね…」
ペコペコと頭を下げる。

ロックスター

…高級感のある部屋だ。自分には馴染みのない家具や敷物を確認して、興奮しながら二人と一緒に部屋に入る。
「むっほっほっほ！高そうなものばっかりなんすがね！」

ロックスター

さっきまでの態度はどこへやら。キリッ、と真剣な表情で話す。
「挨拶は抜きだ、単刀直入に言う。試写室の鍵が欲しいんすがね」

ロックスター

「…その紅茶。飲んでみてくれよ」
飲むことを促す。

ロックスター

少し沈黙した後、口を開く。
「………………砂、飲みたくないんだろ？」

ロックスター

「わかったら…試写室の鍵を早く渡してほしいんすがね」

ロックスター

「いや？それを知るために入りたいんすがね」

ロックスター

「…は？はぁ？」

ロックスター

その様子を見て、腑に落ちたように。
「ああ、そういうことか…すがね」

ロックスター

人は理解を超えたものを見ると、却って冷静になるときがある。多分、自分は今そうなっている。そう、考えながら
「……メイドさん、おれ達は帰るが、ブレインさんは病院へ連れて行った方がいいと思ってんすがね」

ロックスター

砂からこぼれ落ちた鍵を拾って、パニックになっているマミさんをアンサージュちゃんと一緒に連れて出る。
「……………別に、落ち着いてるわけじゃないんすがね…」
多分、タイムリミットは迫っている。ここで自分が錯乱すれば…誰も、助からない。

ロックスター

「え、えーっと…二人共、もう大丈夫なんすがね？」
一人話についていけずオロオロしていたウニ頭が思わず口を挟む。

ロックスター

「え？あっ？え？お姉さん？でもさっき…え？」
話についていけず、混乱する。

ロックスター

「………そうか！おれが今話についていけないのは狂ってるからなんすがね！さっさと試写室でフィルム焼いてやるんすがねええええええ！！！！」

ロックスター

「さあ二人共！行くんすがねええええ！！！！」
謎のハイテンションでシアターに向かう。

ロックスター

「館長！！！鍵を返してもらってきたから早く試写室に入れるんすがねええええええ！！！！」
ドタバタと走ってきたと思えば、館長の襟を掴んでブンブン振る。

ロックスター

「早く！！！！！ほら！！！！これ！！！！鍵！！！！！」
さらに揺らす。

ロックスター

「よっしゃああああああ！！！！これであの二人とまた会話出来るんすがねええええええ！！」
天に掲げるガッツポーズ。

ロックスター

「さあさあ二人共！！！試写室でフィルムで全貌をこの事件を暴いてやるんすがねええええ！！！！！」
グングン進む。

ロックスター

「はあああああ！！！！？？！？開かない！！？？！！どくんすがね！！！おれが開けるんすがねええええ！！！！」

ロックスター

二人がまだ着いてないことを確認してから開ける

ロックスター

「…グッ！？こ、これは…？」

ロックスター

「何だ…これは…？どうなって…いや…」

ロックスター

「…違う、何も起きてない。どうなってもいない」

ロックスター

「おれ達は…幻覚を見せられていた。そして…今自力で目が覚めた！」

ロックスター

マミさんとアンサージュちゃんは起こせる？

ロックスター

「二人共、目は開けないで。そのまま聞いてくれ」

ロックスター

「今、目の前にはおれ達に幻覚を見せていた怪物がいる」

ロックスター

「…だから、おれが倒してみんなを守るんすがね」

ロックスター

「でも、倒せる保証はないんすがね」

ロックスター

「だから…そのまま後ろを向いて、走って、出口が開くかどうか試してくれ」

ロックスター

「出口が開いたなら、おれもすぐ逃げるから」

ロックスター

「うおおおおお！！おれはここだあ！！！！」
謎の光に向かって叫び、気を引こうとする。